説明

制御装置及び警備システム

【課題】操作者による切り替え操作の異常を検知した段階で、当該切り替え操作の異常をリカバリー可能にする制御装置及び警備システムを提供する。
【解決手段】監視領域における異常を検知して通報する制御装置は、利用者に付与された識別情報及び管理者に付与された識別情報と、電子メールアドレスとを各々対応付けて記憶し、警備モードの設定の切り替え操作を受け付け、第1の識別情報が記憶された第1の記憶媒体から第1の識別情報を読み出し、読み出した第1の識別情報が記憶されているか否かを判断し、当該判断結果が肯定的である場合、更に、切り替え操作が正常であるか否かを判断し、これらの判断結果の少なくとも一方に応じて、記憶された電子メールアドレスのうち第1電子メールアドレスを宛先として特定し、特定した電子メールアドレスを含む電子メールを生成してこれを送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、制御装置及び警備システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、例えば、監視領域に設置された遠隔操作器の操作ボタンにおける操作者の操作に応じて、監視領域内の警備状態の開始や解除を切り替える警備システムがある。このような警備システムの中には、警備状態の開始や解除を切り替える操作(切り替え操作という)が行われると、切り替え操作が行われた遠隔操作器の画面やスピーカを通して、操作結果や異常を通知するものがある。しかし、操作者が切り替え操作後正常に操作されたと勘違いして遠隔操作器から離れた場合、操作ミスや異常に気づかないまま、監視領域内に入ったり監視領域外に出たりすることになる。この場合、操作者が、警備状態を開始させることなく監視領域外に出てしまったり、警備状態を解除させることなく監視領域内に入ってしまい、操作者自身が侵入者として検知されて誤報が発生したりするという事態が起きる恐れがある。
【0003】
近年では、このような操作者の操作ミスを検知して操作ミスをリカバリー可能な技術が開発されている。例えば、特許文献1には、警備状態を解除する切り替え操作が行われた場合、所定時間だけ警備状態の解除を許容し、所定時間以上警備状態を開始する切り替え操作が行われず警備状態の解除が継続する場合、警備状態を開始する切り替え操作がし忘れられたと判断して、その旨を報知する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平9−218993号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1の技術においては、操作者の操作ミスを検知するまでに時間が掛かったり、操作ミスを検知して、そのリカバリーとして、実際に警備状態を開始させるまでに時間が掛かったりする恐れがある。即ち、従来の技術では、操作者は警備状態の操作ミスの内容を適宜知ることができないため、操作者の操作ミスがあった段階でリカバリーできずに、警備状態の開始や警備状態の解除のタイミングが遅れてしまう恐れがある。
【0006】
例えば、操作者は警備状態の操作ミスに気付かずに警備状態を開始したものと思い込みをして帰宅してしまう恐れがあった。
【0007】
また、監視領域に残留者が存在し人体検知センサの検知結果が正常でなかったり、監視領域の窓や扉が開いた状態であるため窓や扉に設けられた侵入検知センサが異常を検知していたり、そもそも警備状態の操作が禁止されている時間であったりする場合のように、警備開始が不可能な状態であるにも係わらず操作者は警備状態の操作を行い、警備状態を開始したものと思い込みをして帰宅してしまう恐れがあった。
【0008】
このような場合、警備会社が前記操作ミスを検知して実際に警備状態を開始させるまでに時間が掛かる恐れがあった。
【0009】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、操作者による切り替え操作の異常を検知した段階で、当該切り替え操作の異常をリカバリー可能にする制御装置及び警備システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、監視領域における異常を検知して通報する制御装置において、前記監視領域を利用し得る利用者に付与された識別情報及び前記監視領域の管理者に付与された識別情報と、電子メールアドレスとを各々対応付けて記憶する第1記憶手段と、前記監視領域において異常を検知した場合における通報先への通報の有無に関する動作を決定する複数の状態からなる警備モードの設定の切り替え操作を受け付ける操作手段と、第1の識別情報が記憶された第1の記憶媒体から前記第1の識別情報を読み出す読出手段と、前記切り替え操作を前記操作手段が受け付けた場合、前記読出手段が読み出した前記第1の識別情報が前記第1記憶手段に記憶されているか否かを判断する第1判断手段と、前記第1の識別情報が前記第1記憶手段に記憶されていると前記第1判断手段が判断した場合、更に、前記操作手段が受け付けた前記切り替え操作が正常であるか否かを判断する第2判断手段と、前記第1判断手段及び前記第2判断手段の判断の結果のうち少なくとも一方に応じて、前記第1記憶手段に記憶された前記電子メールアドレスのうち第1電子メールアドレスを宛先として特定する特定手段と、前記特定手段が特定した前記第1電子メールアドレスを含む電子メールを生成する生成手段と、前記生成手段が生成した前記電子メールを送信する送信手段と、前記切り替え操作が正常であると前記第2判断手段が判断した場合、前記切り替え操作に応じて、前記警備モードの設定を、前記監視領域において異常を検知した場合に通報先に通報を行う警備状態又は前記監視領域において異常を検知した場合でも通報先に通報を行わない警備解除状態に切り替える切替手段とを備えることを特徴とする。
