説明

動き情報処理システム、該システムに使用される端末装置、及び該端末装置の充電装置

【課題】プレーヤに種々の動作を誘導するガイド画像をプレーヤ数に関係なく視認性高く提供し、かつプレーヤの動きを簡易な端末装置で検出する。
【解決手段】複数種類の動作を誘導するガイド画像を投写スクリーン20に表示する画像表示制御部312を有する制御装置30と、ベルトを模擬し、各プレーヤが装着して各人の動作を検知する動き検知部53を有する端末装置50とを備えた動き情報処理システムで、端末装置50は動き検知部53で検出した結果を制御装置30に送信する通信処理部533を備え、制御装置30は端末装置50の通信処理部533からの検出信号を受信する通信処理部313と、受信した検出信号とガイド画像の内容とから各端末装置50を装着したプレーヤの運動状態を評価するカロリー消費量算出部322と、評価した運動状態を報知部に報知する画像表示制御部312とを備えた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数のプレーヤに複数種類の動作を時系列的に誘導するガイド画像を表示器に表示させる制御装置と、各プレーヤに対応して準備され、プレーヤの動作を検知する動き検知部を有する端末装置とを備えた動き情報処理システム、該システムに使用される端末装置、及び該端末装置の充電装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ダンスゲーム装置に、ダンスのステップ位置を誘導する画面を表示する家庭用テレビジョン受像機と、シート状のフットスイッチである第1端末装置を接続すると共に、同じくシート状のフットスイッチである第2端末装置を接続可能にしたゲームシステムが提案されている(特許文献1)。
【0003】
この装置では、1台の家庭用テレビジョン受像機に対して、2人のプレーヤまでが同時にダンスゲームを行うことができる。また、この装置では、各プレーヤの踏み動作に応じて各プレーヤのダンスゲームで消費した消費カロリーが算出され表示されるようになっている。
【特許文献1】特開2003−38696号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記ゲームシステムは、プレーヤのフットスイッチに対する入力状況から1人のプレーヤがゲームをする1Pプレイモードか2人のプレーヤがゲームをする2Pプレイモードかを自動認識し、それに応じて以降の処理が変更されるようにしている。すなわち、1Pプレイモードでは、家庭用テレビジョン受像機にステップ位置の誘導画像が1人分だけ表示され、一方、2Pプレイモードでは、家庭用テレビジョン受像機にステップ位置の誘導画面が夫々に対して、つまり個別表示領域が2分割され、各個別表示領域でステップ位置の誘導画像が表示されるようになっている。このように、プレーヤ数に応じて表示画面が分割されて小画面化されるため、1台のダンスゲーム装置でプレイ可能な人数は2人までに制限されることになる。このことは、言い換えれば、各プレーヤ毎に表示画面が設けられるということになる。また、各プレーヤは各自のステップ位置の誘導画像を注視してゲームをすることになるため、プレーヤ同士の一体感の醸成は乏しいものとなる。
【0005】
また、シート状のフットスイッチはその上でプレーヤがジャンプやステップ動作等を行うため、寿命の問題や、ゲームを行う都度、敷設しまた収納しなければならないといった煩雑さがある。
【0006】
さらに、従来のゲームシステムは、フットスイッチを実際に踏んだことに基づく入力動作のみが判定されており、例えば踏み外しの場合や手の動作に関する動きの消費カロリー等のデータは取得されていない。
【0007】
本発明は上記に鑑みてなされたもので、プレーヤに種々の動作を誘導するガイド画像をプレーヤ数に関係なく表示することで視認性の高いガイド画像を提供し、かつプレーヤの動きを簡易な端末装置で検出するようにした動き情報処理システム、該システムに使用される端末装置、及び該端末装置の充電装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1記載の発明は、複数のプレーヤに複数種類の動作を時系列的に誘導するガイド画像を表示器に表示させる画像表示制御手段を有する制御装置と、各プレーヤに対応して準備され、プレーヤの身体に装着して該プレーヤの動作を検知する動き検知部を有する端末装置とを備えた動き情報処理システムであって、前記端末装置は、前記動き検知部で検出した結果を前記制御装置に送信する端末側通信部を備え、前記制御装置は、前記各端末装置の端末側通信部からの検出信号を受信する制御側通信部と、受信した前記検出信号と前記ガイド画像の内容とから各端末装置を装着したプレーヤの運動状態を評価する運動評価手段と、評価した運動状態を報知部に報知する報知手段とを備えたことを特徴とするものである。
【0009】
この構成によれば、制御装置によってプレーヤに種々の動作を誘導するガイド画像が表示器に表示され、一方、各プレーヤは端末装置を身体に装着した状態で、ガイド画像によって示される動作指示の内容に沿うように所与の動作を行う。これによってプレーヤの動作は端末装置の動き検知部で検出され、その結果は端末側通信部を介して制御装置に送信される。各端末装置の端末側通信部からの検出信号が制御側通信部を介して制御装置側で受信されると、受信した検出信号から、運動評価手段によって各端末装置(を装着したプレーヤ)に対する動作状態の評価が行われ、その評価結果が、報知手段によって報知部に報知される。これにより、プレーヤに種々の動作を誘導するガイド画像をプレーヤ数に関係なく表示することで視認性の高いガイド画像が提供し得る。端末装置は例えば腰に巻くベルトを模擬したもの(模擬ベルト)であっても良いが、その他、あるいはそれに加えて、両腕、または両脚に装着する態様であってもよい。
【0010】
請求項2記載の発明は、請求項1に記載の動き情報処理システムにおいて、前記制御装置は、表示される前記ガイド画像に同期した楽曲を出力する音声出力部を備えることを特徴とする。この構成によれば、ガイド画像の他に楽曲が出力されるので、音楽に合わせてよりリズミカルな運動のガイドが行われる。
【0011】
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の動き情報処理システムにおいて、前記端末装置は、各々に付された固有情報を前記端末側通信部を介して前記制御装置へ送信し、前記制御装置は、前記各端末装置を装着したプレーヤの運動状態を前記固有情報と関連付けて評価を行うことを特徴とする。この構成によれば、端末装置に付された固有情報が自動的に制御装置に転送されるので、端末装置を装着したプレーヤの運動状態を端末装置毎に識別可能に報知することが可能となる。端末装置の外部適所に固有情報、例えば文字や数字、記号、図形等を表記しておけば、プレーヤも自己が装着する端末装置の固有情報が認識できるので、これによりプレーヤは報知手段により報知される端末装置毎の運動状態の評価を自己の評価と結びつけて知ることが可能となる。
【0012】
請求項4記載の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の動き情報処理システムにおいて、前記運動評価手段は、前記検出信号の有無と前記ガイド画像が誘導した動作の種類とから各端末装置を装着したプレーヤの仮想的な運動量を算定するものであることを特徴とする。この構成によれば、誘導したガイド画像の動作の種類に対して消費するカロリー値とか動作した回数とかの運動量を予め設定しておけば、対応する動作の有無、すなわち検出信号の有無によって運動量を得ることができ、かかる処理がガイド画像の時系列的な誘導表示毎に行われて運動量が蓄積されることによって総運動量、例えば総消費カロリー量を求めることが可能となる。なお、評価には、後述するガイド画像と動作とのタイミングの一致度に対する評価も含めてもよい。
