説明

再生制御装置、方法およびプログラム

【課題】映像と共に再生される音声の切替が行われる際のユーザの待ち時間を低減させ、再生システムのレスポンスを向上させることを課題とする。
【解決手段】再生開始時に前処理を必要とする複数の音響データのうち選択された再生対象音響データに基づく音響を、映像と共に再生するコンテンツ再生システム1に接続される、再生制御装置10に、再生対象音響データの次にリストされている音響データを新たな再生対象音響データとして選択させるための次音響データ選択指示を受け付ける選択指示受付部22と、連続して受け付けられた次音響データ選択指示の回数を記録する指示回数記録部24と、記録された次音響データ選択指示の回数分再生対象音響データより先にリストされている音響データを、新たな再生対象音響データとして選択させるための指定音響データ選択指示を出力する選択指示出力部25と、を備えた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の音声データから選択された音声データに基づく音声を映像と共に再生するコンテンツ再生システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ユーザによる指示が連続して複数入力されると、連続入力された指示群のうち、少なくとも最後に入力された指示を含む選択された一部の指示に応じた画像をディスプレイに表示させる電子機器がある(特許文献1を参照)。また、連続入力時に初回のキー入力のみを有効とする電子計算機がある(特許文献2を参照)。
【特許文献1】特開2007−241492号公報
【特許文献2】特開平8−255138号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来、コンテンツを構成する映像および音声をデジタルデータとして記録し、このデータから映像信号および音声信号を生成することで、映像および音声の再生を行う技術がある。また、映像や音声のデータはそのままではサイズが巨大となるため、圧縮処理されて記録されることが一般的である。このような技術の一つに、DivX社によって開発されたコンテンツ圧縮コーデックであるDivX(ディビックスまたはディブエックス。登録商標)方式があり、この方式は、DVD−Videoで記録した2時間の映画、データサイズにして約8GB(ギガバイト)の情報を、1枚のCDに収まる700MB(メガバイト)程度のサイズまで圧縮し、且つ、圧縮前の映像に対して劣化が少ないという特徴を有する。
【0004】
また、映像および音声で構成されるコンテンツでは、従来、1つの映像に対して、同一コンテンツ内に記録された複数の音声データのうち選択された音声データに係る音声を映像と共に再生することで、多言語対応等を可能としている。上記DivX規格でも、DVD−Video規格と同様、1つの映像データに対して複数の音声データ(最大8音声まで)をセットにしてコンテンツを構成し、再生時には複数の音声データのうち選択された音声データに基づく音声を映像と共に再生することが可能である。
【0005】
ここで、圧縮処理されたデータから映像信号や音声信号を生成する場合には、データの読込から先頭のデータを展開するまでの前処理が必要となることが一般的である。この前処理は、圧縮されたデータを用いて再生を行う場合には一般的に必要となるものであるが、特に、DivX方式では、仕様上、音声切替時に映像と音声を一旦停止する必要がある。このため、音声の切替操作(例えば、音声ボタンの押下等)に応じて複数ある音声を順次切り替えて再生するユーザインターフェースを採用する一般的な再生システムでDivXコンテンツを再生する場合には、音声の切替操作を行うたびに1から2秒程度の映像一時停止・無音声状態が発生することとなる。特に、複数個先にリストされた音声に切り替えるために切替操作を連続して行った場合、操作の回数分、前処理のための一時停止と再生とが繰り返され、目的の音声への切替が完了するまでに、「操作の回数×1回の切替に要する時間」を越える時間、ユーザは映像一時停止・無音声の状態で待たされることとなる(図6を参照)。
【0006】
本発明は、上記した問題に鑑み、映像と共に再生される音声の切替が行われる際のユーザの待ち時間を低減させ、再生システムのレスポンスを向上させることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上記した課題を解決するために、次の音声データを選択するための指示が連続して受け付けられている間には実際の切替指示を出さずに、連続した操作が完了してから、一連の操作の内容に基づく指示をまとめて一度だけ行うことで、映像と共に再生される音声の切替が行われる際のユーザの待ち時間を低減させ、再生システムのレスポンスを向上させることを可能にした。
【0008】
詳細には、本発明は、再生開始時に前処理を必要とする音声データであって映像データと共にコンテンツを構成する複数の音声データのうち、選択された再生対象音声データに基づく音声を、該映像データに基づく映像と共に再生するコンテンツ再生システムに接続される、再生制御装置であって、前記複数の音声データのうち、再生対象音声データの次にリストされている音声データを新たな再生対象音声データとして選択させるための次音声データ選択指示を受け付ける選択指示受付手段と、前記選択指示受付手段によって連続して受け付けられた前記次音声データ選択指示の回数を記録する、指示回数記録手段と、前記複数の音声データのうち、前記指示回数記録手段によって記録された前記次音声データ選択指示の回数分再生対象音声データより先にリストされている音声データを、新たな再生対象音声データとして選択させるための指定音声データ選択指示を前記コンテンツ再生システムへ出力する選択指示出力手段と、を備える再生制御装置である。
