説明

包装用緩衝装置

【課題】耐衝撃性、耐圧縮性に優れるとともに、弾性と緩衝性とにも優れ、中量、軽量のものはもとより、重量が大きな被包装物でさえ、運搬、輸送が確実に行え、過大な衝撃力が加わった場合に、発泡ポリスチレンよりなる本体部が破壊されずに済み、資材費および製作コストが安価になる包装用緩衝装置を提供する。
【解決手段】本体部1と、前記本体部の周囲を被覆する補強体部5と、を有する包装用緩衝装置であって、前記本体部が、発泡ポリスチレンで構成され、かつ、前記補強体部が、発泡ポリエチレンで構成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は包装用緩衝装置に関し、例えば自動車用の燃料電池、またはプラズマディスプレイ、液晶ディスプレイ、冷蔵庫のような重量が大きな被包装物を包装外函内に梱包し、輸送したり、運搬する場合に最適に使用され、中心部に設けられる本体部による耐圧縮性、および耐破壊性を発揮させるのと、本体部の周囲を覆う補強体部による緩衝性とを協働して発揮させるようにして被包装物が損壊されたり、傷が付けられることなく、安全かつ確実に輸送、運搬されるものであった。
【背景技術】
【0002】
従来、冷蔵庫のような重量が大きな家庭用電気製品としての被包装物を外装段ボール内に包装するための緩衝材には、冷蔵庫本体の上部左右に取付けられる上部緩衝材と、底部パレットの内側の左右に配置されて冷蔵庫本体の下部左右に取付けられる下部緩衝材とで構成され、前記上部緩衝材および前記下部緩衝材が、発泡スチロールで形成されたものがあった。そして、発泡スチロールで形成された前記上部緩衝材および前記下部緩衝材の耐圧縮性により、重量が大きな被包装物の上面および下面を支持するものがあった。重量が大きな被包装物としては、冷蔵庫のほか、例えば自動車用の燃料電池、またはプラズマディスプレイ、液晶ディスプレイ等が挙げられる。(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
また、他の従来例として、物品を包装して輸送する際に用いられる包装用緩衝材には、段ボール箱の四隅に配置された緩衝部材内の段差部に被包装物を嵌め込み、段ボール箱の外周側に包装用緩衝材を接着等により取付け、これを包装箱内に収納される構成であり、被包装物は包装用緩衝材および緩衝部材の緩衝作用により衝撃から保護されるものがあった。このうち、包装用緩衝材は、外形状が台形体や立方体をなし、例えばポリスチレン系発泡体、ポリエチレン系発泡体、ポリプロピレン系発泡体、ポリウレタン系発泡体等の合成樹脂発泡体から形成されたものが知られていた(例えば、特許文献2参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2000―334763号公報
【特許文献2】実開昭61―40368号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、例えば特許文献1に記載のように、冷蔵庫のような重量が大きな家庭用電気製品の被包装物の上面および下面を支持する上部緩衝材および前記下部緩衝材を、発泡スチロールにより形成した緩衝材は、ある程度の硬度を有し、脆いため、例えば落下による過大な衝撃力が加わると、破壊され、被包装物としての冷蔵庫は運搬されたり、または輸送中に破損されたり、傷が付いてしまうという欠点があった。
【0006】
また、特許文献2に記載の包装用緩衝材は、外形状が台形体や立方体をなし、例えばポリエチレン系発泡体、ポリプロピレン系発泡体、ポリウレタン系発泡体のように、弾性と緩衝性とが発揮される汎用樹脂により成形され、軽量や中量の被包装物を運搬したり、輸送するのを対象とするので、例えば自動車用の燃料電池、またはプラズマディスプレイ、液晶ディスプレイ、冷蔵庫のような重量が大きな被包装物を運搬したり、輸送するのには適さない。しかも、これらのポリエチレン系発泡体、ポリプロピレン系発泡体は、発泡スチロールに比べて資材費が高価であり、製作コストも高価であった。
【0007】
そこで、本発明は耐衝撃性、耐圧縮性に優れるとともに、弾性と緩衝性とにも優れ、中量、軽量のものはもとより、重量が大きな被包装物でさえ、運搬、輸送が確実に行え、そして、例えば落下により過大な衝撃力が加わった場合に、発泡ポリスチレンよりなる本体部が破壊されずに済み、また、資材費および製作コストは安価な包装用緩衝装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の課題を解決するために、本発明の請求項1は、
