凍結防止用ヒーター
【課題】ヒーターの熱を効率良くパイプに伝達するようにし、また、熱伝導率を向上させることで、従来よりワット数を小さくできて省電力化を図ること。さらには、熱伝導率を向上させることで、発熱体を小さなものを使用して小型化を図ること。
【解決手段】略半円状に形成したケース2内に発熱体を納装したヒーター本体1を形成する。ケース2内には充填剤7にて充填をし、ケース2の両端からは発熱体のリード線6がそれぞれ導出されている。ヒーター本体1のケース2の内周面の曲率とパイプ60の外周面の曲率とは合わせており、ヒーター本体1をパイプ60の外周面の周方向に沿って取り付ける。ヒーター本体1の内周面とパイプ60の外周面とは面接触となり、ヒーター本体1からの熱を効率よくパイプ60に伝達させることができる。
【解決手段】略半円状に形成したケース2内に発熱体を納装したヒーター本体1を形成する。ケース2内には充填剤7にて充填をし、ケース2の両端からは発熱体のリード線6がそれぞれ導出されている。ヒーター本体1のケース2の内周面の曲率とパイプ60の外周面の曲率とは合わせており、ヒーター本体1をパイプ60の外周面の周方向に沿って取り付ける。ヒーター本体1の内周面とパイプ60の外周面とは面接触となり、ヒーター本体1からの熱を効率よくパイプ60に伝達させることができる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、給湯機内に配管されているパイプの凍結防止用に用いられる凍結防止用ヒーターに関するものである。
【背景技術】
【0002】
給湯機内のパイプの凍結防止の目的に使用されている従来のヒーターは、直方体状のケースに発熱体を収容し、該ケース内に絶縁性の充填剤を充填したものである。この従来例のヒーター51を図15に示す。このヒーター51は、セラミック製で一面を開口した直方体状のケース52と、このケース52内に納装されて該ケース52の両端よりリード線54を導出させている発熱体53と、この発熱体53を保護する形でケース52内に絶縁性でセメント剤からなる充填剤55とで構成されている。
【0003】
また、ケース52の両側片には溝(図示せず)が凹設されており、この溝を介して前記発熱体53のリード線54が外側方へ導出されている。そして、このリード線54の基部側の溝の部分をシリコン樹脂にて封止しており、この封止している部分を封止部56としている。
【0004】
このヒーター51は、給湯機内に配管されているパイプに取り付けられるために、この種の従来のヒーター51の他面側の形状は、図16に示すように、断面を略半円状とした凹部57を形成したり、また、図17に示すように断面を略三角形状とした凹部57を形成している。
そして、図18に示すように、ヒーター51の凹部57側をパイプ60の外面に接触させて銅製のパイプ60の長手方向と該ヒーター51の長手方向とを合わせるようにして配設し、その上から取付金具(図示せず)にて該ヒーター51をパイプ60の表面に装着するようにしている。
【0005】
なお、給湯機内で複数のヒーター51がパイプ60に配置されていて、給湯機内の温度が予め設定した所定の温度に低下すれば、図外の制御部によりヒーター51の発熱体53に電源が通電され、また、所定の温度まで上昇した場合には、ヒーター51の発熱体53への通電が遮断されるようになっている。
【0006】
この種のヒーター51としては、例えば下記に示す特許文献1が挙げられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開平10−284230号公報
【0008】
しかしながら、上記特許文献1に記載されているヒーターの凹部は図16に示すような断面を略半円状とした形状であり、そのため、パイプ60の外周面の曲率と、ヒーター51の凹部57の曲率とが成形誤差等により容易に面接触することが出来ないという問題を有している。
【0009】
図19及び図20はかかる場合の問題点を示す図であり、パイプ60の曲率とヒーター51の凹部57の曲率とが相違するために、パイプ60とヒーター51との接触部分が図20のA部に示すように一点(1カ所)での接触における線接触となり、ヒーター51からの熱をパイプ60へ効率良く伝達させることが出来ないという問題がある。
【0010】
また、図21及び図22は断面を略三角形状とした凹部57を有するヒーター51の場合を示しており、このヒーター51では、外周面が円形のパイプ60と、内周面が三角形状のヒーター51では、図22のB部分に示すように2点(2カ所)での接触における線接触となり、上記と同様にヒーター51からの熱をパイプ60へ効率良く伝達させることが出来ないという問題を有している。
【0011】
このように従来例におけるこの種のヒーター51は、ケース52の長手方向とパイプ60の長手方向とを合わせて、ケース52の凹部57側をパイプ60の外面に当接させた状態で取り付けるようにしている。そのため、ヒーター51とパイプ60との接触は長手方向における線接触であり、パイプ60に伝わる熱伝達効率が悪く、ヒーター51からの発熱のほとんどを空気中に放出してロスが大きく、発熱を効率良くパイプ60に伝達することができないという問題があった。
【0012】
このように、パイプ60とヒーター51との接触が長手方向での点接触や線接触となり、熱伝導が悪いことから、この伝導率を上げるようにしたものとして、例えば下記に示す特許文献2がある。
