説明

別個のデータポートを介する周辺機器を操作する装置及び方法

プリンタ等周辺機器は、別のデータポートでデータ受信するように操作される。第1ポートは第1プロトコルによりフォーマットされたデータを受信する。第2ポートは第2プロトコルによりフォーマットされたデータを受信する。第1プロセッサ(100)は周辺機器と関連付けられ、第2プロセッサ(104)は第2ポートと関連付けられる。スイッチ(102)は、(1)第1ポートからの第1データ、及び(2)第2プロセッサにより処理された後の第2ポートからの第2データを受信するように適合される。スイッチ(102)は周辺機器の操作に使用する第1プロセッサに、第1データ又は第2データを結びつけるために、第2ポートを介して受信したコマンドに応答するように操作される。新しいファームウェアをコマンドに応答して第2ポートを介し、周辺機器にダウンロードすることができる。コマンドは第1プロセッサ(100)の別のポートにより第1プロセッサ(100)、及び第2プロセッサ(104)と共有するメモリ(36)と通信することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般にプリンタに関し、より詳細にはユーザ端末においてプリンタを駆動する方法に関するものである。係るプリンタは、特に、ゲーム機、自動販売機、販売時点情報管理(POS)端末、交通チケット販売機、娯楽チケット販売機などでの使用に適するものである。
【背景技術】
【0002】
チケットプリンタは、様々な用途に使用される。そのような一つ用途は、抽選端末、スロットマシン、および他の自動賭博(self-service wagering)または取引(例えば、列車乗車券、入場券、航空券)装置に使用される符号化されたチケットまたはバウチャを印刷することである。本開示と添付の特許請求の範囲において、用語「バウチャ」は、実質的な金銭的価値を有し(または、有する可能性があり)、偽造を防ぐためのセキュリティを確保した技術を使用して印刷されなければならないチケットなどの印刷文書を意味するために使用される。用語「クーポン」は、あってもごく僅かな金銭的価値しかなく、バウチャに必要なほど高度なセキュリティを使用せずに印刷することができる文書を指すために使用される。セキュリティを確保した技術を使用してクーポンを印刷してもよいが、セキュリティレベルは、一般に、バウチャと関連して使用される技術より低いことは理解されたい。
【0003】
例えば、カジノや競馬場などで利用される、現金を使用しないゲーミングシステムなどの自動端末で使用するために、様々なプリンタシステムが提案されてきた。そのようなシステムでは、例えばトークン、現金、デビットカード、クレジットカードなどの代わりに、ゲーム利用者が使用するためのバウチャが印刷される。そのような自動端末は、中央システムコントローラ(CSC)によって、ネットワークを介して制御されてもよく、あるいは少なくとも部分的に制御されてもよい。CSCは、端末と同じ場所にあってもよく、または離れた場所にあってもよい。離れた場所にあるCSCが、複数の施設(様々なカジノ、競馬場、宝くじ売り場など)にある様々な数の端末にサービスを提供する場合がある。
【0004】
端末を使用する施設では、端末プリンタがバウチャ以外のものを印刷する機能を備えていることを望む場合がある。例えば、その施設において使用するクーポンの印刷が求められる場合ある。そのようなクーポンとしては、例えばその施設において無料又は割引の食物を提供するものである。また、様々なマーケティング、広告、販売促進の目的を達成するために、将来のイベントの特別値引き、新しい製品とサービスの広告、無料または割引駐車、ホテルルームのアップグレード、旅行および娯楽促進、コンテスト参加など、他のタイプのクーポンも考えられる。
【0005】
既に市場にあるほとんどの端末では、施設管理者が端末のプリンタ部分にアクセスしてバウチャと別(バウチャと無関係でもよい)の特別のクーポンを印刷する方法がない。そのような機能を提供するために、ベンダは、クーポンを印刷することができる新しい型の端末を提示した。これらの新しい端末は、端末プリンタがバウチャとクーポンとの印刷を可能にするために独自仕様のソフトウェア、ハードウェアおよび/又はプロトコルの使用を必要としている。クーポンの印刷は、その要求があったときに、バウチャに使用されるセキュリティの処理チャンネルにより扱われ、バウチャは、より厳格なアクセス制御とセキュリティ要件に従うようになっている。この解決策は、新しい端末の購入を必要とするため、多くの施設では許容できない。そのような端末を数百台も有する施設では、この解決策には法外なコストがかかるからである。
【0006】
この特許出願で特許権を主張する対応した分野において開示されたものの中には、今ある端末でクーポンを印刷するための、より費用効率がよい方法を施設に提供するものがある。開示されたシステムは、既存する端末の集団を置き換えるという必要性を打開するものである。端末(例えば、賭博用端末、POS端末、又は他の消費者の端末)の内部にあるコントローラ(例えば、セキュリティ用コントローラ)が、バウチャを印刷するために、端末プリンタと通信可能となっており、さらには端末の外部に位置するCSCが、クーポンと他の文書を印刷する内臓型の端末プリンタと通信可能となっている。
【0007】
本発明は、例えば、プリンタ等の周辺機器に追加的な機能を与えるものである。特に本発明は、周辺機器にある別個のポートを介して、CSC又はローカルコンピュータ(例えば、専門家のノートパソコン)から、例えば端末ファームウェアの最新プリンタにダウンロードが可能となっている。例えば、周辺機器がプリンタの場合には、USBポートがそのようなダウンロードに適合するように発明により与えられる。専門家はUSBポートにより携帯用デバイス(例えば、ノートパソコン、携帯端末、タブレットコンピュータ、フラッシュメモリ、又は同種のもの)を差込み、新しいソフトウェア又はファームウェアをプリンタに与えることができる。