本体部と、前記本体部の周囲を被覆する補強体部と、を有する包装用緩衝装置であって、
前記本体部が、発泡ポリスチレンで構成され、かつ、
前記補強体部が、発泡ポリエチレンで構成されている
ことを特徴とする。
【0009】
本発明の請求項2に記載の発明は、請求項1において、前記補強体部が、前記本体部が受ける圧縮力の軸長方向に交叉して側壁部の背部に、該側壁部よりも平面形大に左右に外縁部が突設された略板状の受圧背壁部を有することを特徴とする。
【0010】
本発明の請求項3に記載の発明は、請求項2において、前記受圧背壁部には、前記凹部内に連通する所望個数の蒸気逃がし孔が設けられていることを特徴とする。
【0011】
本発明の請求項4に記載の発明は、請求項1−3の何れかにおいて、前記補強体部には、断面コ字状の凹部が設けられ、該凹部には前記本体部が嵌入され、前記本体部、および前記凹部の横断面が矩形、正方形、三角形、円形の何れかに形成されていることを特徴とする。
【0012】
本発明の請求項5に記載の発明は、請求項2−4の何れかにおいて、前記受圧背壁部の前記外縁部は、被包装物を梱包する包装外函の内壁に対向して設けられた断面L字状の係止レール内に抜差可能に係止されることにより、前記包装外函内に取付られることを特徴とする。
【0013】
本発明の請求項6に記載の発明は、請求項1−5の何れかに記載の包装用緩衝装置において、
被包装物の荷重を受ける前記包装用緩衝装置が複数個重ね積み可能に設けられることを特徴とする。
【0014】
本発明の請求項7に記載の発明は、請求項6において、前記包装用緩衝装置が、重ね積み時に最先端の包装用緩衝装置は、被包装物に当接して配設され、次段以後の包装用緩衝装置は先行する包装用緩衝装置の受圧背壁部の背面に設けられた嵌入凹部内に後続の包装用緩衝装置の側壁部の先端が嵌脱可能に嵌入されることを特徴とする。
【0015】
本発明の請求項8に記載の発明は、請求項1−7において、燃料電池、またはプラズマディスプレイ、液晶ディスプレイの何れかであることを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
本発明の請求項1によれば、本体部と、前記本体部の周囲を被覆する補強体部と、を有する包装用緩衝装置であって、前記本体部が、発泡ポリスチレンで構成され、かつ、前記補強体部が、発泡ポリエチレンで構成されているので、被包装物から圧縮力が加わると、被包装物からの圧縮力の方向に向けて包装用緩衝装置の内部に設けた凹部内に嵌入された発泡ポリスチレンよりなる本体部により耐衝撃性、耐圧縮性が発揮されるとともに、本体部を中心に少なくとも周囲を覆う筒状の側壁部が設けられた発泡ポリエチレンよりなる補強体部により弾性と緩衝性とが発揮されるため、中量、軽量の被包装物はもとより、重量が大きな被包装物でさえ、運搬、輸送が確実に行える。
【0017】
この際、包装用緩衝装置の中心に設けられた発泡ポリスチレンよりなる本体部が、発泡ポリエチレンよりなる補強体部の筒状の側壁部により少なくとも周囲が覆われるので、包装用緩衝装置に落下の衝撃による過大な衝撃力が加わっても、被包装物からの圧縮力は発泡ポリスチレンよりなる本体部が発揮する耐衝撃性、耐圧縮性に分担されて受圧されるとともに、本体部の周囲を覆うように設けられた発泡ポリエチレンよりなる補強体部の弾性と緩衝性とが周囲から平均して加わることにより局部的に応力が集中することなく安定にかつ充分に発揮されるため、本体部は、少なくとも周囲を覆っている発泡ポリエチレンよりなる補強体部の筒状の側壁部による緩衝性により緩衝されて衝撃が和らげられるから、破壊されずに済むとともに、周囲に飛散されるのが防止される。従って、包装用緩衝装置は耐用年数が長くなり、反復使用ができる。
【0018】
そして、包装用緩衝装置の中心に設けられた本体部が発泡ポリスチレンにより成形されるので、包装用緩衝装置全体を特許文献2に記載された従来の包装用緩衝材のように、発泡ポリエチレンや発泡ポリプロピレン等の合成樹脂を用いて成形するのに比べて資材費および製作コストは安価になる。
【0019】
本発明の請求項2に記載の発明によれば、請求項1において、前記補強体部が、前記本体部が受ける圧縮力の軸長方向に交叉して側壁部の背部に、該側壁部よりも平面形大に左右に外縁部が突設された略板状の受圧背壁部を有するので、被包装物から圧縮力が加わると、被包装物からの圧縮力の方向に向けて内部に設けた凹部内に嵌入された発泡ポリスチレンよりなる本体部により耐衝撃性、耐圧縮性が発揮されるとともに、本体部の周囲を覆うように設けられた発泡ポリエチレンよりなる補強体部の弾性と緩衝性とが周囲から平均して加わることにより局部的に応力が集中することなく安定にかつ充分に発揮されるため、中量、軽量の被包装物はもとより、重量が大きな被包装物でさえ、運搬、輸送が確実に行える。
