説明

冷陰極放電管及びその製造方法並びに液晶表示装置

【課題】本発明は、曲がった形状の冷陰極放電管1を省スペースで製造することを可能にすることを目的としている。
【解決手段】内面に蛍光体層20が形成された複数のガラス管16を用意する。それぞれのガラス管16の端部30を接合して、曲管部分10を含む屈曲ガラス管12を形成する。屈曲ガラス管12の両端部に電極22を取り付ける。屈曲ガラス管12の内部にガスを封入する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、冷陰極放電管及びその製造方法並びに液晶表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
液晶表示装置のバックライトに冷陰極放電管を使用することが知られている(特許文献1)。また、冷陰極放電管を曲げて使用することも考えられる。
【特許文献1】特開2007−188649号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
直管の冷陰極放電管を用意して、これを曲げることで曲がった形状の冷陰極放電管を製造しようとすると、元々の直管の冷陰極放電管に長さに対応した製造ラインが必要になるという問題がある。
【0004】
本発明は、曲がった形状の冷陰極放電管を省スペースで製造することを可能にすることを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
(1)本発明に係る冷陰極放電管の製造方法は、内面に蛍光体層が形成された複数のガラス管を用意し、それぞれの前記ガラス管の端部を接合して、曲管部分を含む屈曲ガラス管を形成する工程と、前記屈曲ガラス管の両端部になる部分に電極を取り付ける工程と、前記屈曲ガラス管の内部にガスを封入する工程と、を含むことを特徴とする。本発明によれば、複数のガラス管を接合して屈曲ガラス管を形成するので、曲がった形状の冷陰極放電管を省スペースで製造することができる。
【0006】
(2)(1)に記載された冷陰極放電管の製造方法において、前記屈曲ガラス管は、相互に平行に配置された複数の直管部分を含み、一対の前記直管部分を接続するように前記曲管部分が形成されていることを特徴としてもよい。
【0007】
(3)(2)に記載された冷陰極放電管の製造方法において、それぞれの前記ガラス管を、前記端部に前記曲管部分の半分が隣接し、前記曲管部分の前記半分に1つの前記直管部分が隣接する状態で用意することを特徴としてもよい。
【0008】
(4)(1)に記載された冷陰極放電管の製造方法において、前記屈曲ガラス管を形成する工程は、それぞれの前記ガラス管を真っ直ぐな状態で用意し、2本の前記ガラス管の前記端部を接合した後に、接合された前記2本の前記ガラス管を屈曲させる工程を含むことを特徴としてもよい。
【0009】
(5)(1)に記載された冷陰極放電管の製造方法において、前記屈曲ガラス管は、相互に平行に配置された複数の第1直管部分と、一対の前記第1直管部分の間で直角に延びるように配置された第2直管部分と、を含み、一対の前記第1直管部分のそれぞれと前記第2直管部分とを接続するように前記曲管部分が形成されていることを特徴としてもよい。
【0010】
(6)(5)に記載された冷陰極放電管の製造方法において、それぞれの前記ガラス管を、前記端部に前記第2直管部分の半分が隣接し、前記第2直管部分の前記半分に前記曲管部分が隣接し、前記曲管部分に1つの前記第1直管部分が隣接する状態で用意することを特徴としてもよい。
【0011】
(7)(1)から(6)のいずれか1項に記載された冷陰極放電管の製造方法において、前記複数のガラス管を、それぞれ、接合される前記端部を避けて前記蛍光体層が形成された状態で用意することを特徴としてもよい。
【0012】
(8)本発明に係る冷陰極放電管は、内面に蛍光体層が形成された複数のガラス管が接合されてなる、曲管部分を含む屈曲ガラス管と、前記屈曲ガラス管の両端部に取り付けられた電極と、前記屈曲ガラス管の内部に封入されたガスと、を含むことを特徴とする。本発明によれば、複数のガラス管が接合された屈曲ガラス管であるため、曲がった形状の冷陰極放電管を省スペースで製造することができる。
