説明

入力装置

【課題】 複数の入力キーを出力検出する際の出力検出時間を短縮し、高速で出力検出を行うことが可能な入力装置を提供する。
【解決手段】 切換え手段28aでいずれかの入力キーK1〜K12を選択したときに、その選択を保持している選択保持時間T1内に検出手段30により少なくとも2回電圧Va、Vbを検出し、その検出電圧Va、Vbが変化しないときまたは所定量以上の変化がない切り替え状態のときに、その入力キーK1〜K12の選択保持時間T1を経過後に次の入力キーK1〜K12への選択に切換え、少なくとも2回検出した前記電圧Va、Vbが変化しまたは所定量を超えて変化したときに、その入力キーK1〜K12への選択保持時間T2を切り替え状態よりも長く設定する制御手段30が設けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、抵抗値の変化により出力を得る入力キーが複数段設けられた検出装置に係り、特に入力装置の動作状態を把握するために複数の入力キーの出力検出時間を短縮することができる入力装置に関する。
【背景技術】
【0002】
複数の入力キーを備える入力装置として、前記入力キーに与える押圧力の変化に応じてアナログ的に変化する出力が得られるものがある。
【0003】
入力キーに与える押圧力の変化に応じて出力が可変される入力キーは、例えば基板に抵抗体が設けられ、この抵抗体に弾性変形可能な接点が対向しているものであり、前記接点は、前記抵抗体よりも比抵抗の小さい材料で形成されている。入力キーを操作して前記接点を前記抵抗体に押し付けると、前記接点と抵抗体の接触面積の変化に対応して抵抗値が変化し、これによって入力キーにおける電圧が変化する。
【0004】
そして、複数の前記入力キーの電圧を所定の時間周期で検出することにより、入力装置全体における前記入力キーの動作状態を把握することが可能となっている。
【0005】
図9は、従来の入力装置の前記出力検出動作を示す動作図である。図9に示す出力検出動作例では、12個の入力キーK1ないしK12が形成された入力装置を例示して説明している。図9に示す動作図の縦軸は前記入力キーK1ないしK12の電圧の値V(出力)を示し、横軸は出力検出のための選択保持時間Tを示している。図9では、紙面上方に向かうにしたがって電圧の値が大きくなり、紙面右方向に向かうにしたがって時間が経過してゆくことを示している。
【0006】
図9に示すように、前記入力装置では、入力キーK1から電圧に基づく出力検出を開始し、所定の選択保持時間T10の経過後に入力キーK2の電圧に基づく出力検出を行う。その後、選択保持時間T10の経過毎に入力キーK3からK12までの電圧に基づく出力を順次検出する。
【0007】
図9に示す例では、入力キーK1、K2、K3、K6、K9、K10、K11、およびK12全て同じ値であり、しかも入力キーK4およびK7の電圧よりも高い値となっていることから、入力キーK1、K2、K3、K6、K9、K10、K11、およびK12は動作していないことを示している。一方、入力キーK4およびK7は、入力キーK1、K2、K3、K6、K9、K10、K11、およびK12に比較して電圧が低くなっている。これは、入力キーK4およびK7では動作状態であることを示している。したがって、図9に示す例では、入力キーK4およびK7が動作している状態を示している。
【0008】
一方、動作している入力キーK4およびK7の次に出力検出される入力キーK5およびK8では、選択保持時間T10の途中まで電圧が低い値となっているが、選択保持時間T10の途中からは徐々に電圧が高くなり、入力キーK1、K2、K3、K6、K9、K10、K11、およびK12と同じ電圧に落ち着く。これは、入力キーK5およびK8では動作状態にはないが、その前に出力検出された入力キーK4またはK7の電圧変化が影響している(なまっている)ため、選択保持時間T10のうちの一部時間内では電圧が直前に出力検出された入力キーK4またはK7の電圧に引きずられているが、前記一部時間経過後には電圧が安定して、本来の電圧が出力されるからである。
【0009】
このように、入力キーK1ないしK12を所定の選択保持時間T10毎に電圧に基づく出力を検出することによって、どの入力キーK1ないしK12部が動作しているかを調べることことによって、前記入力装置の動作状態を把握することが可能である。
【0010】
このように、複数の入力キーの動作状態を所定の時間周期で把握することによって、入力装置全体での動作状態を把握する入力装置は、以下に示す特許文献1に開示されている。
【特許文献1】特開2003−271291号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
図9に示すような従来の入力装置では、動作状態にある前記入力キーK4およびK7を所定の選択保持時間T10で前記出力検出を行っている。また、動作状態にある前記入力キーK4およびK7の次に出力検出が行われる前記入力キーK5およびK8は動作状態ではないが、その前に出力検出された入力キーK4またはK7の電圧変化が影響している(なまっている)ため、電圧が安定するまで所定時間を待機するための待機時間を確保する必要があることから、これら入力キーK5およびK8も、前記選択保持時間T10で前記出力検出を行っている。
