説明

光源装置

【課題】イグナイタ交換扉が開かれた場合に、ランプ交換扉側の回路遮断スイッチを利用して電源回路を遮断できるようにする。
【解決手段】装置本体2と、装置本体2に開口するランプ交換窓4a及びランプ交換窓4aを開閉するランプ交換扉14と、装置本体2に開口するランプ交換窓4aとは異なる位置に開口するランプ交換扉14及びランプ交換扉14を開閉するイグナイタ交換扉51と、ランプ交換扉14の開閉を検出する扉開放検出スイッチ21と、扉開放検出スイッチ21によりランプ交換扉14の開放状態を検出すると、装置本体2内の回路への通電を遮断する回路遮断装置と、扉開放検出スイッチ21がランプ交換扉14の閉状態を検出している場合はイグナイタ交換扉51の閉状態をロックし、扉開放検出スイッチ21がランプ交換扉14の開状態を検出している場合はイグナイタ交換扉51の開放を許容する扉開放規制機構とを備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、第1扉が閉じている状態では第2扉を開くことができないようにした光源装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、内視鏡やプロジェクタ等に照明光を供給する光源装置の光源としては、キセノンランプ等の高輝度を発生する放電ランプが設けられている。又、この放電ランプとランプ電源との間にはイグナイタが介装されており、ランプ電源からの電力をイグナイタにより一時的に高電圧に昇圧して、放電ランプに印加することにより、この放電ランプ内で放電が始まり点灯される。
【0003】
このような光源装置に用いられている放電ランプ等の消耗品を交換しようとする場合は、例えば特許文献1(特開平6−175043号公報)に開示されているように、光源装置のランプ交換扉(第1扉)を開け、放電ランプを、この放電ランプを保持するヒートシンクと共に取り出し、新たな放電ランプに交換した後、再度収納する。この場合、ランプ交換扉を開ける際には、回路遮断装置が作動して電源回路を遮断する。
【0004】
一方、イグナイタも消耗品であるが、イグナイタは放電ランプに比し寿命が長く、交換頻度が少ないため、光源装置内部に配設されている。従って、イグナイタを交換するに際しては、先ず、トップカバーを外し、その後、イグナイタを覆っているシールドケースを外してから取り出す必要がある。そのため、イグナイタの交換には煩雑な作業が要求され、作業効率が悪いという問題がある。
【0005】
この対策として、イグナイタを交換するための第2扉(イグナイタ交換扉)を光源装置に設け、このイグナイタ交換扉を開けることで、イグナイタを取り出すことができるようにすることも考えられる。
【特許文献1】特開平6−175043号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、光源装置にイグナイタを交換するための第2扉(イグナイタ交換扉)を設けた場合、当該第2扉にも回路遮断装置を併設する必要がある。
【0007】
しかし、一台の光源装置に、第1扉と第2扉とを設けた場合、この各扉に回路遮断装置を設けることは、部品点数の増加を招くばかりでなく、電気配線が複雑となり、組立が煩雑化する不都合がある。
【0008】
本発明は、上記事情に鑑み、第1扉側と第2扉側との双方に回路遮断装置を設けることなく、第2扉を開いた場合には第1扉側の回路遮断スイッチにて電源回路を遮断させることができるようにして、部品の共用化による部品点数の削減、電気配線及び組立の簡素化を実現することのできる電源装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するため本発明による光源装置は、装置本体と、前記装置本体に設けられた第1開口部、及び該第1開口部を開閉する第1扉と、前記装置本体に設けられ、前記第1開口部とは異なる位置に設けられた第2開口部、及び該第2開口部を開閉する第2扉と、前記第1扉の開閉を検出する開閉検出部と、前記開閉検出部により前記第1扉の開放状態を検出すると、前記装置本体内の回路への通電を遮断する回路遮断装置と、前記開閉検出部が前記第1扉の閉状態を検出している場合は前記第2扉の閉状態をロックし、該開閉検出部が該第1扉の開状態を検出している場合は前記第2扉の開放を許容する扉開放規制機構とを備えていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、扉開放規制機構により、第1扉が開放されていない状態では、第2扉のロックが解除できないようにしたので、第1扉側と第2扉側との双方に回路遮断スイッチを設けることなく、第2扉を開いた場合には第1扉側の回路遮断スイッチにて電源回路を遮断させることができる。その結果、部品の共用化により部品点数の削減、電気配線及び組立の簡素化を実現することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、図面に基づいて本発明の一実施形態を説明する。
【0012】
[第1実施形態]
図1〜図14に本発明の第1実施形態を示す。図1は光源装置の全体斜視図、図2は光源装置のトップカバーを外した状態の斜視図、図3はランプケースの斜視図、図4はシャーシを底面から見た斜視図である。尚、以下においては、左右方向を、正面視を基準として説明する。
【0013】
