説明

共有リソース割当

【課題】共有リソースを管理する方法を提供する。
【解決手段】基地局は、モバイル・デバイスとの通信のために、例えば制御チャネルのような共有チャネルを使用しうる。モバイル・デバイスは、限定された時間の間、共有リソースへの独占的なアクセスを許可されうる。この独占的なアクセスによって、共有リソースによって転送されるメッセージ・サイズの制限はなくなる。動作向上のために、この独占的な許可は、適切なパケットが転送されたと判定されるまで適用されうる。

【発明の詳細な説明】
【相互参照】
【0001】
本願は、2008年1月10日に出願され「E−DCH RESOURCE RELEASE IN CELL_FACH STATE」と題された米国特許出願61/020,219号の優先権を主張する。上記出願の全体は、本明細書に参照によって組み込まれる。
【0002】
また本願は、2008年3月24日に出願され「E−DCH RESOURCE RELEASE IN CELL_FACH STATE」と題された米国特許出願61/039,082号の優先権を主張する。上記出願の全体は、本明細書に参照によって組み込まれる。
【0003】
さらに本願は、2008年4月29日に出願された「E−DCH RESOURCE RELEASE IN CELL_FACH STATE」と題された米国特許出願61/048,782号の優先権を主張する。上記出願の全体は、本明細書に参照によって組み込まれる。
【技術分野】
【0004】
以下の説明は、一般に無線通信に関し、さらに詳しくは、共有リソースを管理することに関する。
【背景技術】
【0005】
無線通信システムは、例えば、音声、データ等のようなさまざまなタイプのコンテンツを通信するために広く開発されてきた。一般的な無線通信システムは、利用可能なシステム・リソース(例えば、帯域幅、送信電力等)を共有することにより、複数のユーザとの通信をサポートすることができる多元接続システムでありうる。そのような多元接続システムの例は、符号分割多元接続(CDMA)システム、時分割多元接続(TDMA)システム、周波数分割多元接続(FDMA)システム、直交周波数分割多元接続(OFDMA)システム等を含む。
【0006】
通常、無線多元接続通信システムは、複数のモバイル・デバイスのための通信を同時にサポートすることができる。おのおののモバイル・デバイスは、順方向リンクおよび逆方向リンクによる送信を介して、1または複数の基地局と通信することができる。順方向リンク(すなわち、ダウンリンク)は、基地局からモバイル・デバイスへの通信リンクを称し、逆方向リンク(すなわち、アップリンク)は、モバイル・デバイスから基地局への通信リンクを称する。さらに、モバイル・デバイスと基地局との間の通信は、単一入力単一出力(SISO)システム、複数入力単一出力(MISO)システム、複数入力複数出力(MIMO)システム等によって確立されうる。
【0007】
MIMOシステムは、データ送信のために、一般に、複数(N個)の送信アンテナと、複数(N個)の受信アンテナとを使用する。N個の送信アンテナおよびN個の受信アンテナによって形成されるMIMOチャネルは、空間チャネルとも称されるN個の独立チャネルへ分割される。N個の独立チャネルのおのおのは、ディメンションに相当する。さらに、複数の送信アンテナおよび受信アンテナによって生成される追加のディメンションが利用される場合、MIMOシステムは、(例えば、高められたスペクトル効率、より高いスループット、および/またはより高い信頼性のような)向上されたパフォーマンスを与える。
【0008】
MIMOシステムは、順方向リンク通信および逆方向リンク通信を、共通の物理媒体によって分割するさまざまなデュプレクス技術をサポートしうる。例えば、周波数分割デュプレクス(FDD)システムは、順方向リンク通信および逆方向リンク通信のために異なる周波数領域を利用しうる。さらに、時分割デュプレクス(TDD)システムでは、順方向リンク通信と逆方向リンク通信とが共通の周波数領域を適用する。しかしながら、従来の技術は、チャネル情報に関連して、まったくフィードバックを提供しないか、制限されたフィードバックしか提供しない。
【発明の概要】
【0009】
以下は、1または複数の態様の基本的な理解を与えるために、そのような態様の簡略化された概要を示す。この概要は、考えられるすべての態様の広範囲な概観ではなく、すべての態様の重要要素や決定的要素を特定することも、何れかまたは全ての態様のスコープを線引きすることも意図されていない。その唯一の目的は、後に示されるより詳細な記載に対する前置きとして、簡略化された形式で1または複数の態様のいくつかの概念を表すことである。
【0010】
1つの態様によれば、無線通信デバイスで動作可能なモバイル・デバイスの動作を管理する方法が存在しうる。この方法は、モバイル・デバイスのバッファのコンテンツ・レベルが、予め定められたレベルに達したかを判定することを含みうる。さらに、この方法は、適切なアクノレッジメントが収集されたかを確証するためアクノレッジメント・セットを評価することを含む。この評価は、コンテンツ・レベルが、予め定められたレベルに達した場合になされる。
【0011】
別の態様では、モバイル・デバイスのバッファのコンテンツ・レベルが、予め定められたレベルに達したことを判定するチェッカを備えた装置が存在しうる。この装置はまた、適切なアクノレッジメントが収集されたかを確証するためアクノレッジメント・セットを評価するアナライザを含みうる。この評価は、コンテンツ・レベルが、予め定められたレベルに達した場合になされる。
【0012】
さらなる態様は、モバイル・デバイスの動作を管理するように構成された少なくとも1つのプロセッサを含みうる。このプロセッサは、モバイル・デバイスのバッファのコンテンツ・レベルが予め定められたレベルに達したことを判定する第1のモジュールを含みうる。第2のモジュールは、適切なアクノレッジメントが収集されたかを確証するためアクノレッジメント・セットを評価する装置の一部でありうる。この評価は、コンテンツ・レベルが、予め定められたレベルに達した場合になされる。
【0013】
さらに、態様は、コンピュータ読取可能媒体を備えたコンピュータ・プログラム製品を使用しうる。この媒体は、コンピュータに対して、モバイル・デバイスのバッファのコンテンツ・レベルが予め定められたレベルに達したことを判定させるための第1のコード・セットを含みうる。この媒体はさらに、コンピュータに対して、適切なアクノレッジメントが収集されたかを確証するためアクノレッジメント・セットを評価させるための第2のコード・セットをも含みうる。この評価は、コンテンツ・レベルが、予め定められたレベルに達した場合になされる。
【0014】
また別の態様では、モバイル・デバイスのバッファのコンテンツ・レベルが予め定められたレベルに達したことを判定する手段を備えた装置が存在しうる。この装置はまた、適切なアクノレッジメントが収集されたかを確証するためアクノレッジメント・セットを評価する手段を用いて機能しうる。この評価は、コンテンツ・レベルが、予め定められたレベルに達した場合になされる。
【0015】
1つの態様によれば、無線通信デバイスで動作可能な共有リソースの独占的な使用を管理する方法が存在しうる。この方法は、受信機を用いて取得された要求を識別することを含みうる。この要求は、共有リソースの独占的な使用を求めてモバイル・デバイスからなされる。さらに、この方法は、設定された時間長さの間、モバイル・デバイスに対して、共有リソースの独占的な使用を許可することを含みうる。
【0016】
別の態様では、要求を識別するレコグナイザ(recognizer)を組み込んだ
装置が存在しうる。この要求は、共有リソースの独占的な使用を求めて、モバイル・デバイスからなされうる。この装置はまた、設定された時間長さの間、モバイル・デバイスに対して、共有リソースの独占的な使用を許可するアロケータ(allocator)を組み込みうる。
【0017】
さらなる態様は、共有リソースの独占的な使用を管理するように構成された少なくとも1つのプロセッサを含みうる。このプロセッサは、要求を識別する第1のモジュールを含み、この要求は、共有リソースの独占的な使用を求めて、モバイル・デバイスからなされる。さらに、このプロセッサは、設定された時間長さの間、モバイル・デバイスに対して、共有リソースの独占的な使用を許可する第2のモジュールを含みうる。
【0018】
さらに、態様は、コンピュータ読取可能媒体を含むコンピュータ・プログラム製品を使用しうる。この媒体は、コンピュータに対して、要求を識別させるための第1のコード・セットを含みうる。この要求は、共有リソースの独占的な使用を求めるモバイル・デバイスからなされる。また、この媒体は、コンピュータに対して、設定された時間長さの間、モバイル・デバイスに、共有リソースの独占的な使用を許可させるための第2のコード・セットを含みうる。
【0019】
また別の態様では、要求を識別する手段を組み込んだ装置が存在しうる。この要求は、共有リソースの独占的な使用を求めるモバイル・デバイスからなされる。この装置はまた、設定された時間長さの間、モバイル・デバイスに対して、共有リソースの独占的な使用を許可する手段をも含みうる。
【0020】
前述した目的および関連する目的を達成するために、1または複数の実施形態は、後に十分に記載され、特許請求の範囲において特に指摘されている特徴を備える。次の記載および添付図面は、1または複数の態様のある零時的な特徴を詳細に記載する。しかしながら、これらの特徴は、さまざまな態様の原理が適用されるさまざまな方法のうちの僅かしか示しておらず、この記述は、そのような全ての態様およびそれらの均等物を示すことが意図されている。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】図1は、本明細書に記載されたさまざまな態様にしたがう無線通信システムの実例である。
【図2】図2は、本明細書で開示された少なくとも1つの態様にしたがって共有リソースを管理する代表的なシステムの実例である。
【図3】図3は、本明細書で開示された少なくとも1つの態様にしたがってアクノレッジメントを処理する詳細なモバイル・デバイスを備えた代表的なシステムの実例である。
【図4】図4は、本明細書で開示された少なくとも1つの態様にしたがって転送されたパケットに対するアクノレッジメントを要求する詳細なモバイル・デバイスを備えた代表的なシステムの実例である。
【図5】図5は、本明細書で開示された少なくとも1つの態様にしたがって、基地局との通信のためにエクスチェンジャ(exchanger)を用いる詳細なモバイル・デバイスを備えた代表的なシステムの実例である。
【図6】図6は、本明細書で開示された少なくとも1つの態様にしたがって、基地局との通信のためにレギュレータを用いる詳細なモバイル・デバイスを備えた代表的なシステムの実例である。
【図7】図7は、本明細書で開示された少なくとも1つの態様にしたがって、基地局との通信を管理するモバイル・デバイスを備えた代表的なシステムの実例である。
【図8】図8は、本明細書で開示された少なくとも1つの態様にしたがってパケット送信を管理するモバイル・デバイスを備えた代表的なシステムの実例である。
【図9】図9は、本明細書で開示された少なくとも1つの態様にしたがって、時間に関して共有リソースを規制する詳細な基地局を備えた代表的なシステムの実例である。
【図10】図10は、本明細書で開示された少なくとも1つの態様にしたがうパケット管理のための詳細な基地局を備えた代表的なシステムの実例である。
【図11】図11は、本明細書で開示された少なくとも1つの態様にしたがう詳細な基地局を備え、アクノレッジメントおよびパケット処理のための代表的なシステムの実例である。
【図12】図12は、本明細書で開示された少なくとも1つの態様にしたがうパケット管理のための代表的な方法の実例である。
【図13】図13は、本明細書で開示された少なくとも1つの態様にしたがって共有リソースに関するタイミング機能を実行する代表的な方法の実例である。
【図14】図14は、本明細書で開示された少なくとも1つの態様にしたがう共有リソースの管理のための代表的な方法の実例である。
【図15】図15は、本明細書で開示された少なくとも1つの態様にしたがって、共有リソースをリリースするかを決定するための代表的な方法の実例である。
【図16】図16は、本明細書で開示された少なくとも1つの態様にしたがう代表的なタイミングの実例である。
【図17】図17は、本明細書で開示された少なくとも1つの態様にしたがって、共有リソースの割り当てを容易にするモバイル・デバイスの実例である。
【図18】図18は、本明細書で開示された少なくとも1つの態様にしたがって共有リソースの管理を容易にするシステムの実例である。
【図19】図19は、本明細書で開示されたされたさまざまなシステムおよび方法と共に適用されうる無線ネットワーク環境の実例である。
【図20】図20は、本明細書で開示された少なくとも1つの態様にしたがって、モバイル・デバイスのために共有リソースの使用を容易にするシステムの実例である。
