説明

再生システムおよび再生方法

【課題】USBメモリなどのデータ再生ソースに記憶される楽曲などのデータの中から、所望の再生のためのデータを容易に探して再生すること。
【解決手段】本発明に係る再生システム1は、複数の再生ソース5,34,35などの中から選択された再生ソースを再生する再生システム1である。そして、この再生システム1は、再生のためのデータ25が記憶されたデータ再生ソース5と、データ再生ソース5のデータの一部を、従属的な再生ソースの再生対象とする再生対象選択手段64と、データ再生ソース5および従属的な再生ソースを含む複数の再生ソース5,34,35などの中から従属的な再生ソースが選択された場合、従属的な再生ソースの再生対象を再生する再生手段63と、を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、再生システムおよび再生方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、複数の音楽アイテムの再生順を規定するプレイリストデータを記憶装置に記憶しておき、プレイリストデータを表示器に表示するとともに、プレイリストデータに従った順に音楽アイテムを再生する音楽再生装置を開示する。そして、この音楽再生装置では、プレイリストデータ中に、プレイリストデータによって指定される音楽アイテムを再生するか否かを指定する再生指定データを設定することができる。
【0003】
【特許文献1】特開2006−196058号公報(特許請求の範囲など)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の音楽再生装置では、予め作成されたプレイリストデータ中に、再生するか否かを指定することで、プレイリストに登録された楽曲の一部を再生することができる。つまり、楽曲が多くなった場合でも、その一部の楽曲のみを再生することが可能となる。
【0005】
ところで、現在、所謂USB(Universal Serial Bus)メモリなどが広く利用されている。そこで、このUSBメモリなどに記録されている楽曲データなどを、自動車などの車両に設置された車両用オーディオシステムを利用して再生することが考えられる。
【0006】
しかしながら、最近のUSBメモリなどの記憶容量の大容量化が著しく、USBメモリなどには、たとえば数百曲の楽曲を記憶させることが可能になっている。そして、USBメモリなどに記憶された多数の楽曲などを車両用オーディオシステムにおいて再生する場合、ユーザは、まず、USBメモリなどが記憶する多数の楽曲中から所望の楽曲を探さなければならない。
【0007】
そこで、特許文献1にあるように、USBメモリなどに、車両用オーディオシステムで再生するか否かを指定した楽曲のリストを記録することが考えられる。この指定がなされたリストにより、車両用オーディオシステムが再生対象とする楽曲を絞り込むことができる。ユーザは、USBメモリなどが記憶する楽曲が多い場合でも、この指定により絞り込まれた楽曲の中から所望の楽曲を容易に探して再生することができる。
【0008】
しかしながら、車両用オーディオシステムでの再生対象とするか否かをリストにおいて指定する場合、ユーザは、再生をする前にその指定作業をしなければならくなる。また、USBメモリなどから車両用オーディオシステムへ楽曲をコピーなどにより移し替え、その際に再生するものを指定することも考えられるが、その指定作業には時間がかかり、ユーザにとって、とても面倒に感じる作業となってしまう。
【0009】
しかも、そのような指定をしてしまったリストは、車両用オーディオシステムで利用することを目的としているため、車両用オーディオシステム以外での利用に流用し難い。携帯型の音楽再生装置などを車両用オーディオシステムで利用することがメインではないユーザにとって、車両用オーディオシステムでの利用のためだけにこのようなリストを作成し且つ指定をすることは面倒である。
【0010】
本発明は、USBメモリなどのデータ再生ソースに記憶される楽曲などのデータの中から、所望の再生のためのデータを容易に探して再生することができる再生システムおよび再生方法を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明に係る再生システムは、複数の再生ソースの中から選択された再生ソースを再生する再生システムである。そして、この再生システムは、再生のためのデータが記憶されたデータ再生ソースと、データ再生ソースのデータの一部を、従属的な再生ソースの再生対象とする再生対象選択手段と、データ再生ソースおよび従属的な再生ソースを含む複数の再生ソースの中から従属的な再生ソースが選択された場合、従属的な再生ソースの再生対象を再生する再生手段と、を有する。
【0012】
本発明に係る再生システムは、上述した発明の構成に加えて以下の特徴を有するものである。すなわち、再生対象選択手段および再生手段は、データ再生ソースと通信可能な再生装置に設けられる。また、再生対象選択手段は、再生装置がデータ再生ソースと通信可能な状態において、従属的な再生ソースの再生対象を選択する。
【0013】
本発明に係る再生システムは、上述した発明の構成に加えて以下の特徴を有するものである。すなわち、再生対象選択手段および再生手段は、データ再生ソースと通信可能な再生装置に設けられる。また、再生装置は、再生装置がデータ再生ソースと通信可能でなくなった場合、データ再生ソースとともに従属的な再生ソースを、再生ソースとして選択できないようにするソース選択手段を有する。
【0014】
本発明に係る再生システムは、上述した発明の構成に加えて以下の特徴を有するものである。すなわち、再生対象選択手段および再生手段は、メモリとともに、データ再生ソースと通信可能な再生装置に設けられる。また、再生対象選択手段は、従属的な再生ソースの再生対象に関するデータをメモリに記憶させる。再生装置は、再生装置がデータ再生ソースと通信可能でなくなった場合、メモリから従属的な再生ソースのデータを削除することにより、従属的な再生ソースを初期化する。
【0015】
本発明に係る再生システムは、上述した発明の構成に加えて以下の特徴を有するものである。すなわち、再生対象選択手段は、データ再生ソースの再生中に選択されたものを従属的な再生ソースの再生対象として登録すること、および/または、従属的な再生ソースの再生中に選択されたものを従属的な再生ソースの再生対象から削除する。
【0016】
本発明に係る再生システムは、上述した発明の構成に加えて以下の特徴を有するものである。すなわち、再生手段は、従属的な再生ソースの再生対象を選択するために、データ再生ソースの再生対象を一部分ずつ順番に再生する。
【0017】
本発明に係る再生システムは、上述した発明の構成に加えて以下の特徴を有するものである。すなわち、データ再生ソースはフォルダにより分類されている。また、再生手段は、従属的な再生ソースの再生対象を選択するために、データ再生ソースの再生対象をフォルダ毎に1つずつ再生する。再生対象選択手段は、再生中に選択されたものをフォルダ単位で従属的な再生ソースの再生対象とする。
【0018】
本発明に係る再生システムは、上述した発明の構成に加えて以下の特徴を有するものである。すなわち、再生手段は、データ再生ソースの再生対象を再生する場合、従属的な再生ソースの再生対象ではないものを再生する。
【0019】
本発明に係る再生方法は、再生のためのデータが記憶されたデータ再生ソースを含む、複数の再生ソースの中から選択された再生ソースを再生する再生方法である。そして、この再生方法は、データ再生ソースのデータの一部を、従属的な再生ソースの再生対象とするステップと、データ再生ソースおよび従属的な再生ソースを含む複数の再生ソースの中から従属的な再生ソースが選択された場合、従属的な再生ソースの再生対象を再生するステップと、を有する。