【0011】
また、本発明は、警備システムであって、監視領域における異常を検知して警備装置に通報する制御装置と前記警備装置とを備え、前記制御装置は、前記監視領域を利用し得る利用者に付与された識別情報を記憶する第1記憶手段と、前記監視領域において異常を検知した場合における前記警備装置への通報の有無に関する動作を決定する複数の状態からなる警備モードの設定の切り替え操作を受け付ける操作手段と、第1の識別情報が記憶された第1の記憶媒体から前記第1の識別情報を読み出す読出手段と、前記切り替え操作を前記操作手段が受け付けた場合、前記読出手段が読み出した前記第1の識別情報が前記第1記憶手段に記憶されているか否かを判断する第1判断手段と、前記第1の識別情報が前記第1記憶手段に記憶されていると前記第1判断手段が判断した場合、更に、前記操作手段が受け付けた前記切り替え操作が正常であるか否かを判断する第2判断手段と、前記第1判断手段及び前記第2判断手段の判断の結果のうち少なくとも一方に応じた信号を送信する第1送信手段とを有し、前記警備装置は、前記信号を受信する受信手段と、前記監視領域を利用し得る利用者に付与された識別情報及び前記監視領域の管理者に付与された識別情報と、電子メールアドレスとを対応付けて記憶する第2記憶手段と、前記受信手段が受信した前記信号に基づいて、前記第2記憶手段に記憶された前記電子メールアドレスのうち第1電子メールアドレスを宛先として特定する特定手段と、前記特定手段が特定した前記第1電子メールアドレスを含む電子メールを生成する生成手段と、前記生成手段が生成した前記電子メールを送信する第2送信手段とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、操作者による切り替え操作の異常を検知した段階で、当該切り替え操作の異常の内容を操作者に伝えるため、実際には警備状態が開始していないにも拘わらず操作者が警備状態を開始したと思い込みをした場合であっても、迅速にリカバリー可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】図1は、一実施の形態にかかる警備システムの構成を例示する図である。
【図2】図2は、制御装置20の機能的構成を例示する図である。
【図3】図3は、メールアドレス管理テーブル26のデータ構成を例示する図である。
【図4】図4は、制御装置20の行う操作結果通知処理の手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる制御装置及び警備システムの実施の形態を詳細に説明する。
【0015】
図1は、本実施の形態にかかる警備システムの構成を例示する図である。本実施の形態においては、監視領域となる部屋の出入り口付近に遠隔操作器10が配設されており、当該部屋の外部又は内部にセンサ11が配設されている。尚、監視領域となる部屋が複数ある場合には、各部屋を各々識別するための部屋IDが各々付与される。遠隔操作器10は、各部屋個別で使用されるように部屋毎に配設されるようにしても良いし、複数の部屋で共通して使用されるように複数の部屋に対して1つの遠隔操作器10が配設されるようにしても良い。遠隔操作器10及びセンサ11は制御装置20に接続されている。制御装置20は、ネットワークを介して監視センタの有する警備装置40に接続されている。ネットワークとは、例えば、電話回線、無線ネットワーク、インターネットなどである。
【0016】
遠隔操作器10は、警備モードを設定するための操作ボタンと、情報を表示する表示部と、カードリーダとを有する。警備モードとは、監視領域において異常を検知した場合における通報先への通報の有無に関する動作を決定する複数の状態からなる。複数の状態とは、具体的には、異常を検知した場合に監視センタに通報を行う警備状態と、異常を検知した場合でも監視センタへ通報を行わない警備解除状態とがある。本実施の形態においては、操作ボタンにおける警備モードを設定する操作(切り替え操作という)が正常であると判断された場合に、当該切り替え操作に応じて、警備モードの設定が警備状態又は警備解除状態のいずれかの状態に切り替えられる。表示部は、液晶ディスプレイなどで構成され、各種メッセージを表示する。尚、操作ボタンとしては、例えば、ハードウェアキーであっても良いし、ソフトウェアキーであっても良い。操作ボタンがソフトウェアキーである場合、表示部と操作部とをタッチパネルとして一体的に構成し、当該表示部に操作ボタンを表示して、当該表示部上の操作ボタンの押下を検知することにより、操作者からの切り替え操作の入力を受け付ける。
【0017】