【図21】図21は、本明細書で開示された少なくとも1つの態様にしたがって共有リソース管理を容易にするシステムの実例である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
さまざまな態様が、全体を通じて同一要素を示すために同一の参照番号が使用される図面を参照して説明される。以下の記載では、説明の目的のために、1または複数の態様の完全な理解を提供するために、多くの具体的な詳細が述べられる。しかしながら、そのような態様は、これら具体的な詳細無しで実現されうることが明確である。他の事例では、1または複数の実施形態の記載を容易にするために、周知の構成およびデバイスがブロック図形式で示される。
【0023】
本願で使用されるように、用語「構成要素」、「モジュール」、「システム」等は、ハードウェア、ファームウェア、ハードウェアとソフトウェアとの組み合わせ、ソフトウェア、あるいは実行中のソフトウェアのうちの何れかであるコンピュータ関連エンティティを含むことが意図されている。例えば、構成要素は、限定される訳ではないが、プロセッサ上で実行中のプロセス、プロセッサ、オブジェクト、実行形式、実行スレッド、プログラム、および/またはコンピュータでありうる。例示によれば、コンピュータ・デバイス上で実行中のアプリケーションと、コンピュータ・デバイスとの両方が構成要素になりえる。1または複数の構成要素は、プロセスおよび/または実行スレッド内に存在し、構成要素は、1つのコンピュータに局在化されるか、および/または、2つ以上のコンピュータに分散されうる。さらに、これらの構成要素は、さまざまなデータ構造を格納したさまざまなコンピュータ読取可能媒体から実行可能である。これら構成要素は、(例えば、信号によってローカル・システムや分散システム内の他の構成要素とインタラクトする1つの構成要素からのデータ、および/または、他のシステムを備えた例えばインターネットのようなネットワークを介して他の構成要素とインタラクトする1つの構成要素からのデータのような)1または複数のデータのパケットを有する信号にしたがって、ローカル処理および/またはリモート処理によって通信することができる。
【0024】
さらに、本明細書では、さまざまな態様が、有線端末または無線端末でありうる端末と関連して開示される。端末は、システム、デバイス、加入者ユニット、加入者局、移動局、モバイル、モバイル・デバイス、遠隔局、遠隔端末、アクセス端末、ユーザ端末、端末、通信デバイス、ユーザ・エージェント、ユーザ・デバイス、またはユーザ機器(UE)とも称されうる。無線端末は、セルラ電話、衛星電話、コードレス電話、セッション初期化プロトコル(SIP)電話、無線ローカル・ループ(WLL)局、携帯情報端末(PDA)、無線接続機能を有するハンドヘルド・デバイス、コンピュータ・デバイス、あるいは無線モデムに接続されたその他の処理デバイスでありうる。さらに、本明細書では、さまざまな態様が、基地局に関して記載される。基地局は、無線端末と通信するために利用することができ、アクセス・ポイント、ノードB、あるいはその他のいくつかの専門用語でも称されうる。
【0025】
さらに、用語「または」は、排他的な「または」ではなく、包括的な「または」を意味することが意図されている。すなわち、別に示されていない場合、あるいは、文脈から明らかではない場合、「XはAまたはBを適用する」という句は、自然な包括的な置き換えのうちの何れかを意味することが意図されている。すなわち、「XはAまたはBを適用する」という句は、以下の例の何れによっても満たされる。XはAを適用する。XはBを適用する。あるいは、XはAとBとの両方を適用する。さらに、本願および特許請求の範囲で使用されているような冠詞“a”および“an”は、特に指定されていない場合、あるいは、単数を対象としていることが文脈から明らかではない場合、一般に、「1または複数」を意味するものと解釈されるべきである。
【0026】
さらに、本明細書に記載のさまざまな態様または特徴は、標準的なプログラミング技術および/またはエンジニアリング技術を用いた方法、装置、または製造物品として実現されうる。本明細書で使用される用語「製造物品」は、任意のコンピュータ読取可能デバイス、キャリア、または媒体からアクセスすることが可能なコンピュータ・プログラムを含むことが意図される。例えば、コンピュータ読取可能媒体は、限定される訳ではないが、磁気記憶装置(例えば、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップ等)、光ディスク(例えば、コンパクト・ディスク(CD)、DVD等)、スマート・カード、およびフラッシュ・メモリ・デバイス(例えば、EPROM、カード、スティック、キー・ドライブ等)を含みうる。さらに、本明細書に記載されたさまざまな記憶媒体は、情報を格納するための1または複数のデバイス、および/または、その他の機械読取可能媒体を表すことができる。用語「機械読取可能媒体」は、限定されることなく、無線チャネル、および、命令群および/またはデータを格納、包含、および/または搬送することができるその他任意の媒体を含みうる。
【0027】
本明細書に記載された技術は、CDMA、TDMA、FDMA、OFDMA、SC−FDMA、およびその他のシステムのようなさまざまな無線通信システムのために使用することができる。「システム」および「ネットワーク」という用語はしばしば置換可能に使用される。CDMAシステムは、例えばユニバーサル地上ラジオ・アクセス(UTRA)やCDMA2000等のようなラジオ技術を実現することができる。UTRAは、広帯域CDMA(W−CDMA)およびCDMAのその他の変形を含んでいる。CDMA2000は、IS−2000規格、IS−95規格、およびIS−856規格をカバーする。TDMAシステムは、例えばグローバル移動体通信システム(GSM(登録商標))のような無線技術を実現することができる。OFDMAシステムは、例えばEvolved UTRA(E−UTRA)、ウルトラ・モバイル・ブロードバンド(UMB)、IEEE 802.11(Wi−Fi)、IEEE 802.16(WiMAX)、IEEE 802.20、フラッシュ−OFDM(登録商標)等のような無線技術を実現することができる。UTRAおよびE−UTRAは、ユニバーサル・モバイル・テレコミュニケーション・システム(UMTS)の一部である。3GPPロング・ターム・イボリューション(LTE)は、ダウンリンクではOFDMAを適用し、アップリンクではSC−FDMAを適用するE−UTRAを用いるUMTSのリリースである。UTRA、E−UTRA、UMTS、LTE、およびGSMは、「第3世代パートナシップ計画プロジェクト」(3GPP)と命名された組織からドキュメントに記述されている。さらに、cdma2000およびUMBは、「第3世代パートナシップ計画プロジェクト2」(3GPP2)と命名された組織からのドキュメントに記述されている。さらに、そのような無線通信システムは、しばしばアンペア(unpaired)な無許可のスペクトル、802.xx無線LAN、Bluetooth(登録商標)、およびその他任意の短距離または長距離の無線通信技術を用いたピア・トゥ・ピア(例えば、モバイル・トゥ・モバイル)アド・ホック・ネットワーク・システムを含みうる。
【0028】
さまざまな態様または特徴が、多くのデバイス、構成要素、モジュール等を含みうるシステムの観点から示されるだろう。さまざまなシステムが、追加のデバイス、構成要素、およびモジュール等を含むか、および/または、図面と関連して説明したようなデバイス、構成要素、モジュール等のうちのすべてを含みうることが理解および認識されるべきである。これらのアプローチの組み合わせもまた使用されうる。
【0029】
図1に示すように、本明細書に記載されたさまざまな実施形態にしたがった無線通信システム100が例示されている。システム100は、複数のアンテナ・グループを含みうる基地局102を含む。例えば、1つのアンテナ・グループは、アンテナ104およびアンテナ106を含むことができ、別のグループはアンテナ108およびアンテナ110を備えることができ、さらに別のグループはアンテナ112およびアンテナ114を含むことができる。2本のアンテナが各アンテナ・グループのために例示されているが、2本より多いアンテナ、または2本より少ないアンテナも、各グループのために利用されうる。基地局102はさらに、送信機チェーンおよび受信機チェーンを含みうる。それらおのおのは、当業者によって理解されるように、信号の送信および受信に関連する複数の構成要素(例えば、プロセッサ、変調器、マルチプレクサ、復調器、デマルチプレクサ、アンテナ等)を備えうる。
【0030】
基地局102は、例えばモバイル・デバイス116およびモバイル・デバイス122のような1または複数のモバイル・デバイスと通信することができる。しかしながら、基地局102は、モバイル・デバイス116およびモバイル・デバイス122に類似した実質的に任意の数のモバイル・デバイスと通信しうることが理解されるべきである。モバイル・デバイス116、122は例えば、セルラ電話、スマート・フォン、ラップトップ、ハンドヘルド通信デバイス、ハンドヘルド・コンピュータ・デバイス、衛星ラジオ、全地球測位システム、PDA、および/または、無線通信システム100を介して通信するのに適切なその他任意のデバイスでありうる。図示するように、モバイル・デバイス116は、アンテナ112およびアンテナ114と通信している。ここで、アンテナ112およびアンテナ114は、順方向リンク118によってモバイル・デバイス116へ情報を送信し、逆方向リンク120によってモバイル・デバイス116から情報を受信する。さらに、モバイル・デバイス122はアンテナ104およびアンテナ106と通信している。ここで、アンテナ104およびアンテナ106は、順方向リンク124でモバイル・デバイス122へ情報を送信し、逆方向リンク126でモバイル・デバイス122から情報を受信する。周波数分割デュプレクス(FDD)システムでは、例えば、順方向リンク118は、逆方向リンク120によって使用されるものとは異なる周波数帯域を使用し、順方向リンク124は、逆方向リンク126によって使用されるものとは異なる周波数帯域を使用することができる。さらに、時分割デュプレクス(TDD)システムでは、順方向リンク118および逆方向リンク120は、共通の周波数帯域を使用し、順方向リンク124および逆方向リンク126は、共通の周波数帯域を使用することができる。
【0031】
通信するように指定された領域および/またはアンテナのセットは、基地局102のセクタと称されうる。例えば、基地局102によってカバーされる領域のセクタ内のモバイル・デバイスに通信するように、複数のアンテナが設計されうる。順方向リンク118および順方向リンク124による通信では、基地局102の送信アンテナは、モバイル・デバイス116およびモバイル・デバイス122のための順方向リンク118および順方向リンク124の信号対雑音比を改善するためにビームフォーミングを適用することができる。さらに、また、基地局102が、関連付けられた有効通信範囲にランダムに散在したモバイル・デバイス116、122に送信するためにビームフォーミングを利用している間、近隣セル内のモバイル・デバイスは、すべてのモバイル・デバイスに対して単一のアンテナによって送信している基地局に比べて、少ない干渉しか被らない。
【0032】
図2を参照して、(例えば、共通制御チャネル(CCCH)メッセージまたは専用制御チャネル(DCCH)メッセージのためのエンハンスト専用チャネル(E−DCH)のような)共有リソースを管理するシステム200の例が開示される。無線通信システムでは、(例えば、基地局204のような)基地局に関連付けられた(例えば、モバイル・デバイス202のような)複数のモバイル・デバイスの間で、一定のリソースが共有されうる。しかしながら、適切な動作が生じるために、例えば、送信のために、限定されたメッセージ・サイズ(例えば、バイト数)のように、限定された、すなわち、制限された共有リソースしか提供されないか、あるいは、制限された時間にしか共有リソースを独占的に使用することができない。さらに、複数のメッセージが送信される場合、限定されたメッセージ・サイズは、1つのメッセージのサイズでありうる。独占的なアクセスが提供されない場合、基地局は、複数のモバイル・デバイスからのパケットを受信し、どのパケットがどのモバイル・デバイスから送信されているのかを区別することが困難になるので、メッセージが喪失されたり、動作が不能になったり等する。
【0033】
(例えば、チェッカ206およびアナライザ208を備えた)モバイル・デバイス202は、共有リソースへのアクセスを要求し、基地局204は、共有リソースへのアクセスを規制しうる。レコグナイザ210は、この要求を識別するために適用される(たとえば、この要求は、共有リソースの独占的な使用を求めて、モバイル・デバイス202からなされる)。基地局204は、共有リソースを評価し、このリソースが、別のモバイル・デバイスによって独占的に使用されているのかを判定する。さらに、基地局204は、共有リソースに関連するチェックを行う(例えば、モバイル・デバイス202が、このリソースへのアクセスが許可されるかが判定される)。適切な許可によって、基地局204は、例えば、アロケータ212を用いることによって、設定された時間長さの間、モバイル・デバイス202によるこのリソースの独占的な使用を許可しうる。基地局204の一部として示されているが、例えば、レコグナイザ210および/またはアロケータ212を用いた態様は、例えば個別の、独立したエンティティのような他のデバイス上で動作しうることが認識されるべきである。
