説明

出力電圧制限機能を具備した増幅器

【課題】 増幅器の帰還路にツェナダイオードを挿入し、この増幅器の出力に電圧制限をかけていたので、ツェナダイオードのツェナ電圧の誤差によって制限電圧がばらつき、かつシャープな特性が得られなかったという課題を解決する。
【解決手段】 差動回路の一方に増幅器の出力を入力し、他方に定電圧を入力して、この差動回路の出力電流を増幅器に帰還するようにした。また、増幅器の出力を分圧して差動回路に入力するようにした。増幅器の出力電圧を、差動回路に入力する所定の定電圧で正確に制限することができ、かつシャープな肩特性を得ることができるという効果がある。また、増幅器の出力を分圧して差動回路に入力することにより、電源電圧の極近くの電圧で電圧制限をかけることができるという効果もある。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、出力電圧を一定値以下に制限する機能を具備した増幅器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
増幅器に突然過大入力信号が入力されると、その出力電圧が増幅器の動作範囲を越えてしまい、増幅器が誤動作あるいは故障する場合がある。また、出力電圧が飽和すると、この飽和状態から復帰するまでに長い時間が必要になり、この増幅器を用いた機器の動作に支障を来す場合がある。
【0003】
最近の高速増幅器や省電力増幅器は電源電圧が低下傾向にある。このため、正常な出力電圧範囲と、出力が飽和して誤動作する範囲が近接しており、過大入力に対する制限も厳しくなっている。
【0004】
図5に、出力電圧の飽和を防止することができる増幅器の構成を示す。図5において、増幅器10の反転入力端子には、抵抗11を介して入力信号が入力される。この増幅器10の出力端子と反転入力端子の間には抵抗12が接続され、ツェナダイオード13とダイオード14が互いに逆極性に接続された直列回路がこの抵抗12に並列に接続される。ツェナダイオード13とダイオード14の接続点と共通電位点の間には、抵抗15が接続される。
【0005】
このような構成において、増幅器10の出力電圧がツェナダイオード13のツェナ電圧以下であると、ツェナダイオード13はオフになる。増幅器10は通常の反転増幅器として動作する。増幅器10の出力電圧がツェナダイオード13のツェナ電圧を越えるとツェナダイオード13が導通し、帰還抵抗値が小さくなるために増幅器10の利得が低下する。このようにして、増幅器10の出力電圧が制限される。なお、ダイオード14は、増幅器10の出力電圧が負のときに電圧制限動作をさせないためと、ツェナダイオード13の逆極性リーク電流の影響を低減するためのものである。
【0006】
特許文献1には、他の電圧リミッタ回路の発明が記載されている。図6を用いて、この発明の概要を説明する。図6において、制御対象回路20の出力電圧はトランジスタ21のベースおよびコレクタに入力される。トランジスタ22は定電流源23からコレクタ電流が供給される。トランジスタ21と22のエミッタは共通接続され、定電流源26に接続される。また、電源電圧Vccを抵抗24と25で分圧した電圧が、トランジスタ22のベースに入力される。
【0007】
このような構成において、制御対象回路20の出力電圧がトランジスタ22のベース電圧より小さい範囲では、トランジスタ21はオフになる。制御対象回路20の出力電圧がトランジスタ22のベース電圧より大きくなると、トランジスタ21はオンになり、制御対象回路20から電流を引き出す。このため、制御対象回路20の出力電圧は一定値に制限される。
【0008】
特許文献2には、他の構成の電圧リミッタ回路の発明が記載されている。図7を用いて、この発明の動作を説明する。図7において、増幅器30の反転入力端子には、抵抗31を介して入力信号が入力される。この増幅器30の出力端子と反転入力端子の間にはツェナダイオード32が接続され、かつ出力端子には抵抗33の一端が接続される。
【0009】
増幅器30の反転入力端子と抵抗33の他端には、抵抗34が接続される。35は可変電圧源であり、その出力電圧は増幅器36の非反転入力端子に入力される。増幅器36の反転入力端子と出力端子は共通接続される。また、抵抗33と34の共通接続点と増幅器36の出力端子との間には、ツェナダイオード37が接続される。
