説明

利用者支援システム、プログラム及び情報記録媒体

【課題】カラオケの利用者の楽曲選択を支援するシステム。
【解決手段】クライアント部112より利用者を撮像した画像データがサーバ部111へ送信される。利用者検索部155で、その画像データより抽出した画像識別用データとテーブル152内の登録済み利用者の画像識別用データとの類似比較によって利用者を検索する。検索成功の場合、情報取得部156はテーブル153内の当該利用者によって以前選択された楽曲のリストを読み出してクライアント部112へ送信し、楽曲タイトルを表示させる。検索失敗の場合、最も類似した登録済み利用者の属性に応じてテーブル154よりお薦め楽曲のリストを読み出してクライアント部112へ送信し、その楽曲のタイトルを表示させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カラオケ装置や番組配信可能なデジタルテレビジョン受像機などの利用者を支援するための利用者支援システムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に、歌唱者を歌唱中にビデオカメラで撮影し、撮影した歌唱者画像と歌唱者の氏名などの歌唱者情報を対応付けて記憶し、氏名をキーとして、その歌唱者画像及び歌唱者情報を検索しモニタに表示することができ、また、記憶されている歌唱者画像及び歌唱者情報を順にモニタに表示させることができるカラオケ装置が記載されている。
【0003】
特許文献2には、歌唱者をビデオカメラで撮影し、その画像と基準画像との比較により、歌唱者の曲に合わせたポーズや動きを採点するカラオケ装置が記載されている。
【0004】
【特許文献1】特開平10−222183号公報
【特許文献2】特開2000−29483号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
カラオケ装置の利用者が希望する楽曲の歌唱を楽しむためには、楽曲集などから楽曲コードを探す必要がある。通信回線経由で楽曲データを受信する通信カラオケ装置などでは演奏可能な楽曲数が極めて多いため、楽曲集などは分厚いものとなったり多部数に分冊されるため、利用者が希望する楽曲の楽曲コードを探す作業は煩わしく時間がかかる。また、近年のカラオケ装置はカラオケ演奏のキー(音の高低)を調節可能であり、利用者は標準以外のキーを希望する場合にはキーを調整することになるが、利用者は歌唱経験のある楽曲であっても自分に適したキーを必ずしも記憶しているわけではないので、歌い出しでキーの上げ下げに煩わされることが少なくない。また、歌唱の採点機能を備えるカラオケ装置の利用者は、高得点を獲得したことのある楽曲を得意曲として繰り返し歌唱したがるものである。しかし、数ある楽曲の中で、どの楽曲で高得点を獲得したかは利用者が覚えていない限り分からない。
【0006】
また、番組配信可能なデジタルテレビジョン受像機の利用者が番組を視聴するためには、番組表などから番組コードを探す必要があるが、視聴可能な番組数が増加するにしたがって、その作業は煩わしく時間もかかる。また、番組を視聴する際の画質や解像度を選択可能な場合には、利用者は必要に応じて画質又は解像度を指定しなければならない。
【0007】
本発明は、以上に鑑み、カラオケ装置やデジタルテレビジョン受像機などの利用者の負担を軽減し、また、そのような装置の使い勝手を改善するための利用者支援システムを提供することにある。
【0008】
なお、本発明の利用者支援システムはカラオケ装置や番組配信可能なデジタルテレビジョン受像機の利用者を支援する目的に好適であるが、本発明の利用者支援システムは、他の各種装置の利用者を支援する目的にも広く適用し得るものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1の発明は、特定の装置を利用する利用者を支援するための利用者支援システムであって、
登録済み利用者の画像識別用データを保持している第1の情報保持手段、
登録済み利用者の利用履歴情報を含む利用者情報を保持している第2の情報保持手段、 利用履歴情報の代替情報を保持している第3の情報保持手段、
利用者を撮影し、その画像データを入力する画像入力手段、
前記画像入力手段により入力された画像データから画像識別用データを抽出し、その画像識別用データと前記第1の情報保持手段に保持されている画像識別用データとの類似比較を行うことにより、最も類似した登録済み利用者を検索するとともに、その類似の程度に応じて検索の成功・不成功を判定する利用者検索手段、
前記利用者検索手段によって検索された登録済み利用者の利用者情報を前記第2の情報保持手段より読み出し、前記利用者検索手段により検索が成功と判定されたときには該読み出した利用者情報中の利用履歴情報を利用者支援情報として出力し、前記利用者検索手段により検索が不成功と判定されたときには前記第3の情報保持手段より代替情報を読み出し、それを利用者支援情報として出力する情報取得手段、
前記情報取得手段より出力された利用者支援情報の少なくとも一部の内容を利用者に対し表示する表示手段を有することを特徴とする利用者支援システムである。
【0010】
請求項2の発明は、特定の装置を利用する利用者を支援するための利用者支援システムであって、
登録済み利用者の画像識別用データを保持している第1の情報保持手段、
登録済み利用者の属性情報と利用履歴情報からなる利用者情報を保持している第2の情報保持手段、
利用履歴情報の代替情報を、利用者の属性に対応付けて保持している第3の情報保持手段、
利用者を撮影し、その画像データを入力する画像入力手段、
前記画像入力手段により入力された画像データから画像識別用データを抽出し、その画像識別用データと前記第1の情報保持手段に保持されている画像識別用データとの類似比較を行うことにより、最も類似した登録済み利用者を検索するとともに、その類似の程度に応じて検索の成功・不成功を判定する利用者検索手段、
前記利用者検索手段によって検索された登録済み利用者の利用者情報を前記第2の情報保持手段より読み出し、前記利用者検索手段により検索が成功と判定されたときには該読み出した利用者情報中の利用履歴情報を利用者支援情報として出力し、前記利用者検索手段により検索が不成功と判定されたときには該読み出した利用者情報中の属性情報に対応した代替情報を前記第3の情報保持手段より読み出し、それを利用者支援情報として出力する情報取得手段、
前記情報取得手段より出力された利用者支援情報の少なくとも一部の内容を利用者に対し表示する表示手段を有することを特徴とする利用者支援システムである。
【0011】
請求項3の発明は、請求項1又は2の発明に係る利用者支援システムであって、前記情報取得手段は、前記利用者検索手段によって検索が成功と判定された場合に、前記第2の情報保持手段より読み出した利用者情報中の利用履歴情報に利用の履歴が含まれていないときには、前記第3の情報保持手段より代替情報を読み出し、それを利用者支援情報として出力することを特徴とする利用者支援システムである。
【0012】
請求項4の発明は、請求項1,2又は3の発明に係る利用者支援システムであって、前記特定の装置はカラオケ装置であり、前記第2の情報保持手段に保持されている登録済み利用者の利用履歴情報は、該利用者が以前に選択した楽曲に関する情報であり、前記第3の情報保持手段に保持されている代替情報は、お薦めの楽曲に関する情報であり、前記表示手段は利用者支援情報に含まれる楽曲のタイトルを表示することを特徴する利用者支援システムである。
【0013】
請求項5の発明は、請求項1,2又は3の発明に係る利用者支援システムであって、前記特定の装置はカラオケ装置であり、前記第2の情報保持手段に保持されている登録済み利用者の利用履歴情報は、該利用者が以前に選択した楽曲とその楽曲の歌唱に対する採点の最高得点に関する情報であり、前記第3の情報保持手段に保持されている代替情報は、お薦めの楽曲に関する情報であり、前記表示手段は利用者支援情報に含まれる楽曲のタイトルを該利用者支援情報に含まれる採点の最高得点の高い楽曲順に表示することを特徴する利用者支援システムである。
【0014】
