説明

内倒し窓用ステー

【課題】施工時に内倒し窓を滑らかに動作させるように調整することができる内倒し窓用ステーを提供する。
【解決手段】窓枠取付板21に対し枠側連結手段12により回動可能にかつスライド可能に一端が取り付けられた第1アーム31と、障子取付板22に対し框側連結手段13により回動可能に一端が取り付けられ他端に突出部33が設けられた第2アーム32と、第1アーム31及び第2アーム32の他端を回動可能に連結するアーム連結手段14と、障子取付板22にスライド可能に支持され、操作片17Aが設けられ、突出部33の屋外側面35に当接して第2アーム32の障子取付板22に対する外方回動を規制する外方回動規制手段16を有する可動ストッパ17とを備えたステー11であって、框側連結手段13及びアーム連結手段14をリベット継手とし、枠側連結手段12を調整ボルト30により作動力を調整可能とした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、障子を閉位置から小角度傾倒位置まで内倒した状態及びさらに大角度傾倒位置まで内倒した状態で保持可能とする内倒し窓用ステーに関するものである。
【背景技術】
【0002】
窓枠内に納められ、防犯上問題のない小角度傾倒位置まで内倒し可能な障子を、該障子の屋外面を屋内側から掃除可能なように、さらに大角度傾倒位置まで内倒し可能としてなる内倒し窓用ステーとして、窓枠の縦枠内側面に取り付けられる窓枠取付板と、該窓枠取付板に対し、枠側連結手段により左右方向軸まわりに回動可能にかつ上下方向にスライド可能に一端が取り付けられた第1アームと、障子の縦框外側面に取り付けられる障子取付板と、該障子取付板に対し、框側連結手段により左右方向軸まわりに回動可能に一端が取り付けられた第2アームと、前記第1アーム及び第2アームの他端を左右方向軸まわりに回動可能に連結するアーム連結手段と、前記障子取付板に対して上下方向にスライド可能に支持されるとともに操作片が室内側に設けられ、前記第2アームの前記障子取付板に対する屋外方向への回動を規制する外方回動規制手段が設けられた可動ストッパとを備え、前記操作片により前記可動ストッパを上方へスライドさせることにより、前記第2アームを前記縦框に対して屋外方向へ回動可能としてなるものがある(例えば、特許文献1及び2参照。)。
【0003】
【特許文献1】実用新案登録第2550540号公報(図1−2)
【特許文献2】特開2006−257782号公報(図1、図4−5)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
以上のような従来の内倒し窓用ステーは、例えば図8に示す従来のステー41における枠側連結手段42、框側連結手段43及びアーム連結手段44として、長期間にわたる動作の信頼性の確保及びコスト低減等のために、これら連結手段42,43,44の3箇所の締結部の孔にそれぞれリベットの軸部を差し込み、軸端をかしめて継手とするリベット継手を用いているとともに、かしめ工程により前記締結部に摩擦抵抗を発生させるようにして一定の作動力を付与している。
このような構成の内倒し窓用ステーを用いた内倒し窓において、前記3箇所のリベット継手の作動力のバランスが取れた状態では、図8(a)に示すように、閉位置Aから障子3の屋外面の掃除等のために大角度傾倒位置Cとした後に、障子3を前方(屋外方向)へ押し上げると、枠側連結手段42が窓枠取付板45の上下方向の長孔45Aの上端部に保持された状態(図8(a)のイ参照。)で障子3が回動するため、必ず小角度傾倒位置Bになる。そして、小角度傾倒位置Bから障子3を前方(屋外方向)へ押し上げると枠側連結手段42が窓枠取付板45の上下方向の長孔45Aに沿って長孔45Aの下端部まで移動して閉位置Aになる。
【0005】
これに対して、前記3箇所のリベット継手の作動力のバランスが取れていない状態では、図8(b)に示すように、大角度傾倒位置Cから障子3を前方(屋外方向)へ押し上げる際に、枠側連結手段42が窓枠取付板45の上下方向の長孔45Aの上端部に保持されずに矢印Fのように下方へ移動してしまい(図8(b)のロ参照。)、位置Dに示すように小角度傾倒位置Bに保持された状態とはならない不都合が生じる。
【0006】
したがって、従来の内倒し窓用ステーのように、枠側連結手段、框側連結手段及びアーム連結手段の3箇所ともにリベット継手とした構成では、内倒し窓を滑らかに動作させるために、前記3箇所のリベット継手の作動力が大きくなり過ぎないようにするとともにバランスを取る必要があるため、例えば前記3箇所の作動力の規格を設定し、その規格内に入るようにかしめ荷重及びかしめ量を管理する必要があり、このような作動力を調整するための管理に手間が掛かるとともに、かしめ工程後には分解することができないため歩留りが下がっている。
