説明

動物行動管理装置、動物行動管理方法及びそのプログラム

【課題】動物の管理とともに、動物の情報交換を可能とする動物行動管理装置、動物行動管理方法及びそのプログラムを提供する。
【解決手段】ペットの動作によって生じる変化を検出する検出装置22からネットワーク16を介して検出情報を取得する検出情報取得部60と、検出情報取得部60により取得された検出情報を記憶する検出情報DB62と、検出情報DB62に記憶された検出情報に基づいて、ペットの行動情報を判別する行動情報判別部66と、行動情報判別部66によって判別されたペットの行動情報を記憶する行動情報DB68と、登録された利用者の情報を記憶する利用者情報DB72と、行動情報DB68に記憶されたペットの行動情報を、利用者情報DB72に記憶された利用者の情報に基づいて、ネットワークを介して利用者端末20に提供するSNS管理部64と、を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、動物行動管理装置、動物行動管理方法及びそのプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
犬等のペットを飼っている飼い主は、自分が外出中などでペットの側に居ることができない場合に、留守番中のペットの行動が気にかかることが多い。また、ペットの食事や排便等の行動を記録し把握しておくことは、ペットの健康管理に役立つ。
【0003】
一方で、ペットを通じた地域内のコミュニケーションが盛んに行われている。このため、各会員同士がペットの情報交換を行うことができるようなコミュニケーションサイトが望まれている。
【0004】
特許文献1では、利用者が旅行などにより自宅を留守にする際、ペットショップ等に預けたペットの状況を旅行先等から確認するために、固定カメラによって撮影されたペットの画像と管理者のコメントとを含む利用者ごとのホームページを、表示端末に送信するネットワークを利用した監視システムが開示されている。
【0005】
特許文献2では、モニタを観察することなくペットの行動情報を容易に取得するために、画像データによりペットを識別する識別手段や餌供給装置を制御する制御手段等に基づいてペットの行動情報を記憶し、この行動情報を外部からアクセスして読み出すことができるとするペット監視システムが開示されている。
【0006】
特許文献3では、健康管理の必要性から、ペットに不快感を与えることなく体温データを検出できるICタグを用いて、体温情報が異常と判断されると獣医師等に通報するペット監視装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2002−351972号公報
【特許文献2】特開2003−85号公報
【特許文献3】特開2007−236250号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、従来技術においてはペットの行動及び健康を十分に把握できていないという問題があった。また、ペットの情報は飼い主等、限られた者しか閲覧できず、情報交換することができないという問題があった。
【0009】
本発明は、動物の管理とともに、動物の情報交換を可能とする動物行動管理装置、動物行動管理方法及びそのプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
[動物行動管理装置]
上記目的を達成するために、本発明に係る動物行動管理装置は、動物の動作によって生じる変化を検出する検出器からネットワークを介して検出情報を取得する検出情報取得手段と、前記検出情報取得手段により取得された検出情報を記憶する検出情報記憶手段と、前記情報記憶手段に記憶された検出情報に基づいて、動物の行動情報を判別する行動情報判別手段と、前記行動情報判別手段によって判別された動物の行動情報を記憶する行動情報記憶手段と、登録された利用者の情報を記憶する利用者情報記憶手段と、前記行動情報記憶手段に記憶された動物の行動情報を、利用者情報記憶手段に記憶された利用者の情報に基づいて、ネットワークを介して利用者の端末に提供する情報管理手段と、を有する。このため、動物の行動管理とともに、動物の情報交換をすることができる。
【0011】
好適には、前記検出器は、少なくとも加速度センサを含む。このため、本構成を有さない場合と比較して、より正確に動物の動作により生じる変化を検出することができる。
【0012】
好適には前記行動情報記憶手段は、前記行動判別手段によって判別されたペットの行動情報を日時と対応づけて記憶し、前記情報管理手段は、ペットの行動情報を、日付に対応付けられたイラストとして表示する。このため、本構成を有さない場合と比較して、より容易に動物の行動を把握することができる。