【0008】
データ通信プロトコル、例えば、RS−232、ネットプレックス(Netplex)、USB、I2C規格を提供するための2個又はそれ以上の別個のポートをプリンタが有する場合がある。これらプロトコルのそれぞれは、以下で詳述するように、当業界では周知のものである。例えば、ネットプレックスポートによりプリンタにデータを提供し、新規なファームウェア又は他のデータをUSBポートによりそのプリンタにダウンロードできるようにする場合には、機構が二つのポート間においての切り替えを行うようになっている必要がある。
【0009】
USBのようないくつかのプロトコルは、信号を確実に通信するために、特殊化そして又は専用化されたケーブルを要求する。USB信号を提供するのに必要なケーブルは、既存する周辺機器、例えば賭博端末(スロットマシーンなど)、チケット販売機、POS端末などのプリンタに、提供されていないかもしれない。新規なモデルによって導入されたプリンタの集団に入れ替えるよりも、むしろ既存のプリンタ使用することが熱望されているので、既存のプリンタがUSBのような新しいプロトコルをサポートするのに必要なケーブルを有していないとき、なおさらこのような手段を提供することは有利となるはずである。例えば、既存のプリンタは、USB信号を除いて、ネットプレックス、RS−232そしてI2Cを受信するように設定されているかもしれない。そのようなプリンタは、さらにまたUSB信号を受信できるようにされていると有利であり、特にUSBポートにより新規なファームウェアをダウンロードする目的の場合は特にそうである。もしプリンタが前もってネットプレックスのような他のモードであるとき、USBポートから信号がきたらプリンタをUSB受信モードに切り替える方法を提供するのは、さらに有利なものとなる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は、上記利点と、さらなる利点を備えた方法、装置およびシステムを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明によれば、周辺機器を操作するための方法及び装置が提供される。周辺機器コマンドは、第1のポートにおいて、第1のプロトコルにより受信される。周辺機器ファームウェアは、第2のポートにおいて、第2のプロトコルにより受信される。データは、周辺機器に対するものであり、第2のポートで受信されたコマンドに応答するために第1のポート又は第2のポートから周辺機器に至るものである。周辺機器は、例えば、プリンタ、ゲーム機や販売時情報管理のプリンタを含むことができる。
【0012】
図示された実施例では、第1のポートはRS−232又はネットプレックスのいずれかによるデータを受信し、第2のポートはUSBによるデータを受信する。前記プリンタに関連する第1のプロセッサに、シリアルデータが、入力される。第2のポートに関連する第2のプロセッサには、第2のポートからのUSBデータが受信され、USBデータが入力される。第2のプロセッサで受信されたUSBデータは、シリアルRS−232にフォーマットされたデータに変換される。
【0013】
データ指令データの段階は、(1)第1のポートからのデータ、又は(2)第2のポートで受信されたUSBデータから変換されたシリアルRSー232にフォーマットされたデータのいずれかを、コマンドに応答して第1のプロセッサのシリアル入力データに結合することを含んでもよい。そのコマンドは、前記第2のプロセッサから受信したUSBデータによるものである。
【0014】
第1のプロセッサは、またI2Cデータポートを有してもよい。そのような実施例において、共有メモリを、第1と第2のプロセッサに提供することができ、そしてコマンドは、共有メモリに記録される。共有メモリからのコマンドを、I2Cデータポートを介して、第1のプロセッサに伝達することができる。第1のプロセッサは、前記コマンドにより、前記第1のポートで受信されたプロトコルによるデータの受け入れ、又は前記第2のプロセッサにより提供されたシリアルRS−232のフォーマットによるデータの受け入れができるように設定可能である。
【0015】
別個のデータポートからのデータを受信する周辺機器を操作するための装置が開示されている。装置は、第1のプロトコルに従ってフォーマットされたデータを受信する第1のポートと、第2のプロトコルに従ってフォーマットされたデータを受信する第2のポートとを含んでなるものとすることができる。第1及び第2のプロセッサが提供されている。第1のプロセッサは、周辺機器と関連付けられている。第2のプロセッサは、第2のポートに関連付けられている。スイッチ(例えば、マルチプレクサ:(MULTIPLEXER))は、(1)第1のポートからの第1のデータ、及び(2)第2のプロセッサによる処理の後に、第2のポートからの第2のデータを受信するように適合されている。スイッチは、第1のデータ、もしくは第2のデータを周辺機器を操作するのに使用する前記第1のプロセッサに結合させるため、第2のポートを介して受信したコマンドに応答して操作されるようになっている。
【0016】
周辺機器は、例えばプリンタ、ゲーム機プリンタや、販売時点管理端末用プリンタなどを含むことができる。
【0017】
