説明

包装体及びその製造方法

【課題】汎用性を有し、複数個の物品を収納できる包装体を提供する。
【解決手段】物品収納部17の開口部10bからデジタルカメラ22を入れた後、クリップ24を用いて第1領域26と第2領域28を仕切る。この仕切り作業は、パイプ29を用いて緩衝部18,19に空気を注入しながら行なう。開口部10bからバッテリ充電器30を第2領域28に入れてから、緩衝部18,19に空気を注入しながら、クリップ24で第2領域28を閉じる。このように、2つの関連する物品である製品としてのデジタルカメラ22と製品の付属品であるバッテリ充電器30とを互いに干渉することなく1つの包装体10に一緒に収納できるとともに、物品収納部17の両端に連設され、空気が注入された緩衝部18,19により、搬送時等に外部から受ける衝撃からデジタルカメラ22及びバッテリ充電器30を護ることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、包装体に関し、更に詳しくは物品を包装する包装体及びその製造方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
精密電子機器(デジタルカメラや携帯電話や小型プリンタ等)などの物品を梱包する包装体としては、物品を上下から挟み込むように物品の外郭形状に合わせて形成した一対のパッドと、更に、この上下に被せられる段ボール製の補強板とからなる梱包用緩衝材が知られている(例えば特許文献1)。
【0003】
また、二重構造の気密袋体に空気等の気体を注入することにより気密袋体が膨張し、内部に収納された物品を保護挟持する包装体が知られている(例えば特許文献2)。
【特許文献1】特開2003−063569号公報
【特許文献2】登録実用新案第3078642号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1記載の梱包用緩衝材は、物品ごとに型取りをする必要があるため、汎用性がなく、コスト高である。また、上記特許文献2記載の包装体は、物品ごとに型取りをする必要がなく、種々の物品に適用可能であるが、例えば一緒に梱包するべき物品が複数個ある場合(例えばデジタルカメラと、この付属品であるバッテリ充電器,バッテリ,ACコード等)には、物品同士が干渉し合って、傷ついたり、破損するおそれがある。
【0005】
本発明は、上記のような問題点を解決するためになされたもので、汎用性を有し、複数個の物品をなんら問題なく収納できる包装体及びその製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の包装体は、物品を収納する袋状の物品収納部と、この周辺部の少なくとも一部に連設され、緩衝剤を封入して物品収納部に対する外部からの衝撃を和らげる袋状の緩衝部とからなることを特徴とする。また、前記緩衝部は、その物品の厚み方向の厚みが、前記物品収納部の厚みよりも大きいことを特徴とする。また、前記物品収納部と緩衝部との境界部は、シールにより形成されることを特徴とする。また、前記境界部は、波線状をしていることを特徴とする。また、前記境界部には、ミシン目が施されていることを特徴とする。
【0007】
また、前記物品収納部は、仕切りを設けることにより、複数個の物品を個別に仕切って収納することを特徴とする。また、前記複数個の物品は、製品とその付属品又は消耗品であることを特徴とする。また、前記仕切りは、前記物品収納部の一部を帯状にシールすることにより形成されることを特徴とする。また、前記仕切りは、前記物品収納部の一部を外側から帯状に挟み込む細長い把持部材によって形成されることを特徴とする。また、前記仕切りは、前記物品収納部の一部を外側から絞って止める留め部材によって形成されることを特徴とする。また、前記仕切りには、ミシン目が施されていることを特徴とする。
【0008】
また、物品を収納する筒状の内袋と、この内袋よりも径が大きく、前記内袋の外側に被せられる筒状の外袋と、前記内袋と外袋の各一方の開口部を一緒に閉じた後、前記内袋に物品を収納するとともに、前記内袋と外袋との間に緩衝剤を封入して少なくとも外袋の他方の開口部を閉じることにより内袋と外袋との間に形成され、前記内袋内の物品に対する外部からの衝撃を和らげる緩衝部とからなることを特徴とする。
【0009】
また、前記内袋の一部を外袋ごと帯状にシールすることにより内袋に仕切りを設け、前記内袋に複数個の物品を個別に仕切って収納することを特徴とする。また、前記複数個の物品は、製品とその付属品又は消耗品であることを特徴とする。また、前記内袋及び外袋の前記シールされた部分には、ミシン目が施されていることを特徴とする。また、前記ミシン目の両端近傍の少なくとも内袋の各端部には、それぞれ切欠きが形成されていることを特徴とする。また、前記内袋には、前記シールされる予定の部位近傍に予めファスナーを形成したことを特徴とする。
【0010】
