説明

包装箱

【課題】簡易な構成でありながら不正開封を確実に防止することができる包装箱を提供する。
【解決手段】正規開封の際は、開封破断線22a,22bが破断することにより、容易に包装箱を開封できる。一方、不正開封を試みようと、外蓋板8の右下領域23aと内蓋板6との間にカッターナイフを挿入し、糊着部分を切断しようとすると、カッターナイフを操作する力が不正開封防止破断線24aに伝わり、不正開封防止破断線24aは破断する。再度綺麗に内蓋板6と外蓋板12の外蓋板8の右下領域23aを糊着して包装箱を再生しようとしても、不正開封防止破断線24aが破断しており、不正開封の事実が明白に残る。不正開封防止破断線24a〜dは直線であり、破断図形と比較して簡易な構成である。このような簡易な構成である直線形状の破断線であっても、従来の特別な破断図形と同等の不正開封を防止する効果が得られる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は不正開封を防止する包装箱に関する。
【背景技術】
【0002】
食料品や医薬品の包装箱において、不正開封され、商品に異物を混入されたり、商品を抜き取られたりする問題がある。このような不正開封を防止する技術が、特許文献1〜3に提案されている。
【0003】
特許文献1記載の包装箱は、天面フラップに破断図形を設け、開封操作に伴いこの破断図形が抜け落ちて開封の痕跡が残るように構成されている。不正開封の事実が明白になる結果、このような不正開封を試みる者に警告を与え、これにより不正開封を防止することができる。しかし、この仕組みでは破断図形が天面フラップと一緒に剥がれてきてしまい予定通り抜け落ちない場合がある。
【0004】
特許文献2記載の包装箱は、破断図形の中にさらに切り込みを入れることで、また、特許文献3記載の包装箱は、破断図形を天面フラップの横縁から開始するように描くことで、さらに破断しやすくなり、不正開封を防止する効果を高めている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】実公平4−37058号公報
【特許文献2】特開2002−234528号公報
【特許文献3】特開2001−72041号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記従来技術には次のような問題がある。
【0007】
特許文献1記載の包装箱は、上述したように、破断図形が天面フラップと一緒に剥がれてきてしまい予定通り抜け落ちない場合があり、不正開封を防止する効果が充分に得られない可能性がある。そこで不正開封を防止する効果を高めるために、特許文献2、3記載の包装箱のように、特別な破断図形を形成する傾向があるが、特別な破断図形を形成するために特別な装置の設定が必要となる。そのため、より簡易な構成でありながら不正開封を防止する包装箱が望まれている。
【0008】
なお、特許文献2、3記載の包装箱は、破断図形の破断により開封済みであることを示すものであり、予定外に開封される場合、結果として不正開封の事実を示すものである。つまり、不正開封の事実または不正開封を試みた事実を直接示すものではない。また、特許文献2、3記載の包装箱は、正規開封の際も破断図形を破断させる必要があるが、意図したとおり破断させながら、包装箱を開封するのは難しいという課題もある。
【0009】
本発明の目的は、簡易な構成でありながら不正開封を確実に防止することができる包装箱を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
(1)上記目的を達成するために、本発明は、下板と、この下板と対向する上板と、下板及び上板に連設された左右側板と、下板に連設された内蓋板と、上板と連設された外蓋板と、左右側板にそれぞれ連設された左右内蓋板とを備え、前記外蓋板は、前記外蓋板の下端中央部に設けられたつまみ部と、前記つまみ部の縁上端から前記外蓋板の左右縁部に達する1対の開封破断線とを有し、前記左右内蓋板がそれぞれ開口部の内側に折り曲げられ、その上に前記内蓋板が折り重ねられた後、前記外蓋板が前記内蓋板の表面に糊着されて開口部を閉封する包装箱において、前記外蓋板上であって、前記つまみ部の右縁と前記開封破断線のうちの右側の開封破断線と前記外蓋板の右縁と前記外蓋板の下端縁とに囲まれる右下領域及び前記つまみ部の左縁と前記開封破断線のうちの左側の開封破断線と前記外蓋板の左縁と前記外蓋板の下端縁とに囲まれる左下領域の少なくとも一方には、前記外蓋板の縁部から不正開封防止破断線が設けられている。