【0012】
しかし、図9に示す従来の入力装置では、どの入力キーK1〜K12が、動作状態であるのか、あるいはどの入力キーK1〜K12が動作状態にあるものの次に前記出力検出が行われるのかを認識することができないため、動作状態や、動作状態の次に出力検出を行うものもの以外のものを含めて、全ての入力キーK1ないしK12を一律に同じ選択保持時間T10で出力検出するものである。
【0013】
したがって、前記入力キーK1〜K12の全ての出力検出に要する時間が非常にかかり、高速に出力検出を行うことができなかった。
【0014】
本発明は前記従来の課題を解決するものであり、複数の入力キーの出力検出を行う際の時間を短縮し、高速で出力検出を行うことが可能な入力装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明は、複数の入力キーと、それぞれの入力キーの一端に共通の基準電位を与える電圧設定部と、複数の入力キーの他端を順番に選択して前記基準電位よりも低い電位に切換える切換え手段と、いずれか選択された入力キーが導通状態に切換えられたときの前記基準電位の変化を出力として検出する検出手段とを有する入力装置において、
前記切換え手段でいずれかの入力キーを選択したときに、その選択を保持している選択保持時間内に検出手段により少なくとも2回前記出力を検出し、その検出出力が変化しないときまたは所定量以上の変化がない切り替え状態のときに、その入力キーの選択保持時間を経過後に次の入力キーへの選択に切換え、
少なくとも2回検出した前記出力が変化しまたは所定量を超えて変化したときに、その入力キーへの選択保持時間を前記切り替え状態よりも長く設定する制御手段が設けられていることを特徴とするものである。
【0016】
この場合、前記制御手段では、基準選択保持時間とこの基準選択保持時間よりも短い短縮保持時間が設定されており、
少なくとも2回検出した前記出力が変化せずまたは所定量以上変化しないときには、その入力キーの選択保持時間を前記短縮保持時間に設定し、
少なくとも2回検出した前記出力が変化しまたは所定量を超えて変化したときには、その入力キーの選択保持時間を前記基準選択保持時間に設定するMのとして構成することができる。
【0017】
また、いずれかの入力キーを選択しているときに、少なくとも2回検出した前記出力が変化しまたは所定量を超えて変化したときに、その入力キーの選択保持時間を前記基準選択保持時間に設定するとともに、その次に選択する少なくとも1つの入力キーに対する選択保持時間も前記基準保持時間に設定するものとして構成しても良い。
【0018】
また、前記入力キーは、導通状態と非導通状態に切換えられるとともに、導通状態での操作力の大きさに応じてこの入力キーを通過する電流量が変化するものであり、前記検出手段は、電流量が変化したときの前記基準電位の変化量を検出できるものである構成としても良い。
【発明の効果】
【0019】
本発明の入力装置では、複数の入力キーの動作状態を把握するための出力検出を行う際に、動作状態になく、且つ動作状態の入力キーの次に出力検出される入力キー以外の入力キーについて、出力検出のための選択保持時間を、動作状態にある入力キーの選択保持時間よりも短い時間で行っており、動作状態にある入力キーの次に出力検出が行われる入力キーの電圧が安定するまでに必要な待機時間を、すべての入力キーで一律に確保する必要がない。
【0020】
したがって、全ての入力キーの出力検出に要する時間を大幅に少なくすることができるため、高速で出力検出を行うことが可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
図1は本発明の実施の形態である入力装置を示す分解斜視図、図2は図1に示す入力装置の電気的な接続を示す回路構成図である。
【0022】
図1に示す入力装置1は、例えばゲームコントローラとして用いられるものである。
図1に示すように、入力装置1は、X方向に細長く延びる弾性部材3有している。弾性部材3の裏面側にはメンブレン積層体20などが設けられている。
【0023】
前記入力装置1は、電子機器を構成する筐体から前記弾性部材3の表面の操作面10が露出するように配置される。この実施の形態では、前記弾性部材3と操作面10とが操作部材として機能するものであり、前記弾性部材3は例えばシリコーンゴムなど弾性変形可能な軟質な素材で形成されている。また前記操作面10は低摩擦抵抗の材料からなる塗料などを前記弾性部材3の表面に塗装することにより形成されている。なお、この弾性部材3としては、シリコーンゴムに限定されるものではなく、その他のゴム系の弾性部材であってもよい。
【0024】
図1に示すように、前記弾性部材3のZ2側の面(裏面)には、補強部材4が設けられている。この補強部材4は、フィルム状のシートで形成されており、前記操作面10よりも側方(図示Y1方向)に突出する鍔部4bを有している。前記鍔部4bは、図示しない筐体の内面で係止され、前記弾性部材3が前記筐体から抜け出ないようにする抜け止め機能や防水機能を担っている。