図示された実施例では、第1のポートはRS−232又はネットプレックスプロトコルのいずれかによるデータを受信し、第2のポートはUSBプロトコルによるデータを受信する。第2のプロセッサは、第2のポートからのUSBプロトコルデータを、シリアルRS−232にフォーマットされたデータに変換することにより、第2のデータとして提供する。第1のプロセッサはシリアルデータが入力されており、スイッチは第1又は第2のデータを前記シリアルデータに結合させる。
【0018】
第1のプロセッサは、またI2Cデータポートを備えることができる。コマンドを記録するために、共有メモリを第1又は第2のプロセッサに提供するようになっている。コマンドは、I2Cデータポートを介して、共有メモリから第1のプロセッサに伝達されるようになっている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
本発明は、コンピュータ周辺機器、例えばゲーム機プリンタ、POS端末プリンタの操作に関するものである。より詳細には、本発明は、プリンタ又は周辺機器がネットプレックスやRS−232などの第1のプロトコルによるコマンドや、USBのような第2のプロトコルによるファームウェア又は他のデータを受信可能とするインターフェースに関するものである。プリンタなどの周辺機器は、ゲーム機(例えば、スロットマシン、抽選端末)、自動販売機、自動チケット販売端末、POS端末などの顧客が操作する端末内にあるようにできる。ゲーム機の実施例において、ローカルコントローラは、しばしば「ゲームコントローラ」と呼ばれるゲーム機の一部分を構成するように提供されることがある。そのような実施例では、システムコントローラは、しばしば「ゲーム管理ユニット」と呼ばれる中央システムコントローラを構成するように提供されることがある。通常、ローカルコントローラは、顧客にバウチャとクーポンを提供する端末の一部であり、中央システムコントローラは、リモート装置であり、端末が配置された施設と同じ施設内にあってもよく、異なる施設内の実質的に任意の場所にあってもよいものである。
【0020】
開示した実施例の様々な要素間で信号を通信する際に使用される様々な周知の規格について述べる。この周知の規格には、RS−232、USB、ネットプレックス、I2C規格がある。RS−232は、データ端末装置とデータ通信装置の間のインターフェースを提供する周知の規格であり、シリアルバイナリデータ交換が使用される。ネットプレックスは、米国ネバダ州リノのInternational Game Technologyによって開発された規格で、中央システムと周辺機器の間の分岐シリアル通信リンクを提供し、情報を転送し周辺機器の制御を可能にするために使用される。ユニバーサルシリアルバス(USB:Universal Serial Bus)は、USB−IF(Implementers Forum )によって開発された接続仕様である。USBは、コンピュータの外部の周辺機器を接続するために使用され、特定の装置に必要なカードを取付けるためにコンピュータケースを開ける不便さをなくす。I2C、又は2ワイヤ通信は、Phillips Semiconductorによって開発された同期シリアル通信の一形態である。
【0021】
本明細書で開示するインターフェースは、バウチャとクーポンの両方を提供するために独自の端末を購入しなければならないとする先行技術のシステムの欠点を克服するものである。そのような先行技術のシステムを図1に示す。この図では、ゲームコントローラ14からのコマンドに応じてバウチャとクーポンを印刷する端末プリンタ10が提供される。ゲームコントローラ14は、プリンタに対応するプロトコル12を使用してプリンタ10に印刷コマンドを提供する。例えば、プロトコル12は、データ伝送技術では周知のRS−232又はネットプレックスプロトコルのいずれかとすることができる。
【0022】
図1に示す先行技術の実施例では、ゲームコントローラ14は、ゲーム機に含まれている独自の装置である。ゲームコントローラは、プリンタ、コインディスペンサ、紙幣識別装置、リール(スロットマシン用)を含む基本的なゲーム機のハードウェアを制御し、システムインターフェース16を介して中央システムコントローラから得られたシリアル番号を使ってチケットデータを生成する。システムインターフェースは、中央システムコントローラ及びゲームコントローラと通信する。システムインターフェースは、中央システムコントローラからチケットシリアル番号を取得し、その番号をゲームコントローラに提供する。また、システムインターフェースは、プレーヤを追跡する役割をし、ゲーム機カードの読み取りと表示を制御する。
【0023】
そのような特定のゲーム機製造業者はそれぞれ、一般に、独自のゲームコントロール技術を有し、そのような技術は、セキュリティと競合のために秘密にされている。プリンタを駆動するゲームコントローラの独自の性質により、顧客は、クーポンなどの他の文書を印刷するために、プリンタに直接アクセスすることができない。また、クーポン印刷が今日のゲーム機で行われる場合、その印刷は、独自のゲームコントローラによってのみ提供されるものであり、これはゲーム機製造業者の協力によりもたらされることを意味する。特に、顧客がクーポン印刷をしたい場合、ゲーム機の製造業者は、ゲームコントローラ14で印刷する技術を提供しなければならない。これにより製造業者は、現在のゲーム機をアップグレードするための追加料金を課し、あるいはクーポン印刷機能を備えた新しいゲーム機の購入を、可能とすることができる。
【0024】