その上、このように管理したステーを出荷後に、窓枠に実際にステー及び障子を取り付けた後に内倒し窓が滑らかに動作しない場合もあり、このような場合においても前記作動力の調整ができないことからステーを交換する必要が生じるため、内倒し窓の施工時間が必要以上に掛かってしまう場合がある。
よって、前記内倒し窓用ステーは、窓枠取付板を縦枠にねじ止めするとともに、障子を障子取付板にねじ止めすることによって容易に組付け作業を行うことができること等の特徴を有するものであるが、前記枠側連結手段、框側連結手段及びアーム連結手段の構成には、改良の余地がある。
【0007】
そこで本発明が前述の状況に鑑み、解決しようとするところは、窓枠取付板を縦枠にねじ止めするとともに、障子を障子取付板にねじ止めすることによって容易に組付け作業を行うことができる構成でありながら、施工時に内倒し窓を滑らかに動作させるように調整することができる内倒し窓用ステーを提供する点にある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る内倒し窓用ステーは、前記課題解決のために、窓枠の縦枠内側面に取り付けられる窓枠取付板と、該窓枠取付板に対し、枠側連結手段により左右方向軸まわりに回動可能にかつ上下方向にスライド可能に一端が取り付けられた第1アームと、障子の縦框外側面に取り付けられる障子取付板と、該障子取付板に対し、框側連結手段により左右方向軸まわりに回動可能に一端が取り付けられた第2アームと、前記第1アーム及び第2アームの他端を左右方向軸まわりに回動可能に連結するアーム連結手段と、前記障子取付板に対して上下方向にスライド可能に支持されるとともに操作片が室内側に設けられ、前記第2アームの前記障子取付板に対する屋外方向への回動を規制する外方回動規制手段が設けられた可動ストッパとを備えた内倒し窓用ステーであって、前記框側連結手段が、前記障子取付板に形成された左右方向の丸孔及び前記第2アームの一端に形成された左右方向の丸孔並びにこれらの丸孔に軸部が挿通されその軸端がかしめられたリベットにより構成されるとともに、前記アーム連結手段が、前記第1アームの他端に形成された左右方向の丸孔及び前記第2アームの他端に形成された左右方向の丸孔並びにこれらの丸孔に軸部が挿通されその軸端がかしめられたリベットにより構成され、前記枠側連結手段が、前記窓枠取付板に形成された左右方向に貫通し上下方向に延びる長孔、前記第1アームの一端に形成された左右方向の丸孔、前記窓枠取付板に対して前記第1アームと反対側に位置し、左右方向軸まわりの回転が規制された状態で前記窓枠取付板に沿って上下方向にスライドするスライド体、並びに、前記第1アームに直接又はワッシャを介して頭部が当止され、前記スライド体の螺孔又は前記スライド体に当止されるナットに螺合した左右方向の調整ボルトを少なくとも備えて構成されるものである。
【0009】
ここで、前記枠側連結手段が、前記窓枠取付板に形成された左右方向に貫通し上下方向に延びる長孔、前記第1アームの一端に形成された左右方向の丸孔、前記窓枠取付板に対して前記第1アームと反対側に位置し、左右方向軸まわりの回転が規制された状態で前記窓枠取付板に沿って上下方向にスライドするスライド体、前記第1アーム一端の丸孔に内接する多角形状外側面を有し左右方向の通孔が形成された筒体、該筒体が嵌合する、前記スライド体に形成された左右方向の多角形状孔、前記窓枠取付板と前記第1アームとの間に介在し、前記筒体に外嵌する多角形状孔が形成された第1ワッシャ、該第1ワッシャとともに前記第1アームを挟む、前記筒体に外嵌する多角形状孔が形成された第2ワッシャ、並びに、該第2ワッシャに頭部が当止され、前記スライド体の螺孔又は前記スライド体に当止されるナットに螺合した左右方向の調整ボルトにより構成されると好ましい。
【0010】
また、前記筒体を前記スライド体と一体に形成してなると好ましい。
【発明の効果】
【0011】
