説明

利用者身体情報管理装置、利用者身体情報管理システム及び利用者身体情報管理方法

【課題】一旦、記憶された体温等の利用者身体情報の変更等の有無等を把握し易くする利用者身体情報管理装置等を提供すること。
【解決手段】体温計と通信する通信部44と、利用者の体温情報等を含む利用者身体情報を入力する入力部42と、通信部及び入力部を介して取得した利用者の利用者身体情報を記憶する利用者身体情報記憶部46と、通信部及び入力部を介して取得した利用者身体情報を、その入力元に関する入力元情報と関連付けて利用者身体情報記憶部に入力する利用者身体情報入力処理部と、を有し、利用者身体情報記憶部に記憶された利用者身体情報が、関連付けてある入力元情報と異なる入力元によって変更されたとき、当該変更後の利用者身体情報に異なる入力元情報を関連付けて、利用者身体情報記憶部に記憶する構成となっている利用者身体情報管理装置40。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、婦人の基礎体温等の利用者身体情報を管理する利用者身体情報管理装置、利用者身体情報管理システム及び利用者身体情報管理方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、婦人が生理日や排卵日等を管理することができる婦人体温計が提案されている(例えば、特許文献1)。このような婦人体温計で計測した体温等のデータは、利用者が管理し易いように、管理装置等に送信等されて管理することが提案されている。
そして、このような管理装置等では、婦人体温計が誤ったデータ等を管理装置等に送信した場合等に備えて、利用者が管理装置等に記憶されたデータを変更等することができる構成となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2000―88661公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、利用者が管理装置に一旦記憶された体温等の利用者身体情報を変更等できるとすると、そのデータの信憑性を損なう可能性があり、後日、医師等が用いる場合等を考慮すると問題があった。
【0005】
そこで、本発明は、一旦、記憶された体温等の利用者身体情報の変更等の有無等を把握し易くする利用者身体情報管理装置、利用者身体情報管理システム及び利用者身体情報管理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的は、本発明にあっては、体温計と通信するための通信部と、少なくとも、利用者の体温情報及び体調情報を含む利用者身体情報を入力するための入力部と、前記通信部及び前記入力部を介して取得した利用者の前記利用者身体情報を記憶する利用者身体情報記憶部と、前記通信部及び前記入力部を介して取得した前記利用者身体情報を、その入力元に関する入力元情報と関連付けて前記利用者身体情報記憶部に入力する利用者身体情報入力処理部と、を有し、前記利用者身体情報記憶部に記憶された前記利用者身体情報が、前記関連付けてある前記入力元情報と異なる入力元によって変更されたとき、当該変更後の前記利用者身体情報に前記異なる入力元情報を関連付けて、前記利用者身体情報記憶部に記憶する構成となっていることを特徴とする利用者身体情報管理装置により達成される。
【0007】
前記構成によれば、利用者の基礎体温等の体温情報及び生理初日等の体調情報を含む利用者身体情報は、それら情報を入力した体温計等の入力元情報と関連付けて利用者身体情報記憶部に記憶される。
したがって、各利用者身体情報がどの入力元から入力されたかを把握することができ、例えば、体温情報が体温計から入力されたか、利用者が利用者身体管理装置の入力部から入力したかの別を把握することができ、これにより、そのデータの信憑性等を判断することができる。
【0008】
また、前記構成では、利用者身体情報記憶部に記憶された利用者身体情報が、関連付けてある入力元情報と異なる入力元によって変更されたとき、例えば、体温計と関連付けられた体温情報が、その後、利用者身体情報管理装置によって変更されたときは、この変更後の体温情報等は、従前の体温計ではなく、異なる入力元情報である例えば、利用者身体管理装置と関連付けて、利用者身体情報記憶部に記憶する構成となっている。
したがって、後日、例えば、医師等が利用者身体情報記憶部の情報を参照等する場合、どの情報の信憑性が高いか否か等を容易に判断し、的確な判断等を行うことができる構成となっている。
【0009】
好ましくは、前記利用者身体情報は、利用者の体温情報、体調の変化情報である体調情報及びその他の身体情報を有し、前記異なる入力元情報によって、前記体温情報及び/又は体調情報が変更されたとき、当該変更後の前記利用者身体情報に前記異なる入力元情報と関連付けて、前記利用者身体情報記憶部に記憶される構成となっていることを特徴とする。
【0010】
前記構成によれば、生理周期等の予測ロジックに影響し、また、後日、医師等が利用者身体情報を参照する際に重要な情報となる体温情報及び生理初日等の体調情報に変更等が加わった場合に、その変更の事実を把握することができる。したがって、情報の信憑性を容易に把握することができる。
【0011】
好ましくは、前記入力元には、少なくとも、体温計及び前記利用者身体管理装置を含み、前記管理装置の表示部に、少なくとも、前記利用者身体情報を示すための利用者身体情報表示画面を記憶するための利用者身体情報表示画面記憶部と、前記表示部に表示される前記利用者身体情報表示画面に表示される前記利用者身体情報のうち、前記入力部で特定された範囲の前記利用者身体情報を複写及び/又は移動用情報として複写等用情報記憶部に記憶し、前記複写等用情報記憶部の前記複写及び/又は移動用情報に関連付けられている前記入力元情報を前記利用者身体管理装置とすることを特徴とする。
【0012】
前記構成によれば、表示部に表示される利用者身体情報表示画面に表示される利用者身体情報のうち、入力部で特定された範囲の利用者身体情報を複写及び/又は移動用情報として複写等用情報記憶部に記憶するので、利用者は、利用者身体情報管理装置の表示部の画面上の任意の情報を特定して、容易に複写等することができるので、情報を扱い易い利用者身体情報管理装置となっている。