【0013】
(9)(8)に記載された冷陰極放電管において、前記屈曲ガラス管は、相互に平行に配置された複数の直管部分を含み、一対の前記直管部分を接続するように前記曲管部分が形成されていることを特徴としてもよい。
【0014】
(10)(9)に記載された冷陰極放電管において、前記曲管部分に、一対の前記ガラス管の接合部が位置し、前記接合部を避けて前記蛍光体層が形成されていることを特徴としてもよい。
【0015】
(11)(8)に記載された冷陰極放電管において、前記屈曲ガラス管は、相互に平行に配置された複数の第1直管部分と、一対の前記第1直管部分の間で直角に延びるように配置された第2直管部分と、を含み、一対の前記第1直管部分のそれぞれと前記第2直管部分とを接続するように前記曲管部分が形成されていることを特徴としてもよい。
【0016】
(12)(11)に記載された冷陰極放電管において、前記第2直管部分に、一対の前記ガラス管の接合部が位置し、前記接合部を避けて前記蛍光体層が形成されていることを特徴としてもよい。
【0017】
(13)本発明に係る液晶表示装置は、液晶表示パネルと、冷陰極放電管を備えたバックライトと、を含み、前記冷陰極放電管は、内面に蛍光体層が形成された複数のガラス管が接合されてなる、曲管部分を含む屈曲ガラス管と、前記屈曲ガラス管の両端部に取り付けられた電極と、前記屈曲ガラス管の内部に封入されたガスと、を含むことを特徴とする。本発明によれば、複数のガラス管が接合された屈曲ガラス管であるため、曲がった形状の冷陰極放電管を省スペースで製造することができる。
【0018】
(14)(13)に記載された液晶表示装置において、前記屈曲ガラス管は、相互に平行に配置された複数の直管部分を含み、一対の前記直管部分を接続するように前記曲管部分が形成されていることを特徴としてもよい。
【0019】
(15)(14)に記載された液晶表示装置において、前記曲管部分に、一対の前記ガラス管の接合部が位置し、前記接合部を避けて前記蛍光体層が形成されていることを特徴としてもよい。
【0020】
(16)(13)に記載された液晶表示装置において、前記屈曲ガラス管は、相互に平行に配置された複数の第1直管部分と、一対の前記第1直管部分の間で直角に延びるように配置された第2直管部分と、を含み、一対の前記第1直管部分のそれぞれと前記第2直管部分とを接続するように前記曲管部分が形成されていることを特徴としてもよい。
【0021】
(17)(16)に記載された液晶表示装置において、前記第2直管部分に、一対の前記ガラス管の接合部が位置し、前記接合部を避けて前記蛍光体層が形成されていることを特徴としてもよい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
【0023】
(冷陰極放電管)
図1は、本発明の実施の形態に係る冷陰極放電管を示す断面図である。冷陰極放電管1は、曲管部分10を含む屈曲ガラス管12を有する。屈曲ガラス管12は光透過性の材料であるガラスからなる。屈曲ガラス管12は、相互に平行に配置された複数の直管部分14を含む。一対の直管部分14を接続するように曲管部分10が形成されている。屈曲ガラス管12は、複数のガラス管16(図2参照)が接合されてなり、曲管部分10に、一対のガラス管16の接合部18が位置している。
【0024】
屈曲ガラス管12の内面には、蛍光体層20が形成されている。蛍光体層20は、接合部18を避けて形成されている。
【0025】
屈曲ガラス管12の両端部にはそれぞれ電極22が取り付けられている。電極22は、例えばタングステンを主体とした材料により形成することができる。電極22は、カップ状をなしており、カップの先端開口部が主放電領域(屈曲ガラス管12の内部)を向いている。
【0026】
電極22の後端部(屈曲ガラス管12の外方向を向く端部)には、ガラスの熱膨張率に近い特性を有するニッケル−コバルト−鉄合金などからなるインナーリード24が設けられている。電極22とインナーリード24は、例えば抵抗溶接法、アーク溶接法またはレーザ溶接法等により接合されて電気的に接続されている。
