説明

加湿装置

【課題】本発明は加湿装置に関するもので、加湿能力の更成る向上をすることができるものである。
【解決手段】目的を達成するために本発明は、吸気口2と排気口3を有する本体ケース内に設けられた送風手段14と加湿手段6とを備え、この加湿手段6は水を溜める水槽7と、円板状で吸い上げ式の加湿フィルター部8とフィルター枠部9で構成し、フィルター枠部9は、加湿フィルター部8の外周に設けた筒形状の外周枠部12と、加湿フィルター部8の一方面側中央に備えた円柱形状の第1の軸部16と、加湿フィルター部8の他方面側中央に備えた円柱形状の第2の軸部17と、第1の軸部16から外周枠部へ放射状に伸びた第1の桟部19と、第2の軸部17から外周枠部へ放射状に伸びた第2の桟部20とから形成し、第1の中央側桟部21と加湿フィルター部8との距離は、第1の外周側桟部22と加湿フィルター部8との距離より長いことを特徴としたものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、空気を加湿することのできる加湿装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のこの種の加湿装置の構成は、以下のようになっていた。
【0003】
すなわち、従来の物においては、吸気口と排気口を有する本体ケースと、この本体ケース内に設けられた加湿手段を備え、この加湿手段は水を溜める水槽と、この水槽内の水に下端が浸漬される円板状の加湿フィルター部と、この加湿フィルター部に前記水槽の水を汲み上げ、給水する給水部と、前記加湿フィルター部を覆うとともに、その外周部に前記給水部を固定したフィルター枠部と、このフィルター枠部の中央部の軸部を中心に回転させる回転手段とから形成され、前記吸気口から前記排気口へ空気を送風する送風手段を前記加湿手段の風路風下側に設け、前記給水部は、前記フィルター枠部の風路風上側の周縁部に位置し、水を含んだ加湿フィルターに送風手段によって送風することによって、空気を加湿する構成となっていた。
【0004】
(例えば、これに類似する先行文献は下記特許文献1に記載されている。)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2011−33303号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記従来例における課題は、加湿能力の更なる向上ということであった。
【0007】
すなわち、従来の物においては、円板状の加湿フィルターの外周部端面より、給水部から水槽の水を汲み上げ給水していた。この加湿フィルターの外周部端面に給水された水は、加湿フィルター内を通りながら加湿フィルターの下部に流れ落ち、加湿フィルター全体に水を含ませ、この水を含んだ加湿フィルターに送風手段によって送風することによって、空気を加湿するものであった。
【0008】
そこで、加湿能力を向上させる為、送風手段による風量を増加させるのだが、フィルターに保持している水量は変化していないため、風量を増加させても加湿量の増加が少ない。
【0009】
結果として、加湿フィルター内全体の水の保持量を変化させることができず、これにより、風量を上げて加湿能力を向上させることが困難であった。
【課題を解決するための手段】
【0010】
そしてこの目的を達成するために本発明は、吸気口と排気口を有する本体ケースと、この本体ケース内に設けられた送風手段と加湿手段とを備え、この加湿手段は水を溜める水槽と、この水槽内の水に下端が浸漬される円板状で吸い上げ式の加湿フィルター部と、この加湿フィルター部を固定すると共に前記水槽に回転自在に装着可能なフィルター枠部と、このフィルター枠部を回転させる回転手段とから形成し、前記送風手段によって前記本体ケース外の空気を前記吸気口から前記加湿フィルター部を介して前記排気口へ送風する構成とし、前記フィルター枠部は、前記加湿フィルター部の外周に設けた筒形状の外周枠部と、前記加湿フィルター部の一方面側中央に備えた円柱形状の第1の軸部と、前記加湿フィルター部の他方面側中央に備えた円柱形状の第2の軸部と、前記第1の軸部から前記外周枠部へ放射状に伸びた第1の桟部と、前記第2の軸部から前記外周枠部へ放射状に伸びた第2の桟部とから形成し、前記第1の桟部は、前記第1の軸部側に位置する第1の中央側桟部と、前記外周枠部側に位置する第1の外周側桟部とからなり、前記加湿フィルター部は、前記外周枠部と前記第1の外周側桟部と前記第2の桟部とにより固定されると共に、前記第1の中央側桟部と前記加湿フィルター部との距離は、前記第1の外周側桟部と前記加湿フィルター部との距離より長いことを特徴としたものであり、これにより、初期の目的を達成するものである。