少なくともゲーム機製造業社のうち一社は、新規なモデル端末を提供した。このモデル端末は、通信路18を介してゲーム機システムインターフェース16と中央システムコントローラが通信できるように、クーポン情報の入力ができるようになっている。通信路18は、例えば、専用ネットワーク(有線及び/又は無線)やインターネットからなることができる。システムインターフェース16は、経路15を介してクーポン情報を独自のゲームコントローラ14に渡し、ゲームコントローラ14は、必要に応じてその情報を変換して、端末プリンタ10に提供されるクーポン印刷コマンドを生成する。ゲームコントローラ14だけがプリンタと通信するので、クーポンの印刷を達成する独自のゲームコントローラ技術の使用を回避する方法はない。従って、ゲーム機を所有する施設(例えば、カジノ)は、ゲーム機が印刷するように既に設計されているバウチャに加え、クーポンを印刷する機能を提供するために、ゲーム機製造業者に完全に依存する。
【0025】
図2は本発明による一実施例を示し、この実施例では、ゲーム機製造業者に依存することなくクーポンを印刷することができる。図2の実施例では、プリンタインターフェース23は、システムインターフェース26、ゲームコントローラ24及びプリンタ20の間に与えられる。中央システムコントローラからの情報(印刷される特定のクーポンを定義する情報を任意に含む)は、通信路28(通信路18と同様)を介してシステムインターフェース26に提供される。システムインターフェースは、中央システムコントローラから受け取ったデータを、経路29(図1の経路15と同様)を介して、従来方式どおりゲームコントローラ24に渡す。ゲームコントローラ24からの出力として提供される従来のデータは、例えば、RS−232やネットプレックスなどのゲームコントローラによって使用される通常のプロトコルにより、経路25を介してプリンタインターフェース23に通信される(「プロトコルA」)。また、中央システムコントローラから受け取ったデータは、I2Cなどの適切なプロトコルにより経路27を介して、システムインターフェース26からプリンタインターフェース23に直接通信される(「プロトコルB」)。プリンタ情報をシステムインターフェース26からプリンタインターフェース23に送るために様々な異なるプロトコルのどれも使用できることを理解されたい。実際、本発明の利点の1つは、システムインターフェースとプリンタインターフェースとの間の通信が、ゲームコントローラとプリンタインターフェースとの間の通信と異なり、独自の通信でないということである。プロトコルAは、ゲーム製造業者により定義されるが、プロトコルBはそのように定義されていない。プロトコルBは、システムインターフェースが通信できる任意のプロトコルとすることができる。汎用プリンタインターフェース23を提供することによって、本発明は、中央システムコントローラからのクーポン情報を、ゲームコントローラ24を通し、かつその処理要件を受けることなく印刷することができる。
【0026】
プリンタインターフェース23は、ゲームコントローラ24からのデータ(例えば、バウチャ情報)又はシステムインターフェース26からのデータ(例えば、クーポン情報)を受け取った直後に、プリンタ20が使用可能かどうかを判定し、使用可能の場合は、受け取ったデータを、適切な形式でプリンタに通信するように処理する。次に、適切にフォーマットされたデータは、プリンタが受け取るように設計されたプロトコル(例えば、RS−232)を使用して、経路22を介してプリンタに送られる。プリンタインターフェースの操作は、図5と関連して後でより詳しく説明される。
【0027】
図3は、プリンタインターフェース23のハードウェアとソフトウェア/ファームウェア構成要素を示すブロック図である。プロセッサ30は、それぞれのドライバ33、34および/または35を介して、ゲームコントローラ24とシステムインターフェース26から受け取ったデータを処理する。ドライバ33は、例えば、ゲームコントローラからのネットプレックスプロトコルを使ってフォーマットされたデータを受け取るように構成されたネットプレックスドライバである。そのようなデータは、例えば、バウチャを印刷するのに必要なデータを含むことができる。代替として、ゲームコントローラは、RS−232プロトコルを使ってバウチャデータを提供するように構成されてもよく、その場合、データは、RS−232ドライバ34を使用してプロセッサ30によって受け取られ渡されることになる。クーポンデータは、例えばI2Cプロトコルを使用し、中央システムコントローラからシステムインターフェースを介してプロセッサ30に提供される。I2Cドライバ35は、システムインターフェースからのクーポンデータを処理し、それをプロセッサ30に渡す。
【0028】
ゲームコントローラとシステムインターフェースから受け取ったデータを、プリンタが必要な形式にデコードし変換する方法をプロセッサ30に指示するソフトウェアおよび/またはファームウェアが、EEPROM36とフラッシュメモリ31の1つまたは複数に記憶される。プロセッサ30によって計算された暫定値と当該技術分野で既知の他の一時的情報を記憶するためにSDRAM32が提供される。バウチャまたはクーポン情報は、印刷に適した形式にデコードされ変換された後で、RS−232ドライバ34を介してプリンタに通信される。プリンタに送られる前に、印字データを一時的にSDRAM32に記憶することができる。
【0029】
図4は、プリンタインターフェース23が端末プリンタに組み込まれている代替となる実施例のブロック図である。詳細には、図3に示したすべての要素を端末プリンタ40に組み込むことができる。プリンタ内に既にあるプリンタコントローラが、プリンタインタフェースプロセッサ30によって提供される機能の(全てではないが)多くを提供することができるので、そのような実施例は、図2に示す別個のプリンタインターフェースとするものに対して、経済的に代替となるものを提供することができる。また、プリンタインターフェースの要求に応えるために、プリンタ内に既にあるメモリを共用することもできる。このような実施例により、2つの別個のプロセッサと追加メモリが不要になる。
