説明

入力数値表示装置、入力数値表示プログラム、入力数値表示用サーバ装置、入力数値表示方法

【課題】入力者が自分の入力した数値を直観的に把握することができ、誤入力が見過ごされる可能性を低下させる。
【解決手段】入力された数値を表すアラビア数字のみを第1表示領域に表示させるとともに、入力された数値を表す、(i)アラビア数字と、アラビア数字でない文字又は文字列
と、からなる文字列、及び(ii)アラビア数字でない文字又は文字列のみ、の少なくとも何れか一方を第2表示領域に表示させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザが数値を入力する際に用いられる入力数値表示装置、入力数値表示プログラム、入力数値表示用サーバ装置、入力数値表示方法の技術分野に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、電子取引における価格や数量等の数値の誤入力が問題となっている。例えば、ネットオークションにおいて入札者が入札価格として自分の意図する価格より高い価格を誤入力してしまうことや、小売業者が卸売業者に商品の発注をする場合に発注個数について本来発注すべき個数より多くの個数を誤入力してしまうことなどが問題となる。また、電子取引に限らず、情報処理社会において情報処理装置に数値を入力する機会は多岐にわたり何れの場面においても、数値の誤入力は大きな経済的損失や信用失墜の原因となり得る。
【0003】
こうした問題に対して特許文献1([0048]段落〜[0053]段落、図7)には、入力された「金額」×「数量」を計算し、その計算結果が所定の制限値を超えている場合には、数値の誤入力の可能性があるとして入力者に警告をする旨が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002−203143号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載の技術によれば、上記計算結果が所定の制限値を超えるような「金額」又は「数量」が入力された場合には警告の対象となるが、制限値内で誤入力された場合には警告の対象とならず、誤入力が見逃されるおそれがある。
【0006】
本発明は、こうした問題点に鑑みてなされたものであり、その課題の一例は、入力者が自分の入力した数値を直観的に把握することができ、誤入力が見過ごされる可能性を低下させることのできる入力数値表示装置、入力数値表示プログラム、入力数値表示用サーバ装置、入力数値表示方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の入力数値表示装置は、数値の入力を受け付け、入力された数値を取得する取得手段と、入力された数値を表すアラビア数字を第1表示領域に表示させる第1表示制御手段と、入力された数値の数値情報に基づいて、(i
)アラビア数字と、アラビア数字でない文字又は文字列と、からなる文字列、及び(ii)アラビア数字でない文字又は文字列のみ、の少なくとも何れか一方で表される文字又は文字列であって、当該数値と同じ値を表す文字又は文字列を示す数値表示文字情報を生成する生成手段と、数値表示文字情報が示す文字又は文字列を第2表示領域に表示させる第2表示制御手段と、を備えることを特徴とする。
【0008】
当該構成により、ユーザの入力操作により入力された数値は、第1表示領域にアラビア数字で表されるとともに、第2表示領域に、(i)アラビア数字と、アラビア数字でない
文字又は文字列と、からなる文字列、及び(ii)アラビア数字でない文字又は文字列のみ、の少なくとも何れか一方で表される。
【0009】
したがって、請求項1に記載の発明によれば、入力操作を行ったユーザは、第1表示領域におけるアラビア数字の表示だけではなく、第2表示領域における(i)アラビア数字
と、アラビア数字でない文字又は文字列と、からなる文字列の表示、及び(ii)アラビア数字でない文字又は文字列のみの表示、の少なくとも何れか一方の表示から、入力した数値を直観的に把握することができるため、誤入力が見過ごされる可能性を低下させることができる。
【0010】
請求項2に記載の入力数値表示装置は、請求項1に記載の入力数値表示装置であって、生成手段は、入力された数値の数値情報に基づいて、アラビア数字と、アラビア数字でない文字又は文字列とからなる文字列を示す数値表示文字情報を生成する場合において、入力された数値の数値情報を、入力された数値における少なくとも何れかの位を示す、アラビア数字でない文字又は文字列と、当該位における値を示すアラビア数字とからなる文字列を示す数値表示文字情報を生成することを特徴とする。
【0011】
請求項2に記載の発明によれば、ユーザは、アラビア数字でない文字又は文字列で示される位と、当該位の値を示すアラビア数字との組み合わせにより入力した数値を直観的に把握することができる。例えば、ユーザが桁数の多い数値を入力した場合などには、アラビア数字でない文字又は文字列で示される位を基準として、当該入力した数値を把握することができることから、桁数を誤って入力してしまう事態を防止することができる。具体的には、位を示す、アラビア数字でない文字又は文字列として、日本語の「万」や「億」等を用いて「35万」などと表示したり、英語の「thousand」や「million」等を用いて
「35 million」などと表示したりすることで、桁数を誤って入力してしまう事態を防止できる。
【0012】
請求項3に記載の入力数値表示装置は、請求項2に記載の入力数値表示装置であって、ユーザの使用言語を検出し、当該使用言語を生成手段において生成に用いる言語として設定する言語設定手段を更に有し、生成手段は、位を示す文字又は文字列として、設定された使用言語によって当該位を示す文字又は文字列を用いることを特徴とする。
【0013】
請求項3に記載の発明によれば、ユーザは、自分が理解できる言語(例えば、母国語)を使用言語として選択することで、アラビア数字でない文字又は文字列で示される位を当該選択した言語で表示させることができる。よって、ユーザが、第2表示領域に表示された数値を誤解してしまう可能性を低下させることができ、延いては数値を誤入力してしまう可能性も低下させることができる。
【0014】
請求項4に記載の入力数値表示装置は、請求項3に記載の入力数値表示装置であって、生成手段は、使用言語として日本語が設定されている場合に、位を示す文字又は文字列として、当該位を示す漢字を用いることを特徴とする。
【0015】
請求項4に記載の発明によれば、日本語を理解することのできるユーザは、使用言語として日本語を選択することで、アラビア数字でない文字又は文字列で示される位を漢字で表示させることができる。よって、日本語を理解することのできるユーザが、第2表示領域に表示された数値を誤解してしまう可能性を低下させることができ、延いては数値を誤入力してしまう可能性も低下させることができる。