【0013】
[動物行動管理方法]
また、本発明に係る動物行動管理方法は、コンピュータが、動物の行動を検出する検出器を介して検出情報を取得し、コンピュータが、取得された検出情報を記憶し、コンピュータが、記憶された検出情報から動物の行動情報を判別し、コンピュータが、登録された利用者の情報を記憶し、コンピュータが、判別した動物の行動情報を、記憶された利用者の情報に基づいて、ネットワークを介して利用者に提供する。
【0014】
[プログラム]
また、本発明に係るペットプログラムは、コンピュータを含む動物行動管理装置において、動物の行動を検出する検出器を介して検出情報を取得するステップと、取得された検出情報を記憶するステップと、記憶された検出情報から動物の行動情報を判別するステップと、登録された利用者の情報を記憶するステップと、判別した動物の行動情報を、ネットワークを介して利用者に提供するステップとを、前記ペット管理装置のコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0015】
本発明に係る動物行動管理装置によれば、動物の行動管理とともに、動物の情報交換を可能とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の一実施形態に係るペット管理システムの概略図である。
【図2】本発明の一実施形態に係るペット端末の構成図である。
【図3】本発明の一実施形態に係るペット管理装置の構成図である。
【図4】本発明の一実施形態に係るペット管理装置により実行され、ペット管理方法を実現するペット管理プログラムの構成図である。
【図5】図5(a)は、行動情報DBに記憶される行動情報を、図5(b)は、ペット情報DBに記憶されるペット情報を、それぞれ例示する図である。
【図6】行動情報の登録処理及びSNSサイト作成(更新)処理に関するペット管理装置の動作を示すフローチャートである。
【図7】参加登録を希望する利用者(参加希望者)が参加登録を行う際の、ペット管理システムの処理を説明するフローチャートである。
【図8】利用者がSNSサイトにアクセスする際の、ペット管理システムの処理を説明するフローチャートである。
【図9】参加者トップページを例示する図である。
【図10】マイペット行動履歴ページを例示する図である。
【図11】利用者が、「マイペット行動履歴ページ」にアクセスする際の、ペット管理システムの処理を説明するフローチャートである。
【図12】ペット検索ページを例示する図である。
【図13】検索結果ページを例示する図である。
【図14】他の参加者ページを例示する図である。
【図15】利用者が、「他の参加者行動履歴ページ」にアクセスする際の、ペット管理システムの処理を説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0017】
図1は、本発明の一実施形態に係るペット管理システム1の構成図を示す。ペット管理システム1は、例えば犬等のペット12に取り付けられるペット端末14と、例えばLAN(Local Area Network)又はWAN(World Area Network)等からなるネットワーク16と、ペット管理装置18と、パーソナルコンピュータ等の汎用コンピュータや携帯電話等の各利用者が用いる利用者端末20から構成される。
【0018】
ペット管理装置18は、ウエブサーバとしての機能を有し、ペット端末14からペット12の行動に関する検出情報を取得し、この検出情報に基づいて行動情報を判別する。また、ペット管理装置18は、この行動情報に基づいて対応するペット12のウエブサイトを作成(更新)し、SNS(Social Networking Service、ソーシャルネットワーキングサービス)を提供する。
【0019】
図2は、ペット端末14の構成図を示す。
ペット端末14は、例えば、ペットの首輪に組み込まれ使用される。ペット端末14は、検出装置22、検出情報記憶装置24及び通信装置26を有する。検出装置22は、例えば、加速度センサ30、集音装置32及び測位システム34からなり、ペットの行動に伴って生じる加速度(振動、方向等)、音(鳴き声、周囲音等)あるいは移動場所を検出する。検出装置22に加速度センサ30を用いることで、ペット12の行動をより正確に判別することが可能となる。また、ペット端末14を首輪に組み込むことで、例えばペット端末14のみが揺れ動く等によるペット12の行動に起因しない余計な情報を検出しにくくなり、ペット12の行動をより正確に判別することが可能となる。
