分別用収容袋
【課題】 ボトル本体とキャップとの分別収容を可能にさせながら、小容量袋部を易剥離性の粘着層から剥ぎ取るだけで大容量袋部から容易に分離させることができる分別用収容袋の提供。
【解決手段】 ボトル本体を収容対象とした大容量袋体1と、キャップを収容対象とした小容量袋体2を備え、小容量袋体は易剥離性の粘着層2aによって大容量袋体の表面に添着されている。
【解決手段】 ボトル本体を収容対象とした大容量袋体1と、キャップを収容対象とした小容量袋体2を備え、小容量袋体は易剥離性の粘着層2aによって大容量袋体の表面に添着されている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、主に、飲料用のペットボトルやビンボトルを収容対象とし、これをボトル本体とキャップとの2分別、又はボトル本体とキャップとラベルとの3分別に仕分けして収容できるようにした分別用収容袋に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ゴミ処理の効率化やリサイクル等を目的として各自治体においてゴミの分別収集が実行されている。
このうち飲料水などの容器として広く使用されているペットボトルについては、ペット(PET)製のボトル本体とキャップとの2分別、或いはボトル本体とキャップとラベルとの3分別に仕分収集する分別ルールが推奨されている。
又、ビンボトルについても、ガラス製のボトル本体とアルミ製のキャップとの2分別に仕分収集するように推奨されている。
【0003】
尚、ペットボトルは、ボトル本体とキャップとボトル本体にシュリンク加工で装着させたラベルで構成されている。
そして、ボトル本体の原料はポリエチレンテレフタレート(PET)が使用され、キャップの原料はポリプロピレン(PP)やポリエチレン(PE)が使用され、又、ラベルの原料はポリプロピレン(PP)やポリスチレン(PS)が使用されている。
【0004】
従来、ペットボトルをボトル本体とキャップとに2分別し、仕分けした状態に収容できるようにした分別用収容袋が知られている(特許文献1参照)。
【0005】
この分別用収容袋は、1枚のゴミ袋に、ボトル本体を収容対象とした大容量袋部と、キャップを収容対象とした小容量袋部とを区画形成させると共に、大容量袋部と小容量袋部とをミシン目線により切り離し可能に形成させたものであった。
【0006】
従って、従来の分別用収容袋では、ボトル本体を大容量袋部に収容し、かつキャップを小容量袋部に収容した分別状態で別々に収集させることができるが、リサイクル処理に際しては、大容量袋部と小容量袋部とをミシン目線によって切り離さなければならないといった面倒な手間が必要になる。
【0007】
又、従来の分別用収容袋のように、1枚のゴミ袋に大容量袋部と小容量袋部を形成させるものでは、製造技術の面から大容量袋部と小容量袋部を同一の原料(例えば、ポリエチレン)で形成せざるを得ず、大容量袋部と小容量袋部を異なる原料で形成させたり、大容量袋部と小容量袋部とのフィルム厚さを異ならせたりするといった加工は困難であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2005−219841号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、ボトル本体を収容対象とした大容量袋体と、キャップを収容対象とした小容量袋体とを別体に形成させ、その上で小容量袋体を大容量袋体に易剥離性の粘着層をもって粘着させるようにしたものである。
【0010】
これによりボトル本体とキャップとの分別収容を可能にさせながら、小容量袋体を易剥離性の粘着層から剥ぎ取るだけで大容量袋体から容易に分離させることができるようにした分別用収容袋を提供することを課題としている。
【0011】
又、大容量袋体と小容量袋体を同一の原料(例えば、PEとPE同士、PPとPP同士)で形成させることは勿論、異なる原料(例えば、PEとPP、PETとPP、PETとPE)で形成させることができるようにさせて、収容対象品の原料と袋体の原料とを一致させた分別収容を可能にさせ、リサイクル処理に際し、収容対象品と袋体とを分別させることなく収容させたまま処理することができるようにする。
【0012】
又、ビンボトルを収容対象とした場合、ガラス製のボトル本体は重量が重いため、これを収容する大容量袋体が重みによって破れてしまうことがある。
そこで、大容量袋体についてはフィルム厚を厚く形成させて重みによる破れを防止させ、かつボトル本体に比べ重さが軽いキャップを収容する小容量袋体については大容量袋体よりも薄く形成させてコストの軽減を図ることができるようにする。
【0013】
又、最近は各自治体では指定ゴミ袋によるゴミ収集に移行し、指定ゴミ袋販売に伴う収益をゴミ処理費等に充てるなど、財政の負担軽減に取組んでいる。
そこで本発明では、このような財政の負担軽減を図るに際し、小容量袋体を広告媒体として利用することで広告費を得ることができようにする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上記課題を解決するために、本発明の分別用収容袋は、以下のような構成とした。
即ち、本発明の請求項1記載の分別用収容袋は、
上端に開口部(10)が形成されると共に下端部に閉鎖底シール部(11)が形成されたプラスチックフィルムによる大容量袋体(1)と、
上端に開口部(20)が形成されると共に下端部に閉鎖底シール部(21)が形成されたプラスチックフィルムによる小容量袋体(2)を備え、
前記小容量袋体(2)はその裏面が全面的又は部分的に易剥離性の粘着層(2a)によって前記大容量袋体(1)の表面に添着されている構成とした。
【0015】
本発明の請求項2記載の分別用収容袋は、
上端に開口部(10)が形成されると共に下端部に閉鎖底シール部(11)が形成されたプラスチックフィルムによる大容量袋体(1)と、
上端に開口部(30)が形成されると共に下端部に閉鎖底シール部(31)が形成されたプラスチックフィルムによる小容量袋体(3)と、上端に開口部(40)が形成されると共に下端部に閉鎖底シール部(41)が形成されたプラスチックフィルムによる小容量袋体(4)との2個の小容量袋体(3)、(4)を備え、
前記2個の小容量袋体(3)、(4)はそれぞれ分離した位置でその裏面が全面的又は部分的に易剥離性の粘着層(3a)、(4a)によって前記大容量袋体(1)の表面に添着されている構成とした。
【0016】
又、本発明の請求項3記載の分別用収容袋は、
上端に開口部(10)が形成されると共に下端部に閉鎖底シール部(11)が形成されたプラスチックフィルムによる大容量袋体(1)と、
上端に開口部(5a)が形成されると共に下端部に閉鎖底シール部(5b)が形成されたプラスチックフィルムによる小容量袋体(5)と、上端に開口部(6a)が形成されると共に下端部に閉鎖底シール部(6b)が形成されたプラスチックフィルムによる小容量袋体(6)との2個の小容量袋体(5)、(6)を備え、
前記2個の小容量袋体(5)、(6)は同一原料で形成されると共に、ミシン目線(70)から切り離し可能に連結された連結袋体(7)に形成され、
前記連結袋体(7)はその裏面が全面的又は部分的に易剥離性の粘着層(7a)によって前記大容量袋体(1)の表面に添着されている構成とした。
【0017】
本発明の請求項4記載の分別用収容袋は、請求項1記載の分別用収容袋において、前記大容量袋体(1)と小容量袋体(2)の原料の組み合わせが以下に列記したいずれかである構成とした。
イ)大容量袋体(1)がポリエチレン(PE)で小容量袋体(2)がポリプロピレン(PP)である。
ロ)大容量袋体(1)がポリエチレン(PE)で小容量袋体(2)もポリエチレン(PE)である。
ハ)大容量袋体(1)がポリエチレンテレフタレート(PET)で小容量袋体(2)がポリプロピレン(PP)である。
ニ)大容量袋体(1)がポリエチレンテレフタレート(PET)で小容量袋体(2)がポリエチレン(PP)である。
ホ)大容量袋体(1)がポリプロピレン(PP)で小容量袋体(2)もポリプロピレン(PP)である。
【0018】
本発明の請求項5記載の分別用収容袋は、請求項2記載の分別用収容袋において、前記大容量袋体(1)と小容量袋体(3)、(4)の原料の組み合わせが以下に列記したいずれかである構成とした。
イ)大容量袋体(1)がポリエチレン(PE)であり、一方の小容量袋体(3)がポリプロピレン(PP)で、他方の小容量袋体(4)がポリプロピレン(PP)又はポリスチレン(PS)である。
ロ)大容量袋体(1)がポリエチレン(PE)であり、一方の小容量袋体(3)がポリエチレン(PE)で、他方の小容量袋体(4)がポリプロピレン(PP)又はポリスチレン(PS)である。
ハ)大容量袋体(1)がポリエチレンテレフタレート(PET)であり、一方の小容量袋体(3)がポリプロピレン(PP)で、他方の小容量袋体(4)がポリプロピレン(PP)又はポリスチレン(PS)である。
ニ)大容量袋体(1)がポリエチレンテレフタレート(PET)であり、一方の小容量袋体(3)がポリエチレン(PP)で、他方の小容量袋体(4)がポリプロピレン(PP)又はポリスチレン(PS)である。
ホ)大容量袋体(1)がポリプロピレン(PP)であり、一方の小容量袋体(3)がポリプロピレン(PP)で、他方の小容量袋体(4)がポリプロピレン(PP)又はポリスチレン(PS)である。
【0019】
本発明の請求項6記載の分別用収容袋は、請求項3記載の分別用収容袋において、前記大容量袋体(1)と連結袋体(7)の原料の組み合わせが以下に列記したいずれかである構成とした。
イ)大容量袋体(1)がポリエチレン(PE)で連結袋体(7)がポリプロピレン(PP)である。
ロ)大容量袋体(1)がポリエチレン(PE)で連結袋体(7)もポリエチレン(PE)である。
ハ)大容量袋体(1)がポリエチレンテレフタレート(PET)で連結袋体(7)がポリプロピレン(PP)である。
ニ)大容量袋体(1)がポリエチレンテレフタレート(PET)で連結袋体(7)がポリエチレン(PP)である。
ホ)大容量袋体(1)がポリプロピレン(PP)で連結袋体(7)もポリプロピレン(PP)である。
【0020】
本発明の請求項7記載の分別用収容袋は、請求項1〜6のいずれかに記載の分別用収容袋において、
大容量袋体(1)を形成したフィルムの厚さが、小容量袋体(2)、(3)、(4)、(5)、(6)又は連結袋体(7)を形成したフィルムの厚さよりも厚く形成されている構成とした。
【0021】
本発明の請求項8記載の分別用収容袋は、請求項1〜7のいずれかに記載の分別用収容袋において、
前記小容量袋体(2)、(3)、(4)又は連結袋体(7)の表面に広告情報(8)が印刷表示されている構成とした。
【0022】
