説明

剥離装置用の回転式剥離ヘッド

本発明は、特に既存の回転式絶縁剥離装置用のスペア部品として使用できる新しい絶縁剥離ヘッドに関する。特に製造がしっかりしていて簡単である一方、同様のまたは改良された精度も同時に供給する。実質的に絶縁剥離ブレード(3)と側面で旋回でき、絶縁剥離操作を介して主軸線(1)に関して共に回転できるセンタリング顎(4)を持つ。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、主軸線に沿って並べられる導体、特に多層絶縁(同軸ケーブル)、光ファイバ、絶縁線などを持つ導体用絶縁剥離装置のための回転式絶縁剥離ヘッドに関する。但し特に本発明は、連続法では作動せず、つまり機械の一側面で入り、再び機械の他の側面に存在する連続ケーブルは送り込まれず、代わりに一側面で機械へ誘導されて、再び機械から反対方向へ取り外されるケーブルが送り込まれる絶縁剥離装置に特に制限無く関連する。
【背景技術】
【0002】
多くのこうした絶縁剥離装置は、従来から知られている。同軸ケーブル用に世界で最も知られている人気のある装置は、出願人が起源だが、HC207、MP257、MP8015、MC252、CS5300、CS5300MX、CS5400のような型番によりデザインされたものもある。絶縁を光ファイバから剥すために、出願人も市場で型番FO7045を持つ装置を売り出すことに成功した。US−A−5,361,384、US−A−5,243,882、US−A-5,010,797、US−A−6,321,621などの特許とファミリーとなる関係の特許も含めて、これらの装置を保護する様々な産業権の出願および特許がある。同軸の絶縁剥離セクターにおける最近の開発は、すでに公開されていて、PCT特許出願PCT/IB2004/003020も後に公開されるだろう。
【0003】
記載された全ての装置は、構造上類似したデザインのものもあれば、構造上異なるデザインのものもあり、少なくとも1つの絶縁剥離ブレード(通常、少なくとも2つまたはそれ以上の絶縁剥離ブレードがあるが、本発明に従い、センタリング顎が反対にあれば、1つだけ絶縁剥離ブレードを提供することができるだろう)と少なくとも1つのセンタリング顎または固定顎(通常、少なくとも2つまたはそれ以上のセンタリング顎または固定顎があるが、本発明に従い、これが絶縁剥離ブレードの反対にあれば、センタリング顎または固定顎を1つだけ提供することができるだろう)を絶縁剥離ブレードのすぐ近くで含む(すぐ近くとは、絶縁が剥される導体の軸方向で見ると、センタリング顎または固定顎ができるだけ近くに隣り合って、つまり少し離れて並ぶことを意味すると理解される)。絶縁剥離ブレードとセンタリング顎または固定顎の両方とも互いに独立して主軸線に向かって動くことができ、そこから開閉方向に少なくともある程度離れるため、絶縁剥離ブレードとセンタリング顎または固定顎が、主軸線の方向へ動く。
【0004】
あらゆる実施形態で、絶縁剥離ブレードは、モータの力で主軸線周りに回転できる。このように主軸線は、同時に絶縁剥離ブレードとセンタリング顎用の回転軸となる。(光ファイバ7045のデザインは、ブレードだけが回転する。)
【0005】
絶縁剥離ブレードの掘削深度は、電気機械で(これは、先行技術の他の変種、つまりUS−A6,176,155に従う実施形態におけるケースで、特許ファミリーと一緒に出願人に属する)または電子で(出願人の上述の装置の全てのケース)調節できる。
【0006】
【特許文献1】米国特許第5,361,384号明細書
【特許文献2】米国特許第5,243,882号明細書
【特許文献3】米国特許第5,010,797号明細書
【特許文献4】米国特許第6,321,621号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
MC252とCS5300MXを除いた先行技術から記載の全ての装置は、一つの共通点がある。回転ブレードとセンタリング顎の起動は、ピボット軸に関して旋回可能なレバーにより引き起こされる。これらのピボット軸は、主軸線と垂直にある。通常、レバーの近位端を作動させる円錐が提供される一方、レバーの遠位端は直接または関節にブレードと噛み合う。最もよく知られた上記実施形態において(HC207とMP257で始まる)、これもセンタリング顎に当てはまる、つまりこれらも2本腕のレバーにより作動する。装置の精度が見込まれるため、これは、レバーの取り付けとその作動の両方でそしてブレードとセンタリング顎へ調節の動きを伝送する遠位端でかなり複雑な製造を要求する。
【0008】
既知の機械MC252とCS5300MXの中で、回転ブレードは、主軸線に関しブレードと回転するケージにより作動する。ケージは、ブレードが送り込まれる結果、ブレードと関連して回転する。ケージの回転は、溝つきトラックを介して生じる。これらの溝つきトラックにおいて、線的な動きは、主軸線方向へ動く釘により回転運動に変換される。このステップは、特に装置の精度が見込まれるため、かなり複雑な製造を要求する。
【0009】
本発明は、上述の装置を改良することを目的とするため、ブレードは、さらに容易にそしてセンタリング顎または固定顎も複雑で高価な部品を頼る必要なく同じ程度容易でブレードの作動にすぐ適応する方法によって作動する。
【0010】
言い換えれば、装置の精度に悪影響を及ぼさずに、ブレードおよびセンタリング顎または固定顎の作動域で使用される部品を簡略化することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
それぞれの絶縁剥離ブレードおよびそれと連携したそれぞれのセンタリング顎または固定顎が電気機械でまたは並行にまたは駆動軸と鋭角に拡がる駆動軸により開閉の方向でモータにより駆動される場合、そして少なくとも取り付け絶縁剥離の駆動軸が主軸線に関し絶縁剥離ブレードと一緒に回転できるようにモータで駆動される場合は、この目的に到達する。
【0012】
本発明を用いれば、驚くほど簡単な方法でこの目的に到達する。上述のような不利に通じるレバーの配置の代わりに、絶縁剥離ブレードとセンタリング顎または固定顎用の新たな軸配置は、より簡単に製造できる実質的にシンプルな装置を供給する。このように、例えば回転部品は、大量生産で切断部品より容易に安価で製造できる。もちろん軸は、主に回転部品である。本発明に従う基準からすると、本発明に従う絶縁剥離装置は、昔に比べて硬くてそれ故精密であるが、生産コストが低い。駆動軸がブレードと一緒に回転するため、MC207またはFO7045における好ましい絶縁剥離ブレードは残り、上述の回転は、特に同軸ケーブルまたは光ファイバケーブルの場合、高精度の絶縁剥離のために必要となることが知られている。