図1、図2の符号1は光源装置であり、例えば内視鏡に照明光を供給するものである。この光源装置1の装置本体2は、本体部3とトップカバー4とを有している。本体部3はシャーシ3aの前部に前面パネル3bが固設され、後部に背面板3cが固設されて、上面及び両側面が開放された略コの字状に形成されている。一方、トップカバー4は、本体部3の上面及び左右側面を覆う略コの字状に形成されている。
【0014】
又、シャーシ3aの後部左右に、ランプユニットを内装するランプケース5と、各駆動部に電源を供給する電源ユニットを内装する電源ケース6とが配設されている。又、電源ケース6の上面に、光源装置1全体を制御する制御基板7が固設されている。更に、ランプケース5の前方に光学系9が配設され、電源ケース6の前方に送気ポンプ8が配設されている。
【0015】
又、前面パネル3bには、操作部11及びソケット部12が設けられている。操作部11には電源スイッチや、ランプケース5に内装されている放電ランプから出射される照明光の光量を調整するスイッチ、光学系9に配設されている絞りを調整するスイッチ、送気ポンプ8の動作及び停止を操作するポンプスイッチ等の各種スイッチ類が所定に配設されている。又、ソケット部12には、図示しない内視鏡から延出されているユニバーサルコードの端部に固設されているライガイドコネクタが装着される。
【0016】
ライトガイドコネクタをソケット部12に装着すると、このライトガイドコネクタから突出しているライトガイドファイバの入射端面に、ランプケース5に内装されている放電ランプからの照明光が光学系9を介して入射可能となる。更に、送気ポンプ8から延出する送気管路(図示せず)に、ライトガイドコネクタから突出されている送気チューブが接続されて送気可能となる。
【0017】
図3に示すように、ランプケース5はシールド機能を有しており、このランプケース5の左側面に開口窓5aが形成されている。又、図5〜図7に示すように、トップカバー4の、開口窓5aに対峙する面、すなわち、トップカバー4の左側面に、開口窓5aを介して、ランプユニットに対し外部からアクセス可能な第1開口部としてのランプ交換窓4aが形成されており、このランプ交換窓4aが、第1扉としてのランプ交換扉14で閉鎖されている。
【0018】
ランプ交換扉14の内面に、保護部材15とスイッチ押圧部材16とが固設されている。この両部材15,16は樹脂などの絶縁性を有する材料を用いて形成されており、本実施形態では、スイッチ押圧部材16がランプ交換扉14の一側(図においては奥側)に固設されている。このスイッチ押圧部材16は、トップカバー4に形成されているランプ交換窓4aの方向へ突出されており、その先端部にテーパガイド面16aが形成されている。
【0019】
このランプ交換扉14を、トップカバー4に形成されているランプ交換窓4aに取付け、このランプ交換扉14をつまみネジ17を介してトップカバー4にネジ止めすると、スイッチ押圧部材16がトップカバー4に開口されているランプ交換窓4aを貫通して、装置本体2内に臨まされる。このスイッチ押圧部材16の装置本体2内に臨まされる位置であって、ランプケース5とトップカバー4との間に、開閉検出部としてのランプ交換扉開放検出スイッチ21が配設されている。このランプ交換扉開放検出スイッチ21は、インターロックスイッチと放電スイッチとを備えた2連スイッチであり、ブラケット22を介してシャーシ3aに固設されている。
【0020】
このランプ交換扉開放検出スイッチ21は、ランプ交換扉14の開閉を検出し、ランプ交換扉14が開くと、インターロックスイッチがOFFし、このインターロックスイッチに接続されている周知の回路遮断装置を介して、電源ケース6に内装されている電源ユニットの電源回路が遮断され、装置本体2内の電気回路への通電が遮断される。同時に、放電スイッチがONし、放電回路が接続され電気回路の残留電圧が開放される。又、ランプ交換扉14が閉じると、インターロックスイッチがONして電源回路が接続されると共に、放電スイッチがOFFする。
【0021】
又、このランプ交換扉開放検出スイッチ21に設けられているスイッチ押下部21aが、スイッチ押圧部材16に形成されているテーパガイド面16aに摺接して押下される位置に配設されている。更に、このスイッチ押下部21aに、板ばねガイド23の自由端側が当接されている。この板ばねガイド23の固定端側は、シャーシ3aの左側面方向へほぼ水平に延出されて固定されている。
【0022】
スイッチ押圧部材16がランプ交換窓4aを貫通して装置本体2内に臨まされると、このスイッチ押圧部材16の先端部に形成されているテーパガイド面16aが板ばねガイド23を押圧し、この板ばねガイド23を介して、ランプ交換扉開放検出スイッチ21のスイッチ押下部21aが押圧される。すると、ランプ交換扉開放検出スイッチ21がONし、電源ケース6が給電可能状態となる。一方、スイッチ押圧部材16がランプ交換窓4aから抜かれると、スイッチ押下部21aに対する押圧力が解かれるため、ランプ交換扉開放検出スイッチ21がOFFし、電源ケース6からの給電が遮断される。尚、上述した板ばねガイド23は、スイッチ押圧部材16をスイッチ押下部21aへガイドする機能と、スイッチ押下部21aのスイッチ動作を大きくする機能との双方を備えている。
【0023】