本発明に係る内倒し窓用ステーによれば、窓枠の縦枠内側面に取り付けられる窓枠取付板と、該窓枠取付板に対し、枠側連結手段により左右方向軸まわりに回動可能にかつ上下方向にスライド可能に一端が取り付けられた第1アームと、障子の縦框外側面に取り付けられる障子取付板と、該障子取付板に対し、框側連結手段により左右方向軸まわりに回動可能に一端が取り付けられた第2アームと、前記第1アーム及び第2アームの他端を左右方向軸まわりに回動可能に連結するアーム連結手段と、前記障子取付板に対して上下方向にスライド可能に支持されるとともに操作片が室内側に設けられ、前記第2アームの前記障子取付板に対する屋外方向への回動を規制する外方回動規制手段が設けられた可動ストッパとを備えた内倒し窓用ステーであって、前記框側連結手段が、前記障子取付板に形成された左右方向の丸孔及び前記第2アームの一端に形成された左右方向の丸孔並びにこれらの丸孔に軸部が挿通されその軸端がかしめられたリベットにより構成されるとともに、前記アーム連結手段が、前記第1アームの他端に形成された左右方向の丸孔及び前記第2アームの他端に形成された左右方向の丸孔並びにこれらの丸孔に軸部が挿通されその軸端がかしめられたリベットにより構成され、前記枠側連結手段が、前記窓枠取付板に形成された左右方向に貫通し上下方向に延びる長孔、前記第1アームの一端に形成された左右方向の丸孔、前記窓枠取付板に対して前記第1アームと反対側に位置し、左右方向軸まわりの回転が規制された状態で前記窓枠取付板に沿って上下方向にスライドするスライド体、並びに、前記第1アームに直接又はワッシャを介して頭部が当止され、前記スライド体の螺孔又は前記スライド体に当止されるナットに螺合した左右方向の調整ボルトを少なくとも備えて構成されるので、窓枠取付板を縦枠にねじ止めするとともに、障子取付板を縦框にねじ止めすることにより、組付け作業を容易に行うことができるとともに、既存の窓枠を倒し窓に適用することができる。
その上、内倒し窓に取り付けた状態で、閉位置から防犯上問題のない小角度傾倒位置まで障子を内倒した状態で保持することができ、この小角度傾倒位置において操作片により可動ストッパを弾性付勢力に抗して上方へスライドさせることにより、第2アームが障子取付板に対して屋外方向へ回動可能となるため、屋内側から屋外面の掃除が可能なように、障子をさらに大角度傾倒位置まで内倒した状態で保持することができる。
その上さらに、窓枠取付板を縦枠から簡単に取り外すことができるとともに、障子取付板を障子から容易に取り外すことができるので、ステー又は障子のメンテナンス作業若しくは交換作業を容易に行うことができる。
【0012】
その上、調整ボルトの締付け力を調整して第1ワッシャ及び第2ワッシャに挟まれた第1アームに対する左右方向の押圧力並びにスライド体の窓枠取付板への左右方向の押圧力を調整することにより、第1アームが窓枠取付板に対して左右方向軸まわりに回動する際の作動力及び第1アームが窓枠取付板に対して上下方向にスライドする際の作動力を容易に調整することができるため、框側連結手段のリベット継手の一定の作動力及びアーム連結手段のリベット継手の一定の作動力に対して、調整ボルトにより枠側連結手段の作動力を調整することができる。
よって、施工の際に、内倒し窓を滑らかに動作させるように調整ボルトにより容易に調整することができるため、組み付け後の不具合を無くすことができる。
その上さらに、枠側連結手段の作動力を調整ボルトにより調整することができることから、框側連結手段のリベット継手の作動力及びアーム連結手段のリベット継手の作動力の規格(設定範囲)を広げることができるため、ステー単体の組立調整及び出荷時の管理が容易になる。
その上、施工後に内倒し窓を使用し、摩耗等による経時変化によりステーの框側連結手段のリベット継手の作動力及びアーム連結手段のリベット継手の作動力並びに枠側連結手段の作動力が変動して内倒し窓が滑らかに動作しなくなった場合においても、調整ボルトによる調整により内倒し窓が滑らかに動作する状態に容易に復帰させることができる。
【0013】
また、前記枠側連結手段が、前記窓枠取付板に形成された左右方向に貫通し上下方向に延びる長孔、前記第1アームの一端に形成された左右方向の丸孔、前記窓枠取付板に対して前記第1アームと反対側に位置し、左右方向軸まわりの回転が規制された状態で前記窓枠取付板に沿って上下方向にスライドするスライド体、前記第1アーム一端の丸孔に内接する多角形状外側面を有し左右方向の通孔が形成された筒体、該筒体が嵌合する、前記スライド体に形成された左右方向の多角形状孔、前記窓枠取付板と前記第1アームとの間に介在し、前記筒体に外嵌する多角形状孔が形成された第1ワッシャ、該第1ワッシャとともに前記第1アームを挟む、前記筒体に外嵌する多角形状孔が形成された第2ワッシャ、並びに、該第2ワッシャに頭部が当止され、前記スライド体の螺孔又は前記スライド体に当止されるナットに螺合した左右方向の調整ボルトにより構成されると、前記効果に加え、第1アーム一端の丸孔に内接する筒体が左右方向軸まわりの回転が規制された状態で窓枠取付板に沿って上下方向にスライドするスライド体と一体化されていることから、第1アームが左右方向軸まわりに回動しても筒体は回動しないとともに、第1ワッシャ及び第2ワッシャも、筒体の多角形状外側面に外嵌しているため、第1アームの動きにつられて左右方向軸まわりに回動することがない。
