説明

光触媒表面を有するパネル装置

【課題】 光触媒パネルを室内の必要な場所に適宜選択して設置および設置替えすることができるとともに、光触媒パネルの表面における殺菌・消臭・抗菌等の光触媒反応を効率よく発揮させることができ、しかも光触媒パネルに必要な電力を供給する電気線を遮蔽できる光触媒表面を有するパネル装置を提供すること。
【解決手段】 室内の壁面25と離間し、かつ天井24側から床面31側に向かう適宜位置まで延在した化粧パネル2を設置し、この化粧パネル2の表面に光触媒を含有した化粧材を設けるとともに、化粧パネル2の下端縁に沿って、化粧材の表面を照らす照明ユニット3を設け、化粧パネル2と壁面25とで形成される空間部に、天井24側から照明ユニット3へと到る電気線20を配線する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、室内の壁面の前面側に光触媒表面を有するパネルを設けたパネル装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、病室等の室内を清潔に保つためには、光触媒としての二酸化チタンを担持させたタイルを室内の全ての壁面に設けて光触媒パネルを形成し、天井に取り付けられた蛍光灯や、日中の太陽光を光源として壁面に光を照射させることで、これらの光と、二酸化チタン(TiO)と、空気中の水分(HO)との化学反応で生じる光触媒反応を利用して、壁面の殺菌・消臭・抗菌等がなされ、空気清浄機や室内の換気手段である換気扇等の特別な機器を用いることなく、壁面が清潔に保たれている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】特開平6−209985号公報(段落0006〜段落0009、図1)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1にあっては、天井の照明では光触媒パネルの下方に照射される光源が弱くなってしまい、夜間には太陽光が室内に差し込まれることはないので、室内の壁面箇所によっては光触媒反応の効率性を低下させていた。また、光触媒パネルの特定の場所を光触媒反応によって、集中的に殺菌・消臭・抗菌等を行わせたい場合には、新たに光源を備えた機器を用意して、その特定された光触媒パネルを照射させる必要が有り、手間と時間とコストを生じさせる恐れがあった。
【0005】
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、光触媒パネルを室内の必要な場所に適宜選択して設置および設置替えすることができるとともに、光触媒パネルの表面における殺菌・消臭・抗菌等の光触媒反応を効率よく発揮させることができ、しかも光触媒パネルに必要な電力を供給する電気線を遮蔽できる光触媒表面を有するパネル装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に記載の光触媒表面を有するパネル装置は、室内の壁面と離間し、かつ天井側から床面側に向かう適宜位置まで延在した化粧パネルを設置し、該化粧パネルの表面に光触媒を含有した化粧材を設けるとともに、前記化粧パネルの下端縁に沿って、該化粧材の表面を照らす照明ユニットを設け、前記化粧パネルと前記壁面とで形成される空間部に、前記天井側から前記照明ユニットへと到る電気線を配線させたことを特徴としている。
この特徴によれば、化粧パネルを室内の必要な場所に適宜選択して設置および設置替えさせることができ、また照明ユニットの光源で化粧パネルの表面を集中的に照らすことで、化粧材に含有した光触媒の殺菌・消臭・抗菌等の効果を効率よく発揮させることができるので、常に化粧パネルの表面および近傍の空気層を清潔に保てる。さらに、化粧パネルと室内の壁面と間に形成された空間部を利用して、照明ユニットに接続された電気線を簡便に配線させることができ、化粧パネルによって電気線が外部に露出されることなく遮蔽されて見栄えも良い。
【0007】
本発明の請求項2に記載の光触媒表面を有するパネル装置は、請求項1に記載の光触媒表面を有するパネル装置であって、前記照明ユニットに隣接させて医療ガスの取出口を設け、前記空間部に前記天井側から前記医療ガスの取出口へと到るガス管を配管させたことを特徴としている。