【0013】
次に、好適な絶縁剥離装置の場合、絶縁剥離ブレードの駆動軸とセンタリング顎または固定顎の駆動軸の両方とも主軸線に関して回転できる。このように例えば、従来のHC207またはMP257は、全く同じ機能で製造されるが、新規の絶縁剥離ヘッドの場合、製造上の利点がある。これらの既知の設定機械は、このようにかなり安く製造できる。頭部全体はより硬く作られることが見込まれ、絶縁が剥されるケーブルまたはワイヤーの加工品質にポジィティブな影響をもたらす。
【0014】
適切な大きさで本発明に従い絶縁剥離ヘッドは、スペア部品または機械の交換ヘッドとしてもすでに市場で売られている。特許クレームは、こうした交換ヘッドもその保護範囲にあるように解釈される。
【0015】
上述のHC207およびMP257またはMP8015の場合のように、少なくとも2つの絶縁剥離ブレードと少なくとも2つのセンタリング顎または固定顎が供給されることは好ましく、すぐれたセンタリング機能に達するために、センタリング顎または固定顎がそれぞれの絶縁剥離ブレードと対角線で調整されるないし一つの絶縁剥離ブレードまたはセンタリング顎と固定顎(4)がそれぞれの絶縁剥離ブレードまたはそれぞれのセンタリング顎と固定顎と対角線で調整されることは好ましい。
【0016】
このように、本発明に従い、絶縁剥離ブレードは、直接反対の絶縁剥離ブレードとないし直接反対のセンタリング顎と連携できる。但し、本発明は、これに限定されず、例えば、センタリング顎と絶縁剥離ブレードの顎の数が異なるもののように、他の周知の内容や経験を使用することもできる。
【0017】
センタリング顎が絶縁剥離ブレードと同数提供される場合、センタリング顎または絶縁剥離ブレードの数が等しくなければ有利となるかもしれない。このように例えば、US−A−5,010,797に従う設定のように、3つの回転式絶縁剥離ブレードを本発明に従い3つのセンタリング顎が同時に配置される側面へ供給することができるだろう。3つの絶縁剥離ブレードの配置の場合、絶縁剥離ブレードにより囲まれた開口部は、例えば、絶縁剥離ブレードを2つのみ持つ配置と対照的にケーブルが横方向に抜け出せない三角形に近づく。
【0018】
特に新しい絶縁剥離ブレードの作動は、絶縁剥離ブレードないしセンタリング顎または固定顎が線的ガイドで誘導され、それぞれと調整された駆動軸により、例えばギアを介して直接または間接に可動すると想定する。絶縁剥離ブレードがこのようにしっかり軸と接続され、横方向で導体に向かって旋回する装置と対照的に、この実施形態においてブレードは、軸作動にも関わらず、例えば、周知の絶縁剥離装置において有効と見なされているように直線的に導体に入る。
【0019】
本発明に従うデザインは、主軸線と並行で絶縁剥離ブレードやセンタリング顎または固定顎を対象とした駆動軸の場合、これらのブレードと顎はそれぞれある平面で旋回できると想定する。このように、ブレードまたは顎の旋回力は、後で更に詳述されるが、US−A−5,010,797の2番目の実施形態(図3)のものと類似している。但し、旋回力は存在するが、特に本発明に従う駆動軸は、その時点で支持された実施形態のために欠けている。
【0020】
あるいは、絶縁剥離ブレードやセンタリング顎または固定顎が−主軸線と鋭角をなす駆動軸の場合−主軸線に関して回転対称となる面で動くまたは旋回できる。
【0021】
前者の場合、この方法でのみ断面が主軸線と垂直になるため、その平面が主軸線とほぼ垂直になることは好ましい。
【0022】
全自動装置のソリューションの過程では、もちろん駆動軸がモータ、特に電気、空気圧または油圧で作動することは重要であり、モータの作動は、特に電子で規制または制御できる。
【0023】
もちろん、本発明に従う装置の場合、コンピュータ制御が供給されるまたは多層絶縁剥離用の異なる深さと長さの予め入力できる制御パラメータ(同軸ケーブル)が保存できるならば有利となる。
【0024】
絶縁剥離ブレードとセンタリング顎または固定顎の2本の互いに対応する駆動軸が主軸線に関して回転対称に配置されるないしそれら自身の駆動軸に関連して互いに同軸で配置されるならば、特に統合装置が供給される。特に、同軸の配置は、絶縁剥離ヘッド上にとてもきちんとした状況を提供し、その上には2、3の部品のみが監視者に見え、それゆえチップの除去およびスラグの除去と絶縁剥離ブレードの保持に関して有利な空間がある。
【0025】
ブレードまたはセンタリング顎または固定顎から離れた端部において、それら自身の軸に関し優先される駆動軸自体の回転作動用の駆動方法は、本発明に従い、一方で駆動軸としっかり接続し、他方でカム、特に操作円錐等を噛み合わせる操作レバーにより、主軸線と同軸の中央の操作軸にある。また制御レバーもロッカーアームとしてデザインされる。
【0026】
絶縁剥離ブレード用の操作円錐とセンタリング顎または固定顎用の操作円錐が制御軸に沿ってきちんと軸状に配置されるならば、再びさらによい統合に到達する。同時にまたはそれとは関係なく、操作円錐が順次極端な経済生産に至る回転部品の形式にあることは好ましい。
【0027】
特に上品な方法でそしてさほど難しくなく、本発明に従い、2つの円錐は、互いに関連して置換することができ、センタリング顎の操作円錐は、絶縁剥離ブレードの操作円錐からバネまたはブレーキを用いて駆動することができる。この開発により、部分的に互いに関係なく絶縁剥離ブレードとセンタリング顎の動きが最初に保証され、それから両方の簡単な駆動が可能となる。
【0028】
あるいは、2つの操作円錐がモータにより、つまり互いに独立して、操作軸の軸状の置換によりまたは少なくとも操作軸の内部にある一つの操作棒または操作軸により作動できることは好ましい。
【0029】
操作軸の内部にある上述の操作棒と関係なく、操作軸は、主軸線と同軸となる中央のケーブルセンサーを持つため、くぼみとなるように形成され、主軸線に沿って置換でき、一方で絶縁が剥されるケーブルまたは導体用の長さの設定を形成し、他方で絶縁剥離プロセス用にバネ止め要素も形成する。実際に、HC207およびMP257にあるケーブルセンサーも、交換可能な絶縁剥離ヘッドで使用できるだろう。
【0030】
絶縁剥離ブレードがさらに簡単に交換できるように、それぞれの絶縁剥離ブレードが別々のブレードの顎に保たれるならば、有利となる。
【0031】
本発明に従う新しいブレードの顎は、そのために対角線の絶縁剥離ブレードが取り付け楔により固定されリリースされる別々の台形の溝を持っている。
【0032】
