説明

凸側を有する開口部を有するウェブ

【課題】開口部を備えたウェブを提供すること。
【解決手段】本発明は、概して、開口部を備えたウェブ10に関し、より詳細には、吸収性の物品の開口部を備えたウェブ10に関する。上記ウェブは、ユーザによって着用されている間に、身体の滲出液を吸収するために用いられる。本発明により、以下のような開口部を備えた材料が提供される:ウェブ10と、該ウェブにおける少なくとも第1の複数の開口部とを備え、第1の複数の開口部のうちの各開口部は、少なくとも一対の頂点13,14と、一対の頂点13,14をスパンする該ウェブ10の凸状のフラップ15とによって規定されている、開口部を備えた材料。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、概して、開口部を備えたウェブに関し、より詳細には、吸収性の物品の開口部を備えたウェブに関する。上記ウェブは、ユーザによって着用されている間に、身体の滲出液を吸収するために用いられる。
【背景技術】
【0002】
吸収性の物品における開口部を備えたフィルムの使用は周知である。本明細書で用いられているように、「ウェブ」という用語は、任意の重合体のウェブ、フィルム、またはシートを意味し、「開口部を備えたウェブ」という用語は、任意のウェブ(そこで定義された穴または開口部を有する)を意味する。本明細書において特に興味があるのは、3次元の開口部を備えたウェブであり、上記ウェブにおいて、開口部は、ウェブにおける1つ以上の側壁によって規定されており、上記側壁は、ウェブの第1の側または流体導入面側(fluid−introduction−facing side)から延びており、ウェブの第2の側または裏面側(back−facing side)から突出している。第2の側に向かう壁の突出は、ウェブの深さ(これは、「ロフト」とも称される)を与える。本明細書における説明の目的のために、ウェブは、上および下の方向を与えられ、第1の側は、上向き(facing up)であり、第2の側は、下向き(facing down)である。しかしながら、これは、単に説明を目的としたものに過ぎず、本発明の実施形態を特定の空間的方向に制限するように用いられるべきではないことに留意されたい。
【0003】
開口部を備えたウェブは、特に、吸収性の物品において有用である。なぜならば、開口部を備えたウェブは、それらの流体透過性に関し、選択的である傾向があるからである。すなわち、開口部は、本質的に、第1の側で窪んでいるが、第2の側では、突出している。流体は、上に流れて突出部に入り得るよりも容易に、下に流れて窪みに入る傾向があるので、流体は、選択的に、第1の側から第2の側へと流れる。加えて、ウェブまたは開口部の壁によって形成された「ロフト」の厚さは、ウェブの第1の側を、物品の吸収要素よりも高く維持する傾向があり、これにより、流体が第2の側から第1の側に流れることをさらに防止する。
【0004】
これらの特性を有していることにより、開口部を備えたウェブは、例えばおむつおよび女性用パッドのような吸収性の物品において一般的に用いられており、流体がユーザの肌から離れ、吸収コアに向かって流れることを促進する。開口部を備えたウェブは、ユーザの肌に隣接するトップシートとして用いられ得るか、あるいはトップシートと吸収コアとの間に配置された吸収分散層として用いられ得、吸収コアにわたる均一な流体の分散を容易にする。両方の場合において、開口部を備えたウェブは、吸収コアを介した流体の分散を容易にし、「再度の濡れ(rewetting)」(すなわち、吸収コアから物品のユーザに面する表面への、流体の上への移動)を防ぐ。このことは、単なる繊維をベースとしたウェブの表面よりも表面を乾燥させ、若干のウィッキング作用(wicking action)を有することを促進する。
【0005】
再度の濡れを最小化することに加え、開口部を備えたウェブは、望ましくない漏れに有効であって望ましくない漏れを回避するための最小の「ストライクスルー(strikethrough)」時間を有し得る。ストライクスルー時間(秒単位で測定される)は、開口部を備えたウェブの第1の側から流体が去るのに必要な時間である。ストライクスルー時間は、吸収コアによって液体が吸収されることを速やかに可能にするトップシートの効率の尺度として考えられる。一般に、開口部を備えたウェブは、ストライクスルー時間を最小化するように構成され、その結果、流体は、それが第1の側から逃げ(run off)、物品から漏れる機会を有する前に、吸収コアへと迅速に伝達される。
【0006】