【0009】
再生制御装置は、コンテンツ再生システムにおいて再生の流れを制御する装置であり、例えば、記憶媒体から読み出されたデータに基づいて映像信号や音声信号の生成を行うデッキや、コンテンツ再生システムにおいてユーザによる操作を受け付けて再生デッキをコントロールするデッキコントローラに相当する。また、本発明において再生されるコンテンツは、映像データと音声データの組み合わせに係るコンテンツであり、また、映像データに対して選択可能な複数の音声データが組み合わされている。本発明におけるコンテンツは、例えば、多言語音声から音声を選択可能な映画等である。
【0010】
ここで、再生開始時の前処理とは、再生に用いる音声信号を音声データから生成する場合に、再生に並行して順次実行される音声信号生成処理の前に実行される、準備段階の処理をいい、再生に必要なデータの記憶媒体からの読み出し処理、該データの記憶装置への展開処理、圧縮データ(特にデータの先頭部分)のデコード処理、および再生音響を映像に同期させる処理等を含む、一切の準備処理を指すものとする。
【0011】
本発明において、選択指示受付手段は、再生対象となっている音声データの次にリストされている音声データを新たな再生対象として指定するための選択指示である次音声データ選択指示を受け付ける。従来であれば、ここで連続して選択指示が受け付けられた場合にも、再生制御装置は、受け付けられた選択指示に基づいて、コンテンツ再生システムの再生処理部に、現在再生対象となっている音声データの再生を止めて次にリストされている音声データを再生するように指示を行う。しかし、本発明では、指示回数記録手段が、連続して受け付けられた次音声データ選択指示の回数を記録し、選択指示出力手段が、この回数分先にリストされている音声データを再生するように、コンテンツ再生システムへ指示を行う。
【0012】
これによって、コンテンツ再生システムでは、連続して行われた次音声データ選択指示の全てについて、音声データの再生時前処理が行われること無く、連続指示によって最終的に指定された音声データの再生時前処理のみが行われるため、音声データの切替に伴うユーザの待ち時間を低減させ、コンテンツ再生システムのレスポンスを向上させることが可能となる。なお、本発明は、音声データの切替に映像および音声の停止を伴うDivXのような規格のコンテンツを再生する場合に特に効果を発揮するが、本発明を適用可能なコンテンツの規格はDivXに限定されない。音声の切替時に前処理を必要とするコンテ
ンツであれば、本発明を適用することで、レスポンス向上等の効果を得ることが可能である。
【0013】
なお、前記複数の音声データは、ループ状にリストされることが好ましい。音声データがループ状にリストされていることで、リストの終端において次音声データ選択指示が受け付けられた場合に、リストの先頭に戻って、再び先頭から順次音声データを選択することが出来る。
【0014】
また、本発明に係る再生制御装置は、前記選択指示受付手段によって最後に前記次音声データ選択指示が受け付けられてから、所定時間の経過が検知されるまで、時間の経過を監視する時間経過監視手段を更に備え、前記指示回数記録手段は、前記時間経過監視手段による監視が開始されていない状態で前記選択指示受付手段によって前記次音声データ選択指示が受け付けられてから、前記時間経過監視手段によって前記所定時間の経過が検知されるまでに、前記選択指示受付手段によって受け付けられた前記次音声データ選択指示の回数を記録し、前記選択指示出力手段は、前記時間経過監視手段によって前記所定時間の経過が検知された場合に、前記指定音声データ選択指示を前記コンテンツ再生システムへ出力してもよい。
【0015】
このようにすることで、所定時間内に続けて受け付けられた指示を連続した指示とみなして、この連続して受け付けられた一まとまりの指示の回数分先にリストされた音声データの選択を指示することで、連続した一まとまりの指示が最終的に示す音声データを選択させることが出来る。具体的には、時間経過監視手段による監視が開始されていない状態で受け付けられた次音声データ選択指示は、連続する一まとまりの指示のうち1回目の指示であり、時間経過監視手段による所定時間の経過の検知の直前に受け付けられた次音声データ選択指示は、連続する一まとまりの指示のうち最後の指示である。本発明に係る再生制御装置は、この1回目の指示から最後の指示までの指示回数をカウントし、最終的に指定される音声データがリスト中の何れの音声データであるかを算出して指示を行う。
【0016】
また、本発明に係る再生制御装置は、前記選択指示受付手段によって前記次音声データ選択指示が受け付けられた場合に、前記指示出力手段が前記コンテンツ再生システムへ指示を出力したか否かに拘らず、前記コンテンツ再生システムに設けられた表示部に対して、前記複数の音声データのうち再生対象音声データの次にリストされている音声データが新たな再生対象音声データとなったことを通知するための表示を行うことの指示を出力する表示指示出力手段を更に備えてもよい。
