制御用量の流動性材料をディスペンスするための器具
制御された単位用量の流動性材料を表面に付与するための器具(10)が開示される。器具は管状本体(20)とプランジャ(60)とを含む。本体は、キャビティ(24)を定義する壁(21)を有し、本体は第一の開放端(25)と、その反対側の、ディスペンスオリフィス(28)を備える第二端(26)とを有する。本体のキャビティには流動性材料が収容される。プランジャは少なくとも本体の一部を囲繞すべく寸法設定された外側スリーブ(62)と、キャビティ内における本体の軸方向運動のために寸法設定された内側押圧構造(80)とを有する。器具は、使用者の手によってプランジャが本体側に移動された際に、制御された単位用量の流動性材料を表面に提供すべく、本体の第二端と、プランジャの内側押圧構造の内側端とを相互にインデックス段階的に位置決めする手段を有する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願への相互参照
なし
【0002】
連邦政府による資金提供を受けた研究開発の記載
なし
【0003】
本発明は、制御用量の流動性材料をディスペンスするための器具に関し、より詳しくは、制御用量の流動性粘着性材料を表面に付与するための器具に関する。
【背景技術】
【0004】
米国特許第6,667,286号には、便器の清掃及び/又は殺菌及び/又は芳香付けの目的で便器内側面に直接付与できる粘性ゲル状物質が記載されている。物質は、適切な付与器から便器内側面に直接付与することができ、物質は便器内側面に付着する。物質は洗浄水と接触した後も便器内側面に残留し、通常は多数回の洗浄後完全に洗い流される。更に、物質は小便器、洗面所又は産業用シンク、シャワー室、バスタブ、自動食器洗い機などの他の表面への付与にも適する。
【0005】
このような粘着性ゲル状物質用付与器は各種提案されている。例えば、PCT国際特許出願第WO03/043906号には、このような粘着性ゲル状物質を表面に付与する際の使用に適するシリンジ型ディスペンサが開示されている。PCT国際特許出願第WO2004/043825号には、このような粘着性ゲル状物質を表面に付与するためのシリンジ型ディスペンサが開示されている。
【0006】
これらの付与器は、粘着性ゲル状物質を表面に付与する面では好結果を得たが、使用者によっては、粘着性ゲル状物質の表面への付与を停止するタイミングを決めかねる場合がある。例えば、使用者によってはシリンジのプランジャを押し続け、便器内側面の全周にわたって粘着性ゲル状物質のビードを付与する場合がある。この結果、粘着性ゲル状物質の過剰使用、不必要に早い段階におけるシリンジの充填や、使い捨て器具の場合は交換のための購入につながる。更に別の問題として、物質の付与量が十分でないために物質の効能を最小限としている使用者が存在する。
【特許文献1】米国特許第6,667,286号
【特許文献2】PCT国際特許出願第WO03/043906号
【特許文献3】PCT国際特許出願第WO2004/043825号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従って、使用者が単位不連続制御用量を正確に付与でき、これにより(i)粘着性材料の過剰使用や浪費、又は(ii)材料の過小使用及び材料の効能低下、を防止すべく、流動性粘着性材料を表面に付与するための改良された器具への需要がある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記需要は、制御された正確な用量の流動性粘着性材料を表面に付与するための、本発明による器具により満たされる。該器具は管状本体とプランジャとを含む。本体はキャビティを定義する壁を有し、本体は第一の開放端と、その反対側の、ディスペンスオリフィスを備える第二端と、を有する。流動性粘着性材料は本体のキャビティ内に収容され、ディスペンスオリフィスと第一端との間に充填される。プランジャは本体の少なくとも一部を囲繞すべく寸法設定された外側スリーブと、本体のキャビティ内における軸方向運動のために寸法設定された内側押圧構造とを有する。器具は、プランジャ(あるいは「ホルダ」)が使用者により本体側に移動された際に制御された単位用量の流動性粘着性材料が表面に付与されることができるよう、制御用量の流動性粘着性材料を提供するため、本体の第二端とプランジャの内側押圧構造の内側端とを相互に対しインデックス位置決するための手段を有する。
【0009】
プランジャの外側スリーブの端部は、使用者の手のためにシールドを提供し、あるいは優れたグリップを提供すべく外方向に張り出していてもよい。本体の第二端は内側凹面を有する端壁を有していてもよく、プランジャの押圧構造の内側端は、ほぼ全ての材料が本体から押し出され、ディスペンスオリフィスから排出されるように、本体の第二端の端壁の内側凹面に概ね対応する凸状外側面を有していてもよい。押圧構造の内側端はピストンヘッドを含んでいてもよい。
【0010】
使用の際に本体とプランジャとのインデックス位置決めを行う手段は、ガイドトラックと、ガイドトラック内を段階的に移動するガイドピンとを含んでいてもよい。ガイドトラックとガイドピンのうち一方は本体の外側面に配置されてもよく、他方はプランジャの外側スリーブの内側面に配置されてもよい。ある形態において、ガイドピンはプランジャの外側スリーブの内側面に配置され、ガイドトラックは本体の外側面に配置される。別の形態において、インデックス位置決めのための手段は、ガイドトラックと、ガイドトラック内を段階的に移動するガイドピンとを含み、ガイドピンは本体の内側面に配置され、ガイドトラックはプランジャに配置される。別の形態において、インデックス位置決めのための手段はガイドトラックと、ガイドトラック内を段階的に移動するガイドピンとを含み、ガイドトラックは蛇行経路を有する。ガイドトラックは、ガイドピンが一用量の終端においてガイドトラック内で停止した後、ガイドピンをガイドトラックの長さに沿って横方向に移動させるための少なくとも1つの弾性アームを含んでいてもよい。特に、各弾性アームは、ガイドピンがガイドトラックの周辺領域でショルダと接触した後、ガイドピンを横方向に移動させる。別の形態において、インデックス位置決めのための手段はガイドトラックと、ガイドトラック内を段階的に移動するガイドピンとを含み、ガイドピンは本体の外側面に移動可能に配置され、ガイドトラックはプランジャに配置され、ガイドトラックは、ガイドピンを収容すべく寸法設定された複数の位置合わせされた貫通穴を含む。インデックス位置決めのための手段は、本体及びプランジャが軸方向に相互にインデックス段階的に制御された方式で、制御された正確な単位用量の材料の輸送を提供する。
【0011】
更に、器具は、ガイドピンがガイドトラック内を段階的に移動する際に、聴覚的フィードバック用音声を発生する手段を含んでいてもよい。ある形態において、音声を発生する手段はクリックピンと少なくとも1つのクリックスロットとを含む。クリックピンはプランジャの外側スリーブに配置されることができ、各クリックスロットは本体の壁に配置されることができる。各クリックスロットは、ガイドピンがガイドトラック内を段階的に移動する際に、クリックピンが内方向に弾かれ、本体と接触することでクリック音を発生することを可能とする。各クリック音は各用量の材料の終端と同期される。
【0012】
ある形態において、プランジャの押圧構造は、押圧フレームと、別体のピストンヘッドとを含み、押圧フレームはピストンヘッドと係合する。別の形態において、押圧構造は別体のピストンを含み、押圧構造の内側面はピストンと係合する。
【0013】
本体は、本体の第二端から延出し、ディスペンスオリフィスを囲繞するシュラウドを含んでいてもよい。シュラウドは、材料が表面に付与される際のシュラウド内における材料の外方向への拡散を抑制する。シュラウド底端は、材料がディスペンスされる表面との接触用である。ディスペンスオリフィスとシュラウド底端との間の距離は、表面にディスペンスされた流動性材料の厚み及び直径を定義する。
【0014】
別の態様において、本発明は、制御用量の流動性材料をディスペンスする器具用のリフィルを提供する。器具は、内方向に向けられたガイドピンを備えた外側スリーブを有するプランジャを含む。リフィルはキャビティを定義する壁を有する管状本体を含む。本体は、第一の開放端と、その反対側の、ディスペンスオリフィスを備える第二端とを有し、本体は、本体外側面にガイドトラックを有する。リフィルにおいて、流動性材料はキャビティに収容され、必要に応じてピストンヘッドがプランジャの構造によりキャビティの第一の開放端に配置される。ガイドトラックは、ガイドピンがガイドトラック内を段階的に移動するように構成される。流動性材料は、硬質表面への付与に適した粘着性ゲル、あるいは便器、小便器、バスタブ又はシャワー室への付与に適した粘着性ゲルとすることができる。硬質表面は、洗浄水により清掃可能である。ガイドトラックは蛇行経路を有していてもよく、ガイドピンをガイドトラックの長さに沿って横方向に移動させるための少なくとも1つの弾性アームを含んでいてもよい。本体は、本体の第二端から延出し、ディスペンスオリフィスを囲繞するシュラウドを含んでいてもよい。本体の第一の開放端及び/又はディスペンスオリフィスは除去可能なシールで被覆されていてもよく、ディスペンスオリフィスは、材料の円形ディスクを表面に容易に付与できるように、円形であることが望ましい。
【0015】
更に別の態様において、本発明は、制御用量の流動性材料をディスペンスする器具用のリフィルを提供する。器具は、プランジャの外側スリーブに貫通穴を含むガイドトラックを備える外側スリーブを有するプランジャを含む。リフィルは、キャビティを定義する壁を有する管状本体を含む。本体は第一の開放端と、その反対側の、ディスペンスオリフィスを備える第二端と、を有する。本体は、本体の外側面に移動可能に取り付けられるガイドピンを有し、キャビティ内に流動性材料を有する。ガイドピンの寸法は、ガイドトラックの貫通穴に受容されるべく設定される。
【0016】
一例示的実施形態において、ディスペンス器具は本体、プランジャ、ピストンヘッド及びキャップを有する。本体は、所望の用量を付与するための2組のトラックを一定のピッチで有する。各組は異なる構成の2つのトラックを有する。第一のトラックは、プランジャが押圧された際にプランジャを停止させるショルダを備えた蛇行トラックであり、第二のトラックは、聴覚的フィードバック(クリック)を使用者に提供するチャネルである。更に、本体は、ピストンヘッドの凸状外側面がディスペンスオリフィス内側の凹形状と一致するように本体内に挿入されるピストンヘッドを有する。ディスペンスオリフィスに加え、付与される硬質表面と接触する平坦な接触面を備えたシュラウドがオリフィス回りに存在する。シュラウドの接触面とディスペンスオリフィスとの間の距離は、表面に付与される材料の直径及び厚みを定義する際、ひいては表面に付与される材料の耐久性や効能を定義する際に重要である。ピストンヘッドは、プランジャの押圧構造を受容すべく構造的に構成される。プランジャは、ガイドトラックのピッチの2倍のピッチで離間された、ばね式の3つのピンを2組有する。これにより、プランジャが硬質表面に対し押圧されると、1組のピンが対応する組のトラックと対応し、3x2=6用量の材料を付与する。
【0017】
第二の例示的実施形態では、ディスペンス器具は本体、プランジャ、ピストンヘッド、及びキャップを有する。プランジャは、所望の用量を付与するためのガイドトラックを一定のピッチで有する。ガイドトラックは、プランジャが押圧された際にガイドピンを本体上に停止させるための、6つのショルダを備える蛇行トラックを有する。プランジャの内側スリーブが本体に挿入されると、ガイドピンがガイドトラックに進入する。使用者は本体のシュラウドの接触面を硬質表面に当接させ、プランジャを押圧してガイドピンを移動させ、ガイドトラックの次のショルダにおいて停止させて1用量を完了させる。
【0018】
第三の例示的実施形態において、ディスペンス器具は本体、プランジャ、ピストンヘッド及びキャップを有する。プランジャの外側スリーブは、所望用量の材料を付与するピッチで6つの貫通穴を有する。プランジャの内側スリーブが本体に挿入されると、本体のばね式のピンがプランジャの第一の貫通穴にスナップ係合する。使用者は本体のシュラウドの接触面を硬質表面に当接させ、プランジャを押す。その間にピンのヘッドを押圧してピンを移動させ、次の貫通穴にスナップ係合させて1用量を完了させる。
【0019】
本発明の上記及びその他の特徴、態様、及び利点は、以下の詳細な説明、図面、添付の特許請求の範囲を考慮すればより深く理解される。
【0020】
以下の図面の説明において、複数の図面にわたって同様の部分について同様の参照番号が使用される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
まず図1から図13cを参照すると、本発明によるディスペンス器具10の一実施形態が示されている。器具10は制御された単位用量の流動性粘着性材料を表面に正確に付与することができる。一例示的用途において、器具10は、制御用量の清掃、殺菌及び/又は芳香付け用流動性粘着性ゲルを便器、小便器、バスタブ、シャワー室などの表面に付与するために使用できる。ゲルの一例が米国特許第6,667,286号に示されている。該特許を、本願明細書に引用される他の文献と共に、参照することによって本願明細書に援用する。このようなゲルの粘度は、少なくとも15,000mPaである。器具10は、流動性材料を収容する管状本体20と、流動性材料を管状本体20から表面に押し出すプランジャ60とを含む。キャップ54は、収容時に管状本体の開口部を被覆する。通常、器具10の全構成要素は、透明又は不透明のポリエチレン又はポリプロピレンなどの重合材料からなる。
【0022】
図6、図7及び図9を参照すると、本体20は、流動性材料(図9には図示されていない)を収容するキャビティ24を定義する略管状円筒壁21を有する。壁21は内側面22と外側面23とを有する。本体20は、第一の前部開放端25と、その反対側の、内側凹面27と円形ディスペンスオリフィス28(図15a参照)とを備える壁を有する、後端部26とを有する。更に、端部26は、オリフィス28を囲繞する外方向に張り出すシュラウド29を有する。図9を参照すると、キャップ54は搬送時、収容時、及び不使用時にオリフィス28を密封するために設けられる。キャップ54は、本体20の端壁26の内側凹面27に略適合する下部内側凹面57を有するウェル56を形成する上方向円形壁55を含む。これにより、キャップ54と本体20との間に密封が行われる。キャップ54の本体20からの取り外しを容易にするため、キャップ54に耳58が設けられる。キャップ54のサイズは床などの表面に静止するドッキングステーションに係合すべく設定されてもよい。
【0023】