出願人は、現在用いられている開口部を備えたウェブが、再度の濡れを防ぐ事に関しては効果的であるが、特に、より粘性の高い滲出液(例えば、月経分泌物)に対しては、ストライクスルー時間を低減させることにより、改良され得ることを発見した(なぜならば、より粘性の高い流体は、開口部へと下に流れ、下部にある吸収コアに入る可能性がより低いからである)。さらに、これらの3次元の開口部を備えたウェブはまた、月経分泌物、糞便、またはその他の流体の物体における半固体または粘弾性の成分を、第1の側から第2の側に移動させることに対しては、あまり適していない。したがって、開口部を備えた吸収性の物品(再度の濡れを防ぐのみならず、特に粘性の高い滲出液に対し、より速いストライクスルーと、それらの表面からの粘弾性の成分のなんらかの除去とを、容易にする物品)に対する必要性がある。本発明は、とりわけこの必要性を満たす。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、開口部を備えた層を有する吸収性の物品に関し、これは、ユーザ自身の動きを用いて、滲出液を吸収層へと効率的に汲み出す。より詳細には、静的な状態で流体を吸収するように吸収性の物品を構成するのではなく、出願人は、代わりに、上記物品が、ユーザの通常の動きにおいて、それに加えられたストレスを利用するように、構成され得ることを認識する。このことを念頭に置いて、出願人は、開口部を備えたウェブを開発した。上記開口部を備えたウェブにおいて、ユーザの動きは、ウェブにおける壁を作動させ、滲出液を吸収性の材料へと進ませる。
【0008】
この作動を容易にするために、出願人は、従来の開口部の形状から決別した。特に、出願人は、ほとんどの従来の開口部の形状(例えば、円形、卵形、細長いボート形、および多角形)が、直線的または凹状の側壁によって規定されていることを観察した。そのような幾何学的形状は、ウェブの残りから独立な動きが可能な側壁を欠いている。出願人は、代わりに、一対の頂点の間の少なくとも1つの凸状の側または壁によって規定される開口部の構成を開発した。凸状の壁によって規定されるウェブの一部分、ならびに頂点の間の仮想上の直線は、ウェブの残りから独立に動くことができるフラップを形成する。
【0009】
出願人は、ユーザの動きが、ウェブを引き伸ばし、凸状のフラップを作動させるように用いられ得ることを発見した。より詳細には、ユーザの股に着用される吸収性の物品の通常の使用の間に、ユーザの動きは、ウェブを周期的に引き伸ばしたり、弛緩させたりし、その結果、頂点を周期的に分離および復元させ、これにより、凸状のフラップを頂点の間で上および下に動かす。なんらかの特定の理論に結びつけることなしに、出願人は、凸状のフラップの上および下への動きが、開口部を介することにより、流体を汲み上げるか、またはそうでなければ動かし、下にあるコアでの流体の吸収を容易にすることを確信する。このことは、従来の開口部の設計(開口部を規定する壁が使用の間に静止を維持し、吸収されるべき流体に一切の動きを与えない)を越える、著しい改良を表している。
【0010】
凸状の壁を有する開口部は、凸状のフラップによってもたらされる汲み出し作用に加え、ストライクスルー時間を低減させることにより、顕著な改良を提供するが、依然として、大きなまたは粘性の月経分泌物の通過を容易にするのに十分大きい開口部を有している。本質的に、ストライクスルー時間は、開口部の周長に対する開口部の面積の比が低減するに伴い、低減する。しかしながら、小さな面積の望ましさは、大きな月経分泌物が通過することを可能にするのに十分なサイズの通路に対する必要性により、反駁される。これらの明らかに対立する設計基準は、本発明の開口部の設計によって満たされる。1つ以上の凸状の壁によって規定される開口部についての、周長に対する面積の比は、小さいものである傾向がある。なぜならば、凸状の壁が開口部に突出しているからである。大きな面積を有する開口部が用いられるときでさえも、本質的に、周長に対する面積が小さいままであるように、壁の周長が増大する。さらに、上述のように、フラップは、使用中は開く傾向があるので、これにより、この面積の効果的なサイズをさらに増大させる。このようにして、本発明の開口部は、より大きなコンポーネント、またはより粘性のコンポーネントに対し、大きな通路を提供し、一方で、さらに、毛管現象を利用する。このようにして、1つ以上の凸状の壁によって規定された開口部を有するウェブは、汲み上げ作用を介するのみならず、向上された毛管現象をも介することにより、良好なストライクスルー時間で、滲出液の半固体または粘性のコンポーネントを伝達する。
【0011】
凸状の壁によって規定される開口部を有するウェブのさらに別の利点は、凸状の壁によって提示される柔らかなエッジである。すなわち、例えばOuellette他(米国特許第4,637,819号)に開示されているその他の優れた毛管現象の設計とは異なり、本発明の凸状の壁を備えた開口部は、それらの中間部において尖っておらず、そのため、比較的滑らかであるか、あるいは鈍角を有しているので、ユーザの肌に対して、より柔らかい感触を提示する。
【0012】
本発明の一局面は、1つ以上の凸状の壁によって規定された1つ以上の開口部を備えている、開口部を備えた材料のウェブである。好適な実施形態において、開口部を備えた材料は、以下:(a)ウェブと;(b)ウェブにおける少なくとも第1の複数の開口部であって、第1の複数の開口部のうちの各開口部は、少なくとも一対の頂点と、一対の頂点をスパンするウェブの凸状のフラップとによって規定されている、少なくとも第1の複数の開口部と、を備えている。
【0013】
本発明の別の局面は、1つ以上の凸状の壁によって規定された開口部を有するウェブを備えている吸収性の物品である。好適な実施形態において、吸収性の物品は、以下:(a)開口部を備えたウェブであって、少なくとも1つのウェブと、ウェブにおける少なくとも第1の複数の開口部とを備えており、第1の複数の開口部のうちの各開口部は、少なくとも一対の頂点と、一対の頂点をスパンしているウェブの凸状のフラップとによって規定されている、開口部を備えたウェブと;(b)開口部を備えたウェブの下にある吸収性の層と、を備えている。好適には、吸収性の物品は、ユーザの股の領域にフィットするように構成されている。
