説明

削孔攪拌装置、地盤改良方法

【課題】ロッドを構成する鋼管同士を手間をかけずに、確実に連結可能な削孔攪拌装置を提供する。
【解決手段】地盤改良するための削孔攪拌装置10は、鉛直方向に延びるロッド70と、ロッド70の下端に接続された掘削ビットと、ロッド70に回転及び起振力を加える回転装置60及び起振装置70と、ロッド70の内部を通じて掘削ビットからセメントミルクを噴射するセメントミルク供給装置と、を備え、ロッド70は、複数の鋼管71が接続されてなり、各鋼管71は一端に外周に螺条が形成された外螺条部を、他端に内周に螺条が形成された内螺条部を有し、複数の鋼管71は、外螺条部と内螺条部とが螺合することで接続されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、地盤改良するための削孔攪拌装置及びこの削孔攪拌装置を用いた地盤改良方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、地盤改良するべく、ソイルセメント柱を隣接するソイルセメント柱同士が部分的に互いに重なり合うように構築することで、ソイルセメント壁を構築することが行われている。このようなソイルセメント柱を構築するための装置として、例えば、特許文献1に記載されているような削孔攪拌装置が用いられる。
図12〜図15は、かかる削孔攪拌装置200を用いて、地盤内にソイルセメント柱を構築する方法を説明するための図である。これらの図に示すように、削孔攪拌装置200は、鋼管231が接続されてなるロッド230と、ロッド230を回転させる回転装置210と、ロッド230を把持することで回転装置210の回転をロッド230に伝達するロッドチャック220と、ロッド230の下端に接続され、側方に向かって延びる切削翼及び攪拌翼を有する掘削ビット(不図示)と、スイベル240から供給されたセメントミルクをロッド230の内部を通して掘削ビットから噴射するセメントミルク供給装置と、を備える。
【0003】
ソイルセメント柱を構築する際には、図12に示すように、ロッドチャック220によりロッド230を把持することにより、回転装置210による回転をロッド230に伝達させ、掘削ビットを回転させる(以下、この回転方向を正回転という)。また、これとともにスイベル240からセメントミルクを供給し、ロッド230内を通じて掘削ビットの先端から噴射する。
【0004】
そして、所定の深さまで削孔攪拌が進行するごとに、図13に示すように、ロッド230の上端にジョイントピン250により新たに鋼管231をピン接合する。そして、図14に示すように、ロッドチャック220によるロッド230の把持を解除して、上方に引き上げ、再度ロッドチャック220によりロッド230を把持し、セメントミルクを噴射しながら地盤を削孔攪拌する。これにより、ロッド230を延長しながら地盤内を削孔攪拌して、地盤改良体を構築することができる。
【0005】
なお、掘削ビットを引き上げる際には、図15に示すように、回転装置210により、削孔攪拌時とは逆にロッド230を回転させながら、(以下、この回転方向を逆回転という)ロッド230を上昇させる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2008―127812号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ここで、上記のように、鋼管231をジョイントピン250によりピン接合する場合には、連結した鋼管231同士の間にがたつきが生じてしまう。また、鋼管231同士を固定するのに非常に手間がかかるという問題がある。
【0008】
本発明は、上記の問題に鑑みなされたものであり、その目的は、ロッドを構成する鋼管同士を手間をかけずに、がたつきなく接続可能な削孔攪拌装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の削孔攪拌装置は、地盤改良するための削孔攪拌装置であって、鉛直方向に延びるロッドと、前記ロッドの下端に接続された掘削ビットと、前記ロッドを回転させる駆動装置と、前記ロッドの内部を通じて前記掘削ビットからセメントミルクを噴射するセメントミルク供給装置と、を備え、前記ロッドは、一端に外周に螺条が形成された外螺条部を、他端に内周に螺条が形成された内螺条部を有する複数の鋼管が接続されてなり、各鋼管は一端に外周に螺条が形成された外螺条部を、他端に内周に螺条が形成された内螺条部を有し、前記外螺条部及び前記内螺条部は、上側の前記鋼管を下側の前記鋼管に対して、前記複数の鋼管全ての接続部について同一の所定の方向に回転させることで螺合するように形成されており、前記駆動装置は、前記ロッドを前記所定の方向に回転させることを特徴とする。
