説明

光源装置

【課題】 大きな光量の光を安定して出力するとともに、効率よく出力することができる光源装置を提供する。
【解決手段】 円環上に配置され、円環の中心軸線に向けて順次パルス点灯して照明光を出射する複数の光源素子と、中心軸線上に回転可能に配置され、光源素子から出射された照明光が入射する入射面と、入射した照明光を中心軸線に沿う方向に反射する反射面と、を有する導光部と、導光部の回転位相に応じて光源素子が点灯される期間であるパルス点灯位相範囲を制御する駆動手段とを備え、駆動手段は、光源素子から出射された照明光が入射面に入射される最も長い期間である最大パルス位相範囲Mに対してパルス点灯位相範囲Wが短い場合には、最大パルス位相範囲M内におけるパルス点灯位相範囲Wの前後に、光源素子が消灯される期間である前消灯位相範囲F、および、後消灯位相範囲Rが設けられるようにパルス点灯位相範囲Wを制御することを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光源装置、特にパルス発光する複数の発光素子から出射された光を照明領域に導く光源装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、LED(Light Emitting Diode)等の発光素子を用いた光源装置において、出射される光の光量を高めるために、複数の発光素子を順次パルス点灯させる方法がしられている。この方法でパルス状の光を出射させることにより、発光素子を連続点灯させる方法と比較して、出射される光の光量が高くなる。
順次パルス点灯させる方法を採用する場合には、発光素子から出射された光を効率よく照明対象に向けて出力するために、反射部材や光学レンズなどの導光部材を用いる必要があり、様々な導光方法が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
特許文献1には、移動可能に配置された複数の発光素子と、発光素子から出射された光を被照明領域に導く導光光学系とが設けられた照明装置や、円環状に配置され、当該円環の中心に向けて光を出射する発光素子と、当該円環の中心軸線を中心として回転し、発光素子から出射された光を被照明領域に導く導光光学系とが設けられた照明装置などが記載されている。
特許文献1に記載の照明装置では、導光光学系と発光素子とが対向配置されるタイミングで、発光素子から光を出射させることにより、効率よく光を被照明領域に向けて出力している。
【0004】
このような照明装置の場合において、照明領域に向けて出射される光の光量を調節する方法としては、発光素子から出射される光のパルス幅を調節する方法や、発光素子に供給する電流値を調節する方法などが一般的に考えられる。
【特許文献1】特開2004−71393号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、発光素子に供給する電流値を変化させる方法では、照明領域に向けて出力される光の色温度が変わるという問題があった。つまり、発光素子においては、出射される光の色温度は、供給される電流値によって変化するという特性があるため、電流値を変化させて光量を調節する方法では、出力される光の色温度が変わるという問題があった。
【0006】
一方、パルス幅を変化させる方法では、照明領域に向けて出力される光の光量の変動が大きくなるという問題があった。つまり、出射される光のパルス幅が短くなると、相対的に発光素子の発光タイミングと導光光学系の回転位相との間のばらつきが大きくなり、導光光学系から漏れる光の割合が高くなる。言い換えると、ジッタの割合が高くなるため、発光の周期によって光量の変動が大きくなり、フリッカ現象として知覚されるという問題があった。
【0007】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであって、大きな光量の光を安定して出力するとともに、効率よく出力することができる光源装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本発明は、以下の手段を提供する。
本発明は、円環上に配置され、該円環の中心軸線に向けて順次パルス点灯して照明光を出射する複数の光源素子と、前記中心軸線上に回転可能に配置され、前記光源素子から出射された照明光が入射する入射面と、入射した照明光を前記中心軸線に沿う方向に反射する反射面と、を有する導光部と、該導光部の回転位相に応じて前記光源素子が点灯される期間であるパルス点灯位相範囲を制御する駆動手段と、を備え、該駆動手段は、前記光源素子から出射された照明光が前記入射面に入射される最も長い期間である最大パルス位相範囲に対して前記パルス点灯位相範囲が短い場合には、前記最大パルス位相範囲内における前記パルス点灯位相範囲の前後に、前記光源素子が消灯される期間である前消灯位相範囲、および、後消灯位相範囲が設けられるように前記パルス点灯位相範囲を制御する光源装置を提供する。
【0009】
