説明

包装袋

【課題】コストアップすることなく、包装袋を持ち運ぶ際の消費者の利便性を向上させること。
【解決手段】フィルム体によりロールペーパー又はカートンを複数個包装する包装袋1であって、フィルム体が左右方向にガセット折りされた包装袋1の上部をシールすることで形成される取手部5を有し、取手部5は、ガセット折りされたフィルム体を有する左右一対のガセット折り込み部6と、左右方向の両端部から各々前記ガセット折りの折り方向に沿って中央に至る途中まで設けられたミシン目7と、を備えることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、フィルム体で、例えば、トイレットペーパーなどのロール紙又はティッシュペーパー用カートン等の紙製衛生物品を段積みして包装した包装袋に係り、特にその取手部の構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、トイレットペーパー、ペーパータオルなどのロール紙を段積みしてポリエチレンフィルム等で包装した包装袋が知られている。
図5に、従来の包装袋50の概略構成を示す。
図5に示すように、包装袋50の取手部51には、長円形のミシン目52が2つ設けられており、このミシン目を破断することで指掛穴53が2つ設けられるようになっている。また、指掛穴53の周辺にはフィルム体が裂けないように補強フィルム体54が設けられている。
【0003】
そして、消費者は、指掛穴53に指を通して、包装袋50を持ち運びする。しかし、強度上の問題から指掛穴53が小さいため、指掛穴53に指が入りにくく、包装袋50を持ちづらいという問題があった。
【0004】
また、消費者が指掛穴53に指を通した状態であると、包装袋50の荷重が消費者の指にかかる。このため、長時間、指掛穴53に指を通していると、消費者の指が痛くなってしまうという問題があった。
【0005】
上述の問題を解決するための一例として、取手部に縦方向の2条の切込み線を入れておき、包装袋の運搬時に切れ込み線に沿ってフィルムを裂くことで、分離された左右の取手に手指や腕を通すことが可能となる技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。ここで、特許文献1の包装袋60の一例を図6に示す。図6(a)に示すように、取手部61は、ガセット折りされて構成される。
【0006】
また、図6(b)に示すように、取手部61には、長手方向の中央から等間隔の位置に、幅方向に沿って2条の切込線62が設けられている。消費者が包装袋60を持ち運ぶときは、取手部61の切込線62に沿って取手部61の中央部分が細帯状に切り開かれる。そうすると、図6(c)に示すように、切り開かれた折返片63は包装袋60の前面または後面に垂れ下がる。これにより、消費者は、折返片63で分離された手提げ状の取手部61A、61Bに下腕又は数本の指を通すことで包装袋60の持ち運びが可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】実用新案登録第3115621号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかし、以上の従来技術にあってもさらに次のような問題があった。
特許文献1に記載の発明にあっては、取手部61の縦幅(図6(a)の幅d1参照)が狭いと、腕を通せる程度の手提げ状の取手部61A、61B(図6(c)参照)を形成することができない。腕を通せる程度の手提げ状の取手部61A、61Bを形成するには、取手部61の縦幅を広くする必要があるため、コストアップの要因となる。
【0009】
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであって、コストアップすることなく、包装袋を持ち運ぶ際の消費者の利便性を向上させることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
以上の課題を解決するための請求項1に記載の発明は、フィルム体により紙製衛生物品を複数個包装する包装袋であって、
前記フィルム体が左右方向にガセット折りされた包装袋の上部をシールすることで形成される取手部を有し、
前記取手部は、
前記ガセット折りされた前記フィルム体を有する左右一対のガセット折り込み部と、
左右方向の両端部から各々前記ガセット折りの折り方向に沿って中央に至る途中まで設けられたミシン目と、
を備えることを特徴とする。
【0011】