【0016】
請求項5に記載の入力数値表示装置は、請求項1に記載の入力数値表示装置であって、ユーザの使用言語を検出し、当該使用言語を生成手段において生成に用いる言語として設定する言語設定手段を更に有し、生成手段は、入力された数値の数値情報に基づいて、アラビア数字でない文字又は文字列のみで表される文字又は文字列を示す数値表示文字情報
を生成する場合において、入力された数値の数値情報に基づいて、設定された使用言語によって当該入力された数値を示す、アラビア数字でない文字又は文字列のみで表される文字又は文字列を示す数値表示文字情報を生成することを特徴とする。
【0017】
請求項5に記載の発明によれば、ユーザは、自分が理解できる言語(例えば、母国語)を使用言語として選択することで、第2表示領域に表示されるアラビア数字でない文字又は文字列を当該選択した言語で表示させることができる。よって、ユーザが、第2表示領域に表示された数値を誤解してしまう可能性を低下させることができ、延いては数値を誤入力してしまう可能性も低下させることができる。
【0018】
請求項6に記載の入力数値表示装置は、請求項5に記載の入力数値表示装置であって、生成手段は、使用言語として日本語が設定されている場合に、入力された数値を表す文字又は文字列として、漢字によって表される文字又は文字列を用いることを特徴とする。
【0019】
請求項6に記載の発明によれば、日本語を理解することのできるユーザは、使用言語として日本語を選択することで、第2表示領域に表示されるアラビア数字でない文字又は文字列を漢字で表示させることができる。よって、日本語を理解することのできるユーザが、第2表示領域に表示された数値を誤解してしまう可能性を低下させることができ、延いては数値を誤入力してしまう可能性も低下させることができる。
【0020】
請求項7に記載の入力数値表示装置は、請求項1乃至請求項6の何れか一項に記載の入力数値表示装置であって、数値は、商品の価格、個数、及び重量の少なくとも何れか一つを示すことを特徴とする。
【0021】
請求項8に記載の入力数値表示装置は、請求項1乃至請求項7の何れか一項に記載の入力数値表示装置であって、取得手段は、ユーザによる数値を入力する操作を検出することで、数値の入力を受け付け、受け付けられた数値を取得することを特徴とする。
【0022】
請求項9に記載の入力数値表示プログラムは、コンピュータを、数値の入力を受け付け、入力された数値を取得する取得する取得手段、入力された数値を表すアラビア数字を第1表示領域に表示させる第1表示制御手段、入力された数値の数値情報に基づいて、(i
)アラビア数字と、アラビア数字でない文字又は文字列と、からなる文字列、及び(ii)アラビア数字でない文字又は文字列のみ、の少なくとも何れか一方で表される文字情報であって、当該数値と同じ値を表す文字情報である数値表示文字情報を生成する生成手段と、数値表示文字情報で表される文字又は文字列を第2表示領域に表示させる第2表示制御手段、として機能させることを特徴とする。
【0023】
請求項9に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明と同様に、入力操作を行ったユーザは、第1表示領域におけるアラビア数字の表示だけではなく、第2表示領域における(i)アラビア数字と、アラビア数字でない文字又は文字列と、からなる文字列の表示、
及び(ii)アラビア数字でない文字又は文字列のみの表示、の少なくとも何れか一方の表示から、入力した数値を直観的に把握することができるため、誤入力が見過ごされる可能性を低下させることができる。
【0024】
請求項10に記載の入力数値表示用サーバ装置は、数値の入力を受け付け、入力された数値を取得する入力数値表示装置と電気通信回線網を介して接続される入力数値表示用サーバ装置であって、入力数値表示装置から、当該入力数値表示装置が取得した数値を示す数値情報を受信する受信手段と、入力数値表示装置が、数値情報が示す数値に基づいて、(i)アラビア数字と、アラビア数字でない文字又は文字列と、からなる文字列、及び(ii)アラビア数字でない文字又は文字列のみ、の少なくとも何れか一方で表される文字又
は文字列であって、当該数値と同じ値を表す文字又は文字列を示す数値表示文字情報を生成するサーバ生成手段と、数値表示文字情報を入力数値表示装置に送信して、入力数値表示装置に数値表示文字情報が示す文字又は文字列を表示させる送信手段と、を備えることを特徴とする。
【0025】
請求項10に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明と同様に、入力数値表示装置において入力操作を行ったユーザは、第1表示領域におけるアラビア数字の表示だけではなく、第2表示領域における(i)アラビア数字と、アラビア数字でない文字又は文字列
と、からなる文字列の表示、及び(ii)アラビア数字でない文字又は文字列のみの表示、の少なくとも何れか一方の表示から、入力した数値を直観的に把握することができるため、誤入力が見過ごされる可能性を低下させることができる。
【0026】
請求項11に記載の入力数値表示方法は、コンピュータが、入力された数値を取得するステップと、コンピュータが、入力された数値を表すアラビア数字を第1表示領域に表示させるステップと、コンピュータが、入力された数値の数値情報に基づいて、(i)アラ
ビア数字と、アラビア数字でない文字又は文字列と、からなる文字列、及び(ii)アラビア数字でない文字又は文字列のみ、の少なくとも何れか一方で表される文字又は文字列であって、当該数値と同じ値を表す文字又は文字列を示す数値表示文字情報を生成するステップと、数値表示文字情報が示す文字又は文字列を第2表示領域に表示させるステップと、を含むことを特徴とする。
【0027】
請求項11に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明と同様に、入力操作を行ったユーザは、第1表示領域におけるアラビア数字の表示だけではなく、第2表示領域における(i)アラビア数字と、アラビア数字でない文字又は文字列と、からなる文字列の表示
、及び(ii)アラビア数字でない文字又は文字列のみの表示、の少なくとも何れか一方の表示から、入力した数値を直観的に把握することができるため、誤入力が見過ごされる可能性を低下させることができる。
【発明の効果】
【0028】
本発明によれば、入力操作を行ったユーザは、第1表示領域におけるアラビア数字の表示だけではなく、第2表示領域における(i)アラビア数字と、アラビア数字でない文字
