説明

冷凍車の冷凍庫

【課題】庫内の車両後方領域に積載された積荷の周囲を冷気で確実に包囲することが出来る冷凍車の冷凍庫の提供。
【解決手段】冷凍車(100)に架装され、車両後方に観音開き式の扉(2、2)を有し、車両後方の天井部(1t)に冷気噴出口(31)及び冷気吸入口(32)を設け、冷凍庫(1)の床面(1fu)近傍の領域と冷気吸入口(32)を連通するダクト(4)を備えていることを特徴としている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、冷凍車の冷凍庫に関する。より詳細には、冷凍車に架装され、車両後方に観音開き式の扉を有する冷凍庫の構造に関する。
【背景技術】
【0002】
冷凍車における冷凍庫内に積載される積荷であって、冷凍或いは冷蔵を必要とする積荷の温度を低温に保つには、庫内に置かれた積荷の周囲を冷気が行き亘って、当該積荷を冷気が包囲するように、積荷の周辺に空間を設ける必要がある。
冷凍或いは冷蔵を必要とする積荷を冷凍庫に収容するに際しては、庫内の上部と後部に幾らかの隙間を設け、冷気が通過し易いように積み込むのが一般的である。
ここで、冷気を庫内に吐出するエバポレータは、庫外における車両前方、或いは庫内における後方の上部に配置されている。
【0003】
エバポレータから吹き出された冷気は、庫内の天井と積荷の上面とで構成される隙間を流れ、後方の扉或いは庫内前方の壁面に衝突する。
後方の扉或いは庫内前方の壁面に衝突した冷気は、後方の扉或いは庫内前方の壁面に沿って下降し、床面に到達し、床面に形成された車両前後方向の溝に沿って、エバポレータ側に向かって流れる。
そして、庫内前方の壁面或いは庫内後方の扉に衝突した後、庫内前方の壁面或いは庫内後方の扉に沿って上昇し、エバポレータの吸気孔からエバポレータ内部に戻る。このように冷気が、冷凍庫内を循環する際に、冷気は積荷と熱交換を行い、積荷の温度上昇を防止する。
【0004】
このような構造は、冷凍庫内の一部については冷気の流路が確保されたとしても、積荷の形状等によって急に(冷気の)流路が閉塞した場合や、流路抵抗が急激に増加して冷気が流れ難くなった場合、あるいは、天井(または側壁面)と積荷との間の隙間が狭い場合には、当該箇所(閉塞箇所、流路抵抗が急激に増加する箇所、積み荷との間が狭い箇所)を冷気は通過せず、当該箇所で冷気が折り返してしまう。
そして、折り返した冷気がエバポレータの吸気孔から吸い込まれてしまうと、冷凍庫内の温度が冷えていないにもかかわらず、冷凍機がON/OFFを繰り返し(いわゆる「ハンチング」を起し)、冷凍機の冷凍性能が十分に発揮されないことが生じ得る。
あるいは、折り返した冷気がエバポレータの吸気孔から吸い込まれてしまうと、エバポレータに霜が付着するという不都合を生じる。さらには、付着した霜によってエバポレータが目詰まりを起して、冷気を吐出することが出来なくなる場合も存在する。
【0005】
図4は、従来技術を例示しており、エバポレータ3を冷凍庫1J内における車両後方の上部に配置した冷凍車101を例示している。
図4において、冷凍庫101の後端部には、空きスペースを設けている。当該空きスペースにより荷役作業を行う足場を確保し、或いは、荷役の際に扉2、2の開け閉めを頻繁に行っても積荷と扉2、2が干渉しない様にするためである。
図4に示すように、後端近傍の積荷10に段部Dが構成されてしまう場合が多々存在する。段部Dが構成されてしまう場合に、エバポレータ3の吹き出し口31から吹き出した冷気は、直進して冷凍庫1Jの前方に向かう流れFaと、下方に向う流れFbに分岐する。
【0006】
ここで、下方に向う流れFbの大部分は、エバポレータ3の吸気負圧によって、エバポレータ3の吸気口32に吸い込まれ、短絡する(矢印Fcで示す流れ)。そして、積荷10に沿って床面1fuに到達する冷気(矢印Fdで示す流れ)の量は、非常に少ない。
積荷10を冷やすのは、矢印Fdで示すように流れる冷気であり、そのため、積荷10が十分に冷やされない。そして、前述したのと同様に、冷気の大部分(矢印Fcで示す流れ)は、短絡して、エバポレータの吸気孔から吸い込まれてしまうので、冷凍機はON/OFFを繰り返し、その冷凍性能を発揮することができない。