請求項6の発明は、請求項1,2又は3の発明に係る利用者支援システムであって、前記特定の装置はカラオケ装置であり、前記第2の情報保持手段に保持されている登録済み利用者の利用履歴情報は、該利用者が以前に選択した楽曲と、その楽曲の歌唱時のキーに関する情報であり、前記第3の情報保持手段に保持されている代替情報は、お薦めの楽曲に関する情報であり、前記表示手段は利用者支援情報に含まれる楽曲のタイトル及びキーを表示することを特徴する利用者支援システムである。
請求項7の発明は、請求項4又は5の発明に係る利用者支援システムであって、前記表示手段により表示された楽曲のタイトルの中から任意の楽曲のタイトルを利用者が選択するための手段と、該手段により選択されたタイトルの楽曲のカラオケ演奏をカラオケ装置に指示する手段とを有することを特徴とする利用者支援システムである。
【0015】
請求項8の発明は、請求項6の発明に係る利用者支援システムであって、前記表示手段により表示された楽曲のタイトルの中から任意の楽曲のタイトルを利用者が選択するための手段と、該手段により選択されたタイトルの楽曲の、該タイトルとともに表示されているキーでのカラオケ演奏をカラオケ装置に指示する手段とを有することを特徴とする利用者支援システムである。
【0016】
請求項9の発明は、請求項1,2又は3の発明に係る利用者支援システムであって、前記特定の装置は番組配信可能なデジタルテレビジョン受像機であり、前記第2の情報保持手段に保持されている登録済み利用者の利用履歴情報は、該利用者が以前に選択した番組に関する情報であり、前記第3の情報保持手段に保持されている代替情報は、お薦めの番組に関する情報であり、前記表示手段は利用者支援情報に含まれる番組のタイトルを表示することを特徴する利用者支援システムである。
【0017】
請求項10の発明は、請求項1,2又は3の発明に係る利用者支援システムであって、前記特定の装置は番組配信可能なデジタルテレビジョン受像機であり、前記第2の情報保持手段に保持されている登録済み利用者の利用履歴情報は、該利用者が以前に選択した番組及びその視聴時の画質に関する情報であり、前記第3の情報保持手段に保持されている代替情報は、お薦めの番組に関する情報であり、前記表示手段は利用者支援情報に含まれる番組のタイトル及び画質を表示することを特徴する利用者支援システムである。
【0018】
請求項11の発明は、請求項1,2又は3の発明に係る利用者支援システムであって、前記特定の装置は番組配信可能なデジタルテレビジョン受像機であり、前記第2の情報保持手段に保持されている登録済み利用者の利用履歴情報は、該利用者が以前に選択した番組及びその視聴時の解像度に関する情報であり、前記第3の情報保持手段に保持されている代替情報は、お薦めの番組に関する情報であり、前記表示手段は利用者支援情報に含まれる番組のタイトル及び解像度を表示することを特徴する利用者支援システムである。
【0019】
請求項12の発明は、請求項9の発明に係る利用者支援システムであって、前記表示手段により表示された番組のタイトルの中から任意の番組のタイトルを利用者が選択するための手段と、該手段により選択されたタイトルの番組の視聴をデジタルテレビジョン受像機に指示する手段とを有することを特徴とする利用者支援システムである。
【0020】
請求項13の発明は、請求項10の発明に係る利用者支援システムであって、前記表示手段により表示された番組のタイトルの中から任意の番組のタイトルを利用者が選択するための手段と、該手段により選択されたタイトルの番組の、該タイトルとともに表示されている画質での視聴をデジタルテレビジョン受像機に指示する手段とを有することを特徴とする利用者支援システムである。
【0021】
請求項14の発明は、請求項11の発明に係る利用者支援システムであって、前記表示手段により表示された番組のタイトルの中から任意の番組のタイトルを利用者が選択するための手段と、該手段により選択されたタイトルの番組の、該タイトルとともに表示されている解像度での視聴をデジタルテレビジョン受像機に指示する手段とを有することを特徴とする利用者支援システムである。
【0022】
請求項15の発明は、請求項1,2又は3の発明に係る利用者支援システムであって、前記画像入力手段と前記表示手段は一体化されることを特徴とする利用者支援システムである。
【0023】
請求項16の発明は、請求項1,2又は3の発明に係る利用者支援システムであって、前記利用者識別用データは画像データをウェーブレット変換して得られるウェーブレット係数データであることを特徴とする利用者支援システムである。
【0024】
請求項17の発明は、請求項1,2又は3の発明に係る利用者支援システムの第1の情報保持手段、第2の情報保持手段、第3の情報保持手段、利用者検索手段、情報取得手段としてコンピュータを機能させるプログラムである。
【0025】
請求項18の発明は、請求項1,2又は3の発明に係る利用者支援システムの第1の情報保持手段、第2の情報保持手段、第3の情報保持手段、利用者検索手段、情報取得手段としてコンピュータを機能させるプログラムが記録された、コンピュータが読み取り可能な情報記録媒体である。
【発明の効果】
【0026】
本発明の利用者支援システムが適用される装置としてカラオケ装置を例に挙げると、利用者は比較的限られた好みの楽曲や得意の楽曲を繰り返し歌唱する傾向がある。したがって、利用者が以前どのような楽曲を選択する操作を行ったか(利用履歴)が利用者に自動的に提示されるならば、利用者は選曲操作が容易になるであろう。
【0027】
このような利用履歴を利用者に提示するためには利用者を識別する必要がある。本発明では利用者の識別に画像識別技術を利用するが、識別を誤る可能性を完全に排除することは現実的には難しい。また、利用者が未登録である可能性もある。利用者が登録済みであったとしても、1曲も選曲したことがなく(利用履歴がなく)、初めて選曲しようとするようなケースもある。このような利用者の識別を誤った場合や、利用者が未登録であった場合や、利用者の利用履歴がない場合に、全く情報も提示しないよりは、利用者の楽曲選択に役立つ何らかの代替情報、例えば、流行中の楽曲のタイトル、利用者と同じ年代・性別の人が好んで歌唱する楽曲のタイトルなどを提示するほうが親切であろう。
【0028】
請求項1,2,3,15,16の発明によれば、以上のような点を考慮した利用者支援を行うことができ、装置の使い勝手も向上する。すなわち、利用者検索が成功したときには、その利用者に対応した利用者情報中の利用履歴情報を利用者支援情報として、その少なくとも一部の内容を利用者に提示することができる。検索が不成功のとき、又は、検索は成功したが、その利用者の利用履歴情報に利用履歴が含まれないときには、利用履歴の代替情報を利用者支援情報とし、その少なくとも一部の内容を利用者に提示することができる。また、請求項3の発明によれば、利用者情報中の属性情報(例えば年齢・性別)に応じた代替情報を利用者支援情報とし、その少なくとも一部の内容を利用者に提示することができる。また、請求項15の発明の構成は、利用者の撮影と利用者への情報提示に都合がよい。また、請求項17の発明に係るプログラム、又は、請求項18の発明に係る情報記録媒体によれば、コンピュータを利用し、請求項1,2,3の発明に係る利用者支援システムを容易に実現することができる。
【0029】
請求項1,2,3の発明は対象装置を特に限定しないものであるが、請求項4〜8の発明はカラオケ装置の利用者を支援することも目的とするものである。すなわち、請求項4〜8の発明によれば、カラオケ装置の利用者の検索が成功したときには、その利用者の利用履歴情報を利用者支援情報とし、利用者が以前選択した楽曲のタイトルを利用者に提示することができる。このように以前選択した楽曲のタイトルが提示されるならば、利用者は以前選択したことのある楽曲を繰り返し歌唱する傾向があるので利用者の楽曲選択の負担を軽減できるであろう。また、利用者検索が不成功のとき、又は、検索は成功したが、その利用者の利用履歴情報に利用履歴が含まれない(以前選択した楽曲が含まれていない)ときには、利用履歴の代替情報を利用者支援情報とし、お薦め楽曲のタイトルを利用者に提示することができる。お薦め楽曲とは、例えば流行中の楽曲やカラオケ定番曲というような楽曲であり、利用者が選択する可能性が高いため、そのタイトルが提示されるならば利用者の選曲の負担を軽減できるであろう。また、請求項5の発明によれば、利用者の検索が成功したときには、その利用者が以前選択した楽曲のタイトルを、その歌唱の際に獲得した採点の最高得点の高い順に利用者に提示することができる。このように提示するならば、利用者は高得点を獲得した楽曲を得意曲として繰り返し選択する可能性が高いので、利用者の選曲の負担が軽減されるであろう。請求項6の発明によれば、利用者の検索が成功した場合には、その利用者が以前選択した楽曲のタイトルと、その楽曲を以前歌唱した時のキーが利用者に提示されるため、利用者は提示されたいずれかの楽曲を選択した時に、キーを上げ下げすることなく直ちに自分に適したキーに設定することができる。請求項7の発明によれば、利用者が提示された楽曲のいずれかを選択するだけで、その楽曲のカラオケ演奏を自動的に開始させることができる。さらに、請求項8の発明によれば、利用者が提示された楽曲のいずれかを選択するだけで、その楽曲のカラオケ演奏を、利用者が以前歌唱した時のキーで自動的に開始させることができる。