又、ランプケース5内にランプベース26が配設されている。このランプベース26はセラミック材等の高い電熱性及び絶縁性を有する材料で形成されており、シャーシ3aにネジ等を用いて固設されている。
【0024】
このランプベース26上に、周知のランプユニット(図示せず)が固定されている。このランプユニットはランプケース5に開口されている開口窓5aから取出し自在にされており、このランプユニットに、マイナス側ヒートシンクとプラス側ヒートシンクとが設けられ、この両ヒートシンク間に放電ランプが取外し自在に保持されている。この両ヒートシンクが、ランプベース26に立設されているマイナス電極35a、ブラス電極35b(図10参照)に接続されている。
【0025】
図3、図5、図6、図10に示すように、ランプベース26は下方が開口する所定高さの箱形に形成されており、その開口端縁がシャーシ3aに固定されている。このランプベース26の上面は、ランプケース5に形成されている開口窓5aの下側縁部よりも高い位置に形成されており、ランプベース26の開口窓5aから露呈されている側面にガイド孔部26aが形成されている。このガイド孔部26aにスライダ27が進退自在に挿通されている。
【0026】
このスライダ27は、樹脂などの絶縁性を有する材料から形成されており、図13に示すように、矩形の平坦な上面27aを有し、この上面27aの前端に前面部27bが形成され、上面27aの一側に側面部27cが形成され、他側に側面ブロック部27dが形成されている。側面部27cの前面部27b側にストッパ部27eが切欠き形成され、又、側面ブロック部27dの後端部に後方へ突出する爪部27fが形成されている。更に、前面部27bから軸部27gが上面27aの裏面に沿って後方へ延出されており、その延出端部にスナップリング28が装着される。又、この軸部27gに戻しばね29が挿通されている。
【0027】
図13(f)に示すように、ランプベース26に形成されているガイド孔部26aは、スライダ27の上面27a、側面部27c、側面ブロック部27dが挿通される略コの字状の本体挿通孔部26bと、この本体挿通孔部26bに連通すると共に軸部27gが挿通されるU溝状に形成された軸挿通孔部26cとを有している。軸挿通孔部26cの溝幅は軸部27gの径よりも大きく、スナップリング28の径よりも小さく形成されている。
【0028】
スライダ27をガイド孔部26aに取付けるに際しては、先ず、軸部27gに戻しばね29を挿通した後、本体挿通孔部26bに上面27a、側面部27c、側面ブロック部27dを挿通する。又、軸挿通孔部26cに軸部27gを挿通する。次いで、軸挿通孔部26cを貫通してランプベース26の内面に突出されている軸部27gの端部にスナップリング28を装着して組立が完了する。尚、ランプベース26内の天井面26dに、スライダ27の幅方向をガイドするスライダガイド26e,26fが突設されている。
【0029】
図8に示すように、スライダ27をガイド孔部26aに対して所定に取付けると、軸部27gに挿通されている戻しばね29が、スライダ27の前面部27bの内面とランプベース26の側面との間に介装され、スライダ27は、戻しばね29の弾撥力によりランプベース26の側面から吐出される。尚、軸部27gの端部にスナップリング28が装着されているため、スライダ27がガイド孔部26aから抜けることはない。又、スライダ27をランプベース26内に押圧移動させると、側面部27cに形成されているストッパ部27eがランプベース26の側面に掛止されて、後退時のストロークエンドが規制される。更に、スライダ27の両側面にスライダガイド26e,26fが対設され、又、上面27aがランプベース26の天井面26dに近接されているため、スライダ27はこれらに3面がガイドされてスムーズに進退動作される。
【0030】
ランプ交換窓4aをランプ交換扉14で閉鎖すると、このランプ交換扉14の内面に固設した保護部材15に形成されている押圧面15aが、スライダ27に当接すると共に、このスライダ27を押圧して後退させる。このときのストロークは、予め設定されているストロークエンドよりも短く設定されている。
【0031】
又、ランプベース26内に、電源ケース6と電気的に接続されているイグナイタ31が収納されている。このイグナイタ31は、電源ケース6で発生した電圧を高電圧に昇圧し、放電ランプに印加させることで、この放電ランプを点灯させるものである。図14に示すように、イグナイタ31の基板(イグナイタ基板)32が、ランプベース26内に、複数(本実施形態では3本)の支持ボルト33を介して垂設されている。
【0032】
又、ランプベース26に設けられているマイナス電極35aとブラス電極35bとからそれぞれ延出されている給電線が、対応する支持ボルト33にそれぞれ接続されている。又、電源ケース6から延出する電源線は、ランプ交換扉開放検出スイッチ21に設けられているインターロックスイッチに接続する周知の回路遮断装置を介して対応する他の支持ボルト33に接続されている。
【0033】
以下、各支持ボルト33の締結構造について説明する。尚、各支持ボルト33の締結構造はほとんど同一であるため、1つの支持ボルト33の締結構造についてのみ説明する。
【0034】
