説明

剃毛組成物

本発明は、水不溶性潤滑ポリマー粒子、及び/又は1つ以上の水溶性ポリマー類を含む剃毛組成物を対象とする。一部の好ましい組成物は、水不溶性潤滑ポリマー粒子及び異なる分子量を有する2つ以上の水溶性ポリマー類のブレンドを含有する潤滑剤を含む。本発明はまた、本発明の剃毛組成物を皮膚領域に適用し、次いでこの領域を、好ましくは濡れたかみそりで剃毛する剃毛方法を対象とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、剃毛組成物及び方法、より詳細には湿式剃毛に使用するための剃毛組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、剃毛調製物の広く使用されている形態は後発泡(post-foaming)剃毛ゲルと呼ばれる種類のものである。これらの後発泡剃毛ゲルは、今では周知であり、例えば米国特許第2,995,521号(ブラード(Bluard))、米国特許第3,541,581号(モンソン(Monson))、米国特許第4,405,489号(シスバロ(Sisbarro))、米国特許第4,528,111号(スー(Su))、米国特許第4,651,503号(アンダーソン(Anderson))、米国特許第5,248,495号(パターソン))、米国特許第5,308,643号(オシポー(Osipow))、米国特許第5,326,556号(バーネット(Barnet))、米国特許第5,500,211号(ジョージ(George))、米国特許第5,560,859号(ハートマン(Hartmann))及び米国特許第5,858,343号(シュジムザック(Szymczak))に記載されている。こうした組成物は、一般に水中油型エマルションの形態をとり、こうした形態では一般に揮発性(すなわち低沸点の)脂肪族炭化水素である後発泡剤が油相に溶解され、水相が水分散性の石鹸又は遮断石鹸(interrupted soap)構成成分を含む。
【0003】
こうした製品は一般に、後発泡ゲルと製品の放出に必要な噴射剤とを分離するために、ピストン又は崩壊性袋のようなバリアを備えたエアゾール容器に包装される。製品は、皮膚に延ばされるまで実質的に発泡しない透明、半透明又は不透明なゲルとして分配され、皮膚に延ばされるときに揮発性の炭化水素発泡剤が揮発することによってフォーム状の泡が生成する。他の剃毛調製物はフォーム又は非発泡、非エアゾールゲルとして提供される。
【0004】
これらの剃毛調製物は、一つには潤滑性及び滑り(glide)を提供することによって、かみそりカートリッジとユーザーの皮膚との間の摩擦を低減することで剃毛性能を向上させ、剃毛の間の快適さを改善するように配合される。一部の剃毛調製物は、調製物の性能を向上させるために水不溶性粒子を含む。例えば、米国特許第5,587,156号には、剃毛の間、刃のための物理的にミクロな支持体を提供するのに有効な量で水不溶性粒子、例えばポリテトラフルオロエチレン(PTFE)粒子を含有する剃毛調製物が開示されており、切り傷及び傷を防止すると記述されている。EP0829259では、微紛化PTFEのような粉末が剃毛クリーム及びゲルに添加されて落屑を提供する。また、例えば米国特許第3,932,614号に記載されるように、乾燥潤滑剤としてペルフルオロカーボン樹脂が潤いを与える組成物に含まれることが知られている。
【0005】
本発明者らは、剃毛調製物にポリテトラフルオロエチレン(PTFE)を含む水不溶性の潤滑ポリマー粒子を含むことによって剃毛組成物により提供される潤滑性及び滑りが顕著に改善できることを見出した。潤滑性及び滑りは、剃毛調製物に1つ以上の水溶性ポリマー類、場合によっては異なる分子量を有する2つ以上の水溶性ポリマー類のブレンドを含ませることによって一般に改善される。
【0006】
1つの態様において、本発明は、皮膚領域に剃毛組成物を適用する工程及びこの皮膚領域を剃毛する工程を含む剃毛方法を特徴とし、ここで前記剃毛組成物は、毛髪又は皮膚のためのクレンジング又はコンディショニング剤を含む水溶液と、ポリテトラフルオロエチレンを含む水不溶性潤滑ポリマー粒子と、水溶性ポリマーと含むが、この水溶性ポリマーとは、すなわちこの水溶性ポリマーを含まない同じ剃毛組成物を用いる場合に得られる摩擦係数に比べて、かみそりカートリッジとユーザーの皮膚との間の摩擦係数を低減するポリマーである。
【0007】
別の態様において、本発明は、水、毛髪又は皮膚のためのクレンジング又はコンディショニング剤、及び潤滑剤を含む剃毛組成物を特徴とする。潤滑剤は、(a)PTFEを含む潤滑ポリマー粒子、及び(b)水溶性ポリマーを含む。
【0008】