【0027】
インナーリード24は、ガラスビーズ26を介して屈曲ガラス管12に気密に封着されている。ガラスビーズ26は、屈曲ガラス管12の両端部に溶着して屈曲ガラス管12を封止する。ガラスビーズ26から外部に突出したインナーリード24には例えばニッケル材等からなるアウターリード28が溶接などによって接合されている。アウターリード28は、図示しない電源回路(一般にインバータ点灯回路)に接続されており、屈曲ガラス管12の両端部に取り付けられた一対の電極22間に点灯電力が供給される。
【0028】
屈曲ガラス管12の内部には、ガスが封入されている。例えば、不活性ガスとして、ネオン−アルゴン(Ne−Ar)ガス及び水銀が封入されている。
【0029】
本実施の形態によれば、複数のガラス管16が接合された屈曲ガラス管12であるため、曲がった形状の冷陰極放電管1を省スペースで製造することができる。
【0030】
(冷陰極放電管1の製造方法)
図2は、本発明の実施の形態に係る冷陰極放電管の製造方法を説明する断面図である。
【0031】
冷陰極放電管1の製造方法では、内面に蛍光体層20が形成された複数(図2では2本)のガラス管16を用意する。ガラス管16は、接合のための端部30を有する。完成品としての屈曲ガラス管12の曲管部分10の半分である半曲管部分32が端部30に隣接している。半曲管部分32には、端部30とは反対側に、直管部分14が隣接している。ガラス管16には、接合される端部30を避けて蛍光体層20が形成されている。
【0032】
ガラス管16,16の端部30,30を接合して、曲管部分10を含む屈曲ガラス管12を形成する。接合は、複数の直管部分14が平行に配置されるように行う。半曲管部分32が接続されて、一対の直管部分14を接続する曲管部分10が形成される。
【0033】
こうして、屈曲ガラス管12を形成する。屈曲ガラス管12は、相互に平行に配置された複数の直管部分14を含む。一対の直管部分14を接続するように曲管部分10が形成されている。
【0034】
屈曲ガラス管12の両端部になる部分に電極22を取り付ける。例えば、ガラス管16の、接合のための端部30とは反対側の端部30に電極22を取り付けてから、ガラス管16同士を接合して屈曲ガラス管12を形成してもよい。あるいは、屈曲ガラス管12を形成した後に、屈曲ガラス管12の端部30に電極22を取り付けてもよい。いずれの場合であっても、少なくとも一方の電極22を取り付ける端部30は、次に行う真空引き及びガス封入を行えるように通気孔を空けておく。
【0035】
次に、屈曲ガラス管12の内部にガスを封入する。詳しくは、屈曲ガラス管12内を真空引きした後に、不活性ガスとして、ネオン−アルゴン(Ne−Ar)ガス及び水銀を封入する。
【0036】
本実施の形態に係る冷陰極放電管1の製造方法は、上記プロセスに加えて、上述した冷陰極放電管1の構成から自明のプロセス及び冷陰極放電管1の公知の製造方法を含む。本実施の形態によれば、複数のガラス管16を接合して屈曲ガラス管12を形成するので、曲がった形状の冷陰極放電管1を省スペースで製造することができる。
【0037】
なお、図2に示す例では、屈曲した部分(半曲管部分32)を有する複数のガラス管16を接合したが、真っ直ぐな状態の複数のガラス管(直管)を接合した後に、任意の部位(例えば接合部を含む部分)を曲げることで、図1に示す曲管部分10を有する屈曲ガラス管12を形成してもよい。この場合であっても、少なくとも接合前のガラス管(直管)は、屈曲ガラス管12の全長よりも短くなっているので、取り扱いが容易になる。
【0038】
(変形例1)
図3は、本発明の実施の形態の変形例1に係る冷陰極放電管を示す断面図である。
【0039】