【0034】
モバイル・デバイス202および基地局204は、情報を交換することができ、モバイル・デバイス202は、(例えば、アップリンクにおいて)基地局204へパケットを送信することができる。基地局204は、収集したパケット(例えば、メッセージは、少なくとも1つのパケットから構成される)を処理し、(例えば、ダウンリンクによって)モバイル・デバイス202へアクノレッジメントを転送する。1つの実施形態によれば、モバイル・デバイス202によって転送されたパケットは、サイズが制限されていない。しかしながら、サイズ制限を設けることは可能である。
【0035】
モバイル・デバイス202の(例えば、最初の送信の試みを待つデータを含む)バッファのコンテンツ・レベルが、予め定められたレベルに達したのか(例えば、ゼロ。すなわち、モバイル・デバイス202にとって、最初の試みにおいて、転送すべきパケットが存在しない)を判定するチェッカ206が使用されうる。アナライザ208は、適切なアクノレッジメントが考慮されたかを確証するためアクノレッジメント・セットを評価するために適用されうる。1つの実施形態において、この評価は、コンテンツ・レベルがゼロに達した場合になされる。転送すべき情報が存在せず(例えば、バッファが空であり、特定のメッセージのためのバッファのコンテンツ・レベルがゼロである場合等)、適切なアクノレッジメントが受信された場合、モバイル・デバイス202は、リソースをリリースしうる。タイマは、モバイル・デバイス202による共有リソースの使用を終了させうるが、このリソースは、適切なアクノレッジメントが受信されるまで、リリースが保留とされる。さらに、このリソースは、(たとえば、タイマが終了する前に、すべてのパケットが送信され、アクノレッジされると)タイマが終了する前にリリースされうる。モバイル・デバイス202の一部として示されているが、例えばチェッカ206および/またはアナライザ208を用いた態様は、例えば個別の独立したエンティティのようなその他のデバイスでも動作しうることが認識されるべきである。
【0036】
バッファが予め定められたレベルに達すると、チェッカ206は、タイマを起動し、タイマをモニタする。アナライザ208は、タイマが終了したときを判定し、バッファが空であるかを判定する。そして、バッファが空であると判定されると、スケジューリング情報が送信されうる。
【0037】
最後のパケットがこのスケジューリング情報を搬送するのに十分であるかについての結論が、アナライザ208によってなされうる。肯定的な結論である場合、(例えば、送信機によって)最後のパケットで、スケジューリング情報が転送され、否定的な結論である場合、その後のパケットで、スケジューリング情報が転送される。アナライザ208はまた、アクノレッジメント・セットが空であるかをも判定し、アクノレッジメント・セットが空であると判定されると、リソースがリリースされうる。さらに、アナライザ208は、バッファがパケットを受信したことを特定するのみならず、タイマが終了したかの判定もしうる。もしタイマが終了していない場合、タイマはリセットされうる。
【0038】
図3を参照して、基地局204と(チェッカ206およびアナライザ208を備えた)モバイル・デバイス202との間での通信のための共有リソースを管理するシステム300の例が開示される。モバイル・デバイス202は、モバイル・デバイス202が限定された時間の間、独占的なアクセスを有する共有リソースで、少なくとも1つのパケットを送信する送信機302(例えば、アンテナ)を適用しうる。1つの実施例では、この少なくとも1つのパケットは、パケットの取得(例えば、収集、収集および処理等)に成功したことに応じて、アクノレッジメント・セット内に、アクノレッジメントを追加することを求める要求を含む。(例えば、受信機306によって収集される)少なくとも1つのアクノレッジメントを収集する取得部304が使用されうる。ここで、アクノレッジメント・セットは、収集されたアクノレッジメントを含みうる。
【0039】
代替実施形態では、送信機302が、モバイル・デバイス202から基地局204へパケットを転送し、基地局204は、パケットを取得すると、このパケットが正しく取得されたとのアクノレッジメントを転送する。そして、転送されたアクノレッジメントが、収集時において、アクノレッジメント・セットへ追加される。例えば、このパケットは、モバイル・デバイスが、限定された時間の間、独占的なアクセスを有する共有リソースで転送される。このアクノレッジメントとパケットとの一致をとるチェックがなされ、一致したパケットがバッファから削除されうる(例えば、一致しないパケットは、バッファのコンテンツ・レベルを表す)。したがって、バッファは、既に送信され、アクノレッジメントを待っているパケットのみならず、初回の送信を待っているパケットをも含みうる。
【0040】
図4に示すように、基地局204と通信しており、(例えば、チェッカ206およびアナライザ208を備えた)モバイル・デバイス202を備えたシステム400の例が開示される。アナライザ208の出力(例えば、アクノレッジメントが考慮されているかの判定)に基づいて、コンパレータ402は、適切なアクノレッジメントが考慮されているか否かを確証することができる。アクノレッジメントが考慮されていることが確証された(例えば、転送されたおのおののパケットが、収集され関連付けられたアクノレッジメントを有している)場合、適切なアクノレッジメントが考慮されていることが確証されると、送信機302は、(例えば基地局204へ)通知を送りうる。この通知は、これ以上送信するデータが存在せず、モバイル・デバイス202が独占的なアクセスを有する共有リソースがリリースされるべきであることを示しうる。
【0041】
しかしながら、コンパレータ402は、(例えば、アナライザ208の結果に基づいて)(例えば、少なくとも1つの)アクノレッジ喪失があることを確証することがありうる。クラシファイヤ404は、アクノレッジメント・セットを評価し、少なくとも1つの喪失したアクノレッジメントを特定しうる。送信機304は、喪失したアクノレッジメントと関連するパケットを再送信しうる。代替実施形態では、送信機304が、なぜアクノレッジメントがアクノレッジメント・セットにないのか(例えば、基地局204がパケットを受信しなかった、パケットの識別も処理も成功しなかった、アクノレッジメントが通信中に失われた等)を判定するために、基地局204へ、ステータス・チェックを送信しうる。応答に基づいて、モバイル・デバイス202は、動作しうる(例えば、パケットの再送信、別のアクノレッジメントの要求等を行う)。
【0042】
図5に示すように、基地局204からの独占的なアクセスを要求する詳細な(例えば、チェッカ206およびアナライザ208を備えた)モバイル・デバイス202を備えたシステム500の例が開示される。エクスチェンジャ(exchanger)502は、特に、共有リソースに対する要求を行うことに関し、モバイル・デバイス202を基地局204と接続するために使用されうる。エクスチェンジャ502は、モバイル・デバイスの動作(例えば、現在の動作、スケジューリングされた動作等)を評価し、共有リソースが(例えば、最適動作を容易にするために)(例えば、限定された時間の間)モバイル・デバイスに特化されうるべきと判定しうる。したがって、リソースが使用されるべきであることをモバイル・デバイス202が判定するのみならず、適切に送信するために、モバイル・デバイス202がどれだけ長くリソースを必要とすべきかを判定する(例えば、推定する)分析もなされうる。
【0043】
ペティショナ(petitioner)504は、モバイル・デバイス202のための、共有リソースへの独占的なアクセスを要求しうる。基地局204は、この要求を受け取り、この要求の内容を処理し、独占的なアクセスが許可されたことを示す指示を生成する。これは、モバイル・デバイス202へ送られる。ギャザラ(gatherer)506は、独占的なアクセスが時間フレームの間許可されたことを示す指示を収集しうる。送信機304は、共有リソースで、少なくとも1つのパケットを送信しうる。1つの実施形態によれば、少なくとも1つのパケットは、パケットが正しく取得されたことに応じて、アクノレッジメント・セット内に、アクノレッジメントを追加することを求める要求を含む。エクスチェンジャ502の一部として示されているが、ペティショナ504、ギャザラ506、および/または送信機304は、個別のユニットとして実現しうることが認識されるべきである。
【0044】
図6に示すように、基地局204から割り当てられたリソースの使用に関する時間を管理する(例えば、チェッカ206およびアナライザ208を備えた)モバイル・デバイス202を備えたシステム600の例が開示される。モバイル・デバイス202は、時間フレーム後の限定された時間の間、共有リソースの独占的な使用が許可されうる。また、モバイル・デバイス202は(例えば、時間が延長されていない、あるいは、他のセッションが承認されていない等の場合)、使用が禁止され、例えば、他のモバイル・デバイスがこのリソースを使用することができる。モバイル・デバイス202が独占的なアクセスを有している間に、他のモバイル・デバイスが、共有リソースを使用することを望んでいるので、独占的な使用の時間を管理するレギュレータ602が適用されうる。
【0045】
レギュレータ602は、共有リソースに関連して、(例えば、少なくとも1つのパケットが送信されると、基地局204から指示を取得すると、指示された時間において、および/または、指示に含まれる時間長さの間等)タイマを動作させることができる。ディスチャージャ(discharger)604は、(例えば、時間が終了したことを識別したり、リソース衝突があると推論されたり等のような)適切な時間に、独占使用から共有リソースをリリースするために適用される。さらに、レギュレータ602は、共有リソースへの独占的なアクセスを要求する際に使用するエクスチェンジャ502を含みうる。
【0046】
図7に示すように、基地局204および(例えば、チェッカ206およびアナライザ208を備えた)モバイル・デバイス202に関するリソース衝突管理のためのシステム700の例が開示される。基地局204は、共有リソースの独占的な使用を求める要求を一度に(例えば、同一時間に、許容範囲を持つ時間に)取得することが可能である。(例えば、1を超える要求者に対して、リソースを許可することにより)リソース衝突がある場合、基地局202は、別のメッセージからパケットを区別することが困難になりうる。
【0047】
独占的なアクセスを求めるモバイル・デバイス202は、レギュレータ602を使用しうる。1つの実施形態では、基地局204から何の指示も受信しない場合、衝突が生じたと推論され、(例えば、別の衝突をもたらしている別のモバイル・デバイスと同じ時間における送信を回避するために)時間範囲内のランダムな時間において、別の要求が送信されうる。逆に、基地局204は、複数のモバイル・デバイスに対してアクセスを許可し、モバイル・デバイス204は、独占的なアクセスが許可されたとの通知を受信しうる。パケットが転送され、パケットに対するアクノレッジメントをモニタするオブザーバ(observer)702が適用されうる。設定されたレベルにタイマが到達し、アクノレッジメントが収集されない場合に、リソース衝突があったと推論するコンクルーダ(concluder)704が使用されうる。例えば、基地局204は、どのモバイル・デバイスがパケットを送信しているのかを識別することが困難であり、アクノレッジメントは転送されない。
【0048】
図8に示すように、(例えば、チェッカ206およびアナライザ208を備えた)モバイル・デバイス202のために、基地局204によって許可されたリソース使用を計時するシステム800の例が開示される。レギュレータ602は、(例えば、メッセージ・サイズを制限しない)共有リソースへのプライベートなアクセスのために基地局204と接続しうる。この接続の一部として、基地局204は、モバイル・デバイスがプライベートなアクセスを有する時間長さを制限し、モバイル・デバイス202は、タイマをセットしうる。
【0049】
このタイマが動作すると、共有リソースの時間フレームが終了したときを特定するエグザミナ(examiner)802が使用されうる。終了した場合、あるいは、終了に近い場合、モバイル・デバイス202は、転送された適切なアクノレッジメントをパケットが有しているかを判定しうる。アクノレッジメントが受信された場合、あるいは、タイマが終了した場合、独占的なアクセスが終了されうる。
【0050】
