説明

包丁研磨補助具

【課題】砥石を使用して包丁の刃の研磨角度を任意の一定の角度にして包丁を研磨するのを容易にするために、一対の挟持片の各々に取り付けた円柱形の回転体が砥石上で滑らかに回転し、この円柱形の回転体が回転している時に指が接触するのを防止し、また、側面の形状が三角形の板バネの開閉範囲を任意の範囲に設定することで一対の挟持片が任意の開き幅以上に開かないようにすることと力を入れて研磨する時に一対の挟持片が前述の開閉範囲の任意の範囲内で開こうとするのを保護部に指を添えて挟持部の先端部が閉じる方向に向かう形と方法が課題となりました。
【解決手段】表面が合成ゴムなどの弾性を有する物質からなる円柱形の回転体を取り付けた一対の挟持片に、手の指を保護し、挟持片が開かないよう補助することを兼ね備えた保護部と開き止めを有する包丁研磨補助具を包丁に取り付けることにより砥石で任意の一定の角度で研磨できるようにしました。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、砥石を用いて包丁を研磨する時に刃の研磨角度を一定に保って研磨する補助具に関するものです。
【背景技術】
【0002】
登録実用新案公報 実用新案登録第3087779号に示すような一対の挟持片は知られています。また、公開実用新案公報 実開平4−122443や公開実用新案公報 実開昭52−41094において、車やローラーを使用したネジ留めの研ぎ補助具が知られています。そして、 公開特許公報 特開2008−302447においても、一対の挟持片は知られています。
【0003】
しかし、実用新案登録第3087779号は挟持片に円柱形の回転体が取り付けてある形状ではないので研磨によって、角度維持部が磨耗するという欠点がありました。実開平4−122443と実開昭52−41094は、車や円柱形の回転体は有していますが、両刃の包丁を研ぐためには、ネジをゆるめて包丁の刃の向きを換えてネジを締めなければならないので、ネジ留めによるため包丁をしっかり固定することが出来ますが、簡易性に欠け、両刃の包丁を研磨する時はその都度刃の研磨面を換える操作が面倒であると言う欠点がありました。特開2008−302447には、やはり補強材40が研磨時に砥石と摩擦して磨耗することは仕上げ砥石においては補強材40より柔らかい砥石が削れ、特に荒砥石においては、補強材40が摩擦によって削れると思われます。 公開実用新案公報 昭63−7447 考案の名称 包丁研ぎ器は、合成樹脂、または、金属等で前部を鋏状にした包丁支持板1に挟む包丁の厚みがさまざまなため、ゆるい場合、研磨の往復時にはずれやすくなり危険です。また、包丁支持板1に弾性を持たせると力を入れて研ぐ時に、その弾性のため力を加えると包丁支持板1が開くことや、支持板1が曲がって研磨角度が一定しません。また、ローラー状や数個の滑車2が回転している時、手の指に接触して発生する危険な問題点があります。
【0004】
さて、包丁を砥石によって研ぐ時、安全性に留意する配慮は重要なことで、手の指をより安全な位置に保たせることを要求されるものです。また、図6のように板バネによって円柱形の回転体を取り付けた一対の挟持片を開閉させる時に生じる問題点は、一対の保護部を摘まんで手で開けるほどの力具合なので強力なものではないため、包丁研磨補助具に取り付けた包丁の刃を砥石に押さえて研磨する時、力加減によっては一対の挟持片が開いてしまう欠点があります。そのため、バネなどの弾性体を使用する場合、開閉の範囲を制御することが出来るようにしなければならないなどの問題がありました。また、円柱形の回転体は、使用感がなめらかであるための材料のより詳しい特定が要求されます。
【0005】
これらの改善策として、本発明は、一対の挟持片の各々に取り付けた表面が合成ゴムなどの弾性を有する物質からなる円柱形の回転体を回転させることで砥石と接触するため、挟持片やこれに属する部品が磨耗することをなくし、一対の挟持片によって包丁を挟み保持する方法と形状をもち、研磨の往復運動において、表面が合成ゴムなどの弾性を有する物質からなる円柱形の回転体が回転する時に、手が接触しないように表面が合成ゴムなどの弾性を有する物質からなる円柱形の回転体が回転している時に手を保護する部分を有する形状であり、表面が合成ゴムなどの弾性を有する物質からなる円柱形の回転体によって、回転が滑らかで、包丁の刃以外の部分を研磨することが無いので包丁の刃を砥石で研磨する感じが手に伝わることを感知し包丁を一定の角度で研磨することが出来ます。