請求項1に記載の発明によれば、消費者が包装袋を持ち運ぶときに、ミシン目に沿ってフィルム体が切り開かれると、ガセット折りされたフィルム体をガセット折り方向に広げることができることとなって、手や腕を十分通すことのできる手提げ状の取手部を形成できる。このため、消費者は、手提げ状の取手部に手や腕を通すことで、包装袋を楽に持ち運ぶことができる。また、手提げ状の取手部に腕を通すことにより手を空けることができるので、他の買い物袋等を手で持つことが可能となる。このため、包装袋を持ち運ぶ際の消費者の利便性を向上させることができる。
また、取手部の縦幅を変えることなく、手提げ状の取手部を形成できるので、コストアップすることもない。
また、消費者は、手提げ状の取手部を手や腕に通すことができるので、指への痛みを生じることなく、包装袋を運ぶことができる。
【0012】
請求項2に記載の発明は、請求項1記載の包装袋において、前記ミシン目の長さは、前記ガセット折り込み部の長さよりも長いことを特徴とする。
【0013】
請求項2に記載の発明によれば、請求項1記載の発明と同様の効果が得られることは無論のこと、特に、ミシン目の長さは、ガセット折り込み部の長さよりも長いので、手提げ状の取手部の大きさをより大きくすることができることとなって、より容易に手や腕を通すことができる。
【0014】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の包装袋において、前記取手部は、前記ガセット折り込み部よりも当該取手部の中央側に設けられ、前記フィルム体がシールされてなる中央シール部を備えることを特徴とする。
【0015】
請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は2に記載の発明と同様の効果が得られることは無論のこと、特に、中央シール部により取手部の中央が補強されることとなって、当該包装袋を持ち運ぶ時に包装袋を裂け難くすることができる。
【0016】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の包装袋において、前記中央シール部には、前記折り方向に直交する方向に沿って、切れ込み又はミシン目が設けられてなることを特徴とする。
【0017】
請求項4に記載の発明によれば、請求項3に記載の発明と同様の効果が得られることは無論のこと、特に、中央シール部には、縦方向に切れ込み又はミシン目が設けられているので、包装袋の開封時には取手部を左右に引っ張ることで包装袋を容易に開封することができる。
【0018】
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の何れか一項に記載の包装袋において、前記取手部を形成する前記フィルム体の内面又は外面を覆う環状の補強フィルム体が設けられてなることを特徴とする。
【0019】
請求項5に記載の発明によれば、請求項1〜4の何れか一項に記載の発明と同様の効果が得られることは無論こと、特に、取手部を形成するフィルム体の内面又は外面を覆う補強フィルム体が設けられる。このため、ミシン目に沿ってフィルム体が切り開かれると、左右それぞれに2つずつの円環状のフィルム体で構成される手提げ状の取手部が形成される。このため、手提げ状の取手部の強度を上げることが可能となる。
【0020】
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5の何れか一項に記載の包装袋において、前記中央シール部にシール部補強フィルム体が設けられてなることを特徴とする。
【0021】
請求項6に記載の発明によれば、請求項1〜5の何れか一項に記載の発明と同様の効果が得られることは無論のこと、特に、中央シール部の外側にシール部補強フィルム体がシールされる。これにより、中央シール部の強度を上げることができる。
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば、コストアップすることなく、包装袋を持ち運ぶ際の消費者の利便性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明の一実施形態に係る包装袋の斜視図である。
【図2】(a)は取手部の平面図である。(b)は取手部の正面図である。
【図3】ガセット折り込み部を広げた状態を示した図である。
【図4】手提げ状の取手部に腕を通した状態を示した図である。
【図5】従来の包装袋の概略構成を示した正面図である。
【図6】(a)は従来の包装袋の取手部の平面図である。(b)は従来の包装袋の取手部の正面図である。(c)は、切返片が切り開かれた状態を示す従来の包装袋の取手部近傍の拡大斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下に本発明の一実施形態につき図面を参照して説明する。以下は本発明の一実施形態であって本発明を限定するものではない。