【0013】
【特許文献2】実開平7−12562号公報
【0014】
この特許文献2では、正特性サーミスタを有するヒーターユニットを水道管の外周面上に固定するためのホースバンドを設け、熱を伝達し、かつ、押圧によって変形するステンレスウールを、水道管とヒーターユニットとの間でホースバンドによって挟まれるように設けたものである。
これにより、水道管の外周面の曲率が、成形誤差等によって変化しても上記ステンレスウールと水道管との接触部位を確保することができて、ヒーターユニットから水道管への熱伝導効率の低下を回避できる、としている。
【0015】
しかしながら、ヒーターユニットを現場で水道管に取り付ける際に、ステンレスウールをホースバンドで取り付けるのは、こまごまとした作業となり、取り付け作業が非常に煩雑となり、取り付けの作業効率を悪化させることになる。
特に、給湯機内のスペースはあまり無く、且つ狭いために、実際に作業を行なうことは困難であり、実際には適さないという問題を有している。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0016】
本発明は上述の問題点に鑑みて提供したものであって、少なくとも以下の目的を持った凍結防止用ヒーターを提供するものである。
(1)ヒーターの熱を効率良くパイプに伝達すること。
(2)熱伝導率を向上させることで、従来よりワット数を小さくできて省電力化を図ること。
(3)熱伝導率を向上させることで、発熱体を小さなものを使用して小型化を図ること。
【課題を解決するための手段】
【0017】
そこで、本発明の請求項1に記載の凍結防止用ヒーターでは、断面を円形としたパイプ60の外面に凍結防止用のヒーターを取り付けて前記パイプ60内の水の凍結を防止するようにした凍結防止用ヒーターにおいて、
内部にヒーター部5を納装したヒーター本体1を略半円状に形成し、
前記ヒーター本体1の内周面2aを前記パイプ60の外周面の周方向に沿って面接触させた状態で、前記ヒーター本体1をパイプ60の外周面に取り付けるようにしていることを特徴としている。
【0018】
請求項2に記載の凍結防止用ヒーターでは、前記ヒーター本体1のケース2を前記パイプ60の長手方向と同方向に長く形成し、前記ケース2内に前記ヒーター部5を螺旋状に配置するようにしていることを特徴としている。
【発明の効果】
【0019】
本発明の請求項1に記載の凍結防止用ヒーターによれば、内部にヒーター部5を納装したヒーター本体1を略半円状に形成し、前記ヒーター本体1の内周面2aを前記パイプ60の外周面の周方向に沿って面接触させた状態で、前記ヒーター本体1をパイプ60の外周面に取り付けるようにしているので、ヒーター本体1のケース2の内周面2aがパイプ60の外周面に成形誤差の関係から全面にわたって面接触しなくても、従来の点接触や線接触の場合と異なり、ヒーター本体1とパイプ60との接触面積を非常に大きくすることができる。これにより、ヒーター本体1のヒーター部5からの熱を効率良くパイプ60に伝達することができ、そのため、従来用いていたヒーターのワット数よりも小さなワット数のヒーター部5で良く省電力化を図ることができる。すなわち、ヒーター本体1からの発熱を面接触にて熱伝達率を効率良くパイプ60に伝達することが可能なため、より小さなワット数で従来と同じ加熱能力が得られ、ヒーター本体1の消費電力が少なくてすみ、省エネルギー化を図ることができる。特に、給湯機内では複数のヒーター本体1を用いているので、全体として一層の省電力化を図ることができる。
また、従来と比べて小さなワット数で良いために、長さの短いヒーター部5を用いることができて、該ヒーター部5を納装するケース2の周方向の長さを短くでき、パイプ60への取り付けスペースを小さくすることができる。さらには、既存の発熱体を使用するためにヒーター本体1を安価に製造することができる。
【0020】
請求項2に記載の凍結防止用ヒーターによれば、前記ヒーター本体1のケース2を前記パイプ60の長手方向と同方向に長く形成し、前記ケース2内に前記ヒーター部5を螺旋状に配置するようにしているものであり、ヒーター本体1のケース2の深さを深くして、発熱体4のヒーター部5を縮めたり、曲率を大きくすることなく螺旋状に配置していることで、ヒーター部5からの異常な発熱を防止することができる。しかも、曲率が大きいパイプ60の場合でも、ヒーター本体1のケース2の内周面2aをパイプ60の外周面に面接触させてヒーター本体1をパイプ60の外周面に取り付けることができるため、ヒーター本体1からの熱を効率良くパイプ60に伝達できて、省電力化を図ることができるなど請求項1の場合と同様の効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明の第1の実施の形態におけるヒーター本体をパイプに面接触させて取り付けた状態を示す説明図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態におけるヒーター本体をパイプに面接触させて取り付けた状態を示す斜視図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態におけるヒーター本体のケースの平面図である。