屈曲ガラス管112は、相互に平行に配置された複数の第1直管部分114を含む。屈曲ガラス管112は、一対の第1直管部分114の間で直角に延びるように配置された第2直管部分134を含む。一対の第1直管部分114のそれぞれと第2直管部分134とを接続するように曲管部分110が形成されている。つまり、第2直管部分134の両端に曲管部分110が位置している。第2直管部分134に、一対のガラス管116の接合部118が位置している。接合部118を避けて蛍光体層120が形成されている。
【0040】
図4は、本発明の実施の形態の変形例1に係る冷陰極放電管の製造方法を説明する断面図である。
【0041】
変形例1で用意するガラス管116は、接合のための端部130に第2直管部分134の半分である半直管部分132が隣接している。半直管部分132には、接合のための端部130とは反対側で、曲管部分110が隣接している。曲管部分110には、半直管部分132とは反対側で、1つの第1直管部分114が隣接している。
【0042】
変形例1の構成及び製造方法についての詳細は、実施の形態で説明した内容が該当する。
【0043】
(変形例2)
図5は、本発明の実施の形態の変形例2に係る冷陰極放電管を示す断面図である。変形例2では、冷陰極放電管が、複数の曲管部分210を含む屈曲ガラス管212を有する点で上記実施の形態と異なる。一対の直管部分214を接続するように、それぞれの曲管部分210が形成されている。
【0044】
図6は、本発明の実施の形態の変形例2に係る冷陰極放電管の製造方法を説明する断面図である。変形例2では、複数の第1ガラス管216と、第2ガラス管236と、を用意する。第1ガラス管216の構成は上記ガラス管16の内容が該当する。
【0045】
第2ガラス管236は、接合のための第2端部238を両側に有する。完成品としての屈曲ガラス管212の1つの曲管部分210の半分となる半曲管部分232が第2端部238に隣接している。半曲管部分232には、第2端部238とは反対側に、直管部分214が隣接している。第2ガラス管236には、接合される第2端部238を避けて蛍光体層220が形成されている。
【0046】
1つの第1ガラス管216の端部230と他の第1ガラス管216の端部230に、それぞれ、第2ガラス管236の第2端部238をそれぞれ接合して、複数の曲管部分210を含む屈曲ガラス管212を形成する。接合は、複数の直管部分214が平行に配置されるように行う。曲管部分210の半分となる半曲管部分232同士が接続されて、一対の直管部分214を接続する曲管部分210が形成される。
【0047】
変形例2の構成及び製造方法についての詳細は、実施の形態で説明した内容が該当する。なお、図6に示す例では、屈曲した部分(半曲管部分232)を有する3本のガラス管216を接合したが、真っ直ぐな状態の3本のガラス管を使用してもよい。その場合、真っ直ぐな状態の2本のガラス管(直管)を接合し、その後、任意の部位(例えば接合部を含む部分)を屈曲させ、その後、これに真っ直ぐな状態の1本のガラス管をさらに接合し、その後、任意の部位(例えば接合部を含む部分)を曲げることで、図5に示す2つの曲管部分210を有する屈曲ガラス管を形成してもよい。
【0048】
(変形例3)
図7は、本発明の実施の形態の変形例3に係る冷陰極放電管を示す断面図である。変形例3では、冷陰極放電管が、3つ又はそれ以上の曲管部分310を含む屈曲ガラス管312を有する点で上記実施の形態及び変形例2とは異なる。
【0049】
図8は、本発明の実施の形態の変形例3に係る冷陰極放電管の製造方法を説明する断面図である。上述した変形例2では、一対の第1ガラス管216の間に1つの第2ガラス管236が配置されていたが、変形例3では、一対の第1ガラス管316の間に複数の第2ガラス管336が配置されている。変形例3では、一対の第1ガラス管316と、複数の第2ガラス管336と、を用意する。第1ガラス管316の構成は上記実施の形態で説明したガラス管16と同じであり、第2ガラス管336の構成は上記変形例2で説明した第2ガラス管236と同じである。第1ガラス管316と第2ガラス管336の接合については、変形例2で説明した第1ガラス管216と第2ガラス管236の接合と同じである。ただし、変形例3では、第2ガラス管336の第2端部338と他の第2ガラス管336の第2端部338も接合する。