また、前記構成では、複写等用情報記憶部の複写及び/又は移動用情報に関連付けられている入力元情報を利用者身体情報管理装置とすることで、例え、複写等を行う以前に体温計と関連付けられていても、利用者身体情報管理装置に変更することで、当該情報に何らかの処理が加わったこと、すなわち、情報の信憑性が低下したことを示すことができる。
【0013】
好ましくは、他の前記利用者身体情報管理装置から当該前記利用者身体情報管理装置へ入力された前記利用者身体情報は、当該前記利用者身体管理装置を前記入力元情報として関連付けて、前記利用者身体情報記憶部に記憶されることを特徴とする。
【0014】
前記構成によれば、他の利用者身体情報管理装置から当該利用者身体情報管理装置へ入力された利用者身体情報は、体温計等から入力された情報としてではなく記憶されるので、その情報の信憑性を容易に判断することができる。
【0015】
好ましくは、前記体温情報及び前記体調情報に基づいて、周期的に到来する基準となる体調変化である基準体調変化が発生する日である体調変化基準日を予測する体調変化基準日生成部と、前記基準体調変化及び前記体調変化以外の他の複数種類の体調変化を、それぞれの体調変化の種類によって複数の体調変化区分情報に区分し、前記体調変化区分情報に対応した各別のコメント情報及び各別のイラスト情報と関連付けて記憶すると共に、前記体調変化区分情報の対応する日及び/又は期間である体調変化区分時間情報とも関連付けて記憶する体調変化関連情報記憶部と、を有し、前記体温情報及び体調情報を前記表示部に表示すると共に、同時に、前記体調変化基準日を表示し、さらに、前記体調変化区分情報に対応した各別の前記コメント情報及び各別の前記イラスト情報を対応する前記体調変化区分時間情報の時間に、前記体温情報及び体調情報及び前記体調変化基準日と共に表示することを特徴とする。
【0016】
前記構成によれば、体温計等から取得した利用者の基礎体温等の体温情報及び生理初日があったこと等の体調情報が、体温管理装置の表示部に表示されるだけでなく、これら体温計等から取得した体温情報及び体調情報に基づいて予測される次回生理初日等の体調変化基準日も、これら体温情報及び体調情報と共に表示部に表示されるので、利用者は、表示部を視認するだけで、自己の体温情報及び体調情報と体調変化基準日を把握できる。このため、利用者は、自己の体調管理をし易い構成となっている。
また、前記構成によれば、次回生理初日等の基準体調変化及び生理初日から6日〜14日目等の他の複数種類の体調変化を、それぞれの体調変化の種類(例えば、女の子が一番輝くキラキラ期等)によって複数の体調変化区分情報に区分し、体調変化区分情報に対応した各別のコメント情報(例えば、女の子が一番輝くキラキラ期、デートに旅行に満喫しよう)及び各別のイラスト情報と関連付けて記憶すると共に、体調変化区分情報の対応する日及び/又は期間である体調変化区分時間情報(例えば、生理初日から6日〜14日目等)とも関連付けて記憶している。
【0017】
そして、これら体調変化区分情報に対応した各別のコメント情報及び各別のイラスト情報を対応する体調変化区分時間情報の時間(例えば、生理初日から6日〜14日目等)に、体温情報及び体調情報及び体調変化基準日と共に表示する構成となっている。
このため、利用者は、例えば、生理初日等の体調変化基準日と、生理初日から6日〜14日目等の他の体調変化の期間では、表示部を視認したときに、異なるコメント及びイラストが表示されると共に、利用者の当該体調に合致した最適なコメント及びイラストが表示部に表示される。
したがって、利用者が体温計によって継続して体温測定をし続けると、その状態に合致した、異なるコメントやイラストを視認することができ、継続が促されることになる。
また、利用者による体温測定の継続により、利用者の次回生理日や次回排卵日等の体変化基準日等も予測し易くすることができる。
【0018】
好ましくは、前記体温計は、利用者の体温を計測する測温部と、利用者の前記利用者身体情報を入力する身体情報入力部を有すると共に、取得した前記利用者身体情報を自動的に前記利用者身体情報管理装置に送信する構成となっていることを特徴とする。
【0019】
前記構成によれば、体温計に入力された利用者の利用者身体情報は、自動的に利用者身体情報管理装置に送信されるので、利用者身体情報管理装置は、情報を迅速に取得し管理することができる。
【0020】
上記目的は、本発明にあっては、少なくとも、利用者の体温情報及び体調情報を含む利用者身体情報を入力するための入力部と、前記通信部及び前記入力部を介して取得した利用者の前記利用者身体情報を記憶する利用者身体情報記憶部と、を有し、前記通信部及び前記入力部を介して取得した前記利用者身体情報を、その入力元に関する入力元情報と関連付けて前記利用者身体情報記憶部に入力する工程と、前記利用者身体情報記憶部に記憶された前記利用者身体情報が、前記関連付けてある前記入力元情報と異なる入力元によって変更されたとき、当該変更後の前記利用者身体情報に前記異なる入力元情報を関連付けて、前記利用者身体情報記憶部に記憶する工程と、を有すること特徴とする利用者身体情報管理方法により達成される。
【発明の効果】
【0021】
以上説明したように、本発明によれば、一旦、記憶された体温等の利用者身体情報の変更等の有無等を把握し易くする利用者身体情報管理装置、利用者身体情報管理システム及び利用者身体情報管理方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明の利用者身体情報管理システムの一例である婦人体温管理システムを示す概略図である。
【図2】図1の婦人体温計の主な構成を示す概略ブロック図である。
【図3】図1の管理装置の主な構成を示す概略ブロック図である。
【図4】図3の各種処理部(プログラム)記憶部の内容を示す概略ブロック図である。
【図5】本発明の実施の形態にかかる婦人体温管理システムの主な動作等を示す概略フローチャートである。
【図6】本発明の実施の形態にかかる婦人体温管理システムの主な動作等を示す他の概略フローチャートである。
【図7】本発明の実施の形態にかかる婦人体温管理システムの主な動作等を示す他の概略フローチャートである。
【図8】本発明の実施の形態にかかる婦人体温管理システムの主な動作等を示す他の概略フローチャートである。
【図9】本発明の実施の形態にかかる婦人体温管理システムの主な動作等を示す他の概略フローチャートである。
