説明

加飾部材の取付構造

【課題】加飾部材の取付構造を精緻なものとする。
【解決手段】本発明は、加飾された長尺状の本体部21と、本体部21とは熱膨張係数が相違するとともに、本体部21がはめ込まれる枠体部31と、を備える加飾部材20の取付構造である。本発明によれば、枠体部31に、本体部21と枠体部31との干渉を防ぐ逃し部40を設けることにより、本体部21と枠体31との干渉を防止することができるので、熱膨張係数の相違による各部材21,31の伸縮の差について考慮しなくても精緻な取付構造を提供することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、加飾部材の取付構造に関する。
【背景技術】
【0002】
自動車などの車両室内(車室内という)に取り付けて意匠性を高める加飾部材としては、例えば、インストルメントパネルに設けた凹状のパネル装着箇所に取り付けられる加飾パネルなどが知られている(特許文献1を参照)。
【0003】
特許文献1に記載の加飾パネルは、裏側面に設けた係合片をパネル装着箇所に設けた被係合部に係合させることにより取り付けられており、その周縁は、インストルメントパネルなどの別の部材に取り囲まれている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−62808号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記特許文献1に記載されているように、加飾部材がその周縁を取り囲まれた状態で別の部材(周縁部材という)に取り付けられる構成において、加飾部材と周縁部材との間で温度変化に対する伸縮率に差がある場合、車室の温度変化により以下のような問題が生じる。
例えば、周縁部材の伸縮率が加飾部材の伸縮率よりも大きい場合、車室の温度が上昇すると周縁部材のほうが加飾部材よりも膨張し易いので両部材間の間隔が開くことがあり、車室の温度が低下すると、周縁部材のほうが加飾部材よりも縮み易いので2つの部材が干渉しあうことがある。すなわち、常温の状態で、加飾部材を周縁部材に隙間なく精緻に取り付けていたとしても、車室の温度変化により、両部材間の間隔が開いたり、2つの部材が干渉しあうことがある。
【0006】
上記問題を解決する方法としては、加飾部材と他の部材の伸縮率の差を考慮して両部材間の間隔(隙間)を広く設定する方法が考えられるが、この方法では加飾部材の取付構造を精緻なものとすることができない上に、温度変化により、両部材間の隙間が更に拡大されることが懸念される。
【0007】
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、精緻な加飾パネルの取付構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、加飾された長尺状の本体部と、前記本体部とは熱膨張係数が相違するとともに、前記本体部がはめ込まれる枠体と、を備える加飾部材の取付構造であって、前記枠体に、前記本体部と前記枠体との干渉を防ぐ逃し部を設けたところに特徴を有する。
【0009】
本発明において、本体部と枠体とが熱膨張係数の相違する材料からなり、温度変化に対する伸縮率が相違するので、車室内の温度変化により本体部と枠体との伸縮の差が生じて、本体部と枠体とが、互いに近づく方向に変位する場合がある。
しかしながら、上記のような場合でも、本発明では、枠体に近づく方向に変位した本体部が枠体に設けた逃し部に逃されるので、本体部と枠体とが干渉することがない。従って、本発明によれば、本体部と枠体との隙間を小さくしても本体部と枠体との干渉がすることがないので、加飾部材の取付構造を精緻なものとすることができる。
【0010】
本発明は以下の構成であってもよい。
前記枠体の長手方向の一方の端部に前記逃し部を設けてもよい。