【0030】
図4に示したように、次に、図2と関連して検討したゲームコントローラとシステムインターフェースの間のすべての通信が、端末プリンタ40に直接渡される。プリンタインターフェース23と通信路22の機能は、プリンタ40自体と統合された同等な要素によって実行される。
【0031】
図5は、プリンタインターフェースの通信フローを示すフローチャートである。示した通信フローが、プリンタインターフェースの1つの可能な実施例の一例であり、他の実施例が可能であり本発明の意図された範囲に含まれることに注意されたい。
【0032】
図5のルーチンは、ボックス50から始まる。ボックス52で、ゲームコントローラとシステムインターフェースからの通信ポートの通信イベントが監視される。例えば、図2に示した実施例では、プリンタインターフェース23は、経路25を介したゲームコントローラ24からの通信を監視する。同様に、システムインターフェース26からの通信が経路27を介して監視される。ボックス54で通信イベント(例えば、プリンタへのメッセージ)が検出された場合、ボックス56で通信ソース(ゲームコントローラまたはシステムインターフェース)が判定される。
【0033】
システムインターフェースからプリンタメッセージが到着したと判定されたとき、メッセージはボックス56からボックス58に導かれ、プリンタが中央システムコントローラから受け取ったクーポンを印刷できるかどうかが決定される。印刷できない場合、後で再びメッセージを送信できるようにシステムインターフェースに使用状態信号が送られる(ボックス60)。次に、ルーチンは、ボックス52に示したように通信ポートを監視し続ける。
【0034】
ボックス58で、プリンタがクーポンを印刷できると判定された場合は、クーポンデータをシステムインターフェースから受け取り(ボックス62)、デコードし(ボックス64)、標準プリンタデータストリームに変換する(ボックス66)。標準プリンタデータストリームは、クーポンを印刷しようとしている特定のプリンタ(例えば、図2の端末プリンタ20または図4の端末プリンタ40)用にフォーマットされる。クーポンとバウチャを印刷するために異なるプリンタを提供することができるが、好ましい実施例は、両方の印刷に同じプリンタを使用することである。クーポン情報が、ボックス66に示したような標準プリンタデータストリームに変換された後で、その情報は、クーポンの印刷のためにプリンタに転送される(ボックス80)。次に、ルーチンはボックス52に戻り、通信ポートがモニタされ続ける。
【0035】
ゲームコントローラから通信イベントが検出された場合、この事実はボックス54と56で決定され、ボックス70で、プリンタがバウチャを印刷できるかどうかが判定される。印刷できない場合は、ゲームコントローラに使用中状態であることが送られ(ボックス72)、そして通信ポートを継続的に監視するためにルーチンはボックス52に戻る。プリンタが、ボックス70において、使用可能と判定されたときは、ゲームコントローラのデータはボックス74で受け取られ、ボックス76でデコードされ、ボックス78で標準のプリンタデータストリームに変換される。プリンタ用にフォーマットされた標準プリンタデータストリームは、ボックス80に示すように、バウチャの印刷のために、プリンタに送られる。そしてルーチンは通信ポートの監視を引き続き行うために、一巡してボックス52に戻る。
【0036】
標準のプリンタデータストリームは、使用されている特別なプリンタに必要なプロトコルに従ってフォーマットされることになる。例えば(図3に示すように)、プリンタデータストリームは、RS−232にフォーマットされるかもしれない。この技術分野では、他のフォーマットとして、I2C、ネットプレックス、あるいはUSBが通常技術として使われるであろう。プリンタインターフェースに適切なドライバが提供されることにより、新規なプリンタフォーマットが、開発されて適用されることになる。
【0037】
図6は、本発明によるシステムのハードウェアブロック図であり、ネットプレックスフォーマット又はUSBフォーマットの何れかで受信したデータは、マルチプレクサ(MUX)102を介してプリンタプロセッサ100に送ることができる。プリンタプロセッサ100は、プリンタによる印刷機能の実施を制御するために使用される。プリンタプロセッサ100はまた、本発明に関連して、プリンタフラッシュメモリ31に新しいファームウェアを容易にダウンロードするために使用される。プロセッサ100は、I2Cポートとシリアルポートの両方を備えている。シリアルポートは、例えば、RS−232シリアル通信プロトコルに従うようにできる。SDRAM32は、当業界で知られているように、一時的な情報とともに、プロセッサ100で計算された数値を一時的に記録するものとして提供されている。
【0038】
ネットプレックスドライバ33により受けたネットプレックスデータは、MUX102の入力ポートの一つに、ネットプレックスデータとして出力される。MUX102の他の入力ポートは、RS−232インターフェース34からRS−232シリアルデータを受け取るようになっている。このRS−232データは、実はUSBデータとして受け取ったものであり、プリンタのフラッシュメモリ31へのダウンロードの対象とするものである。ダウンロードされたUSBデータは、USBプロセッサ104で受け取られた後に、USBプロセッサがRS−232データに変換するので、プリンタプロセッサ100のシリアルポートに従来のデータ経路(リボンケーブルなど)で送ることができる。USBデータの変換は容易であり、オーバーヘッドやUSBデータストリームとして送られた他の情報から実質的な情報の束を剥ぐことを含む。そのデータの束は当業界で周知のRS−232プロトコルにしたがって、再構成される。