本発明の請求項9記載の分別用収容袋は、請求項1又は2記載の分別用収容袋において、
前記易剥離性の粘着層(2a)、(3a)、(4a)は、小容量袋体(2)、(3)、(4)の幅方向中央部に連続的又は断続的に形成された主粘着層(29)、(39)、(49)と、小容量袋体(2)、(3)、(4)の両側縁部に連続的又は断続的に形成された副粘着層(28)、(38)、(48)を備え、
前記副粘着層(28)、(38)、(48)の粘着力が主粘着層(29)、(39)、(49)の粘着力よりも弱く形成されている構成とした。
【0023】
又、本発明の請求項10記載の分別用収容袋は、請求項3記載の分別用収容袋において、
前記易剥離性の粘着層(7a)は、連結袋体(7)の幅方向中央部に連続的又は断続的に形成された主粘着層(79)と、連結袋体(7)の両側縁部に連続的又は断続的に形成された副粘着層(78)を備え、
前記副粘着層(78)の粘着力が主粘着層(79)の粘着力よりも弱く形成されている構成とした。
【発明の効果】
【0024】
本発明(請求項1)の分別用収容袋は、主にペットボトルやビンボトルを収容対象とし、ボトル本体とキャップとに2分別に収容させる場合に使用するもので、キャップを収容対象とした小容量袋体(2)とボトル本体を収容対象とした大容量袋体(1)とを別体に形成させ、かつ前記小容量袋体(2)を大容量袋体(1)の表面に易剥離性の粘着層(2a)をもって粘着させている。
【0025】
従って、使用に際し、ボトル本体から外したキャップを小容量袋体(2)に収容させ、キャップを外したボトル本体を大容量袋体(1)に収容させることができる。
このように、ボトル本体とキャップとを別々に収容させることができるし、又、小容量袋体(2)が裏面の易剥離性の粘着層(2a)によって大容量袋体(1)の表面に添着されているため、これを剥ぎ取るだけの簡単な手間で小容量袋体(2)を大容量袋体(1)から容易に分離させることができる。
【0026】
尚、大容量袋体(1)と小容量袋体(2)を分離する時期は使用者の自由であり、分離してから収容しても良いし、収容してから分離させてもよい。
或いは、各家庭や店舗等からの廃棄(ゴミ出し)に際し、小容量袋体(2)を大容量袋体(1)に添着させたまま廃棄させ、これを収集した後、収集業者やリサイクル業者の手で小容量袋体(2)と大容量袋体(1)とを分離させてもよい。
このことは、後述する請求項2、3に記載の分別用収容袋についても同様である。
【0027】
次に、本発明(請求項2)の分別用収容袋は、主にペットボトルを収容対象とし、ボトル本体とキャップとラベルに3分別させる場合に使用するもので、キャップを収容対象とした小容量袋体(3)と、ラベルを収容対象とした小容量袋体(4)と、ボトル本体を収容対象とした大容量袋体(1)とを別体に形成させ、かつ前記2個の小容量袋体(3)、(4)を大容量袋体(1)の表面に易剥離性の粘着層(3a),(4a)をもって粘着させている。
【0028】
従って、ペットボトルを仕分ける場合、ボトル本体から外したキャップを一方の小容量袋体(3)に収容させ、ボトル本体から剥がし取ったラベルを他方の小容量袋体(4)に収容させ、キャップを外したボトル本体を大容量袋体(1)に収容させることができる。
このように、ボトル本体とキャップとラベルを別々に収容させることができるし、又、2個の小容量袋体(3)、(4)が易剥離性の粘着層(3a),(4a)をもっての大容量袋体(1)の表面に添着されているため、この2個の小容量袋体(3)、(4)をそれぞれ別々に大容量袋体(1)から容易に分離させることができる。
【0029】
次に、本発明(請求項3)の分別用収容袋は、請求項2と同様に主にペットボトルをボトル本体とキャップとラベルに3分別させる場合に使用するものであるが、前記2個の小容量袋体(5)、(6)がミシン目線(70)から切り離し可能に連結された連結袋体(7)に形成され、この連結袋体(7)が裏面の易剥離性の粘着層(7a)によって大容量袋体(1)の表面に添着されている。
【0030】
又、2個の小容量袋体(5)、(6)が同一の原料で形成され、かつミシン目線(70)から切り離し可能に連結された連結袋体(7)に形成されているため、2個の小容量袋体(5)、(6)を連結袋体(7)として同一の製造ラインで製造でき、製造設備の簡略化を図ることができるし、大容量袋体(1)に対する易剥離性の粘着層(7a)を連結袋体(7)に形成すれば足りるため、粘着剤の使用量を軽減できるなどの効果が得られる。
【0031】
特に、本発明の分別用収容袋(請求項1、2、3)は、大容量袋体(1)、小容量袋体(2)、(3)、(4)、連結袋体(7)の原料について、それぞれを同一の原料で形成したものや、異なる原料で形成したものなど多様なパターン(請求項4、5、6)を備えている。
従って、ペットボトルを収容対象とした場合に、ペットボトルを構成するボトル本体、キャップ、ラベルの原料と同一原料の袋体を選択して使用することが可能になる。
尚、小容量袋体(2)と大容量袋体(1)とを異なる原料で形成できるのは、小容量袋体(2)と大容量袋体(1)を別体に形成させているからである。
【0032】
このように、収容対象物を袋体に収容するに際し、収容対象物と袋体とが同一原料であれば処理業者等によるリサイクル処理に際し、収容対象物を袋体から取り出すといった手間が不要になり、処理作業能率を大幅に向上させることができる。
【0033】
又、本発明の請求項7記載の分別用収容袋は、主に、ビンボトルを収容対象としたもので、大容量袋体(1)を形成したフィルムの厚さが、小容量袋体(2)、(3)、(4)又は連結袋体(7)を形成したフィルムの厚さよりも厚く形成されている。
【0034】
ビンボトルを収容対象とした場合、ボトル本体はガラス製のため重量が重く、これを収容すると大容量袋体が重みによって破れてしまうことがあるが、このように大容量袋体(1)のフィルム厚を厚く形成させることで重みによる破れを防止させることができる。
尚、キャップを収容する小容量袋体(2)、(3)、(4)又は連結袋体(7)については大容量袋体(1)よりも薄いためコストの軽減を図ることができる。
【0035】
本発明(請求項8)の分別用収容袋は、小容量袋体(2)、(3)、(4)、(5)、(6)の表面に広告情報(8)が印刷表示されている点に特徴がある。
従って、通常では単なる収容袋としてだけの用途である小容量袋体(2)、(3)、(4)、(5)、(6)を広告媒体として利用することができる。
特に、自治体指定の分別用収容袋とした場合は、各自治体における財政への広告収入が得られ、財政負担の軽減に寄与することができる。
【0036】
また、本発明の分別用収容袋における易剥離性の粘着層(2a)、(3a)、(4a)、(7a)については、小容量袋体(2)、(3)、(4)、連結袋体(7)の裏面を全面的又は部分的に粘着させることができる。
【0037】
粘着層(2a)、(3a)、(4a)、(7a)で全面的に粘着させると、部分的な粘着に比べて粘着剤の使用量が増えるが粘着範囲が広がるため粘着状態を安定させることができる。
他方、粘着層(2a)、(3a)、(4a)、(7a)で部分的に粘着させると、全面的な粘着に比べて粘着範囲が狭くなるが粘着剤の使用量を節減させることができる。
【0038】
尚、部分的に粘着させる態様としては、粘着層を筋状、網目状、多数の点を規則的あるいはランダムに配したもの等があり、その形状、位置、数、間隔等に制限はない。
【0039】
また、粘着力が強い主粘着層(29)、(39)、(49)、(79)を幅方向中央部に上下方向の筋状で連続的又は断続的に形成させ、粘着力が弱い副粘着層(28)、(38)、(48)、(78)を両側縁部に上下方向の筋状で連続的又は断続的に形成させる態様(請求項9、10)がある。
粘着層を幅方向中央部にだけ形成させた場合、両側縁部が非粘着域になるため、この両側縁部が捲れてしまうことがあり、これが原因で製造時や使用時に小容量袋体(2)、(3)、(4)、又は連結袋体(7)が不測に剥離してしまうことがある。
【0040】
ただ、小容量袋体(2)、(3)、(4)又は連結袋体(7)を大容量袋体(1)から剥ぎ取る場合、両側縁部を指で掴むことになるため両側縁部を掴み易くさせるのが望ましい。
そこで、両側縁部に形成した副粘着層(28)、(38)、(48)、(78)の粘着力を幅方向中央部に形成した主粘着層(29)、(39)、(49)、(79)の粘着力よりも弱く形成させると不測な剥離を予防しながら指で掴み易くすることができる。
【0041】
尚、この場合の粘着力が強弱とは主粘着層と副粘着層との相対的な関係を言う。また、筋状には直線状や波線状やジグザク状を含む。また、連続とは切れ目がない状態、断続とは切れ目がある状態(例えば、破線状や一点鎖線状等)をいう。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】請求項1に対応した実施例1に係る分別用収容袋の正面図である。
【図2】この分別用収容袋の小容量袋体の裏面図である。
【図3】請求項2に対応した実施例2に係る分別用収容袋の正面図である。
【図4】この分別用収容袋の小容量袋体の裏面図である。
【図5】請求項3に対応した実施例3に係る分別用収容袋の正面図である。
【図6】実施例3に係る分別用収容袋の連結袋体の裏面図である。
【図7】実施例4に係る分別用収容袋の連結袋体の裏面図である。
【図8】実施例5に係る分別用収容袋の連結袋体の裏面図である。
【図9】実施例6に係る分別用収容袋の連結袋体の裏面図である。
【図10】請求項9に対応した実施例7に係る分別用収容袋の正面図である。
【図11】請求項9に対応した実施例8に係る分別用収容袋の正面図である。
【図12】請求項10に対応した実施例9に係る分別用収容袋の正面図である。
【図13】請求項10に対応した実施例10に係る分別用収容袋の正面図である。
【図14】請求項10に対応した実施例11に係る分別用収容袋の正面図である。
【発明を実施するための形態】
【実施例1】
【0043】
図1、図2で示した実施例1の分別用収容袋Aは、ペットボトルやビンボトル、その他の物を収容対象としたもので、大容量袋体1と、小容量袋体2を備え、前記小容量袋体2が易剥離性の粘着層2aによって前記大容量袋体1の表面に添着されたものである。
【0044】
ペットボトルを収容対象とした場合、前記大容量袋体1はボトル本体を収容するもので、上端に開口部10が形成されると共に下端部に閉鎖底シール部11が形成されている。
【0045】
実施例の大容量袋体1は、開口部10の両側に手提げ用延長片12、12が形成されると共に、この手提げ用延長片12、12の間に谷状部13、13を介して略半円形のフラップ片14が形成され、この手提げ用延長片12、12及びフラップ片14を用いて開口部を縛ることができるようにしている。