本発明によれば、パルス点灯位相範囲を制御することにより、光源素子から照明光が出射される期間を調節して、導光部から出射される照明光の光量を調節することができる。そのため、光学素子に供給する電流の値を調節する方法と比較して、出射される照明光の色温度の変化が抑制される。
【0010】
さらに、パルス点灯位相範囲を短くして、光源素子から照明光が出射される期間を短くしても、照明光が出射される期間の前後に光源素子が消灯される期間が確保されるため、光源素子から出射された照明光は導光部の入射面に入射する。つまり、導光部の回転位相と、光源素子における照明光が出射される位相との間にばらつきが生じても、消灯期間により上記ばらつきが吸収されるため、光源素子から出射された照明光は入射面に入射される。
【0011】
また、光源素子からパルス状の照明光を出射させるため、光源素子から定常的に照明光を出射させる場合と比較して、大きな光量の照明光が得られる。さらに、光源素子を複数備えて、導光部により出射された照明光を被照明領域に導くため、大きな光量の照明光を連続して得ることができる。
【0012】
上記発明においては、前記駆動手段は、前記前消灯位相範囲と前記後消灯位相範囲とが略等しい広さとなるように、前記パルス点灯位相範囲を制御することが望ましい。
【0013】
本発明によれば、照明光が出射される期間の前後に略等しい長さの消灯期間が確保される。そのため、導光部の回転位相と、光源素子における照明光が出射される位相との間のばらつきが、照明光の出射位相が進む側のばらつきであっても、遅れる側のばらつきであっても、光源素子から出射された照明光は入射面に入射される。
【0014】
上記発明においては、前記駆動手段は、一の光源素子を常時発光させた状態で前記導光部を回転させた際における前記導光部から出射される照明光の光量の変化に関する光量重心の位相が、前記最大パルス位相範囲の略中心となるように、前記パルス点灯位相範囲を制御することが望ましい。
【0015】
本発明によれば、照明光が出射される期間の前後に略等しい長さの消灯期間が確保される。
つまり、常時発光している光源素子の前を導光部の入射面が横切るため、導光部から出射される照明光の光量は、導光部の回転位相に応じて変化する。このときの光量の最大値に対応する位相を最大パルス位相範囲の中心位相とすることで、または、光量の面積の重心に対応する位相を最大パルス位相範囲の中心位相とすることで、前消灯位相範囲と、後消灯位相範囲とを略等しい広さに設定することができる。
【0016】
上記発明においては、前記駆動手段は、前記入射面中心と前記光源素子における照明光の出射面の中心とが一致する位相が前記パルス点灯位相範囲の中心位相となるように、前記パルス点灯位相範囲を制御することが望ましい。
【0017】
本発明によれば、入射面の中心と上述の出射面の中心とが一致する時点が、光源素子から照明光が出射される期間の中央となるため、照明光が出射される期間の前後に略等しい長さの消灯期間が確保される。
【0018】
上記発明においては、前記駆動手段は、前記後消灯位相範囲が前記前消灯位相範囲よりも長くなるように、前記パルス点灯位相範囲を制御することが望ましい。
【0019】
本発明によれば、照明光が出射されるパルス点灯位相期間よりも後の後消灯期間は、パルス点灯位相期間よりも前の前消灯期間よりも長くなる。そのため、光源素子に対する電流の供給が遮断された後も、光源素子から照明光が出射される残光期間がある場合でも、残光期間に係る照明光を入射面に入射させやすくなる。
【0020】
上記発明においては、前記導光部から出射された照明光の光量を検出する光センサが設けられ、前記駆動手段は、前記光センサにより検出される光量が最大になるように、前記パルス点灯位相範囲を制御することが望ましい。
【0021】
本発明によれば、光センサにより検出される光量に基づいて、パルス点灯位相範囲を制御するため、光源素子による照明光の出射特性に関わらず、導光部から出射される照明光の光量を最大にできる。
言い換えると、光センサにより検出される光量に基づくことにより、パルス出射位相範囲の前後に前消灯位相範囲および後消灯位相範囲を設定することができる。そのため、光源素子から出射される照明光を、導光部の入射面に確実に入射させることができる。
【発明の効果】
【0022】
本発明の光源装置によれば、パルス点灯位相範囲を制御することにより、出射される照明光の光量を調節するとともに、大きな光量の照明光を安定して出力でき、かつ、パルス点灯位相範囲の前後に消灯位相範囲を確保することにより、導光部の回転位相と、照明光の出射位相との間にばらつきを吸収し、効率よく照明光を出力することができるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
〔第1の実施形態〕
以下、本発明の第1の実施形態について図1から図4を参照して説明する。
図1は、本実施形態の光源装置の概略を説明する模式図である。図2は、図1の光源装置の構成を説明する断面図である。
【0024】
光源装置1は、被照明領域に向かって照明光を出射するものであって、例えば、ビデオスコープなどの医療用内視鏡等の光源として用いられるものである。