ランプベース26内の天井面26dの、各支持ボルト33の取付け位置に対応する位置に、ボス部37が突設されており、このボス部37に、支持ボルト33のボルト頭33aを落とし込むボルト孔部37aが穿設されている。図12に示すように、このボルト頭33aは小判型に形成されており、ボルト孔部37aの内周は、このボルト頭33aを収納可能な長方形に形成されている(図10参照)。従って、このボルト頭33aをボルト孔部37aに落とし込むと、ボルト頭33aがボルト孔部37aの内周に係合して回転方向の移動が規制される。
【0035】
又、このボルト孔部37aの底部にねじ部挿通孔37bが穿設されている。ねじ部挿通孔37bを貫通したねじ部33bに座金39を介して第1ナット40が螺締されて締結固定されている。又、第1ナット40から下方へ突出されているねじ部33bに、第1、第2端子42a,42bが挿通され、その下面に第2、第3ナット43a,43bが螺入されている。第2、第3ナット43a,43bはダブルナットであり、第1、第2端子42a,42bは、第1ナット40と第2、第3ナット43a,43bとで狭圧固定されている。又、第2、第3ナット43a,43bがダブルナット構造であるため、第1〜第3ナット40、43a,43bが緩むことはなく、第1、第2端子42a,42bが接触不良を起すことはない。尚、支持ボルト33、各ナット40,43a,43bは、鉄、真鍮、アルミニュウムなどの導電性を有する材料で形成されている。
【0036】
更に、この第3ナット43bの下端から突出されているねじ部33bに、接点ボルト45の孔部45aが挿通されている。この接点ボルト45は、そのねじ部45bがイグナイタ基板32に穿設されているスルホール32aに挿通され、反対側に突出されたねじ部45bに螺入された接点ナット46にて締結されている。尚、ねじ部45bの先端面は接点ナット46からやや突出されている。
【0037】
イグナイタ基板32に穿設されているスルホール32aにはランドが形成されており、このランドと第1、第2端子42a,42bが、接点ボルト45、支持ボルト33のねじ部33b、各ナット43a,43bを介して電気的に接続されている。尚、接点ボルト45は鉄、真鍮、アルミニュウムなどの導電性を有する材料で形成されている。この接点ボルト45の孔部45aに挿通された支持ボルト33のねじ部33bにばね座金47を介してロックナット48が締結されている。上述したように、接点ボルト45のねじ部45bは接点ナット46からやや突出されているため、ロックナット48を強く締結しても、イグナイタ基板32に締付け荷重が印加されることはなく、このイグナイタ基板32を有効に保護することができる。
【0038】
又、接点ボルト45と接点ナット46とはイグナイタ基板32を挟んで締結されているため、この接点ボルト45の孔部45aから支持ボルト33のねじ部33bを抜いても、接点ボルト45がイグナイタ基板32から脱落することはない。従って、ロックナット48を緩めると、イグナイタ基板32のみが支持ボルト33のねじ部33bから外れる。尚、このイグナイタ基板32には、放電ランプを点灯させるための高電圧パルスを発生させる電気回路が形成されている。
【0039】
又、シャーシ3aの、ランプベース26の内周に位置する部位に、外部からイグナイタ31に対しアクセス可能な第2開口部としてのイグナイタ交換窓3dが形成されており、このイグナイタ交換窓3dが第2扉としてのイグナイタ交換扉51で閉鎖されている。
【0040】
図4、図5、図6に示すように、このイグナイタ交換扉51は、一辺にシャーシ3aの外表に掛止される係止片51aが曲げ形成され、この一辺と対向する他辺に、シャーシ3aの内面に、ガスケット55を介して掛止される段部51bが曲げ形成されている。尚、図示しないが、このイグナイタ交換扉51はシャーシ3aにネジ止めされている。
【0041】
又、このイグナイタ交換扉51の内面に、フック部材52が立設されている。図11、図12に示すように、このフック部材52はハット形状に曲げ形成されており、その中央に、上述したスライダ27の爪部27fに係合するフック部52aを有している。又、このフック部52aの両側に曲げ形成されているフランジ部52bがイグナイタ交換扉51の内面に固設されている。尚、このスライダ27とフック部材52とで、イグナイタ交換扉51の開放を規制する扉開放規制機構が構成されている。
【0042】
図6に示すように、イグナイタ交換窓3dをイグナイタ交換扉51で閉鎖すると、フック部52aが、スライダ27に形成されている爪部27fの移動方向に臨まされる。又、図5に示すように、ランプ交換扉14にてランプ交換窓4aが閉鎖された状態では、ランプ交換扉14の内面に固設されている保護部材15の押圧面15aが、スライダ27の前面部27bを押圧し、このスライダ27をランプベース26内へ移動させる。すると、スライダ27に形成されている爪部27fがフック部52aに係合されて、イグナイタ交換扉51が閉鎖された状態でロックされる。
【0043】
ところで、本実施形態では、イグナイタ交換扉51は、ランプ交換扉14が開放されていない限り取外すことはできないが、装着に際してはランプ交換扉14のみを取付けることが可能である。そのため、光源装置1には、イグナイタ交換扉51の取付け忘れを検出するスイッチ(イグナイタ交換扉開放検出スイッチ)54が設けられている。
【0044】