本発明の包装体の製造方法は、袋状の物品収納部に、その開口部から物品を収納する第1行程と、前記物品収納部の周辺部の少なくとも一部に連設され、前記物品収納部に対する外部からの衝撃を和らげる袋状の緩衝部に、その開口部から緩衝剤を注入するとともに、前記物品収納部から空気を吸い出して物品収納部及び緩衝部の各開口部を閉じる第2行程とからなることを特徴とする。
【0011】
また、前記請求項1記載の包装体を用いた包装体の製造方法において、前記物品収納部に物品を収納する第1行程と、前記物品収納部から空気を吸い出して物品収納部の物品が収納される領域を閉じる第2行程と、前記第1,第2行程を1セットとして複数セットを繰り返した後、前記緩衝部に緩衝剤を注入してから緩衝部を密封することを特徴とする。
【0012】
また、前記物品は、製品とその付属品又は消耗品であり、前記領域の各々には、製品とその付属品又は消耗品が1個ずつ個別に収納されることを特徴とする。また、前記第2行程において、前記領域は、前記物品収納部の一部のシール,前記物品収納部の一部の細長い把持部材による挟み込み,前記物品収納部の一部の留め部材による絞り留めのいずれかによって閉じられることを特徴とする。また、前記シールされた部分にミシン目を施すことを特徴とする。
【0013】
また、筒状の内袋をこれよりも径が大きい筒状の外袋の中に入れ、前記内袋及び外袋の各一方の開口部を一緒に閉じる第1行程と、前記内袋の他方の開口部から内袋の中に物品を収納する第2行程と、前記物品が収納された領域を閉じる第3行程と、前記第2,第3行程を1セットとして複数セットを繰り返した後、前記内袋と外袋との隙間に緩衝剤を注入してから少なくとも外袋の他方の開口部を閉じることを特徴とする。また、前記物品は、製品とその付属品又は消耗品であり、前記領域の各々には、製品とその付属品又は消耗品が1個ずつ個別に収納されることを特徴とする。また、前記第3行程において、前記領域から空気を吸い出して前記領域を閉じることを特徴とする。また、前記第3行程において、前記領域を閉じる際には、前記外袋の幅よりも短く、かつ内袋の幅よりも長い帯状のシールを外袋の外側から施すことを特徴とする。また、前記シールされた部分には、ミシン目が施されていることを特徴とする。また、前記内袋には、前記シールされる予定の部位近傍に予めファスナーを形成したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明の包装体及びその製造方法によれば、袋状の物品収納部の周辺部の少なくとも一部に、緩衝剤を封入して物品収納部に対する外部からの衝撃を和らげる袋状の緩衝部を設けたので、物品収納部は物品の形状に依存せず、様々な形状の物品をなんら損傷することがないように包装できる。また、前記緩衝部の物品の厚み方向の厚みを物品収納部の厚みよりも大きくしたので、物品の厚み方向への衝撃に対しても物品を保護することができる。また、前記物品収納部と緩衝部との境界部をシールにより形成したので、大量生産ラインへの適用性が高い。また、前記境界部を波線状としたので、物品をより安定して収納することができる。また、前記境界部にミシン目を施すので、包装体の分解が容易にできる。
【0015】
また、前記物品収納部は、複数個の物品を個別に仕切って収納するので、物品同士が干渉し合って、傷ついたり、破損するおそれがなく、複数個の物品をなんら問題なく収納できる。また、前記複数個の物品は、製品とその付属品又は消耗品としたので、関連する物品を1個の包装体に一体的に包装でき、包装コストの低減にも寄与できる。また、仕切りを物品収納部の一部を帯状にシールすることにより形成するので、簡単に仕切りを形成することができる。また、仕切りを物品収納部の一部を外側から帯状に挟み込む細長い把持部材によって形成するので、簡単に仕切りを形成することができる。また、仕切りを物品収納部の一部を外側から絞って止める留め部材によって形成するので、簡単に仕切りを形成することができる。また、前記仕切りにミシン目を施すので、包装体の分解が容易にできる。
【0016】
また、筒状の内袋と外袋の各一方の開口部を一緒に閉じた後、内袋に物品を収納するとともに、内袋と外袋との間に緩衝剤を封入して少なくとも外袋の他方の開口部を閉じることにより内袋と外袋との間に緩衝部を形成したので、内袋の周囲360°を外部からの衝撃から保護することができる。
【0017】
また、前記内袋の一部を外袋ごと帯状にシールして仕切りを設け、この仕切り部分にミシン目を施すとともに、このミシン目の両端近傍の少なくとも内袋の各端部に切欠きを形成するので、より容易に包装体の分解を行なうことができる。また、内袋のシールされる予定の部位近傍に予めファスナーを形成したので、包装体を分解した後も物品を収納する袋として再利用できる。また、空気を抜いて物品を収納すると、物品をより安定させることができる。また、物品収納部と緩衝部とを共通する材料で形成するので、ローコストに製造できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