【0020】
検出情報記憶装置24は、検出装置22による検出情報を一時的に記憶する。検出情報記憶装置24に記憶された情報は、メモリ(非図示)に記憶されたペット識別情報(ID)と対応づけられ、通信装置26を介してタイマ(非図示)によって設定される間隔で定期的(例えば5分毎)にネットワーク16へ無線送信される。ペットIDは、例えば、ペット端末14固有のシリアル番号又は、それぞれのペット12に対応して付与される識別情報である。
【0021】
図3は、ペット管理装置18のハードウェア構成を示す。
ペット管理装置18は、例えばサーバとして機能する汎用コンピュータであり、CPU40及びメモリ42などを含む制御装置44と、ハードディスクドライブなどの記憶装置46と、ネットワーク16を介して外部のコンピュータ等とデータの送信及び受信を行う通信装置48と、液晶ディスプレイなどの表示装置、キーボード及びマウス等のポインティングデバイスを含むユーザインタフェース(UI)装置50とから構成される。
【0022】
図4は、ペット管理装置18の制御装置50により実行されるペット管理プログラム2の機能構成を示す。
ペット管理プログラム2は、検出情報取得部60、検出情報データベース(DB)62、行動対応DB64、行動情報判別部66、行動情報DB68、ペット情報DB70、利用者情報DB72及びSNS管理部74により構成される。
SNS管理部74は、認証管理部76及びペット情報設定部78を有する。
【0023】
ペット管理プログラム2は、例えば、コンパクトディスク(CD)等の記憶媒体52を介して制御装置50に供給され、メモリ42にロードされて実行する。なお、ネットワーク16に接続された外部のコンピュータから通信装置48を介して制御装置50に供給されるようにしてもよい。
【0024】
ペット管理プログラム2において、検出情報取得部60は、ペット端末14から送信されるペットIDに対応付けられた検出情報を取得する。検出情報取得部60は、取得した検出情報を検出情報DB62に対して出力する。
【0025】
検出情報DB62は、検出情報取得部60から入力された検出情報をペットID及び日時に対応付けて記憶する。
【0026】
行動対応DB64は、予め実験などにより求められた、検出情報と行動情報の対応関係、を記憶する。すなわち、行動対応DB64には、検出情報に対応するペット12の行動情報が記憶されている。行動情報は、例えば「運動」、「食事」、「睡眠」及び「排便」等の項目からなる。
【0027】
具体的には、例えば、「加速度センサ30により測定される加速度が小さな値(所定範囲の数値)であり(これにより、ペット12が動き回らず所定の場所にいると判別)、集音器32により測定される音が小さな値(所定範囲の数値)であり(これにより、ペット12が鳴き声を発していないと判別)、測位システム34により測定されるペット12の居場所が小屋である」とする検出情報に対しては、行動対応DB64には、ペット12の行動情報として「睡眠」が記憶されている。
【0028】
行動情報判別部66は、検出情報DB62に記憶されている検出情報と、行動対応DB64に記憶されている対応関係とに基づいて、ペット12の行動情報を判別する。行動情報判別部66は、判別した行動情報をペットID及び日時と対応付けて行動情報DB68に対して出力する。
【0029】
行動情報DB68は、行動情報判別部66により判別されたペット12の行動情報を、ペットID及び日時と対応付けて記憶する。
【0030】
ペット情報DB70は、ペット12に関する情報(属性情報)を、ペットIDに対応付けて記憶する。
【0031】
利用者情報DB72は、利用者がSNSに参加登録するための登録情報を記憶する。登録情報には、利用者の「氏名」、「年齢」、「住所」及び「連絡先(メールアドレス等)」が含まれる。
【0032】
SNS管理部74は、管理者が運営するSNSサイトの作成・更新・リンク等を管理する。例えば、利用者(ペット12)ごとに設定されるページに、ペット情報DB70に記憶された情報に基づく内容が表示されるよう管理する。また、行動情報DB68に新たな情報が記憶(更新)されると、利用者(ペット12)ごとに設定されるページに、その内容が反映されるように管理する。
【0033】
SNS管理部74の認証管理部76は、参加登録した利用者にログインID及びパスワードを付与し、また、利用者が入力するログインID及びパスワードの認証を行う。また、SNS管理部74のペット情報設定部78は、利用者の要求に応じて、この利用者(飼い主)のペット12に関する情報をペット情報DB70に出力する。