上述した方法及び剃毛調製物の特定の実施では、次の特徴を1つ以上含んでいてもよい。水溶性ポリマーは、ポリエチレンオキシドを含んでいてもよい。剃毛組成物は、剃毛ローション、クリーム、フォーム又はゲルの形態であってもよい。前記潤滑ポリマー粒子及び水溶性ポリマーは約0.25:1〜約3:1の比で提供されてもよい。剃毛組成物は、約0.005%〜2%の潤滑ポリマー粒子及び約0.01〜2.0%の水溶性ポリマーを含んでいてもよい。ポリマー粒子は、約1μm〜100μmの平均粒径を有していてもよい。剃毛組成物はさらに、約3〜25%の水分散性又は水溶性界面活性剤を含んでいてもよい。クレンジング又はコンディショニング剤は、あごひげ湿潤剤、皮膚コンディショニング剤、クレンジング剤、起泡剤、皮膚軟化剤、保湿剤、皮膚フレッシュニング及び鎮静剤、シリコーン類、ビタミン類、及び水分散性又は水溶性界面活性剤から成る群から選択されてもよい。水溶性ポリマーは、ポリエーテル類、ビニルポリマー類、ビニルコポリマー類及びターポリマー類、天然ポリマー類、並びにこれらの混合物から成る群から選択されてもよい。水溶性ポリマーは、ポリエチレンオキシド及び水溶性天然又は合成ゴムとのブレンドを含んでいてもよい。水溶性ポリマーは、少なくとも100万の分子量を有していてもよい。剃毛組成物はまた、揮発性自己発泡剤を含んでいてもよい。
【0009】
さらなる態様では、本発明は、水と、毛髪又は皮膚のためのクレンジング又はコンディショニング剤と、並びに(a)約0.005%〜2%の、PTFEを含む潤滑ポリマー粒子及び(b)約0.01〜2.0%の、ポリエーテル類、ビニルポリマー類、ビニルコポリマー類及びターポリマー類、天然ポリマー類、並びにこれらの混合物から成る群から選択される水溶性ポリマーを含む潤滑剤とを含む剃毛組成物を含む。
【0010】
本発明はまた、水と、あごひげ湿潤剤、皮膚コンディショニング剤、クレンジング剤、起泡剤、皮膚軟化剤、保湿剤、皮膚フレッシュニング剤及び鎮静剤、シリコーン類、ビタミン類、及び水分散性又は水溶性界面活性剤から成る群から選択される毛髪又は皮膚のためのクレンジング又はコンディショニング剤と、(a)約0.005%〜2%の、PTFEを含む潤滑ポリマー粒子、及び(b)約0.01〜2.0%の水溶性ポリマーを含む潤滑剤とを含む剃毛組成物を特徴とし、ここで構成成分(a)及び(b)は約0.25:1〜約3:1の比で提供される。
【0011】
以下で議論されるように、一部の好ましい組成物では、潤滑剤及び特に水溶性ポリマーは、実質的に陰イオン性ポリマー類を含まない、すなわち潤滑剤は、(潤滑剤の重量に対して)0.5%未満、好ましくは0.2%未満、より好ましくは0.1%未満の陰イオン性ポリマーを含有する。本明細書で使用する時、「陰イオン性ポリマー類」という語句は、供給時に陰イオン性であるポリマー類、及びアルカリ性条件下で陰イオン性ポリマー類に変換され得るポリマー類、例えばカルボキシポリメチレンを含む。好ましくは、潤滑剤、特に水溶性ポリマー、及び剃毛組成物自体は陰イオン性ポリマーを含まない。こうした組成物に使用するための好ましい潤滑剤、及び特に好ましい水溶性ポリマー類は、一般に非イオン性である。
【0012】
他の態様において、本発明は本明細書に議論される好ましい特徴の他の組み合わせを特徴とする。
【0013】
本発明の1つ以上の実施形態の詳細を添付図面及び以下の説明に示す。本発明の他の特徴及び利点は、説明及び図面、並びに請求項から明らかになるであろう。
【0014】
本発明の剃毛組成物は水性組成物であり、液体、ローション、フォーム又は後発泡又は非発泡ゲルの形態であってもよい。本発明の1つの態様は、水と、毛髪又は皮膚のためのクレンジング又はコンディショニング剤と、潤滑水不溶性ポリマー粒子及び少なくとも1つの水溶性ポリマーを含む潤滑剤とを含む剃毛組成物を包含する。好ましい剃毛組成物は、PTFEを含むポリマー粒子を含有する潤滑剤、及び1つ以上の水溶性ポリマー(類)を含む。好ましい剃毛組成物は、優れた潤滑性及び滑りを示し、密接して(close)快適に剃毛でき、滑らかな肌触りのような望ましい剃毛後の皮膚特性を提供する。一部の好ましい組成物はまた、マイルドな皮膚落屑を提供できる。水不溶性ポリマー粒子はまた、一部の組成物にて審美的魅力を提供できる。
【0015】
剃毛調製物に組み込まれる場合、適したPTFE含有ポリマー粒子は、こうしたポリマー粒子を含まない同じ剃毛調製物を用いる場合に得られる摩擦係数に比べて、かみそりカートリッジとユーザーの皮膚との間の測定された摩擦係数を低減する。そのポリマー粒子はまた、単独で、又は好ましくは水溶性ポリマー(類)と組み合わせて、皮膚コンディショニング機能を与えることができ、剃毛後に滑らかで、べとつかず、絹のような肌触りをもたらす。最適な滑り、潤滑性及び皮膚コンディショニングのために、粒子は約1μm〜100μm、より好ましくは5μm〜15μmの平均粒径を有するのが一般に好ましい。しかし、落屑が所望される場合、より大きい粒径、例えば100μm〜1000μm、より好ましくは200μm〜500μmを有する粒子を含むのが望ましい場合がある。粒子は、審美的効果を提供するために所望により着色されてもよい。これは、透明又は又は半透明ゲル製品に特に所望される場合がある。
【0016】
適したポリテトラフルオロエチレン粒子としては、ミクロ・パウダーズ社(Micro Powders,Inc.)から商標名ミクロスリップ(MICROSLIP)として市販されているものが挙げられる。粒子は微紛化されていてもよい。好ましくは、粒子は100%でPTFEを含む。しかし、所望により、粒子は他のポリマー類又は添加剤を含有していてもよい。
【0017】
好ましくは、ポリマー粒子は、剃毛調製物全体に均一に分散される。粒子は、剃毛調製物の他の特性に望ましくない妥協をすることなく潤滑性及び滑りを改善するいずれかの量で使用されてもよい。一般に、組成物は約0.005〜約2%の粒子を含む。場合によっては、0.1%未満、例えば0.05%以下の粒子を使用するのが望ましい場合がある。
