分子操作により得られた組換え非グリコシル化一価半抗体
本発明は、インビボで投与された際に長い半減期を有する非グリコシル化一価抗体、そのような一価抗体を作製する方法、そのような抗体を含む薬学的組成物、および一価抗体の使用法を提供する。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
(i) 選択された抗原特異的抗体の可変領域または該領域の抗原結合部、ならびに
(ii) CH2およびCH3領域を含む、免疫グロブリンのCH領域またはそのフラグメントであって、ヒンジ領域に対応する領域、および、免疫グロブリンがIgG4サブタイプでない場合には、CH領域の他の領域、例えばCH3領域が、ポリクローナルヒトIgGの存在下で、同一のCH領域とのジスルフィド結合または同一のCH領域との他の共有結合もしくは安定な非共有結合性の重鎖間結合を形成する能力のあるアミノ酸残基を全く含まないように改変されている、CH領域またはそのフラグメント
を含む一価抗体であって、
かつ、抗体の配列がN-結合型グリコシル化のアクセプター部位を全く含まないように改変されている、一価抗体。
【請求項2】
前記可変領域および前記CH領域からなる、請求項1記載の一価抗体。
【請求項3】
可変領域がVH領域である、請求項1または2記載の一価抗体。
【請求項4】
可変領域がVL領域である、請求項1または2記載の一価抗体。
【請求項5】
CL領域を含まない、前記請求項1、3、または4のいずれか一項記載の一価抗体。
【請求項6】
重鎖が、
(i)選択された抗原特異的抗体のVH領域、または該領域の抗原結合部、および
(ii)N-結合型グリコシル化のアクセプター部位を全く含まないように改変されている請求項1に定義されたCH領域
を含み、かつ軽鎖が、
(i)選択された抗原特異的抗体のVL領域、または該領域の抗原結合部、および
(ii)IgG1サブタイプの場合には、ポリクローナルヒトIgGの存在下で、同一のCL領域とのジスルフィド結合、または同一のCL領域との他の共有結合を形成する能力のあるアミノ酸を全く含まないように改変されている、CL領域
を含む、
重鎖および軽鎖を含む請求項1記載の一価抗体。
【請求項7】
CH1領域を含む、前記請求項のいずれか一項記載の一価抗体。
【請求項8】
IgG1、IgG2、IgG3、IgG4、IgA、またはIgD抗体、例えばIgG1、IgG2、もしくはIgG4抗体である、前記請求項のいずれか一項記載の一価抗体。
【請求項9】
ヒト抗体である、前記請求項のいずれか一項記載の一価抗体。
【請求項10】
SEQ ID NO: 19に示されるCH3領域を含むが、CH3領域は、一つまたは複数の以下のアミノ酸置換が行われるように改変されている、前記請求項のいずれか一項記載の一価抗体:238位のArg(R)がGln(Q)により置換されている;239位のAsp(D)がGlu(E)により置換されている;249位のThr(T)がAla(A)により置換されている;251位のLeu(L)がAla(A)により置換されている;251位のLeu(L)がVal(V)により置換されている;288位のPhe(F)がAla(A)により置換されている;288位のPhe(F)がLeu(L)により置換されている;290位のTyr(Y)がAla(A)により置換されている;292位のLys(K)がArg(R)により置換されている;292位のLys(K)がAla(A)により置換されている;302位のGln(Q)がGlu(E)により置換されている;および328位のPro(P)がLeu(L)により置換されている。
【請求項11】
292位のLys(K)がArg(R)により置換されている、請求項10記載の一価抗体。
【請求項12】
SEQ ID NO: 19に示されるCH1および/またはCH2領域をさらに含むが、ただしCH2領域はN-結合型グリコシル化のアクセプター部位を全く含まないように改変されている、前記請求項10〜11のいずれか記載の一価抗体。
【請求項13】
SEQ ID NO: 18に示されるアミノ酸配列を有するカッパCL領域を含むが、該配列は、106位の末端システイン残基が別のアミノ酸残基で置換されるかまたは欠失するように改変されている、前記請求項1、3、4、または6〜12のいずれか一項記載の一価抗体。
【請求項14】
SEQ ID NO: 17に示されるアミノ酸配列を有するラムダCL領域を含むが、該配列は、104位のシステイン残基が別のアミノ酸残基で置換されるか欠失するように改変されている、前記請求項1、3、4、または6〜12のいずれか一項記載の一価抗体。
【請求項15】
SEQ ID NO: 19に示されるCH1領域を含むが、CH1領域は、14位のSer(S)がシステイン残基により置換されるように改変されている、前記請求項のいずれか一項記載の一価抗体。
【請求項16】
SEQ ID NO: 20に示されるCH3領域を含むが、CH3領域は、一つまたは複数の以下のアミノ酸置換が行われるように改変されている、前記請求項1〜9のいずれか一項記載の一価抗体:234位のArg(R)がGln(Q)により置換されている;245位のThr(T)がAla(A)により置換されている;247位のLeu(L)がAla(A)により置換されている;247位のLeu(L)がVal(V)により置換されている;276位のMet(M)がVal(V)により置換されている;284位のPhe(F)がAla(A)により置換されている;284位のPhe(F)がLeu(L)により置換されている;286位のTyr(Y)がAla(A)により置換されている;288位のLys(K)がArg(R)により置換されている;288位のLys(K)がAla(A)により置換されている;298位のGln(Q)がGlu(E)により置換されている;および324位のPro(P)がLeu(L)により置換されている。