【0025】
まず、本発明の一実施形態につき、図1及び図2を参照して説明する。
【0026】
図1に示すように、包装袋1は、紙製衛生物品としてのトイレットペーパー、ペーパータオルなどのロール紙を段積みしてポリエチレンフィルム等(以下、フィルム体と記す)で包装したものであり、ロール紙を収容する袋本体20と、袋本体20の上部に設けられた略矩形状の取手部5と、を備えている。
なお、紙製衛生物品としては、トイレットペーパー、ペーパータオルなどのロール紙の他、ティッシュペーパーが収納されたカートン、紙おむつ、吸収性パッド、生理用品などの吸収性物品が含まれる。
【0027】
この包装袋1は、例えば、筒状のフィルム体2(2a〜2d)をガセット折りして、そのフィルム材の上端側と下端側をシールして閉じた袋であり、上端側を閉じた部分の上部が取手部5として形成されている。
より具体的には、包装袋1の上部では、包装袋1の側面のフィルム体2c、2dがガセット折りされてなる。該ガセット折りされたフィルム体2c、2dと、包装袋1の前後面のフィルム体2a、2bとは、上部シール部4で接合される。これにより上部シール部4よりも上部分が取手部5を構成する。
なお、筒状フィルムの上端側を閉じて取手部5を形成した包装袋1の袋本体20に、例えば、1段4個のトイレットペーパーPを3段積みして収容した後、袋本体20の下端側の筒状フィルム部分を封止して袋底を形成したものが、トイレットペーパーPを包装して小売店等で陳列される状態の包装袋1である。
【0028】
図2に示すように、取手部5は、ガセット折りされたフィルム体2c、2dを有する左右一対のガセット折り込み部6と、取手部5の左右方向の両端部から各々ガセット折りの折り方向に沿って中央に至る途中まで設けられたミシン目7と、ガセット折り込み部6よりも当該取手部5の中央側に設けられ、フィルム体がシールされてなる中央シール部8と、を備えている。
また、取手部5のフィルム体2の内面には、当該取手部5を覆うように環状の補強フィルム体10(10a〜10d)が設けられている。
ガセット折り込み部6は、ガセット折りされたフィルム体2c、2dbと、補強フィルム体10a、10bと、折り込み長さL1部分のフィルム体2a1、2b1及び折り込み長さL2部分の補強フィルム体10c2、10d2により構成される。
【0029】
ミシン目7は、フィルム体2c、2dがガセット折りされた折り方向(図2(a)の矢印D方向)に、すなわち取手部5の左右方向に沿って、取手部の左右方向の両端部から中央シール部8に至る途中までガセット折り込み部6のフィルム体2および補強フィルム体10に設けられている。
なお、ミシン目7の取手部5における高さ方向の形成位置は、上部シール部4に近い位置、すなわち、取手部5の下部が望ましい。なぜなら、より幅広の手提げ状の取手部7a、7bが形成されるからである。
【0030】
中央シール部8は、取手部の左右方向の中央部のフィルム体2a2、2b2、補強フィルム体10c1、10d1及びシール部補強フィルム体11がヒートシール加工により接合されている。
ここで、フィルム体2a2、2b2とは、フィルム体2c、2dの折り込み長さ(図2(a)に示す長さL1)部分以外に相当するフィルム体2a、2bである。
また、補強フィルム体10c1、10d1とは、補強フィルム体10a、10bの折り込み長さ(図2(a)に示す長さL2)部分以外に相当する補強フィルム体10c、10dのことである。
【0031】
中央シール部8は、図2(b)に示すように、取手部の高さ方向に長尺の楕円環状の楕円環部8Cを有する。楕円環部8Cの面積Sは、ヒートシール加工により接合されている面積、すなわちヒートシール面積Sを示す。
【0032】
また、中央シール部8には、フィルム体2c、2dがガセット折りされた折り方向(図2(a)の矢印D方向)と直交する方向、すなわち取手部5の高さ方向に沿って、切れ込み8Aと、ミシン目8Bとが設けられている。切れ込み8Aは、中央シール部8の中心部の上部に設けられ、例えば、楕円環部8Cの幅と同等の長さを有する。ミシン目8Bは、中央シール部8の中心部の下部に設けられ、例えば、楕円環部8Cの幅と同等の長さを有する。中央シール部8に、切れ込み8Aとミシン目8Bとが設けられることにより、包装袋1の開封時において、消費者が取手部5を左右に引っ張ることで包装袋1が容易に開封可能となる。
【0033】