図1〜図3及び図8を参照すると、プランジャ60は、外側面63と内側面64とを有する略管状円筒形外側スリーブ62を有する。外側スリーブ62の終端は、外方向に張り出す端部66である。外側スリーブ62は、外側スリーブ62を貫通するU字型スリットにより形成される切欠きタブ71a、71b、71cを含む。各切欠きタブ71a、71b、71cは、外側スリーブ62の内側面64から内方向に延出するガイドピンを有する。例えば図12を参照すると、切欠きタブ71cから内方向に延出するガイドピン72cが示されている。また、図2には、内方向に向けられたガイドピン72a、72b、72cが想像線で示されている。更に、外側スリーブ62は、外側スリーブ62を貫通するU字型スリットにより形成される切欠きタブ68a、68b、68cを有する。切欠きタブ68a、68b、68cは、切欠きタブ71a、71b、71cの180度対向側である。切欠きタブ68a、68b、68cは、外側スリーブ62の内側面64から内方向に延出する内方向に向けられたクリックピン69a、69b、69cをそれぞれ有する(図10a参照)。ガイドピン72a、72b、72cとクリックピン69a、69b、69cには、プランジャ60の両側で同一寸法のピンが使用される。これは、180度回転を可能とし、付与器を両方の向きに組み付けられるようにするためである。ガイドピン72a、72b、72c及びクリックピン69a、69b、69cの機能について、以下に説明する。
【0024】
図4及び図8を参照すると、プランジャ60は、流動性材料を管状本体20から、オリフィス28を通じて表面へ押し出す押圧構造80の一部を含む。押圧構造80は、プランジャ60の外側スリーブ62と一体とされた環状端壁82を含む。内方向に向けられた周囲スカート84はプランジャ60の端壁82と一体形成されている。周囲に等しく離間されたスラット86a、86b、86c、86dはスカート84から延出し、フレームを形成する。スラット86a、86b、86c、86dはプランジャ60の略円形内側端壁88に接続されている。矩形の切欠き90が内側端壁88に設けられている。
【0025】
図9を参照すると、押圧構造80の一部を形成する可動ピストンヘッド50は、本体20のキャビティ24内において密封滑動を行うべく位置決めされる。略円形のピストンヘッド50は、凸状ドーム型外側面51と、外側面51から延出する内側取付けフランジ52とを有する。取付けフランジ52は、ピストンヘッド50をプランジャ60の押圧構造80の内側端壁88に固定すべく内側端壁88の切欠き90と係合する。また、ピストンヘッド50は内側端壁88の一体部分として形成されてもよい。ディスペンス器具10の動作中、プランジャ60は図2及び図3のD方向に移動し、これによりピストンヘッド50と本体20の端部26との間で本体20に収容された流動性材料が本体20のディスペンスオリフィス28から表面へ押し出される。
【0026】
器具10は、正確な単位別の制御用量の流動性材料を表面に付与することができるように構成される。この点において、器具は、制御用量の流動性粘着性材料を提供すべく、本体20の端部26と、プランジャ60の内側押圧構造80内側端壁88(及び取り付けられたピストンヘッド50)とを相互にインデックス段階的に位置決めする手段を含む。インデックス段階的に位置決めするための手段の一構成要素は、本体20の外側面23のガイドトラック30である。インデックス段階的に位置決めするための手段の別の構成要素は、上述した1組のガイドピン72a、72b、72cである。
【0027】
図6、図13a、図13b、図13cを参照すると、最初の3つの単位用量の流動性材料の、ガイドピン72b及び72cのガイドトラック30におけるインデックス段階移動が示されている。図6、図13a、図13b及び図13cの上から下にかけて、ガイドトラック30は下方向に合流する開放セクション31、第一の直線セクション32、第一の曲線弾性アーム33、第一のショルダ34、第二の直線セクション35、第二の曲線弾性アーム36、第二のショルダ37及び第三の直線セクション38を含む。第一の曲線弾性アーム33及び第二の曲線弾性アーム36は、更に図12に示されている。下方向に合流する開放セクション31、第一の直線セクション32、第一のショルダ34、第二の直線セクション35、第二のショルダ37及び第三の直線セクション38は、本体20の端部25の外側面23の溝により構成される。第一の曲線弾性アーム33及び第二の曲線弾性アーム36は本体20の端部25の外側面23に形成されるスリットにより構成される。
【0028】
図2及び図13aを参照すると、器具10の本体20とプランジャ60とが使用者により組み付けられると、図13aの左手に示されるように、プランジャ60は、ガイドピン72cがガイドトラック30の合流する開放セクション31に位置決めされ、ガイドトラック30の合流する開放セクション31に進入するように、D方向に移動する。各ガイドピンの前端の半径は、ガイドトラック30を通ってピンをガイドすべく設定されてもよい。本体20とプランジャ60は、本体20とプランジャ60を任意の向き(例えば下方向、側方、斜め、上方向)に保持すべく組み付けられてもよい。しかし、説明を簡単にするため、図ではプランジャ60は、外側スリーブ62が少なくとも本体20の一部を囲繞すべく配置され、内側押圧構造80が本体20のキャビティ24において軸方向運動をすべく配置されるように、本体20上にD方向に下向きに組み付けられて示されている。
【0029】
使用者は、図13aの左手に示されているように、ガイドトラック30の合流する開放セクション31にガイドピン72cを係合した後、ガイドピン72cがガイドトラック30の第一の直線セクション32に進入するように、プランジャのD方向(図2参照)への移動を継続する。使用者は、ガイドピン72cがガイドトラック30の第一の直線セクション32内に移動し、次いで図13aの右手に示されているようにガイドトラック30の第一のショルダ34に接触するように、プランジャのD方向への移動を継続する。第一のショルダ34はプランジャ60のD方向への移動を停止させる。このようにして、第一の直線セクション32及びガイドトラック30の第一のショルダ34は、本体20に対するプランジャ60の移動のための設定された距離を提供する。この結果、上述したように、プランジャ60の押圧構造80の終端を形成するピストンヘッド50が本体20の端部26に対し、設定された距離を移動し、設定された量の流動性材料を本体20のオリフィス28から表面へ押し出す。第一のショルダ34により与えられる抵抗により、使用者はプランジャ60上のD方向への押圧を停止することを認識する。
【0030】
図13aの右手の図を参照すると、プランジャ60がD方向に移動される際、ガイドピン72cは第一の弾性アーム33をR方向に押圧する。ガイドピン72cは第一のショルダ34に接触するとD方向への移動を停止し、下方向移動を停止することによって1用量が完全に付与されたことを使用者に示す。使用者がプランジャ60への圧力(D方向へ移動する圧力)を解放すると、第一の弾性アーム33はL方向(図13bの左手の図に示されている)へ戻ることが可能となり、第二の用量が実行されるようにガイドピン72cを位置決めする。
【0031】
更に図13bを参照すると、使用者が第二の用量を付与することを望む場合、使用者は、ガイドピン72cがガイドトラック30の第二の直線セクション35において下方向に移動し、図13bの右手の図に示されているようにガイドトラック30の第二のショルダ37に接触するように、プランジャをD方向(図2参照)に移動させる。第二のショルダ37はプランジャ60のD方向への移動を停止させる。このようにして、第二の直線セクション35及びガイドトラック30の第二のショルダ37は、本体20に対するプランジャ60の移動のための別の設定された距離を提供する。この結果、上述したようにプランジャ60の押圧構造80の終端を形成するピストンヘッド50は、本体20の端部26に対し設定された距離を移動し、第二の設定された量の流動性材料を本体20のオリフィス28から表面へ押し出す。第二のショルダ37により与えられる抵抗により、使用者はプランジャ60上のD方向への押圧を停止することを認識する。
【0032】
図13bの右手の図を参照すると、プランジャ60がD方向に移動されると、ガイドピン72cは第二の弾性アーム36をL方向に押圧する。ガイドピン72cが第二のショルダ37に接触すると、ガイドピン72cはD方向への移動を停止し、下方向移動を停止することによって1用量が完全に付与されたことを使用者に示す。使用者がプランジャ60への圧力(D方向へ移動する圧力)を解放すると、第二の弾性アーム36はR方向(図13cの左手の図に示されている)へ戻ることが可能となり、第三の用量が実行されるようにガイドピン72cを位置決めする。
【0033】
図13cを参照すると、使用者が第三の用量を付与することを望む場合、使用者は、ガイドピン72bがガイドトラック30の第一の直線セクション32において下方向に移動し、ガイドピン72cがガイドトラック30の第三の直線セクション38において下方向に移動するように、プランジャをD方向(図2参照)に移動させる。使用者は、ガイドピン72bがガイドトラック30の第一の直線セクション32において移動し、次いで図13cの右手の図に示されているようにガイドトラック30の第一のショルダ34に接触するように、プランジャのD方向への移動を継続する。第一のショルダ34はプランジャ60のD方向における移動を停止する。ガイドピン72cは、更にガイドトラック30の端部39を通過する。この結果、上述したようにプランジャ60の押圧構造80の端部を形成するピストンヘッド50は、本体20の端部26に対し設定された距離移動し、第三の設定された量の流動性材料を本体20のオリフィス28から表面に押し出す。
【0034】
図13cの右手の図を参照すると、プランジャ60がD方向に移動されると、ガイドピン72bは第一の弾性アーム33をR方向に押圧する。ガイドピン72cが第一のショルダ34に接触すると、ガイドピン72cはD方向への移動を停止し、下方向移動を停止することによって1用量が完全に付与されたことを使用者に示す。使用者がプランジャ60への圧力(D方向へ移動する圧力)を解放すると、第一の弾性アーム33はLA方向へ戻ることが可能となり、第四の用量が実行されるようにガイドピン72bを位置決めする。
【0035】
使用者が第四の用量を付与することを望む場合、使用者はプランジャをD方向(図2参照)に移動させる。これにより、ガイドピン72bがガイドトラック30の第二の直線セクション35に進入し、次いで図13bでガイドピン72cに関して説明した方法で、ガイドトラック内を移動する。同様に、使用者が第五及び第六の用量を付与することを望む場合、図13a、図13b、図13cに示されているように、次のガイドピン72aがガイドピン72cと同一の経路をたどる。この結果、ガイドトラック30におけるガイドピン72b及び72aの移動によって、第四、第五、第六の単位用量の流動性材料が表面に付与される。
【0036】
一の用量が表面に付与されたことの更なる表示を提供するため、器具10は、ガイドトラック30内でガイドピン72a又は72b又は72cが第一のショルダ34又は第二のショルダ37に接触した際に音声を発生する手段を更に有する。図10a、図10b、図10c、図10d、図10e、図10f、図10g、図11を参照すると、音声を発生する一手段が示されている。使用者がプランジャ60と本体20を組み付けると、クリックピン69cが本体20の壁21のスラット40上に乗り上げられる。クリックピン69cが完全にスラット40上に乗り上げられると、クリックピン69cは図10a及び図11に示されるようにクリックスロット41内で静止する。クリックピン69cをクリックスロット41内に拘束することで、器具10が組み立てられた際に、プランジャ60と本体20がそのままの状態に確実に保持される。例えば、器具10が、ディスペンスオリフィス28が下方向に傾斜した位置に保持された場合、本体20はプランジャ60から倒れ出ることはない。
【0037】
使用者が、ガイドピン72cがガイドトラック30の第一の直線セクション32内で移動するようにプランジャ60をD方向に移動させると、クリックピン69cが本体20の壁21のスラット42上に乗り上げられる。ガイドピン72cが上述したように第一のショルダ34と接触すると、クリックピン69cはスラット42上への乗り上げを完了し、クリックスロット43内へ移動し、次いで本体20の外側面23に接触してクリック音(図10b参照)を発生する。クリック音はガイドピン72cが第一のショルダ34に接触するタイミングと同期される。クリック音は、第一の用量付与が完了したことを示す聴覚的合図を使用者に提供する。
【0038】
使用者が、ガイドピン72cがガイドトラック30の第二の直線セクション35内で移動するようにプランジャ60をD方向に移動させると、クリックピン69cが本体20の壁21のスラット44上に乗り上げられる。ガイドピン72cが上述したように第二のショルダ37と接触すると、クリックピン69cはスラット44上への乗り上げを完了し、クリックスロット45内へ移動し、次いで本体20の外側面23に接触してクリック音(図10c参照)を発生する。クリック音は、他の用量付与が完了したことを示す聴覚的合図を使用者に提供する。
【0039】
使用者が再度プランジャ60をD方向に移動させると、クリックピン69bが本体20の壁21のスラット42上に乗り上げられる。クリックピン69bがスラット42上への乗り上げを完了すると、クリックスロット43内へ移動し、次いで本体20の外側面23に接触してクリック音(図10d参照)を発生する。クリック音は、他の用量付与が完了したことを示す聴覚的合図を使用者に提供する。
【0040】
使用者が再度プランジャ60をD方向に移動させると、クリックピン69bが本体20の壁21のスラット44上に乗り上げられる。クリックピン69bがスラット44上への乗り上げを完了すると、クリックスロット45内へ移動し、次いで本体20の外側面23に接触してクリック音(図10e参照)を発生する。クリック音は、他の用量付与が完了したことを示す聴覚的合図を使用者に提供する。
【0041】
使用者が再度プランジャ60をD方向に移動させると、クリックピン69aが本体20の壁21のスラット42上に乗り上げられる。クリックピン69aがスラット42上への乗り上げを完了すると、クリックスロット43内へ移動し、次いで本体20の外側面23に接触してクリック音(図10f参照)を発生する。クリック音は、他の用量が完成したことを示す聴覚的合図を使用者に提供する。
【0042】
使用者が再度プランジャ60をD方向に移動させると、クリックピン69aが本体20の壁21のスラット44上に乗り上げられる。クリックピン69aがスラット44上への乗り上げを完了すると、クリックスロット45内へ移動し、次いで本体20の外側面23に接触してクリック音(図10g参照)を発生する。クリック音は、他の用量付与が完了したことを示す聴覚的合図を使用者に提供する。第六の用量が付与された後、使用者はD方向と反対側の方向にプランジャ60を本体20から引き出し、リフィル本体20をプランジャ60に組み付け可能とする。
【0043】
