説明

創外固定器

【課題】事前の組立てが簡易であり、安定して確実に固定することが可能であり、矯正ピンの追加も容易な創外固定器を提供する。
【解決手段】任意数の矯正ピン14と、矯正ピン14の基部をそれぞれ挟持可能なピンクランプ7と、ピンクランプ7が摺動可能で、かつ固定可能な少なくとも4つのシャフト5a、5b、6a、6bとを有し、シャフト5a、5b、6a、6bが並行に維持されたまま、相互の位置関係を変位可能とし、かつ、固定可能とする機構を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、脊椎動物または人体の整形外科分野において、骨折修復または変形の生じた骨の矯正を行うために使用する創外固定器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、脊椎動物または人体の整形外科分野において、骨折修復または変形の生じた骨の矯正を行うために、主に2種類の創外固定器が使用されていた。一方の創外固定器はフルリング型と呼ばれ、例えば、特表2001−523985号公報に記載されている。
【0003】
フルリング型の創外固定器について、図面を参照して、説明する。図4は、従来の創外固定器を示す破断斜視図である。
【0004】
骨(1)の周辺に、複数枚のリング(23)を配置した後、複数本のロッド(25、26)およびロックナット(27)により、リング(23)を並行となるように固定する。その後、1つのリング(23)につき2本の矯正ピン(14)を、それぞれ2つのピンクランプ(28)と、骨(1)の孔に通してから、ナット(29)で固定する。
【0005】
従って、骨折した箇所を、高精度に合わせることができ、かつ、高い剛性を維持して、保持することができる。
【0006】
しかし、フルリング型は、矯正ピンの位置が制限されるという問題と、組立てが面倒であるという問題とがあった。さらに、骨折修復および骨矯正手術の後、日数が経過してからは、リングを追加することが困難であるという問題もあった。
【0007】
また、他方の創外固定器は、例えば特開2002−306502号公報に記載されているが。棒状部材の両端にピンクランプを備える。しかし、このような構造では、ねじれに弱いという問題があった。
【0008】
そのため、例えば、特開2005−137586号公報に記載されたように、両者を同時に採用した構造としたり、特開2005−65763号公報および特開2005−65762号公報に記載されたような大腿骨骨頭用や、特開2004−275762号公報に記載されたような橈骨用や、特開2004−167062号公報に記載されたような指の骨用や、特開2002−345837号公報に記載されたような膝関節用があった。
【0009】
しかし、特殊な構造であり、特定の患部のみに好適であるため、他に転用しにくく、種類と数を揃えなくてはならないという問題や、組立てに時間がかかるという問題は解消されなかった。
【0010】
【特許文献1】特表2001−523985号公報
【0011】
【特許文献2】特開2002−306502号公報
【0012】
【特許文献3】特開2005−137586号公報
【0013】
【特許文献4】特開2005−65763号公報
【0014】
【特許文献5】特開2005−65762号公報
【0015】
【特許文献6】特開2004−275762号公報
【0016】
【特許文献7】特開2004−167062号公報
【0017】
【特許文献8】特開2002−345837号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0018】
本発明は、事前の組立てが簡易であり、安定して確実に固定することが可能であり、矯正ピンの追加も容易な創外固定器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0019】
本発明の創外固定器は、任意数の矯正ピンと、該矯正ピンの基部をそれぞれ挟持可能なピンクランプと、該ピンクランプが摺動可能で、かつ、固定可能な少なくとも3つのシャフトとを有し、前記シャフトが並行に維持されたまま、相互の位置関係を変位可能とし、かつ、固定可能とする機構を有する。
【0020】
より具体的には、任意数の矯正ピンと、該矯正ピンの基部をそれぞれ挟持可能なピンクランプと、該ピンクランプが摺動可能で、かつ、固定可能な第1のセンターシャフト、第2のセンターシャフト、第1のサイドシャフトおよび第2のサイドシャフトを有し、第1のセンターシャフト、第2のセンターシャフト、第1のサイドシャフトおよび第2のサイドシャフトが並行に維持されたまま、相互の位置関係を変位可能とし、かつ、固定可能とする機構を有する。