アクセスのための時間が制限されているので、ディレクタ(director)804は、時間フレームに基づいて、パケット送信を管理しうる。したがって、この管理にしたがって、少なくとも1つのパケットの送信がなされる。例えば、モバイル・デバイス202は、比較的多くの転送すべき情報を有しているが、比較的多くの要求によって、モバイル・デバイスは、短い時間フレームしか提供されない。モバイル・デバイス202は、最重要度を持つメッセージを選択し、時間フレーム制限を満足するために、これらメッセージを最初に転送しうる。(そして、例えば、通信セッションのために、バッファのコンテンツ・レベルをゼロに設定しうる。)1つの実施形態によれば、独占的なアクセスを求める要求は、プライベートなアクセスのために示唆または要求された時間の長さを含みうる。
【0051】
図9に示すように、例えば、モバイル・デバイス202と通信するような(例えば、レコグナイザ210またはアロケータ212を備えた)基地局204の動作を管理するシステム900の例が開示される。基地局204は、共有リソースを管理するためにアジャスタ902を適用しうる。モバイル・デバイス202に対する共有リソースへの独占的な使用許可を解除するリミッタ904が適用されうる。
【0052】
1つの実施例では、リミッタ904は、(例えば、タイマをモニタすることによって)設定された時間長さが終了すると、独占的な使用許可を解除するストッパ906を含みうる。したがって、モバイル・デバイス202に共有リソースを提供する場合、時間制限が課せられうる。解除は、(例えば、時間が終了した場合に許可が解除されるような)確たるものであるのみならず、(例えば、時間が終了した場合であっても、適切なパケットおよびアクノレッジメントが転送されるまでリソースがフリーにされないように)フレキシブルでもありうる。
【0053】
モバイル・デバイスが共有リソースで送信するパケットがないとの通知(例えば、バッファ・コンテンツ・レベルがゼロである場合や、時間がほとんど終了している場合等にモバイル・デバイスによって送信される)を収集するトランシーバ908が使用されうる。少なくとも1つの正しく処理されなかったパケットが存在し、パケットが再送信されるとの要求が発行されたかを(例えば、トランシーバ908の送信部によって)判定するチェッカ910が使用されうる。1つの実施形態によれば、正しく処理されなかったパケットが存在しないと判定されると、独占的な使用許可が解除される。独占的な使用許可の解除が表明されると、(例えば、モバイル・デバイスの動作に関わらず)リソースがリリースされるべきであるとの指示が、モバイル・デバイスへ転送される。
【0054】
図10に示すように、モバイル・デバイス202と、(例えば、レコグナイザ210および/またはアロケータ212を備えた)基地局204との間の通信を処理するシステム1000の例が開示される。アジャスタ902は、モバイル・デバイスによる共有リソースの使用を規制するために使用されうる。アジャスタ902は、モバイル・デバイスが共有リソースを使用できるときを決定するスケジューラを使用しうる。このスケジューラは、モバイル・デバイスに対してオープンにされうるので、モバイル・デバイスは、リソースに関する準備をすることができうる。
【0055】
メッセージ(例えば、CCCHメッセージ)は、互いに相互に関係する複数のパケットからなりうる。パケットが失われた場合(例えば、送信中に失われた場合)、基地局204は、メッセージを評価することが困難でありうる。基地局は、収集したパケットを評価しうる。そして、正しく処理されなかったパケットが少なくとも1つ存在すると判定すると(例えば、この判定はアジャスタ902によってなされる)、(例えば、説明できないパケットである)欠陥パケットを識別するディスカバラ(discoverer)1002を適用しうる。欠陥パケットが識別されると、アプライヤ(applier)1004が、この欠陥パケットの再送信を要求しうる。独占的な使用許可を、収集された通知に基づいて解除することは、欠陥パケットが目立って存在する場合に、停止されうる。
【0056】
図11に示すように、モバイル・デバイス202と、(レコグナイザ210およびアロケータ212を備えた)基地局204との通信のためのシステム1100の例が開示される。この基地局204は、リミッタ904を使用しうる。設定された時間長さの間、共有リソースでパケットを収集するために、基地局204によって受信機1102が適用されうる。パケットが評価されると、コミュニケータ1104が、パケット収集のアクノレッジメントをモバイル・デバイスへ転送しうる。
【0057】
本明細書で開示された判定および推論を実現するために、人工知能技術が使用されうることが認識されるべきである。本明細書に記載されたさまざまな自動化態様を実施することにより、これらの技術は、(例えば、Hidden Markov Models(HMM)および関連する原型依存モデル、例えば、Bayesianモデル・スコアまたは近似を用いた構造探索によって生成されるBayesianネットワークのようなより一般的な確率論的グラフィック・モデル、例えば、サポート・ベクトル・マシン(SVM)のような線形クラシファイヤ、例えば、「ニューラル・ネットワーク」方法と称される方法のような非線形クラシファイヤ、ファジー理論方法、および、データ融合を実行するその他のアプローチ等のように)データから学習を行い、複数の記憶装置に情報を動的に格納することに関連する推論および/または判定を行うための数多くの方法のうちの1つを適用しうる。これらの技術はまた、定理証明や、よりヒューリスティックな規則ベースのシステムのような理論関係を取得のための方法をも含みうる。これらの技術は、いくつかの場合には、別の(サード)パーティによって設計される外部プラグ可能モジュールとして表されうる。
【0058】
以下のパラグラフは、例えば、本明細書で開示された態様の処理のような技術的特徴を強調し、特許請求の範囲または開示の範囲を限定することは意図されていない。UE(例えば、モバイル・デバイス202のようなユーザ機器)は、少なくとも以下の条件の下でDTCH(専用トラフィック・チャネル)/DCCHを送信する場合、共通のE−DCHを暗黙的にリリースしうる。まず、UEがCELL_FACH(例えば、UTRA(USTS(ユニバーサル・モバイル・テレコミュニケーション・システム)地上ラジオ・アクセス)RCC(ラジオ・コモン・キャリア)接続モード状態)における共通のE−DCHリソースで送信している間、生じているダウンリンク・アクティビティ(HS−DSCH(高速ダウンリンク共有チャネル)送信)がない。最後のMAC−i PDU(メッセージ許可コード−統合プロトコル・データ・ユニット)を送信すると、UEは、MAC−i PDUでSI(ステータス問い合わせ)=0(例えば、エンプティ・バッファ・ステータス・レポート)を送信する前に、ある時間長さ待機する。SI=0を送信した後は、UEがSI=0を含むMAC−iへのACK(アクノレッジメント)を受信した場合であっても、UEは、SI=0を送信する前に送信されたすべてのペンディングのMAC−i PDUのすべての最大再送信に対応する期間待つか、あるいは、E−DCHリソースをリリースする前に、どれが最初であれ、すべてのペンディングのMAC−i PDUが正しくアクノレッジされるまで待つ。ノードB(例えば、基地局204)がSI=0を受信すると、SI=0を含むMAC−i PDU以前に送信されたすべてのMAC−i PDUを受信しなければならないのであれば、ノードBは、SI=0を送信する前に送信されたすべてのペンディングのMAC−i PDUの最大数の再送信を待つか、あるいは、E−DCHリソースをリリースする前に、どれが最初であれ、ペンディングのMAC−i PDUが正しくアクノレッジされるまで待つ。フレキシブルなUL(アップリンク)スケジューリングを保つために、高い値、すなわち、「インアクティブ」なE−AGCH(enhanced access grant channel)コード・ポイントを、E−AGCHの絶対的な許可範囲をもって確保し、「全HARQ(Hybrid Automatic Repeat-request)プロセス」に設定し、E−DCHリソース・リリースを示すことが可能でありうる。
【0059】
図12に示すように、(例えば、メッセージ・サイズに関係なく)制限された時間の間、共有リソースの独占的な使用に関し、モバイル・デバイスを動作させる方法1200の例が開示される。公共リソースを使用する独占的な権利を求める要求がなされ、その使用のための期間が与えられうる。提供された時間フレームに基づいて、動作1202では、パケットがどのように通信されるべきかに関する管理がなされうる。
【0060】
この管理(例えば、パケットが転送されるべきシーケンス)に基づいて、動作1204においてパケット転送がなされ、パケットは、共有リソースによってモバイル・デバイスから基地局へと転送される。イベント1204では、モバイル・デバイスのバッファが評価される(例えば、おのおののパケットが送信された後にチェックされる)。この評価の結果に基づいて、チェック1208において、コンテンツ・レベルがゼロである(例えば、レベルが全体にわたってゼロである、特定のメッセージに関連付けられたレベルがゼロである、スケジュールされたパケット・リストがゼロである等)かが判定されうる。
【0061】
コンテンツ・レベルがゼロではないと判定された場合、動作1204において、別のパケットが転送されうる。代替実施形態では、なぜレベルがゼロでない(例えば、誤りによって)のかについて、バッファが評価される。コンテンツ・レベルが0である場合(例えば、バッファからクリアされないパケットが存在しても、すべてのパケットが転送された場合)、動作1210において、アクノレッジメント・セットが評価されうる。チェック1212がなされ、期待されたアクノレッジメントが収集されたかが判定される。
【0062】
期待されたパケットがもはや存在しない場合、イベント1214において、共有リソースがリリースされるべき通知が転送なされうる。しかしながら、アクノレッジメントが失われた場合、動作1216において、失われたアクノレッジメントの特定がなされ、動作1218において、アクノレッジメントに対応しないパケットが特定される。イベント1220では、基地局へパケットが再送信される。そして、適用可能であれば、モバイル・デバイスによってアクノレッジメントが送信および処理され、イベント1214が通知される。
【0063】
図13に示すように、共有リソースの利用のタイミングを図る方法1300の例が開示される。動作1302では、独占的なアクセスを求める要求がなされ、この要求が、応答に基づいて許可される。そして、メッセージの一部であるパケットが転送されうる。パケットが送信されると、動作1304では、パケット(例えば、アクノレッジメント)転送に対する応答を求めるモニタリングがなされる。
【0064】
応答が収集されたかを判定するチェック1306がなされ、もしも応答が収集されていないのであれば、別のチェック1308がなされ、設定された時間基準を超えているかが判定される。この基準を超えている場合、方法1300は、動作1304におけるモニタリングに戻る。しかしながら、タイム・リミットを超えている場合、動作1310において、リソース衝突が生じたとの推論がなされうる。リソース衝突であると推論された場合、方法1300は、共有リソースをリリースしうる。
【0065】
チェック1306において、応答が収集されたと判定されると、動作1312において、応答(例えば、アクノレッジメント、誤りメッセージ等)が収集され、イベント1314において、アクノレッジメント・セットに追加される。リソースの独占的な使用のための時間が経過したかを判定するチェック1316がなされうる。時間が経過したと判定されると、動作1318において、共有リソースがリリースされうる。例えば、リリースを実行する前に適切なアクノレッジメントが存在することを判定するなどのような、その他の実施例も実現されうる。
【0066】
時間がまだ終了していないのであれば、最初の送信のためのデータが、バッファ(例えば、モバイル・デバイスのバッファ)内に存在しかいかを判定するチェック1320がなされうる。代替実施形態によれば、チェック1320は、チェック1316の前になされる。コンテンツ・レベルがフルであると考えられない場合、この方法は動作1302に戻り、別のパケットが転送される。しかしながら、コンテンツ・レベルがフルである場合、動作1322においてアクノレッジメント・セットが評価され、この応答に基づいて、適切な動作が生じうる(例えば、リソースがリリースされる、失われたアクノレッジメントを求める要求が転送される等)。
【0067】
図14に示すように、共有リソースの割当を管理する方法1400の例が開示される。動作1402では、リソースに対する独占的な(例えば、ある期間、基地局が許可する限り等)アクセスを求める要求が(例えば、基地局において)収集されうる。この要求は、イベント1404において、どのリソースが要求されているかを含むこの要求の特性を判定するために評価されうる。1つの実施例では、基地局とともに複数の共有リソースが存在しうる。そして、異なるモバイル・デバイスが、種々のリソースの使用を要求しうる。