【発明の効果】
【0011】
以上のように本発明は、吸気口と排気口を有する本体ケースと、この本体ケース内に設けられた送風手段と加湿手段とを備え、この加湿手段は水を溜める水槽と、この水槽内の水に下端が浸漬される円板状で吸い上げ式の加湿フィルター部と、この加湿フィルター部を固定すると共に前記水槽に回転自在に装着可能なフィルター枠部と、このフィルター枠部を回転させる回転手段とから形成し、前記送風手段によって前記本体ケース外の空気を前記吸気口から前記加湿フィルター部を介して前記排気口へ送風する構成とし、前記フィルター枠部は、前記加湿フィルター部の外周に設けた筒形状の外周枠部と、前記加湿フィルター部の一方面側中央に備えた円柱形状の第1の軸部と、前記加湿フィルター部の他方面側中央に備えた円柱形状の第2の軸部と、前記第1の軸部から前記外周枠部へ放射状に伸びた第1の桟部と、前記第2の軸部から前記外周枠部へ放射状に伸びた第2の桟部とから形成し、前記第1の桟部は、前記第1の軸部側に位置する第1の中央側桟部と、前記外周枠部側に位置する第1の外周側桟部とからなり、前記加湿フィルター部は、前記外周枠部と前記第1の外周側桟部と前記第2の桟部とにより固定されると共に、前記第1の中央側桟部と前記加湿フィルター部との距離は、前記第1の外周側桟部と前記加湿フィルター部との距離より長いことを特徴としたものであり、加湿能力を高めることができるものである。
【0012】
すなわち、円板状の加湿フィルター部の下端が、水槽内の水に水没するので、加湿フィルター部の周縁部は、回転手段によって回転することにより、水槽内で水が周縁部全体に供給される。この加湿フィルター部の周縁部に付着した水は、吸い上げ式の加湿フィルターにより中心部まで満遍なく水が行渡るようになり、加湿フィルター部全体に水を含ませることができる。ここで、この水を含んだ加湿フィルター部に風が通過することで加湿を行うものである。この際に、加湿フィルターが保持する水の量が加湿能力を決定する一因となる。
【0013】
そこで、本発明では第1の中央側桟部と加湿フィルター部との距離は、第1の外周側桟部と加湿フィルター部との距離より長いことを特徴としたものである。これにより、加湿フィルターが水を含み膨張した際に、加湿フィルター枠が加湿フィルターを圧迫することなく膨張する空間を有するので、加湿フィルターが水を保持する量が増加することができる。
【0014】
これらの結果により、加湿能力の更なる向上をさせることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の実施の形態1の加湿装置の斜視図
【図2】同実施の形態1の概略断面を示す図
【図3】同実施の形態1のフィルター枠部と水槽の斜視図
【図4】同実施の形態1のフィルター枠部の展開図
【図5】同実施の形態1の加湿フィルター枠ケース部の概略断面を示す図
【図6】同実施の形態1のケーシング部の斜視図
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本実施形態を添付図面を用いて説明する。
【0017】
(実施の形態1)
図1から図5に示すように、本実施形態の加湿装置1は、吸気口2と排気口3を有する本体ケース4と、この本体ケース4内に設けた空気清浄手段と、この空気清浄手段の下流側に加湿手段6と、送風手段14とを備えている。
【0018】
吸気口2は、本体ケース4の両側面、および本体ケース4の前面下部とに位置し、排気口3は、本体ケース4の上面に位置している。
【0019】
空気清浄手段は、縦長箱形状の空気清浄フィルター5で、濾材が蛇腹形状に折られたものであり、吸気口2の風路風下側に設けている。
【0020】
加湿手段6は、空気清浄手段である空気清浄フィルター5の風路風下側に設けている。加湿手段6は、水タンク部15と、一定量の水が溜まった水槽7と、この水槽7の水に下端が常に浸漬した円板状で吸い上げ式の加湿フィルター部8と、この加湿フィルター部8を固定すると共に水槽7に回転自在に装着可能なフィルター枠部9と、このフィルター枠部9を回転させる回転手段13とから構成している。
【0021】
水槽7は、上面が開口した略横長箱形状で、本体ケース4の下部に着脱自在に設けられている。