【0014】
本発明のさらに別の局面は、開口部を備えたウェブを備えているユーザによって着用される吸収性の物品を用いる方法であり、開口部を備えたウェブは、凸状の壁によって規定される開口部を有している。好適な実施形態において、方法は、以下:(a)ユーザの脚の間のユーザの股の領域に、上述の吸収性の物品を配置することと;(b)脚を動かすことによって、物品を周期的に伸張および弛緩させることであって、周期的な伸張および弛緩は、一対の頂点を周期的に分離および復元させ、これにより、それぞれの凸状のフラップを上および下に動かすことにより、滲出液をユーザから離し、吸収性の層の中に移動させる、ことと、を包含する。
【0015】
本発明は、さらに以下の手段を提供する。
【0016】
(項目1)
ウェブと、
該ウェブにおける少なくとも第1の複数の開口部と
を備え、
該第1の複数の開口部のうちの各開口部は、少なくとも一対の頂点と、該一対の頂点をスパンする該ウェブの凸状のフラップとによって規定されている、開口部を備えた材料。
【0017】
(項目2)
各開口部は、3つ以上の頂点と共に、該頂点の各対の間の凸状のフラップを備えている、項目1に記載の開口部を備えた材料。
【0018】
(項目3)
各開口部は、4つの頂点と共に、該頂点の間の4つの凸状のフラップを備えている、項目1に記載の開口部を備えた材料。
【0019】
(項目4)
上記凸状のフラップは、湾曲した凸状の壁によって規定されている、項目1に記載の開口部を備えた材料。
【0020】
(項目5)
上記頂点は、流れ方向に整列している、項目1に記載の開口部を備えた材料。
【0021】
(項目6)
上記ウェブは、非弾性である、項目1に記載の開口部を備えた材料。
【0022】
(項目7)
上記ウェブは、押し出されたウェブである、項目1に記載の開口部を備えた材料。
【0023】
(項目8)
上記ウェブは、ノンウーブンである、項目1に記載の開口部を備えた材料。
【0024】
(項目9)
上記ウェブは、ボンディングされた繊維またはボンディングされていない繊維を備えている、項目1に記載の開口部を備えた材料。
【0025】
(項目10)
第2の複数の開口部をさらに備えており、該第2の複数の開口部は、1つ以上の凸状の壁によって規定されていない、項目1に記載の開口部を備えた材料。
【0026】
(項目11)
開口部を備えたウェブであって、少なくとも1つのウェブと、該ウェブにおける少なくとも第1の複数の開口部とを備えており、該第1の複数の開口部のうちの各開口部は、少なくとも2つの頂点と共に、一対の該頂点をスパンしている該ウェブの凸状のフラップを有している、開口部を備えたウェブと、
該開口部を備えたウェブの下にある吸収性の層と
を備えている、吸収性の物品。
【0027】
(項目12)
上記物品は、ユーザの脚の間にフィットするように構成されている、項目11に記載の吸収性の物品。
【0028】
(項目13)
上記開口部を備えたウェブの上にあるノンウーブンな層をさらに備えている、項目11に記載の吸収性の物品。
【0029】
(項目14)
項目12に記載の吸収性の物品を備えている、ユーザによって着用される吸収性の物品。
【0030】
(項目15)
ユーザによって着用される吸収性の物品を用いる方法であって、
該物品は、
少なくとも1つのウェブならびに該ウェブにおける少なくとも第1の複数の開口部であって、該第1の複数の開口部のうちの各開口部は、少なくとも2つの頂点と共に、一対の該頂点をスパンしている該ウェブの凸状のフラップを有している、少なくとも1つのウェブならびに該ウェブにおける少なくとも第1の複数の開口部と、
該ウェブの下にある吸収性の層と
を備えており、該方法は、
該ユーザの脚の間のユーザの股の領域に該物品を配置することと、
該脚の動きを介して該物品を周期的に伸張および弛緩させることであって、該周期的な伸張および弛緩は、該一対の頂点を周期的に分離および復元させ、これにより、該凸状のフラップを上および下に動かすことにより、滲出液を該ユーザから離し、該吸収性の層の中に移動させる、ことと
を包含する、方法。
【0031】
(項目16)
上記物品の上記周期的な伸張および弛緩は、歩行または腹這いの間に、上記脚を前方および後方に動かすことから生じる、項目15に記載の方法。
【0032】
(項目17)
上記流体は、14.2sよりも大きな粘度を有している、項目15に記載の方法。
【0033】
(摘要)
開口部を備えた材料であって、上記材料は、ウェブと、ウェブにおける複数の開口部とを備え、各開口部は、少なくとも2つの頂点と共に、一対の頂点をスパンするウェブの凸状のフラップを有している。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】図1は、4つの凸状の壁によって規定される開口部を有するウェブの平面図である。
【図2】図2は、1つの凸状の側を各々が有する細長い開口部を有するウェブの平面図である。
【図3a】図3aは、代替的な開口部の形状を示している。
【図3b】図3bは、代替的な開口部の形状を示している。