【0030】
請求項9〜14の発明は番組配信可能なデジタルテレビジョン受像機の利用者を支援することも目的とするものである。すなわち、請求項9〜14の発明によれば、デジタルテレビジョン受像機の利用者の検索が成功したときには、その利用者の利用履歴情報を利用者支援情報とし、利用者が以前選択した番組のタイトルを利用者に提示することができる。このように以前選択した番組のタイトルが提示されるならば、利用者は以前選択したことのある番組を繰り返し選択し視聴する傾向があるので利用者の番組選択の負担を軽減できるであろう。また、利用者検索が不成功のとき、又は、検索は成功したが、その利用者の利用履歴情報に利用履歴が含まれない(以前選択した楽曲が含まれていない)ときには、利用履歴の代替情報を利用者支援情報とし、お薦め番組のタイトルを利用者に提示することができる。お薦め番組とは、例えば人気もしくは注目度の高い番組などであり、利用者が選択する可能性が高いため、そのタイトルを提示するならば利用者の番組選択の負担を軽減できるであろう。また、請求項10,11の発明によれば、利用者の検索が成功したときには、その利用者が以前選択した番組のタイトルに加え、その番組を以前視聴した際の画質又は解像度が利用者に提示されるため、利用者は提示されたいずれかの番組を選択した時に、以前視聴時と同じ画質又は解像度に設定することができる。請求項12の発明によれば、利用者が提示された番組のいずれかを選択するだけで、自動的にその番組を視聴することができる。さらに、請求項13,148の発明によれば、利用者が提示された番組のいずれかを選択するだけで、自動的にその番組を以前視聴時と同じ画質又は解像度で視聴することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0031】
以下、カラオケ装置と番組配信可能なデジタルテレビジョン受像機を例に、本発明の実施形態について説明する。
[実施形態1]
図1は本発明の一実施形態を説明するためのブロック図である。本実施形態はカラオケ装置の利用者を支援するものである。図1において100はカラオケ装置である。このカラオケ装置100は、利用者により選ばれた楽曲のカラオケ演奏データ等を通信回線104を通じて取り込み、マイクロフォン103により入力される利用者の歌唱音声とともにカラオケ演奏をスピーカ102より出力し、また、その楽曲に関連した映像をモニタ101に表示する機能、利用者の歌唱を音程やリズム等の観点から採点する採点機能などを持つ。また、カラオケ装置100は、選曲、歌唱音声やカラオケ演奏の音量調整、カラオケ演奏のキー(音の高低)の調整、利用者に関する情報の入力などの機能と、そのための操作部などを備える。このようなカラオケ装置100は既に一般的であるので、その具体的構成の説明を省略する。
【0032】
図1において110は本発明に係る利用者支援システムであり、本実施形態にあっては、カラオケ装置100に組み込まれ、あるいは外付けされるサーバ部111、これと無線(電波、赤外光など)で接続されたクライアント部112(リモートコントローラ)とから構成される。ただし、クライアント部112をサーバ部111とケーブルで接続する態様も本実施形態に含まれる。
【0033】
図2にクライアント部112の外観構造の一例を模式化して示す。クライアント部112は、その正面側に利用者を撮影するためのCCDイメージセンサのような撮像素子120、サーバ部111より受信した利用者支援情報の内容を表示するための液晶パネルやELパネルのような表示パネル121、利用者が選曲操作などを行うための操作部122が設けられている。図2に示す例にあっては、操作部122として、表示パネル121上のカーソル123を上下に移動させ又は表示内容を上下にスクロールさせるためのスライドレバー124と、カーソル位置の楽曲の選曲を指示するためのボタン125が設けられている。
【0034】
また、図1に示すように、クライアント部112は、サーバ部111と情報を送受信する送受信部130、撮像素子120によって利用者の画像(本実施形態では顔の画像)を撮影し、その画像データを入力する画像入力部131、表示パネル121に利用者支援情報の内容を表示する表示部132、上記各部の制御や情報の送受信の制御を行う制御部133から構成される。操作部122に備えられたスライドレバー124とボタン125の操作は制御部133に伝達される。
【0035】
次にサーバ部111の構成について説明する。サーバ部111は、クライアント部112と情報を送受信するための送受信部151、登録済み利用者についての画像識別用データの保持手段である画像識別テーブル152、登録済み利用者に関する属性情報及び利用履歴情報の保持手段である利用者情報テーブル153、利用履歴情報の代替情報である楽曲データリストを利用者の属性と対応付けて保持する楽曲テーブル154、クライアント部112より受信された画像データより画像識別用データを抽出するとともに、抽出された画像識別用データと画像識別テーブル152に格納されている登録済み利用者の画像識別用データとの類似比較を行い、最も類似した登録済み利用者を検索する利用者検索部155、利用者検索部155で検索された登録済み利用者に関する情報を利用者情報テーブル153より読み込み、また、読み込んだ利用者情報中の属性情報に基づいて楽曲テーブル154より楽曲データリストを読み込むことにより、クライアント部112へ送信すべき利用者支援情報を取得し出力する情報取得部156、各テーブル152,153,154の管理やカラオケ装置100に関連した制御などを行う制御部157から構成されている。
【0036】
本実施形態では、利用者検索部155は、画像データの2次元ウェーブレット変換を行うことにより、画像識別用データとしてのウェーブレット係数データを抽出する。このウェーブレット変換として、例えばJPEG2000で規定されている5×3変換又は9×7変換が用いられるが、HaarやGaborなど他のウェーブレット変換を用いてもよい。ウェーブレット変換は例えばデコンポジション2まで行われ、デコンポジションレベル1,2のHL,LH,HHサブバンドの係数データ、デコンポジションレベル2のLLサブバンドの係数データが抽出される。
【0037】
したがって、本実施形態においては、画像識別テーブル152には、図3に示すように、登録済み利用者の名前と対応付けた形で、画像識別用データとしてのウェーブレット係数データが格納されている。
【0038】
図4は利用者情報テーブルの一例を示す。この例では、登録済み利用者の属性情報である名前、年齢、性別と、利用履歴情報である楽曲データリストが利用者情報として格納されている。楽曲データリストは、図5に示すように利用者が以前選択した楽曲の情報(タイトルと楽曲コード)を選択された順に並べたリストである。
【0039】
なお、利用者情報のうち、属性情報である名前、年齢、性別は、利用者の新規登録時にカラオケ装置本体100の操作部より入力され、この名前、年齢、性別が制御部157によって利用者情報テーブル153に追加登録される。この際、クライアント部121の画像入力部131より入力された利用者の画像データがサーバ部111へ送信され、利用者検索部155によって、その画像データより画像識別用データが抽出される。この画像識別用データは利用者の名前とともに、制御部157により画像識別テーブル152に追加登録される。