【請求項17】
288位のLys(K)がArg(R)により置換されている、請求項16記載の一価抗体。
【請求項18】
SEQ ID NO: 20に示されるCH1および/またはCH2領域をさらに含むが、ただしCH2領域はN-結合型グリコシル化のアクセプター部位を全く含まないように改変されている、前記請求項16〜17のいずれか記載の一価抗体。
【請求項19】
SEQ ID NO: 21に示されるCH3領域を含むが、CH3領域は、一つまたは複数の以下のアミノ酸置換が行われるように改変されているが、ただしCH3領域はN-結合型グリコシル化のアクセプター部位を全く含まないように改変されている、前記請求項1〜9のいずれか一項記載の一価抗体:285位のArg(R)がGln(Q)により置換されている;296位のThr(T)がAla(A)により置換されている;298位のLeu(L)がAla(A)により置換されている;298位のLeu(L)がVal(V)により置換されている;314位のSer(S)がAsn(N)により置換されている;322位のAsn(N)がLys(K)により置換されている;327位のMet(M)がVal(V)により置換されている;335位のPhe(F)がAla(A)により置換されている;335位のPhe(F)がLeu(L)により置換されている;337位のTyr(Y)がAla(A)により置換されている;339位のLys(K)がArg(R)により置換されている;339位のLys(K)がAla(A)により置換されている;349位のGln(Q)がGlu(E)により置換されている;352位のIle(I)がVal(V)により置換されている;365位のArg(R)がHis(H)により置換されている;366位のPhe(F)がTyr(Y)により置換されている;および375位のPro(P)がLeu(L)により置換されている。
【請求項20】
339位のLys(K)がArg(R)により置換されている、請求項19記載の一価抗体。
【請求項21】
SEQ ID NO: 21に示されるCH1および/またはCH2領域をさらに含むが、ただしCH22領域はN-結合型グリコシル化のアクセプター部位を全く含まないように改変されている、前記請求項19〜20のいずれか記載の一価抗体。
【請求項22】
SEQ ID NO: 16に示されるCH3領域を含むが、CH3領域は、一つまたは複数の以下のアミノ酸置換が行われるように改変されている、前記請求項1〜6または8または9のいずれか一項記載の一価抗体:234位のThr(T)がAla(A)により置換されている;236位のLeu(L)がAla(A)により置換されている;236位のLeu(L)がVal(V)により置換されている;273位のPhe(F)がAla(A)により置換されている;273位のPhe(F)がLeu(L)により置換されている;275位のTyr(Y)がAla(A)により置換されている。
【請求項23】
SEQ ID NO: 16に示されるCH3領域を含む、前記請求項1〜9のいずれか一項記載の一価抗体。
【請求項24】
225位のGlu(E)がAla(A)により置換されている、請求項23記載の一価抗体。
【請求項25】
234位のThr(T)がAla(A)により置換されている、請求項23〜24のいずれか記載の一価抗体。
【請求項26】
236位のLeu(L)がAla(A)により置換されている、請求項23〜25のいずれか一項記載の一価抗体。
【請求項27】
236位のLeu(L)がVal(V)により置換されている、請求項23〜25のいずれか一項記載の一価抗体。
【請求項28】
236位のLeu(L)がGlu(E)により置換されている、請求項23〜25のいずれか一項記載の一価抗体。
【請求項29】
236位のLeu(L)がGly(G)により置換されている、請求項23〜25のいずれか一項記載の一価抗体。
【請求項30】
238位のLys(K)がAla(A)により置換されている、請求項23〜29のいずれか一項記載の一価抗体。
【請求項31】
267位のAsp(D)がAla(A)により置換されている、請求項23〜30のいずれか一項記載の一価抗体。
【請求項32】
273位のPhe(F)がAla(A)により置換されている、請求項23〜31のいずれか一項記載の一価抗体。
【請求項33】
273位のPhe(F)がLeu(L)により置換されている、請求項23〜31のいずれか一項記載の一価抗体。
【請求項34】
273位のPhe(F)がAsp(D)により置換され、かつ/または275位のTyr(Y)がGlu(E)により置換されている、請求項23〜31のいずれか一項記載の一価抗体。
【請求項35】
273位のPhe(F)がThr(T)により置換され、かつ/または275位のTyr(Y)がGlu(E)により置換されている、請求項23〜31のいずれか一項記載の一価抗体。
【請求項36】
275位のTyr(Y)がAla(A)により置換されている、請求項23〜33のいずれか一項記載の一価抗体。
【請求項37】
SEQ ID NO: 16に示されるCH2領域をさらに含むが、118位のThr(T)がGln(Q)により置換され、かつ/または296位のMet(M)がLeu(L)により置換されている、請求項23〜36のいずれか一項記載の一価抗体。
【請求項38】