【0021】
さらに、前記ピンクランプに対して回動可能、かつ、固定可能であり、第1のサイドシャフト、第2のサイドシャフト、第1のセンターシャフトおよび第2のセンターシャフトのいずれかにおける任意の部分を挟んで固定することが可能な複数のシャフトクランプを有することが望ましい。
【0022】
さらに、第1のセンターシャフトおよび第2のセンターシャフトを固定可能なパネルと、第1のサイドシャフトおよび第2のサイドシャフトをパネルから隔てた状態でパネルに固定可能な第1の回動アーム、第2の回動アーム、第3の回動アームおよび第4の回動アームを有することが望ましい。
【0023】
さらに具体的には、任意数の矯正ピンと、該矯正ピンの基部をそれぞれ挟持可能な複数のピンクランプと、一端に雌ねじ部を備え、他端に雄ねじ部が延び出る第1のセンターシャフトおよび第2のセンターシャフトと、両端に雌ねじ部を備える第1のサイドシャフトおよび第2のサイドシャフトと、前記ピンクランプに対して回動可能、かつ、固定可能であり、第1のサイドシャフト、第2のサイドシャフト、第1のセンターシャフトおよび第2のセンターシャフトのいずれかにおける任意の部分を挟んで固定することが可能な複数のシャフトクランプと、それぞれ2つの透孔が開いた第1の回動アーム、第2の回動アーム、第3の回動アームおよび第4の回動アームと、2つの透孔が開いた第1の平坦部および2つの透孔が開いた第2の平坦部を対向して備えるパネルと、6つのボルトと、2つのナットとからなり、
第1のセンターシャフトの雄ねじ部を、第1の回動アームの一方の透孔に通して、パネルの第1の平坦部の一方の透孔に通してからナットで固定し、第2のセンターシャフトの雄ねじ部を、第2の回動アームの一方の透孔に通して、パネルの第1の平坦部の他方の透孔に通してからナットで固定し、パネルの第2の平坦部の一方の透孔に通したボルトを、第3の回動アームの一方の透孔に通してから第1のセンターシャフトの雌ねじ部に固定し、パネルの第2の平坦部の他方の透孔に通したボルトを、第4の回動アームの一方の透孔に通してから第2のセンターシャフトの雌ねじ部に固定し、第1の回動アームの他方の透孔に通したボルトを、第1のサイドシャフトの一方の雌ねじ部に固定し、第2の回動アームの他方の透孔に通したボルトを、第2のサイドシャフトの一方の雌ねじ部に固定し、第3の回動アームの他方の透孔に通したボルトを、第1のサイドシャフトの他方の雌ねじ部に固定し、第4の回動アームの他方の透孔に通したボルトを、第2のサイドシャフトの他方の雌ねじ部に固定することにより組み立てられる。
【0024】
さらに、パネルの第1の平坦部および第2の平坦部に、第1のセンターシャフトと第2のセンターシャフトとの間隔を選択可能とするように、3つ以上の透孔が開けられたことが好ましい。
【0025】
さらに、パネルの第1の平坦部および第2の平坦部に開けられた透孔の間隔が、回動アームの透孔の間隔と比較して小さくするか、大きくする。
【0026】
本発明の創外固定器セットの一態様は、前記のいずれかの創外固定器を2つ使用し、一方の創外固定器の第1のセンターシャフトおよび第2のセンターシャフトの雄ねじ部を、他方の創外固定器の第1のセンターシャフトおよび第2のセンターシャフトの雌ねじ部に固定することにより、相互に固定される。
【0027】
本発明の創外固定器セットの異なる態様は、前記のいずれかの創外固定器を2つ以上使用し、隣接する一方の創外固定器の第1のセンターシャフトの雄ねじ部および第2のセンターシャフトの雄ねじ部を、隣接する他方の創外固定器の第1のセンターシャフトの雌ねじ部および第2のセンターシャフトの雌ねじ部に、それぞれ固定することにより、相互に固定される。
【発明の効果】
【0028】
本発明の創外固定器により、構成の簡略化に伴い、骨折修復あるいは骨矯正手術の前に、創外固定器の事前組立ての短時間化が図れ、安定かつ確実な骨への矯正ピンの挿入と容易に後日の矯正ピン追加が行えて、脊椎動物あるいは人体への負担軽減が可能という効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0029】
本発明の創外固定器は、任意数の矯正ピンと、矯正ピンの基部をそれぞれ挟持可能なピンクランプと、ピンクランプが摺動可能で、かつ固定可能な少なくとも3つのシャフトとを有し、シャフトが並行に維持されたまま、相互の位置関係を変位可能とし、かつ、固定可能とする機構を有する。
【0030】
このような構成とすることにより、自由な角度および間隔で、骨に矯正ピンを適用することができるため、骨折修復あるいは骨矯正手術の前に、創外固定器の事前組立ての短時間化を図ることができる。