【0020】
この際、包装用緩衝装置は、本体部が発泡ポリエチレンよりなる補強体部の筒状の側壁部により周囲が覆われるのと、前記側壁部の背部に、該側壁部よりも平面形大に左右に外縁部が突設された板状の受圧背壁部とで覆われるので、包装用緩衝装置に例えば落下の衝撃による過大な衝撃力が加わっても、本体部は、少なくとも周囲を覆っている発泡ポリエチレンよりなる補強体部の筒状の側壁部と、前記側壁部の背部に、該側壁部よりも平面形大に左右に外縁部が突設された略板状の受圧背壁部とによる緩衝性により緩衝されて衝撃が和らげられるから、破壊されずに済むとともに、周囲に飛散されるのが確実に防止される。従って、包装用緩衝装置は耐用年数が長くなり、反復使用ができる。
【0021】
本発明の請求項3に記載の発明によれば、請求項1または2において、前記被包装物が、燃料電池、またはプラズマディスプレイ、液晶ディスプレイの何れかであるので、被包装物から圧縮力が加わると、被包装物からの圧縮力の方向に向けて包装用緩衝装置の内部に設けた凹部内に嵌入された発泡ポリスチレンよりなる本体部により耐衝撃性、耐圧縮性が発揮されるとともに、本体部の周囲を覆うように設けられた発泡ポリエチレンよりなる補強体部の弾性と緩衝性とが周囲から平均して局部的に応力が集中することなく安定にかつ充分に発揮されるため、中量、軽量の被包装物はもとより、燃料電池、またはプラズマディスプレイ、液晶ディスプレイのような重量が大きな被包装物でさえ、運搬、輸送が確実に行える。
【0022】
この際、包装用緩衝装置は、発泡ポリスチレンよりなる本体部が、発泡ポリエチレンよりなる補強体部の筒状の側壁部により少なくとも周囲が覆われるので、包装用緩衝装置に落下の衝撃による過大な衝撃力が本体部に加わっても、本体部は、少なくとも周囲を覆っている発泡ポリエチレンよりなる補強体部の側壁部による緩衝性により緩衝されて衝撃が和らげられるから、破壊されずに済むとともに、破壊された破片が周囲に飛散されるのが防止される。従って、包装用緩衝装置は耐用年数が長くなり、反復使用ができる。
【0023】
本発明の請求項3に記載の発明によれば、請求項2において、前記受圧背壁部には、前記凹部内に連通する所望個数の蒸気逃がし孔が設けられているので、発泡ポリスチレンよりなる本体部を中心に少なくとも周囲を覆う側壁部が設けられた発泡ポリエチレンよりなる補強体部を成形するのに、加熱により、発泡される柔軟な補強体部に対して包装用緩衝装置の内部に設けた凹部内に嵌入された発泡ポリスチレンよりなる本体部が成形芯として塑性変形を阻止することにより保形を維持し、また養生、固化時に、受圧背壁部に所望個数の蒸気逃がし孔から、蒸気が外部に逃がされ、補強体部の養生が短時間に円滑かつ確実に行われる。
【0024】
本発明の請求項4に記載の発明によれば、請求項1−3の何れかにおいて、前記補強体部には、断面コ字状の凹部が設けられ、該凹部には前記本体部が嵌入され、前記本体部、および前記凹部の横断面が矩形、正方形、三角形、円形の何れかに形成されているので、被包装物から圧縮力が加わると、被包装物からの圧縮力の方向に向けて包装用緩衝装置の内部に設けた凹部内に嵌入された発泡ポリスチレンよりなる本体部により耐衝撃性、耐圧縮性が発揮されるとともに、本体部を中心に横断面が矩形、正方形、三角形、円形の何れかに形成されて周囲を覆う発泡ポリエチレンよりなる補強体部により弾性と緩衝性とが発揮されるため、中量、軽量の被包装物はもとより、重量が大きな被包装物でさえ、運搬、輸送が確実に行える。
【0025】
この際、包装用緩衝装置の中心に設けられた発泡ポリスチレンよりなる本体部が、横断面が矩形、正方形、三角形、円形の何れかに形成された発泡ポリエチレンよりなる補強体部により少なくとも周囲が覆われるので、包装用緩衝装置に落下衝撃による過大な衝撃力が加わっても、本体部は、少なくとも周囲を覆っている発泡ポリエチレンよりなる補強体部による緩衝性により緩衝されて衝撃が和らげられるから、破壊されずに済むとともに、周囲に飛散されるのが防止される。従って、包装用緩衝装置は耐用年数が長くなり、反復使用ができる。
【0026】