【図10】基礎体温等表示画面を示す概略図である。
【図11】キャラクタ及びコメントデータを示す概略説明図である。
【図12】3周期分のデータを示す概略説明図である。
【図13】入力された体温データ等及び入力元データ等を示す概略説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、この発明の好適な実施の形態を添付図面等を参照しながら、詳細に説明する。
尚、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
【0024】
図1は、本発明の利用者身体情報管理システムの一例である婦人体温管理システム1を示す概略図である。
図1に示すように、婦人体温管理システム1は、体温計である例えば、婦人体温計10とコンピュータ等からなる利用者身体情報管理装置である例えば、管理装置40とを有し、婦人体温計10と管理装置40とは相互に通信可能な構成となっている。
また、婦人体温計10は、例えば、利用者が口腔内に挿入して体温を計測する構成となっており、具体的には、図1の婦人体温計10の測温部11で、利用者の体温情報である例えば、体温データを計測する構成となっている。
【0025】
そして、計測された体温は、図1の体温計側ディスプレイ12に表示される共に、婦人体温計10内に記憶される構成ともなっている。
また、婦人体温計10は、図1に示すように、例えば、複数のボタン等からなる身体情報入力部である例えば、体温計側入力装置13を有し、利用者は、この体温計側入力装置13を用いて、体調情報である例えば、生理初日データ等を婦人体温計10に入力し、婦人体温計10内に記憶させることができる構成ともなっている。
【0026】
また、上述のように婦人体温計10に記憶されている体温データ及び生理初日データ等の体調データは、自動的に図1の管理装置40に送信される構成となっている。
このため、管理装置40で、かかる体温データや体調データを管理可能な構成となっている。
【0027】
図1に示す、婦人体温計10及び管理装置40は、それぞれ、コンピュータを有し、コンピュータは、図示しないCPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等を有し、バスを介して接続されている。
【0028】
図2は、図1の婦人体温計10の主な構成を示す概略ブロック図である。
図2に示すように、婦人体温計10は、体温計側制御部14を有し、体温計側制御部14は、上述の測温部11を備える体温計側装置本体15、上述の体温計側ディスプレイ12及び体温計側入力装置13を制御すると共に、婦人体温計10が管理装置40と通信するための体温計側通信装置16や時刻情報を生成する体温計側計時装置17をも制御している。
また、婦人体温計10は、測温部11が測定した利用者の体温データや体温計側入力装置13で利用者が入力した生理初日等の体調データを記憶する体温計側各種データ記憶部18を有すると共に、この体温計側各種データ記憶部18は、体温計側制御部14で制御されている。
【0029】
なお、図2の体温計側通信装置16は、体温計側各種データ記憶部18に記憶されている利用者の体温情報や生理初日等の体調データを自動的に図1の管理装置40に送信する構成となっている。
【0030】
図3は、図1の管理装置40の主な構成を示す概略ブロック図である。
図3に示すように、管理装置40は、管理装置側制御部43を有し、管理装置側制御部43は、表示部である例えば、管理装置側ディスプレイ41や入力部である例えば、管理装置側入力装置42を制御すると共に、管理装置40が婦人体温計10と通信するための通信部である例えば、管理装置側通信装置44や時刻情報を生成する管理装置側計時装置45をも制御している。
【0031】
また、図3に示すように管理装置40は、各種処理部(プログラム)記憶部50や各種記憶部を制御するが、これら各種処理部(プログラム)記憶部50や各種記憶部については後述する。なお、図4は、図3の各種処理部(プログラム)記憶部50の内容を示す概略ブロック図である。
【0032】
図5乃至図9は、本発明の実施の形態にかかる婦人体温管理システム1の主な動作等を示す概略フローチャートである。以下、本実施の形態を図5等のフローチャートに沿って説明すると共に、図1乃至図4の構成についても説明する。
【0033】
先ず、本実施の形態の婦人体温管理システム1を利用する利用者は、予め、自己のPC(コンピュータ)等である管理装置40に本実施の形態の体温管理システム1の所定のアプリケーションプログラムをダウンロードし、使用可能な状態とする。
そして、利用者が管理装置40の電源等をON状態にすると、図5のST1で、図1の管理装置40がインストールされた体温管理システム1のアプリケーションプログラムが初めて起動したか否かを判断する。
具体的には、図4のアクセス履歴判断処理部(プログラム)51が動作して判断する。
【0034】
そして、ST1で初めて起動したと判断された場合は、ST2へ進む。ST2では、図1の管理装置40の管理装置側ディスプレイ41に、図10に示す、利用者身体情報表示画面である例えば、基礎体温等表示画面が表示される。
図10は、基礎体温等表示画面を示す概略図である。この基礎体温等表示画面は、図3の基礎体温等表示画面及び入力情報記憶部46に記憶されており、基礎体温等表示画面には、図10に示すように、利用者の毎日の基礎体温等の体温情報や生理初日等の有無、発熱の有無、生理痛の有無等の体調情報も表示される構成となっている。
したがって、基礎体温等表示画面及び入力情報記憶部46は、利用者身体情報表示画面記憶部の一例となっている。
【0035】
また、基礎体温等表示画面には、図10に示すように、その上部にコメント情報である例えば、コメント及びイラスト情報である例えば、イラストが併せて表示可能な構成となっている。これらコメントやイラストは、変更可能な構成となっている。
具体的には、図11に示すキャラクタ及びコメントデータ47aが、図3のキャラクタ及びコメントデータ記憶部47に記憶されている。
図11は、キャラクタ及びコメントデータ47aを示す概略説明図である。
すなわち、イラストで表示されるキャラクタ及びコメントが、それぞれの表示条件に対応して記憶されている。
この表示条件が体調変化区分情報及び体調変化区分時間情報の一例であり、キャラクタ及びコメントデータ記憶部47が、体調変化関連情報記憶部の一例となっている。