【0007】
その他の従来技術として、冷風ダクトにより冷凍庫内に噴射された冷気を下方に誘導する技術が存在する(特許文献1参照)。
しかし、係る従来技術(特許文献1)では、商品の周囲を冷気で包囲することが出来ない。
また、冷凍庫内にエアカーテンを形成する技術も存在する(特許文献2参照)。
しかし、この技術(特許文献2)は、エアカーテン形成用のファンを設置しなければならない。また、噴射された冷気が冷気吸入口に直接吸い込まれてしまうことの防止を企図していない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】実開平5−26536号公報
【特許文献2】実開平5−68741号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は上述した従来技術の問題点に鑑みて提案されたものであり、庫内の車両後方領域に積載された積荷の周囲を冷気で確実に包囲することが出来る冷凍車の冷凍庫を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の冷凍庫(1)は、冷凍車(100)に架装され、車両後方に観音開き式の扉(2、2)を有し、車両後方の天井部(1t)に冷気噴出口(31)及び冷気吸入口(32)を設け、冷凍庫(1)の床面(1fu)近傍の領域と冷気吸入口(32)を連通するダクト(4)を備えていることを特徴としている。
ここで、冷凍庫(1)の床面(1fu)近傍の領域とは、床面(1fu)から垂直方向上方に50cm以内の領域を意味している。
【0011】
本発明において、前記ダクト(4)は分離可能な第1の部分(41)と第2の部分(42)を有しており、第1の部分(41)は前記扉(2、2)と一体的に構成され、冷凍庫(1)の床面(1fu)近傍の領域と第2の部分(42)の接合箇所(42a)を連通しており、前記第2の部分(42)は前記扉(2)とは別体であり、第1の部分(41)の接合箇所(41a)と前記冷気吸入口(32)を連通しているのが好ましい。
【0012】
そして、前記ダクトの第1の部分(41)と第2の部分(42)の少なくとも何れか一方の当該接合箇所にはシール材料(例えばパッキン5)が設けられており、当該第1の部分(41)と第2の部分(42)は前記扉(2)が閉鎖された場合に気密状態に接合されるのが好ましい。
【0013】
また、前記ダクトの第1の部分(41)と第2の部分(42)の接合部(41a、42a)は水平面に対して傾斜しており、当該傾斜面は車両後方が上方になっているのが好ましい。
本発明の実施に際して、前記ダクト(4)は、後方扉(2)の枠部材(ドアフレーム)や、ドアヒンジと干渉しない様に設置されるのが好ましい。
【発明の効果】
【0014】
上述する構成を具備する本発明によれば、冷凍庫(1)の床面(1fu)近傍の領域と冷気吸入口(32)を連通するダクト(4)を備えているので、天井部(1t)に冷気噴出口(31)から噴射された冷気が冷気吸入口(32)に直接吸い込まれてしまうこと(冷気噴出口31から冷気吸入口32に冷気が、いわゆる「ショート・サーキット」してしまうこと)が確実に防止される。仮に、冷気噴出口(31)から噴射された冷気が冷気吸入口(32)に直接吸い込まれる様な気流が存在したとしても、その様な気流はダクト(4)で遮られるからである。
本発明によれば、前記ダクト(4)により冷凍庫(1)の床面(1fu)近傍の空気のみが冷気吸入口(32)に吸い込まれるため、冷気噴出口(31)から噴射された冷気は、冷凍庫(1)の床面(1fu)近傍の領域へ確実に降下する。そして本発明では車両後方の天井部(1t)に冷気噴出口(31)及び冷気吸入口(32)が設けられているため、冷凍庫(1)における車両後方領域に積載された積荷(10)の周囲は、天井(1t)側から噴出されて床面(1fu)近傍のダクト(41)まで下降する冷気によって、確実に包囲されるのである。
【0015】