【発明の効果】
【0020】
本発明では、USBメモリなどのデータ再生ソースに記憶される楽曲などのデータの中から、所望の再生のためのデータを容易に探して再生することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、本発明の実施の形態に係る再生システムおよび再生方法を、図面に基づいて説明する。別体のデータ再生ソースは、USBメモリを例として説明する。再生方法は、再生システムの動作の一部として説明する。
【0022】
図1は、本発明の実施の形態に係る再生システム1を示すシステム構成図である。再生システム1は、カラー液晶装置2およびスピーカ3が接続される再生装置4と、この再生装置4に対して抜きさし可能なUSBメモリ5と、を有する。たとえば、カラー液晶装置2は自動車のダッシュボードに配設され、再生装置4は自動車のセンターコンソールに配設され、スピーカ3は、自動車のドア内などに配設される。
【0023】
図2は、図1中の再生装置4を示す正面図である。再生装置4のフロントパネル10には、6つのプリセットボタン11〜16と、メニューボタン17と、ADDボタン18と、DELボタン19と、文字などを表示することができる長尺の液晶パネル20と、が配設される。以下において、6つのプリセットボタン11〜16について互いを区別して説明する場合には、左側から順番に第一から第六の番号を付加して説明する。なお、フロントパネル10は、開閉可能であり、フロントパネル10の裏側にCD(コンパクトディスク)などを格納するための図示外のスロットが設けられている。
【0024】
図3は、図1中のUSBメモリ5および再生装置4の詳細な構成を示すブロック図である。
【0025】
データ再生ソースとしてのUSBメモリ5は、複数の楽曲ファイル25と、USBメモリ管理データ26と、を記憶する。楽曲ファイル25は、楽曲を再生するためのデータを記憶するものであり、その再生データに加えてたとえば楽曲名によるファイル名などの属性情報を有する。USBメモリ管理データ26は、USBメモリ5に記憶されるファイルを管理するファイルシステム用のデータである。
【0026】
図4は、図3中のUSBメモリ管理データ26と、図3中の後述する仮想USB管理データ72との対応関係を示す説明図である。
【0027】
USBメモリ管理データ26は、図4の左側に示すように、ファイル管理データ27とフォルダ管理データ28とを有する。ファイル管理データ27は、USBメモリ5に記憶される楽曲ファイル25のファイル名などの属性情報とを有する。フォルダ管理データ28は、USBメモリ5に登録されたフォルダのフォルダ名などの属性情報を有する。このファイル管理データ27やフォルダ管理データ28により、USBメモリ5中において各楽曲ファイル25を特定することができる。
【0028】
図4の例は、USBメモリ5に6つの楽曲ファイル25が記憶されている場合のものである。そして、USBメモリ管理データ26は、ファイル管理データ27としてその6つの楽曲ファイル25のファイル名と、フォルダ管理データ28として10個のフォルダのフォルダ名とを、フォルダによる階層構造により互いを関連付けて記憶する。USBメモリ5を利用するファイルシステムは、このUSBメモリ管理データ26を用いて、メモリ中のフォルダやファイルを特定したり、データの書込み先や読込み元を特定したりすることができる。
【0029】
図3に戻り、再生装置4は、キーデバイス31、USBモジュール32、液晶パネル20、再生ソースの一種であるチューナデバイス34、再生ソースの一種であるCDデバイス35、これらが接続されるシステムマイクロコンピュータ33などを有する。
【0030】
キーデバイス31は、上述した第一から第六の6つのプリセットボタン11〜16、メニューボタン17、ADDボタン18、DELボタン19などを有する。キーデバイス31は、操作されたボタンに応じた操作データを、システムマイクロコンピュータ33へ出力する。
【0031】
なお、この実施の形態において、キーデバイス31は、第一のプリセットボタン11が操作されると再生ソースを選択するための操作データを出力し、第二のプリセットボタン12が操作されると現在再生中の楽曲データの1つ前に登録されている楽曲データの再生を指示するための操作データを出力し、第三のプリセットボタン13が操作されると楽曲データの再生停止を指示するための操作データを出力し、第四のプリセットボタン14が操作されると楽曲データの再生開始を指示するための操作データを出力し、第五のプリセットボタン15が操作されると現在再生中の楽曲データの1つ後に登録されている楽曲データの再生を指示するための操作データを出力し、第六のプリセットボタン16が操作されると登録された楽曲データを登録順に10秒ずつ順番に再生を指示するための操作データを出力する。ADDボタン18およびDELボタン19の詳細は後述する。
【0032】
USBモジュール32は、USBI/F(Interface)41と、データ読込実行部42と、挿抜状態管理部43と、を有する。データ読込実行部42および挿抜状態管理部43は、USBモジュール32中の図示外のマイクロコンピュータが図示外のプログラムを実行することで実現される。
【0033】
通信手段として機能するUSBI/F41は、再生装置4に装着されているUSBメモリ5とデータ通信をする。
【0034】
データ読込実行部42は、デバイス管理データ44を有し、USBI/F41を用いてUSBメモリ5に記憶されるデータを取得し、システムマイクロコンピュータ33へ出力する。デバイス管理データ44は、たとえばUSBモジュール32中の図示外のメモリに記憶されていればよく、たとえば、USBメモリ5から取得したUSBメモリ管理データ26のコピーデータ、最後に読み込んだ楽曲ファイル25に関するデータなどが記録される。最後に読み込んだ楽曲ファイル25に関するデータには、たとえばその楽曲ファイル25のファイル名、その楽曲ファイル25の格納先のフォルダのフォルダ名、その楽曲ファイル25を取得するためにUSBメモリ5に指定するアドレス(デバイスアドレス)などの特定データが含まれる。
【0035】
挿抜状態管理部43は、再生装置4に対するUSBメモリ5の抜きさしを検出し、検出通知をシステムマイクロコンピュータ33へ出力する。つまり、挿抜状態管理部43は、再生装置4のデータ読込実行部42が再生装置4に装着されたUSBメモリ5と通信可能な状態と、USBメモリ5が再生装置4に装着されておらずデータ読込実行部42がUSBメモリ5と通信不可能な状態とを、再生装置4に対するUSBメモリ5の抜きさしにより検出する。
【0036】
システムマイクロコンピュータ33は、図示外のCPUおよびメモリ51を有する。このメモリ51は、RAM(Random Access Memory)などの給電中のみデータを保持する揮発性メモリであっても、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read−Only Memory )などの給電停止中もデータを保持する不揮発性メモリであってもよい。システムマイクロコンピュータ33のCPUは、このメモリ51に記憶されるプログラムを読み込んで実行する。これにより、システムマイクロコンピュータ33には、操作判断部61と、ソース管理部62と、再生実行部63と、仮想的なUSBメモリを管理する仮想USB管理部64と、が実現される。
【0037】