【0013】
請求項5記載の発明は、請求項4記載の動き情報処理システムにおいて、前記運動評価手段は、前記仮想的な運動量としてカロリー消費量を求めるものであることを特徴とする。この構成によれば、ガイド画像の時系列的な誘導に追随した際のカロリー消費量が求められる。
【0014】
請求項6記載の発明は、請求項1〜5のいずれかに記載の動き情報処理システムにおいて、前記表示制御手段は、前記表示器の画面に各端末装置に関する内容を表示する個別表示領域を各端末装置毎に個別に生成し、各個別表示領域に、プレーヤの動作状態の評価に関する情報を表示することを特徴とする。この構成によれば、表示器の画面に各端末装置に関する内容を表示する個別表示領域が各端末装置毎に個別に生成され、しかも各個別表示領域に、対応する端末装置へのプレーヤの動作状態の評価に関する情報の表示が行われる。このように、表示器の画面上の個別表示領域に、各プレーヤの動作状態の評価に関する情報が個々に表示されるので、各プレーヤは自分の個別表示領域のみに着目すれば動作状態の評価に関する情報が視認容易に得られる。
【0015】
請求項7記載の発明は、請求項1〜6のいずれかに記載の動き情報処理システムにおいて、前記制御装置は、各端末装置毎の評価された運動状態の結果をプリンタに出力するプリント出力手段を備えることを特徴とする。この構成によれば、表示器への表示の他、自己の運動状態の結果についての評価がプリントアウトされるので、事後的な確認も容易可能となる。
【0016】
請求項8記載の発明は、請求項1記載の端末装置であって、プレーヤの腰に巻くベルトを模擬した構造を有し、前記動き検知部が前記ベルトに設けられていることを特徴とする動き情報処理システムに使用される端末装置である。この構成によれば、プレーヤは模擬ベルトを腰部に装着するだけで済むので、レッスンに対する準備が簡易となる。
【0017】
請求項9記載の発明は、請求項8に記載の動き情報処理システムに使用される端末装置において、充電可能な電池を電源として内装していることを特徴とする。この構成によれば、電池の残容量がなくなる度に電池交換をする必要がなく、不使用時に充電動作を行わせればよい。なお、電池も、端末装置内に収納蓋などを介して内装する構成であれば、寿命や不良化した電池の交換作業も容易、可能となる。
【0018】
請求項10記載の発明は、請求項9に記載の動き情報処理システムに使用される端末装置において、前記ベルトの基端側に連結され、前記ベルトの先端部を挿脱可能としたバックル部を備え、前記バックル部に前記電池への充電用コネクタを形成してなることを特徴とする。この構成によれば、不使用時、典型的には収納中の端末装置に対して充電用コネクタを介して充電動作が可能となる。しかも、バックル部の凹形状を利用しているので、充電用として複雑な別構造を付加する必要がなく、装置の大型化、複雑化を回避しつつ充電対応が可能な端末装置を実現できる。
【0019】
請求項11記載の発明は、請求項8に記載の動き情報処理システムに使用される端末装置において、前記動き検知部は、前記ベルトに着脱可能に取り付けられるものであることを特徴とする。この構成によれば、長期使用等によって模擬ベルトが損傷などした場合には、動き検知部を取り外せば、ベルト部分のみの交換で済み、ラニングコストが安価となる。
【0020】
請求項12記載の発明は、請求項11に記載の動き情報処理システムに使用される端末装置において、前記動き検知部は、その外周形状がプレーヤの腰部周囲の一部に沿うような湾曲状に形成されてなることを特徴とする。この構成によれば、湾曲状をした動き検知部の外周形状が、該端末装置を装着したプレーヤの腰部に略全面的に当接(フィット)するので、プレーヤの動きをより的確に感知することができ、一方、それ自体のみの揺れや振れが規制されるので、ノイズの発生が抑制される。
【0021】
請求項13記載の発明は、請求項8に記載の動き情報処理システムに使用される端末装置において、前記動き検知部は、加速度の変化を感知するセンサであることを特徴とする。この構成によれば、プレーヤが歩行したり、走行したり、またジャンプ等種々の運動により加速度が変化すると、この変化分が検知される。センサの構造、センサの個数や向き(検出軸方向)等を工夫することで、運動の種類毎の識別検知が可能となる。
【0022】
請求項14記載の発明は、請求項10記載の動き情報処理システムに使用される端末装置の前記バックル部に係合する充電用の電極部を複数有してなることを特徴とする動き情報処理システムに使用される端末装置の充電装置である。この構成によれば、例えば収納中等の各端末装置のバックル部の充電用コネクタに、充電用の電極部を差し込めば充電動作が行われるので、充電可能な電池を内装する端末装置に対する充電作業が容易となる。
【0023】
請求項15記載の発明は、請求項14に記載の動き情報処理システムに使用される端末装置の充電装置において、床面に設置可能な基部と該基部から立設された脚部とを備え、前記充電用の電極部は前記脚部の上部に配設され、前記脚部は、床面までの距離が前記端末装置の全長より長いことを特徴とする。この構成によれば、各端末装置を充電装置に垂下させた状態で効率的に収納でき、同時に、すなわち収納中に充電動作が可能となる。
【発明の効果】
【0024】
請求項1記載の発明によれば、プレーヤに種々の動作を誘導するガイド画像をプレーヤ数に関係なく、視認性の高いガイド画像を表示する動き情報処理システムを供し得る。また、身体装着式の簡易な端末装置で身体の動作を検出することができる。
【0025】
請求項2記載の発明によれば、ガイド画像の他に楽曲を出力するので、プレーヤに音楽に合わせてよりリズミカルな運動のガイドを提供し得る。
【0026】
請求項3記載の発明によれば、端末装置に付された固有情報を自動的に制御装置に転送させるので、端末装置を装着したプレーヤの運動状態を端末装置毎に識別可能に報知することが可能となる。
【0027】
請求項4記載の発明によれば、誘導したガイド画像の動作の種類に対して消費するカロリー値とか動作した回数とかの運動量を予め設定しておけば、対応する動作の有無、すなわち検出信号の有無によって運動量を得ることができ、さらに、かかる処理がガイド画像の時系列的な誘導表示毎に行われて運動量を蓄積させることによって、総運動量、例えば総消費カロリー量を求めることができる。
【0028】
請求項5記載の発明によれば、ガイド画像の時系列的な誘導に追随した際のカロリー消費量を、運度量の評価内容として求めることができる。
【0029】
請求項6記載の発明によれば、表示器の画面に各端末装置に関する内容を表示する個別表示領域を各端末装置毎に個別に生成し、各個別表示領域に、対応する端末装置へのプレーヤの動作状態の評価に関する情報の表示を行うので、各プレーヤは自分の個別表示領域のみに着目すれば動作状態の評価に関する情報が視認容易に得られる。
【0030】
請求項7記載の発明によれば、表示器への表示の他、自己の運動状態の結果についての評価をプリントアウトするので、事後的な確認も容易可能となる。
【0031】
請求項8記載の発明によれば、プレーヤは模擬ベルトを腰部に装着するだけで済むので、レッスンに対する準備、すなわち端末装置の装着作業が容易となる。