【0010】
上記の削孔攪拌装置において、前記駆動装置は、更に、前記ロッドに起振力を加えることとしてもよく、また、前記駆動装置の下部に前記ロッドの上端が接続されていることとしてもよい。
【0011】
また、本発明の地盤改良方法は、上記の削孔攪拌装置を用いて地盤改良する方法であって、前記回転装置により前記ロッドを介して前記掘削ビットに前記所定の方向に回転させながら、前記掘削ビットを下降させることで地盤を削孔攪拌する第1のステップと、前記回転装置により前記ロッドを介して前記掘削ビットに前記所定の方向に回転を加えながら、前記掘削ビットを上昇させて前記掘削ビットを撤去する第2のステップとを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、ロッドを構成する鋼管を、一端に外螺条部を他端に内螺条部を備えた鋼管を、外螺条部と内螺条部とを螺合させることにより接続することとしたため、鋼管の間にがたつきが生じるのを防止することができる。また、かかる構成により、鋼管を回転させることで、連結、取り外しを行うことができ、これらの作業を手間をかけずに行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本実施形態の削孔攪拌装置の構成を示す図である。
【図2】ロッドと起振装置との接続部の構成を示す図である。
【図3】鋼管の構成を示す図である。
【図4】掘削ビットの詳細な構成を示し、(A)は正面図、(B)は側面図、(C)は底面図である。
【図5】ソイルセメント柱を構築する様子を示す鉛直断面図である。
【図6】ソイルセメント柱を構築する様子を示し、掘削ビットを拡大して示す図(その1)である。
【図7】ソイルセメント柱を構築する様子を示し、掘削ビットを拡大して示す図(その2)である。
【図8】ソイルセメント柱を構築する様子を示し、ロッドと起振装置との接続部を拡大して示す図(その1)である。
【図9】ソイルセメント柱を構築する様子を示し、ロッドと起振装置との接続部を拡大して示す図(その2)である。
【図10】ソイルセメント柱を構築する様子を示し、ロッドと起振装置との接続部を拡大して示す図(その3)である。
【図11】ソイルセメント柱を構築する様子を示し、ロッドと起振装置との接続部を拡大して示す図(その4)である。
【図12】従来の削孔攪拌装置を用いて、地盤内にソイルセメント柱を構築する方法を説明するための図(その1)である。
【図13】従来の削孔攪拌装置を用いて、地盤内にソイルセメント柱を構築する方法を説明するための図(その2)である。
【図14】従来の削孔攪拌装置を用いて、地盤内にソイルセメント柱を構築する方法を説明するための図(その3)である。
【図15】従来の削孔攪拌装置を用いて、地盤内にソイルセメント柱を構築する方法を説明するための図(その4)である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の削孔攪拌装置の一実施形態を図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本実施形態の削孔攪拌装置10の構成を示す図であり、図2は、ロッド70と起振装置50との接続部の構成を示す図である。図1に示すように、本実施形態の削孔攪拌装置10は、キャタピラからなる移動機構20と、移動機構20によって移動可能な台座部30と、台座部30により鉛直方向に延びるように支持された案内部40と、案内部40に取り付けられた起振装置50と、起振装置50に接続されたロッド70と、ロッド70を回転させる回転装置60と、ロッド70の先端に取り付けられた掘削ビット80と、ロッド70の内部を通じて掘削ビット80の先端からセメントミルクを排出するセメントミルク供給装置90とを備える。
【0015】
起振装置50は、例えば、偏芯重錘を回転させることにより生じた起振力をロッド70に伝達する装置である。図2に示すように、ロッド70は、その上端が起振装置50の下部に接続されている。回転装置60は、起振装置50の下部に取り付けられており、ロッド70にその軸を中心とした回転力を加える装置である。