先行技術として実開平4−122443と実開昭52−41094のように挟持片に回転体が取り付けてあるものは知られていますが、回転体を取り付けた挟持片を一対にしたものはありませんでした。ですから表面が合成ゴムなどの弾性を有する物質からなる円柱形の回転体を取り付けた一対の挟持片にすることによって、包丁の研磨面を返すだけで安易で滑らかに両刃の包丁の両面を研磨することができます。
それには、表面が合成ゴムなどの弾性を有する物質からなる円柱形の回転体を取り付けた挟持片を一対にするために側面の形状が三角形の板バネを使用して接続しますが、力を入れて包丁を研磨する時に図6のように開閉範囲を任意の範囲に設定していない状態の側面の形状が三角形の板バネでは、開きが任意の範囲以上になることが生じるので、その開閉範囲を任意の範囲に設定するための開き止めを取り付けることと、側面の形状が三角形の板バネによって一対の挟持片を接続しているので包丁を挟んだ状態で研磨をしようと力を加えた時に、前述の開き止めに設定した任意の幅の範囲内において生じる開閉範囲内で任意の範囲の幅まで開こうとする一対の挟持片を閉じさせるのに、図7のように保護部に添えた指で加えた力を側面の形状が三角形の板バネの弾性と共に閉じる方向に向かう補助的な役割を保護部が行える形状にして挟持片に取り付けた支点によって一対の挟持片の先端が閉じる構造にします。
そして、この保護部は表面が合成ゴムなどの弾性を有する物質からなる円柱形の回転体が回転している時に手の指が接触することが無いように保護し、包丁の刃を研磨するための往復運動が安全におこなえるようにします。これらによって、両刃の包丁の両面を容易に研磨することができます。
【特許文献1】登録実用新案公報 実用新案登録第3087779号 考案の名称 刃物研ぎ用補助具 (一対の挟持片)
【特許文献2】公開実用新案公報 実開平4−122443 考案の名称 包丁研ぎ補助具 (ネジ留め 挟み片)
【特許文献3】公開実用新案公報 実開昭52−41094 考案の名称 包丁とぎ具(ネジ留め 挟み片)
【特許文献4】公開特許公報 特開2008−302447 発明の名称 刃物研磨用ホルダ (クリップ型)
【特許文献5】公開実用新案公報 昭63−7447 考案の名称 包丁研ぎ器 (鋏状の支持板)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
解決しようとする問題点は、砥石を使用して包丁を一定の角度で研磨することを容易に行えるようにする包丁研磨補助具を作ることが課題となりました。この包丁研磨補助具が、砥石に対して、包丁の刃の研磨角度を約7°〜15°の範囲であることを可能になるようにし、特に10°前後で研磨することを課題としました。表面が合成ゴムなどの弾性を有する物質からなる円柱形の回転体が回転する時にこの円柱形の回転体に手の指が接触する危険を防止することも課題となりました。また、本発明において使用する側面の形状が三角形の板バネの開閉範囲を任意の範囲に設定すること、つまり一対の挟持片の開閉範囲を開き止めによって任意の範囲に設定することで任意の開き幅以上に開かないようにすることと、力を入れて研磨する時に前述の開き止めによって設定した開閉範囲の任意の範囲内において開こうとする一対の挟持片を保護部の形状が手の指を添えた時、一対の挟持片の先端部が閉じる方向に向かうようにする方法と保護部の形が問題点となりました。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、図1に示す、表面が合成ゴムなどの弾性を有する物質からなる円柱形の回転体12の中心に軸18を通し軸受けである支柱19