【図3c】図3cは、代替的な開口部の形状を示している。
【図4a】図4aは、弛緩された段階および伸張された段階における、図2の一般的な従来技術の開口部の第2の側の比較のためのレーザスキャンされた輪郭の図である。
【図4b】図4bは、弛緩された段階および伸張された段階における、図2の一般的な従来技術の開口部の第2の側の比較のためのレーザスキャンされた輪郭の図である。
【図5a】図5aは、弛緩された段階および伸張された段階における、図2の本発明による開口部の第2の側の比較のためのレーザスキャンされた輪郭の図である。
【図5b】図5bは、弛緩された段階および伸張された段階における、図2の本発明による開口部の第2の側の比較のためのレーザスキャンされた輪郭の図である。
【図6】図6は、従来技術の4つの側を備えた開口部の構成である。
【図7】図7は、従来技術の5つの側を備えた開口部の構成である。
【図8】図8は、図1のウェブの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0035】
図1を参照すると、本発明のウェブ10の好適な実施形態が示されている。ウェブ10は、複数の開口部11を備えており、各開口部11は、少なくとも一対の頂点13、14によって規定されており、上記少なくとも一対の頂点にわたり、ウェブの凸状の壁12をスパン(span)し、開口部11の1つの側を規定している。この幾何学的形状は、各開口部に隣接した凸状のフラップ15を提供している。凸状のフラップ15は、開口部11に隣接したウェブの一部分であり、これは、ウェブ10の残りとは独立に、動くことが可能である。上記フラップの領域は、一般的に、そのそれぞれの頂点13、14および凸状の壁12の間で、仮想上の直線16によって規定されている。
【0036】
本明細書で用いられているように、「頂点」という用語は、直線または曲線を終端する(角度、多角形、多面体、またはその他の形の点としての)点を意味するか、あるいは2つ以上の直線または曲線の交差を含んでいる。本明細書で用いられているように、「凸状の壁」という用語は、開口部の内側に向かって突出している一対の頂点の間のウェブのエッジを意味する。凸状という用語は、開口部を規定するウェブの一部分を意味し、開口部そのものの形状を意味するのではないということに、留意されたい。実際に、凸状の壁は、凹状の開口部を規定し得る。
【0037】
特に断りのない限り、ウェブ、側壁、開口部、および凸状のフラップの全ての物理的特性(例えば、形状、面積、周長、サイズ)は、ウェブが弛緩した状態にあるときの、第1の側からのウェブの2次元(平面)図に基づいていることにも、留意されたい。ウェブ、開口部、側壁、およびフラップの3次元の外観は、無視される。例えば、図8を参照すると、図1に示されたウェブの断面が示されている。凸状のフラップは、その表面に沿って長さxを有し得るが、第1の側から見られたときに、yだけの長さを有していることが、見て取れる(図1参照)。したがって、本明細書における計算および説明の目的のために、凸状のフラップは、長さyを有しているとして扱われ得る。
【0038】
上述のように、凸状のフラップ15は、伝統的な開口部の壁の形状を越える、多数の重要な利点を提供する。第1に、フラップ15は、ウェブ10の残りから独立的に動くことができ、そしておそらくは、より重要なことには、頂点が整列される方向に、ウェブが引き伸ばされた結果として動く。より詳細には、ウェブがこの方向に伸張される際に、一対の頂点の分離は、それらの各凸状のフラップを、第1の側の平面に対して下向きに動かす結果をもたらす。
【0039】
出願人は、使用の間に吸収性の材料にわたって加えられたストレスが、開口部11に隣接する凸状のフラップ15を作動させるために用いられ得ることを発見した。特に、W/O 2005/0003152(本出願と同一出願人であり、本明細書に参考のために援用される)において、ユーザの脚の間の吸収性の物品の位置に加えられたストレスは、通常、脚から脚へのものであるということが認識された。言い換えると、物品に加えられたストレスは、ユーザが面する方向に垂直である。凸状のフラップの頂点をストレスの軸に沿って(すなわち、脚から脚への方向に)整列させることにより、出願人は、ユーザ自身の動き(すなわち、歩行または腹這い)が、ウェブを引き伸ばすように用いられ、凸状のフラップを、第1の側の弛緩された平面に対して下向きに動かす結果をもたらし得ることを発見した。力が解放されると、フラップは、上向きに動き、その最初の位置に戻る。この動きは、粘性の高い液状物質を汲み出すか、そうでなければ没収(confiscate)し、それを開口部におよび/または開口部を介して引き込み、本質的には、それを第1の側から除去し得る。
【0040】
凸状のフラップによって提供された没収動作に加え、出願人は、開口部の毛管現象もまた、凸状の壁によって向上されることを認識する。特に、従来技術は、毛管現象が、側壁の周長に対する開口部の面積の関数であることを認識している。この比が減少するに伴い、毛管現象は増大する。非円形の開口部に対し、この比は、等価水力直径(EHD;Equivalent Hydraulic Diameter)の言葉で記述されており(例えば、Mullane、米国特許第4,324,246号参照)、これは、以下:
EHD=4A/P