【0025】
図1に示すように、この実施の形態では、前記補強部材4の下方側(図示Z2側)の面に、下方側に突出する12個の半球状の突起5a,5b,5c,5d,5e,5f,5g,5h,5i,5j,5k,5lが、前記補強部材4の延びる長手方向(X1−X2方向)に沿って直線状に等間隔で設けられている。ただし、前記突起5a,5b,5c,5d,5e,5f,5g,5h,5i,5j,5k,5lは、後述する上側シート21の上面(図1に示すZ1側の面)に長手方向に沿って直線状に所定の等ピッチ間隔で形成された構成であってもよい。さらに前記突起の数は12個に限られるものではなく、12個以上であってもよいし、12個よりも少なくともよい。なお、前記突起は半球状である必要はなく、コーン状または円柱形状などであってもよい。
【0026】
図1に示すように、前記メンブレン積層体20は、上側シート21と下側シート22とを有して形成されている。前記上側シート21および下側シート22は、いずれも長手方向(X1−X2方向)に帯状に延びる形状で形成されている。
【0027】
前記上側シート21と下側シート22とは対向する位置関係で、互いに接着固定されている。前記上側シート21および下側シート22は、いずれもPET樹脂やポリイミド樹脂など可撓性を有する素材で形成されている。
【0028】
前記上側シート21の下面には接点21a,21b,21c,21d,21e,21f,21g,21h,21i,21j,21k,21lが形成されており、下側シート22の上面には抵抗体22a,22b,22c,22d,22e,22f,22g,22h,22i,22j,22lが形成されている。
【0029】
前記接点21a,21b,21c,21d,21e,21f,21g,21h,21i,21j,21lと、抵抗体22a,22b,22c,22d,22e,22f,22g,22h,22i,22j,22lは、前記突起5a,5b,5c,5d,5e,5f,5g,5h,5i,5j,5k,5lに対向する位置にそれぞれ形成されている。
【0030】
前記抵抗体22a,22b,22c,22d,22e,22f,22g,22h,22i,22j,22lは例えばカーボン膜などで形成され、前記接点21a,21b,21c,21d,21e,21f,21g,21h,21i,21j,21lは、例えば弾性変形可能な材料であるゴムなどにカーボンブラックが混入されたもので形成されている。前記抵抗体22a,22b,22c,22d,22e,22f,22g,22h,22i,22j,22lに比べて、前記接点21a,21b,21c,21d,21e,21f,21g,21h,21i,21j,21lは比抵抗が小さく設定されている。
【0031】
そして図2に示すように、互いに対向する一対の接点21aと抵抗体22aが入力キーK1を形成している。同様に、接点21bと抵抗体22bが入力キーK2を形成し、接点21cと抵抗体22cが入力キーK3を形成し、接点21dと抵抗体22dが入力キーK4を形成し、接点21eと抵抗体22eが入力キーK5を形成し、接点21fと抵抗体22fが入力キーK6を形成し、接点21gと抵抗体22gが入力キーK7を形成し、接点21hと抵抗体22hが入力キーK8を形成し、接点21iと抵抗体22iが入力キーK9を形成し、接点21jと抵抗体22jが入力キーK10を形成し、接点21kと抵抗体22kが入力キーK11を形成し、接点21lと抵抗体22lが入力キーK12を形成している。このように前記入力装置1には複数の入力キーK1〜K12が形成されており、図1に示す実施形態では計12個の入力キーが形成されている。
【0032】
各入力キーK1〜K12は、前記メンブレン積層体20に対して長手方向(X1−X2方向)に沿って等ピッチ間隔で配置されている。本実施の形態における入力キーK1〜K12の間隔および前記突起5a,5b,5c,5d,5e,5f,5g,5h,5i,5j,5k,5lの間隔は特に限定されるものではなく、必要に応じて任意に設定できる。
【0033】
図1に示すように、前記下側シート22に設けられた抵抗体22a〜22lには引出しパターン27a,27b,27c,27d,27e,27f,27g,27h,27i,27j,27k,27lがそれぞれ連結されており、前記各引出しパターン27a〜27lは引出部22Aから外部に引き出されている。
【0034】
図1に示すように、前記各抵抗体22a〜22lは連結パターン26によって連結されており、この連結パターン26の一方の端部は、前記下側シート22に形成された抵抗Rに連結されているとともに、他方の端部は前記引出部22Aから外部に引き出されている。前記抵抗Rには引出しパターン27が連結されており、この引出しパターン27が前記引出部22Aから外部に引き出されている。
【0035】