本発明の包装体の第1実施形態を図1〜図8を参照して説明する。なお、以下に示す符号st1,2,・・・は、図8のフローチャートに示すステップ番号である。図1に示すように、包装体10は、長尺の筒状の樹脂フィルムから形成され、これを後述する製品であるデジタルカメラと、製品の付属品であるバッテリ充電器とを収納するのに必要な長さに切断し、一方の開口部10aを所定の幅,例えば5mm幅で熱シールして閉じることにより、袋状としている。
【0019】
そして、この熱シールによって形成された第1仕切り12の両端から所定の幅,例えば30mmずつ内側の部位を、例えば5mm幅で包装体10の長手方向に帯状に熱シールする。この熱シールによって溶着された帯状の溶着部14,15により、物品を収納する物品収納部17と、一対の緩衝部18,19とが形成される(st1)。
【0020】
図2に示すように、前記物品収納部17の開口部10bからデジタルカメラ22を物品収納部17の奥まで入れる(st2)。そして、図3に示すような細長い樹脂製の把持部材であるクリップ24を用いて、図4に示すように、デジタルカメラ22が収納された物品収納部17の第1領域26と、その上方の第2領域28とを仕切る(st3)。この仕切り作業は、パイプ29を用いて緩衝部18,19に緩衝剤としての空気を注入しながら行ない、第1領域26の両側にある緩衝部18,19の中間部もクリップ24によって仕切られる。
【0021】
なお、前記クリップ24は、図3に示すように、松葉状をした本体24aの一端部に鉤状部24bが形成され、他端部に爪部24cが形成されており(A)、これら両端部を合わせるようにして両サイドから強く押さえると、爪部24cが鉤状部24bに嵌合してロックされる(B)。
【0022】
次に、図5に示すように、開口部10bからバッテリ充電器30を第2領域28に入れる(st4)。そして、緩衝部18,19に空気を注入しながら、図6に示すように、クリップ24を用いて第2領域28を閉じる(st5)。このように、2つの関連する物品であるデジタルカメラ22とバッテリ充電器30とを互いに干渉することなく1つの包装体10に一緒に収納できるとともに、物品収納部17の両端に連設され、空気が注入された緩衝部18,19により、搬送時等に外部から受ける衝撃からデジタルカメラ22及びバッテリ充電器30を護ることができる。
【0023】
また、包装体10は、物品の形状に依存しないから、様々な形状の物品を包装できる。また、例えば「エアキャップ」(登録商標)は、2枚のポリエチレンシートから成り、一方のシートを成型した円柱状の突起の中に空気を閉じ込め、その空気圧で緩衝材の機能を実現しているが、始めから空気が入っているため、嵩張るという欠点がある。これに対し、包装体10は、物品を収納するまで空気を入れておく必要がないから、嵩張らず、ストックしておくためのスペースが少なくて済む。
【0024】
なお、本実施形態では、図7に示すように、緩衝部18,19の直径を物品収納部17の厚みとほぼ同じになるようにしたが、図9に示すように、物品収納部17の厚みよりも大きくしてもよい。このようにすると、物品収納部17の側方からの衝撃ばかりでなく、厚み方向からの衝撃に対しても、より大きな緩衝効果を発揮できる。
【0025】
前記クリップ24の代わりに、図10に示すように、ビニールコーティングした針金34を用い、第1領域26と第2領域28との境界部や、第2領域28と開口部10bとの間を縛るようにしてもよい。また、針金34の代わりに、図11に示すように、馬蹄形状をした樹脂製の留め部材36を用いることもできる。なお、このような留め部材は馬蹄形状に限らず、その他の形状でもよく、例えば樹脂製の板に切り込みを入れたものでもよい。
【0026】
次に、本発明の第2実施形態を図12〜図16を参照して説明する。なお、前記第1実施形態と同じ部位には同じ符号を付し、説明を省略する。また、以下に示す符号st23,25,26は、図16のフローチャートに示すステップ番号であり、前記第1実施形態と同じ行程は、図8のフローチャートと同じステップ番号を用いている。図12に示すように、包装体40は、クリップ24を用いる代わりに、第1領域26と第2領域28との境界部を熱シールすることにより、包装体40の幅方向に長い帯状の第2仕切り42を形成する(st23)。
【0027】
前記第2仕切り42の長さは、包装体40の幅よりは短く、緩衝部18,19まで仕切るものではない。なお、前記第2仕切り42の形成は、パイプ44を物品収納部17に挿入して、第1領域26から空気を吸い出しながら行なうので、第1領域26がほぼ真空状態となり、第1領域26内でデジタルカメラ22がガタつくことがなく安定して保持される。
【0028】
前記第2仕切り42を形成した後、図13に示すように、バッテリ充電器30を第2領域28に挿入する(st4)。そして、パイプ44を物品収納部17に挿入して第2領域28から空気を吸い出しながら、かつ緩衝部18,19にパイプ29をそれぞれ挿入して緩衝部18,19に空気を注入しながら、図14に示すように、第2領域28の上方部を熱シールして包装体40の幅全体に帯状の第3仕切り43を形成し、第2領域28及び緩衝部18,19を密閉する(st25)。