で受け、この支柱19を挟持片11に接続します。この挟持片11後部に保護部13を設置し、この向かい合う一対の挟持片11の向かい合う側に一対の開き止め14を取り付け、これらを有する一対の挟持片11の向かい合う側の中央に支点15a 15bを設けて、図4に示すように一対の挟持片41の中央から前方に側面の形状が三角形の板バネ46を差し入れるために、側面の形状が三角形の板バネ46を中央から保護部43方向へ四角の中空となっている部分にコ字型に左に向いて2辺が開いた側面の形状が三角形の板バネ46を2辺を開いた状態で一対の挟持片41先端方向(左方向)に挟み込み、四角の中空の中央部分の縁まで押しずらし側面の形状が三角形の板バネ46のコ字型の縦の一片がこの一対の挟持片に接触するまで図3のように差し込みます。図3の位置において、側面の形状が三角形の板バネ36と接する各々の挟持片31とを接着剤等でつなぎ、側面の形状が三角形の板バネ36の弾性によって図9のように一対の挟持片91の前方先端が接触する状態にします。この状態から包丁を挟むために一対の挟持片91の保護部93を摘まんで押し、一対の開き止め94を合わせると一対の挟持片91の先端が開いて包丁を挟み込める状態になります。この時、一対の挟持片91が図6のように必要な任意の角度以上に開かないようにするため各々の開き止め94の厚みを合計した長さを包丁が挟み込める任意の幅にします(図1も参照してください)。しかし、市販の包丁の厚みは同一ではないので、包丁の厚みが一対の挟持片に設定した任意の開閉範囲の幅より薄い場合には、砥石方向に押す力を加えて研磨をする時、押す力の入れ具合によっては開き止めで設定した一対の挟持片の任意の開き幅までの開きが生じます。その一対の挟持片の開きを防ぐため、図7のように研磨時に手の親指712を添える保護部73の形状を親指712が納まりやすい形状にして、親指712を添えた時に一対の保護部73に加わった力は一対の挟持片71の前方先端が支点75a 75bを介して閉じる方向に向かうように、一対の保護部73に親指712によって力を加えると一対の保護部73が押し開かれる方向になるような形状にします。また、この一対の保護部73は、表面が合成ゴムなどの弾性を有する物質からなる円柱形の回転体72の回転に触れないように手の指を保護するようにする役割をも持つことによっても課題を解決し、これらが最も主要な特徴となります。
【発明の効果】
【0008】
本発明の包丁研磨補助具は、包丁の刃を切れるようにするために砥石に包丁の刃を一定の角度にして力を入れて研磨する時、一対の挟持片の開きを開き止めによって、開閉範囲を任意の範囲に設定して任意の開き幅以上に開かないようにしますが、しかし、市販の包丁の厚みは一定ではないので、開閉範囲の任意の範囲の幅より薄い厚みの包丁を研磨する場合に包丁を押さえて研磨する時に、力を入れすぎて一対の挟持片が任意の開き幅内において開いて包丁と一対の挟持片の間に隙間が生じることがあります。この隙間を生じさせないために、図7のように、親指712を一対の保護部73に添えて、親指712が一対の保護部73に入り込んで、一対の保護部73は開く方向に向かい、このことは、挟持片71の支点75a 75bによって一対の挟持片71先端が閉まる方向に向かうので、側面の形状が三角形の板バネの弾性76と伴って、包丁710をしっかり挟み込み、研磨することができ、なおかつ、保護部によって、表面が合成ゴムなどの弾性を有する物質からなる円柱形の回転体72が回転している時に親指712が下の表面が合成ゴムなどの弾性を有する物質からなる円柱形の回転体72に接触することを防ぐため研磨における危険性を軽減し、両刃の包丁を返しながら研ぐときに表面が合成ゴムなどの弾性を有する物質からなる円柱形の回転体を取り付けた一対の挟持片であるため容易に一定の角度で両面を研磨することが滑らかにできるという利点があります。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