尚、大容量袋体1の形状は単なる方形状に形成するなど任意であるし、両側に折り込むガゼットの有無についても任意である。
【0046】
前記小容量袋体2は、ペットボトルのキャップを収容対象としたもので、上端に開口部20が形成されると共に下端部に閉鎖底シール部21が形成され、前記大容量袋体1の長さと同じ長さの袋体に形成されている。
【0047】
この小容量袋体2は、図2に示すように、その裏面が易剥離性を有する感圧性粘着剤を部分的に塗布した粘着層2aによって前記大容量袋体1の表面に添着されている。
【0048】
実施例1では、前記小容量袋体2を前記大容量袋体1の幅方向中央部で表面に添着させると共に、粘着層2aを小容量袋体2の幅方向中央部に上端から下端まで連続した一筋で形成した例を示している。
【0049】
粘着層2aを形成させる粘着剤としては、易剥離性が必要であるが、再接着性について特に問わない。
実施例では、アクリル系共重合体を主成分とした溶剤型粘着剤(例えば、商標「サイビノールAT−402」、「サイビノールAT−403」サイデン化学株式会社製)を用いている。
【0050】
従って、この分別用収容袋Aは、ペットボトルを仕分ける場合、ボトル本体から外したキャップを小容量袋体2に収容させ、キャップを外したボトル本体を大容量袋体1に収容させることができる。
又、小容量袋体2が易剥離性の粘着層2aによって大容量袋体1の表面に添着されているため、小容量袋体2を大容量袋体1から容易に分離させることができる。
【0051】
この実施例1において、大容量袋体1の原料としては、ポリエチレン(PE)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリプロピレン(PE)の内から選択している。
又、小容量袋体2の原料としてはポリプロピレン((PP))又はポリエチレン(PE)を用いている。
【0052】
そして、大容量袋体1の原料と、これに収容するボトル本体の原料を一致させれば、リサイクル処理に際し、ボトル本体と大容量袋体1とを分別させる必要がなくなる。
同様に、小容量袋体2と、これに収容するキャップの原料を一致させれば、リサイクル処理に際し、キャップと小容量袋体2とを分別させる必要がなくなり、処理作業の手間を軽減できる。
【実施例2】
【0053】
図3、図4で示した実施例2の分別用収容袋Bは、キャップを収容対象とした小容量袋体3と、ラベルを収容対象とした小容量袋体4との2個の小容量袋体を備えている。
即ち、大容量袋体1と、2個の小容量袋体3、4を備え、前記小容量袋体3、4がそれぞれ易剥離性の粘着層3a、4aによって前記大容量袋体1の表面に添着されたものである。
【0054】
前記小容量袋体3、4は上端部片側に大容量袋体1の上向き延長片12の一部に重なる延長片32、42を形成させると共に、上端部他側に大容量袋体1のフラップ片14の一部に重なる延長片33、43を形成することで、延長片32、33を結び片として開口部30を縛ることができ、また、延長片42、43を結び片として開口部40を縛ることができるようにしている。
【0055】
また、小容量袋体3、4は、その裏面が易剥離性を有する感圧性粘着剤を部分的に塗布した粘着層3a、4aによって前記大容量袋体1の表面に添着されている。
実施例では、粘着層3a、4aを小容量袋体3、4の幅方向中央部に上端から下端まで破線状に断続した筋状に形成した例を示している。
【0056】
この実施例2において、大容量袋体1の原料としては、ポリエチレン(PE)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリプロピレン(PE)の内から選択している。
又、一方の小容量袋体3の原料としてはポリプロピレン(PP)又はポリエチレン(PE)を用い、他方の小容量袋体4の原料としてはポリプロピレン(PP)又はポリスチレン(PS)を用いている。
【0057】
そして、大容量袋体1の原料と、これに収容するボトル本体の原料を一致させれば、リサイクル処理に際し、ボトル本体と大容量袋体1とを分別させる必要がなくなる。
同様に、一方の小容量袋体3と、これに収容するキャップの原料を一致させれば、リサイクル処理に際し、キャップと小容量袋体3とを分別させる必要がなり、又、他方の小容量袋体4と、これに収容するラベルの原料を一致させれば、リサイクル処理に際し、ラベルと小容量袋体4とを分別させる必要がなくなり、処理作業の手間を軽減できる。
【実施例3】
【0058】
図5、図6で示した実施例3の分別用収容袋Cは、大容量袋体1と、連結袋体7を備え、この連結袋体7が溶着シール部71で区画された2個の小容量袋体5、6をミシン目線70から切り離し可能に連結させたものであり、この連結袋体7が易剥離性の粘着層7aによって前記大容量袋体1の表面に添着されたものである。
尚、この連結袋体7を構成する2個の小容量袋体5、6は同一原料で形成されている。
【0059】
連結袋体7を構成する一方の小容量袋体5は、ペットボトルのキャップを収容対象とし、他方の小容量袋体6は、ペットボトルのラベルを収容対象としている。
【0060】
この実施例3において、大容量袋体1の原料としては、ポリエチレン(PE)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリプロピレン(PE)の内から選択している。
又、連結袋体7の原料としてはポリプロピレン(PP)又はポリエチレン(PE)又はポリスチレン(PS)を用いている。
【0061】
そして、大容量袋体1の原料と、これに収容するボトル本体の原料を一致させれば、リサイクル処理に際し、ボトル本体と大容量袋体1とを分別させる必要がなくなる。
同様に、連結袋体7の原料と、一方の小容量袋体5に収容するキャップの原料を一致させれば、リサイクル処理に際し、キャップと小容量袋体5とを分別させる必要がなり、又、連結袋体7の原料と、他方の小容量袋体6に収容するラベルの原料を一致させれば、リサイクル処理に際し、ラベルと小容量袋体6とを分別させる必要がなくなり、処理作業の手間を軽減できる。
【0062】
このように、実施例3の分別用収容袋Cは、2個の小容量袋体5、6を備えている点で実施例2の分別用収容袋Bと同様であるが、この2個の小容量袋体5、6がミシン目線70から切り離し可能に連結させた連結袋体7に形成されており、この点で実施例2とは異なる。
【0063】
また、前記粘着層7aは、連結袋体7の幅方向中央部に連続的に筋状に形成された主粘着層79と、連結袋体7の両側縁部に沿って連続的に筋状に形成された副粘着層78を備えている。
そして、前記副粘着層78の粘着力が主粘着層79の粘着力よりも弱く形成されている。
【0064】
副粘着層78の粘着力を主粘着層79の粘着力よりも弱くさせるための手法として、粘着剤の塗布面積を利用する方法、粘着剤の粘度を利用する方法がある。
この実施例3では、副粘着層78の幅を主粘着層79の幅よりも狭く形成することで副粘着層78の塗布面積を主粘着層79の塗布面積よりも小さくさせている。
この場合、使用する粘着剤の粘度は同一でもよいし、副粘着層78の粘度を主粘着層79の粘度より低くさせてもよい。
【0065】
また、この実施例3では、副粘着層78を連結袋体7の側縁から若干内側にオフセットさせることで連結袋体7の両側縁に非粘着部77を形成させている。
即ち、この非粘着部77が連結袋体7を大容量袋体1から剥ぎ取る際の指掴み代となるもので、これにより連結袋体7の剥ぎ取り作業が容易になる。
尚、後述する実施例4(図7)、実施例5(図8)、実施例6(図9)で示した例についても、図示省略したが、この実施例3(図5、図6)と同様に両側縁に指掴み代となる非粘着部を形成させることができるのは勿論である。
【実施例4】
【0066】
図7に示す実施例4では、副粘着層78に使用する粘着剤の粘度を主粘着層79で使用する粘着剤の粘度よりも低くさせている。
この場合、粘着剤の粘度の調整は溶剤による希釈度によって行うことが出来るし、当初から粘度の異なる粘着剤を用いても良い。
また、副粘着層78の幅は主粘着層79の幅と同一でもよいし、副粘着層の幅を主粘着層79の幅を狭くさせてもよい。
【実施例5】
【0067】
図8に示す実施例5では、主粘着層79を連結袋体7の幅方向中央部に断続的に筋状に形成させ、副粘着層78を連結袋体7の両側縁部に沿って断続的に筋状に形成された副粘着層78を備えている。
この場合、副粘着層78の幅を主粘着層79の幅より狭くさせると共に、副粘着層78の断続間隔を主粘着層79の断続間隔よりも広くすることで副粘着層78の塗布面積を主粘着層79の塗布面積よりも小さくさせている。
【実施例6】
【0068】
図9に示す実施例6では、実施例1や実施例2のように小容量袋体2、3、4を単独で形成した場合において、実施例3のように副粘着層28、38、48及び主粘着層29、39、49を形成させた例である。
このように、実施例1や実施例2のように小容量袋体2、3、4を単独で形成する場合において粘着層2a、3a、4aを副粘着層28、38、48と主粘着層29、39、49の組み合わせで形成させてもよいし、逆に、実施例3のように小容量袋体5、6を連結させた連結袋体7を形成させる場合において粘着層を実施例1や実施例2のように単独の粘着層2a、3a、4aに形成させてもよい。
【0069】
前記実施例3(図6)及び実施例4(図7)及び実施例6(図9)では副粘着層78、28、38、48及び主粘着層79、29、39、49を両者共に連続した筋状に形成し、実施例5(図8)では副粘着層78及び主粘着層79を両者共に断続した筋状に形成したが、副粘着層78、28、38、48又は主粘着層79、29、39、49のいずれか一方を連続した筋状に形成し、他方を断続した筋状に形成させてもよい。
【実施例7】
【0070】
図10に示す実施例7は、大容量袋体1を形成したフィルムの厚さを小容量袋体2のフィルム厚さよりも厚く形成させたものである。
この場合、大容量袋体1のフィルム厚は、0.02mm〜0.05mmとし、小容量袋体2のフィルム厚は、0.015mm〜0.0025mmとしている。
【0071】
この実施例7において、大容量袋体1の原料としては、ポリエチレン(PE)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリプロピレン(PE)の内から選択している。
又、小容量袋体2の原料としてはポリプロピレン(PP)又はポリエチレン(PE)を用いている。
【0072】
又、小容量袋体2を、その一方の側縁(図面では左側縁であるが、右側縁でもよい)が大容量袋体1のフラップ部10の中央部に位置し、他方の側縁(図面では右側縁であるが、左側縁でもよい)が大容量袋体1の谷部13に位置するように形成させることで上端の開口部20を斜めに形成させ、これにより開口部20の開口幅を広くさせてキャップ又はラベルを収容し易くさせたものである。