【0029】
この後、前記第3仕切り43より上部の余り部49を切り落とせば、図15に示すように、包装体40が完成する。これにより、デジタルカメラ22とバッテリ充電器30とが互いに干渉することなく1つの包装体40に一緒に収納され、緩衝部18,19によって搬送時等に外部から受ける衝撃からデジタルカメラ22及びバッテリ充電器30が保護される。なお、前記余り部49は、そのまま使用すれば、わずかながらも第2領域28への緩衝作用を有するので、必ずしも切り落とす必要はない。また、前記余り部49と同様に、第1仕切り12の下方部に余り部を設けるようにしてもよい。
【0030】
次に、本発明の第3実施形態を示す図17において、包装体50は、第2実施形態の包装体40の上下に緩衝部51,52を設けるとともに仕切りなどにミシン目を設けたものである。包装体50の原料となる長尺の筒状の樹脂フィルムには、予め長手方向に帯状の溶着部14,15とミシン目14a,15aとが同時に施され、物品を収納する物品収納部17と、一対の緩衝部18,19とが形成されている。
【0031】
まず、長尺の筒状の樹脂フィルムを所定の長さに切断すると同時に熱シールによって第1仕切り12を形成すると同時にミシン目12aを施す。次に、物品収納部17及び緩衝部18に空気を注入しながら第1仕切り12から例えば幅30mmの位置に熱シールによって第2仕切り53及びミシン目53aを形成し、第1仕切り12と第2仕切り53との間を緩衝部51とする。
【0032】
そして、第1領域26の中にデジタルカメラ22を収納した後、第1領域26内の空気を抜きながら第2実施形態の第2仕切り42と同様の第3仕切り55を熱シールによって形成すると同時にミシン目55aを形成する。次に、第2領域28の中にバッテリ充電器30を収納した後、第2領域28内の空気を抜くとともに緩衝部18,19に空気を注入しながら、第4仕切り56を熱シールによって形成すると同時にミシン目56aを形成する。更に、第4仕切り56の上部の物品収納部17及び緩衝部18,19に空気を注入しながら第5仕切り57を熱シールによって形成することにより、緩衝部52を形成する。
【0033】
このように、本第3実施形態では、左右の緩衝部18,19の他に、上下に緩衝部51,52を設けたので、内部の物品(デジタルカメラ22,バッテリ充電器30)をより確実に保護することができる。また、ミシン目14a,15a,53a,55a,56aによって、図18に示すように、包装体40は、デジタルカメラ22が収納されたカメラ収納部17aと、バッテリ充電器30が収納された付属品収納部17bと、緩衝部18,19,51,52との6つに簡単に分離できるから、デジタルカメラ22,バッテリ充電器30の取り出しが容易にできる。
【0034】
次に、本発明の第4実施形態を示す図19,図20において、包装体60は、第1実施形態の帯状の溶着部14,15の代わりに、波線状の溶着部61,62を設けたものである。これにより、物品収納部63にデジタルカメラ22を収納した際のガタつきをより減少させることができる。また、符号64,65は、第1実施形態と同様の緩衝部である。
【0035】
図20に示すように、第1領域67と第2領域68との仕切り、第2領域68の密閉は、第1実施形態と同様に、クリップ24で行なうが、第2,3実施形態と同様に、熱シールによって行なってもよい。なお、第2,3実施形態では、物品収納部から空気を吸い出しながら仕切りの作成を行なったが、本実施形態では、波線状の溶着部61,62によってデジタルカメラ22及びバッテリ充電器30のガタつきが少なくなるから、物品収納部63から空気を吸い出す作業を省略してもよい。
【0036】
次に、本発明の第5実施形態を図21〜図25を参照して説明する。なお、前記第1〜3実施形態と同じ部位には同じ符号を付し、説明を省略する。また、以下に示す符号st31,32,・・・は、図25のフローチャートに示すステップ番号である。図21に示すように、包装体70は、筒状の内袋71と、これよりも径が大きく、内袋71を内側に収納する筒状の外袋72とからなる。内袋71の開口部71aの端と外袋72の開口部72aの端とを重ね合わせ、これらを一緒に熱シールすることにより、帯状の第1仕切り73を形成して開口部71a,72aを閉じる(st31)。なお、前記開口部71aの端と開口部72aの端とを必ずしも重ね合わせる必要はなく、第1仕切り73の下方部に余り部を設けるようにしてもよい。
【0037】
内袋71の開口部71bからデジタルカメラ22を内袋71の中に挿入した後(st32)、パイプ44を開口部71bから内袋71の内側に挿入して内袋71内の空気を吸い出しながら、図22に示すように、デジタルカメラ22の上方部を包装体70の幅方向に外袋72の外側から内袋71ごと帯状に熱シールすることにより、第2仕切り74を形成する(st33)。この第2仕切り74によって区切られた第1領域76はほぼ真空になるため、デジタルカメラ22は内袋71内に安定して保持される。
【0038】