【0010】
このような構成において、可変電圧源35の出力電圧を−V、ツェナダイオード37のツェナ電圧をVとすると、増幅器30の出力電圧が(V−V)以下のときはツェナダイオード37がオフになり、増幅器36は増幅器30から切り離される。増幅器30の出力電圧が(V−V)を越えるとツェナダイオード37がオンになり、増幅器30の出力電圧は制限される。
【特許文献1】特開2000−56841号公報
【特許文献2】実公平6−48984号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
しかしながら、このような増幅器および電圧リミット回路には、次のような課題があった。図5の増幅器は増幅器10の出力電圧そのものを制限するものであり、増幅器10が飽和することがないという特徴がある。しかしながら、電圧制限特性はツェナダイオード13の特性に直接依存するために、電圧制限特性が悪いという課題があった。特に、ツェナ電圧が低いツェナダイオードは肩特性がシャープでないので、出力電圧の非線形領域が増大し、使用できる出力電圧範囲が狭くなってしまうという課題があった。
【0012】
図6および図7の電圧リミッタ回路は、リミット電圧特性を良くすることができる。しかしながら、増幅器から電流を引き出してその出力電圧を制限するために、電圧リミット時に増幅器に過負荷をかけることになる。従って、後続の回路の誤動作等は防止できるが、増幅器が過負荷から復帰するまでの時間を短縮することができないという課題があった。
【0013】
従って本発明の目的は、電圧制限特性が良く、かつ増幅器に過負荷をかけることがない出力電圧制限機能を具備した増幅器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0014】
このような課題を解決するために、本発明のうち請求項1記載の発明は、
入力信号が入力され、この入力信号を増幅して出力する増幅部と、
この増幅部の出力および所定の定電圧が入力され、その出力を前記増幅部に帰還する差動回路と、
を具備したものである。増幅部の出力電圧を正確に制限できる。
【0015】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、
前記差動回路を、電流を吐き出す回路としたものである。プラス側の電圧を制限できる。
【0016】
請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明において、
前記差動回路を、電流を吸い込む回路としたものである。マイナス側の電圧を制限できる。
【0017】
請求項4記載の発明は、
入力信号が入力され、この入力信号を増幅して出力する増幅部と、
この増幅部の出力および所定の定電圧が入力され、電流を吐き出すことによってその出力を前記増幅部に帰還する第1の差動回路と、
前記増幅部の出力および所定の定電圧が入力され、電流を吸い込むことによってその出力を前記増幅部に帰還する第2の差動回路と、
を具備したものである。プラスマイナス両側の電圧を制限できる。
【0018】
請求項5記載の発明は、請求項1乃至請求項4いずれかに記載の発明において、
前記増幅部の出力を分圧して前記差動回路に入力するようにしたものである。電源電圧に、極近い電圧で電圧制限ができる。
【0019】
請求項6記載の発明は、請求項1乃至請求項5いずれかに記載の発明において、
前記差動回路の出力を前記増幅部に帰還する経路の途中に配置されたダイオードと、
共通電位点と、前記差動回路と前記ダイオードの接続点との間に配置された第1の抵抗と、
を具備したものである。トランジスタのコレクタリーク電流の影響を抑え、電流増幅率の調整ができる。
【0020】
請求項7記載の発明は、請求項1乃至請求項6いずれかに記載の発明において、
前記差動回路は、
そのベースに所定の定電圧が入力され、コレクタから前記増幅部に帰還する電流を出力する第1のトランジスタと、
そのベースに前記増幅部の出力に関連する信号が入力され、そのエミッタが前記第1のトランジスタのエミッタに接続される第2のトランジスタと、
前記第1および第2のトランジスタのエミッタと電源との間に接続された第2の抵抗と、