【0036】
ST2では、図4のキャラクタ及びコメント選択処理部(プログラム)52が動作し、図3のキャラクタ及びコメントデータ記憶部47を参照し、図11の表示条件のうち「初めてアプリを起動したとき」を選択して、コメント「初めまして!一緒に基礎体温の測定をはじめましょう!」及び対応するAパターンのイラストを、図10の基礎体温等表示画面に表示する。
【0037】
一方、ST1で、管理装置40のアプリを初めて起動する場合でない場合は、ST3へ進む。ST3では、前回のデータ入力と今回のデータ入力との間に10日以上経過したか否かが判断される。具体的には、図3のアクセス履歴判断処理部(プログラム)51が判断する。
【0038】
ST3で、10日以上データ入力がなかったと判断された場合は、ST4へ進む。ST4では、管理装置40の管理装置側ディスプレイ41に図10に示す基礎体温等表示画面を表示すると共に、図4のキャラクタ及びコメント選択処理部(プログラム)52が動作する。
そして、図11のキャラクタ及びコメントデータ47aを参照して、表示条件「10日以上入力がなかったとき」に対応するコメント「久しぶり!また一緒に測定をしましょうね!」を基礎体温等表示画面に表示すると共に、対応するキャラクタ番号2のイラスト「Bパターン」も表示する。
【0039】
次いで、ST5へ進む。ST5では、図3の管理装置側通信装置44を介して、管理装置40に対して婦人体温計10から体温データ等の送信があったか否かを判断する。
具体的には、利用者が婦人体温計10の図1の測温部11等を用いて、体温測定を行い、体温計測入力装置13を操作して、生理初日等の体調メモ(体調情報)を入力した場合は、これらのデータは、一旦、図2の体温計側各種データ記憶部18に記憶された後、体温計側通信装置16によって、管理装置40に送信される。
【0040】
ST5で、管理装置40が婦人体温計10から体温データ等を受信したと判断された場合は、ST6へ進む。
ST6では、管理装置40は、婦人体温計10から送信された利用者の体温データや体調メモを、その入力元である婦人体温計10と関連付けて、図3の基礎体温等表示画面及び入力情報記憶部46に記憶する。
具体的には、図4の体温データ等登録処理部(プログラム)53が動作して、例えば、体温データが婦人体温計10で計測されたデータであれば「通信(測定)」なるデータと関連付け、体調データが、婦人体温計10の体温計入力装置13で入力されたデータであれば「通信(手入力)」なるデータと関連付けて登録される。
【0041】
図13は、入力された体温データ等及び入力元データ等を示す概略説明図である。
図13に示すように、各データのうち、婦人体温計10から受信した体温データや体調データは、「通信(測定)」や「通信(手入力)」という入力元のデータと関連付けられて登録されている。
したがって、基礎体温等表示画面及び入力情報記憶部46は。利用者身体情報記憶部の一例となっている。
【0042】
このように、利用者の体温データ等の入力元を明らかにすることで、以下のような効果等を発揮する。
すなわち、通常、婦人体温計10から入力された体温データ等は、婦人体温計10により機械的に計測されたものであり、そのデータの信頼性は高いが、管理装置40では、かかるデータを変更可能となっている。
このため、管理装置40で入力や変更されたデータは、既に変更等されている可能性があり、その分、信頼性が低下しているおそれがある。
そこで、本実施の形態では、その入力元が婦人体温計10であるか否かを表示することで、その後、医師等が利用者の状態を判断する際に、そのデータの入力元を明らかにし、その判断の的確性を担保する構成となっている。
【0043】
また、ST5で、婦人体温計10からの体温データ等の送信がなかったとき又はST6の処理が終了した後に、ST7へ進む。
ST7では、管理装置側入力装置42から、利用者の体温データや体調データが入力されたか否かが判断される。
【0044】
ST7で、管理装置40が管理装置側入力装置42から体温データ等を入力されたと判断された場合は、ST8へ進む。
ST8では、管理装置40は、管理装置側入力装置42から入力された利用者の体温データや体調メモを、その入力元である管理装置40と関連付けて、図3の基礎体温等表示画面及び入力情報記憶部46に記憶する。
【0045】
具体的には、図4の体温データ等登録処理部(プログラム)53が動作して、例えば、体温データや体調データが管理装置側入力装置42から入力されたデータであれば「ソフト(手入力)」なるデータと関連付けて登録される。
例えば、図13に示すように、各データのうち、管理装置側入力装置42から入力された体温データや体調データは、「ソフト(手入力)」という入力元のデータと関連付けられて登録されている。
【0046】
したがって、図13に示すような、基礎体温等表示画面を、体温データの登録後に参照する医師等は、どのデータが婦人体温計10からの信憑性のあるデータであるかを迅速に判断することができる。
このように、体温データ等登録処理部(プログラム)53は、利用者身体情報入力処理部の一例となっている。
【0047】
ST7で、管理装置40が管理装置側入力装置42から体温データ等を入力されなかったとき、又はST8の処理が終了した後に、ST9へ進む。
ST9では、管理装置40は、他の管理装置から複写や移動等で利用者の体温データや体調データ等の入力があったか否かを判断する。
ST9で、他の管理装置から利用者の体温データ等の入力があったと判断されたときは、ST10へ進む。
ST10では、管理装置40は、他の管理装置から入力された利用者の体温データや体調データ(メモ)を、入力元を管理装置40として関連付けて、図3の基礎体温等表示画面及び入力情報記憶部46に記憶する。
具体的には、「ソフト(手入力)」という入力元データと関連付けられて記憶される。
【0048】
他の管理装置から入力された利用者の体温データ等は、変更等されている可能性があり、正確なデータである婦人体温計10からのデータとは一線を画する必要があるので、入力元を管理装置40として、関連付けられて記憶される。
このように、他の管理装置から入力された体温データ等は、管理装置40を示す「ソフト(手入力)」となるので、その後、基礎体温等表示画面を参照する医師等は、いずれのデータが変更等されたかを迅速に把握することができ、判断の根拠とすべきデータの信憑性を的確に判断することができる。