本発明の請求項5に記載の発明によれば、請求項2−4の何れかにおいて、前記受圧背壁部の前記外縁部は、被包装物を梱包する包装外函の内壁に対向して設けられた断面L字状の係止レール内に抜差可能に係止されることにより、取付られるので、包装用緩衝装置は包装外函の内壁に対向して設けられた断面L字状の係止レール内に受圧背壁部の外縁部を抜差可能に係止するという簡単な取り扱いにより包装外函の内壁に確実に取付けることができ、被包装物に対して耐衝撃性、耐圧縮性、緩衝性が発揮される。
【0027】
本発明の請求項6に記載の発明によれば、請求項1−5の何れかに記載の包装用緩衝装置において、被包装物の荷重を受ける前記耐緩衝装置が複数個重ね積み可能に設けられるので、被包装物から圧縮力が加わると、被包装物からの圧縮力の方向に向けて複数個重ね積みされて設けられた包装用緩衝装置の内部に設けた凹部内に嵌入された発泡ポリスチレンよりなる本体部により耐衝撃性、耐圧縮性が幾重にも発揮されるとともに、本体部の周囲を覆うように設けられた発泡ポリエチレンよりなる補強体部の弾性と緩衝性とが周囲から平均して局部的に応力が集中することなく安定にかつ充分に発揮されるため、中量、軽量の被包装物はもとより、重量が大きな被包装物でさえ、運搬、輸送が確実に行える。
【0028】
この際、複数個重ね積みされて設けられた包装用緩衝装置の中心に設けられた発泡ポリスチレンよりなる本体部が、発泡ポリエチレンよりなる補強体部の筒状の側壁部により少なくとも周囲が覆われるので、包装用緩衝装置に落下衝撃による過大な衝撃力が加わっても、本体部は、少なくとも周囲を覆っている発泡ポリエチレンよりなる補強体部の側壁部による緩衝性により緩衝されて衝撃が和らげられるから、破壊されずに済むとともに、周囲に飛散されるのが防止される。従って、包装用緩衝装置は耐用年数が長くなり、反復使用ができる。
【0029】
そして、包装用緩衝装置の中心に設けられた本体部が発泡ポリスチレンにより成形されるので、包装用緩衝装置全体を特許文献2に記載された従来の包装用緩衝材のように、発泡ポリエチレンや発泡ポリプロピレン等の合成樹脂を用いて成形するのに比べて資材費および製作コストは安価になる。
【0030】
本発明の請求項7に記載の発明によれば、請求項6において、前記包装用緩衝装置が、重ね積み時に最先端の包装用緩衝装置は、被包装物に当接して配設され、次段以後の包装用緩衝装置は先行する包装用緩衝装置の受圧背壁部の背面に設けられた嵌入凹部内に後続の耐緩衝装置の筒状の側壁部の先端が嵌脱可能に嵌入されるので、包装用緩衝装置が、重ね積み時にずれ動いて崩れることなく、重ね積みが確実かつ構造堅牢に行える。
【0031】
こうして、被包装物から圧縮力が加わると、被包装物からの圧縮力の方向に向けて複数個重ね積みされて設けられた包装用緩衝装置の内部に設けた凹部内に嵌入された発泡ポリスチレンよりなる本体部により耐衝撃性、耐圧縮性が合算されて幾重にも発揮されるとともに、本体部の周囲を覆うように設けられた発泡ポリエチレンよりなる補強体部の弾性と緩衝性とが周囲から平均して加わることにより局部的に応力が集中することなく安定にかつ充分に発揮されるため、中量、軽量の被包装物はもとより、重量が大きな被包装物でさえ、運搬、輸送が確実に行える。
【0032】
この際、複数個重ね積みされて設けられた包装用緩衝装置の中心に設けられた発泡ポリスチレンよりなる本体部が、発泡ポリエチレンよりなる補強体部の筒状の側壁部により少なくとも周囲が覆われるので、例えば包装用緩衝装置に落下衝撃による過大な衝撃力が加わっても、本体部は、少なくとも周囲を覆っている発泡ポリエチレンよりなる補強体部の側壁部による緩衝性により緩衝されて衝撃が和らげられるから、破壊されずに済むとともに、周囲に飛散されるのが防止される。従って、包装用緩衝装置は耐用年数が長くなり、反復使用ができる。
【0033】
そして、包装用緩衝装置の中心に設けられた本体部が発泡ポリスチレンにより成形されるので、包装用緩衝装置全体を特許文献2に記載された従来の包装用緩衝材のように、発泡ポリエチレンや発泡ポリプロピレン等の合成樹脂を用いて成形するのに比べて資材費および製作コストは安価になる。
【0034】
本発明の請求項8に記載の発明によれば、請求項1−7の何れかにおいて、被包装物が、燃料電池、またはプラズマディスプレイ、液晶ディスプレイの何れかであるので、被包装物から圧縮力が加わると、被包装物からの圧縮力の方向に向けて包装用緩衝装置の内部に設けた凹部内に嵌入された発泡ポリスチレンよりなる本体部により耐衝撃性、耐圧縮性が発揮されるとともに、本体部の周囲を覆うように設けられた発泡ポリエチレンよりなる補強体部の弾性と緩衝性とが周囲から平均して局部的に応力が集中することなく安定にかつ充分に発揮されるため、中量、軽量の被包装物はもとより、燃料電池、またはプラズマディスプレイ、液晶ディスプレイのような重量が大きな被包装物でさえ、運搬、輸送が確実に行える。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】図1は本発明の包装用緩衝装置の実施形態を示し、被包装物を包装外函内に梱包した状態の平面図である。