また、前記第2仕切り74の長さは、内袋71の幅よりは長く、外袋72よりは短いので、内袋71は仕切るが、外袋72を完全には仕切ってはいない。このため、内袋71と外袋72との隙間から空気を入れると、デジタルカメラ22が収納された第1領域76の周囲に空気を入れることができる。
【0039】
図23に示すように、バッテリ充電器30を内袋71の中に入れた後(st34)、パイプ29を内袋71と外袋72との隙間に挿入するとともに、パイプ44を開口部71bから内袋71の中に挿入する。そして、パイプ29によって内袋71と外袋72との隙間に空気を注入すると同時にパイプ44によってバッテリ充電器30を収納した第2領域81から空気を吸い出しながら、バッテリ充電器30の上方部を包装体70の幅方向に外袋72の外側から内袋71ごと帯状に熱シールする。これにより、図24に示すように、第3仕切り83を形成して開口部71b,72bを完全に閉じる(st35)。
【0040】
このように、デジタルカメラ22,バッテリ充電器30は、内袋71内の第1領域76,第2領域81でそれぞれ安定して保持されるとともに、内袋71の周囲360°は、外袋72との隙間に封入された空気が緩衝効果を有するクッションとなって保護される。なお、本実施形態では、熱シールした部分にミシン目を設けなかったが、上記第3実施形態と同様に、第2仕切り74などにミシン目を設けてもよい。
【0041】
次に、本発明の第6実施形態を図26〜図32を参照して説明する。なお、前記第1〜4実施形態と同じ部位には同じ符号を付し、説明を省略する。また、以下に示す符号st41,42,・・・は、図32のフローチャートに示すステップ番号である。図26に示すように、包装体90は、筒状の内袋91と、これよりも径が大きく、内袋91を内側に収納する筒状の外袋92とからなる。内袋91には、長手方向の中間部と、一方の開口部91aの近傍とに、それぞれ周知の第1,第2ファスナー94,95が設けられている。また、第1ファスナー94の両端部近傍の各上方部(開口部91a側)には、周囲が熱シールされた一対の切欠き97が設けられている。
【0042】
内袋91を開口部92aから外袋92の中に挿入し、内袋91の開口部91bの端と外袋92の開口部92bの端とを重ね合わせ、これらを一緒に熱シールすることにより、図27に示すように、帯状の第1仕切り98を形成して開口部91b,92bを閉じる(st41)。なお、必ずしも開口部91bの端と外袋92の開口部92bの端とを重ね合わせて熱シールする必要はなく、第1仕切り98の下方部に余分な部分(余り部)を設けるようにしてもよい。
【0043】
内袋91の開口部91aからデジタルカメラ22を内袋91の中に挿入した後(st42)、パイプ44を開口部91aから内袋91の内側に挿入して内袋91内の空気を吸い出しながら、図28に示すように、第1ファスナー94近傍の上方部を第1ファスナー94の長手方向に沿って帯状に外袋92の外側から熱シールすることによって内袋91ごと溶着し、第2仕切り100を形成する(st43)。また、これと同時に、第2仕切り100には、ミシン目100aが形成される。この第2仕切り100によって区切られた第1領域99がほぼ真空になるため、デジタルカメラ22は第1領域99内に安定して保持される。
【0044】
前記第2仕切り100の長さは、内袋91の幅よりも長く、かつ外袋92の幅よりも短い。これにより、内袋91は第2仕切り100によって全幅が仕切られるが、外袋92は中央部のみが仕切られる。また、前記第2仕切り100の両端部は、前記切欠き97の最奥端部よりもやや上方に外れた位置にそれぞれ形成される。
【0045】
次に、図29に示すように、バッテリ充電器30を内袋91の中に挿入してから(st44)、パイプ44を開口部91aから内袋91の内側に挿入して内袋91内の空気を吸い出すとともに、パイプ29にて内袋91と外袋92との隙間に空気を注入しながら、図30に示すように、内袋91の端部と外袋92の内面とが一体的に溶着されるように所定幅(例えば幅5mm)で熱シールすることにより第3仕切り104を形成し、同時にミシン目104aを形成する(st45)。これにより、第2領域102がほぼ真空になり、バッテリ充電器30は、第2領域102内に安定して保持される。
【0046】
このように構成された包装体90は、内袋91の上下端部(開口部91a,91bの各端部)が、外袋92の上下端部(開口部92a,92bの各端部)に固定されるとともに、内袋91の内部がほぼ真空状態にされ、かつ内袋91と外袋92との間に空気が封入されている。これにより、図31に示すように、内袋91の外面と外袋92の内面とは、前記上下端部を除いて全て離間しており、内袋91と外袋92との間に封入された空気106がクッションとなって、内袋91内に収納されたデジタルカメラ22やバッテリ充電器30が外部からの衝撃から保護される。
【0047】
前記ミシン目100aにより包装体90は、容易に2つに分離できる。この後、切欠き97から内袋91を開けば、第1領域99からデジタルカメラ22を取り出すことができる。また、ミシン目104aで包装体90の上方部を破断してから第2ファスナー95の上方部を開けば、バッテリ充電器30を取り出すことができる。