カードリーダは、接触型又は非接触型のカードリーダであり、通信可能な範囲にあるIDカードに記憶されたID(識別情報)を読み出す。IDカードは、IDを記憶する。IDは、監視領域となる部屋を利用する利用者や当該部屋の管理者や当該部屋の警備に関る警備会社の隊員(警備関係者)等各人員に各々付与されるものである。IDは、各人員を識別可能な情報であれば、暗証番号、生体情報等でも良い。このIDが記憶されたIDカードが、利用者などの操作者によってカードリーダに接触又は接近させられることにより、当該IDカードからIDが読み出される。利用者は、例えば、電子メールとしてインターネットを介したインターネットメール(Eメール)を受信可能な携帯電話端末などの通信端末を保持し得る。管理者や警備関係者は、Eメールを受信可能な携帯電話端末などの通信端末を保持し得たり、所定又は任意の場所に設置されEメールを受信可能なパーソナルコンピュータなどの通信端末を操作し得たりする。センサ11は、例えば、赤外線の受光量の変化をもとに人の存在を検出する赤外線センサ、赤外線などの受信が遮断されることで人の存在を検出する遮断センサ、電磁波の乱れで人の存在を検知する気配センサ及びマグネットにより扉の開閉を検出するマグネットセンサなどの各種センサであって、監視領域内の異常を検知するとその旨を示す検知信号を出力する。
【0018】
制御装置20は、遠隔操作器10の操作ボタンにおける切り替え操作、カードリーダが読み出したID及びセンサ11からの検知信号に応じて、切り替え操作が正常であるか否かを判断して、当該判断結果に応じて、警備モードを警備状態又は警備解除状態に設定し、警備モードが警備状態に設定されている場合に、センサ11からの検知信号に基づいて、監視領域内に異常のあったことを判断すると、その旨を示す警備信号を警備装置40に送信する。警備装置40は、制御装置20から送信された警備信号を受信すると、当該警備信号によって異常の発生が検知された監視領域を特定して、当該監視領域へ警備員を出動させるメッセージの表示を行う等の対応を行う。
【0019】
ここで、制御装置20及び警備装置40のハードウェア構成について説明する。本実施の形態の制御装置20及び警備装置40はそれぞれ、装置全体を制御するCPU(Central Processing Unit)等の制御部と、各種データや各種プログラムを記憶するROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)等の主記憶部と、各種データや各種プログラムを記憶するHDD(Hard Disk Drive)やCD(Compact Disk)ドライブ装置等の補助記憶部と、これらを接続するバスとを備えており、通常のコンピュータを利用したハードウェア構成となっている。尚、CPUは、時刻を計時する計時機能を有している。また、制御装置20及び警備装置40には、情報を表示する表示部と、ユーザの指示入力を受け付けるキーボードやマウス等の操作入力部と、外部装置の通信を制御する通信I/F(interface)とが有線又は無線により各々接続される。
【0020】
次に、このようなハードウェア構成において、制御装置20の機能的構成について図2を用いて説明する。制御装置20は、判断部21と、特定部22と、メール生成部23と、送信部24と、モード切替部25と、メールアドレス管理テーブル26と、操作権限管理テーブル27と、盗難カードIDテーブル28とを有する。判断部21、特定部22、メール生成部23及びモード切替部25は、CPUが主記憶部や補助記憶部に記憶された各種プログラムを実行することにより実現される。送信部24は、通信I/Fの機能により実現される。メールアドレス管理テーブル26と、盗難カードIDテーブル28と、操作権限管理テーブル27とは、HDDなどの補助記憶部に記憶されるものである。
【0021】
メールアドレス管理テーブル26は、監視領域を利用し得る利用者、監視領域の管理者及び警備関係者の各IDと、Eメールアドレスとの対応関係を各々記憶する。図3は、メールアドレス管理テーブル26のデータ構成を例示する図である。同図に示されるように、本実施の形態においては、メールアドレス管理テーブル26には、IDと、当該IDが付与された人員の区分と、当該人員のEメールアドレスとが対応付けて記憶されている。区分とは、上述した利用者や管理者や警備関係者の区別を示すものである。操作権限管理テーブル27は、監視領域において切り替え操作を行うことが許可された人員(操作許可者という)の区分及びIDと、監視領域において切り替え操作を行うことが禁止された時間帯である操作禁止時間帯とを対応付けて記憶する。尚、監視領域となる部屋が複数ある場合、操作権限管理テーブル27は、監視領域となる部屋毎に、部屋IDと、操作許可者の区分及びIDと、操作禁止時間帯とを各々対応付けて記憶する。盗難カードIDテーブル28は、盗難されたIDカード(盗難カードという)に記憶されたIDを記憶する。
【0022】
判断部21は、遠隔操作器10において行われた切り替え操作を受け付け、カードリーダを介して読み出されたIDがメールアドレス管理テーブル26に記憶されているか否かを判断し、当該判断結果が肯定的である場合、当該IDを用いて盗難カードIDテーブル28及び操作権限管理テーブル27を参照して、その参照結果及びセンサ11の検知結果に基づいて、切り替え操作が正常であるか否かを判断する。特定部22は、判断部21の判断の結果に応じて、メールアドレス管理テーブル26を参照して、メールアドレスの宛先を特定する。メール生成部23は、特定部22が特定した宛先を含み、切り替え操作の結果を示すEメールを生成する。送信部24は、メール生成部23が生成したメールをネットワークを介して送信する。モード切替部25は、切り替え操作が正常であると判断部21が判断した場合、当該切り替え操作に応じて、警備モードの設定を警備解除状態から警備状態又は警備状態から警備解除状態に切り替える。
【0023】