【図2】図2は本発明の包装用緩衝装置を示す斜視図である。
【図3】図3は同じく本発明の包装用緩衝装置を示す分解斜視図である。
【図4】図4は同じく半断面図である。
【図5】図5は本発明の包装用緩衝装置を構成する側壁部を示す正面図である。
【図6】図6は同じく平面図である。
【図7】図7は図5のA−A断面図である。
【図8】図8は本発明の包装用緩衝装置の他の使用例を示し、被包装物を包装外函内に梱包した状態の平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0036】
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。
【0037】
本実施形態では、図1、図2、図3において、本体部1と、前記本体部1の周囲を被覆する補強体部5と、を有する包装用緩衝装置であって、前記本体部1が、発泡ポリスチレンで構成され、かつ、前記補強体部5が、発泡ポリエチレンで構成されていることを特徴とする。
【0038】
前記本体部1は被包装物2からの圧縮力Wの方向に向けて補強体部5の内部に設けられた凹部3内に嵌入されることにより該本体部1を中心に前記補強体部5には、少なくとも周囲を覆う筒状の側壁部4が設けられている。
【0039】
前記本体部1を成形するのに発泡ポリスチレンを用いたのは、前述のように、本実施形態の包装用緩衝体を成形する場合に、本体部1を中心に少なくとも周囲を略板状の補強体部5にて覆って成形するのに、成形型を用いて成形する成形時には本体部1が、発泡ポリスチレンの硬性により本体部1を中心にその周囲に成形される発泡ポリエチレンよりなる柔軟な補強体部5に対する芯材として保形性が有効に発揮され、製品が短時間に容易に成形され、成形後には、本体部1が前述のように、耐衝撃性、耐圧縮性のほか、電気絶縁性、耐薬品性が発揮されるとともに、また、資材費、および製作コストが安価に製作するためである。
【0040】
また、本体部1を中心に少なくとも周囲を覆う補強体部5を発泡ポリエチレンにより成形した複合構造とするのは、本体部1が耐衝撃性、耐圧縮性を発揮するのと協働して周囲から緩衝性、柔軟性を発揮するとともに、軽量化され、また本体部1が例えば落下により過大な衝撃力が加わった場合に、本体部1が破損したり、周囲に破片が飛散するのを防止するためである。
【0041】
図2、および図3において、1aは前記本体部1の前面上部に前下がり勾配に設けられた切欠斜面部であり、また、5aは同じく補強体部5の図の前面上部に前下がり勾配に設けられた切欠斜面部であるが、これら切欠斜面部1a,5aは、包装外函8内に包装用緩衝装置を用いて被包装物2を支持し、梱包するのに際して、本体部1、および補強体部5の前面上部における隅角部を減容化させ、被包装物2を包装外函8内に支持すのに邪魔にならないようにするためのものであり、必ずしも設けなくてはならないという必然性はない。
【0042】
そして、発泡ポリスチレンよりなる本体部1の発泡倍率と、発泡ポリエチレンよりなる補強体部5との発泡倍率は、例えば本体部1が15倍、補強体部5が15倍であるものを使用すると、重量が大きな被包装物2の梱包、包装に適し、また、これに限ることなく、本体部1の発泡倍率が70倍と発泡倍率を増し、補強体部5が30倍であるものを使用すると、本体部1と、補強体部5との緩衝性を向上することができ、中量または軽量の被包装物2の梱包、包装に適する。上記説明の本体部1と、補強体部5との発泡倍率の増減は自由であり、任意に設定される。この際、成形前に発泡剤は発泡ポリスチレン、および発泡ポリエチレンのペレット内に予め混合されているものを用いても良いし、成形時に混合されるものでもよい。
【0043】
図示する本実施形態の包装用緩衝装置の大きさは、例えば図3に示すように本体部1の縦の長さL1が90mm、横の長さL′1が170mm、高さH1が147mmである。また補強体部5の外形寸法は、周囲の筒状の側壁部4の縦の長さL2が160mm、横の長さL′2が240mm、高さH2が130mmである。そして、側壁部4の厚さT1は35mmである。また、略板状の後記受圧背壁部6の縦の長さL3が160mm、横の長さL′3が320mmである。そして、後記受圧背壁部6の厚さT2は37mmである。上記数値は、代表的例示であり、その数値の増減変更は自由に変更される。