【0050】
変形例3の構成及び製造方法についての詳細は、実施の形態で説明した内容が該当する。
【0051】
(液晶表示装置)
図9は、本発明の実施の形態に係る液晶表示装置の分解斜視図である。図10は、本発明の実施の形態に係る液晶表示装置の回路を説明する図である。液晶表示装置は、液晶表示パネル400と、上述した冷陰極放電管1を備えたバックライト402と、を含む。
【0052】
液晶表示パネル400は、画素電極404を有する基板406と、他の基板408の間に液晶層(図示せず)を封止してなり、一方の基板406の二辺は他方の基板408からはみ出ており、このはみ出し部分に駆動回路410,412が接続されている。
【0053】
液晶表示パネル400は自発光素子ではないため、光源であるバックライト402を必要とする。バックライト402は液晶表示パネル400の背後または前面に設けられ、光を液晶表示パネル400に照射する。
【0054】
下フレーム414内に反射シート416が敷かれ、その上方に複数本の冷陰極放電管1が配置されている。下フレーム414は金属板で形成され、同じく金属板で形成した上フレーム(図示せず)との間に液晶表示パネル400を光学補償シート積層体420と共に重ねて一体化する機能も有する。
【0055】
バックライト402の上部には透光性樹脂材からなる導光板422が設置され、さらにこの導光板422の上(液晶表示パネル400の下)には光学補償シート積層体420が設置される。光学補償シート積層体420は、拡散板423と、第1拡散シート424と、交差して配置された2枚のプリズムシート426,428と、第2拡散シート430とを重ねて構成されている。
【0056】
液晶表示装置は、制御回路432をさらに含む。制御回路432からは液晶表示パネル400の表示に必要な信号が供給される。
【0057】
液晶表示パネル400には画素部434が設けられている。なお、液晶表示パネル400は多数の画素部434をマトリクス状に備えているが、解りやすくするため、図10では画素部434を1つだけ図示している。マトリクス状に配置された画素部434は表示領域を形成し、各画素部434が画像の画素の役割をはたし、表示領域に画像を表示する。
【0058】
図10においては、図中x方向に延在しy方向に並設されるゲート信号線436(走査線とも呼ぶ)と、y方向に延在しx方向に並設されるドレイン信号線438(映像信号線とも呼ぶ)とが設けられており、ゲート信号線436とドレイン信号線438とで囲まれる領域に画素部434が形成されている。
【0059】
画素部434にはスイッチング素子440が設けられている。ゲート信号線436からは制御信号が供給され、スイッチング素子440のオン・オフが制御される。スイッチング素子440がオン状態となることで、ドレイン信号線438を介して伝送された映像信号が画素電極404に供給される。
【0060】
ゲート信号線436は駆動回路410に接続され、ドレイン信号線438は駆動回路412に接続されており、駆動回路410から制御信号が出力し、駆動回路412からは映像信号が出力する。
【0061】
駆動回路410,412には制御回路432から信号線442,442が接続され、それぞれの回路は制御回路432により制御される。また、制御回路432からは信号線444がバックライト402に接続している。
【0062】
バックライト402には制御回路432から制御信号、電源電圧が供給され、冷陰極放電管1が点灯する。冷陰極放電管1はインバータ回路446に接続しており、インバータ回路446は冷陰極放電管1を点灯する電圧を形成し供給している。
【0063】
本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく種々の変形が可能である。例えば、実施の形態で説明した構成は、実質的に同一の構成、同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成で置き換えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0064】