次に、本実施の形態にかかる制御装置20の行う操作結果通知処理の手順について図4を用いて説明する。操作者が、遠隔操作器10の操作ボタンを操作して、警備モードの設定を警備解除状態から警備状態に切り替える切り替え操作を行い、自身のIDが記憶されたIDカードをカードリーダに接触又は接近させると、制御装置20は、当該切り替え操作を受け付け、カードリーダを介してIDカードに記憶されたIDを読み出すと共に、遠隔操作器10において切り替え操作が行われた対象の部屋の部屋IDを特定する。部屋毎に遠隔操作器10が配設される場合には、部屋IDに遠隔操作器10を予め対応付け、制御装置20は、いずれの部屋IDが対応付けられた遠隔操作器10において切り替え操作が行われたかを判断することにより、部屋IDを特定する。また、操作者は、遠隔操作器10において部屋IDを入力することにより、切り替え操作を行う対象の部屋を指定するようにしても良く、この場合、制御装置20は、遠隔操作器10において操作者が入力した部屋IDを特定する。そして、制御装置20は、カードリーダを介してIDカードから読み出したIDがメールアドレス管理テーブル26に記憶されているか否かを判断する。当該判断結果が肯定的である場合、更に、制御装置20は、以下の(a)〜(d)の条件を満たすか否かを判断することにより、切り替え操作が正常であるか否かを判断する(ステップS1)。
(a)カードリーダを介してIDカードから読み出したIDが盗難カードIDテーブル28に記憶されていない
(b)カードリーダを介してIDカードから読み出したID及び特定した部屋IDが操作権限管理テーブル27に記憶されている
(c)切り替え操作を受け付けた時刻が操作禁止時間帯に含まれない
(d)センサ11によって異常が検知されていない
【0024】
そして、制御装置20は、切り替え操作が正常であると判断した場合(ステップS1:YES)、メールアドレス管理テーブル26を参照して、カードリーダを介してIDカードから読み出したIDに対応付けられたEメールアドレスを宛先として特定し、特定したEメールアドレスを宛先として含み、切り替え操作が正常である旨を示すEメールを生成し、これをネットワークを介して送信する(ステップS8)。この結果、当該IDカードを保持している操作者は、通信端末において当該Eメールアドレスを受信することが可能であり、当該Eメールを参照することで、自身の行った切り替え操作が正常であったことを確認することができる。また、制御装置20は、操作ボタンの操作に応じて、警備モードの設定を警備解除状態から警備状態に切り替える。
【0025】
一方、制御装置20は、切り替え操作が正常でないと判断した場合(ステップS1:NO)、切り替え操作が正常でない理由に応じたEメールを生成すべく、まず、カードリーダを介してIDカードから読み出したIDがメールアドレス管理テーブル26に記憶されていないか否か、即ち、未登録であるか否かを判断する(ステップS2)。当該判断結果が肯定的である場合(ステップS2:YES)、制御装置20は、メールアドレス管理テーブル26を参照して、区分が「管理者」であるIDに対応付けられているEメールアドレスを宛先として特定し、特定したEメールアドレスを宛先として含み、未登録のIDによる切り替え操作があった旨を示すEメールを生成し、これをネットワークを介して送信する(ステップS9)。この結果、管理者は、当該Eメールを通信端末で確認することができ、監視領域となる部屋において正規の利用者ではない人員が切り替え操作を行ったことを知ることができる。
【0026】
一方、ステップS2の判断結果が否定的である場合(ステップS2:NO)、制御装置20は、カードリーダを介してIDカードから読み出したIDが盗難カードIDテーブル28に記憶されているか否かを判断する(ステップS3)。当該判断結果が肯定的である場合(ステップS3:YES)、制御装置20は、メールアドレス管理テーブル26を参照して、区分が「管理者」であるIDに対応付けられているEメールアドレスを宛先として特定し、特定したEメールアドレスを宛先として含み、盗難カードを用いた切り替え操作があった旨を示すEメールを生成し、これをネットワークを介して送信する(ステップS10)。この結果、管理者は、当該Eメールを通信端末で確認すると、監視領域となる部屋において盗難カードを保持した人員が切り替え操作を行ったことを知ることができる。
【0027】
一方、ステップS3の判断結果が否定的である場合(ステップS3:NO)、制御装置20は、操作権限管理テーブル27を参照して、カードリーダを介してIDカードから読み出したIDに対して、切り替え操作の対象として特定した部屋IDが対応付けられているか否かを判断する(ステップS4)。当該判断結果が否定的である場合(ステップS4:NO)、当該IDカードを保持する人員が、当該部屋において切り替え操作を行うことが許可されておらず、操作権限がないことになる。この場合、制御装置20は、メールアドレス管理テーブル26を参照して、カードリーダを介してIDカードから読み出したID及び区分が「管理者」であるIDに各々対応付けられているEメールアドレスを各々宛先として特定し、特定したEメールアドレスを宛先として含み、対象の部屋に対して操作権限がない人員が切り替え操作を行った旨を示すEメールを生成し、これをネットワークを介して送信する(ステップS11)。この結果、管理者は、当該Eメールを通信端末で確認すると、監視領域となる部屋において操作権限がない人員が切り替え操作を行ったことを知ることができる。また、操作者は、当該Eメールを通信端末で確認すると、対象の部屋に対して切り替え操作を行う権限がないことを知ることができる。
【0028】
