説明

内視鏡挿入部保護部材、内視鏡システム

【課題】内視鏡挿入部の外周に、大径化を極力防いで容易に装脱することができるとともに、簡単な構成かつ耐久性を有する内視鏡挿入部保護部材を提供する。
【解決手段】内視鏡の挿入部の外周に被覆されることにより該外周を保護する、挿入部の挿入方向Sに沿って設定長さpを有する1本のコイルから構成されたコイル20であって、コイル20の挿入方向Sにおける一端側部位20aのコイル径は、挿入部の径よりも小さい第1の径aに形成されており、コイル20の挿入方向Sにおける他端側部位20bのコイル径は、挿入部の径よりも大きい第2の径bに形成されていることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、内視鏡の挿入部の外周に被覆されることにより該外周を保護する、前記挿入部の挿入方向に沿って設定長さを有する1本のコイルから構成された内視鏡挿入部保護部材、内視鏡システムに関する。
【背景技術】
【0002】
周知のように、工業用分野において用いられる内視鏡は、内視鏡の細長い挿入部をジェットエンジン内や、自動車のエンジン内、工場の配管等の被検体内に挿入することによって、被検体内の被検部位の傷及び腐蝕等の観察や各種処置等を行うことができる。
【0003】
ここで、工業用分野において用いられる内視鏡の挿入部は、挿入後、意図せず被検体内の硬質な部品や被検体の硬質な壁面に頻繁に接触してしまうことがある。例えば1日において、挿入部を1000回以上、被検体内に対して挿抜して使用する場合もあり、挿抜を繰り返すと、挿入部の外表面が頻繁に硬質な部品または壁面に接触してしまうことから、摩耗により挿入部の外表面を構成する部品が破損してしまうといった問題があった。
【0004】
このように、挿入部が摩耗してしまった場合には、使用者は、通常、内視鏡を修理に出して挿入部を交換するか、挿入部の外表面を構成する部品の交換を行う必要が生じるが、挿入部は、通常、高価なものであることから、挿入部の交換は使用者にとって経済的な負担が大きい他、挿入部の外表面を構成する部品を交換する作業は大変煩雑であることから、修理に時間がかかってしまい、その間、内視鏡観察が行えなくなってしまうといった問題があった。
【0005】
このような問題に鑑み、特許文献1には、内視鏡の挿入部の外周に、挿入部を保護する保護部材、具体的には径の小さい金属素線を編組したブレードが被覆された構成が開示されている。このような構成によれば、ブレードが被検体内の部品または壁面に接触することから、ブレードにより、挿入部の外表面の破損を防止することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平4−235518号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1に開示された保護部材を構成する金属素線を編組したブレードは、鋳物のような表面の粗い部位に対して繰り返し接触してしまうと、破損してしまうといった欠点があった。
【0008】
また、金属素線を編組したブレードは、ある程度剛性を有することから、湾曲部に被覆すると、湾曲部が湾曲し難くなってしまうといった問題もあった。
【0009】
さらに、特許文献1に開示された保護部材は、交換を行い易くするよう、固定部材及びビス等を介して挿入部の外表面に固定されているが、固定部材の装着後、固定部材の分だけ挿入部の径が大径化してしまうといった問題があった。
【0010】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、内視鏡挿入部の外周に、大径化を極力防いで容易に装脱することができるとともに、簡単な構成かつ耐久性を有する内視鏡挿入部保護部材、内視鏡システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成するために本発明による内視鏡挿入部保護部材は、内視鏡の挿入部の外周に被覆されることにより該外周を保護する、前記挿入部の挿入方向に沿って設定長さを有する1本のコイルから構成された内視鏡挿入部保護部材であって、前記コイルの前記挿入方向における一端側部位のコイル径は、前記挿入部の径よりも小さい第1の径に形成されており、前記コイルの前記挿入方向における前記一端側部位とは反対の他端側部位のコイル径は、前記挿入部の径よりも大きい第2の径に形成されていることを特徴とする。