【実施例8】
【0073】
図11に示す実施例8は、実施例7と同様に大容量袋体1を形成したフィルムの厚さを小容量袋体2のフィルム厚さよりも厚く形成させたものである。
この場合、小容量袋体2を、その両方の側縁が大容量袋体1の谷部13に位置するように形成させることで、上端の開口部20にフラップ片20a、20aを形成させ、これによりフラップ片20a、20aを結び片として開口部20を縛ることができるようにさせたものである。
【0074】
尚、前記実施例7や実施例8のように、大容量袋体1のフィルム厚を小容量袋体2のフィルム厚よりも厚く形成させる構成を、前記した2個の小容量袋体3、4を備えた実施例2の分別用収容袋、連結袋体7を備えた分別用収容袋に適用するできることは勿論である。
【実施例9】
【0075】
図12に示す実施例9は、前記実施例1の分別用収容袋Aにおいて、小容量袋体2の表面に広告情報8(図面では〇〇〇〇〇で示す)を印刷表示させたものである。
この広告情報8の印刷領域は小容量袋体2の表面の全面又は一部とすることができる。
このように、小容量袋体2の表面に広告情報8を印刷表示させることによって、通常では単なる収容袋としてだけの用途である小容量袋体2を広告媒体として利用することができる。
【実施例10】
【0076】
図13に示す実施例10は、前記実施例2の分別用収容袋Bにおいて、小容量袋体3、4の表面に広告情報8(図面では▽▽▽▽▽、◇◇◇◇◇で示す)を印刷表示させたものである。
【実施例11】
【0077】
図14に示す実施例11は、前記実施例3の分別用収容袋Cにおいて、連結袋体7を構成する小容量袋体5、6の表面に広告情報8(図面では記号☆☆☆☆☆、★★★★★で示す)を印刷表示させたものである。
【0078】
前記広告情報8としては、企業、国、自治体、各種法人、各種団体、個人等を広告主とし、文字、図形、絵柄、記号、マーク等を用いた商標、サービスマーク、キャッチコピー、メッセージ、案内等のほか広告主の名称や住所等を含む。
【0079】
本発明において、小容量袋体2、3、4又は連結袋体7の大容量袋体1に対する添着位置は限定されない。
【0080】
また、本発明(請求項1)の分別用収容袋は、例えば、ペットボトルを収容対象とした場合、大容量袋体にボトル本体を収容し、小容量袋体にキャップを収容して使用する2分別用である旨、小容量袋体を大容量袋体から容易に剥ぎ取ることができる旨の案内表示を印刷させことが必要になるが、ラベルについてもこれをキャップと共に小容量袋体に収容させることができる旨の案内表示を印刷しておくのが好ましい。
【0081】
又、本発明(請求項2、3)の分別用収容袋についても、大容量袋体にボトル本体を収容し、一方の小容量袋体にキャップを収容し、他方の小容量袋体にラベルを収容して使用する3分別用である旨など、同様の案内表示を印刷しておくのが好ましい。
【0082】
尚、前記案内表示には、指定自治体の市町村名、製造会社名、品質表示等製品に関する諸事項が併せて印刷されている。
【0083】
本発明の分別用収容袋の製造に際し、予め別工程で印刷まで終了している小容量袋体2の原反(又は連結袋体4の原反)を、大容量袋体1の製造ライン上において印刷工程を終了している大容量袋体1の原反に合流させて易剥離性の粘着層で粘着させ、その後、必要な溶着シール工程、切断工程等を経て、小容量袋体を大容量袋体の表面に添着させた分別用収容袋を得るのが通常の製造方法である。
【0084】
又、大容量袋体1は2リットル用ペットボトルのボトル本体を潰した状態で概ね20本程度収容でき、又、小容量袋体2はキャップを概ね20個程度収容できるような容量サイズに形成され、通常は大容量袋体1に収容できるボトル本体の本数と、小容量袋体2に収容できるキャップの個数が同数程度になるように形成するが、ボトル本体の本数とキャップの個数を同数程度にするとは限らない。
【符号の説明】
【0085】
1 大容量袋体
10 開口部
11 閉鎖底シール部
2 小容量袋体
2a 粘着層
20 開口部
21 閉鎖底シール部
3 小容量袋体
3a 粘着層
30 開口部
31 閉鎖底シール部
4 小容量袋体
4a 粘着層
40 開口部
41 閉鎖底シール部
5 小容量袋体
6 小容量袋体
7 連結袋体
7a 粘着層
70 ミシン目線
77 非粘着部
78 副粘着層
79 主粘着層
8 広告情報
A 分別用収容袋
B 分別用収容袋
C 分別用収容袋
【技術分野】
【0001】
本発明は、主に、飲料用のペットボトルやビンボトルを収容対象とし、これをボトル本体とキャップとの2分別、又はボトル本体とキャップとラベルとの3分別に仕分けして収容できるようにした分別用収容袋に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ゴミ処理の効率化やリサイクル等を目的として各自治体においてゴミの分別収集が実行されている。
このうち飲料水などの容器として広く使用されているペットボトルについては、ペット(PET)製のボトル本体とキャップとの2分別、或いはボトル本体とキャップとラベルとの3分別に仕分収集する分別ルールが推奨されている。
又、ビンボトルについても、ガラス製のボトル本体とアルミ製のキャップとの2分別に仕分収集するように推奨されている。
【0003】
尚、ペットボトルは、ボトル本体とキャップとボトル本体にシュリンク加工で装着させたラベルで構成されている。
そして、ボトル本体の原料はポリエチレンテレフタレート(PET)が使用され、キャップの原料はポリプロピレン(PP)やポリエチレン(PE)が使用され、又、ラベルの原料はポリプロピレン(PP)やポリスチレン(PS)が使用されている。
【0004】
従来、ペットボトルをボトル本体とキャップとに2分別し、仕分けした状態に収容できるようにした分別用収容袋が知られている(特許文献1参照)。
【0005】
この分別用収容袋は、1枚のゴミ袋に、ボトル本体を収容対象とした大容量袋部と、キャップを収容対象とした小容量袋部とを区画形成させると共に、大容量袋部と小容量袋部とをミシン目線により切り離し可能に形成させたものであった。
【0006】
従って、従来の分別用収容袋では、ボトル本体を大容量袋部に収容し、かつキャップを小容量袋部に収容した分別状態で別々に収集させることができるが、リサイクル処理に際しては、大容量袋部と小容量袋部とをミシン目線によって切り離さなければならないといった面倒な手間が必要になる。
【0007】
又、従来の分別用収容袋のように、1枚のゴミ袋に大容量袋部と小容量袋部を形成させるものでは、製造技術の面から大容量袋部と小容量袋部を同一の原料(例えば、ポリエチレン)で形成せざるを得ず、大容量袋部と小容量袋部を異なる原料で形成させたり、大容量袋部と小容量袋部とのフィルム厚さを異ならせたりするといった加工は困難であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2005−219841号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、ボトル本体を収容対象とした大容量袋体と、キャップを収容対象とした小容量袋体とを別体に形成させ、その上で小容量袋体を大容量袋体に易剥離性の粘着層をもって粘着させるようにしたものである。
【0010】
これによりボトル本体とキャップとの分別収容を可能にさせながら、小容量袋体を易剥離性の粘着層から剥ぎ取るだけで大容量袋体から容易に分離させることができるようにした分別用収容袋を提供することを課題としている。
【0011】
又、大容量袋体と小容量袋体を同一の原料(例えば、PEとPE同士、PPとPP同士)で形成させることは勿論、異なる原料(例えば、PEとPP、PETとPP、PETとPE)で形成させることができるようにさせて、収容対象品の原料と袋体の原料とを一致させた分別収容を可能にさせ、リサイクル処理に際し、収容対象品と袋体とを分別させることなく収容させたまま処理することができるようにする。
【0012】
又、ビンボトルを収容対象とした場合、ガラス製のボトル本体は重量が重いため、これを収容する大容量袋体が重みによって破れてしまうことがある。
そこで、大容量袋体についてはフィルム厚を厚く形成させて重みによる破れを防止させ、かつボトル本体に比べ重さが軽いキャップを収容する小容量袋体については大容量袋体よりも薄く形成させてコストの軽減を図ることができるようにする。
【0013】
又、最近は各自治体では指定ゴミ袋によるゴミ収集に移行し、指定ゴミ袋販売に伴う収益をゴミ処理費等に充てるなど、財政の負担軽減に取組んでいる。
そこで本発明では、このような財政の負担軽減を図るに際し、小容量袋体を広告媒体として利用することで広告費を得ることができようにする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上記課題を解決するために、本発明の分別用収容袋は、以下のような構成とした。
即ち、本発明の請求項1記載の分別用収容袋は、
上端に開口部(10)が形成されると共に下端部に閉鎖底シール部(11)が形成されたプラスチックフィルムによる大容量袋体(1)と、
上端に開口部(20)が形成されると共に下端部に閉鎖底シール部(21)が形成されたプラスチックフィルムによる小容量袋体(2)を備え、
前記小容量袋体(2)はその裏面が全面的又は部分的に易剥離性の粘着層(2a)によって前記大容量袋体(1)の表面に添着されている構成とした。
【0015】
本発明の請求項2記載の分別用収容袋は、
上端に開口部(10)が形成されると共に下端部に閉鎖底シール部(11)が形成されたプラスチックフィルムによる大容量袋体(1)と、
上端に開口部(30)が形成されると共に下端部に閉鎖底シール部(31)が形成されたプラスチックフィルムによる小容量袋体(3)と、上端に開口部(40)が形成されると共に下端部に閉鎖底シール部(41)が形成されたプラスチックフィルムによる小容量袋体(4)との2個の小容量袋体(3)、(4)を備え、
前記2個の小容量袋体(3)、(4)はそれぞれ分離した位置でその裏面が全面的又は部分的に易剥離性の粘着層(3a)、(4a)によって前記大容量袋体(1)の表面に添着されている構成とした。
【0016】
又、本発明の請求項3記載の分別用収容袋は、
上端に開口部(10)が形成されると共に下端部に閉鎖底シール部(11)が形成されたプラスチックフィルムによる大容量袋体(1)と、
上端に開口部(5a)が形成されると共に下端部に閉鎖底シール部(5b)が形成されたプラスチックフィルムによる小容量袋体(5)と、上端に開口部(6a)が形成されると共に下端部に閉鎖底シール部(6b)が形成されたプラスチックフィルムによる小容量袋体(6)との2個の小容量袋体(5)、(6)を備え、