一方、ステップS4の判断結果が肯定的である場合(ステップS4:NO)、制御装置20は、切り替え操作を受け付けた時刻を計時し、操作権限管理テーブル27を参照して、計時した時刻が、当該部屋IDに対応付けられた操作禁止時間帯に含まれるか否かを判断する(ステップS5)。当該判断結果が肯定的である場合(ステップS5:YES)、制御装置20は、メールアドレス管理テーブル26を参照して、カードリーダを介してIDカードから読み出したID及び区分が「管理者」であるIDに各々対応付けられているEメールアドレスを各々宛先として特定し、特定したEメールアドレスを宛先として含み、操作禁止時間帯に切り替え操作が行われた旨を示すEメールを生成し、これをネットワークを介して送信する(ステップS12)。この結果、管理者は、当該Eメールを通信端末で確認すると、監視領域となる部屋において操作禁止時間帯に切り替え操作が行われたことを知ることができる。また、操作者は、当該Eメールを通信端末で確認すると、切り替え操作を行ったのが操作禁止時間帯であることを知ることができる。
【0029】
一方、ステップS5の判断結果が否定的である場合(ステップS5:NO)、制御装置20は、切り替え操作が行われた対象の部屋に配設されたセンサ11から監視領域の異常を検知した旨の検知信号が出力されているか否かを判断する(ステップS6)。センサ11から検知信号が出力されている場合(ステップS6:YES)、制御装置20は、当該部屋において異常があるため、当該部屋の確認後、切り替え操作を再度行うことを促す旨を示すメッセージを遠隔操作器10の表示部に表示させる。そして、制御装置20は、一定時間内に遠隔操作器10において正常な切り替え操作があったか否かを判断する(ステップS7)。遠隔操作器10において一定時間内に切り替え操作自体が行われない場合には、正常な切り替え操作がなかったことになる。遠隔操作器10において一定時間内に切り替え操作があった場合、当該切り替え操作が正常であるか否かの判断はステップS1と同様である。当該判断結果が肯定的である場合(ステップS7:NO)、制御装置20は、切り替え操作が正常であると判断して、ステップS8に進む。また、制御装置20は、警備モードの設定を警備解除状態から警備状態に切り替える。
【0030】
一方、ステップS7の判断結果が否定的である場合(ステップS7:YES)、制御装置20は、切り替え操作が正常ではなく、警備解除状態から警備状態に切り替えることができないと判断して、メールアドレス管理テーブル26を参照して、カードリーダを介してIDカードから読み出したID及び区分が「管理者」であるIDに各々対応付けられているEメールアドレスを各々宛先として特定し、特定したEメールアドレスを宛先として含み、警備状態の開始エラーである旨を示すEメールを生成し、これをネットワークを介して送信する(ステップS13)。この結果、管理者は、当該Eメールを通信端末で確認すると、監視領域となる部屋において扉が開いているなどの異常があることを知ることができる。また、操作者は、当該Eメールを通信端末で確認すると、切り替え操作を行った対象の部屋の扉が開いているなどの異常があることを知ることができる。このため、操作者は、扉を閉めるなどの対応を行うことができ、その後、操作者が遠隔操作器10において切り替え操作を行うことにより、制御装置20では、ステップS7の判断結果が肯定的となり、正常な切り替え操作により、ステップS8に進むと共に、警備状態を開始させることが可能になる。
【0031】
また、ステップS6の判断結果が否定的である場合(ステップS6:NO)、制御装置20は、何らかの理由で切り替え操作が正常ではないと判断して、メールアドレス管理テーブル26を参照して、カードリーダを介してIDカードから読み出したID及び区分が「管理者」であるIDに各々対応付けられているEメールアドレスを各々宛先として特定し、特定したEメールアドレスを宛先として含み、何らかの理由で警備モードの設定を切り替えられない旨を示すEメールを生成し、これをネットワークを介して送信する(ステップS14)。
【0032】
尚、警備モードの設定を警備状態から警備解除状態に切り替える切り替え操作が行われた場合にも、制御装置20は、上述と同様の操作結果通知処理を行えば良い。この場合、ステップS1で制御装置20がカードリーダを介してIDカードから読み出したIDがメールアドレス管理テーブル26に記憶されているか否かを判断し、当該判断結果が肯定的である場合、更に、切り替え操作が正常であるか否かを判断する条件は、上述の(a)〜(d)と同様であっても良いし、異なっていても良い。また、ステップS13で制御装置20が生成するEメールは、警備解除状態への切り替えエラーである旨を示すようにすれば良い。
【0033】
以上のような構成によれば、切り替え操作が正常に行われなかった場合、その旨がEメールにより通知されるため、操作者や管理者がその旨を直ちに確認することが可能になる。この結果、操作者による操作の異常を検知した段階で、操作者に正常な切り替え操作を行うことを促したり、不正な切り替え操作に対して管理者が対処したりするなど、当該切り替え操作の異常がリカバリー可能になる。
【0034】
[変形例]
なお、本発明は前記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、前記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。また、以下に例示するような種々の変形が可能である。