SEQ ID NO: 16に示されるCH2領域をさらに含むが、以下の置換のうちの一つ、二つまたは三つ全てが行われている、請求項23〜37のいずれか一項記載の一価抗体:120位のMet(M)がTyr(Y)により置換されている;122位のSer(S)がThr(T)により置換されている;および124位のThr(T)がGlu(E)により置換されている。
【請求項39】
SEQ ID NO: 16に示されるCH2領域をさらに含むが、302位のAsn(N)がAla(A)により置換されている、請求項23〜38のいずれか一項記載の一価抗体。
【請求項40】
SEQ ID NO: 16に示されるCH2領域をさらに含むが、302位のAsn(N)がAla(A)により置換され、かつ175位のThr(T)がAla(A)により置換され、かつ248位のGlu(E)がAla(A)により置換されている、請求項23〜39のいずれか一項記載の一価抗体。
【請求項41】
CH領域が、全てのシステイン残基が欠失するかまたは他のアミノ酸残基で置換されるように改変されている、前記請求項のいずれか一項記載の一価抗体。
【請求項42】
CH領域が、ヒンジ領域のシステイン残基が非荷電極性側鎖または非極性側鎖を有するアミノ酸残基で置換されるように改変されている、請求項41記載の一価抗体。
【請求項43】
SEQ ID NO: 14のCH配列のアミノ酸106および109に対応するアミノ酸が欠失しているヒトIgG4である、前記請求項1〜9または22〜41のいずれか一項記載の一価抗体。
【請求項44】
SEQ ID NO: 14の配列のアミノ酸残基106および109に対応するアミノ酸残基のうちの一つがシステイン以外のアミノ酸残基によって置換され、かつSEQ ID NO: 14の配列のアミノ酸残基106および109に対応するアミノ酸残基のもう一方が欠失している、ヒトIgG4である、前記請求項1〜9または22〜41のいずれか一項記載の一価抗体。
【請求項45】
少なくともSEQ ID NO: 14のCH配列のアミノ酸残基106〜109に対応するアミノ酸残基が欠失しているヒトIgG4である、前記請求項1〜9または22〜41のいずれか一項記載の一価抗体。
【請求項46】
少なくともSEQ ID NO: 14の配列のアミノ酸残基99〜110に対応するアミノ酸残基が欠失しているヒトIgG4である、前記請求項1〜9または22〜41のいずれか一項記載の一価抗体。
【請求項47】
CH領域が、請求項1〜9または22〜41のいずれか一項において指定された任意の変異以外はSEQ ID NO: 16のアミノ酸配列を含むが、ただしCH2領域はN-結合型グリコシル化のアクセプター部位を全く含まないように改変されている、前記請求項1〜9または22〜41のいずれか一項記載の一価抗体。
【請求項48】
CH領域がヒンジ領域全体が欠失するように改変されているヒトIgG4である、前記請求項1〜9または22〜41のいずれか一項記載の一価抗体。
【請求項49】
CH2領域中のN-結合型グリコシル化のNSTアクセプター部位が、GST、MST、CSE、DSE、DSP、ESP、GSP、HSE、NSE、PSP、およびSSEからなる群より選択される配列に改変されている、前記請求項のいずれか一項記載の一価抗体。
【請求項50】
配列がGST、NSE、DSE、HSE、およびSSEからなる群より選択される、請求項49記載の一価抗体。
【請求項51】
配列がGSTである、請求項49記載の一価抗体。
【請求項52】
インビボで4 mg/kgの用量でヒトまたはSCIDマウスに投与された時に、7日間を超える期間、10μg/mlを超える血漿濃度を有する、前記請求項のいずれか一項記載の一価抗体。
【請求項53】
実施例52に開示される方法によって決定される血漿クリアランスであって、一価抗体として同一の可変領域を有するF(ab')2フラグメントの血漿クリアランスより10倍超遅い血漿クリアランスを有する、前記請求項のいずれか一項記載の一価抗体。
【請求項54】
インビボでヒトまたはSCIDマウスに投与された時に、少なくとも5日間、例えば少なくとも14日間、例えば5日間から21日間までの血清半減期を有する、前記請求項のいずれか一項記載の一価抗体。
【請求項55】
10-7 Mまたはそれ以下、例えば10-8 Mまたはそれ以下の解離定数(kd)で標的に結合し、該標的は以下から選択される、前記請求項のいずれか一項記載の一価抗体: エリスロポエチン、βアミロイド、トロンボポエチン、インターフェロン-α(2aおよび2b)、インターフェロン-β(1b)、インターフェロン-γ、TNFR I(CD120a)、TNFR II(CD120b)、IL-1Rタイプ1(CD121a)、IL-1Rタイプ2(CD121b)、IL-2、IL2R(CD25)、IL-2R-β(CD123)、IL-3、IL-4、IL-3R(CD123)、IL-4R(CD124)、IL-5R(CD125)、IL-6R-α(CD126)、IL-6R-β(CD130)、IL-10、IL-11、IL-15BP、IL-15R、IL-20、IL-21、TCR可変鎖、RANK、RANK-L、CTLA4、CXCR4R、CCR5R、TGF-β1,TGF-β2、TGF-β3、G-CSF、GM-CSF、MIF-R(CD74)、M-CSF-R(CD115)、GM-CSFR(CD116)、可溶性FcRI、sFcRII、sFcRIII、FcRn、第VII因子、第VIII因子、第IX因子、VEGF、VEGFxxxb、抗精神病薬、抗うつ薬、抗パーキンソン病薬、抗発作薬、神経筋遮断薬、抗てんかん薬、副腎皮質ステロイド、インスリン、インスリンの調節に関与するタンパク質または酵素、インクレチン(GIPおよびGLP-1)またはエクセナチドおよびシタグリプチンのようなインクレチン作用模倣薬、甲状腺ホルモン、成長ホルモン、ACTH、エストロゲン、テストステロン、抗利尿ホルモン、利尿剤、ヘパリンおよびEPOのような血液製剤、β遮断薬、細胞毒性薬、抗ウイルス薬、抗菌薬、抗真菌薬、抗寄生虫薬、抗凝固薬、抗炎症薬、抗喘息薬、抗COPD薬、バイアグラ、アヘン製剤、モルヒネ、ビタミン(保存のためのビタミンCのような)、LHおよびFSHのような妊娠に関与するホルモン、性転換に関与するホルモン、避妊薬、ならびに抗体。