【図4】発明の第1の実施の形態におけるヒーター本体のケースの斜視図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態における図3のA−A断面図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態における発熱体の平面図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態におけるヒーター本体の斜視図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態におけるヒーター本体の斜視図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態におけるヒーター本体のケースの平面図である。
【図10】本発明の第2の実施の形態におけるヒーター本体のケースの正面図である。
【図11】本発明の第2の実施の形態における図9のB−B断面図である。
【図12】本発明の第2の実施の形態におけるヒーター本体の斜視図である。
【図13】本発明の第1、第2の実施の形態におけるケース内のヒーター部の配置を示す図である。
【図14】本発明の第1、第2の実施の形態におけるヒーター部をケースの内壁面に接触させて配置した状態を示す図である。
【図15】(a)(b)は従来例のヒーターの平面図及び正面図である。
【図16】従来例の凹部の断面を略半円状としたヒーターの側面図である。
【図17】従来例の凹部の断面を略三角形状としたヒーターの側面図である。
【図18】従来例のパイプにヒーターを取り付けた状態の斜視図である。
【図19】従来例のパイプとヒーターとが1点接触における線接触での問題点を説明するための要部斜視図である。
【図20】従来例のパイプとヒーターとが1点接触における線接触での問題点を説明するための説明図である。
【図21】従来例のパイプとヒーターとが2点接触における線接触での問題点を説明するための要部斜視図である。
【図22】従来例のパイプとヒーターとが2点接触における線接触での問題点を説明するための説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
(第1の実施の形態)
以下、本発明の第1の実施の形態を図面(図1〜図7)を参照して詳細に説明する。図1は本発明のヒーター本体1を給湯機内に配管されているパイプ60に装着した状態を示し、図2は斜視図を示している。本発明のヒーター本体1は、該ヒーター本体1からの熱をパイプ60に伝達して、該パイプ60内の水の凍結を防止するものである。
図示するようにヒーター本体1は全体の形状が略半円状に形成されており、該ヒーター本体1を断面を円形としたパイプ60の外周面の周方向に沿って面的に接触配置するようにしたものである。
【0023】
図3はヒーター本体1を構成し、外殻を形成しているケース2の平面図を、図4はケース2の斜視図を、図5は図3のA−A断面図をそれぞれ示している。このケース2は、セラミックス製で上面を開口し、全体の形状が略半円状に形成されている。図示例では、ケース2を180度未満で円弧状に形成しているが、パイプ60に対して側方から装着可能なように円弧部分を略180度まで曲成するようにしても良い(図4及び図7参照)。また、ケース2の両端には上面を開口した溝3が形成されている。
なお、図4及び図7は、説明のためにケース2の円弧部分を略180度まで曲成した形で描いているが、図3に示す円弧部分に合わせて描くようにしても良い。
【0024】
また、ケース2の内周面2aは円弧状に形成されていて、この内周面2aの曲率は、装着されるパイプ60の外周面の曲率に合わせた曲率としている。すなわち、ケース2の内周面2aやパイプ60の外周面の成形誤差等が存在するものの、出来る限りケース2の内周面2aがパイプ60の外周面に面接触するようにしている。
【0025】
図6は従来例と同様の発熱体4を示しており、この発熱体4は、通電によって発熱するヒーター部5と、このヒーター部5の両端からそれぞれ導出されているリード線6とで構成されている。なお、この発熱体4は一般に既存ないしは市販されているのを使用するようにしている。
図7に示すように、両端のリード線6をケース2の溝3より外方へ導出して発熱体4をケース2内に納装した状態で、ケース2内に熱伝導率が良く絶縁性のセメント剤からなる充填剤7(図中の斜線部分)を注入し、加熱して該充填剤7を硬化させ、ケース2内に発熱体4のヒーター部5を位置決め固定する。また、ケース2の溝3より導出されているリード線6の基部部分をシリコン樹脂にて封止を行なっており、この封止部分を封止部10としている。
【0026】
図7に示すように形成されたヒーター本体1を、図1に示すようにパイプ60の外周面に取り付けて図外の取付金具によりヒーター本体1をパイプ60に固定する。このヒーター本体1のパイプ60への取り付け状態では、図1に示すように、ヒーター本体1はパイプ60の外周面の周方向に沿って密着して取り付けられるものであり、また、この状態では、ケース2の内周面2aの略全面にわたってパイプ60の外周面に面接触する状態で取り付けられる。
【0027】