【0022】
水タンク部15は、水槽7の端部には装着され、その水タンク部15から水が供給され、これにより水槽7内の水位は略一定状態が保たれる様になっている。
【0023】
加湿フィルター部8は、円盤状の形状をしており、毛細管現象を利用して水を吸上げている。毛細管現象で吸い上げられた水は連結糸につたわり水を保持し、保持することで加湿フィルターが水で膨張し、ここを風が通過することで加湿を行う。
【0024】
回転手段13は、加湿フィルター枠ケース部10にあるギア部18と連結しており、回転手段13が動くことで加湿フィルター枠ケース部10が回転する。
【0025】
送風手段14は、加湿手段6の風路風下側に設けており、この送風手段14によって本体ケース4外の空気を吸気口2から加湿フィルター部8を介して排気口3へ送風するものである。
【0026】
このような構成における空気清浄および、加湿動作について説明する。水タンク部15より水槽7に常時一定の水位となるように水が供給され、加湿フィルター部8の一部が常時浸かった状態となる。加湿フィルター部8は水を吸い上げるが、ここで回転手段13によってフィルター枠部9を回転させることで、加湿フィルター部8の中央部まで水がいきわたる。つまり回転手段13によりフィルター枠部9を回転させ続けることで加湿フィルター部8は常時水を保持した状態に保たれる。
【0027】
ここで、送風手段14を動かすことにより、吸気口2から本体ケース4内に空気が吸い込まれ、この空気は本体ケース4内に備えられた空気清浄フィルター5と水を保持した状態の加湿フィルター部8とを通過し加湿清浄空気となり、排気口3から室内に排出される。
【0028】
図3に示すように、フィルター枠部9は、加湿フィルター枠ケース部10と加湿フィルター枠カバー部11とで構成されている。
【0029】
加湿フィルター枠ケース部10は、一方面側中央に備えた円柱形状の第1の軸部16と、
この第1の軸部16から筒形状の外周枠部12へ放射状に伸びた第1の桟部19とで構成される。第1の桟部19は、円柱形状の第1の軸部16側に位置する第1の中央側桟部21と、筒形状の外周枠部12側に位置する第1の外周側桟部22とからなる。つまり、第1の外周側桟部22は、第1の中央側桟部21より外方に位置するものである。
【0030】
加湿フィルター枠カバー部11は、他方面側中央に備えた円柱形状の第2の軸部17と、この第2の軸部17から筒形状の外周枠部12へ放射状に伸びた第2の桟部20とで構成されている。
【0031】
加湿フィルター部8は、加湿フィルター枠ケース部10と加湿フィルター枠カバー部11との間に位置するものである。
【0032】
本実施形態における特徴は、フィルター枠部9の構造にあり、第1の中央側桟部21と加湿フィルター部8との距離は、第1の外周側桟部22と加湿フィルター部8との距離より長い点である。これにより、加湿フィルター部8は、筒形状の外周枠部12と第1の外周側桟部22と第2の桟部20とにより固定される。
【0033】
すなわち、円板状の加湿フィルター部8の下端が、水槽7内の水に水没するので、加湿フィルター部8の周縁部は、回転手段13によって回転することにより、水槽7内で水が周縁部全体に供給される。この加湿フィルター部8の周縁部に付着した水は吸い上げ式の加湿フィルターにより中心部まで満遍なく水が行渡るようになり、加湿フィルター部8全体に水を含ませることができる。この水を含んだ加湿フィルター部8に風が通過することで加湿を行うものである。この際に、加湿フィルターが保持する水の量が加湿能力を決定する一因となる。
【0034】
そこで、本発明では第1の中央側桟部21と加湿フィルター部8との距離は、第1の外周側桟部22と加湿フィルター部8との距離より長いことを特徴としたものである。これにより、加湿フィルターが水を含み膨張した際に、加湿フィルター枠が加湿フィルターを圧迫することなく膨張する空間を有するので、加湿フィルターが水を保持する量が増加する。
【0035】
これらの結果により、加湿能力を向上させることができるものである。
【0036】
また、第1の桟部19の前記第1の中央側桟部21の長さは、第1の桟部19の第1の外周側桟部22の長さより長いものである。
【0037】
このように、第1の中央側桟部21の長さが第1の外周側桟部22の長さより長いことで、加湿フィルター枠が加湿フィルターを圧迫することなく膨張する空間が大きく取れることにより、加湿フィルターが水を保持する量が増加する。これらの結果により、加湿能力を向上させることができるものである。