【0017】
ここで、表示部は、コンテンツ再生システムに設けられたディスプレイ等である。例えば、図6に示したような従来の再生システムでは、音声の切替完了を待ってディスプレイ上の音声ナンバーの表示が更新されていたため、切替操作が連続して行われた場合、表示のレスポンスが極端に悪くなるという問題があった。本発明によれば、コンテンツ再生システムへ実際に音声データ選択の指示が出力されたか否かに拘らず、表示指示出力手段が、受け付けられた次音声データ選択指示へのレスポンスを返すことで、ユーザ操作に追従した操作結果の表示が行われ、ユーザは、実際に音声データの切替に要する前処理の時間に拘らず、操作が受け付けられていることを遅滞なく知ることが出来る。
【0018】
また、本発明は、コンテンツ再生システムにおいて実行される再生制御方法、再生制御プログラム、およびこの再生制御プログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体の発明としても把握することが可能である。例えば、本発明は、再生開始時に前処理を必要とする音声データであって映像データと共にコンテンツを構成する複数の音声データのうち、選択された再生対象音声データに基づく音声を、該映像データに基づく映像と共に再生するコンテンツ再生システムに接続される、再生制御装置が、前記複数の音声
データのうち、再生対象音声データの次にリストされている音声データを新たな再生対象音声データとして選択させるための次音声データ選択指示を受け付ける選択指示受付ステップと、前記選択指示受付ステップで連続して受け付けられた前記次音声データ選択指示の回数を記録する、指示回数記録ステップと、前記複数の音声データのうち、前記指示回数記録ステップで記録された前記次音声データ選択指示の回数分再生対象音声データより先にリストされている音声データを、新たな再生対象音声データとして選択させるための指定音声データ選択指示を前記コンテンツ再生システムへ出力する選択指示出力ステップと、を実行する再生制御方法である。
【発明の効果】
【0019】
本発明によって、映像と共に再生される音声の切替が行われる際のユーザの待ち時間を低減させ、再生システムのレスポンスを向上させることが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
本発明に係るコンテンツ再生システム、再生制御装置、制御方法およびプログラムの実施の形態について、図面に基づいて説明する。本実施形態に係るコンテンツ再生システムは、屋内、屋外に設置されて使用されるコンテンツ再生システムの他、車載機、携帯機等、様々な用途に用いられてよい。
【0021】
<第一の実施形態>
図1は、本実施形態に係るコンテンツ再生システムの概略構成を示す図である。本実施形態では、代表的な例としてCD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)またはBD(Blu−ray Disc)に記録されたDivX規格のコンテンツを再生するコンテンツ再生システム1について説明する。このため、図1に示すコンテンツ再生システム1は、CD、DVDおよびBD等の複数の規格のディスク読み取りに対応したマルチドライブ4を備える。但し、媒体には他の可搬型記録媒体が用いられてもよいし、HDD(Hard Disk Drive)やフラッシュEEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)等の補助記憶装置、放送波、ネットワークを介した配信等が用いられてもよい。
【0022】
ここで、DivX規格は、映像に同期して再生される音声を複数の音声から選択して再生することが可能な規格であり、これらの音声を再生するための音声データは、CDまたはDVD等のメディアに、同期再生される映像の映像データと共にパッケージされて(単一ファイルとして)記録されている。また、DivX規格では、音声が指定されてから映像と共に音声を再生するまでに、圧縮データのデコードや映像との同期等のために、映像および音声を一旦停止した前処理が必要となる。
【0023】
また、本実施形態に係る音声システムでは、DivX規格のコンテンツデータに含まれる複数の音声データから所望の音声データを選択するために、音声ボタン31の操作によって、リストされた複数の音声データを順に切り替えて再生対象の音声データとする、音声データの選択を行うためのインターフェースを有する。コンテンツデータ内には、複数の音声データがリストされており、このリスト上における番号を指定することで、所望の音声データに基づく音声を映像と共に再生することが出来る。なお、音声ボタン31が操作されると、現在再生対象となっている音声データの次にリストされた音声データが選択されるが、リストの最後において音声ボタン31が操作された場合、リストの先頭の音声データが再生対象として選択される。即ち、本実施形態において、複数の音声データは、ループ状にリストされている。
【0024】
本実施形態に係るコンテンツ再生システム1は、実際にコンテンツのデータが読み出さ
れてコンテンツの再生処理が行われる再生デッキ6と、再生デッキ6を制御するデッキコントローラ5と、再生デッキ6より出力された音声信号に従って音声を出力するスピーカ3と、を備える。