【0044】
前記耐圧緩衝本体1、および前記本体部1に相応する前記凹部3の横断面が例えば図2、および図3に図示するように矩形に成形されるか、または図には示さないが正方形、三角形、円形の何れかに形成されている。
【0045】
前記被包装物2は、本実施形態では、例えば自動車用の燃料電池、またはプラズマディスプレイ、液晶ディスプレイ、冷蔵庫のような重量が大きなものが最適に使用されるが、被包装物2は、例示された重量物に限ることなく、中量物であったり、または軽量物であってもよい。前記燃料電池の重量は、例えば数百Kg・f、例えば170Kg・fである。
【0046】
前記補強体部5が、前記本体部1が受ける圧縮力Wの軸長方向に交叉して筒状の前記側壁部4の背部に、該側壁部4よりも平面形大に左右に外縁部6a,6aが突設された略板状の受圧背壁部6を有する。そして、筒状の前記側壁部4と前記受圧背壁部6とは平面T字状の自立構造に形成される。
【0047】
図4、図5、図7において6bは前記受圧背壁部6に、前記凹部3内に連通するように所望個数、図では1個が設けられた蒸気逃がし孔であり、この蒸気逃がし孔6bを設けたことにより、発泡ポリスチレンよりなる本体部1を中心に少なくとも周囲を覆う筒状の側壁部4が設けられた発泡ポリエチレンよりなる補強体部5を成形する場合に、加熱により、発泡される柔軟な補強体部5に対して包装用緩衝装置の内部に設けた前記凹部3内に嵌入される発泡ポリスチレンよりなる本体部1が成形芯となって不用意な塑性変形を阻止することにより補強体部5の保形性を維持するとともに、養生、固化時に、受圧背壁部6に設けられた所望個数の蒸気逃がし孔6bから、前記凹部3内に発生される蒸気が外部に逃がされ、従来、12時間以上の長時間を要する発泡ポリエチレンよりなる補強体部5の養生をそりや歪みがなく、短時間に円滑かつ確実に行うためである。
【0048】
図1において7は前記受圧背壁部6の前記外縁部6a,6aを、被包装物2を梱包する包装外函8の内壁に取付けるために対向して所望数対、図では4対、合計8個が設けられた断面L字状の係止レールであり、この係止レール7,7内に前記外縁部6a,6aを抜差可能に係止されることにより、包装外函8の内壁に本実施形態の包装用緩衝装置は取付られる。6cは受圧背壁部6の背面に凹設された嵌入凹部である。係止レール7,7を包装外函8の内壁に固定するための固定手段は、包装外函8が金属により形成されている場合には、溶接、接着剤による接着、ねじ止め、リベットを用いて鋲着する等して取付けられる。
【0049】
そして、前記包装外函8は、被包装物2が軽量物または中量物を梱包する場合には、段ボール、木製の函が使用されるが、被包装物2が例えば自動車用の燃料電池、またはプラズマディスプレイ、液晶ディスプレイ、冷蔵庫のような重量が大きなものである場合には、鉄板、アルミニウム板等により成形された金属製の函が使用される。
【0050】
本発明の包装用緩衝装置の一実施形態は以上の構成からなり、本実施形態の包装用緩衝装置を用いて被包装物2を梱包するのには、まず、包装外函8の内壁に対向して複数対、本実施形態では図1に示すように、4対、合計8個が設けられた断面L字状の係止レール7,7内に受圧背壁部6の外縁部6a,6aを抜差可能に係止するという簡単な取り扱いにより包装外函8の前後左右に対向する内壁に本実施形態の包装用緩衝装置を前後左右に対向して複数対づつを迅速かつ確実に取付ける。こうして包装外函8に取付けられた包装用緩衝装置により、被包装物2を周囲から支持するようにして梱包を行う。
【0051】
この際、被包装物2を包装外函8内に支持するのに、包装外函8の前後左右の内壁に対向して複数対が設けられた前記係止レール7,7に包装用緩衝装置の受圧背壁部6の外縁部6a,6aを抜差可能に係止することにより、包装外函8内に包装用緩衝装置を介して被包装物2を支持するようにした上記説明は例示であり、限定されるものではなく、包装用緩衝装置の包装外函8内への固定は、例えばねじ止めされたり、リベットを用いて鋲着されたり、接着剤を用いて接着されてもよい。
【0052】