ここで図14、図15a、図15b、図15c、図15dを参照すると、粘着性ゲルを便器に付与するプロセスの説明が示されている。この例示的プロセスは、任意の流動性材料を硬質表面に付与するために用いることができる。便器93はリム95と内側面94とを有する。説明を簡単にするため、簡略化された例示的押圧構造96が図15a〜図15dに示されている。図14を参照すると、使用者は本発明のディスペンス器具10のプランジャ60を手で把持する。次いで、使用者は便器93の内側面94に向けて本体20をA方向に移動させる。図15aに示されるように本体20のシュラウド29が便器93の内側面94に接触すると、押圧構造96はプランジャ60によりA方向に移動される。使用者が便器93の内側面94に対してシュラウド29を保持し、押圧構造96がA方向へ継続して移動されると、粘着性ゲル14がオリフィス28から排出され、便器93の内側面94に付与される。粘着性ゲル14は、米国特許第6,667,286号に記載されているように、便器93の内側面94に付着する。押圧構造96がA方向へ継続して移動されると、より多くの粘着性ゲル14がオリフィス28から排出される。しかし、図15cに示されるように、本体20のシュラウド2は便器93の内側面94上でゲル14を円形の塊体として成型する。次いで、使用者は、図15dに示されるように、器具10を便器93の内側面94から離れるB方向に引く。保護シュラウドとインデックス段階的付与により、毎回完全なサイズの付与が行われ、器具を便器から離れる方向に引くことで、ゲル14は1回分の付与量を明らかにするために整然と剪断される。これに関し、ゲル14は外側から内側へ剪断され、乳頭状のゲル14が円形ディスク状ゲル14の中心に残る。図面では円形ディスク状のゲルが便器93の内側面94に付着したところが示されているが、器具10の本体20のディスペンスオリフィス28は、楕円形、長円形又は多角形(例えば矩形、正方形)など任意の形状を表面に付与すべく構成可能である。
【0044】
例示的器具10では、等しい6用量の材料が表面に付与される。当然ながら、器具10は、他の数の用量の材料を付与し、又は他の容積の単位用量を付与するために、別のガイドトラック又はガイドピンにより構成されていてもよい。本体20内の材料が枯渇した後、使用者は上述したようにプランジャ60に組み付けることのできるリフィル本体20を入手するだけでよい。リフィル本体20は本体にゲルを収容し、必要に応じてピストンヘッドを収容する。通常、リフィル本体内のゲルの損失又は劣化を防止するため、リフィルの各端部に除去可能なシールが設けられる。あるいは、本体20内の材料が枯渇した後、器具10ごと捨ててもよい。
【0045】
ここで図16から図20fを参照すると、本発明による第二の実施形態のディスペンス器具110が示されている。器具110は制御された単位用量の流動性粘着性材料を表面に付与することができる。一例示的用途において、器具110は、制御用量の清掃、殺菌及び/又は芳香付け用流動性粘着性ゲル114を便器、小便器、バスタブ、シャワー室などの表面に付与するために使用できる。ゲルの一例が米国特許第6,667,286号に示されている。器具110は流動性材料114を収容する管状本体120と、流動性材料を管状本体120から表面上に押し出すプランジャ160とを含む。キャップ135は収容時に管状本体の開口部を被覆する。一般的に、器具110の全ての構成要素は透明又は不透明のポリエチレン又はポリプロピレンなどの重合材料からなる。ピストンヘッド150は、本体120のキャビティ124内において密封滑動を行うべく位置決めされる。ピストン150は外方向に延出するピストン軸152と、凸状ドーム型ピストンヘッド151とを有する。ピストン軸152の終端はベアリング面153である。
【0046】
図16及び図18を参照すると、本体120は、流動性材料114を収容するキャビティ124を定義する略管状円筒壁121を有する。壁121は内側面122と外側面123とを有する。本体120は、第一の開放端125と、その反対側の、内側凹面127と円形ディスペンスオリフィス128とを備える壁を有する端部126と、を有する。更に、端部126は、オリフィス128を囲繞する外方向に張り出すシュラウド129を有する。ガイドピン130は本体120の内側面122から内方向に延出する(図18参照)。
【0047】
図17〜図19を参照すると、プランジャ160は、外側面163及び内側面164を有する略管状円筒形外側スリーブ162を有する。更に、プランジャ160は閉端165及び開放端166を有する。フランジ167はプランジャ160の開放端166において外方向に延出する。プランジャ160は、外側面170及び内側面171を有する略管状円筒形内側スリーブ169を有する。環状空間173は、プランジャ160の外側スリーブ162と内側スリーブ169との間に形成される。
【0048】
器具110は、単位別の制御用量の流動性材料を表面に付与することができるように構成される。この点において、器具110は、制御用量の流動性粘着性材料を提供すべく、本体120の端部126と、プランジャ160とを相互にインデックス段階的に位置決めする手段を含む。インデックス段階に位置決めするための手段の一構成要素は、プランジャ160の内側スリーブ169の外側面170におけるガイドトラック176である。インデックス段階に位置決めするための手段の別の構成要素は、本体120のガイドピン130である。
【0049】
図19〜図20fに示すように、ガイドトラック176は、第一の直線セクション178、第一の弾性アーム179、第一のショルダ180、第二の直線セクション181、第二の弾性アーム182、第二のショルダ183、第三の直線セクション184、第三の弾性アーム185、第三のショルダ186、第四の直線セクション187、第四の弾性アーム188、第四のショルダ189、第五の直線セクション190、第五の弾性アーム191、第五のショルダ192、第六の直線セクション193、第六の弾性アーム194、第六のショルダ195、第七の直線セクション196、第七の弾性アーム197、第八の直線セクション198、並びに第八の直線セクション198から内側スリーブ169の開放端172まで延出する直線出口セクション199を含む。第一の直線セクション178、第一のショルダ180、第二の直線セクション181、第二のショルダ183、第三の直線セクション184、第三のショルダ186、第四の直線セクション187、第四のショルダ189、第五の直線セクション190、第五のショルダ192、第六の直線セクション193、第六のショルダ195、第七の直線セクション196、第八の直線セクション198、及び直線出口セクション199は、内側スリーブ169の外側面170上の溝で構成されている。第一、第二、第三、第四、第五、第六及び第七の曲線弾性アーム179、182、185、188、191、194、197は、内側スリーブ169上のスリットで構成されている。
【0050】
図18を参照すると、器具110の本体120とプランジャ160は、ピストン軸152を内側スリーブ169の内側面171の内側に挿入し、本体120の壁121をプランジャ160の環状空間173に挿入することにより組み付けられる。ピストン150のベアリング面153は、プランジャ160の下部表面168と接触して配置される。これにより、プランジャ160が更に移動することでピストン150が本体120の端部126に向けて移動する。本体120のガイドピン130は、図20aに示すようにガイドトラック176の第一の直線セクション178に進入すべく使用者によって位置決めされる。本体120とプランジャ160は、本体120とプランジャ160を任意の向き(例えば下方向、側方、斜め、上方向)に保持すべく組み付けられてもよい。但し、説明を簡単にするため、図面ではプランジャ160はD方向において本体120上に組み付けられて示されている。
【0051】
図20aに示されているように、使用者はガイドピン130をガイドトラック176の第一のセクション178に係合した後、プランジャのD方向(図18参照)への移動を継続する。プランジャ160がD方向に移動されると、ガイドピン130は第一の弾性アーム179をL方向(図20b参照)に押圧する。ガイドピン130が第一のショルダ180に接触すると、D方向への移動を停止する。使用者がプランジャ60への圧力(D方向へ移動する圧力)を解放すると、第一の弾性アーム179はR方向(図20cに示されている)へ戻ることが可能となり、第一の用量が実行されるようにガイドピン130を位置決めする。従って、器具110は使用準備が整い、即時に第一の単位用量の流動性材料を表面に付与できる状態にある。
【0052】
使用者が再度プランジャ160をD方向に移動させると、ガイドピン130はガイドトラック176の第二の直線セクション181(図20d参照)において移動する。プランジャ160がD方向に移動すると、ガイドピン130は図20eに示されているように第二の弾性アーム182をR方向に押圧する。ガイドピン130が第二のショルダ183に接触すると、D方向への移動を停止する。このようにして、第二の直線セクション181及びガイドトラック176の第二のショルダ183は本体120に対するプランジャ60の移動のための設定された距離を提供する。この結果、押圧構造の終端を形成するピストン150は、本体120の端部126に対し設定された距離移動し、設定された量の流動性材料114を本体120のオリフィス128から表面へ押し出す。第二のショルダ183により与えられる抵抗により、使用者はプランジャ160上のD方向への押圧を停止することを認識する。使用者がプランジャ160への圧力(D方向へ移動する圧力)を解放すると、第二の弾性アーム182はL方向(図20fに示されている)へ戻ることが可能となり、次の用量が実行されるようにガイドピン130を位置決めする。
【0053】
上記段落で説明したシーケンスは、次の(i)〜(v)のそれぞれにおいてガイドピン130を移動させるために反復されてもよいことを理解されたい。すなわち、(i)第二の用量の流動性材料を提供するため、第三の直線セクション184、第三のショルダ186、及び第三の弾性アーム185、(ii)第三の用量の流動性材料を提供するため、第四の直線セクション187、第四のショルダ189、及び第四の弾性アーム188、(iii)第四の用量の流動性材料を提供するため、第五の直線セクション190、第五のショルダ192、及び第五の弾性アーム191、(iv)第五の用量の流動性材料を提供するため、第六の直線セクション193、第六のショルダ195、及び第六の弾性アーム194、(v)第六の用量の流動性材料を提供するため、第七の直線セクション196及び第七の弾性アーム197に対しててガイドピン130を移動させる。。従って、ディスペンス器具110は、図14、図15a、図15b、図15c及び図15dに関して上述した方法で、6つの単位制御用量の粘着性ゲル114を便器に正確に付与することができる。第六の用量が付与された後、使用者は、ガイドピン130が第八の直線セクション198内を横方向に移動し、次いで使用者が、ガイドトラック176の出口セクション199内でガイドピン130をプランジャ160の内側スリーブ169の端部172に向けて移動させることにより、本体120をプランジャ160から取り外せるように、プランジャ160の方向を転換する。
【0054】
第二の例示的器具110では、6段階用量の材料が表面に付与される。当然ながら、器具110は、他の数の用量の材料を付与し、又は他の容積の単位用量を付与するために、別のガイドトラック又はガイドピンにより構成されていてもよい。本体120内の材料が枯渇した後、使用者は上述したようにプランジャ160に組み付けることのできるピストン150を備えたリフィルを入手するだけでよい。通常、リフィル本体内のゲルの損失又は劣化を防止するため、リフィルの各端部に除去可能なシールが設けられる。別の構成において、ピストン軸152はプランジャ160と一体とされ、ドーム型ピストンヘッド151のみがリフィル本体に設けられてもよい。
【0055】
図21及び図22を参照すると、本発明による第三の実施形態のディスペンス器具210が示されている。器具210は、制御された単位用量の流動性粘着性材料を表面に付与することができる。一例示的用途において、器具210は、制御用量の清掃、殺菌及び/又は芳香付け用流動性粘着性ゲル214を便器、小便器、バスタブ、シャワー室などの表面に付与するために使用できる。ゲルの一例が米国特許第6,667,286号に示されている。器具210は、流動性材料214を収容する管状本体220と、流動性材料を管状本体220から表面へ押し出すプランジャ260とを含む。上記キャップ54及び135と同様のキャップにより収容時に管状本体開口部を被覆してもよい。通常、器具210の全ての構成要素は、透明又は不透明のポリエチレン又はポリプロピレンなどの重合材料からなる。ピストンヘッド250は、本体220のキャビティ224内において密封滑動を行うべく位置決めされる。略円形のピストンヘッド250は、凸状ドーム型外側面251と、凸状ドーム型外側面251と反対側の、外方向に延出する環状リング252とを有する。
【0056】
更に図21及び図22を参照すると、本体220は流動性材料214を収容するキャビティ224を定義する略管状円筒壁221を有する。壁221は、内側面222及び外側面223を有する。本体220は、第一の開放端225と、その反対側の、内側凹面227と円形ディスペンスオリフィス228とを備える壁を有する端部226とを有する。更に、端部226はオリフィス228を囲繞する、外方向に張り出すシュラウド229を有する。内方向に可動性を有するガイドピン230は、本体220の外側面223から外方向に延出する。
【0057】
更に図21及び図22を参照すると、プランジャ260は外側面263と内側面264とを有する略管状円筒形外側スリーブ262を有する。更に、プランジャ260は閉端265と開放端266とを有する。フランジ267はプランジャ260の開放端266において外方向に延出する。プランジャ260は外側面273と内側面274とを有する略管状円筒形内側スリーブ272を有する。プランジャ260の外側スリーブ262と内側スリーブ272の間に環状空間276が形成されている。
【0058】
器具210は、単位別の制御用量の流動性材料を表面に付与することができるように構成される。この点において、器具210は、制御用量の流動性粘着性材料214を提供すべく、本体220の端部226と、プランジャ260とを相互にインデックス段階的に位置決めする手段を含む。インデックス段階に位置決めするための手段の一構成要素は、プランジャ260の外側スリーブ262における貫通穴268a、268b、268c、268d、268e、268f、268gのグループである。インデックス段階に位置決めするための手段の別の構成要素は、本体220の、内方向に可動性を有するガイドピン230である。
【0059】