よって、第2ワッシャに頭部が押圧される調整ボルトが、第1アームの回動により影響を受けないことから、第1アームの回動により調整ボルトが緩まないため、調整が完了した状態を長期にわたって安定かつ確実に保持することができる。
【0014】
さらに、前記筒体を前記スライド体と一体に形成してなると、前記効果に加え、枠側連結手段の部品点数を削減することができるためコストを削減することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
次に本発明の実施の形態を添付図面に基づき詳細に説明するが、本発明は、添付図面に示された形態に限定されず特許請求の範囲に記載の要件を満たす実施形態の全てを含むものである。なお、本明細書においては、屋内側から屋外側へ向かう方向の前側を前、後側を後とし、左右は前方に向かっていうものとする。また、障子については、最も閉じた状態において前記方向の定義を用いる。
【0016】
図1及び図2は本発明の実施の形態に係る内倒し窓用ステーを組み込んだ内倒し窓の構成を示す縦断左側面図、図3は同じく左ステーを前方から見た拡大図であり、図1は調整ボルトによる調整が完了した状態を、図2は調整ボルトによる調整が完了していない状態を示している。
また、図4は左ステーを左方から見た拡大図、図5(a)は窓枠取付板まわりの分解斜視図、図5(b)は窓枠取付板及びスライド体を内側から見た図、図6(a)は同じく縦断面図、図6(b)は同じく左方から見た図、図7は調整ボルトまわりを拡大して示す縦断面図である。
【0017】
図1に示すように、窓枠2は、上枠2U、下枠2L及び左右の縦枠2S,2Sを組み合わせてなる矩形枠体等からなり、障子3は、上框3U、下框3L及び左右の縦框3S,3Sを組み合わせてなる矩形框体並びに該框体内側の窓開口部に装着されるガラス等からなる。
また、内倒し窓1は、窓枠2及び窓枠2内に納められる障子3、窓枠1の左右の縦枠2S,2S内側面及び左右の縦框3S,3S外側面間に取り付けた左右のステー等からなり、下枠2Lの左右方向に延びる窓枠側支持部5及び該窓枠側支持部5に外嵌する障子側支持部6により構成される回動支持部4まわりに障子3を屋内側へ傾倒可能に構成したものであり、上框3Uに設けた取手8の操作により、窓枠2の上枠2Uに取り付けた係止部10とラッチ機構7のラッチ具9との係止が解除され、障子3が閉位置Aから小角度傾倒位置Bまで屋内側へ傾倒可能となる。
【0018】
例えば、取手8を下げると、図示しないばねによる復元力により上方へ付勢されているラッチ具9を下降させる力が作用して、係止部10とラッチ具9との係止が解除され、図1の閉位置Aから小角度傾倒位置Bまで屋内側へ傾倒可能となる。そして、障子3は、後述する操作片17Aの操作により、さらに大角度傾倒位置Cまで屋内側へ傾倒させることができる。
また、障子3を閉じる際には、取手8を持って障子3を前方(屋外方向)へ押し上げて前記回動支持部4まわりに回動させることにより、ラッチ具9の傾斜面9Aが係止部10により押し下げられて係止部10を通過後、上方へ付勢力が作用しているラッチ具9が閉位置Aにて上昇して係止部10の前面により係止されるため、閉位置Aにて施錠状態となる。
【0019】
次に、本発明の実施の形態に係る内倒し窓用ステーについて説明するが、左右のステーは左右対称であり同様の構成であるため、左ステー11を代表させて説明する。
図1、図3及び図4に示すように、左ステー11の窓枠取付板21及び障子取付板22は上下方向に縦長に形成されており、窓枠取付板21は、その上下に位置する左右方向の丸孔21A,21Aを用いて窓枠2の縦枠2Sに取り付けられ、障子取付板22は、その上下に位置する左右方向の丸孔22A,22Aを用いて障子3の縦框3Sに取り付けられる。
第1アーム31は、その一端が窓枠取付板21に対し、枠側連結手段12により左右方向軸まわりに回動可能にかつ上下方向にスライド可能に取り付けられ、第2アーム32は、その一端が障子取付板22に対し、框側連結手段13によ左右方向軸まわりに回動可能に取り付けられ、第1アーム31及び第2アーム32の他端は、アーム連結手段14により左右方向軸まわりに回動可能に連結され、第2アーム32の他端の左右方向の丸孔32A近傍には、前記一端の左右方向の丸孔32Bに向かう方向と逆方向に突出する突出部33が設けられる。
【0020】
障子取付板22には、可動ストッパ17が上下方向にスライド可能に支持されるとともに、ばね受け23の下側の圧縮コイルばね18(図4参照。)により可動ストッパ17は下方へ弾性付勢され、さらに可動ストッパ17にはその室内側に操作片17Aが取り付けられる。