そして、被包装物2から圧縮力Wが包装用緩衝装置に加わると、被包装物2からの圧縮力Wの方向に向けて内部に設けた凹部3内に嵌入された発泡ポリスチレンよりなる本体部1により耐衝撃性、耐圧縮性が発揮されるとともに、本体部1を中心に少なくとも周囲には、本体部1を覆うように厚さT1の筒状の側壁部4と、前記側壁部4の背部に、該側壁部4よりも平面形大に左右に外縁部6a,6aが突設された厚さT2の略板状の受圧背壁部6とを有する平面略T字状の発泡ポリエチレンよりなる補強体部5が設けられているので、被包装物2からの圧縮力Wは発泡ポリスチレンよりなる本体部1が分担して受圧され、耐衝撃性、耐圧縮性が発揮されるとともに、本体部1の周囲を覆うように設けられた発泡ポリエチレンよりなる補強体部5の弾性と緩衝性とが周囲から筒状の側壁部4を通じて平均して加わり、充分に発揮されるため、局部的に応力が集中することない。しかも、筒状の前記側壁部4と、略板状の受圧背壁部6とは平面T字状をなして包装用緩衝装置は自立構造を呈して安定に取付けられることにより、包装用緩衝装置は圧縮力Wを受けても、よじれを生じたり、傾倒することなく、安定に取付けられるので、中量、または軽量の被包装物2はもとより、例えば自動車用の燃料電池、またはプラズマディスプレイ、液晶ディスプレイ、冷蔵庫のように数百Kg・fと重量が大きな被包装物2でさえ、包装用緩衝装置により包装外函8内に支持され、運搬、輸送が確実に行える。
【0053】
そして、包装用緩衝装置に落下の衝撃による過大な衝撃力が加わっても、発泡ポリスチレンにより成形された本体部1は、それ自体が耐圧縮性と耐緩衝性とが発揮されるのと、発泡ポリエチレンよりなる補強体部5の筒状の側壁部4により周囲が覆われるのと、前記側壁部4の背部に、該側壁部4よりも平面形大に左右に外縁部6a,6aが突設された略板状の受圧背壁部6とで覆われるので、本体部1は、発泡ポリエチレンよりなる補強体部5の筒状の側壁部4と、前記側壁部4の背部に、該側壁部4よりも平面形大に左右に外縁部6a,6aが突設された厚さT2の略板状の受圧背壁部6とにより充分な緩衝性と、柔軟性とが周囲から平均して加わり、応力が1個所に集中することなく充分に緩衝されて衝撃が和らげられるから、衝撃が1個所に集中して破壊されずに済むとともに、本体部1は破壊による破片が補強体部5の筒状の側壁部4により周囲から覆われて周囲に飛散されるのが確実に防止される。従って、包装用緩衝装置は耐用年数が長くなり、反復使用することができ、被包装物2が損壊されたり、傷が付けられない。
【0054】
ところで、本実施形態の包装用緩衝装置は、発泡ポリスチレンよりなる本体部1を中心に少なくとも周囲が筒状の側壁部4により覆われた発泡ポリエチレンよりなる補強体部5により成形され、横断面が図示するように矩形、または図には示さないが正方形、三角形、円形の何れかに形成された補強体部5、およびその凹部3内へ耐圧緩衝本体1を嵌入させた構造であり、包装用緩衝装置の成形には加熱により、発泡される柔軟な補強体部5に対して包装用緩衝装置の内部に設けた凹部3内に硬度が発揮される発泡ポリスチレンよりなる本体部1が成形芯として嵌入された構造により、補強体部5の不用意な塑性変形を阻止して包装用緩衝装置の製品としての保形を維持した上で、発泡が行われるとともに、受圧背壁部6に所望個数が設けられた蒸気逃がし孔6bから、養生、固化時に、成形に使用された過度な蒸気を外部に逃がすことにより、補強体部5の養生時のひずみやそりを生じないようにし、短時間に容易に成形することができる。
【0055】
この際、発泡ポリスチレンよりなる本体部1の発泡倍率と、発泡ポリエチレンよりなる補強体部5との発泡倍率は、例えば本体部1が15倍、補強体部5が15倍である場合には、例えば自動車用の燃料電池、またはプラズマディスプレイ、液晶ディスプレイ、冷蔵庫のように数百Kg・fと重量が大きな被包装物2の梱包、包装に適し、また、これに限ることなく、本体部1の発泡倍率が70倍と発泡倍率を増し、補強体部5が30倍であるものを使用すると、本体部1と、補強体部5との緩衝性を向上することができ、中量または軽量の被包装物2の梱包、包装に適する包装用緩衝装置が得られる。このように、上記説明の本体部1と、補強体部5との発泡倍率の増減は自由であり、包装、梱包すべき被包装物2に応じて任意に設定される。
【0056】
図8に示すものは、本発明の包装用緩衝装置の他の使用例であり、上記説明では、被包装物2を包装外函8内に包装用緩衝装置を用いて支持し、梱包するのに、包装外函8の内壁内に前後左右に対向して1段毎に複数対づつを固定する場合を説明したが、本例では、被包装物2の荷重を受ける前記耐緩衝装置が複数個、図8では2個を縦に重ね積み可能に設ける構成を採用したものである。
【0057】