前記2個の小容量袋体(5)、(6)は同一原料で形成されると共に、ミシン目線(70)から切り離し可能に連結された連結袋体(7)に形成され、
前記連結袋体(7)はその裏面が全面的又は部分的に易剥離性の粘着層(7a)によって前記大容量袋体(1)の表面に添着されている構成とした。
【0017】
本発明の請求項4記載の分別用収容袋は、請求項1記載の分別用収容袋において、前記大容量袋体(1)と小容量袋体(2)の原料の組み合わせが以下に列記したいずれかである構成とした。
イ)大容量袋体(1)がポリエチレン(PE)で小容量袋体(2)がポリプロピレン(PP)である。
ロ)大容量袋体(1)がポリエチレン(PE)で小容量袋体(2)もポリエチレン(PE)である。
ハ)大容量袋体(1)がポリエチレンテレフタレート(PET)で小容量袋体(2)がポリプロピレン(PP)である。
ニ)大容量袋体(1)がポリエチレンテレフタレート(PET)で小容量袋体(2)がポリエチレン(PP)である。
ホ)大容量袋体(1)がポリプロピレン(PP)で小容量袋体(2)もポリプロピレン(PP)である。
【0018】
本発明の請求項5記載の分別用収容袋は、請求項2記載の分別用収容袋において、前記大容量袋体(1)と小容量袋体(3)、(4)の原料の組み合わせが以下に列記したいずれかである構成とした。
イ)大容量袋体(1)がポリエチレン(PE)であり、一方の小容量袋体(3)がポリプロピレン(PP)で、他方の小容量袋体(4)がポリプロピレン(PP)又はポリスチレン(PS)である。
ロ)大容量袋体(1)がポリエチレン(PE)であり、一方の小容量袋体(3)がポリエチレン(PE)で、他方の小容量袋体(4)がポリプロピレン(PP)又はポリスチレン(PS)である。
ハ)大容量袋体(1)がポリエチレンテレフタレート(PET)であり、一方の小容量袋体(3)がポリプロピレン(PP)で、他方の小容量袋体(4)がポリプロピレン(PP)又はポリスチレン(PS)である。
ニ)大容量袋体(1)がポリエチレンテレフタレート(PET)であり、一方の小容量袋体(3)がポリエチレン(PP)で、他方の小容量袋体(4)がポリプロピレン(PP)又はポリスチレン(PS)である。
ホ)大容量袋体(1)がポリプロピレン(PP)であり、一方の小容量袋体(3)がポリプロピレン(PP)で、他方の小容量袋体(4)がポリプロピレン(PP)又はポリスチレン(PS)である。
【0019】
本発明の請求項6記載の分別用収容袋は、請求項3記載の分別用収容袋において、前記大容量袋体(1)と連結袋体(7)の原料の組み合わせが以下に列記したいずれかである構成とした。
イ)大容量袋体(1)がポリエチレン(PE)で連結袋体(7)がポリプロピレン(PP)である。
ロ)大容量袋体(1)がポリエチレン(PE)で連結袋体(7)もポリエチレン(PE)である。
ハ)大容量袋体(1)がポリエチレンテレフタレート(PET)で連結袋体(7)がポリプロピレン(PP)である。
ニ)大容量袋体(1)がポリエチレンテレフタレート(PET)で連結袋体(7)がポリエチレン(PP)である。
ホ)大容量袋体(1)がポリプロピレン(PP)で連結袋体(7)もポリプロピレン(PP)である。
【0020】
本発明の請求項7記載の分別用収容袋は、請求項1〜6のいずれかに記載の分別用収容袋において、
大容量袋体(1)を形成したフィルムの厚さが、小容量袋体(2)、(3)、(4)、(5)、(6)又は連結袋体(7)を形成したフィルムの厚さよりも厚く形成されている構成とした。
【0021】
本発明の請求項8記載の分別用収容袋は、請求項1〜7のいずれかに記載の分別用収容袋において、
前記小容量袋体(2)、(3)、(4)又は連結袋体(7)の表面に広告情報(8)が印刷表示されている構成とした。
【0022】
本発明の請求項9記載の分別用収容袋は、請求項1又は2記載の分別用収容袋において、
前記易剥離性の粘着層(2a)、(3a)、(4a)は、小容量袋体(2)、(3)、(4)の幅方向中央部に連続的又は断続的に形成された主粘着層(29)、(39)、(49)と、小容量袋体(2)、(3)、(4)の両側縁部に連続的又は断続的に形成された副粘着層(28)、(38)、(48)を備え、
前記副粘着層(28)、(38)、(48)の粘着力が主粘着層(29)、(39)、(49)の粘着力よりも弱く形成されている構成とした。
【0023】
又、本発明の請求項10記載の分別用収容袋は、請求項3記載の分別用収容袋において、
前記易剥離性の粘着層(7a)は、連結袋体(7)の幅方向中央部に連続的又は断続的に形成された主粘着層(79)と、連結袋体(7)の両側縁部に連続的又は断続的に形成された副粘着層(78)を備え、
前記副粘着層(78)の粘着力が主粘着層(79)の粘着力よりも弱く形成されている構成とした。
【発明の効果】
【0024】
本発明(請求項1)の分別用収容袋は、主にペットボトルやビンボトルを収容対象とし、ボトル本体とキャップとに2分別に収容させる場合に使用するもので、キャップを収容対象とした小容量袋体(2)とボトル本体を収容対象とした大容量袋体(1)とを別体に形成させ、かつ前記小容量袋体(2)を大容量袋体(1)の表面に易剥離性の粘着層(2a)をもって粘着させている。
【0025】
従って、使用に際し、ボトル本体から外したキャップを小容量袋体(2)に収容させ、キャップを外したボトル本体を大容量袋体(1)に収容させることができる。
このように、ボトル本体とキャップとを別々に収容させることができるし、又、小容量袋体(2)が裏面の易剥離性の粘着層(2a)によって大容量袋体(1)の表面に添着されているため、これを剥ぎ取るだけの簡単な手間で小容量袋体(2)を大容量袋体(1)から容易に分離させることができる。
【0026】
尚、大容量袋体(1)と小容量袋体(2)を分離する時期は使用者の自由であり、分離してから収容しても良いし、収容してから分離させてもよい。
或いは、各家庭や店舗等からの廃棄(ゴミ出し)に際し、小容量袋体(2)を大容量袋体(1)に添着させたまま廃棄させ、これを収集した後、収集業者やリサイクル業者の手で小容量袋体(2)と大容量袋体(1)とを分離させてもよい。
このことは、後述する請求項2、3に記載の分別用収容袋についても同様である。
【0027】
次に、本発明(請求項2)の分別用収容袋は、主にペットボトルを収容対象とし、ボトル本体とキャップとラベルに3分別させる場合に使用するもので、キャップを収容対象とした小容量袋体(3)と、ラベルを収容対象とした小容量袋体(4)と、ボトル本体を収容対象とした大容量袋体(1)とを別体に形成させ、かつ前記2個の小容量袋体(3)、(4)を大容量袋体(1)の表面に易剥離性の粘着層(3a),(4a)をもって粘着させている。
【0028】
従って、ペットボトルを仕分ける場合、ボトル本体から外したキャップを一方の小容量袋体(3)に収容させ、ボトル本体から剥がし取ったラベルを他方の小容量袋体(4)に収容させ、キャップを外したボトル本体を大容量袋体(1)に収容させることができる。
このように、ボトル本体とキャップとラベルを別々に収容させることができるし、又、2個の小容量袋体(3)、(4)が易剥離性の粘着層(3a),(4a)をもっての大容量袋体(1)の表面に添着されているため、この2個の小容量袋体(3)、(4)をそれぞれ別々に大容量袋体(1)から容易に分離させることができる。
【0029】
次に、本発明(請求項3)の分別用収容袋は、請求項2と同様に主にペットボトルをボトル本体とキャップとラベルに3分別させる場合に使用するものであるが、前記2個の小容量袋体(5)、(6)がミシン目線(70)から切り離し可能に連結された連結袋体(7)に形成され、この連結袋体(7)が裏面の易剥離性の粘着層(7a)によって大容量袋体(1)の表面に添着されている。
【0030】
又、2個の小容量袋体(5)、(6)が同一の原料で形成され、かつミシン目線(70)から切り離し可能に連結された連結袋体(7)に形成されているため、2個の小容量袋体(5)、(6)を連結袋体(7)として同一の製造ラインで製造でき、製造設備の簡略化を図ることができるし、大容量袋体(1)に対する易剥離性の粘着層(7a)を連結袋体(7)に形成すれば足りるため、粘着剤の使用量を軽減できるなどの効果が得られる。
【0031】
特に、本発明の分別用収容袋(請求項1、2、3)は、大容量袋体(1)、小容量袋体(2)、(3)、(4)、連結袋体(7)の原料について、それぞれを同一の原料で形成したものや、異なる原料で形成したものなど多様なパターン(請求項4、5、6)を備えている。
従って、ペットボトルを収容対象とした場合に、ペットボトルを構成するボトル本体、キャップ、ラベルの原料と同一原料の袋体を選択して使用することが可能になる。
尚、小容量袋体(2)と大容量袋体(1)とを異なる原料で形成できるのは、小容量袋体(2)と大容量袋体(1)を別体に形成させているからである。
【0032】
このように、収容対象物を袋体に収容するに際し、収容対象物と袋体とが同一原料であれば処理業者等によるリサイクル処理に際し、収容対象物を袋体から取り出すといった手間が不要になり、処理作業能率を大幅に向上させることができる。
【0033】
又、本発明の請求項7記載の分別用収容袋は、主に、ビンボトルを収容対象としたもので、大容量袋体(1)を形成したフィルムの厚さが、小容量袋体(2)、(3)、(4)又は連結袋体(7)を形成したフィルムの厚さよりも厚く形成されている。
【0034】
ビンボトルを収容対象とした場合、ボトル本体はガラス製のため重量が重く、これを収容すると大容量袋体が重みによって破れてしまうことがあるが、このように大容量袋体(1)のフィルム厚を厚く形成させることで重みによる破れを防止させることができる。
尚、キャップを収容する小容量袋体(2)、(3)、(4)又は連結袋体(7)については大容量袋体(1)よりも薄いためコストの軽減を図ることができる。
【0035】
本発明(請求項8)の分別用収容袋は、小容量袋体(2)、(3)、(4)、(5)、(6)の表面に広告情報(8)が印刷表示されている点に特徴がある。
従って、通常では単なる収容袋としてだけの用途である小容量袋体(2)、(3)、(4)、(5)、(6)を広告媒体として利用することができる。
特に、自治体指定の分別用収容袋とした場合は、各自治体における財政への広告収入が得られ、財政負担の軽減に寄与することができる。
【0036】
また、本発明の分別用収容袋における易剥離性の粘着層(2a)、(3a)、(4a)、(7a)については、小容量袋体(2)、(3)、(4)、連結袋体(7)の裏面を全面的又は部分的に粘着させることができる。
【0037】
粘着層(2a)、(3a)、(4a)、(7a)で全面的に粘着させると、部分的な粘着に比べて粘着剤の使用量が増えるが粘着範囲が広がるため粘着状態を安定させることができる。