本発明は、砥石上で包丁研磨補助具を図3のように包丁の刃から背までの幅が4cmの包丁310に取り付けた包丁の刃先を砥石の長さの方向に対して平行の方向で研磨するために、図1のように包丁研磨補助具は長さ約5cmで、砥石111に接している包丁110の刃から表面が合成ゴムなどの弾性を有する物質からなる円柱形の回転体12の砥石111の接地面まで6cmとすると、例えば長さが約18cmの市販されている砥石においては、研磨幅が最大で12cmで一般的には8から10cmほどで往復できることと包丁研磨補助具の幅は約3cmにすることで市販されている約6cmの幅の砥石において研磨する時に包丁に包丁研磨補助具を取り付けた位置を一度移動させれば刃渡り約20cmの包丁を研磨することができます。
この包丁研磨補助具の図2の表面が合成ゴムなどの弾性を有する物質からなる円柱形の回転体22は、筒状の合成ゴムなどの弾性を有する物質22aを外周にした内側に軸28に接して回転によって摩擦を生じさせないプラスチックや金属などの物質22bを取り付けることで滑らかな回転をすることができます。さて、図9の包丁を挟んでいない包丁研磨補助具の一対の保護部13を指で摘まむと一対の挟持片11が開き、図1のように包丁110を挟み込むことができます。そして、一対の開き止め14を取り付けることによって、一対の挟持片の開閉範囲は一対の開き止めの厚みによる幅に制限され、開く幅を包丁110が挟み込める任意の幅以上には開かない任意の範囲に設定することによって一対の挟持片11は任意の幅以上には開きません。例えば厚み2mmまでの包丁を挟むように設定した場合、挟持片の厚みを2mmとする時、一対の挟持片の厚みの合計は4mmとなり、包丁の差し込み幅は2.1mmとすれば、側面の形状が三角形の板バネ96の挟み込みの幅は6.1mmとすることになります。この一対の挟持片の開き幅を2.1mmとすることによって、一対の開き止めの厚みの合計も差し込み幅の2.1mmとするので、厚み2mmの包丁を差し込むことができます。しかしながら、市販の包丁の厚みは一定ではないので、例えば1.7mmの厚みの包丁を研磨する場合に包丁を押さえて研磨するのに、力を入れすぎて一対の挟持片が開こうとするのは、2.1mmの厚みにした場合、0.4mmまでの隙間が生じます。この隙間を生じさせないために、図7のように親指712を一対の保護部73に添えた時、この手の向きは、身体に対して包丁の刃を外側に向けて研磨する場合ですが、親指712が一対の保護部73に入り込んで、一対の保護部73は開く方向に向かい、一対の挟持片に取り付けてある支点75a 75bによって一対の挟持片先端は閉まる方向に向かうので、側面の形状が三角形の板バネ76の弾性と伴って、包丁710をしっかり挟み込み、研磨することができます。
【実施例1】
【0010】
図1の実施例におけるように、包丁の厚みが2mmで刃から背までの幅が4cmの包丁の場合、包丁の刃が接する位置から砥石上の6cmの位置において垂直に約1.05cm上方で包丁の刃の厚みの中心からの延長線と交わる点を結ぶ時、包丁が砥石に対してつくる研磨角度は約10°になります。この角度で研磨するために、包丁の刃から砥石111上の6cmの位置に、表面が合成ゴムなどの弾性を有する物質からなる円柱形の回転体12が接します。この位置を垂直上方に約1.05cmで包丁の刃の中心からの延長線と交わる点が作る直線は、包丁と砥石が接する角度10°となります。ですから、上記6cmの位置から垂直に約1.05cmの高さを構成するために、表面が合成ゴムなどの弾性を有する物質からなる円柱形の回転体12の直径を6mmとし、表面が合成ゴムなどの弾性を有する物質からなる円柱形の回転体12と挟持片11との隙間を支柱19によって、1mmとし、挟持片の厚みを2mmとし、開き止めの厚みが約1mmとすると、合計約10mmとなります。このことによって、砥石に対して包丁の刃の角度が約10°となり、角度約10°で研磨することができます。
図1において包丁110の刃の先端が砥石111に接する位置を0cmとした時に、1cm間隔で6cmまで表してある各々の数字の下にある小数点2桁までを表示している数字は、この包丁の研磨角度が10°とした時に、例えば2cmでの位置で砥石111から垂直に研磨角度10°に達する位置までの長さは、0.35cmであることを示しています。ですから、包丁110の厚みを2mmとした時に、その厚みの中心を通る研磨角度10°とするには、包丁110の厚み2mmの半分の厚み1mm上となります。これに挟持片の厚みを2mmとすると、合計で0.3cmとなり図1のように、砥石111との間に隙間を作るために一対の挟持片11の先端は曲線を描いて薄くなるようにします。