【0032】
請求項9記載の発明によれば、電池の残容量がなくなる度に電池交換をする必要がなく、不使用時に充電動作を行わせればよい。
【0033】
請求項10記載の発明によれば、不使用時、典型的には収納中の端末装置に対して充電用コネクタを介して充電動作を行わせることが可能となる。
【0034】
請求項11記載の発明によれば、長期使用等によって模擬ベルトが損傷などした場合でも、動き検知部を取り外してベルト部分のみの交換で済み、ラニングコストを安価にできる。
【0035】
請求項12記載の発明によれば、湾曲状をした動き検知部の外周形状を、該端末装置を装着したプレーヤの腰部に略全面的に当接(フィット)させ得るので、プレーヤの動きをより的確に感知することができ、一方、それ自体のみの揺れや振れを規制してノイズの発生を抑制できる。
【0036】
請求項13記載の発明によれば、歩行、走行、またジャンプ等種々の運動を検知することが可能となる。
【0037】
請求項14記載の発明によれば、例えば収納中等の各端末装置のバックル部の充電用コネクタに、充電用の電極部を差し込んで充電動作を行わせるようにしたので、充電可能な電池を内装する端末装置に対する充電作業を容易とすることができる。
【0038】
請求項15記載の発明によれば、各端末装置を充電装置に垂下させた状態で効率的に収納でき、同時に、すなわち収納中に充電動作を行わせることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0039】
図1は、本発明に係る動き情報処理システムが適用される一態様を示すトレーニングジムの上方から見た概略斜視図である。なお、この態様では、ある館内の一室をトレーニングルーム(室)としている。
【0040】
図1において、略四角形のトレーニング室1にはレッスンを受けるプレーヤのための所要枚数、例えば24枚のマット10が所要の間隔を置いて床面上に敷設されている。プレーヤはこのマット10上でトレーニングを行う。マット10は、好ましくは樹脂製のシート体を積層して所要の厚みに形成され、形状は例えば略正方形をなしている。マット10の表面には、中央に基準領域部が、その前後左右にそれぞれ中央から各方向を示す矢印マークが表記された各踏み領域部が設けられている。なお、本実施形態においては、このマット10の矢印マークはダミーであり、後述する投写スクリーン20に表示されるガイド画像に合わせてこの矢印マークを踏んでもプレーヤの評価には関与しない。
【0041】
トレーニング室1には前方に所定サイズ、例えば100インチ程度の表示器としての投写スクリーン20が後方に向けて立設されており、後方上部(天井部)には、この投写スクリーン20の画面に画像を投射するための例えば液晶型のプロジェクタ21が備えられている。プレーヤは、投写スクリーン20に表示されるトレーニングを時系列的に誘導するためのガイド画像(図9参照)を見ながら、該ガイドの指示内容に沿うようにマット10上で動作を行う。トレーニング室1の前方の左右上部には音声出力用のスピーカ22が配置されている。
【0042】
プロジェクタ21は、公知のものが採用可能であり、例えば白色光源と、白色光を赤青緑の各色光に分光する例えば光学フィルタと、光学フィルタの下流であって各色の光路上に配置され、各色の画像信号が供給される液晶パネルと、各液晶パネルを透過した各色画像光を合波するダイクロイックミラー及び投写用の光学レンズ系等から構成されている。
【0043】
また、本実施形態では、トレーニング室1の適所、例えば左側には本システムを可動させるための制御装置30が配置されている。なお、制御装置30は、必ずしもトレーニング室1内に配備しなくともよい。制御装置30の近くには、少なくとも1台、ここでは2台の送受信機40が配置されている。送受信機40はプレーヤの腰に巻いて装着される通常のベルトを模擬した端末装置50からの電波信号を受信するものである。バッテリーステーション60は、ここではトレーニング室1内の適所、好ましくは出入り口の近傍に配置され、端末装置の収納を兼ねた充電装置である。また、バッテリーステーション60は、端末装置50の各々が垂下された状態で保管されているので、トレーニングへの参加を考えたプレーヤが自分で参加できる余裕があるか否かを一目で確認することができる。すなわち、バッテリーステーション60に垂下したベルトがあれば、参加可能であると直ちに判断できる。
【0044】
送受信機40は、端末装置50の個数にも依存するが、通常の受信機能のみでもよいし、あるいは受信した信号がいずれの端末装置50からの信号かを確実に識別するために、各端末装置50毎に送信のコード化方法を異ならせたり、送信のためのキャリア周波数を互いに異ならせることで対応可能であり、また、双方向通信を行う態様では、送受信機40からの順次の送信要求に応答して各端末装置50が送信動作を行うようにすれば混信はほとんどなくなる。あるいは、別方法として、異なるキャリア周波数を準備するのではなく、同一周波数帯でデータに個別の識別情報を付加したデータを連続的に送信する一方、送受信機40ではすべての情報を受信し、その中から予め設定した有効な識別情報を持ったデータのみを有効と判断して、抽出するという方法も採用可能である。本実施形態では、2台の送受信機40を設け、通信方式を端末装置50の半分づつ異なるものに振り分けるようにして、混信防止を一層図っている。
【0045】
図2は 端末装置の外観図であり、図3は、バッテリーステーションの外観図である。端末装置50は、所要幅を有し、プレーヤの腰に所要圧で巻くに好適な長さを有する伸縮性の弾性材からなるベルト部51と、ベルト部51の基端側と連結され、ベルト部51の先端を差し込んで係止するバックル部52とから構成されている。バックル部52内には動き検知部53が内装されている。動き検知部53は、例えばプレーヤが腰に装着した状態で垂直方向の加速度が検知可能に向けて配置された1軸成分を検出可能な圧電素子等から構成される加速度センサで構成され、加速度が発生すると、加速度に応じた軸方向成分のレベル電圧を出力するものである。なお、動き検知部53は垂直、前後、左右のうち、少なくとも垂直軸の加速度を検知可能であれば、さらに1軸、2軸を付加して、その成分を検出可能な加速度センサを採用してもよい。また、動き検知部53は通常の歩数計のような、筐体内に金属製の質量体と、この質量体を例えば上下方向へ自在に動かせる移動路とを有し、プレーヤの動作に起因して重力加速度が変化し、質量体が慣性力の変化を受けて移動路に沿って位置変化するとき、この変化を移動路の上端側に形成された検出電極に接触させて通電させることで、動きを検出する態様としてもよい。なお、バックル部52のベルト先端の差し込み口には、後述するように充電用コネクタが設けられている。
【0046】
動き検出部53は、内部にセンサ部分を可動させ、検出結果を電気データに変換し、更に所要の処理を施し、最終的に電波信号に変換して送受信機40に送信する機能部(図6参照)を有するとともに、これらを可動させるための電力供給を行う充放電可能な電池を内蔵している。また、バックル部52の表面適所には、複数個のLED等の発光素子54が配設されている。これらの発光素子54は、内蔵の電池の電圧レベルに応じて点灯個数、あるいは点灯する発光素子が切り替わるようになされており、これによって内蔵の電池の残容量をプレーヤが視認可能にしている。
【0047】