絶縁剥離ブレードがそれ自体駆動可能な丸のこタイプ等の道具ならば、全く異なるタイプの絶縁剥離装置が得られ、これらの道具用の駆動要素は、ブレードの顎に誘導される。こうした駆動用の道具は、それ自体例えば機械MCS102おいてISIDAから開示されるが、実際には設定されていない。但し、本発明の新しい原理と結合した駆動用の道具は、新しい重点を必要とした。特に新たに存在する駆動軸は、以前に使用された駆動用の道具のために駆動軸を支えるロッカーアームよりも適しているからである。
【0033】
少なくともセンタリング顎または固定顎が完全にまたは部分的に少なくともケーブルまたは光ファイバの面で粗化されるならば、絶縁が剥される導体またはケーブルの優先ガイドが得られる。粗化は、それ自体周知の手段により生じるが、例えば、またこれらの部品の適切な製造工程により自動的に生じる。このように、これらの部品は、例えば水ジェット切断、水ジェットインターフェースで生じる好ましい粗化により製造できるだろう。
【0034】
絶縁剥離ブレードまたはブレードの顎またはセンタリング顎または固定顎とそれぞれの駆動軸間の接続がコーキングまたは加圧により生産されることは好ましい。但し、本発明の範囲内で溶接、はんだ付け、ネジ切りまたは接着によりこの接続を生産することもできる。
【0035】
その他の開発に従い、その他の無回転の締め付け装置は、センサーの反対側にある絶縁剥離ブレードの側面に供給でき、絶縁剥離ブレードを持つ駆動軸とセンタリング顎または固定顎を持つ駆動軸は、スラグを制御する締め付け装置と関連する主軸線に沿って置換できる。あるいは、もちろん締め付け装置によりスラグの除去を制御するために置換することも可能である。
【0036】
絶縁剥離ブレードまたはブレードの顎ないしセンタリング顎または固定顎が開いた方向でバネ仕掛けになっているならば、それらのために簡単な駆動が得られる。結果的に、モータ駆動は、ある方向で正確に作動する必要がある。
【0037】
上記に依存しないが、それと関連して、本発明は、最初の平面において主軸線方向に旋回する絶縁剥離ブレードを持つ絶縁剥離装置と関連し、ケーブルまたは導体に対する2番目の平面で主軸線方向に旋回しそこから離れるセンタリング顎は、絶縁剥離ブレードのすぐ近くに配置される。US−A−5,010,797の図8および図9のデザインと比較されるこのデザインの新規性と進歩性は、初めに旋回する顎を持つ2つの顎装置が互いに並行に提供され、その一つ(絶縁剥離ブレード)がその他(センタリング顎)と並行してその他との平行面にある側面へ向かう旋回の内部により駆動するという事実にある。駆動方法は、本発明の範囲にある双方のために(絶縁剥離ブレードとセンタリング顎)同様に保持される。
【0038】
デザインは冒頭で述べた利点または解決策を提供する絶縁剥離装置用の完璧な新概念を認めるため、独立して保護できるべきだろう。但し、2つの独立した解決策の共通した基本概念は、EPC(欧州特許条約)82条の意味で画一性を供給する。
【0039】
代替の新しいデザインは、主軸線と鋭角にある駆動軸の場合に述べられた、絶縁剥離ブレードないしセンタリング顎を対象にした画一性のコンテキストに現れる。これらは主軸線と回転対称にある面の主軸線へ向かいそこから離れるように旋回するからである。
【0040】
わずかに異なる幅広い保護の分野は、独立しているがこれらがそれぞれ駆動軸、できれば中空軸により旋回しながら支えられる場合、少なくとも3つの絶縁剥離装置と少なくとも3つのセンタリング顎または固定顎を持つ本発明に従う絶縁剥離装置のための一般的な概念により結合した最初の2つの絶縁剥離装置から独立して生じ、少なくとも2つの駆動軸はそれぞれ互いに同軸状で配置される。2つの駆動軸のこの同軸取り付けは、絶縁剥離装置にとり新規で発明の才があり、結果的に上述のプラスの効果(空間)が出て簡単な製造も可能となったため、冒頭で述べた問題が解決されるからである。
【0041】
それは特に好ましいことだが、駆動軸が絶縁剥離ヘッドハウジングから遮断され、自由に動けるならば、本発明に従う駆動軸による新型作動の結果として初めて現れる。こうした遮断は、正確なフィットまたは誘導によりまたはOリング等により最も簡単に生じ、チップがハウジングの後ろでまたは軸受けの中に通らないように保証する。この基準により作動は、以前に比べてさらに汚れないようになった。
【0042】
本発明の実施形態において、センタリング顎または固定顎は、ハウジングから離れて、できれば絶縁剥離ブレードと締め付け装置間にある絶縁剥離ブレードの側面に配置される。
【0043】
共通の発明概念により接続した上述とは関係のないその他の発明概念において、絶縁が剥離されるケーブルの主軸線へ向かいそこから離れる弧に沿って旋回するブレードの顎と絶縁剥離ブレードを持つ絶縁剥離装置は、同時にセンタリング顎を持ち、センタリング顎は、絶縁剥離ブレードの作動軸に枢着部を持つバネ仕掛けのレバーとなる。このデザインは、冒頭で述べた問題を解決し、特に優れたセンタリングを認める。これは、ブレードが取り付けられ、こうして絶縁剥離の精度を改善する場所で力をかけるからである。これは、無回転の絶縁剥離装置を持つケースのみならず、無論本発明に従う絶縁剥離装置を持つケースにも該当し、少なくともブレードの顎と絶縁剥離ブレードが主軸線に関して回転する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0044】
本発明は、図面に図示された限定されない実施形態に関してさらに詳述される。
【0045】
同一の部品は、同一の参照番号および同じ機能を持つ部品を提供されるが、異なるデザインは、参照番号が同じでもインデックスは異なる。図面は、全体として記述される。明示された参照は、図面に作られ、US−A−5,361,384の図面と関連した説明があり、その内容は本発明により組み込まれる。プロセスの経済性と関連するためにそしてこの記述内容に負担をかけないように、主軸20aと20bと並んで新規の絶縁剥離ヘッドの変種のみが、以下の説明に記述されるが、絶縁剥離ヘッドをサポートするまたはドライブを内蔵し、絶縁剥離ヘッド自体の外側にドライブと制御を内蔵しない絶縁剥離装置の部品には記述されない。これらの部品が周知のいずれかの絶縁剥離装置から採用されて、新規の絶縁剥離ヘッドのために絶縁剥離装置の周知の叙述の他の部品を使用する当事者にとり問題とはならないからである。すでに述べたように、新規の絶縁剥離ヘッドは、例えばHC207および早くから生産されているMP207とMP257の既存の絶縁剥離装置のスペア部品としても使用できる。この点では、数年間そこで使用され、当事者に知られている部品とその構造は、本発明により参照によっても組み入れられる。上述のUS−A−5,361,384の図面は、基本的な図式によりこれらの部品と構造に関する情報を提供する。