本発明において、前記ダクト(4)は分離可能な第1の部分(41)と第2の部分(42)を有しており、第1の部分(41)は前記扉(2)と一体的に構成され、前記第2の部分(42)は前記扉(2)とは別体に構成されていれば、車両後方の観音開き式の扉(2、2)を開いた場合には、第1の部分(41)と第2の部分(42)が分離して、第1の部分(41)が扉(2)と一緒に動くので、前記ダクト(4)により観音開き式の扉(2、2)の開閉が妨げられてしまうことがない。
また、前記ダクト(4)の第1の部分(41)が前記扉(2)と一体的に構成されているため、当該第1の部分(41)は、扉(2)の伝熱を遮断する断熱層としての機能を奏する。そして、第1の部分(41)が断熱層として機能するため、前記扉(2)そのものの断熱性能を低減することが可能となり、例えば、扉(2)の厚さを薄くして、扉(2)を軽量化することが可能である。そして、扉を薄くすることにより、冷凍庫(1)の外形寸法を増加させることなく、冷凍庫内の容積を増加することができる。
【0016】
そして、前記ダクト(4)の第1の部分(41)と第2の部分(42)の少なくとも何れか一方の当該接合箇所にはシール材料(例えばパッキン5)が設けられており、当該第1の部分(41)と第2の部分(42)は前記扉(2)が閉鎖された場合に気密状態に接合される様に構成されていれば、当該接合部分から冷気が漏出することが防止される。そのため、冷凍庫(1)の冷凍効率が低下してしまうことがない。
また、前記ダクト(4)の第1の部分(41)と第2の部分(42)の接合部から冷気が漏出するのを防止することにより、ダクト(41)の下端部(41b)から流入した空気(床面1fu近傍の領域の空気)のみが冷気吸入口(32)に吸い込まれることが保証される。そのため、冷気噴出口(31)から噴出した冷気が冷凍庫(1)の下方領域に降下することも保証される。
【0017】
さらに、前記ダクト(4)の第1の部分(41)と第2の部分(42)の接合部は水平面に対して傾斜しており、当該傾斜面(41a)は車両後方が上方になる様に構成されていれば、観音開き式の扉(2)を開放した場合には、接合箇所が損傷することなく、第1の部分(41)と第2の部分(42)が確実に分離する。そして、観音開き式の扉(2)が閉鎖した場合には、端部同士が衝突して損傷することなく、第1の部分(41)と第2の部分(42)が確実に接合する。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の実施形態を示す斜視図である。
【図2】図1に対応する縦断面図である。
【図3】図2のO部拡大図である。
【図4】従来技術を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、図1〜図3を参照して、本発明の実施形態について説明する。
ここで、図1は冷凍車100における冷凍庫1の後部を透過して示しており、図2は冷凍車100における冷凍庫1の後部の縦断面を示している。
そして、図3は図2の一部を拡大して示している。
【0020】
冷凍庫1は、冷凍車100に架装され、車両後端部に観音開き式の扉(後方扉)2、2を有している。
冷凍庫1内における車両後方の天井部1tには、冷凍機のエバポレータ3が装備されている。図1では、エバポレータ3の冷気噴出口31は車両前方を向いており、冷気吸入口32は車両後方に面している様に配置されている。
【0021】
図2において、冷凍庫1は、冷凍庫1の床面1fu近傍の領域とエバポレータ3の冷気吸入口32を連通するダクト4を備えている。
ここで、「冷凍庫1の床面1fu近傍の領域」とは、床面1fuから垂直方向上方に50cm以内の領域を意味している。
ダクト4は、分離可能な第1の部分41と、第2の部分42を有している。
第1の部分41は、扉2における冷凍庫内側(図2では左側)の面2i(図3参照)と一体的に構成されている。そして第1の部分41は、冷凍庫1の床面1fu近傍の領域と、第2の部分42の接合箇所42aを連通している。
第1の部分41は、図1で示す様に、2枚の後方扉2、2に対応した2つの領域を有する様に構成されている。
【0022】