【0025】
再生デッキ6は、デッキコントローラ5からの指示に従ってコンテンツデータをデコードし、映像信号/音声信号の生成を行う装置であり、コンテンツデータが取得される媒体によって、様々な種類の再生デッキ6として実施される。コンテンツデータが取得される媒体としては、例えば、CD、DVD、BD等の可搬型記録媒体、HDDやフラッシュEEPROM等の補助記憶装置、放送波等がある。本実施形態では、再生デッキ6は、マルチドライブ4を備え、挿入されたCDやDVD等のディスク41に記録されたコンテンツデータを読み出して再生することが可能な再生デッキ6である。また、本実施形態における再生デッキ6は、実際にマルチドライブ4を介してコンテンツデータを読み出してデコードや信号生成等を行う再生処理部7と、再生処理部7によって再生されるコンテンツの指定等をすることで再生処理部7を制御するデッキ制御部10とを有する。なお、本実施形態では、デッキ制御部10が、本発明の再生制御装置に相当する。また、本実施形態における再生デッキ6は、DivX規格のコーデックに対応し、DivX方式で圧縮されてCDやDVD等に記録されたコンテンツデータからコンテンツを再生可能な再生デッキ6である。このため、再生処理部7には、DivX規格のコンテンツデータを再生するためのプロセッサが備えられる。
【0026】
デッキコントローラ5は、再生デッキ6によって生成された映像信号に基づく映像を表示することで映像の再生を行い、且つユーザからのディスプレイへの接触および接触位置を検知することで、ユーザによる入力を受け付けるタッチパネルディスプレイ2と、タッチパネルディスプレイ2や本体に設けられたボタン等から検出されたユーザ操作や設定内容に基づいて再生コンテンツを制御するデッキコントローラ制御部8と、を有する。タッチパネルディスプレイ2には、再生中の映像に係る映像データとパッケージされた複数の音声データのうち何れの音声データが再生されているかを示す音声ナンバー表示32と、映像と共に再生される音声データを切り替えるための音声ボタン31と、が表示される。なお、本実施形態において、これらの表示は、映像の再生が行われている場合に、ユーザが所定のボタンを押下するかタッチパネルディスプレイ2を介して所定の操作を行うことで表示される。
【0027】
本実施形態に係るコンテンツ再生システム1を構成する再生処理部7、デッキ制御部10、デッキコントローラ制御部8、およびタッチパネルディスプレイ2は、少なくとも命令およびデータを処理することで各機能部を制御する汎用または専用のプロセッサを有し、必要に応じて、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、RAMにロードされる各種プログラム等システムによって使用される各種データが記憶されるHDD(Hard Disk Drive)等を有する。これらの構成は、プロセッサを含めて、各機能部に夫々個別に設けられてもよいし、各機能部によって共有されてもよい。
【0028】
マルチドライブ4は、CD、DVD、BD等の複数の規格のディスク(記録媒体)を装填および読み取り可能な光学ディスクドライブである。本実施形態に係るシステムでは、マルチドライブ4に装填されたディスク41から読み出された情報は再生処理部7へ送られる。再生処理部7は、読み出された情報に基づいて映像信号および音声信号を生成する。そして、再生処理部7によって生成された映像信号および音声信号をタッチパネルディスプレイ2およびスピーカ3へ出力することで、コンテンツ再生システム1は、映像および音声の再生を行う。
【0029】
なお、本実施形態では、ディスク41から読み出された情報に基づく映像信号および音
声信号は、所謂DSP(Digital Signal Processor)等を有する再生処理部7によって生成されるが、デコード処理は、RAM等に展開されたデコードプログラムを実行するプロセッサによって行われてもよい。また、ディスク41から読み出された情報に基づく映像信号の処理および音声信号の処理は、一のプロセッサによって処理されてもよいし、夫々異なる専用のプロセッサによって処理されてもよい。
【0030】
タッチパネルディスプレイ2は、本システムにおける、ユーザに対する入出力装置(ユーザインターフェース)であり、ユーザに何らかの情報を通知する画像を表示し、またユーザによる画像表示部分への接触操作を検出することで、ユーザ操作を受け付ける。なお、コンテンツ再生システム1は、タッチパネルディスプレイ2への接触操作の他に、システム1に設けられた各種ボタン等(図示は省略する)によっても、ユーザによる操作を受け付ける。タッチパネルディスプレイ2やボタン等を介して入力された内容は、再生制御装置によって処理される。また、本システムによるユーザへの通知等は、スピーカ3を介して音声出力されてもよい。
【0031】
図2は、本実施形態に係る再生制御装置の機能構成を示す図である。本実施形態に係る再生制御装置は、プログラム等が展開されるRAMと、ROMと、RAMまたはROMに展開されたプログラムを解釈および実行するプロセッサと、HDD等の補助記憶装置と、を備えるコンピュータであり、RAMまたはROMに展開された再生制御プログラムをプロセッサが解釈および実行することで、選択指示受付部22と、時間経過監視部23と、指示回数記録部24と、選択指示出力部25と、表示指示出力部21と、を備える再生制御装置として機能する。