として、表される。ここで、Aは、開口部の面積であり、Pは、その周長である。これらのパラメータは、公知の技術を用いることにより(例えば、マサチューセッツ州ウォルサムのAmes Corporationによって製造されたAmes Micrometerを用いて)、測定され得る。面積と周長との比の変化を示す目的のために、このEHDの公式は、有用なツールである。さらに、このようにして、この公式は、形状に関わらず、開口部のサイズの標準化された測定を提供する。Mullaneの米国特許第4,324,246号の教示にしたがうと、この数が0.025インチ未満であるとき、毛管現象は、支配的な(dominate)機構(これにより、流体は、開口部を通る)になる傾向がある。逆に、この数が0.025インチよりも大きいとき、毛管現象は、取るに足らず、流体の流れの支配的な要因は、重力である。
【0041】
上述のように、開口部は、小さなEHD数を有する凸状の壁を備えるが、開口部が多量の月経分泌物の成分が通過することを阻止するほどに小さいものであるという犠牲を払わない。例えば、以下の表1において、図6に示されている従来技術の正方形の開口部のEHDが、図1に示されている凸状の壁を有する正方形の開口部と比較されている。
【0042】
【表1】

ここで、従来技術の正方形の開口部、ならびに凸状の壁を有する正方形の開口部は、同じ面積を有している。しかしながら、EHDは、本発明の開口部に対し、顕著に小さい。実際、それは、約15%小さいEHDを有しており、これは、面積と周長との比における顕著な変化を説明している。
【0043】
概して、EHDによって示されているこの比を、できるだけ小さく維持することが、望ましい。このことは、凸状のフラップの曲率を増大させることにより、なされ得る。したがって、本発明の凸状の壁を備えた開口部は、好適には、0.07インチよりも大きくないEHDを有し、より好適には、約0.05インチよりも大きくないEHDを有し、さらにより好適には、約0.03インチよりも大きくないEHDを有する。しかしながら、実際上の制限として、凸状のフラップの曲率は、形成スクリーンの開口部の形状と、それを介してフィルムを形成する能力とによって、制限される。
【0044】
出願人はまた、本発明の開口部を備えたウェブの凸状の壁15は、先が鈍く(blunt)、先が尖っていない(pointy)ことを認識する。このため、それらは、その他のEHDが小さい幾何学的形状(例えば、星形)よりも、柔らかい感触を有する傾向がある。
【0045】
凸状の壁を有する多くの異なる開口部の構成は、本発明の範囲内にある。例えば、図1に示されているように、ウェブ10の第1の側は、ランド(land)17の間で、4つの側を備えた開口部11のパターンを規定している。4つの側を備えた開口部の各々は、4つの凸状の壁12を備えており、上記凸状の壁は、第1の側から下に向かって、第2の側を越え、それらの頂上まで突出している。概して、しかし必ずしも必要ではないが、開口部の4つの壁を備えた形状は、開口部の3次元の深さの少なくとも一部分に対し、開口部の壁に沿って下向きに続き得る。幾何学的形状が、第1の側から壁の端部まで完全に続いていることは、本質的なことではない。開口部の周長は、典型的には変化し得、通常、壁の頂上において、かなり円くなっている。
【0046】
図2を参照すると、本発明のウェブ20の別の好適な実施形態が示されている。ウェブ20は、1つの凸状の壁23を有する開口部と共に、平面図で示されている。図1に示されている実施形態と同様に、開口部21は、ランド22の間に存在しており、第1の側から下向きに突出している。理想的には、頂点は、身体の動きがウェブにストレスを引き起こし得る軸に対して垂直に整列される。結果として生じるフラップが、加えられた自然なストレスによって引かれたり解放されたりすると、これは、上および下に動き得る。
【0047】
図1および図2に示されている実施形態に加え、多くのその他の開口部の設計が可能であり、例えば、3つの凸状の側を有する3角形の開口部、および直線状または凹状の壁と組み合わされた1つ以上の凸状の壁を有する開口部を含む。さらに、本発明の最大限の利益は、全ての開口部が少なくとも1つの凸状の側を有しているときに実現されるが、機能性、触覚的な感触、または美的な魅力のために、開口部は、標準的な幾何学的仕様の他の開口部と共に一緒に用いられ得る場合があり得る。本発明の開口部を備えるゾーンまたは領域もまた、標準的な開口部のゾーンまたは領域と組み合わされ得る。吸収力のあるデバイスを構成することの当業者は、これらの本発明の開口部を用いる一方で、最良の組み合わせと、組み合わされ得る様々なデザインまたはパターンを理解し得る。
【0048】