図2に示すように、前記引出しパターン27は電源(Vcc)33に接続されている。また、前記連結パターン26の前記他方の端部はA/D変換器29に接続され、さらに本発明の制御手段であるCPU30に接続されている。また、前記連結パターン26は、前記抵抗体22lと前記A/D変換器29との間に電圧安定用のコンデンサ31を介してグランドGに接続されている。前記電源(Vcc)33が本発明の電圧設定部であり、前記各入力キーK1〜K12を構成する前記抵抗体22a〜22lの一端に基準電位を与える機能を有するものである。
【0036】
また、前記引出しパターン27a,27b,27c,27d,27e,27f,27g,27h,27i,27j,27k,27lは、CPU30に設けられた切換え手段28に接続されている。前記切換え手段28は電圧安定用のコンデンサ32を介してグランドGに接続されている。
【0037】
前記入力装置1では、前記各入力キーK1〜K12に対し、前記電源(Vcc)33から共通の基準電位が与えられている。前記操作面10の表面に操作者が指やペンなどの操作体によって押圧したときに、例えば操作体が入力キーK1〜K12のうちの入力キーK3に対向したとする。
【0038】
このとき、弾性部材3には前記入力キーK3を中心とする撓み変形を局部的に生じる。そして、弾性部材3の変形に伴って押し下げられた突起5cが上側シート21を局部的に撓み変形させ、上側シート21の接点21cと下側シート22の抵抗体22cとの接触面積が変化する。すると、この接触面積の変化に対応して前記抵抗体22cの抵抗値が変化して、前記入力キーK3における電圧が変化する。
【0039】
同様にして、前記入力キーK1〜K12のうち、前記操作体によって押圧する箇所を変えることによって、前記入力キーK1〜K12の電圧変化を発生させることが可能である。
【0040】
前記入力キーK1〜K12が押圧されておらず、あるいは押圧力が弱いときは、前記入力キーK1〜K12には前記電源(Vcc)33からの基準電位が与えられているが、前記入力キーK1〜K12が押圧され、あるいはさらに強い押圧力が与えられると、前記電源(Vcc)33からの電流が、押圧された前記入力キーK1〜K12に対応する前記引出しパターン27a,27b,27c,27d,27e,27f,27g,27h,27i,27j,27k,27lに多く流れるため、押圧された前記入力キーK1〜K12の電圧(電位)が低く変化する。すなわち、前記接点21a〜21lと、前記抵抗体22a〜22lとの接触面積が大きくなるように変化すると電圧(電位)が低くなり、接触面積が小さくなるように変化すると電圧(電位)が高くなるという電圧変化が生じるため、前記入力キーK1〜K12に与える押圧力の変化に応じてアナログ的に変化する出力が得られる。この電圧変化に基づく出力が前記CPU30に伝達され、前記CPU30が前記出力を検出する検出手段としても機能する。
【0041】
前記切換え手段28は前記引出しパターン27a〜27lのうちの1つの他端を順番に選択し、選択した前記引出しパターン27a〜27lを前記基準電位よりも低い電位に切換えて、前記CPU30にへ接続される引出しパターン27a〜27lを切換えるものである。図2に示す状態では実線で示すように前記引出しパターン27aが前記CPU30と接続されている。そして、破線で示すように順次前記引出しパターン27b〜27lが、前記CPU30と接続される。
【0042】
前記A/D変換器29は、前記入力キーK1〜K12の電圧変化に基づいた出力信号であるアナログ信号をデジタル信号へ変換し、前記CPU30へ伝達するものである。前記CPU30では、前記A/D変換器29からのデジタル信号に基づいて、前記入力キーK1〜K12の出力を検出し、動作状態を把握するものである。このようにして検出された前記入力キーK1〜K12の出力信号は、例えばゲーム機器本体に設けられた表示部に所定の画像などに変換されて表示される。
【0043】
前記入力装置1では切換え手段28を駆動し、前記CPU30と接続される前記入力キーK1〜K12、すなわち前記入力キーK1〜K12からの前記引出しパターン27a〜27lを選択することによって前記入力キーK1〜K12を1つずつ所定時間毎に順次前記CPU30に接続し、各入力キーK1〜K12からの出力を順次前記CPU30に伝達することによって、前記入力キーK1〜K12全体の動作状態を所定の時間周期で把握している。
【0044】
図3は、前記入力装置1の前記出力の検出動作例を示す動作図である。図3に示す動作図の縦軸は前記入力キーK1ないしK12の電圧の値V(電位、すなわち出力)を示し、横軸は出力検出のための選択保持時間Tを示している。図3では、紙面上方に向かうにしたがって電圧の値が大きくなり、紙面右方向に向かうにしたがって時間が経過してゆくことを示している。
【0045】
図3に示す出力検出動作例では、前記入力装置1では、前記切換え手段28によって入力キーK1からの前記引出しパターン27aを前記CPU30に接続する。この接続は前記入力キーK1の選択を保持している選択保持時間である短縮保持時間T1の間行われる。
【0046】