起振装置50は、ロッド70及び回転装置60とともに案内部40に沿って移動可能である。
【0016】
ロッド70は、複数の鋼管71が接続されてなる。図3は、鋼管71の構成を示す図である。同図に示すように、各鋼管71は、一方の端部に外周に螺条が形成された外螺条部71Aを有し、また、他方の端部には内周に螺条が形成された内螺条部71Bを有する。このため、一の鋼管71の内螺条部71Bと他の鋼管71の外螺条部71Aを螺合させることにより、鋼管71を軸方向に接続することができる。なお、これら外螺条部71A及び内螺条部71Bは、全ての鋼管71の接続部について、上下に接続された上側の鋼管71を下側の鋼管71に対して、掘削ビット80の下から見て図4(C)に矢印で示す方向に回転させると外螺条部71Aと内螺条部71Bとの螺合が締まるような向きに形成されている。また、上端の鋼管71にはスイベル61が取り付けられており、セメントミルク供給装置90から供給されたセメントミルクは、スイベル61からロッド70の内部へ送り込まれる。
【0017】
図4は、掘削ビット80の詳細な構成を示し、(A)は正面図、(B)は側面図、(C)は底面図である。同図に示すように、掘削ビット80は、ロッド70に接続される軸部81と、軸部81に外周に向かって延びるように複数の高さ位置に接続された攪拌翼82と、軸部81の先端部に両側方に延びるように取り付けられた掘削翼本体83と、掘削翼本体83に取り付けられた第1のビット84と、軸部81の先端に取り付けられた中央ビット85と、最上部の攪拌翼82の上部に取り付けられた第2のビット86と、を備える。
【0018】
第1の掘削ビット84は、図4(C)に矢印で示す方向(すなわち、上側の鋼管71を下側の鋼管71に対して、外螺条部71A及び内螺条部71Bを締め付けるように回転させる方向;以下、この方向の回転を正回転といい、回転方向を正回転方向という)に回転させながら掘削ビット80を下降させることで下方の地盤を削孔攪拌することができるように、正回転方向に斜め下方に向かって取り付けられている。すなわち、回転装置60は、ロッド70を上記正回転方向に回転させる。このようにロッド70を正回転方向に回転させると、第1の掘削ビット84により地盤を掘削撹拌する際の抵抗によって、ロッド70を構成する上側の鋼管71には下側に鋼管71に対して正回転方向の回転力、すなわち、外螺条部71Aと内螺条部71Bとの螺合が締まる向きの回転力が作用することとなり、これにより、鋼管71の螺合接続部がゆるむのを防止できる。
【0019】
第2のビット86は鋼材からなる爪状の部材であり、図4(C)に矢印で示す方向(正回転方向)に向かって刃先が斜め上方を向くように攪拌翼82に取り付けられている。これにより、軸部81を正回転させながら、掘削ビット80全体を上昇させることで、第2のビット86により上方のソイルセメントを切削することができる。
セメントミルク供給装置90によりロッド70を通じて供給されたセメントミルクは、軸部81の先端から排出される。
【0020】
以下、削孔攪拌装置10により地盤を改良してソイルセメント柱を構築する方法を説明する。図5は、ソイルセメント柱を構築する様子を示す鉛直断面図であり、図6および図7は、掘削ビット80を拡大して示す図である。また、図8〜図11は、ロッド70と起振装置50との接続部を拡大して示す図である。
【0021】
図5、図6、及び図8に示すように、削孔攪拌装置10の回転装置60によりロッド70を介して掘削ビット80を毎分20〜60回転の速度で回転させながら地盤1を削孔攪拌して削孔攪拌部4を形成する。この際、起振装置50によりロッド70を介して掘削ビット80に例えば、20〜50Hz程度の起振力を加える。これにより、掘削ビット80も振動するため、切削効率が向上する。また、掘削ビット80が振動し、この振動が地盤1に伝達されることで、地盤1中の大きな礫や岩が振動により移動するため容易に削孔攪拌を行える。
【0022】
このように起振装置50により起振力を加える場合に、従来技術の欄で図12〜図15を参照して説明したような複数の分割された鋼管をピン接続して鋼管を構成すると、連結した鋼管同士の間にがたつきが生じてしまうため、起振装置によりロッドに起振力を加えても、掘削ビットへの起振力の伝達効率が低下してしまう。