【請求項56】
10-7 Mまたはそれ以下、例えば10-8 Mまたはそれ以下の解離定数(kd)で標的に結合し、該標的はVEGF、c-Met、CD20、CD38、IL-8、CD25、CD74、FcalphaRI、FcepsilonRI、アセチルコリン受容体、fas、fasL、TRAIL、肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルスのエンベロープE2、組織因子、組織因子および第VII因子の複合体、EGFr、CD4、ならびにCD28から選択される、前記請求項1〜54のいずれか一項記載の一価抗体。
【請求項57】
細胞毒、化学療法薬、免疫抑制剤、または放射性同位元素のような治療的部分にコンジュゲートされた、前記請求項のいずれか一項記載の一価抗体。
【請求項58】
前記請求項のいずれか一項記載の一価抗体および一つまたは複数の薬学的に許容される賦形剤、希釈剤、または担体を含む薬学的組成物。
【請求項59】
一つまたは複数のさらなる治療薬をさらに含む、請求項58記載の薬学的組成物。
【請求項60】
医薬として使用するための前記請求項1〜57のいずれか一項記載の一価抗体。
【請求項61】
癌、炎症状態、または自己免疫障害の処置において使用するための、前記請求項1〜57のいずれか一項記載の一価抗体。
【請求項62】
望ましくない血管新生を含む障害の処置において使用するための、前記請求項1〜57のいずれか一項記載の一価抗体。
【請求項63】
抗体の投与の効果を達成するためには免疫系媒介性の活性が必要ないかまたは望ましくなく、かつ該抗体が抗原に特異的に結合する、特定の標的に対する抗体の投与により処置可能である疾患または障害の処置において使用するための、前記請求項1〜57のいずれか一項記載の一価抗体。
【請求項64】
抗原の多量体化が望ましくない免疫複合体を形成し得、かつ抗体が該抗原に特異的に結合する、可溶性抗原を遮断するかまたは阻害することによって処置可能である疾患または障害の処置において使用するための、前記請求項1〜57のいずれか一項記載の一価抗体。
【請求項65】
受容体が該受容体の二量体化によって活性化され得、かつ抗体が該受容体に特異的に結合する、細胞膜結合型受容体を遮断するかまたは阻害することによって処置可能である疾患または障害の処置において使用するための、前記請求項1〜57のいずれか一項記載の一価抗体。
【請求項66】
処置が一つまたは複数のさらなる治療薬を投与することを含む、前記請求項1〜57のいずれか一項記載の一価抗体。
【請求項67】
前記請求項61〜66のいずれか一項に定義される疾患または障害の処置のための医薬の調製における、前記請求項1〜57のいずれか一項記載の一価抗体の使用。
【請求項68】
診断薬としての、前記請求項1〜57のいずれか一項記載の一価抗体の使用。
【請求項69】
前記請求項1〜56のいずれか一項記載の一価抗体をコードする核酸構築物。
【請求項70】
治療的有効量の、前記請求項1〜57のいずれか一項記載の一価抗体、請求項58記載の薬学的組成物、または請求項69記載の核酸構築物を、そのような処置を必要とする被験体へ投与する段階を含む、前記請求項61〜66のいずれか一項に定義される疾患または障害の処置方法。
【請求項71】
処置が一つまたは複数のさらなる治療薬を投与することを含む、請求項70記載の方法。
【請求項72】
一価抗体が産生されるように、請求項69記載の核酸構築物を含む宿主細胞を培養する段階、および細胞培養物から該一価抗体を回収する段階を含む、前記請求項1〜56のいずれか一項記載の一価抗体の調製方法。
【請求項73】
原核細胞、例えば大腸菌(E. coli)細胞、または真核細胞、例えば哺乳動物細胞、真菌細胞、もしくは植物細胞である、請求項69記載の核酸を含む宿主細胞。
【請求項74】
請求項69記載の核酸構築物を含む非ヒトトランスジェニック動物。
【請求項1】
(i) 選択された抗原特異的抗体の可変領域または該領域の抗原結合部、ならびに
(ii) CH2およびCH3領域を含む、免疫グロブリンのCH領域またはそのフラグメントであって、ヒンジ領域に対応する領域、および、免疫グロブリンがIgG4サブタイプでない場合には、CH領域の他の領域、例えばCH3領域が、ポリクローナルヒトIgGの存在下で、同一のCH領域とのジスルフィド結合または同一のCH領域との他の共有結合もしくは安定な非共有結合性の重鎖間結合を形成する能力のあるアミノ酸残基を全く含まないように改変されている、CH領域またはそのフラグメント
を含む一価抗体であって、
かつ、抗体の配列がN-結合型グリコシル化のアクセプター部位を全く含まないように改変されている、一価抗体。
【請求項2】
前記可変領域および前記CH領域からなる、請求項1記載の一価抗体。
【請求項3】
可変領域がVH領域である、請求項1または2記載の一価抗体。
【請求項4】
可変領域がVL領域である、請求項1または2記載の一価抗体。