【0018】
剃毛調製物に組み込まれる場合、適した水溶性ポリマー類は、水溶性ポリマーを含まない同じ剃毛調製物を用いる場合に得られる摩擦係数に比べて、かみそりカートリッジとユーザーの皮膚との間の摩擦係数を低減する。剃毛調製物に組み込まれる場合、一部の水溶性ポリマー類は、審美性及び起泡剃毛性能、例えば起泡クリーム性及び緩衝性(cushioning)を向上させる。多くの場合、適した水溶性ポリマー類はまた、増粘剤としても作用し、剃毛調製物が剃毛ゲルの形態で提供される場合にゲル構造を形成するのを助ける。
【0019】
本発明の剃毛組成物に有利に利用され得る適した水溶性ポリマー類又は水溶性ポリマー類の組み合わせは、候補となるポリマー類又はポリマーの組み合わせを予め選択された剃毛組成物に組み込み、次いでその剃毛組成物の摩擦係数を測定することによって容易に見出され得る。PTFE粒子と組み合わせて使用される場合に、水溶性ポリマー(類)を含まない剃毛組成物の摩擦係数に比べて剃毛組成物の摩擦係数を低減するような、いずれかの水溶性ポリマー又はポリマーの組み合わせが利用されてもよい。好ましくは、PTFE粒子と組み合わせて使用される場合に水溶性ポリマーは、水溶性ポリマー(類)を含まない剃毛組成物の摩擦係数に比べて剃毛組成物の摩擦係数を顕著に低減する。また水溶性ポリマーは、剃毛組成物の他の所望の審美特性又は性能特性を妨害したり、悪影響を及ぼしたりしないのが好ましい。例えば、水溶性ポリマーは陰イオン性ポリマー類を実質的に含まないのが一般に好ましいが、それはこうしたポリマー類が一部の剃毛組成物にて石鹸を形成するために使用される塩基と有害な相互作用を起こす可能性があり、従って組成物のゲル安定性及び/又は審美特性に負の影響を与える可能性があるためである。水溶性ポリマーは非イオン性であるのが一般に好ましい。
【0020】
候補となる水溶性ポリマー類は、次のポリマー種類の範囲内にあるものから選択されることができるが、これらに限定されない
高分子量水溶性ポリエーテル類、例えば式R−(OCH2−CH2n−R’のもの、式中R及びR’は、そのポリマーを水に対して不溶性にしないいずれかの部分であることができ、nは通常20,000以上である。例えば、R及びR’は独立して、H、OH、CH3、CONH2、及びCOOHから選択されてもよい。分子量100万以上のポリエチレンオキシドが好ましい。
【0021】
高分子量の水溶性ビニルポリマー類、例えば式−(CH2−CRR’)n−のもの、式中、R及びR’は、水溶解性を与えることができるいずれかの部分であることができ、nは100万以上の分子量を提供するために十分な整数である。例えば、RはH又はCH3であってもよく、R’はOH、CONH2、ピロリドン、又はCOOHであってもよい。これらのポリマー類としては、ポリアクリルアミド類、ポリビニルピロリドン類、ポリアクリル酸類、ポリメタクリル酸類、並びにこれらのコポリマー類及びターポリマー類が挙げられる。
【0022】
高分子量の水溶性ビニルコポリマー類及びターポリマー類、例えば式−(CH2−CR12n((CH2−CR34m((CH2−CR56p−のもの、式中、R1〜R6は独立に、R1〜R6の組み合わせが水溶解性を与えるようないずれかの部分から選択されてもよく、n、m及びpは0又はn+m+pが100万以上の分子量を提供するのに十分になるような整数である。換言すれば、R1〜R6の少なくとも1つは水溶性でなければならず、分子中のこうした水溶性基の総数はポリマーを水溶性にするようなものでなければならない。例としては、ポリ(アクリルアミド−co−アクリル酸)、ポリ(アクリルアミド−co−2−アクリルアミド−2−メチル−1−プロパンスルホン酸)、ポリ(アクリルアミド−co−3−アクリルアミド−3−メチルブタン酸)、ポリ(メタクリル酸−co−アクリルアミド)、及びポリ(N−ビニルピロリドン−co−2−ジメチルアミノエチルメタクリレート)が挙げられる。
【0023】
高分子量の天然ポリマー類、例えばセルロースエーテル類、例えばヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチル又はメチルセルロース、タンパク質系ポリマー類、例えば小麦タンパク質類及びコラーゲン、デンプン及び発酵生成物、例えばキサンタンゴム、デンプンブレンド及び乳酸ポリマー類、滲出物及び植物性ゴム類、例えばグアーゴム及びアラビアゴム、及び海産ポリマー類、例えばアルギネート類及びカラギーナン。
【0024】
剃毛組成物に利用されてもよいポリマー類の1つの特に有利な組み合わせとしては、ポリエチレンオキシド及び水溶性天然又は合成ゴムが挙げられる。上述のようにポリエチレンオキシド及び天然又は合成ゴムが相乗的に相互作用して、剃毛組成物の応力比を実質的に増大させることによって、かみそりカートリッジと皮膚との間の摩擦係数を低減することを見出した。
【0025】
場合によっては潤滑剤は、異なる分子量分布を有する2つ以上の水溶性ポリマー類のブレンド、例えば異なる分子量分布を有する2つ以上のポリエチレンオキシド類のブレンドを含んでいてもよい。
【0026】