【0023】
これに対して、本実施形態では、内螺条部71Bと外螺条部71Aとを螺合させることにより鋼管71を接続してロッド70を構成しているため、がたつき無く鋼管71同士を連結することができる。このため、起振装置50による起振力を確実に掘削ビット80へ伝達することができる。
また、起振装置50の下部にロッド70を接続しているため、ロッド70を上端から押さえつけることができ、これにより掘削効率が向上し、硬質の地盤であっても掘削可能となる。
【0024】
また、上記の掘削作業と平行して、セメントミルク供給装置90により、ロッド70の内部を通じて削孔攪拌部4内にセメントミルクを噴射する。したがって、掘削ビット80の下方の地盤1はセメントミルクを含んだ状態で振動することで液状化して軟化するため、掘削ビット80により容易に切削することができる。このように、削孔攪拌装置10によれば、起振装置50により起振力が加えられることで掘削ビット80による掘削効率が向上する。
【0025】
そして、掘削ビット80により切削された土砂とロッド70の先端から噴射されたセメントミルクとが、攪拌翼により攪拌されることで削孔攪拌部4内にソイルセメント5が形成される。この際、攪拌翼82に第2のビット86が取り付けられているため、第2のビット86により土砂とセメントミルクとが攪拌されるため、攪拌効率が向上する。
【0026】
なお、図9に示すように、所定の深さまで削孔攪拌し、起振装置50及び回転装置60が案内部40の下方まで到達したら、ロッド70を構成する鋼管71を継ぎ足す必要がある。
【0027】
かかる場合には、図10に示すように、起振装置50に接続された鋼管71Cと、最上端の鋼管71Eとの接続を解除し、起振装置50及び回転装置60を案内部40に沿って上昇させ、これらの鋼管71C,71Eの間に新たに鋼管71Dを配置する。そして、鋼管71Cの下端と鋼管71Dの上端とを接続し、また、鋼管71Eの上端と鋼管71Dの下端とを接続する。このようにして鋼管71を継ぎ足しながら、地盤を削孔攪拌することで、所定の深さまで地盤1を地盤改良することができる。
【0028】
このようにして所定の深さまで地盤1を削孔攪拌した後、ロッド70を引き上げ、削孔攪拌部4から掘削ビット80を引き抜く。この際、削孔攪拌部4内上部のソイルセメント5は、形成後、時間が経過しているため、硬化を開始している。これに対して、本実施形態では、図7及び図11に示すように、ロッド70を引き上げる際に、回転装置60によりロッド70を介して掘削ビット80を正回転させる。これにより、掘削ビット80の最上部の攪拌翼82に取り付けられた第2のビット86が、硬化を開始したソイルセメント5を切削するため、スムーズに掘削ビット80の撤去作業を行うことができる。
【0029】
また、図15を参照して説明したように、従来、掘削ビット80を引き上げる際には、回転装置60により、削孔攪拌時とは、逆方向にロッド70を回転させていた。しかしながら、本実施形態において、削孔攪拌時と逆方向にロッド70を回転させると、鋼管71の外螺条部71Aと内螺条部71Bとの螺合がゆるむ虞がある。
【0030】
これに対して、本実施形態では、掘削ビット80の引き上げ時にも、回転装置60により削孔攪拌時と同じ方向にロッド70を回転させる(すなわち、正回転させる)こととした。これにより、掘削ビット80の最上部の攪拌翼82に取り付けられた第2のビット86が、硬化を開始したソイルセメント5を切削するため、スムーズに掘削ビット80の撤去作業を行うことができると共に、鋼管71の外螺条部71Aと内螺条部71Bとの螺合がゆるむのを防止できる。なお、掘削ビット80を引き上げる際に、適宜なタイミングでロッド70を構成する鋼管71を取り外す。本実施形態では、鋼管71を外螺条部71Aと内螺条部71Bとを螺合させることで接続しているため、鋼管71同士を逆回転させることで容易に取り外し作業を行うことができる。
そして、削孔攪拌部4内に形成したソイルセメント5が硬化することでソイルセメント柱の構築作業が完了する。
【0031】
以上説明したように、本実施形態によれば、ロッド70を構成する鋼管71の一方の端部に外螺条部71Aを他方の端部に内螺条部71Bを形成し、外螺条部71Aと内螺条部71Bとを螺合させることで鋼管71を接続することとしたため、鋼管71同士を、がたつきを生じることなく、強固に接続することができる。これにより、起振装置50からロッド70を介して起振力を確実に掘削ビット80に伝達することができ、地盤の削孔効率を向上することができる。