【0011】
図2に示す表面が合成ゴムなどの弾性を有する物質からなる円柱形の回転体22は、筒状の合成ゴムなどの弾性を有する物質22を外周にした内側に軸28に接して回転によって摩擦を生じさせないプラスチックや金属などの物質を接着剤などで取り付けることで滑らかな回転をすることができます。つまり、筒状の表面が合成ゴムなどの弾性を有する物質22aを外周にすることで砥石211の表面のざらざらした接触感を吸収し、軸に接する側は、表面が合成ゴムなどの弾性を有する物質からなる円柱形の回転体22の回転を滑らかにするプラスチックや金属などの軸に接して回転によって摩擦を生じさせない物質22bによって研磨による手に伝わる感覚を良好なものにすることができます。
【0012】
図3は、本発明を包丁に取り付けた平面図です。包丁310の刃から背までは4cmとし、挟持片31によって挟まれている包丁の幅は2cmです。この図3の状態で左右方向に往復することで刃を研磨します。
【0013】
図4は、組立て工程において側面の形状が三角形の板バネ46を各々の表面が合成ゴムなどの弾性を有する物質からなる円柱形の回転体42を表側にした一対の挟持片41の中央から前方に差し入れるために、側面の形状が三角形の板バネ46を中央から保護部43方向へ四角の中空となっている部分に側面の形状が三角形の板バネ46をコ字型に開いた状態で挟持片41先端方向に挟み込み、四角の中空の中央部分の縁まで側面の形状が三角形の板バネ46のコ字型の縦の一片が挟持片に接触する図3のようになるように差し込みます。
【0014】
図5は、側面の形状が三角形の板バネ56で、左側で接する2辺は、開いてコ字型になります。右側の縦の一辺の内側の長さは、例えば、挟持片の厚み2mm、包丁を挟むための幅を2.1mmとすると側面の形状が三角形の板バネ46のコ字型の縦の一片の内側の長さが6.1mmになるように設定します。
【0015】
図6は、開き止めが取り付けていない状態の実施例1に研磨などによって上からの力がかかると側面の形状が三角形の板バネ66は力のかかる大きさによって、一対の挟持片61が開いてしまい、包丁610を挟持できず、下方挟持片61が砥石611に接してしまうことを示した図です。
【0016】
図7は、包丁710に本発明の包丁研磨補助具を取り付けて手の指を添えて研磨する時の一例です。分かりやすいように、右手だけを添えている図ですが、包丁710を研磨するのには、手の指によって若干の力を加え、包丁710の刃を砥石711に押さえつけるようにして、研磨をします。図のように親指712を一対の保護部73の間に挟み込むように添え、人差し713指と中指714を側面の形状が三角形の板バネ76の上部に添えて若干の力を加えて包丁の刃を研磨します。図7の包丁710の刃の方向の研磨は、身体に対して、外向きの方向で往復運動する状態を示したものです。
【0017】
図8は、図7のように、包丁810に本発明を取り付けて手の指を添えて研磨する時の一例です。分かりやすいように、左手だけを添えている図ですが、包丁810を研磨するのには、手の指によって若干の力を加え、包丁810の刃を砥石に押さえつけるようにして、研磨をします。人差し指813と中指814を特に下の保護部83を押し下げるように添え、親指812は、側面の形状が三角形の板バネ86の上部に添えて若干の力を加えて研磨します。図8の包丁810の刃の方向の研磨は、身体に対して、身体に向かう方向で往復運動する状態を示したものです。
【0018】
図9は、包丁を取り付けていない本発明の包丁研磨補助具です。側面の形状が三角形の板バネ96の弾性によって、一対の挟持片91はその先端が接する方向に力が働きます。この時、例えば支点95aが挟持片91に取り付けてある高さが2mmとすると支点95bの高さは、一対の挟持片91の先端が接するまで、この図9では下方の挟持片91に接しないように、つまり、支点95bの高さは、支点95aの高さよりも短い長さに設定します。