この特徴によれば、病室等の医療現場で用いられる医療ガスの取出口を照明ユニットに隣接させて設けることで、医療ガスの取出口に接続されたガス管も電気線と同様に化粧パネルと壁面とで形成される空間部に簡便に配設させることができ、化粧パネルによってガス管が外部に露出されることなく遮蔽されて見栄えも良い。
【0008】
本発明の請求項3に記載の光触媒表面を有するパネル装置は、請求項1または2に記載の光触媒表面を有するパネル装置であって、前記化粧パネルは、少なくとも前記照明ユニットと一体的に構成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、照明ユニットを壁面に設けるだけで、化粧パネルを特別な支持具を用いることなく、容易に壁面側に支持させることができる。
【0009】
本発明の請求項4に記載の光触媒表面を有するパネル装置は、請求項1乃至3のいずれかに記載の光触媒表面を有するパネル装置であって、前記照明ユニットに配電部を付設したことを特徴としている。
この特徴によれば、配電部を介して外部の機器類にも容易に電気供給が行える。
【0010】
本発明の請求項5に記載の光触媒表面を有するパネル装置は、請求項1乃至4のいずれかに記載の光触媒表面を有するパネル装置であって、前記照明ユニットには下方を照らす照明具を備えることを特徴としている。
この特徴によれば、照明ユニットによって暗くなりがちな下方側を照明具の照明によって明るくすることが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
本発明の実施例を以下に説明する。
【実施例】
【0012】
図1は、本発明の実施例における光触媒表面を有するパネル装置の全体像を示す斜視図であり、図2は、図1のA−A線を示す化粧パネルおよび照明ユニット中央部の側断面図であり、図3は、図1のB−B線を示す照明ユニット全体の平面断面図であり、図4は、照明ユニットに設けられた医療ガス部を示す斜視図であり、図5は、医療ガス部の使用例を示す正面図である。このパネル装置1は、病室等における室内の雑菌・汚臭を光触媒反応の利用によって、室内を清潔に保つために利用されている。
【0013】
図1に示されるように、パネル装置1は上部位置に幅広の化粧パネル2、下部位置に左右の長さ方向に延びる矩形ボックス状の照明ユニット3から構成され、天井24側から床面31に向かって配置され(天井24側から壁面25の上下方向略中間位置までのところに配置され)、パネル装置1の下方の床面31にはベッド27が載置され、パネル装置1の左方には、衣料等の種々の物品を収納可能な収納棚30が天井24側から床面31にかけて立設されている。
【0014】
照明ユニット3には、中央位置に後述する光源である蛍光灯を備える照明部3a、左方側に配電部12、右方側に医療ガス部16が備えられ、照明部3aの前面に前面板8、配電部12の前面に前面板8’、医療ガス部16の前面に取手18aが設けられた移動扉18が設けられている。この移動扉18は照明部3a側に移動可能になっており、医療ガス部16の前面を開放可能になっている。
【0015】
化粧パネル2から照明ユニット3の内部にかけては、天井24側から複数本(本実施例では3本)の電気線20および複数本(本実施例では3本)のガス管21が壁面25に沿うように配設されている。この電気線20の2本が照明ユニット3の照明部3a内に配線され、電気線20の1本が配電部12内に配線され、3本のガス管21が医療ガス部16内に配管されている。
【0016】
照明ユニット3の照明部3aに配線された2本の電気線20は後述する2つの照明具に接続され、配電部12内に配線された1本の電気線20は、配電部12下面に設けられた電気コンセント15に接続されており、外部の機器類である照明装置28や呼出装置29が電気コード22を介して電気コンセント15に接続されて電力供給されている。医療ガス部16内に配管された3本のガス管21は後述する各ガスの取出口にそれぞれ接続されている。以下、本実施例の説明において、パネル装置1の正面側を前方をとし、パネル装置1の背面側を後方とし、照明ユニット3の配電部12側を左方とし、照明ユニット3の医療ガス部16側を右方として説明する。
【0017】