かかる場合、ヒーター本体1のケース2の内周面2aがパイプ60の外周面に成形誤差の関係から全面にわたって面接触しなくても、従来の点接触や線接触の場合と異なり、ヒーター本体1とパイプ60との接触面積を非常に大きくすることができる。
【0028】
これにより、ヒーター本体1のヒーター部5からの熱を効率良くパイプ60に伝達することができ、そのため、従来用いていたヒーターのワット数よりも小さなワット数のヒーター部5で良く省電力化を図ることができる。すなわち、ヒーター本体1からの発熱を面接触にて熱伝達率を効率良くパイプ60に伝達することが可能なため、より小さなワット数で従来と同じ加熱能力が得られ、ヒーター本体1の消費電力が少なくてすみ、省エネルギー化を図ることができる。特に、給湯機内では複数のヒーター本体1を用いているので、全体として一層の省電力化を図ることができる。
【0029】
また、従来と比べて小さなワット数で良いために、長さの短いヒーター部5を用いることができて、該ヒーター部5を納装するケース2の周方向の長さを短くでき、パイプ60への取り付けスペースを小さくすることができる。さらには、既存の発熱体4を使用するためにヒーター本体1を安価に製造することができる。
【0030】
(第2の実施の形態)
次に、図8〜図12により第2の実施形態について説明する。ヒーター本体1の曲率は、ヒーター本体1を取り付けるパイプ60の外径(曲率)に合わせているが、外径が比較的小さい場合に、パイプ60の外径に合わせてヒーター本体1の曲率を合わせようとすると、以下に示すような問題が生じる。
すなわち、発熱体4のヒーター部5の曲がり具合をきつくすると(曲率を大きくすると)、その曲がっている部分からの発熱が大となり、異常に発熱することになる。
【0031】
そこで、本実施形態では、パイプ60の外径が小さい場合でも、発熱体4のヒーター部5の曲率を小さくできるようにして、異常な発熱を防止するようにしたものである。図8はかかるヒーター本体1の斜視図を示し、図9はヒーター本体1のケース2の平面図を、図10はケース2の正面図を、図11は図9のB−B断面図をそれぞれ示している。
すなわち、本実施形態では、ヒーター本体1のケース2を前記パイプ60の長手方向と同方向に長く形成し、前記ケース2内に前記ヒーター部5を螺旋状に配置するようにしたものである。
【0032】
本実施形態では、図8に示すように、発熱体4、特にヒーター本体1を大きく曲げることがないようにパイプ60の外周面に対して螺旋状に配置するようにしたものであり、そのため、図8〜図11に示すように、ケース2の上下方向の寸法を先の実施形態と比較して大きく形成している。
ケース2の両端に凹設している一方の溝3は先の実施形態と同様の深さとしているが、他方の溝3aの深さはケース2の底部付近まで深くしている。
【0033】
このように本実施形態では、ヒーター本体1のケース2の深さを深くして、発熱体4のヒーター部5を縮めたり、曲率を大きくすることなく螺旋状に配置していることで、ヒーター部5からの異常な発熱を防止することができる。
しかも、曲率が大きいパイプ60の場合でも、ヒーター本体1のケース2の内周面2aをパイプ60の外周面に面接触させてヒーター本体1をパイプ60の外周面に取り付けることができるため、ヒーター本体1からの熱を効率良くパイプ60に伝達できて、省電力化を図ることができるなど先の実施形態と同様の効果を奏するものである。
【0034】
図12は、図8とは溝3、3aの左右の位置を異ならせたものであり、図8の場合と同様の効果を得ることができる。
【0035】
ところで、図13は先の実施形態における発熱体4のヒーター部5のケース2内の納装状態を示しており、ケース2の中央部分にヒーター部5が位置するように充填剤7にて位置決めされる。
しかし、図14に示すように、発熱体4のヒーター部5がケース2の内壁面2bに接触するようにして配置するようにしても良い。かかる場合、ヒーター部5のほとんどがケース2の内壁面2bに接触しているので、ヒーター部5からの熱を早くパイプ60へ伝達できて、パイプ60の凍結防止という機能を一層向上させることができる。
【0036】
なお、先の各実施形態では、パイプ60を給湯機内で配管されている場合として説明したが、パイプ60を一般の水道管の場合としてもよく、水道管の本発明のヒーター本体1を取り付ける場合でも本発明を適用することができるものである。本発明のヒーター本体1は前記特許文献2と比べてパイプ60を水道管とした場合でもパイプ60への取り付け作業が簡単であり、特に、内部のスペースは小さい給湯機では、パイプ60へのヒーター本体1の取り付け作業が簡単にできて、本発明は好適例である。
【符号の説明】
【0037】
1 ヒーター本体
2 ケース
2a 内周面
2b 内壁面
3 溝
4 発熱体
5 ヒーター部
6 リード線
7 充填剤
【技術分野】
【0001】
本発明は、給湯機内に配管されているパイプの凍結防止用に用いられる凍結防止用ヒーターに関するものである。
【背景技術】
【0002】
給湯機内のパイプの凍結防止の目的に使用されている従来のヒーターは、直方体状のケースに発熱体を収容し、該ケース内に絶縁性の充填剤を充填したものである。この従来例のヒーター51を図15に示す。このヒーター51は、セラミック製で一面を開口した直方体状のケース52と、このケース52内に納装されて該ケース52の両端よりリード線54を導出させている発熱体53と、この発熱体53を保護する形でケース52内に絶縁性でセメント剤からなる充填剤55とで構成されている。