【0012】
また、内視鏡システムは、請求項1〜5のいずれか1項に記載の内視鏡挿入部保護部材と、前記内視鏡挿入部保護部材が前記挿入部に被覆される内視鏡と、を具備することを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、内視鏡挿入部の外周に、大径化を極力防いで容易に装脱することができるとともに、簡単な構成かつ耐久性を有する内視鏡挿入部保護部材、内視鏡システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本実施の形態を示す内視鏡挿入部保護部材が挿入部の外周に被覆される内視鏡を具備する内視鏡装置の構成の概略を示す斜視図
【図2】図1の内視鏡の挿入部の外周に、内視鏡挿入部保護部材が被覆された状態における内視鏡システムを具備する内視鏡装置の構成の概略を示す斜視図
【図3】図2の内視鏡挿入部保護部材を拡大して示す図
【図4】図3の内視鏡挿入部保護部材の一端側部位及び他端側部位を、図3中のIV1、IV2の方向からそれぞれみた側面図
【図5】図2中のV-V線に沿う挿入部及び内視鏡挿入部保護部材の断面を簡略化して示す図
【図6】コイルの一端側部位と他端側部位との間に粗巻き部を設けたコイルの変形例を示す図
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。◎
図1は、本実施の形態を示す内視鏡挿入部保護部材が挿入部の外周に被覆される内視鏡を具備する内視鏡装置の構成の概略を示す斜視図、図2は、図1の内視鏡の挿入部の外周に、内視鏡挿入部保護部材が被覆された状態における内視鏡システムを具備する内視鏡装置の構成の概略を示す斜視図である。
【0016】
また、図3は、図2の内視鏡挿入部保護部材を拡大して示す図、図4は、図3の内視鏡挿入部保護部材の一端側部位及び他端側部位を、図3中のIV1、IV2の方向からそれぞれみた側面図、図5は、図2中のV-V線に沿う挿入部及び内視鏡挿入部保護部材の断面を簡略化して示す図である。
【0017】
図1に示すように、内視鏡装置1は、内視鏡2と光源装置3とから主要部が構成されている。内視鏡2は、被検体内に挿入される細長な挿入部4と、該挿入部4の挿入方向Sの基端側(以下、単に基端側と称す)に接続された操作部5と、該操作部5から延出されたライトガイドコード6と、該ライトガイドコード6の延出端に設けられた、光源装置3に接続自在なコネクタ7とを具備して主要部が構成されている。尚、操作部5には、被検体内を肉眼で観察する用の接眼部8が設けられている。
【0018】
挿入部4は、先端側部位である硬質な先端部9と、該先端部9の基端側に位置する湾曲部10と、該湾曲部10の基端側に位置する可撓管部11とを具備して主要部が構成されている。
【0019】
尚、湾曲部10は、操作部5に設けられた湾曲操作ノブ15が操作されることにより、例えば上下左右の4方向に湾曲自在となっている。また、先端部9は、挿入方向Sに沿ってfの長さを有しているとともに、湾曲部10は、挿入方向Sに沿ってjの長さを有している。
【0020】
ここで、図2に示すように、挿入部4の外周に、1本のコイルから構成された内視鏡挿入部保護部材(以下、コイルと称す)20が被覆自在となっている。尚、本実施の形態においては、コイル20と内視鏡2とにより、内視鏡システム100が構成されている。
【0021】
コイル20は、図3に示すように、例えば0.25mm〜0.30mmの線径を有するステンレス等から断面が円形状となるよう構成された細長な素線21が、挿入方向Sに沿って設定長さpに、螺旋状に密巻きされることにより形成されている。
【0022】