なお、再生装置4のシステムマイクロコンピュータ33が実行するプログラムは、再生装置4の出荷前にシステムマイクロコンピュータ33に記録されたものであっても、再生装置4の出荷後にシステムマイクロコンピュータ33に記録されたものであってもよい。また、プログラムの一部が、再生装置4の出荷後にシステムマイクロコンピュータ33に記録されたものであってもよい。再生装置4の出荷後にシステムマイクロコンピュータ33に記録されるプログラムは、たとえばメモリカードやCD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)などのコンピュータ読取可能な記録媒体に記録されているものをインストールしたものであっても、インターネットなどの伝送媒体を介してダウンロードしたものをインストールしたものであってもよい。また、上述したUSBモジュール32のマイクロコンピュータにより実行されるプログラムについても、同様である。
【0038】
ソース選択手段の一部としての操作判断部61は、キーデバイス31から供給される操作データに対応する制御指令を生成し、再生実行部63や仮想USB管理部64などへ供給する。操作判断部61が生成して再生実行部63へ指示する制御指令としては、ソースの指定や再生時間の指定などを伴う再生開始指令、再生停止指令、再生戻り指令、再生進み指令、スキャン再生指令などがある。また、操作判断部61が生成して仮想USB管理部64へ指示する制御指令としては、再生中楽曲データの登録指令や、再生中の楽曲データの削除指令などがある。
【0039】
ソース選択手段の一部としてのソース管理部62は、再生装置4で再生可能なソースを選択可能ソースリスト71により管理する。再生装置4で再生可能なソースとしては、たとえばチューナやCDなどがある。また、ソース管理部62は、たとえばUSBモジュール32の挿抜状態管理部43からUSBメモリ5が装着されたことを示す検出通知が供給されると、USBメモリ5を選択可能ソースリスト71に追加する。逆に、ソース管理部62は、USBモジュール32挿抜状態管理部43からUSBメモリ5が抜かれたことを示す検出通知が供給されると、選択可能ソースリスト71からUSBメモリ5を削除する。
【0040】
再生手段としての再生実行部63は、操作判断部61や仮想USB管理部64からの制御指令に基づいて、制御指令により指定された楽曲データなどをCDやUSBメモリ5などから読み込んで、音声信号や映像信号を生成する。再生実行部63は、生成した音声信号をスピーカ3へ出力し、生成した映像信号をカラー液晶装置2へ出力する。
【0041】
再生対象選択手段および初期化手段としての仮想USB管理部64は、再生装置4に、従属的なUSBメモリを仮想的に実現するためのものである。この仮想的なUSBメモリは、再生装置4に装着されているUSBメモリ5が記憶する楽曲ファイル25の一部(場合によっては全部)を仮想的に記憶するものである。そして、仮想USB管理部64は、この仮想的なUSBメモリを実現するために、仮想的なUSBメモリに記憶されるファイルおよびフォルダを管理するための仮想USB管理データ72を有する。なお、この仮想USB管理データ72は、システムマイクロコンピュータ33のメモリ51などに記憶されていればよい。システムマイクロコンピュータ33のメモリ51が不揮発性メモリである場合、仮想USB管理データ72は、車両の停車中などにも仮想USB管理データ72を保持することができる。
【0042】
仮想USB管理データ72は、図4の右側に示すように、仮想的なUSBメモリに記憶されるすべてのファイルを分類するフォルダ管理データ73を有する。フォルダ管理データ73は、仮想的なUSBメモリに登録されたフォルダのフォルダ名などの属性情報(特定データ)を有する。そして、この仮想USB管理データ72中の各フォルダのフォルダ名などは、図4の左側に示すUSBメモリ管理データ26中の各フォルダのフォルダ名などと一致している。図4の例では、仮想USB管理データ72は、USBメモリ管理データ26中の3つのフォルダと一致するフォルダ名を記憶している。なお、この仮想USB管理データ72中の各フォルダの属性情報は、USBメモリ管理データ26中の各フォルダの属性情報と対応付けが可能なものであればよく、USBメモリ管理データ26中の各フォルダの属性情報の一部であってもよい。
【0043】
次に、以上の構成を有するこの実施の形態に係る再生システム1の動作を説明する。以下の説明では、主に、USBメモリ5に記憶されている楽曲ファイル25を仮想的なUSBメモリに登録する処理と、仮想的なUSBメモリに登録されている楽曲ファイル25を削除する処理について説明する。
【0044】
USBメモリ5が再生装置4に装着されると、USBモジュール32の挿抜状態管理部43は、装着の検出通知をソース管理部62および仮想USB管理部64へ供給する。ソース管理部62は、USBメモリ5を選択可能ソースリスト71に追加する。また、仮想USB管理部64は、仮想USB管理データ72が初期化されていることを確認し、仮想的なUSBメモリの装着の検出通知をソース管理部62へ供給する。ソース管理部62は、仮想的なUSBメモリを選択可能ソースリスト71に追加する。選択可能ソースリスト71には、選択可能な再生ソースのリストとして、たとえば再生装置4に組み込まれているチューナ、CDなどに加えて、USBメモリ5および仮想USBメモリが登録される。
【0045】
なお、USBメモリ5が再生装置4から抜かれると、USBモジュール32の挿抜状態管理部43は、抜かれたことを示す検出通知をソース管理部62および仮想USB管理部64へ供給する。ソース管理部62は、選択可能ソースリスト71からUSBメモリ5を削除する。また、仮想USB管理部64は、仮想USB管理データ72を初期化し、その後、仮想的なUSBメモリの抜かれたことを示す検出通知をソース管理部62へ供給する。ソース管理部62は、選択可能ソースリスト71から仮想的なUSBメモリを削除する。選択可能ソースリスト71には、選択可能な再生ソースのリストとして、たとえば再生装置4に組み込まれているチューナ、CDのみが登録されることになる。
【0046】
また、USBメモリ5が再生装置4に装着されると、USBモジュール32のデータ読込実行部42は、USBI/F41を用いてUSBメモリ5とのデータ通信を開始する。データ読込実行部42は、USBメモリ5からUSBメモリ管理データ26を取得し、デバイス管理データ44にその取得したデータを保存する。これにより、デバイス管理データ44には、図4の左側に示すUSBメモリ管理データ26と同じデータが登録される。
【0047】
ソース選択ボタンとして機能する第一のプリセットボタン11が操作されると、キーデバイス31は、その操作データを操作判断部61へ供給する。操作判断部61は、ソース管理部62から選択可能ソースリスト71を取得し、選択可能ソースリスト71の最初に登録されているソースを選択し、その選択したソースの情報を液晶パネル20に表示させる。また、操作判断部61は、キーデバイス31から第一のプリセットボタン11の操作に基づく操作データが供給される度に、選択可能ソースリスト71において表示中のソースの次に登録されているソースを選択し、その選択したソースの情報を液晶パネル20に表示させる。
【0048】
図5は、液晶パネル20に順番に表示される複数のソース情報を示す説明図である。図5の例では、第一のプリセットボタン11が操作される度に、液晶パネル20には、ソース未選択を示す「スタンバイ」、「チューナ」、「USBメモリ」、「仮想USB」および「CD」の順番に表示が切り替わる。また、表示順で最後のソースとなる「CD」を表示中に第一のプリセットボタン11が操作されると、液晶パネル20には、「スタンバイ」が表示される。
【0049】
なお、再生装置4にUSBメモリ5が装着されていない場合、選択可能ソースリスト71には、チューナ、CDのみが登録されている。そのため、第一のプリセットボタン11が操作される度に、液晶パネル20には、「スタンバイ」、「チューナ」および「CD」が順番に表示されることになる。