すなわち、図8、図9、図11に示すように、ランプベース26の一側には、イグナイタ交換扉51の開放を検出するイグナイタ交換扉開放検出スイッチ54が固設されている。このイグナイタ交換扉開放検出スイッチ54は、インターロックスイッチ54aと放電スイッチ54bとを備えた2連スイッチであり、イグナイタ交換扉51にてイグナイタ交換窓3dが閉鎖されている状態では、イグナイタ交換扉51の内面に固設されているスイッチ押圧部材53に押圧されて、インターロックスイッチ54aがONすると共に、放電スイッチ54bがOFFする。インターロックスイッチ54aがONした状態では、電源ケース6と内部電気回路との接続状態が維持される。又、放電スイッチがOFFしているため放電回路が遮断されている。一方、イグナイタ交換扉51が開いて、スイッチ押圧部材53によるイグナイタ交換扉開放検出スイッチ54の押圧が解除されると、インターロックスイッチ54aがOFFして、電源回路が遮断されると共に、放電スイッチ54bがONして放電回路が接続され電気回路の残留電圧が開放される。
【0045】
又、イグナイタ交換扉51の内面に絶縁シート56が貼設されている。この絶縁シート56は、イグナイタ交換扉51を閉じた状態で、イグナイタ基板32の背面から突出されているリード線がイグナイタ交換扉51に接触することを防止するためのものである。この場合、イグナイタ交換扉51にリード線を逃げるための凹部を形成しても良い。イグナイタ交換扉51に凹部を形成することで断面係数が高くなり、イグナイタ交換扉51の強度を増すことができる。
【0046】
次に、このような構成による本実施形態の作用について説明する。図5、図8、図11に示すように、装置本体2のトップカバー4の側面(本実施形態では、向かって左側面)に開口されているランプ交換窓4aがランプ交換扉14にて閉鎖されている状態では、このランプ交換扉14の内面に固設されている保護部材15の先端に形成されている押圧面15aが、ランプベース26に支持されているスライダ27を押圧している。
【0047】
この状態では、スライダ27に形成されている爪部27fが、イグナイタ交換窓3dを閉鎖しているイグナイタ交換扉51に固設されているフック部材52に係合して、イグナイタ交換扉51がロックされている。従って、イグナイタ交換扉51を開けようとしても、フック部52aがスライダ27の爪部27fに係合しているため開けることができない。
【0048】
又、このイグナイタ交換扉51は、フック部材52の固設されている辺に対向する側の辺に曲げ形成されている段部51bが、イグナイタ交換窓3dの内面縁部に掛止されているため、このイグナイタ交換扉51を締結しているねじを外しても、イグナイタ交換扉51はイグナイタ交換窓3dを閉鎖している状態を維持する。
【0049】
一方、イグナイタ31の点検、或いは交換するに際しては、先ず、ランプ交換扉14を螺締しているつまみネジ17を装置本体2から螺脱させて、ランプ交換扉14を開く。すると、図6に示すように、ランプ交換扉14の内面に固設されている保護部材15の押圧面15aによる、スライダ27の前面部27bの押圧力が解除される。更に、図7に示すように、ランプ交換扉14の内面に固設されているスイッチ押圧部材16による、ランプ交換扉開放検出スイッチ21のスイッチ押下部21aに対する押圧力が解除される。
【0050】
ランプ交換扉開放検出スイッチ21のスイッチ押下部21aに対する押圧力が解除されると、ランプ交換扉開放検出スイッチ21に設けられているインターロックスイッチがOFFして電源回路が遮断されると共に、放電スイッチがONして放電回路が接続され電気回路の残留電圧が開放される。
【0051】
又、スライダ27の前面部27bに対する押圧力が解除されるとスライダ27は戻しばね29の付勢力により、ランプベース26からランプケース5に形成されている開口窓5a側へ突出される。このスライダ27の両側にはスライダガイド26e,26f配設され、又、上面27aがランプベース26の天井面26dに近接されており、スライダ27はこれらにガイドされてスムーズに移動される。
【0052】
すると、図6、図9、図12に示すように、スライダ27に形成されている爪部27fが、イグナイタ交換扉51の内面に固設されているフック部材52のフック部52aから退避され、イグナイタ交換扉51の取外しが可能な状態となる。
【0053】
次いで、本体部3のシャーシ3aの底面に開口されているイグナイタ交換窓3dを閉鎖するイグナイタ交換扉51を締結しているねじ(図示せず)を螺脱させる。このとき、スライダ27の爪部27fがフック部材52のフック部52aから退避されているため、イグナイタ交換扉51を容易に取外すことができる。そして、このイグナイタ交換扉51をイグナイタ交換窓3dから取外すと、このイグナイタ交換扉51の内面に固設されているスイッチ押圧部材53による、イグナイタ交換扉開放検出スイッチ54を構成するインターロックスイッチ54aと放電スイッチ54bとの押圧力が解離される。
【0054】
その結果、インターロックスイッチ54aがOFFすると共に、放電スイッチ54bがONする。インターロックスイッチ54aがOFFすると、既に遮断されている電源回路が二重に遮断される。一方、放電スイッチ54bがONすると、放電回路が別回路で接続される。尚、ランプ交換扉14を開放した際に、ランプ交換扉開放検出スイッチ21が作動して、既に遮断されている電源回路が遮断され、且つ放電回路が接続されているため、このイグナイタ交換扉開放検出スイッチ54は省略されていても良い。
【0055】