【0034】
図5(a)は、行動情報DB68に記憶される行動情報を例示し、図5(b)は、ペット情報DB70に記憶されるペット情報を例示する。
図5(a)に示すように、行動情報DB68は、それぞれの利用者のペット12を一意に特定できるように作成されたペットIDに対応付けて、このペット12の行動(「日時」及び「行動情報」等)を記憶する。
【0035】
図5(b)に示すように、ペット情報DB70は、ペットIDに対応付けてペット12の属性情報を記憶する。ペット12の属性情報は、例えば、「種類(犬種)」、「名前(ペット名)」、「性別」、「体重」、「生年月日」、「好物」、「飼い主(利用者)」及び「地域(住まい)」等からなる。
【0036】
図6は、ペット12の行動情報の登録処理及びSNSサイト作成(更新)処理に関するペット管理装置18の動作(S10)のフローチャートを示す。
ステップ100(S100)において、検出情報取得部60は、ペット端末14からペットID及び日時に対応付けられた検出情報を取得すると、この検出情報を検出情報DB62に格納する。
【0037】
ステップ102(S102)において、行動情報判別部66は、検出情報DB62に検出情報が追加されたことを検知すると、この検出情報と行動対応DB64に記憶された対応関係に基づいて、行動情報を判別し、この行動情報をペットID及び日時と対応付けて行動情報DB68に格納する。
【0038】
ステップ104(S104)において、SNS管理部74は、ペットIDに基づいて行動情報DB68とペット情報DB70を対応させ、利用者ごとに設定されるページを作成(更新)する。
【0039】
ステップ106(S106)において、SNS管理部74は、利用者の要求に応じて、作成されたページの情報を利用者端末20に送信する。
このように、利用者は、ネットワーク16を介してペット管理装置18に接続された利用者端末20を用いて、SNSに参加する構成となっている。
【0040】
次に、ペット管理装置18により提供されるSNSサイトの利用について説明する。本実施形態においては、利用者の参加登録には、参加登録している利用者(既存の参加者)の紹介が必要となるように設定されている場合について説明する。
利用者は、ペット管理装置18が提供するSNSの利用に際して、既存の参加者からの紹介(メール受信等)を介して参加登録を行う。
【0041】
図7は、参加登録を希望する利用者(参加希望者)が参加登録を行う際の、ペット管理システム1の処理を説明するフローチャート(S20)を示す。
ステップ200(S200)において、参加希望者の利用者端末20は、既存の参加者からの紹介として、SNSのURL等が記載された電子メールを受信する。利用者端末20は、このURL等に基づいて、ペット管理装置18にSNS登録ページの表示要求を送信する。
【0042】
ステップ202(S202)において、ペット管理装置18は、利用者端末20からのSNS登録ページ表示要求に対して、SNS登録ページ情報を利用者端末20に送信する。
【0043】
ステップ204(S204)において、利用者端末20がSNS登録ページ情報を受信すると、利用者端末20の表示部はSNS登録ページを表示する。
【0044】
ステップ206(S206)において、利用者端末20は、SNS登録ページから参加希望者により入力される参加登録の申込を受け付ける。この際、利用者端末20は、参加希望者(飼い主)の登録情報及び(この飼い主のペットの)ペット情報を受け付ける。利用者端末20は、参加登録の申込及びペット情報をペット管理装置18に送信する。
【0045】
ステップ208(S208)において、ペット管理装置18は、参加登録を行う。
ペット管理装置18は、利用者端末20から送信される参加登録の申込を受け付け参加者ID及びパスワードを作成する。ペット管理装置18は、作成された参加者ID及びパスワードを、利用者の登録情報に対応付けて利用者DB62に格納する。また、同時に受信したペット情報を、参加者IDと対応づけてペット情報DB70に格納する。
【0046】
ステップ210(S210)において、ペット管理装置18は、参加登録された利用者の利用者端末20に対し、参加者ID及びパスワードを送信する。
【0047】
ステップ212(S212)において、利用者端末20は、ペット管理装置18から送信された参加者ID及びパスワードを受信する。
このようにして、参加希望者の参加登録が行われる。利用者は、利用者認証ページにおいて参加者ID及びパスワードを入力することで、SNSの利用が可能となる。
【0048】