また、図3、図4に示すように、コイル20は、挿入方向Sの一端側部位20aのコイル径が、挿入部4の、例えば4.0mm〜4.1mmを有する径g(図1、図5参照)よりも小さい、例えば3.8mmを有する第1の径aとなるとともに、挿入方向Sにおける一端側部位とは反対の他端側部位20bのコイル径が、挿入部4の径gよりも大きい、例えば4.6mmを有する第2の径bとなるよう素線21が密巻きされている(a<g<b)。
【0023】
さらに、一端側部位20aと他端側部位20bとの間の部位20cは、挿入方向Sに沿って、第1の径aよりも大きく第2の径bよりも小さい、例えば4.1mmを有する第3の径cとなるよう素線21が密巻きされている(a<c<b)。
【0024】
尚、第3の径cは、第2の径bと同じ径となるよう素線21が密巻きされていても構わない(a<c≦b)。また、第3の径cは、挿入部4の径gと同じか径gよりも大きくなるよう、素線21が密巻きされている(g≦c)。
【0025】
コイル20は、他端側部位20bから一端側部位20aに向けて、挿入部4の先端部9を介して挿入部4の外周に被覆されていくことにより、挿入部4の外周に被覆される。尚、図2においては、コイル20は、先端部9、湾曲部10、可撓管部11の一部を被覆する長さpを一例に挙げて示しているが、長さpは、挿入部4全体を挿入方向Sに沿って覆う長さであっても構わないし、少なくとも破損しやすい湾曲部10を覆う長さであれば、どの長さに形成されていても構わない(j<p)。
【0026】
また、挿入部4の外周に対して被覆されたコイル20は、一端側部位20aの第1の径aが、挿入部4の径gよりも小さいことによって、図5の1点鎖線の矢印に示すように、一端側部位20aを構成する素線21が、被覆後、径方向R内側に縮径して、弾性力により先端部9を締め付けることにより固定されている。
【0027】
また、挿入部4の外周からコイル20を取り外す際は、一端側部位20aを構成する素線21を巻き方向の反対側に回転させることにより、弾性力に抗して一端側部位20aを径方向Rに拡径して、先端部9側からコイル20を引き抜くことにより、容易に、コイル20を取り外すことができるため、挿入部4の外周に対してコイル20の装脱が容易な構成となっている。
【0028】
ここで、挿入部4の外周に対するコイル20の被覆方法を、以下説明する。先ず作業者は、挿入部4の先端部9に対して、他端側部位20bを被覆させる。この際、他端側部位20bの第2の径bが、挿入部4の径gと同じまたは径gよりも小さいと、被覆させ難くなるが、本構成においては、他端側部位20bの第2の径bは、挿入部4の径gよりも大きく形成されていることから、コイル20を構成する素線21に引っ掛かることなく、先端部9に対して、他端側部位20bを簡単に被覆させることができる。
【0029】
次いで、作業者は、図5に示すように、挿入部4の外周に対して、他端側部位20bが挿入方向Sの後方(以下、単に後方と称す)に進行するよう、コイル20を被覆させていく。
【0030】
この際、一方、部位20cの第3の径cが、挿入部4の径gよりも大きく形成されておれば、コイル20を後方に進行させる際、素線21に挿入部4が引っ掛かってしまうことがない。
【0031】
他方、部位20cの第3の径cが、挿入部4の径gと同じ径に形成されておれば、コイル20を後方に進行させる際、素線21に挿入部4が引っ掛かってしまうことから、作業者は、片方の手で、他端側部位20bを保持し、もう片方の手で部位20cを、挿入方向Sの前方側に引っ張って、部位20cを挿入方向Sに沿って引っ張った状態で、部位20cを引っ張る手を用いて部位20cの第3の径cを、素線21を巻き方向の反対側に回転させることにより弾性力に抗して径方向Rに拡径しながら、挿入部4に対して、コイル20を被覆させていく。
【0032】
最後に、挿入部4の外周に対して、他端側部位20b、部位20cが被覆し終えたら、作業者は、一端側部位20aを、素線21を巻き方向の反対側に回転させることにより弾性力に抗して径方向Rに拡径して、一端側部位20aを、挿入部4の先端部9の外周に被覆する。