又は文字列と、からなる文字列の表示、及び(ii)アラビア数字でない文字又は文字列のみの表示、の少なくとも何れか一方の表示から、入力した数値を直観的に把握することができるため、誤入力が見過ごされる可能性を低下させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】オークションシステムの概要構成の一例を示す図である。
【図2】オークションサーバの概要構成の一例を示すブロック図である。
【図3】会員情報DBに登録される情報の内容の一例を示す図である。
【図4】オークションDBに登録される情報の内容の一例を示す図である。
【図5】出品情報に設定される内容の一例を示す図である。
【図6】PC端末の概要構成の一例を示すブロック図である。
【図7】PC端末の表示部に表示される商品詳細ページの画面例を示す図である。
【図8】オークションサーバ及びPC端末の処理例を示すフローチャートである。
【図9】オークションサーバ及びPC端末の処理例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、オークションシステムについて本発明を適用した場合の実施形態である。
【0031】
[1.オークションシステムの構成及び機能概要]
先ず、本実施形態に係るオークションシステムSの構成及び概要機能について、図1を用いて説明する。
【0032】
図1は、本実施形態に係るオークションシステムSの概要構成の一例を示す図である。
【0033】
図1に示すように、オークションシステムSは、会員情報DB(Data Base)101及
びオークションDB102を備えるオークションサーバ1と、複数のPC端末2−i(i=1,2・・・n)と、を含んで構成されている。
【0034】
オークションサーバ1と、PC端末2−iとは、ネットワークNWを介して、例えば、通信プロトコルにTCP/IP等を用いて相互にデータの送受信が可能になっている。なお、ネットワークNWは、例えば、インターネット、専用通信回線(例えば、CATV(Community Antenna Television)回線)、移動体通信網(基地局等を含む)、及びゲートウェイ等により構築されている。
【0035】
このような構成のオークションシステムSにおいて、オークションサーバ1は、例えば、ネットワークNWを通じて各種のサービスを提供するサービス提供事業者により、オークションサービスを提供するために設置されたサーバ装置である。
【0036】
PC端末2−iのユーザは、これらのサービスを利用するため、会員登録手続を行うようになっている(以下、サービスを利用することができるユーザを「会員」とも称する)。会員になったユーザに対しては、会員IDが付与される。ユーザは、この会員IDを用いてオークションサービスを利用することができる。登録された会員に関する会員情報は会員情報DB101に登録されるようになっている。また、オークションサービスにおける出品に関する情報、入札に関する情報、落札に関する情報等は、オークションDB102に登録されている。
【0037】
そして、オークションサーバ1は、PC端末2−iのリクエストに応じて、オークションDB102や会員情報データベース101にアクセスしつつ、PC端末2−iのユーザ間におけるオークションを成立させるための処理を行うようになっている。
【0038】
PC端末2−iは、オークションサーバ1にアクセスしてWebページを取得し、画面に表示するようになっている。これにより、ユーザは、当該Webページを通じて、商品の出品や入札を行うことができるようになっている。PC端末2−iは、本実施形態においてはパーソナルコンピュータが適用されているが、例えば、PDA(Personal Digital
Assistant)、STB(Set Top Box)等の端末装置であっても良い。
【0039】
なお、PC端末2−iには、夫々所定のオペレーティングシステム、Webブラウザアプリケーション、電子メールアプリケーション等がインストールされている。
【0040】
[2.オークションサーバの構成及び機能]
次に、オークションサーバ1の構成及び機能について、図2乃至図5を用いて説明する。
【0041】
図2に示すように、オークションサーバ1は、操作部11と、表示部12と、通信部13と、ドライブ部14と、記憶部15と、入出力インタフェース部16と、システム制御部20と、を備えている。そして、システム制御部20と入出力インタフェース部16とは、システムバス21を介して接続されている。
【0042】
なお、オークションサーバ1を、例えば、データベースを管理するサーバ、各種情報を提供するWWWサーバ等の複数のサーバ装置により構成されるサーバシステムとしても良い。
【0043】
操作部11は、例えば、キーボード、マウス等により構成されており、オペレータ等からの操作指示を受け付け、その指示内容を指示信号としてシステム制御部20に出力するようになっている。表示部12は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ、液晶ディスプレイ等により構成されており、文字や画像等の情報を表示するようになっている。通信部13は、ネットワークNW等に接続して、他のサーバ装置、PC端末2−i等との通信状態を制御するようになっている。ドライブ部14は、例えば、フレキシブルディスク、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)等のディスクDKからデータ等を読み出す一方、当該ディスクDKに対してデータ等を記録するようになっている。記憶部15は、例えば、ハードディスクドライブ等により構成されており、各種プログラム及びデータ等を記憶するようになっている。入出力インタフェース部16は、操作部11〜記憶部15とシステム制御部20との間のインタフェース処理を行うようになっている。システム制御部20は、CPU(Central Processing Unit)17、ROM
(Read Only Memory)18、RAM(Random Access Memory)19等により構成されている。
【0044】
記憶部15には、会員情報DB101及びオークションDB102が構築されている。
【0045】
図3に示すように、会員情報DB101には、会員に関する会員情報が、当該会員を識別するための会員IDに対応付けられて登録されている。具体的に会員情報には、例えば、会員ID、ログインするためのパスワード、会員ランク、会員の氏名、郵便番号、住所、電話番号、電子メールアドレス、生年月日、性別、会員の保有ポイント、クレジットカードのカード番号及びそのクレジットカードの有効期限等が設定される。
【0046】