【0031】
本発明の一実施例について、図面を参照して説明する。
【0032】
図1は、本発明の創外固定器の一実施例を示す斜視図である。
【0033】
図示した例では6本の矯正ピン(14)と、矯正ピン(14)の基部をそれぞれ挟持可能な6個のピンクランプ(7)と、一端に雌ねじ部を備え、他端に雄ねじ部が延び出る第1のセンターシャフト(5a)および第2のセンターシャフト(5b)と、両端に雌ねじ部を備える第1のサイドシャフト(6a)および第2のサイドシャフト(6b)と、ピンクランプ(7)に対して回動可能かつ、固定可能であり、第1のサイドシャフト(6a)、第2のサイドシャフト(6b)、第1のセンターシャフト(5a)および第2のセンターシャフト(5b)のいずれかにおける任意の部分を挟んで固定することが可能な4個のシャフトクランプ(8)、2個のシャフトクランプ(11)と、それぞれに2つの両端に透孔が開いた第1の回動アーム(4a)、第2の回動アーム(4b)、第3の回動アーム(4c)および第4の回動アーム(4d)と、2つの透孔が開いた第1の平坦部(2a)、2つの透孔が開いた第2の平坦部(2b)、および第1の平坦部と第2の平坦部とを対向させて一体に連結する構造を備えたナローパネル(2)と、4つのボルト(16)と、2つのボルト(15)と、2つのナット(17)とからなる。第1のサイドシャフト(6a)、第2のサイドシャフト(6b)、第1のセンターシャフト(5a)および第2のセンターシャフト(5b)には、図示したように、組立てにおいて工具が使用可能となる平坦面を形成する。
【0034】
部品のそれぞれは、創外固定器に使用される周知技術の材質のいずれかから選択すればよい。大きさについても、特に限定されない。
【0035】
以下に、組み立てる手順を示して、説明する。
【0036】
予め、シャフトクランプ(8)を、第1のサイドシャフト(6a)、第2のサイドシャフト(6b)、第1のセンターシャフト(5a)および第2のセンターシャフト(5b)のいずれかにおける任意の部分に通して固定する。シャフトクランプ(8)には、雄ねじ部が出ていて、この雄ねじ部にピンクランプ(7)を通して、クランプナット(10)で締めることにより、矯正ピン(14)が固定されるとともに、シャフトクランプ(8)が固定される構造である。また、シャフトクランプ(11)は、分離可能な2つの部分からなり、雌ねじ部が開けられていて、ピンクランプ(7)を通したクランプボルト(13)をこの雌ねじ部に締めることにより、矯正ピン(14)が固定されるとともに、シャフトクランプ(11)が固定される。従って、シャフトクランプ(11)は、後から追加することが可能である。このように、ピンクランプとシャフトクランプの構造は、周知技術のいずれかを使用すればよく、特に限定されない。
【0037】
先ず、第1のセンターシャフト(5a)の雄ねじ部を、第1の回動アーム(4a)の一方の透孔に通して、ナローパネル(2)の第1の平坦部(2a)の一方の透孔に通してからナット(17)で固定する。同様に、第2のセンターシャフト(5b)の雄ねじ部を、第2の回動アーム(4b)の一方の透孔に通して、ナローパネル(2)の第1の平坦部(2a)の他方の透孔に通してからナット(17)で固定する。
【0038】
次に、ナローパネル(2)の第2の平坦部(2b)の一方の透孔に通したボルト(15)を、第3の回動アーム(4c)の一方の透孔に通してから第1のセンターシャフト(5a)の雌ねじ部に固定する。同様に、ナローパネル(2)の第2の平坦部(2b)の他方の透孔に通したボルト(15)を、第4の回動アーム(4d)の一方の透孔に通してから第2のセンターシャフト(5b)の雌ねじ部に固定する。
【0039】
次に、第1の回動アーム(4a)の他方の透孔に通したボルト(16)を、第1のサイドシャフト(6a)の一方の雌ねじ部に固定する。同様に、第2の回動アーム(4b)の他方の透孔に通したボルト(16)を、第2のサイドシャフト(6b)の一方の雌ねじ部に固定する。同様に、第3の回動アーム(4c)の他方の透孔に通したボルト(16)を、第1のサイドシャフト(6a)の他方の雌ねじ部に固定する。同様に、第4の回動アーム(4d)の他方の透孔に通したボルト(16)を、第2のサイドシャフト(6b)の他方の雌ねじ部に固定する。
【0040】
シャフトクランプ(8)およびピンクランプ(11)をスライドさせることにより、矯正ピン(14)が衝突しないで、所定の間隔を開けてすれ違うように配置して、クランプボルト(13)またはクランプナット(10)を使用して、ピンクランプ(7)および矯正ピン(14)を固定する。
【0041】