【0046】
図1aと図1bに従った異なる絶縁剥離ヘッドは、ある機能のためにまとめて考えるべきである。
【0047】
簡単のために、それらは共に絶縁剥離ブレード3aと3bが主軸線1に対して平面7(この図に共通)にあるように示される。ある実施形態に従い、締め付け装置15は、この平面7と関連して置換できるため図1aに示されている。ケーブル2等は、絶縁剥離ブレード3aが開き、絶縁剥離顎4aが開く場合、平面7を介して絶縁剥離ブレード3aの後ろの空間に押される一方、図1bに従う図では、締め付け装置15が絶縁剥離ブレード3bの後ろの空間からケーブル2を引いて平面7へ戻し、絶縁剥離ブレード3bが絶縁剥離の深さに対して閉じていてセンタリング顎4bも閉じていれば、スラグを取り除く(図には示されていない)。スラグは、絶縁剥離ブレード3bの後ろの空間で下を向くまたは限られた絶縁剥離(「窓」付き)だけが設定されるならば、ケーブル2等の導体に残る。
【0048】
置換できる締め付け装置15により絶縁剥離のこの形式は、本発明に従い特に絶縁剥離装置の場合に使用され、締め付け装置は、例えば他の処理装置へ転送するケーブルのような他の機能を実行できる操作アームにより大きな自動装置の一部として形成される。但し、単純なテーブル面装置の場合、本発明に従い絶縁剥離装置は、一般的にこれまでのように形成され、主軸20aまたは20bを持つ全体の絶縁剥離ヘッド21aまたは21bは、それぞれ主軸線1に沿って縦方向に交換できる。
【0049】
主軸20aまたは20bは、HC207、MP207およびMP257のケースですでに使用された主軸に実質的に相応し、こういうわけで新規の絶縁剥離ヘッド21aまたは21bの統合がそこでもスペア部品として使用されることは好ましい。装置と最も近い端部(近位端)で、主軸20a,20bは、それぞれの場合にそれぞれの主軸線1に関し絶縁剥離ヘッド21a,21bの回転駆動のために役に立つ歯車22を持つ。歯車22は、ここでは詳述されないが、上述の周知の機械ですでに実現されているように、歯付きベルトと電気モータにより駆動されることが好ましい。
【0050】
この装置と後でも言及される他の装置のそれぞれが電子または電気機械の制御18によりプログラム可能な方法で制御されることは好ましい。
【0051】
オペレータに最も近い端部(遠位端)で、それぞれの主軸20a,20bは、固定部23a,23bをそれぞれ担う。これらの固定部23a,23bは、絶縁剥離ブレード3aと3bがブレードの顎13aと13bによりそれぞれ無回転で組みたれられる遠位端で中空駆動軸6c(3本)または6d(2本)を支える。
【0052】
駆動軸6c,6dにおいて、カム8a,8bは、駆動軸6c,6dに無回転で固定され、操作スパイラル5a(図4)または操作円錐9aにより製造される制御の動きをブレード顎13a,13b、それゆえ絶縁剥離ブレード3a,3bおける回転または旋回の動きへと変換する。操作スパイラル5aと操作円錐9aは、対応する主軸線1に沿って関連する主軸20a,20bで組み立てられ、縦方向に移動できるように制御される。このように縦の移動は、絶縁剥離ブレード3a,3bの開閉動作を行う。操作円錐の原理は、HC207、MP207およびMP257においてすでに実現されているが、ここで使用された円錐よりも製造が困難なくさびは、作動のために供給されている。図1aの実施形態に従い使用された操作スパイラル5aと5bは、新規であり、本発明に従い効力を持ついずれかの方向で操作スパイラル5aと5bの縦方向の移動動作は、絶縁剥離ブレード3aとセンタリング顎4aそれぞれの強制閉または強制開となる。相対的に図1bに従うデザインは、絶縁剥離ブレード3bを開くために駆動軸16毎に一つの復元バネ(示されていない)を必要とする。同じことが、原理的に固定顎にも適用される。
【0053】
図1aと図1bにおいて、駆動軸6c1,6d1は、軸受けブッシュ24aにあるチューブとして示されている。但しそれら(6d)は、図2aに示されるように、軸受けブッシュなしで固定部19の中にも誘導できる後者は、あまり部品を必要としない。この軸受けブッシュ24a,24bが軸受け青銅から製造されるならば、優れた誘導の場合、駆動軸6c1,6d1の回転に対してそれぞれわずかな抵抗が生じるに過ぎない。図2aに従うデザインは、付加的な軸受けブッシュ(24)がなくても軸受け部分23bと駆動軸6dが適切に形成されるという事実により管理する改良型を示している。
【0054】
絶縁剥離ブレード3a,3bおよびそのブレードの顎13a,13bは、異なるデザインを持つ。図1aと図4に従い、ブレードの顎13aは簡単な旋回レバーとしてデザインされ、絶縁剥離ブレード3aは台形のデザインを持つ一方、絶縁剥離ブレード3bは従来の絶縁剥離ブレードのように長方形に形成され、主軸線1と垂直をなすブレード顎4bにある台形の溝12で置換できる。絶縁剥離ブレード3bの調節の際に、最適化は、まずブレードの顎13bを調節することにより行なわれ、次に絶縁剥離ブレード3bを調節することにより実行される。有利には、ブレードの品質自体が同時に絶縁剥離の精度を変えずに下がることもあることを意味する。ブレード3bは、斜めの刃先も持つこともある。斜めの刃先は、接点ブレード/ケーブルが切開プロセスの間に移動するという利点がある。これは、ブレードの耐用年数を上げることがある。
【0055】
相対的に、台形の絶縁剥離ブレード3aは、サイズのおかげで製造が安くてすみ、外縁25を介してブレード顎にある対角線の凹所26にフィットするシンプルで小さな葉状の部品である。本発明に従う、本発明から独立しても使用できる特に好ましい実施形態に照らして、葉状の絶縁剥離ブレード3aの固定は、円錐の頭部や受入円錐の付いた穴28を持つネジ27により効果が出て、受入円錐は、穴28またはネジ27の軸と関連して多少補正するため、ネジ27がしっかり締められると、絶縁剥離ブレード3aは、外縁25により凹所26へ押される。このように、特に簡単で素早いブレードの変更を要求する条件のもとで高精度は可能である。絶縁剥離ブレード3aが正確に製造されるならば、絶縁剥離ブレードの変更後に調節が不要となる。
【0056】
センタリング顎4aと4bの駆動と取り付けは、取り付けや絶縁剥離ブレード3a,3bの駆動に類似するように供給される。駆動軸6aと6bは、駆動軸6cと6dそれぞれの中に取り付けられ、センタリング顎4a,4bを遠位端で担い、操作スパイラル5bと操作円錐9bと協力してカム8cと8dを近くに持つ。
【0057】