図4に示すように、オークションDB102には、オークションに関する情報が、各会員毎に、会員IDと対応付けて登録されている。具体的には、オークションデータベース102には、会員ID、会員のニックネーム、入札情報、落札情報、出品情報等が登録されている。
【0047】
先ず、入札情報は、会員による入札に関する情報であり、入札した商品毎に、オークションIDと対応付けて登録されている。具体的に、入札情報には、オークションID、入札されたことによって付与される入札番号、入札日時、入札個数、入札価格等が設定される。
【0048】
次に、落札情報は、会員によって落札された商品に関する情報であり、落札した商品毎に、オークションIDと対応付けて登録されている。具体的に、落札情報には、オークションID、入札番号、落札日時、落札個数、落札価格等が設定される。
【0049】
次に、出品情報は、会員によって出品された商品に関する情報であり、出品された商品毎に、そのオークションを識別するためのオークションIDと対応付けて登録されている。具体的には、出品情報には、図5に示すように、オークションID、出品された商品のカタログ情報のカタログID、商品名、出品個数、出品された商品が属するジャンルを示すジャンル情報、新品または中古を示す商品状態、商品説明文、開始価格、即落価格、最低入札価格、オークション開始日時、オークション終了日時、出品された商品等の画像データの登録先を示す画像URL、入札件数、現在価格、最高額で入札した会員の会員ID、当該会員のニックネーム等が設定される。
【0050】
また、記憶部15には、Webページを構成するHTMLデータ、画像データ、音声データ、テキストデータ等が記憶されている。この中には、ユーザが入札金額(最高入札額ともいう)を入力する入札エリアを含む商品詳細ページを表示させるための商品詳細ページ用HTMLデータが含まれている。商品詳細ページ用HTMLデータには、スクリプトタグが記述されており、当該スクリプトタグにより特定されるスクリプト(「入力数値表示プログラム」の一例)は、PC端末2−i等において実行されることで、商品詳細ページの入札エリアにおいてユーザが入札金額を入力する際の入力補助機能を実現する。
【0051】
更に、記憶部15には、所定のオペレーティングシステムのほか、HTTP(Hyper Text Transfer Protocol)プロトコルを用いて、PC端末2−i等から送信されたリクエストに応じて、当該記憶部15に記憶されている各種のデータに基づきWebページを生成し、当該WebページをPC端末2−i等に送信するためのWWW(World Wide Web)サーバプログラム、SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)プロトコルを用いて、他
のメールサーバから送信された電子メールを受信する一方、サーバ自らが作成した電子メールを、他のメールサーバに送信するためのメールサーバプログラム、各データベースを管理するデータベース管理プログラム等が記憶されている。
【0052】
また更に、記憶部15には、会員情報DB101に登録されている各種情報を管理する会員情報管理プログラム、オークションDB102に登録されている各種情報を管理するオークション情報管理プログラム、オークションサイトにおける出品、入札、落札、出品者と落札者との間の連絡等に関する処理を行うオークション処理プログラム等が記憶されている。
【0053】
なお、各種プログラム等は、例えば、他のサーバ装置等からネットワークNWを介して取得されるようにしても良いし、CD−ROM等のディスクDKに記録されてドライブ部14を介して読み込まれるようにしても良い。
【0054】
システム制御部20は、CPU17が、ROM18や記憶部15に記憶された各種プログラムを読み出し、RAM19を使用しつつ実行することによりオークションサーバ1の各部を制御する。
【0055】
例えば、システム制御部20は、PC端末2−iから送信されてきたリクエストを受信し、当該リクエストに応じたWebページを表示させるためのHTMLデータ等を送信する。また、システム制御部20は、ログイン処理を行ったり、PC端末2−iから送信されてきた情報に基づいてオークションDB102内の情報を更新したりする。
【0056】
[3.PC端末の構成及び機能]
次に、PC端末2−iの構成及び機能について図6及び図7を用いて説明する。但し、PC端末2−iはオークションサーバ1とほぼ同様の構成を有しているため一部説明を省略し、オークションサーバ1との差異点を中心に説明する。
【0057】
図6に示すようにPC端末2−iは、図2に示したオークションサーバ1と同様に、操作部31と、表示部32と、通信部33と、ドライブ部34と、記憶部35と、入出力インタフェース部36と、システム制御部40と、を備えている。そして、システム制御部40と入出力インタフェース部36とは、システムバス41を介して接続されている。
【0058】
操作部31は、例えば、入札金額などの数値を入力可能なキーボードと、マウス等により構成されており、ユーザからの操作指示を受け付け、その指示内容を指示信号としてシステム制御部40に出力するようになっている。
【0059】
通信部33は、ネットワークNW等に接続して、オークションサーバ1やその他のサー
バ装置、PC端末2−i等との通信状態を制御するようになっている。また、当然のことながら、PC端末2−iの記憶部35には、会員情報DB及びオークションDBは構築されていない。
【0060】
システム制御部40は、上述した商品詳細ページ用HTMLデータをオークションサーバ1から受信すると、表示部32に商品詳細ページを表示させる。図7に示すように、商品詳細ページ500は、ユーザが、出品された商品を入札するか否か等を判断するために閲覧するWebページであり、当該ページは、商品名表示510、出品者情報表示エリア520、オークション情報表示エリア530、言語選択エリア540、入札エリア550、画像表示エリア560、商品説明文表示エリア570、カタログ参照ボタン580、入札履歴表示エリア590等により構成されている。
【0061】
商品名表示510には、出品された商品の商品名が表示される。また、出品者情報表示エリア520には、出品者に関する情報(ニックネーム、取引方法、支払い方法等)が表示される。また、オークション情報表示エリア530には、出品された商品のオークションに関する情報(現在価格、残り時間、出品個数、入札件数、開始価格、開始時間、終了時間等)が表示される。
【0062】
言語選択エリア540には、日本語オプションボタン541、英語オプションボタン542及び中国語オプションボタン543が設けられており、ユーザの操作により何れかのオプションボタンが必ず選択されるようになっている。言語選択エリア540は、Webページで使用する言語を選択するためのエリアであり、システム制御部40はここで選択されたオプションボタンに対応する言語を使用言語として設定し、当該設定した使用言語によりWebページを表示させる。なお、本実施形態では、特に明記しない限り、日本語オプションボタン541が選択されているものとする。