【0048】
なお、第2ファスナー95の上方部にも、前記切欠き97と同様の切欠きを設けておくことが望ましい。また、包装体90を分解した後、第1領域99側の内袋91は、第1ファスナー94付きの袋として、また第2領域102側の内袋91は、第2ファスナー95付きの袋として、それぞれデジタルカメラ22やその付属品などを収納するのに便利に再利用できる。
【0049】
また、本実施形態では、第1仕切り98を形成してからデジタルカメラ22を収納し、第2仕切りを形成してからバッテリ充電器30を収納し、最後に第3仕切りを形成したが、本発明はこれに限定されることなく、例えば図30を逆さまにして、仕切りの形成及び製品等の収納の順序を逆にしてもよい。これを具体的に説明すると、まず第2ファスナー95を予め閉じておき、内袋91を外袋92の中に挿入した後、第3仕切り104を形成する。次に、第2領域102にバッテリ充電器30を収納してから、第2領域102内の空気を吸い出しながら第2仕切り100を形成して第2領域102を閉じる。次に、第1領域99にデジタルカメラ22を収納してから、第1領域99内の空気を吸い出しつつ、内袋91と外袋92との隙間に気体(空気など)を注入しながら、第1仕切り98を形成して開口部91b,92bを同時に閉じる。なお、この場合、第2領域102にデジタルカメラ22、第1領域99にバッテリ充電器30を収納してもよい。
【0050】
以上説明した実施形態では、仕切りを作成する際に「空気を吸い出しながら」としたが、本発明はこれに限定されることなく、例えば「空気を吸い出した後」でもよい。これは、厳密に言えば、空気を吸い出してから仕切りを作成するまでに時間がかかると、物品が収納された領域に空気が戻ってしまうが、実際の大量生産ラインでは、「物品の投入」と「仕切りの作成」が連続して高速に行なわれるため、全くと云っていい程、物品の保持に影響がないからである。
【0051】
また、上記実施形態では、包装体の仕切りを中央部の1個として2個の物品(製品であるデジタルカメラと、製品の付属品であるバッテリ充電器)を収納したが、本発明はこれに限定されることなく、例えば仕切りを2個や3個として、3個や4個の物品を収納してもよい。また、ぶつかり合っても互いに損傷するような不都合なことが発生しない、例えばコード類とバッテリ、パック化された乾電池(4本パックの乾電池)などについては、1つの領域内に一緒に収納してもよい。
【0052】
また、上記実施形態では、1個の包装体に収納する物品を「製品」(デジタルカメラ)と「その付属品」(バッテリ充電器)としたが、本発明はこれに限定されることなく、「製品」(例えば小型プリンタ)と「その消耗品」(例えばインクカートリッジ)としてもよい。また、上記実施形態では、1個の包装体に収納する物品を互いに関連して種類が異なるもの,例えばデジタルカメラとバッテリ充電器としたが、本発明はこれに限定されることなく、同じ種類の物品,例えば「携帯電話」を複数個収納するようにしてもよい。
【0053】
また、上記実施形態では、緩衝部に注入する緩衝剤として「空気」を用いたが、本発明はこれに限定されることなく、例えば「不活性ガス」などの気体の他、「ゲル状物質」や「液体」、またクッション性を有する「固体」など、緩衝効果を有するものであればどのようなものでも使用できる。
【0054】
また、上記実施形態では、「シール」として加熱・加圧することによって樹脂フイルムを溶着する「熱シール」を用いたが、本発明はこれに限定されることなく、例えば接着剤や粘着テープなどによる「接着」を用いてもよい。また、上記実施形態では、仕切りにミシン目を形成したが、ミシン目の代わりに、仕切りを少し間を開けて2本形成し、この2本の仕切りの間を切断するようにしてもよい。
【0055】
また、包装体は、樹脂フィルムから形成したが、それ自体にクッション性を有する薄手の発砲素材などを用いてもよい。また、上記第6実施形態では、内袋のみに切欠きを形成したが、本発明はこれに限定されることなく、例えば内袋と外袋の両方に切欠きを形成してもよい。また、ファスナーを図面の上方部側に設けたが、下方部側,すなわち第1ファスナー94を第1仕切り98の近傍に設け、第2ファスナー95を第2仕切り100の上側の近傍に設けるようにしてもよい。
【0056】
また、上記第1,第2実施形態では、包装体を長尺の筒状の樹脂フィルムを必要な長さに切断してから両脇を熱シールして緩衝部を作成したが、本発明はこれに限定されることなく、例えば、予め物品収納部と緩衝部とを有する筒状の包装体シートを長尺に形成し、これをロール形態に巻き取っておいてもよい。使用に際しては、ロール包装体から包装体シートを引き出して、底となる第1仕切り(物品収納部と緩衝部に形成される)を入れて、物品としての製品を投入する。次に、この製品投入部から空気を抜いて第2仕切り(物品収納部のみの仕切り)を形成する。次に、物品としての付属品を投入した後、この部分の空気を抜くとともに緩衝部に空気を注入して、第3仕切りを形成し、包装体を密封すると同時に空気の入った緩衝部を形成する。なお、前記包装体シートを水平な台に載置して、製品や付属品を包装体シート内に挿入してから、第1〜第3仕切りを形成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0057】