図3に示すように、バッテリーステーション60は、基部61と、基部に立設された脚部62と、脚部62の上端に水平方向を長尺にして取り付けられた係合部63とを備える。係合部63は長手方向に所要数、ここでは24個のコネクタ接続部64を備える。コネクタ接続部64は、ベルト部51の先端との係止が開放された状態のバックル部52の充電用コネクタと接続させるものである。コネクタ接続部64に接続された端末装置50は下方に垂下されている。図3の左端のコネクタ接続部64には、端末装置50が係合されていない状態を示しており、図に見えるように、コネクタ接続部64は、ベルト部51の先端側の差し込み形状と同様、ここでは、3本のくさび状突片が設けられている。そして、例えば中央のくさび状突片に正負極の各電極が形成された構成とされ、各電極を経て端末装置の電池に電気的に接続される。
【0048】
バッテリーステーション60の適所には、図略の商用電源からの電力を変換し、コネクタ接続部64を介して端末装置50の内部電池を充電する充電制御回路が内装されている。充電制御回路としては、公知のAC―DCコンバータ式の充電制御回路が採用されている。この充電制御回路は、端末装置50が接続されてコネクタ接続部64の正負電極間の電圧が低下したことが検出されると、自動的に充電動作を開始するものとしてもよく、あるいはマニュアルで充電開始を指示する態様でもよい。端末装置50からのレッスンエントリーは、プレーヤがバッテリーステーション60から端末装置50を取り外す動作、乃至はその後に装着する際における動作を利用して、動き検出部53で検出信号を生成し、制御装置30側に送信することで行う態様でもよいが、プレーヤが端末装置50を腰に装着した(ベルト部51の先端がバックル部52内に差し込まれた)ことを、別途の検出部で検出して固有情報と共に所定のエントリー信号を制御装置30側に送信するような態様とするのが好ましい。あるいは、単純に端末装置50に別途のエントリーボタンを設け、これを押すことで固有情報と共に所定のエントリー信号を制御装置30側に送信する態様でもよい。
【0049】
なお、端末装置50がバッテリーステーション60に係止された状態においては、端末装置50の下端が床に接触しないように、係合部63の高さ、すなわち脚部62の長さが少なくともベルト全長よりも長くなるように設計されている。このように、バッテリーステーション60は充電装置としての機能に加え、端末装置50の収納ラックとしての機能も有する。
【0050】
さらに、バッテリーステーション60は、長尺状の係合部63に対して端末装置50が垂下されているので、端末装置50の残数が判り易く、トレーニングへの参加を考えたプレーヤが自分が参加できる余裕があるか否かを一目で確認することができる。すなわち、バッテリーステーション60に垂下したベルトがあれば、参加可能であると直ちに判断できる。
【0051】
図4は、他の端末装置を示す分解斜視図であり、図5は、他の端末装置の充電態様を示す図である。図4に示すように、端末装置500は、図2に示す端末装置50と同様、通常のベルトを模擬した形状を有する。端末装置500は、所要幅及び所要長さを有するベルト本体501、ベルト本体501の表面の先端部に所要長を有して貼付等して取り付けられた面ファスナー502、ベルト本体501の裏面に貼付等して取り付けられたベルトパッド503、ベルトパッド503の裏面に貼付等して取り付けられた所要長を有する面ファスナー504を有する。面ファスナー502はプレーヤの腰に巻いた時に適宜の位置で面ファスナー504と当接させることで、ベルト本体501の腰への装着をフィットさせるものである。
【0052】
ベルト本体501の基端には幅方向に亘って筒体505が取り付けられ、更にこの筒体505に略四角形のリング部材506の一辺が挿通されている。リング部材506の対向する側の一辺には他の筒体507が挿通され、これによりバックル部が形成されている。また、ベルト本体501の基端側表面には所要数、ここでは6個の留め具508が植設されている。
【0053】
動き検知部510は、ベルト本体501と略同一幅を有し、裏面側に所要の曲率で湾曲した筐体を有し、人間の腰にフィットするようになっており、これにより装着中に不必要な動き(揺れや振れ等)が規制されて、ノイズの発生を抑制している。動き検知部510の裏面側には留め具508に嵌め込まれて半固定化される被留め具(図4では見えていない)が設けられている。留め具508と被留め具とは凸凹の関係にあり、両者が圧入されることで半固定化され、ベルト側の損傷による交換やセンサ側のメンテナンス等の際に、ある程度の強い力で取り外し可能とされている。ナンバーステッカー520は端末装置500の固有情報、ここでは通し番号を視認可能にして動き検知部510の表面に貼付され、さらに、その上面に、少なくともナンバーステッカー520の領域を除いて所要のデザインが施された樹脂製のカバー体521が貼付されている。
【0054】
動き検知部510の機能は、図2に示す端末装置50の動き検知部53と同様である。動き検知部510の内部の電池への充電構造は、図5に示すように、動き検知部510の筐体の適所に差し込み口511が設けられ、この差し込み口511に充電制御回路からの充電電流の出力側のプラグ640が挿入されることで充電制御回路と内蔵の電池とが充電可能に接続される。差し込み口511及びプラグ640の通電のための形状は周知の構造が採用されている。例えば、プラグ640の先端部は絶縁材を介して同軸の電極ピンを有し、一方、差し込み口511の内部は前記各電極ピンを奥行き方向の異なる位置で接触する各電極を周設したものが採用可能である。また、プラグ640の先端側の適所には、複数の発光素子が視認可能に設けられており、充電中と受電完了とを識別可能に点灯するようにされている。例えば、充電電流の一部を利用して一方(例えば赤色)の発光素子を点灯させ、充電完了で充電動作が終了すると、電源の一部を利用して他方の(例えば緑色)の発光素素子を点灯させればよい。また、充電動作時には、動き検知部510をベルト本体501から取り外して充電することができるので、図3のようなバッテリーステーションを更に小型化でき、省スペース化が図れる。
【0055】
図6は、制御装置の全体構成図である。CPU31は、本システムの動作を統括的に制御するもので、所定のプログラム及び必要な画像情報や処理に必要な各種のデータが予め記憶されたROM32や、処理データを一時的に格納するRAM33と、バスを介して接続されている。ROM32には、画像データとして、図9に示すようなトレーニング画面を構成する要素である進行に応じて切り替わり表示される各ガイド画像(例えば、デモンストレーション画像も含む)、トレーニング中のガイド画像としての基準マーク、シーケンスマーク(ガイド画像)、画面内の一部に各端末装置50(を装着したプレーヤ)の個人データ欄としての固有情報が表示される個別表示領域、各個別表示領域に対応する端末装置50の固有情報、特別演出のための画像要素等の画像情報が記憶されている。また、ROM32には、複数曲の演奏用の楽曲情報が記憶されており、各楽曲情報には楽曲の進行に対応させてガイド画像及びそのタイミング情報等の関連付け情報が記憶されている。これにより各ガイド画像と対応する楽曲との出力が同期して行われるようにしている。さらに、ROM32には、ガイド画像に対するプレーヤの動作のタイミング(応答性)を評価するプログラム、プレーヤの動きから求められる運動量、例えばカロリー消費量の算出のためのプログラムが記憶されている。なお、ROM32に記憶する情報として、楽曲に代えて、またはそれに加えて音声やアナウンス等を含めて、楽曲と同様に出力させてもよい。
【0056】