【0063】
入札エリア550には、出品された商品に対する入札金額を入力するための入札金額入力エリア551と、入力した入札金額での入札を行うための入札ボタン553が設けられている。また、入札エリア550には、ユーザによる入札金額入力エリア551への入札金額(数値)の入力を補助するための入力補助エリア552が設けられている。ユーザの操作に基づいて入札金額(数値)が入力されると、入札金額入力エリア551に当該入力された入札金額(数値)を表すアラビア数字のみが表示されるとともに、入力補助エリア552に当該入力された入札金額(数値)の位を示す漢字と、当該位の値を示すアラビア数字とからなる文字列が表示される。なお、本実施形態において位を示す漢字として用いるのは「万」と「億」のみとし、例えば、アラビア数字で「5291000」と表される数値は、「529万1000」と表す。このうち「万」が位を示す漢字であり、「529」が位の値を示すアラビア数字に対応する。また、本実施形態においては採用していないが、位を示す漢字として「千」、「百」、「十」を用いることとしてもよいし、更に、オークションにおいて用いられることは想定されにくいが「兆」や「京」などの大きな数の単位を示す漢字を必要に応じて用いることとしてもよい。
【0064】
ここで、言語選択エリア540において英語オプションボタン542、又は中国語オプションボタン543が選択されている場合における入力補助エリア552の表示態様ついて説明する。英語オプションボタン542が選択されている場合、ユーザの操作に基づいて入札金額(数値)が入力されると、入札金額入力エリア551に当該入力された入札金額(数値)を表すアラビア数字のみが表示されるとともに、入力補助エリア552に当該入力された入札金額(数値)の位を示す英単語(文字列)と、当該位の値を示すアラビア数字とからなる文字列が表示される。例えば、位を示す英単語(文字列)として、「hundred」、「thousand」、「million」、「billion」、・・・、などを用い、「10 hundred」などと表示する。
【0065】
また、中国語オプションボタン543が選択されている場合、ユーザの操作に基づいて入札金額(数値)が入力されると、入札金額入力エリア551に当該入力された入札金額(数値)を表すアラビア数字のみが表示されるとともに、入力補助エリア552に、中国語において当該入力された入札金額(数値)の位を示す漢字と、当該位の値を示すアラビア数字とからなる文字列が表示される。例えば、位を示す漢字として、「百」、「千」、

なお、商品詳細ページ用HTMLデータに記述されたスクリプトタグにより特定される上記スクリプトは、言語選択エリア540内の何れのオプションボタンが選択状態にあるかを参照し、選択されている言語に応じて入力補助エリア552の表示を制御するように記述されているものとする。
【0066】
画像表示エリア560には、出品された商品等の画像が表示される。また、商品説明文表示エリア570には、出品された商品の説明文が表示される。
【0067】
カタログ参照ボタン580をユーザが選択すると、出品された商品のカタログ情報を表示するカタログページ(図示しない)が画面に表示される。また、入札履歴表示エリア590には、これまでの入札の履歴が表示される。
【0068】
[4.オークションシステムの動作]
次に、オークションシステムSの動作について、図8及び図9を用いて説明する。
【0069】
図8に示すように、PC端末2−iのシステム制御部40は、オークションページ(図示しない)を表示するため、ユーザ操作によりページリクエストをオークションサーバ1に送信する(ステップS101)。オークションサーバ1のシステム制御部20は、ページリクエストを受信すると(ステップS111)、ログインページ用HTMLデータをPC端末2−iに送信する(ステップS112)。PC端末2−iのシステム制御部40は、ログインページ用HTMLデータを受信すると、ログインページを表示部32に表示させる(ステップS102)。
【0070】
ここでユーザは、自身が会員登録されている場合には会員ID及びパスワードを入力し、自身が会員登録されていない場合には、会員登録に必要な個人情報(パスワード、氏名、郵便番号、電話番号、電子メールアドレス等)を入力する(ステップS103)。PC端末2−iのシステム制御部40は、入力操作を検出すると入力された会員ID及びパスワード、又は、個人情報をオークションサーバ1に送信する(ステップS104)。
【0071】
オークションサーバ1のシステム制御部20は、会員ID及びパスワードか、個人情報を受信すると(ステップS113)、受信した情報が会員ID及びパスワードであるか否かを判定する(ステップS114)。このとき、システム制御部20は、受信した情報が個人情報である場合には(ステップS114:NO)、新しい会員IDを発行し、受信した個人情報を会員情報として新しい会員IDに対応付けて会員情報DB101に登録する(ステップS115)。
【0072】
一方、システム制御部20は、受信した情報が会員ID及びパスワードである場合には、この会員ID及びパスワードでユーザ認証を行い、当該認証が成功したか否かを判定する(ステップS116)。このとき、システム制御部20は、ユーザ認証に成功しなかった場合には(ステップS116:NO)、エラー表示ページ用HTMLデータをPC端末2−iに送信し(ステップS117)、当該フローチャートにおける処理を終了させる。なお、PC端末2−iはエラー表示ページ用HTMLデータを受信すると、エラー表示ページを表示部32に表示させる。
【0073】
システム制御部20は、会員情報を登録した場合(ステップS115)、又は、ユーザ
認証に成功した場合には(ステップS116:YES)、発行又は受信した会員IDをセッション管理によってPC端末2−iに対応付け、ログイン後ページ用HTMLデータをPC端末2−iに送信する(ステップS118)。PC端末2−iのシステム制御部40は、ログイン後ページ用HTMLデータを受信すると、ログイン後ページを表示部32に表示させる(ステップS105)。ログイン後ページは、例えば、オークションサイトのトップページ等である。
【0074】
その後、図9に示すように、PC端末2−iのシステム制御部40は、ユーザによる商品の検索操作や選択操作に応じて、商品詳細リクエストをオークションサーバ1に送信する(ステップS201)。オークションサーバ1のシステム制御部20は、商品詳細リクエストを受信すると(ステップS211)、商品詳細ページ用HTMLデータをPC端末2−iに送信する(ステップS212)。PC端末2−iのシステム制御部40は、商品詳細ページ用HTMLデータを受信すると、商品詳細ページ500(図7参照)を表示部32に表示させる(ステップS202)。