【0040】
図6に楽曲テーブル154の一例を示す。この例では、年代別(20歳代、30歳代、40歳代以上)及び男女別に、お薦めの楽曲の情報(タイトルと楽曲コード)を並べた楽曲データリストが格納されている。
【0041】
次に、利用者が楽曲を選んで歌唱する場合の一連の動作について説明する。まず利用者は、クライアント部121を手で持ち、撮像素子120を自分の顔に向ける。
【0042】
クライアント部121の画像入力部131より利用者の画像データが入力され、これが制御部133の制御により送受信部130を介して送信される。この画像データはサーバ部111の送受信部151で受信されて利用者検索部155に入力される。
【0043】
この時の利用者検索部155の動作フローを図7に示す。利用者検索部155において、変数summinを最大値MAXに初期設定する(step1)。入力した画像データに対する正規化処理を行う(step2)。この正規化処理について後述する。
【0044】
正規化後の画像データに対し2次元ウェーブレット変換を行い、デコンポジションレベル1,2のLH,HL,HHサブバンド及びデコンポジションレベル2のLLサブバンドの係数データを画像識別用データとして抽出する(step3)。
【0045】
この画像識別用データと画像識別テーブル152に格納されている画像識別用データとの距離計算により、最も距離の小さい(類似度の最も高い)利用者を検索する(step4〜step12)。まず画像識別テーブル152の先頭の1名分の画像識別用データを読み出し(step4)、その画像識別用データと入力画像データより抽出された画像識別用データの対応した係数値の差の絶対値の総和sumを、両データ間の距離として算出する(step5)。このsumとsumminの比較判定を行い(step6)、sum<summinならば(step6,Yes)、summinにsumの値を設定し、また、当該利用者の画像識別テーブル152上のエントリー番号を変数entnumに設定する(step7)。なお、同じ利用者の画像識別テーブル152上のエントリー番号と利用者情報テーブル156上のエントリー番号は対応している。画像識別テーブル152より次の1名分の名前と画像識別用データを読み出し(step9)、step5以降の処理を実行する。
【0046】
画像識別テーブル152の最後の利用者のデータまで処理されると(step8,Yes)、summinと所定の閾値thとの比較判定を行う(step10)。summin<thならば(step10)、類似の程度は十分であるとして検索成功と判定し、検索成功の旨とentnumの値を検索結果として出力する(step11)。summin≧thならば(step10,No)、類似の程度は不十分であるとして検索不成功と判定し、検索不成功の旨とentnumの値を検索結果として出力する(step12)。このような検索結果は、情報取得部156及び制御部157に入力される。
【0047】
図7はstep2における正規化処理の一例を示すフローチャートである。画像の正規化には回転、位置、サイズの3つの要素があるが、クライアント部112に設けられた撮像素子120で顔を撮影するため、画像にはさほど大きな回転はないと想定される。そこで、ここに示す例では、位置とサイズについてのみ正規化を行う。
【0048】
まず、画像中の顔領域を抽出する(step21)。より具体的には、最初に各画素について肌色であるか否かの判定を行う。画像データがR,G,Bの3コンポーネントからなり、各コンポーネントの値r,g,bが8ビットで表され0から255までの値をとるものとすると、例えば、画素のr,g,b値がr<g<bの条件を満たし、かつ、”30<b<150”の条件を満たし、かつ、”b×1.1<g<b×1.4”の条件を満たし、かつ、”g+b×1.1<r<g+b×1.4+15”の条件を満たすときに、当該画素を肌色画素と判定する。次に、例えば、連続した(相互に接続した、もしくは、相互の距離が一定値以下の)肌色画素の塊に外接する矩形を作成し、作成された外接矩形の中で最大の外接矩形の内部の領域を顔領域として抽出する。
【0049】
このようにして抽出された顔領域の重心を抽出し(step22)、その重心と画像の中心とのずれが所定値以下であるか判定する(step23)。ずれが所定値を越えるときには、顔領域の重心を画像の中心に移動させる処理を行う(step24)。例えば画像を拡大した後、顔領域の重心と画像の中心が一致するように拡大画像のトリミングを行う。次に、顔領域のサイズと基準サイズの差が所定値以下であるは判定し(step25)、その差が所定値を越えているならば、顔領域のサイズが基準サイズとなるように画像の変倍を行う(step26)。ただし、最終的な画像サイズは一定とする。
【0050】
利用者検索部155より検索結果を入力された時の情報取得部156の動作フローを図9に示す。情報取得部156は、利用者情報テーブル153より、検索結果として渡されたentnumで示されるエントリー番号の利用者情報を読み込む(step31)。そして、検索結果が検索成功であり、かつ、読み込んだ利用者情報中の楽曲データリストに1以上の楽曲の情報が含まれているならば(step32,Yesかつstep33,Yes)、その楽曲データリストの内容(すなわち、当該利用者が以前選択した楽曲のタイトルと楽曲コード)を利用者支援情報として送受信部151を通じクライアント部112へ送信する(step34)。
【0051】
一方、検索結果が検索不成功であるとき、つまり当該利用者が登録済み利用者の中に見つからなかったとき、又は、当該利用者は見つかったが、読み出した利用者情報中の楽曲データリストに楽曲の情報が含まれていないときには(step32,No又はstep33,No)、読み出した利用者情報中の属性情報である年齢と性別に基づいて、その属性に対応した楽曲データリスト(推奨曲のタイトルと楽曲コード)を楽曲テーブル154より読み込み、その楽曲データリストの内容を利用者支援情報として送受信部151を通じクライアント部112へ送信する(step35)。ここでは楽曲テーブル154は図6に示したような内容であるため、例えば、利用者情報中の属性情報で示される年齢が25歳、性別が女性ならば、20歳代・女性に対応した楽曲データリストが読み出されて送信される。
【0052】
クライアント部112においては、サーバ部111より送信された楽曲データリストを送受信部130により受信し、制御部133は、その楽曲データリスト中の楽曲タイトルを表示部132へ送り表示パネル121に表示させる。例えば図2に示すように、楽曲のタイトルが縦方向に並べて表示される。利用者は、スライドレバー124を操作することにより、カーソル123を希望する楽曲のタイトルに合わせることができる。制御部133は、スライドレバー124の操作信号に応じて、カーソル123を上下に移動させ、又は楽曲タイトルを上下にスクロールさせるように表示部132を制御する。利用者は、希望する楽曲のタイトルにカーソル132を合わせた後、ボタン125を操作することにより、その楽曲を選択することができる。制御部133は、ボタン125の操作信号が入力すると、受信し記憶している楽曲データリストより、選択された楽曲のタイトルと楽曲コードを読み出して送受信部130を通じてサーバ部111へ送信する。
【0053】
なお、表示されたタイトル中に利用者が希望する楽曲のタイトルが見つからない場合には、楽曲コードを指定することにより任意の楽曲を選択することも可能である。この楽曲コードの指定は、例えばクライアント部112に設けられたテンキー(図2には不図示)の操作によって行うことも、カラオケ装置本体100に設けられている操作部の操作によって行うことができる。ここでは前者の場合を想定する。制御部133は、テンキーで指定された楽曲コードを取り込み、ボタン125の操作信号に応答して、その楽曲コードをサーバ部111へ送信する。
【0054】