【図1】本発明の第1実施形態である包装体を示す説明図である。
【図2】包装体にデジタルカメラを収納した状態を示す説明図である。
【図3】クリップを示す説明図である。
【図4】クリップで第1領域と第2領域とを仕切った状態を示す説明図である。
【図5】第2領域にバッテリ充電器を収納した状態を示す説明図である。
【図6】第2領域をクリップで閉じた状態を示す説明図である。
【図7】図2に示す包装体を上方から見た説明図である。
【図8】第1実施形態の主なシーケンスを示すフローチャートである。
【図9】第1実施形態よりも緩衝部を大きくした例を示す説明図である。
【図10】クリップの代わりに針金を用いた例を示す説明図である。
【図11】クリップの代わりに用いる留め部材の例を示す説明図である。
【図12】熱シールにて仕切りを形成する本発明の第2実施形態の包装体を示す説明図である。
【図13】包装体にデジタルカメラ及びバッテリ充電器を収納した状態を示す説明図である。
【図14】熱シールにて開口部を閉じた状態を示す説明図である。
【図15】余り部を切除した状態を示す説明図である。
【図16】第2実施形態の主なシーケンスを示すフローチャートである。
【図17】ミシン目を設けた本発明の第3実施形態を示す説明図である。
【図18】図17に示す包装体をミシン目で分割した状態を示す説明図である。
【図19】溶着部を波線状とした第4実施形態の包装体を示す説明図である。
【図20】図19に示す包装体をクリップで仕切った状態を示す説明図である。
【図21】内袋と外袋からなる本発明の第5実施形態の包装体を示す説明図である。
【図22】図21に示す包装体に熱シールにて仕切りを形成した状態を示す説明図である。
【図23】デジタルカメラ及びバッテリ充電器を収納した状態を示す説明図である。
【図24】第2領域の上方部を第1仕切りで閉じた状態を示す説明図である。
【図25】第5実施形態の主なシーケンスを示すフローチャートである。
【図26】内袋にファスナーを設けた本発明の第6実施形態の包装体を示す説明図である。
【図27】内袋と外袋の一方の開口部近傍を重ねて熱シールにて閉じた状態を示す説明図である。
【図28】第1領域の上方部に仕切りを形成した状態を示す説明図である。
【図29】バッテリ充電器を収納した後の状態を示す説明図である。
【図30】外袋の開口部を熱シールにて閉じた状態を示す説明図である。
【図31】第1領域を含む面で内袋と外袋を破断した様子を示す端面図である。
【図32】第6実施形態の主なシーケンスを示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0058】
10,40,50,60,70,90 包装体
12,53,73,98 第1仕切り
14,15,61,62 溶着部
14a,15a,53a,55a,56a,100a,104a ミシン目
17,63 物品収納部
17a カメラ収納部
17b 付属品収納部
18,19,51,52,64,65 緩衝部
22 デジタルカメラ
24 クリップ
26,67,76,99 第1領域
28,68,81,102 第2領域
29,44 パイプ
30 バッテリ充電器
34 針金
36 留め部材
42,53,74,100 第2仕切り
43,55,83,104 第3仕切り
49 余り部
56 第4仕切り
57 第5仕切り
71,91 内袋
72,92 外袋
94 第1ファスナー
95 第2ファスナー
97 切欠き
106 空気

【特許請求の範囲】
【請求項1】
物品を収納する袋状の物品収納部と、
この周辺部の少なくとも一部に連設され、緩衝剤を封入して物品収納部に対する外部からの衝撃を和らげる袋状の緩衝部と
からなることを特徴とする包装体。
【請求項2】
前記緩衝部は、その物品の厚み方向の厚みが、前記物品収納部の厚みよりも大きいことを特徴とする請求項1記載の包装体。
【請求項3】
前記物品収納部と緩衝部との境界部は、シールにより形成されることを特徴とする請求項1または2記載の包装体。
【請求項4】
前記境界部は、波線状をしていることを特徴とする請求項3記載の包装体。
【請求項5】
前記境界部には、ミシン目が施されていることを特徴とする請求項3または4記載の包装体。
【請求項6】
前記物品収納部は、仕切りを設けることにより、複数個の物品を個別に仕切って収納することを特徴とする請求項1ないし5いずれか記載の包装体。
【請求項7】
前記複数個の物品は、製品とその付属品又は消耗品であることを特徴とする請求項6記載の包装体。
【請求項8】
前記仕切りは、前記物品収納部の一部を帯状にシールすることにより形成されることを特徴とする請求項6または7記載の包装体。
【請求項9】