図21及び図22を参照すると、器具210の本体220とプランジャ260は、本体220の壁221をプランジャ260の環状空間276に挿入することにより組み付けられる。更に、ピストンヘッド250の環状リング252は、プランジャ260の内側スリーブ272の開放端275に圧入される。これにより、プランジャ260が更に移動することでピストンヘッド250が本体220の端部226に向けて移動する。まず、本体220のガイドピン230が使用者によりプランジャ260の貫通穴268内に配置される。ガイドピン230が内方向へ撓むことを可能とするため、本体220の壁221を貫通するスリット(例えば、図1のタブ71a、71b、71cを形成するスリット)がガイドピン230の周囲に設けられてもよい。本体220とプランジャ260は、本体220とプランジャ260を任意の向き(例えば下方向、側方、斜め、上方向)に保持すべく組み付けられてもよい。但し、説明を簡単にするため、図面ではプランジャ260はS方向において本体220上に組み付けられて示されている。使用者がガイドピン230をプランジャ260の貫通穴268aに係合した後、器具210は使用準備が整い、即時に第一の単位用量の流動性材料214を表面に付与できる状態となる。
【0060】
使用者が再度プランジャ260をS方向に移動させると、ガイドピン230が内方向に撓み、貫通穴268bに向けて移動し、貫通穴268bに進入する。このようにして、貫通穴268a及び貫通穴268bは、本体220に対するプランジャ260の移動のための設定された距離を提供する。この結果、押圧構造の端部を形成するピストンヘッド250は、本体220の端部226に対し所定の距離を移動し、設定された量の流動性材料214を本体220のオリフィス228から表面に押し出す。貫通穴268bに進入する際のガイドピン230により与えられる抵抗により、使用者はプランジャ260上のS方向への押圧を停止すべきことを認識する。
【0061】
上記段落で説明したシーケンスは、第二の用量の流動性材料を提供するために貫通穴268cへ、第三の用量の流動性材料を提供するために貫通穴268dへ、第四の用量の流動性材料を提供するために貫通穴268eへ、第五の用量の流動性材料を提供するために貫通穴268fへ、第六の用量の流動性材料を提供するために貫通穴268gへ、ガイドピン230を移動させるために反復されてもよいことを理解されたい。従って、ディスペンス器具210は、図14、図15a、図15b、図15c、図15dを参照しながら上述した方法により正確に6単位の制御用量の粘着性ゲル214を便器に付与することができる。第六の用量が付与された後、使用者は、プランジャ260を回転させてガイドピン230を横方向に貫通穴268gから出し、本体220をプランジャ260から移動させて、本体220をプランジャ260から取り外す。
【0062】
第三の例示的器具210では、6用量の材料が表面に付与される。当然ながら、器具210は、他の数の用量の材料を付与すべく他の数の貫通穴を有する構成や、他の容積の単位用量を付与すべく他の間隔で配置される貫通穴を有する構成であってもよい。本体220内の材料が枯渇した後、使用者は上述したようにプランジャ260に組み付けることのできる、流動性材料214とピストンヘッド250を備えたリフィル本体220を入手するだけでよい。通常、リフィル本体内のゲルの損失又は劣化を防止するため、リフィルの各端部に除去可能なシールが設けられる。別の構成において、ピストンヘッド250はプランジャ260と一体とされてもよい。
【0063】
従って、本発明は、制御用量の流動性粘着性材料を表面に付与するための器具を提供する。該器具は数多くの利点を有する。例えば、器具10は、一体のガイドピン72a、72b、72c及びクリックピン69a、69b、69cを備えるプランジャ60、及び一体クリックスロット41、43、45及びプランジャ60のインデックス段階移動を制御するガイドトラック30を備える本体20により、制御された同量の単位量を提供する。また、3つのクリックピン/ガイドピンと2つのクリックスロット/ストップトラックの組合せを有することで、最小長さの特徴部により、6用量が得られ、本体内のゲル容積低減が防止できる。更に、ガイドピン72a、72b、72c及びクリックピン69a、69b、69cについて、プランジャ60の両側で同一寸法のピンが使用されることで、180度回転が可能となり、器具を両方の向きで組み付けることができる。
【0064】
更に、プランジャ60の張り出した端部66は、使用者の手を便器から遠ざけて保持し、プランジャ60の優れた制御及びグリップを提供するための特徴として機能する。また、ピストンヘッドに凸状ドーム型外側面51、151、251を設けることで、ほぼ全てのゲルが本体20、120、220から押し出され、浪費を防止する。更に、器具の「逆シリンジ」動作により、更なる制御が提供される。
【0065】
本発明を一定の実施形態を参照しながら詳細に説明したが、当業者は本発明が説明された実施形態以外の方法でも実施可能であることを理解するであろう。実施形態は例示目的で示されたものであり、制限的意図はない。従って、添付の特許請求の範囲の精神は、本願明細書に含まれる実施形態の説明に限定されない。
【産業上の利用可能性】
【0066】
本発明は、制御された単位用量の流動性粘着性材料を表面に正確に付与するための器具に関する。一用途において、器具は制御用量の清掃、殺菌及び/又は芳香付け用粘着性ゲルを便器、小便器、バスタブ又はシャワー室の表面に付与すべく利用できる。
【図面の簡単な説明】
【0067】
【図1】本発明によるディスペンス器具を示す上右前斜視図
【図2】図1のディスペンス器具の前正面図
【図3】図1のディスペンス器具の右側面図
【図4】図1のディスペンス器具の頂部平面図
【図5】キャップの外部詳細を示す、図1のディスペンス器具の底平面図
【図6】図1のディスペンス器具の、流動性材料を収容する本体とキャップの前正面図
【図7】図6の流動性材料を収容する本体及びキャップの後正面図
【図8】図3の断面線8−8に沿ったディスペンス器具のプランジャの断面図
【図9】図3の断面線9−9に沿ったディスペンス器具の流動性材料を収容する本体、ピストン及びキャップの断面図
【図10a】ディスペンス器具の流動性材料を収容する本体において下方向にインデックスするプランジャのクリック動作の特徴を示す、図9と同様の断面図
【図10b】ディスペンス器具の流動性材料を収容する本体において下方向にインデックスするプランジャのクリック動作の特徴を示す、図9と同様の断面図
【図10c】ディスペンス器具の流動性材料を収容する本体において下方向にインデックスするプランジャのクリック動作の特徴を示す、図9と同様の断面図
【図10d】ディスペンス器具の流動性材料を収容する本体において下方向にインデックスするプランジャのクリック動作の特徴を示す、図9と同様の断面図
【図10e】ディスペンス器具の流動性材料を収容する本体において下方向にインデックスするプランジャのクリック動作の特徴を示す、図9と同様の断面図
【図10f】ディスペンス器具の流動性材料を収容する本体において下方向にインデックスするプランジャのクリック動作の特徴を示す、図9と同様の断面図
【図10g】ディスペンス器具の流動性材料を収容する本体において下方向にインデックスするプランジャのクリック動作の特徴を示す、図9と同様の断面図
【図11】図10aの一部詳細図
【図12】ディスペンス器具の流動性材料を収容する本体におけるプランジャのインデックス手段を示す詳細図
【図13a】ディスペンス器具の流動性材料を収容する本体におけるプランジャのインデックス手段のガイドトラックにおけるガイドピンの移動を示す詳細図
【図13b】ディスペンス器具の流動性材料を収容する本体におけるプランジャのインデックス手段のガイドトラックにおけるガイドピンの移動を示す詳細図
【図13c】ディスペンス器具の流動性材料を収容する本体におけるプランジャのインデックス手段のガイドトラックにおけるガイドピンの移動を示す詳細図
【図14】制御用量の清掃、殺菌及び/又は芳香付け用粘着性ゲルを便器内側面に付与する際のディスペンス器具の使用を示す図
【図15a】制御用量の清掃、殺菌及び/又は芳香付け用粘着性ゲルを便器内側面に付与するためにディスペンス器具を使用するステップを示す図
【図15b】制御用量の清掃、殺菌及び/又は芳香付け用粘着性ゲルを便器内側面に付与するためにディスペンス器具を使用するステップを示す図
【図15c】制御用量の清掃、殺菌及び/又は芳香付け用粘着性ゲルを便器内側面に付与するためにディスペンス器具を使用するステップを示す図
【図15d】制御用量の清掃、殺菌及び/又は芳香付け用粘着性ゲルを便器内側面に付与するためにディスペンス器具を使用するステップを示す図
【図16】本発明による第二の実施形態のディスペンス器具の流動性材料を収容する本体とピストンとを示す上右前斜視図
【図17】図16の第二の実施形態のディスペンス器具のプランジャの上右前斜視図
【図18】図16及び図17の第二の実施形態のディスペンス器具の流動性材料を収容する本体、ピストン及びプランジャの分解断面図
【図19】図17のプランジャの切欠き横正面図
【図20a】図16〜図19のディスペンス器具の流動性材料を収容する本体上のプランジャをインデックスする手段のガイドトラックにおけるガイドピンの移動を示す詳細図
【図20b】図16〜図19のディスペンス器具の流動性材料を収容する本体上のプランジャをインデックスする手段のガイドトラックにおけるガイドピンの移動を示す詳細図
【図20c】図16〜図19のディスペンス器具の流動性材料を収容する本体上のプランジャをインデックスする手段のガイドトラックにおけるガイドピンの移動を示す詳細図
【図20d】図16〜図19のディスペンス器具の流動性材料を収容する本体上のプランジャをインデックスする手段のガイドトラックにおけるガイドピンの移動を示す詳細図
【図20e】図16〜図19のディスペンス器具の流動性材料を収容する本体上のプランジャをインデックスする手段のガイドトラックにおけるガイドピンの移動を示す詳細図
【図20f】図16〜図19のディスペンス器具の流動性材料を収容する本体上のプランジャをインデックスする手段のガイドトラックにおけるガイドピンの移動を示す詳細図
【図21】本発明による第三の実施形態のディスペンス器具の、組み付けられた流動性材料を収容する本体及びプランジャの斜視図
【図22】図21の断面線22−22に沿った、図21のディスペンス器具の断面図
【技術分野】
【0001】
関連出願への相互参照
なし
【0002】
連邦政府による資金提供を受けた研究開発の記載
なし
【0003】
本発明は、制御用量の流動性材料をディスペンスするための器具に関し、より詳しくは、制御用量の流動性粘着性材料を表面に付与するための器具に関する。
【背景技術】
【0004】
米国特許第6,667,286号には、便器の清掃及び/又は殺菌及び/又は芳香付けの目的で便器内側面に直接付与できる粘性ゲル状物質が記載されている。物質は、適切な付与器から便器内側面に直接付与することができ、物質は便器内側面に付着する。物質は洗浄水と接触した後も便器内側面に残留し、通常は多数回の洗浄後完全に洗い流される。更に、物質は小便器、洗面所又は産業用シンク、シャワー室、バスタブ、自動食器洗い機などの他の表面への付与にも適する。
【0005】
このような粘着性ゲル状物質用付与器は各種提案されている。例えば、PCT国際特許出願第WO03/043906号には、このような粘着性ゲル状物質を表面に付与する際の使用に適するシリンジ型ディスペンサが開示されている。PCT国際特許出願第WO2004/043825号には、このような粘着性ゲル状物質を表面に付与するためのシリンジ型ディスペンサが開示されている。
【0006】
これらの付与器は、粘着性ゲル状物質を表面に付与する面では好結果を得たが、使用者によっては、粘着性ゲル状物質の表面への付与を停止するタイミングを決めかねる場合がある。例えば、使用者によってはシリンジのプランジャを押し続け、便器内側面の全周にわたって粘着性ゲル状物質のビードを付与する場合がある。この結果、粘着性ゲル状物質の過剰使用、不必要に早い段階におけるシリンジの充填や、使い捨て器具の場合は交換のための購入につながる。更に別の問題として、物質の付与量が十分でないために物質の効能を最小限としている使用者が存在する。
【特許文献1】米国特許第6,667,286号
【特許文献2】PCT国際特許出願第WO03/043906号
【特許文献3】PCT国際特許出願第WO2004/043825号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従って、使用者が単位不連続制御用量を正確に付与でき、これにより(i)粘着性材料の過剰使用や浪費、又は(ii)材料の過小使用及び材料の効能低下、を防止すべく、流動性粘着性材料を表面に付与するための改良された器具への需要がある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記需要は、制御された正確な用量の流動性粘着性材料を表面に付与するための、本発明による器具により満たされる。該器具は管状本体とプランジャとを含む。本体はキャビティを定義する壁を有し、本体は第一の開放端と、その反対側の、ディスペンスオリフィスを備える第二端と、を有する。流動性粘着性材料は本体のキャビティ内に収容され、ディスペンスオリフィスと第一端との間に充填される。プランジャは本体の少なくとも一部を囲繞すべく寸法設定された外側スリーブと、本体のキャビティ内における軸方向運動のために寸法設定された内側押圧構造とを有する。器具は、プランジャ(あるいは「ホルダ」)が使用者により本体側に移動された際に制御された単位用量の流動性粘着性材料が表面に付与されることができるよう、制御用量の流動性粘着性材料を提供するため、本体の第二端とプランジャの内側押圧構造の内側端とを相互に対しインデックス位置決するための手段を有する。
【0009】
プランジャの外側スリーブの端部は、使用者の手のためにシールドを提供し、あるいは優れたグリップを提供すべく外方向に張り出していてもよい。本体の第二端は内側凹面を有する端壁を有していてもよく、プランジャの押圧構造の内側端は、ほぼ全ての材料が本体から押し出され、ディスペンスオリフィスから排出されるように、本体の第二端の端壁の内側凹面に概ね対応する凸状外側面を有していてもよい。押圧構造の内側端はピストンヘッドを含んでいてもよい。
【0010】
使用の際に本体とプランジャとのインデックス位置決めを行う手段は、ガイドトラックと、ガイドトラック内を段階的に移動するガイドピンとを含んでいてもよい。ガイドトラックとガイドピンのうち一方は本体の外側面に配置されてもよく、他方はプランジャの外側スリーブの内側面に配置されてもよい。ある形態において、ガイドピンはプランジャの外側スリーブの内側面に配置され、ガイドトラックは本体の外側面に配置される。別の形態において、インデックス位置決めのための手段は、ガイドトラックと、ガイドトラック内を段階的に移動するガイドピンとを含み、ガイドピンは本体の内側面に配置され、ガイドトラックはプランジャに配置される。別の形態において、インデックス位置決めのための手段はガイドトラックと、ガイドトラック内を段階的に移動するガイドピンとを含み、ガイドトラックは蛇行経路を有する。ガイドトラックは、ガイドピンが一用量の終端においてガイドトラック内で停止した後、ガイドピンをガイドトラックの長さに沿って横方向に移動させるための少なくとも1つの弾性アームを含んでいてもよい。特に、各弾性アームは、ガイドピンがガイドトラックの周辺領域でショルダと接触した後、ガイドピンを横方向に移動させる。別の形態において、インデックス位置決めのための手段はガイドトラックと、ガイドトラック内を段階的に移動するガイドピンとを含み、ガイドピンは本体の外側面に移動可能に配置され、ガイドトラックはプランジャに配置され、ガイドトラックは、ガイドピンを収容すべく寸法設定された複数の位置合わせされた貫通穴を含む。インデックス位置決めのための手段は、本体及びプランジャが軸方向に相互にインデックス段階的に制御された方式で、制御された正確な単位用量の材料の輸送を提供する。