クライアント部112より楽曲コードを受信したサーバ部111の制御部157の動作フローを図10に示す。制御部157は、カラオケ装置本体100に対し、受信した楽曲コードを送り、当該楽曲のカラオケ演奏及び関連映像の表示の開始を指示する(step41)。次に制御部157は、検索結果が検索成功(step42,Yes)の場合、クライアント部112より楽曲コードのみを受信し楽曲のタイトルを受信しなかったならば、当該楽曲の情報は当該利用者の楽曲データリストには含まれていないと判断し(step43,Yes)、当該楽曲のタイトルをカラオケ装置本体110より取得し、登録利用者情報管理テーブル153の検索結果のentnumで示されるエントリーの楽曲データリストに当該楽曲のタイトル及び楽曲コードを追加する処理を行う(step44)。例えば、図5のようにn個の楽曲情報が楽曲データリストに含まれている場合には、図11に示すように最後のn番目の楽曲情報の次に、新たに選択された楽曲の情報がn+1番目の楽曲情報として追加される。楽曲情報の追加により楽曲データリストに登録された楽曲数が最大数を超える場合には、1番目の楽曲情報が削除される。なお、カラオケ装置本体100の操作部の操作により選曲が行われた場合には、選択された楽曲のタイトルと楽曲コードがカラオケ装置本体100より制御部157へ送られ、制御部157は当該楽曲のタイトルと楽曲コードの追加処理(step44)を行う。
【0055】
利用者情報テーブル153に格納される楽曲データリストの別の例を図12に示す。この楽曲データリストには、利用者が以前選択した楽曲の情報(タイトル及び楽曲コード)に加え、それら各楽曲についての利用者の歌唱に対する採点の最高得点と、その時に利用者が選択したキーの情報が含まれる。
【0056】
このような楽曲データリストの構成とした場合、サーバ部111において、利用者検索が成功したときに楽曲のタイトル、楽曲コード、最高得点及びキーの情報をクライアント部112へ送信し(図9,step34)、クライアント部112において、最高得点の高い順に楽曲のタイトルを表示させたり、タイトルとキーを表示させるようなことが可能である。そして、楽曲が選択された時に、そのタイトル、楽曲コード及びキーをサーバ部111へ送信し、サーバ部111の制御部157よりカラオケ装置本体100へ、受信した楽曲コードとともにキーを送ることにより(図10,step41)、当該楽曲のカラオケ演奏を当該キーで再生させることができる。このような態様も本実施形態に包含される。なお、この態様では、利用者の今回の歌唱の採点が制御部157へ通知され、制御部157において当該採点と楽曲データリストに格納されている当該楽曲の最高得点とを比較し、前者が後者より高いときには、最高得点を書き換える処理を行う。また、楽曲データリストに含まれていない楽曲が選択されたときには、図13に示すように当該楽曲の情報が楽曲データリストに追加されることになる(図10,step44)。
【0057】
また、利用者検索を成功した場合に、情報取得部156において、利用者情報テーブル153より読み出した利用者の年齢・性別に対応した楽曲データリストを楽曲テーブル154より読み出し、この楽曲データリストより、利用者情報テーブル153より読み出した楽曲データリストに含まれている楽曲と同じ楽曲の情報を削除する処理を行い、この削除処理後の楽曲データリストをクライアント部112へ送信するようにしてもよく、このような態様も本実施形態に包含される。かかる態様における情報取得部156の動作フローの一例を図14に示す。
【0058】
図14において、登録利用者情報管理テーブル153より、利用者検索結果のentnumで示されるエントリーの利用者情報が読み出される(step51)。この利用者情報中の年齢・性別に対応した楽曲データリストが楽曲テーブル154より読み出される(step52)。そして、検索結果が検索成功ならば(step53,Yes)、step52で読み出された楽曲データリストより、step51で読み出された楽曲データリストに含まれる楽曲情報を削除した楽曲データリストが作成され、これがクライアント部112へ送信される(step54)。検索結果が検索不成功ならば(step53,No)、step52で読み出された楽曲データリストがそのままクライアント部112へ送信される(step55)。
【0059】
また、図9に示したような処理方法と図14に示したような処理方法を利用者が選択できるようにしてもよい。この場合、例えば図15に示すように、クライアント部112の操作部122に、その方法の選択のためのボタン126,127を設けることができる。ボタン126又はボタン127の操作情報は制御部133により送受信部130を通じてサーバ部111へ送信される。サーバ部111において、情報取得部156は、送受信部151で受信されたボタン126又は127の操作情報に応じて図9又は図14に示した処理方法を選択する。このような態様も本実施形態に包含される。
【0060】
なお、利用者情報に、名前、年齢、性別に加えて、住所や職業、体格・身長・人相などの身体的特徴を追加することも可能であり、追加した情報を楽曲テーブル154から読み出す楽曲データリストの選択に利用するように構成することも可能である。
[実施形態2]
図16は本発明の他の実施形態を説明するためのブロック図である。本実施形態は、番組配信可能なデジタルテレビジョン受像機の利用者を支援するもので、図16において1100はデジタルテレビジョン受像機である。このデジタルテレビジョン受像機1100は、利用者により選ばれた番組を通信回線1104を通じて受信して再生する機能、番組映像の画質や解像度を切り換える機能などを持つ。このようなデジタルテレビジョン受像機1100は既に知られているので、その具体的構成の説明を省略する。
【0061】
図16において1110は本発明に係る利用者支援システムであり、本実施形態にあっては、デジタルテレビジョン受像機1100に組み込まれるか外付けされるサーバ部1111、これと無線(電波、赤外光など)で接続されたクライアント部1112(リモートコントローラ)とから構成される。ただし、クライアント部1112をケーブルでサーバ部1111と接続する態様も本実施形態に含まれる。
【0062】
図17にクライアント部1112の外観構造の一例を模式化して示す。クライアント部1112は、その正面側に利用者を撮影するためのCCDイメージセンサのような撮像素子1120、サーバ部1111より受信した利用者支援情報の内容を表示するための液晶パネルやELパネルのような表示パネル1121、利用者が番組選択操作などを行うための操作部1122が設けられている。図17に示す例にあっては、操作部1122として、表示パネル1121上のカーソル1123を上下に移動させたり表示内容を上下にスクロールさせるためのスライドレバー1124と、カーソル位置の番組の選択を指示するためのボタン1125、支援情報として表示させる内容を選択するためのボタン1126,1127が設けられている。
【0063】
また、図16に示すように、クライアント部1112は、サーバ部1111と情報を送受信する送受信部1130、撮像素子1120によって利用者の画像(本実施形態では顔の画像)を撮影し、その画像データを入力する画像入力部1131、表示パネル1121に利用者支援情報の内容を表示する表示部1132、上記各部の制御や情報の送受信の制御を行う制御部1133から構成される。操作部1122に備えられたスライドレバー1124やボタン1125,1126,1127の操作は制御部1133に伝達される。
【0064】
次にサーバ部1111の構成について説明する。サーバ部1111は、クライアント部1112と情報を送受信するための送受信部1151、登録済み利用者についての画像識別用データの保持手段である画像識別テーブル1152、登録済み利用者に関する属性情報及び利用履歴情報の保持手段である利用者情報テーブル1153、利用履歴情報の代替情報であるお薦め番組のリストである番組データリストを利用者の属性と対応付けて保持する番組テーブル1154、クライアント部1112より受信された画像データより画像識別用データを抽出するとともに、抽出された画像識別用データと画像識別テーブル1152に格納されている登録済み利用者の画像識別用データとの類似比較を行い、最も類似した登録済み利用者を検索する利用者検索部1155、利用者検索部1155で検索された登録済み利用者に関する情報を利用者情報テーブル1153より読み込み、また、読み込んだ利用者情報中の属性情報に基づいて番組テーブル1154より番組データリストを読み込むことにより、クライアント部1112へ送信すべき利用者支援情報を取得し出力する情報取得部1156、各テーブル1152,1153,1154の管理や、デジタルテレビジョン受像機1100に関連した制御などを行う制御部1157から構成されている。