図1および図2に示されている凸状の壁12、23は、一定の半径で湾曲されており、それらのそれぞれの頂点を連結しているが、これは、必ずしも必要ではない。すなわち、本発明の範囲は、一定の半径の曲線のみならず、半径を有さない曲線(non−radius curve)または直線的な形状でさえもある、凸状の壁を含む。実際、凸状のフラップ15の形状およびサイズは、特定のアプリケーションに対して、最適化され得る。例えば、特に粘性の高い滲出液に対し、より大きな汲み出し作用を与えるために、より大きなフラップを形成することが、好適であり得る。図3aを参照すると、放物形の輪郭を有する凸状の壁30が、示されている。そのような構成は、特定のアプリケーションにおいて、好適であり得る。なぜならば、上記構成は、一定の半径の凸状の壁によって規定される面積よりも大きな面積を有するフラップ31を形成するからである。さらに別の実施形態において、凸状の壁32は、一連の比較的短い直線によって規定され得、これは、全体で、図3bに示されている凸状の形状を形成する。凸状の壁32ならびに2つの頂点の間の仮想上の直線は、台形の凸状のフラップ33を規定する。フラップ31と同様に、フラップ32は、一定の半径の凸状の壁によって規定された面積よりも大きな面積を有する。
【0049】
数あるファクターのうちでも特に、凸状のフラップのサイズを決める際に、結果として生じる開口部のサイズを考える。ストライクスルー時間を低減させるために、開口部の周長に対する開口部の面積の比が、現実的な限りにおいて、できるだけ小さいものであれば、助けになる。したがって、凸状のフラップのサイズおよび形状、ならびに開口部の面積は、共に考えられるべきである。この点で、図3cは、壁の一部分のみが凸である非2重曲線(undualizing curve)を有する凸状の壁34を示している。そのような構成は、毛管現象を増進させるために好適であり得る。なぜならば、そのような構成は、開口部のサイズに対し、開口部の周長を増大させるからである。
【0050】
本発明のウェブは、従来の製造技術を用いることにより、従来の材料から形成される。例えば、米国特許第4,456,570号に開示されているように、ウェブは、伝統的なポリオレフィン(例えば、ポリエチレンまたはポリプロピレン)を備え、これは、1枚のシートとして押し出され、真空成形される。あるいは、ウェブは、伝統的な技術、例えば、メルトブローイング法(melt blown method)、スパンボンデッド法(spun bonded method)、エアレイド法(airlaid method)、ハイドロエンタングル法(hydroentangled method)等を用いて形成されたノンウーブンな材料であり得、伝統的な技術、例えば、特定の形状のホットニードル、または同様に特定の形状のインターメッシングパーフォレートローラ(intermeshing perforating roller)、ならびに所望の開口部を与え得る構成を用いて、開口部を備えられる。本発明のウェブはまた、その他の開口部を備えたウェブおよびノンウーブンなウェブと組み合わされ、複合的な積層を形成し得る。また、そのような積層技術は、周知であり、本明細書においては、詳細に扱われない。
【0051】
好適には、ウェブは、非弾性の材料を備えており、上記非弾性の材料は、それにわたって加えられたストレスを弾力的に吸収することができないので、上述のように、エネルギーが、頂点を分離するように導かれ、凸状のフラップを作動させることは、できない。言い換えると、分離された頂点の関数としてウェブを引き伸ばし、ストレスを吸収する材料よりも開口部を変形させることが、好適である。
【0052】
本発明のウェブは、ユーザに面する表面から、表面の下部にある吸収層に流体を分散させることを含む任意のアプリケーションに良く適している。これは、股(crotch)の領域においてユーザによって着用される吸収性の物品に対して、特に良く適している。そのような吸収性の物品は、例えば、乳幼児用おむつ、成人用おむつ、または失禁用挿入物(incontinence insert)、プルアップ式使い捨てパンツ(pull−up disposable pant)、女性用ナプキン、およびパンティライナーを含む。概して、そのような物品は、ユーザの脚の間にフィットするのに十分細い部分を有している。しばしば、そのような物品は、砂時計の形状(hour−glass shaped)であり、ユーザの脚の周辺で輪郭に合わせたフィットを提供する。そのような構成は、周知である。しかしながら、本発明は、これらのアプリケーションに制限されず、例えばベッドパッド、乳幼児用拭き取り具、よだれかけ、スピルパッド(spill
pad)、家庭用拭き取り具、産業用拭き取り具等の、吸収性の物品に用いられ得る。
【0053】
吸収性の物品は、典型的には、着用者に隣接するトップシートと、ユーザから滲み出た流体を吸収するための、トップシートの下部にある吸収層、さらに、しばしば、トップシートの反対の吸収層の側に配置された流体を通さないバックシートを備え、漏れを防止する。吸収性の材料はまた、トップシートとコアとの間の中間の流体伝達層を用いて構成され得る。そのような中間の層が、吸収層を介してより制御された方法で流体を分散させ、均一な吸収を促進させることは、公知である。概して、これらの層は、重力が、トップシートを介して流体を引き込み、吸収層に入れることを可能にするように、配置されている。本発明のウェブは、トップシートまたは中間の層のいずれかとして、用いられ得る。
【0054】
使用中、流体は、着用者によって、第1の側に案内される。本発明の材料がトップシートまたは中間の層のどちらとして用いられているかに関わらず、本発明の材料は、自らを介して、吸収コアの中へと流体を伝達する。出願人は、ユーザの通常の動きの間の、凸状のフラップの作動が、粘性が高い物質または半粘性(semi−viscous)の物質、血餅状(clot−like)の物質またはゲル状の物質(例えば、月経分泌物の流体に存在するような物質)を、開口部を備えた形成されたウェブの第1の側から吸収コアへと移動させるか没収することを助けることを確信する。開口部の周辺に凸状の側を組み込みことが、粘性の高い流体のストライクスルー時間を、約45%だけ増大させることが示された。