【0033】
被覆後、一端側部位20aの第1の径aは、挿入部4の径gよりも小さく形成されていることから、一端側部位20aを構成する素線21が径方向Rにおいて弾性力により縮径することにより、一端側部位20aは、先端部9の外周に対して固定される。即ち、挿入部4の外周に対して、コイル20は固定される。
【0034】
このように、本実施の形態においては、挿入部4の外周に、断面が円形状となるよう構成された素線21が、挿入方向Sに沿って設定長さpに、密巻きされることにより形成された1本のコイル20が被覆されていると示した。
【0035】
このことによれば、挿入部4を、繰り返し被検体内に挿入したとしても、挿入部4の外周にコイル20が被覆されていることから、挿入部4の外表面を構成する部品が、被検体内の硬質な部品または壁面に接触して摩耗により破損してしまうことを防ぐことができる他、コイル20を構成する素線21は、断面が円形状から形成されていることから、素線21が被検体内の硬質な部品または壁面に接触したとしても、接触対象から逃げやすく摩耗し難くなっているため、コイル20自体の損傷も少ない。
【0036】
また、コイル20の一端側部位20aの第1の径aが、挿入部4の径gよりも小さく、他端側部位20bの第2の径bが、挿入部4の径gよりも大きく、さらに、一端側部位20aと他端側部位20bとの間の部位20cの第3の径cが、第1の径aよりも大きく第2の径bよりも小さくなるよう素線21が密巻きされて、コイル20は挿入方向Sに沿ってpの長さに形成されていると示した。
【0037】
また、部位20cの第3の径cは、挿入部4の径gと同じか径gよりも大きくなるよう、素線21が密巻きされて、コイル20は形成されていると示した。
【0038】
このことによれば、挿入部4の外周に対して、コイル20を先端部9側から被覆させて行く際、最初に被覆する他端側部位20bの第2の径bが、挿入部4の径gよりも大きく形成されていることから、他端側部位20bを構成する素線21に先端部9が引っ掛かってしまうことなく、スムーズにコイル20を被覆させていくことができる。
【0039】
また、一端側部位20aの第1の径aが、挿入部4の径gよりも小さく形成されていることにより、コイル20の被覆後、コイル20は、一端側部位20aを構成する素線21が径方向Rに弾性力を以て縮径することによって挿入部4の外周に対して固定されるため、別途、コイル20の固定機構を設ける必要が無い。よって、コイル20を被覆したとしても、挿入部4の径は、コイル20の素線21の径分だけ、径方向Rに拡径することから、挿入部4の大径化を極力防ぐことができる。
【0040】
さらに、挿入部4の径gよりも小さい一端側部位20aは、挿入方向Sにおいて、先端部9よりも短く形成されており、部位20cの第3の径cは、挿入部4の径gと同じか径gより大きく形成されていることから、挿入部4の外周に対してコイル20を、一端側部位20aまで、スムーズに被覆させていくことができるとともに、径が小さく被覆させ難い一端側部位20aは、挿入方向Sにおいて非常に短く形成されているため、コイル20全体を、挿入部4の外周に対して素早く被覆させることができる。
【0041】
以上から、挿入部4の外周に、大径化を極力防いで容易に装脱することができるとともに、簡単な構成かつ耐久性を有するコイル20、内視鏡システム100を提供することができる。
【0042】
尚、以下、変形例を、図6を用いて示す。図6は、コイルの一端側部位と他端側部位との間に粗巻き部を設けたコイルの変形例を示す図である。
【0043】
本実施の形態においては、コイル20は、素線21が挿入方向Sに沿って設定長さpに、螺旋状に密巻きされることにより形成されていると示した。
【0044】
これに限らず、図6に示すように、コイル20’は、一端側部位20a’と他端側部位20b’との間の部位20c’に、粗巻き部120が設けられるよう、素線21’が挿入方向Sに沿って設定長さpに螺旋状に巻回されることにより形成されていても構わない。
【0045】