【0065】
本実施形態では、利用者検索部1155は、画像データの2次元ウェーブレット変換を行うことにより、画像識別用データとしてのウェーブレット係数データを抽出する。このウェーブレット変換として、例えばJPEG2000で規定されている5×3変換又は9×7変換が用いられるが、HaarやGaborなど他のウェーブレット変換を用いてもよい。ウェーブレット変換は例えばデコンポジション2まで行われ、デコンポジションレベル1,2のHL,LH,HHサブバンドの係数データ、デコンポジションレベル2のLLサブバンドの係数データが抽出される。
【0066】
したがって、本実施形態においては、画像識別テーブル1152には、図3に示したように、登録済み利用者の名前と対応付けた形で、画像識別用データとしてのウェーブレット係数データが格納されている。
【0067】
図18は利用者情報テーブルの一例を示す。この例では、登録済み利用者の属性情報である名前、年齢、性別と、利用履歴情報である番組データリストが利用者情報として格納されている。楽曲データリストは、図19に示すように利用者が以前選択した番組の情報(タイトルと番組コード)を選択された順に並べたリストである。
【0068】
なお、利用者情報のうち、属性情報である名前、年齢、性別は、利用者の新規登録時にデジタルテレビジョン受像機1100の操作部より入力され、この名前、年齢、性別が制御部1157によって利用者情報テーブル1153に追加登録される。この際、クライアント部1121の画像入力部1131より入力された利用者の画像データがサーバ部1111へ送信され、利用者検索部1155によって、その画像データより画像識別用データが抽出される。この画像識別用データは利用者の名前とともに、制御部1157により画像識別テーブル1152に追加登録される。
【0069】
図20に番組テーブル1154の一例を示す。この例では、年代別(20歳代、30歳代、40歳代以上)かつ男女別に、お薦め番組の情報(タイトルと番組コード)を並べた番組データリストが格納されている。
【0070】
次に、利用者が番組を選んで視聴する場合の一連の動作について説明する。利用者は、クライアント部1121を手で持ち、撮像素子1120を自分の顔に向ける。また、ボタン1126又はボタン1127を操作する。
【0071】
クライアント部1121の画像入力部1131より利用者の画像データが入力され、これが制御部1133の制御により送受信部1130を介して送信される。また、ボタン1126とボタン1127のどちらが選択されたかの情報が、制御部1113により送受信部1130を通じてサーバ部1111へ送信される。これらの送信データはサーバ部1111の送受信部1151で受信され、画像データは利用者検索部1155に入力され、ボタン1126,1127の選択情報は情報取得部1156に入力される。
【0072】
この時の利用者検索部1155の動作は図7に示す通りであるので、その説明は繰り返さない。利用者検索部1155は、検索結果として、検索成功又は検索不成功の旨と、距離が最小となった登録済み利用者の画像識別テーブル1152上のエントリー番号entnumを出力する。このような検索結果は、情報取得部1156及び制御部1157に入力される。なお、同じ利用者の画像識別テーブル1152上のエントリー番号と利用者情報テーブル1156上のエントリー番号は対応している。
【0073】
利用者検索部1155より検索結果を入力された時の情報取得部1156の動作フローを図21に示す。情報取得部1156は、利用者情報テーブル1153より、検索結果として渡されたentnumで示されるエントリー番号の利用者情報を読み出す(step100)。クライアント部1112でボタン1126が選択されていて(step101,Yes)、かつ、検索結果が検索成功であり(step102,Yes)、かつ、読み出した利用者情報中の番組データリストに1以上の番組の情報が含まれている(step103,Yes)ならば、その番組データリストの内容(すなわち、当該利用者が以前選択した番組のタイトルと番組コード)を送受信部1151を通じてクライアント部1112へ送信する(step104)。
【0074】
一方、クライアント部1112でボタン1127が選択されているとき(step101,No)、検索結果が検索不成功であるとき、つまり当該利用者が登録済み利用者の中に見つからなかったとき(step102,No)、又は、当該利用者は見つかったが、読み出した利用者情報中の番組データリストに番組の情報が含まれていないとき(step103,No)には、読み出した利用者情報の中の属性情報である年齢及び性別に基づいて、番組テーブル1154より、番組データリスト(推奨番組のタイトルと番組コード)を読み出し、その番組データリストの内容を送受信部1151を通じてクライアント部1112へ送信する(step105)。ここでは番組テーブル1154は図20に示したような内容であるため、例えば、利用者情報で示される年齢が25歳、性別が女性ならば、20歳代・女性に対応した番組データリストが読み出されて送信される。
【0075】
クライアント部1112においては、サーバ部1111より送信された番組データリストを送受信部1130により受信し、制御部1133は、その番組データリスト中の番組のタイトルを表示部1132へ送り表示パネル1121に表示させる。例えば図17に示すように、番組のタイトルが縦方向に並べて表示される。利用者は、スライドレバー1124を操作することにより、カーソル1123を希望する番組のタイトルに合わせることができる。制御部1133は、スライドレバー1124の操作信号に応じて、カーソル1123を上下に移動させ、又は番組タイトルを上下にスクロールさせるように表示部1132を制御する。利用者は、希望する番組のタイトルにカーソル1132を合わせた後、ボタン1125を操作することにより、その番組を選択することができる。制御部1133は、ボタン1125の操作信号が入力すると、受信し記憶している番組データリストより、選択された番組のタイトルと番組コードを読み出して送受信部1130を通じてサーバ部1111へ送信する。
【0076】
なお、表示されたタイトル中に利用者が希望する番組のタイトルが見つからない場合には、番組コードを指定することにより任意の楽曲を選択することも可能である。この番組コードの指定は、例えばクライアント部1112に設けられたテンキー(図17には不図示)の操作によって行うことも、デジタルテレビジョン受像機1100に設けられている操作部の操作によって行うことができる。ここでは前者の場合を想定する。制御部1133は、テンキーで指定された番組コードを取り込み、ボタン1125の操作信号に応答して、その番組コードをサーバ部1111へ送信する。
【0077】
サーバ部1111において、クライアント部1112より受信した番組コードが入力された制御部1157は図22に示すような動作をする。制御部1157は、デジタルテレビジョン受像機1100に対し、受信した番組コードを送り、当該番組の受信を指示する(step110)。次に制御部1157は、検索結果が検索成功の場合(step111,Yes)、クライアント部1112より番組コードのみを受信し番組のタイトルを受信しなかったならば、当該番組の情報は当該利用者の番組データリストには含まれていないと判断し(step112,Yes)、当該番組のタイトルをデジタルテレビジョン受像機1100より取得し、登録利用者情報管理テーブル1153の検索結果のentnumで示されるエントリーの番組データリストに当該番組のタイトル及び番組コードを追加する処理を行う(step113)。例えば、図19のようにn個の番組情報が番組データリストに含まれている場合には、図23に示すように最後のn番目の番組情報の次に、新たに選択された番組のタイトルと番組コードがn+1番目の番組情報として追加される。番組情報の追加により番組データリストに登録された番組数が最大数を超える場合には、1番目の番組情報が削除される。なお、デジタルテレビジョン受像機1100の操作部の操作により番組選択が行われた場合には、選択された番組のタイトルと番組コードがデジタルテレビジョン受像機1100より制御部1157へ送られ、制御部1157は当該番組のタイトルと番組コードの追加処理(step113)を行う。