適したポリエチレンオキシドブレンドは、約200万以上、通常約500万までの相対的に分子量の高い1つ以上のポリエチレンオキシド類を含む。適した相対的に高分子量のポリエチレンオキシド類としては、例えば1つ以上の次のものが挙げられる:PEG−45M(WSR−60K(ユニオン・カーバイド(Union Carbide))、M.Wt.@2,000,000))、PEG−90M(WSR−301(ユニオン・カーバイド(Union Carbide))、M.Wt.@4,000,000))、PEG−1 15M(ポリオックス(Polyox)凝固剤(ユニオン・カーバイド(Union Carbide))、M.Wt.@5,000,000)。相対的に高分子量のポリエチレンオキシドは、1つ以上の相対的に分子量の低いポリエチレンオキシド類、例えば100万以下の分子量のものとブレンドされる。適した相対的に低分子量のポリエチレンオキシド類としては、例えば1つ以上の次のものが挙げられる:PEG−23M(WSR−12K(ユニオン・カーバイド(Union Carbide))、M.Wt.@1,000,000)及びPEG−7M(WSR−750(ユニオン・カーバイド(Union Carbide))、M.Wt.@300,000))。こうしたポリエチレンオキシド類は、いずれかの所望の比で使用されてもよい。
【0027】
組成物における水不溶性粒子と水溶性ポリマーとの比は、0.05〜100、好ましくは0.1〜10、最も好ましくは0.25〜3の範囲であってもよい。好ましい比の範囲は、水溶性ポリマーの分子量に少なくとも部分的に依存する。高分子量ポリマーを使用する場合(例えば、>>1.5MM)、使用量は通常低くなり(<0.1%)、水不溶性粒子と水溶性ポリマーとの対応する比はこれに対応して高くなる。
【0028】
本発明の剃毛組成物に含まれるポリマー類の量は、最終組成物の形態に依存して変動するが、その量は潤滑性に有効な量であるべきで、すなわち皮膚に有効な潤滑性の層を提供するのに十分な量であるべきである。通常、水性組成物は、約0.005〜10%、好ましくは約0.01〜5重量%、より好ましくは約0.1〜2重量%の水溶性ポリマー(類)を含む。例えば、水性剃毛組成物は、約0.05〜3重量%、好ましくは約0.1〜2重量%、より好ましくは約0.1〜1重量%の高分子量ポリエチレンオキシド、及び約0.1〜5重量%、好ましくは約0.1〜2重量%、より好ましくは約0.2〜1.5重量%の相対的に低分子量のポリエチレンオキシドを含んでいてもよい。
【0029】
上述したように、剃毛組成物はまた、毛髪又は皮膚のためのクレンジング又はコンディショニング剤を含む。適したクレンジング又はコンディショニング剤としては、例えばあごひげ湿潤剤、皮膚コンディショニング剤(例えば、ビタミンA、C及びE、アロエ、アラントイン、パンテノール、α−ヒドロキシ酸類、リン脂質類、トリグリセリド類、植物油類、アミノ酸類)、クレンジング剤、起泡剤、皮膚軟化剤(例えば、脂肪酸エステル類、例えばミリスチン酸イソプロピル、オレイン酸デシル、2−エチルヘキシルパルミテート、PEG−7グリセリルココエート、及びグリセリルリノレエート、プロポキシル化脂肪族エーテル類、例えばPPG−10セチルエーテル及びPPG−11ステアリルエーテル、ジ−及びトリグリセリド類、例えばレシチン及びカプリル酸/カプリン酸トリグリセリド、植物油類及び同様の物質)、保湿剤(例えば、グリセリン、ソルビトール、プロピレングリコール)、及び水分散性又は水溶性界面活性剤(例えば、石鹸(遮断石鹸を含む)、洗剤、非イオン性、陰イオン性及び両性界面活性剤)が挙げられる。他の適したクレンジング及びコンディショニング剤としては、皮膚フレッシュニング及び鎮静剤、例えばメントール、アロエ、アラントイン、ラノリン、コラーゲン及びヒアルロン酸、フッ素系界面活性剤、シリコーン類(例えば、ジメチコン、ジメチコノール、ジメチコンコポリオール、ステアリルジメチコン、セチルジメチコンコポリオール、フェニルジメチコン、シクロメチコンなど)、及びその他のビタミン類(ビタミン前駆体及び誘導体を含む)、例えば酢酸トコフェロール及びビタミンAパルミテートが挙げられる。
【0030】
有利なことに、他の化粧品成分は、適用感覚(application aesthetics)を改善し、及び/又は他の剃毛利益を達成するために添加されてもよい。例えば、組成物は、次の1つ以上の構成成分を含んでいてもよい:発泡剤、ゲル化又は増粘剤、噴射剤又は自己発泡剤、芳香剤、着色剤、酸化防止剤、防腐剤及び剃毛組成物に使用されるその他の成分。
【0031】
本発明の剃毛組成物は、剃毛前に顔に適用できる単純な水溶液として配合されてもよい。しかし、好ましくは組成物は、剃毛ローション、クリーム、フォーム又はゲルの形態である。こうした配合物は、通常、約60重量%〜95重量%、好ましくは約70重量%〜約90重量%の水及び約3重量%〜25重量%、好ましくは約5重量%〜20重量%の水分散性(又は水溶性)界面活性剤を含む。界面活性剤は、1つ以上の水溶性石鹸類(遮断石鹸を含む)、洗剤、陰イオン性界面活性剤、両性界面活性剤及び/又は非イオン性界面活性剤を含んでいてもよい。もちろん当然、剃毛組成物は、組成物の性能特性及び審美性を向上させるために通常使用される周知の種々の化粧品成分を含有していてもよい。