前記仕切りは、前記物品収納部の一部を外側から帯状に挟み込む細長い把持部材によって形成されることを特徴とする請求項6または7記載の包装体。
【請求項10】
前記仕切りは、前記物品収納部の一部を外側から絞って止める留め部材によって形成されることを特徴とする請求項6または7記載の包装体。
【請求項11】
前記仕切りには、ミシン目が施されていることを特徴とする請求項8記載の包装体。
【請求項12】
物品を収納する筒状の内袋と、
この内袋よりも径が大きく、前記内袋の外側に被せられる筒状の外袋と、
前記内袋と外袋の各一方の開口部を一緒に閉じた後、前記内袋に物品を収納するとともに、前記内袋と外袋との間に緩衝剤を封入して少なくとも外袋の他方の開口部を閉じることにより内袋と外袋との間に形成され、前記内袋内の物品に対する外部からの衝撃を和らげる緩衝部と
からなることを特徴とする包装体。
【請求項13】
前記内袋の一部を外袋ごと帯状にシールすることにより内袋に仕切りを設け、前記内袋に複数個の物品を個別に仕切って収納することを特徴とする請求項12記載の包装体。
【請求項14】
前記複数個の物品は、製品とその付属品又は消耗品であることを特徴とする請求項13記載の包装体。
【請求項15】
前記内袋及び外袋の前記シールされた部分には、ミシン目が施されていることを特徴とする請求項13または14記載の包装体。
【請求項16】
前記ミシン目の両端近傍の少なくとも内袋の各端部には、それぞれ切欠きが形成されていることを特徴とする請求項15記載の包装体。
【請求項17】
前記内袋には、前記シールされる予定の部位近傍に予めファスナーを形成したことを特徴とする請求項13ないし16いずれか記載の包装体。
【請求項18】
袋状の物品収納部に、その開口部から物品を収納する第1行程と、
前記物品収納部の周辺部の少なくとも一部に連設され、前記物品収納部に対する外部からの衝撃を和らげる袋状の緩衝部に、その開口部から緩衝剤を注入するとともに、前記物品収納部から空気を吸い出して物品収納部及び緩衝部の各開口部を閉じる第2行程と
からなることを特徴とする包装体の製造方法。
【請求項19】
前記請求項1記載の包装体を用いた包装体の製造方法において、
前記物品収納部に物品を収納する第1行程と、
前記物品収納部から空気を吸い出して物品収納部の物品が収納される領域を閉じる第2行程と、
前記第1,第2行程を1セットとして複数セットを繰り返した後、前記緩衝部に緩衝剤を注入してから緩衝部を密封することを特徴とする包装体の製造方法。
【請求項20】
前記物品は、製品とその付属品又は消耗品であり、前記領域の各々には、製品とその付属品又は消耗品が1個ずつ個別に収納されることを特徴とする請求項19記載の包装体の製造方法。
【請求項21】
前記第2行程において、前記領域は、前記物品収納部の一部のシール,前記物品収納部の一部の細長い把持部材による挟み込み,前記物品収納部の一部の留め部材による絞り留めのいずれかによって閉じられることを特徴とする請求項19または20記載の包装体の製造方法。
【請求項22】
前記シールされた部分にミシン目を施すことを特徴とする請求項21記載の包装体の製造方法。
【請求項23】
筒状の内袋をこれよりも径が大きい筒状の外袋の中に入れ、前記内袋及び外袋の各一方の開口部を一緒に閉じる第1行程と、
前記内袋の他方の開口部から内袋の中に物品を収納する第2行程と、
前記物品が収納された領域を閉じる第3行程と、
前記第2,第3行程を1セットとして複数セットを繰り返した後、前記内袋と外袋との隙間に緩衝剤を注入してから少なくとも外袋の他方の開口部を閉じることを特徴とする包装体の製造方法。
【請求項24】
前記物品は、製品とその付属品又は消耗品であり、前記領域の各々には、製品とその付属品又は消耗品が1個ずつ個別に収納されることを特徴とする請求項23記載の包装体の製造方法。
【請求項25】
前記第3行程において、前記領域から空気を吸い出して前記領域を閉じることを特徴とする請求項23または24いずれか記載の包装体の製造方法。
【請求項26】
前記第3行程において、前記領域を閉じる際には、前記外袋の幅よりも短く、かつ内袋の幅よりも長い帯状のシールを外袋の外側から施すことを特徴とする請求項23ないし25いずれか記載の包装体の製造方法。
【請求項27】
前記シールされた部分には、ミシン目が施されていることを特徴とする請求項26記載の包装体の製造方法。
【請求項28】
前記内袋には、前記シールされる予定の部位近傍に予めファスナーを形成したことを特徴とする請求項26または27記載の包装体の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【公開番号】特開2008−74451(P2008−74451A)
【公開日】平成20年4月3日(2008.4.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−256208(P2006−256208)
【出願日】平成18年9月21日(2006.9.21)
【出願人】(306037311)富士フイルム株式会社 (25,513)
【Fターム(参考)】