一方、第2の部分42は、後方扉2とは別体に構成されている。そして図3で示すように、第2の部分42は、第1の部分41の接合箇所41aと、冷気吸入口32を接続しており、全体がエルボ形状に構成されている。
第2の部分42の外観をエルボ形状とするのは、冷気の通気抵抗を抑制するためである。
第2の部分42における流路の平均断面積は、エバポレータ3の冷気吸入口32の80%〜130%とするのが好ましい。発明者の実験によれば、第2の部分42における流路の平均断面積をエバポレータ3の冷気吸入口32の80%未満にすると、冷気吸入口32で流路断面積が急激に広がりすぎることになり、流路抵抗が増大してしまうことが確認されている。一方、第2の部分42における流路の平均断面積をエバポレータ3の冷気吸入口32の130%よりも大きくすると、冷気吸入口32で流路断面積が狭くなり過ぎて、やはり流路抵抗が増大してしまう。
【0023】
ここで、ダクト4の第1の部分41と第2の部分42の少なくとも何れか一方(図3の例では第2の部材42側)の接合箇所に、シール材料(例えばパッキン)5が設けられている。そのシール材料(例えばパッキン)5によって、第1の部分41と第2の部分42の接合箇所は、後方扉2が閉鎖された場合に、気密状態に接合される。
そのため、第1の部分41と第2の部分42の接合箇所から、エバポレータ3に送られるべき冷気(既に昇温している冷気)が冷凍庫1内に漏出してしまうことが防止される。
【0024】
図2、図3で明らかな様に、ダクト4の第1の部分41と第2の部分42の接合部(41a、42a)は、水平面に対して、傾斜角度θで傾斜している。当該傾斜面41a、42aは、車両後方(図2、図3の右方)が上方になるように形成されている。
そのように傾斜させることにより、後方扉2、2が閉鎖された際に、ダクト4の第1の部分41と第2の部分42の接合部(41a、42a)は、隙間無く面接触する。
ここで、後方扉2、2を観音開き式に開放(図2、図3で右方に移動)する際には、傾斜面41a、42aは、車両後方(図2、図3の右方)が上方になるように形成されているので、後方扉2を観音開き式に開放しても、傾斜面41a、42aが干渉して、破損してしまうことがない。
さらに、明確には図示されていないが、ダクト4は、後方扉2の枠部材(ドアフレーム)や、ドアヒンジ21と干渉しない様に設置されている。
【0025】
図示では明示していないが、ダクト4の第1の部分41における幅方向寸法は、1枚の後方扉2の幅方向寸法に対して、70%以上とすることが好ましい。
ダクトの第1の部分41における幅方向寸法が、1枚の後方扉2の幅方向寸法に対して70%未満であると、冷気の循環に必要な断面積を確保するために、第1の部分41の冷凍車の前後方向寸法(図2、図3では左右方向寸法)を大きくしなければならず、第1の部分41の冷凍庫1内に突出してしまい、冷凍庫1の容積を制限してしまうからである。
【0026】
図示の実施形態によれば、冷凍庫1の床面1fu近傍の領域と冷気吸入口32を連通するダクト4を備えているので、冷気噴出口31から冷気吸入口32に冷気が、いわゆる「ショート・サーキット」してしまうことが確実に防止される。
仮に、冷気噴出口31から噴射された冷気が、冷気吸入口32に直接吸い込まれる方向に進行したとしても、ダクト4で遮られるからである。
また、図示の実施形態によれば、ダクト4により冷凍庫1の床面1fu近傍の空気のみが冷気吸入口32に吸い込まれるため、冷気噴出口31から噴射された冷気の大部分が、冷凍庫1の床面1fu近傍の領域へ確実に降下する。そして車両後方の天井部1tに冷気噴出口31及び冷気吸入口32が設けられているため、冷凍庫1における車両後方領域に積載された積荷10の周囲は、天井1t側から噴出されて床面1fu近傍のダクト41まで下降する冷気によって、確実に包囲される。その結果、エバポレータ3から吐出される冷気によって、積荷は確実に覆われ、冷却される。
【0027】
図示の実施形態では、ダクト4は分離可能な第1の部分41と第2の部分42を有しており、第1の部分41は後方扉2と一体的に構成されている。一方、第2の部分42は、扉2とは別体に構成されている。