【0035】
上述した実施の形態においては、制御装置20が図4のステップS1で切り替え操作が正常であるか否かを判断する条件は、上述の(a)〜(d)の全部ではなく少なくとも1つであっても良いし、上述の(a)〜(d)でなくても良い。また、制御装置20はステップS2〜S6の判断を各々行って、当該判断結果に応じて、Eメールを生成してこれを送信するようにしたが、これに限らず、ステップS2〜S6のうち少なくとも1つの判断を行い、当該判断結果に応じて、Eメールを生成して送信するようにしても良いし、ステップS2〜S6の判断を行わずに、無条件に操作者や管理者のEメールアドレスを宛先として含むEメールを生成して送信するようにしても良い。
【0036】
上述した実施の形態においては、遠隔操作器10が、情報を表示する表示部を更に有し、制御装置20は、切り替え操作の結果として、ステップS8〜S14で生成したEメールと同様の内容のメッセージを表示部に表示させるようにしても良い。
【0037】
上述した実施の形態においては、制御装置20がメールアドレス管理テーブル26を有し、メールアドレス管理テーブル26を参照して、Eメールを生成してこれを送信したが、これに限らない。警備装置40がメールアドレス管理テーブル26を有し、メールアドレス管理テーブル26を参照して、Eメールを生成してこれを送信するようにしても良い。この場合、制御装置20は、監視領域を利用し得る利用者、監視領域の管理者及び警備関係者の各IDと、その区分とを各々記憶するID管理テーブルを有する。図3は、メールアドレス管理テーブル26のデータ構成を例示する図である。そして、制御装置20は、図4のステップS1では、カードリーダを介してIDカードから読み出したIDがID管理テーブルに記憶されているか否かを判断し、当該判断結果が肯定的である場合、更に、上述の(a)〜(d)の条件を用いて、切り替え操作が正常であるか否かを判断する。ステップS7では、制御装置20は、カードリーダを介してIDカードから読み出したIDを含み、切り替え操作が正常である旨を示す信号(操作結果信号という)を警備装置40に送信する。警備装置40は、当該操作結果信号を受信すると、メールアドレス管理テーブル26を参照して、当該操作結果信号に含まれるIDに対応付けられたEメールアドレスを宛先として特定し、特定した特定したEメールアドレスを宛先として含み、切り替え操作が正常である旨を示すEメールを生成し、これをネットワークを介して送信する。
【0038】
また、ステップS9では、制御装置20は、未登録のIDによる切り替え操作があった旨を示す操作結果信号を警備装置40に送信する。警備装置40は、当該操作結果信号を受信すると、メールアドレス管理テーブル26を参照して、区分が「管理者」であるIDに対応付けられているEメールアドレスを宛先として特定し、特定したEメールアドレスを宛先として含み、未登録のIDによる切り替え操作があった旨を示すEメールを生成し、これをネットワークを介して送信する。
【0039】
ステップS10では、制御装置20は、盗難カードを用いた切り替え操作があった旨を示す操作結果信号を警備装置40に送信する。警備装置40は、当該操作結果信号を受信すると、メールアドレス管理テーブル26を参照して、区分が「管理者」であるIDに対応付けられているEメールアドレスを宛先として特定し、特定したEメールアドレスを宛先として含み、盗難カードを用いた切り替え操作があった旨を示すEメールを生成し、これをネットワークを介して送信する。
【0040】
ステップS11では、制御装置20は、カードリーダを介してIDカードから読み出したIDを含み、対象の部屋に対して操作権限がない人員が切り替え操作を行った旨を示す操作結果信号を警備装置40に送信する。警備装置40は、当該操作結果信号を受信すると、メールアドレス管理テーブル26を参照して、当該操作結果信号に含まれるID及び区分が「管理者」であるIDに各々対応付けられているEメールアドレスを宛先として特定し、特定した各Eメールアドレスを宛先として含み、対象の部屋に対して操作権限がない人員が切り替え操作を行った旨を示すEメールを生成し、これをネットワークを介して送信する。
【0041】
ステップS12では、制御装置20は、カードリーダを介してIDカードから読み出したIDを含み、操作禁止時間帯に切り替え操作が行われた旨を示す操作結果信号を警備装置40に送信する。警備装置40は、当該操作結果信号を受信すると、メールアドレス管理テーブル26を参照して、当該操作結果信号に含まれるID及び区分が「管理者」であるIDに各々対応付けられているEメールアドレスを宛先として特定し、特定した各Eメールアドレスを宛先として含み、操作禁止時間帯に切り替え操作が行われた旨を示すEメールを生成し、これをネットワークを介して送信する。
【0042】
ステップS13では、制御装置20は、カードリーダを介してIDカードから読み出したIDを含み、警備状態の開始エラーである旨を示す操作結果信号を警備装置40に送信する。警備装置40は、当該操作結果信号を受信すると、メールアドレス管理テーブル26を参照して、当該操作結果信号に含まれるID及び区分が「管理者」であるIDに各々対応付けられているEメールアドレスを宛先として特定し、特定した各Eメールアドレスを宛先として含み、警備状態の開始エラーである旨を示すEメールを生成し、これをネットワークを介して送信する。
【0043】