【0050】
そして、USBメモリ5に記憶される楽曲ファイル25を仮想的なUSBメモリに登録する場合、ユーザは、操作判断部61にUSBメモリ5を選択させた状態で、たとえばスキャンボタンとして機能する第六のプリセットボタン16を操作する。スキャンボタンとして機能する第六のプリセットボタン16が操作されると、キーデバイス31は、その操作データを操作判断部61へ供給する。操作判断部61は、USBメモリ5のスキャン再生指令を再生実行部63へ供給する。
【0051】
図6は、再生装置4におけるUSBメモリ5のスキャン再生処理および登録処理の流れを示すフローチャートである。ここで「N」はNo(=否定)を示し、「Y」はYes(=肯定)を示す。USBメモリ5のスキャン再生指令が供給されると(ステップST1)、再生実行部63は、USBメモリ5に記憶されている楽曲ファイル25の楽曲データを、先頭から順番に且つ連続的に再生するスキャン再生処理を開始する。
【0052】
具体的には、再生実行部63は、まず、データ読込実行部42からUSBメモリ管理データ26のコピー(デバイス管理データ44の一部)を取得し、そのデータ中において楽曲ファイル25が属する最初のフォルダと、そのフォルダ中の最初の楽曲ファイル25とを特定する。これにより、USBメモリ5に記憶される複数の楽曲ファイル25の中の、最初のフォルダの最初の楽曲ファイル25が特定される(ステップST2)。なお、ここで特定する楽曲ファイル25は、最初以外の1つの楽曲ファイル25であってもよい。
【0053】
次に、再生実行部63は、特定した最初のフォルダのフォルダ管理データ28が、仮想USB管理データ72に登録済みであるか否かを確認する(ステップST3)。なお、USBメモリ5を再生装置4に装着した後の初回のスキャン処理においては、フォルダ管理データ28は、仮想USB管理データ72に登録されていない。逆に、2回目以降のスキャン処理においては、フォルダ管理データ28の一部またはすべてが仮想USB管理データ72に登録されている可能性がある。
【0054】
そして、最初のフォルダのフォルダ管理データ28が仮想USB管理データ72に登録されている場合(ステップST3においてYesの場合)、再生実行部63は、次の楽曲ファイル25が属する次のフォルダと、そのフォルダ中の最初の楽曲ファイル25とを特定し(ステップST4)、この新たに特定したフォルダのフォルダ管理データ28が仮想USB管理部64中の仮想USB管理データ72に登録されているか否かを確認する(ステップST3)。なお、ここで特定する楽曲ファイル25は、最初以外の1つの楽曲ファイル25であってもよい。
【0055】
逆に、特定したフォルダのフォルダ管理データ28が仮想USB管理データ72に登録されていない場合(ステップST3においてNoの場合)、再生実行部63は、その未登録の楽曲ファイル25中の楽曲データのイントロダクション再生処理を開始する。
【0056】
具体的には、再生実行部63は、まず、最初またはステップST4以降のステップで特定されるフォルダのフォルダ管理データ28およびその特定した楽曲ファイル25のファイル管理データ27を指定して、その未登録の楽曲ファイル25中の楽曲データの取得指令を生成し、データ読込実行部42へ供給する。データ読込実行部42は、USBI/F41とUSBメモリ5との間でデータ通信を実行させ、指定されたフォルダ中の指定された楽曲ファイル25の楽曲データをUSBメモリ5から取得し、取得した楽曲データを再生実行部63へ供給する。
【0057】
また、データ読込実行部42は、取得した楽曲ファイル25のファイル名などの属性情報と、その楽曲ファイル25が属するフォルダ名などの属性情報と、その楽曲ファイル25のUSBメモリ5における格納位置を示すアドレス(デバイスアドレス)などを、デバイス管理データ44に登録する。これにより、デバイス管理データ44には、ステップST5で読み込んだ楽曲ファイル25に関するデータが登録される。
【0058】
未登録の楽曲データが供給されると、再生実行部63は、その楽曲データの再生処理を開始する。再生実行部63は、楽曲データに基づく音声信号を生成し、スピーカ3へ供給する。スピーカ3は、音声信号に基づく音を出力する(ステップST5)。
【0059】
未登録の楽曲データの再生を開始してから所定の時間(たとえば楽曲の再生時間の一部分である約10秒)が経過すると、再生実行部63は、再生終了と判断する(ステップST6)。
【0060】
このイントロダクション再生処理の後、再生実行部63は、スキャン再生が完了したか否かを判断する(ステップST7)。具体的にはたとえば、再生実行部63は、データ読込実行部42から取得したUSBメモリ管理データ26のコピーの中に、未検索のフォルダ管理データ28が残っているか否かに基づいて、スキャン再生が完了したか否かを判断すればよい。
【0061】
そして、データ読込実行部42から取得したUSBメモリ管理データ26のコピー中に未検索のフォルダ管理データ28が残っている場合、再生実行部63は、スキャン再生が完了していないと判断する。再生実行部63は、フォルダ管理データ28の検索を続け、別の楽曲ファイル25が属する次のフォルダと、そのフォルダ中の最初の楽曲ファイル25とを特定し(ステップST4)、この新たに特定したフォルダのフォルダ管理データ28が仮想USB管理データ72に登録されているか否かを確認する(ステップST3)。また、再生実行部63は、新たに特定したフォルダおよび楽曲ファイル25が未登録である場合(ステップST3においてNoの場合)には、USBメモリ5からその楽曲ファイル25の楽曲データを取得し、イントロダクション再生処理を実行する(ステップST5〜ST6)。
【0062】
また、USBメモリ管理データ26のコピー中に未検索のフォルダが残っていない場合、再生実行部63は、スキャン再生が完了したと判断し、USBメモリ5のスキャン再生処理を終了する。
【0063】
以上の処理により、再生実行部63は、USBメモリ5に記憶されている楽曲データの中の、仮想的なUSBメモリに未登録のフォルダ中の最初の楽曲データを連続的にイントロダクション再生することになる。
【0064】
ここでイントロダクション再生とは再生開始後、10秒程度の部分を再生することをいい、いわゆる楽曲のイントロダクション部分の再生をいう。しかしながら、この部分的な再生時間は、5秒、20秒などの他の時間による再生としてもよい。
【0065】
そして、この再生実行部63によるスキャン再生中に、ユーザが仮想的なUSBメモリに登録したい楽曲データが再生されると、ユーザは、ADDボタン18を操作する(ステップST8)。キーデバイス31は、ADDボタン18の操作データを操作判断部61へ供給する。操作判断部61は、再生中の楽曲データを仮想的なUSBメモリに登録するための登録指令を、仮想USB管理部64へ供給する。
【0066】
再生中楽曲の登録指令が供給されると、仮想USB管理部64は、データ読込実行部42から最後に読み込んだ楽曲ファイル25、すなわちイントロダクション再生が実行された楽曲ファイル25に関するデータ(デバイス管理データ44)を取得し、取得したフォルダ管理データ28を仮想USB管理データ72に登録する(ステップST9)。その後、仮想USB管理部64は、仮想USB管理データ72に登録したフォルダ管理データ28中のフォルダ名などの属性情報を液晶パネル20に表示させる(ステップST10)。
【0067】