とても単純な部品(チューブまたは軸)を持つこの「一々対応」の構造は、とても安定した統合されたデザインとなる。このデザインの原理はまた、ある特定の状況でケーブル2の異なる軸の位置で同時に異なる切込みを入れるために、その他の絶縁剥離ブレードないしセンタリング顎の提供を認める。このため、駆動軸6aまたは6bのみが中空を作り対応する先端部を持つ6a−6c,6b−6dと比較可能な配置を作る必要があり、近位の構造が提供されなければないだろう。本発明の範囲内で、こうしたマルチブレードのデザインも保護される。
【0058】
センタリング顎4a,4bは、異なるデザインを持つ。顎4aが少し凹んだセンタリングエッジ29aを持つ三角形の旋回レバーの形式となることが好ましいが、一方センタリングエッジ4bは、直線的なセンタリングエッジ29bを持つ少し角度のあるレバーである。センタリングエッジ29aと29bは、粗化できる。こうした粗化は、例えばセンタリング顎が水ジェット切断により作られるという事実のおかげで自動的に作られる。
【0059】
操作スパイラル5a,5bまたは操作円錐9a,9bは、操作スパイラル17aと17bまたは主軸20a,20bの内部で誘導される軸状で置換される棒またはチューブにより動かされ、当事者に知られた駆動によりそこで作動されるように主軸20a,20bの近位端から現れる。
【0060】
操作スパイラル17またはロッドがチューブ形式の場合、ケーブル接触センサー11(図2a)もその内部に配置できる。この点において、こうしたケーブル接触センサー11の行動の機能とモードが示される周知の絶縁剥離装置から特に上記出版物または教材について、つまりどの出版物や教材がそこに組み込まれるのか言及される。
【0061】
図2aと図2bに従う実施形態は、軸受けブッシュ24のないバージョンを示す。軸6d1,6d2は、長くなる固定部23bに組み立てられる。軸受け部は、絶縁剥離装置の内部のモーメントに貢献するため、駆動軸6用の穴に加えて、示されていない減量用の止まり穴を持つかもしれない。特にアルミニウムまたはアルミニウム合金の軽金属からできていることが好ましい。但し、ケーブル接触センサー11はさておき、図2aと図2bは、図1bに相応する。
【0062】
絶縁剥離ヘッド21a,21a1,21b,21b1を守るために、絶縁剥離ヘッドのハウジング19(図2a、図2b)は、本発明に従う特に最初の固定により主軸線と並行に単一ネジのみでそして固定部23a,23b,23a1,23b1上で恐らく離心率なしに支えられるよう供給されるので、解体は簡単に可能である:
【0063】
図5から分かるように、固定部の遠位端は、Oリング32が組立て状態で挿入される環状の溝31を提供される。Oリング32は、挿入状態で環状の溝31から投影される大きさを持つ。挿入されたOリング32が近位端から遠位端へ押される場合、チューブの絶縁剥離ヘッドハウジング19(図2a,図2b)用の停止として役に立つ。環状の溝31は主軸線1と垂直にあるため、この停止−絶縁剥離ヘッドハウジング19が外側面と垂直の遠位端エッジ33を持つならば−主軸線1を持つ絶縁剥離ヘッドハウジング19の最適並列および離心率のない配置を提供する。このようにOリング32は、絶縁剥離ヘッドハウジング用の遮断であり停止となる。簡単な製造に加えて主な利点は、Oリングが容易に取り除かれ、絶縁剥離ヘッドハウジング19が端末方向(ブレードの方向)に押されるまたは下向き方向に取り外されることである。これは、カム/操作レバーへのアクセスを特に速くて容易にしてくれる。
【0064】
ハウジング19は、ハウジングが近位方向へ動かないように、固定ネジ34により固定部23a,23b,23a1,23b1に固定される。絶縁剥離ヘッドハウジングのこのデザインと絶縁剥離ヘッド21a,21b,21a1,21b1への固定は、新規性に富み、発明の才があり、この出願の他の機能には依存せずに保護され、有利には、その簡素さのおかげで他の絶縁剥離装置で使用することができる。
【0065】
微細なケーブル(MCまたはMXヘッド)絶縁を剥すために、これらの場合、好ましい実施形態となるその他のバージョンを選択することができ、その実施形態において絶縁剥離ブレード(3)ないしセンタリング顎および固定顎(4)が線的ガイドに誘導され、またそれぞれのケースにそれらと調整される駆動軸は直接または間接的に、例えばギアにより動かされる。
【0066】
本発明は、回転センタリング顎の改善も含んでいて、新しい剥離ヘッドと使用されることは好ましいが、それからは独立している。V字型のセンタリング顎は、駆動軸6bでそれぞれ一つのロッカーに付着している。これらは、剥離ヘッドと共に回転する。2つのV字型のセンタリング顎は、同一の形状を持ち、ほぼ180°の角度で互いに対角線に置かれる。
【0067】
V字型のセンタリング顎4cは、ケーブルの接平面にある(図6と図7に29cと29dとして表示されている)互いに中を向く2つの表面29c、29dを示す。2つのセンタリング顎4cは、ブレード3cの動きと同調してこれまで設定されたため、ケーブル(図1の2)は、切断が始まる前に、4つの面29c、29dによりセンタリングされる。
【0068】
センタリング顎4cのコントロールは、本発明の他のバージョンないし図面においてセンタリング顎4aないし4bのものと同様に行われる。V字型のセンタリング顎4cの閉口運動は、センタリング顎4cがケーブル上に載るまで続き、円錐9aと円錐9b間のバネのスプリング作用がセンタリング顎をさらに閉じるためにもはや十分とはいえなくなる。ケーブルは、自動ロックまたはその場の自動ロックのためにV字型のセンタリング顎4cを再び開くことができない。
【0069】
V字型の顎4cは、可能ならばケーブル軸と放射状に自由な変換度を制限するという目標を持つ。ケーブルは、ケーブル軸に関してさらに放射状に動かないようにできる。ケーブルがねじれることになるケーブル上でのモーメントの動きを回避する。さらに、ケーブル表面の永続的なゆがみまたはその他の損失が回避できる。これは、センタリング面(図6と図7に29cと29dとして表示されている)ができるだけスムーズに実行されるまたは減摩コーティングを示す改良により到達される。ケーブルのねじれる力は、ケーブルを最もうまくセンタリングする上で十分必要なわけではない。長すぎる表面圧力は、生じるべきではない。センタリング面のサイズ間の最適な関係がケーブルの特性に依存する場合、2つの円錐9または操作スパイラル5と摩擦条件(例、背面の円錐の表面処理)間のバネが選択されなければならない。
【0070】