【実施例2】
【0019】
図10は、支点としての部品をなくし、包丁研磨補助具の長さを実施例1よりも短くして、包丁の刃から背までの幅が4cmの包丁の砥石に対する研磨角度を約10°で研磨できる包丁研磨補助具です。まず包丁の研磨角度を約10°にするためには、包丁の刃から砥石1011上5cmの位置で垂直に0.88cmで包丁の厚みの中心を通る延長線が交わる点で作られる三角形において、包丁と砥石が作る角度は10°となります。そのために、表面が合成ゴムなどの弾性を有する物質からなる円柱形の回転体1002の直径を5mmとし、表面が合成ゴムなどの弾性を有する物質からなる円柱形の回転体1002と挟持片1001との隙間を1mm、挟持片1001の厚みを1mm、挟持片1001に貼り付ける合成ゴムなどの弾性を有する物質1007の厚みを0.5mm、厚み2mmの包丁の半身の幅を1mmとすると、合計で0.85cmとなります。このことにより研磨角度約10°を可能にします。この時、開き止め1004の厚みは、各々1.05mmとなります。さて、支点をなくしたことによって側面の形状が三角形の板バネ1006に支点の役割を持たせるために、側面の形状が三角形の板バネ1006の左側で接する2辺の開いてコ字型になる幅を5.1mmとします。つまり右側の縦の一辺の内側の長さを5.1mmとします。ですから、挟持片1001の厚み1mmと挟持片1001に貼り付ける合成ゴムなどの弾性を有する物質1007を0.5mmの厚みとで1.5mm、厚み2mmの包丁を挟むための幅を2.1mmとすると右側の縦の一辺の内側の長さを5.1mmになるように設定し、これが支点の高さとなるため、この高さが支点の役割を果たします。これによって、図10は、厚み2mmの包丁の刃から背までの幅が4cmの包丁の刃から砥石1011上5cmの位置で、表面が合成ゴムなどの弾性を有する物質からなる円柱形の回転体1002が接する包丁研磨補助具によって、研磨角度約10°で研磨することができます。
【実施例3】
【0020】
発明が解決しようとする課題において、包丁の刃の研磨角度を約7°〜15°の範囲であることを可能になるようということで特に研磨角度7°に注目すると、図10の実施例2にもとづいて研磨角度を約7°とするためには、包丁の刃から背までの幅が4cmで厚みが2mmの包丁の刃から砥石1011上6cmの位置で垂直に0.75cm上方で包丁の厚みの中心を通る延長線が交わる点で作られる三角形とすると、包丁と砥石が作る角度は約7.12°となります。このために、表面が合成ゴムなどの弾性を有する物質からなる円柱形の回転体1002を4mm、隙間を1mm、挟持片1001の厚みを1mm、挟持片1001に貼り付ける合成ゴムなどの弾性を有する物質1007の厚みを0.5mm、厚み2mmの包丁の半身の幅を1mmとすると、合計で0.75cmとなります。これによって角度7.12°は、達成されます。角度7°にするためには、高さ0.75cmを0.73cmにするか、包丁の刃から砥石1011上6.15cmの位置にすることによって、達成されます。
【産業上の利用可能性】
【0021】
包丁の刃を切れるようにするために、加える力によって一対の挟持片が開くことによって生じる研磨角度の変更をなくし、一定の角度で研磨できるように、開き止めを設置し、市販の包丁の厚みの差に対応するために側面の形状が三角形の板バネの弾性の力に補助的に作用するように一対の保護部に添えた手の指が加えた力によって、一対の挟持片が閉じることとこの一対の保護部が、表面が合成ゴムなどの弾性を有する物質からなる円柱形の回転体の回転時に手の指の接触を防ぎ、表面が合成ゴムなどの弾性を有する物質からなる円柱形の回転体であるため滑らかで、両刃の包丁を研ぐための返しを容易におこない研磨をすることができます。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】図1は包丁研磨補助具に包丁を取り付けた側面図です。(実施例1)