次に、照明ユニット3および化粧パネル2について具体的に説明すると、図2に示されるように、照明部3aの前方には前述の前面板8、後方には背面板7、上部に上下に貫通する通孔9aおよび通孔9bが形成された上面板9、下方には下面板10が設けられ、内部に空間が形成され、この空間は仕切板14により上下に区画され、仕切板14の後端に上下に貫通する通孔14aが形成されている。そして、照明部3aに隣接する医療ガス部16との空間を区画する仕切板13’が設けられている。
【0018】
上面板9の一部には前面板8の上端との間に開口が形成され、この開口を透明アクリル板製の透過板6で閉蓋させ、透過板6の右側端に下方に向けて形成された取付片6aをボルト23で仕切板13’に固定させている。なお、特に図示しないが、透過板6の左側端にも同様の取付片が形成されており、照明部3aに隣接する配電部12とを区画する後述の仕切板13(図3)にボルトで固定されている。
【0019】
同様にして、下面板10の一部には前面板8の下端との間に開口が形成され、この開口を透過板6’で閉蓋させ、透過板6’の右側端に形成された取付片6a’をボルト23で仕切板13’に固定させている。なお、特に図示しないが、透過板6’の左側端にも同様の取付片が形成されており、照明部3aに隣接する配電部12とを区画する後述の仕切板13(図3)にボルトで固定されている。
【0020】
そして、背面板7の後面を壁面25に沿って当接させ、壁面25の上下2箇所にボルト23を用いて固定させることにより、照明ユニット3が取り付けられている。透過板6の後端に接する上面板9の上端位置には、化粧パネル2が立設され照明ユニット3に支持されることで、化粧パネル2と照明ユニット3が一体で設けられ、パネル装置1を構成している。このように、照明ユニット3を壁面25に設けるだけで、化粧パネル2を特別な支持具を用いることなく、容易に壁面25側に支持させることができるが、化粧パネル2が大きい場合など必要に応じて壁面25と化粧パネル2との間に掛止め具を用いる。
【0021】
なお、仕切板14の上端面には、左右方向に向けて設けられた光源である蛍光灯4aを備えた照明具4が取り付けられ、透過板6を介して上方に向けて蛍光灯4aの光を照射可能になっており、同様にして仕切板14の下端面には、光源である蛍光灯5aを備えた照明具5が取り付けられ、透過板6’を介して蛍光灯5aの光を下方に向け照射可能になっている。
【0022】
このように、照明ユニット3自身の存在により暗くなりがちな下方側を照明具5によって明るくすることが可能となる。なお、透過板6によって蛍光灯4aが外部から保護され、透過板6’によって蛍光灯5aが保護されている。
【0023】
そして、パネル装置1が壁面25に取り付けられると、壁面25と化粧パネル2の間に前後に所定間隔で離間された空間部1aが形成される。この空間部1aには天井24側(図1参照)から下方に向けて、電気線20およびガス管21が配設されており、電気線20の一部は通孔9aを介して照明具4に接続され、電気線20の一部は通孔9bを介して照明具5に接続され、電力の供給が行われている。
【0024】
次いで、化粧パネル2の前面側の表面に塗装された化粧材2aについて説明すると、この化粧材2aは塗料の中には二酸化チタン(TiO)の粉末が含有されている。この二酸化チタンが含有された塗料が化粧パネル2の表面に塗装されると、光触媒層が形成される。
【0025】
この光触媒層に蛍光灯4aの光を照射させると、二酸化チタン(TiO)と、室内の空気中の水分(HO)と、光(紫外線)による光触媒反応を生じさせることができ、酸化・還元作用により人体にも無害な二酸化炭素と水に分解させ、副次的にOHラジカルやスーパーオキサイドアニオン(O)を生成させる。これらが化粧パネル2の表面や、その近傍の有機物や雑菌・汚臭を分解し、殺菌・防汚・消臭・抗菌・防カビ等の様々な清浄作用を生じさせ、室内を清潔に保つことができる。
【0026】
さらに、光触媒反応によって、従来により室内の建築で使用される建材や塗装剤から揮発するVOC(揮発性有機化合物)や、合板の糊の防腐剤として使われるホルムアルデヒド、塗料や接着剤から出るトルエンなどの有機化合物、防炎加工剤や防虫剤等の人体に有害な物質の分解も行われ、シックハウス症候群対策にも有効であり、室内環境が良好な状態に保たれる。
【0027】
