説明

再生装置

【課題】再生装置において、他の機器の操作ボタンを用いて操作を行う際の使い勝手を良くする。
【解決手段】リモコン装置により操作されるTV受像機と、DVD再生装置とが接続される。DVD再生装置は、リモコン装置による動作指示をTV受像機を介して受信可能であり、メモリと、複数の動作モードを有する制御用マイコンとを備える。メモリは、TV受像機から受信する各制御コマンドと動作情報との対応テーブルと、この対応テーブル中の動作情報を再生モードに対応した別の動作情報に変換するための再生モード対応テーブル情報14dとを記憶している。従って、DVD再生装置は、リモコン装置の同一ボタンが操作がされた場合であっても動作モードによって異なる動作を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、HDMI(High Definition Multimedia Interface)−CEC(Consumer Electronics Control)規格に対応した再生装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、HDMI−CEC(以下、CECという)規格に対応した種々のAV機器が普及している。CEC対応AV機器同士は、CEC規格に基づく制御コマンドを送受信することにより相手側の機器を制御することができる。具体的には、例えば、CEC規格に対応したテレビジョン受像機(以下、TV受像機という)を操作するためのTV用リモコン装置を用いたユーザによる動作指示によって、このTV受像機にHDMIケーブルを介して接続されたDVD再生装置に対して制御コマンドを送信することにより操作することができる(例えば、特許文献1乃至4参照)。
【0003】
しかしながら、TV用リモコン装置には、一般的に、例えば「次チャプター」ボタンや、「早送り」ボタン等のDVD再生装置の動作に対応する操作ボタンが設けられていない場合が多いので、この種のリモコン装置ではDVD再生装置を十分に操作することができない。従って、ユーザにとって使い勝手が悪い。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−301249号公報
【特許文献2】特開2008−219932号公報
【特許文献3】特開2008−84366号公報
【特許文献4】特開2007−97095号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、他の機器の操作ボタンを用いて操作を行う際に、ユーザにとって使い勝手がよい再生装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために請求項1の発明は、動作指示を行うための操作ボタンを有する表示装置から送信された、AV機器制御プロトコルに基づく制御コマンドを受信するためのコマンド受信手段と、映像や音声のコンテンツを再生する再生手段と、前記コマンド受信手段によって受信され得る複数の制御コマンドと、これらの制御コマンドの各々に対応した動作情報との対応テーブルを含む各種情報が記憶された記憶手段と、前記再生手段を用いてコンテンツを再生している時の動作モードである再生モードを含む複数の動作モードを有し、前記コマンド受信手段によって受信された制御コマンドに対応する、前記対応テーブル中の動作情報に基き、自装置を動作させる制御手段とを備える再生装置において、前記制御コマンドに対応する動作情報を、前記再生モードに対応した別の動作情報に変換する動作情報変換手段をさらに備え、前記記憶手段は、前記再生モードにおいて使用しない制御コマンドについての情報である制御コマンド不使用情報を記憶し、前記制御手段は、前記再生モードを実行中に、前記コマンド受信手段によって前記表示装置から制御コマンドを受信したとき、前記制御コマンド不使用情報を参照し、受信した制御コマンドが前記再生モードにおいて使用しない制御コマンドである場合、前記動作情報変換手段を用いて、この制御コマンドに対応する動作情報を前記再生モードに対応した別の動作情報に変換し、変換した動作情報に基いて装置を動作させるものである。
【0007】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の再生装置において、前記コマンド受信手段は、前記表示装置側のリモコン装置上に設けられた操作ボタンを用いたユーザによる動作指示に応じて前記表示装置から送信された制御コマンドを受信するものである。