【0049】
ところで、本実施の形態にかかる「基礎体温等表示画面」に表示されている体温データ等の各データは、その任意の範囲を特定して複写し、他の画面や媒体等に貼り付ける(固定する)ことができる構成となっている。
例えば、基礎体温等表示画面の行の一部又は行全体を選択して、別の行へ複写等することができる。また、他の管理装置へも元の管理装置、例えば当該管理装置40で設定した書式のまま複写等することができる構成となっている。
【0050】
具体的には、図13の基礎体温等表示画面の右上で表示しているように、管理装置側入力装置42を用いて、画面上の処理を行いたい範囲のデータを特定した後、「コントロールキー」と「Cキー」を実行させることで、複写データとして、図3の複写用データ記憶部48に記憶される。
また、「コントロールキー」と「Vキー」を実行させることで、図3の複写用データ記憶部48に記憶されたデータを他の画面や媒体等で貼り付けることが可能な構成となっている。
なお、このような複写等の処理は,図4の画面複写等実行処理部56が実行する
また、上述の複写用データ記憶部48は、複写等用情報記憶部の一例となっている。
【0051】
このように、本実施の形態では、コンピュータ等の操作に不慣れな女性等であっても、基礎体温等表示画面及び入力情報記憶部46に記憶した体温データ等を画面複写等実行処理部56によって、容易に複写等することができる構成となっている。このため、利用者がデータを取り扱い易い管理装置40となっている。
【0052】
すなわち、上述のST9及びST10では、上述の複写等の操作が基礎体温等表示画面で実行されたか否かが判断されるが、特に、他の管理装置のデータが複写等されて、当該管理装置40へ貼り付け等されたか否かが判断される。
そして、他の管理装置のデータが複写等されて、当該管理装置40へ貼り付け等されたと判断された場合に、上述のST10の処理が実行される。
【0053】
このように、入力元データを管理装置40とすることで、入力元が婦人体温計10ではないことを表示し、複写等によりデータ内容が変更されたおそれがあることを示すことができる。
したがって、データを後日閲覧等する医師等がデータの信憑性を的確に判断することができる。
【0054】
一方、ST9及びST10では、当該管理装置40内における体温データ等の複写や移動、並びに当該管理装置40から他の管理装置40への体温データ等の複写や移動があっても、それらの体温データ等に関連付けられている入力元データを例えば、「通信(測定)」から「ソフト(手入力)」へ変更等することはない。
これは、基礎体温等表示画面及び入力情報記憶部46内に記憶されている体温データ等が変更等されていないためである。
このように本実施の形態では、体温データ等が変更等されているおそれがある場合に限り、その入力元データを「ソフト(手入力)」と表示することで、データを後日閲覧等する医師等がデータの信憑性を的確に判断することができるような構成となっている。
【0055】
次いで、ST11へ進む。
ST11では、既に基礎体温等表示画面及び入力情報記憶部46に、入力元のデータ(通信(測定)等)と関連付けて登録されている体温データや体調データが、管理装置40の管理装置側ディスプレイ41を介して、図10や図13「基礎体温等表示画面」上に表示されたときに、これら体温データや体調データが、管理装置側入力装置42によって変更等されたか否かが判断される。
【0056】
すなわち、体温データ及び体調データ以外のその他の利用者身体情報である例えば、体重データや日記データ等が変更されていても、ST11では変更等されていないと判断する。
具体的には、図4の体温データ等変更判断処理部(プログラム)54が動作して判断する。
このように、本実施の形態では、生理周期等の予測ロジックに影響し、また、後日、医師等が利用者身体情報を参照する際に重要な情報となる体温データ及び生理初日等の体調データに変更等が加わった場合にのみ、その変更の事実を把握することができる構成となっている。
【0057】
ST11で、体温データや体調データが変更されたと判断された場合は、ST12へ進む。ST12では、図4の入力元データ変更処理部(プログラム)55が動作して、当該変更に係る体温データや体調データに関連付けられている入力元データを管理装置40、具体的には「ソフト(手入力)」なるデータとする。
【0058】
これにより、データが変更された体温データ及び体調データの図13に示す入力元データは、管理装置40を示す「ソフト(手入力)」となるので、その後、基礎体温等表示画面を参照する医師等は、いずれのデータが変更等されたかを迅速に把握することができ、判断の根拠とすべきデータの信憑性を的確に判断することができる。
【0059】
以上のように、基礎体温等表示画面及び入力情報記憶部46に記憶された体温データや体調メモは、利用者が管理装置40を起動して、管理装置側ディスプレイ41に基礎体温等表示画面を表示したときに、計測した日の体温データ及び体調メモ(生理初日等)として、表示される。
したがって、利用者は、管理装置40を起動させることで、自己が婦人体温計10で測定した体温や、婦人体温計10に入力した体調メモを把握することができる。
【0060】
ST13では、管理装置40が、婦人体温計10から生理初日データ(体調メモ)を4回以上受信したか否かを判断する。具体的には、図4の生理初日入力回数判断処理部(プログラム)57が、図3の基礎体温等表示画面及び入力情報記憶部46を参照して判断する。
【0061】
ST13で、生理初日データを4回以上受信したと判断された場合は、ST14へ進む。ST14では、図4の生理周期及び排卵日演算処理部(プログラム)58が動作して、3周期分の生理周期内の体温データを、図3の基礎体温等表示画面及び入力情報記憶部46から取得し、次回生理初日及び次回排卵日を演算し、図3の次回生理初日及び排卵日記憶部49に記憶する。
図12は、3周期分のデータを示す概略説明図である。図12を用いて、生理周期及び排卵日演算処理部(プログラム)58の動作を具体的に説明する。
生理周期及び排卵日演算処理部(プログラム)58は、図12に示す、3生理周期の平均日数を演算し、直近の生理初日に付加し、当該付加された年月日を次回生理初日と予想し、図3の次回生理初日及び排卵日記憶部48に記憶させる。
