説明

内燃機関の吸気装置

【課題】吸気流がEGR導入管やEGRガスと直接衝突することを回避し、吸気流から受ける影響を小さくしてEGRガスを各分岐管に均等に分配する。
【解決手段】吸気装置10を、エンジン本体1の一側部に下流端が接続される複数の分岐管16〜19と、分岐管16〜19の上流端が接続される吸気チャンバ20と、吸気チャンバの気筒配列方向における中央に接続される共通吸気導入部21とを備えるものとし、吸気チャンバ20のEGR導入通路33と対向する壁面20aに、共通吸気導入部21から流出する吸気がEGR導入通路33から流出するEGRガスと衝突することを妨げる分流板26を形成し、EGR導入通路33の下流端33aに、EGRガスを分流板26における共通吸気導入部21と反対側の下面に案内する延長管壁24を設ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、EGR導入通路が吸気マニホールドの吸気チャンバに接続された内燃機関の吸気装置に係る。
【背景技術】
【0002】
内燃機関に吸気を供給する吸気装置として、排出ガス中の窒素酸化物の低減等を図るために、内燃機関から排出される排気ガスの一部を吸気に混合させて再循環させる(EGR:Exhaust Gas Recirculation)技術が公知である。EGRガスを吸気に混入させる場合には、EGRガスと吸気(新気)とを十分に混合させることが望ましく、予混合室を設けたるようにしたものや、EGRガスの吹出口に隔壁板を設けてこの隔壁板に複数の孔を形成してEGRガスを分散させるようにしたものなど、混合を促進するための様々な吸気装置が提案されている。
【0003】
また、吸気チャンバ内における分岐管と相反する側において吸気チャンバの壁面を指向するようにEGR導入通路の下流端を形成し、EGR導入通路の下流端が指向する壁面に案内リブを形成して、EGRガスを各気筒へ均一に分配できるようにした発明も提案されている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平8−14127号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1の発明では、案内リブを設ける場合には、共通吸気導入部もEGR導入通路の下端と同様にチャンバ室における分岐管と相反する側に配置する必要があり、EGR導入通路を含む吸気装置が内燃機関本体から突出する幅が大きくなってスペース効率が悪くなることに加え、EGRガスが吸気流の影響を受けて均等に分配されない虞がある。
【0006】
本発明は、このような背景に鑑みなされたものであり、吸気流がEGR導入管やEGRガスと直接衝突することを回避し、吸気流から受ける影響を小さくしてEGRガスを各分岐管に均等に分配することができる内燃機関の吸気装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために本発明は、機関本体(1)に下流端が接続される複数の分岐管(16〜19)と、該分岐管の上流端が接続される吸気チャンバ(20)と、該吸気チャンバに接続される共通吸気導入部(21)と、前記吸気チャンバに接続されるEGR導入通路(33)とを備える内燃機関(E)の吸気装置(1)であって、前記吸気チャンバの前記EGR導入通路と対向する壁面(20a)には、前記共通吸気導入部から流出する吸気が前記EGR導入通路から流出するEGRガスと衝突することを妨げる分流板(26)が形成され、前記EGR導入通路の下流端(33a)に、前記EGRガスを前記分流板における前記共通吸気導入部と反対側の面に案内する案内手段(24)が設けられるように構成する。
【0008】
このような構成とすることにより、共通吸気導入部から流出する吸気とEGR導入通路から流出するEGRガスとが直接衝突することを回避し、分流板を介して緩慢に吸気とEGRガスとが混合されるため、吸気チャンバ内で吸気流の影響を受けることなくEGRガスを各分岐管に均等に分配することができる。
【0009】
また、本発明の一側面によれば、前記共通吸気導入部および前記EGR導入通路が、前記吸気チャンバの気筒配列方向における中央に接続されるように構成することができる。
【0010】
このような構成とすることにより、吸気およびEGRガスがいずれも吸気チャンバ中央に導入されるため、EGRガスを各気筒に均等に分配することができる。
【0011】