【0008】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の再生装置において、前記AV機器制御プロトコルは、HDMI(High Definition Multimedia Interface)−CEC(Consumer Electronics Control)規格であるものである。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、再生装置が、表示装置から制御コマンドを受信したとき、この制御コマンドが再生モードにおいて使用しない制御コマンドである場合、この制御コマンドに対応する動作情報を、再生モードに対応した別の動作情報に変換して装置を動作させる。そのため、再生装置におけるコンテンツの再生中の動作(再生モード中の動作)を指示するための操作ボタンを表示装置が有していない場合であっても、表示装置の操作ボタンを用いて再生装置に再生モード中の動作を指示することができるので、ユーザにとって使い勝手が良い。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の一実施形態に係るDVD再生装置と、このDVD再生装置とHDMIケーブルを介して接続されたTV受像機と、このTV受像機を操作するリモコンとを示す斜視図。
【図2】上記DVD再生装置の構成を示すブロック図。
【図3】上記TV受像機の構成を示すブロック図。
【図4】上記リモコンを示す上面図。
【図5】上記DVD再生装置の対応テーブル情報の内容の一例を示す図。
【図6】上記DVD再生装置の再生モード対応テーブル情報の内容の一例を示す図。
【図7】上記DVD再生装置の動作処理を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明の一実施形態に係るDVD再生装置(再生装置)について、図1乃至図4を参照して説明する。図1は、DVD再生装置1と、このDVD再生装置1にHDMI(High Definition Multimedia Interface)ケーブル3を介して接続されたテレビジョン(以下、TVという)受像機(表示装置)2との外観を示す。図2は、DVD再生装置1の内部構成を示し、図3は、TV受像機2の内部構成を示す。図4は、TV受像機2を操作するためのリモコン装置4の上面を示す。
【0012】
DVD再生装置1は、DVDディスクd(図2参照)に録画されたTV番組等のコンテンツを再生することができる装置であり、再生したコンテンツの映像信号や音声信号はHDMIケーブル3を介してTV受像機2に出力する。リモコン装置4は、ユーザにより操作され、TV受像機2に対して所定の操作指示を行うためのものである。
【0013】
DVD再生装置1及びTV受像機2は、HDMI規格におけるCEC(Consumer Electronics Control;HDMIで規格化されている装置間相互制御を行う機能)に対応した装置であり、それぞれHDMI−CEC規格に基く制御コマンドを送受信可能である。DVD再生装置1は、この制御コマンドに対応した動作情報に基いて自装置の動作を行う。
【0014】
図2に示すように、DVD再生装置1は、放送局から放送されるTV放送信号に基づくTV番組を受信するチューナ11と、ユーザによって操作されるボタン等を有する操作部12と、筐体外部に露出するように設けられたHDMI端子部13とを備える。また、DVD再生装置1は、各種情報が記憶されるメモリ(記憶手段)14と、DVDディスクdが装着される光ディスクドライブ15と、再生モードを含む複数の動作モードを有し、装置各部の制御を行う制御用マイコン(制御手段)16とをさらに備える。
【0015】
HDMI端子部13には、TV受像機2と接続されたHDMIケーブル3の一端が接続される。メモリ14は、制御用マイコン16を動作させるためのプログラム14aと、対応テーブル情報14bと、制御コマンド不使用情報14cと、再生モード対応テーブル情報14dとを記憶している。
【0016】
対応テーブル情報14bは、CEC規格に対応する複数の制御コマンドと、これらの制御コマンドの各々に対応した動作情報とを含むテーブルである。
【0017】
制御コマンド不使用情報14cには、再生モード(DVDディスクdに録画されたコンテンツの再生中)において使用しない制御コマンドの情報が含まれている。具体的には、例えばCECコマンドの「Remote Control Passthrough」機能における「Select」コマンドや、「Left」コマンド等のコマンドの情報が含まれている。再生モード対応テーブル情報14dは、再生モードにおいて本来使用しない制御コマンドに対応する動作情報を、再生モードに対応した別の動作情報に変換するためのテーブルである。