そして、開放されたイグナイタ交換窓3dから露呈されているイグナイタ31を取出す。イグナイタ31を取出すに際しては、図14に示すように、イグナイタ基板32を締結している3個のロックナット48を、支持ボルト33のねじ部33bから螺脱させる。すると、イグナイタ基板32が支持ボルト33のねじ部33bから離脱される。その際、第1、第2端子42a,42bは、第2、第3ナット43a,43bから成るダブルナット機構により、支持ボルト33に締結されているため、ロックナット48を緩めても外れることはない。
【0056】
その後、イグナイタ基板32をシャーシ3aに開口されているイグナイタ交換窓3dから取出し、所定に点検し、或いは新たなイグナイタ基板32を用意する。そして、点検終了後のイグナイタ基板32或いは新たなイグナイタ基板32を、ランプベース26内に収容する。収容に際しては、イグナイタ基板32のスルホール32aに接点ナット46を介して締結されている接点ボルト45の孔部45aに支持ボルト33のねじ部33bを挿通する。そして、接点ナット46側に突出されているねじ部33bにロックナット48を螺入して締結させる。
【0057】
その際、接点ボルト45のねじ部45bが接点ナット46から僅かに突出されているため、ロックナット48を強く締付けても、その荷重は接点ボルト45を介して第2ナット43bに伝達されるだけであり、イグナイタ基板32に不要な荷重が印加されることがない。
【0058】
又、本実施形態では、ロックナット48を緩めるとイグナイタ基板32のみが外れ、第1、第2端子42a,42bは締結状態が維持されているため、イグナイタ基板32の取付け、取外しが容易で、作業性が良い。
【0059】
そして、イグナイタ基板32を支持ボルト33に所定に取付けた後、イグナイタ交換扉51を、イグナイタ交換窓3dに取付ける。このイグナイタ交換扉51の内面には、絶縁シート56が貼付されているため、イグナイタ基板32の裏面から突出されているリード線がイグナイタ交換扉51の内面に接触することはない。
【0060】
又、イグナイタ交換扉51をイグナイタ交換窓3dに取付けるに際しては、ランプ交換扉14が未だ取付けられていないため、スライダ27は突出状態が維持されて、爪部27fが退避された位置にあり、フック部材52がスライダ27と干渉することもない。その後、このイグナイタ交換扉51をシャーシ3aにねじ止めして、イグナイタ交換窓3dを閉鎖する。
【0061】
尚、イグナイタ交換扉51にてイグナイタ交換窓3dを閉鎖すると、スイッチ押圧部材53がイグナイタ交換扉開放検出スイッチ54を押圧するため、インターロックスイッチ54aがONして電源回路が接続され、又、放電スイッチ54bがOFFして放電回路が遮断される。
【0062】
その後、ランプ交換扉14をランプ交換窓4aに装着し、つまみネジ17にて装置本体2に固定する。すると、ランプ交換扉14の内面に固定されているスイッチ押圧部材16がランプ交換扉開放検出スイッチ21のスイッチ押下部21aを、板ばねガイド23を介して押圧し、インターロックスイッチをONさせて電源回路を接続させると共に、放電スイッチをOFFさせて放電回路を遮断する。
【0063】
又、ランプ交換扉14の内面に固設されている保護部材15の押圧面15aがスライダ27の前面部27bを押圧し、このスライダ27を戻しばね29の付勢力に抗して後退させる。すると、スライダ27に形成されている爪部27fが、イグナイタ交換扉51の内面に固設されているフック部材52のフック部52aに係入されて、イグナイタ交換扉51が閉鎖状態でロックされる。
【0064】
このように、本実施形態では、イグナイタ交換扉51は、ランプ交換扉14が必ず開いていなければ開かないようにしたので、ランプ交換扉14が開いたときにランプ交換扉開放検出スイッチ21を構成するインターロックスイッチをOFFさせて電源回路を遮断させ、且つ放電スイッチをONさせて放電回路を接続させることで、イグナイタ交換扉51側には、原則的にインターロックスイッチと放電スイッチとを設ける必要が無く、部品点数の増加を抑制し、電気配線及び構造の簡素化を実現することができ、組立が容易になる。
【0065】
又、イグナイタ基板32を支持する支持ボルト33に第1、第2端子42a,42bが第2、第3ナット43a,43bから成るダブルナット機構により締結されているため、イグナイタ基板32を支持ボルト33から取外しても、第1、第2端子42a,42bが外れたりすることないので、イグナイタ基板32の取付け、取外しが容易となり、作業性がよい。
【0066】
[第2実施形態]
図15〜図20に本発明の第2実施形態を示す。図15は図5相当の断面図、図16は図6相当の断面図、図17は図15のXVII-XVII断面図、図18は図16のXVIII-XVIII断面図、図19はランプ交換扉とイグナイタ交換扉の双方が開放されている状態の図16相当の断面図である。尚、第1実施形態と同一の構成部分については同一の符号を付して説明を省略する。
【0067】
上述した第1実施形態では、イグナイタ交換扉51が開いている状態であっても、ランプ交換扉14のみを閉じることのできる構造であったが、本実施形態では、扉閉鎖規制機構を設け、この扉閉鎖規制機構により、イグナイタ交換扉51が開いている状態では、ランプ交換扉14を閉じることができないようにしたものである。
【0068】