図8は、利用者が、ペット管理装置18により提供されるSNSサイトにアクセスする際の、ペット管理システム1の処理を説明するフローチャート(S30)を示す。
ステップ300(S300)において、利用者の利用者端末20は、ペット管理装置18に接続要求を送信する。
【0049】
ステップ302(S302)において、ペット管理装置18は、利用者端末20からの接続要求を受けて、参加者認証ページ情報を利用者端末20に対し送信する。
【0050】
ステップ304(S304)において、利用者端末20が参加者認証ページ情報を受信すると、利用者端末20の表示部は参加者認証ページを表示する。
【0051】
ステップ306(S306)において、利用者端末20は、利用者により入力された参加者ID及びパスワードを、ペット管理装置18に送信する。
【0052】
ステップ308(S308)において、ペット管理装置18は、利用者端末20から参加者ID及びパスワードを受信すると、これを受けて利用者の認証処理を行う。
【0053】
ステップ310(S310)において、利用者情報DB72に記憶されている登録情報との照合により、参加者(参加登録されている利用者)であることが確認されると、利用者ごとに設定されるトップページ(参加者トップページ(図9参照))情報が、利用者端末20に送信される。
【0054】
ステップ312(S312)において、利用者端末20が参加者トップページ情報を受信すると、利用者端末20の表示部は参加者トップページを表示する。
【0055】
図9は、利用者端末20の表示部に表示される参加者トップページ800を例示する。図9に例示するように、参加者トップページ800には、ペット情報DB70に記憶されたペット情報に基づいて、参加者のペット情報として、ペットのイメージ802、名前804、犬種806及び性別808が表示される。表示されるペット情報はこれに限られず、好物や飼い主名等、表示したい情報を設定することもできる。なお、ペットのイメージ802は、参加登録においてペット情報を入力する際にイメージ(犬種)を選択するようにしてもよいし、利用者が撮影した写真データを表示するようにしてもよい。
【0056】
参加者トップページ800には、行動履歴ボタン810、ペット検索ボタン812が表示される。
行動履歴ボタン810は、マイペット行動履歴ページ820(図10参照)を表示させる操作を受け付けるクリッカブルエリアである。マイペット行動履歴ページ820には、行動情報DB60に記憶された行動情報に基づいて、参加者のペット12の行動が表示される。
【0057】
ペット検索ボタン812は、後述する検索ページ840(図12参照)を表示させる操作を受け付けるクリッカブルエリアである。検索ページ840には、他の参加者のペット12に関するページを検索するための検索条件が表示される。利用者が、検索ページ840において検索条件を入力することで、検索結果ページ860(図13参照)が表示される。この検索結果ページ860から所望の情報を選択することで、他の参加者ページ880(図14参照)にアクセスする。
【0058】
図10は、利用者端末20の表示部に表示されるマイペット行動履歴ページ820を例示する。
図10に例示するように、マイペット行動履歴ページ820には、日付822、時間824、行動項目826及び行動イメージ828が表示される。このため、利用者は、自己のペット12が、何時にどのような行動をとっていたのかを把握することができる。また、本例では、1時間毎のペット12の行動を表示するようにしているが、これに限らず、より詳細に10分毎、20分毎等の行動を表示するようにしてもよい。
【0059】
このように、利用者(飼い主)は、外出等で直接ペットの行動を監視あるいは把握することができない時間帯にペットがとった行動を、利用者端末20を介して、外出先あるいは帰宅後に把握することができる。
【0060】
また、表示単位は1日毎に限られず、1週間毎、1月毎等に表示するようにしてもよい。これにより、ペット12の行動習慣を把握することができる。また、「食事」等の回数を把握することでペット12の健康管理に役立てることもできる。
さらには、日付に対応させて行動項目毎の回数を表示させるようにしてもよい。このようにして「食事」や「排便」等の回数を把握することで、ペット12の健康管理に役立てることもできる。
【0061】
図11は、利用者が、「マイペット行動履歴ページ」にアクセスする際の、ペット管理システム1の処理を説明するフローチャート(S40)を示す。
ステップ400(S400)において、利用者が参加者トップページ800の行動履歴ボタン810をクリックすることで、利用者の利用者端末20は、ペット管理装置18に「マイペット行動履歴ページ」の接続要求を送信する。