そして、この短縮保持時間T1の間に前記入力キーK1の電圧変化を検出し、前記入力キーK1が押圧状態か否かを検出する。前記短縮保持時間T1の経過後に入力キーK2からの前記引出しパターン27bを前記CPU30に接続し、前記短縮保持時間T1の間に前記入力キーK2の電圧変化を検出し、前記入力キーK2が押圧状態か否かを検出する。その後、所定の短縮保持時間T1、または後期する基準選択保持時間T2の経過毎に入力キーK3からK12までの電圧に基づく出力を順次検出する。
【0047】
図3に示す出力検出動作例では、入力キーK1、K2、K3、K6、K9、K10、K11、およびK12全て同じ値であり、しかも入力キーK4およびK7の電圧よりも高い値となっていることから、入力キーK1、K2、K3、K6、K9、K10、K11、およびK12は非導通状態であり動作していないことを示している。
【0048】
一方、入力キーK4およびK7は、前記入力キーK4およびK730の選択を保持している選択保持時間である基準選択保持時間T2の経過中において、入力キーK1、K2、K3、K6、K9、K10、K11、およびK12に比較して電圧が徐々に低くなっている。これは、入力キーK4およびK7では、前記接点21dと前記抵抗体22dとが接触することによって、前記入力キーK4およびK5が導通状態となっており、動作していることを示している。したがって、図3に示す出力検出動作例では、入力キーK4およびK7が動作している状態を示している。このように、前記各入力キーK1〜K12は、導通状態と非導通状態とに切り換えることが可能なものである。
【0049】
なお、図3に示す出力検出動作例では、前記入力キーK4の電圧の方が、前記入力キーK7の電圧よりも低くなっている。これは、前記入力キーK4の前記接点21dと前記抵抗体22dとの接触面積の方が、前記入力キーK7の前記接点21gと前記抵抗体22gとの接触面積よりも大きいからである。これは、前記接触体によって導通状態である前記入力キーK4を押圧する力(操作力)の方が、前記接触体によって導通状態である前記入力キーK7を押圧する力(操作力)よりも大きいためである。このように、前記入力装置1は、前記入力キーK1〜K12を押圧する力(操作力)に応じて流れる電流量が変化することにより出力される電圧(電位)が変化するものであり、前記入力キーK1〜K12に与えられる押圧力(操作力)に応じて、アナログ的に変化する出力を検出できるものである。
【0050】
図3に示すように、動作している入力キーK4およびK7の次に出力検出される入力キーK5およびK8では、基準選択保持時間T2の途中まで電圧が低い値となっているが、基準選択保持時間T2の途中からは徐々に電圧が高くなり、入力キーK1、K2、K3、K6、K9、K10、K11、およびK12と同じ電圧に落ち着く。これは、入力キーK5およびK8では動作状態にはないが、その前に出力検出された入力キーK4またはK7の電圧変化が影響している(なまっている)ため、基準選択保持時間T2のうちの一部時間内では、電圧が直前に出力検出された前記入力キーK4またはK7の電圧に引きずられているが、前記一部時間経過後には電圧が安定して、本来の電圧が出力されるからである。
【0051】
このように、入力キーK1ないしK12を所定の短縮保持時間T1、または基準選択保持時間T2の経過毎に電圧の変化に基づく出力を検出することによって、入力キーK1ないしK12のうちのどの入力キーが動作しているかを調べ、前記入力装置1の動作状態を把握しているのである。
【0052】
図3に示すように、前記入力装置1では、動作状態にない前記入力キーK1,K2,K3,K6,K9,K10,K11,K12の短縮保持時間T1を、動作状態にある前記入力キーK4とK7の基準選択保持時間T2、および動作状態にある前記入力キーK4とK7のそれぞれ次に出力検出される前記入力キーK5とK8の基準選択保持時間T2よりも短くしている。
【0053】
図3に示す出力検出動作例の前記短縮保持時間T1、および基準選択保持時間T2について、図4ないし図8を用いて詳しく説明する。
【0054】
図4は、図3に示す出力検出動作例のうち、入力キーK1の出力検出動作を説明するための動作図である。図4でも、紙面上方に向かうにしたがって電圧の値が大きくなり、紙面右方向に向かうにしたがって時間が経過してゆくことを示している。図4に示すように、本発明の入力装置1では、前記出力の検出を行うための基準選択保持時間T2が設定されている。図4に示すように、前記基準選択保持時間T2の開始時をT2aで示し、終了時をT2cで示している。
【0055】
前記入力キーK1の出力検出動作は、まず前記基準選択保持時間T2の開始時T2aにおける前記入力キーK1の電圧Va(検出出力)を測定する。この測定された電圧Vaは、前記A/D変換器29を介して前記CPU30に伝達される。
【0056】
次に、前記開始時T2aから、前記基準選択保持時間T2の1/2が経過した時T2bにおける前記入力キーK1の電圧Vb(検出出力)を測定する。この測定された電圧Vbも、前記A/D変換器29を介して前記CPU30に伝達される。
【0057】