このように、コイル20’に粗巻き部120が設けられておれば、コイル20’を挿入部4の外周に被覆した状態で、挿入部4を被検体内に挿入するに当たり、挿入部4を捩る際、操作者の指が、粗巻き部120の素線21’に引っ掛かることから、指が滑ることなく、挿入部4を捩ることができる。
【0046】
また、本実施の形態においては、コイル20は、挿入部4の径gよりも小さい第1の径aを有する一端側部位20aを有していると示したが、これに限らず、一端側部位20aを設けずに、部位20cの先端に、挿入方向先端側に向かうに従い、内部の径が小さくなる、挿入部4の外周に被覆自在な外表面が硬化処理されたキャップを固定し、コイル20を後方に牽引して、キャップの内部を挿入部4の外周に引っ掛けることにより、挿入部4の外周、具体的には先端部9の外周に対してコイル20を固定する構成を、コイル20は有していても構わない。
【0047】
尚、この構成において、コイル20を後方に牽引する必要があるのは、キャップは、先端部9を被覆した状態においては、単に先端部9の外周に引っ掛かっているだけなので、牽引をやめると前方側からコイル20が滑落してしまうためである。
【0048】
また、本実施の形態においては、操作部5に接眼部8を有する内視鏡を例に挙げて示したが、これに限らず、コイル20を挿入部4の外周に被覆させる内視鏡はどのような内視鏡であっても構わないことは勿論であり、直視型、側視型の双方に適用可能であるということは云うまでもない。
【符号の説明】
【0049】
2…内視鏡
4…挿入部
9…先端部(先端側部位)
10…湾曲部
20…コイル(内視鏡挿入部保護部材)
20a…一端側部位
20b…他端側部位
21…素線
100…内視鏡システム
120…粗巻き部
a…第1の径
b…第2の径
c…第3の径
f…先端部の長さ
g…挿入部の径
S…挿入方向

【特許請求の範囲】
【請求項1】
内視鏡の挿入部の外周に被覆されることにより該外周を保護する、前記挿入部の挿入方向に沿って設定長さを有する1本のコイルから構成された内視鏡挿入部保護部材であって、
前記コイルの前記挿入方向における一端側部位のコイル径は、前記挿入部の径よりも小さい第1の径に形成されており、
前記コイルの前記挿入方向における前記一端側部位とは反対の他端側部位のコイル径は、前記挿入部の径よりも大きい第2の径に形成されていることを特徴とする内視鏡挿入部保護部材。
【請求項2】
前記コイルの前記一端側部位は、前記コイルが前記挿入部の外周に被覆された際、前記挿入部における湾曲部よりも前記挿入方向の先端側部位に対して、該先端側部位よりも径が小さいことにより固定されていることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡挿入部保護部材。
【請求項3】
前記コイルにおける前記一端側部位と前記他端側部位との間は、前記挿入方向に沿って、前記第1の径よりも大きく、前記第2の径と同じまたは前記第2の径よりも小さい第3の径を有していることを特徴とする請求項1または2に記載の内視鏡挿入部保護部材。
【請求項4】
前記コイルは、該コイルの素線が、前記挿入方向に沿って螺旋状に密巻きされることにより形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の内視鏡挿入部保護部材。
【請求項5】
前記コイルの前記一端側部位と前記他端側部位との間の部位に、前記コイルの素線が螺旋状に粗巻きされた粗巻き部が少なくとも一部に形成されていることを特徴とする請求項4に記載の内視鏡挿入部保護部材。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれか1項に記載の内視鏡挿入部保護部材と、
前記内視鏡挿入部保護部材が前記挿入部に被覆される内視鏡と、
を具備することを特徴とする内視鏡システム。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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