を具備したものである。差動回路の構成を簡単にできる。
【0021】
請求項8記載の発明は、請求項7記載の発明において、
前記第2の抵抗の代わりに、定電流回路を用いたものである。電圧制限特性をより向上させることができる。
【発明の効果】
【0022】
以上説明したことから明らかなように、本発明によれば次のような効果がある。
請求項1,2、3、4、5、6、7および8の発明によれば、差動回路の一方の入力端子に増幅部の出力を入力し、他方の入力端子に所定の定電圧を入力して、この差動回路の出力を前記増幅部に帰還するようにした。
【0023】
増幅部の出力電圧を、差動回路の他方の入力端子に印加した所定の定電圧で、正確に電圧制限ができるという効果がある。また、差動回路に入力する2つの信号の電圧差が小さくても大きな電流を増幅部に帰還することができるので、シャープな肩特性を得ることができるという効果がある。
【0024】
また、電流を吐き出す構成の差動回路と電流を吸い込む構成の2つの差動回路を用いることにより、プラスマイナス両側の電圧を制限することができるという効果もある。また、増幅部の出力を分圧して差動回路に印加することにより、電源電圧に、極近い電圧で電圧制限をかけることができるという効果もある。
【0025】
さらに、差動回路としてトランジスタを用いることにより、差動回路の入力インピーダンスを高くすることができるので、電源電圧を分圧して所定の定電圧を作成することができ、回路構成が簡単になり、かつ設計が容易になるという効果もある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
以下図面を用いて本発明を詳細に説明する。図1は本発明に係る電圧制限機能を具備した増幅器の一実施例を示す構成図である。図1において、40は増幅部であり、アンプ41および抵抗42、43で構成される。抵抗42と43の一端はアンプ41の反転入力端子に接続され、抵抗42の他端はアンプ41の出力端子に接続される。このアンプ41の非反転入力端子は共通電位点接続され、抵抗43の他端には入力信号が印加される。アンプ41の出力が増幅部40の出力信号になる。この増幅部40は、一般的な反転増幅器を構成している。
【0027】
50は差動回路であり、PNPトランジスタ51,52,および抵抗53で構成される。PNPトランジスタ51と52のエミッタ、および抵抗53の一端は共通接続される。抵抗53の他端には、正電源+Vccが印加される。PNPトランジスタ52のコレクタには負電源−Vccが印加される。PNPトランジスタ52のベースには増幅部40の出力電圧が印加される。PNPトランジスタ51のベースには、制限電圧を規定する電圧Vthが印加される。PNPトランジスタ51、52は、それらのベースに印加される信号により、どちらか一方がオンに、他方がオフになる。差動回路50は、PNPトランジスタ51がオンになったときに、アンプ41の反転入力端子に電流を吐き出す。
【0028】
60はダイオードであり、そのアノードはPNPトランジスタ51のコレクタに接続され、カソードはアンプ41の反転入力端子に接続される。61は抵抗であり、ダイオード60のアノードと共通電位点の間に接続される。
【0029】
次に、この実施例の動作を説明する。なお、増幅部40の入力信号の極性をマイナスとする。増幅部40の出力電圧がVthより小さいときは、PNPトランジスタ52がオン、51がオフになる。差動回路50は増幅部40から切り離されるので、増幅部40は通常の反転増幅器として動作する。
【0030】
増幅部40の出力電圧がVthより高くなると、PNPトランジスタ52がオフ、51がオンになる。アンプ41の反転入力端子にはPNPトランジスタ51から電流が注入される。
【0031】
抵抗42、43の抵抗値をそれぞれR2、R1、増幅部40の入力信号の電圧をVin、出力信号の電圧をVout、PNPトランジスタ51から注入される電流をithとすると、アンプ41の反転入力端子には電流が流れないので、下記(1)式が成立する。
−Vin/R1=Vout/R2+ith ・・・・・・ (1)
この(1)式を整理すると、下記(2)式になる。
Vout=−R2×Vin/R1−R2×ith ・・・ (2)
【0032】