【0062】
また、生理周期及び排卵日演算処理部(プログラム)58は、図12の2生理周期のうち高温相期間(a、b、c)を抽出し、これらの平均の高温相期間を演算し、平均の高温相期間を次回生理周期に当てはめ、その高温相期間の開始日の前日を次回排卵日として、図3の次回生理初日及び排卵日記憶部48に記憶する。
【0063】
したがって、生理周期及び排卵日演算処理部(プログラム)58が、体調変化基準日生成部の一例であり、次回生理初日データ及び次回排卵日データは、体調変化基準日の一例である。また、次回生理初日データは、生理初日予測情報の一例である。
【0064】
次いで、ST15へ進む。ST15では、管理装置40は、図3の次回生理初日及び排卵日記憶部48の次回生理初日及び次回排卵日のデータを参照して、管理装置側ディスプレイ41に表示する図10に示す基礎体温等表示画面に次回生理初日及び次回排卵日を表示する。具体的には、図10に示すように、体温データ、体調データ、コメント及びイラストと共に表示される構成となっている。
このため、利用者は管理装置40の管理装置側ディスプレイ41を視認するだけで、これらのデータを一度の把握することができる。
【0065】
次いで、上述のST5乃至ST12が、同様に実行される。
【0066】
次いで、ST16へ進む。ST16では、利用者が婦人体温計10に入力した入力生理初日データを管理装置40が受信したか否かを判断する。
すなわち、実際に利用者の身体で生理が始まったときは、利用者は、図1の婦人体温計10の体温計側入力装置13を操作して、特定の日付に生理初日があったことを入力する。
【0067】
すると、その生理初日があったという体調データは、図2の体温計側各種データ記憶部18に記憶されると共に、体温計側通信装置17を介して、管理装置40へ送信される。
この体調データの受信があると、管理装置40は、受信した体調データを図3の基礎体温等表示画面及び入力情報記憶部46に記憶する。
具体的には、図4の入力生理初日情報取得判断処理部(プログラム)59が、利用者が婦人体温計10に入力した入力生理初日データを管理装置40が受信したか否かを判断する。
【0068】
次いで、ST17へ進む。ST17では、ST16で管理装置40が受信した入力生理初日データと、図3の次回生理初日及び排卵日記憶部48の「次回生理初日」とが一致するか否かを判断する。具体的には、図4の生理初日情報判断処理部(プログラム)56が判断する。
したがって、生理初日情報判断処理部(プログラム)60が、生理初日情報判断処理部の一例である。
【0069】
ST17で、入力生理初日と次回生理初日とが一致しない場合は、ST18へ進む。ST18では、図4の直近生理初日情報生成処理部(プログラム)61が動作して、ST16の入力生理初日データを、直近生理初日データとして、図3の直近生理初日情報記憶部70に記憶する。
【0070】
次いで、ST19へ進む。ST19では、図4の生理周期及び排卵日演算処理部(プログラム)58が動作し、直近生理初日情報記憶部70に記憶されている「直近生理初日データ」を基準にその直前の生理周期を含む4周期分の生理周期内の体温データを、図3の基礎体温等表示画面及び入力情報記憶部49から取得し、次回生理初日及び次回排卵日を演算し、図3の次回生理初日及び排卵部記憶部49に記憶する。
すなわち、4生理周期の平均日数を、直近の生理初日データに付加することで、次回生理初日とする。また、4生理周期の各周期内の高温相期間を抽出し、それらの平均値を次回高温相期間とし、この次回高温相期間の開始日の前日を次回排卵日とする。
【0071】
このように、実際の生理初日データを取得することができたときは、予想に基づく生理初日データではなく、実際の生理初日データに基づいて、その次の生理初日や排卵日を予測することができるので、次回生理初日及び次回排卵日の予測精度がより向上する。
【0072】
一方、ST16で入力生理初日データを受信しなかった場合や、ST17で、入力生理初日と次回生理初日とが一致した場合は、ST20へ進み、図3の直近生理初日情報記憶部70が、次回生理初日及び排卵日記憶部49の次回生理初日(予測日)を直近生理初日データとして、直近生理初日情報記憶部70に記憶する。
【0073】
次いで、ST21へ進む。ST21では、管理装置40は、図3の次回生理初日及び排卵日記憶部49の次回生理初日及び次回排卵日のデータを参照して、管理装置側ディスプレイ41に表示する図10に示す基礎体温等表示画面に次回生理初日及び次回排卵日を表示する。
これにより、最新の次回生理初日及び次回排卵日のデータを図10の基礎体温等表示画面に表示することができる。
【0074】
次いで、ST22へ進む。ST22では、利用者が管理装置40を起動した日が直近生理初日情報記憶部70の直近生理初日である場合は、図4のキャラクタ及びコメント選択処理部(プログラム)52が、図11のキャラクタ及びコメントデータ47aを参照して、表示条件「生理予定日当日」に対応するコメント「今日から生理がはじまるよ!ナプキンを忘れずに!」及び対応するキャラクタ番号3のイラスト(Cパターン)が、図10の「コメント」及び「イラスト」の部分に表示される。
【0075】
次いで、上述のST5乃至ST12が、同様に実行される。
【0076】
次いで、ST23へ進む。ST23では、図4のキャラクタ及びコメント選択処理部(プログラム)52が動作して、図1の管理装置側計時装置45を参照し、当該日付が直近生理初日記憶部70の直近生理初日から3日後以内か否かを判断する。
【0077】
ST23で、直近生理初日から3日後以内と判断された場合は、ST24へ進む。ST24では、図4のキャラクタ及びコメント選択処理部(プログラム)52が、図11のキャラクタ及びコメントデータ47aを参照して、表示条件「直近生理日から3日後以内」に対応するコメント「おなかがイタイ〜!腰がイタイ〜!生理ってツライよね・・」及び対応するキャラクタ番号4のイラスト(Dパターン)が、図10の「コメント」及び「イラスト」の部分に表示される。
【0078】
次いで、上述のST5乃至ST12が、同様に実行される。
【0079】
次いで、ST25へ進む。ST25では、図4のキャラクタ及びコメント選択処理部(プログラム)52が動作して、図3の管理装置側計時装置45を参照し、当該日付が直近生理初日記憶部70の直近生理初日から4日又は5日後か否かを判断する。