【図1】本発明の実施の形態に係る冷陰極放電管を示す断面図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る冷陰極放電管の製造方法を説明する断面図である。
【図3】本発明の実施の形態の変形例1に係る冷陰極放電管を示す断面図である。
【図4】本発明の実施の形態の変形例1に係る冷陰極放電管の製造方法を説明する断面図である。
【図5】本発明の実施の形態の変形例2に係る冷陰極放電管を示す断面図である。
【図6】本発明の実施の形態の変形例2に係る冷陰極放電管の製造方法を説明する断面図である。
【図7】本発明の実施の形態の変形例3に係る冷陰極放電管を示す断面図である。
【図8】本発明の実施の形態の変形例3に係る冷陰極放電管の製造方法を説明する断面図である。
【図9】本発明の実施の形態に係る液晶表示装置の分解斜視図である。
【図10】本発明の実施の形態に係る液晶表示装置の回路を説明する図である。
【符号の説明】
【0065】
10 曲管部分、12 屈曲ガラス管、14 直管部分、16 ガラス管、18 接合部、20 蛍光体層、22 電極、24 インナーリード、26 ガラスビーズ、28 アウターリード、30 端部、32 半曲管部分、110 曲管部分、112 屈曲ガラス管、114 第1直管部分、132 半直管部分、134 第2直管部分、116 ガラス管、118 接合部、120 蛍光体層、130 端部、132 半分、210 曲管部分、212 屈曲ガラス管、214 直管部分、216 第1ガラス管、236 第2ガラス管、216 第1ガラス管、220 蛍光体層、230 端部、232 半曲管部分、238 第2端部、310 曲管部分、312 屈曲ガラス管、316 第1ガラス管、336 第2ガラス管、338 第2端部、400 液晶表示パネル、402 バックライト、404 画素電極、406 基板、408 基板、410 駆動回路、412 駆動回路、414 下フレーム、416 反射シート、420 光学補償シート積層体、422 導光板、423 拡散板、424 第1拡散シート、426 プリズムシート、428 プリズムシート、430 第2拡散シート、432 制御回路、434 画素部、436 ゲート信号線、438 ドレイン信号線、440 スイッチング素子、442 信号線、444 信号線、446 インバータ回路。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
内面に蛍光体層が形成された複数のガラス管を用意し、それぞれの前記ガラス管の端部を接合して、曲管部分を含む屈曲ガラス管を形成する工程と、
前記屈曲ガラス管の両端部になる部分に電極を取り付ける工程と、
前記屈曲ガラス管の内部にガスを封入する工程と、
を含むことを特徴とする冷陰極放電管の製造方法。
【請求項2】
請求項1に記載された冷陰極放電管の製造方法において、
前記屈曲ガラス管は、相互に平行に配置された複数の直管部分を含み、一対の前記直管部分を接続するように前記曲管部分が形成されていることを特徴とする冷陰極放電管の製造方法。
【請求項3】
請求項2に記載された冷陰極放電管の製造方法において、
それぞれの前記ガラス管を、前記端部に前記曲管部分の半分が隣接し、前記曲管部分の前記半分に1つの前記直管部分が隣接する状態で用意することを特徴とする冷陰極放電管の製造方法。
【請求項4】
請求項1に記載された冷陰極放電管の製造方法において、
前記屈曲ガラス管を形成する工程は、それぞれの前記ガラス管を真っ直ぐな状態で用意し、2本の前記ガラス管の前記端部を接合した後に、接合された前記2本の前記ガラス管を屈曲させる工程を含むことを特徴とする冷陰極放電管の製造方法。
【請求項5】
請求項1に記載された冷陰極放電管の製造方法において、
前記屈曲ガラス管は、相互に平行に配置された複数の第1直管部分と、一対の前記第1直管部分の間で直角に延びるように配置された第2直管部分と、を含み、一対の前記第1直管部分のそれぞれと前記第2直管部分とを接続するように前記曲管部分が形成されていることを特徴とする冷陰極放電管の製造方法。