すなわち、扉閉鎖規制機構60はガイド筒部61を有し、このガイド筒部61がランプベース26に垂立された状態で一体形成されている。このガイド筒部61は、イグナイタ交換扉51が閉じられている状態で、フック部材52のフック部52aが対向する位置に垂立されており、その下端がランプベース26の天井面26dに開口されている。
【0069】
このガイド筒部61に、規制部材としてのストッパ本体62が進退自在に挿通されている。ストッパ本体62は円筒状を有しており、一側に平坦面62aが側面に沿って形成され、この平坦面62aの上部に掛止部62bが段状に形成されている。又、ストッパ本体62の下部に平坦面62a側から下端方向へ湾曲する曲面部62cが形成されている。又、平坦面62aがランプ交換窓4a側に面した状態で配設されている。
【0070】
又、図20に示すように、ガイド筒部61の天井面26dに形成されている開口部は、ストッパ本体62の平坦面62aが形成されている部位の断面とほぼ同一形状、すなわち、円形の一部を平坦にした形状に形成されており、平坦面62aに摺接する支持面61aによりストッパ本体62の軸周方向の回動が規制されている。
【0071】
この支持面61aの上端に、ストッパ本体62に形成されている掛止部62bを受ける座面61bが形成されている。図19に示すように、ストッパ本体62の掛止部62bが、座面61bに掛止された状態では、ストッパ本体62の先端がランプベース26の天井面26dから下方へ突出され、スライダ27の先端がストッパ本体62に形成されている平坦面62aに対設される。又、ストッパ本体62の上面とガイド筒部61の内部上面との間に、ストッパ63を下方へ押圧する圧縮ばね63が介装されている。
【0072】
尚、図17に示すように、スライダガイド26e,26fはガイド孔部26a側の内壁まで延出されていると共に、ガイド筒部61の内周に対応する部位には逃げ部が形成されている。これにより、図18に示すように、スライダ27がランプベース26の外方へ突出した場合であっても、このスライダ27の幅方向への移動を規制することができる。
【0073】
このような構成では、図15、図17に示すように、イグナイタ交換扉51とランプ交換扉14とが共に閉じられている状態では、扉閉鎖規制機構60に設けられているストッパ本体62がスライダ27の上面27aに摺接して上方へ押し上げられた状態が維持されている。
【0074】
又、この状態で、図16に示すように、ランプ交換扉14を開けると、スライダ27が戻しばね29(図18参照)の付勢力で突出して、このスライダ27の後端が、扉閉鎖規制機構620のストッパ本体62の下端から外れて、この下端が圧縮ばね63の付勢力によりフック部材52のフック部52aの上面に当接される。又、スライダ27の爪部27fが、イグナイタ交換扉51に固設されているフック部材52のフック部52aから外れるため、イグナイタ交換扉51の取り外しが許容される。
【0075】
次いで、図19に示すように、イグナイタ交換扉51を開けると、ストッパ本体62が圧縮ばね63の付勢力により更に下方へスライドされ、ストッパ本体62に形成されている係止部62bが、ガイド筒部61に形成されている座面61bに掛止されて、下方への移動が規制される。すると、このストッパ本体62の平坦に形成されているガイド面62aが、スライダ27の後端に対設し、スライダ27の後退方向(図19の右方向への移動)が規制される。
【0076】
この状態でイグナイタ交換扉51を閉めることなくランプ交換扉14を閉じようとした場合、ランプ交換扉14に固設されている保護部材15の押圧面15aがスライダ27の前面部27bを押圧するが、スライダ27の後端がストッパ本体62のガイド面62aに当接して、スライダ27の移動が規制されるため、ランプ交換扉14を閉じることができない。
【0077】
一方、イグナイタ交換扉51を閉じると、このイグナイタ交換扉51に固設されているフック部材52のフック部52aの上面にて、ストッパ本体62の先端を圧縮ばね63の付勢力に抗して押し上げる。従って、この場合、フック部52aが押圧部として機能する。
【0078】
そして、図16に示すように、イグナイタ交換扉51を閉じると、このフック部52aに下端が当接されているストッパ部材62の曲面部62cが、スライダ27の後端に対設される。
【0079】
従って、この状態でランプ交換扉14を閉じると、保護部材15の押圧面15aがスライダ27の前面部27bを押圧し、このスライダ27を後退させる。すると、このスライダ27の後端がストッパ本体62の曲面部62cを押し上げて、ストッパ本体62をランプ交換扉14の閉鎖を許容する位置へ退避させて、フック部52aとストッパ本体62の下端との間に入り込み、スライダ27の後退が許容されるため、ランプ交換扉14を閉じることができる。
【0080】
このように、本実施形態では、イグナイタ交換扉51に固設されているフック部材52によって押し上げられるストッパ本体62が設けられているので、イグナイタ交換扉51を開けた状態では、ランプ交換扉14を閉じることが規制されるため、イグナイタ交換扉51の閉じ忘れを防止することができる。従って、本実施形態では、第1実施形態のランプベース26に設けられていたイグナイタ交換扉開放検出スイッチ54が不要となる。
【図面の簡単な説明】
【0081】
【図1】第1実施形態による光源装置の全体斜視図
【図2】同、光源装置のトップカバーを外した状態の斜視図