以上のように構成することにより、第1のサイドシャフト(6a)および第2のサイドシャフト(6b)は、任意の間隔となるように固定することが可能となる。
【0042】
さらに、矯正ピン(14)の配置は、任意な位置と角度を選択することができるため、骨折修復あるいは骨矯正を行う骨(1)の任意で適切な位置へ挿入することが可能となる。
【0043】
図2は、本発明の創外固定器の異なる実施例を示す斜視図である。
【0044】
図1に示した実施例と異なる点は、ナローパネル(2)に代えて、ワイドパネル(3)を採用した。
【0045】
従って、骨(1)に垂直な断面において、図1に示した実施例では、ナローパネル(2)の位置が頂点となる略三角形に4本のシャフトが配置されるのに対して、図2に示した実施例では、ワイドパネル(3)の位置が辺となる略三角形に4本のシャフトが配置される。このような配置とすることにより、図1に示した実施例では、全体の剛性を高くすることができるという特徴があり、図2に示した実施例では、広い角度から矯正ピンを骨に向けることができるという特徴がある。従って、ナローパネルおよびワイドパネルのいずれかを、患部の位置や状態に応じて選択することにより、より適切な対応が容易となるという効果を得られる。
【0046】
図3は、本発明の創外固定器セットの一実施例を示す斜視図である。
【0047】
図示した創外固定器セットは、図1に示した2つの創外固定器を使用する。接続については、第1の創外固定器の第1のセンターシャフト(5a)および第2のセンターシャフト(5b)からセンターボルトを外し、第2の創外固定器の第1のセンターシャフト(5a)および第2のセンターシャフト(5b)からセンターナットを外し、第1の創外固定器の第1のセンターシャフト(5a)および第2のセンターシャフト(5b)の雄ねじ部を、第2の創外固定器の第1のセンターシャフト(5a)および第2のセンターシャフト(5b)の雌ねじ部にねじ入れることにより、相互に固定される。さらに、複数の創外固定器を使用して一列に接続することが可能である。
【0048】
骨の細い部分では。第1のサイドシャフト(6a)と第2のサイドシャフト(6b)の間隔を狭めて、骨の太い部分では、第1のサイドシャフト(6a)と第2のサイドシャフト(6b)の間隔を広げることができ、骨の太さに対応した骨折修復あるいは骨矯正が可能となる。
【0049】
また、用意した創外固定器が対象となる骨の長さよりも短い場合や、骨折修復または骨矯正において湾曲せざるを得ない場合においても、本発明の創外固定器セットを適用することができる。
【0050】
さらに、このような接続は、初回の骨折修復あるいは骨矯正手術後であり、後日においても可能であり、前述のピンクランプの追加とともに、矯正ピンを増やすことが容易である。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1】本発明の創外固定器の一実施例を示す斜視図である。
【図2】本発明の創外固定器の異なる実施例を示す斜視図である。
【図3】本発明の創外固定器セットの一実施例を示す斜視図である。
【図4】従来例の創外固定器を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0052】
1 骨
2 ナローパネル
3 ワイドパネル
4a 第1の回動アーム
4b 第2の回動アーム
4c 第3の回動アーム
4d 第4の回動アーム
5a 第1のセンターシャフト
5b 第2のセンターシャフト
6a 第1のサイドシャフト
6b 第2のサイドシャフト
7 ピンクランプ
8 シャフトクランプ
10 クランプナット
11 シャフトクランプ
13 クランプボルト
14 矯正ピン
15、16 ボルト
17 ナット
23 リング
25、26 ロッド
27 ロックナット
28 ピンクランプ
29 ナット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
任意数の矯正ピンと、該矯正ピンの基部をそれぞれ挟持可能なピンクランプと、該ピンクランプが摺動可能で、かつ、固定可能な少なくとも3つのシャフトとを有し、前記シャフトが並行に維持されたまま、相互の位置関係を変位可能とし、かつ、固定可能とする機構を有することを特徴とする創外固定器。
【請求項2】
任意数の矯正ピンと、該矯正ピンの基部をそれぞれ挟持可能なピンクランプと、該ピンクランプが摺動可能で、かつ、固定可能な第1のセンターシャフト、第2のセンターシャフト、第1のサイドシャフトおよび第2のサイドシャフトを有し、第1のセンターシャフト、第2のセンターシャフト、第1のサイドシャフトおよび第2のサイドシャフトが並行に維持されたまま、相互の位置関係を変位可能とし、かつ、固定可能とする機構を有することを特徴とする創外固定器。