【0032】
選択指示受付部22は、タッチパネルディスプレイ2において検出されたユーザ操作を受けて発行された音声切替指示を受け付ける。ここで受け付けられる音声切替指示は、コンテンツデータに含まれる複数の音声データのうち、再生対象音声データの次にリストされている音声データを新たな再生対象音声データとして選択させるための、本発明に係る次音声データ選択指示に相当する。
【0033】
時間経過監視部23は、選択指示受付部22によって最後に音声切替指示が受け付けられてから、所定時間の経過が検知されるまで、時間の経過を監視する。なお、本実施形態では、経過が監視される所定時間は、500ms(ミリ秒)とする。但し、この時間は、続けて入力された音声切替指示を、連続した一まとまりの入力とみなすための時間であり、実施の形態に応じて適宜最適な値が選択され、設定されることが好ましい。この所定時間は、ユーザによる連続操作を可能とするために、ユーザが音声ボタン31を出来るだけ素早く操作した場合の操作の間隔よりも長い時間に設定される必要がある。
【0034】
指示回数記録部24は、時間経過監視部23による監視が開始されていない状態で選択指示受付部22によって音声切替指示が受け付けられてから、時間経過監視部23によって所定時間の経過が検知されるまで、選択指示受付部22によって連続して受け付けられた音声切替指示の回数に応じて目標音声ナンバーを更新する。目標音声ナンバーとは、本実施形態において、選択指示出力部25によって最終的に指定される切替先の音声ナンバーを示す情報である。
【0035】
選択指示出力部25は、時間経過監視部23によって所定時間の経過が検知された場合に、指定音声データ選択指示をコンテンツ再生システム1へ出力する。ここで、出力される指定音声データ選択指示は、コンテンツデータに含まれる複数の音声データのうち、指示回数記録部24によって更新された目標音声ナンバーに係る音声データを、新たな再生対象音声データとして選択させるための指示である。
【0036】
表示指示出力部21は、選択指示受付部22によって音声切替指示が受け付けられた場合に、指示出力部がコンテンツ再生システム1へ指示を出力したか否かに拘らず、コンテンツ再生システム1に設けられたタッチパネルディスプレイ2に対して、音声ナンバーの応答通知を出力する。
【0037】
以下、図3から図5に示すシーケンス図およびフローチャートを用いて、本実施形態に係る再生制御処理の内容を、より詳細に説明する。図3は、本実施形態に係る再生制御処理の流れを示すシーケンス図である。本シーケンス図では、はじめに、映像と共に音声ナンバー1の音声が再生されており、タッチパネルディスプレイ2には、再生映像と共に、現在再生中の音声の音声ナンバーが1であること、および音声ボタン31が表示されているものとする(図1に示されたタッチパネルディスプレイ2の表示内容を参照)。但し、音声ナンバー表示32および音声ボタン31は、コンテンツ再生システム1の設定または操作によって非表示にすることも可能である。音声ナンバー表示32および音声ボタン31が非表示である場合には、ユーザは、タッチパネルディスプレイ2に触れるか、デッキコントローラ5に設けられた表示ボタンを押下する等の操作によって、タッチパネルディスプレイ2にこれらの表示を行わせる。
【0038】
ユーザがタッチパネルディスプレイ2上の音声ボタン31表示部分に触れると、タッチパネルディスプレイ2は、ユーザが音声ボタン31表示に触れたことを検出し、このユーザ操作に基づく音声ボタン操作通知をデッキコントローラ制御部8へ送信する。デッキコントローラ制御部8は、この音声ボタン操作通知を受けて、再生対象の音声データを、現在の再生対象音声データの次にリストされた音声データへ切り替えることを指示する音声切替指示を、デッキ制御部10へ送信する。
【0039】
ここで、従来であれば、デッキ制御部10は、音声切替指示を受信すると、再生対象の音声データを次の音声データに切り替えて再生することを指示するための音声切替開始指示を再生処理部7へ送信していたが、本実施形態に係るデッキ制御部10は、最初に受信した音声切替指示から時間経過の監視を開始し、音声切替指示の貯め込みを行う。ここで、音声切替指示の貯め込みが開始されてから、貯め込みが終了し、再生処理部7へ音声切替開始指示が出力されるまでの処理を、貯め込み処理と称する。
【0040】
図4は、本実施形態に係る、貯め込み処理を含む再生制御処理の流れを示すフローチャートである。本フローチャートに示された処理は、デッキ制御部10が、貯め込み処理が実行されていない状態で音声切替指示を受信したことを契機として開始され、デッキ制御部10によって実行される。
【0041】
ステップS101およびステップS102では、音声ボタン31の操作に伴う指示が受け付けられ、貯め込み処理に必要なデータの初期化が行われる。選択指示受付部22は、ユーザによるタッチパネルディスプレイ2に表示された音声ボタン31の操作を受けてデッキコントローラ制御部8から発行された音声切替指示を受け付ける(ステップS101)。そして、指示回数記録部24は、最終的に再生処理部7へ指示する目標音声ナンバーを、現在再生されている再生対象音声ナンバーで初期化する。例えば、映像と共に再生されている音声ナンバーが1である場合には、目標音声ナンバーは1に設定される。その後、処理はステップS103へ進む。