Vinはマイナスなので、前記(2)式の右辺1項はプラスになる。従って、PNPトランジスタ51がオンになると、増幅部40の出力電圧はith×R2だけ低下する。増幅部40の出力電圧がVthより高くなると、前記(2)式から出力電圧が低下するので、結局増幅部40の出力電圧はVth以下に制限される。
【0033】
PNPトランジスタ51と52の特性がマッチングしていると、PNPトランジスタ51、52はVthの極近傍で反転する。従って、増幅部40の出力電圧を、正確にVth以下に制限することができる。なお、ダイオード60と抵抗61はPNPトランジスタ51、52のコレクタリーク電流による影響を抑え、また電流増幅率を調整するために挿入されている。
【0034】
図1実施例は、増幅部40の出力電圧がプラス側のときのみ電圧制限機能が動作し、マイナス側のときは電圧制限機能が動作しない。図2に増幅部40の出力電圧がマイナスのときに電圧制限機能が動作する実施例を示す。なお、図1と同じ要素には同一符号を付し、説明を省略する。
【0035】
図2において、70は差動回路であり、NPNトランジスタ71、72、および抵抗73で構成される。NPNトランジスタ72のコレクタには正電源+Vccが印加され、ベースには増幅部40の出力電圧が入力される。また、NPNトランジスタ71のベースには電圧Vthが入力される。NPNトランジスタ71と72のエミッタおよび抵抗73の一端は共通接続される。この抵抗73の他端には負電源−Vccが印加される。この差動回路は、NPNトランジスタ71がオンになったときに、アンプ41の反転入力端子から電流を吸い込む。
【0036】
ダイオード60は、図1実施例とは逆方向に配置される。すなわち、ダイオード60のアノードはアンプ41の反転入力端子に接続され、カソードは抵抗61の一端およびNPNトランジスタ71のコレクタに接続される。
【0037】
動作は図1実施例とほぼ同じである。なお、増幅部40の入力信号の極性をプラスとする。この実施例でもNPNトランジスタ71、72はVthを境にして相補的にオン、オフするので、前記(2)式が成立する。但し、Vinはプラスであり、トランジスタ71としてNPNトランジスタを使用しているので、ithはマイナスになる。増幅部40の出力電圧がVth以下になると、前記(2)式の右辺第2項により、出力電圧がプラス方向に変化する。このため、増幅部40の出力電圧はVth以上に制限される。
【0038】
なお、図1の差動回路50と図2の差動回路70を同時に使用する、すなわち電流を吐き出す差動回路と、電流を吸い込む差動回路の2つの差動回路を用いることにより、増幅部40の出力電圧を正負両方向で制限することができる。
【0039】
図3は、増幅部40の出力電圧を正負両方向で制限するようにした実施例である。図1と図2と同じ要素には同一符号を付し、説明を省略する。なお、ダイオード60aは図1におけるダイオード60に相当し、電圧Vthaは図1における電圧Vthに相当する。また、ダイオード60bは図2におけるダイオード60に相当し、電圧Vthbは図2における電圧Vthに相当する。差動回路50が第1の差動回路に、70が第2の差動回路に相当する。
【0040】
図4に、本発明の他の実施例を示す。なお、図1と同じ要素には同一符号を付し、説明を省略する。図4において、80、81は分圧部であり、それぞれ2本の抵抗で構成されている。
【0041】
分圧部80には増幅部40の出力電圧が入力され、この電圧を所定の分圧比で分圧してPNPトランジスタ52のベースに出力する。分圧部81には正電源+Vccが入力され、この電圧を所定の分圧比で分圧してPNPトランジスタ51のベースに出力する。分圧部80、81の分圧比は、内部の抵抗値の比を調整することよって変えることができる。
【0042】
最近のアンプは、電源電圧近くまで電圧を出力することができる。増幅部40の出力電圧を分圧部80で分圧してPNPトランジスタ52に入力することにより、電源電圧の極近くで電圧制限をかけることができる。
【0043】
また、差動回路にトランジスタを用いているので、入力インピーダンスを高くすることができる。従って、正電源+Vccを分圧部81で分圧することにより、簡単にVthを作ることができる。
【0044】