【0018】
光ディスクドライブ15は、TV番組等のコンテンツを記録可能なDVDディスクdが内部に装着され、DVDディスクdからのコンテンツの読み出しや、DVDディスクdに対するコンテンツの書込みを行う。
【0019】
制御用マイコン16は、再生処理部(再生手段)16aと、録画処理部16bと、CECコマンド送受信部(コマンド受信手段)16cと、動作情報変換部(動作情報変換手段)16dとを有し、ユーザによる操作部12の操作に基く動作情報や、TV受像機2から受信した制御コマンドに対応する、対応テーブル情報14b中や、再生モード対応テーブル情報14d中の動作情報に基いて自装置を動作させる。制御用マイコン16は、再生処理部16aを用いてコンテンツを再生している時のモードである再生モードや、録画処理部16bを用いてTV番組をDVDディスクdに録画している時のモードである録画モードや、DVD再生装置1の各種設定を行っている時のモードである設定操作モード等の複数の動作モードを有する。なお、制御用マイコン16は、再生モードを実行中に、メニュー表示等の操作を行うことにより、設定操作モードに切替え可能である。
【0020】
再生処理部16aは、チューナ11によって受信されたTV番組や、光ディスクドライブ15によってDVDディスクdから読み出されたTV番組等のコンテンツの再生を行い、再生されたコンテンツの映像信号及び音声信号をHDMIケーブル3を介してTV受像機2に出力する処理を行う。録画処理部16bは、チューナ11から受信されたTV番組をDVDディスクdに録画する録画処理を行う。
【0021】
CECコマンド送受信部16cは、TV受像機2に対して制御コマンドの送受信を行う。送受信に用いられる制御コマンドは、HDMI−CEC規格に基づくコマンドである。動作情報変換部16dは、TV受像機2から再生モードで使用しない制御コマンドを受信したときに、再生モード対応テーブル情報14dを参照してTV受像機2から送信された制御コマンドに対応する動作情報を再生モードに対応した別の動作情報に変換する。
【0022】
図3に示すように、TV受像機2は、TV番組等のコンテンツの映像を表示するディスプレイ21と、TV番組等のコンテンツの音声を出力するスピーカ22と、放送局から放送されるTV放送信号に基づくTV番組を受信するチューナ23と、リモコン装置4から送信されたリモコン信号を受信するリモコン信号受信部24とを備える。また、TV受像機2は、TV受像機の筐体外部に露出するように設けられたHDMI端子部25と、各種情報が記憶されるメモリ26と、TV受像機2の各部を制御するための制御用マイコン27とをさらに備える。
【0023】
HDMI端子部25には、DVD再生装置1と接続されたHDMIケーブル3の一端が接続される。メモリ26には、制御用マイコン27を動作させるためのプログラム26aが記憶されている。
【0024】
制御用マイコン27は、映像出力部27aと、音声出力部27bと、CECコマンド送受信部27cとを有する。映像出力部27aは、チューナ23によって受信されたTV番組や、HDMIケーブル3を介してDVD再生装置1から送信されたTV番組の映像をディスプレイ21に出力する。音声出力部27bは、チューナ23によって受信されたTV番組や、HDMIケーブル3を介してDVD再生装置1から送信されたTV番組の音声をスピーカ22に出力する。
【0025】
CECコマンド送受信部27cは、DVD再生装置1に対して制御コマンドの送受信を行うものであり、例えば、ユーザによってリモコン装置4上に設けられた各種操作ボタンが操作されると、この操作による動作指示に対応した制御コマンドをDVD再生装置1に送信する。送受信に用いられる制御コマンドは、HDMI−CEC規格に基づくコマンドである。
【0026】
リモコン装置4は、図4に示すように、「0」乃至「9」の10個の数字に対応する「0」〜「9」までの数字キー41a〜41jと、入力した文字や数字を消去するクリアキー42と、上下左右の各方向に操作可能な十字キー43(43a〜43dの総称)と、各種入力を確定するための決定キー44とを有する。また、リモコン装置4は、スピーカ22から出力する音量値の調節を行うための音量調節キー45(45a、45bの総称)と、TV受像機2に対して操作信号を送信するための送信部40と、再生を指示する再生ボタン46aと、停止を指示する停止ボタン46bと、メニュー表示を指示するためのメニュー表示ボタン47をさらに有する。
【0027】