【0042】
ステップS103およびステップS104では、目標音声ナンバーの更新および表示が行われる。指示回数記録部24は、音声ボタン31の操作が通知されたことを受けて、目標音声ナンバーに1を加算することで、目標音声ナンバーが示す音声データを、更新前の目標音声ナンバーが示していた音声データの次にリストされている音声データへ更新する(ステップS103)。そして、表示指示出力部21は、更新された目標音声ナンバーを
示してタッチパネルディスプレイ2に音声ナンバーの表示を更新する指示を出力する(ステップS104)。これによって、タッチパネルディスプレイ2に表示される音声ナンバーがユーザの操作に応じて即座に更新され、ユーザは、自身による操作が正しく受け付けられたことを認識することが出来る。なお、ステップS103における目標音声ナンバーの更新処理において、目標音声ナンバーは、コンテンツデータに含まれている音声データの総数を超えない。即ち、再生中のコンテンツデータに含まれる音声データの数が8である場合即ち選択可能な音声ナンバーが1から8までである場合、目標音声ナンバーが8である状態で目標音声ナンバーが更新されると、目標音声ナンバーは1となる。その後、処理はステップS105へ進む。
【0043】
ステップS105では、時間経過の監視が開始される。時間経過監視部23は、ステップS101における音声ボタン31の操作に伴う指示の受付に伴って、所定時間(本実施形態では、500ms)の経過の監視を開始する。なお、既に時間経過の監視が行われている場合には、監視経過をリセットし、最初(0ms)から再度時間経過の監視を開始する。また、時間経過の監視が開始されるタイミングは、図4に示したフローチャートでは、目標音声ナンバーをタッチパネルディスプレイ2に通知するステップS104の処理の後として記載されているが、この時間経過の監視は、音声ボタン31の操作間隔を計測するための時間経過監視であり、開始のタイミングは、音声ボタン31の操作が検出された後であればいつでもかまわない。正確な操作間隔に基づいて音声切替指示の貯め込み行うためには、音声ボタン31の操作検出後、可能な限り早い段階で時間経過の監視が開始されることが好ましい。
【0044】
ステップS106およびステップS107では、時間経過の監視が開始されてから500ms以内における、音声ボタン31の操作に伴う指示(音声切替指示)が受け付けられる。時間経過監視部23は、定期的にシステム時計から現在時刻を取得する等の方法を用いて、時間経過の監視を開始した時点からの経過時間を監視し、定期的に500msが経過したか否かを判定する。但し、時間経過の監視に用いられる具体的な方法には、その他の方法が採用されてもよい。500msが経過したと判定された場合、処理はステップS108へ進む。500msが経過していないと判定された場合、処理はステップS107へ進み、選択指示受付部22によって、音声切替指示が受け付けられたか否かが判定される。即ち、ステップS107では、時間経過の監視開始から500ms以内に音声切替指示が受け付けられたか否かが判定され、音声切替指示が受け付けられた場合には処理はステップS103へ進み、音声切替指示が受け付けられない場合には処理はステップS106へ進む。このため、ステップS106およびステップS107に示された処理は、500msの経過が検出されるか、音声切替指示が受け付けられるまで繰り返し実行される。
【0045】
前回の音声切替指示から500msが経過する前に音声切替指示が受け付けられた場合、処理はステップS103へ進み、目標音声ナンバーの更新(ステップS103)、およびタッチパネルディスプレイ2への通知(ステップS104)が行われ、再び500msの経過監視が開始される(ステップS105)。即ち、本フローチャートによれば、前回の音声切替指示から500ms以内に新たに音声切替指示が受け付けられている限り、受け付けられた音声切替指示の数(音声ボタン31が操作された回数)だけ、目標音声ナンバーが更新される。この間、実際にコンテンツの再生処理を行っている再生処理部7には、再生対象の音声データを切り替えることを指示する音声切替開始指示は発行されない。
【0046】
前回の音声切替指示から500msが経過した場合、処理はステップS108へ進む。ステップS108では、音声切替開始指示が再生処理部7へ通知される。選択指示出力部25は、現在の再生対象音声ナンバーに、受け付けられた音声切替指示の回数に応じて更新された目標音声ナンバー(ステップS102およびS103を参照)を指定して、実際に再生される音声データを切り替えることを指示する音声切替開始指示を、再生処理部7
へ出力する。その後、本フローチャートは終了する。
【0047】
再生処理部7は、音声切替開始指示を受け付けると、映像および音声の再生を一時停止し、音声切替処理を行う(図3を参照)。ここでは、音声切替開始指示に含まれる目標音声ナンバーに係る音声データを読み出し、デコードの開始や映像との同期等、再生のための前処理を行って、映像と音声とが同時に再生開始される。ここで、映像および音声は、一時停止された箇所の近傍から再生が開始されるが、音声は、一時停止前の音声データとは異なる音声データに基づく音声が開始される。図3に示す例では、音声ボタン31が3回操作されているため、操作前に再生されていた音声が音声ナンバー1であった場合、目標音声ナンバーは4となる。再生処理部7は、再生対象の音声データの切替が完了し、映像及び音声ナンバー4に係る音声の再生が開始されると、音声切替完了通知をデッキ制御部10へ送信する。なお、直前の音声切替指示の受付から500msを経過してから音声切替指示が受け付けられた場合、再びステップS101からの処理が開始される。