【0011】
このように、不正開封防止破断線は、外蓋板の糊着部の縁部を開始部として設けられた線形状に形成され、破断図形と比較して簡易な構成である。発明者は、実験を繰り返した結果、このような簡易な構成である線形状の破断線であっても、従来の特別な破断図形と同等の不正開封を防止する効果が得られることを見出した。したがって、本発明の包装箱は、簡易な構成でありながら不正開封を確実に防止することができる。
【0012】
(2)上記(1)において、好ましくは、前記外蓋板の前記右下領域及び前記左下領域の裏面が、前記内蓋板の表面に糊着される。
【0013】
これにより、正規開封の際は、つまみ部を引き上げると、その力が開封破断線に伝わり、開封破断線が破断し、外蓋板の右下領域及び左下領域とそれ以外の領域とが分断される。外蓋板の右下領域及び左下領域の裏面が内蓋板の表面に糊着された状態は維持される。これにより、内蓋板と外蓋板とは切り離され、包装箱は容易に開封される。
【0014】
また、このとき、右下領域及び左下領域の少なくとも一方に設けられた不正開封防止破断線には、如何なる力も作用せず、不正開封防止破断線が破断することはない。
【0015】
一方、不正開封を試みようと、例えば、内蓋板の表面に糊着された右下領域及び左下領域との間にカッターナイフを挿入し、糊着部分を切断しようとすると、切断の際に作用する力が不正開封防止破断線に伝わり、不正開封防止破断線は破断する。再度綺麗に内蓋板と右下領域及び左下領域とを糊着して包装箱を再生しようとしても、不正開封防止破断線が破断しており、不正開封の事実が明白に残る。これにより不正開封を試みる者に警告を与え、不正開封を確実に防止することができる。
【0016】
(3)上記(2)において、好ましくは、前記不正開封防止破断線に相当する領域では、内蓋板の表面に糊着されていない。
【0017】
不正開封防止破断線に相当する領域にも糊着されていると、糊が不正開封防止破断線の切断部分に入り込む可能性があり、切断部分の機能を無効とし、外力が作用しても不正開封防止破断線が破断しない可能性がある。一方、このように、不正開封防止破断線に相当する領域で糊着されていなければ、糊が不正開封防止破断線の切断部分に入り込むことはない。これにより、僅かな外力が作用すれば、より確実に不正開封防止破断線は破断する。
【0018】
(4)また、上記(1)において、好ましくは、前記不正開封防止破断線の前記外蓋板の縁部からの開始部は、切断部分である。
【0019】
不正開封防止破断線は、切断部分と止め部分が交互に繰り返すことにより形成される。不正開封防止破断線の開始部が止め部分であるよりも切断部分であったほうが、不正開封防止破断線はより僅かな外力で破断する。これにより、僅かな外力が作用すれば、より確実に不正開封防止破断線は破断する。
【0020】
(5)また、上記(1)において、好ましくは、前記不正開封防止破断線は、直線である。
【0021】
これにより、不正開封防止破断線を簡易な構成とすることができる。なお、S字形状や、弧状とすることもできる。
【0022】
(6)また、上記(1)において、好ましくは、前記不正開封防止破断線は、前記外蓋板の下端縁部から前記外蓋板の下端縁に対し垂直に設けられている。
【0023】
(7)また、上記(1)において、好ましくは、下板に連設され、前記内蓋板と対向する第2内蓋板と、上板と連設され、前記外蓋板と対向する第2外蓋板と、前記左右内蓋板に対向するように左右側板にそれぞれ連設された第2左右内蓋板とを更に備え、前記第2外蓋板は、前記第2外蓋板の下端中央部に設けられた第2つまみ部と、前記第2つまみ部の縁上端から前記第2外蓋板の左右縁部に達する1対の第2開封破断線とを有し、前記第2左右内蓋板がそれぞれ開口部の内側に折り曲げられ、その上に前記第2内蓋板が折り重ねられた後、前記第2外蓋板が前記第2内蓋板の表面に糊着されて開口部を閉封し、前記第2外蓋板上であって、前記第2つまみ部の右縁と前記第2開封破断線のうちの右側の開封破断線と前記第2外蓋板の右縁と前記第2外蓋板の下端縁とに囲まれる第2右下領域及び前記第2つまみ部の左縁と前記第2開封破断線のうちの左側の開封破断線と前記第2外蓋板の左縁と前記第2外蓋板の下端縁とに囲まれる第2左下領域の少なくとも一方には、前記第2外蓋板の縁部から第2不正開封防止破断線が設けられている。