以上の処理により、所望の楽曲ファイル25がフォルダ単位で仮想USB管理データ72に登録され、ユーザは、その登録を液晶パネル20の表示により確認することができる。仮想USB管理データ72には、USBメモリ5のスキャン再生中にADDボタン18が操作された楽曲ファイル25(楽曲データ)のフォルダのフォルダ管理データ28が登録される。ユーザは、ADDボタン18により選択した楽曲がフォルダ単位で仮想的なUSBメモリに登録されていることを確認することができる。
【0068】
たとえば図4には、仮想USB管理データ72にフォルダ管理データ73が1つも登録されていない状態において、再生実行部63がUSBメモリ5のスキャン再生を実行し、3つのフォルダを登録した場合の例が図示されている。
【0069】
この状態の下では、再生実行部63は、図中で斜線ハッチングを付加した、「アルバムA1」フォルダ中の「楽曲A1」ファイルの楽曲データを読み込んでイントロダクション再生し、「アーティストB」フォルダ中の「楽曲B1」ファイルの楽曲データを読み込んでイントロダクション再生し、「アルバムB2」フォルダ中の最初の「楽曲B2」ファイルの楽曲データを読み込んでイントロダクション再生し、「アルバムC1」フォルダ中の「楽曲C1」ファイルの楽曲データを読み込んでイントロダクション再生し、さらに「アルバムC2」フォルダ中の「楽曲C2」ファイルの楽曲データを読み込んでイントロダクション再生して、USBメモリ5のスキャン再生を終了する。
【0070】
また、「アルバムA1」フォルダ中の「楽曲A1」ファイルの楽曲データのイントロダクション再生中と、「アルバムB2」フォルダ中の最初の「楽曲B2」ファイルの楽曲データのイントロダクション再生中と、「アルバムC2」フォルダ中の「楽曲C2」ファイルの楽曲データのイントロダクション再生中とに、ADDボタン18が操作されると、仮想USB管理部64は、仮想USB管理データ72に、「アルバムA1」フォルダのフォルダ管理データ73と、「アルバムB2」フォルダのフォルダ管理データ73と、「アルバムC2」フォルダのフォルダ管理データ73とを、仮想USB管理データ72に登録する。これにより、3つのアルバムが仮想的なUSBメモリに登録されることになる。
【0071】
なお、「アルバムB2」フォルダのフォルダ管理データ73が登録されることで、仮想的なUSBメモリには、そのフォルダ内の複数の楽曲ファイル25、すなわち「楽曲B2」ファイルおよび「楽曲B3」ファイルが登録されたことになる。
【0072】
次に、仮想的なUSBメモリに記憶されている楽曲ファイル25を削除する動作について説明する。ここでは、仮想的なUSBメモリをスキャン再生中に削除する場合を例に説明する。この場合、ユーザは、まず、ソース選択ボタンとして機能する第一のプリセットボタン11を操作して操作判断部61に仮想的なUSBメモリを選択させた上で、スキャンボタンとして機能する第六のプリセットボタン16を操作する。これにより、操作判断部61は、仮想的なUSBメモリのスキャン再生指令を再生実行部63へ供給する。
【0073】
図7は、再生装置4における仮想的なUSBメモリのスキャン再生処理および削除処理の流れを示すフローチャートである。ここで図6と同様に「N」はNoを示し、「Y」はYesを示す。仮想的なUSBメモリのスキャン再生指令が供給されると(ステップST21)、再生実行部63は、仮想的なUSBメモリに記憶されている楽曲ファイル25の楽曲データを、先頭から順番に且つ連続的に再生するスキャン再生処理を開始する。
【0074】
具体的には、再生実行部63は、まず、仮想USB管理部64から仮想USB管理データ72を取得し、そのデータ中の最初のフォルダを特定する。これにより、仮想的なUSBメモリにおいて楽曲ファイル25を格納する最初のフォルダが特定される(ステップST22)。
【0075】
次に、再生実行部63は、その楽曲ファイル25中の楽曲データのイントロダクション再生処理を開始する(ステップST23)。具体的には、再生実行部63は、まず、その特定されたフォルダのフォルダ管理データ73およびその中の最初の楽曲ファイル25を指定して、その楽曲ファイル25中の楽曲データの取得指令を生成し、データ読込実行部42へ供給する。データ読込実行部42は、USBI/F41とUSBメモリ5との間でデータ通信を実行させ、指定されたフォルダ中の最初の楽曲ファイル25の楽曲データをUSBメモリ5から取得し、取得した楽曲データを再生実行部63へ供給する。楽曲データが供給されると、再生実行部63は、その楽曲データに基づく音声信号などを生成し、再生を開始する。その後、再生実行部63は、楽曲データの再生開始から所定の時間(たとえば楽曲の再生時間の一部分である約10秒)が経過すると、再生を終了する(ステップST24)。
【0076】
また、データ読込実行部42は、取得した楽曲ファイル25のファイル名などの属性情報と、その楽曲ファイル25が属するフォルダ名などの属性情報と、その楽曲ファイル25のUSBメモリ5における格納位置を示すアドレス(デバイスアドレス)などを、デバイス管理データ44に登録する。これにより、デバイス管理データ44には、最後に読み込んだ楽曲ファイル25に関するデータが登録される。
【0077】
1つの楽曲データのイントロダクション再生が完了すると、再生実行部63は、スキャン再生が完了したか否かを判断する(ステップST25)。具体的にはたとえば、再生実行部63は、仮想USB管理部64から取得した仮想USB管理データ72中に、未検索のフォルダ管理データ73が残っているか否かに基づいて、スキャン再生が完了したか否かを判断すればよい。
【0078】
そして、仮想USB管理部64から取得した仮想USB管理データ72中に未検索のフォルダ管理データ73が残っている場合、再生実行部63は、スキャン再生が完了していないと判断する。再生実行部63は、フォルダ管理データ73の検索を続けて次のフォルダを特定し、新たに特定したフォルダ中の最初の楽曲ファイル25の楽曲データをUSBメモリ5から取得し(ステップST26)、イントロダクション再生処理を実行する(ステップST23〜ST24)。
【0079】
また、仮想USB管理部64から取得した仮想USB管理データ72中に未検索のフォルダ管理データ73が残っていない場合、再生実行部63は、スキャン再生が完了したと判断し、仮想的なUSBメモリのスキャン再生処理を終了する。
【0080】
以上の処理により、再生実行部63は、仮想的なUSBメモリに記憶されている楽曲データの中の、各フォルダ中の最初の楽曲データを連続的にイントロダクション再生することになる。
【0081】
そして、この再生実行部63による仮想的なUSBメモリのスキャン再生中に、ユーザが仮想的なUSBメモリから削除したい楽曲データがイントロダクション再生されると、ユーザは、DELボタン19を操作する(ステップST27)。キーデバイス31は、DELボタン19の操作データを操作判断部61へ供給する。操作判断部61は、再生中の楽曲データのフォルダを仮想的なUSBメモリから削除するための削除指令を、仮想USB管理部64へ供給する。
【0082】
再生中楽曲の削除指令が供給されると、仮想USB管理部64は、データ読込実行部42から最後に読み込んだ楽曲ファイル25、すなわち現在イントロダクション再生が実行されている楽曲ファイル25に関するデータ(デバイス管理データ44)を取得し、取得したフォルダ管理データ28と合致するフォルダ管理データ73を仮想USB管理データ72から削除する(ステップST28)。その後、仮想USB管理部64は、仮想USB管理データ72から削除したフォルダ管理データ73中のフォルダ名などの属性情報を液晶パネル20に表示させる(ステップST29)。
【0083】
以上の処理により、所望の楽曲ファイル25がフォルダ単位で仮想USB管理データ72から削除され、ユーザは、その削除を液晶パネル20の表示により確認することができる。ユーザは、DELボタン19により選択した楽曲がフォルダ単位で仮想的なUSBメモリから削除されたことを確認することができる。