描画処理プロセッサ34は、CPU31が発行する描画命令に基づいて、ROM32から必要な画像データを読み出してRAM33の表示エリアに対して描画処理を行い、所定の高速周期(例えば1/60秒)でプロジェクタ21に繰り返し出力している。本実施形態では、ガイド画像として、プレーヤが足でマット10上の前後左右の領域を踏む(踏む順番及びステップ間隔により歩行、走行、ジャンプに相当する模擬的な動作が実現される)位置の時系列的な指示を内容とするものである。
【0057】
図9に示すように、ガイド画像GGは、投写スクリーン20の主要域、ここではほぼ中央部分を個別表示領域として表示されるもので、投写スクリーン20の上方に前後左右をそれぞれ示す静止した基準マークRMと、各基準マークRMの表示位置の上下方向に対応して表示され、かつ投写スクリーン20の下方から所定のスクロール速度で上昇するように表示されるシーケンスマークSMとからなり、踏み動作のタイミングを予告、誘導するようにしたものである。各プレーヤは、シーケンスマークSMが基準マークRMと重なるタイミングで、対応するマット10の位置を踏む。投写スクリーン20の左右側には、ここでは24人分の個別表示領域PAが準備されている。各個別表示領域PAは、固有情報を示す画像(ここでは、01〜24までの各数字)と枠画像とから構成されている。投写スクリーン20の左右下部には、スタートからの経過時間(time)と残り時間(rest time)とが表示されている。
【0058】
音声処理プロセッサ35は、ROM32から読み出された楽曲のADPCMデータをRAM33のワークエリアに転送し、このワークエリアに記憶されたADPCMデータを音源として、このデータを例えば44.1KHzの周波数のクロックで読み出す。なお、音声処理プロセッサ35は、ワークエリアから読み出したADPCMデータに対し、ピッチの変換、ノイズの付加、エンベロープの設定、レベルの設定、リバーブの付加等の処理を施して、楽曲をスピーカ22から音声出力させる。
【0059】
なお、楽曲及びガイド画像のデータは外部メモリから図略のドライバを介して取り込んでもよく、この場合の外部メモリとしては、例えばDVD、CD−ROM、ハードディスク、光ディスク、フレキシブルディスク、半導体メモリ等が採用可能である。ドライバを介して外部メモリから画像、音声、プログラムデータを読み出す態様では、読み出したデータは、図略のデコーダを介してRAM、又は音声処理プロセッサ35に取り込まれる。また、楽曲の演奏の進行に伴い、予め演奏時間と関連付けされて作成されたガイド画像が演奏時間と同期してプロジェクタ21に出力される。
【0060】
図7は、動き検知部の機能部を示す構成図である。図7の動き検出部は図2及び図4の双方に適用される。動き検知部53は、装着したプレーヤの動作を検知するセンサ部531、センサ部531からの検出信号を波形整形すると共に、所要の閾値と比較して閾値以上の信号を検出信号として生成する動き検出処理部532と、生成された検出信号を自己の端末装置を識別する固有情報と一体化してアンテナ534から電波信号として周期的(例えば0.数秒)に送受信機40に送信する通信処理部533、及び各機能部に動作を行わせる電力を供給する電池530を有する。通信処理部533は、検出信号がプレーヤの動作の種類を識別可能に検出する態様では、検出信号として動作の種類を示すコード信号を生成するものとなる。また、通信処理部533は、検出信号がプレーヤの動作の種類を識別可能か否かに関わらず、動作の検出と同時に検出信号を制御装置30に送信する態様では、検出タイミングを示す時間情報は特に必要でない。
【0061】
蓄積部535は、必要に応じて設けられるもので、検出信号と時間情報とを対応付けて記憶するメモリである。すなわち、本実施形態では、時系列的なガイド画像は所定周期で動作を誘導するものであり、従って、例えば、動作の誘導開始から次の誘導開始までの時間(単位シーケンス時間という)の複数回分(例えば2回分とか3回分)における検出信号を、各単位シーケンス及びそれらの内での検出タイミングを示す時間情報と共に蓄積部535に蓄積しておき、所定期間毎に制御装置30側に纏めて送信する態様としてもよい。なお、電池530の電源チェックは必要に応じて行われるもので、電池530の残容量のチェックを行い、発光素子54にチェック結果の報知を行わせる。
【0062】
図8は、制御装置30のCPU31のソフトウエアを示すブロック図である。レッスン進行制御部311は、ROM32に格納されたプログラムに基づいてトレーニング処理を進行制御するものである。
【0063】
画像表示制御部312は、描画処理プロセッサ34を介してプロジェクタ21に所要の画像信号を送出し、投写スクリーン20に映像の投射を行わせるものである。表示される画像は、経時的な処理に従って、図略のエントリー画像、図9に示すレッスン中画像、図略のレッスン終了画像である。エントリー画像は、レッスン内容やレッスンに参加する各プレーヤのエントリー状況の表示を行う。なお、ここでは表示部として投写スクリーン20を採用しているが、画像が表示されるものでれば種々の表示器が採用可能であり、例えばテレビモニター等であってもよい。
【0064】
また、画像表示制御部312は、エントリーされた端末装置50に対応する個別表示領域PAの表示態様を、例えば輝度の変化や、異色への変更等の変更させることで、プレーヤにエントリーを視認可能にしている。
【0065】
図9に示すレッスン中画像は、投写スクリーン20の上部に前後左右の方向を示す基準マークRMが左側からRMl、RMb、RMf、RMrの順で表示され、それらの下方にそれぞれ対応するシーケンスマークSMが下端から上方に向けて所定間隔(すなわち、単位シーケンス間隔)で、かつ所定の速度でスクロール表示される。スクロール表示は、RAM33の表示エリアに形成される画像の所定周期毎の書き換え時に、シーケンスマークSMの画像の形成位置を順次所定アドレス分だけ上方に変更することで実現される。シーケンスマークSMの投写スクリーン20の下端への表示タイミングは、基準マークRMと一致する時点から、スクロール速度を考慮して逆算して決定されている。
【0066】
図9の例では、次にガイドされる動作はマット10の左右の踏み領域を同時に踏む、すなわちジャンプであり、その次にガイドされる動作はマット10の前後の踏み領域を同時に踏む、すなわちジャンプである。さらに次にガイドされる動作は、マット10の左の踏み領域のみを踏むものである。なお、本実施形態では、例えば、歩行は、後ろ(前)の踏み領域から左右の一方の踏み領域に移り、かつ前(後ろ)の踏み領域へと連続する態様でガイドされ、走行は、後ろ(前)の踏み領域と前(後ろ)の踏み領域とが連続する態様でガイドされ、ジャンプは2つの踏み領域が同時となる態様でガイドされる。なお、動き検出部53が、動作の種類を識別できない態様にあっては、検出信号はガイド画像の内容に従ってプレーヤが動作した結果得られたものとして処理すればよい。
【0067】
さらに、画像表示制御部312は、投写スクリーン20内に、背景画像として予め準備されたインストラクタ画像IGを動画として併記表示するようにしている。インストラクタ画像IGの、特に脚の動きは、ガイド画像に対応したものとして予め設定されている。基準マークRMとシーケンスマークSMの一致タイミングに同期して、あるいは一致タイミングの有無に関わりなく所望の時点で、脚に対する動作以外の動作をプレーヤに促すガイド画像、例えば腕の動き、例えば腕を左右に広げたり、上方へ突き出すような動作を求められ、これによりレッスン動作を下半身の運動だけでなく上半身をも使った運動としており、より張りのあるものとしている。なお、この腕の動きについては、本実施形態では、特に検出していないが、所定のカロリー消費量が予め設定されている。