【0003】
また、ケース52の両側片には溝(図示せず)が凹設されており、この溝を介して前記発熱体53のリード線54が外側方へ導出されている。そして、このリード線54の基部側の溝の部分をシリコン樹脂にて封止しており、この封止している部分を封止部56としている。
【0004】
このヒーター51は、給湯機内に配管されているパイプに取り付けられるために、この種の従来のヒーター51の他面側の形状は、図16に示すように、断面を略半円状とした凹部57を形成したり、また、図17に示すように断面を略三角形状とした凹部57を形成している。
そして、図18に示すように、ヒーター51の凹部57側をパイプ60の外面に接触させて銅製のパイプ60の長手方向と該ヒーター51の長手方向とを合わせるようにして配設し、その上から取付金具(図示せず)にて該ヒーター51をパイプ60の表面に装着するようにしている。
【0005】
なお、給湯機内で複数のヒーター51がパイプ60に配置されていて、給湯機内の温度が予め設定した所定の温度に低下すれば、図外の制御部によりヒーター51の発熱体53に電源が通電され、また、所定の温度まで上昇した場合には、ヒーター51の発熱体53への通電が遮断されるようになっている。
【0006】
この種のヒーター51としては、例えば下記に示す特許文献1が挙げられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開平10−284230号公報
【0008】
しかしながら、上記特許文献1に記載されているヒーターの凹部は図16に示すような断面を略半円状とした形状であり、そのため、パイプ60の外周面の曲率と、ヒーター51の凹部57の曲率とが成形誤差等により容易に面接触することが出来ないという問題を有している。
【0009】
図19及び図20はかかる場合の問題点を示す図であり、パイプ60の曲率とヒーター51の凹部57の曲率とが相違するために、パイプ60とヒーター51との接触部分が図20のA部に示すように一点(1カ所)での接触における線接触となり、ヒーター51からの熱をパイプ60へ効率良く伝達させることが出来ないという問題がある。
【0010】
また、図21及び図22は断面を略三角形状とした凹部57を有するヒーター51の場合を示しており、このヒーター51では、外周面が円形のパイプ60と、内周面が三角形状のヒーター51では、図22のB部分に示すように2点(2カ所)での接触における線接触となり、上記と同様にヒーター51からの熱をパイプ60へ効率良く伝達させることが出来ないという問題を有している。
【0011】
このように従来例におけるこの種のヒーター51は、ケース52の長手方向とパイプ60の長手方向とを合わせて、ケース52の凹部57側をパイプ60の外面に当接させた状態で取り付けるようにしている。そのため、ヒーター51とパイプ60との接触は長手方向における線接触であり、パイプ60に伝わる熱伝達効率が悪く、ヒーター51からの発熱のほとんどを空気中に放出してロスが大きく、発熱を効率良くパイプ60に伝達することができないという問題があった。
【0012】
このように、パイプ60とヒーター51との接触が長手方向での点接触や線接触となり、熱伝導が悪いことから、この伝導率を上げるようにしたものとして、例えば下記に示す特許文献2がある。
【0013】
【特許文献2】実開平7−12562号公報
【0014】
この特許文献2では、正特性サーミスタを有するヒーターユニットを水道管の外周面上に固定するためのホースバンドを設け、熱を伝達し、かつ、押圧によって変形するステンレスウールを、水道管とヒーターユニットとの間でホースバンドによって挟まれるように設けたものである。
これにより、水道管の外周面の曲率が、成形誤差等によって変化しても上記ステンレスウールと水道管との接触部位を確保することができて、ヒーターユニットから水道管への熱伝導効率の低下を回避できる、としている。
【0015】
しかしながら、ヒーターユニットを現場で水道管に取り付ける際に、ステンレスウールをホースバンドで取り付けるのは、こまごまとした作業となり、取り付け作業が非常に煩雑となり、取り付けの作業効率を悪化させることになる。
特に、給湯機内のスペースはあまり無く、且つ狭いために、実際に作業を行なうことは困難であり、実際には適さないという問題を有している。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0016】
本発明は上述の問題点に鑑みて提供したものであって、少なくとも以下の目的を持った凍結防止用ヒーターを提供するものである。
(1)ヒーターの熱を効率良くパイプに伝達すること。
(2)熱伝導率を向上させることで、従来よりワット数を小さくできて省電力化を図ること。
(3)熱伝導率を向上させることで、発熱体を小さなものを使用して小型化を図ること。
【課題を解決するための手段】
【0017】
そこで、本発明の請求項1に記載の凍結防止用ヒーターでは、断面を円形としたパイプ60の外面に凍結防止用のヒーターを取り付けて前記パイプ60内の水の凍結を防止するようにした凍結防止用ヒーターにおいて、
内部にヒーター部5を納装したヒーター本体1を略半円状に形成し、