【0048】
本実施形態によれば、ユーザによって連続して音声の切替操作が行われた場合であっても、操作に基づく指示が一旦貯め込まれ、連続した操作が終了したと判断されてから、連続した操作に基づく最終的な音声切替の指示が出力される。このため、音声切替時の前処理のために映像や音声の再生を停止する必要があるような場合であっても、不要な音声切替処理の実行が削減され、1回のみの切替処理によって切替が完了することで、ユーザによる操作が行われてから最終的にユーザが所望する音声への切替が終了するまでの、ユーザの待ち時間を低減することが出来る。また、貯め込み処理が開始された後も、貯め込み処理終了時の音声切替開始指示が出されるまで映像および音声の再生は継続されるため、映像一時停止・無音声となる時間を短くすることが出来る。更に、操作に基づく指示は貯め込まれるが、タッチパネルディスプレイ2上の音声ナンバー表示32は、ユーザ操作に追従して更新されるため、ユーザは、操作が正しく入力されていることを認識することが出来る。
【0049】
なお、音声ナンバー表示32は、上記実施形態において説明した数字による表示に代えて、「日本語」や「英語」等、選択されている音声の内容をユーザに認識させることが可能な表示が行われてもよい。このような表示は、コンテンツデータに含まれる音声データの説明をコンテンツデータから読み出し、読み出された情報を表示することで実現することが出来る。例えば、DivX Ultra(ディビックスウルトラ)規格では、コンテンツデータ内に音声の内容を示す情報が含まれるため、コンテンツデータから情報を読み出して、再生されている音声の内容を表示することが出来る。
【0050】
<第二の実施形態>
上記第一の実施形態において説明した再生制御処理は、図1に示されたコンテンツ再生システム1の構成のうち、デッキコントローラ5において実行されてもよい。即ち、本実施形態では、デッキコントローラ制御部8が、RAMまたはROMに展開された再生制御プログラムをプロセッサが解釈および実行することで、図2に示された、選択指示受付部22と、時間経過監視部23と、指示回数記録部24と、選択指示出力部25と、表示指示出力部21と、を備える再生制御装置として機能する。
【0051】
図5は、本実施形態に係る再生制御処理の流れを示すシーケンス図である。第一の実施形態と同様、本シーケンス図では、はじめに、映像と共に音声ナンバー1の音声が再生されており、タッチパネルディスプレイ2には、再生映像と共に、現在再生中の音声の音声ナンバーが1であること、および音声ボタン31が表示されているものとする。本実施形態では、ユーザによる音声ボタン31の操作を検出したタッチパネルディスプレイ2によってデッキコントローラ制御部8へ通知される音声ボタン操作通知が、本発明における次音声データ選択指示に相当する。即ち、デッキコントローラ制御部8は、500ms以下
の間隔をもって連続して入力される音声ボタン操作通知に基づいて目標音声ナンバーを更新し、最終的な音声ボタン操作通知の操作回数に従って再生デッキ6へ音声切替指示を発行する。この音声切替指示は、目標音声ナンバーを含む音声切替指示である。デッキコントローラ制御部8によって実行される、貯め込み処理を含む再生制御処理は、図4を用いて説明した処理の内容と概略同様であるため、説明を省略する。本実施形態によれば、第一の実施形態と同様、音声切替時のユーザの待ち時間の低減、切替に伴って映像一時停止・無音声となる時間の短縮、およびユーザ操作に追従した音声ナンバー表示の更新、が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】実施形態に係るコンテンツ再生システムの概略構成を示す図である。
【図2】実施形態に係る再生制御装置の機能構成を示す図である。
【図3】第一の実施形態に係る再生制御処理の流れを示すシーケンス図である。
【図4】実施形態に係る、貯め込み処理を含む再生制御処理の流れを示すフローチャートである。
【図5】第二の実施形態に係る再生制御処理の流れを示すシーケンス図である。
【図6】従来の再生システムにおける音声切替の流れを示すシーケンス図である。
【符号の説明】
【0053】
1 コンテンツ再生システム
2 タッチパネルディスプレイ
3 スピーカ
4 マルチドライブ
5 デッキコントローラ
6 再生デッキ
7 再生処理部
8 デッキコントローラ制御部
10 デッキ制御部
21 表示指示出力部
22 選択指示受付部
23 時間経過監視部
24 指示回数記録部
25 選択指示出力部
32 音声ナンバー表示

【特許請求の範囲】
【請求項1】
再生開始時に前処理を必要とする音響データであって映像データと共にコンテンツを構成する複数の音響データのうち、選択された再生対象音響データに基づく音響を、該映像データに基づく映像と共に再生するコンテンツ再生システムに接続される、再生制御装置であって、
前記複数の音響データのうち、再生対象音響データの次にリストされている音響データを新たな再生対象音響データとして選択させるための次音響データ選択指示を受け付ける選択指示受付手段と、