また、可動ストッパ17には、第2アーム32の突出部33の屋内側面34に当接して障子取付板22(縦框3S)に対する第2アーム32の屋内方向への回動を規制する内方回動規制手段15、及び、前記突出部33の屋外側面35に当接して障子取付板22(縦框3S)に対する第2アーム32の屋外方向への回動を規制する外方回動規制手段16が設けられる。
よって、前述のとおり、図1の小角度傾倒位置Bにおいて、操作片17Aにより可動ストッパ17を前記圧縮コイルばね18の弾性付勢力に抗して上方へスライドさせることにより(図4の矢印E参照。)、第2アーム32が障子取付板22(縦框3S)に対して屋外方向へ回動可能となるため、障子3をさらに大角度傾倒位置Cまで内倒した状態とすることができる。
【0021】
このようにして、内倒し窓1の障子3を、防犯上問題のない小角度傾倒位置Bまでの傾倒角度から、該障子3の屋外面を屋内側から掃除可能なように、大角度傾倒位置Cまでの傾倒角度へ容易に変更することができる。
また、障子取付板22にはアーム受け24が形成されており、第2アーム32の障子取付板22(縦框3S)に対する屋外方向への回動が所定角度までで規制されることから、第1アーム31及び第2アーム32の他端同士を回動可能に連結したリンク機構の動作の安定化が図られているため、障子3の開閉動作の安定化を図ることができる。
さらに、アーム受け24の位置により大角度傾倒位置Cでの障子3の傾倒角度を調整することができる。
【0022】
図4に示すように、第2アーム32の突出部33の屋外側面35は略垂直平面であり、突出部33の屋内側面34は上方に行くにしたがって前方へ傾斜する曲面(略円筒面)となっている。また、可動ストッパ17は、前記のとおり圧縮コイルばね18による下方への付勢力が作用した状態で上下方向にスライド可能となっている。
したがって、図1に示す後述する調整ボルト30による調整が完了した状態において、障子3を大角度傾倒位置Cから小角度傾倒位置Bまで戻す場合には、取手8を持って障子3を前方(屋外方向)へ押し上げて回動支持部4まわりに回動させれば、可動ストッパ17の前下部に突出部53の屋内側面34が当接し、該可動ストッパ17が押し上げられる。そして、障子3が図1の小角度傾倒位置Bに達すると、可動ストッパ17が下降して、外方回動規制手段16が突出部33の屋外側面35の前側に位置するため、第2アーム32の障子取付板22(縦框3S)に対する屋外方向への回動が規制され、該状態が保持される。
【0023】
次に、框側連結手段13及びアーム連結手段14について説明する。
図3及び図4に示すように、障子取付板22には、可動ストッパ17の下側に左右方向の丸孔22Bが形成されており、第2アーム32一端の丸孔32B及び障子取付板22の丸孔22Bに段付リベット20の軸部を差し込み、軸端をかしめることにより、第2アーム32の一端は、障子取付板22に対して左右方向軸まわりに回動可能に取り付けられ、これら障子取付板22に形成された左右方向の丸孔22B及び第2アーム32の一端に形成された左右方向の丸孔32B並びにこれらの丸孔22B,32Bに軸部が挿通され軸端がかしめられた段付リベット20により框側連結手段13が構成される。
【0024】
また、第1アーム31他端の第2アーム32との締結部には左右方向の丸孔31Bが形成されており、第1アーム31他端の丸孔31B及び第2アーム32他端の丸孔32Aに段付リベット19の軸部を差し込み、軸端をかしめることにより、第1アーム31及び第2アーム32とは左右方向軸まわりに回動可能に連結され、これら第1アーム31他端に形成された左右方向の丸孔31B及び第2アーム32他端に形成された左右方向の丸孔32A並びにこれらの丸孔31B,32Aに軸部が挿通され軸端がかしめられた段付リベット19によりアーム連結手段14が構成される。
ここで、障子取付板22、第1アーム31及び第2アーム32並びに段付リベット19,20は、例えばステンレス鋼等の鋼製であり、第2アーム32と障子取付板22との間の段付きリベット20の軸まわり、及び、第1アーム31と第2アーム32との間の段付きリベット19の軸まわりには、例えばナイロン等の合成樹脂製のワッシャが装着されるため、前記左右方向軸まわりの回動動作の円滑化及び動作音の静粛化が図られている。
【0025】
次に、枠側連結手段12について説明する。
図4〜図7に示すように、窓枠取付板21には、左右方向に貫通し上下方向に延びる長孔21Bが形成され、第1アーム31の一端(縦枠2S側端部)には左右方向の丸孔31Aが形成される。
また、窓枠取付板21の第1アーム31と反対側には、窓枠取付板21の長孔21Bの前後側壁に沿う前後の平行面25B,25Bをガイドとして、左右方向軸まわりの回転が規制された状態で窓枠取付板21に沿って上下方向にスライドするスライド体25が配設され、該スライド体25に形成された左右方向の正六角形状孔25Aには、第1アーム31一端の丸孔31Aに内接する正六角形状外側面26Aを有し左右方向の丸孔26Bが形成された筒体26の左端部が嵌合する。