リモコン装置4を操作することによりTV受像機2に送信された動作指示は、HDMケーブル3を介してDVD再生装置1に送信される。すなわち、リモコン装置4が操作されると、TV受像機2がリモコン装置4から送信された動作指示に対応する制御コマンドをDVD再生装置1に送信するため、ユーザはリモコン装置4を操作することによりDVD再生装置1を操作可能である。
【0028】
次に、対応テーブル情報14b内、及び再生モード対応テーブル情報14d内の情報の一例について、図5及び図6に示すテーブルを参照して説明する。図5は、対応テーブル情報14bの内容の一例を示し、図6は、再生モード対応テーブル情報14dの内容の一例を示す。なお、図5、及び図6には、説明の便宜上、各制御コマンドに対応するリモコン装置4のボタン操作Pをそれぞれ示す。また、TV受像機2は、リモコン装置4が操作されると、CECコマンドにおける「Remote Control Passthrough」機能の各種コマンドを送信し、DVD再生装置1は、この種のコマンドを受信するものとする。
【0029】
図5に示すように、DVD再生装置1は、リモコン装置4の決定ボタン44が操作されると「Select」コマンドを受信し、リモコン装置4の左ボタン43dが操作されると「Left」コマンドを受信する。また、DVD再生装置1は、リモコン装置4の右ボタン43cが操作されると「Right」コマンドを受信し、リモコン装置4の上ボタン43aが操作されると「Up」コマンドを受信し、リモコン装置4の下ボタン43bが操作されると「Down」コマンドを受信する。
【0030】
DVD再生装置1が再生モード以外の動作モード(例えば、設定操作モード)で動作している場合、図5に示すように、「Select」コマンドに対応する動作情報は「決定」であり、「Left」コマンドに対応する動作情報は「左移動」であり、「Right」コマンドに対応する動作情報は「右移動」である。また、「Up」コマンドに対応する動作情報は「上移動」であり、「Down」コマンドに対応する動作情報は「下移動」である。
【0031】
一方、再生モード対応テーブル情報14dの内容は、図6に示すように、「Select」コマンドに対応する動作情報は「一時停止」であり、「Left」コマンドに対応する動作情報は「早戻し」であり、「Right」コマンドに対応する動作情報は「早送り」である。また、「Up」コマンドに対応する動作情報は「次チャプター移行」であり、「Down」コマンドに対応する動作情報は「前チャプター移行」である。TV受像機2から再生モードで使用しない制御コマンドを受信したときに、制御用マイコン16の動作情報変換部16dは、対応テーブル情報14bではなく、再生モード対応テーブル情報14dを参照するので、DVD再生装置1は、リモコン装置4の同一のボタンが操作された場合であっても、動作モードに応じた異なる動作を行うことができる。
【0032】
次に、制御コマンドを受信した際のDVD再生装置1の動作処理について、図7に示すフローチャートを参照して説明する。ここでは、DVD再生装置1がTV受像機2から送信された制御コマンドを受信し、この制御コマンドに基いて動作するものとする。また、DVD再生装置1は再生モードとして動作中(再生処理部16aによるコンテンツの再生中)であるものとする。
【0033】
まず、DVD再生装置1のCECコマンド送受信部16cが、TV受像機2から制御コマンドを受信すると(S1)、制御用マイコン16は、制御コマンド不使用情報14cを参照して(S2)、受信した制御コマンドが再生モードにおいて使用しない制御コマンドであるか否かを判別する(S3)。
【0034】
この判別の結果、使用しない制御コマンドである場合(S4でYES)、制御用マイコン16(動作情報変換部16d)は、再生モード対応テーブル情報14dを参照して、この制御コマンドに対応する動作情報を別の動作情報に変換する(S5)。具体的には、例えば、「Select」コマンドを受信した場合、この制御コマンドは再生モードでは使用しないので、図5に示す動作情報「決定」ではなく、図6に示す動作情報「一時停止」を使用する。
【0035】
そして、制御用マイコン16は、変換後の動作情報(例えば図6に示す動作情報「一時停止」)に基いて装置を動作させる(S6)。一方、上記S3の判別の結果、使用しない制御コマンドでない場合(S4でNO)、制御用マイコン16は、対応テーブル情報14bを参照してTV受像機2から受信した制御コマンドに対応する動作情報に基いて装置を動作させる(S7)。
【0036】