【0080】
ST25で、直近生理初日から4日又は5日後と判断された場合は、ST26へ進む。ST26では、図4のキャラクタ及びコメント選択処理部(プログラム)52が、図11のキャラクタ及びコメントデータ47aを参照して、表示条件「直近生理日から4日又は5日後」に対応するコメント「もう少しで生理終了だね。がんばって!」及び対応するキャラクタ番号5のイラスト(Eパターン)が、図10の「コメント」及び「イラスト」の部分に表示される。
【0081】
次いで、上述のST5乃至ST12が、同様に実行される。
【0082】
次いで、ST27へ進む。ST27では、図4のキャラクタ及びコメント選択処理部(プログラム)52が動作して、図3の管理装置側計時装置45を参照し、当該日付が次回生理初日及び排卵日記憶部49の次回排卵日(排卵予測日)から4日前か否かを判断する。
【0083】
ST27で、次回排卵日(排卵予測日)から4日前と判断された場合は、ST28へ進む。ST28では、図4のキャラクタ及びコメント選択処理部(プログラム)52が、図11のキャラクタ及びコメントデータ47a及び次回生理初日及び排卵日記憶部49を参照して、表示条件「次回排卵予測日の4日前」に対応するコメント「そろそろ排卵予定日。次の排卵予定日は○月○日頃よ!」(予定日は、次回生理初日及び排卵日記憶部49の次回排卵日を表示)及び対応するキャラクタ番号6のイラスト(Fパターン)が、図10の「コメント」及び「イラスト」の部分に表示される。
【0084】
次いで、上述のST5乃至ST12が、同様に実行される。
【0085】
次いで、ST29へ進む。ST29では、図4のキャラクタ及びコメント選択処理部(プログラム)52が動作して、図3の管理装置側計時装置45を参照し、当該日付が次回生理初日及び排卵日記憶部49の次回排卵日(排卵予測日)の3日前から2日後の間か否かを判断する。
【0086】
ST29で、次回排卵日(排卵予測日)の3日前から2日後の間と判断された場合は、ST30へ進む。ST30では、図4のキャラクタ及びコメント選択処理部(プログラム)52が図11のキャラクタ及びコメントデータ47aを参照して、表示条件「次回排卵予測日の3日前から2日後の間」に対応するコメント「今は排卵期。妊娠の可能性がいちばん高い時期よ!」及び対応するキャラクタ番号7のイラスト(Gパターン)が、図10の「コメント」及び「イラスト」の部分に表示される。
【0087】
次いで、上述のST5乃至ST12が、同様に実行される。
【0088】
次いで、ST31へ進む。ST31では、図4のキャラクタ及びコメント選択処理部(プログラム)52が動作して、図1の管理装置側計時装置45を参照し、当該日付が図3の直近生理初日記憶部70の直近生理初日から6日〜14日後か否かを判断する。
【0089】
ST31で、直近生理初日から6日〜14日後と判断された場合は、ST32へ進む。ST32では、図4のキャラクタ及びコメント選択処理部(プログラム)52が、図11のキャラクタ及びコメントデータ47aを参照して、表示条件「直近生理日から6日〜14日後」に対応する3つのコメントの一つ又は2つ以上を選択し、それに対応するキャラクタ番号とイラストが、図10の「コメント」及び「イラスト」の部分に表示される。
【0090】
次いで、上述のST5乃至ST12が、同様に実行される。
【0091】
以上のように,本実施の形態では、婦人体温計10から取得した利用者の基礎体温等の体温データ及び生理初日があったこと等の体調情報が、管理装置40の管理装置側ディスプレイ41に基礎体温等表示画面に表示されるだけでなく、これら婦人体温計10から取得した体温データ及び生理や発熱等かあったこと等の体調情報に基づいて予測される次回生理初日や次回排卵日の予測日も、基礎体温等表示画面に併せて表示される。
このため、利用者は、基礎体温等表示画面を視認するだけで、自己の体温データ、体調情報、次回生理初日及び次回排卵日を把握できるので、自己の体調管理をし易い構成となっている。
【0092】
また、本実施の形態では、図11に示すように、「生理予定日当日」や「直近生理初日から3日後以内」等の体調の変化を、それぞれの体調変化の種類によって複数の体調変化区分情報に区分し、これら体調変化区分情報に対応した各別のコメント情報及び各別のイラスト情報と関連付けて記憶すると共に、体調変化区分情報の対応する日及び/又は期間の表示条件とも関連付けて、キャラクタ及びコメントデータ記憶部47に記憶している。
【0093】
そして、これら体調変化区分情報に対応した各別のコメント情報及び各別のイラスト情報を対応する表示条件で、基礎体温等表示画面に体温データ、体調情報及び次回生理初日や次回排卵日の予測日と共に表示する構成となっている。
このため、利用者は、例えば、生理初日等の体調変化日と、生理初日から6日〜14日目等の他の体調変化の期間では、基礎体温等表示画面を視認したときに、異なるコメント及びイラストが表示されると共に、利用者の当該体調に合致した最適なコメント及びイラストが表示される構成となっている。
【0094】
したがって、利用者が婦人体温計10によって継続して体温測定をし続けると、その状態に合った異なるコメントやイラストを視認することができ、体温測定の継続が促されることになる。
また、利用者による体温測定の継続により、利用者の次回生理日や次回排卵日等も予測し易くなる。
【0095】
本実施の形態では、実際の生理初日が、生理初日予測情報と一致しないときは、生理周期及び排卵日演算処理部(プログラム)54は、入力された生理初日情報に基づいて、次回の生理初日予測情報を生成する構成となっている。
このため、次回の生理初日の予測情報の精度を向上させることができる。
【0096】
また、本実施の形態では、婦人体温計10に入力された利用者の体温データ及び生理初日等の体調情報は、自動的に管理装置40に送信されるので、管理装置40は、情報を迅速に取得し管理することができる。
【0097】
本発明は、上述の各実施の形態に限定されない。
【符号の説明】
【0098】