【0024】
すなわち、対向する開口部を閉封する構成も請求項1の構成と同様な構成となっており、このような第2外蓋板には第2不正開封防止破断線が設けられている。これにより、対向する2面において、不正開封を確実に防止できる。また、正規開封の際は対向する2面において容易に開封でき、2面において開口部を形成し、廃棄の際の解体が容易となる。
【発明の効果】
【0025】
本発明によれば、簡易な構成でありながら不正開封を確実に防止することができる。また、正規開封の際は、容易に開封できる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本発明の一実施形態の包装箱の展開図である。
【図2】本実施形態の包装箱の組み立て図である。
【図3】本実施形態の包装箱の外蓋板の詳細図である。
【図4】本実施形態の包装箱を正規開封した図である。
【図5】本実施形態の包装箱を不正開封した図である。
【図6】変形例の包装箱の外蓋板の詳細図である。
【図7】変形例の包装箱の外蓋板の詳細図である。
【図8】変形例の包装箱の外蓋板の詳細図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、本発明の実施形態を図面を用いて説明する。
〜構成〜
図1は、本発明の一実施形態の包装箱の展開図である。図2は、包装箱の組み立て図である。本実施形態を、典型的な箱型形状である長方形平面から構成される六面体の包装箱を用いて説明する。
【0028】
包装箱は、下板1と、この下板1と対向する上板3と、下板1および上板3に連設され互いに対向する右側板2,左側板4と、下板1に連設され互いに対向する内蓋板6,7と、上板3と連設され互いに対向する外蓋板8,9と、右側板2に連設された右内蓋板10,11と、左側板4に連設された左内蓋板12,13とを備える。内蓋板6,7の中央部には、一旦開封した後封止するための差込口14,15が設けられている。なお、実施形態では便宜的に、図2の様に組み立てたとき、下板1が下に、右側板2が右に、上板3が上に、左側板4が左に位置するように部材名を定義しているが、上下左右の位置を限定するものではない。
【0029】
図3は、包装箱の外蓋板8の詳細図である。外蓋板8は、つまみ部21と、1対の開封破断線22a,22bとを有している。つまみ部21は、外蓋板8の下端中央部に設けられている。右側の開封破断線22aは、つまみ部21の右縁21a上端に連接して始まり外蓋板8の右縁部に達し、切断部分と止め部分が交互に繰り返すことにより形成される。左側の開封破断線22bは、つまみ部21の左縁21b上端に連接して始まり外蓋板8の左縁部に達し、切断部分と止め部分が交互に繰り返すことにより形成される。
【0030】
外蓋板8上には、つまみ部21の右縁21aと開封破断線22aと外蓋板8の右縁と外蓋板8の下端縁とに囲まれる右下領域23a及びつまみ部21の左縁21bと開封破断線22bと外蓋板8の左縁と外蓋板の下端縁8とに囲まれる左下領域23bが形成される。
【0031】
本実施形態の特徴的な構成として、右下領域23aには、外蓋板8の下端縁部から下端縁に対し垂直に2本の不正開封防止破断線24a,24bが設けられ、左下領域23bには、外蓋板8の下端縁部から下端縁に対し垂直に2本の不正開封防止破断線24c,24dが設けられている。不正開封防止破断線24a〜dは、切断部分と止め部分が交互に繰り返すことにより形成される直線であり、その開始部は切断部分である。
【0032】
包装箱面の組み立ては、以下のように行う。まず、折曲線16,17,18及び19でそれぞれ90度に折り曲げ、糊代5を左側板4の裏面に糊着して胴部(下板1,上板3,右側板2,左側板4から構成)を組み立てた後、右内蓋板10及び左内蓋板11をそれぞれ胴部が形成する開口部の内側に向かって折り曲げ、その上に内蓋板6を折り曲げ、外蓋板8の右下領域23a及び左下領域23bの裏面の所定領域に糊を塗布した後、外蓋板8を内蓋板6の表面上に糊着し、開口部を閉封する。ただし、右下領域23a及び左下領域23bのうち不正開封防止破断線24a〜dに相当する領域には、糊を塗布しない。たとえば、不正開封防止破断線24a〜dに相当する領域の両側に糊を塗布する。一方、対向する開口部も同様な態様により、外蓋板9を内蓋板7の上に糊着して閉封し、包装箱が組み立てられる。
【0033】
〜動作〜
このように構成された本実施形態の動作を説明する。