以上の説明から、化粧パネル2を室内の必要な場所に適宜選択して設置することができ、照明ユニット3の光源である蛍光灯4aで化粧パネル2を集中的に照らすことで、化粧パネル2の表面に施された化粧材2aにおける殺菌・消臭・抗菌等の効果を生じさせる光触媒反応を効率よく発揮させることができるので、常に化粧パネル2の表面および近傍の空気層を清潔に保つことができる。
【0028】
さらに、化粧パネル2と室内の壁面25と間に形成された空間部1aを利用して、照明ユニット3に接続された電気線20を簡便に配線させることができ、化粧パネル2によって電気線20を外部に露出させることなく遮蔽させて、外見からも見栄え良く配線させることができる。
【0029】
次に、照明ユニット3全体の構造について説明すると、照明ユニット3の筐体は図3に示されるように、背面板7と、側面板11,11’と、前面板8,8’と、移動扉18と、下面板10と、透過板6’と、前述した上面板9(図2参照)と、前述した透過板6(図2参照)と、から構成され、この筐体内を仕切板13と仕切板13’で左右所定間隔に仕切ることで、左方より配電部12、照明部3a、医療ガス部16の3つに区画されている。
【0030】
壁面25の左右4箇所に背面板7を介してボルト23を螺合させることで、照明ユニット3が壁面25に強固に取り付けられており、前述した化粧パネル(図2参照)を壁面25に沿わせて、しっかりと支持させることが可能となっている。そして、またパネル装置1の設置位置を替えるときは、化粧パネル2と照明ユニット3が一体的に設けられているので、ボルト23を緩め、壁面25との結合を分離することでパネル装置1を自由に移動させることができる。
【0031】
照明部3aに配線された電気線20の一部は仕切板13に形成された通孔13aを介して電気コンセント15に接続され、配電部12の下面板10に設けられた電気コンセント15に接続される外部の照明装置28や呼出装置29(図1参照)に電気を供給可能になっている。
【0032】
医療ガス部16には、取付板17が移動扉18の背面から後方に所定間隔離間されて設けられており、この取付板17に左方より酸素ガス用の医療ガス取出口(以下、取出口16a)、笑気ガス用の医療ガス取出口(以下、取出口16b)、吸引ガス用の医療ガス取出口(以下、取出口16c)、後述の吸引器26を係止させる係止板16dが設けられている。これら取出口16a,16b,16cには、天井24側(図1参照)から配管された3本のガス管21がそれぞれ接続されている。
【0033】
なお、各取出口16a,16b,16cから医療ガスを利用する際には、矢印に示されるように移動扉18の取手18aを利用して前方手前に引き出すと、図4に示されるように、医療ガス部16内の上部に設けられた摺動レール19も引き出され、この状態で移動扉18を摺動レール19に沿って左方に摺動させることで、容易に医療ガス部16の前面を開放させることができる。このように、移動扉18を左右方向に摺動させることで、照明部3aに設けられた照明具4,5の蛍光灯4a,5aの上下方向への照射を遮ることのない構成になっている。
【0034】
例えば、吸引器26を利用する際には、吸引器26を係止板16dの係止突起に係止させたのち、チューブ26aの先端を取出口16cに挿し込み、吸引器26のガス出力圧を調整させるだけで利用可能となる。各取出口16a,16b,16cの下方近傍には、それぞれ蓋材16eがチェーンで吊持されており、図5に示されるように取出口16a,16bが使用されない場合には、開閉バルブ(図示せず)及び蓋材16eを取り付けることで、確実に取出口を閉蓋させることができ、より安全性が高められている。
【0035】
このように、病室等の医療現場で用いられる医療ガスの取出口16a,16b,16cを照明ユニット3に隣接させて設けるだけで、医療ガスの取出口16a,16b,16cに接続されたガス管21を化粧パネル2の後方に形成された空間部1a(図2参照)に簡便に配設させることができ、化粧パネル2によってガス管21を外部に露出させることなく遮蔽させ、外見からも見栄え良く配管させることができる。
【0036】
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれ、例えば上記実施例の化粧材2aには二酸化チタンを含む構成で、この二酸化チタンと、蛍光灯4aや日中の太陽光や天井に設けられる照明等の光源と、空気中の水分とで、効果的に光触媒反応を生じさせているが、本発明はこれに限定されるものではなく、二酸化チタンに変わる光触媒として、酸化鉄、酸化タングステン、酸化ニッケル等を用いても良く、これらを単独又は、複数併用しても良い。さらに、白金、ロジウム、銅等の金属を添加してもよい。