【0068】
要求されたリソースがすでに別のモバイル・デバイスによって使用されているかを判定するためのチェック1406が実行されうる。既に使用されている場合、動作1408において、この要求は拒否されうる。実例となる実施形態では、例えば占有の評価が行われ、どのモバイル・デバイスがリソースを使用しているか、要求元のリソースが、ユーザ・デバイスよりも高い優先度を有しているか(例えば、それによって、ユーザが解除されうるか)、ユーザがどれだけ長く独占的なアクセスを有しているのか、要求元のモバイル・デバイスがスケジュールに追加されうるか等が判定されうる。リソースがすでに使用されていない場合、イベント1410において、独占的なアクセスが許可されうる。イベント1404の評価の一部として、(例えば、モバイル・デバイスが許可されているか、リソースが独占的なアクセスのために提供されるよう許可されているか等に基づいて)モバイル・デバイスが独占的なアクセスを許可されるべきかが判定されうる。
【0069】
動作1412では、独占的な使用がもはや適切ではない(例えば、タイマが終了している、バッファのコンテンツ・レベルがフルである等)ことを示す通知が収集されうる。失われたパケットがあるかを判定するチェック1414がなされうる。例えば、収集されたメッセージ・パケットが評価され、失われたパケットがあるかが判定される。失われたパケットがない場合、イベント1416において、独占的な使用の許可が解除される。しかしながら、失われたパケットがあるのであれば、動作1418において、欠陥パケットが特定され、この失われたパケットの再送信が要求されうる。いくつかの要求の後、パケットが収集されないのであれば、メッセージが無視され、エラー・レポートが生成されうる。
【0070】
図15に示すように、共有リソースの独占的な許可の管理に関するタイマを用いる方法1500の例が開示される。1502において、独占的な使用を求める要求が識別され、動作1504において、独占的な使用が許可されうる。独占的な許可がなされる場合、動作1506において(例えば、基地局、モバイル・デバイス等において)タイマが起動される。イベント1508では、メッセージのパケットが収集され、動作1510では、適切なアクノレッジメントが判定され転送されうる。
【0071】
動作1512では、タイマがモニタされ、時間切れになったかを判定するチェック1514がなされうる。時間切れになっていない場合、モニタリングが継続される(例えば、方法1500は動作1512に戻る)。しかしながら、時間切れになった場合、イベント1516において、通信セッションが評価される(例えば、すべての適切なアクノレッジメントが送信されたと判定されると、これら適切なパケットが受信され処理される等)。イベント1518では、(例えば、アクノレッジメントの欠陥、パケットの欠陥等により)判定された誤りが、(例えば、適切な訂正方法が決定された上に)訂正され、動作1520において、独占的な使用が解除される。
【0072】
図12乃至図15を参照して、共有リソースの割当に関連するタイマに関する方法が開示される。説明を単純にする目的で、これら方法は、一連の動作として示され説明されているが、これら方法は、1または複数の実施形態にしたがって、幾つかの動作が本明細書で示され記載されたものとは異なる順序で、あるいは他の動作と同時に生じうるので、動作の順序によって限定されないことが理解され認識されるべきである。例えば、当業者であれば、これら方法はその代わりに、例えば状態図におけるように、一連の相互関連する状態またはイベントとして表されうることを理解し認識するだろう。さらに、1または複数の実施形態にしたがって方法を実現するために、必ずしも例示された全ての動作が必要とされる訳ではない。
【0073】
本明細書に記載された1または複数の態様によれば、独占的な使用が許可されるべきか、独占的な使用が終了するべきかに関する推論がなされうることが認識されよう。本明細書で使用されるように、「推論する」または「推論」という用語は一般に、イベントおよび/またはデータによって取得されるような観察のセットから、システム、環境、および/または、ユーザの状態を推理または推論するプロセスを称する。推論は、特定のコンテキストまたは動作を特定するために適用されるか、あるいは、例えば状態にわたる確率分布を生成しうる。推論は、確率論的、すなわち、データおよびイベントの考慮に基づいて、興味のある状態にわたる確率分布を計算することでありうる。推論はまた、イベントおよび/またはデータのセットから、より高いレベルのイベントを構築するために適用される技術を称することができる。そのような推論によって、イベントが時間的に近接していようといまいと、これらイベントおよびデータが1または幾つかのイベント・ソースおよびデータ・ソースに由来していようと、観察されたイベントおよび/または格納されたイベント・データのセットから、新たなイベントまたは動作を構築することができる。
【0074】
例によれば、上述した1または複数の方法は、パケット・アクノレッジメントに関する推論を行うことを含みうる。さらなる例によれば、パケットの通信、タイマの終了等に関して推論がなされうる。前述した例は本質的には例示的であり、本明細書に記載されたさまざまな実施形態および/または方法と連携してなされうる推論の数、あるいは、そのような推論がなされる方式を限定することは意図されていないことが認識されるだろう。
【0075】
図16は、本明細書に開示された態様にしたがって使用されるタイミング図1600の例を示す。少なくとも部分的に、このタイミング図1600は、アップリンク(UL)、ハイブリッド自動反復要求(H−ARQまたはHARQ)、あるいはトータルE−DCHバッファ・ステータス(TEBS)に関する態様に関連しうる。図16に関連して開示された態様は、少なくとも、図2のアナライザ208または図2のレコグナイザ210によって実現されうる。
【0076】
CELL_FACH状態およびアイドル・モードにおけるFDD送信およびCCCH送信の場合、スケジューリング情報(SI)の送信は、TEBSがゼロになり、最後のデータを含むMAC−i PDUが送信される場合にのみトリガできるようになされうる。サービス提供許可が、最後に残っているデータとともにSIを十分に伝送できる場合、最後のデータを伝送するMAC−i PDUとともにSIが送信されうる。できない場合、エンプティ・バッファ・ステータス・レポートが、次のMAC−i PDUを用いて別途送信されうる。
【0077】
CELL_FACK状態におけるFDD送信およびDTCH/DCCH送信の場合、スケジューリング情報の送信がトリガされ、TEBSがゼロを維持すると、「無限」ではないE−DCH送信継続バック・オフ期間によって与えられた期間、送信されるべき高次のレイヤ・データは、MAC内に存在しない。「無限」または「ゼロ」に設定されたE−DCH送信継続バック・オフ期間を持つCELL_FACH状態におけるFDD送信およびDTCH/DCCH送信の場合、TEBSがゼロになる毎にスケジューリング情報の送信がトリガされ、エンプティ・バッファ・ステータス・レポートとともに、スケジューリング情報を含むMAC−i PDUを送信した後、送信されるべき高次のレイヤ・データは、MAC内に存在しない。
【0078】
スケジューリング情報が、MAC−eあるいはMACi PDUに含まれている場合、スケジューリング情報はTEBSステータスにかかわらず送信されるであろう。UEがCELL_FACH状態またはアイドル・モードでCCCHデータを送信する場合、UEは、例えば以下の条件において、共通のE−DCHリソースをリリースしうる。1.送信することがペンディングであるMACi PDUが存在しない場合。2.CCCHのための最大のE−DCHリソース割当に達した場合。または3.同期失敗が報告された場合。
【0079】
UEがDTCHデータまたはDCCHデータを送信する場合、UEは、例えば以下の条件において、共通のE−DCHリソースをリリースしうる。1.同期失敗が生じた場合。2.衝突分解のための最大周期に達し、(たとえば、E−RNTIに特有なCRC接続によって)UE(E−DCHラジオ・ネットワーク・テンポラリ識別子)のE−RNTIを持つE−AGCHに達しない場合。3.E−DCH絶対許可チャネル(E−AGCH)が、共通のE−DCHリソース・リリース・コマンド(例えば、インアクティブ−明示的な共通のE−DCHリソース・リリース)とともに受信されうる場合。または、4.「E−DCH送信継続バック・オフ」が「無限」に設定されず、エンプティ・バッファ・ステータス(TEBS=0バイト)がレポートされ、送信(送信または再送信)用のMAC−i PDUがHARQプロセス内に残っていない場合。CCCHのための最大E−DCHリソース割当が、タイマT2であり、E−DCH送信継続バック・オフ変数が、タイマT4でありうる。残りの最後のデータとともにSIを搬送するのにサービス提供許可が十分であれば、SIは、最後のデータを搬送するMAC−i PDUとともに送信されうる。十分ではない場合、エンプティ・バッファ・ステータス・レポートが、次のMAC−i PUDを用いて別途送信されうる。
【0080】
E−DCH送信継続バック・オフを備えた暗黙的なリリースも存在しうる。暗黙的なリソース・リリースは、例えば、「E−DCH送信継続バック・オフ」が「無限」に設定されていない場合のみのように、限定された方式でイネーブルされうる。暗黙的なリソース・リリースがイネーブルされると、DTCH/DCCH送信の場合、TEBSが0バイトであれば、タイマTbが「E−DCH送信継続バック・オフ値」に設定され、高次レイヤ・データを用いて最後に生成されたMAC−i PDUが、送信のために、PHY−data−REQプリミティブとともに、物理レイヤへて提供される。
【0081】
タイマTbが動作している間に、TEBS<>0バイトが検出されると、タイマが停止され、共通のE−DCHリソースにおけるアップリンク・データ送信が継続する。タイマTbが動作している間に、MAC−ehs(イボルブド媒体アクセス制御l)PDUが受信され、タイマは再起動されうる。
【0082】
タイマTbが終了すると、MAC−STATUS−Indプリミティブは、おのおのの論理チャネルのラジオ・リンク・チャネル(RLC)に対して、PDUがMACへ転送されないことを示しうる。TEBS=0バイトが、ノードB MACへと、MAC−i PDU内のSIとしてレポートされうる。「E−DCH送信継続バック・オフ」値が「0」に設定されている場合、最後のDCCH/DTCHデータを搬送するMAC−i PDUとともにSIが送信されうる(例えば、残りのDCCH/DTCHデータともに、同じMAC−i PDUでSIを搬送するのにサービス提供許可が十分であるとする)。設定されていない場合、エンプティ・バッファ・ステータス・レポートが、次のMAC−i PDUを用いて別途送信されうる。
【0083】
タイマTbの終了後、MAC−i PDUが(再)送信のためにHARQプロセスに残っている場合、CELL_FACH状態およびアイドル・モードの場合、エンハンスト・アップリンクの終了についてRRCに通知するCMAC−STATUSをトリガする。
【0084】
図17は、共有リソースの独占的な使用を容易にするモバイル・デバイス1700の実例である。モバイル・デバイス1700は、例えば受信アンテナ(図示せず)から信号を受信し、受信した信号について一般的な動作(例えば、フィルタ、増幅、ダウンコンバート等)を実行し、この調整された信号をデジタル化してサンプルを得る受信機1702を備える。受信機1702は、例えばMMSE受信機であり、受信したシンボルを復調し、それらをチャネル推定のためにプロセッサ1706へ送る復調器1704を備えうる。プロセッサ1706は、受信機1702によって受信された情報を分析し、および/または、送信機1716による送信のための情報を生成することに特化されたプロセッサ、モバイル・デバイス1700の1または複数の構成要素を制御するプロセッサ、および/または、受信機1702によって受信された情報を分析することと、送信機1716による送信のための情報を生成することと、モバイル・デバイス1100のうちの1または複数の構成要素を制御することとをすべて行うプロセッサでありうる。
【0085】
モバイル・デバイス1700はさらに、プロセッサ1706と動作可能に結合されたメモリ1708を備える。このメモリ1708は、送信されるデータ、受信されたデータ、利用可能なチャネルに関連する情報、分析された信号および/または干渉強度に関連付けられたデータ、割り当てられたチャネルや電力やレート等に関連する情報、および、チャネルの推定やチャネルを介した通信のために適切なその他任意の情報を格納しうる。メモリ1708はさらに、(例えば、パフォーマンス・ベース、キャパシティ・ベース等での)チャネルの推定および/または利用に関連付けられたアルゴリズムおよび/またはプロトコルを格納しうる。
【0086】