【0039】
一例としては、専門家が、ノートブック式コンピュータのような携帯型デバイスでゲーム機などの機器を取り出す場合である。専門家は、彼の携帯型デバイスから、プロセッサ104に連結されたUSBポートまで、USB出力を接続するであろう。プリンタ用にアップデートされたファームウェアを含む、USBデータストリームは、USBプロセッサ104により受け取られ、RS−232のフォーマットに再構成される。USBデータの一部は、USBプロセッサによりコマンドと認識されるものを含む。このコマンドは、RS−232データを、RS−232インターフェースからプリンタプロセッサ100のシリアルポートに運ぶようにMUX102を切り替えさせるものである。このコマンドは、メモリ36(例えば、EEPROM)を介して、プリンタプロセッサ100のI2Cポートまで、USBプロセッサにより送られる。メモリ36は、USBプロセッサ104とプリンタプロセッサとの間で共有される。このコマンドに応答して、プリンタプロセッサ100は、MUX102の入力を切り替えるためのMUXコントロール信号を生成する。MUX102が、今のネットプレックスシリアルデータを、ネットプレックスドライバ33からプリンタプロセッサ100のシリアルポートに提供しているならば、MUXコントロール信号によりMUXは、代わりにRS−232インターフェース34からRS−232シリアルデータの出力を始め、これによりRS−232シリアルデータは、プリンタプロセッサ100のシリアルポートに提供される。当業者には分かるように、図示の実施例においては、USBプロセッサ104は、マスタープロセッサとして動作し、USBプロセッサに対して従属した動作のプリンタプロセッサ100と共にメモリ36を共用する。
【0040】
操作上、プリンタプロセッサ100は、印刷、紙送り、スタート、停止、中断、紙つまり、検出、紙の減少や無し、インク量の低下、ユーザインターフェースの検出器を含む、種々のプリンタ機能の全てを操作することができる。ときおり、新しいプリンタファームウェアを取り込むことにより、この機能の変更、追加が求められるかもしれない。新しいファームウェアを提供するために、専門家(又は遠隔デバイス)がUSBプロセッサ104のUSBポートへの接続を許容する本発明により、新しいファームウェアの取り込みが促進される。ファームウェアは、現存するデータ経路(たとえば、リボンケーブルなど)を通して、プリンタプロセッサへの通信がなされるフォーマットでシリアルデータに変換される。メモリ36を共有する二つのプロセッサ100、104を提供することにより、プリンタプロセッサシリアルポートに対し、ネットプレックスデータの代わりに、変換されたUSBデータの送信開始をシステムに指示するコマンドを受信するため、プリンタプロセッサの現存するI2Cポートを使用することが可能である。この方法により、USB信号は、USBデータ(RS−232に変換された)がプリンタプロセッサに通信されるというモードにシステムを有効に切り替える。本発明はデータストリームとして入力されたネットプレックスとUSBとの関係で示されたが、知られている又は開発された種々の他のデータストリームを、本発明の教示から外れることなく代替することが可能であることに留意されたい。さらに、図示された実施例は、プリンタに関する本発明の使用を示しているが、ファームウェア(本発明によりアップデートされるもの)による他のコンピュータ周辺機器を同様にサポートするようにできる。
【0041】
図7は、本発明の一実施例のソフトウェア要素を図示した、ソフトウェアブロック図である。本図は開示の範囲を制限するものでなく、本発明の教示から離れることなく、他の多くの実施例が当業者に明らかである。
【0042】
図7に示すソフトウェアの実施例は、プリンタモジュール112とUSBコントローラモジュール140を含んでいる。プリンタモジュール112は、図6のプリンタプロセッサ100により作動する。USBコントローラモジュール140は、図6のUSBプロセッサ104で作動する。プリンタモジュール112は、カーネル114とプリンタタスク機能コード116を含む。またMUXコントロール118、シリアルポートコード120(ネットプレックスと変換されたUSBのそれぞれのシリアルデータドライバ122、124)、共有メモリドライバ126、I2Cドライバ128をも含むものである。MUXコントロールコード118はMUXコントロール信号を提供する。この信号により、プリンタプロセッサ100のシリアルポートに対し、ネットプレックスフォーマットデータ又は変換されたシリアルUSBデータの何れかを出力するためにマルチプレクサ102が切り替えられる。
【0043】
USBコントローラモジュール140は、カーネル142、USBシリアルドライバ144、I2Cドライバ146、シリアルドライバ148及びUSBドライバ150を含む。USBシリアルドライバ144は、USBドライバ150に入力されたUSBデータストリームをシリアルデータ(RS−232など)に変換する役割を有する。このシリアルデータは、シリアルドライバ148とMUX102を介して、プリンタプロセッサシリアルドライバ120に通信される。上記したように、USBデータストリームを、RS−232のような標準シリアルデータに変換することで、信号経路である特殊なUSBケーブルの必要性が除かれる。I2Cドライバ146は、USBデータストリームから共有メモリ(EEPROM)136に読み出されるコマンド信号を提供する。これにより順々に、I2Cポートを介してコマンド信号をプリンタプロセッサに提供する。前述したように、コマンド信号はMUX102をネットプレックスモードからシリアルUSBモードに切り替えることに使われる。逆も同様である。