【0084】
たとえば図4の例は、仮想USB管理データ72に3つのフォルダ管理データ73が登録されている。この状態で、仮想的なUSBメモリのスキャン再生が指示されると、再生実行部63は、図中の「アルバムA1」フォルダ中の「楽曲A1」ファイルの楽曲データを読み込んでイントロダクション再生し、「アルバムB2」フォルダ中の最初の「楽曲B2」ファイルの楽曲データを読み込んでイントロダクション再生し、さらに「アルバムC2」フォルダ中の「楽曲C2」ファイルの楽曲データを読み込んでイントロダクション再生して、仮想的なUSBメモリのスキャン再生を終了する。
【0085】
また、たとえば「アルバムC2」フォルダ中の「楽曲C2」ファイルの楽曲データのイントロダクション再生中にDELボタン19が操作されると、仮想USB管理部64は、仮想USB管理データ72から「アルバムC2」フォルダのフォルダ管理データ73を削除する。この結果、仮想的なUSBメモリに記憶されるフォルダは、3つから2つへ減ることになる。
【0086】
なお、以上の説明では、仮想的なUSBメモリへの楽曲の登録動作と削除動作とは、スキャン再生中になされる場合を例として説明している。
【0087】
この他にもたとえば、USBメモリ5に記憶される楽曲データの通常の再生中にADDボタン18が操作されると、仮想USB管理部64は、データ読込実行部42から最後に読み込んだその再生中の楽曲ファイル25に関するデータを取得し、その楽曲ファイル25が属するフォルダのフォルダ管理データ73を、仮想USB管理データ72に登録する。
【0088】
また、仮想的なUSBメモリに記憶される楽曲データの通常の再生中にDELボタン19が操作されると、仮想USB管理部64は、データ読込実行部42から最後に読み込んだその再生中の楽曲ファイル25に関するデータを取得し、その楽曲ファイル25が属するフォルダのフォルダ管理データ73を、仮想USB管理データ72から削除する。
【0089】
以上のように、この実施の形態の再生システム1では、楽曲データ(楽曲ファイル25)を記憶するUSBメモリ5が再生装置4に接続されると、データ読込実行部42がUSBメモリ5と通信可能となる。また、仮想USB管理部81は、USBメモリ5の再生中に選択された楽曲データ(楽曲ファイル25)を特定するためのフォルダ管理データ73をメモリに記憶させ、これにより従属的なUSBメモリを仮想的に生成する。また、再生実行部63は、仮想的なUSBメモリに記憶されたフォルダ管理データ73を用いて、USBメモリ5に記録された楽曲データを再生する。
【0090】
したがって、USBメモリ5に記録された楽曲データの中の一部のものが仮想的なUSBメモリに記憶されることにより、再生実行部63は、この仮想的なUSBメモリを用いて、USBメモリ5に記憶される多数の楽曲データの中の一部分のみを再生することが可能である。また、ユーザは、USBメモリ5に多数の楽曲データが記憶されている場合であっても、仮想的なUSBメモリに記憶されるその一部の楽曲データのうちから、所望の再生のための所望の楽曲データを容易に探して再生することができる。
【0091】
しかも、このフォルダ管理データ73は、USBメモリ5そのものではなくて、再生装置4に生成される仮想的なUSBメモリに記憶されている。したがって、ユーザは、車両に乗車する前に自宅のパーソナルコンピュータなどを用いて事前に再生対象の楽曲データを選択する必要がなく、たとえば乗車後に楽曲データを選択して再生対象を絞り込むことができる。また、この構成であれば、USBメモリ5に別の楽曲リストが記憶されている場合であっても、その別の楽曲リストに再生装置4の再生対象とするか否かを指定するデータを付加したりする必要はなく、その別の楽曲リストを汚してしまうことはない。USBメモリ5に記憶される楽曲リストは、再生装置4以外の他の機器での再生に使用することができる。
【0092】
また、この実施の形態の再生システム1では、再生装置4からUSBメモリ5が抜かれ、データ読込実行部42がUSBメモリ5と通信可能でなくなると、ソース管理部62は、選択可能ソースリスト71から、USBメモリ5とともに従属的なUSBメモリを削除する。これにより、再生装置4の操作判断部61は、USBメモリ5および従属的なUSBメモリを、再生ソースとして選択することができなくなる。
【0093】
また、この実施の形態では、挿抜状態管理部43は、USBI/F41とUSBメモリ5とがデータ通信できる状態からできない状態へ変化して、通信可能でなくなったことを検出し、その場合には、仮想USB管理部64は、仮想的なUSBメモリからフォルダ管理データ73をすべて削除する。これにより、再生装置4のUSBI/F41がUSBメモリ5と通信可能でなくなることに基づいて、仮想的なUSBメモリが初期化される。そのため、再生実行部63が、仮想的なUSBメモリに記憶される不整合なデータに基づいて、再生不可能な楽曲データの再生を試みてしまうことを防止することができる。なお、USBメモリ5が抜かれたとき、仮想的なUSBメモリを初期化せず、記録を保存し、次に同じUSBメモリ5がさされたときに効率良くスキャン実行できるようにしてもよい。
【0094】
また、この実施の形態では、再生実行部63は、USBメモリ5に記憶される楽曲データをイントロダクション再生や通常の再生をし、仮想USB管理部64は、その再生中にADDボタン18により選択された楽曲データのフォルダ管理データ73を仮想的なUSBメモリに記憶させる。したがって、ユーザは、USBメモリ5に記憶される楽曲データを再生実行部63により再生させ、その再生中のADDボタン18の操作により所望の楽曲データのフォルダ管理データ73を仮想的なUSBメモリに登録することができる。ユーザは、たとえば液晶パネル20などにより楽曲データを目視確認することなく安全に、且つ、登録対象の楽曲データを容易に確認し、仮想的なUSBメモリへ登録することができる。この点は、車両のように視線が前方からそれると危険となる場合には、特に好適となる。
【0095】
また、この実施の形態では、再生実行部63は、仮想的なUSBメモリにフォルダ管理データ73が記憶されている楽曲データをイントロダクション再生や通常の再生をし、仮想USB管理部64は、その再生中にDELボタン19により選択されたフォルダ管理データ73を仮想的なUSBメモリから削除する。これにより、ユーザは、仮想的なUSBメモリに登録された楽曲データを再生実行部63により再生させ、その再生中のDELボタン19の操作により所望の楽曲データのフォルダ管理データ73を仮想的なUSBメモリから削除することができる。ユーザは、仮想的なUSBメモリに登録された楽曲データをたとえば液晶パネル20などにより目視確認することなく安全に、且つ、削除する楽曲データを容易に確認し、仮想的なUSBメモリから削除することができる。また、削除された楽曲データは、削除後の仮想的なUSBメモリのスキャン再生において再生されることはない。この点もまた、車両のように視線が前方からそれると危険となる場合には、特に好適となる。
【0096】
特に、再生実行部63は、USBメモリ5のスキャン再生処理において、USBメモリ5に記憶される楽曲データの一部を部分的に順番にイントロダクション再生し、仮想USB管理部64は、再生中に選択された楽曲データのフォルダ管理データ73を仮想的なUSBメモリに登録する。したがって、ユーザは、そのイントロダクションによる短時間毎の再生中に選択をすることで、短い作業時間において仮想的なUSBメモリの登録データを更新することができる。
【0097】