本明細書に記載されたデータ・ストア(例えば、メモリ1708)は、揮発性メモリであるか、あるいは不揮発性メモリである。あるいは、揮発性メモリと不揮発性メモリとの両方を含みうることが認識されるだろう。限定ではなく例示によって、不揮発性メモリは、読取専用メモリ(ROM)、プログラマブルROM(PROM)、電子的プログラマブルROM(EPROM)、電子的消去可能PROM(EEPROM)、あるいはフラッシュ・メモリを含みうる。揮発性メモリは、外部キャッシュ・メモリとして動作するランダム・アクセス・メモリ(RAM)を含みうる。限定ではなく例示によって、RAMは、例えばシンクロナスRAM(SRAM)、ダイナミックRAM(DRAM)、シンクロナスDRAM(SDRAM)、ダブル・データ・レートSDRAM(DDR SDRAM)、エンハンストSDRAM(ESDRAM)、シンクリンクDRAM(SLDRAM)、およびダイレクト・ラムバスRAM(DRRAM)のような多くの形態で利用可能である。主題となるシステムおよび方法のメモリ1708は、限定される訳ではないが、これらおよびその他任意の適切なタイプのメモリを備えることが意図される。
【0087】
プロセッサ1706はさらに、チェッカ1710および/またはアナライザ1712と動作可能に接続されている。チェッカ1710は、モバイル・デバイスのバッファのコンテンツ・レベルが、予め定められたレベルに達したことを判定しうる。さらに、アナライザ1712は、適切なアクノレッジメントが収集されたかを確証するためアクノレッジメント・セットを評価する。この評価は、コンテンツ・レベルが予め定められたレベルに達した場合になされる。モバイル・デバイス1700はさらに、変調器1714と、例えば基地局、別のモバイル・デバイス等へ(例えば、ベースCQIおよび差分CQIのような)信号を送信する送信機1716とを備える。プロセッサ1706と別に示されているが、チェッカ1710および/またはアナライザ1712は、プロセッサ1706または多くのプロセッサ(図示せず)の一部でありうることが認識されるべきである。
【0088】
図18は、半接続モードを使用することを容易にするシステム1800の実例である。このシステム1800は、複数の受信アンテナ1806によって、1または複数のモバイル・デバイス1804から信号を受信する受信機1810と、送信アンテナ1808によって1または複数のモバイル・デバイス1804へ信号を送信する送信機1824とを備える、基地局1802(例えば、アクセス・ポイント)を備える。
【0089】
受信機1810は、受信アンテナ1806から情報を受信する。さらに、受信した情報を復調する復調器1812と動作可能に関連付けられている。復調されたシンボルは、図17に関連して上述されたプロセッサと類似のプロセッサ1814によって分析される。プロセッサ1814は、信号(例えばパイロット)強度および/または干渉強度を推定することに関連する情報、モバイル・デバイス1804(または(図示しない)別の基地局)へ/から送信される/受信されたデータ、および/または、本明細書に記載されたさまざまな動作および機能を実行することに関連するその他任意の適切な情報を格納するメモリ1816に接続されている。
【0090】
プロセッサ1814はさらに、レコグナイザ1818および/またはアロケータ1820に接続される。レコグナイザ1818は要求を識別しうる。この要求は、共有リソースの独占的な使用を求めて、モバイル・デバイスからなされうる。さらに、アロケータ1820は、設定された時間長さの間、共有リソースに対する限定的な使用をモバイル・デバイスに許可しうる。送信されるべき情報は、変調器1822へ提供されうる。変調器1822は、送信機1824による、アンテナ1808を介したモバイル・デバイス1804への送信のための情報を多重化しうる。プロセッサ1814と別に示されているが、レコグナイザ1818および/またはアロケータ1820は、プロセッサ1814あるいは多くのプロセッサ(図示せず)の一部でありうることが認識されるべきである。
【0091】
図19は、無線通信システム1900の例を示す。無線通信システム1900は、簡潔さの目的で、1つの基地局1910と1つのモバイル・デバイス1950とを示している。しかしながら、システム1900は、1より多い基地局、および/または、1より多いモバイル・デバイスを含むことができ、これら追加の基地局および/またはモバイル・デバイスは、以下に説明する基地局1910およびモバイル・デバイス1950の例と実質的に同じでも、別のものでもありうることが認識されるべきである。それに加えて、基地局1910および/またはモバイル・デバイス1950は、その間の無線通信を容易にするために、本明細書に記載されたシステム(図1乃至図11、図17および図18)、および/または方法(図12乃至図15)を適用しうることが認識されるべきである。
【0092】
基地局1910では、多くのデータ・ストリームのためのトラフィック・データが、データ・ソース1912から送信(TX)データ・プロセッサ1914へ提供される。一例によれば、おのおののデータ・ストリームは、それぞれのアンテナを介して送信される。TXデータ・プロセッサ1914は、トラフィック・データ・ストリームをフォーマットし、このデータ・ストリームのために選択された特定の符合化スキームに基づいて符号化し、インタリーブして、符合化されたデータを提供する。
【0093】
おのおののデータ・ストリームの符合化されたデータは、直交周波数分割多重化(OFDM)技術を用いてパイロット・データと多重化されうる。さらに、あるいは、その代わりに、パイロット・シンボルは、周波数分割多重化(FDM)、時分割多重化(TDM)、あるいは符号分割多重化(CDM)されうる。パイロット・データは一般に、既知の方法で処理される既知のデータ・パターンであり、チャネル応答を推定するためにモバイル・デバイス1950において使用されうる。おのおののデータ・ストリームについて多重化されたパイロットおよび符合化されたデータは、データ・ストリームのために選択された特定の変調スキーム(例えば、バイナリ・フェーズ・シフト・キーイング(BPSK)、直交フェーズ・シフト・キーイング(QPSK)、Mフェーズ・シフト・キーイング(M−PSK)、M直交振幅変調(M−QAM)等)に基づいて変調(例えば、シンボル・マップ)され、変調シンボルが提供される。おのおののデータ・ストリームのデータ・レート、符号化、および変調は、プロセッサ1930によって実行または提供される指示によって決定されうる。
【0094】
データ・ストリームの変調シンボルは、(例えば、OFDMのために)変調シンボルを処理するTX MIMOプロセッサ1920に提供される。TX MIMOプロセッサ1920はその後、N個の変調シンボル・ストリームを、N個の送信機(TMTR)1922a乃至1922tへ提供する。さまざまな実施形態において、TX MIMOプロセッサ1920は、データ・ストリームのシンボル、および、そのシンボルが送信されるアンテナへ、ビームフォーミング重みを適用する。
【0095】
おのおのの送信機1922は、1または複数のアナログ信号を提供するために、それぞれのシンボル・ストリームを受信して処理し、さらには、MIMOチャネルを介した送信に適切な変調信号を提供するために、このアナログ信号を調整(例えば、増幅、フィルタ、およびアップコンバート)する。さらに、送信機1922a乃至1922tからのN個の変調信号は、N個のアンテナ1924a乃至1924tそれぞれから送信される。
【0096】
モバイル・デバイス1950では、送信された変調信号が、N個のアンテナ1952a乃至1952rによって受信され、おのおののアンテナ1952から受信した信号が、それぞれの受信機(RCVR)1954a乃至1954rへ提供される。おのおのの受信機1954は、それぞれの信号を調整(例えば、フィルタ、増幅、およびダウンコンバート)し、この調整された信号をデジタル化してサンプルを提供し、さらにこのサンプルを処理して、対応する「受信された」シンボル・ストリームを提供する。
【0097】
RXデータ・プロセッサ1960は、N個の受信機1954からN個のシンボル・ストリームを受信し、受信されたこれらシンボル・ストリームを、特定の受信機処理技術に基づいて処理して、N個の「検出された」シンボル・ストリームを提供する。RXデータ・プロセッサ1960は、検出されたおのおののシンボル・ストリームを復調し、デインタリーブし、復号して、そのデータ・ストリームのためのトラフィック・データを復元する。RXデータ・プロセッサ1960による処理は、基地局1910におけるTX MIMOプロセッサ1920およびTXデータ・プロセッサ1914によって実行されるものと相補的である。
【0098】
プロセッサ1970は、上述したように、どの事前符合化行列を使用するのかを定期的に決定する。さらに、プロセッサ1970は、行列インデクス部およびランク値部を備えた逆方向リンク・メッセージを規定することができる。
【0099】
逆方向リンク・メッセージは、通信リンクおよび/または受信されたデータ・ストリームに関するさまざまなタイプの情報を備えうる。逆方向リンク・メッセージは、多くのデータ・ストリームに関するトラフィック・データをデータ・ソース1936から受け取るTXデータ・プロセッサ1938によって処理され、変調器1980によって変調され、送信機1954a乃至1954rによって調整され、基地局1910へ送り戻される。
【0100】
基地局1910では、モバイル・デバイス1950からの変調信号が、アンテナ1924によって受信され、受信機1922によって調整され、復調器1940によって復調され、RXデータ・プロセッサ1942によって処理されて、モバイル・デバイス1950によって送信された逆方向リンク・メッセージを抽出する。さらに、プロセッサ1930は、ビームフォーミング重みを決定するためにどの事前符合化行列を使用するかを決定するために、この抽出されたメッセージを処理する。
【0101】
プロセッサ1930およびプロセッサ1970は、基地局1910およびモバイル・デバイス1950それぞれにおける動作を指示(例えば、制御、調整、管理等)する。プロセッサ1930およびプロセッサ1970はそれぞれ、プログラム・コードおよびデータを格納するメモリ1932およびメモリ1972に関連付けられうる。プロセッサ1930およびプロセッサ1970はまた、アップリンクおよびダウンリンクそれぞれのための周波数およびインパルス応答推定値を導出する計算をも実行する。
【0102】
本明細書に記載された実施形態は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、あるいはこれらの任意の組み合わせで実現されうることが理解されるべきである。ハードウェアで実現する場合、処理ユニットは、1または複数の特定用途向けIC(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、デジタル信号処理デバイス(DSPD)、プログラム可能論理回路(PLD)、フィールドプログラム可能ゲート・アレイ(FPGA)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、本明細書に記載の機能を実行するために設計されたその他の電子ユニット、あるいはこれらの組み合わせ内に実装されうる。
【0103】
これら実施形態が、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェアあるいはマイクロコード、プログラム・コードあるいはコード・セグメントで実現される場合、これらは、例えば記憶素子のような機械読取可能媒体に格納されうる。コード・セグメントは、手順、機能、サブプログラム、プログラム、ルーチン、サブルーチン、モジュール、ソフトウェア・パッケージ、クラス、または、命令、データ構造、あるいはプログラム文からなる任意の組み合わせを表すことができる。コード・セグメントは、情報、データ、引数、パラメータ、あるいは記憶内容の引渡および/または受信を行うことによって、他のコード・セグメントまたはハードウェア回路に接続されうる。情報、引数、パラメータ、データ等は、メモリ共有、メッセージ引渡し、トークン引渡、ネットワーク送信等を含む任意の適切な手段を用いて引渡、転送、あるいは送信されうる。
【0104】
ソフトウェアで実現する場合、本明細書に記載のこれら技術は、本明細書に記載の機能を実行するモジュール(例えば、手続き、機能等)を用いて実現されうる。ソフトウェア・コードは、メモリ・ユニット内に格納され、プロセッサによって実行されうる。メモリ・ユニットは、プロセッサ内部またはプロセッサ外部に実装されうる。プロセッサ外部に実装される場合、メモリ・ユニットは、当該技術分野で周知のさまざまな手段によってプロセッサと通信可能に接続されうる。
【0105】