【0075】
次いで、システム制御部40は、商品詳細ページ500を表示させている状態において、ユーザによる入札ボタン553を選択する操作を検出したか否かを判定する(ステップS203)。このとき、システム制御部40は、入札ボタン553を選択する操作を検出していないと判定した場合には(ステップS203:NO)、次いで、ユーザによる入札金額入力エリア551への入札金額(数値)の入力操作を検出したか否かを判定する(ステップS204)。
【0076】
このとき、システム制御部40は、入札金額(数値)の入力操作を検出していないと判定した場合には(ステップS204:NO)、ステップS203の処理に移行する。一方、システム制御部40は、入札金額(数値)の入力操作を検出したと判定した場合には(ステップS204:YES)、入札金額入力エリア551及び入力補助エリア552の表示を更新する(ステップS205)。
【0077】
具体的には、システム制御部40は、商品詳細ページ用HTMLデータに記述されているスクリプトタグにより特定されるスクリプトを実行することにより、入札金額入力エリア551へ数字を入力する操作を検出する毎に、アラビア数字が最下位の桁へ順に追記されていくように入札金額入力エリア551の表示を更新する。これに伴って、システム制御部40は、入札金額入力エリア551においてアラビア数字で表示されている数値がアラビア数字と漢字(「万」又は「億」)の組み合わせからなる文字列で示されるように入力補助エリア552の表示を更新する。但し、本実施形態では、入力桁数が5桁未満の場合にはアラビア数字のみが表示される。
【0078】
例えば、システム制御部40は、入札金額入力エリア551に数値が入力されていない状態において、「1」、「5」、「5」、「5」、「0」、「0」、「0」と、次々に数字を入力する操作を検出した場合には、入札金額入力エリア551の表示を、「1」、「15」、「155」、「1555」、「15550」、「155500」、「1555000」と次々に更新していく。これに伴って、システム制御部40は、入力補助エリア552の表示も、「1」、「15」、「155」、「1555」、「1万5550」、「15万5500」、「155万5000」と次々に更新していく。
【0079】
なお、本実施形態では、スクリプトにしたがって、入札金額入力エリア551に入力された入札金額(数値)を、入力補助エリア552に表示する文字列へ変換して生成する処理が行われることとなるが、変換生成処理を実行するのはスクリプトに限られない。例えば、システム制御部40が当該変換生成処理を実行する構成としてもよいし、また、オークションサーバ1のシステム制御部20が、入札金額入力エリア551に入力された入札
金額(数値)をPC端末2−iから受信し、これに基づいて当該変換生成処理を行った上で当該PC端末2−iに送り返す、という構成にしてもよい。システム制御部40は、ステップS205の処理を終えるとステップS203の処理に移行する。
【0080】
また、PC端末2−iのシステム制御部40は、ステップS203の処理で入札ボタン553を選択する操作を検出したと判定した場合には(ステップS203:YES)、次いで、入札金額入力エリア551に入力された入札金額を示す入札金額情報をオークションサーバ1に送信する(ステップS206)。なお、システム制御部40は、入札ボタン553を選択する操作を検出した際、(i)入札金額が入力されていない場合、(ii)入札金
額が現在の入札金額より低い場合には、エラー画面を表示させ、ユーザに再入力を促すこととする。
【0081】
他方、オークションサーバ1のシステム制御部20は、PC端末2−iから入札金額情報を受信すると(ステップS213)、当該入札金額情報に基づいて入札処理を実行し(ステップS214)、当該フローチャートにおける処理を終了する。システム制御部20は、入札処理として、オークションDB102における入札情報や出品情報の更新等を行う。
【0082】
以上説明したように、本実施形態のPC端末2−i(「入力数値表示装置」の一例)は、ユーザによる入札金額(「数値」の一例)を入力する操作を検出し、入力された入札金額を取得するシステム制御部40(「取得手段」の一例)と、入力された入札金額を表すアラビア数字のみを入札金額入力エリア551(「第1表示領域」の一例)に表示させるシステム制御部40(「第1表示制御手段」の一例)と、入力された入札金額を表す、アラビア数字と、アラビア数字でない文字又は文字列と、からなる文字列であって、当該数値と同じ値を表す文字又は文字列を示す数値表示文字情報を生成するシステム制御部40(「生成手段」の一例)、数値表示文字情報が示す文字又は文字列を入力補助エリア552(「第2表示領域」の一例)に表示させるシステム制御部40(「第2表示制御手段」の一例)と、を備える。当該構成により、ユーザの入力操作により入力された入札金額は、入札金額入力エリア551にアラビア数字のみで表されるとともに、入力補助エリア552に、アラビア数字と、アラビア数字でない文字又は文字列と、からなる文字列で表される。
【0083】
したがって、入力操作を行ったユーザは、入札金額入力エリア551におけるアラビア数字のみの表示だけではなく、入力補助エリア552におけるアラビア数字と、アラビア数字でない文字又は文字列と、からなる文字列の表示から、入力した入札金額を直観的に把握することができるため、誤入力が見過ごされる可能性を低下させることができる。
【0084】
また、本実施形態に係るPC端末2−iのシステム制御部40は、言語選択エリア540の日本語オプションボタン541が選択されている場合において、入力補助エリア552にアラビア数字と、アラビア数字でない文字又は文字列とからなる文字列を表示させる場合に、入力された入札金額における位を示す「万」や「億」などの文字と、当該位の値を示すアラビア数字とからなる文字列を表示させる。
【0085】
したがって、ユーザは、「万」や「億」などの文字で示される位と、当該位の値を示すアラビア数字との組み合わせにより入力した入札金額を直観的に把握することができる。例えば、ユーザが桁数の多い入札金額を入力した場合などには、「万」や「億」の文字で示される位を基準として、当該入力した入札金額を把握することができることから、桁数を誤って入力してしまう事態を防止することができる。
【0086】
また、本実施形態に係るPC端末2−iのシステム制御部40(「言語設定手段」の一