【実施例】
【0055】
(実施例1−ストライクスルー時間)
この実施例は、従来技術の開口部を備えた設計と比較して、粘性の流体に対し、本発明のウェブの向上されたストライクスルー時間を示している。図2に示された構成を有している開口部を備えたウェブは、比較的高い粘性を有する流体を用いてテストされた。伝統的に、2パーツのPepto−Bismol(登録商標)と1パーツの蒸留水との溶液が、人工の月経分泌物の流体(AMF;Artificial Menses Fluid)として用いられ、女性用の生理用ナプキンに用いられるトップシート材料に対するストライクスルー時間と再度の濡れとを決定した。このテストに対し、月経分泌物または糞便のいずれかの、粘性の高い成分を表すために、より多くの粘性の溶液が所望された。特に、純粋なPepto−Bismol(登録商標)が、一切の希釈なしに、粘性の高い人工の月経分泌物の流体(HVAMF;Higher Visconsity Artificial Menses Fluid)を与えるために用いられた。これは、20.2sの粘性を有しており(ASTM D−4212、44mlカップサイズにしたがって、粘性カップ法(Viscosity Cup Method)にて測定)、これは、典型的なAMFテスト流体(2:1希釈のPepto−Bismol(登録商標))に対する14.3sの粘性よりも、顕著に大きい。
【0056】
本発明のウェブは、図2に示されているような、真空形成された開口部を有する押し出されたポリエチレンブレンドを備えており、概して、米国特許第4,456,570号にしたがって、準備された。
【0057】
以下の表2は、標準的なウェブよりも約30秒速い、本発明にしたがうウェブのストライクスルー時間を示している。
【0058】
【表2】

(比較例−フラップの作動)
この実施例は、ウェブにストレスが加えられるときに、従来技術の開口部があまり動かないことを示している。この実施例における従来技術の開口部を備えたウェブは、実施例1と同じ方法で準備されたが、図7に示されている5つの側を備えた開口部71を有している。
【0059】
図4aを参照すると、図7の開口部の反転された第2の側の輪郭(レーザスキャンからのこの輪郭のデータにおいては、上を向いているが、通常、吸収デバイスにおいては、下を向いている)のグラフが示されている。反転された開口部40rは、側壁41aおよび41b(開口部42と接しており、第2の側の平面43上のそれらの頂上で最高点に達している)を有している。レーザスキャンされた輪郭の線44によって示されているように、第2の側の側壁の位置は、弛緩された段階の間では、第2の側の共通の平面に事実上存在する。
【0060】
ウェブに加えられウェブを伸張させるストレスは、結果として、ウェブを、その弛緩された幅よりも、前後方向(CD;Cross Direction)に、20%〜25%だけ大きい幅に引き伸ばした。当該技術分野において周知なように、CDは、吸収性のデバイスにおいては、前から後ろに対する、横から横(または脚から脚)の方向である。図4bは、図7の開口部の反転された第2の側の伸張された輪郭のグラフを示している。反転された開口部40sは、側壁41aおよび41b(開口部42と接しており、第2の側の平面43上のそれらの頂上で最高点に達している)を有している。レーザスキャンされた輪郭の線44によって示されているように、側壁41aおよび41bの第2の側の位置は、わずかだけシフトされている。この動きは、本質的に、取るに足らず、なんらかの没収作用を形成するのに十分ではない。
【0061】
(実施例2−フラップの作動)
この実施例は、比較例における標準的なウェブに対する本発明の凸状のフラップの動きを示している。図5aは、実施例1に関連して上述された本発明のウェブの反転された第2の側の弛緩された輪郭のグラフを示している。反転された開口部50rは、側壁51aおよび51b(開口部52と接しており、第2の側の平面53r上のそれらの頂上で最高点に達している)を有している。レーザスキャンされた輪郭の線54によって示されているように、側壁の第2の側の位置は、輪郭50rの弛緩された段階の間では、第2の側の共通の平面53rに事実上存在する。
【0062】
ウェブに加えられウェブを伸張させるストレスは、結果として、ウェブを、その弛緩された幅よりも、前後方向(CD)に、20%〜25%だけ大きい幅に引き伸ばした。図5bは、本発明のウェブの反転された第2の側の輪郭のグラフ50sを示している。反転された開口部50sは、側壁51aおよび51b(開口部52と接しており、第2の側のそれらの頂上で最高点に達している)を有している。レーザスキャンされた輪郭の線54によって示されているように、側壁51aおよび51bの第2の側の位置は、ここではわずかに異なる位置にある。側壁51aは、かなり平面53sよりも下にあるが、側壁51bは、本質的に、本来の平面53rに留まる。この下向きの動きは、第1の側から粘性の物質を動かすのに十分に大きなものである。