【0068】
図8に戻り、通信処理部313は、端末装置50のセンサ部531からの検出信号を送受信機40を介して端末装置50毎に識別して周期的に取り込むものである。レッスン曲決定部314はROM32に格納された複数の楽曲の中から1つの楽曲を、時系列のガイド画像と関連して選出するものである。また、楽曲が図略の操作部からマニュアルで選択入力される態様では、レッスン曲決定部314は選択入力された楽曲を出力させる再生処理を行うものでもよい。電子キー入力判定部315は、各端末装置50から送信されてくるそれぞれの端末装置50の固有情報を認識するもので、エントリー時の処理や、レッスン中において検出信号を対応する端末装置50と紐付けして応答性やカロリー消費量の計算等の評価処理を行うものである。定員数判定部316は、固有情報が送信されてきた端末装置50が所定数、ここでは24個となったか否かを判定するものである。なお、定員数判定部316は端末装置50の全てがレッスンのエントリー対象とする態様の他、所定数、例えば、半分の12個を定員としてもよく、あるいは最初のエントリー時点から所定の待ち受け時間としてもよく、あるいは予めレッスン開始時刻が決まっている態様では、当該時刻を基準とした所定時間の待ち受け時間として設定してもよい。音声出力制御部317は音声処理プロセッサ35に対して選択された楽曲のADPCMデータをRAM33のワークエリアに転送する指令、ワークエリアから時間経過に従ってスピーカ22に出する指令を行うものである。
【0069】
デモンストレーション処理部318は、エントリーしたプレーヤに対して、レッスン前にガイド画像に対する動作方法に関する練習を行わせるものである。センサ入力検出部319は、各端末装置50からの各ガイド画像に応答した(すなわち各単位シーケンスの期間内における)検出信号の有無を判定するものである。ノイズ除去処理部320はシーケンスマークSMが基準マークRMと一致するタイミングに対してプラスマイナス所定時間幅(以下、有効時間幅という)を外れた期間中に入力された検出信号をノイズとして扱うものである。本実施形態では、応答性の評価についてのみ、ノイズとして扱うようにしている。
【0070】
タイミング評価部321は、検出信号の生成されたタイミングが、前記有効時間幅内において、シーケンスマークSMと基準マークRMとの一致タイミングからどの程度ずれているかというずれ時間でプレーヤの応答性を評価するものである。ずれ時間が小さい方から「cool」、「normal」、「bad」で評価され、例えば、レッスン終了時に投写スクリーン20に個々に集計されて表示される。
【0071】
図10は、シーケンスマークSMと基準マークRMとの一致タイミングと検出信号の入力時点との関係を説明する図で、下から上に向かう時間軸を想定している。図10(a)は、シーケンスマークSMと基準マークRMとの一致タイミングを示すタイミングチャート、図10(b)は、カロリー消費のための算定幅と検出信号のタイミングチャート、図10(c)は、評価のための有効時間幅と検出信号のタイミングチャートである。図10(a)において、シーケンスマークSMが基準マークRMと一致するタイミングが、時間軸方向に周期τで時刻Ta、Tb、Tc、Td、Teとし、これに対しカロリー消費を考慮するための算定幅は、図10(b)に示すように各時刻Ta、Tb、Tc、Td、Teのプラスマイナスτ/2とし、応答性を評価するための有効時間幅は、図10(c)に示すように各時刻Ta、Tb、Tc、Td、Teの例えばプラスマイナスτ/3としている。今、仮に、あるプレーヤからの動作入力が、時刻Taにおける動作誘導に対して、ほぼ一致した検出信号Iaであると、この検出信号Iaはカロリー消費量の累積対象とされ、かつ「cool」の評価もなされる。時刻Tbにおける動作誘導に対して、時間τ/3からτ/2の間に入力された検出信号Ibは応答性評価では対象外とされるものの、カロリー消費量の累積対象とはされる。時刻Tcにおける動作誘導に対して、入力された検出信号Ic1,Ic2がいずれもプラスマイナスτ/3内の場合には、最初の1個のみが応答性の評価に供され、その他は評価対象とされない。一方、検出信号Ic1,Ic2はいずれもカロリー消費量の累積対象とされる。また、時刻Td、Teの動作誘導に対しては、最初の検出信号のみがプラスマイナスτ/2内であるときは、その他の検出信号に対しては応答性の評価の対象とはされない。このように、カロリー消費は、プレーヤ動作に基づいて生成される検出信号全てに対して対象とされ、一方、応答性評価はより厳しい基準内で処理される。なお、基準カロリー値をずれ時間に応じて、例えばずれ時間が大きいほど小さくなるように変えるものとしてもよい。
【0072】
タイミング評価が「cool」の場合、当該端末装置50の個別表示領域PAの画像が、例えば色変化やフラッシュするなどの、プレーヤに識別可能な特別の演出表示が行われる。これによりプレーヤは自己の動作タイミングが的確であることを認識できる。
【0073】
図11は、投写スクリーン20の一部である個別表示領域PAの部分を示す図で、動作タイミングの報知及びそのタイミング評価を表す画面を示す図である。画像表示制御部312は、シーケンスマークSMが基準マークRMに一致するタイミングで、図11(a)の表示状態を、図11(b)のように、輝度を一瞬だけアップさせると共に僅かに拡大かつ表示位置を僅かにずらす表示変化を与えて、脈動を演出表示するものである。これにより、プレーヤは、動作タイミングをシーケンスマークSMの注視以外でも知ることができる。この場合、図11(a)に示す個別表示領域PAの画像を輝度を低下させて表示させるようにしてもよい。そして、画像表示制御部312は、タイミング評価が「cool」の個別表示領域PA、ここでは固有番号「3」、「10」、「11」の個別表示領域PAに対して、「cool」の評価を示す、図11(c)に示すような前記特別の演出表示を行う。
【0074】
カロリー消費量算出部322は、ガイド画像の運動の種類に応じて予め消費する基準カロリー値をROM32に予め記憶しておき、ガイド画像毎に検出信号有りに応じてカロリー消費量を累積(直前のカロリー消費量に運動種類に応じた基準カロリー値を加算)するものである。なお、算定時間幅(図10の例では、プラスマイナスτ/3)内に複数の検出信号が含まれる場合、実際に複数回の動作が行われたとして、各検出信号に対してカロリー消費量を累積する態様としている。無入力カウント処理部323は、ガイド画像GG内のインストラクタ画像IGの腕などの動き等を考慮して、あるいは脚の動作の種類に応じて予めプレーヤが行うであろう腕の動きを推測して、かかる腕などの動きに対するカロリー消費量をカロリー消費量算出部322の値に加算するものである。
【0075】
レッスン結果評価部324は、各端末装置50の、すなわちこれらの端末装置50を装着したプレーヤのタイミング評価を例えばポイントで、あるいは「cool」、「normal」、「bad」の個数を集計し、これをレッスン終了画像として、投写スクリーン20に一覧表示し、また、各プレーヤ毎の累積した総カロリー消費量を、例えば「固有番号01は100 kcal」、「固有番号02は105kcal」、・・・のように、一覧表示するものである。
【0076】