前記ヒーター本体1の内周面2aを前記パイプ60の外周面の周方向に沿って面接触させた状態で、前記ヒーター本体1をパイプ60の外周面に取り付けるようにしていることを特徴としている。
【0018】
請求項2に記載の凍結防止用ヒーターでは、前記ヒーター本体1のケース2を前記パイプ60の長手方向と同方向に長く形成し、前記ケース2内に前記ヒーター部5を螺旋状に配置するようにしていることを特徴としている。
【発明の効果】
【0019】
本発明の請求項1に記載の凍結防止用ヒーターによれば、内部にヒーター部5を納装したヒーター本体1を略半円状に形成し、前記ヒーター本体1の内周面2aを前記パイプ60の外周面の周方向に沿って面接触させた状態で、前記ヒーター本体1をパイプ60の外周面に取り付けるようにしているので、ヒーター本体1のケース2の内周面2aがパイプ60の外周面に成形誤差の関係から全面にわたって面接触しなくても、従来の点接触や線接触の場合と異なり、ヒーター本体1とパイプ60との接触面積を非常に大きくすることができる。これにより、ヒーター本体1のヒーター部5からの熱を効率良くパイプ60に伝達することができ、そのため、従来用いていたヒーターのワット数よりも小さなワット数のヒーター部5で良く省電力化を図ることができる。すなわち、ヒーター本体1からの発熱を面接触にて熱伝達率を効率良くパイプ60に伝達することが可能なため、より小さなワット数で従来と同じ加熱能力が得られ、ヒーター本体1の消費電力が少なくてすみ、省エネルギー化を図ることができる。特に、給湯機内では複数のヒーター本体1を用いているので、全体として一層の省電力化を図ることができる。
また、従来と比べて小さなワット数で良いために、長さの短いヒーター部5を用いることができて、該ヒーター部5を納装するケース2の周方向の長さを短くでき、パイプ60への取り付けスペースを小さくすることができる。さらには、既存の発熱体を使用するためにヒーター本体1を安価に製造することができる。
【0020】
請求項2に記載の凍結防止用ヒーターによれば、前記ヒーター本体1のケース2を前記パイプ60の長手方向と同方向に長く形成し、前記ケース2内に前記ヒーター部5を螺旋状に配置するようにしているものであり、ヒーター本体1のケース2の深さを深くして、発熱体4のヒーター部5を縮めたり、曲率を大きくすることなく螺旋状に配置していることで、ヒーター部5からの異常な発熱を防止することができる。しかも、曲率が大きいパイプ60の場合でも、ヒーター本体1のケース2の内周面2aをパイプ60の外周面に面接触させてヒーター本体1をパイプ60の外周面に取り付けることができるため、ヒーター本体1からの熱を効率良くパイプ60に伝達できて、省電力化を図ることができるなど請求項1の場合と同様の効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明の第1の実施の形態におけるヒーター本体をパイプに面接触させて取り付けた状態を示す説明図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態におけるヒーター本体をパイプに面接触させて取り付けた状態を示す斜視図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態におけるヒーター本体のケースの平面図である。
【図4】発明の第1の実施の形態におけるヒーター本体のケースの斜視図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態における図3のA−A断面図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態における発熱体の平面図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態におけるヒーター本体の斜視図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態におけるヒーター本体の斜視図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態におけるヒーター本体のケースの平面図である。
【図10】本発明の第2の実施の形態におけるヒーター本体のケースの正面図である。
【図11】本発明の第2の実施の形態における図9のB−B断面図である。
【図12】本発明の第2の実施の形態におけるヒーター本体の斜視図である。
【図13】本発明の第1、第2の実施の形態におけるケース内のヒーター部の配置を示す図である。
【図14】本発明の第1、第2の実施の形態におけるヒーター部をケースの内壁面に接触させて配置した状態を示す図である。
【図15】(a)(b)は従来例のヒーターの平面図及び正面図である。
【図16】従来例の凹部の断面を略半円状としたヒーターの側面図である。
【図17】従来例の凹部の断面を略三角形状としたヒーターの側面図である。
【図18】従来例のパイプにヒーターを取り付けた状態の斜視図である。
【図19】従来例のパイプとヒーターとが1点接触における線接触での問題点を説明するための要部斜視図である。
【図20】従来例のパイプとヒーターとが1点接触における線接触での問題点を説明するための説明図である。
【図21】従来例のパイプとヒーターとが2点接触における線接触での問題点を説明するための要部斜視図である。