他方、粘着層(2a)、(3a)、(4a)、(7a)で部分的に粘着させると、全面的な粘着に比べて粘着範囲が狭くなるが粘着剤の使用量を節減させることができる。
【0038】
尚、部分的に粘着させる態様としては、粘着層を筋状、網目状、多数の点を規則的あるいはランダムに配したもの等があり、その形状、位置、数、間隔等に制限はない。
【0039】
また、粘着力が強い主粘着層(29)、(39)、(49)、(79)を幅方向中央部に上下方向の筋状で連続的又は断続的に形成させ、粘着力が弱い副粘着層(28)、(38)、(48)、(78)を両側縁部に上下方向の筋状で連続的又は断続的に形成させる態様(請求項9、10)がある。
粘着層を幅方向中央部にだけ形成させた場合、両側縁部が非粘着域になるため、この両側縁部が捲れてしまうことがあり、これが原因で製造時や使用時に小容量袋体(2)、(3)、(4)、又は連結袋体(7)が不測に剥離してしまうことがある。
【0040】
ただ、小容量袋体(2)、(3)、(4)又は連結袋体(7)を大容量袋体(1)から剥ぎ取る場合、両側縁部を指で掴むことになるため両側縁部を掴み易くさせるのが望ましい。
そこで、両側縁部に形成した副粘着層(28)、(38)、(48)、(78)の粘着力を幅方向中央部に形成した主粘着層(29)、(39)、(49)、(79)の粘着力よりも弱く形成させると不測な剥離を予防しながら指で掴み易くすることができる。
【0041】
尚、この場合の粘着力が強弱とは主粘着層と副粘着層との相対的な関係を言う。また、筋状には直線状や波線状やジグザク状を含む。また、連続とは切れ目がない状態、断続とは切れ目がある状態(例えば、破線状や一点鎖線状等)をいう。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】請求項1に対応した実施例1に係る分別用収容袋の正面図である。
【図2】この分別用収容袋の小容量袋体の裏面図である。
【図3】請求項2に対応した実施例2に係る分別用収容袋の正面図である。
【図4】この分別用収容袋の小容量袋体の裏面図である。
【図5】請求項3に対応した実施例3に係る分別用収容袋の正面図である。
【図6】実施例3に係る分別用収容袋の連結袋体の裏面図である。
【図7】実施例4に係る分別用収容袋の連結袋体の裏面図である。
【図8】実施例5に係る分別用収容袋の連結袋体の裏面図である。
【図9】実施例6に係る分別用収容袋の連結袋体の裏面図である。
【図10】請求項9に対応した実施例7に係る分別用収容袋の正面図である。
【図11】請求項9に対応した実施例8に係る分別用収容袋の正面図である。
【図12】請求項10に対応した実施例9に係る分別用収容袋の正面図である。
【図13】請求項10に対応した実施例10に係る分別用収容袋の正面図である。
【図14】請求項10に対応した実施例11に係る分別用収容袋の正面図である。
【発明を実施するための形態】
【実施例1】
【0043】
図1、図2で示した実施例1の分別用収容袋Aは、ペットボトルやビンボトル、その他の物を収容対象としたもので、大容量袋体1と、小容量袋体2を備え、前記小容量袋体2が易剥離性の粘着層2aによって前記大容量袋体1の表面に添着されたものである。
【0044】
ペットボトルを収容対象とした場合、前記大容量袋体1はボトル本体を収容するもので、上端に開口部10が形成されると共に下端部に閉鎖底シール部11が形成されている。
【0045】
実施例の大容量袋体1は、開口部10の両側に手提げ用延長片12、12が形成されると共に、この手提げ用延長片12、12の間に谷状部13、13を介して略半円形のフラップ片14が形成され、この手提げ用延長片12、12及びフラップ片14を用いて開口部を縛ることができるようにしている。
尚、大容量袋体1の形状は単なる方形状に形成するなど任意であるし、両側に折り込むガゼットの有無についても任意である。
【0046】
前記小容量袋体2は、ペットボトルのキャップを収容対象としたもので、上端に開口部20が形成されると共に下端部に閉鎖底シール部21が形成され、前記大容量袋体1の長さと同じ長さの袋体に形成されている。
【0047】
この小容量袋体2は、図2に示すように、その裏面が易剥離性を有する感圧性粘着剤を部分的に塗布した粘着層2aによって前記大容量袋体1の表面に添着されている。
【0048】
実施例1では、前記小容量袋体2を前記大容量袋体1の幅方向中央部で表面に添着させると共に、粘着層2aを小容量袋体2の幅方向中央部に上端から下端まで連続した一筋で形成した例を示している。
【0049】
粘着層2aを形成させる粘着剤としては、易剥離性が必要であるが、再接着性について特に問わない。
実施例では、アクリル系共重合体を主成分とした溶剤型粘着剤(例えば、商標「サイビノールAT−402」、「サイビノールAT−403」サイデン化学株式会社製)を用いている。
【0050】
従って、この分別用収容袋Aは、ペットボトルを仕分ける場合、ボトル本体から外したキャップを小容量袋体2に収容させ、キャップを外したボトル本体を大容量袋体1に収容させることができる。
又、小容量袋体2が易剥離性の粘着層2aによって大容量袋体1の表面に添着されているため、小容量袋体2を大容量袋体1から容易に分離させることができる。
【0051】
この実施例1において、大容量袋体1の原料としては、ポリエチレン(PE)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリプロピレン(PE)の内から選択している。
又、小容量袋体2の原料としてはポリプロピレン((PP))又はポリエチレン(PE)を用いている。
【0052】
そして、大容量袋体1の原料と、これに収容するボトル本体の原料を一致させれば、リサイクル処理に際し、ボトル本体と大容量袋体1とを分別させる必要がなくなる。
同様に、小容量袋体2と、これに収容するキャップの原料を一致させれば、リサイクル処理に際し、キャップと小容量袋体2とを分別させる必要がなくなり、処理作業の手間を軽減できる。
【実施例2】
【0053】
図3、図4で示した実施例2の分別用収容袋Bは、キャップを収容対象とした小容量袋体3と、ラベルを収容対象とした小容量袋体4との2個の小容量袋体を備えている。
即ち、大容量袋体1と、2個の小容量袋体3、4を備え、前記小容量袋体3、4がそれぞれ易剥離性の粘着層3a、4aによって前記大容量袋体1の表面に添着されたものである。
【0054】
前記小容量袋体3、4は上端部片側に大容量袋体1の上向き延長片12の一部に重なる延長片32、42を形成させると共に、上端部他側に大容量袋体1のフラップ片14の一部に重なる延長片33、43を形成することで、延長片32、33を結び片として開口部30を縛ることができ、また、延長片42、43を結び片として開口部40を縛ることができるようにしている。
【0055】
また、小容量袋体3、4は、その裏面が易剥離性を有する感圧性粘着剤を部分的に塗布した粘着層3a、4aによって前記大容量袋体1の表面に添着されている。
実施例では、粘着層3a、4aを小容量袋体3、4の幅方向中央部に上端から下端まで破線状に断続した筋状に形成した例を示している。
【0056】
この実施例2において、大容量袋体1の原料としては、ポリエチレン(PE)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリプロピレン(PE)の内から選択している。
又、一方の小容量袋体3の原料としてはポリプロピレン(PP)又はポリエチレン(PE)を用い、他方の小容量袋体4の原料としてはポリプロピレン(PP)又はポリスチレン(PS)を用いている。
【0057】
そして、大容量袋体1の原料と、これに収容するボトル本体の原料を一致させれば、リサイクル処理に際し、ボトル本体と大容量袋体1とを分別させる必要がなくなる。
同様に、一方の小容量袋体3と、これに収容するキャップの原料を一致させれば、リサイクル処理に際し、キャップと小容量袋体3とを分別させる必要がなり、又、他方の小容量袋体4と、これに収容するラベルの原料を一致させれば、リサイクル処理に際し、ラベルと小容量袋体4とを分別させる必要がなくなり、処理作業の手間を軽減できる。
【実施例3】
【0058】
図5、図6で示した実施例3の分別用収容袋Cは、大容量袋体1と、連結袋体7を備え、この連結袋体7が溶着シール部71で区画された2個の小容量袋体5、6をミシン目線70から切り離し可能に連結させたものであり、この連結袋体7が易剥離性の粘着層7aによって前記大容量袋体1の表面に添着されたものである。
尚、この連結袋体7を構成する2個の小容量袋体5、6は同一原料で形成されている。
【0059】
連結袋体7を構成する一方の小容量袋体5は、ペットボトルのキャップを収容対象とし、他方の小容量袋体6は、ペットボトルのラベルを収容対象としている。
【0060】
この実施例3において、大容量袋体1の原料としては、ポリエチレン(PE)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリプロピレン(PE)の内から選択している。
又、連結袋体7の原料としてはポリプロピレン(PP)又はポリエチレン(PE)又はポリスチレン(PS)を用いている。
【0061】
そして、大容量袋体1の原料と、これに収容するボトル本体の原料を一致させれば、リサイクル処理に際し、ボトル本体と大容量袋体1とを分別させる必要がなくなる。
同様に、連結袋体7の原料と、一方の小容量袋体5に収容するキャップの原料を一致させれば、リサイクル処理に際し、キャップと小容量袋体5とを分別させる必要がなり、又、連結袋体7の原料と、他方の小容量袋体6に収容するラベルの原料を一致させれば、リサイクル処理に際し、ラベルと小容量袋体6とを分別させる必要がなくなり、処理作業の手間を軽減できる。
【0062】
このように、実施例3の分別用収容袋Cは、2個の小容量袋体5、6を備えている点で実施例2の分別用収容袋Bと同様であるが、この2個の小容量袋体5、6がミシン目線70から切り離し可能に連結させた連結袋体7に形成されており、この点で実施例2とは異なる。
【0063】
また、前記粘着層7aは、連結袋体7の幅方向中央部に連続的に筋状に形成された主粘着層79と、連結袋体7の両側縁部に沿って連続的に筋状に形成された副粘着層78を備えている。
そして、前記副粘着層78の粘着力が主粘着層79の粘着力よりも弱く形成されている。
【0064】
副粘着層78の粘着力を主粘着層79の粘着力よりも弱くさせるための手法として、粘着剤の塗布面積を利用する方法、粘着剤の粘度を利用する方法がある。
この実施例3では、副粘着層78の幅を主粘着層79の幅よりも狭く形成することで副粘着層78の塗布面積を主粘着層79の塗布面積よりも小さくさせている。
この場合、使用する粘着剤の粘度は同一でもよいし、副粘着層78の粘度を主粘着層79の粘度より低くさせてもよい。
【0065】