【0038】
また、フィルター枠部9の第1の桟部19は、フィルター枠部9の第2の桟部20より風下側に位置する構成としたものである。
【0039】
このように、風下側に加湿フィルターを圧迫することなく膨張する空間が大きく取れることで風上側に空間をとった場合と比較して、風の抵抗を受けることなく膨張する空間が大きく取れることにより、加湿フィルターが水を保持する量が増加する。
【0040】
また、回転手段13は、フィルター枠部9に設けたギア部18と、このギア部18を介してフィルター枠部9を回転させる電動機とから形成し、ギア部18は、第1の桟部19の第1の中央側桟部21と第1の外周側桟部22との間に位置する。
【0041】
このように、ギア部18は、第1の桟部19の第1の中央側桟部21と第1の外周側桟部22との間に位置するものである。
【0042】
これにより、フィルター枠部9中心付近にギア部18が位置する場合と比較してギア部18に連結する電動機に連結しているギア部18が外側に位置することで圧損体が減少し、加湿フィルターを通過する風量の減少が最小限ですむことで加湿能力を向上させることができるものである。
【0043】
また、フィルター枠部9の軸方向から見て、第1の桟部19と第2の桟部20とは重なるものである。
【0044】
このように、第1の桟部19と第2の桟部20が重なることで重ならない場合と比較して風路の障害となる桟部の面積が小さくなり、加湿フィルターを通過する風量の減少が最小限ですむことで加湿能力を向上させることができるものである。
【0045】
スクロール形状のケーシング部23と、このケーシング部23に固定されたモータ部25と、このモータ部25によって回転する羽根部24とから形成し、ケーシング部23は、天面側に吐出口26を設け、側面側に吸込口27を備え、この吸込口27の中心は、フィルター枠部9の軸方向から見て、フィルター枠部9ギア部18の内方に位置するものである。
【0046】
このように、ケーシング部23の吸込口27中心は、フィルター枠部9の軸方向から見て、フィルター枠部9のギア部18の内方に位置する構成としたことでフィルター枠部9と間の空間における障害物が最小限になり、加湿フィルター部8を通過する風量の減少が最小限ですむことで加湿能力を向上させることができるものである。
【産業上の利用可能性】
【0047】
以上のように本発明は、吸気口2と排気口3を有する本体ケース4と、この本体ケース4内に設けられた送風手段14と加湿手段6とを備え、この加湿手段6は水を溜める水槽7と、この水槽7内の水に下端が浸漬される円板状で吸い上げ式の加湿フィルター部8と、この加湿フィルター部8を固定すると共に前記水槽7に回転自在に装着可能なフィルター枠部9と、このフィルター枠部9を回転させる回転手段13とから形成し、前記送風手段14によって前記本体ケース4外の空気を前記吸気口2から前記加湿フィルター部8を介して前記排気口3へ送風する構成とし、前記フィルター枠部9は、前記加湿フィルター部8の外周に設けた筒形状の外周枠部12と、前記加湿フィルター部8の一方面側中央に備えた円柱形状の第1の軸部16と、前記加湿フィルター部8の他方面側中央に備えた円柱形状の第2の軸部17と、前記第1の軸部16から前記外周枠部へ放射状に伸びた第1の桟部19と、前記第2の軸部17から前記外周枠部へ放射状に伸びた第2の桟部20とから形成し、前記第1の桟部19は、前記第1の軸部16側に位置する第1の中央側桟部21と、前記外周枠部側に位置する第1の外周側桟部22とからなり、前記加湿フィルター部8は、前記外周枠部12と前記第1の外周側桟部22と前記第2の桟部20とにより固定されると共に、前記第1の中央側桟部21と前記加湿フィルター部8との距離は、前記第1の外周側桟部22と前記加湿フィルター部8との距離より長いことを特徴としたものであり、加湿能力を高めることができるものである。
【0048】
すなわち、円板状の加湿フィルター部8の下端が、水槽7内の水に水没するので、加湿フィルター部8の周縁部は、回転手段13によって回転することにより、水槽7内で水が周縁部全体に供給される。この加湿フィルター部8の周縁部に付着した水は、吸い上げ式の加湿フィルター部8により中心部まで満遍なく水が行渡るようになり、加湿フィルター部8全体に水を含ませることができる。ここで、この水を含んだ加湿フィルター部8に風が通過することで加湿を行うものである。この際に、加湿フィルターが保持する水の量が加湿能力を決定する一因となる。