また、この実施の形態では、USBメモリ5に記憶される楽曲データ(楽曲ファイル25)はフォルダにより分類され、再生実行部63は、USBメモリ5に記憶される楽曲データ(楽曲ファイル25)をフォルダ毎に1つずつ順番に再生し、仮想USB管理部64は、選択された楽曲データのフォルダ管理データ28,72を仮想的なUSBメモリに登録する。これにより、USBメモリ5に記憶される楽曲データ(楽曲ファイル25)は、再生実行部63によりフォルダ毎に1つずつ効率良く再生される。ユーザは、この効率良いスキャン再生に基づいて、仮想的なUSBメモリの登録データを短い作業時間により更新することができる。
【0098】
また、この実施の形態では、再生実行部63は、楽曲を追加登録する時などにおいて、USBメモリ5に記憶される楽曲データの中の、仮想的なUSBメモリにフォルダ管理データ73が記憶されていないもののみをイントロダクション再生することができる。これにより、仮想的なUSBメモリに登録済み楽曲データは、再生実行部63により再生されない。再生実行部63は、USBメモリ5に記憶される楽曲データの中の、未登録のものだけを効率良くイントロダクション再生することができる。また、登録された楽曲データは、登録後のUSBメモリ5のスキャン再生において再生されることがない。
【0099】
以上の実施の形態は、本発明の好適な実施の形態の例であるが、本発明は、これに限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変形や変更が可能である。
【0100】
上記実施の形態では、再生装置4は、再生のみを行うものとしているが、再生装置としては再生に加え、記録を行うものとしてもよい。
【0101】
また、上記実施の形態では、再生装置4にUSBメモリ5が装着されていない場合、選択可能ソースリスト71には、組み込まれているチューナおよびCDが登録され、液晶パネル20には、チューナおよびCDが選択可能なソースとして順番に表示されることになる。この他にもたとえば、再生装置4にUSBメモリ5が装着されていない場合でも、液晶パネル20には、スタンバイ、チューナおよびCDとともに、USBメモリ5や仮想的なUSBメモリを順番に表示し、USBメモリ5や仮想的なUSBメモリがソースとして常に選択可能となるようにしてもよい。さらには、仮想的なUSBメモリは、再生装置4において、選択可能なソースとして表示されないように設定可能であってもよい。
【0102】
この変形例の場合、選択可能ソースリスト71に登録されていないUSBメモリ5あるいは仮想的なUSBメモリが再生ソースあるいはスキャン再生ソースとして選択された場合には、操作判断部61は、液晶パネル20に「NO DEVICE」などの未接続を示す表示をさせるようにすればよい。これにより、USBメモリ5および仮想的なUSBメモリは、実質的に再生ソースとして選択することができなくなる。また、再生装置4にUSBメモリ5が接続されているものの、仮想USB管理データ72に登録データが無い場合において、仮想的なUSBメモリが再生ソースあるいはスキャン再生ソースとして選択されたときには、操作判断部61は、液晶パネル20に「NO ENTRY」などの未登録を示す表示をさせるようにすればよい。さらに、USBメモリ5が交換されたり、仮想USB管理データ72の登録データが変更されたりするなどして、仮想USB管理データ72を更新している間に仮想的なUSBメモリが再生ソースあるいはスキャン再生ソースとして選択されたときには、操作判断部61は、その処理が終えるまで液晶パネル20に「CHECKING」などの表示をさせ、その後に所定の再生処理の開始を指令するようにすればよい。
【0103】
上記実施の形態では、USBメモリ5中の楽曲データ(楽曲ファイル25)は、フォルダ単位で、仮想USB管理データ72(仮想的なUSBメモリ)に登録される。この他にもたとえば、仮想USB管理部64は、USBメモリ5中の楽曲データ(楽曲ファイル25)のファイル管理データ27を、ファイル名のみで仮想USB管理データ72(仮想的なUSBメモリ)に登録するようにしてもよい。さらに他にもたとえば、仮想USB管理部64は、USBメモリ5中の楽曲データ(楽曲ファイル25)を、フォルダ単位ではなくファイル単位で仮想USB管理データ72(仮想的なUSBメモリ)に登録するようにしてもよい。
【0104】
上記実施の形態では、仮想USB管理部64は、再生装置4のシステムマイクロコンピュータ33において実現されている。この他にもたとえば、仮想USB管理部64は、USBモジュール32において実現されるようにしてもよい。
【0105】
図8は、再生装置4の変形例の構成を示すブロック図である。この変形例の再生装置4では、仮想USB管理データ82を有する仮想USB管理部81が、USBモジュール32において実現されている。なお、仮想USB管理データ82は、USBモジュール32の図示外のメモリに記憶されていればよい。
【0106】
上記実施の形態では、データ読込実行部42がUSBメモリ5へのアクセスに基づいて生成するデバイス管理データ44は、USBモジュール32の図示外のメモリに記憶される。この他にもたとえば、デバイス管理データ44は、システムマイクロコンピュータ33のメモリ51に記憶されていてもよい。
【0107】
上記実施の形態などでは、仮想USB管理部64,81は、再生実行部63が再生している楽曲データ(楽曲ファイル25)に関するデータ(たとえばフォルダ管理データ)44により、仮想USB管理データ72を更新している。この他にもたとえば、仮想USB管理部64,81は、液晶パネル20に表示している楽曲データ(楽曲ファイル25)に関するデータ(たとえばフォルダ管理データ)44により、仮想USB管理データ72を更新するようにしてもよい。さらに他にもたとえば、スピーカ3などから楽曲データ(楽曲ファイル25)に関するデータを音声で報知(たとえば音声ガイダンス)し、仮想USB管理部64,81は、その報知した楽曲データ(楽曲ファイル25)に関するデータ(たとえばフォルダ管理データ)44により、仮想USB管理データ72を更新するようにしてもよい。
【0108】
なお、音声ガイダンスなどにより報知する楽曲データ(楽曲ファイル25)に関するデータとしては、その楽曲データ(楽曲ファイル25)のフォルダ名やファイル名であればよい。特に、楽曲データ(楽曲ファイル25)のフォルダ名とファイル名とを合わせて報知するようにすることで、USBメモリ5中に同一ファイル名の楽曲データ(楽曲ファイル25)がある場合でも、それらを区別して報知することができる。
【0109】
上記実施の形態では、再生装置4は、USBI/F41を有し、再生装置4に装着されているUSBメモリ5とデータ通信をしている。この他にもたとえば、再生装置4は、USB以外の有線通信I/Fあるいは無線LAN、ブルートゥース、赤外線通信などの無線通信I/Fを有するものであってもよい。また、再生装置4は、USBメモリ5の替わりに、携帯電話端末、PDA(Personal Data Assistant)、半導体メモリ、CD、DVD(Digital Versatile Disk)などの記録媒体とデータ通信するものであってもよい。
【0110】
上記実施の形態では、USBメモリ5は、楽曲データ(楽曲ファイル25)などの音声再生データを記憶し、システムマイクロコンピュータ33のメモリ51は、USBメモリ5においてこの楽曲データを特定するための音声再生データ(フォルダ管理データ73)を記憶する。この他にもたとえば、USBメモリ5は、楽曲以外の音声再生データ、映画などの動画再生データ(動画ファイル)、写真などの静止画データ(静止画ファイル)、読み上げ可能なテキストデータなどの再生データ(コンテンツファイル)を記憶し、システムマイクロコンピュータ33のメモリ51は、これらの再生データを特定するためのデータを記憶するものであってもよい。