【0044】
図8は、USBポートを介して遂行されることができる新規なファームウェアのダウンロードの方法を示すフローチャートである。手順はスタートの後、USBダウンロードが開始されるかどうかの決定がボックス160で行われる。開始がないときは、手順は単にダウンロードが開始されるまで、元に戻るようになる。ダウンロードが開始されると、162ボックスに示すように、USBコントローラはコマンドメッセージを、I2Cデータ経路を介して共有メモリ(EEPRMO36)に書き込むことになる。そのときプリンタは、共有メモリでコマンドメッセージを認識する(ボックス164)。このコマンドメッセージに応答して、MUXが現在ネットプレックスモードにあるならば、プリンタは、MUX102が変換されたシリアルUSBデータを出力するようにMUX102を切り替えるのに必要なMUXコントロール信号を発生する(ボックス166)。そのときプリンタプロセッサはMUXから変換されたUSBデータ(RS−232フォーマット)を受取り、プリンタフラッシュメモリ31に受信したデータ(アップデートされたファームウェアなど)を読み込む(ボックス168)。ボックス170において、プリンタはアップデートされたファームウェアを実行する。ファームウェア指令に応答して、出力として変換されたUSBシリアルデータを提供し続けるか、あるいはMUXで出力されたネットプレックスにフォーマットされたデータを提供するように切り替えるべく、プリンタがMUX102を操作する。手順はそのときスタート地点に戻り、たとえば、システムUSBポートに新しいファームウェアを含むノート型コンピュータを接続する専門家により、もしそのように指令がなされているときは、システムは他のUSBのダウンロードを開始するように準備させておくことができる。
【0045】
本発明が備えるハードウェアは、直ちに入手できるものである。例えば、プリンタプロセッサ100は、フリースケール・セミコンダクタ・インコーポレイテッド(Freescale Semiconductor,Inc.)(www.freescale.com)から入手できるMCF5249コールドファイア(登録商標)マイクロプロセッサから成るものでもよい。このマイクロプロセッサは、I2Cとシリアルデータの両方のポートを含むものである。USBプロセッサ104は、サイプレス・セミコンダクタ・コーパレイション(www.cypress.com)から入手できるCY7C68013A EZ−USB(登録商標)のミクロコントローラから成るものでもよい。
【0046】
本発明が、プリンタ又は他の周辺機器にデータを提供するために少なくとも2つのポートをもつインターフェースを提供することができるという点を評価されたい。このインターフェースは、とりわけプリンタや他の周辺機器を操作するため、そしてファームウェアやソフトウェアをアップデートするために使用することができる。プリンタなどの周辺機器を、例えば、ゲーム機。POS端末、又は他のデバイスに備えることができるものである。全ての図示の実施例では、第1のポートは、例えばネットプレックスやRS−232のような対応するプロトコルに従った第1のフォーマットによるデータを受信する。第2のポートは、USBなどの他のプロトコルに従った第2のフォーマットによるデータを受信する。別個のプリンタプロセッサとUSBプロセッサとが提供される。図示された実施例において、USBプロセッサがマスタープロセッサであり、プリンタプロセッサが従属プロセッサである。共有メモリが提供され、その結果シリアルデータが提供されるポートから離れた、I2Cポートのようなポート越しに、USBプロセッサからのコマンドをプリンタプロセッサに付与することができる。USBデータを、普通、現システムに提供されるデータ経路(たとえば、リボンケーブル)により提供することができないことから、USBプロセッサは、USBデータをRS−232シリアルデータなどに変換する。特にそのコマンドは、USBプロセッサから、共有メモリを経由して、プリンタプロセッサの別のポートに提供される。プリンタプロセッサは、MUXコントロール信号を生成する。この信号により、例えばネットプレックスにフォーマットされたデータをプリンタプロセッサのシリアルポートに提供する替わりに、変換されたシリアルUSBデータをプリンタプロセッサのシリアルシリアルポートに提供するように、MUXは切り替えられる。
【0047】
本発明を様々な特定の実施例と関連して説明したが、特許請求の範囲に示した本発明の意図する範囲から逸脱することなく、実施例に多数の適応及び改良を行うことができることを理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】スロットマシン内のプリンタを制御するための先行技術のアーキテクチャのブロック図。
【図2】システムアーキテクチャのブロック図。
【図3】例示的なインターフェースの実施例のブロック図。
【図4】別のシステムアーキテクチャの実施例のブロック図。
【図5】実施することができる例示的な通信フローを示すフローチャート。
【図6】本発明による例示的なハードウェアの実施例のブロック図。
【図7】本発明による例示的なソフトウェアの実施例のブロック図。
【図8】本発明による周辺機器に対する新規なファームウェアのダウンロードを示すフローチャート。
【符号の説明】
【0049】
36 メモリ(EEPROM)
100 プリンタプロセッサ(第1のプロセッサ)
102 MUX(マルチプレクサ、(MULTIPLEXER))
104 USBプロセッサ(第2のプロセッサ)
112 プリンタ
140 USBコントローラ


【特許請求の範囲】
【請求項1】
周辺機器を操作する方法であって、
第1のポートで第1のプロトコルによる周辺機器コマンドを受信する工程と、