【0037】
また、上記実施例では、塗料に二酸化チタンの粉末を混合させて化粧材2aとして、化粧パネル2の表面に塗装させているが、これらの光触媒を粉末状、コロイド状、液状、板状等の形状にして、化粧パネル2や壁面の表面に用いて、光触媒反応を生じさせることも可能であることは言うまでもない。
【0038】
また上記実施例では、照明ユニット3と化粧パネル2を一体的に組み付けたものであるが、必ずしも一体的に構成する必要はなく、別構成であっても良い。そして照明ユニット3を3つに区画して配電部12、照明部3a、医療ガス部16としているが、ユニット化せず独立に構成させても良く、また配電部12と医療ガス部16を設けず、照明ユニット3が照明部3aだけで構成されるものであっても良い。
【0039】
また上記実施例では、パネル装置1が天井24側から壁面25の上下方向略中間位置まで配置された例で示しているが、中間位置にとどまらす床面側にもっと近接しても構わない。更に上記実施例では、ガス管21を配管させることで、各種医療ガスを利用可能になっているが、水道管等を適用させた構成にしても良い。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本発明の実施例における光触媒表面を有するパネル装置の全体像を示す斜視図である。
【図2】図1のA−A線を示す化粧パネルおよび照明ユニット中央部の側断面図である。
【図3】図1のB−B線を示す照明ユニット全体の平面断面図である。
【図4】照明ユニットに設けられた医療ガス部を示す斜視図である。
【図5】医療ガス部の使用例を示す正面図である。
【符号の説明】
【0041】
1 パネル装置
1a 空間部
2 化粧パネル
2a 化粧材
3 照明ユニット
3a 照明部
4 照明具
4a 蛍光灯(光源)
5 照明具
5a 蛍光灯(光源)
6、6’ 透過板(アクリル板やガラス板)
7 背面板
8、8’ 前面板
9 上面板
10 下面板
11、11’ 側面板
12 配電部
13、13’ 仕切板
14 仕切板
15 電気コンセント
16 医療ガス部
16a 酸素ガス用の医療ガス取出口
16b 笑気ガス用の医療ガス取出口
16c 吸引ガス用の医療ガス取出口
16d 係止板
16e 蓋材
17 取付板
18 移動扉
20 電気線
21 ガス管
24 天井
25 壁面
28 照明装置(外部の機器)
29 呼出装置(外部の機器)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
室内の壁面と離間し、かつ天井側から床面側に向かう適宜位置まで延在した化粧パネルを設置し、該化粧パネルの表面に光触媒を含有した化粧材を設けるとともに、前記化粧パネルの下端縁に沿って、該化粧材の表面を照らす照明ユニットを設け、前記化粧パネルと前記壁面とで形成される空間部に、前記天井側から前記照明ユニットへと到る電気線を配線させたことを特徴とする光触媒表面を有するパネル装置。
【請求項2】
前記照明ユニットに隣接させて医療ガスの取出口を設け、前記空間部に前記天井側から前記医療ガスの取出口へと到るガス管を配管させた請求項1に記載の光触媒表面を有するパネル装置。
【請求項3】
前記化粧パネルは、少なくとも前記照明ユニットと一体的に構成されている請求項1または2に記載の光触媒表面を有するパネル装置。
【請求項4】
前記照明ユニットに配電部を付設した請求項1乃至3のいずれかに記載の光触媒表面を有するパネル装置。
【請求項5】
前記照明ユニットには下方を照らす照明具を備える請求項1乃至4のいずれかに記載の光触媒表面を有するパネル装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate


【公開番号】特開2006−158501(P2006−158501A)
【公開日】平成18年6月22日(2006.6.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−351286(P2004−351286)
【出願日】平成16年12月3日(2004.12.3)
【出願人】(000000561)株式会社岡村製作所 (1,415)
【Fターム(参考)】