【0111】
上記実施の形態では、USBメモリ5と仮想的なUSBメモリとは1つずつである。この他にもたとえば、USBメモリ5と仮想的なUSBメモリとの対応関係は、1対多、多対1、多対多であってもよい。また、データ再生ソースとしては、USBメモリ5以外、携帯型ハードディスクデバイス、SD(Secure Digital)メモリカード、光記録装置などの他の携帯可能な記録部材としてもよい。
【0112】
上記実施の形態では、ユーザは、仮想的なUSBメモリに登録される楽曲データ(楽曲ファイル25)を更新するために、再生装置4のADDボタン18およびDELボタン19を操作している。この他にもたとえば、ユーザは、仮想的なUSBメモリに登録される楽曲データ(楽曲ファイル25)を更新するために、再生装置4とデータ通信可能なリモートコントローラユニット、携帯電話端末、PDAなどを操作するようにしてもよい。さらに他にもたとえば、再生装置4の無線通信I/Fなどは、再生データなどを記憶する複数の携帯通信端末とデータ通信可能であり、1つの仮想USB管理データ72に、複数の携帯通信端末に記憶される再生データなどが登録されるようにしてもよい。これにより、乗車する複数のユーザが携帯通信端末などにより持ち寄った再生データを、再生装置4に実現される仮想的なメモリにより管理し、連続的に再生したりすることができる。また、再生データとしては、楽曲のほかに、映画などの動画、映画などに音と動画とが組み合わされたもの、その他の種々のデータとしてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0113】
本発明は、自動車などの車両に搭載される車載オーディオシステムなどにおいて、USBメモリなどに記録されたメディアを再生する場合に好適に利用することができる。なお、再生以外に、家庭内のオーディオシステム、劇場などのオーディオシステム、屋外で使用するオーディオシステムなどの各種のオーディオシステムに利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0114】
【図1】本発明の実施の形態に係る再生システムを示すシステム構成図である。
【図2】図1の再生システム中の再生装置を示す正面図である。
【図3】図1中のUSBメモリおよび再生装置の詳細な構成を示すブロック図である。
【図4】図3のUSBメモリ中のUSBメモリ管理データと仮想USB管理データとの対応関係を示す説明図である。
【図5】図2の再生装置中の液晶パネルに順番に表示される複数のソース情報を示す説明図である。
【図6】図2の再生装置による、USBメモリのスキャン再生処理および登録処理の流れを示すフローチャートである。
【図7】図2の再生装置による、仮想的なUSBメモリのスキャン再生処理および削除処理の流れを示すフローチャートである。
【図8】図2の再生装置の変形例の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0115】
1 再生システム
4 再生装置
5 USBメモリ(データ再生ソース、再生ソースの一種)
25 楽曲ファイル(再生するためのデータのファイル)
34 チューナデバイス(再生ソースの一種)
35 CDデバイス(再生ソースの一種)
41 USBI/F(通信手段)
43 挿抜状態管理部
51 メモリ
61 操作判断部(ソース選択手段の一部)
62 ソース管理部(ソース選択手段の一部)
63 再生実行部(再生手段)
64,81 仮想USB管理部(再生対象選択手段、初期化手段)
72,82 仮想USB管理データ(データに関するデータ)
73 フォルダ管理データ(特定データ)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の再生ソースの中から選択された再生ソースを再生する再生システムであって、
再生のためのデータが記憶されたデータ再生ソースと、
上記データ再生ソースのデータの一部を、従属的な再生ソースの再生対象とする再生対象選択手段と、
上記データ再生ソースおよび上記従属的な再生ソースを含む複数の再生ソースの中から上記従属的な再生ソースが選択された場合、上記従属的な再生ソースの再生対象を再生する再生手段と、
を有することを特徴とする再生システム。
【請求項2】
前記再生対象選択手段および前記再生手段は、前記データ再生ソースと通信可能な再生装置に設けられ、
前記再生対象選択手段は、上記再生装置が前記データ再生ソースと通信可能な状態において、従属的な再生ソースの再生対象を選択すること、
を特徴とする請求項1記載の再生システム。
【請求項3】
前記再生対象選択手段および前記再生手段は、前記データ再生ソースと通信可能な再生装置に設けられ、
上記再生装置は、上記再生装置が前記データ再生ソースと通信可能でなくなった場合、前記データ再生ソースとともに前記従属的な再生ソースを、再生ソースとして選択できないようにするソース選択手段を有すること、
を特徴とする請求項1記載の再生システム。
【請求項4】
前記再生対象選択手段および前記再生手段は、メモリとともに、前記データ再生ソースと通信可能な再生装置に設けられ、
前記再生対象選択手段は、前記従属的な再生ソースの再生対象に関するデータを上記メモリに記憶させ、
前記再生装置は、前記再生装置が前記データ再生ソースと通信可能でなくなった場合、上記メモリから前記従属的な再生ソースのデータを削除することにより、前記従属的な再生ソースを初期化すること、
を特徴とする請求項1記載の再生システム。
【請求項5】
前記再生対象選択手段は、前記データ再生ソースの再生中に選択されたものを前記従属的な再生ソースの再生対象として登録すること、および/または、前記従属的な再生ソースの再生中に選択されたものを前記従属的な再生ソースの再生対象から削除すること、を特徴とする請求項1記載の再生システム。
【請求項6】
前記再生手段は、前記従属的な再生ソースの再生対象を選択するために、前記データ再生ソースの再生対象を一部分ずつ順番に再生することを特徴とする請求項1記載の再生システム。
【請求項7】
前記データ再生ソースはフォルダにより分類されており、
前記再生手段は、前記従属的な再生ソースの再生対象を選択するために、前記データ再生ソースの再生対象をフォルダ毎に1つずつ再生し、
前記再生対象選択手段は、再生中に選択されたものをフォルダ単位で前記従属的な再生ソースの再生対象とすること、
を特徴とする請求項1記載の再生システム。
【請求項8】
前記再生手段は、前記データ再生ソースの再生対象を再生する場合、前記従属的な再生ソースの再生対象ではないものを再生することを特徴とする請求項1記載の再生システム。
【請求項9】
再生のためのデータが記憶されたデータ再生ソースを含む、複数の再生ソースの中から選択された再生ソースを再生する再生方法であって、
上記データ再生ソースのデータの一部を、従属的な再生ソースの再生対象とするステップと、
上記データ再生ソースおよび上記従属的な再生ソースを含む複数の再生ソースの中から上記従属的な再生ソースが選択された場合、上記従属的な再生ソースの再生対象を再生するステップと、
を有することを特徴とする再生方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2008−181624(P2008−181624A)
【公開日】平成20年8月7日(2008.8.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−15876(P2007−15876)
【出願日】平成19年1月26日(2007.1.26)
【出願人】(000003595)株式会社ケンウッド (1,981)
【Fターム(参考)】