【図2】図2は表面が合成ゴムなどの弾性を有する物質からなる円柱形の回転体を説明する部分断面側面図です。
【図3】図3は包丁研磨補助具に包丁を取り付けた平面図です。(実施例1)
【図4】図4は側面の形状が三角形の板バネを一対の挟持片に差し込んで左方向に押し込もうとする平面図です。(実施例1)
【図5】図5は側面の形状が三角形の板バネの側面図です。(実施例1)
【図6】図6は開き止めが無いことによって一対の挟持片が上からの力によって開いていることを示す側面図です。(実施例1)
【図7】図7は包丁を取り付けた包丁研磨補助具に手の指を添えた側面図です。(実施例1)
【図8】図8は包丁を取り付けた包丁研磨補助具に手の指を添えた側面図です。(実施例1)
【図9】図9は包丁研磨補助具の側面図です。(実施例1)
【図10】図10は包丁を取り付けた包丁研磨補助具の側面図です。(実施例2)
【符号の説明】
【0023】
11 挟持片
12 表面が合成ゴムなどの弾性を有する物質からなる円柱形の回転体
13 保護部
14 開き止め
15a 15b 支点
16 側面の形状が三角形の板バネ
17 合成ゴムなどの弾性を有する物質
18 軸
19 支柱
110 包丁
111 砥石
21 挟持片
22 表面が合成ゴムなどの弾性を有する物質からなる円柱形の回転体
22a 表面が合成ゴムなどの弾性を有する物質
22b 軸に接して回転によって摩擦を生じさせない物質
23 保護部部
24 開き止め
28 軸
29 支柱
211 砥石
31 挟持片
32 表面が合成ゴムなどの弾性を有する物質からなる円柱形の回転体
33 保護部部
36 側面の形状が三角形の板バネ
39 支柱
310 包丁
41 挟持片
42 表面が合成ゴムなどの弾性を有する物質からなる円柱形の回転体
43 保護部部
46 側面の形状が三角形の板バネ
49 支柱
56 側面の形状が三角形の板バネ
61 挟持片
62 表面が合成ゴムなどの弾性を有する物質からなる円柱形の回転体
63 保護部
65a 65b 支点
66 側面の形状が三角形の板バネ
67 合成ゴムなどの弾性を有する物質
68 軸
69 支柱
610 包丁
611 砥石
71 挟持片
72 表面が合成ゴムなどの弾性を有する物質からなる円柱形の回転体
73 保護部
74 開き止め
75a 75b 支点
76 側面の形状が三角形の板バネ
77 合成ゴムなどの弾性を有する物質
78 軸
79 支柱
710 包丁
711 砥石
712 親指
713 人差し指
714 中指
81 挟持片
82 表面が合成ゴムなどの弾性を有する物質からなる円柱形の回転体
83 保護部
84 開き止め
85a 85b 支点
86 側面の形状が三角形の板バネ
87 合成ゴムなどの弾性を有する物質
88 軸
89 支柱
810 包丁
811 砥石
812 親指
813 人差し指
814 中指
91 挟持片
92 表面が合成ゴムなどの弾性を有する物質からなる円柱形の回転体
93 保護部
95a 95b 支点
96 側面の形状が三角形の板バネ
97 合成ゴムなどの弾性を有する物質
98 軸
99 支柱
910 包丁
911 砥石
1001 挟持片
1002 表面が合成ゴムなどの弾性を有する物質からなる円柱形の回転体
1003 保護部
1004 開き止め
1006 側面の形状が三角形の板バネ
1007 合成ゴムなどの弾性を有する物質
1008 軸
1009 支柱
1010 包丁
1011 砥石


【特許請求の範囲】
【請求項1】
表面が合成ゴムなどの弾性を有する物質からなる円柱形の回転体を取り付けた一対の挟持片と、回転体の回転から手の指を保護し、力を加えて刃を研磨する時に挟持片が開かないよう補助することを兼ね備えた指が添えられる形状の保護部と、一対の挟持片が必要な任意の角度以上に開かないようにする開き止めと、を有することを特徴とする包丁研磨補助具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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