V字型のセンタリング顎4cは、切断面とできるだけ近くにあるように配列される。ブレード3cのすぐ隣にあるセンタリング面29cは、できれば整列したブレードのエッジ3cと並行になるべきである。このように、常識的な動きの切断方向では曲がっているたるんだケーブルが局所的に動かなくなってしまう。接近しているセンタリング面29c(平面29dも同様)がブレードエッジと垂直に配置されるならば(例、赤い面は、ブレードとすぐ隣になるだろう)、ケーブルが局所的に断面の動きを回避して、2つのブレード3cによる転送断面に至ることもある。こうしたケースでは、ダブルカットが生じることもあるが、これはさけられるべきである。この効果は、太いケーブルよりも微細なケーブルと共に現れる。但し、硬いケーブルも図6に示されたセンタリング面の配置により導かれる。2つのV字型のセンタリング顎4cの閉口運動は、互いに連結される。2つのセンタリング顎の連結のトレーニングを介して対照的に影響されると(表面29cは、表面29dとは別の放射面にある)、センタリング顎は、軸状の方向で−それらがケーブルを取り囲むとすぐに−ケーブルからお互いにそれ自体をサポートし、そのケーブルがセンタリング用の品質を改善する。
【0071】
本発明は、記された図面や図面の説明により制限されず、代わりに保護の範囲は、専ら特許請求の範囲や参照が独立して付加的に保護されるポイントから生まれる。
【図面の簡単な説明】
【0072】
【図1a】本発明に従い3つの絶縁剥離ブレードとセンタリング顎および図式でのみ示される付加的な締め付け装置からなる絶縁剥離ヘッドを示している。
【図1b】本発明に従い2つの絶縁剥離ブレードと2つのセンタリング顎および図1aと同じ締め付け装置からなる絶縁剥離ヘッドの変種を示している。
【図1c】本発明に従い3つの斜めの駆動軸を持つ絶縁剥離ヘッドの変種を示している。
【図2a】図1bに従い絶縁剥離ヘッドの平面図を介した中央部分を示している。
【図2b】図2aの設定を介してA−Aに従う部分を示している。
【図3a】開いた状態で図1aに従い絶縁剥離ヘッドの前面を示している。
【図3b】図1bに従い絶縁剥離ヘッドの前面を示している。
【図3c】閉じた状態で図3aの前面を示している(切開した絶縁剥離ブレード)。
【図4】図1aに従い設定の分解図を示している。
【図5】図1bに従い設定の分解図を示している。
【図6】V字型の改良されたセンタリング顎を示している。
【図7】V字型の改良されたセンタリング顎を示している。
【符号の説明】
【0073】
1 主軸線は、絶縁剥離ブレード、任意でセンタリング顎や駆動軸がそれぞれの軌道で回転する軸である。同時に、ケーブルがこの軸に沿って挿入されるため、縦軸は主軸線と重なる。2 ケーブル、絶縁導体、光ファイバ等、3 絶縁剥離ブレード、4a,4b,4c センタリング顎または固定顎、5 操作スパイラル、6 駆動軸、6+ 主軸線1と鋭角に傾いている回転対称表面または平面、7 平面、8 カムまたは操作レバー、9a,9b 操作円錐、10 同軸の中央の操作軸、11 ケーブル接触センサー、12 台形の溝、13 ブレード顎、14 取り付けウェッジ、15 取り付け装置、16 スプリング圧、17 操作スパイラル、18 コンピュータ制御または電子または電気機械制御、19 絶縁剥離ヘッドハウジング、20 主軸、21 絶縁剥離ヘッド、22 歯車、23 固定部、24 軸受けブッシュ、25 外縁、26 対角線の凹所、27 ネジ、28 円錐の皿頭のある穴、29a,29b,29c,29d センタリングエッジまたは表面、30 棒またはチューブ、31 環状の溝、32 Oリング、33 端部のエッジ、34 固定ネジ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
主軸線(1)に沿って配置できる導体、特に多層の絶縁(同軸ケーブル)、光ファイバ、絶縁ワイヤ(2)等を有する導体用の回転式絶縁剥離ヘッドであって、絶縁剥離ブレード(3)と、絶縁剥離ブレード(3)のすぐ近くに少なくとも1つのセンタリング/固定顎(4)とを有し、その両方が、互いに独立して開閉方向(図3bの双頭の矢印にしたがう)に少なくとも所定の距離にわたって、前記主軸線に対して接近および離間するように動くことによって、絶縁剥離ブレード(3)およびセンタリング/固定顎(4)の両方が主軸線(1)の方向に移動可能であり、絶縁剥離ブレード(3)はモータ動力によって主軸線(1)(回転軸に相当する)を軸に回転可能であり、絶縁剥離ブレード(3)の切削深度は電気機械的または電子的に調節可能であり、
各絶縁剥離ブレード(3)と、各絶縁剥離ブレード(3)と連係動作する各センタリング/固定顎(4)とは、電気機械的にまたはモータによって、1つの駆動シャフト(6)を用いて前記開閉方向に駆動可能であり、各駆動軸は主軸線(1)に対して平行または鋭角を形成し、絶縁剥離ブレード(3)の少なくとも駆動軸(6)が、絶縁剥離ブレード(3)と共に主軸線(1)を軸に回転するようモータ駆動される、回転式絶縁剥離ヘッド。
【請求項2】
絶縁剥離ブレード(3)の駆動軸(6)とセンタリング顎または固定顎(4)の駆動軸(6)が主軸線(1)に関し回転する請求項1に記載の絶縁剥離ヘッド。
【請求項3】
数なくとも2つの絶縁剥離ブレード(3)と少なくとも2つのセンタリング顎または固定顎(4)が供給される請求項1または2に記載の絶縁剥離ヘッド。
【請求項4】
センタリング顎または固定顎(4)が互いに向き合う絶縁剥離ブレード(3)と調整されるないしそれぞれの絶縁剥離ブレード(3)またはそれぞれのセンタリング顎または固定顎(4)がそれぞれ向き合う絶縁剥離ブレード(3)またはそれぞれ向き合うセンタリング顎または固定顎(4)と調整される上記請求項のいずれか一つに記載の絶縁剥離ヘッド。
【請求項5】
多数の絶縁剥離ブレード(3)と多数のセンタリング顎または固定顎(4)が等しくなる上記請求項のいずれか一つに記載の絶縁剥離ヘッド。
【請求項6】
多数の絶縁剥離ブレード(3)と多数のセンタリング顎または固定顎(4)が異なる上記請求項のいずれか一つに記載の絶縁剥離ヘッド。
【請求項7】
絶縁剥離ブレード(3)ないしセンタリング顎または固定顎(4)が線的なガイドに誘導され、それぞれのケースでそれと調整された駆動軸により直接または関節的に動く上記請求項のいずれか一つに記載の絶縁剥離ヘッド。
【請求項8】
駆動軸(6)が主軸線(1)と並行となる場合、絶縁剥離ブレード(3)とセンタリング顎または固定顎(4)が平面で(7)動く−特に旋回する−また駆動軸(6)が主軸線(1)と鋭角をなす場合、主軸線(1)に関して回転対称に表面(6+)で動く−特に旋回する−上記請求項のいずれか一つに記載の絶縁剥離ヘッド。
【請求項9】
平面(7)がほぼ主軸線(1)と垂直となる上記請求項のいずれか一つに記載の装置。
【請求項10】
駆動軸(6)がモータ、特に電気、空気圧または油圧で作動する上記請求項のいずれか一つに記載の絶縁剥離ヘッド。
【請求項11】