1・・・婦人体温管理システム、10・・・婦人体温計、11・・・測温部、12・・・体温計側ディスプレイ、13・・・体温計側入力装置、14・・・体温計側制御部、15・・・体温計側装置本体、16・・・体温計側通信装置、17・・・体温計側計時装置、18・・・体温計側各種データ記憶部、40・・・管理装置、41・・・管理装置側ディスプレイ、42・・・管理装置側入力装置、43・・・管理装置側制御部、44・・・管理装置側通信装置、45・・・管理装置側計時装置、46・・・基礎体温等表示画面及び入力情報記憶部、47・・・キャラクタ及びコメントデータ記憶部、47a・・・キャラクタ及びコメントデータ、48・・・複写用データ記憶部、49・・・次回生理初日及び排卵日記憶部、50・・・各種処理部(プログラム)記憶部、51・・・アクセス履歴判断処理部(プログラム)、52・・・キャラクタ及びコメント選択処理部(プログラム)、53・・・体温データ等登録処理部(プログラム)、54・・・体温データ等変更判断処理部(プログラム)、55・・・入力元データ変更処理部(プログラム)、56・・・画面複写等実行処理部、57・・・生理初日入力回数判断処理部(プログラム)、58・・・生理周期及び排卵日演算処理部(プログラム)、59・・・入力生理初日情報取得判断処理部(プログラム)、60・・・生理初日情報判断処理部(プログラム)、61・・・直近生理初日情報生成処理部(プログラム)、70・・・直近生理初日情報記憶部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
体温計と通信するための通信部と、
少なくとも、利用者の体温情報及び体調情報を含む利用者身体情報を入力するための入力部と、
前記通信部及び前記入力部を介して取得した利用者の前記利用者身体情報を記憶する利用者身体情報記憶部と、
前記通信部及び前記入力部を介して取得した前記利用者身体情報を、その入力元に関する入力元情報と関連付けて前記利用者身体情報記憶部に入力する利用者身体情報入力処理部と、を有し、
前記利用者身体情報記憶部に記憶された前記利用者身体情報が、前記関連付けてある前記入力元情報と異なる入力元によって変更されたとき、当該変更後の前記利用者身体情報に前記異なる入力元情報を関連付けて、前記利用者身体情報記憶部に記憶する構成となっていることを特徴とする利用者身体情報管理装置。
【請求項2】
前記利用者身体情報は、利用者の体温情報、体調の変化情報である体調情報及びその他の身体情報を有し、
前記異なる入力元情報によって、前記体温情報及び/又は体調情報が変更されたとき、当該変更後の前記利用者身体情報に前記異なる入力元情報と関連付けて、前記利用者身体情報記憶部に記憶される構成となっていることを特徴とする請求項1に記載の利用者身体情報管理装置。
【請求項3】
前記入力元には、少なくとも、体温計及び前記利用者身体管理装置を含み、
前記管理装置の表示部に、少なくとも、前記利用者身体情報を示すための利用者身体情報表示画面を記憶するための利用者身体情報表示画面記憶部と、
前記表示部に表示される前記利用者身体情報表示画面に表示される前記利用者身体情報のうち、前記入力部で特定された範囲の前記利用者身体情報を複写及び/又は移動用情報として複写等用情報記憶部に記憶し、
前記複写等用情報記憶部の前記複写及び/又は移動用情報に関連付けられている前記入力元情報を前記利用者身体管理装置とすることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の利用者身体情報管理装置。
【請求項4】
他の前記利用者身体情報管理装置から当該前記利用者身体情報管理装置へ入力された前記利用者身体情報は、当該前記利用者身体管理装置を前記入力元情報として関連付けて、前記利用者身体情報記憶部に記憶されることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の利用者身体情報管理装置。
【請求項5】
前記体温情報及び前記体調情報に基づいて、周期的に到来する基準となる体調変化である基準体調変化が発生する日である体調変化基準日を予測する体調変化基準日生成部と、
前記基準体調変化及び前記体調変化以外の他の複数種類の体調変化を、それぞれの体調変化の種類によって複数の体調変化区分情報に区分し、前記体調変化区分情報に対応した各別のコメント情報及び各別のイラスト情報と関連付けて記憶すると共に、前記体調変化区分情報の対応する日及び/又は期間である体調変化区分時間情報とも関連付けて記憶する体調変化関連情報記憶部と、を有し、
前記体温情報及び体調情報を前記表示部に表示すると共に、同時に、前記体調変化基準日を表示し、さらに、前記体調変化区分情報に対応した各別の前記コメント情報及び各別の前記イラスト情報を対応する前記体調変化区分時間情報の時間に、前記体温情報及び体調情報及び前記体調変化基準日と共に表示することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の利用者身体情報管理装置。
【請求項6】
前記体温計は、利用者の体温を計測する測温部と、利用者の前記利用者身体情報を入力する身体情報入力部を有すると共に、取得した前記利用者身体情報を自動的に前記利用者身体情報管理装置に送信する構成となっていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の利用者身体情報管理装置を備える利用者身体情報管理システム。
【請求項7】
少なくとも、利用者の体温情報及び体調情報含む利用者身体情報を入力するための入力部と、
前記通信部及び前記入力部を介して取得した利用者の前記利用者身体情報を記憶する利用者身体情報記憶部と、を有し、
前記通信部及び前記入力部を介して取得した前記利用者身体情報を、その入力元に関する入力元情報と関連付けて前記利用者身体情報記憶部に入力する工程と、
前記利用者身体情報記憶部に記憶された前記利用者身体情報が、前記関連付けてある前記入力元情報と異なる入力元によって変更されたとき、当該変更後の前記利用者身体情報に前記異なる入力元情報を関連付けて、前記利用者身体情報記憶部に記憶する工程と、を有すること特徴とする利用者身体情報管理方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2013−34619(P2013−34619A)
【公開日】平成25年2月21日(2013.2.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−172327(P2011−172327)
【出願日】平成23年8月5日(2011.8.5)
【出願人】(000109543)テルモ株式会社 (2,232)
【Fターム(参考)】