長尺状の本体部と枠体とを備える加飾部材において、車室内の温度変化により加飾部材が伸縮すると、特に長手方向においては、本体部と枠体の伸縮の差が大きくなる。そこで、上記のような構成とすると、本体部と枠体のうちの一方の部材が他方の部材に近づく方向に変位するような事態が生じた場合に、枠体の長手方向の一方の端部に設けた逃し部に一方の部材が逃されるので、長手方向における部材の干渉を有効に防ぐことができる。また、このような構成とすると、本体部の一端を枠体に設けた逃し部に差し込んでから、本体部を枠体にはめ込むと本体部を枠体に取り付ける作業が完了するので、取付作業を簡易なものとすることができる。
【0011】
上記の構成において、前記枠体の長手方向の端部のうち、前記逃し部を設けた端部とは反対側の端部において前記本体部を位置決めする位置決め部を設けてもよい。
このような構成とすると、本体部を枠体に取り付けた後に、本体部と枠体とが温度変化により伸縮したとしても、本体部が位置決めされている端部では本体部と枠体との隙間が開き難い。
【0012】
前記枠体の長手方向を、車両の進行方向と平行に配し、前記枠体の端部のうち、前記車両の後側の端部に前記逃し部を設けてもよい。このような構成とすると、枠体に設けた逃し部が乗客の目につきにくくなる。
【0013】
前記本体部の端部のうち、前記逃し部側に配される端部に車室内とは反対側に傾斜する第1の傾斜面を形成する一方で、前記枠体の端部に、前記第1の傾斜面を前記逃し部方向に案内し、かつ、車室内側から覆う案内面を形成してもよい。このような構成とすると、本体部の逃し部側に配される端部を、枠体の逃し部を設けた端部に差し込むと、本体部の第1の傾斜面は枠体の案内面により、逃し部側に案内されるので、本体部が枠体に円滑に取り付けられる。また、この構成によれば、本体部の第1の傾斜面が、枠体の案内面に車室内側から覆われるので、逃し部が車室内側から目視し難くなる。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、加飾部材の取付構造を精緻なものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】実施形態1の加飾部材が取り付けられているドアトリムの平面図
【図2】図1のA−A線における断面図
【図3】本体部を加飾基材に取り付ける手順を説明する斜視図
【図4】本体部が取り付けられた加飾部材の斜視図
【図5】本体部の変位が生じる前の加飾部材の部分断面図
【図6】温度変化により本体部が加飾基材に近づく方向に変位する様子を説明する部分断面図
【図7】温度変化により本体部が加飾基材から離れる方向に変位する様子を説明する部分断面図
【発明を実施するための形態】
【0016】
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1ないし図7によって説明する。図1、図2、および図5〜図7において車両前方側とは図示左側方向をいい、車両後方側とは図示右方向をいう。図3および図4の説明において、車両前方側とは図示左下方向をいい、車両後方側とは図示右上方向をいう。
【0017】
図1はドアトリム1の正面図である。ドアトリム1は車両ドア(図示せず)の車室内側に配置される車両用内装材である。本実施形態においてドアトリム1は、ポリプロピレンなどの合成樹脂製の材料や木質系の材料と合成樹脂材料を混合したもの等からなる3つの内装基材2,3,4により構成されており、これらの内装基材2,3,4は図1の上側から順にアッパーボード2、ミドルボード3、ロアーボード4とされる。また、ドアトリム1の車室内側には、その一部又は全部に意匠性を高めるための表皮材(図示せず)が貼着されている。
【0018】
ロアーボード4は車両前方側(図示左側)に、スピーカー(図示せず)が取付けられるスピーカ孔6を備え、車両後方側(図示右側)に地図などの小物を収納可能なドアポケット5を備える。
【0019】
ミドルボード3は、車両前方側に窓の開閉等の操作を行う操作スイッチの取付部8を備え、車両後方側にアームレスト7を備える。また、ミドルボード3はアームレスト7から図示左上方向に連なるアシストグリップ9、およびアシストグリップ9の上方に連なるドアインサイドハンドル10等を備える。
【0020】
ドアインサイドハンドル10よりも車両後方側には、長尺状の加飾部材20が車両の進行方向に対して略平行に配されている。加飾部材20は、アッパーボード2とミドルボード3との間に配されて車室内の意匠性を向上させる機能を有するとともに、アッパーボード2とミドルボード3とを連結する機能を有する。