また、この実施例3では、副粘着層78を連結袋体7の側縁から若干内側にオフセットさせることで連結袋体7の両側縁に非粘着部77を形成させている。
即ち、この非粘着部77が連結袋体7を大容量袋体1から剥ぎ取る際の指掴み代となるもので、これにより連結袋体7の剥ぎ取り作業が容易になる。
尚、後述する実施例4(図7)、実施例5(図8)、実施例6(図9)で示した例についても、図示省略したが、この実施例3(図5、図6)と同様に両側縁に指掴み代となる非粘着部を形成させることができるのは勿論である。
【実施例4】
【0066】
図7に示す実施例4では、副粘着層78に使用する粘着剤の粘度を主粘着層79で使用する粘着剤の粘度よりも低くさせている。
この場合、粘着剤の粘度の調整は溶剤による希釈度によって行うことが出来るし、当初から粘度の異なる粘着剤を用いても良い。
また、副粘着層78の幅は主粘着層79の幅と同一でもよいし、副粘着層の幅を主粘着層79の幅を狭くさせてもよい。
【実施例5】
【0067】
図8に示す実施例5では、主粘着層79を連結袋体7の幅方向中央部に断続的に筋状に形成させ、副粘着層78を連結袋体7の両側縁部に沿って断続的に筋状に形成された副粘着層78を備えている。
この場合、副粘着層78の幅を主粘着層79の幅より狭くさせると共に、副粘着層78の断続間隔を主粘着層79の断続間隔よりも広くすることで副粘着層78の塗布面積を主粘着層79の塗布面積よりも小さくさせている。
【実施例6】
【0068】
図9に示す実施例6では、実施例1や実施例2のように小容量袋体2、3、4を単独で形成した場合において、実施例3のように副粘着層28、38、48及び主粘着層29、39、49を形成させた例である。
このように、実施例1や実施例2のように小容量袋体2、3、4を単独で形成する場合において粘着層2a、3a、4aを副粘着層28、38、48と主粘着層29、39、49の組み合わせで形成させてもよいし、逆に、実施例3のように小容量袋体5、6を連結させた連結袋体7を形成させる場合において粘着層を実施例1や実施例2のように単独の粘着層2a、3a、4aに形成させてもよい。
【0069】
前記実施例3(図6)及び実施例4(図7)及び実施例6(図9)では副粘着層78、28、38、48及び主粘着層79、29、39、49を両者共に連続した筋状に形成し、実施例5(図8)では副粘着層78及び主粘着層79を両者共に断続した筋状に形成したが、副粘着層78、28、38、48又は主粘着層79、29、39、49のいずれか一方を連続した筋状に形成し、他方を断続した筋状に形成させてもよい。
【実施例7】
【0070】
図10に示す実施例7は、大容量袋体1を形成したフィルムの厚さを小容量袋体2のフィルム厚さよりも厚く形成させたものである。
この場合、大容量袋体1のフィルム厚は、0.02mm〜0.05mmとし、小容量袋体2のフィルム厚は、0.015mm〜0.0025mmとしている。
【0071】
この実施例7において、大容量袋体1の原料としては、ポリエチレン(PE)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリプロピレン(PE)の内から選択している。
又、小容量袋体2の原料としてはポリプロピレン(PP)又はポリエチレン(PE)を用いている。
【0072】
又、小容量袋体2を、その一方の側縁(図面では左側縁であるが、右側縁でもよい)が大容量袋体1のフラップ部10の中央部に位置し、他方の側縁(図面では右側縁であるが、左側縁でもよい)が大容量袋体1の谷部13に位置するように形成させることで上端の開口部20を斜めに形成させ、これにより開口部20の開口幅を広くさせてキャップ又はラベルを収容し易くさせたものである。
【実施例8】
【0073】
図11に示す実施例8は、実施例7と同様に大容量袋体1を形成したフィルムの厚さを小容量袋体2のフィルム厚さよりも厚く形成させたものである。
この場合、小容量袋体2を、その両方の側縁が大容量袋体1の谷部13に位置するように形成させることで、上端の開口部20にフラップ片20a、20aを形成させ、これによりフラップ片20a、20aを結び片として開口部20を縛ることができるようにさせたものである。
【0074】
尚、前記実施例7や実施例8のように、大容量袋体1のフィルム厚を小容量袋体2のフィルム厚よりも厚く形成させる構成を、前記した2個の小容量袋体3、4を備えた実施例2の分別用収容袋、連結袋体7を備えた分別用収容袋に適用するできることは勿論である。
【実施例9】
【0075】
図12に示す実施例9は、前記実施例1の分別用収容袋Aにおいて、小容量袋体2の表面に広告情報8(図面では〇〇〇〇〇で示す)を印刷表示させたものである。
この広告情報8の印刷領域は小容量袋体2の表面の全面又は一部とすることができる。
このように、小容量袋体2の表面に広告情報8を印刷表示させることによって、通常では単なる収容袋としてだけの用途である小容量袋体2を広告媒体として利用することができる。
【実施例10】
【0076】
図13に示す実施例10は、前記実施例2の分別用収容袋Bにおいて、小容量袋体3、4の表面に広告情報8(図面では▽▽▽▽▽、◇◇◇◇◇で示す)を印刷表示させたものである。
【実施例11】
【0077】
図14に示す実施例11は、前記実施例3の分別用収容袋Cにおいて、連結袋体7を構成する小容量袋体5、6の表面に広告情報8(図面では記号☆☆☆☆☆、★★★★★で示す)を印刷表示させたものである。
【0078】
前記広告情報8としては、企業、国、自治体、各種法人、各種団体、個人等を広告主とし、文字、図形、絵柄、記号、マーク等を用いた商標、サービスマーク、キャッチコピー、メッセージ、案内等のほか広告主の名称や住所等を含む。
【0079】
本発明において、小容量袋体2、3、4又は連結袋体7の大容量袋体1に対する添着位置は限定されない。
【0080】
また、本発明(請求項1)の分別用収容袋は、例えば、ペットボトルを収容対象とした場合、大容量袋体にボトル本体を収容し、小容量袋体にキャップを収容して使用する2分別用である旨、小容量袋体を大容量袋体から容易に剥ぎ取ることができる旨の案内表示を印刷させことが必要になるが、ラベルについてもこれをキャップと共に小容量袋体に収容させることができる旨の案内表示を印刷しておくのが好ましい。
【0081】
又、本発明(請求項2、3)の分別用収容袋についても、大容量袋体にボトル本体を収容し、一方の小容量袋体にキャップを収容し、他方の小容量袋体にラベルを収容して使用する3分別用である旨など、同様の案内表示を印刷しておくのが好ましい。
【0082】
尚、前記案内表示には、指定自治体の市町村名、製造会社名、品質表示等製品に関する諸事項が併せて印刷されている。
【0083】
本発明の分別用収容袋の製造に際し、予め別工程で印刷まで終了している小容量袋体2の原反(又は連結袋体4の原反)を、大容量袋体1の製造ライン上において印刷工程を終了している大容量袋体1の原反に合流させて易剥離性の粘着層で粘着させ、その後、必要な溶着シール工程、切断工程等を経て、小容量袋体を大容量袋体の表面に添着させた分別用収容袋を得るのが通常の製造方法である。
【0084】
又、大容量袋体1は2リットル用ペットボトルのボトル本体を潰した状態で概ね20本程度収容でき、又、小容量袋体2はキャップを概ね20個程度収容できるような容量サイズに形成され、通常は大容量袋体1に収容できるボトル本体の本数と、小容量袋体2に収容できるキャップの個数が同数程度になるように形成するが、ボトル本体の本数とキャップの個数を同数程度にするとは限らない。
【符号の説明】
【0085】
1 大容量袋体
10 開口部
11 閉鎖底シール部
2 小容量袋体
2a 粘着層
20 開口部
21 閉鎖底シール部
3 小容量袋体
3a 粘着層
30 開口部
31 閉鎖底シール部
4 小容量袋体
4a 粘着層
40 開口部
41 閉鎖底シール部
5 小容量袋体
6 小容量袋体
7 連結袋体
7a 粘着層
70 ミシン目線
77 非粘着部
78 副粘着層
79 主粘着層
8 広告情報
A 分別用収容袋
B 分別用収容袋
C 分別用収容袋
【特許請求の範囲】
【請求項1】
上端に開口部(10)が形成されると共に下端部に閉鎖底シール部(11)が形成されたプラスチックフィルムによる大容量袋体(1)と、
上端に開口部(20)が形成されると共に下端部に閉鎖底シール部(21)が形成されたプラスチックフィルムによる小容量袋体(2)を備え、
前記小容量袋体(2)はその裏面が全面的又は部分的に易剥離性の粘着層(2a)によって前記大容量袋体(1)の表面に添着されていることを特徴とする分別用収容袋。
【請求項2】
上端に開口部(10)が形成されると共に下端部に閉鎖底シール部(11)が形成されたプラスチックフィルムによる大容量袋体(1)と、
上端に開口部(30)が形成されると共に下端部に閉鎖底シール部(31)が形成されたプラスチックフィルムによる小容量袋体(3)と、上端に開口部(40)が形成されると共に下端部に閉鎖底シール部(41)が形成されたプラスチックフィルムによる小容量袋体(4)との2個の小容量袋体(3)、(4)を備え、
前記2個の小容量袋体(3)、(4)はそれぞれ分離した位置でその裏面が全面的又は部分的に易剥離性の粘着層(3a)、(4a)によって前記大容量袋体(1)の表面に添着されていることを特徴とする分別用収容袋。
【請求項3】
上端に開口部(10)が形成されると共に下端部に閉鎖底シール部(11)が形成されたプラスチックフィルムによる大容量袋体(1)と、
上端に開口部(5a)が形成されると共に下端部に閉鎖底シール部(5b)が形成されたプラスチックフィルムによる小容量袋体(5)と、上端に開口部(6a)が形成されると共に下端部に閉鎖底シール部(6b)が形成されたプラスチックフィルムによる小容量袋体(6)との2個の小容量袋体(5)、(6)を備え、
前記2個の小容量袋体(5)、(6)は同一原料で形成されると共に、ミシン目線(70)から切り離し可能に連結された連結袋体(7)に形成され、
前記連結袋体(7)はその裏面が全面的又は部分的に易剥離性の粘着層(7a)によって前記大容量袋体(1)の表面に添着されていることを特徴とする分別用収容袋。
【請求項4】
請求項1記載の分別用収容袋において、前記大容量袋体(1)と小容量袋体(2)の原料の組み合わせが以下に列記したいずれかである分別用収容袋。
イ)大容量袋体(1)がポリエチレン(PE)で小容量袋体(2)がポリプロピレン(PP)である。
ロ)大容量袋体(1)がポリエチレン(PE)で小容量袋体(2)もポリエチレン(PE)である。
ハ)大容量袋体(1)がポリエチレンテレフタレート(PET)で小容量袋体(2)がポリプロピレン(PP)である。
ニ)大容量袋体(1)がポリエチレンテレフタレート(PET)で小容量袋体(2)がポリエチレン(PP)である。