【0026】
そして、窓枠取付板21と第1アーム31との間には、筒体26に外嵌する正六角形状孔27Aが形成された第1ワッシャ27が介在し、第1アーム31の左右面は第1ワッシャ27及び筒体26に外嵌する正六角形状孔28Aが形成された第2ワッシャ28により挟まれ、該第2ワッシャ28に頭部30Aが当止された左右方向の調整ボルト30のねじ軸30Bがスライド体25の左端部に当止される板ナット29の螺孔29Aに螺合する。
このような構成により、第1アーム31の一端が窓枠取付板21に対して左右方向軸まわりに回動可能にかつ上下方向にスライド可能に取り付けられるため、窓枠取付板21に形成された長孔21B、第1アーム31の一端に形成された左右方向の丸孔31A、スライド体25、筒体26、第1ワッシャ27、第2ワッシャ28、調整ボルト30及び板ナット29により枠側連結手段12が構成される。
なお、図6(a)に示すように、調整ボルト30のねじ軸30B先端は、抜け止めのためにかしめであるが、このようなかしめ工程を無くしてもよい。
【0027】
ここで、窓枠取付板21、筒体26、調整ボルト30及び板ナット29は、例えばステンレス鋼等の鋼製であり、スライド体25、第1ワッシャ27及び第2ワッシャ28は、例えばナイロン等の合成樹脂製であるため、第1アーム31の一端の窓枠取付板21に対する左右方向軸まわりの回動動作及び上下方向のスライド動作の円滑化及び動作音の静粛化が図られている。
【0028】
以上のような枠側連結手段12の構成において、筒体26の外側面は正六角形状に限定されるものではなく、第1アーム31一端の丸孔31Aに内接する多角形状であればよい。
したがって、同様に、スライド体25の正六角形状孔25A、第1ワッシャ27の正六角形状孔27A及び第2ワッシャ28の正六角形状孔28Aは、筒体26が嵌合するように筒体26の外側面の形状に合わせて製作されるものであるため、正六角形状孔25A,27A及び28Aも正六角形状に限定されるものではなく、筒体26の外側面の形状に合わせた多角形状であればよい。
【0029】
また、筒体26はスライド体25と別体とせずに一体に形成してもよく、この場合は、例えば筒体もスライド体と同じ樹脂製とすればよく、このような構成によれば、枠側連結手段12の部品点数を削減することができるためコストを削減することができる。
さらに、板ナット29もスライド体25と別体とせずに一体に形成してもよく、このような構成である場合には、スライド体25自体に調整ボルト30が螺合する螺孔を形成する必要があるため、スライド体25を金属製とするか、あるいは螺孔を金属インサート品としたインサート成形とすればよい。
さらにまた、筒体26の丸孔26Bは丸孔に限定されるものではなく、調整ボルト30のねじ軸が挿通される通孔であればよい。
【0030】
以上のような枠側連結手段12の構成によれば、調整ボルト30の締付け力をドライバ等の工具を用いて調整することにより、第1ワッシャ27及び第2ワッシャ28に挟まれた第1アーム31に対する左右方向の押圧力並びにスライド体25の窓枠取付板21への左右方向の押圧力を調整することができる。
したがって、框側連結手段13のリベット継手の一定の作動力及びアーム連結手段14のリベット継手の一定の作動力に対して、枠側連結手段12の作動力、すなわち第1アーム31が窓枠取付板21に対して左右方向軸まわりに回動する際の作動力及び第1アーム31が窓枠取付板21に対して上下方向にスライドする際の作動力を調整ボルト30により容易に調整することができる。
よって、施工の際に、内倒し窓1を滑らかに動作させるように調整ボルト30により容易に調整することができるため、組み付け後の不具合を無くすことができる。
【0031】
その上、枠側連結手段12の作動力を調整ボルト30により調整することができることから、框側連結手段13のリベット継手の作動力及びアーム連結手段14のリベット継手の作動力の規格(設定範囲)を広げることができるため、ステー11単体の組立調整及び出荷時の管理が容易になる。
その上さらに、施工後に内倒し窓1を使用し、摩耗等による経時変化によりステー11の框側連結手段13のリベット継手の作動力及びアーム連結手段14のリベット継手の作動力並びに枠側連結手段12の作動力が変動して内倒し窓1が滑らかに動作しなくなった場合においても、調整ボルト30による調整により内倒し窓1が滑らかに動作する状態に容易に復帰させることができる。
【0032】