また、本発明の一側面によれば、前記複数の分岐管の上流端が前記吸気チャンバの前記機関本体側の壁面(22a)に開口し、前記EGR導入通路が、隣り合う分岐管(17、18)の開口(17o、18o)の間に配置されるように構成することができる。
【0012】
このような構成とすることにより、EGR導入通路が分岐管の並びと揃うため、吸気マニホールドをコンパクトに構成することができる。
【0013】
また、本発明の一側面によれば、前記吸気チャンバの前記機関本体側の壁面(22a)が気筒配列方向に対して前記機関本体側を凸とする曲面形状をなし、前記分流板の先端縁(26a)を気筒配列方向に対して前記機関本体側を凸とする曲面形状とし、且つ前記複数の分岐管について各上流端から前記分流板の先端縁までの距離を略等しくするように構成することができる。
【0014】
このような構成とすることにより、分流板と各分岐管の上流端との距離が略等しくなるため、EGRガスを各分岐管に均等に分配することができる。
【0015】
また、本発明の一側面によれば、前記吸気チャンバの前記EGR導入通路と対向する壁面(20a)が、気筒配列方向に対して前記機関本体と相反する側を凸とする曲面形状をなすように構成することができる。
【0016】
このような構成とすることにより、曲面の壁面に沿ってEGRガスを各分岐管まで円滑に流すことができる。
【0017】
また、本発明の一側面によれば、前記共通吸気導入部が、前記吸気チャンバと前記機関本体とが対向する方向(前後方向)および気筒配列方向(左右方向)と直交する方向(上方向)から前記吸気チャンバに接続され、前記案内手段は、前記EGR導入通路における前記共通吸気導入部側の管壁(24a)を延長して構成され、前記吸気チャンバの前記共通吸気導入部と対向する壁面(20b)が前記共通吸気導入部と相反する側を凸とする曲面形状をなすように構成することができる。
【0018】
このような構成とすることにより、分流板の共通吸気導入部と相反する側の面と、吸気チャンバの共通吸気導入部と対向する壁面との間の空間に、EGRガスが円滑に案内され、分流板の先端縁と複数の分岐管の開口が形成される吸気チャンバの壁面との空隙を介して、吸気とEGRガスとを緩慢に混合させることができる。
【発明の効果】
【0019】
このように本発明に係る内燃機関の吸気装置によれば、吸気流がEGR導入管やEGRガスと直接衝突することを回避し、吸気流から受ける影響を小さくしてEGRガスを各分岐管に均等に分配することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明に係る吸気装置を備えたエンジンの概略斜視図
【図2】図1に示す吸気マニホールドの平面図
【図3】図1に示す吸気マニホールドを一部破断して示す斜視図
【図4】図2中のIV−IV断面図
【図5】図4中のV−V断面図
【図6】吸気およびEGRガスの流れを示す図4に対応する断面図
【図7】EGRガスの流れを示す図5に対応する断面図
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明に係る内燃機関(以下、エンジンEと記す。)の吸気装置10の実施の形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、位置や方向を示す場合には、図1中の矢印で示す方向に従うものとする。
【0022】
図1に示すように、エンジンEは、直列4気筒のOHC型4サイクルエンジンであって、シリンダブロック2やオイルパン3、シリンダヘッド4、シリンダヘッドカバー5などからなるエンジン本体1と、エンジン本体1の側部上方を通ってエンジン本体1の後方へ延在する吸気管11や、エンジン本体1の上部後方に配置されて吸気管11の下流端が接続するエアクリーナー12、エアクリーナー12の上部に上流端が接続され、略上下方向に延在する吸気接続管13、吸気接続管13の下流端(下端)に設けられたスロットルバルブ14に接続する吸気マニホールド15などからなるダウンフロー型の吸気装置10とを主要構成要素として備えている。
【0023】
図2および図3に示すように、吸気マニホールド15は、エンジン本体1の後側側部に下流端が接続される4本の分岐管16〜19と、エンジン本体1の後方に対向配置され、分岐管16〜19の上流端が接続される吸気チャンバ20と、吸気接続管13の下流端(スロットルバルブ14)に接続され、吸気チャンバ20の気筒配列方向における中央に接続される共通吸気導入部21とを備えている。