例)は、言語選択エリア540の英語オプションボタン542又は中国語オプションボタン543が選択されている場合には、その選択されているオプションボタンに応じて使用言語を設定し、当該設定した言語において、入力された入札金額における何れかの位を示す英単語(「hundred」、「thousand」、「million」、「billion」など)や漢字(「百」、

当該位の値を示すアラビア数字とからなる文字列に変換して生成し、生成された文字列を入力補助エリア55に表示させる。
【0087】
したがって、ユーザは、自分が理解できる言語(例えば、母国語)を使用言語として選択することで、アラビア数字でない文字又は文字列で示される位を当該選択した言語で現れる文字又は文字列に変換・生成して表示させることができる。よって、ユーザが、入力補助エリア552に表示された入札金額を誤解してしまう可能性を低下させることができ、延いては入札金額を誤入力してしまう可能性も低下させることができる。なお、本実施形態では、選択できる言語として日本語、英語、中国語を例に挙げて説明したが、その他の言語を選択肢に含めることによって、より多くのユーザの誤入力を防止することができる。また、使用言語を、ユーザ端末2−iのアクセス地域(国)に基づいて、自動で設定してもよい。あるいは、使用言語を、ユーザ端末2−iのアクセス地域(国)に関わらず、常に英語に設定してもよい。
【0088】
なお、本実施形態では、入札金額入力エリア551に入力された入札金額をアラビア数字と、アラビア数字でない文字又は文字列と、からなる文字列に変換・生成して入力補助エリア552に表示させる構成としたが、アラビア数字でない文字又は文字列のみを表示させる構成としてもよいし、また、別の入力補助エリアを設けて双方を表示させる構成としてもよい。
【0089】
ここで、入力補助エリア552にアラビア数字でない文字又は文字列のみを表示させる場合について説明する。ユーザにより使用言語として日本語が選択されている場合には、漢数字のみを表示させることとする。例えば、「15238」は「一万五千二百三十八」と表す。なお、大字を用いて「壱万五千弐百参拾八」と表すこととしてもよい。
【0090】
また、ユーザにより使用言語として英語が選択されている場合には、英単語のみを表示させることとする。例えば、「15238」は「fifteen thousand two hundred and thirty-eight」と表す。
【0091】
更に、ユーザにより使用言語として中国語が選択されている場合には、漢数字のみを表示させることとする。中国語の数詞表現には小写と大写があるが何れにより表示してもよい。例えば、「15238」を、小写で「一万五千二百三十八」と表してもよいし、大写

または、日本語、英語、及び、中国語など、複数の使用言語による文字列を併記してもよい。
【0092】
また、ユーザによる入札金額(「数値」の一例)を入力する操作は、例えば、入札金額入力エリア551にユーザが入札金額を入力した後に、トリガーとなる操作(例えば、入札金額入力エリア551からマウスのポインタを外す、あるいは商品詳細ページ500に配置された何らかのボタンを押下する等)を行うことであってもよい。その場合、入札金額入力エリア551に「1555000」と入力された後に、システム制御部40は「1555000」を変換して「155万5000」を生成し、入力補助エリア552に表示する。
【0093】
また、オークションサーバ1(「入力数値表示用サーバ装置」の一例)は、ユーザによる入札金額(「数値」の一例)を入力する操作を検出し、入力された入札金額を取得するシステム制御部40(「取得手段」の一例)と、入力された入札金額を表すアラビア数字
のみを入札金額入力エリア551(「第1表示領域」の一例)に表示させるシステム制御部40(「表示制御手段」の一例)と、を有するPC端末2−i(「入力数値表示装置」の一例)が、ネットワークNW(「電気通信回線網」の一例)を介して接続され、PC端末2−iから、入力された入札金額を示す金額情報(「数値情報」の一例)を受信するシステム制御部20(「受信手段」の一例)と、PC端末2−iが、入力された入札金額を表す、(i)アラビア数字と、アラビア数字でない文字又は文字列と、からなる文字列、
及び(ii)アラビア数字でない文字又は文字列のみ、の少なくとも何れか一方で表される文字又は文字列であって、入力された入札金額と同じ値を表す文字又は文字列を示す数値表示文字情報を生成するシステム制御部20(「サーバ生成手段」の一例)と、数値表示文字情報をPC端末2−iに送信するシステム制御部20(「送信手段」の一例)と、を備える構成としてもよい。当該構成とした場合にも、入力操作を行ったユーザは、入札金額入力エリア551におけるアラビア数字のみの表示だけではなく、入力補助エリア552における(i)アラビア数字と、アラビア数字でない文字又は文字列と、からなる文字
列、又は(ii)アラビア数字でない文字又は文字列のみの表示から、入力した入札金額を直観的に把握することができるため、誤入力が見過ごされる可能性を低下させることができる。
【0094】
また、本実施形態ではオークションシステムSにおいて入札金額を入力する場合について本発明を適用したが、数値を入力する様々なケースについて本発明を適用することができる。例えば、商品発注者側に配置される商品発注端末が、商品の種別とその発注数を、商品提供者側に配置されたサーバ装置に対して送信する商品発注システムにおいて、商品発注者が商品発注端末に発注数を入力する場合について適用することができる。
【0095】
また、サービス提供事業者は、オークションのほか、例えば、ネットショッピング、宿泊施設予約、ゴルフ場予約等のサービスを提供していてもよい。ネットショッピングの場合においては、例えば、商品を買い物かごに入れた後、購入の前に買い物かご内の商品の合計額を確認するために行う操作(例えば、確認ボタンの押下)によって、合計額(「数値」の一例)の入力を受け付けてもよい。あるいは、ネットショッピングの場合において、例えば、商品を購入するために行う操作(例えば、購入ボタンの押下)によって、購入額(「数値」の一例)の入力を受け付けてもよい。宿泊施設予約及びゴルフ場予約の場合においては、例えば、宿泊施設又はゴルフ場の予約をするために行う操作(例えば、予約ボタンの押下)によって、施設(ゴルフ場)使用料(「数値」の一例)の入力を受け付けてもよい。
【符号の説明】
【0096】
1 オークションサーバ
11 オークションサーバ/操作部
12 オークションサーバ/表示部
13 オークションサーバ/通信部
14 オークションサーバ/ドライブ部
15 オークションサーバ/記憶部
16 オークションサーバ/入出力インタフェース部
17 オークションサーバ/CPU
18 オークションサーバ/ROM
19 オークションサーバ/RAM