すなわち、前記包装用緩衝装置が、重ね積み時に最先端の包装用緩衝装置は、被包装物2に当接して配設され、次段以後の包装用緩衝装置は先行する包装用緩衝装置の受圧背壁部6の背面に設けられた嵌入凹部6c内に後続の包装用緩衝装置の筒状の側壁部4の先端が嵌脱可能に嵌入される構成により、包装用緩衝装置が、重ね積み時にずれ動いて崩れることなく、重ね積みが確実かつ構造堅牢に行える構成にしている。
【0058】
そして、本例では被包装物2から圧縮力が加わると、被包装物2からの圧縮力Wの方向に向けて複数個、図8では2個が重ね積みされて設けられた包装用緩衝装置の内部に設けた凹部3内に嵌入された発泡ポリスチレンよりなる本体部1により耐衝撃性、耐圧縮性が幾重にも発揮されるとともに、本体部1を中心に少なくとも周囲を覆う筒状の側壁部4が設けられた発泡ポリエチレンよりなる補強体部5により弾性と緩衝性とが幾重にも発揮されるため、中量、軽量の被包装物2はもとより、重量が一層、大きな被包装物2でさえ、運搬、輸送が確実に行えるようにした効果があるほかは、前記使用例と同様の構成、効果である。
【0059】
上記実施形態による説明では、包装用緩衝装置の中心に配する本体部1は、発泡ポリスチレンで形成されている場合を代表的に説明したが、本体部1を成形するのにはこれに限ることなく、発泡ポリプロピレン、発泡倍率が異なる発泡ポリエチレン、さらには発泡ABS樹脂、発泡AS樹脂のような緩衝性能を有する合成樹脂により成形する場合も本発明の適用範囲である。
【産業上の利用可能性】
【0060】
本発明は耐衝撃性、耐圧縮性に優れるとともに、弾性と緩衝性とにも優れ、中量、軽量のものはもとより、重量が大きな被包装物でさえ、運搬、輸送が確実に行え、過大な衝撃力が加わった場合に、発泡ポリスチレンよりなる本体部が破壊されずに済み、そして、資材費および製作コストは安価になる用途・機能に適する。
【符号の説明】
【0061】
1 本体部
2 被包装物
3 凹部
4 側壁部
5 補強体部
6 受圧背壁部
6a 外縁部
6b 蒸気逃がし孔
6c 嵌入凹部
7 係止レール
8 包装外函
W 圧縮力

【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体部と、前記本体部の周囲を被覆する補強体部と、を有する包装用緩衝装置であって、
前記本体部が、発泡ポリスチレンで構成され、かつ、
前記補強体部が、発泡ポリエチレンで構成されている
ことを特徴とする包装用緩衝装置。
【請求項2】
前記補強体部が、前記本体部が受ける圧縮力の軸長方向に交叉して側壁部の背部に、該側壁部よりも平面形大に左右に外縁部が突設された略板状の受圧背壁部を有することを特徴とする請求項1に記載の包装用緩衝装置。
【請求項3】
前記受圧背壁部には、前記凹部内に連通する所望個数の蒸気逃がし孔が設けられていることを特徴とする請求項2に記載されていることを特徴とする包装用緩衝装置。
【請求項4】
前記補強体部には、断面コ字状の凹部が設けられ、該凹部には前記本体部が嵌入され、前記本体部、および前記凹部の横断面が矩形、正方形、三角形、円形の何れかに形成されていることを特徴とする請求項1−3の何れかに記載の包装用緩衝装置。
【請求項5】
前記受圧背壁部の前記外縁部は、被包装物を梱包する包装外函の内壁に対向して設けられた断面L字状の係止レール内に抜差可能に係止されることにより、前記包装外函内に取付られることを特徴とする請求項2−4の何れかに記載の包装用緩衝装置。
【請求項6】
請求項1−5の何れかに記載の包装用緩衝装置において、
被包装物の荷重を受ける前記包装用緩衝装置が複数個重ね積み可能に設けられることを特徴とする包装用緩衝装置。
【請求項7】
前記包装用緩衝装置が、重ね積み時に最先端の包装用緩衝装置は、被包装物に当接して配設され、次段以後の包装用緩衝装置は先行する包装用緩衝装置の受圧背壁部の背面に設けられた嵌入凹部内に後続の包装用緩衝装置の側壁部の先端が嵌脱可能に嵌入されることを特徴とする請求項6に記載の包装用緩衝装置。
【請求項8】
被包装物が、燃料電池、またはプラズマディスプレイ、液晶ディスプレイの何れかであることを特徴とする請求項1−7の何れかに記載の包装用緩衝装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2013−82458(P2013−82458A)
【公開日】平成25年5月9日(2013.5.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−221576(P2011−221576)
【出願日】平成23年10月6日(2011.10.6)
【出願人】(596026578)サイデック株式会社 (15)
【Fターム(参考)】