また、中央シール部8の外側にはシール部補強フィルム体11がフィルム体2a、2bと一体となってシールされている。このシール部補強用フィルム体11の左右方向の長さは、中央シール部8の左右方向の長さよりも短い。これは、シール部補強フィルム体11をガセット折り込み部6にシールすると、後述する手提げ状の取手部7a、7bを形成できないからである。また、本実施の形態では、図2(a)に示すように、シール部補強フィルム体11を2枚シールする構成としているが、必要に応じた枚数分が中央シール部8の外側にシールされる。
【0034】
また、中央シール部8のヒートシール面積Sを増やすことで、中央シール部の強度を高めることができる。例えば、左右折返部3cを約1cm外側にすることにより、ヒートシール面積Sを増やすことが可能となる。これにより、中央シール部8の強度を高めることができる。
【0035】
補強フィルム体10は、取手部5を形成するフィルム体2の内側に設けられたフィルム体のことである。具体的に、補強フィルム体は、フィルム体2a、2bの内側に設けられた補強フィルム体10c、10dと、フィルム体2c、2dbの内側に設けられた補強フィルム体10a、10bとにより構成される。
また、補強フィルム体10(10a〜10d)は、取手部5を構成するフィルム体2a、2b、2c、2dの縦幅d2よりも少し細い縦幅d3により構成される。
【0036】
以下、消費者が包装袋1を購入し、持ち運ぶ際の動作について説明する。
まず、消費者によりミシン目7に沿ってガセット折り込み部6のフィルム体2及び補強フィルム体10が裂かれる。消費者によりガセット折り込み部6のフィルム体2及び補強フィルム体10が裂かれると、ガセット折りにより折り込まれたフィルム体2c、2d及び補強フィルム体10a、10bが折り込まれた状態から広げられる。具体的には、折り込まれたフィルム体2c、2d及び補強フィルム体10a、10Bが図2(b)の紙面の左右方向に広げられる。
【0037】
フィルム体2c、2d及び補強フィルム体10a、10bが広げられると、図3に示すように、手提げ状の取手部7a、7bが形成される。
手提げ状の取手部7aは、取手部71,72により形成される。取手部71は、フィルム体2cが広げられることで形成された手提げ状の取手部である。取手部72は、補強フィルム体10aが広げられることで形成された手提げ状の取手部である。
また、手提げ状の取手部7bは、取手部73,74により形成される。取手部73は、フィルム体2dが広げられることで形成された手提げ状の取手部である。取手部74は、補強フィルム体10bが広げられることで形成された手提げ状の取手部である。
【0038】
ここで、例えば、折り込み長さL1、L2が約8cmであり、折り込まれたフィルム体の長さL3、L4が約10cmであったとすると、約18cmの手提げ状の取手部7a、7bが形成される。約18cmの長さであれば、手提げ状の取手部7a、7bを縦に持ち替えることで、消費者は手提げ状の取手部7a、7bに腕を通すことが可能となる。
【0039】
具体的には、図4に示すように、消費者は、手提げ状の取手部7a、7bに腕を通すことで、包装袋1を持ち運ぶことが可能となる。また、手提げ状の取手部7a、7bを手で持つことで、包装袋1を持ち運ぶことも可能となる。
【0040】
以上、本実施の形態によれば、消費者が包装袋1を持ち運ぶときに、ガセット折り込み部6に設けられたミシン目7に沿ってフィルム体2及び補強フィルム体10が切り開かれると、ガセット折りされたフィルム体2及び補強フィルム体10をガセット折り方向に広げることができることとなって、手や腕を十分通すことのできる手提げ状の取手部7a、7bを形成できる。このため、消費者は、手提げ状の取手部7a、7bに手や腕を通すことで、包装袋1を楽に持ち運ぶことができる。また、手提げ状の取手部7a、7bに腕を通すことにより手を空けることができるので、他の買い物袋等を手で持つことが可能となる。このため、包装袋1を持ち運ぶ際の消費者の利便性を向上させることができる。
また、取手部5の縦幅を変えることなく、手提げ状の取手部7a、7bを形成できるので、コストアップすることもない。
また、消費者は、手提げ状の取手部7a、7bを手や腕に通すことができるので、指への痛みを生じることなく、包装袋1を運ぶことができる。
【0041】
また、ミシン目7の長さは、ガセット折り込み部6の長さよりも長いので、手提げ状の取手部7a、7bの大きさをより大きくすることができることとなって、より容易に手や腕を通すことができる。
【0042】
また、中央シール部8により取手部5の中央が補強されることとなって、包装袋1を持ち運ぶ時に包装袋1を裂け難くすることができる。
【0043】
また、中央シール部8には、縦方向に切れ込み又はミシン目が設けられているので、包装袋の開封時には取手部5を左右に引っ張ることで包装袋1を容易に開封することができる。