【0062】
ステップ402(S402)において、ペット管理装置18は、利用者端末20からの「マイペッ行動履歴ページ」の接続要求を受けて、「マイペット行動履歴ページ」情報を利用者端末20に対し送信する。
【0063】
ステップ404(S404)において、利用者端末20が「マイペット行動履歴ページ」情報を受信すると、利用者端末20の表示部は「マイペット行動履歴ページ」を表示する。
【0064】
図12は、利用者端末20の表示部に表示されるペット検索ページ840を例示する。
ペット検索ページ840には、「名前」、「犬種」、「地域」及び「性別」の指定情報を指定する指定エリア842及び検索ボタン844が表示される。指定情報はこれに限られず、「好物」や「生年月日」等を選択するようにしてもよい。検索ボタン844は、指定情報に基づいて検索結果ページ860を表示させる操作を受け付けるクリッカブルエリアである。
【0065】
図13は、利用者端末20の表示部に表示される検索結果ページ860を例示する。
検索結果ページ860には、指定情報に該当する他の参加者のペット情報の一覧が表示される。他の参加者のペット情報として、ペット12のイメージ862、名前864、犬種866、性別868及び飼い主870が表示される。表示される情報はこれに限られず、好物等、表示したい情報を設定することもできる。
【0066】
また、検索結果ページ860には、ペット情報詳細ボタン872が表示される。ペット情報詳細ボタン872は、他の参加者ページ880を表示させる操作を受け付けるクリッカブルエリアである。
【0067】
図14は、利用者端末20の表示部に表示される他の参加者ページ(本例では「大沢さんページ」)880を例示する。「他の参加者ページ880」は、他の参加者の「参加者トップページ800」に相当する。「他の参加者ページ880」は、表示する対象が他の参加者のペット12に関する情報であるのに対し、「参加者トップページ800」は、自己のペット12に関する情報を表示するとういう点で異なっている。
【0068】
他の参加者ページ880には、他の参加者のペットのイメージ882、名前884、犬種886及び性別888が表示される。表示されるペット情報はこれに限られず、好物や飼い主名等、表示したい情報を設定することもできる。
【0069】
他の参加者ページ880には、行動履歴ボタン890、ペット検索ボタン812が表示される。行動履歴ボタン890は、「他の参加者の行動履歴ページ」を表示させる操作を受け付けるクリッカブルエリアである。このようにして、SNS利用者は、他の参加者のペット12の情報及び行動を閲覧することができる。
【0070】
図15は、利用者が、参加者トップページ800から、他の参加者ページ880にアクセスする際の、ペット管理システム1の処理を説明するフローチャート(S50)を示す。
ステップ500(S500)において、利用者が参加者トップページ800のペット検索ボタン812をクリックすることで、利用者の利用者端末20は、ペット管理装置18に「ペット検索ページ」の接続要求を送信する。
【0071】
ステップ502(S502)において、ペット管理装置18は、利用者端末20からの「ペット検索ページ」の接続要求を受けて、「ペット検索ページ」情報を利用者端末20に対し送信する。
【0072】
ステップ504(S504)において、利用者端末20が「ペット検索ページ」情報を受信すると、利用者端末20の表示部はペット検索ページ840を表示する(図12参照)。
【0073】
ステップ506(S506)において、利用者端末20は、ペット検索ページ840から利用者により選択又はキーワード入力される指定情報を受け付ける。利用者端末20は、利用者が指定情報を指定した後、検索ボタン844をクリックすることで、この指定情報をペット管理装置18に送信する。
【0074】
ステップ508(S508)において、ペット管理装置18は、利用者端末20から指定情報を受信すると、この指定情報に応じて、対応する他の参加者のペット12に関する情報を判別する。
【0075】
ステップ510(S510)において、ペット管理装置18は、判別した結果に応じて、「検索結果ページ」情報を利用者端末20に送信する。
【0076】
ステップ512(S512)において、利用者端末20が「検索結果ページ」情報を受信すると、利用者端末20の表示部は検索結果ページ860を表示する(図13参照)。
【0077】
ステップ514(S514)において、利用者が検索結果ページ860のペット情報詳細ボタン872をクリックすることで、利用者の利用者端末20は、ペット管理装置18に「他の参加者のページ」の接続要求を送信する。