【0078】
利用者情報テーブル1153に格納される番組データリストの別の例を図24に示す。この番組データリストには、利用者が以前選択した番組の情報(タイトル及び番組コード)に加え、その番組を視聴した時の画質及び解像度の情報も追加される。このような番組データリストの構成とした場合、サーバ部1111において、利用者検索が成功したときに番組のタイトル、番組コード、画質及び解像度の情報をクライアント部1112へ送信し(図21,step104)、クライアント部1112において、画質や解像度の高い順に番組のタイトルを表示させたり、解像度や解像度をタイトルとともに表示させるようなことが可能である。そして、番組曲が選択された時に、そのタイトル、番組コード、画質及び解像度をサーバ部1111へ送信し、サーバ部1111の制御部1157よりデジタルテレビジョン受像機1100へ、受信した番組コードとともに画質及び解像度の情報を送ることにより(図22,step110)、その画質及び解像度で当該番組の映像を再生させることができる。このような態様も本実施形態に包含される。また、番組データリストに含まれていない番組が選択されたときには、図25に示すように、当該番組のデータが番組データリストの最後に追加されることになる(図22,step113)。
【0079】
また、利用者検索を成功した場合に、情報取得部1156において、利用者情報テーブル1153より読み出した利用者の年齢・性別に対応した番組データリストを番組テーブル1154より読み出し、この番組データリストより、利用者情報テーブル1153より読み出した番組データリストに含まれている番組と同じ番組の情報を削除する処理を行い、この削除処理後の番組データリストをクライアント部1112へ送信するようにしてもよく、このような態様も本実施形態に包含される。かかる態様における情報取得部1156の動作フローの一例を図26に示す。
【0080】
図26において、利用者情報テーブル1153より、利用者検索結果のentnumで示されるエントリーの利用者情報が読み出される(step120)。この利用者情報中の年齢・性別に対応した番組データリストが番組テーブル1154より読み出される(step121)。そして、検索結果が検索成功ならば(step122,Yes)、step121で読み出された番組データリストより、step120で読み出された番組データリストに含まれる番組情報を削除した番組データリストが作成され、これがクライアント部1112へ送信される(step123)。検索結果が検索不成功ならば(step122,No)、step121で読み出された番組データリストがそのままクライアント部1112へ送信される(step124)。
【0081】
また、図21に示したような処理方法と図26に示したような処理方法を利用者が選択できるようにしてもよい。この場合、クライアント部1112に、その選択のためのボタンを追加することができる。この追加したボタンの操作情報も制御部1133により送受信部1130を通じてサーバ部1111へ送信される。サーバ部1111において、情報取得部1156は、送受信部1151で受信された当該追加ボタンの操作情報に応じて図21又は図26に示した処理方法を選択する。このような態様も本実施形態に包含されるものである。
【0082】
なお、利用者情報に、名前、年齢、性別のほか、住所や職業、さらには体格・身長・人相などを追加することも可能であり、追加した情報を番組テーブル1154から読み出す番組データリストの選択に利用するような構成とすることも可能である。
【0083】
なお、図1に示したサーバ部111又は図16に示したサーバ部1111を、CPU、メモリ、通信インターフェースなどを備えるコンピュータを利用し実現することも容易である。すなわち、サーバ部111,1111の各部としてコンピュータを機能させるプログラムをコンピュータのメモリにロードし、CPUに実行させることにより、コンピュータをサーバ部111,1111として動作させることができる。このようなプログラム、及び、同プログラムが記録された半導体素子、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスクなどのコンピュータが読み取り可能な各種の情報記録(記憶)媒体も本発明に包含される。
【図面の簡単な説明】
【0084】
【図1】本発明の実施形態1を説明するためのブロック図である。
【図2】クライアント部の外観を模式的に示す図である。
【図3】画像識別テーブルの説明図である。
【図4】利用者情報テーブルの説明図である。
【図5】楽曲データリストの説明図である。
【図6】楽曲テーブルの説明図である。
【図7】利用者検索部の動作を説明するためのフローチャートである。
【図8】画像正規化処理の一例を説明するためのフローチャートである。
【図9】情報取得部の動作を説明するためのフローチャートである。
【図10】サーバ部の制御部の動作を説明するたのフローチャートである。
【図11】利用者情報中の楽曲データリストへの楽曲追加の説明図である。
【図12】楽曲データリストの説明図である。
【図13】利用者情報中の楽曲データリストへの楽曲追加の説明図である。
【図14】情報取得部の動作を説明するためのフローチャートである。
【図15】クライアント部の外観を模式的に示す図である。
【図16】本発明の実施形態2を説明するためのブロック図である。
【図17】クライアント部の外観を模式的に示す図である。
【図18】利用者情報テーブルの説明図である。
【図19】利用者情報中の番組データリストの説明図である。
【図20】番組テーブルの説明図である。
【図21】情報取得部の動作を説明するためのフローチャートである。
【図22】サーバ部の制御部の動作を説明するためのフローチャートである。
【図23】利用者情報中の番組データリストへの番組追加の説明図である。
【図24】番組データリストの説明図である。
【図25】利用者情報中の番組データリストへの番組追加の説明図である。
【図26】情報取得部の動作を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
【0085】
100 カラオケ装置本体
110 利用者支援システム
111 サーバ部
112 クライアント部(リモートコントローラ)
122 操作部
130 送受信部
131 画像入力部
132 表示部
133 制御部
151 送受信部
152 画像識別テーブル
153 利用者情報テーブル
154 楽曲テーブル
155 利用者検索部
156 情報取得部
157 制御部
1100 デジタルテレビジョン受像機本体
1110 利用者支援システム
1111 サーバ部
1112 クライアント部(リモートコントローラ)
1122 操作部
1130 送受信部
1131 画像入力部
1132 表示部
1133 制御部
1151 送受信部
1152 画像識別テーブル
1153 利用者情報テーブル
1154 番組テーブル
1155 利用者検索部
1156 情報取得部
1157 制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
特定の装置を利用する利用者を支援するための利用者支援システムであって、
登録済み利用者の画像識別用データを保持している第1の情報保持手段、
登録済み利用者の利用履歴情報を含む利用者情報を保持している第2の情報保持手段、
利用履歴情報の代替情報を保持している第3の情報保持手段、
利用者を撮影し、その画像データを入力する画像入力手段、
前記画像入力手段により入力された画像データから画像識別用データを抽出し、その画像識別用データと前記第1の情報保持手段に保持されている画像識別用データとの類似比較を行うことにより、最も類似した登録済み利用者を検索するとともに、その類似の程度に応じて検索の成功・不成功を判定する利用者検索手段、