したがって、車両後方の観音開き式の扉2、2を開いた場合には、第1の部分41と第2の部分42が分離して、第1の部分41が扉2と一緒に動くので、ダクト4により観音開き式の扉2、2の開閉が妨げられてしまうことがない。
また、ダクト4の第1の部分41が後方扉2と一体的に構成されているため、第1の部分41は、扉2の伝熱を遮断する断熱層としての機能を奏する。
そして、第1の部分41が断熱層として機能するため、扉2そのものの断熱性能を低減することが可能となり、例えば、扉2の厚さを薄くして、扉2を軽量化することが可能である。そして、扉を薄くすることにより、冷凍庫1の外形寸法を増加させることなく、冷凍庫1の容積を増加することができる。
【0028】
図示の実施形態では、ダクト4の第1の部分41と第2の部分42の接合箇所においては、第1の部分41と第2の部分42の少なくとも何れか一方にシール材料5が設けられているので、後方扉2が閉鎖された場合に、シール材料5によって第1の部分41と第2の部分42は気密状態に接合される。そのため、当該接合部分から冷気が漏出することが防止され、冷凍庫1の冷凍効率の低下が防止される。
また、ダクト4の第1の部分41と第2の部分42の接合部から冷気が漏出するのを防止することにより、ダクト41の下端部41bから流入した空気(床面1fu近傍の領域の空気)のみが、エバポレータ3の冷気吸入口32に吸い込まれることが保証される。そのため、エバポレータ3の冷気噴出口31から噴出した冷気が冷凍庫1の下方領域に降下することも保証される。
【0029】
さらに、ダクト4の第1の部分41と第2の部分42の接合部(41a、42a)は水平面に対して傾斜しており、傾斜面(41a、42a)は車両後方が上方になる様に構成されているため、観音開き式の扉2、2を開放した場合には、第1の部分41と第2の部分42の接合箇所が損傷することなく、第1の部分41と第2の部分42が確実に分離する。
そして、観音開き式の扉2が閉鎖した場合には、第1の部分41と第2の部分42の端部同士が干渉して損傷することなく、確実に接合する。
【0030】
図示の実施形態はあくまでも例示であり、本発明の技術的範囲を限定する趣旨の記述ではない。
【符号の説明】
【0031】
1・・・冷凍庫
1f・・・床部材
1fu・・・床面
2・・・扉/後方扉
2i・・・冷凍庫内側の面
3・・・エバポレータ
4・・・ダクト
5・・・シール部材/パッキン
31・・・冷気噴出口
32・・・冷気吸入口
41・・・第1の部分
42・・・第2の部分

【特許請求の範囲】
【請求項1】
冷凍車に架装され、車両後方に観音開き式の扉を有し、車両後方の天井部に冷気噴出口及び冷気吸入口を設け、冷凍庫の床面近傍の領域と冷気吸入口を連通するダクトを備えていることを特徴とする冷凍庫。
【請求項2】
前記ダクトは分離可能な第1の部分と第2の部分を有しており、第1の部分は前記扉と一体的に構成され、冷凍庫の床面近傍の領域と第2の部分の接合箇所を連通しており、前記第2の部分は前記扉とは別体であり、第1の部分の接合箇所と前記冷気吸入口を連通している請求項1の冷凍庫。
【請求項3】
前記ダクトの第1の部分と第2の部分の少なくとも何れか一方の当該接合箇所にはシール材料が設けられており、当該第1の部分と第2の部分は前記扉が閉鎖された場合に気密状態に接合される請求項2の冷凍庫。
【請求項4】
前記ダクトの第1の部分と第2の部分の接合部は水平面に対して傾斜しており、当該傾斜面は車両後方が上方になっている請求項3の冷凍庫。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2013−40742(P2013−40742A)
【公開日】平成25年2月28日(2013.2.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−179357(P2011−179357)
【出願日】平成23年8月19日(2011.8.19)
【出願人】(000003908)UDトラックス株式会社 (1,028)
【出願人】(000005234)富士電機株式会社 (3,146)
【Fターム(参考)】