光源装置1には、図1および図2に示すように、照明光を出射する複数のLED(光源素子)2と、出射された照明光を被照明領域に導く導光ロッド(導光部)3、反射プリズム(導光部)4およびライトガイド5と、導光ロッド3および反射プリズム4を回転駆動するモータ6と、導光ロッド3および反射プリズム4の回転位相を検出する反射シール7および回転検出センサ8と、出射された光の光量を測定する光センサ9と、が設けられている。
【0025】
図3は、図1の光源装置の制御を説明するブロック図である。
更に、光源装置1には、図3に示すように、ユーザからの明るさ指示が入力されるユーザI/F部11と、被照明領域から反射された反射光の光量を測定する撮像装置12と、光源装置1から出射される照明光の光量を決定する明るさ制御部13と、LED2に供給される電流の波形を制御するPWM(Pulse Width Modulation)制御部14と、LED2の点灯位相を制御する位相調整部(駆動手段)15と、LED2の点灯および消灯を制御するLED制御部16と、出射された光量の最大値を検出する最大値検出部17と、補償位相信号を記憶する記憶部18と、が設けられている。
【0026】
LED2は照明光を出射するものであって、供給された電流に応じて出射される照明光の光量が変化するものである。LED2は、図1および図2に示すように、円筒状の支持部21の内周面に周方向に並んで配置されるとともに、支持部21の中心軸線Lに向かって照明光を出射するように配置されている。
一方、LED2には、図3に示すように、LED制御部16からLED2における照明光の出射を制御する点灯パルスが入力されている。
【0027】
導光ロッド3は、図1および図2に示すように、反射プリズム4とともにLED2から出射された照明光を中心軸線Lに沿う方向に導くロッドレンズである。
導光ロッド3は、中心軸線Lを中心とする径方向に沿って延び、断面が略矩形状のロッドレンズである。導光ロッド3における径方向内側の端部である出射面は反射プリズム4と対向して配置され、径方向外側の端部である入射面31はLED2と対向して配置されている。入射面31は、LED2から出射された照明光が導光ロッド3に入射し、導光ロッド3内に取り込まれる面である。
導光ロッド3の周囲には、導光ロッド3および反射プリズム4を支持するロッドカバー41が配置されている。
【0028】
ロッドカバー41は、図1および図2に示すように、内部に導光ロッド3および反射プリズム4が配置されている円柱状の部材である。ロッドカバー41は、ロッドカバー41の中心線が中心軸線Lと一致するように配置され、中心軸線Lまわりに回転可能に配置されている。
さらに、ロッドカバー41の円周面には、導光ロッド3の入射面31が露出する開口部が形成され、ロッドカバー41の上面には、反射プリズム4の出射面52が露出する開口部が形成されている。
【0029】
反射プリズム4は、導光ロッド3とともにLED2から出射された照明光を中心軸線Lに沿う方向に導くプリズムである。
反射プリズム4は、図1および図2に示すように、導光ロッド3と対向配置された入射面と、入射した照明光を反射する反射面51と、ライトガイド5と対向配置された出射面52とを有する三角柱状に形成されたプリズムである。
反射プリズム4の反射面51は、中心軸線L上に配置されるとともに、中心軸線Lに対して約45°の傾きを有するように配置されている。
【0030】
ライトガイド5は、図1および図2に示すように、導光ロッド3および反射プリズム4により、中心軸線Lに沿う方向に導かれた照明光を、被照明領域に向けて導くものである。
ライトガイド5の反射プリズム4側の端面は、反射プリズム4の出射面52と対向配置され、当該端面から反射プリズム4の出射面52から出射された照明光が、ライトガイド5内に取り込まれる。一方、ライトガイド5の被照明領域側の端部は、被照明領域に向かって延び、ライトガイド5に取り込まれた照明光が被照明領域に向けて出射される。
【0031】
モータ6は、ロッドカバー41とともに、導光ロッド3および反射プリズム4を中心軸線Lまわりに回転駆動するものである。モータ6は、回転軸が中心軸線Lと一致するように、ロッドカバー41の下面に配置されている。
さらに、モータ6は、LED制御部16にモータ6の回転情報または位置情報を出力している。ここで、回転情報または位置情報とは、例えば、導光ロッド3の回転位相または位置に関する情報である。
【0032】
反射シール7は、回転検出センサ8とともに導光ロッド3および反射プリズム4の回転を検出するものであって、回転検出センサ8から出射された検出用光を回転検出センサ8に向けて反射するものである。
反射シール7はロッドカバー41の下面における径方向外側領域であって、回転検出センサ8と対向する位置に取付けられている。
【0033】
回転検出センサ8は、反射シール7とともに導光ロッド3および反射プリズム4の回転を検出するものであって、反射シール7に向けて検出用光を出射するとともに、反射された検出用光を検出するものである。言い換えると、入射する光の量を電気信号に変換する反射型の光センサである。
回転検出センサ8はロッドカバー41の下側であって、ロッドカバー41における反射シール7が取付けられた領域と対向する位置に配置されている。