また、第1アーム31の丸孔31A内の筒体26は、左右方向軸まわりの回転が規制された状態で窓枠取付板21に沿って上下方向にスライドするスライド体25と一体化されているため、第1アーム31が左右方向軸まわりに回動しても筒体26は回動しない。
さらに、第1ワッシャ27及び第2ワッシャ28も、筒体26の正六角形状外側面26Aに外嵌しているため、第1アーム31の動きにつられて左右方向軸まわりに回動することがない。
よって、第2ワッシャ28に頭部30Aが押圧される調整ボルト30が、第1アーム31の回動により影響を受けないことから、第1アーム31の回動により調整ボルト30が緩まないため、調整が完了した状態を長期にわたって安定かつ確実に保持することができる。
【0033】
なお、框側連結手段13及びアーム連結手段14についても、リベット継手ではなく調整ボルトにより調整可能とする構成も考えられるが、このような構成では、框側連結手段13及びアーム連結手段14まわりが大きくなることから、ステーを縦枠2Sと縦框3Sとの隙間に組み込むことができなくなる場合があるとともに、調整箇所が増えて調整作業が面倒になることから、却って内倒し窓の施工時間が長くなるとともにコストが増大するため、好ましい構成ではない。
また、3箇所の連結手段12,13,14をいずれもリベット継手とした際の作動力のばらつきの評価により、枠側連結手段12のばらつきが最も大きいことがわかっているため、本発明の構成のように、框側連結手段13及びアーム連結手段14をリベット継手として作動力を一定とし、枠側連結手段12のみを調整ボルト30等により調整可能として作動力を調整する構成が最も効果的かつ実用的なものである。
【0034】
次に、内倒し窓1を滑らかに動作させるためのステー11の調整方法について説明する。
図1に示すように、閉位置Aから取手8を下げて小角度傾倒位置Bまで障子3を傾倒させた状態から、操作片17Aを上げて可動ストッパ17を上方へスライドさせることにより、前記のとおり障子3をさらに大角度傾倒位置Cまで内倒した状態となる。
この大角度傾倒位置Cから取手8を持って障子3を前方(屋外方向)へ押し上げて回動支持部4まわりに回動させた際に、前述の図8(b)の説明と同様に、図2の位置Dに示すように前記小角度傾倒位置Bで障子3が保持された状態(図1の小角度傾倒位置B)とならない場合があり、このような場合が、框側連結手段13及びアーム連結手段14の一定の作動力に対して枠側連結手段12の作動力が適切に調整されていない状態であり、このような状態では操作感も悪くなっている。
【0035】
したがって、内倒し窓1が滑らかに動作しない状態、すなわち大角度傾倒位置Cから取手8を前方に操作しても障子3が小角度傾倒位置Bにならない状態から、調整ボルト30をドライバ等の工具により回転させて、図1に示すように、大角度傾倒位置Cから必ず小角度傾倒位置Bとなるように調整することにより、ステー11の窓枠取付板21を窓枠2の縦枠2Sにねじ止めし障子取付板22を障子3の縦框3Sにねじ止めして組付け作業が完了した後の内倒し窓1に対し、この内倒し窓1が滑らかに動作するように容易に調整することができる。
【0036】
以上の説明においては、枠側連結手段12を、窓枠取付板21に形成された長孔21B、第1アーム31の一端に形成された左右方向の丸孔31A、スライド体25、筒体26、第1ワッシャ27、第2ワッシャ28、板ナット29及び調整ボルト30により構成する場合を示したが、枠側連結手段12は、長孔21B、丸孔31A、スライド体25、並びに、第1アーム31に直接又はワッシャを介して頭部が当止され、スライド体25の螺孔又はスライド体25に当止される板ナット29に螺合した左右方向の調整ボルト30を少なくとも備えて構成されるものであればよい。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本発明の実施の形態に係る内倒し窓用ステーを組み込んだ内倒し窓の構成を示す縦断左側面図であり、調整ボルトによる調整が完了した状態を示している。
【図2】同じく縦断左側面図であり、調整ボルトによる調整が完了していない状態を示している。
【図3】同じく左ステーを前方から見た拡大図である。
【図4】左ステー左方から見た拡大図である。
【図5】(a)は窓枠取付板まわりの分解斜視図であり、(b)は窓枠取付板及びスライド体を内側から見た図である。
【図6】(a)は同じく縦断面図、(b)は同じく左方から見た図である。
【図7】調整ボルトまわりを拡大して示す縦断面図である。
【図8】従来の内倒し窓用ステーを組み込んだ内倒し窓の構成を示す縦断左側面図であり、(a)はリベット継手の作動力のバランスが取れた状態を、(b)は前記バランスが取れていない状態を示している。
【符号の説明】
【0038】
A 閉位置