上述したように、本実施形態に係るDVD再生装置1においては、TV受像機2から制御コマンドを受信したとき、この制御コマンドが再生モードにおいて使用しない制御コマンドである場合、この制御コマンドに対応する動作情報を、再生モードに対応した別の動作情報に変換して自装置1を動作させる。そのため、DVD再生装置1の再生モード中の動作を指示するための操作ボタンを、リモコン装置4が有しない場合であっても、リモコン装置4の操作ボタンを用いてDVD再生装置に再生モード中の動作を指示することができるので、ユーザにとって使い勝手が良い。
【0037】
また、DVD再生装置1とTV受像機2とは、CEC規格に従って制御コマンドの送受信を行うので、独自プロトコルに対応した専用機器や専用ソフトウェア等の導入コストをかける必要がない。従って、DVD再生装置1の製造コストを低減させることができる。
【0038】
なお、本発明は、上記実施形態の構成に限られず、発明の趣旨を変更しない範囲で種々の変形が可能である。例えば、TV受像機2から送信される制御コマンドとして「Remote Control Passthrough」機能の各種コマンドを示したが、これに限られず、その他のCECコマンドであってもよい。また、上記実施形態では請求項に示す再生装置がDVD再生装置である場合を示したが、これに限られず、例えば、CEC規格に対応したハードディスクレコーダ等の機器であってもよい。
【符号の説明】
【0039】
1 DVD再生装置(再生装置)
2 TV受像機(表示装置)
4 リモコン装置
14 メモリ(記憶手段)
15 光ディスクドライブ(再生手段)
16 制御用マイコン(制御手段)
43 十字キー(操作ボタン)
44 決定ボタン(操作ボタン)
14b 対応テーブル情報(対応テーブル)
14c 制御コマンド不使用情報
14d 再生モード対応テーブル情報(対応テーブル)
16a 再生処理部(再生手段)
16c CECコマンド送受信部(コマンド受信手段)
16d 動作情報変換部(動作情報変換手段)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
動作指示を行うための操作ボタンを有する表示装置から送信された、AV機器制御プロトコルに基づく制御コマンドを受信するためのコマンド受信手段と、
映像や音声のコンテンツを再生する再生手段と、
前記コマンド受信手段によって受信され得る複数の制御コマンドと、これらの制御コマンドの各々に対応した動作情報との対応テーブルを含む各種情報が記憶された記憶手段と、
前記再生手段を用いてコンテンツを再生している時の動作モードである再生モードを含む複数の動作モードを有し、前記コマンド受信手段によって受信された制御コマンドに対応する、前記対応テーブル中の動作情報に基き、自装置を動作させる制御手段とを備える再生装置において、
前記制御コマンドに対応する動作情報を、前記再生モードに対応した別の動作情報に変換する動作情報変換手段をさらに備え、
前記記憶手段は、前記再生モードにおいて使用しない制御コマンドについての情報である制御コマンド不使用情報を記憶し、
前記制御手段は、
前記再生モードを実行中に、前記コマンド受信手段によって前記表示装置から制御コマンドを受信したとき、前記制御コマンド不使用情報を参照し、受信した制御コマンドが前記再生モードにおいて使用しない制御コマンドである場合、前記動作情報変換手段を用いて、この制御コマンドに対応する動作情報を前記再生モードに対応した別の動作情報に変換し、変換した動作情報に基いて装置を動作させることを特徴とする再生装置。
【請求項2】
前記コマンド受信手段は、前記表示装置側のリモコン装置上に設けられた操作ボタンを用いたユーザによる動作指示に応じて前記表示装置から送信された制御コマンドを受信することを特徴とする請求項1に記載の再生装置。
【請求項3】
前記AV機器制御プロトコルは、HDMI(High Definition Multimedia Interface)−CEC(Consumer Electronics Control)規格であることを特徴とする請求項2に記載の再生装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−258709(P2010−258709A)
【公開日】平成22年11月11日(2010.11.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−105591(P2009−105591)
【出願日】平成21年4月23日(2009.4.23)
【出願人】(000201113)船井電機株式会社 (7,855)
【Fターム(参考)】