【0011】
更に、器具は、ガイドピンがガイドトラック内を段階的に移動する際に、聴覚的フィードバック用音声を発生する手段を含んでいてもよい。ある形態において、音声を発生する手段はクリックピンと少なくとも1つのクリックスロットとを含む。クリックピンはプランジャの外側スリーブに配置されることができ、各クリックスロットは本体の壁に配置されることができる。各クリックスロットは、ガイドピンがガイドトラック内を段階的に移動する際に、クリックピンが内方向に弾かれ、本体と接触することでクリック音を発生することを可能とする。各クリック音は各用量の材料の終端と同期される。
【0012】
ある形態において、プランジャの押圧構造は、押圧フレームと、別体のピストンヘッドとを含み、押圧フレームはピストンヘッドと係合する。別の形態において、押圧構造は別体のピストンを含み、押圧構造の内側面はピストンと係合する。
【0013】
本体は、本体の第二端から延出し、ディスペンスオリフィスを囲繞するシュラウドを含んでいてもよい。シュラウドは、材料が表面に付与される際のシュラウド内における材料の外方向への拡散を抑制する。シュラウド底端は、材料がディスペンスされる表面との接触用である。ディスペンスオリフィスとシュラウド底端との間の距離は、表面にディスペンスされた流動性材料の厚み及び直径を定義する。
【0014】
別の態様において、本発明は、制御用量の流動性材料をディスペンスする器具用のリフィルを提供する。器具は、内方向に向けられたガイドピンを備えた外側スリーブを有するプランジャを含む。リフィルはキャビティを定義する壁を有する管状本体を含む。本体は、第一の開放端と、その反対側の、ディスペンスオリフィスを備える第二端とを有し、本体は、本体外側面にガイドトラックを有する。リフィルにおいて、流動性材料はキャビティに収容され、必要に応じてピストンヘッドがプランジャの構造によりキャビティの第一の開放端に配置される。ガイドトラックは、ガイドピンがガイドトラック内を段階的に移動するように構成される。流動性材料は、硬質表面への付与に適した粘着性ゲル、あるいは便器、小便器、バスタブ又はシャワー室への付与に適した粘着性ゲルとすることができる。硬質表面は、洗浄水により清掃可能である。ガイドトラックは蛇行経路を有していてもよく、ガイドピンをガイドトラックの長さに沿って横方向に移動させるための少なくとも1つの弾性アームを含んでいてもよい。本体は、本体の第二端から延出し、ディスペンスオリフィスを囲繞するシュラウドを含んでいてもよい。本体の第一の開放端及び/又はディスペンスオリフィスは除去可能なシールで被覆されていてもよく、ディスペンスオリフィスは、材料の円形ディスクを表面に容易に付与できるように、円形であることが望ましい。
【0015】
更に別の態様において、本発明は、制御用量の流動性材料をディスペンスする器具用のリフィルを提供する。器具は、プランジャの外側スリーブに貫通穴を含むガイドトラックを備える外側スリーブを有するプランジャを含む。リフィルは、キャビティを定義する壁を有する管状本体を含む。本体は第一の開放端と、その反対側の、ディスペンスオリフィスを備える第二端と、を有する。本体は、本体の外側面に移動可能に取り付けられるガイドピンを有し、キャビティ内に流動性材料を有する。ガイドピンの寸法は、ガイドトラックの貫通穴に受容されるべく設定される。
【0016】
一例示的実施形態において、ディスペンス器具は本体、プランジャ、ピストンヘッド及びキャップを有する。本体は、所望の用量を付与するための2組のトラックを一定のピッチで有する。各組は異なる構成の2つのトラックを有する。第一のトラックは、プランジャが押圧された際にプランジャを停止させるショルダを備えた蛇行トラックであり、第二のトラックは、聴覚的フィードバック(クリック)を使用者に提供するチャネルである。更に、本体は、ピストンヘッドの凸状外側面がディスペンスオリフィス内側の凹形状と一致するように本体内に挿入されるピストンヘッドを有する。ディスペンスオリフィスに加え、付与される硬質表面と接触する平坦な接触面を備えたシュラウドがオリフィス回りに存在する。シュラウドの接触面とディスペンスオリフィスとの間の距離は、表面に付与される材料の直径及び厚みを定義する際、ひいては表面に付与される材料の耐久性や効能を定義する際に重要である。ピストンヘッドは、プランジャの押圧構造を受容すべく構造的に構成される。プランジャは、ガイドトラックのピッチの2倍のピッチで離間された、ばね式の3つのピンを2組有する。これにより、プランジャが硬質表面に対し押圧されると、1組のピンが対応する組のトラックと対応し、3x2=6用量の材料を付与する。
【0017】
第二の例示的実施形態では、ディスペンス器具は本体、プランジャ、ピストンヘッド、及びキャップを有する。プランジャは、所望の用量を付与するためのガイドトラックを一定のピッチで有する。ガイドトラックは、プランジャが押圧された際にガイドピンを本体上に停止させるための、6つのショルダを備える蛇行トラックを有する。プランジャの内側スリーブが本体に挿入されると、ガイドピンがガイドトラックに進入する。使用者は本体のシュラウドの接触面を硬質表面に当接させ、プランジャを押圧してガイドピンを移動させ、ガイドトラックの次のショルダにおいて停止させて1用量を完了させる。
【0018】
第三の例示的実施形態において、ディスペンス器具は本体、プランジャ、ピストンヘッド及びキャップを有する。プランジャの外側スリーブは、所望用量の材料を付与するピッチで6つの貫通穴を有する。プランジャの内側スリーブが本体に挿入されると、本体のばね式のピンがプランジャの第一の貫通穴にスナップ係合する。使用者は本体のシュラウドの接触面を硬質表面に当接させ、プランジャを押す。その間にピンのヘッドを押圧してピンを移動させ、次の貫通穴にスナップ係合させて1用量を完了させる。
【0019】
本発明の上記及びその他の特徴、態様、及び利点は、以下の詳細な説明、図面、添付の特許請求の範囲を考慮すればより深く理解される。
【0020】
以下の図面の説明において、複数の図面にわたって同様の部分について同様の参照番号が使用される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
まず図1から図13cを参照すると、本発明によるディスペンス器具10の一実施形態が示されている。器具10は制御された単位用量の流動性粘着性材料を表面に正確に付与することができる。一例示的用途において、器具10は、制御用量の清掃、殺菌及び/又は芳香付け用流動性粘着性ゲルを便器、小便器、バスタブ、シャワー室などの表面に付与するために使用できる。ゲルの一例が米国特許第6,667,286号に示されている。該特許を、本願明細書に引用される他の文献と共に、参照することによって本願明細書に援用する。このようなゲルの粘度は、少なくとも15,000mPaである。器具10は、流動性材料を収容する管状本体20と、流動性材料を管状本体20から表面に押し出すプランジャ60とを含む。キャップ54は、収容時に管状本体の開口部を被覆する。通常、器具10の全構成要素は、透明又は不透明のポリエチレン又はポリプロピレンなどの重合材料からなる。
【0022】
図6、図7及び図9を参照すると、本体20は、流動性材料(図9には図示されていない)を収容するキャビティ24を定義する略管状円筒壁21を有する。壁21は内側面22と外側面23とを有する。本体20は、第一の前部開放端25と、その反対側の、内側凹面27と円形ディスペンスオリフィス28(図15a参照)とを備える壁を有する、後端部26とを有する。更に、端部26は、オリフィス28を囲繞する外方向に張り出すシュラウド29を有する。図9を参照すると、キャップ54は搬送時、収容時、及び不使用時にオリフィス28を密封するために設けられる。キャップ54は、本体20の端壁26の内側凹面27に略適合する下部内側凹面57を有するウェル56を形成する上方向円形壁55を含む。これにより、キャップ54と本体20との間に密封が行われる。キャップ54の本体20からの取り外しを容易にするため、キャップ54に耳58が設けられる。キャップ54のサイズは床などの表面に静止するドッキングステーションに係合すべく設定されてもよい。
【0023】
図1〜図3及び図8を参照すると、プランジャ60は、外側面63と内側面64とを有する略管状円筒形外側スリーブ62を有する。外側スリーブ62の終端は、外方向に張り出す端部66である。外側スリーブ62は、外側スリーブ62を貫通するU字型スリットにより形成される切欠きタブ71a、71b、71cを含む。各切欠きタブ71a、71b、71cは、外側スリーブ62の内側面64から内方向に延出するガイドピンを有する。例えば図12を参照すると、切欠きタブ71cから内方向に延出するガイドピン72cが示されている。また、図2には、内方向に向けられたガイドピン72a、72b、72cが想像線で示されている。更に、外側スリーブ62は、外側スリーブ62を貫通するU字型スリットにより形成される切欠きタブ68a、68b、68cを有する。切欠きタブ68a、68b、68cは、切欠きタブ71a、71b、71cの180度対向側である。切欠きタブ68a、68b、68cは、外側スリーブ62の内側面64から内方向に延出する内方向に向けられたクリックピン69a、69b、69cをそれぞれ有する(図10a参照)。ガイドピン72a、72b、72cとクリックピン69a、69b、69cには、プランジャ60の両側で同一寸法のピンが使用される。これは、180度回転を可能とし、付与器を両方の向きに組み付けられるようにするためである。ガイドピン72a、72b、72c及びクリックピン69a、69b、69cの機能について、以下に説明する。
【0024】
図4及び図8を参照すると、プランジャ60は、流動性材料を管状本体20から、オリフィス28を通じて表面へ押し出す押圧構造80の一部を含む。押圧構造80は、プランジャ60の外側スリーブ62と一体とされた環状端壁82を含む。内方向に向けられた周囲スカート84はプランジャ60の端壁82と一体形成されている。周囲に等しく離間されたスラット86a、86b、86c、86dはスカート84から延出し、フレームを形成する。スラット86a、86b、86c、86dはプランジャ60の略円形内側端壁88に接続されている。矩形の切欠き90が内側端壁88に設けられている。
【0025】
図9を参照すると、押圧構造80の一部を形成する可動ピストンヘッド50は、本体20のキャビティ24内において密封滑動を行うべく位置決めされる。略円形のピストンヘッド50は、凸状ドーム型外側面51と、外側面51から延出する内側取付けフランジ52とを有する。取付けフランジ52は、ピストンヘッド50をプランジャ60の押圧構造80の内側端壁88に固定すべく内側端壁88の切欠き90と係合する。また、ピストンヘッド50は内側端壁88の一体部分として形成されてもよい。ディスペンス器具10の動作中、プランジャ60は図2及び図3のD方向に移動し、これによりピストンヘッド50と本体20の端部26との間で本体20に収容された流動性材料が本体20のディスペンスオリフィス28から表面へ押し出される。
【0026】
器具10は、正確な単位別の制御用量の流動性材料を表面に付与することができるように構成される。この点において、器具は、制御用量の流動性粘着性材料を提供すべく、本体20の端部26と、プランジャ60の内側押圧構造80内側端壁88(及び取り付けられたピストンヘッド50)とを相互にインデックス段階的に位置決めする手段を含む。インデックス段階的に位置決めするための手段の一構成要素は、本体20の外側面23のガイドトラック30である。インデックス段階的に位置決めするための手段の別の構成要素は、上述した1組のガイドピン72a、72b、72cである。
【0027】
図6、図13a、図13b、図13cを参照すると、最初の3つの単位用量の流動性材料の、ガイドピン72b及び72cのガイドトラック30におけるインデックス段階移動が示されている。図6、図13a、図13b及び図13cの上から下にかけて、ガイドトラック30は下方向に合流する開放セクション31、第一の直線セクション32、第一の曲線弾性アーム33、第一のショルダ34、第二の直線セクション35、第二の曲線弾性アーム36、第二のショルダ37及び第三の直線セクション38を含む。第一の曲線弾性アーム33及び第二の曲線弾性アーム36は、更に図12に示されている。下方向に合流する開放セクション31、第一の直線セクション32、第一のショルダ34、第二の直線セクション35、第二のショルダ37及び第三の直線セクション38は、本体20の端部25の外側面23の溝により構成される。第一の曲線弾性アーム33及び第二の曲線弾性アーム36は本体20の端部25の外側面23に形成されるスリットにより構成される。
【0028】
図2及び図13aを参照すると、器具10の本体20とプランジャ60とが使用者により組み付けられると、図13aの左手に示されるように、プランジャ60は、ガイドピン72cがガイドトラック30の合流する開放セクション31に位置決めされ、ガイドトラック30の合流する開放セクション31に進入するように、D方向に移動する。各ガイドピンの前端の半径は、ガイドトラック30を通ってピンをガイドすべく設定されてもよい。本体20とプランジャ60は、本体20とプランジャ60を任意の向き(例えば下方向、側方、斜め、上方向)に保持すべく組み付けられてもよい。しかし、説明を簡単にするため、図ではプランジャ60は、外側スリーブ62が少なくとも本体20の一部を囲繞すべく配置され、内側押圧構造80が本体20のキャビティ24において軸方向運動をすべく配置されるように、本体20上にD方向に下向きに組み付けられて示されている。
【0029】
使用者は、図13aの左手に示されているように、ガイドトラック30の合流する開放セクション31にガイドピン72cを係合した後、ガイドピン72cがガイドトラック30の第一の直線セクション32に進入するように、プランジャのD方向(図2参照)への移動を継続する。使用者は、ガイドピン72cがガイドトラック30の第一の直線セクション32内に移動し、次いで図13aの右手に示されているようにガイドトラック30の第一のショルダ34に接触するように、プランジャのD方向への移動を継続する。第一のショルダ34はプランジャ60のD方向への移動を停止させる。このようにして、第一の直線セクション32及びガイドトラック30の第一のショルダ34は、本体20に対するプランジャ60の移動のための設定された距離を提供する。この結果、上述したように、プランジャ60の押圧構造80の終端を形成するピストンヘッド50が本体20の端部26に対し、設定された距離を移動し、設定された量の流動性材料を本体20のオリフィス28から表面へ押し出す。第一のショルダ34により与えられる抵抗により、使用者はプランジャ60上のD方向への押圧を停止することを認識する。