【0032】
また、掘削ビット80に回転力に加えて起振力を加えることとしたため、削孔効率を向上することができる。さらに、起振装置50の下部に直接ロッド70を接続することとしていることで、起振装置50によりロッド70を押さえつけることができ、削孔効率が向上することができる。
これらの理由により、小型の削孔攪拌装置10であっても、硬質の地盤を削孔攪拌することができ、狭隘な敷地であってもソイルセメント柱を構築することができる。
【0033】
また、ロッド70を構成する鋼管71を外螺条部71Aと内螺条部71Bとを螺合させることで接続することとしたため、鋼管71同士の接続作業及び取り外し作業を迅速に行うことができる。
【0034】
また、掘削ビット80の上部に、掘削ビット80を正回転させることにより上方のソイルセメントを掘削可能な第2のビット86を設けているため、掘削ビット80の引き上げを容易に行うことができる。また、この際、正回転させることで上方のソイルセメントを削孔攪拌することができるため、鋼管71同士を接続する外螺条部71Aと内螺条部71Bとの螺合がゆるむことはない。
【符号の説明】
【0035】
1 地盤
4 削孔攪拌部 5 ソイルセメント
10 削孔攪拌装置 20 移動機構
30 台座部 40 案内部
50 起振装置 60 回転装置
61 スイベル 70 ロッド
71、71C,71D,71E 鋼管 71A 外螺条部
71B 内螺条部 80 掘削ビット
81 軸部 82 掘削翼
83 掘削翼本体 84 第1のビット
86 第2のビット 90 セメントミルク供給装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
地盤改良するための削孔攪拌装置であって、
鉛直方向に延びるロッドと、
前記ロッドの下端に接続された掘削ビットと、
前記ロッドを回転させる駆動装置と、
前記ロッドの内部を通じて前記掘削ビットからセメントミルクを噴射するセメントミルク供給装置と、を備え、
前記ロッドは、一端に外周に螺条が形成された外螺条部を、他端に内周に螺条が形成された内螺条部を有する複数の鋼管が接続されてなり、各鋼管は一端に外周に螺条が形成された外螺条部を、他端に内周に螺条が形成された内螺条部を有し、前記外螺条部及び前記内螺条部は、上側の前記鋼管を下側の前記鋼管に対して、前記複数の鋼管全ての接続部について同一の所定の方向に回転させることで螺合するように形成されており、
前記駆動装置は、前記ロッドを前記所定の方向に回転させることを特徴とする削孔攪拌装置。
【請求項2】
請求項1記載の削孔攪拌装置であって、
前記駆動装置は、更に、前記ロッドに起振力を加えることを特徴とする削孔攪拌装置。
【請求項3】
請求項1又は2記載の削孔攪拌装置であって、
前記駆動装置の下部に前記ロッドの上端が接続されていることを特徴とする削孔攪拌装置。
【請求項4】
請求項1〜3の何れか1項記載の削孔攪拌装置を用いて地盤改良する方法であって、
前記回転装置により前記ロッドを介して前記掘削ビットに前記所定の方向に回転させながら、前記掘削ビットを下降させることで地盤を削孔攪拌する第1のステップと、
前記回転装置により前記ロッドを介して前記掘削ビットに前記所定の方向に回転を加えながら、前記掘削ビットを上昇させて前記掘削ビットを撤去する第2のステップとを備えることを特徴とする地盤改良方法。

【図1】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図2】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2011−157767(P2011−157767A)
【公開日】平成23年8月18日(2011.8.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−21491(P2010−21491)
【出願日】平成22年2月2日(2010.2.2)
【出願人】(000000549)株式会社大林組 (1,758)
【出願人】(509235545)株式会社SEET (7)
【出願人】(507234357)立正工業株式会社 (12)
【出願人】(390025759)株式会社ワイビーエム (26)
【Fターム(参考)】