【0034】
まず、正規開封を行う場合について説明する。図4は包装箱を正規開封した図である。つまみ部21を引き上げると、その力が1対の開封破断線22a,22bに伝わり、開封破断線22a,22bが破断し、外蓋板8の右下領域23a及び左下領域23bとそれ以外の領域とが分断される。外蓋板8の右下領域23a及び左下領域23bの裏面が内蓋板6の表面に糊着された状態は維持される。これにより、内蓋板6と外蓋板8とは切り離され、容易に包装箱は開封される。
【0035】
また、このとき、右下領域23a及び左下領域23bに設けられた不正開封防止破断線24a〜dには、如何なる力も作用せず、不正開封防止破断線24a〜dが破断することはない。
【0036】
次に、不正開封を試みる場合について説明する。図5は包装箱を不正開封した図である。不正開封を試みようと、例えば、外蓋板8の右下領域23aと内蓋板6との間にカッターナイフを挿入し、糊着部分を切断しようとすると、カッターナイフを操作する力が不正開封防止破断線24aに伝わり、不正開封防止破断線24aは破断する。再度綺麗に内蓋板6と外蓋板8の右下領域23aを糊着して包装箱を再生しようとしても、不正開封防止破断線24aが破断しており、不正開封の事実が明白に残る。これにより不正開封を試みる者に警告を与え、不正開封を確実に防止することができる。
【0037】
なお、不正開封を試みる態様については、上述のようにカッターナイフを挿入する他、外蓋板8の縁部を掴み、ゆっくり引き剥がすことなどが考え得る。いずれの態様であっても、糊着部分を破断しようとすると、その力が不正開封防止破断線24aに伝わり、不正開封防止破断線24aは破断する。
【0038】
〜効果〜
以上のように構成した本実施形態によれば、下記の効果が得られる。不正開封防止破断線24a〜dは、外蓋板8の下端縁部から下端縁に対し垂直に設けられた直線であり、破断図形と比較して簡易な構成である。発明者は、実験を繰り返した結果、このような簡易な構成である直線形状の破断線であっても、従来の特別な破断図形と同等の不正開封を防止する効果が得られることを見出した。したがって、本発明の包装箱は、簡易な構成でありながら不正開封を確実に防止することができる。
【0039】
正規開封の際は、開封破断線22a,22bが破断することにより、容易に包装箱を開封できる。不正開封を試みると、不正開封防止破断線24a〜dのいずれかが破断することにより、不正開封の事実が明白に残る。これにより不正開封を試みる者に警告を与え、不正開封を確実に防止することができる。
【0040】
また、従来技術は破断図形の破断により開封済みであることを示すものであり、予定外に開封される場合、結果として不正開封の事実を示すものであるのに対し、本実施形態の包装箱は不正開封の事実または不正開封を試みた事実を直接示すことができる。
【0041】
〜変形例〜
以上に本発明の実施形態を説明したが、本発明はそれらの実施形態に制限されるものではなく、本発明の精神の範囲内で種々の変形が可能である。以下にその変形例を列挙する。
【0042】
1.上記実施形態では、不正開封防止破断線24a〜dは、右下領域23a及び左下領域23bにそれぞれ2本ずつ設けられているが、図6に示すように不正開封防止破断線25a〜bが1本ずつ設けられていてもよい。また、上記実施形態では、不正開封防止破断線24a〜dは右下領域23a及び左下領域23bの両方に設けられているが、右下領域23a及び左下領域23bの少なくとも一方に設けられていればよい。なお、不正開封防止破断線24の数が多くなれば、不正開封の際に破断する可能性が高くなり、不正開封防止効果は高まり、不正開封防止破断線24の数が少なくなれば、より簡易な構成となる。
【0043】
2.上記実施形態では、不正開封防止破断線24a〜dは直線で形成されているが、簡易な構成であれば、図7に示すように弧状の不正開封防止破断線26a〜bでもよいし、S字状でもよい。
【0044】
3.上記実施形態では、不正開封防止破断線24a〜dは外蓋板8の下端縁部から下端縁に対し垂直に設けられているが、図8に示すように斜めに設けられてもよい。不正開封防止破断線27a〜bを斜めにすることで、カッターナイフを外蓋板8の下端縁から挿入された場合も、側端縁から挿入された場合も、不正開封防止破断線27a〜bは容易に破断する。また、不正開封防止破断線は外蓋板8の側端縁部から側端縁に対し垂直に設けられていてもよい。
【0045】