一方、図3に示すように、回転検出センサ8からLED制御部16に導光ロッド3および反射プリズム4の回転信号が入力されている。
【0034】
なお、上述のように、ロッドカバー41の下面よりも光の反射率が高い反射シール7をロッドカバー41の下面に配置して、反射シール7により反射された検出用光を回転検出センサ8により検出してもよいし、逆に、ロッドカバー41の下面よりも光の反射率が低い遮蔽シールをロッドカバー41の下面に配置して、ロッドカバー41の下面により反射された検出用光を回転検出センサ8により検出してもよく、特に限定するものではない。言い換えると、ロッドカバー41の下面による検出用光の反射が、遮蔽シールにより妨げられるのを回転検出センサ8により検出してもよく、特に限定するものではない。
【0035】
なお、回転検出センサ8は、上述のような反射型のセンサに限られるわけではなく、例えばフォトインタラプタのような透過型のセンサでもよい。
【0036】
光センサ9は、反射プリズム4から出射された照明光のうち、ライトガイド5に入射されずに漏れた照明光の光量を測定するものである。
光センサ9は反射プリズム4における出射面52の近傍に配置され、図3に示すように、光センサ9は、位相調整部15に測定した光量信号を出力している。
【0037】
ユーザI/F部11は、ユーザから被照明領域の明るさ、言い換えると、被照明領域に向かって出射される照明光の光量に関する指示が入力される部分である。
ユーザI/F部11は、明るさ制御部13に明るさ指示信号を出力している。
【0038】
撮像装置12は、被照明領域から反射された反射光の光量を測定することにより、被照明領域に向けて出射された照明光の光量を測定するものである。
撮像装置12は、明るさ制御部13に測定された光量信号を出力している。
【0039】
明るさ制御部13は、被照明領域の明るさ、つまり、LED2から出射される光量を決定するものである。具体的には、明るさ指示信号および光量信号に基づいて、LED2から出射される光量を今より増やすか、減らすかを制御するものである。
明るさ制御部13には、ユーザI/F部11および撮像装置12から明るさ指示信号および光量信号が入力されている。その一方、明るさ制御部13は、PWM制御部14に決定された明るさ制御信号を出力している。
【0040】
PWM制御部14は、入力された明るさ制御信号に基づいて、LED2から出射される光量を制御するパルス幅信号を生成するものである。
PWM制御部14には、明るさ制御部13から明るさ制御信号が入力されている。その一方、PWM制御部14は、位相調整部15およびLED制御部16にパルス幅信号を出力している。
【0041】
位相調整部15は、最大値検出部17から出力された補償位相信号に基づいて、LED2からの照明光の出射タイミングを制御するものである。言い換えると、LED2からの照明光の出射される際の当該LED2と導光ロッド3のとの相対的な位相関係を制御するものである。
位相調整部15には、PWM制御部14からパルス幅信号が入力され、記憶部18を介して最大値検出部17から補償位相信号が入力されている。その一方、位相調整部15は、LED制御部16に位相信号を出力している。
【0042】
LED制御部16は、複数のLED2からの照明光の出射を制御するものである。具体的には、パルス幅信号および位相信号に基づいて、LED2に点灯用のパルス状の電流を供給するものである。
LED制御部16には、PWM制御部14からパルス幅信号が入力され、位相調整部15から位相信号が入力され、回転検出センサ8から回転信号が入力されている。その一方、LED制御部16はLED2に点灯用の電流を供給している。
【0043】
なお、LED2に供給するパルス状電流のパルス幅に応じて位相を制御する方法については、後述する。
【0044】
最大値検出部17は、光センサ9の出力に基づいて、出射された光量の最大値を検出し、そのときの位相を補償位相として出力するものである。
最大値検出部17には光センサ9から光量信号が入力されている。その一方、最大値検出部17は、記憶部18に補償位相信号を出力している。
【0045】
記憶部18は、最大値検出部17から出力された補償位相信号を記憶し、記憶した補償位相信号を位相調整部15に出力するものである。
【0046】
次に、上記の構成からなる光源装置1における照明光の出射経路について説明した後に、照明光の出射制御について説明する。
光源装置1から照明光を出射する際には、図1および図2に示すように、モータ6によりロッドカバー41が回転駆動され、導光ロッド3および反射プリズム4も回転駆動される。
【0047】
支持部21の内周面に配置された複数のLED2には、導光ロッド3の回転に合わせてパルス状の電流が供給される。LED2はパルス状に電流が供給されると、電流の供給に合わせてパルス状に照明光を出射する。具体的には、導光ロッド3の入射面31が各LED2の前を通過する際に、つまり、LED2における光出射面と、導光ロッド3の入射面31とが対向した時のみ照明光を出射する。
そのため、導光ロッド3には、複数のLED2から連続的、または、断続的に照明光が入射される。
【0048】