20 オークションサーバ/システム制御部
21 オークションサーバ/システムバス
101 オークションサーバ/会員情報DB
102 オークションサーバ/オークションDB
2―i PC端末
31 PC端末/操作部
32 PC端末/表示部
33 PC端末/通信部
34 PC端末/ドライブ部
35 PC端末/記憶部
36 PC端末/入出力インタフェース部
37 PC端末/CPU
38 PC端末/ROM
39 PC端末/RAM
40 PC端末/システム制御部
41 PC端末/システムバス
NW ネットワーク
S オークションシステム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
数値の入力を受け付け、入力された数値を取得する取得手段と、
前記入力された数値を表すアラビア数字を第1表示領域に表示させる第1表示制御手段と、
前記入力された数値の数値情報に基づいて、(i)アラビア数字と、アラビア数字でな
い文字又は文字列と、からなる文字列、及び(ii)アラビア数字でない文字又は文字列のみ、の少なくとも何れか一方で表される文字又は文字列であって、当該数値と同じ値を表す文字又は文字列を示す数値表示文字情報を生成する生成手段と、
前記数値表示文字情報が示す文字又は文字列を第2表示領域に表示させる第2表示制御手段と、
を備えることを特徴とする入力数値表示装置。
【請求項2】
請求項1に記載の入力数値表示装置であって、
前記生成手段は、前記入力された数値の数値情報に基づいて、前記アラビア数字と、アラビア数字でない文字又は文字列とからなる文字列を示す数値表示文字情報を生成する場合において、前記入力された数値の数値情報に基づいて、前記入力された数値における少なくとも何れかの位を示す、アラビア数字でない文字又は文字列と、当該位における値を示すアラビア数字とからなる文字列を示す数値表示文字情報を生成することを特徴とする入力数値表示装置。
【請求項3】
請求項2に記載の入力数値表示装置であって、
ユーザの使用言語を検出し、当該使用言語を前記生成手段において生成に用いる言語として設定する言語設定手段を更に有し、
前記生成手段は、前記位を示す文字又は文字列として、前記設定された使用言語によって当該位を示す文字又は文字列を用いることを特徴とする入力数値表示装置。
【請求項4】
請求項3に記載の入力数値表示装置であって、
前記生成手段は、前記使用言語として日本語が設定されている場合に、前記位を示す文字又は文字列として、当該位を示す漢字を用いることを特徴とする入力数値表示装置。
【請求項5】
請求項1に記載の入力数値表示装置であって、
ユーザの使用言語を検出し、当該使用言語を前記生成手段において生成に用いる言語として設定する言語設定手段を更に有し、
前記生成手段は、前記入力された数値の数値情報に基づいて、アラビア数字でない文字又は文字列のみで表される文字又は文字列を示す数値表示文字情報を生成する場合において、前記入力された数値の数値情報に基づいて、前記設定された使用言語によって当該入力された数値を示す、アラビア数字でない文字又は文字列のみで表される文字又は文字列を示す数値表示文字情報を生成することを特徴とする入力数値表示装置。
【請求項6】
請求項5に記載の入力数値表示装置であって、
前記生成手段は、前記使用言語として日本語が設定されている場合に、前記入力された数値を表す文字又は文字列として、漢字によって表される文字又は文字列を用いることを特徴とする入力数値表示装置。
【請求項7】
請求項1乃至請求項6の何れか一項に記載の入力数値表示装置であって、
前記数値は、商品の価格、個数、及び重量の少なくとも何れか一つを示すことを特徴とする入力数値表示装置。
【請求項8】
請求項1乃至請求項7の何れか一項に記載の入力数値表示装置であって、
前記取得手段は、ユーザによる数値を入力する操作を検出することで、数値の入力を受け付け、受け付けられた数値を取得することを特徴とする入力数値表示装置。
【請求項9】
コンピュータを、
数値の入力を受け付け、入力された数値を取得する取得する取得手段、
前記入力された数値を表すアラビア数字を第1表示領域に表示させる第1表示制御手段、
前記入力された数値の数値情報に基づいて、(i)アラビア数字と、アラビア数字でな
い文字又は文字列と、からなる文字列、及び(ii)アラビア数字でない文字又は文字列のみ、の少なくとも何れか一方で表される文字情報であって、当該数値と同じ値を表す文字情報である数値表示文字情報を生成する生成手段と、
前記数値表示文字情報で表される文字又は文字列を第2表示領域に表示させる第2表示制御手段、
として機能させることを特徴とする入力数値表示プログラム。
【請求項10】
数値の入力を受け付け、入力された数値を取得する入力数値表示装置が、電気通信回線網を介して接続される入力数値表示用サーバ装置であって、
前記入力数値表示装置から、当該入力数値表示装置が取得した前記数値を示す数値情報を受信する受信手段と、
前記入力数値表示装置が、前記数値情報が示す数値に基づいて、(i)アラビア数字と
、アラビア数字でない文字又は文字列と、からなる文字列、及び(ii)アラビア数字でない文字又は文字列のみ、の少なくとも何れか一方で表される文字又は文字列であって、当該数値と同じ値を表す文字又は文字列を示す数値表示文字情報を生成するサーバ生成手段と、
前記数値表示文字情報を前記入力数値表示装置に送信して、前記入力数値表示装置に前記数値表示文字情報が示す文字又は文字列を表示させる送信手段と、
を備えることを特徴とする入力数値表示用サーバ装置。
【請求項11】
コンピュータが、入力された数値を取得するステップと、
前記コンピュータが、前記入力された数値を表すアラビア数字を第1表示領域に表示させるステップと、
前記コンピュータが、前記入力された数値の数値情報に基づいて、(i)アラビア数字
と、アラビア数字でない文字又は文字列と、からなる文字列、及び(ii)アラビア数字でない文字又は文字列のみ、の少なくとも何れか一方で表される文字又は文字列であって、当該数値と同じ値を表す文字又は文字列を示す数値表示文字情報を生成するステップと、
前記数値表示文字情報が示す文字又は文字列を第2表示領域に表示させるステップと、
を含むことを特徴とする入力数値表示方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2011−118471(P2011−118471A)
【公開日】平成23年6月16日(2011.6.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−272781(P2009−272781)
【出願日】平成21年11月30日(2009.11.30)
【出願人】(399037405)楽天株式会社 (416)
【Fターム(参考)】