【請求項6】
請求項5に記載された冷陰極放電管の製造方法において、
それぞれの前記ガラス管を、前記端部に前記第2直管部分の半分が隣接し、前記第2直管部分の前記半分に前記曲管部分が隣接し、前記曲管部分に1つの前記第1直管部分が隣接する状態で用意することを特徴とする冷陰極放電管の製造方法。
【請求項7】
請求項1から6のいずれか1項に記載された冷陰極放電管の製造方法において、
前記複数のガラス管を、それぞれ、接合される前記端部を避けて前記蛍光体層が形成された状態で用意することを特徴とする冷陰極放電管の製造方法。
【請求項8】
内面に蛍光体層が形成された複数のガラス管が接合されてなる、曲管部分を含む屈曲ガラス管と、
前記屈曲ガラス管の両端部に取り付けられた電極と、
前記屈曲ガラス管の内部に封入されたガスと、
を含むことを特徴とする冷陰極放電管。
【請求項9】
請求項8に記載された冷陰極放電管において、
前記屈曲ガラス管は、相互に平行に配置された複数の直管部分を含み、一対の前記直管部分を接続するように前記曲管部分が形成されていることを特徴とする冷陰極放電管。
【請求項10】
請求項8に記載された冷陰極放電管において、
前記曲管部分に、一対の前記ガラス管の接合部が位置し、
前記接合部を避けて前記蛍光体層が形成されていることを特徴とする冷陰極放電管。
【請求項11】
請求項8に記載された冷陰極放電管において、
前記屈曲ガラス管は、相互に平行に配置された複数の第1直管部分と、一対の前記第1直管部分の間で直角に延びるように配置された第2直管部分と、を含み、一対の前記第1直管部分のそれぞれと前記第2直管部分とを接続するように前記曲管部分が形成されていることを特徴とする冷陰極放電管。
【請求項12】
請求項11に記載された冷陰極放電管において、
前記第2直管部分に、一対の前記ガラス管の接合部が位置し、
前記接合部を避けて前記蛍光体層が形成されていることを特徴とする冷陰極放電管。
【請求項13】
液晶表示パネルと、
冷陰極放電管を備えたバックライトと、
を含み、
前記冷陰極放電管は、
内面に蛍光体層が形成された複数のガラス管が接合されてなる、曲管部分を含む屈曲ガラス管と、
前記屈曲ガラス管の両端部に取り付けられた電極と、
前記屈曲ガラス管の内部に封入されたガスと、
を含むことを特徴とする液晶表示装置。
【請求項14】
請求項13に記載された液晶表示装置において、
前記屈曲ガラス管は、相互に平行に配置された複数の直管部分を含み、一対の前記直管部分を接続するように前記曲管部分が形成されていることを特徴とする液晶表示装置。
【請求項15】
請求項14に記載された液晶表示装置において、
前記曲管部分に、一対の前記ガラス管の接合部が位置し、
前記接合部を避けて前記蛍光体層が形成されていることを特徴とする液晶表示装置。
【請求項16】
請求項13に記載された液晶表示装置において、
前記屈曲ガラス管は、相互に平行に配置された複数の第1直管部分と、一対の前記第1直管部分の間で直角に延びるように配置された第2直管部分と、を含み、一対の前記第1直管部分のそれぞれと前記第2直管部分とを接続するように前記曲管部分が形成されていることを特徴とする液晶表示装置。
【請求項17】
請求項16に記載された液晶表示装置において、
前記第2直管部分に、一対の前記ガラス管の接合部が位置し、
前記接合部を避けて前記蛍光体層が形成されていることを特徴とする液晶表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2010−146963(P2010−146963A)
【公開日】平成22年7月1日(2010.7.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−325845(P2008−325845)
【出願日】平成20年12月22日(2008.12.22)
【出願人】(503273790)株式会社日立ディスプレイデバイシズ (97)
【出願人】(502356528)株式会社 日立ディスプレイズ (2,552)
【Fターム(参考)】