このとき、LED2に供給される電流は、LED2に定常的に電流を供給する際の電流、つまり最大定格電流と比較して、大きな電流が供給される。そのため、定常的に電流が供給された場合と比較して、大きな光量の照明光がLED2から出射される。
なお、LED2に供給する電流値は、パルス状に供給する電流の時間平均値が、最大定格電流の時間平均値を超えないことが望ましい。このようにすることで、LED2の破損や劣化が防止される。
【0049】
LED2から出射された照明光は、入射面31から導光ロッド3に取り込まれ、導光ロッド3の内部を中心軸線Lに向かって伝播する。導光ロッド3内を伝播した照明光は、導光ロッド3から反射プリズム4に入射し、反射面51により中心軸線Lに沿う方向に向かって反射される。反射面51により反射された照明光は、反射プリズム4の出射面52から出射され、対向配置されたライトガイド5に入射する。ライトガイド5に入射した照明光は、ライトガイド5により被照明領域に導かれ、被照明領域に向けて出射される。
【0050】
次に、本実施形態の特徴である照明光の出射制御について説明する。
まず、光源装置1から被照明領域に向かって照明光を出射する前に、以下に説明するように補償位相値が取得される。
【0051】
光源装置1が起動されてからモータ6の回転数が所定回転数に到達し、回転数が安定するまでは、図2および図3に示すように、LED2の点灯はLED制御部16により禁止される。言い換えると、LED制御部16は、回転検出センサ8から入力される回転情報または位置情報を監視し、モータ6の回転数が所定回転数であって、安定した回転数になってからLED2の点灯を許可する。
【0052】
具体的には、モータ6によりロッドカバー41が回転されると、回転検出センサ8によりロッドカバー41の回転が検出される。つまり、回転検出センサ8の前を反射シール7が横切ると、回転検出センサ8の出力レベルが変化する。
当該回転検出センサ8の出力が、回転検出センサ8により電気信号に交換された回転情報および導光ロッドの位置情報としてLED制御部16に入力される。
【0053】
モータ6の回転数が安定すると、LED制御部16は一のLED2に対して連続して電流を供給し、照明光を連続して出射させる。
LED2から出射された照明光は、導光ロッド3の入射面31が一のLED2と対向する位置に来たときにだけ導光ロッド3に取り込まれる。
【0054】
言い換えると、導光ロッド3が、照明光を出射している一のLED2の前を通過したときのみ、導光ロッド3および反射プリズム4を介して出射面52から照明光が出射され、その他の間は出射面52から照明光は出射されない。
出射面52から出射される照明光の光量は、一のLED2と入射面31とが正対したときが最大となり、正対位置からずれるにつれて光量は減少する。
【0055】
出射面52から出射された照明光の一部、つまり、導光ロッド3に取り込まれずに漏れた光は、その光量が光センサ9に検出される。光センサ9は検出した照明光の光量に関する光量信号を出力し、光量信号は最大値検出部17に入力される。
最大値検出部17は、光量信号が最大となる導光ロッド3の位相、つまり、一のLED2と入射面31とが正対する導光ロッド3の位相を検出し、当該位相を補償位相値として記憶部18に出力する。
【0056】
以上により、補償位相値の取得が完了する。
このようにするとこで、導光ロッド3を一回転するだけで補償位相値の取得が完了し、補償位相値の取得を速やかに行うことができる。
【0057】
この補償位相値の取得は、光源装置1の出荷時にのみ行い、以後は記憶部18に記憶された補償位相値を用いてもよいし、光源装置1の使用時ごとに補償位相値の取得が行われてもよく、特に限定するものではない。
出荷時にのみ補償位相値の取得を行う場合には、光センサ9および最大値検出部17を光源装置1に対して着脱可能に配置してもよい。このようにすることで、補償位相値を取得した後に、光センサ9および最大値検出部17を光源装置1から取り外すことができる。補償位相値は記憶部18に記憶されたものが用いられる。
使用時ごとに補償位相値の取得を行う場合には、光源装置1に記憶部18が設けられていなくてもよい。
【0058】
また、光センサ9のような専用のセンサを用いずに、光源装置1が用いられるビデオスコープの撮像部を利用して、出射面52から出射される照明光の光量を検出して位相補償を行ってもよい。
【0059】
なお、上述のように、光センサ9により検出された光量が最大となる位相を検出してもよいし、縦軸を光量、横軸を位相とした位相に対する光量の変化を表したグラフにおける光量面積の重心に対応する位相を検出してもよく、特に限定するものではない。
【0060】
なお、上述のように、一つのLED2から照明光を連続出射することにより補償位相値を取得してもよいし、LED2からパルス状の照明光を出射し、照明光を出射するタイミングを変化させることにより補償位相値を取得してもよく、特に限定するものではない。
【0061】
具体的には、モータ6の回転数が安定すると、LED制御部16は、LED2にパルス状の電流を供給し、LED2から照明光を最大のパルス幅で出射させる。