【0030】
図13aの右手の図を参照すると、プランジャ60がD方向に移動される際、ガイドピン72cは第一の弾性アーム33をR方向に押圧する。ガイドピン72cは第一のショルダ34に接触するとD方向への移動を停止し、下方向移動を停止することによって1用量が完全に付与されたことを使用者に示す。使用者がプランジャ60への圧力(D方向へ移動する圧力)を解放すると、第一の弾性アーム33はL方向(図13bの左手の図に示されている)へ戻ることが可能となり、第二の用量が実行されるようにガイドピン72cを位置決めする。
【0031】
更に図13bを参照すると、使用者が第二の用量を付与することを望む場合、使用者は、ガイドピン72cがガイドトラック30の第二の直線セクション35において下方向に移動し、図13bの右手の図に示されているようにガイドトラック30の第二のショルダ37に接触するように、プランジャをD方向(図2参照)に移動させる。第二のショルダ37はプランジャ60のD方向への移動を停止させる。このようにして、第二の直線セクション35及びガイドトラック30の第二のショルダ37は、本体20に対するプランジャ60の移動のための別の設定された距離を提供する。この結果、上述したようにプランジャ60の押圧構造80の終端を形成するピストンヘッド50は、本体20の端部26に対し設定された距離を移動し、第二の設定された量の流動性材料を本体20のオリフィス28から表面へ押し出す。第二のショルダ37により与えられる抵抗により、使用者はプランジャ60上のD方向への押圧を停止することを認識する。
【0032】
図13bの右手の図を参照すると、プランジャ60がD方向に移動されると、ガイドピン72cは第二の弾性アーム36をL方向に押圧する。ガイドピン72cが第二のショルダ37に接触すると、ガイドピン72cはD方向への移動を停止し、下方向移動を停止することによって1用量が完全に付与されたことを使用者に示す。使用者がプランジャ60への圧力(D方向へ移動する圧力)を解放すると、第二の弾性アーム36はR方向(図13cの左手の図に示されている)へ戻ることが可能となり、第三の用量が実行されるようにガイドピン72cを位置決めする。
【0033】
図13cを参照すると、使用者が第三の用量を付与することを望む場合、使用者は、ガイドピン72bがガイドトラック30の第一の直線セクション32において下方向に移動し、ガイドピン72cがガイドトラック30の第三の直線セクション38において下方向に移動するように、プランジャをD方向(図2参照)に移動させる。使用者は、ガイドピン72bがガイドトラック30の第一の直線セクション32において移動し、次いで図13cの右手の図に示されているようにガイドトラック30の第一のショルダ34に接触するように、プランジャのD方向への移動を継続する。第一のショルダ34はプランジャ60のD方向における移動を停止する。ガイドピン72cは、更にガイドトラック30の端部39を通過する。この結果、上述したようにプランジャ60の押圧構造80の端部を形成するピストンヘッド50は、本体20の端部26に対し設定された距離移動し、第三の設定された量の流動性材料を本体20のオリフィス28から表面に押し出す。
【0034】
図13cの右手の図を参照すると、プランジャ60がD方向に移動されると、ガイドピン72bは第一の弾性アーム33をR方向に押圧する。ガイドピン72cが第一のショルダ34に接触すると、ガイドピン72cはD方向への移動を停止し、下方向移動を停止することによって1用量が完全に付与されたことを使用者に示す。使用者がプランジャ60への圧力(D方向へ移動する圧力)を解放すると、第一の弾性アーム33はLA方向へ戻ることが可能となり、第四の用量が実行されるようにガイドピン72bを位置決めする。
【0035】
使用者が第四の用量を付与することを望む場合、使用者はプランジャをD方向(図2参照)に移動させる。これにより、ガイドピン72bがガイドトラック30の第二の直線セクション35に進入し、次いで図13bでガイドピン72cに関して説明した方法で、ガイドトラック内を移動する。同様に、使用者が第五及び第六の用量を付与することを望む場合、図13a、図13b、図13cに示されているように、次のガイドピン72aがガイドピン72cと同一の経路をたどる。この結果、ガイドトラック30におけるガイドピン72b及び72aの移動によって、第四、第五、第六の単位用量の流動性材料が表面に付与される。
【0036】
一の用量が表面に付与されたことの更なる表示を提供するため、器具10は、ガイドトラック30内でガイドピン72a又は72b又は72cが第一のショルダ34又は第二のショルダ37に接触した際に音声を発生する手段を更に有する。図10a、図10b、図10c、図10d、図10e、図10f、図10g、図11を参照すると、音声を発生する一手段が示されている。使用者がプランジャ60と本体20を組み付けると、クリックピン69cが本体20の壁21のスラット40上に乗り上げられる。クリックピン69cが完全にスラット40上に乗り上げられると、クリックピン69cは図10a及び図11に示されるようにクリックスロット41内で静止する。クリックピン69cをクリックスロット41内に拘束することで、器具10が組み立てられた際に、プランジャ60と本体20がそのままの状態に確実に保持される。例えば、器具10が、ディスペンスオリフィス28が下方向に傾斜した位置に保持された場合、本体20はプランジャ60から倒れ出ることはない。
【0037】
使用者が、ガイドピン72cがガイドトラック30の第一の直線セクション32内で移動するようにプランジャ60をD方向に移動させると、クリックピン69cが本体20の壁21のスラット42上に乗り上げられる。ガイドピン72cが上述したように第一のショルダ34と接触すると、クリックピン69cはスラット42上への乗り上げを完了し、クリックスロット43内へ移動し、次いで本体20の外側面23に接触してクリック音(図10b参照)を発生する。クリック音はガイドピン72cが第一のショルダ34に接触するタイミングと同期される。クリック音は、第一の用量付与が完了したことを示す聴覚的合図を使用者に提供する。
【0038】
使用者が、ガイドピン72cがガイドトラック30の第二の直線セクション35内で移動するようにプランジャ60をD方向に移動させると、クリックピン69cが本体20の壁21のスラット44上に乗り上げられる。ガイドピン72cが上述したように第二のショルダ37と接触すると、クリックピン69cはスラット44上への乗り上げを完了し、クリックスロット45内へ移動し、次いで本体20の外側面23に接触してクリック音(図10c参照)を発生する。クリック音は、他の用量付与が完了したことを示す聴覚的合図を使用者に提供する。
【0039】
使用者が再度プランジャ60をD方向に移動させると、クリックピン69bが本体20の壁21のスラット42上に乗り上げられる。クリックピン69bがスラット42上への乗り上げを完了すると、クリックスロット43内へ移動し、次いで本体20の外側面23に接触してクリック音(図10d参照)を発生する。クリック音は、他の用量付与が完了したことを示す聴覚的合図を使用者に提供する。
【0040】
使用者が再度プランジャ60をD方向に移動させると、クリックピン69bが本体20の壁21のスラット44上に乗り上げられる。クリックピン69bがスラット44上への乗り上げを完了すると、クリックスロット45内へ移動し、次いで本体20の外側面23に接触してクリック音(図10e参照)を発生する。クリック音は、他の用量付与が完了したことを示す聴覚的合図を使用者に提供する。
【0041】
使用者が再度プランジャ60をD方向に移動させると、クリックピン69aが本体20の壁21のスラット42上に乗り上げられる。クリックピン69aがスラット42上への乗り上げを完了すると、クリックスロット43内へ移動し、次いで本体20の外側面23に接触してクリック音(図10f参照)を発生する。クリック音は、他の用量が完成したことを示す聴覚的合図を使用者に提供する。
【0042】
使用者が再度プランジャ60をD方向に移動させると、クリックピン69aが本体20の壁21のスラット44上に乗り上げられる。クリックピン69aがスラット44上への乗り上げを完了すると、クリックスロット45内へ移動し、次いで本体20の外側面23に接触してクリック音(図10g参照)を発生する。クリック音は、他の用量付与が完了したことを示す聴覚的合図を使用者に提供する。第六の用量が付与された後、使用者はD方向と反対側の方向にプランジャ60を本体20から引き出し、リフィル本体20をプランジャ60に組み付け可能とする。
【0043】
ここで図14、図15a、図15b、図15c、図15dを参照すると、粘着性ゲルを便器に付与するプロセスの説明が示されている。この例示的プロセスは、任意の流動性材料を硬質表面に付与するために用いることができる。便器93はリム95と内側面94とを有する。説明を簡単にするため、簡略化された例示的押圧構造96が図15a〜図15dに示されている。図14を参照すると、使用者は本発明のディスペンス器具10のプランジャ60を手で把持する。次いで、使用者は便器93の内側面94に向けて本体20をA方向に移動させる。図15aに示されるように本体20のシュラウド29が便器93の内側面94に接触すると、押圧構造96はプランジャ60によりA方向に移動される。使用者が便器93の内側面94に対してシュラウド29を保持し、押圧構造96がA方向へ継続して移動されると、粘着性ゲル14がオリフィス28から排出され、便器93の内側面94に付与される。粘着性ゲル14は、米国特許第6,667,286号に記載されているように、便器93の内側面94に付着する。押圧構造96がA方向へ継続して移動されると、より多くの粘着性ゲル14がオリフィス28から排出される。しかし、図15cに示されるように、本体20のシュラウド2は便器93の内側面94上でゲル14を円形の塊体として成型する。次いで、使用者は、図15dに示されるように、器具10を便器93の内側面94から離れるB方向に引く。保護シュラウドとインデックス段階的付与により、毎回完全なサイズの付与が行われ、器具を便器から離れる方向に引くことで、ゲル14は1回分の付与量を明らかにするために整然と剪断される。これに関し、ゲル14は外側から内側へ剪断され、乳頭状のゲル14が円形ディスク状ゲル14の中心に残る。図面では円形ディスク状のゲルが便器93の内側面94に付着したところが示されているが、器具10の本体20のディスペンスオリフィス28は、楕円形、長円形又は多角形(例えば矩形、正方形)など任意の形状を表面に付与すべく構成可能である。
【0044】
例示的器具10では、等しい6用量の材料が表面に付与される。当然ながら、器具10は、他の数の用量の材料を付与し、又は他の容積の単位用量を付与するために、別のガイドトラック又はガイドピンにより構成されていてもよい。本体20内の材料が枯渇した後、使用者は上述したようにプランジャ60に組み付けることのできるリフィル本体20を入手するだけでよい。リフィル本体20は本体にゲルを収容し、必要に応じてピストンヘッドを収容する。通常、リフィル本体内のゲルの損失又は劣化を防止するため、リフィルの各端部に除去可能なシールが設けられる。あるいは、本体20内の材料が枯渇した後、器具10ごと捨ててもよい。
【0045】
ここで図16から図20fを参照すると、本発明による第二の実施形態のディスペンス器具110が示されている。器具110は制御された単位用量の流動性粘着性材料を表面に付与することができる。一例示的用途において、器具110は、制御用量の清掃、殺菌及び/又は芳香付け用流動性粘着性ゲル114を便器、小便器、バスタブ、シャワー室などの表面に付与するために使用できる。ゲルの一例が米国特許第6,667,286号に示されている。器具110は流動性材料114を収容する管状本体120と、流動性材料を管状本体120から表面上に押し出すプランジャ160とを含む。キャップ135は収容時に管状本体の開口部を被覆する。一般的に、器具110の全ての構成要素は透明又は不透明のポリエチレン又はポリプロピレンなどの重合材料からなる。ピストンヘッド150は、本体120のキャビティ124内において密封滑動を行うべく位置決めされる。ピストン150は外方向に延出するピストン軸152と、凸状ドーム型ピストンヘッド151とを有する。ピストン軸152の終端はベアリング面153である。
【0046】
図16及び図18を参照すると、本体120は、流動性材料114を収容するキャビティ124を定義する略管状円筒壁121を有する。壁121は内側面122と外側面123とを有する。本体120は、第一の開放端125と、その反対側の、内側凹面127と円形ディスペンスオリフィス128とを備える壁を有する端部126と、を有する。更に、端部126は、オリフィス128を囲繞する外方向に張り出すシュラウド129を有する。ガイドピン130は本体120の内側面122から内方向に延出する(図18参照)。
【0047】
図17〜図19を参照すると、プランジャ160は、外側面163及び内側面164を有する略管状円筒形外側スリーブ162を有する。更に、プランジャ160は閉端165及び開放端166を有する。フランジ167はプランジャ160の開放端166において外方向に延出する。プランジャ160は、外側面170及び内側面171を有する略管状円筒形内側スリーブ169を有する。環状空間173は、プランジャ160の外側スリーブ162と内側スリーブ169との間に形成される。
【0048】
器具110は、単位別の制御用量の流動性材料を表面に付与することができるように構成される。この点において、器具110は、制御用量の流動性粘着性材料を提供すべく、本体120の端部126と、プランジャ160とを相互にインデックス段階的に位置決めする手段を含む。インデックス段階に位置決めするための手段の一構成要素は、プランジャ160の内側スリーブ169の外側面170におけるガイドトラック176である。インデックス段階に位置決めするための手段の別の構成要素は、本体120のガイドピン130である。
【0049】