モータ式作動が電子で規制または制御できる請求項10に記載の絶縁剥離ヘッド。
【請求項12】
絶縁剥離ブレード(3)とセンタリング顎または固定顎(4)の関連した駆動軸(6)が主軸線(1)に関して回転対称にないしそれ自体の駆動軸に関して互いに同軸に配置される上記請求項のいずれか一つに記載の絶縁剥離ヘッド。
【請求項13】
駆動軸(6)が、前記ブレードまたは前記センタリング/固定顎から離れた端部にて、操作レバー(8)によって、特に操作円錐(9)または操作スパイラル5a等であるカムにかみ合い、前記カムは、主軸線(1)に沿って主軸20a,20bに取り付けられ、制御された状態で縦方向に移動可能であり、かつ、前記カムは主軸線(1)と同軸上の中央操作軸(10)にかみ合うことが好ましい上記請求項のいずれか一つに記載の絶縁剥離ヘッド。
【請求項14】
絶縁剥離ブレード(3)用の操作円錐(9a)と、前記センタリング/固定顎(4)用の操作円錐(9b)とが、操作軸(10)に沿って並んで配置され、操作円錐(9a,9b)は、回転部品の形態であることが好ましい請求項13に記載の絶縁剥離ヘッド。
【請求項15】
操作軸(10)がへこんでいて、主軸線(1)と同軸で主軸線(1)に沿って置換できる中央のケーブルセンサー(11)を持ち、最初に絶縁が剥されるケーブル(2)用に長さを調節し、次に絶縁剥離工程のバネ止めを形成する上記請求項のいずれか一つに記載の絶縁剥離ヘッド。
【請求項16】
絶縁剥離ブレード(3)がブレード顎(13)に保たれる上記請求項のいずれか一つに記載の絶縁剥離ヘッド/方法。
【請求項17】
対角線の絶縁剥離ブレード(3)が締め付け用くさび(14)により固定されて離れることもある台形の溝(12)をブレード顎(13)が持つ請求項16に記載の絶縁剥離ヘッド。
【請求項18】
絶縁剥離ブレードが駆動ツール(3a)、つまりブレード顎(13)に誘導されるこのツール(3a)のために少なくとも一つの駆動要素となる上記請求項のいずれか一つに記載の絶縁剥離ヘッド。
【請求項19】
少なくともセンタリング顎または固定顎(4)が完全にまたは部分的に少なくともケーブル(2)との接面または光ファイバ(2)で粗化される上記請求項のいずれか一つに記載の絶縁剥離ヘッド。
【請求項20】
絶縁剥離ブレード(3)またはブレード顎(13)またはセンタリング顎または固定顎(4)と駆動軸(6)間の接続が溶接、はんだ付け、ネジ留め、接着接合、コーキングまたは加圧からなる上記請求項のいずれか一つに記載の絶縁剥離ヘッド。
【請求項21】
その他の無回転締め付け装置(15)がセンサー(11)と向かいにある絶縁剥離ブレード(3)の側面に供給され、絶縁剥離ブレード(3)を持つ駆動軸(6)とセンタリング顎または固定顎(4)を持つ駆動軸(6)が絶縁またはスラグを取り除くために主軸線(1)に沿って締め付け装置(15)と関連して置換できる上記請求項のいずれか一つに記載の絶縁剥離ヘッドからなる絶縁剥離装置。
【請求項22】
2つの操作円錐(9)が互いに関連して置換でき、操作円錐(9b)がバネまたはブレーキにより操作円錐(9a)から駆動できる上記請求項のいずれか一つに記載の絶縁剥離ヘッド。
【請求項23】
両方の操作円錐(9)が特にモータにより互いに独立して操作軸(10)の軸状の置換または操作軸(10)の内部にある少なくとも一つの操作棒または操作スパイラル(17)により作動する上記請求項のいずれか一つに記載の絶縁剥離ヘッド。
【請求項24】
絶縁剥離ブレード(3)またはブレード顎(13)ないしセンタリング顎または固定顎(4)が開いた方向にバネ仕掛けとなっている上記請求項のいずれか一つに記載の絶縁剥離ヘッド。
【請求項25】
番目の平面(7a)で特に主軸線に向かいそこから離れて旋回する、または主軸線(1)と鋭角をなす駆動軸(6)の場合、主軸線(1)に関して回転対称にある面(6+)で可動するセンタリング顎(4)が絶縁剥離ブレード(3)のすぐ近くに配置される、特に上記請求項のいずれか一つに記載された最初の面(7)で(ケーブル)主軸線(1)へ向かって旋回する絶縁剥離ブレード(3)からなる絶縁剥離ヘッド。
【請求項26】
少なくとも2つの駆動軸(6)が互いに同軸上で配置される、少なくとも3つの絶縁剥離ブレード(3)とそれぞれ一つの駆動軸、できれば中空軸(6)により旋回する少なくとも3つのセンタリング顎または固定顎(4)からなる絶縁剥離ヘッド。
【請求項27】
上記請求項のいずれか一つに記載の絶縁剥離ヘッドからなりそして予めパラメータが入力できる多層絶縁剥離(同軸ケーブル)用の異なる深さと長さのパラメータを保存できるコンピュータ制御(18)からもなる絶縁剥離装置。
【請求項28】
駆動軸(6)が絶縁剥離ヘッドハウジング(19)で遮断される上記請求項のいずれか一つに記載の絶縁剥離ヘッド。
【請求項29】
センタリング顎または固定顎(4)がハウジングから−できれば絶縁剥離ブレードと締め付け装置(15)間で−離れた絶縁剥離ブレード(3)の側面に配置される上記請求項のいずれか一つに記載の絶縁剥離ヘッドからなる絶縁剥離装置。
【請求項30】
ブレード(3)と関連した主軸線(1)に沿ってケーブル(2)等を置換して、このように送り速度または長さを調節しあるいは絶縁を取り除くために、主軸線(1)と並行に絶縁剥離ブレード(3)と関連して締め付け装置(15)が置換できる上記請求項のいずれか一つに記載の絶縁剥離ヘッドからなる絶縁剥離装置。
【請求項31】
ケーブル(2)等と関連して送り速度または長さを調節しあるいは絶縁を取り除くために、締め付け装置(15)と関連して主軸線(1)に沿って主軸(20)と絶縁剥離ヘッドが置換できる上記請求項のいずれか一つに記載の絶縁剥離ヘッドからなる絶縁剥離装置。
【請求項32】
操作状態で少なくとも絶縁剥離ブレード(3)が主軸線(1)に関して回転する回転式絶縁剥離装置において、主軸線(1)や上記ブレードまたは顎の回転軸に関して側面で回転する絶縁剥離ブレード(3)ないしセンタリング顎または固定顎(4)の使用。
【請求項33】
側面で回転できる両方の絶縁剥離ブレード(3)と側面で回転できるセンタリング顎または固定顎(4)が提供される請求項32に記載の使用に関し、専ら操作状態で主軸線(1)に関して回転する絶縁剥離ブレード(3)。
【請求項34】
センタリング顎(4)が提供されて、センタリング顎(4)が絶縁剥離ブレードの作動軸に枢着部を持つバネ仕掛けのレバーとなる絶縁が剥されるケーブルの主軸線(1)へ向かって回転しそこから離れて弧に沿っても回転するブレード顎と絶縁剥離ブレード(3)からなる、特に上記請求項のいずれか一つに記載の絶縁剥離ヘッド。
【請求項35】
少なくともブレード顎と絶縁剥離ブレード(3)が主軸線(1)について回転できる請求項34に記載の絶縁剥離ヘッド。