ここで、最大のパルス幅とは、回転する導光ロッド3の入射面31に対して、照明光を入射させることができる最大のパルス幅のことである。言い換えると、入射面31の一端がLED2における照明光の出射面に至ってから、入射面31の他端がLED2における照明光の出射面を通り過ぎるまでのことであって、導光ロッド3の入射面31において照明光を取り込むことができる最大範囲のことである。
【0062】
その後、位相調整部15は、LED2から照明光が出射されるタイミングを変化させ、光センサ9により出射面52から出射される照明光の一部の光量が検出される。
つまり、位相調整部15は、導光ロッド3が1回転する毎に、LED2から照明光がパルス状に出射される際の導光ロッド3の回転位相を0から2πまで変化させ、出射面52から出射される照明光の変化が検出される。
【0063】
光センサ9により検出された光量に関する光量信号は、最大値検出部17に入力される。最大値検出部17は、光量信号が最大となる位相を検出し、当該位相を補償位相値として記憶部18に出力する。
以上により、補償位相値の取得が完了する。
【0064】
このようにすることで、実際に被照明領域に照明光を出射する場合と同じ条件で補償位相値の取得を行うため、より正確な補償位相値を取得することができる。つまり、モータ6における回転位相のばらつき等を含めた条件の下で、補償位相値を取得することができる。
【0065】
次に、取得された補償位相値に基づいた照明光の出射制御について説明する。
まず、補償位相値の取得時と同様に、光源装置1が起動されてからモータ6の回転数が所定回転数に到達し、回転数が安定するまで、LED2の点灯はLED制御部16により禁止される。
【0066】
モータ6の回転が安定すると、LED制御部16は記憶部18に記憶された補償位相値および回転検出センサ8の出力に基づき、導光ロッド3の入射面31と対向するLED2に電流を供給し、照明光を出射させる。
具体的には、LED制御部16に入力されている回転検出センサ8の出力レベルが変化すると、つまり、回転検出センサ8の前を反射シール7が横切ると、LED制御部16は導光ロッド3の入射面31と対向するLED2に対して電流を供給し、パルス状に照明光を出射させる。
【0067】
一定の回転速度で回転している際のモータ6の回転周期をλとし、周方向に配置されたLED2の数をNとすると、LED制御部16は、λ/N時間ごとに、モータ6の回転方向に向かって順に、LED2にパルス状の電流を供給する。
このようにすることで、導光ロッド3の入射面31に、複数のLED2からパルス状に出射された照明光が順に入射される。
【0068】
次に、光源装置1から出射される照明光の光量の制御方法について説明する。
照明光の光量が制御される場合には、図3に示すように、ユーザがユーザI/F部11に明るさを指定する指示を入力し、ユーザI/F部11から、明るさを指定する明るさ指定信号が明るさ制御部13に入力される。
一方、撮像装置12は、光源装置1により照明されている被照明領域から反射された反射光の光量を検出し、被照明領域の輝度信号が明るさ制御部13に入力される。
【0069】
明るさ制御部13は、入力された明るさ指定信号および輝度信号の差異から、光源装置1から出射される照明光の光量を、今より増やすか、減らすかを判断する。そして、明るさ制御部13は、当該判断に基づいて、光源装置1から出射される照明光の光量を制御する明るさ制御信号を、PWM制御部14に向けて出力する。
【0070】
具体的には、ユーザが指定した明るさよりも、光源装置1により照明されている被照明領域の明るさが暗い場合、つまり、明るさ指定信号に係る明るさに対して、輝度信号に係る明るさが暗い場合には、明るさ制御部13は、現在より出射する照明光の光量を増やす明るさ制御信号を出力する。
明るさ制御信号はPWM制御部14に入力され、PWM制御部14は、明るさ制御信号に対応したパルス幅信号を、LED制御部16と位相調整部15とに出力する。
【0071】
位相調整部15は、記憶部18から入力された補償位相値に基づいて、LED2から照明光を出射する位相を制御する位相信号を出力する。
例えば、光源装置1から出射される照明光の光量を減らす場合には、LED2から照明光を出射させるパルス点灯位相期間が、最大パルス点灯位相期間よりも短くなる。言い換えると、LED2から照明光を出射させるパルス点灯位相範囲Wが、最大パルス位相範囲Mよりも短くなる。
【0072】
さらに、パルス点灯位相範囲の低減量に応じて、照明光の出射タイミング、つまり照明光を出射する位相を遅らせて、パルス点灯位相範囲Wの中央位相と、最大パルス位相範囲Mの中央位相とを一致させる。このとき、言い換えると、パルス点灯位相範囲が変動しても、パルス点灯位相範囲Wの中央位相は、最大パルス位相範囲Mの中央位相に固定されている。
【0073】
図4は、図1の光源装置が照明光の光量の制御を行った際における照明光の出射制御を説明するグラフである。図4においては、横軸が導光ロッドの回転位相を示し、縦軸が出射される照明光の光量を示している。
具体的には、パルス点灯位相範囲Wでは、図4に示すように、最大パルス位相範囲Mにおける照明光を出射する位相に対して、(M−W)/2だけ遅れた位相において照明光を出射する。