【請求項5】
CL領域を含まない、前記請求項1、3、または4のいずれか一項記載の一価抗体。
【請求項6】
重鎖が、
(i)選択された抗原特異的抗体のVH領域、または該領域の抗原結合部、および
(ii)N-結合型グリコシル化のアクセプター部位を全く含まないように改変されている請求項1に定義されたCH領域
を含み、かつ軽鎖が、
(i)選択された抗原特異的抗体のVL領域、または該領域の抗原結合部、および
(ii)IgG1サブタイプの場合には、ポリクローナルヒトIgGの存在下で、同一のCL領域とのジスルフィド結合、または同一のCL領域との他の共有結合を形成する能力のあるアミノ酸を全く含まないように改変されている、CL領域
を含む、
重鎖および軽鎖を含む請求項1記載の一価抗体。
【請求項7】
CH1領域を含む、前記請求項のいずれか一項記載の一価抗体。
【請求項8】
IgG1、IgG2、IgG3、IgG4、IgA、またはIgD抗体、例えばIgG1、IgG2、もしくはIgG4抗体である、前記請求項のいずれか一項記載の一価抗体。
【請求項9】
ヒト抗体である、前記請求項のいずれか一項記載の一価抗体。
【請求項10】
SEQ ID NO: 19に示されるCH3領域を含むが、CH3領域は、一つまたは複数の以下のアミノ酸置換が行われるように改変されている、前記請求項のいずれか一項記載の一価抗体:238位のArg(R)がGln(Q)により置換されている;239位のAsp(D)がGlu(E)により置換されている;249位のThr(T)がAla(A)により置換されている;251位のLeu(L)がAla(A)により置換されている;251位のLeu(L)がVal(V)により置換されている;288位のPhe(F)がAla(A)により置換されている;288位のPhe(F)がLeu(L)により置換されている;290位のTyr(Y)がAla(A)により置換されている;292位のLys(K)がArg(R)により置換されている;292位のLys(K)がAla(A)により置換されている;302位のGln(Q)がGlu(E)により置換されている;および328位のPro(P)がLeu(L)により置換されている。
【請求項11】
292位のLys(K)がArg(R)により置換されている、請求項10記載の一価抗体。
【請求項12】
SEQ ID NO: 19に示されるCH1および/またはCH2領域をさらに含むが、ただしCH2領域はN-結合型グリコシル化のアクセプター部位を全く含まないように改変されている、前記請求項10〜11のいずれか記載の一価抗体。
【請求項13】
SEQ ID NO: 18に示されるアミノ酸配列を有するカッパCL領域を含むが、該配列は、106位の末端システイン残基が別のアミノ酸残基で置換されるかまたは欠失するように改変されている、前記請求項1、3、4、または6〜12のいずれか一項記載の一価抗体。
【請求項14】
SEQ ID NO: 17に示されるアミノ酸配列を有するラムダCL領域を含むが、該配列は、104位のシステイン残基が別のアミノ酸残基で置換されるか欠失するように改変されている、前記請求項1、3、4、または6〜12のいずれか一項記載の一価抗体。
【請求項15】
SEQ ID NO: 19に示されるCH1領域を含むが、CH1領域は、14位のSer(S)がシステイン残基により置換されるように改変されている、前記請求項のいずれか一項記載の一価抗体。
【請求項16】
SEQ ID NO: 20に示されるCH3領域を含むが、CH3領域は、一つまたは複数の以下のアミノ酸置換が行われるように改変されている、前記請求項1〜9のいずれか一項記載の一価抗体:234位のArg(R)がGln(Q)により置換されている;245位のThr(T)がAla(A)により置換されている;247位のLeu(L)がAla(A)により置換されている;247位のLeu(L)がVal(V)により置換されている;276位のMet(M)がVal(V)により置換されている;284位のPhe(F)がAla(A)により置換されている;284位のPhe(F)がLeu(L)により置換されている;286位のTyr(Y)がAla(A)により置換されている;288位のLys(K)がArg(R)により置換されている;288位のLys(K)がAla(A)により置換されている;298位のGln(Q)がGlu(E)により置換されている;および324位のPro(P)がLeu(L)により置換されている。
【請求項17】
288位のLys(K)がArg(R)により置換されている、請求項16記載の一価抗体。
【請求項18】
SEQ ID NO: 20に示されるCH1および/またはCH2領域をさらに含むが、ただしCH2領域はN-結合型グリコシル化のアクセプター部位を全く含まないように改変されている、前記請求項16〜17のいずれか記載の一価抗体。
【請求項19】
SEQ ID NO: 21に示されるCH3領域を含むが、CH3領域は、一つまたは複数の以下のアミノ酸置換が行われるように改変されているが、ただしCH3領域はN-結合型グリコシル化のアクセプター部位を全く含まないように改変されている、前記請求項1〜9のいずれか一項記載の一価抗体:285位のArg(R)がGln(Q)により置換されている;296位のThr(T)がAla(A)により置換されている;298位のLeu(L)がAla(A)により置換されている;298位のLeu(L)がVal(V)により置換されている;314位のSer(S)がAsn(N)により置換されている;322位のAsn(N)がLys(K)により置換されている;327位のMet(M)がVal(V)により置換されている;335位のPhe(F)がAla(A)により置換されている;335位のPhe(F)がLeu(L)により置換されている;337位のTyr(Y)がAla(A)により置換されている;339位のLys(K)がArg(R)により置換されている;339位のLys(K)がAla(A)により置換されている;349位のGln(Q)がGlu(E)により置換されている;352位のIle(I)がVal(V)により置換されている;365位のArg(R)がHis(H)により置換されている;366位のPhe(F)がTyr(Y)により置換されている;および375位のPro(P)がLeu(L)により置換されている。