【請求項36】
絶縁剥離ブレード(3a)が外縁(25)と共にブレード顎(13a)の対角線の凹所(26)へ挿入され、円錐頭部を持つ単独のネジ(7)と入力円錐を持つ穴部(28)が固定のために供給され、入力円錐が穴部(28)の軸と関連してまたはネジ(27)の軸と関連してわずかに補正されるので、ネジ(27)がきつく締められると絶縁剥離ブレード(3a)が外縁(25)と共に凹所(26)へ押される、絶縁剥離ヘッド上のブレード顎(13a)にある、特に上記請求項のいずれか一つに記載の葉状の絶縁剥離ブレード(3a)用のブレードの固定手段。
【請求項37】
固定部(23)が絶縁剥離ヘッドハウジングの置かれるOリング(32)に挿入される環状の溝(31)を持ち、絶縁剥離ヘッドハウジングが固定ネジ(34)により固定部(23)に付加的に固定される、特に上記請求項のいずれか一つに記載の絶縁剥離ヘッドの固定部(23)にあるチューブ状の絶縁剥離ヘッドハウジング(19)のハウジングを固定する手段。
【請求項38】
センタリング顎(4c)がV字型となる2つの回転式センタリング顎(4c)からなる、特に上記請求項のいずれか1つに記載の絶縁剥離ヘッド。
【請求項39】
センタリング顎(4c)が2つのセンタリング面(29c、29d)からなり、それらが互いに直角をなし、ケーブルを放射状に支える請求項38に記載の絶縁剥離ヘッド;但しできれば−両方のセンタリング面(29c、29d)がケーブル(2)に関して異なる放射状の面にあるほうが好ましい。
【請求項40】
センタリング顎(4c)は、練習を重ねて連結されるので−センタリング顎(4c)が閉じている場合−センタリング顎(4c)のそれぞれのセンタリング面(29)は、他のセンタリング顎(4c)の各センタリング面と向き合うことになり、センタリング面(29c)の一つは、できれば並行に配置され、さらに割り当てられた剥離ブレードの刃先(3c)のすぐ傍に配置されることが好ましい請求項38から39項までのいずれか一つに記載の絶縁剥離ヘッド。
【請求項41】
センタリング面(29)が−特にスライドコーティングにより−削減された摩擦面を装備する上記請求項のいずれか一つに記載の絶縁剥離ヘッド。
【請求項42】
上記請求項のいずれか一つに記載の絶縁剥離ヘッドにおいて、
駆動軸(6)が、前記ブレードまたは前記センタリング/固定顎から離れた端部にて、操作レバー(8)によって、特に操作円錐(9)または操作スパイラル5a等であるカムにかみ合い、前記カムは、主軸線(1)に沿って主軸20a,20bに取り付けられ、制御された状態で縦方向に移動可能であり、かつ、前記カムは主軸線(1)と同軸上の中央操作軸(10)にかみ合うことが好ましく、
絶縁剥離ブレード(3)用の操作円錐(9a)と、前記センタリング/固定顎(4)用の操作円錐(9b)とが、操作軸(10)に沿って並んで配置され、操作円錐(9a,9b)は、回転部品の形態であることが好ましい、絶縁剥離ヘッド。
【請求項43】
主軸線(1)に沿って配置できる導体、特に多層の絶縁(同軸ケーブル)、光ファイバ、絶縁ワイヤ(2)等を有する導体用の回転式絶縁剥離ヘッドであって、絶縁剥離ブレード(3)と、絶縁剥離ブレード(3)のすぐ近くに少なくとも1つのセンタリング/固定顎(4)とを有し、その両方が、互いに独立して開閉方向(図3bの双頭の矢印にしたがう)に少なくとも所定の距離にわたって、前記主軸線に対して接近および離間するように動くことによって、絶縁剥離ブレード(3)およびセンタリング/固定顎(4)の両方が主軸線(1)の方向に移動可能であり、絶縁剥離ブレード(3)はモータ動力によって主軸線(1)(回転軸に相当する)を軸に回転可能であり、絶縁剥離ブレード(3)の切削深度は電気機械的または電子的に調節可能であり、
各絶縁剥離ブレード(3)と、各絶縁剥離ブレード(3)と連係動作する各センタリング/固定顎(4)とは、電気機械的にまたはモータによって、1つの駆動シャフト(6)を用いて前記開閉方向に駆動可能であり、各駆動軸は主軸線(1)に対して平行または鋭角を形成し、絶縁剥離ブレード(3)の少なくとも駆動軸(6)が、絶縁剥離ブレード(3)と共に主軸線(1)を軸に回転するようモータ駆動される、回転式絶縁剥離ヘッドにおいて、
駆動軸(6)が、前記ブレードまたは前記センタリング/固定顎から離れた端部にて、操作レバー(8)によって、特に操作円錐(9)または操作スパイラル5a等であるカムにかみ合い、前記カムは、主軸線(1)に沿って主軸20a,20bに取り付けられ、制御された状態で縦方向に移動可能であり、かつ、前記カムは主軸線(1)と同軸上の中央操作軸(10)にかみ合うことが好ましく、
絶縁剥離ブレード(3)用の操作円錐(9a)と、前記センタリング/固定顎(4)用の操作円錐(9b)とが、操作軸(10)に沿って並んで配置され、操作円錐(9a,9b)は、回転部品の形態であることが好ましい
ことを特徴とする、絶縁剥離ヘッド。

【図1a】
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【図1b】
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【図1c】
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【図2a】
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【図2b】
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【図3a】
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【図3b】
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【図3c】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公表番号】特表2008−537458(P2008−537458A)
【公表日】平成20年9月11日(2008.9.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−502509(P2008−502509)
【出願日】平成18年3月27日(2006.3.27)
【国際出願番号】PCT/IB2006/000683
【国際公開番号】WO2006/100590
【国際公開日】平成18年9月28日(2006.9.28)
【出願人】(599122503)シュロニガー ホールディング アーゲー (11)
【Fターム(参考)】