説明

冷却フィン付きブレーキキャリパー

【課題】 ブレーキキャリパーの冷却効率を向上させ、外観品質の向上ももたらす。
【解決手段】 ブレーキキャリパー本体の外側に走行風等の空気の流れの方向に沿った複数の長溝(冷却フィン)設ける。または、熱伝導率の高い素材で形成されブレーキキャリパー部の走行風等の流れ方向に沿った複数の長溝(冷却フィン)5が設けられいる事を特徴とするブレーキキャリパー冷却カバー7を、既存のブレーキキャリパー6本体に外側に装着する。
ブレーキキャリパー本体に複数の長溝(冷却フィン)設ける事によって、外観品質の向上をもたらす事も出来る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車輌及び機械等制動装置の一種であるディスクブレーキを冷却する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ディスクブレーキは油圧で押し出されたピストン3がブレーキパット2押し、走行しているタイヤと直結されるディスクローター1を左右から挟み込み、運動エネルギーの大半を熱エネルギーに変換し制動力を得る為、高温が発生する。
【0003】
ブレーキキャリパー6本体は、機能上必要最小限の大きさの物や製造上工作のしやすい形状であったり、製造コストを低く出来る様にされている物が多く、ブレーキキャリパー6本体の表面は滑らかで表面積が少ない。
【背景技術】
【0004】
従来のブレーキキャリパーの冷却方法には、ブレーキキャリパー付近のブレーキ液ラインに冷却装置を取り付けた物がある(例えば、特許文献1参照。)。
【特許文献1】 特公平9−188244公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
車輌及び機械等制動装置の一種であるディスクブレーキの一部、ブレーキキャリパー6は制動時にディスクローター1とブレーキパット2の間で発生する高熱がブレーキパット2に接触するピストン3からブレーキキャリパー6本体へと熱が伝わりブレーキ液の温度上昇を招き、ブレーキの制御が出来ない事がある。
【0006】
ブレーキキャリパー6は機能上必要最小限の大きさの物や、製造上工作のしやすい形状であったり、製造コストを低く出来る様にされている物なので、ブレーキキャリパー6の表面は滑らかで表面積が少なく、ブレーキキャリパー6本体の放熱効果は低くかった。
【0007】
上記文献1の問題として、この様な解決策は部品点数が多くなり製造コストが高くブレーキ液漏れ等のトラブルの原因も増えやすい上、重量の増大を招く事が多い。
【課題を解決する為の手段】
【0008】
本発明は上記課題を解決する為に、ブレーキキャリパー4本体の外側に走行風等の空気の流れの方向に沿った複数の長溝(冷却フィン)設ける。
【0009】
または、熱伝導率の高い素材で形成されブレーキキャリパー部の走行風等の流れ方向に沿った複数の長溝(冷却フィン)5が設けられいる事を特徴とするブレーキキャリパー冷却カバー7を、既存のブレーキキャリパー6本体に外側に装着する。
【発明の効果】
【0010】
本発明は、複数設けられた長溝(冷却フィン)5が表面積を増やす事によりラジエターやエバボレーション等の熱交換器と同じ役目をして、伝わった高熱がブレーキキャリパー部の走行風等によって冷却される事によってブレーキキャリパー4,6本体が冷却され、ブレーキ油の温度上昇を抑えブレーキの制御が出来なくなる事を軽減出来る。
【0011】
本発明はブレーキキャリパー4,6本体の外側に加工または取り付ける為、部品点数が少なく製造コストも低くブレーキシステムに手を付けず済み、重量の増大も上記文献1等より著しく少なく出来る。
【0012】
複数設けられた長溝(冷却フィン)5を加工または取り付ける事によって、外観品質の向上をもたらす事も出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 制動装置の一部分ディスクローターとブレーキキャリパーの正面図
【図2】 同ディスクローターとブレーキキャリパーにおける図1におけるA−A線側面図
【図3】 同ディスクローターと既存のブレーキキャリパーと冷却カバーの正面図
【図4】 同ディスクローターと既存のブレーキキャリパーと冷却カバーにおけるB−B線側面図
【符号の説明】
1 ブレーキローター
2 ブレーキパッド
3 ブレーキキャリパーピストン
4 冷却フィン付きブレーキキャリパー
5 長溝(冷却フィン)
6 既存ブレーキキャリパー
7 ブレーキキャリパー冷却カバー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車輌及び機械等制動装置の一種であるディスクブレーキの一部ブレーキキャリパーの外側に、走行風等の空気の流れの方向に沿って複数の長溝(冷却フィン)が設けられいる事を特徴とする物を創作された、ブレーキキャリパー。
【請求項2】
熱伝導率の高い金属やプラスチックまたはカーボン等の素材で形成され、走行風等の空気の流れの方向に沿って複数の長溝(冷却フィン)が設けられいる事を特徴とする物を、既存のブレーキキャリパー外側に取り付ける、ブレーキキャリパー冷却カバー。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2007−192397(P2007−192397A)
【公開日】平成19年8月2日(2007.8.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−39970(P2006−39970)
【出願日】平成18年1月22日(2006.1.22)
【出願人】(506055368)
【Fターム(参考)】