【請求項20】
339位のLys(K)がArg(R)により置換されている、請求項19記載の一価抗体。
【請求項21】
SEQ ID NO: 21に示されるCH1および/またはCH2領域をさらに含むが、ただしCH22領域はN-結合型グリコシル化のアクセプター部位を全く含まないように改変されている、前記請求項19〜20のいずれか記載の一価抗体。
【請求項22】
SEQ ID NO: 16に示されるCH3領域を含むが、CH3領域は、一つまたは複数の以下のアミノ酸置換が行われるように改変されている、前記請求項1〜6または8または9のいずれか一項記載の一価抗体:234位のThr(T)がAla(A)により置換されている;236位のLeu(L)がAla(A)により置換されている;236位のLeu(L)がVal(V)により置換されている;273位のPhe(F)がAla(A)により置換されている;273位のPhe(F)がLeu(L)により置換されている;275位のTyr(Y)がAla(A)により置換されている。
【請求項23】
SEQ ID NO: 16に示されるCH3領域を含む、前記請求項1〜9のいずれか一項記載の一価抗体。
【請求項24】
225位のGlu(E)がAla(A)により置換されている、請求項23記載の一価抗体。
【請求項25】
234位のThr(T)がAla(A)により置換されている、請求項23〜24のいずれか記載の一価抗体。
【請求項26】
236位のLeu(L)がAla(A)により置換されている、請求項23〜25のいずれか一項記載の一価抗体。
【請求項27】
236位のLeu(L)がVal(V)により置換されている、請求項23〜25のいずれか一項記載の一価抗体。
【請求項28】
236位のLeu(L)がGlu(E)により置換されている、請求項23〜25のいずれか一項記載の一価抗体。
【請求項29】
236位のLeu(L)がGly(G)により置換されている、請求項23〜25のいずれか一項記載の一価抗体。
【請求項30】
238位のLys(K)がAla(A)により置換されている、請求項23〜29のいずれか一項記載の一価抗体。
【請求項31】
267位のAsp(D)がAla(A)により置換されている、請求項23〜30のいずれか一項記載の一価抗体。
【請求項32】
273位のPhe(F)がAla(A)により置換されている、請求項23〜31のいずれか一項記載の一価抗体。
【請求項33】
273位のPhe(F)がLeu(L)により置換されている、請求項23〜31のいずれか一項記載の一価抗体。
【請求項34】
273位のPhe(F)がAsp(D)により置換され、かつ/または275位のTyr(Y)がGlu(E)により置換されている、請求項23〜31のいずれか一項記載の一価抗体。
【請求項35】
273位のPhe(F)がThr(T)により置換され、かつ/または275位のTyr(Y)がGlu(E)により置換されている、請求項23〜31のいずれか一項記載の一価抗体。
【請求項36】
275位のTyr(Y)がAla(A)により置換されている、請求項23〜33のいずれか一項記載の一価抗体。
【請求項37】
SEQ ID NO: 16に示されるCH2領域をさらに含むが、118位のThr(T)がGln(Q)により置換され、かつ/または296位のMet(M)がLeu(L)により置換されている、請求項23〜36のいずれか一項記載の一価抗体。
【請求項38】
SEQ ID NO: 16に示されるCH2領域をさらに含むが、以下の置換のうちの一つ、二つまたは三つ全てが行われている、請求項23〜37のいずれか一項記載の一価抗体:120位のMet(M)がTyr(Y)により置換されている;122位のSer(S)がThr(T)により置換されている;および124位のThr(T)がGlu(E)により置換されている。
【請求項39】
SEQ ID NO: 16に示されるCH2領域をさらに含むが、302位のAsn(N)がAla(A)により置換されている、請求項23〜38のいずれか一項記載の一価抗体。
【請求項40】
SEQ ID NO: 16に示されるCH2領域をさらに含むが、302位のAsn(N)がAla(A)により置換され、かつ175位のThr(T)がAla(A)により置換され、かつ248位のGlu(E)がAla(A)により置換されている、請求項23〜39のいずれか一項記載の一価抗体。
【請求項41】
CH領域が、全てのシステイン残基が欠失するかまたは他のアミノ酸残基で置換されるように改変されている、前記請求項のいずれか一項記載の一価抗体。
【請求項42】
CH領域が、ヒンジ領域のシステイン残基が非荷電極性側鎖または非極性側鎖を有するアミノ酸残基で置換されるように改変されている、請求項41記載の一価抗体。
【請求項43】
SEQ ID NO: 14のCH配列のアミノ酸106および109に対応するアミノ酸が欠失しているヒトIgG4である、前記請求項1〜9または22〜41のいずれか一項記載の一価抗体。