図19〜図20fに示すように、ガイドトラック176は、第一の直線セクション178、第一の弾性アーム179、第一のショルダ180、第二の直線セクション181、第二の弾性アーム182、第二のショルダ183、第三の直線セクション184、第三の弾性アーム185、第三のショルダ186、第四の直線セクション187、第四の弾性アーム188、第四のショルダ189、第五の直線セクション190、第五の弾性アーム191、第五のショルダ192、第六の直線セクション193、第六の弾性アーム194、第六のショルダ195、第七の直線セクション196、第七の弾性アーム197、第八の直線セクション198、並びに第八の直線セクション198から内側スリーブ169の開放端172まで延出する直線出口セクション199を含む。第一の直線セクション178、第一のショルダ180、第二の直線セクション181、第二のショルダ183、第三の直線セクション184、第三のショルダ186、第四の直線セクション187、第四のショルダ189、第五の直線セクション190、第五のショルダ192、第六の直線セクション193、第六のショルダ195、第七の直線セクション196、第八の直線セクション198、及び直線出口セクション199は、内側スリーブ169の外側面170上の溝で構成されている。第一、第二、第三、第四、第五、第六及び第七の曲線弾性アーム179、182、185、188、191、194、197は、内側スリーブ169上のスリットで構成されている。
【0050】
図18を参照すると、器具110の本体120とプランジャ160は、ピストン軸152を内側スリーブ169の内側面171の内側に挿入し、本体120の壁121をプランジャ160の環状空間173に挿入することにより組み付けられる。ピストン150のベアリング面153は、プランジャ160の下部表面168と接触して配置される。これにより、プランジャ160が更に移動することでピストン150が本体120の端部126に向けて移動する。本体120のガイドピン130は、図20aに示すようにガイドトラック176の第一の直線セクション178に進入すべく使用者によって位置決めされる。本体120とプランジャ160は、本体120とプランジャ160を任意の向き(例えば下方向、側方、斜め、上方向)に保持すべく組み付けられてもよい。但し、説明を簡単にするため、図面ではプランジャ160はD方向において本体120上に組み付けられて示されている。
【0051】
図20aに示されているように、使用者はガイドピン130をガイドトラック176の第一のセクション178に係合した後、プランジャのD方向(図18参照)への移動を継続する。プランジャ160がD方向に移動されると、ガイドピン130は第一の弾性アーム179をL方向(図20b参照)に押圧する。ガイドピン130が第一のショルダ180に接触すると、D方向への移動を停止する。使用者がプランジャ60への圧力(D方向へ移動する圧力)を解放すると、第一の弾性アーム179はR方向(図20cに示されている)へ戻ることが可能となり、第一の用量が実行されるようにガイドピン130を位置決めする。従って、器具110は使用準備が整い、即時に第一の単位用量の流動性材料を表面に付与できる状態にある。
【0052】
使用者が再度プランジャ160をD方向に移動させると、ガイドピン130はガイドトラック176の第二の直線セクション181(図20d参照)において移動する。プランジャ160がD方向に移動すると、ガイドピン130は図20eに示されているように第二の弾性アーム182をR方向に押圧する。ガイドピン130が第二のショルダ183に接触すると、D方向への移動を停止する。このようにして、第二の直線セクション181及びガイドトラック176の第二のショルダ183は本体120に対するプランジャ60の移動のための設定された距離を提供する。この結果、押圧構造の終端を形成するピストン150は、本体120の端部126に対し設定された距離移動し、設定された量の流動性材料114を本体120のオリフィス128から表面へ押し出す。第二のショルダ183により与えられる抵抗により、使用者はプランジャ160上のD方向への押圧を停止することを認識する。使用者がプランジャ160への圧力(D方向へ移動する圧力)を解放すると、第二の弾性アーム182はL方向(図20fに示されている)へ戻ることが可能となり、次の用量が実行されるようにガイドピン130を位置決めする。
【0053】
上記段落で説明したシーケンスは、次の(i)〜(v)のそれぞれにおいてガイドピン130を移動させるために反復されてもよいことを理解されたい。すなわち、(i)第二の用量の流動性材料を提供するため、第三の直線セクション184、第三のショルダ186、及び第三の弾性アーム185、(ii)第三の用量の流動性材料を提供するため、第四の直線セクション187、第四のショルダ189、及び第四の弾性アーム188、(iii)第四の用量の流動性材料を提供するため、第五の直線セクション190、第五のショルダ192、及び第五の弾性アーム191、(iv)第五の用量の流動性材料を提供するため、第六の直線セクション193、第六のショルダ195、及び第六の弾性アーム194、(v)第六の用量の流動性材料を提供するため、第七の直線セクション196及び第七の弾性アーム197に対しててガイドピン130を移動させる。。従って、ディスペンス器具110は、図14、図15a、図15b、図15c及び図15dに関して上述した方法で、6つの単位制御用量の粘着性ゲル114を便器に正確に付与することができる。第六の用量が付与された後、使用者は、ガイドピン130が第八の直線セクション198内を横方向に移動し、次いで使用者が、ガイドトラック176の出口セクション199内でガイドピン130をプランジャ160の内側スリーブ169の端部172に向けて移動させることにより、本体120をプランジャ160から取り外せるように、プランジャ160の方向を転換する。
【0054】
第二の例示的器具110では、6段階用量の材料が表面に付与される。当然ながら、器具110は、他の数の用量の材料を付与し、又は他の容積の単位用量を付与するために、別のガイドトラック又はガイドピンにより構成されていてもよい。本体120内の材料が枯渇した後、使用者は上述したようにプランジャ160に組み付けることのできるピストン150を備えたリフィルを入手するだけでよい。通常、リフィル本体内のゲルの損失又は劣化を防止するため、リフィルの各端部に除去可能なシールが設けられる。別の構成において、ピストン軸152はプランジャ160と一体とされ、ドーム型ピストンヘッド151のみがリフィル本体に設けられてもよい。
【0055】
図21及び図22を参照すると、本発明による第三の実施形態のディスペンス器具210が示されている。器具210は、制御された単位用量の流動性粘着性材料を表面に付与することができる。一例示的用途において、器具210は、制御用量の清掃、殺菌及び/又は芳香付け用流動性粘着性ゲル214を便器、小便器、バスタブ、シャワー室などの表面に付与するために使用できる。ゲルの一例が米国特許第6,667,286号に示されている。器具210は、流動性材料214を収容する管状本体220と、流動性材料を管状本体220から表面へ押し出すプランジャ260とを含む。上記キャップ54及び135と同様のキャップにより収容時に管状本体開口部を被覆してもよい。通常、器具210の全ての構成要素は、透明又は不透明のポリエチレン又はポリプロピレンなどの重合材料からなる。ピストンヘッド250は、本体220のキャビティ224内において密封滑動を行うべく位置決めされる。略円形のピストンヘッド250は、凸状ドーム型外側面251と、凸状ドーム型外側面251と反対側の、外方向に延出する環状リング252とを有する。
【0056】
更に図21及び図22を参照すると、本体220は流動性材料214を収容するキャビティ224を定義する略管状円筒壁221を有する。壁221は、内側面222及び外側面223を有する。本体220は、第一の開放端225と、その反対側の、内側凹面227と円形ディスペンスオリフィス228とを備える壁を有する端部226とを有する。更に、端部226はオリフィス228を囲繞する、外方向に張り出すシュラウド229を有する。内方向に可動性を有するガイドピン230は、本体220の外側面223から外方向に延出する。
【0057】
更に図21及び図22を参照すると、プランジャ260は外側面263と内側面264とを有する略管状円筒形外側スリーブ262を有する。更に、プランジャ260は閉端265と開放端266とを有する。フランジ267はプランジャ260の開放端266において外方向に延出する。プランジャ260は外側面273と内側面274とを有する略管状円筒形内側スリーブ272を有する。プランジャ260の外側スリーブ262と内側スリーブ272の間に環状空間276が形成されている。
【0058】
器具210は、単位別の制御用量の流動性材料を表面に付与することができるように構成される。この点において、器具210は、制御用量の流動性粘着性材料214を提供すべく、本体220の端部226と、プランジャ260とを相互にインデックス段階的に位置決めする手段を含む。インデックス段階に位置決めするための手段の一構成要素は、プランジャ260の外側スリーブ262における貫通穴268a、268b、268c、268d、268e、268f、268gのグループである。インデックス段階に位置決めするための手段の別の構成要素は、本体220の、内方向に可動性を有するガイドピン230である。
【0059】
図21及び図22を参照すると、器具210の本体220とプランジャ260は、本体220の壁221をプランジャ260の環状空間276に挿入することにより組み付けられる。更に、ピストンヘッド250の環状リング252は、プランジャ260の内側スリーブ272の開放端275に圧入される。これにより、プランジャ260が更に移動することでピストンヘッド250が本体220の端部226に向けて移動する。まず、本体220のガイドピン230が使用者によりプランジャ260の貫通穴268内に配置される。ガイドピン230が内方向へ撓むことを可能とするため、本体220の壁221を貫通するスリット(例えば、図1のタブ71a、71b、71cを形成するスリット)がガイドピン230の周囲に設けられてもよい。本体220とプランジャ260は、本体220とプランジャ260を任意の向き(例えば下方向、側方、斜め、上方向)に保持すべく組み付けられてもよい。但し、説明を簡単にするため、図面ではプランジャ260はS方向において本体220上に組み付けられて示されている。使用者がガイドピン230をプランジャ260の貫通穴268aに係合した後、器具210は使用準備が整い、即時に第一の単位用量の流動性材料214を表面に付与できる状態となる。
【0060】
使用者が再度プランジャ260をS方向に移動させると、ガイドピン230が内方向に撓み、貫通穴268bに向けて移動し、貫通穴268bに進入する。このようにして、貫通穴268a及び貫通穴268bは、本体220に対するプランジャ260の移動のための設定された距離を提供する。この結果、押圧構造の端部を形成するピストンヘッド250は、本体220の端部226に対し所定の距離を移動し、設定された量の流動性材料214を本体220のオリフィス228から表面に押し出す。貫通穴268bに進入する際のガイドピン230により与えられる抵抗により、使用者はプランジャ260上のS方向への押圧を停止すべきことを認識する。
【0061】
上記段落で説明したシーケンスは、第二の用量の流動性材料を提供するために貫通穴268cへ、第三の用量の流動性材料を提供するために貫通穴268dへ、第四の用量の流動性材料を提供するために貫通穴268eへ、第五の用量の流動性材料を提供するために貫通穴268fへ、第六の用量の流動性材料を提供するために貫通穴268gへ、ガイドピン230を移動させるために反復されてもよいことを理解されたい。従って、ディスペンス器具210は、図14、図15a、図15b、図15c、図15dを参照しながら上述した方法により正確に6単位の制御用量の粘着性ゲル214を便器に付与することができる。第六の用量が付与された後、使用者は、プランジャ260を回転させてガイドピン230を横方向に貫通穴268gから出し、本体220をプランジャ260から移動させて、本体220をプランジャ260から取り外す。
【0062】
第三の例示的器具210では、6用量の材料が表面に付与される。当然ながら、器具210は、他の数の用量の材料を付与すべく他の数の貫通穴を有する構成や、他の容積の単位用量を付与すべく他の間隔で配置される貫通穴を有する構成であってもよい。本体220内の材料が枯渇した後、使用者は上述したようにプランジャ260に組み付けることのできる、流動性材料214とピストンヘッド250を備えたリフィル本体220を入手するだけでよい。通常、リフィル本体内のゲルの損失又は劣化を防止するため、リフィルの各端部に除去可能なシールが設けられる。別の構成において、ピストンヘッド250はプランジャ260と一体とされてもよい。
【0063】
従って、本発明は、制御用量の流動性粘着性材料を表面に付与するための器具を提供する。該器具は数多くの利点を有する。例えば、器具10は、一体のガイドピン72a、72b、72c及びクリックピン69a、69b、69cを備えるプランジャ60、及び一体クリックスロット41、43、45及びプランジャ60のインデックス段階移動を制御するガイドトラック30を備える本体20により、制御された同量の単位量を提供する。また、3つのクリックピン/ガイドピンと2つのクリックスロット/ストップトラックの組合せを有することで、最小長さの特徴部により、6用量が得られ、本体内のゲル容積低減が防止できる。更に、ガイドピン72a、72b、72c及びクリックピン69a、69b、69cについて、プランジャ60の両側で同一寸法のピンが使用されることで、180度回転が可能となり、器具を両方の向きで組み付けることができる。
【0064】
更に、プランジャ60の張り出した端部66は、使用者の手を便器から遠ざけて保持し、プランジャ60の優れた制御及びグリップを提供するための特徴として機能する。また、ピストンヘッドに凸状ドーム型外側面51、151、251を設けることで、ほぼ全てのゲルが本体20、120、220から押し出され、浪費を防止する。更に、器具の「逆シリンジ」動作により、更なる制御が提供される。
【0065】
本発明を一定の実施形態を参照しながら詳細に説明したが、当業者は本発明が説明された実施形態以外の方法でも実施可能であることを理解するであろう。実施形態は例示目的で示されたものであり、制限的意図はない。従って、添付の特許請求の範囲の精神は、本願明細書に含まれる実施形態の説明に限定されない。
【産業上の利用可能性】
【0066】
本発明は、制御された単位用量の流動性粘着性材料を表面に正確に付与するための器具に関する。一用途において、器具は制御用量の清掃、殺菌及び/又は芳香付け用粘着性ゲルを便器、小便器、バスタブ又はシャワー室の表面に付与すべく利用できる。
【図面の簡単な説明】
【0067】
【図1】本発明によるディスペンス器具を示す上右前斜視図
【図2】図1のディスペンス器具の前正面図
【図3】図1のディスペンス器具の右側面図
【図4】図1のディスペンス器具の頂部平面図
【図5】キャップの外部詳細を示す、図1のディスペンス器具の底平面図
【図6】図1のディスペンス器具の、流動性材料を収容する本体とキャップの前正面図
【図7】図6の流動性材料を収容する本体及びキャップの後正面図
【図8】図3の断面線8−8に沿ったディスペンス器具のプランジャの断面図
【図9】図3の断面線9−9に沿ったディスペンス器具の流動性材料を収容する本体、ピストン及びキャップの断面図
【図10a】ディスペンス器具の流動性材料を収容する本体において下方向にインデックスするプランジャのクリック動作の特徴を示す、図9と同様の断面図