B 小角度傾倒位置
C 大角度傾倒位置
1 内倒し窓
2 窓枠
2U 上枠
2L 下枠
2S 縦枠
3 障子
3U 上框
3L 下框
3S 縦框
4 回動支持部
5 窓枠側支持部
6 障子側支持部
7 ラッチ機構
8 取手
9 ラッチ具
9A 傾斜面
10 係止部
11 ステー
12 枠側連結手段
13 框側連結手段
14 アーム連結手段
15 内方回動規制手段
16 外方回動規制手段
17 可動ストッパ
17A 操作片
18 圧縮コイルばね
19,20 段付リベット
21 窓枠取付板
21A 取付孔
21B 長孔
22 障子取付板
22A 取付孔
22B 丸孔
23 ばね受け
24 アーム受け
25 スライド体
25A 正六角形状(多角形状孔)
25B 平行面
26 筒体
26A 正六角形状外側面(多角形状外側面)
26B 丸孔(通孔)
27 第1ワッシャ
27A 正六角形状(多角形状孔)
28 第2ワッシャ
28A 正六角形状(多角形状孔)
29 板ナット
29A 螺孔
30 調整ボルト
30A 頭部
30B ねじ軸
31 第1アーム
31A,31B 丸孔
32 第2アーム
32A,32B 丸孔
33 突出部
34 屋内側面
35 屋外側面


【特許請求の範囲】
【請求項1】
窓枠の縦枠内側面に取り付けられる窓枠取付板と、該窓枠取付板に対し、枠側連結手段により左右方向軸まわりに回動可能にかつ上下方向にスライド可能に一端が取り付けられた第1アームと、障子の縦框外側面に取り付けられる障子取付板と、該障子取付板に対し、框側連結手段により左右方向軸まわりに回動可能に一端が取り付けられた第2アームと、前記第1アーム及び第2アームの他端を左右方向軸まわりに回動可能に連結するアーム連結手段と、前記障子取付板に対して上下方向にスライド可能に支持されるとともに操作片が室内側に設けられ、前記第2アームの前記障子取付板に対する屋外方向への回動を規制する外方回動規制手段が設けられた可動ストッパとを備えた内倒し窓用ステーであって、
前記框側連結手段が、前記障子取付板に形成された左右方向の丸孔及び前記第2アームの一端に形成された左右方向の丸孔並びにこれらの丸孔に軸部が挿通されその軸端がかしめられたリベットにより構成されるとともに、前記アーム連結手段が、前記第1アームの他端に形成された左右方向の丸孔及び前記第2アームの他端に形成された左右方向の丸孔並びにこれらの丸孔に軸部が挿通されその軸端がかしめられたリベットにより構成され、
前記枠側連結手段が、前記窓枠取付板に形成された左右方向に貫通し上下方向に延びる長孔、前記第1アームの一端に形成された左右方向の丸孔、前記窓枠取付板に対して前記第1アームと反対側に位置し、左右方向軸まわりの回転が規制された状態で前記窓枠取付板に沿って上下方向にスライドするスライド体、並びに、前記第1アームに直接又はワッシャを介して頭部が当止され、前記スライド体の螺孔又は前記スライド体に当止されるナットに螺合した左右方向の調整ボルトを少なくとも備えて構成されることを特徴とする内倒し窓用ステー。
【請求項2】
前記枠側連結手段が、前記窓枠取付板に形成された左右方向に貫通し上下方向に延びる長孔、前記第1アームの一端に形成された左右方向の丸孔、前記窓枠取付板に対して前記第1アームと反対側に位置し、左右方向軸まわりの回転が規制された状態で前記窓枠取付板に沿って上下方向にスライドするスライド体、前記第1アーム一端の丸孔に内接する多角形状外側面を有し左右方向の通孔が形成された筒体、該筒体が嵌合する、前記スライド体に形成された左右方向の多角形状孔、前記窓枠取付板と前記第1アームとの間に介在し、前記筒体に外嵌する多角形状孔が形成された第1ワッシャ、該第1ワッシャとともに前記第1アームを挟む、前記筒体に外嵌する多角形状孔が形成された第2ワッシャ、並びに、該第2ワッシャに頭部が当止され、前記スライド体の螺孔又は前記スライド体に当止されるナットに螺合した左右方向の調整ボルトにより構成される請求項1記載の内倒し窓用ステー。
【請求項3】
前記筒体を前記スライド体と一体に形成してなる請求項2記載の内倒し窓用ステー。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2009−243089(P2009−243089A)
【公開日】平成21年10月22日(2009.10.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−89198(P2008−89198)
【出願日】平成20年3月31日(2008.3.31)
【出願人】(000175560)三協立山アルミ株式会社 (529)
【出願人】(000211695)中西金属工業株式会社 (222)
【Fターム(参考)】