このとき、パルス点灯位相範囲Wの前後に、それぞれ(M−W)/2の位相範囲を有する前消灯位相範囲Fおよび後消灯位相範囲Rが形成される。これら、前消灯位相範囲Fおよび後消灯位相範囲Rでは、照明光は出射されていない。
このようにすることで、パルス点灯位相範囲が変動しても、パルス点灯位相範囲Wの中央位相は、最大パルス位相範囲Mの中央位相に固定される。
【0074】
上記の構成によれば、パルス点灯位相範囲Wを制御することにより、LED2から照明光が出射される期間を調節して、導光ロッド3および反射プリズム4を介して出射される照明光の光量を調節することができる。そのため、LED2に供給する電流の値を調節する方法と比較して、出射される照明光の色温度の変化を抑制することができる。
【0075】
さらに、パルス点灯位相範囲Wを短くして、LED2から照明光が出射される期間を短くしても、パルス点灯位相範囲Wの前後にLED2が消灯される前消灯位相範囲Fおよび後消灯位相範囲Rが確保されるため、LED2から出射された照明光は導光ロッド3の入射面31に入射される。
【0076】
つまり、導光ロッド3の回転位相と、LED2における照明光が出射される位相との間にばらつきが生じても、前消灯位相範囲Fおよび後消灯位相範囲Rにより上記ばらつきが吸収されるため、LED2から出射された照明光は入射面31に入射され、被照明領域に向けて出射される。
そのため、モータ6の回転周期等の変動に起因する出射される照明光の光量変動を抑制でき、フリッカ現象として知覚されることを防止することができる。
【0077】
取得した補償位相値に基づいて制御することにより、照明光が出射されるパルス点灯位相範囲Wの前後に略等しい長さの前消灯位相範囲Fおよび後消灯位相範囲Rを確保することができる。
つまり、常時発光しているLED2の前を導光ロッド3の入射面31が横切るため、導光ロッド3および反射プリズム4を介して出射される照明光の光量は、導光ロッド3および反射プリズム4の回転位相に応じて変化する。このときの光量の最大値に対応する位相を最大パルス位相範囲Mの中心位相とすることで、または、光量の面積の重心に対応する位相を最大パルス位相範囲Mの中心位相とすることで前消灯位相範囲Fと、後消灯位相範囲Rとを略等しい広さに設定することができる。
【0078】
そのため、導光ロッド3および反射プリズム4の回転位相と、LED2における照明光が出射される位相との間のばらつきが、照明光の出射位相が進む側のばらつきであっても、遅れる側のばらつきであっても、LED2から出射された照明光を入射面31に入射させることができる。
【0079】
パルス状にLED2から照明光を出射させるため、LED2から定常的に照明光を出射させる場合と比較して、大きな光量の照明光を得ることができる。さらに、LED2を複数備えて、導光ロッド3および反射プリズム4により中心軸線L方向に向けて出射された照明光を被照明領域に導くため、大きな光量の照明光を連続して得ることができる。
【0080】
光センサ9により検出される光量に基づいて、パルス点灯位相範囲Wを制御するため、LED2による照明光の出射特性に関わらず、導光ロッド3から出射される照明光の光量を最大にできる。
言い換えると、光センサ9により検出される光量に基づくことにより、パルス点灯位相範囲Wの前後に前消灯位相範囲Fおよび後消灯位相範囲Rを設定することができる。そのため、LED2から出射される照明光を、導光ロッド3の入射面に確実に入射させることができる。
【0081】
〔第2の実施形態〕
次に、本発明の第2の実施形態について図5を参照して説明する。
本実施形態の光源装置の基本構成は、第1の実施形態と同様であるが、第1の実施形態とは、照明光の出射制御方法が異なっている。よって、本実施形態においては、図5を用いて照明光の出射制御方法のみを説明し、その他の構成要素等の説明を省略する。
図5は、本実施形態における光源装置が照明光の光量の制御を行った際における照明光の出射制御を説明するグラフである。図5においては、横軸が導光ロッドの回転位相を示し、縦軸が出射される照明光の光量を示している。
【0082】
なお、本実施形態における光源装置1の構成および照明光の出射経路は、第1の実施形態における構成照明光の出射経路と同様であるので、その説明を省略する。
【0083】
次に、本実施形態の特徴である照明光の光量の出射制御について図3および図5を参照しながら説明する。
ユーザがユーザI/F部11に明るさを指定する指示を入力してから、明るさ制御信号に対応したパルス幅信号が、PWM制御部14からLED制御部16と位相調整部15とに出力されるまでは、第1の実施形態と同様であるので、その説明を省略する。
【0084】
位相調整部15は、図3に示すように、記憶部18から入力された補償位相値、および、光センサ9により検出された光量に基づいて、LED2から照明光を出射する位相を制御する位相信号を出力する。
例えば、光源装置1から出射される照明光の光量を減らす場合には、LED2から照明光を出射させるパルス点灯位相期間Wが、最大パルス位相期間Mよりも短くなる。言い換えると、LED2から照明光を出射させるパルス点灯位相範囲Wが、最大パルス位相範囲Mよりも短くなる。