【0024】
吸気チャンバ20は、ラグビーボール状の略長球形を呈しており、その内部に同形状のチャンバ室30を形成するとともに、長手方向に沿う軸線が気筒配列方向と平行となるように配置されている。
【0025】
共通吸気導入部21は、前方斜め上方から後方斜め下方へ向けてエンジン本体1側を弧の中心とするように湾曲して延在し、吸気チャンバ20に対して吸気チャンバ20の後部において略鉛直に接続されている。つまり、共通吸気導入部21は、吸気チャンバ20とエンジン本体1側とが対向する方向(前後方向)および気筒配列方向(左右方向)と直交する方向(上方向)から吸気チャンバ20に接続されている。
【0026】
共通吸気導入部21は円形断面を呈しており、図4に示すように、その内部に共通吸気導入通路31を形成している。共通吸気導入部21の直径は吸気チャンバ20の軸方向中央における直径よりも小さくなっている。そのため、吸気チャンバ20には、共通吸気導入部21よりも前方(エンジン本体1側)に膨出する膨出部22が形成される。
【0027】
そして、上記したように吸気チャンバ20がラグビーボール状の略長球形を呈することにより、膨出部22のエンジン本体1側の壁面22aは、気筒配列方向に対してエンジン本体1側を凸とする曲面形状となっている。
【0028】
4本の分岐管16〜19は、それぞれ吸気分岐通路36〜39を形成するとともに、平面視において各上流部が膨出部22の湾曲したエンジン本体1側の壁面22aに接続され、この壁面22aに対して略直交して放射状に略水平に延びた後、それぞれ上方へ湾曲してエンジン本体1の後側部に下流端が接続される。
【0029】
内側に配置された2本の第2および第3分岐管17、18は、吸気チャンバ20の中央寄りの断面積(長手方向の軸線に直交する断面積)が比較的大きな部分において吸気チャンバ20の前側下部に接続されており、外側に配置された2本の第1および第4分岐管16、19は、吸気チャンバ20の端部寄りの断面積が比較的小さな部分において吸気チャンバ20の前側部分に接続されている。外側の2本の第1および第4分岐管16、19には、湾曲した中央部位の内側に突出する態様で略鉛直に延在するリブ25が上流端から下流端にわたって一体形成されている。
【0030】
吸気チャンバ20の軸線方向(気筒配列方向)の中央、すなわち膨出部22の中央には、EGR導入通路33を形成するEGR導入管23が接続されている。EGR導入通路33は、エンジンEから排出される排気ガスの一部を吸気に混合させて再循環させるための通路であり、エンジンEの吸気装置10の一部を構成している。
【0031】
EGR導入通路33は、エンジン本体1の前方に配置された図示しない排気管との接続部を上流端として、シリンダヘッド4の内部を通ってエンジン本体1の後方へ導かれ、下方へ延びて第2分岐管17の下方を通過しつつ後方へ湾曲した後、その下流部が第2および第3分岐管17、18と略並行且つ略水平に延び、隣り合う第2および第3分岐管17、18の吸気チャンバ20に対する開口17o、18oの間で膨出部22の壁面22aの下部に接続(配置)されている。
【0032】
図4に併せて示すように、吸気チャンバ20のEGR導入通路33と対向する壁面20aには、共通吸気導入部21から流出する吸気がEGR導入通路33から流出するEGRガスと衝突することを妨げる分流板26が配置されている。分流板26は、吸気チャンバ20のEGR導入通路33と対向する壁面20aからEGR導入通路33へ向けて上向きに傾斜して延びている。
【0033】
また、吸気チャンバ20には、チャンバ室30内においてEGR導入通路33を膨出部22の壁面22aから更に延長させるように、前壁から略水平方向に延出する延長管壁24が一体形成されている。延長管壁24は、円形の管の上半部分と同様の形状を呈する上半管壁部24aおよび上半管壁部24aをその基端側で支持する支持部24bとからなり、EGR導入通路33を略水平に延長させるように直線状に形成されている。つまり、延長管壁24は、EGR導入通路33における共通吸気導入部21側の管壁を延長して構成される。これにより、EGR導入通路33の下流端33aに配置された延長管壁24が、EGRガスを分流板26の下面(共通吸気導入部21と反対側の面)に案内する案内手段として機能する。
【0034】