【請求項3】
前記ピンクランプに対して回動可能、かつ、固定可能であり、第1のサイドシャフト、第2のサイドシャフト、第1のセンターシャフトおよび第2のセンターシャフトのいずれかにおける任意の部分を挟んで固定することが可能な複数のシャフトクランプを有することを特徴とする請求項2に記載の創外固定器。
【請求項4】
第1のセンターシャフトおよび第2のセンターシャフトを固定可能なパネルと、第1のサイドシャフトおよび第2のサイドシャフトをパネルから隔てた状態でパネルに固定可能な第1の回動アーム、第2の回動アーム、第3の回動アームおよび第4の回動アームを有することを特徴とする請求項3に記載の創外固定器。
【請求項5】
任意数の矯正ピンと、該矯正ピンの基部をそれぞれ挟持可能な複数のピンクランプと、一端に雌ねじ部を備え、他端に雄ねじ部が延び出る第1のセンターシャフトおよび第2のセンターシャフトと、両端に雌ねじ部を備える第1のサイドシャフトおよび第2のサイドシャフトと、前記ピンクランプに対して回動可能、かつ、固定可能であり、第1のサイドシャフト、第2のサイドシャフト、第1のセンターシャフトおよび第2のセンターシャフトのいずれかにおける任意の部分を挟んで固定することが可能な複数のシャフトクランプと、それぞれ2つの透孔が開いた第1の回動アーム、第2の回動アーム、第3の回動アームおよび第4の回動アームと、2つの透孔が開いた第1の平坦部および2つの透孔が開いた第2の平坦部を対向して備えるパネルと、6つのボルトと、2つのナットとからなり、
第1のセンターシャフトの雄ねじ部を、第1の回動アームの一方の透孔に通して、パネルの第1の平坦部の一方の透孔に通してからナットで固定し、第2のセンターシャフトの雄ねじ部を、第2の回動アームの一方の透孔に通して、パネルの第1の平坦部の他方の透孔に通してからナットで固定し、パネルの第2の平坦部の一方の透孔に通したボルトを、第3の回動アームの一方の透孔に通してから第1のセンターシャフトの雌ねじ部に固定し、パネルの第2の平坦部の他方の透孔に通したボルトを、第4の回動アームの一方の透孔に通してから第2のセンターシャフトの雌ねじ部に固定し、第1の回動アームの他方の透孔に通したボルトを、第1のサイドシャフトの一方の雌ねじ部に固定し、第2の回動アームの他方の透孔に通したボルトを、第2のサイドシャフトの一方の雌ねじ部に固定し、第3の回動アームの他方の透孔に通したボルトを、第1のサイドシャフトの他方の雌ねじ部に固定し、第4の回動アームの他方の透孔に通したボルトを、第2のサイドシャフトの他方の雌ねじ部に固定することにより組み立てられる創外固定器。
【請求項6】
パネルの第1の平坦部および第2の平坦部に、第1のセンターシャフトと第2のセンターシャフトとの間隔を選択可能とするように、3つ以上の透孔が開けられたことを特徴とする請求項5に記載の創外固定器。
【請求項7】
パネルの第1の平坦部および第2の平坦部に開けられた透孔の間隔が、回動アームの透孔の間隔と比較して小さいことを特徴とする請求項5に記載の創外固定器。
【請求項8】
パネルの第1の平坦部および第2の平坦部に開けられた透孔の間隔が、回動アームの透孔の間隔と比較して大きいことを特徴とする請求項5に記載の創外固定器。
【請求項9】
請求項5から8のいずれかに記載の創外固定器を2つ使用し、一方の創外固定器の第1のセンターシャフトおよび第2のセンターシャフトの雄ねじ部を、他方の創外固定器の第1のセンターシャフトおよび第2のセンターシャフトの雌ねじ部に固定することにより、相互に固定されることを特徴とする創外固定器セット。
【請求項10】
請求項5から8のいずれかに記載の創外固定器を2つ以上使用し、隣接する一方の創外固定器の第1のセンターシャフトの雄ねじ部および第2のセンターシャフトの雄ねじ部を、隣接する他方の創外固定器の第1のセンターシャフトの雌ねじ部および第2のセンターシャフトの雌ねじ部に、それぞれ固定することにより、相互に固定されることを特徴とする創外固定器セット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2007−236594(P2007−236594A)
【公開日】平成19年9月20日(2007.9.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−62456(P2006−62456)
【出願日】平成18年3月8日(2006.3.8)
【出願人】(502278024)株式会社プラトンジャパン (12)
【Fターム(参考)】