また、制御装置30には、プリンタ70が接続されている。プリンタ出力制御部325は、各端末装置50、すなわち各プレーヤの少なくとも総カロリー消費量を端末装置50の固有情報と関連付けてプリントアウトするものである。プリンタ出力制御部325は、レッスンが終了すると、自動的にエントリーされていた端末装置50毎の総カロリー消費量を記録紙1枚毎に出力する。プレーヤは、自己が使用した端末装置50の固有情報が表記された記録紙を取得し、後の記録とすることができる。あるいはプレーヤによっては、運動を行うことのみに集中するために、運動中の総カロリー消費量等の評価を確認する余裕のない場合もあるが、記録紙を取得すればレッスンの結果を運動後にゆっくりと確認することができる。また、タイマ326は、時刻管理及び時間管理を行うためのものである。
【0077】
図12,図13は、制御装置30のCPU31の処理を説明するフローチャートである。先ず、電源が投入されると、パソコンがスタンバイ状態とされ(ステップS1)、スタジオ開始時間、すなわちレッスン予定時間に達したか否かがレッスン進行制御部311により判断され(ステップS3)、時間であると、端末装置50からの固有情報(電子キー)の受付をする旨の投写スクリーン20への告知が画像表示制御部312により行われる。ここで、レッスン曲の選択処理が実行される(ステップS5)。続いて、前記固有情報の入力の有無が判断され(ステップS7)、入力があれば、入力数が所定の定員数に達したか否かが判断される(ステップS9)。固有情報の入力がなく(ステップS7でNO)、また定員数に足していなければ(ステップS9でNO)、予め設定されたエントリー時間を超えたか否かが判断され(ステップS11)、時間内であれば、ステップS7に戻る。定員数に達すると、レッスン前の練習として、投写スクリーン20に基本ステップ画像(デモンストレーション画像)が前記エントリー時間の残り時間を利用して表示され(ステップS13)、ここで、残り時間内であっても、エントリー全員の端末装置50からの検出信号が基本ステップに応答していると、タイミング評価部321により判断されると、練習は終了され、本番のレッスンに移行する。
【0078】
ステップS17では、レッスン曲の再生が開始されると共に、これと同期して該楽曲に対応するガイド画像GGの表示が開始され、最初のシーケンスマークSMの投写スクリーン20への出現を受けてシーケンス指示が開始される(ステップS19)。次いで、レッスン曲が終了したか否かが判断され(ステップS21)、終了していなければ、前述の無入力カウントの設定の有無が判断され(ステップS23)、無入力カウントが設定されておれば、仮消費カロリー計算、すなわち直前のカロリー消費量に仮消費カロリー値が加算される(ステップS25)。
【0079】
続いて、端末装置50からの検出信号の入力の有無が判断され、検出信号が入力されると、入力ノイズ除去処理、応答性及び消費カロリー計算という評価が実行される(ステップS29)。応答性の評価結果及び消費カロリー計算としての評価結果は該当する端末装置の固有情報に対応する記憶領域に動作履歴として書き込まれる。さらに、この単位シーケンス毎の応答性評価結果及び消費カロリー計算評価結果が固有情報と関連付けて投写スクリーン20に表示される(ステップS31)。応答性評価結果は、前述したように、個別表示領域PAへの特別の表示演出として行われる。
【0080】
一方、ステップS21で、レッスン曲が終了すると、レッスン曲に対する総評価の結果が、投写スクリーン20に行われると共に、動作結果データがプリント用バッファ等に転送されて(ステップS33)、プリント出力される。なお、本実施形態は、1曲毎にプレーヤの入れ替えが行われる態様であることから、1曲が終了する毎に当該曲におけるエントリーからレッスンの結果に関するエントリー情報がクリアされる(ステップS35)。
【0081】
次いで、レッスン曲のうちの1つの楽曲が終了したか否かが判断され(ステップS37)、終了していれば、ステップS3に戻って、同様な処理が継続される。一方、レッスン曲が全て終了すれば、終了を示す画像が投写スクリーン20に表示される。
【0082】
なお、本発明は、以下の変形態様を採用することができる。
(1)本実施形態で示した動き情報処理システムはトレーニング用の他、単にゲーム用としても適用可能である。 また、本システムは、リハビリや介護トレーニングにも好適であり、介護、リハビリ施設で使用可能である。また、子供、幼児用のゲームとしても適用可能である。
【0083】
(2)制御装置30は、トレーニング開始タイミングを各端末装置50に報知するスタート信号を送出する態様としてもよい。各端末装置50は、このスタート信号を受けて、単位シーケンスの時間管理を行い、検出信号とその発生時刻情報とを一体として制御装置30側に送信する態様とすればよい。このようにすれば、端末装置50で、前述した複数の単位シーケンスに亘る検出信号を蓄積部535に一旦蓄積し、纏めて制御装置30に送信する態様を実現することができる。
【0084】
(3)本実施形態では、端末装置50と制御装置30間の通信を一方向性としたが、前述した複数回の単位シーケンス分の検出信号を纏めて制御装置30に送信する態様では、ステップS17のレッスン開始に同期して端末装置にスタート信号を送信して端末装置50の内部タイマ(時計)を制御装置30のタイマ(時計)と一致させる双方向通信が必須となる。なお、各シーケンス毎に送信する態様であっても、例えば検出信号の送信要求を出力するなどの目的で、同様に双方向通信方式を採用してもよい。
【0085】
(4)本実施形態では、端末装置50とプレーヤとの紐付きを行っていないが、手首等の身体に装着可能なトランスポンダを介して端末装置50とプレーヤとの紐付きを行う態様としてもよい。この場合、端末装置50にトランスポンダの記憶内容を認証する機能を備えた態様とすればよい。すなわち、端末装置50にトランスポンダTPのメモリに書き込まれた個人情報を読み取るアンテナと、読み取った個人情報を一旦記憶する記憶部とを有し、プレーヤが端末装置50のエントリーボタン等を押すと、前記記憶した個人情報を端末装置50に送信し、これによりプレーヤの個人情報と固有情報とを関連付けることができる。従って、投写スクリーン20への個別表示領域PAも表示態様も、固有情報に代えて、プレーヤの個人情報、例えば氏名で行うことが可能となる。
【0086】
(5)マット10は、単にプレーヤの動作を補助する程度のものであって、必須のものではない。なお、マット10の機能を実現する場合、マット10に代えて、同様の絵柄が描かれた大型のカーペットでもよく、あるいは直接床に絵柄が描かれた態様としてもよい。
【0087】
(6)また、端末装置50に応答性評価が高い場合に演出報知を行う、例えばスピーカや発光手段、振動部等の報知部を備えた態様として、各プレーヤに応答性の良否を個別に報知するようにしてもよい。この場合、端末装置50と制御装置30間を双方向通信可能な構成とし、制御装置30での評価結果が良好、本実施形態では「cool」の時に、制御装置30側から特別の演出報知の指示信号を送信し、端末装置50でこの指示信号を受信して報知部を可動させればよい。
【0088】
(7)図10に示すように、本実施形態では、ステップ指示に対するプレーヤの入力をみて入力判定を行っているが、プレーヤの体型等に応じて入力判定のレベルを変化させてもよい。本実施形態においては、端末装置としてプレーヤの腰に付けるベルトを模擬した形状のものを採用しているが、このように端末装置を身体に取り付けることから以下のような事象が認められる。すなわち、プレーヤが例えば肥満体型である場合には、同じ動作を行っていても、皮膚表面が動作に追随するのが微妙にずれるために、端末装置の振動が若干ずれて発生することが考えられる。従って、ステップ指示に対して正確な動作を行ったとしても、若干入力が遅れ、入力判定においては、「正確な動作を行わなかった」と判断される場合がある。そこで、プレーヤの生体に関する情報(伸張、体重、体脂肪等)に基づいて、入力判定の許容範囲の幅を広くする等の変更、あるいは時間的に後ろにずらせる等の処理を行い、体型等に関する個人差を補償するようなシステム構成としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0089】