【0085】
さらに、位相調整部15は、図5に示すように、パルス点灯位相範囲の低減量、および、光センサ9に検出された光量に応じて、照明光の出射タイミング、つまり照明光を出射する位相を遅らせる。具体的には、光センサ9に検出される光量が最大となるように照明光を出射する位相を遅らせる。
【0086】
図5に示すように、パルス点灯位相期間W後のLED2への電流供給が停止された後消灯位相期間Rであっても、LED2から照明光が出射される残光期間AGが存在する。第1の実施形態と同様に、パルス点灯位相範囲Wの中央位相と、最大パルス位相範囲Mの中央位相とを一致させると、残光期間AGは最大パルス位相範囲Mからはみ出る。
そこで、光センサ9に検出された光量に基づいて、前消灯位相範囲Fを短く、後消灯位相範囲Rを長くして、パルス点灯位相期間Wの位相を進めることにより、最大パルス位相範囲Mからはみ出た残光期間AGが、最大パルス位相範囲Mに含まれる。つまり、残光期間AGに出射された照明光も導光ロッド3の入射面31に入射される。
【0087】
この光センサ9により検出される光量が最大となる場合には、最大パルス位相範囲Mにおける中央位相と、縦軸を光量、横軸を位相とした位相に対する光量の変化を表したグラフにおける光量面積の重心に対応する位相とが一致する。
【0088】
上記の構成によれば、後消灯位相範囲Rは、前消灯位相範囲Fよりも長くなる。そのため、LED2に対する電流の供給が遮断された後もLED2から照明光が出射される残光期間AGがある場合でも、残光期間AGに係る照明光を入射面31に入射させやすくなり、被照明領域に向けて出射される照明光の光量が大きくなる。
【図面の簡単な説明】
【0089】
【図1】本発明の第1の実施形態の光源装置の概略を説明する模式図である。
【図2】図1の光源装置の構成を説明する断面図である。
【図3】図1の光源装置の制御を説明するブロック図である。
【図4】図1の光源装置が照明光の光量の制御を行った際における照明光の出射制御を説明するグラフである。
【図5】本発明の第2の実施形態における光源装置が照明光の光量の制御を行った際における照明光の出射制御を説明するグラフである。
【符号の説明】
【0090】
1 光源装置
2 LED(光源素子)
3 導光ロッド(導光部)
4 反射プリズム(導光部)
9 光センサ
15 位相調整部(駆動手段)
31 入射面
51 反射面
W パルス点灯位相範囲
M 最大パルス位相範囲
F 前消灯位相範囲
R 後消灯位相範囲


【特許請求の範囲】
【請求項1】
円環上に配置され、該円環の中心軸線に向けて順次パルス点灯して照明光を出射する複数の光源素子と、
前記中心軸線上に回転可能に配置され、前記光源素子から出射された照明光が入射する入射面と、入射した照明光を前記中心軸線に沿う方向に反射する反射面と、を有する導光部と、
該導光部の回転位相に応じて前記光源素子が点灯される期間であるパルス点灯位相範囲を制御する駆動手段と、
を備え、
該駆動手段は、前記光源素子から出射された照明光が前記入射面に入射される最も長い期間である最大パルス位相範囲に対して前記パルス点灯位相範囲が短い場合には、前記最大パルス位相範囲内における前記パルス点灯位相範囲の前後に、前記光源素子が消灯される期間である前消灯位相範囲、および、後消灯位相範囲が設けられるように前記パルス点灯位相範囲を制御する光源装置。
【請求項2】
前記駆動手段は、前記前消灯位相範囲と前記後消灯位相範囲とが略等しい広さとなるように、前記パルス点灯位相範囲を制御する請求項1記載の光源装置。
【請求項3】
前記駆動手段は、一の光源素子を常時発光させた状態で前記導光部を回転させた際における前記導光部から出射される照明光の光量の変化に関する光量重心の位相が、前記最大パルス位相範囲の略中心となるように、前記パルス点灯位相範囲を制御する請求項1または2に記載の光源装置。
【請求項4】
前記駆動手段は、前記入射面中心と前記光源素子における照明光の出射面の中心とが一致する位相が前記パルス点灯位相範囲の中心位相となるように、前記パルス点灯位相範囲を制御する請求項1または2に記載の光源装置。
【請求項5】
前記駆動手段は、前記後消灯位相範囲が前記前消灯位相範囲よりも長くなるように、前記パルス点灯位相範囲を制御する請求項1記載の光源装置。
【請求項6】
前記導光部から出射された照明光の光量を検出する光センサが設けられ、
前記駆動手段は、前記光センサにより検出される光量が最大になるように、前記パルス点灯位相範囲を制御する請求項1から5のいずれかに記載の光源装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2009−176508(P2009−176508A)
【公開日】平成21年8月6日(2009.8.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−12488(P2008−12488)
【出願日】平成20年1月23日(2008.1.23)
【出願人】(000000376)オリンパス株式会社 (11,466)
【Fターム(参考)】