前記利用者検索手段によって検索された登録済み利用者の利用者情報を前記第2の情報保持手段より読み出し、前記利用者検索手段により検索が成功と判定されたときには該読み出した利用者情報中の利用履歴情報を利用者支援情報として出力し、前記利用者検索手段により検索が不成功と判定されたときには前記第3の情報保持手段より代替情報を読み出し、それを利用者支援情報として出力する情報取得手段、
前記情報取得手段より出力された利用者支援情報の少なくとも一部の内容を利用者に対し表示する表示手段を有することを特徴とする利用者支援システム。
【請求項2】
特定の装置を利用する利用者を支援するための利用者支援システムであって、
登録済み利用者の画像識別用データを保持している第1の情報保持手段、
登録済み利用者の属性情報と利用履歴情報からなる利用者情報を保持している第2の情報保持手段、
利用履歴情報の代替情報を、利用者の属性に対応付けて保持している第3の情報保持手段、
利用者を撮影し、その画像データを入力する画像入力手段、
前記画像入力手段により入力された画像データから画像識別用データを抽出し、その画像識別用データと前記第1の情報保持手段に保持されている画像識別用データとの類似比較を行うことにより、最も類似した登録済み利用者を検索するとともに、その類似の程度に応じて検索の成功・不成功を判定する利用者検索手段、
前記利用者検索手段によって検索された登録済み利用者の利用者情報を前記第2の情報保持手段より読み出し、前記利用者検索手段により検索が成功と判定されたときには該読み出した利用者情報中の利用履歴情報を利用者支援情報として出力し、前記利用者検索手段により検索が不成功と判定されたときには該読み出した利用者情報中の属性情報に対応した代替情報を前記第3の情報保持手段より読み出し、それを利用者支援情報として出力する情報取得手段、
前記情報取得手段より出力された利用者支援情報の少なくとも一部の内容を利用者に対し表示する表示手段を有することを特徴とする利用者支援システム。
【請求項3】
前記情報取得手段は、前記利用者検索手段によって検索が成功と判定された場合に、前記第2の情報保持手段より読み出した利用者情報中の利用履歴情報に利用の履歴が含まれていないときには、前記第3の情報保持手段より代替情報を読み出し、それを利用者支援情報として出力することを特徴とする請求項1又は2記載の利用者支援システム。
【請求項4】
前記特定の装置はカラオケ装置であり、
前記第2の情報保持手段に保持されている登録済み利用者の利用履歴情報は、該利用者が以前に選択した楽曲に関する情報であり、
前記第3の情報保持手段に保持されている代替情報は、お薦めの楽曲に関する情報であり、
前記表示手段は利用者支援情報に含まれる楽曲のタイトルを表示することを特徴する請求項1,2又は3記載の利用者支援システム。
【請求項5】
前記特定の装置はカラオケ装置であり、
前記第2の情報保持手段に保持されている登録済み利用者の利用履歴情報は、該利用者が以前に選択した楽曲とその楽曲の歌唱に対する採点の最高得点に関する情報であり、
前記第3の情報保持手段に保持されている代替情報は、お薦めの楽曲に関する情報であり、
前記表示手段は利用者支援情報に含まれる楽曲のタイトルを該利用者支援情報に含まれる採点の最高得点の高い楽曲順に表示することを特徴する請求項1,2又は3記載の利用者支援システム。
【請求項6】
前記特定の装置はカラオケ装置であり、
前記第2の情報保持手段に保持されている登録済み利用者の利用履歴情報は、該利用者が以前に選択した楽曲と、その楽曲の歌唱時のキーに関する情報であり、
前記第3の情報保持手段に保持されている代替情報は、お薦めの楽曲に関する情報であり、
前記表示手段は利用者支援情報に含まれる楽曲のタイトル及びキーを表示することを特徴する請求項1,2又は3記載の利用者支援システム。
【請求項7】
前記表示手段により表示された楽曲のタイトルの中から任意の楽曲のタイトルを利用者が選択するための手段と、該手段により選択されたタイトルの楽曲のカラオケ演奏をカラオケ装置に指示する手段とを有することを特徴とする請求項4又は5記載の利用者支援システム。
【請求項8】
前記表示手段により表示された楽曲のタイトルの中から任意の楽曲のタイトルを利用者が選択するための手段と、該手段により選択されたタイトルの楽曲の、該タイトルとともに表示されているキーでのカラオケ演奏をカラオケ装置に指示する手段とを有することを特徴とする請求項6記載の利用者支援システム。
【請求項9】
前記特定の装置は番組配信可能なデジタルテレビジョン受像機であり、
前記第2の情報保持手段に保持されている登録済み利用者の利用履歴情報は、該利用者が以前に選択した番組に関する情報であり、
前記第3の情報保持手段に保持されている代替情報は、お薦めの番組に関する情報であり、
前記表示手段は利用者支援情報に含まれる番組のタイトルを表示することを特徴する請求項1,2又は3記載の利用者支援システム。
【請求項10】
前記特定の装置は番組配信可能なデジタルテレビジョン受像機であり、
前記第2の情報保持手段に保持されている登録済み利用者の利用履歴情報は、該利用者が以前に選択した番組及びその視聴時の画質に関する情報であり、
前記第3の情報保持手段に保持されている代替情報は、お薦めの番組に関する情報であり、
前記表示手段は利用者支援情報に含まれる番組のタイトル及び画質を表示することを特徴する請求項1,2又は3記載の利用者支援システム。
【請求項11】
前記特定の装置は番組配信可能なデジタルテレビジョン受像機であり、
前記第2の情報保持手段に保持されている登録済み利用者の利用履歴情報は、該利用者が以前に選択した番組及びその視聴時の解像度に関する情報であり、
前記第3の情報保持手段に保持されている代替情報は、お薦めの番組に関する情報であり、
前記表示手段は利用者支援情報に含まれる番組のタイトル及び解像度を表示することを特徴する請求項1,2又は3記載の利用者支援システム。
【請求項12】
前記表示手段により表示された番組のタイトルの中から任意の番組のタイトルを利用者が選択するための手段と、該手段により選択されたタイトルの番組の視聴をデジタルテレビジョン受像機に指示する手段とを有することを特徴とする請求項9記載の利用者支援システム。
【請求項13】
前記表示手段により表示された番組のタイトルの中から任意の番組のタイトルを利用者が選択するための手段と、該手段により選択されたタイトルの番組の、該タイトルとともに表示されている画質での視聴をデジタルテレビジョン受像機に指示する手段とを有することを特徴とする請求項10記載の利用者支援システム。
【請求項14】
前記表示手段により表示された番組のタイトルの中から任意の番組のタイトルを利用者が選択するための手段と、該手段により選択されたタイトルの番組の、該タイトルとともに表示されている解像度での視聴をデジタルテレビジョン受像機に指示する手段とを有することを特徴とする請求項11記載の利用者支援システム。
【請求項15】
前記画像入力手段と前記表示手段は一体化されることを特徴とする請求項1,2又は3記載の利用者支援システム。
【請求項16】
前記利用者識別用データは画像データをウェーブレット変換して得られるウェーブレット係数データであることを特徴とする請求項1,2又は3記載の利用者支援システム。
【請求項17】
請求項1,2又は3記載の利用者支援システムの第1の情報保持手段、第2の情報保持手段、第3の情報保持手段、利用者検索手段、情報取得手段としてコンピュータを機能させるプログラム。
【請求項18】
請求項1,2又は3記載の利用者支援システムの第1の情報保持手段、第2の情報保持手段、第3の情報保持手段、利用者検索手段、情報取得手段としてコンピュータを機能させるプログラムが記録された、コンピュータが読み取り可能な情報記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【公開番号】特開2007−18116(P2007−18116A)
【公開日】平成19年1月25日(2007.1.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−196978(P2005−196978)
【出願日】平成17年7月6日(2005.7.6)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】