【図22】従来例のパイプとヒーターとが2点接触における線接触での問題点を説明するための説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
(第1の実施の形態)
以下、本発明の第1の実施の形態を図面(図1〜図7)を参照して詳細に説明する。図1は本発明のヒーター本体1を給湯機内に配管されているパイプ60に装着した状態を示し、図2は斜視図を示している。本発明のヒーター本体1は、該ヒーター本体1からの熱をパイプ60に伝達して、該パイプ60内の水の凍結を防止するものである。
図示するようにヒーター本体1は全体の形状が略半円状に形成されており、該ヒーター本体1を断面を円形としたパイプ60の外周面の周方向に沿って面的に接触配置するようにしたものである。
【0023】
図3はヒーター本体1を構成し、外殻を形成しているケース2の平面図を、図4はケース2の斜視図を、図5は図3のA−A断面図をそれぞれ示している。このケース2は、セラミックス製で上面を開口し、全体の形状が略半円状に形成されている。図示例では、ケース2を180度未満で円弧状に形成しているが、パイプ60に対して側方から装着可能なように円弧部分を略180度まで曲成するようにしても良い(図4及び図7参照)。また、ケース2の両端には上面を開口した溝3が形成されている。
なお、図4及び図7は、説明のためにケース2の円弧部分を略180度まで曲成した形で描いているが、図3に示す円弧部分に合わせて描くようにしても良い。
【0024】
また、ケース2の内周面2aは円弧状に形成されていて、この内周面2aの曲率は、装着されるパイプ60の外周面の曲率に合わせた曲率としている。すなわち、ケース2の内周面2aやパイプ60の外周面の成形誤差等が存在するものの、出来る限りケース2の内周面2aがパイプ60の外周面に面接触するようにしている。
【0025】
図6は従来例と同様の発熱体4を示しており、この発熱体4は、通電によって発熱するヒーター部5と、このヒーター部5の両端からそれぞれ導出されているリード線6とで構成されている。なお、この発熱体4は一般に既存ないしは市販されているのを使用するようにしている。
図7に示すように、両端のリード線6をケース2の溝3より外方へ導出して発熱体4をケース2内に納装した状態で、ケース2内に熱伝導率が良く絶縁性のセメント剤からなる充填剤7(図中の斜線部分)を注入し、加熱して該充填剤7を硬化させ、ケース2内に発熱体4のヒーター部5を位置決め固定する。また、ケース2の溝3より導出されているリード線6の基部部分をシリコン樹脂にて封止を行なっており、この封止部分を封止部10としている。
【0026】
図7に示すように形成されたヒーター本体1を、図1に示すようにパイプ60の外周面に取り付けて図外の取付金具によりヒーター本体1をパイプ60に固定する。このヒーター本体1のパイプ60への取り付け状態では、図1に示すように、ヒーター本体1はパイプ60の外周面の周方向に沿って密着して取り付けられるものであり、また、この状態では、ケース2の内周面2aの略全面にわたってパイプ60の外周面に面接触する状態で取り付けられる。
【0027】
かかる場合、ヒーター本体1のケース2の内周面2aがパイプ60の外周面に成形誤差の関係から全面にわたって面接触しなくても、従来の点接触や線接触の場合と異なり、ヒーター本体1とパイプ60との接触面積を非常に大きくすることができる。
【0028】
これにより、ヒーター本体1のヒーター部5からの熱を効率良くパイプ60に伝達することができ、そのため、従来用いていたヒーターのワット数よりも小さなワット数のヒーター部5で良く省電力化を図ることができる。すなわち、ヒーター本体1からの発熱を面接触にて熱伝達率を効率良くパイプ60に伝達することが可能なため、より小さなワット数で従来と同じ加熱能力が得られ、ヒーター本体1の消費電力が少なくてすみ、省エネルギー化を図ることができる。特に、給湯機内では複数のヒーター本体1を用いているので、全体として一層の省電力化を図ることができる。
【0029】
また、従来と比べて小さなワット数で良いために、長さの短いヒーター部5を用いることができて、該ヒーター部5を納装するケース2の周方向の長さを短くでき、パイプ60への取り付けスペースを小さくすることができる。さらには、既存の発熱体4を使用するためにヒーター本体1を安価に製造することができる。
【0030】
(第2の実施の形態)
次に、図8〜図12により第2の実施形態について説明する。ヒーター本体1の曲率は、ヒーター本体1を取り付けるパイプ60の外径(曲率)に合わせているが、外径が比較的小さい場合に、パイプ60の外径に合わせてヒーター本体1の曲率を合わせようとすると、以下に示すような問題が生じる。
すなわち、発熱体4のヒーター部5の曲がり具合をきつくすると(曲率を大きくすると)、その曲がっている部分からの発熱が大となり、異常に発熱することになる。
【0031】
そこで、本実施形態では、パイプ60の外径が小さい場合でも、発熱体4のヒーター部5の曲率を小さくできるようにして、異常な発熱を防止するようにしたものである。図8はかかるヒーター本体1の斜視図を示し、図9はヒーター本体1のケース2の平面図を、図10はケース2の正面図を、図11は図9のB−B断面図をそれぞれ示している。