そして、前記電圧Vaと前記電圧Vbとが同じ電圧であり変化しないとき(切り替え状態)と判断された場合には、前記入力キーK1の出力検出を前記基準選択保持時間T2の1/2が経過した時T2bで終了する。図4に示すように、前記入力キーK1は、前記電圧Vaと前記電圧Vbとが同じ値であるため、前記CPUでは、前記出力検出を前記経過した時T2bで終了している。図4に示すように、前記開始時T2aから前記経過した時T2bまでの時間である1/2T2は、図3に示す前記短縮保持時間T1となる。
【0058】
そして、前記経過した時(前記出力の検出を終了した時)T2bにおける前記電圧Vbを有効値として使用し、この電圧Vbに基づいて、例えばゲーム機器本体に設けられた表示部に表示される所定の画像が表示される。
【0059】
図3に示すように、前記入力キーK2,K3,K6,K9,K10,K11,K12も、前記入力キーK1と同様の出力検出動作処理によって前記出力検出が行われる。
【0060】
図5は、図3に示す出力検出動作例のうち、入力キーK4の出力検出動作を説明するための動作図である。図5でも、紙面上方に向かうにしたがって電圧の値が大きくなり、紙面右方向に向かうにしたがって時間が経過してゆくことを示している。前記したように、本発明の入力装置1では、前記出力検出を行うための基準選択保持時間T2が設定されている。図5に示すように、前記基準選択保持時間T2の開始時をT2aで示し、終了時をT2cで示している。
【0061】
前記入力キーK4の出力検出動作も、まず前記基準選択保持時間T2の開始時T2aにおける前記入力キーK1の電圧Va(検出出力)を測定する。この測定された電圧Vaは、前記A/D変換器29を介して前記CPU30に伝達される。
【0062】
次に、前記開始時T2aから、前記基準選択保持時間T2の1/2が経過(前記短縮保持時間T1が経過)した時T2bにおける前記入力キーK1の電圧Vbを測定する。この測定された電圧Vb(検出出力)も、前記A/D変換器29を介して前記CPU30に伝達される。
【0063】
図5に示すように、入力キーK4では、前記電圧Vbの方が前記電圧Vaよりも低くなっている。すなわち、前記電圧Vaと前記電圧Vbとが変化しており、動作状態と判断される。このように、前記電圧Vbの値の方が前記電圧Vaの値よりも低く、前記電圧Vaと前記電圧Vbとが変化していると判断された場合には、前記入力キーK4の出力検出を前記基準選択保持時間T2の前記終了時T2cで終了する。すなわち、本発明の入力装置1では、前記CPU30で、前記電圧Vaと前記電圧Vbとが同じ電圧であり変化しないとき(切り替え状態)の短縮保持時間T1よりも、前記基準選択保持時間T2を長く設定している。
【0064】
そして、前記出力検出の終了時T2cにおける前記電圧Vcを有効値として使用し、この電圧Vcに基づいて、例えばゲーム機器本体に設けられた表示部に表示される所定の画像が表示される。
【0065】
図6は、図3に示す出力検出動作例のうち、入力キーK7の出力検出動作を説明するための動作図である。図6でも、紙面上方に向かうにしたがって電圧の値が大きくなり、紙面右方向に向かうにしたがって時間が経過してゆくことを示している。前記したように、本発明の入力装置1では、前記出力検出を行うための基準選択保持時間T2が設定されている。図6に示すように、前記基準選択保持時間T2の開始時をT2aで示し、終了時をT2cで示している。
【0066】
前記入力キーK7の出力検出動作も、まず前記基準選択保持時間T2の開始時T2aにおける前記入力キーK1の電圧Va(検出出力)を測定する。この測定された電圧Vaは、前記A/D変換器29を介して前記CPU30に伝達される。
【0067】
次に、前記開始時T2aから、前記基準選択保持時間T2の1/2が経過(前記短縮保持時間T1が経過)した時T2bにおける前記入力キーK1の電圧Vbを測定する。この測定された電圧Vb(検出出力)も、前記A/D変換器29を介して前記CPU30に伝達される。
【0068】
図6に示すように、入力キーK7でも、前記電圧Vbの方が前記電圧Vaよりも低くなっている。すなわち、前記電圧VaとVbとが変化しており、動作状態と判断される。このように、前記電圧Vbの値の方が前記電圧Vaの値よりも低く、前記電圧Vaと前記電圧Vbとが変化していると判断された場合には、前記入力キーK7の出力検出を前記基準選択保持時間T2の前記終了時T2cで終了する。すなわち、本発明の入力装置1では、前記CPU30で、前記電圧Vaと前記電圧Vbとが同じ電圧であり変化しないとき(切り替え状態)のときの短縮保持時間T1よりも、前記基準選択保持時間T2を長く設定している。
【0069】
そして、前記出力検出の終了時T2cにおける前記電圧Vcを有効値として使用し、この電圧Vcに基づいて、例えばゲーム機器本体に設けられた表示部に表示される所定の画像が表示される。
【0070】
図7は、図3に示す出力検出動作例のうち、入力キーK5の出力検出動作を説明するための動作図である。図7でも、紙面上方に向かうにしたがって電圧の値が大きくなり、紙面右方向に向かうにしたがって時間が経過してゆくことを示している。前記したように、本発明の入力装置1では、前記出力検出を行うための基準選択保持時間T2が設定されており、図7においても、前記基準選択保持時間T2の開始時をT2aで示し、終了時をT2cで示している。