【図3】同、ランプケースが設置されているシャーシの斜視図
【図4】同、シャーシを底面から見た斜視図
【図5】同、図1のV-V断面図
【図6】同、図5の状態からランプ交換扉を外した状態の断面図
【図7】同、図6のVII−VII断面図
【図8】同、ランプ交換扉が閉じられている状態のイグナイタ基板を省略したランプベースの底面図
【図9】同、ランプ交換扉が開いている状態のイグナイタ基板を省略したランプベースの底面図
【図10】同、ランプケースが除かれた状態の図3相当の斜視図
【図11】同、ランプベースが除かれた状態であってランプ交換扉が閉じられているときの図10相当の斜視図
【図12】同、ランプベースが除かれた状態であってランプ交換扉が開いているときの図10相当の斜視図
【図13】同、スライダを示し、(a)は底面図、(b)は(a)のb-b断面図、(c)は(a)のc-c断面図、(d)は正面図、(e)は背面図、(f)は放電ランプの挿通されるガイド孔部の正面図
【図14】同、図8のXIV-XIV断面図
【図15】第2実施形態による図5相当の断面図
【図16】同、図6相当の断面図
【図17】同、図15のXVII-XVII断面図
【図18】同、図16のXVIII-XVIII断面図
【図19】同、ランプ交換扉とイグナイタ交換扉の双方が開放されている状態の図16相当の断面図
【図20】同、図19のXX-XX断面図
【符号の説明】
【0082】
1…光源装置、
2…装置本体、
3…本体部、
3a…シャーシ、
3d…イグナイタ交換窓、
4…トップカバー、
4a…ランプ交換窓、
5…ランプケース、
14…ランプ交換扉、
16,53…スイッチ押圧部材、
21…ランプ交換扉開放検出スイッチ、
21a…スイッチ押下部、
26…ランプベース、
26a…ガイド孔部、
26b…本体挿通孔部、
27…スライダ、
27f…爪部、
31…イグナイタ、
32…イグナイタ基板、
33…支持ボルト、
51…イグナイタ交換扉、
52…フック部材、
52a…フック部、
60…扉閉鎖規制機構、
62…ストッパ本体、
62a…ガイド面、
62c…曲面部、
63…圧縮ばね

【特許請求の範囲】
【請求項1】
装置本体と、
前記装置本体に設けられた第1開口部、及び該第1開口部を開閉する第1扉と、
前記装置本体に設けられ、前記第1開口部とは異なる位置に設けられた第2開口部、及び該第2開口部を開閉する第2扉と、
前記第1扉の開閉を検出する開閉検出部と、
前記開閉検出部により前記第1扉の開放状態を検出すると、前記装置本体内の回路への通電を遮断する回路遮断装置と、
前記開閉検出部が前記第1扉の閉状態を検出している場合は前記第2扉の閉状態をロックし、該開閉検出部が該第1扉の開状態を検出している場合は前記第2扉の開放を許容する扉開放規制機構と
を備えていることを特徴とする光源装置。
【請求項2】
前記第2扉が開いた状態において前記第1扉が閉じるのを規制し、前記第2扉が閉じた状態において前記第1扉が閉じるのを許容する扉閉鎖規制機構を備える
ことを特徴とする請求項1記載の光源装置。
【請求項3】
前記扉閉鎖規制機構は、前記第1扉の閉鎖を規制する位置から規制しない位置へ移動可能な規制部材及び前記第2扉に設けた押圧部から成り、
前記第2扉が閉鎖された状態では前記押圧部材が前記規制部材を押圧し、該規制部材を前記第1扉の閉鎖を許容する位置へ退避させる
ことを特徴とする請求項2記載の光源装置。
【請求項4】
前記装置本体には放電ランプ、及び該放電ランプを点灯させるイグナイタが設けられ、
前記第1扉にて閉じられる前記第1開口部が前記放電ランプにアクセス可能な位置に開口され、
前記第2扉にて閉じられる前記第2開口部が前記イグナイタにアクセス可能な位置に開口されている
ことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の光源装置。
【請求項5】
前記扉開放規制機構は前記第1扉に連動して動作し、該第1扉が閉じた状態において第2扉の閉状態をロックする
ことを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の光源装置。
【請求項6】
前記扉開放規制機構は、前記装置本体に設けられていると共に前記第1扉にて押圧されるスライダを有し、
前記スライダが前記第1扉が閉じられた状態おいて押圧移動されて前記第2扉の閉状態をロックする
ことを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の光源装置。
【請求項7】
前記第1開口部が前記装置本体の側面に形成され、
前記第2開口部が前記装置本体の底面に形成されている
ことを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載の光源装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【公開番号】特開2009−200004(P2009−200004A)
【公開日】平成21年9月3日(2009.9.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−43196(P2008−43196)
【出願日】平成20年2月25日(2008.2.25)
【出願人】(304050923)オリンパスメディカルシステムズ株式会社 (1,905)
【Fターム(参考)】