【0021】
図2は加飾部材20の断面図であり、図3及び図4は加飾部材20の斜視図である。加飾部材20は、図2に示すように、アッパーボード2およびミドルボード3にビス11止めにより取り付けられている。加飾部材20は、木目調に加飾された長尺状の本体部21と、本体部21をはめ込み可能な枠体部31(枠体31に相当)を有する加飾基材30と、を備える。
【0022】
本体部21の車室内側に配される表側の面(図2に示す上側面)は、木目調の意匠面とされ、本体部21は、その裏側の面(図2に示す下側面)に突設された凸部22をネジ12止めすることにより加飾基材30に取り付けられている。本体部21の凸部22には、それぞれネジ12を取り付けるためのネジ取付孔23が設けられている。
【0023】
本体部21の車両前側(図示左側)の端部21Bは枠体部31の内側の端面31Bに沿って配されている。本体部21の車両後側(図示右側)の端部21A(長手方向における端部)には、本体部21の裏側面(車室内側とは反対側)の方向に傾斜する第1の傾斜面24が形成されている。この本体部21の第1の傾斜面24は、車室内側に配された枠体部31の端部31Aに覆われている(図5を参照、詳細は後述する)。
【0024】
加飾基材30は、有底状をなしており、枠体部31と、本体部21を固定する底部34とから構成される。枠体部31は、本体部21の周縁に配される枠状の枠状部32と枠状部32から連なる側壁33とを備え、底部34は側壁33に連なっている。
加飾基材30の底部34の裏側面(本体部21の意匠面とは反対側の面)には本体部21を加飾基材30に取り付けるネジ12が挿通されている。また、加飾基材30の底部34の裏側面には、アッパーボード2およびミドルボード3にビス11止めするためのビス挿通孔36が形成された取付突部35が突設されている。
【0025】
加飾基材30の底部34の内壁面には、略円形をなす凹部37が形成されており、凹部37の略中央には本体部21の裏側面に形成された凸部22が挿通される凸部挿通孔38が複数設けられている。図2の左端(車両前方側)の凸部挿通孔38A以外の凸部挿通孔38の径は、本体部21の凸部22の伸縮を考慮して、常温時の凸部22の径よりも大きく形成されている。一方、最も車両前方側に設けられた凸部挿通孔38A(一番前の凸部挿通孔38Aという)の径は、常温時の凸部22の径の大きさに概ね一致するように設定されている。すなわち本体部21は、最も車両前方側の凸部22A(一番前の凸部22Aという)を一番前の凸部挿通孔38Aに挿通することにより移動が規制されている。そして、一番前の凸部22Aのネジ取付孔23に取り付けられるネジ12にはワッシャ13が設けられており、本体部21が加飾基材30に強固に固定されるようになっている。従って、本実施形態では、一番前の凸部挿通孔38Aと、一番前の凸部22Aに取り付けられるワッシャ13とネジ12とが、本体部を位置決めする機能を有する。
【0026】
枠体部31の車両後部側の端部31Aにおいては、図3に示すように、枠状部32から連なる側壁33に、略方形状の孔40が設けられている。この略方形状の孔40は、本体部21を枠体部31にはめ込む際に本体部21の車両後部側の端部21Aが差し込まれる本体部取付孔40であるとともに、車室内の温度変化により本体部21と枠体部31との伸縮の差が生じた際に、本体部21と枠体部31との干渉を防ぐ逃し部40として機能する。
【0027】
また、枠体部31の車両後部側の端部31Aにおいては、枠状部32の車室内側とは反対側の面に、本体部取付孔40に連なる第2の傾斜面41が形成されている。枠体部31に設けた第2の傾斜面41は、本体部21の車両後側の端部21Aを、枠体部31の車両後側の端部31Aに差し込む際に、本体部21の第1の傾斜面24を本体部取付孔40側に案内する案内面としての機能を有している。枠体部31に設けた第2の傾斜面41は、本体部21の第1の傾斜面24を車室内側から覆うように配されており、車室内側からは本体部取付孔40が目視し難くなっている。
【0028】