なお、分圧部80、81はどちらか一方のみ使用してもよい。また、この実施例を図2実施例に適用してもよい。すなわち、増幅部40の出力電圧を分圧してNPNトランジスタ72に入力し、負電源−Vccを分圧してNPNトランジスタ71に入力するようにしてもよい。
【0045】
また、図1〜図4実施例共に、差動回路50、70内の抵抗53,73を定電流源で置き換えてもよい。このようにすると、電圧制限特性を改善することができる。また、これらの実施例では増幅部40として反転増幅器を用いたが、他の構成の増幅器を用いてもよい。要は、差動回路の出力電流を増幅器に帰還する構成であればよい。さらに、増幅部は入力信号を増幅するだけでなく、バッファ動作させるもの、あるいは入力信号を減衰するものも含まれる。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】本発明の一実施例を示す構成図である。
【図2】本発明の他の実施例を示す構成図である。
【図3】本発明の他の実施例を示す構成図である。
【図4】本発明の他の実施例を示す構成図である。
【図5】従来の電圧制限機能を具備した増幅器の構成図である。
【図6】従来の電圧リミッタ回路の構成図である。
【図7】従来の電圧リミッタ回路の構成図である。
【符号の説明】
【0047】
40 増幅部
41 アンプ
42、43、53、61、73 抵抗
50、70 差動回路
51、52 PNPトランジスタ
60 ダイオード
71、72 NPNトランジスタ
80、81 分圧部
+Vcc 正電源
−Vcc 負電源

【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力信号が入力され、この入力信号を増幅して出力する増幅部と、
この増幅部の出力および所定の定電圧が入力され、その出力を前記増幅部に帰還する差動回路と、
を具備したことを特徴とする電圧制限機能を具備した増幅器。
【請求項2】
前記差動回路は、電流を吐き出す回路であることを特徴とする請求項1記載の電圧制限機能を具備した増幅器。
【請求項3】
前記差動回路は、電流を吸い込む回路であることを特徴とする請求項1記載の電圧制限機能を具備した増幅器。
【請求項4】
入力信号が入力され、この入力信号を増幅して出力する増幅部と、
この増幅部の出力および所定の定電圧が入力され、電流を吐き出すことによってその出力を前記増幅部に帰還する第1の差動回路と、
前記増幅部の出力および所定の定電圧が入力され、電流を吸い込むことによってその出力を前記増幅部に帰還する第2の差動回路と、
を具備したことを特徴とする電圧制限機能を具備した増幅器。
【請求項5】
前記増幅部の出力を分圧して前記差動回路に入力するようにしたことを特徴とする請求項1乃至請求項4いずれかに記載の電圧制限機能を具備した増幅器。
【請求項6】
前記差動回路の出力を前記増幅部に帰還する経路の途中に配置されたダイオードと、
共通電位点と、前記差動回路と前記ダイオードの接続点との間に配置された第1の抵抗と、
を具備したことを特徴とする請求項1乃至請求項5いずれかに記載の電圧制限機能を具備した増幅器。
【請求項7】
前記差動回路は、
そのベースに所定の定電圧が入力され、コレクタから前記増幅部に帰還する電流を出力する第1のトランジスタと、
そのベースに前記差動増幅部の出力に関連する信号が入力され、そのエミッタが前記第1のトランジスタのエミッタに接続される第2のトランジスタと、
前記第1および第2のトランジスタのエミッタと電源との間に接続された第2の抵抗と、
を具備したことを特徴とする請求項1乃至請求項6いずれかに記載の電圧制限機能を具備した増幅器。
【請求項8】
前記第2の抵抗の代わりに、定電流回路を用いたことを特徴とする請求項7記載の電圧制限機能を具備した増幅器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2009−284049(P2009−284049A)
【公開日】平成21年12月3日(2009.12.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−131688(P2008−131688)
【出願日】平成20年5月20日(2008.5.20)
【出願人】(000006507)横河電機株式会社 (4,443)
【Fターム(参考)】