図20を参照して、リソースの限定的な使用を規定するシステム2000が例示される。例えば、システム2000は、モバイル・デバイス内に少なくとも部分的に存在しうる。システム2000は、プロセッサ、ソフトウェア、またはそれらの組み合わせ(例えば、ファームウェア)によって実現される機能を表す機能ブロックでありうる機能ブロックを含むものとして示されることが認識されるべきである。システム2000は、連携して動作しうる電子構成要素の論理グループ2002を含む。例えば、論理グループ2002は、モバイル・デバイスのバッファのコンテンツ・レベルが、予め定められたレベルに達したかを判定する手段2004のみならず、適切なアクノレッジメントが収集されたかを確証するためアクノレッジメント・セットを評価する手段2006を含みうる。この評価は、コンテンツ・レベルが、予め定めたレベルに達した場合になされうる。メモリ2008の外側にあると示されているが、(例えば、電子構成要素である)手段2004および手段2006のうちの1または複数は、メモリ2008内に存在しうることが理解されるべきである。
【0106】
図21に移って、共有リソースの限定的な使用を管理するシステム2100が例示される。システム2100は、例えば基地局内に存在しうる。図示するように、システム2100は、プロセッサ、ソフトウェア、または(例えば、ファームウェアのような)これらの組み合わせによって実現される機能を表しうる。システム2100は、制御情報の通信を容易にする電子構成要素からなる論理グループ2102を含む。論理グループ2102は、受信機を用いて取得した要求を識別する手段2104を含みうる。この要求は、共有リソースの限定的な使用を求めて、モバイル・デバイスからなされうる。論理グループ2102はさらに、設定された時間長さの間、モバイル・デバイスに対して、共有リソースの限定的な使用を許可する手段2106を含みうる。メモリ2108の外側にあると示されているが、(例えば、電子構成要素のような)手段2104および手段2106は、メモリ1508内に存在しうることが理解されるべきである。
【0107】
本明細書で開示された実施形態に関連して記述されたさまざまな例示的なロジック、論理ブロック、モジュール、および回路は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)あるいはその他のプログラマブル論理デバイス、ディスクリート・ゲートあるいはトランジスタ・ロジック、ディスクリート・ハードウェア構成要素、または上述された機能を実現するために設計された上記何れかの組み合わせを用いて実現または実施されうる。汎用プロセッサとしてマイクロプロセッサを用いることが可能であるが、代わりに、従来技術によるプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、あるいは状態機器を用いることも可能である。プロセッサは、例えばDSPとマイクロプロセッサとの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1または複数のマイクロプロセッサ、またはその他任意のこのような構成である計算デバイスの組み合わせとして実現することも可能である。それに加えて、少なくとも1つのプロセッサは、上述したステップおよび/または動作のうちの1または複数を実行するように動作可能な1または複数のモジュールを備えうる。
【0108】
さらに、本明細書に開示された態様に関連して記載された方法またはアルゴリズムからなるステップおよび/または動作は、ハードウェア内に直接的に組み込まれるか、プロセッサによって実行されるソフトウェア・モジュールによって組み込まれるか、これら2つの組み合わせに組み込まれうる。ソフトウェア・モジュールは、RAMメモリ、フラッシュ・メモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、リムーバブル・ディスク、CD−ROM、あるいは、当該技術で周知のその他任意の形態の記憶媒体内に存在しうる。典型的な記憶媒体は、プロセッサに結合されており、これによって、プロセッサは、記憶媒体との間で情報を読み書きできるようになる。あるいは、この記憶媒体は、プロセッサに統合されうる。さらに、ある態様では、プロセッサと記憶媒体が、ASIC内に存在しうる。さらに、ASICは、ユーザ端末に存在することができる。あるいは、プロセッサおよび記憶媒体は、ユーザ端末内のディスクリートな構成要素として存在することができる。さらに、いくつかの態様では、方法またはアルゴリズムのステップおよび/または動作は、機械読取可能媒体および/またはコンピュータ読取可能媒体上の1または任意の組み合わせ、または、コードおよび/または命令群のセットとして存在する。これらは、コンピュータ・プログラム製品に組み込まれうる。
【0109】
1または複数の態様では、説明された機能が、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはこれらの任意の組み合わせで実現されうる。ソフトウェアで実現される場合、これら機能はコンピュータ読取可能媒体に格納されうるか、あるいは、コンピュータ読取可能媒体上の1または複数の命令群またはコードとして送信されうる。コンピュータ読取可能媒体は、コンピュータ記憶媒体と通信媒体との両方を含む。これらは、コンピュータ・プログラムのある場所から別の場所への転送を容易にする任意の媒体を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされる利用可能な任意の媒体でありうる。そのようなコンピュータ読取可能媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROMまたはその他の光ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置またはその他の磁気記憶デバイス、あるいは、所望のプログラム・コード手段を命令群またはデータ構造の形式で搬送または格納するために使用され、しかも、コンピュータによってアクセスされうるその他任意の媒体を備えうる。さらに、いかなる接続も、コンピュータ読取可能媒体と適切に称される。同軸ケーブル、光ファイバ・ケーブル、ツイスト・ペア、デジタル加入者線(DSL)、あるいは、例えば赤外線、無線およびマイクロ波のような無線技術を使用して、ウェブサイト、サーバ、あるいはその他の遠隔ソースからソフトウェアが送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバ・ケーブル、ツイスト・ペア、DSL、あるいは、例えば赤外線、無線およびマイクロ波のような無線技術が、媒体の定義に含まれる。本明細書で使用されるdiskおよびdiscは、コンパクト・ディスク(CD)、レーザ・ディスク、光ディスク、デジタル・バーサタイル・ディスク(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク、およびブルーレイ・ディスクを含む。通常、diskは、データを磁気的に再生し、discは、レーザを用いて光学的にデータを再生する。上記の組み合わせもまた、コンピュータ読取可能媒体の範囲内に含まれるべきである。
【0110】
上述したものは、1または複数の実施形態の一例を含んでいる。もちろん、上述した実施形態を説明する目的で、構成要素または方法の考えられる全ての組み合わせを記述することは可能ではないが、当業者であれば、さまざまな実施形態のさらに多くの組み合わせおよび置き換えが可能であることを認識することができる。したがって、記載された実施形態は、特許請求の範囲の精神およびスコープ内にあるそのような全ての変更、修正、および変形を含むことが意図される。さらにまた、用語「含む」が、詳細説明あるいは特許請求の範囲のうちの何れかで使用されている限り、その用語は、用語「備える」が、請求項における遷移語として適用される場合に解釈される用語「備える」と同様に、包括的であることが意図される。
【0111】
前述した開示は、例示的な態様および/または実施形態を開示しているが、さまざまな変更および修正が、特許請求の範囲で定義されたような説明された態様および/または実施形態の範囲から逸脱することなくなされうることが注目されるべきである。さらに、説明された態様および/または実施の構成要素は、単数形で記載または特許請求されているが、もしも単数であると明示的に述べられていないのであれば、複数が考慮される。さらに、任意の態様および/または実施形態のすべてまたは一部は、特に述べられていないのであれば、その他任意の態様および/または実施形態のすべてまたは一部とともに利用されうる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信システムで動作可能なモバイル・デバイスの動作を管理する方法であって、
前記モバイル・デバイスのバッファのコンテンツ・レベルが、予め定められたレベルに達したかを判定することと、
適切なアクノレッジメントが収集されたかを確証するためアクノレッジメント・セットを評価することとを備え、
前記評価は、前記コンテンツ・レベルが、前記予め定められたレベルに達した場合になされる方法。
【請求項2】
少なくとも1つのアクノレッジメントを収集することをさらに備え、
前記アクノレッジメント・セットは、前記収集されたアクノレッジメントを含む請求項1に記載の方法。
【請求項3】
限定された時間の間、前記モバイル・デバイスが独占的なアクセスを有する共有リソースで、少なくとも1つのパケットを送信することを更に備え、
前記少なくとも1つのパケットは、前記パケットが正しく取得されたことに応じて、前記アクノレッジメント・セット内に、アクノレッジメントを追加することを求める要求を含む請求項1に記載の方法。
【請求項4】
限定された時間の間、前記モバイル・デバイスが独占的なアクセスを有する共有リソースで、前記モバイル・デバイスから基地局へパケットを転送することをさらに備え、
前記パケットを取得すると、前記基地局は、前記パケットが正しく取得されたとのアクノレッジメントを転送し、前記転送されたアクノレッジメントは、収集されると、前記アクノレッジメント・セットに追加される請求項1に記載の方法。
【請求項5】
適切なアクノレッジメントが考慮されていることを確証することと、
前記適切なアクノレッジメントが考慮されていることが確証されると、通知を送信することとをさらに備え、
前記通知は、前記モバイル・デバイスが独占的なアクセスを有する共有リソースが、リリースされるべきであることを示す請求項1に記載の方法。
【請求項6】
適切なアクノレッジメントが考慮されていないことを確証することと、
少なくとも1つの失われたアクノレッジメントを識別することと、
前記失われたアクノレッジメントと関連するパケットを再送信することと
をさらに備える請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記モバイル・デバイスのため、共有リソースへの独占的なアクセスを要求することと、
前記独占的なアクセスが、時間フレームの間許可されているとの指示を収集することと、
前記共有リソースで、少なくとも1つのパケットを送信することとをさらに備え、
前記少なくとも1つのパケットは、前記パケットが正しく取得されたことに応じて、前記アクノレッジメント・セットに、アクノレッジメントを追加することを求める要求を含む請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記少なくとも1つのパケットが送信されると、タイマを動作させることと、
前記パケットに対するアクノレッジメントをモニタすることと、
前記タイマが、設定されたレベルに達し、アクノレッジメントが収集されない場合、リソース衝突があったと推論することと、
前記推論がなされると、前記共有リソースをリリースすることと
をさらに備える請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記バッファが前記予め定められたレベルに達した場合、タイマを起動することと、
前記タイマをモニタすることと
をさらに備える請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記タイマが終了したことを判定することと、
前記バッファが空であるかを判定し、前記バッファが空であると判定されると、スケジューリング情報が送信されることと、
前記アクノレッジメント・セットが空であるかを判定し、前記アクノレッジメント・セットが空であると判定されると、前記共有リソースがリリースされることと
をさらに備える請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記スケジューリング情報を伝送するのに最後のパケットで十分であるかを結論付けることと、
肯定的な結論がなされると、前記スケジューリング情報を、前記最後のパケットで転送することと、
否定的な結論がなされると、前記スケジューリング情報を、後のパケットで転送することと
をさらに備える請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記バッファがパケットを受信したことを特定することと、
前記タイマが終了したかを判定し、終了していなければ、前記タイマがリセットされることと
をさらに備える請求項9に記載の方法。
【請求項13】
前記モバイル・デバイスのバッファのコンテンツ・レベルが、予め定められたレベルに達したことを判定するチェッカと、