次に、加飾部材20を構成する材料について説明する。本体部21と加飾基材30とは熱膨張係数が相違する材料からなる。本実施形態では、本体部21として、無色透明なコーティング剤等の塗布により形成されるクリア塗膜、木目調を呈する本杢層、アルミ層、およびガラス繊維入りのABS樹脂の層が、車両室内側から順に積層された構成のものを用い、加飾基材30としては、ABS樹脂から構成されるものを用いる。
【0029】
次に、本実施形態の加飾部材20の取付方法について説明する。
まず、本体部21の車両後側の端部21A(図3の右側の端部)を、図3に示す矢印のさす方向に差し込むと、本体部21の第1の傾斜面24が枠体部31に設けた第2の傾斜面41に案内され、本体部21の端部21Aは本体部取付孔40側に移動する。本体部21の端部21Aの取付が完了すると、本体部21の第1の傾斜面24は、車室内側から枠体部31の第2の傾斜面41により覆われ、第1の傾斜面24の端末は本体部取付孔40内に入る(図2を参照)。
【0030】
次に、凸部22を、凸部挿通孔38に挿通させて、本体部21を枠体部31にはめ込む(図4を参照)。ここで、まず、一番前の凸部22Aを、一番前の凸部挿通孔38Aに挿通させると、本体部21の移動が規制される。次いで、他の凸部22を、対応する凸部挿通孔38に挿通させてから、本体部21を枠体部31にはめ込む。
次に、一番前の凸部22Aのネジ取付孔23Aにワッシャ13とネジ12とを取りつけ、他のネジ取付孔23に、それぞれネジ12を取り付けることにより、本体部21が加飾基材30に取り付けられる。ここで、一番前の凸部22Aのネジ取付孔23Aにワッシャ13とネジ12とが取り付けられることにより強固に本体部21が加飾基材30に固定される。
このようにして得られた加飾部材20は、ドアトリム1のアッパーボード2とミドルボード3にビス11止めにより取り付けられる。
【0031】
次に、本実施形態の作用について説明する。
本実施形態において、本体部21と枠体部31とは熱膨張係数が相違する材料からなり、温度変化による伸縮率が相違するので、車室内の温度変化により本体部21と枠体部31との伸縮の差が生じる。
【0032】
本実施形態において、本体部21は、車両前側の端部において、加飾基材30に位置決めされているので、車両前側の端部では温度変化により本体部21と枠体部31との間に隙間が生じにくいが、本体部21の車両後側の端部においては本体部21と枠体部31との伸縮の差が大きくなる。
【0033】
本実施形態では、各部材を構成する材料として上述の材料を用いているので、枠体部31のほうが本体部21よりも収縮、膨張しやすい。従って、車室内の温度が低下した場合、図6に示すように、本体部21の車両後側の端部21Aが、枠体部31の端部31A方向(点線に示す位置から実線に示す位置の方向)に変位する。しかしながら本実施形態では、本体部21の車両後側の端部21Aは、本体部取付孔40(逃し部40)内で枠体部31の側壁33方向に逃がされるので、本体部21と枠体部31とは干渉しない。
【0034】
一方、車室内の温度が上昇すると、図7に示すように、本体部21の車両後側の端部21Aが、枠体部31の端部31Aから離れる方向(点線に示す位置から実線に示す位置の方向)に変位するが、本体部21の第1の傾斜面24を覆うように枠体部31の第2の傾斜面41が配されているので、本体部21と枠体部31との間に、車室内側から目視できるような隙間は生じない。
【0035】
次に本実施形態の効果について説明する。
本実施形態によれば、枠体部31に逃し部40が設けられているから、車室内の温度変化により変位した本体部21は逃し部40に逃される。従って、本実施形態によれば、本体部21と枠体部31との間の隙間を小さく設定した場合であっても、本体部21と枠体部31とが干渉することがないので、本体部21を枠体部31に精緻に取り付けることができる。その結果、本実施形態によれば、加飾部材20の取付構造を精緻なものとすることができる。
【0036】