分流板26は、その先端縁26aが延長管壁24の上端と略同一高さにおいて延長管壁24の先端との間に若干の間隙を形成するように配置されている。また、図5に示すように、分流板26は、その先端縁26aが気筒配列方向に対してエンジン本体1側を凸とする曲面形状とされるとともに、想像線で示す4本の分岐管16〜19の各上流端から先端縁26aまでの距離L1〜L4を略等しくするような気筒配列方向に長い形状とされている。
【0035】
そして、上記したように吸気チャンバ20がラグビーボール状の略長球形を呈することにより、吸気チャンバ20のEGR導入通路33と対向する壁面20aが、前側(気筒配列方向に対してエンジン本体1と相反する側)を凸とする曲面形状をなし、同様に、吸気チャンバ20の共通吸気導入部21と対向する壁面20bが、下側(共通吸気導入部21と相反する側)を凸とする曲面形状となっている。
【0036】
図6に示すように、吸気チャンバ20のEGR導入通路33と対向する壁面20aに、共通吸気導入部21から流出する吸気がEGRガスと衝突することを妨げる分流板26が配置され、EGR導入通路33の下流端33aに、EGRガスを分流板26における共通吸気導入部21と反対側の面(下面)に案内する延長管壁24が設けられたことにより、共通吸気導入部21から流出する吸気とEGR導入通路33から流出するEGRガスとが直接衝突することが回避され、分流板26を介して緩慢に吸気とEGRガスとが混合されるため、吸気チャンバ20内で吸気流の影響を受けることなくEGRガスを各分岐管16〜19(気筒)に均等に分配することができる。
【0037】
また、共通吸気導入部21およびEGR導入通路33が、吸気チャンバ20の気筒配列方向における中央に接続されるように構成されたことにより、図7に示すように、吸気チャンバ20の中央に導入されたEGRガスを各分岐管16〜19に均等に分配することができる。
【0038】
さらに、吸気チャンバ20のエンジン本体1側の壁面22aが気筒配列方向に対してエンジン本体1側を凸とする曲面形状をなし、分流板26の先端縁26aを気筒配列方向に対してエンジン本体1側を凸とする曲面形状として、4本の分岐管16〜19について各上流端から分流板26の先端縁26aまでの距離を略等しくしたことによっても、EGRガスが各分岐管16〜19に均等に分配されるようになっている。
【0039】
一方、4本の分岐管16〜19の上流端が吸気チャンバ20のエンジン本体1側の壁面22aに開口し、EGR導入通路33が、隣り合う第2および第3分岐管17、18の開口17o、18oの間に配置されるように構成されたことにより、EGR導入通路33が第2および第3分岐管17、18の並びと揃うため、吸気マニホールド15がコンパクトになっている。
【0040】
他方、吸気チャンバ20のEGR導入通路33と対向する壁面20aが、気筒配列方向に対してエンジン本体1と相反する側を凸とする曲面形状をなすように構成されたことにより、曲面の壁面20aに沿ってEGRガスが各分岐管16〜19まで円滑に流れる。
【0041】
そして、図6に示すように、共通吸気導入部21が、上方向(吸気チャンバ20とエンジン本体1とが対向する方向および気筒配列方向と直交する方向)から吸気チャンバ20に接続され、延長管壁24がEGR導入通路33を延長させる上半管壁部24a(EGR導入通路33における共通吸気導入部21側の管壁)を有し、吸気チャンバ20の共通吸気導入部21と対向する壁面20bが共通吸気導入部21と相反する下側を凸とする曲面形状をなすように構成されたことにより、分流板26の下面(共通吸気導入部21と相反する側の面)と、吸気チャンバ20の共通吸気導入部21と対向する壁面20bとの間の空間に、EGRガスが円滑に案内され、分流板26の先端縁26aと4本の分岐管16〜19の上流端が接続する壁面22aとの空隙を介して、吸気とEGRガスとを緩慢に混合させることができる。
【0042】
以上で具体的実施形態の説明を終えるが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、各部材の具体的形状や配置、数量などは、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。例えば上記実施形態では、本発明に係る吸気装置10を直列4気筒のエンジンEに適用しているが、2気筒エンジンや直列6気筒エンジン、V型エンジンなどにも適用可能である。なお、EGR導入通路33が吸気チャンバ20の気筒配列方向の中央に配置されることから、吸気チャンバ20に接続する分岐管の数は偶数が好ましい。