【0032】
本発明の好ましい剃毛組成物は、約60%〜95%の水、約3%〜25%の水分散性界面活性剤、約0.01%〜2.0%の水不溶性ポリマー粒子、及び約0.005%〜10%、好ましくは約0.01%〜5%の少なくとも1つの水溶性ポリマー、好ましくは2つのポリマー類を含む。
【0033】
水分散性界面活性剤は、石鹸、洗剤、陰イオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、又は1つ以上のそれらの混合物を含んでいてもよい。石鹸類は、例えばC10〜C20、好ましくはC12〜C18の脂肪酸類のナトリウム、カリウム及び低級アルカノールアミン(好ましくはトリエタノールアミン)塩類を含む。通常の脂肪酸類としては、ラウリル酸、オレイン酸、ココヤシ油、ミリスチン酸、パルミチン酸及びステアリン酸及びこれらの混合物が挙げられる。好ましい脂肪酸類は、パルミチン酸及びステアリン酸である。本発明の趣旨上、水分散性石鹸類はまた、遮断石鹸、例えばN−脂肪族アシルサルコシン類のナトリウム、カリウム及び低級アルカノールアミン(好ましくはトリエタノールアミン)塩類を含むことが意図され、ここでこの脂肪族アシル部分は、10〜20個、好ましくは12〜18個の炭素原子を有する。通常のサルコシン類としては、ステアロイルサルコシン、ミリストイルサルコシン、パルミトイルサルコシン、オレオイルサルコシン、ラウロイルサルコシン、ココイルサルコシン及びこれらの混合物が挙げられる。石鹸類(遮断石鹸類を含む)は、予め中和された形態(すなわち、ナトリウム、カリウム又はアルカノールアミン塩として)、又は後で水酸化ナトリウム、水酸化カリウム及び/又はアルカノールアミン(好ましくはトリエタノールアミン)で中和される遊離の酸の形態で利用されてもよい。いずれの場合でも、組成物は、石鹸構成成分を中和又は部分的に中和し、所望のレベルにpHを調整するために十分な塩基を含有していなければならない。
【0034】
水分散性界面活性剤はまた、任意に非イオン性、両性及び/又は陰イオン性界面活性剤を含んでいてもよい。適した非イオン性界面活性剤としては、ポリオール類の脂肪酸エステル(例えば、グリセリル(glyceiyl)モノ/ジオレエート)、脂肪族アルコール類、脂肪酸類及びアミド類のポリオキシエチレンエーテル類、特に脂肪族部分に10〜20個、好ましくは12〜18個の炭素原子を有し、約8〜60個、好ましくは10〜30個のエチレンオキシドユニットを有するものが挙げられる。これらとしては、例えばPEG−150ジステアレート、オレス−20、ステアレス−21、セテス−20、及びラウレス−23が挙げられる。他の非イオン性界面活性剤としては、アルキル置換されたフェノール類のポリオキシエチレンエーテル類、例えばノノキシノール(Nonoxynol)−4及びノノキシノール−20、脂肪族アルカノールアミド類、例えばラウロアミドDEA及びコカミドMEA、脂肪酸類のポリエトキシレート化ソルビタンエステル類、例えばポリソルベート−20、ラウリルポリグルコシド、スクロースラウレート、及びポリグリセロール8−オレエートが挙げられる。適した両性界面活性剤としては、例えばベタイン類及びスルタイン類、例えばココアミドプロピルベタイン、ココジメチルカルボキシメチルベタイン、ココスルタインなどが挙げられる。適した陰イオン性界面活性剤としては、例えばC8〜C22、好ましくはC12〜C18アルキルサルフェート類のナトリウム、カリウム、アンモニウム及び置換アンモニウム塩類(例えばモノ−、ジ−及びトリエタノールアミン塩類)(例えば、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸アンモニウム)、アルキルスルホネート類(例えば、ラウリルスルホン酸アンモニウム)、アルキルベンゼンスルホネート類(例えばキシレンスルホン酸アンモニウム)、アシルイセチオネート類(例えば、ココヤシ油イセチオン酸ナトリウム)、アシルラクチレート類(例えば、ココヤシ油ラクチル酸ナトリウム)、及びアルキルエーテルサルフェート類(例えば、ラウレス硫酸アンモニウム)が挙げられる。界面活性剤は、通常、約8%までの非イオン性、両性及び/又は陰イオン性界面活性剤を含んでいてもよい。
【0035】
界面活性剤に加えて、剃毛組成物は、任意に、組成物の審美性及び性能特性を改善するために剃毛クリーム、フォーム及びゲルに使用することが一般に知られた種々の他の周知の化粧品成分を含んでもよい。
【0036】
剃毛組成物は、約1%〜10%、好ましくは約1.5%〜7%の非揮発性パラフィン系炭化水素流体を含有してもよい。「非揮発性」及び「流体」という用語は、これらの物質が室温で液体であり、200℃を越える沸点を有することを意味する。こうした炭化水素流体としては、鉱油類及び分岐鎖脂肪族液体が挙げられる。これらの流体は、通常約16〜約48個、好ましくは約20〜約40個の炭素原子を有し、40℃で約5×10-6〜約0.0001m2/s(約5〜約100cs)、好ましくは約0.00001〜約5×10-52/s(約10〜約50cs)の粘度を有する。好ましい非揮発性のパラフィン系炭化水素流体は、40℃で約0.00001〜約5×10-52/s(約10〜約50cs)の粘度を有する鉱油、約320〜約420の分子量を有する水素添加ポリイソブテン、及びこれらの混合物から選択される。