【図10b】ディスペンス器具の流動性材料を収容する本体において下方向にインデックスするプランジャのクリック動作の特徴を示す、図9と同様の断面図
【図10c】ディスペンス器具の流動性材料を収容する本体において下方向にインデックスするプランジャのクリック動作の特徴を示す、図9と同様の断面図
【図10d】ディスペンス器具の流動性材料を収容する本体において下方向にインデックスするプランジャのクリック動作の特徴を示す、図9と同様の断面図
【図10e】ディスペンス器具の流動性材料を収容する本体において下方向にインデックスするプランジャのクリック動作の特徴を示す、図9と同様の断面図
【図10f】ディスペンス器具の流動性材料を収容する本体において下方向にインデックスするプランジャのクリック動作の特徴を示す、図9と同様の断面図
【図10g】ディスペンス器具の流動性材料を収容する本体において下方向にインデックスするプランジャのクリック動作の特徴を示す、図9と同様の断面図
【図11】図10aの一部詳細図
【図12】ディスペンス器具の流動性材料を収容する本体におけるプランジャのインデックス手段を示す詳細図
【図13a】ディスペンス器具の流動性材料を収容する本体におけるプランジャのインデックス手段のガイドトラックにおけるガイドピンの移動を示す詳細図
【図13b】ディスペンス器具の流動性材料を収容する本体におけるプランジャのインデックス手段のガイドトラックにおけるガイドピンの移動を示す詳細図
【図13c】ディスペンス器具の流動性材料を収容する本体におけるプランジャのインデックス手段のガイドトラックにおけるガイドピンの移動を示す詳細図
【図14】制御用量の清掃、殺菌及び/又は芳香付け用粘着性ゲルを便器内側面に付与する際のディスペンス器具の使用を示す図
【図15a】制御用量の清掃、殺菌及び/又は芳香付け用粘着性ゲルを便器内側面に付与するためにディスペンス器具を使用するステップを示す図
【図15b】制御用量の清掃、殺菌及び/又は芳香付け用粘着性ゲルを便器内側面に付与するためにディスペンス器具を使用するステップを示す図
【図15c】制御用量の清掃、殺菌及び/又は芳香付け用粘着性ゲルを便器内側面に付与するためにディスペンス器具を使用するステップを示す図
【図15d】制御用量の清掃、殺菌及び/又は芳香付け用粘着性ゲルを便器内側面に付与するためにディスペンス器具を使用するステップを示す図
【図16】本発明による第二の実施形態のディスペンス器具の流動性材料を収容する本体とピストンとを示す上右前斜視図
【図17】図16の第二の実施形態のディスペンス器具のプランジャの上右前斜視図
【図18】図16及び図17の第二の実施形態のディスペンス器具の流動性材料を収容する本体、ピストン及びプランジャの分解断面図
【図19】図17のプランジャの切欠き横正面図
【図20a】図16〜図19のディスペンス器具の流動性材料を収容する本体上のプランジャをインデックスする手段のガイドトラックにおけるガイドピンの移動を示す詳細図
【図20b】図16〜図19のディスペンス器具の流動性材料を収容する本体上のプランジャをインデックスする手段のガイドトラックにおけるガイドピンの移動を示す詳細図
【図20c】図16〜図19のディスペンス器具の流動性材料を収容する本体上のプランジャをインデックスする手段のガイドトラックにおけるガイドピンの移動を示す詳細図
【図20d】図16〜図19のディスペンス器具の流動性材料を収容する本体上のプランジャをインデックスする手段のガイドトラックにおけるガイドピンの移動を示す詳細図
【図20e】図16〜図19のディスペンス器具の流動性材料を収容する本体上のプランジャをインデックスする手段のガイドトラックにおけるガイドピンの移動を示す詳細図
【図20f】図16〜図19のディスペンス器具の流動性材料を収容する本体上のプランジャをインデックスする手段のガイドトラックにおけるガイドピンの移動を示す詳細図
【図21】本発明による第三の実施形態のディスペンス器具の、組み付けられた流動性材料を収容する本体及びプランジャの斜視図
【図22】図21の断面線22−22に沿った、図21のディスペンス器具の断面図
【特許請求の範囲】
【請求項1】
制御用量の流動性粘着性材料を表面に付与するための器具であって、前記器具は、
キャビティを定義する壁を有する管状本体であって、第一の開放端と、その反対側の、ディスペンスオリフィスを備える第二端と、を備える本体と、
前記キャビティ内の流動性粘着性材料と、
前記本体の少なくとも一部を囲繞すべく寸法設定された外側スリーブと、前記キャビティ内における軸方向運動のために寸法設定された内側押圧構造と、を有するプランジャと、
前記プランジャが前記本体側へ移動された際に、前記制御用量の前記流動性粘着性材料が前記表面に付与されることが可能となるように、制御用量の前記流動性粘着性材料を提供するために、前記本体の前記第二端と、前記プランジャの前記内側押圧構造の内側端との相互のインデックス位置決めを行う手段と、
を有する器具。
【請求項2】
インデックス位置決めを行う前記手段は、ガイドトラックと、前記ガイドトラック内を段階的に移動するガイドピンと、を含み、前記ガイドトラックと前記ガイドピンのうち一方が前記本体の外側面に配置され、他方が前記プランジャの前記外側スリーブの内側面に配置され、前記ガイドトラックが蛇行経路を有する、請求項1記載の器具。
【請求項3】
制御用量の流動性材料をディスペンスするための器具であって、前記器具は、
前記流動性材料を保持するのに適した、キャビティを定義する壁を有する管状本体であって、第一の開放端と、その反対側の、ディスペンスオリフィスを備える第二端と、を有する本体と、
前記本体の少なくとも一部を囲繞すべく寸法設定された外側スリーブと、前記キャビティ内における軸方向運動のために寸法設定された内側押圧構造と、を有するプランジャと、
前記プランジャが前記本体側へ移動された際に、制御用量の前記流動性材料を提供するために、前記本体の前記第二端と、前記プランジャの前記内側押圧構造の内側端との相互のインデックス位置決めを行う手段と、
を含み、
インデックス位置決めを行う前記手段は、ガイドトラックと、前記ガイドトラック内を段階的に移動するガイドピンと、を含み、前記ガイドトラックと前記ガイドピンのうち一方が前記本体に配置され、他方が前記プランジャに配置される、
器具。
【請求項4】
前記ガイドピンは前記本体の外側面に移動可能に取り付けられ、前記ガイドトラックは前記プランジャに配置され、前記ガイドトラックは、前記ガイドピンを収容すべく寸法設定された複数の位置合わせされた貫通穴を含む、請求項3記載の器具。
【請求項5】
制御用量の流動性材料をディスペンスするための器具用のリフィルであって、前記器具は、内方向に向けられたガイドピンを備える外側スリーブを有するプランジャを含み、前記リフィルは、
キャビティを定義する壁を有する管状本体であって、第一の開放端と、その反対側の、ディスペンスオリフィスを備える第二端とを有し、外側面にガイドトラックを有する、本体と、
前記キャビティ内の流動性材料と、
を含み、
前記ガイドトラックは、前記ガイドピンが前記ガイドトラック内を段階的に移動するように構成される、
リフィル。
【請求項6】
制御用量の流動性材料をディスペンスするための器具用のリフィルであって、前記器具は、貫通穴を含むガイドトラックを備える外側スリーブを有するプランジャを含み、前記リフィルは、
キャビティを定義する壁を有する管状本体であって、第一の開放端と、その反対側の、ディスペンスオリフィスを備える第二端とを有し、外側面に移動可能に取り付けられるガイドピンを有する、本体と、
前記キャビティ内の流動性材料と、
を含み、
前記ガイドピンは、前記ガイドトラックの前記貫通穴に受容されるべく寸法設定される、
リフィル。
【請求項7】
更に、前記キャビティの前記第一の開放端に位置するピストンヘッドを含む請求項6記載のリフィル。
【請求項8】
前記流動性材料は、洗浄水により清掃可能な硬質表面への付与に適した粘着性ゲルである請求項6記載のリフィル。
【請求項9】
前記流動性材料は、便器、小便器、バスタブ又はシャワー室への付与に適した粘着性ゲルである請求項6記載のリフィル。
【請求項10】
前記本体の前記第一の開放端及び前記ディスペンスオリフィスは、除去可能なシールで被覆されている請求項6記載のリフィル。
【請求項1】
制御用量の流動性粘着性材料を表面に付与するための器具であって、前記器具は、
キャビティを定義する壁を有する管状本体であって、第一の開放端と、その反対側の、ディスペンスオリフィスを備える第二端と、を備える本体と、
前記キャビティ内の流動性粘着性材料と、
前記本体の少なくとも一部を囲繞すべく寸法設定された外側スリーブと、前記キャビティ内における軸方向運動のために寸法設定された内側押圧構造と、を有するプランジャと、
前記プランジャが前記本体側へ移動された際に、前記制御用量の前記流動性粘着性材料が前記表面に付与されることが可能となるように、制御用量の前記流動性粘着性材料を提供するために、前記本体の前記第二端と、前記プランジャの前記内側押圧構造の内側端との相互のインデックス位置決めを行う手段と、
を有する器具。
【請求項2】
インデックス位置決めを行う前記手段は、ガイドトラックと、前記ガイドトラック内を段階的に移動するガイドピンと、を含み、前記ガイドトラックと前記ガイドピンのうち一方が前記本体の外側面に配置され、他方が前記プランジャの前記外側スリーブの内側面に配置され、前記ガイドトラックが蛇行経路を有する、請求項1記載の器具。
【請求項3】
制御用量の流動性材料をディスペンスするための器具であって、前記器具は、
前記流動性材料を保持するのに適した、キャビティを定義する壁を有する管状本体であって、第一の開放端と、その反対側の、ディスペンスオリフィスを備える第二端と、を有する本体と、
前記本体の少なくとも一部を囲繞すべく寸法設定された外側スリーブと、前記キャビティ内における軸方向運動のために寸法設定された内側押圧構造と、を有するプランジャと、
前記プランジャが前記本体側へ移動された際に、制御用量の前記流動性材料を提供するために、前記本体の前記第二端と、前記プランジャの前記内側押圧構造の内側端との相互のインデックス位置決めを行う手段と、
を含み、
インデックス位置決めを行う前記手段は、ガイドトラックと、前記ガイドトラック内を段階的に移動するガイドピンと、を含み、前記ガイドトラックと前記ガイドピンのうち一方が前記本体に配置され、他方が前記プランジャに配置される、
器具。
【請求項4】
前記ガイドピンは前記本体の外側面に移動可能に取り付けられ、前記ガイドトラックは前記プランジャに配置され、前記ガイドトラックは、前記ガイドピンを収容すべく寸法設定された複数の位置合わせされた貫通穴を含む、請求項3記載の器具。
【請求項5】
制御用量の流動性材料をディスペンスするための器具用のリフィルであって、前記器具は、内方向に向けられたガイドピンを備える外側スリーブを有するプランジャを含み、前記リフィルは、
キャビティを定義する壁を有する管状本体であって、第一の開放端と、その反対側の、ディスペンスオリフィスを備える第二端とを有し、外側面にガイドトラックを有する、本体と、
前記キャビティ内の流動性材料と、
を含み、
前記ガイドトラックは、前記ガイドピンが前記ガイドトラック内を段階的に移動するように構成される、
リフィル。
【請求項6】
制御用量の流動性材料をディスペンスするための器具用のリフィルであって、前記器具は、貫通穴を含むガイドトラックを備える外側スリーブを有するプランジャを含み、前記リフィルは、
キャビティを定義する壁を有する管状本体であって、第一の開放端と、その反対側の、ディスペンスオリフィスを備える第二端とを有し、外側面に移動可能に取り付けられるガイドピンを有する、本体と、
前記キャビティ内の流動性材料と、
を含み、
前記ガイドピンは、前記ガイドトラックの前記貫通穴に受容されるべく寸法設定される、
リフィル。
【請求項7】
更に、前記キャビティの前記第一の開放端に位置するピストンヘッドを含む請求項6記載のリフィル。
【請求項8】
前記流動性材料は、洗浄水により清掃可能な硬質表面への付与に適した粘着性ゲルである請求項6記載のリフィル。
【請求項9】
前記流動性材料は、便器、小便器、バスタブ又はシャワー室への付与に適した粘着性ゲルである請求項6記載のリフィル。
【請求項10】
前記本体の前記第一の開放端及び前記ディスペンスオリフィスは、除去可能なシールで被覆されている請求項6記載のリフィル。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10a】
【図10b】
【図10c】
【図10d】
【図10e】
【図10f】
【図10g】
【図11】
【図12】
【図13a】
【図13b】
【図13c】
【図14】
【図15a】
【図15b】
【図15c】
【図15d】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20a】
【図20b】
【図20c】
【図20d】
【図20e】
【図20f】
【図21】
【図22】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10a】
【図10b】
【図10c】
【図10d】
【図10e】
【図10f】
【図10g】
【図11】
【図12】
【図13a】
【図13b】
【図13c】
【図14】
【図15a】
【図15b】
【図15c】
【図15d】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20a】
【図20b】
【図20c】
【図20d】
【図20e】
【図20f】
【図21】
【図22】
【公表番号】特表2009−500254(P2009−500254A)
【公表日】平成21年1月8日(2009.1.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−520363(P2008−520363)
【出願日】平成18年7月6日(2006.7.6)
【国際出願番号】PCT/US2006/026200
【国際公開番号】WO2007/008531
【国際公開日】平成19年1月18日(2007.1.18)
【出願人】(500106743)エス.シー. ジョンソン アンド サン、インコーポレイテッド (168)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成21年1月8日(2009.1.8)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年7月6日(2006.7.6)
【国際出願番号】PCT/US2006/026200
【国際公開番号】WO2007/008531
【国際公開日】平成19年1月18日(2007.1.18)
【出願人】(500106743)エス.シー. ジョンソン アンド サン、インコーポレイテッド (168)
【Fターム(参考)】
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