すなわち、本実施形態では、ヒーター本体1のケース2を前記パイプ60の長手方向と同方向に長く形成し、前記ケース2内に前記ヒーター部5を螺旋状に配置するようにしたものである。
【0032】
本実施形態では、図8に示すように、発熱体4、特にヒーター本体1を大きく曲げることがないようにパイプ60の外周面に対して螺旋状に配置するようにしたものであり、そのため、図8〜図11に示すように、ケース2の上下方向の寸法を先の実施形態と比較して大きく形成している。
ケース2の両端に凹設している一方の溝3は先の実施形態と同様の深さとしているが、他方の溝3aの深さはケース2の底部付近まで深くしている。
【0033】
このように本実施形態では、ヒーター本体1のケース2の深さを深くして、発熱体4のヒーター部5を縮めたり、曲率を大きくすることなく螺旋状に配置していることで、ヒーター部5からの異常な発熱を防止することができる。
しかも、曲率が大きいパイプ60の場合でも、ヒーター本体1のケース2の内周面2aをパイプ60の外周面に面接触させてヒーター本体1をパイプ60の外周面に取り付けることができるため、ヒーター本体1からの熱を効率良くパイプ60に伝達できて、省電力化を図ることができるなど先の実施形態と同様の効果を奏するものである。
【0034】
図12は、図8とは溝3、3aの左右の位置を異ならせたものであり、図8の場合と同様の効果を得ることができる。
【0035】
ところで、図13は先の実施形態における発熱体4のヒーター部5のケース2内の納装状態を示しており、ケース2の中央部分にヒーター部5が位置するように充填剤7にて位置決めされる。
しかし、図14に示すように、発熱体4のヒーター部5がケース2の内壁面2bに接触するようにして配置するようにしても良い。かかる場合、ヒーター部5のほとんどがケース2の内壁面2bに接触しているので、ヒーター部5からの熱を早くパイプ60へ伝達できて、パイプ60の凍結防止という機能を一層向上させることができる。
【0036】
なお、先の各実施形態では、パイプ60を給湯機内で配管されている場合として説明したが、パイプ60を一般の水道管の場合としてもよく、水道管の本発明のヒーター本体1を取り付ける場合でも本発明を適用することができるものである。本発明のヒーター本体1は前記特許文献2と比べてパイプ60を水道管とした場合でもパイプ60への取り付け作業が簡単であり、特に、内部のスペースは小さい給湯機では、パイプ60へのヒーター本体1の取り付け作業が簡単にできて、本発明は好適例である。
【符号の説明】
【0037】
1 ヒーター本体
2 ケース
2a 内周面
2b 内壁面
3 溝
4 発熱体
5 ヒーター部
6 リード線
7 充填剤
【特許請求の範囲】
【請求項1】
断面を円形としたパイプ(60)の外面に凍結防止用のヒーターを取り付けて前記パイプ(60)内の水の凍結を防止するようにした凍結防止用ヒーターにおいて、
内部にヒーター部(5)を納装したヒーター本体(1)を略半円状に形成し、
前記ヒーター本体(1)の内周面(2a)を前記パイプ(60)の外周面の周方向に沿って面接触させた状態で、前記ヒーター本体(1)をパイプ(60)の外周面に取り付けるようにしていることを特徴とする凍結防止用ヒーター。
【請求項2】
前記ヒーター本体(1)のケース(2)を前記パイプ(60)の長手方向と同方向に長く形成し、前記ケース(2)内に前記ヒーター部(5)を螺旋状に配置するようにしていることを特徴とする請求項1に記載の凍結防止用ヒーター。
【請求項1】
断面を円形としたパイプ(60)の外面に凍結防止用のヒーターを取り付けて前記パイプ(60)内の水の凍結を防止するようにした凍結防止用ヒーターにおいて、
内部にヒーター部(5)を納装したヒーター本体(1)を略半円状に形成し、
前記ヒーター本体(1)の内周面(2a)を前記パイプ(60)の外周面の周方向に沿って面接触させた状態で、前記ヒーター本体(1)をパイプ(60)の外周面に取り付けるようにしていることを特徴とする凍結防止用ヒーター。
【請求項2】
前記ヒーター本体(1)のケース(2)を前記パイプ(60)の長手方向と同方向に長く形成し、前記ケース(2)内に前記ヒーター部(5)を螺旋状に配置するようにしていることを特徴とする請求項1に記載の凍結防止用ヒーター。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【公開番号】特開2012−234759(P2012−234759A)
【公開日】平成24年11月29日(2012.11.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−104000(P2011−104000)
【出願日】平成23年5月9日(2011.5.9)
【出願人】(591124640)FKK株式会社 (22)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年11月29日(2012.11.29)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年5月9日(2011.5.9)
【出願人】(591124640)FKK株式会社 (22)
【Fターム(参考)】
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