4.上記実施形態では、下板1、右側板2、上板3、左側板4により形成される1対の開口部に対し、両方を同様な構成(内蓋板6,7、外蓋板8,9、左右内側蓋板10,11,12,13)により閉封しているが、一方のみこのような構成で閉封してもよい。他方は、単純な糊付けによる閉封でもよいし、一体成型でもよい。
【0046】
5.上記実施形態では、包装箱は典型的な箱型形状である長方形平面から構成される六面体であるが、多角形からなる上板、下板と長方形からなる側板とで構成される立体でもよい。
【符号の説明】
【0047】
1 上板
2 下板
3 右側板
4 左側板
5 糊代
6,7 内蓋板
8,9 外蓋板
10,11,12,13 左右内蓋板
14,15 差込口
16〜19 折曲線
21 つまみ部
21a,21b 左右縁
22a,22b 開封破断線
23a 右下領域
23b 左下領域
24〜27 不正開封防止破断線

【特許請求の範囲】
【請求項1】
下板と、
この下板と対向する上板と、
下板及び上板に連設された左右側板と、
下板に連設された内蓋板と、
上板と連設された外蓋板と、
左右側板にそれぞれ連設された左右内蓋板とを備え、
前記外蓋板は、
前記外蓋板の下端中央部に設けられたつまみ部と、
前記つまみ部の縁上端から前記外蓋板の左右縁部に達する1対の開封破断線とを有し、
前記左右内蓋板がそれぞれ開口部の内側に折り曲げられ、その上に前記内蓋板が折り重ねられた後、前記外蓋板が前記内蓋板の表面に糊着されて開口部を閉封する包装箱において、
前記外蓋板上であって、前記つまみ部の右縁と前記開封破断線のうちの右側の開封破断線と前記外蓋板の右縁と前記外蓋板の下端縁とに囲まれる右下領域及び前記つまみ部の左縁と前記開封破断線のうちの左側の開封破断線と前記外蓋板の左縁と前記外蓋板の下端縁とに囲まれる左下領域の少なくとも一方には、前記外蓋板の縁部から不正開封防止破断線が設けられていることを特徴とする包装箱。
【請求項2】
請求項1記載の包装箱において、
前記外蓋板の前記右下領域及び前記左下領域の裏面が、前記内蓋板の表面に糊着されることを特徴とする包装箱。
【請求項3】
請求項2記載の包装箱において、
前記不正開封防止破断線に相当する領域では、内蓋板の表面に糊着されていないことを特徴とする包装箱。
【請求項4】
請求項1記載の包装箱において、
前記不正開封防止破断線の前記外蓋板の縁部からの開始部は、切断部分であることを特徴とする包装箱。
【請求項5】
請求項1記載の包装箱において、
前記不正開封防止破断線は、直線であることを特徴とする包装箱。
【請求項6】
請求項1記載の包装箱において、
前記不正開封防止破断線は、前記外蓋板の下端縁部から前記外蓋板の下端縁に対し垂直に設けられていることを特徴とする包装箱。
【請求項7】
請求項1記載の包装箱において、
下板に連設され、前記内蓋板と対向する第2内蓋板と、
上板と連設され、前記外蓋板と対向する第2外蓋板と、
前記左右内蓋板に対向するように左右側板にそれぞれ連設された第2左右内蓋板とを更に備え、
前記第2外蓋板は、
前記第2外蓋板の下端中央部に設けられた第2つまみ部と、
前記第2つまみ部の縁上端から前記第2外蓋板の左右縁部に達する1対の第2開封破断線とを有し、
前記第2左右内蓋板がそれぞれ開口部の内側に折り曲げられ、その上に前記第2内蓋板が折り重ねられた後、前記第2外蓋板が前記第2内蓋板の表面に糊着されて開口部を閉封し、
前記第2外蓋板上であって、前記第2つまみ部の右縁と前記第2開封破断線のうちの右側の開封破断線と前記第2外蓋板の右縁と前記第2外蓋板の下端縁とに囲まれる第2右下領域及び前記第2つまみ部の左縁と前記第2開封破断線のうちの左側の開封破断線と前記第2外蓋板の左縁と前記第2外蓋板の下端縁とに囲まれる第2左下領域の少なくとも一方には、前記第2外蓋板の縁部から第2不正開封防止破断線が設けられていることを特徴とする包装箱。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2010−274979(P2010−274979A)
【公開日】平成22年12月9日(2010.12.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−130617(P2009−130617)
【出願日】平成21年5月29日(2009.5.29)
【出願人】(000002990)あすか製薬株式会社 (39)
【Fターム(参考)】