【0037】
組成物の濃度及び安定性を改善するために、並びにその粘度を調整するために、剃毛組成物に水溶性のゲル化助剤又は増粘剤を含むのが望ましい場合がある。これらとしては、例えばヒドロキシアルキルセルロースポリマー類、例えばヒドロキシエチルセルロース及びヒドロキシプロピルセルロース(それぞれ商標名「ナトロゾル(Natrosol)」及び「クルーセル(Klucel)」として販売)、アクリル酸及びポリアリルスクロースのコポリマー類(商標名「カルボポール(Carbopol)」として販売)、カルボキシメチルセルロース、及びセルロースメチルエーテル(商標名「メトセル(Methocel)」として販売)が挙げられる。ゲル化助剤又は増粘剤は、通常、組成物の約0.01重量%〜5重量%、好ましくは約0.1重量%〜2重量%の量で含まれる。剃毛組成物はまた、8重量%まで、好ましくは約2重量%〜6重量%の脂肪族アルコール、例えばミリスチル、ラウリル及びステアリルアルコール及びオクチルドデカノールを含んでいてもよい。「脂肪族」という用語は、10〜20、好ましくは12〜18個の炭素原子を含むことを意図する。
【0038】
剃毛組成物が自己発泡剃毛ゲルの形態である場合、剃毛組成物は、皮膚に適用する際に揮発してゲルを発泡させるのに十分低いが、ゲルを早期に発泡させる程には低くない沸点を有する、いずれかの揮発性炭化水素又はハロ炭化水素であってもよい自己発泡剤を含む。こうした試剤の典型的な沸点は一般に、−20〜40℃の範囲である。好ましい自己発泡剤は、4〜6個の炭素原子を有する飽和脂肪族炭化水素類、例えばn−ペンタン、イソペンタン、ネオペンタン、n−ブタン、イソブタン、及びこれらの混合物から選択される。最も好ましいのは、イソペンタンとイソブタンの重量比(IP:IB)が約1:1〜約9:1、好ましくは約2:1〜約7:1である混合物である。自己発泡剤は、普通、組成物の約1%〜約6%、好ましくは約2%〜約5%の量で存在する。
【0039】
剃毛組成物がエアゾールの形態である場合、剃毛組成物は、その容器から剃毛組成物を噴射させ、それを発泡させるために十分な揮発性又は圧力を有する噴射剤を含む。典型的な噴射剤としては、圧縮空気、より典型的には約20℃で206.8〜413kPa(30〜60psig)の蒸気圧を有する揮発性炭化水素又はハロ炭化水素又は炭化水素類の混合物(通常、3〜6個の炭素原子を有する)が挙げられる。好ましい噴射剤は、工業表記A−46を有し、約20℃で317kPa(46psig)の蒸気圧を有するn−ブタン、イソブタン及びプロパンの混合物である。他の適した噴射剤としては、噴射剤152A及びA−70が挙げられる。噴射剤が揮発性炭化水素である場合、それは組成物の約1%〜5%、好ましくは約2%〜4%で含まれる。
【0040】
本発明の1つの種類の剃毛組成物は、約65重量%〜90重量%(好ましくは約70重量%〜90重量%)の水、約3重量%〜25重量%(好ましくは約5重量%〜20重量%)の水分散性界面活性剤、潤滑に有効な量の上述した潤滑剤、及び噴射剤(好ましくは約1重量%〜5重量%の揮発性炭化水素)を含むエアゾール剃毛フォームである。1つの実施形態において、潤滑剤は、例えば約0.01%〜0.8%(好ましくは約0.05%〜0.4%)の相対的に分子量の高いポリエチレンオキシド(平均分子量=400〜500万)、約0.01%〜0.8%(好ましくは約0.05%〜0.4%)の相対的に分子量の低いポリエチレンオキシド(平均分子量=300,000〜1,000,000)、及び約0.01%〜2%(好ましくは約0.1%〜1%)の水不溶性ポリマー粒子(例えば、微紛化PTFE粒子)を含む。
【0041】
本発明の別の種類の剃毛組成物は、約65重量%〜95重量%(好ましくは約70重量%〜90重量%)の水、約3重量%〜25重量%(好ましくは約5重量%〜20重量%)の水分散性(又は水溶性)界面活性剤、及び潤滑に有効な量の潤滑剤を含む非エアゾール剃毛ゲルである。1つの実施形態において、潤滑剤は、例えば約0.01%〜2%(好ましくは約0.05%〜1%)の相対的に分子量の高いポリエチレンオキシド(平均分子量=400〜500万)、約0.01%〜2%(好ましくは約0.05%〜1.5%)の相対的に分子量の低いポリエチレンオキシド(平均分子量=300,000〜1,000,000)、及び約0.01%〜3%(好ましくは約0.1%〜1.5%)の水不溶性ポリマー粒子(例えば、微紛化PTFE粒子)を含む。
【0042】
本発明のさらなる種類の剃毛組成物は、約65重量%〜95重量%(好ましくは約70重量%〜90重量%)の水、約3重量%〜25重量%(好ましくは約5重量%〜20重量%)の水分散性(又は水溶性)界面活性剤、潤滑に有効な量の潤滑剤、及び約1重量%〜6重量%(好ましくは約2重量%〜5重量%)の自己発泡剤(例えば、揮発性炭化水素)を含む自己発泡剃毛ローション又はゲルである。1つの実施形態において、潤滑剤は、例えば約0.01%〜0.2%(好ましくは約0.05%〜1%)の相対的に分子量の高いポリエチレンオキシド(平均分子量=400〜500万)、約0.01%〜2%(好ましくは約0.05%〜1.5%)の相対的に分子量の低いポリエチレンオキシド(平均分子量=300,000〜1,000,000)、及び約0.01%〜3%(好ましくは約0.1%〜1.5%)の水不溶性ポリマー粒子(例えば、微紛化PTFE粒子)を含む。