【請求項44】
SEQ ID NO: 14の配列のアミノ酸残基106および109に対応するアミノ酸残基のうちの一つがシステイン以外のアミノ酸残基によって置換され、かつSEQ ID NO: 14の配列のアミノ酸残基106および109に対応するアミノ酸残基のもう一方が欠失している、ヒトIgG4である、前記請求項1〜9または22〜41のいずれか一項記載の一価抗体。
【請求項45】
少なくともSEQ ID NO: 14のCH配列のアミノ酸残基106〜109に対応するアミノ酸残基が欠失しているヒトIgG4である、前記請求項1〜9または22〜41のいずれか一項記載の一価抗体。
【請求項46】
少なくともSEQ ID NO: 14の配列のアミノ酸残基99〜110に対応するアミノ酸残基が欠失しているヒトIgG4である、前記請求項1〜9または22〜41のいずれか一項記載の一価抗体。
【請求項47】
CH領域が、請求項1〜9または22〜41のいずれか一項において指定された任意の変異以外はSEQ ID NO: 16のアミノ酸配列を含むが、ただしCH2領域はN-結合型グリコシル化のアクセプター部位を全く含まないように改変されている、前記請求項1〜9または22〜41のいずれか一項記載の一価抗体。
【請求項48】
CH領域がヒンジ領域全体が欠失するように改変されているヒトIgG4である、前記請求項1〜9または22〜41のいずれか一項記載の一価抗体。
【請求項49】
CH2領域中のN-結合型グリコシル化のNSTアクセプター部位が、GST、MST、CSE、DSE、DSP、ESP、GSP、HSE、NSE、PSP、およびSSEからなる群より選択される配列に改変されている、前記請求項のいずれか一項記載の一価抗体。
【請求項50】
配列がGST、NSE、DSE、HSE、およびSSEからなる群より選択される、請求項49記載の一価抗体。
【請求項51】
配列がGSTである、請求項49記載の一価抗体。
【請求項52】
インビボで4 mg/kgの用量でヒトまたはSCIDマウスに投与された時に、7日間を超える期間、10μg/mlを超える血漿濃度を有する、前記請求項のいずれか一項記載の一価抗体。
【請求項53】
実施例52に開示される方法によって決定される血漿クリアランスであって、一価抗体として同一の可変領域を有するF(ab')2フラグメントの血漿クリアランスより10倍超遅い血漿クリアランスを有する、前記請求項のいずれか一項記載の一価抗体。
【請求項54】
インビボでヒトまたはSCIDマウスに投与された時に、少なくとも5日間、例えば少なくとも14日間、例えば5日間から21日間までの血清半減期を有する、前記請求項のいずれか一項記載の一価抗体。
【請求項55】
10-7 Mまたはそれ以下、例えば10-8 Mまたはそれ以下の解離定数(kd)で標的に結合し、該標的は以下から選択される、前記請求項のいずれか一項記載の一価抗体: エリスロポエチン、βアミロイド、トロンボポエチン、インターフェロン-α(2aおよび2b)、インターフェロン-β(1b)、インターフェロン-γ、TNFR I(CD120a)、TNFR II(CD120b)、IL-1Rタイプ1(CD121a)、IL-1Rタイプ2(CD121b)、IL-2、IL2R(CD25)、IL-2R-β(CD123)、IL-3、IL-4、IL-3R(CD123)、IL-4R(CD124)、IL-5R(CD125)、IL-6R-α(CD126)、IL-6R-β(CD130)、IL-10、IL-11、IL-15BP、IL-15R、IL-20、IL-21、TCR可変鎖、RANK、RANK-L、CTLA4、CXCR4R、CCR5R、TGF-β1,TGF-β2、TGF-β3、G-CSF、GM-CSF、MIF-R(CD74)、M-CSF-R(CD115)、GM-CSFR(CD116)、可溶性FcRI、sFcRII、sFcRIII、FcRn、第VII因子、第VIII因子、第IX因子、VEGF、VEGFxxxb、抗精神病薬、抗うつ薬、抗パーキンソン病薬、抗発作薬、神経筋遮断薬、抗てんかん薬、副腎皮質ステロイド、インスリン、インスリンの調節に関与するタンパク質または酵素、インクレチン(GIPおよびGLP-1)またはエクセナチドおよびシタグリプチンのようなインクレチン作用模倣薬、甲状腺ホルモン、成長ホルモン、ACTH、エストロゲン、テストステロン、抗利尿ホルモン、利尿剤、ヘパリンおよびEPOのような血液製剤、β遮断薬、細胞毒性薬、抗ウイルス薬、抗菌薬、抗真菌薬、抗寄生虫薬、抗凝固薬、抗炎症薬、抗喘息薬、抗COPD薬、バイアグラ、アヘン製剤、モルヒネ、ビタミン(保存のためのビタミンCのような)、LHおよびFSHのような妊娠に関与するホルモン、性転換に関与するホルモン、避妊薬、ならびに抗体。
【請求項56】
10-7 Mまたはそれ以下、例えば10-8 Mまたはそれ以下の解離定数(kd)で標的に結合し、該標的はVEGF、c-Met、CD20、CD38、IL-8、CD25、CD74、FcalphaRI、FcepsilonRI、アセチルコリン受容体、fas、fasL、TRAIL、肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルスのエンベロープE2、組織因子、組織因子および第VII因子の複合体、EGFr、CD4、ならびにCD28から選択される、前記請求項1〜54のいずれか一項記載の一価抗体。
【請求項57】
細胞毒、化学療法薬、免疫抑制剤、または放射性同位元素のような治療的部分にコンジュゲートされた、前記請求項のいずれか一項記載の一価抗体。