前記選択指示受付手段によって連続して受け付けられた前記次音響データ選択指示の回数を記録する、指示回数記録手段と、
前記複数の音響データのうち、前記指示回数記録手段によって記録された前記次音響データ選択指示の回数分再生対象音響データより先にリストされている音響データを、新たな再生対象音響データとして選択させるための指定音響データ選択指示を前記コンテンツ再生システムへ出力する選択指示出力手段と、
を備える再生制御装置。
【請求項2】
前記選択指示受付手段によって最後に前記次音響データ選択指示が受け付けられてから、所定時間の経過が検知されるまで、時間の経過を監視する時間経過監視手段を更に備え、
前記指示回数記録手段は、前記時間経過監視手段による監視が開始されていない状態で前記選択指示受付手段によって前記次音響データ選択指示が受け付けられてから、前記時間経過監視手段によって前記所定時間の経過が検知されるまでに、前記選択指示受付手段によって受け付けられた前記次音響データ選択指示の回数を記録し、
前記選択指示出力手段は、前記時間経過監視手段によって前記所定時間の経過が検知された場合に、前記指定音響データ選択指示を前記コンテンツ再生システムへ出力する、
請求項1に記載の再生制御装置。
【請求項3】
前記選択指示受付手段によって前記次音響データ選択指示が受け付けられた場合に、前記指示出力手段が前記コンテンツ再生システムへ指示を出力したか否かに拘らず、前記コンテンツ再生システムに設けられた表示部に対して、前記複数の音響データのうち再生対象音響データの次にリストされている音響データが新たな再生対象音響データとなったことを通知するための表示を行うことの指示を出力する表示指示出力手段を更に備える、
請求項1または2に記載の再生制御装置。
【請求項4】
前記複数の音響データは、ループ状にリストされている、
請求項1から3の何れか一項に記載の再生制御装置。
【請求項5】
前記前処理は、再生に必要なデータの記憶媒体からの読み出し処理、該データの記憶装置への展開処理、圧縮データのデコード処理、および再生音響を映像に同期させる処理、のうち少なくとも何れかを含む、
請求項1から4の何れか一項に記載の再生制御装置。
【請求項6】
再生開始時に前処理を必要とする音響データであって映像データと共にコンテンツを構成する複数の音響データのうち、選択された再生対象音響データに基づく音響を、該映像データに基づく映像と共に再生するコンテンツ再生システムに接続される、再生制御装置が、
前記複数の音響データのうち、再生対象音響データの次にリストされている音響データを新たな再生対象音響データとして選択させるための次音響データ選択指示を受け付ける選択指示受付ステップと、
前記選択指示受付ステップで連続して受け付けられた前記次音響データ選択指示の回数を記録する、指示回数記録ステップと、
前記複数の音響データのうち、前記指示回数記録ステップで記録された前記次音響データ選択指示の回数分再生対象音響データより先にリストされている音響データを、新たな再生対象音響データとして選択させるための指定音響データ選択指示を前記コンテンツ再生システムへ出力する選択指示出力ステップと、
を実行する再生制御方法。
【請求項7】
前記前処理は、再生に必要なデータの記憶媒体からの読み出し処理、該データの記憶装置への展開処理、圧縮データのデコード処理、および再生音響を映像に同期させる処理、のうち少なくとも何れかを含む、
請求項6に記載の再生制御方法。
【請求項8】
再生開始時に前処理を必要とする音響データであって映像データと共にコンテンツを構成する複数の音響データのうち、選択された再生対象音響データに基づく音響を、該映像データに基づく映像と共に再生するコンテンツ再生システムに接続される、コンピュータを、
前記複数の音響データのうち、再生対象音響データの次にリストされている音響データを新たな再生対象音響データとして選択させるための次音響データ選択指示を受け付ける選択指示受付手段と、
前記選択指示受付手段によって連続して受け付けられた前記次音響データ選択指示の回数を記録する、指示回数記録手段と、
前記複数の音響データのうち、前記指示回数記録手段によって記録された前記次音響データ選択指示の回数分再生対象音響データより先にリストされている音響データを、新たな再生対象音響データとして選択させるための指定音響データ選択指示を前記コンテンツ再生システムへ出力する選択指示出力手段と、
として機能させる再生制御プログラム。
【請求項9】
前記前処理は、再生に必要なデータの記憶媒体からの読み出し処理、該データの記憶装置への展開処理、圧縮データのデコード処理、および再生音響を映像に同期させる処理、のうち少なくとも何れかを含む、
請求項8に記載の再生制御プログラム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate


【公開番号】特開2009−301640(P2009−301640A)
【公開日】平成21年12月24日(2009.12.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−154435(P2008−154435)
【出願日】平成20年6月12日(2008.6.12)
【出願人】(000237592)富士通テン株式会社 (3,383)
【Fターム(参考)】