【0043】
本発明の剃毛組成物は、剃毛ローション、クリーム、フォーム又はゲルを分配するために通常使用される適したディスペンサーのいずれかに包装されてもよい。これらとしては、噴射剤が剃毛濃縮物と同じチャンバーに添加されるエアゾールディスペンサー(例えば、通常剃毛フォームで行われるようなもの)、剃毛濃縮物と放出に必要な噴射剤とを分離するために、崩壊性袋又はピストンのようなバリアを有するエアゾールディスペンサー(例えば、通常自己発泡ゲルで行われるようなもの)、崩壊性管、及びポンプ又はスキージ容器が挙げられる。組成物を酸化及び重金属の汚染から保護するのが好ましい。これは、例えば組成物及び容器を窒素でパージして酸素を除くことによって、及び不活性容器(例えば、プラスチックボトル、アルミニウム缶又はポリマーコーティングされた又は裏打ちされたカン)を利用することによって達成できる。
【0044】
本発明はまた、本発明の剃毛組成物を皮膚領域に適用し、次いでこの領域を、好ましくは濡れたかみそりで剃毛する改善された剃毛方法を対象とする。特に、本発明は、皮膚領域に、上述した潤滑剤を含む剃毛調製物を適用する工程、及びこの皮膚領域を剃毛する工程を含む剃毛方法を包含する。剃毛組成物は、水性ポリマー溶液、例えば剃毛ローション、クリーム、フォーム又はゲルであってもよい。
【0045】
本発明は、次の実施例によってさらに説明されることができ、実施例における全ての部及びパーセンテージは重量基準である。
【実施例】
【0046】
多くの剃毛組成物を、次の表に示される配合に従って製造した。
【0047】
【表1】

*ミクロ・パウダーズ社(Micro Powders, Inc.)
これらの実施例は、異なる添加剤及び異なる使用濃度を有する種々のエアゾール及び非エアゾール剃毛ゲルを示す。
【0048】
本発明の多くの実施形態を記載した。しかし、本発明の精神及び範囲を逸脱することなく、様々な変更が行われてもよいことが理解される。
【0049】
例えば、好ましい剃毛調製物が水不溶性ポリマー粒子及び2つ以上の水溶性ポリマー類のブレンドを含有する潤滑剤を含む一方で、他の態様では水溶性ポリマー類のブレンドを省き、水不溶性ポリマー粒子を単独で使用してもよい。他の実施形態において、水不溶性ポリマー粒子を省き、異なる分子量分布を有する水溶性ポリマー類のブレンドを単独で使用してもよい。他の組み合わせも使用されてよく、例えば水不溶性ポリマー粒子が1つの水溶性ポリマーと共に使用されてもよい。従って、他の実施形態は、請求項の範囲内である。



【特許請求の範囲】
【請求項1】
皮膚領域に剃毛組成物を適用する工程及び前記皮膚領域を剃毛する工程を含む剃毛方法であって、前記剃毛組成物が、毛髪又は皮膚のためのクレンジング又はコンディショニング剤を含む水溶液、ポリテトラフルオロエチレンを含む水不溶性の潤滑ポリマー粒子、及び水溶性ポリマーを含み、前記剃毛組成物が実質的に陰イオン性ポリマー類を含まないことを特徴とする方法。
【請求項2】
前記水溶性ポリマーがポリエチレンオキシドを含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記剃毛組成物が剃毛ローション、クリーム、フォーム又はゲルの形態であることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記潤滑ポリマー粒子及び水溶性ポリマーが約0.25:1〜約3:1の比で存在することを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記剃毛組成物が約0.005%〜2%の前記潤滑ポリマー粒子を含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記剃毛組成物が約0.01〜2.0%の前記水溶性ポリマーを含むことを特徴とする、請求項1、2、3、4又は5のいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
前記ポリマー粒子が約1μm〜100μmの平均粒径を有することを特徴とする、請求項1、2、3、4又は5のいずれか1項に記載の方法。
【請求項8】
前記剃毛組成物が約3〜25%の水分散性又は水溶性界面活性剤をさらに含むことを特徴とする、請求項1、2、3、4又は5のいずれか1項に記載の方法。
【請求項9】
前記クレンジング又はコンディショニング剤が、あごひげ湿潤剤、皮膚コンディショニング剤、クレンジング剤、起泡剤、皮膚軟化剤、保湿剤、皮膚フレッシュニング及び鎮静剤、シリコーン類、ビタミン類、及び水分散性又は水溶性界面活性剤から成る群から選択されることを特徴とする、請求項1、2、3、4又は5のいずれか1項に記載の方法。
【請求項10】
前記水溶性ポリマーが、ポリエーテル類、ビニルポリマー類、ビニルコポリマー類及びターポリマー類、天然ポリマー類、並びにそれらの混合物から成る群から選択されることを特徴とする、請求項1、2、3、4又は5のいずれか1項に記載の方法。
【請求項11】