【請求項58】
前記請求項のいずれか一項記載の一価抗体および一つまたは複数の薬学的に許容される賦形剤、希釈剤、または担体を含む薬学的組成物。
【請求項59】
一つまたは複数のさらなる治療薬をさらに含む、請求項58記載の薬学的組成物。
【請求項60】
医薬として使用するための前記請求項1〜57のいずれか一項記載の一価抗体。
【請求項61】
癌、炎症状態、または自己免疫障害の処置において使用するための、前記請求項1〜57のいずれか一項記載の一価抗体。
【請求項62】
望ましくない血管新生を含む障害の処置において使用するための、前記請求項1〜57のいずれか一項記載の一価抗体。
【請求項63】
抗体の投与の効果を達成するためには免疫系媒介性の活性が必要ないかまたは望ましくなく、かつ該抗体が抗原に特異的に結合する、特定の標的に対する抗体の投与により処置可能である疾患または障害の処置において使用するための、前記請求項1〜57のいずれか一項記載の一価抗体。
【請求項64】
抗原の多量体化が望ましくない免疫複合体を形成し得、かつ抗体が該抗原に特異的に結合する、可溶性抗原を遮断するかまたは阻害することによって処置可能である疾患または障害の処置において使用するための、前記請求項1〜57のいずれか一項記載の一価抗体。
【請求項65】
受容体が該受容体の二量体化によって活性化され得、かつ抗体が該受容体に特異的に結合する、細胞膜結合型受容体を遮断するかまたは阻害することによって処置可能である疾患または障害の処置において使用するための、前記請求項1〜57のいずれか一項記載の一価抗体。
【請求項66】
処置が一つまたは複数のさらなる治療薬を投与することを含む、前記請求項1〜57のいずれか一項記載の一価抗体。
【請求項67】
前記請求項61〜66のいずれか一項に定義される疾患または障害の処置のための医薬の調製における、前記請求項1〜57のいずれか一項記載の一価抗体の使用。
【請求項68】
診断薬としての、前記請求項1〜57のいずれか一項記載の一価抗体の使用。
【請求項69】
前記請求項1〜56のいずれか一項記載の一価抗体をコードする核酸構築物。
【請求項70】
治療的有効量の、前記請求項1〜57のいずれか一項記載の一価抗体、請求項58記載の薬学的組成物、または請求項69記載の核酸構築物を、そのような処置を必要とする被験体へ投与する段階を含む、前記請求項61〜66のいずれか一項に定義される疾患または障害の処置方法。
【請求項71】
処置が一つまたは複数のさらなる治療薬を投与することを含む、請求項70記載の方法。
【請求項72】
一価抗体が産生されるように、請求項69記載の核酸構築物を含む宿主細胞を培養する段階、および細胞培養物から該一価抗体を回収する段階を含む、前記請求項1〜56のいずれか一項記載の一価抗体の調製方法。
【請求項73】
原核細胞、例えば大腸菌(E. coli)細胞、または真核細胞、例えば哺乳動物細胞、真菌細胞、もしくは植物細胞である、請求項69記載の核酸を含む宿主細胞。
【請求項74】
請求項69記載の核酸構築物を含む非ヒトトランスジェニック動物。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
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【図16】
【図17】
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【図19】
【図20】
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【図29】
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【図32】
【図33】
【図34】
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【図36】
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【図39】
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【図39】
【公表番号】特表2010−527621(P2010−527621A)
【公表日】平成22年8月19日(2010.8.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−509680(P2010−509680)
【出願日】平成20年5月30日(2008.5.30)
【国際出願番号】PCT/DK2008/050124
【国際公開番号】WO2008/145137
【国際公開日】平成20年12月4日(2008.12.4)
【出願人】(507316398)ゲンマブ エー/エス (18)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成22年8月19日(2010.8.19)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年5月30日(2008.5.30)
【国際出願番号】PCT/DK2008/050124
【国際公開番号】WO2008/145137
【国際公開日】平成20年12月4日(2008.12.4)
【出願人】(507316398)ゲンマブ エー/エス (18)
【Fターム(参考)】
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