【0049】
そこで、本発明では第1の中央側桟部21と加湿フィルター部8との距離は、第1の外周側桟部22と加湿フィルター部8との距離より長いことを特徴としたものである。これにより、加湿フィルター部8が水を含み膨張した際に、フィルター枠部9が加湿フィルター部8を圧迫することなく膨張する空間を有するので、加湿フィルター部8が水を保持する量が増加することができる。
【0050】
これらの結果により、加湿能力の更なる向上をさせることができるものである。
【0051】
従って、家庭用や事務所用などの、加湿装置として活用が期待されるものである。
【符号の説明】
【0052】
1 加湿装置
2 吸気口
3 排気口
4 本体ケース
5 空気清浄フィルター
6 加湿手段
7 水槽
8 加湿フィルター部
9 フィルター枠部
10 加湿フィルター枠ケース部
11 加湿フィルター枠カバー部
12 外周枠部
13 回転手段
14 送風手段
15 水タンク部
16 第1の軸部
17 第2の軸部
18 ギア部
19 第1の桟部
20 第2の桟部
21 第1の中央側桟部
22 第1の外周側桟部
23 ケーシング部
24 羽根部
25 モータ部
26 吐出口
27 吸込口

【特許請求の範囲】
【請求項1】
吸気口と排気口を有する本体ケースと、この本体ケース内に設けられた送風手段と加湿手段とを備え、この加湿手段は水を溜める水槽と、この水槽内の水に下端が浸漬される円板状で吸い上げ式の加湿フィルター部と、この加湿フィルター部を固定すると共に前記水槽に回転自在に装着可能なフィルター枠部と、このフィルター枠部を回転させる回転手段とから形成し、前記送風手段によって前記本体ケース外の空気を前記吸気口から前記加湿フィルター部を介して前記排気口へ送風する構成とし、前記フィルター枠部は、前記加湿フィルター部の外周に設けた筒形状の外周枠部と、前記加湿フィルター部の一方面側中央に備えた円柱形状の第1の軸部と、前記加湿フィルター部の他方面側中央に備えた円柱形状の第2の軸部と、前記第1の軸部から前記外周枠部へ放射状に伸びた第1の桟部と、前記第2の軸部から前記外周枠部へ放射状に伸びた第2の桟部とから形成し、前記第1の桟部は、前記第1の軸部側に位置する第1の中央側桟部と、前記外周枠部側に位置する第1の外周側桟部とからなり、前記加湿フィルター部は、前記外周枠部と前記第1の外周側桟部と前記第2の桟部とにより固定されると共に、前記第1の中央側桟部と前記加湿フィルター部との距離は、前記第1の外周側桟部と前記加湿フィルター部との距離より長いことを特徴とした加湿装置。
【請求項2】
前記第1の桟部の前記第1の中央側桟部の長さは、前記第1の桟部の前記第1の外周側桟部の長さより長いことを特徴とした請求項1に記載の加湿装置。
【請求項3】
前記フィルター枠部の前記第1の桟部は、前記フィルター枠部の前記第2の桟部より風下側に位置する構成とした請求項1または2に記載の加湿装置。
【請求項4】
前記回転手段は、前記フィルター枠部に設けたギア部と、このギア部を介して前記フィルター枠部を回転させる電動機とから形成し、前記ギア部は、前記第1の桟部の前記第1の中央側桟部と前記第1の外周側桟部との間に位置する構成とした請求項1から3のいずれかに記載の加湿装置。
【請求項5】
前記フィルター枠部の軸方向から見て、前記第1の桟部と前記第2の桟部とは重なることを特徴とした請求項1から4のいずれかに記載の加湿装置。
【請求項6】
前記送風手段は、スクロール形状のケーシング部と、このケーシング部に固定されたモータ部と、このモータ部によって回転する羽根部とから形成し、前記ケーシング部は、天面側に吐出口を設け、側面側に吸込口を備え、この吸込口の中心は、前記フィルター枠部の軸方向から見て、前記フィルター枠部の前記ギア部の内方に位置する構成とした請求項1から5のいずれかに記載の加湿装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate


【公開番号】特開2013−76506(P2013−76506A)
【公開日】平成25年4月25日(2013.4.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−216359(P2011−216359)
【出願日】平成23年9月30日(2011.9.30)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】