第2のポートで第2のプロトコルによる周辺機器ファームウェアを受信する工程と、
前記第2のポートで受信したコマンドに応答して、前記第1のポート又は前記第2のポートから周辺機器にデータを向ける工程と、を含む方法。
【請求項2】
前記周辺機器がプリンタである、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1のポートがRS−232又はネットプレックスの何れかでデータを受信し、前記第2のポートがUSBプロトコルでデータを受信する、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記プリンタと関連する、シリアルデータの入力部を有する第1のプロセッサを提供する工程と、
前記第2のポートと関連する、前記第2のポートからUSBデータを受信するためのUSBデータの入力部を有する第2のプロセッサを提供する工程、および、第2のプロセッサで受信したUSBデータを、シリアルのRS−232にフォーマットされたデータに変換する工程と、をさらに含み、
前記データを向ける工程は、
(1)前記第1のポートからのデータ、又は(2)前記第2のポートで受信したUSBデータから変換されたシリアルRS−232にフォーマットされたデータの何れか一方、を前記コマンドに応答した前記第1のプロセッサの入力されたシリアルデータに結合する工程を含み、
前記コマンドは、前記第2のプロセッサより受信したUSBデータに基づくものである、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記第1のプロセッサは、さらにI2Cデータポートを有し、
さらに前記方法は、
前記第1及び第2のプロセッサに共用メモリを提供する工程と、
該メモリに前記コマンドを記録する工程と、
前記コマンドを、前記共用メモリから前記I2Cデータポートを介して前記第1のプロセッサに伝達する工程と、を含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記第1のプロセッサが、前記コマンドに頼って、前記第1のポートで受信したプロトコルによるデータを得るか、又は前記第2のプロセッサにより提供されたシリアルRS−232でフォーマットされたデータを得る、請求項4に記載の方法。
【請求項7】
前記プリンタはゲーム機プリンタである、請求項2に記載の方法。
【請求項8】
前記プリンタは販売時情報管理端末プリンタである、請求項2に記載の方法。
【請求項9】
別個のデータポートからのデータを受信する周辺機器を操作する装置であって、
第1のプロトコルによりフォーマットされたデータを受信する第1のポートと、
第2のプロトコルによりフォーマットされたデータを受信する第2のポートと、
前記周辺機器と関連する第1のプロセッサと、
前記第2のポートと関連する第2のプロセッサと、
(1)第1のポートからの第1のデータと、(2)前記第2のプロセッサにより処理された後の前記第2のポートからの第2のデータとを受信するように適合されたスイッチと、を含み、
前記スイッチが、前記周辺機器を操作する際に使用される前記第1のプロセッサ、前記第1のデータ又は第2のデータを結合するために、前記第2のポートを介して受信したコマンドに応答して操作される、装置。
【請求項10】
前記周辺機器がプリンタである、請求項9に記載の装置。
【請求項11】
前記第1のポートが、RS−232又はネットプレックスのプロトコルの何れかによるデータを受信し、
前記第2のポートが、USBのプロトコルによるデータを受信する、請求項10に記載の装置。
【請求項12】
前記第2のポートが、USBのプロトコルによるデータを受信し、
前記第2のプロセッサが、第2のポートからのUSBプロトコルデータをシリアルRS−232にフォーマットされたデータに変換することにより前記第2のデータを提供し、
前記スイッチが、第1又は第2のデータを、入力された前記シリアルデータに結びつける、請求項9に記載の装置。
【請求項13】
前記第1のプロセッサが、またI2Cデータポートを有し、
前記装置はさらに、前記コマンドを記録するために、前記第1と第2のプロセッサの共用のメモリを含み、
前記コマンドが、前記I2Cデータポートを介して、共用メモリから第1のプロセッサに通信される、請求項12に記載の装置。
【請求項14】
前記第1のポートは、ネットプレックスプロトコルによるデータを受信する、請求項13に記載の装置。
【請求項15】
前記プリンタはゲーム機プリンタである、請求項13に記載の装置。
【請求項16】
前記プリンタは販売時情報管理端末である、請求項13に記載の装置。
【請求項17】
前記プリンタはゲーム機プリンタである、請求項10に記載の装置。
【請求項18】
前記プリンタは販売時情報管理端末である、請求項10に記載の装置。












【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公表番号】特表2009−528618(P2009−528618A)
【公表日】平成21年8月6日(2009.8.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−557271(P2008−557271)
【出願日】平成19年2月8日(2007.2.8)
【国際出願番号】PCT/US2007/003358
【国際公開番号】WO2007/100460
【国際公開日】平成19年9月7日(2007.9.7)
【出願人】(505233066)トランザクト・テクノロジーズ・インコーポレイテッド (10)
【氏名又は名称原語表記】TRANSACT TECHNOLOGIES INCORPORATED
【Fターム(参考)】