【図1】本発明に係る動き情報処理システムが適用される一態様を示すトレーニングジムの上方から見た概略斜視図である。
【図2】端末装置の外観図である。
【図3】バッテリーステーションの外観図である。
【図4】他の端末装置を示す分解斜視図である。
【図5】他の端末装置の充電態様を示す図である。
【図6】制御装置の全体構成図である。
【図7】動き検知部の機能部を示す構成図である。
【図8】制御装置のCPUのソフトウエアを示すブロック図である。
【図9】レッスン中画像の一例を示す画面図である。
【図10】シーケンスマークSMと基準マークRMとの一致タイミングと検出信号の入力時点との関係を説明する図で、(a)は、シーケンスマークSMと基準マークRMとの一致タイミングを示すタイミングチャート、(b)は、カロリー消費のための算定幅と検出信号のタイミングチャート、(c)は、評価のための有効時間幅と検出信号のタイミングチャートである。
【図11】投写スクリーンの一部である個別表示領域PAの部分であって、動作タイミングの報知及びそのタイミング評価を表す画面を示す図で、(a)は通常の表示状態を示し、(b)は脈動を演出表示するもの示し、(c)は特別の演出表示を示す。
【図12】制御装置のCPUの処理を説明するフローチャートである。
【図13】制御装置のCPUの処理を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
【0090】
20 投写スクリーン(表示器、報知手段)
21 プロジェクタ(表示器、報知手段)
22 スピーカ
30 制御装置
40 送受信機
50,500 端末装置
51 ベルト部
511 差し込み口
52 バックル部
53,510 動き検知部
530 電池
531 センサ部
532 動き検出処理部
533 通信処理部
534 アンテナ
535 蓄積部
60 バッテリーステーション
61 基部
62 脚部
63 係合部
64 コネクタ接続部
640 プラグ
70 プリンタ
312 画像表示制御部
313 通信処理部
314 レッスン曲決定部
315 電子キー入力判定部
316 定員数判定部
317 音声出力制御部
318 デモンストレーション処理部
319 センサ入力検出部
320 ノイズ除去処理部
321 タイミング評価部(運動評価手段)
322 カロリー消費量算出部(運動評価手段)
323 無入力カウント処理部
324 レッスン結果評価部(運動評価手段)
325 プリンタ出力制御部
326 タイマ
GG ガイド画像
RM、RMl、RMb、RMf、RMr 基準マーク
SM シーケンスマーク
PA 個別表示領域

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のプレーヤに複数種類の動作を時系列的に誘導するガイド画像を表示器に表示させる画像表示制御手段を有する制御装置と、各プレーヤに対応して準備され、プレーヤの身体に装着して該プレーヤの動作を検知する動き検知部を有する端末装置とを備えた動き情報処理システムであって、
前記端末装置は、前記動き検知部で検出した結果を前記制御装置に送信する端末側通信部を備え、
前記制御装置は、前記各端末装置の端末側通信部からの検出信号を受信する制御側通信部と、受信した前記検出信号と前記ガイド画像の内容とから各端末装置を装着したプレーヤの運動状態を評価する運動評価手段と、評価した運動状態を報知部に報知する報知手段とを備えたことを特徴とする動き情報処理システム。
【請求項2】
前記制御装置は、表示される前記ガイド画像に同期した楽曲を出力する音声出力部を備えることを特徴とする請求項1に記載の動き情報処理システム。
【請求項3】
前記端末装置は、各々に付された固有情報を前記端末側通信部を介して前記制御装置へ送信し、前記制御装置は、前記各端末装置を装着したプレーヤの運動状態を前記固有情報と関連付けて評価を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の動き情報処理システム。
【請求項4】
前記運動評価手段は、前記検出信号の有無と前記ガイド画像が誘導した動作の種類とから各端末装置を装着したプレーヤの仮想的な運動量を算定するものであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の動き情報処理システム。
【請求項5】
前記運動評価手段は、前記仮想的な運動量としてカロリー消費量を求めるものであることを特徴とする請求項4に記載の動き情報処理システム。
【請求項6】
前記表示制御手段は、前記表示器の画面に各端末装置に関する内容を表示する個別表示領域を各端末装置毎に個別に生成し、各個別表示領域に、プレーヤの動作状態の評価に関する情報を表示することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の動き情報処理システム。
【請求項7】
前記制御装置は、各端末装置毎の評価された運動状態の結果をプリンタに出力するプリント出力手段を備えることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の動き情報処理システム。
【請求項8】
請求項1記載の端末装置であって、プレーヤの腰に巻くベルトを模擬した構造を有し、前記動き検知部が前記ベルトに設けられていることを特徴とする動き情報処理システムに使用される端末装置。
【請求項9】
充電可能な電池を電源として内装していることを特徴とする請求項8に記載の動き情報処理システムに使用される端末装置。
【請求項10】
前記ベルトの基端側に連結され、前記ベルトの先端部を挿脱可能としたバックル部を備え、前記バックル部に前記電池への充電用コネクタを形成してなることを特徴とする請求項9に記載の動き情報処理システムに使用される端末装置。
【請求項11】
前記動き検知部は、前記ベルトに着脱可能に取り付けられるものであることを特徴とする請求項8に記載の動き情報処理システムに使用される端末装置。
【請求項12】
前記動き検知部は、その外周形状がプレーヤの腰部周囲の一部に沿うような湾曲状に形成されてなることを特徴とする請求項11に記載の動き情報処理システムに使用される端末装置。
【請求項13】
前記動き検知部は、加速度の変化を感知するセンサであることを特徴とする請求項8に記載の動き情報処理システムに使用される端末装置。
【請求項14】
請求項10記載の動き情報処理システムに使用される端末装置の前記バックル部に係合する充電用の電極部を複数有してなることを特徴とする動き情報処理システムに使用される端末装置の充電装置。
【請求項15】
床面に設置可能な基部と該基部から立設された脚部とを備え、前記充電用の電極部は前記脚部の上部に配設され、前記脚部は、床面までの距離が前記端末装置の全長より長いことを特徴とする請求項14に記載の動き情報処理システムに使用される端末装置の充電装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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