ホ)大容量袋体(1)がポリプロピレン(PP)で小容量袋体(2)もポリプロピレン(PP)である。
【請求項5】
請求項2記載の分別用収容袋において、前記大容量袋体(1)と小容量袋体(3)、(4)の原料の組み合わせが以下に列記したいずれかである分別用収容袋。
イ)大容量袋体(1)がポリエチレン(PE)であり、一方の小容量袋体(3)がポリプロピレン(PP)で、他方の小容量袋体(4)がポリプロピレン(PP)又はポリスチレン(PS)である。
ロ)大容量袋体(1)がポリエチレン(PE)であり、一方の小容量袋体(3)がポリエチレン(PE)で、他方の小容量袋体(4)がポリプロピレン(PP)又はポリスチレン(PS)である。
ハ)大容量袋体(1)がポリエチレンテレフタレート(PET)であり、一方の小容量袋体(3)がポリプロピレン(PP)で、他方の小容量袋体(4)がポリプロピレン(PP)又はポリスチレン(PS)である。
ニ)大容量袋体(1)がポリエチレンテレフタレート(PET)であり、一方の小容量袋体(3)がポリエチレン(PP)で、他方の小容量袋体(4)がポリプロピレン(PP)又はポリスチレン(PS)である。
ホ)大容量袋体(1)がポリプロピレン(PP)であり、一方の小容量袋体(3)がポリプロピレン(PP)で、他方の小容量袋体(4)がポリプロピレン(PP)又はポリスチレン(PS)である。
【請求項6】
請求項3記載の分別用収容袋において、前記大容量袋体(1)と連結袋体(7)の原料の組み合わせが以下に列記したいずれかである分別用収容袋。
イ)大容量袋体(1)がポリエチレン(PE)で連結袋体(7)がポリプロピレン(PP)である。
ロ)大容量袋体(1)がポリエチレン(PE)で連結袋体(7)もポリエチレン(PE)である。
ハ)大容量袋体(1)がポリエチレンテレフタレート(PET)で連結袋体(7)がポリプロピレン(PP)である。
ニ)大容量袋体(1)がポリエチレンテレフタレート(PET)で連結袋体(7)がポリエチレン(PP)である。
ホ)大容量袋体(1)がポリプロピレン(PP)で連結袋体(7)もポリプロピレン(PP)である。
【請求項7】
請求項1〜6のいずれかに記載の分別用収容袋において、
大容量袋体(1)を形成したフィルムの厚さが、小容量袋体(2)、(3)、(4)、(5)、(6)又は連結袋体(7)を形成したフィルムの厚さよりも厚く形成されている分別用収容袋。
【請求項8】
請求項1〜7のいずれかに記載の分別用収容袋において、
前記小容量袋体(2)、(3)、(4)又は連結袋体(7)の表面に広告情報(8)が印刷表示されている分別用収容袋。
【請求項9】
請求項1又は2記載の分別用収容袋において、
前記易剥離性の粘着層(2a)、(3a)、(4a)は、小容量袋体(2)、(3)、(4)の幅方向中央部に連続的又は断続的に形成された主粘着層(29)、(39)、(49)と、小容量袋体(2)、(3)、(4)の両側縁部に連続的又は断続的に形成された副粘着層(28)、(38)、(48)を備え、
前記副粘着層(28)、(38)、(48)の粘着力が主粘着層(29)、(39)、(49)の粘着力よりも弱く形成されている分別用収容袋。
【請求項10】
請求項3記載の分別用収容袋において、
前記易剥離性の粘着層(7a)は、連結袋体(7)の幅方向中央部に連続的又は断続的に形成された主粘着層(79)と、連結袋体(7)の両側縁部に連続的又は断続的に形成された副粘着層(78)を備え、
前記副粘着層(78)の粘着力が主粘着層(79)の粘着力よりも弱く形成されている分別用収容袋。
【請求項1】
上端に開口部(10)が形成されると共に下端部に閉鎖底シール部(11)が形成されたプラスチックフィルムによる大容量袋体(1)と、
上端に開口部(20)が形成されると共に下端部に閉鎖底シール部(21)が形成されたプラスチックフィルムによる小容量袋体(2)を備え、
前記小容量袋体(2)はその裏面が全面的又は部分的に易剥離性の粘着層(2a)によって前記大容量袋体(1)の表面に添着されていることを特徴とする分別用収容袋。
【請求項2】
上端に開口部(10)が形成されると共に下端部に閉鎖底シール部(11)が形成されたプラスチックフィルムによる大容量袋体(1)と、
上端に開口部(30)が形成されると共に下端部に閉鎖底シール部(31)が形成されたプラスチックフィルムによる小容量袋体(3)と、上端に開口部(40)が形成されると共に下端部に閉鎖底シール部(41)が形成されたプラスチックフィルムによる小容量袋体(4)との2個の小容量袋体(3)、(4)を備え、
前記2個の小容量袋体(3)、(4)はそれぞれ分離した位置でその裏面が全面的又は部分的に易剥離性の粘着層(3a)、(4a)によって前記大容量袋体(1)の表面に添着されていることを特徴とする分別用収容袋。
【請求項3】
上端に開口部(10)が形成されると共に下端部に閉鎖底シール部(11)が形成されたプラスチックフィルムによる大容量袋体(1)と、
上端に開口部(5a)が形成されると共に下端部に閉鎖底シール部(5b)が形成されたプラスチックフィルムによる小容量袋体(5)と、上端に開口部(6a)が形成されると共に下端部に閉鎖底シール部(6b)が形成されたプラスチックフィルムによる小容量袋体(6)との2個の小容量袋体(5)、(6)を備え、
前記2個の小容量袋体(5)、(6)は同一原料で形成されると共に、ミシン目線(70)から切り離し可能に連結された連結袋体(7)に形成され、
前記連結袋体(7)はその裏面が全面的又は部分的に易剥離性の粘着層(7a)によって前記大容量袋体(1)の表面に添着されていることを特徴とする分別用収容袋。
【請求項4】
請求項1記載の分別用収容袋において、前記大容量袋体(1)と小容量袋体(2)の原料の組み合わせが以下に列記したいずれかである分別用収容袋。
イ)大容量袋体(1)がポリエチレン(PE)で小容量袋体(2)がポリプロピレン(PP)である。
ロ)大容量袋体(1)がポリエチレン(PE)で小容量袋体(2)もポリエチレン(PE)である。
ハ)大容量袋体(1)がポリエチレンテレフタレート(PET)で小容量袋体(2)がポリプロピレン(PP)である。
ニ)大容量袋体(1)がポリエチレンテレフタレート(PET)で小容量袋体(2)がポリエチレン(PP)である。
ホ)大容量袋体(1)がポリプロピレン(PP)で小容量袋体(2)もポリプロピレン(PP)である。
【請求項5】
請求項2記載の分別用収容袋において、前記大容量袋体(1)と小容量袋体(3)、(4)の原料の組み合わせが以下に列記したいずれかである分別用収容袋。
イ)大容量袋体(1)がポリエチレン(PE)であり、一方の小容量袋体(3)がポリプロピレン(PP)で、他方の小容量袋体(4)がポリプロピレン(PP)又はポリスチレン(PS)である。
ロ)大容量袋体(1)がポリエチレン(PE)であり、一方の小容量袋体(3)がポリエチレン(PE)で、他方の小容量袋体(4)がポリプロピレン(PP)又はポリスチレン(PS)である。
ハ)大容量袋体(1)がポリエチレンテレフタレート(PET)であり、一方の小容量袋体(3)がポリプロピレン(PP)で、他方の小容量袋体(4)がポリプロピレン(PP)又はポリスチレン(PS)である。
ニ)大容量袋体(1)がポリエチレンテレフタレート(PET)であり、一方の小容量袋体(3)がポリエチレン(PP)で、他方の小容量袋体(4)がポリプロピレン(PP)又はポリスチレン(PS)である。
ホ)大容量袋体(1)がポリプロピレン(PP)であり、一方の小容量袋体(3)がポリプロピレン(PP)で、他方の小容量袋体(4)がポリプロピレン(PP)又はポリスチレン(PS)である。
【請求項6】
請求項3記載の分別用収容袋において、前記大容量袋体(1)と連結袋体(7)の原料の組み合わせが以下に列記したいずれかである分別用収容袋。
イ)大容量袋体(1)がポリエチレン(PE)で連結袋体(7)がポリプロピレン(PP)である。
ロ)大容量袋体(1)がポリエチレン(PE)で連結袋体(7)もポリエチレン(PE)である。
ハ)大容量袋体(1)がポリエチレンテレフタレート(PET)で連結袋体(7)がポリプロピレン(PP)である。
ニ)大容量袋体(1)がポリエチレンテレフタレート(PET)で連結袋体(7)がポリエチレン(PP)である。
ホ)大容量袋体(1)がポリプロピレン(PP)で連結袋体(7)もポリプロピレン(PP)である。
【請求項7】
請求項1〜6のいずれかに記載の分別用収容袋において、
大容量袋体(1)を形成したフィルムの厚さが、小容量袋体(2)、(3)、(4)、(5)、(6)又は連結袋体(7)を形成したフィルムの厚さよりも厚く形成されている分別用収容袋。
【請求項8】
請求項1〜7のいずれかに記載の分別用収容袋において、
前記小容量袋体(2)、(3)、(4)又は連結袋体(7)の表面に広告情報(8)が印刷表示されている分別用収容袋。
【請求項9】
請求項1又は2記載の分別用収容袋において、
前記易剥離性の粘着層(2a)、(3a)、(4a)は、小容量袋体(2)、(3)、(4)の幅方向中央部に連続的又は断続的に形成された主粘着層(29)、(39)、(49)と、小容量袋体(2)、(3)、(4)の両側縁部に連続的又は断続的に形成された副粘着層(28)、(38)、(48)を備え、
前記副粘着層(28)、(38)、(48)の粘着力が主粘着層(29)、(39)、(49)の粘着力よりも弱く形成されている分別用収容袋。
【請求項10】
請求項3記載の分別用収容袋において、
前記易剥離性の粘着層(7a)は、連結袋体(7)の幅方向中央部に連続的又は断続的に形成された主粘着層(79)と、連結袋体(7)の両側縁部に連続的又は断続的に形成された副粘着層(78)を備え、
前記副粘着層(78)の粘着力が主粘着層(79)の粘着力よりも弱く形成されている分別用収容袋。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2012−131638(P2012−131638A)
【公開日】平成24年7月12日(2012.7.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−150601(P2011−150601)
【出願日】平成23年7月7日(2011.7.7)
【出願人】(592182311)日本フイルム株式会社 (19)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年7月12日(2012.7.12)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年7月7日(2011.7.7)
【出願人】(592182311)日本フイルム株式会社 (19)
【Fターム(参考)】
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