【0078】
ステップ516(S516)において、ペット管理装置18は、利用者端末20からの「他の参加者のページ」の接続要求を受けて、対応する「他の参加者のページ」情報を利用者端末20に対し送信する。
【0079】
ステップ518(S518)において、利用者端末20が「他の参加者のページ」情報を受信すると、利用者端末20の表示部は他の参加者のページ880を表示する(図14参照)。
【0080】
このように、SNS利用者は、自己のペット12の行動を把握するとともに、他の参加者のペット12の情報及び行動を閲覧することができる。
本実施形態においては、SNS参加登録に際し、既存の参加者の紹介を必要としたが、これに限らず、その他、誰でも自由に参加登録することができるようにしてもよい。
【0081】
また、SNSに公開せず、個人的にペット12の行動を管理するようにしてもよい。
さらに、本実施形態においては管理対象をペット12として説明したが、これに限らず、老人や幼児あるいは牛等の家畜を対象とすることもできる。
【符号の説明】
【0082】
1 ペット管理システム
2 ペット管理プログラム
12 ペット
14 ペット端末
16 ネットワーク
18 ペット管理装置
20 利用者端末
22 検出装置
24 検出情報記憶装置
26 通信装置
30 加速度センサ
32 集音装置
32 集音器
34 測位システム
60 検出情報取得部
62 検出情報DB
64 行動対応DB
66 行動情報判別部
68 行動情報DB
70 ペット情報DB
72 利用者情報DB
74 管理部
76 認証管理部
78 ペット情報設定部
800 参加者トップページ
820 マイペット行動履歴ページ
840 検索ページ
840 ペット検索ページ
860 検索結果ページ
880 他の参加者ページ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
動物の動作によって生じる変化を検出する検出器からネットワークを介して検出情報を取得する検出情報取得手段と、
前記検出情報取得手段により取得された検出情報を記憶する検出情報記憶手段と、
前記情報記憶手段に記憶された検出情報に基づいて、動物の行動情報を判別する行動情報判別手段と、
前記行動情報判別手段によって判別された動物の行動情報を記憶する行動情報記憶手段と、
登録された利用者の情報を記憶する利用者情報記憶手段と、
前記行動情報記憶手段に記憶された動物の行動情報を、利用者情報記憶手段に記憶された利用者の情報に基づいて、ネットワークを介して利用者の端末に提供する情報管理手段と、
を有する動物行動管理装置。
【請求項2】
前記検出器は、少なくとも加速度センサを含む請求項1記載の動物行動管理装置。
【請求項3】
前記行動情報記憶手段は、前記行動判別手段によって判別された動物の行動情報を日時と対応づけて記憶し、
前記情報管理手段は、動物の行動情報を、日付に対応付けられたイラストとして表示するように利用者の端末に提供する請求項1又は2記載の動物行動管理装置。
【請求項4】
コンピュータが、動物の行動を検出する検出器を介して検出情報を取得し、
コンピュータが、取得された検出情報を記憶し、
コンピュータが、記憶された検出情報から動物の行動情報を判別し、
コンピュータが、登録された利用者の情報を記憶し、
コンピュータが、判別した動物の行動情報を、記憶された利用者の情報に基づいて、ネットワークを介して利用者に提供する
動物行動管理方法。
【請求項5】
コンピュータを含む動物行動管理装置において、
動物の行動を検出する検出器を介して検出情報を取得するステップと、
取得された検出情報を記憶するステップと、
記憶された検出情報から動物の行動情報を判別するステップと、
登録された利用者の情報を記憶するステップと、
判別した動物の行動情報を、ネットワークを介して利用者に提供するステップとを、
前記動物行動管理装置のコンピュータに実行させるプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2011−44787(P2011−44787A)
【公開日】平成23年3月3日(2011.3.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−190043(P2009−190043)
【出願日】平成21年8月19日(2009.8.19)
【出願人】(503001779)株式会社スリック (3)
【出願人】(397051922)株式会社アジェンダ (6)
【Fターム(参考)】