【符号の説明】
【0063】
10、20 ウェブ
11、21、42、52、71 開口部
12、23、30、32、34 壁
13、14 頂点
15、31、33 フラップ
16 仮想上の直線
17、22 ランド
40s、50r 反転された開口部
41a、41b、51a、51b 側壁
44、54 レーザスキャンされた輪郭の線
53r 平面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の複数の開口部を有する3次元の穴開きウェブであって、
各開口部は、複数の側壁によって定義され、該複数の側壁は、該ウェブの第1の表面から始まり、該第1の表面から垂れ下がり、該ウェブの第2の表面を越えて頂部において終端し、
各開口部は、少なくとも、一対の頂点と、該一対の頂点の間を延びている該ウェブの凸状のフラップとをさらに有し、
該凸状のフラップは、該複数の側壁のうちの少なくとも1つを形成し、該凸状のフラップは、該一対の頂点によって定義される軸に対して垂直に加えられるストレスに応答して上下に移動可能であり、かつ、該ウェブの残りの部分から独立している、3次元の穴開きウェブ。
【請求項2】
各開口部は、3つ以上の頂点と共に、該頂点の各対の間に凸状のフラップを含む、請求項1に記載の3次元の穴開きウェブ。
【請求項3】
各開口部は、4つの頂点と共に、該頂点の間に4つの凸状のフラップを含む、請求項1に記載の3次元の穴開きウェブ。
【請求項4】
前記凸状のフラップは、前記ウェブの平面から離れるように湾曲した凸状の壁によって定義されている、請求項1に記載の3次元の穴開きウェブ。
【請求項5】
前記頂点は、マシン方向に整列されている、請求項1に記載の3次元の穴開きウェブ。
【請求項6】
前記ウェブは、非弾性である、請求項1に記載の3次元の穴開きウェブ。
【請求項7】
前記ウェブは、押し出されたウェブである、請求項1に記載の3次元の穴開きウェブ。
【請求項8】
前記ウェブは、ノンウーブンである、請求項1に記載の3次元の穴開きウェブ。
【請求項9】
前記ウェブは、接着された繊維または接着されていない繊維を含む、請求項1に記載の3次元の穴開きウェブ。
【請求項10】
第2の複数の開口部をさらに含み、該第2の複数の開口部は、1つ以上の凸状の壁によって定義されていない、請求項1に記載の3次元の穴開きウェブ。
【請求項11】
第1の複数の開口部を含む3次元の穴開きウェブであって、
各開口部は、複数の側壁によって定義され、該複数の側壁は、該ウェブの第1の表面から始まり、該第1の表面から垂れ下がり、該ウェブの第2の表面を越えて頂部において終端し、
各開口部は、少なくとも、一対の頂点と、該一対の頂点の間を延びている該ウェブの凸状のフラップとをさらに有し、
該凸状のフラップは、該複数の側壁のうちの少なくとも1つを形成し、該凸状のフラップは、該一対の頂点よって定義される軸に対して垂直に加えられるストレスに応答して上下に移動可能であり、かつ、該ウェブの残りの部分から独立している、3次元の穴開きウェブと、
該3次元の穴開きウェブの下にある吸収性の層と
を含む、吸収性の物品。
【請求項12】
前記物品は、ユーザの脚の間にフィットするように構成されている、請求項11に記載の吸収性の物品。
【請求項13】
前記3次元の穴開きウェブの第1の表面に接着されたノンウーブンな層をさらに含む、請求項11に記載の吸収性の物品。
【請求項14】
請求項12に記載の吸収性の物品を含む、ユーザによって着用される吸収性の物品。

【図1】
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【図2】
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【図3a】
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【図3b】
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【図3c】
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【図4a】
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【図4b】
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【図5a】
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【図5b】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2011−38240(P2011−38240A)
【公開日】平成23年2月24日(2011.2.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−224173(P2010−224173)
【出願日】平成22年10月1日(2010.10.1)
【分割の表示】特願2007−252517(P2007−252517)の分割
【原出願日】平成19年9月27日(2007.9.27)
【出願人】(507274744)トレデガー フィルム プロダクツ コーポレイション (10)
【Fターム(参考)】