適切なアクノレッジメントが収集されたかを確証するためアクノレッジメント・セットを評価するアナライザとを備え、
前記評価は、前記コンテンツ・レベルが、前記予め定められたレベルに達した場合になされる装置。
【請求項14】
少なくとも1つのアクノレッジメントを収集するオブテイナ(obtainer)をさらに備え、
前記アクノレッジメント・セットは、前記収集されたアクノレッジメントを含む請求項13に記載の装置。
【請求項15】
限定された時間の間、前記モバイル・デバイスが独占的なアクセスを有する共有リソースで、少なくとも1つのパケットを送信する送信機を更に備え、
前記少なくとも1つのパケットは、前記パケットが正しく取得されたことに応じて、前記アクノレッジメント・セット内に、アクノレッジメントを追加することを求める要求を含む請求項13に記載の装置。
【請求項16】
前記モバイル・デバイスから基地局へパケットを転送する送信機をさらに備え、
前記パケットを取得すると、前記基地局は、前記パケットが正しく取得されたとのアクノレッジメントを転送し、前記転送されたアクノレッジメントは、収集されると、前記アクノレッジメント・セットに追加される請求項13に記載の装置。
【請求項17】
前記パケットは、限定された時間の間、前記モバイル・デバイスが独占的なアクセスを有する共有リソースで転送される請求項16に記載の装置。
【請求項18】
適切なアクノレッジメントが考慮されていることを確証するコンパレータ(comparator)と、
前記適切なアクノレッジメントが考慮されていることが確証されると、通知を送信する送信機とをさらに備え、
前記通知は、前記モバイル・デバイスが独占的なアクセスを有する共有リソースが、リリースされるべきであることを示す請求項13に記載の装置。
【請求項19】
適切なアクノレッジメントが考慮されていないことを確証するコンパレータ(comparator)と、
少なくとも1つの失われたアクノレッジメントを識別するクラシファイヤ(classifier)と、
前記失われたアクノレッジメントと関連するパケットを再送信する送信機と
をさらに備える請求項13に記載の装置。
【請求項20】
前記モバイル・デバイスのため、共有リソースへの独占的なアクセスを要求するペティショナ(petitioner)と、
前記独占的なアクセスが、時間フレームの間許可されているとの指示を収集するギャザラ(gatherer)と、
前記共有リソースで、少なくとも1つのパケットを送信する送信機とをさらに備え、
前記少なくとも1つのパケットは、前記パケットが正しく取得されたことに応じて、前記アクノレッジメント・セットに、アクノレッジメントを追加することを求める要求を含む請求項13に記載の装置。
【請求項21】
前記少なくとも1つのパケットが送信されると、タイマを動作させるセッタ(setter)と、
前記パケットに対するアクノレッジメントをモニタするオブザーバ(observer)と、
前記タイマが、設定されたレベルに達し、アクノレッジメントが収集されない場合、リソース衝突があったと推論するコンクルーダ(conlcuder)と、
前記推論がなされると、前記共有リソースをリリースするディスチャージャ(discharger)と
をさらに備える請求項20に記載の装置。
【請求項22】
前記指示が収集されると、タイマを動作させるセッタ(setter)と、
前記共有リソースの時間フレームが終了したときを特定するエグザミナ(examiner)と、
前記特定がなされると、前記共有リソースをリリースするディスチャージャ(discharger)と
をさらに備える請求項20に記載の装置。
【請求項23】
前記時間フレームに基づいてパケット送信を管理するディレクタ(director)をさらに備え、
前記少なくとも1つのパケットの送信は、前記管理にしたがってなされる請求項22に記載の装置。
【請求項24】
前記独占的なアクセスは、送信コンテンツのサイズを制限しない請求項20に記載の装置。
【請求項25】
モバイル・デバイスの動作を管理するように構成された少なくとも1つのプロセッサであって、
前記モバイル・デバイスのバッファのコンテンツ・レベルが予め定められたレベルに達したことを判定する第1のモジュールと、
適切なアクノレッジメントが収集されたかを確証するためアクノレッジメント・セットを評価する第2のモジュールとを備え、
前記評価は、前記コンテンツ・レベルが、前記予め定められたレベルに達した場合になされる少なくとも1つのプロセッサ。
【請求項26】
コンピュータ読取可能媒体を備えたコンピュータ・プログラム製品であって、
前記コンピュータ読取可能媒体は、
コンピュータに対して、モバイル・デバイスのバッファのコンテンツ・レベルが予め定められたレベルに達したことを判定させるための第1のコード・セットと、
前記コンピュータに対して、適切なアクノレッジメントが収集されたかを確証するためアクノレッジメント・セットを評価させるための第2のコード・セットとを備え、
前記評価は、前記コンテンツ・レベルが、前記予め定められたレベルに達した場合になされるコンピュータ・プログラム製品。
【請求項27】
モバイル・デバイスのバッファのコンテンツ・レベルが予め定められたレベルに達したことを判定する手段と、
適切なアクノレッジメントが収集されたかを確証するためアクノレッジメント・セットを評価する手段とを備え、
前記評価は、前記コンテンツ・レベルが、前記予め定められたレベルに達した場合になされる装置。
【請求項28】
無線通信デバイスで動作可能な共有リソースの独占的な使用を管理する方法であって、
受信機を用いて取得された要求を識別することを備え、
前記要求は、前記共有リソースの独占的な使用を求めてモバイル・デバイスからなされ、
前記方法はさらに、
設定された時間長さの間、前記モバイル・デバイスに対して、前記共有リソースの独占的な使用を許可することを備える方法。
【請求項29】
前記独占的な使用の許可を解除することをさらに備える請求項28に記載の方法。
【請求項30】
前記共有リソースで前記モバイル・デバイスが送信すべきパケットが存在しないとの通知を収集することをさらに備える請求項29に記載の方法。
【請求項31】
処理が正しくなされなかった少なくとも1つのパケットが存在するかを判定することをさらに備える請求項30に記載の方法。
【請求項32】
処理が正しくなされなかったパケットが存在しないと判定されると、前記独占的な使用の許可を解除することがなされる請求項31に記載の方法。
【請求項33】
処理が正しくなされなかったパケットが少なくとも1つ存在すると判定されると、欠陥パケットを識別することと、
前記欠陥パケットの再送信を要求することとをさらに備え、
欠陥パケットが存在する場合には、前記収集された通知に基づいて、前記独占的な使用の許可を解除することはなされない請求項31に記載の方法。
【請求項34】
前記共有リソースは、共通制御チャネル・データを送信するために使用され、
前記独占的な使用の許可を解除することは、
送信することがペンディングなメッセージ許可コード−統合プロトコル・データ・ユニットが存在しないことを識別することと、
共通制御チャネルのための最大のエンハンスト専用チャネル・リソース割当に達したかを認識することと、
同期失敗があるかを検出することと、
のうちの少なくとも1つに基づいてなされる請求項29に記載の方法。
【請求項35】
前記共有リソースは、専用トラフィック・チャネル・データまたは専用制御チャネル・データを送信するために使用され、
前記独占的な使用の許可を解除することは、
同期失敗を検出することと、
衝突解決のための最大周期に達し、前記モバイル・デバイスのラジオ・ネットワーク・テンポラリ識別子を持つ絶対許可チャネルに達しないと判定することと、
絶対許可チャネルが共通のエンハンスト専用チャネル・リソース・リリース・コマンドとともに受信されたと特定することと、
エンプティ・バッファ・ステータスがレポートされたことが認識され、エンハンスト専用チャネル送信継続バック・オフが、無限大程度に設定されず、メッセージ許可コード−統合プロトコル・データ・ユニットが、送信用のハイブリッド自動反復要求プロセスに残っていることと、
のうちの少なくとも1つに基づいてなされる請求項29に記載の方法。
【請求項36】
前記設定された時間長さの間、前記共有リソースでパケットを収集することと、
前記パケットの収集のアクノレッジメントを前記モバイル・デバイスへ転送することとをさらに備える請求項29に記載の方法。
【請求項37】
前記共有リソースの独占的な使用に関連付けられたスケジューリング情報が、トータル・エンハンスト専用チャネル・バッファ・ステータスに基づいて規定される請求項28に記載の方法。
【請求項38】
装置であって、
要求を識別するレコグナイザ(recognizer)を備え、
前記要求は、共有リソースの独占的な使用を求めて、モバイル・デバイスからなされ、
前記装置はさらに、
設定された時間長さの間、前記モバイル・デバイスに対して、前記共有リソースの独占的な使用を許可するアロケータ(allocator)を備える装置。
【請求項39】
前記独占的な使用の許可を解除するリミッタをさらに備える請求項38に記載の装置。
【請求項40】
前記共有リソースで前記モバイル・デバイスが送信すべきパケットが存在しないとの通知を収集するトランシーバをさらに備える請求項39に記載の装置。
【請求項41】
処理が正しくなされなかった少なくとも1つのパケットが存在するかを判定するチェッカ(checker)をさらに備える請求項40に記載の装置。
【請求項42】
処理が正しくなされなかったパケットが存在しないと判定されると、前記独占的な使用の許可を解除することがなされる請求項41に記載の装置。
【請求項43】
処理が正しくなされなかったパケットが少なくとも1つ存在すると判定されると、欠陥パケットを識別するディスカバラ(discoverer)と、
前記欠陥パケットの再送信を要求するアプライヤ(applier)とをさらに備え、
欠陥パケットが存在する場合には、前記収集された通知に基づいて前記独占的な使用の許可を解除することはなされない請求項41に記載の装置。
【請求項44】
前記リミッタは、前記設定された時間長さが終了すると、前記独占的な使用の許可を解除するストッパ(stopper)を備える請求項39に記載の装置。
【請求項45】
前記独占的な使用の許可の解除は明示的であり、前記共有リソースがリリースされるべきであるとの指示が、前記モバイル・デバイスへ転送される請求項39に記載の装置。
【請求項46】
前記設定された時間長さの間、前記共有リソースでパケットを収集するトランシーバと、
前記パケットの収集のアクノレッジメントを前記モバイル・デバイスへ転送するコミュニケータと
をさらに備える請求項39に記載の装置。
【請求項47】
前記共有リソースの独占的な使用に関連付けられたスケジューリング情報が、トータル・エンハンスト専用チャネル・バッファ・ステータスに基づいて規定される請求項38に記載の装置。
【請求項48】
共有リソースの独占的な使用を管理するように構成された少なくとも1つのプロセッサであって、
要求を識別する第1のモジュールを備え、
前記要求は、前記共有リソースの独占的な使用を求めて、モバイル・デバイスからなされ、
前記少なくとも1つのプロセッサはさらに、
設定された時間長さの間、前記モバイル・デバイスに対して、前記共有リソースの独占的な使用を許可する第2のモジュールを備える少なくとも1つのプロセッサ。
【請求項49】
コンピュータ読取可能媒体を備えるコンピュータ・プログラム製品であって、
前記コンピュータ読取可能媒体は、コンピュータに対して、要求を識別させるための第1のコード・セットを備え、
前記要求は、共有リソースの独占的な使用を求めるモバイル・デバイスからなされ、
前記コンピュータ読取可能媒体はさらに、前記コンピュータに対して、設定された時間長さの間、前記モバイル・デバイスに、前記共有リソースの独占的な使用を許可させるための第2のコード・セットを備えるコンピュータ・プログラム製品。
【請求項50】
装置であって、
要求を識別する手段を備え、
前記要求は、共有リソースの独占的な使用を求めるモバイル・デバイスからなされ、
前記装置はさらに、設定された時間長さの間、前記モバイル・デバイスに対して、前記共有リソースの独占的な使用を許可する手段を備える装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【公開番号】特開2013−48443(P2013−48443A)
【公開日】平成25年3月7日(2013.3.7)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−212345(P2012−212345)
【出願日】平成24年9月26日(2012.9.26)
【分割の表示】特願2010−542384(P2010−542384)の分割
【原出願日】平成21年1月9日(2009.1.9)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.WCDMA
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】