【0071】
前記入力キーK5は、前記したように動作状態にある前記入力キーK4の次に前記出力検出が行われるため、入力キーK4の電圧変化が影響している(なまっている)。そのため、基準選択保持時間T2のうちの一部の時間T2aからT2dの間では、電圧が直前に出力検出された前記入力キーK4の電圧に引きずられているが、前記一部の時間T2aからT2dの経過後には電圧が安定して、本来の電圧が出力される。
【0072】
前記入力キーK5では、本来の電圧が出力されることに要する時間、すなわち前記一部の時間T2aからT2dは、直前に出力検出された前記入力キーK4の電圧などによって変化するため、前記一部の時間T2aからT2dを一律に規定することができない。したがって図7に示すように、動作状態にある入力キーK4の次に出力検出される前記入力キーK5では、前記した基準選択保持時間T2の間で電圧の変化にかかわらず、出力検出の開始時T2aから終了時T2cの間、すなわち前記基準選択保持時間T2で出力検出を行うこととしている。
【0073】
そして、前記出力検出の終了時T2cにおける前記電圧Vcを有効値として使用し、この電圧Vcに基づいて、例えばゲーム機器本体に設けられた表示部に表示される所定の画像が表示される。
【0074】
図8は、図3に示す出力検出動作例のうち、入力キーK8の出力検出動作を説明するための動作図である。図8でも、紙面上方に向かうにしたがって電圧の値が大きくなり、紙面右方向に向かうにしたがって時間が経過してゆくことを示している。前記したように、本発明の入力装置1では、前記出力検出を行うための基準選択保持時間T2が設定されており、図8においても、前記基準選択保持時間T2の開始時をT2aで示し、終了時をT2cで示している。
【0075】
前記入力キーK8は、前記したように動作状態にある前記入力キーK7の次に前記出力検出が行われるため、入力キーK7の電圧変化が影響している(なまっている)。そのため、基準選択保持時間T2のうちの一部の時間であるT2aからT2eの間では、電圧が直前に出力検出された前記入力キーK7の電圧に引きずられているが、前記一部の時間T2aからT2eの経過後には電圧が安定して、本来の電圧が出力される。
【0076】
前記入力キーK8では、本来の電圧が出力されることになるのに要する時間、すなわち前記一部の時間T2aからT2eは、直前に出力検出された前記入力キーK7の電圧などによって変化するため、前記一部の時間T2aからT2eを一律に規定することができない。したがって図8に示すように、動作状態にある入力キーK7の次に出力検出される前記入力キーK8では、前記した基準選択保持時間T2の間で電圧の変化にかかわらず、出力検出の開始時T2aから終了時T2cの間、すなわち前記基準選択保持時間T2で出力検出を行うこととしている。
【0077】
本発明の入力装置1では、図3に示すように、前記入力キーK1ないしK12の動作状態を把握するための前記出力検出を行う際、動作状態になく、且つ動作状態の次に出力検出される入力キーK5およびK8以外の入力キーK1,K2,K3,K6,K9,K10,K11,K12の出力検出時間を、基準選択保持時間T2の1/2の時間のT1で行っており、動作状態にある入力キーの次に出力検出が行われる入力キーの電圧が安定するまでに必要な待機時間を、すべての入力キーK1〜K12で一律に確保する必要がない。
【0078】
したがって、図9に示す従来の入力装置の出力検出動作処理のように、前記待機時間を考慮して、全ての入力キーK1〜K12の全てに前記待機時間を一律に確保しているものと比較すると、全ての前記入力キーK1〜K12の全体の出力検出に要する時間を大幅に少なくすることができるため、入力キーK1〜K12全部の出力検出を高速で行うことが可能である。
【0079】
なお、図3ないし図8では、前記基準選択保持時間T2の開始時T2aの電圧Vaと、前記基準選択保持時間T2の1/2が経過した時T2bの電圧Vbを比較しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば前記基準選択保持時間T2の開始時T2aの電圧Vaと、前記基準選択保持時間T2の1/3が経過した時の電圧とを比較するなど、前記開始時T2aの電圧と比較する電圧は前記開始時T2aから任意の経過時における電圧とすることができる。
【0080】
また、図3ないし図8においては、前記開始時T2aと前記経過した時T2bの2回出力検出を行っているが、本発明はこれに限定されるものではなく、前記基準選択保持時間T2内で、3回あるいはそれ以上の回数の出力検出を行い、これらの出力(電圧)を比較し、出力変化を検出しても良い。
【0081】
また、図4においては、前記電圧Vaと前記電圧Vbとが変化しない場合を例にして説明したが、本発明では前記電圧Vaと前記電圧Vbとが変化したときでも、所定量以上の変化がないときは、出力検出を前記短縮保持時間T1で終了し、所定量以上変化したときは、図5および図6に示すように、出力検出を前記基準選択保持時間T2で終了するように構成しても良い。