ステップS14では、制御装置20は、カードリーダを介してIDカードから読み出したIDを含み、何らかの理由で警備モードの設定を切り替えられない旨を示す操作結果信号を警備装置40に送信する。警備装置40は、当該操作結果信号を受信すると、メールアドレス管理テーブル26を参照して、当該操作結果信号に含まれるID及び区分が「管理者」であるIDに各々対応付けられているEメールアドレスを宛先として特定し、特定した各Eメールアドレスを宛先として含み、何らかの理由で警備モードの設定を切り替えられない旨を示すEメールを生成し、これをネットワークを介して送信する。
【0044】
以上のような構成によっても、切り替え操作が正常に行われなかった場合、その旨がEメールにより通知されるため、操作者や管理者がその旨を直ちに確認することが可能になる。この結果、操作者による操作の異常を検知した段階で、操作者に正常な切り替え操作を行うことを促したり、不正な切り替え操作に対して管理者が対処したりするなど、当該切り替え操作の異常がリカバリー可能になる。
【符号の説明】
【0045】
10 遠隔操作器
11 センサ
20 制御装置
21 判断部
22 特定部
23 メール生成部
24 送信部
25 モード切替部
26 メールアドレス管理テーブル
27 盗難カードIDテーブル
28 操作権限管理テーブル
40 警備装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
監視領域における異常を検知して通報する制御装置において、
前記監視領域を利用し得る利用者に付与された識別情報及び前記監視領域の管理者に付与された識別情報と、電子メールアドレスとを各々対応付けて記憶する第1記憶手段と、
前記監視領域において異常を検知した場合における通報先への通報の有無に関する動作を決定する複数の状態からなる警備モードの設定の切り替え操作を受け付ける操作手段と、
第1の識別情報が記憶された第1の記憶媒体から前記第1の識別情報を読み出す読出手段と、
前記切り替え操作を前記操作手段が受け付けた場合、前記読出手段が読み出した前記第1の識別情報が前記第1記憶手段に記憶されているか否かを判断する第1判断手段と、
前記第1の識別情報が前記第1記憶手段に記憶されていると前記第1判断手段が判断した場合、更に、前記操作手段が受け付けた前記切り替え操作が正常であるか否かを判断する第2判断手段と、
前記第1判断手段及び前記第2判断手段の判断の結果のうち少なくとも一方に応じて、前記第1記憶手段に記憶された前記電子メールアドレスのうち第1電子メールアドレスを宛先として特定する特定手段と、
前記特定手段が特定した前記第1電子メールアドレスを含む電子メールを生成する生成手段と、
前記生成手段が生成した前記電子メールを送信する送信手段と、
前記切り替え操作が正常であると前記第2判断手段が判断した場合、前記切り替え操作に応じて、前記警備モードの設定を、前記監視領域において異常を検知した場合に通報先に通報を行う警備状態又は前記監視領域において異常を検知した場合でも通報先に通報を行わない警備解除状態に切り替える切替手段とを備える
ことを特徴とする制御装置。
【請求項2】
盗難された第2の記憶媒体に記憶された第2の識別情報を記憶する第2記憶手段を更に備え、
前記第2判断手段は、前記前記第1の識別情報が前記第1記憶手段に記憶されていると前記第1判断手段が判断した場合且つ前記第2の識別情報と同一である前記第1の識別情報が前記第2記憶手段に記憶されている場合、盗難された前記第2の記憶媒体の使用により前記切り替え操作が正常ではないと判断し、
前記特定手段は、盗難された前記第2の記憶媒体の使用により前記切り替え操作が正常ではないと前記第2判断手段が判断した場合、前記管理者に付与された前記識別情報と対応付けられて前記第1記憶手段に記憶されている電子メールアドレスである第1電子メールアドレスを宛先として特定し、
前記生成手段は、盗難された前記第2の記憶媒体の使用により前記切り替え操作が正常ではないと前記第2判断手段が判断した場合、前記特定手段が特定した前記第1電子メールアドレスを含み、盗難された前記第2の記憶媒体の使用により前記切り替え操作が正常ではない旨を示す電子メールを生成する
ことを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
【請求項3】
前記切り替え操作を行うことが許可された利用者に対して付与された第3識別情報を記憶する第3記憶手段を更に備え、
前記第2判断手段は、前記前記第1の識別情報が前記第1記憶手段に記憶されていると前記第1判断手段が判断した場合且つ前記第3識別情報と同一である前記第1の識別情報が前記第3記憶手段に記憶されていない場合、前記操作者に操作権限がないことにより前記切り替え操作が正常ではないと判断し、
前記特定手段は、前記操作者に操作権限がないことにより前記切り替え操作が正常ではないと前記第2判断手段が判断した場合、前記第1の識別情報と対応付けられて前記第1記憶手段に記憶されている電子メールアドレスである第1電子メールアドレス及び前記管理者に付与された前記識別情報と対応付けられて前記第1記憶手段に記憶されている電子メールアドレスである第1電子メールアドレスを各々宛先として特定し、
前記生成手段は、前記操作者に操作権限がないことにより前記切り替え操作が正常ではないと前記第2判断手段が判断した場合、前記特定手段が特定した前記第1電子メールアドレスを含み、前記操作者に操作権限がないことにより前記切り替え操作が正常ではない旨を示す電子メールを生成する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の制御装置。