ところで、本実施形態の加飾部材20のように長尺状をなすものでは、長手方向の端部において本体部21と枠体部31との伸縮の差が大きくなるため、本体部21と枠体部31との干渉が懸念される。しかしながら本実施形態によれば、本体部21と枠体部31のうちの一方の部材が他方の部材に近づく方向に変位した場合に、枠体部31の長手方向の一方の端部に設けた逃し部40に一方の部材が逃されるので、長手方向における干渉を有効に防ぐことができる。
【0037】
また、本実施形態によれば、枠体部31の車両後方の端部に逃し部40を兼ねて本体部取付孔40を設けたから、本体部21の一端を枠体部31に設けた本体部取付孔40に差し込んだ後に、本体部21を枠体部31にはめ込むことにより取付作業が完了するので、取付作業を簡易なものとすることができる。
【0038】
特に、本実施形態では、枠体部31に形成された第2の傾斜面41により、本体部21の第1の傾斜面24が案内されるので、本体部21の一端を枠体部31に設けた本体部取付孔40に差し込む作業を円滑に行うことができ、より取付作業を簡易なものとすることができる。
【0039】
また、本実施形態によれば、加飾基材30の第2の傾斜面41が本体部21の第1の傾斜面24の上を覆うように配されているので、車室内側から本体部取付孔40(逃し部40)が、目視しにくい。
【0040】
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、枠体の車両後方側の端部に逃し部を設けたが、車両前方側の端部などに設けてもよい。
【0041】
(2)上記実施形態では、本体部として、無色透明なコーティング剤等の塗布により形成されるクリア塗膜、木目調を呈する本杢層、アルミ層、およびガラス繊維入りのABS樹脂の層が、表側から順に積層された構成のものを用い、加飾基材としては、ABS樹脂から構成されるものを用いたものを示したが、本発明は、これに限定されない。本体部の材料と枠体部の材料とが熱膨張係数の異なる材料であれば、本発明を適用することが可能である。
【0042】
(3)上記実施形態では、車両前方側で本体部を位置決めしたものを示したが、本体部の位置決めするための位置決め部を設けなくてもよいし、枠体の長さ方向の略中央のところで本体部を位置決めしてもよい。
【0043】
(4)上記実施形態では、枠体部の長手方向を、車両の進行方向と平行に配したものを示したが、枠体の長手方向を車両の幅方向に対して平行に配したものであってもよい。
【0044】
(5)上記実施形態では、本体部の車両後側の端部に車室内とは反対側に傾斜する第1の傾斜面を形成し、かつ、枠体部の端部に、第1の傾斜面を逃し部方向に案内する第2の傾斜面を形成したものを示したが、例えば、本体部の端部をL字状に曲げて、枠体の端部に覆われるように配したものなどであってもよい。
【符号の説明】
【0045】
1…ドアトリム
20…加飾部材
21…本体部
31…枠体部(枠体)
40…本体部取付孔(逃し部)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
加飾された長尺状の本体部と、
前記本体部とは熱膨張係数が相違するとともに、前記本体部がはめ込まれる枠体と、を備える加飾部材の取付構造であって、
前記枠体に、前記本体部と前記枠体との干渉を防ぐ逃し部を設けたことを特徴とする加飾部材の取付構造。
【請求項2】
前記枠体の長手方向の一方の端部に前記逃し部を設けたことを特徴とする請求項1に記載の加飾部材の取付構造。
【請求項3】
前記枠体の長手方向の端部のうち、前記逃し部を設けた端部とは反対側の端部において前記本体部を位置決めする位置決め部を設けたことを特徴とする請求項2に記載の加飾部材の取付構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−264835(P2010−264835A)
【公開日】平成22年11月25日(2010.11.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−116806(P2009−116806)
【出願日】平成21年5月13日(2009.5.13)
【出願人】(000241500)トヨタ紡織株式会社 (2,945)
【出願人】(000251060)林テレンプ株式会社 (134)
【Fターム(参考)】