【0082】
また図3に示す実施形態では、動作している入力キーK4およびK7の次に出力検出される1つの入力キーK5およびK8のみが、前記基準選択保持時間T2で出力検出されるが、本発明では動作している入力キーK1〜K12の次に出力検出される2つ以上の入力キーK1〜K12を、前記基準選択保持時間T2で出力検出するように構成しても良い。
【0083】
また、図3に示す出力検出動作例では、前記入力キーK4およびK7が動作状態とされたものを例として説明しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、前記入力キーK1〜K12のうちの、どの入力キーK1〜K12が動作状態とされていても、図3に示すのと同じ考え方によって出力検出動作処理が行われる。
【0084】
なお、前記基本基準選択保持時間T2は任意に設定可能であるが、前記入力装置1をゲームコントローラとして使用する場合には、前記基本基準選択保持時間T2は例えば400μsecとして設定できる。ただし、前記入力装置1はゲームコントローラとして使用するものに限定されるものではない。この場合でも、前記基本基準選択保持時間T2は任意に設定可能である。
【0085】
なお、図1ないし図3では、入力装置1としてK1〜K12の12個の入力キーK1〜K12が形成されたものを例にして説明したが、本発明は前記入力キーK1〜K12の数が限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0086】
【図1】本発明の入力装置の実施形態であるタッチ式入力装置を示す分解斜視図、
【図2】図1に示す入力装置の電気的な接続を示す回路構成図、
【図3】図1に示す入力装置の出力検出動作例を示す動作図、
【図4】図3に示す動作例の説明図、
【図5】図3に示す動作例の説明図、
【図6】図3に示す動作例の説明図、
【図7】図3に示す動作例の説明図、
【図8】図3に示す動作例の説明図、
【図9】従来の入力装置の出力検出動作例を示す動作図、
【符号の説明】
【0087】
1 入力装置
21a,21b,21c,21d,21e,21f,21g,21h,21i,21j,21k,21l 接点
22a,22b,22c,22d,22e,22f,22g,22h,22i,22j,22k,22l 抵抗体
26 連結パターン
27a,27b,27c,27d,27e,27f,27g,27h,27i,27j,27k,27l 引出しパターン
28 切換え手段
28a 選択器
29 A/D変換器
30 CPU
K1,K2,K3,K4,K5,K6,K7,K8,K9,K10,K11,K12 入力キー
T1 短縮保持時間
T2 基準選択保持時間

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の入力キーと、それぞれの入力キーの一端に共通の基準電位を与える電圧設定部と、複数の入力キーの他端を順番に選択して前記基準電位よりも低い電位に切換える切換え手段と、いずれか選択された入力キーが導通状態に切換えられたときの前記基準電位の変化を出力として検出する検出手段とを有する入力装置において、
前記切換え手段でいずれかの入力キーを選択したときに、その選択を保持している選択保持時間内に検出手段により少なくとも2回前記出力を検出し、その検出出力が変化しないときまたは所定量以上の変化がない切り替え状態のときに、その入力キーの選択保持時間を経過後に次の入力キーへの選択に切換え、
少なくとも2回検出した前記出力が変化しまたは所定量を超えて変化したときに、その入力キーへの選択保持時間を前記切り替え状態よりも長く設定する制御手段が設けられていることを特徴とする入力装置。
【請求項2】
前記制御手段では、基準選択保持時間とこの基準選択保持時間よりも短い短縮保持時間が設定されており、
少なくとも2回検出した前記出力が変化せずまたは所定量以上変化しないときには、その入力キーの選択保持時間を前記短縮保持時間に設定し、
少なくとも2回検出した前記出力が変化しまたは所定量を超えて変化したときには、その入力キーの選択保持時間を前記基準選択保持時間に設定する請求項1記載の入力装置。
【請求項3】
いずれかの入力キーを選択しているときに、少なくとも2回検出した前記出力が変化しまたは所定量を超えて変化したときに、その入力キーの選択保持時間を前記基準選択保持時間に設定するとともに、その次に選択する少なくとも1つの入力キーに対する選択保持時間も前記基準選択保持時間に設定する請求項2記載の入力装置。
【請求項4】
前記入力キーは、導通状態と非導通状態に切換えられるとともに、導通状態での操作力の大きさに応じてこの入力キーを通過する電流量が変化するものであり、前記検出手段は、電流量が変化したときの前記基準電位の変化量を検出できるものである請求項1ないし3のいずれかに記載の入力装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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