【請求項4】
前記切り替え操作を行うことが禁止された時間帯である操作禁止時間帯を記憶する第4記憶手段を更に備え、
前記第2判断手段は、前記第1の識別情報が前記第1記憶手段に記憶されていると前記第1判断手段が判断した場合且つ前記操作手段が前記切り替え操作を受け付けた時間が、前記第4記憶手段に記憶された前記操作禁止時間帯に含まれる場合、前記操作禁止時間帯により前記切り替え操作が正常ではないと判断し、
前記特定手段は、前記操作禁止時間帯により前記切り替え操作が正常ではないと前記第2判断手段が判断した場合、前記第1の識別情報と対応付けられて前記第1記憶手段に記憶されている電子メールアドレスである第1電子メールアドレス及び前記管理者に付与された前記識別情報と対応付けられて前記第1記憶手段に記憶されている電子メールアドレスである第1電子メールアドレスを各々宛先として特定し、
前記生成手段は、前記操作禁止時間帯により前記切り替え操作が正常ではないと前記第2判断手段が判断した場合、前記特定手段が特定した前記第1電子メールアドレスを含み、前記操作禁止時間帯により前記切り替え操作が正常ではない旨を示す電子メールを生成する
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の制御装置。
【請求項5】
前記監視領域における異常を検知する異常検知手段を更に備え、
前記第2判断手段は、前記第1の識別情報が前記第1記憶手段に記憶されていると前記第1判断手段が判断した場合且つ前記異常検知手段が異常を検知した場合、前記監視領域における異常により前記切り替え操作が正常ではないと判断し、
前記特定手段は、前記監視領域における異常により前記切り替え操作が正常ではないと前記第2判断手段が判断した場合、前記第1の識別情報と対応付けられて前記第1記憶手段に記憶されている電子メールアドレスである第1電子メールアドレス及び前記管理者に付与された前記識別情報と対応付けられて前記第1記憶手段に記憶されている電子メールアドレスである第1電子メールアドレスを各々宛先として特定し、
前記生成手段は、前記監視領域における異常により前記切り替え操作が正常ではないと前記第2判断手段が判断した場合、前記特定手段が特定した前記第1電子メールアドレスを含み、前記監視領域における異常により前記切り替え操作が正常ではない旨を示す電子メールを生成する
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の制御装置。
【請求項6】
前記特定手段は、前記第1の識別情報が前記第1記憶手段に記憶されていないと前記第1判断手段が判断した場合、前記管理者に付与された前記識別情報と対応付けられて前記第1記憶手段に記憶されている電子メールアドレスである第1電子メールアドレスを宛先として特定し、
前記生成手段は、前記第1の識別情報が前記第1記憶手段に記憶されていないと前記第1判断手段が判断した場合、前記特定手段が特定した前記第1電子メールアドレスを含み、前記第1の識別情報の未登録により前記切り替え操作が正常ではない旨を示す電子メールを生成する
ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の制御装置。
【請求項7】
監視領域における異常を検知して警備装置に通報する制御装置と前記警備装置とを備え、
前記制御装置は、
前記監視領域を利用し得る利用者に付与された識別情報を記憶する第1記憶手段と、
前記監視領域において異常を検知した場合における前記警備装置への通報の有無に関する動作を決定する複数の状態からなる警備モードの設定の切り替え操作を受け付ける操作手段と、
第1の識別情報が記憶された第1の記憶媒体から前記第1の識別情報を読み出す読出手段と、
前記切り替え操作を前記操作手段が受け付けた場合、前記読出手段が読み出した前記第1の識別情報が前記第1記憶手段に記憶されているか否かを判断する第1判断手段と、
前記第1の識別情報が前記第1記憶手段に記憶されていると前記第1判断手段が判断した場合、更に、前記操作手段が受け付けた前記切り替え操作が正常であるか否かを判断する第2判断手段と、
前記第1判断手段及び前記第2判断手段の判断の結果のうち少なくとも一方に応じた信号を送信する第1送信手段とを有し、
前記警備装置は、
前記信号を受信する受信手段と、
前記監視領域を利用し得る利用者に付与された識別情報及び前記監視領域の管理者に付与された識別情報と、電子メールアドレスとを対応付けて記憶する第2記憶手段と、
前記受信手段が受信した前記信号に基づいて、前記第2記憶手段に記憶された前記電子メールアドレスのうち第1電子メールアドレスを宛先として特定する特定手段と、
前記特定手段が特定した前記第1電子メールアドレスを含む電子メールを生成する生成手段と、
前記生成手段が生成した前記電子メールを送信する第2送信手段とを有する
ことを特徴とする警備システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2012−113446(P2012−113446A)
【公開日】平成24年6月14日(2012.6.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−260612(P2010−260612)
【出願日】平成22年11月22日(2010.11.22)
【出願人】(000202361)綜合警備保障株式会社 (266)
【Fターム(参考)】