【0043】
また、上記実施形態では、分流板26の先端縁26aと延長管壁24の先端上部とを略同一高さに配置し、両者の間に若干の間隙が形成されるような構成としているが、分流板26が延長管壁24の先端上方を覆うような構成や、分流板26の先端縁26aと延長管壁24の先端上部とを当接或いは連結するような構成としてもよい。また、上記実施形態では分流板26をEGR導入通路33へ向けて上向きに傾斜させているが、水平に配置してEGR導入通路33と平行となるようにしてもよい。さらに、分流板26と吸気チャンバ20との接続部を曲面形状にして、吸気やEGRガスが更に円滑に流れるようにしてもよい。
【0044】
また、上記実施形態に示した本発明に係る内燃機関の吸気装置10は、必ずしも全ての構成要素を必須とするものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて適宜取捨選択することが可能である。
【符号の説明】
【0045】
1 エンジン本体
10 吸気装置
15 吸気マニホールド
16 第1分岐管
17 第2分岐管
17o 開口
18 第3分岐管
18o 開口
19 第4分岐管
20 吸気チャンバ
20a EGR導入通路と対向する壁面
20b 共通吸気導入部と対向する壁面
21 共通吸気導入部
22 吸気チャンバの膨出部
22a 膨出部のエンジン本体側の壁面
24 延長管壁(案内手段)
24a 上半管壁部
26 分流板
26a 先端縁
30 チャンバ室
31 共通吸気導入通路
33 EGR導入通路
33a 下流端
E エンジン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
機関本体に下流端が接続される複数の分岐管と、該分岐管の上流端が接続される吸気チャンバと、該吸気チャンバに接続される共通吸気導入部と、前記吸気チャンバに接続されるEGR導入通路とを備える内燃機関の吸気装置であって、
前記吸気チャンバの前記EGR導入通路と対向する壁面には、前記共通吸気導入部から流出する吸気が前記EGR導入通路から流出するEGRガスと衝突することを妨げる分流板が形成され、
前記EGR導入通路の下流端に、前記EGRガスを前記分流板における前記共通吸気導入部と反対側の面に案内する案内手段が設けられたことを特徴とする内燃機関の吸気装置。
【請求項2】
前記共通吸気導入部および前記EGR導入通路が、前記吸気チャンバの気筒配列方向における中央に接続されたことを特徴とする、請求項1に記載の内燃機関の吸気装置。
【請求項3】
前記複数の分岐管の上流端が前記吸気チャンバの前記機関本体側の壁面に開口し、
前記EGR導入通路が、隣り合う分岐管の開口の間に配置されたことを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の内燃機関の吸気装置。
【請求項4】
前記吸気チャンバの前記機関本体側の壁面が気筒配列方向に対して前記機関本体側を凸とする曲面形状をなし、
前記分流板の先端縁を気筒配列方向に対して前記機関本体側を凸とする曲面形状とし、且つ前記複数の分岐管について各上流端から前記分流板の先端縁までの距離を略等しくしたことを特徴とする、請求項3に記載の内燃機関の吸気装置。
【請求項5】
前記吸気チャンバの前記EGR導入通路と対向する壁面が、気筒配列方向に対して前記機関本体と相反する側を凸とする曲面形状をなすことを特徴とする、請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の内燃機関の吸気装置。
【請求項6】
前記共通吸気導入部が、前記吸気チャンバと前記機関本体とが対向する方向および気筒配列方向と直交する方向から前記吸気チャンバに接続され、前記案内手段は、前記EGR導入通路における前記共通吸気導入部側の管壁を延長して構成され、前記吸気チャンバの前記共通吸気導入部と対向する壁面が前記共通吸気導入部と相反する側を凸とする曲面形状をなすことを特徴とする、請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の内燃機関の吸気装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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