【0044】
また、取手部5を形成するフィルム体の内面又は外面を覆う補強フィルム体10a〜10dが設けられる。このため、ミシン目7に沿ってフィルム体2及び補強フィルム体10が切り開かれると、左右それぞれに2つずつの円環状のフィルム体で構成される手提げ状の取手部が形成される。このため、手提げ状の取手部7a、7bの強度を上げることが可能となる。
【0045】
また、中央シール部8の外側にシール部補強フィルム体11がシールされる。これにより、中央シール部8の強度を上げることが可能となる。
【0046】
また、包装袋1の開封後、包装袋1の保管時において、手提げ状の取手部7a、7bを結ぶことにより、手提げ状の取手部7a、7bを、包装袋1を持つための紐代わりとすることができる。
【0047】
なお、上記実施の形態における記述は、本発明に係る包装袋の一例であり、これに限定されるものではない。
【0048】
例えば、上記実施の形態では、紙製衛生物品としてロールペーパーを複数包装する例で説明したが、紙製衛生物品として、ティッシュペーパーカートン等の箱状物としてもよいし、吸収性物品でもよい。
【0049】
また、上記実施の形態では、取手部5のフィルム体2の内面に補強フィルム体10が設けられているが、取手部5のフィルム体2の外面に補強フィルム体10を設けることとしてもよい。
【0050】
また、上記実施の形態では、中央シール部8の外側に補強フィルム体11が設けられているが、中央シール部8の内側、例えば、フィルム体2a、2bの内側にシール部補強フィルム体11を設けることとしてもよい。
【0051】
また、フィルム体2として、ポリエチレンフィルムを例示したが、ポリスチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム等又はこれらの積層フィルムであってもよい。また、紙層や不織布層が積層された積層フィルムであってもよい。
同様に、補強フィルム体10、シール部補強フィルム体11も、上記例示した材料から構成されるが、必ずしも全てが同じ材料から構成されていなくてもよい。
【符号の説明】
【0052】
1 包装袋
2(2a,2b,2c,2d) フィルム体
3c 左右折返部
4 シール部
5 取手部
6 ガセット折り込み部
7 ミシン目
8 中央シール部
8A 切れ込み
8B ミシン目
10(10a,10b,10c,10d) 補強フィルム体
11 シール部補強フィルム体
P トイレットペーパーロール(紙製衛生物品)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
フィルム体により紙製衛生物品を複数個包装する包装袋であって、
前記フィルム体が左右方向にガセット折りされた包装袋の上部をシールすることで形成される取手部を有し、
前記取手部は、
前記ガセット折りされた前記フィルム体を有する左右一対のガセット折り込み部と、
左右方向の両端部から各々前記ガセット折りの折り方向に沿って中央に至る途中まで設けられたミシン目と、
を備えることを特徴とする包装袋。
【請求項2】
前記ミシン目の長さは、前記ガセット折り込み部の長さよりも長いことを特徴とする請求項1記載の包装袋。
【請求項3】
前記取手部は、前記ガセット折り込み部よりも当該取手部の中央側に設けられ、前記フィルム体がシールされてなる中央シール部を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の包装袋。
【請求項4】
前記中央シール部には、前記折り方向に直交する方向に沿って、切れ込み又はミシン目が設けられてなることを特徴とする請求項3に記載の包装袋。
【請求項5】
前記取手部を形成する前記フィルム体の内面又は外面を覆う補強フィルム体が設けられてなることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の包装袋。
【請求項6】
前記中央シール部にシール部補強フィルム体が設けられてなることを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の包装袋。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−51599(P2012−51599A)
【公開日】平成24年3月15日(2012.3.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−194350(P2010−194350)
【出願日】平成22年8月31日(2010.8.31)
【出願人】(390029148)大王製紙株式会社 (2,041)
【Fターム(参考)】