前記水溶性ポリマーがポリエチレンオキシドと水溶性天然又は合成ゴムとのブレンドを含むことを特徴とする、請求項1、2、3、4又は5のいずれか1項に記載の方法。
【請求項12】
前記剃毛組成物が約0.01〜2.0%の前記水溶性ポリマーを含むことを特徴とする、請求項10に記載の方法。
【請求項13】
前記剃毛組成物が約0.01〜2.0%の前記水溶性ポリマーを含むことを特徴とする、請求項11に記載の方法。
【請求項14】
前記水溶性ポリマーが少なくとも100万の分子量を有することを特徴とする、請求項10に記載の方法。
【請求項15】
水と、
毛髪又は皮膚のためのクレンジング又はコンディショニング剤と、
(a)PTFEを含む潤滑ポリマー粒子、及び
(b)水溶性ポリマー
を含む潤滑剤と
を含み、
前記潤滑剤が陰イオン性ポリマー類を実質的に含まないことを特徴とする剃毛組成物。
【請求項16】
前記水溶性ポリマーが、ポリエーテル類、ビニルポリマー類、ビニルコポリマー類及びターポリマー類、天然ポリマー類、並びにそれらの混合物から成る群から選択されることを特徴とする、請求項15に記載の剃毛組成物。
【請求項17】
前記水溶性ポリマーがポリエチレンオキシドを含むことを特徴とする、請求項15に記載の剃毛組成物。
【請求項18】
前記剃毛組成物が約0.005%〜2%の前記潤滑水不溶性ポリマー粒子を含むことを特徴とする、請求項14に記載の剃毛組成物。
【請求項19】
前記剃毛組成物が約0.01〜2.0%の前記水溶性ポリマーを含むことを特徴とする、請求項15、16、17又は18のいずれか1項に記載の剃毛組成物。
【請求項20】
前記水溶性ポリマーが少なくとも100万の分子量を有することを特徴とする、請求項15、16又は17のいずれか1項に記載の剃毛組成物。
【請求項21】
前記剃毛組成物が剃毛ローション、クリーム、フォーム又はゲルの形態であることを特徴とする、請求項15、16、17又は18のいずれか1項に記載の剃毛組成物。
【請求項22】
前記潤滑ポリマー粒子及び水溶性ポリマーが約0.25〜3の比で存在することを特徴とする、請求項15、16、17又は18のいずれか1項に記載の剃毛組成物。
【請求項23】
前記剃毛組成物が約0.01〜2%の前記水溶性ポリマーを含むことを特徴とする、請求項21に記載の剃毛組成物。
【請求項24】
前記ポリマー粒子が約1μm〜100μmの平均粒径を有することを特徴とする、請求項15、16、17又は18のいずれか1項に記載の剃毛組成物。
【請求項25】
前記剃毛組成物が約3〜25%の水分散性又は水溶性界面活性剤をさらに含むことを特徴とする、請求項14、15、16、17又は18のいずれか1項に記載の剃毛組成物。
【請求項26】
前記クレンジング又はコンディショニング剤が、あごひげ湿潤剤、皮膚コンディショニング剤、クレンジング剤、起泡剤、皮膚軟化剤、保湿剤、皮膚フレッシュニング及び鎮静剤、シリコーン類、ビタミン類、及び水分散性又は水溶性界面活性剤から成る群から選択されることを特徴とする、請求項15、16、17又は18のいずれか1項に記載の剃毛組成物。
【請求項27】
ローション、クリーム、フォーム又はゲルの形態であることを特徴とする、請求項15、16、17又は18のいずれか1項に記載の剃毛組成物。
【請求項28】
揮発性の自己発泡剤をさらに含むことを特徴とする、請求項15、16、17又は18のいずれか1項に記載の剃毛組成物。
【請求項29】
前記水溶性ポリマーがポリエチレンオキシドと水溶性天然又は合成ゴムとのブレンドを含むことを特徴とする、請求項15、16、17又は18のいずれか1項に記載の剃毛組成物。
【請求項30】
前記潤滑剤が、
(a)約0.005%〜2%の、PTFEを含む潤滑ポリマー粒子と、
(b)約0.01〜2.0%の、ポリエーテル類、ビニルポリマー類、ビニルコポリマー類及びターポリマー類、天然ポリマー類、並びにこれらの混合物から成る群から選択される水溶性ポリマーと
を含むことを特徴とする、請求項15、16、17又は18のいずれか1項に記載の剃毛組成物。
【請求項31】
毛髪又は皮膚のための前記クレンジング又はコンディショニング剤が、あごひげ湿潤剤、皮膚コンディショニング剤、クレンジング剤、起泡剤、皮膚軟化剤、保湿剤、皮膚フレッシュニング及び鎮静剤、シリコーン類、ビタミン類、及び水分散性又は水溶性界面活性剤から成る群から選択され、前記潤滑剤が:
(a)約0.005%〜2%の、PTFEを含む潤滑ポリマー粒子と、
(b)約0.01〜2.0%の水溶性ポリマーと
を含み、
構成成分(a)及び(b)が約0.25〜3の比で提供されることを特徴とする、請求項15、16、17又は18のいずれか1項に記載の剃毛組成物。


【公表番号】特表2007−522218(P2007−522218A)
【公表日】平成19年8月9日(2007.8.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−553175(P2006−553175)
【出願日】平成17年2月8日(2005.2.8)
【国際出願番号】PCT/US2005/003805
【国際公開番号】WO2005/077325
【国際公開日】平成17年8月25日(2005.8.25)
【出願人】(500006524)ザ ジレット コンパニー (14)
【Fターム(参考)】