説明

化学発光性1,2−ジオキセタン系化合物を用いた酒石酸抵抗性酸性ホスファターゼ活性の測定法

【課題】 酵素活性測定法を用いて酒石酸抵抗性酸性ホスファターゼを測定する方法において、TRAPを短時間に検出できる測定法および測定キットを提供する。
【解決手段】患者由来の試料と化学発光性1,2−ジオキセタン系化合物とを酸性条件下で反応させ、酵素反応終了後に反応溶液をアルカリ条件とし、当該反応溶液における化学発光強度を測定する。当該方法によって、試料中の酒石酸耐性酸性ホスファターゼ活性を、室温条件下、1〜10分程度というきわめて短時間の酵素反応によって検出・測定することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、化学発光性1,2−ジオキセタン系化合物を基質として用いて酵素活性測定を行うことにより、試料中の酒石酸抵抗性酸性ホスファターゼ活性を測定する方法および該方法のために使用するキットに関するものである。
【背景技術】
【0002】
酸性ホスファターゼは至適pHが酸性であるホスファターゼの総称であり、当該酵素は有機モノリン酸エステルの加水分解反応を触媒する。酸性ホスファターゼには、前立腺由来酸性ホスファターゼ、破骨細胞由来酸性ホスファターゼ、赤血球由来酸性ホスファターゼ、血小板由来酸性ホスファターゼなどの種々の由来のものが知られており、とくに、反応中に酒石酸を添加した場合も、その酵素活性が阻害されない血清中の酒石酸抵抗性酸性ホスファターゼは、Tartrate−resistant acid phosphatase(TRAP)と呼ばれる。
【0003】
TRAPはさらに、糖鎖へのシアル酸の結合が多いTRAP5aと、シアル酸の結合が少ないTRAP5bとに分類され、TRAP5aはマクロファージ等に、TRAP5bは破骨細胞に由来する。TRAP5bは破骨細胞の機能を評価するための指標、たとえば骨吸収のマーカーとして重要と考えられている(非特許文献1)。
【0004】
従来、血清中におけるTRAPを測定する方法としては、酵素活性測定法やモノクローナル抗体を用いた酵素免疫測定法(EIA)が知られており(特許文献1、非特許文献2、3及び4)、近年では、TRAP5bに特異的に反応を示す基質である2−ハロ−4−ニトロフェニルリン酸誘導体を用いて酵素活性を測定する方法などが報告されている(特許文献2、非特許文献5)。
【0005】
しかしながら、従来の測定法では、十分な吸光度を得るために、酵素反応を長時間行うことが必要であった。たとえば、2−ハロ−4−ニトロフェニルリン酸誘導体を反応基質として用いた酵素活性測定法においては、酵素反応には37℃の条件下で、60分程度の時間インキュベーションすることが必要であった。
【0006】
一方、化学発光性1,2−ジオキセタン系化合物は、アルカリホスファターゼの化学発光用基質として周知であり、免疫学的測定法やDNA診断の基質として汎用されている(特許文献3)。当該化合物は、アルカリ性条件下でアルカリホスファターゼと反応することによりリン酸エステルが外れて当該化合物が不安定となり、下記[化1]で表される蛍光物質を放出し、化学発光を生じるものである。しかしながら、当該化合物を酸性ホスファターゼの検出に対して用いることについては、これまで全く検討されてこなかった。
【0007】
【化1】

【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2002−31640
【特許文献2】WO2004/077059
【特許文献3】特開平11−21285
【非特許文献】
【0009】
【非特許文献1】日本臨床 57, 188−191, 1999
【非特許文献2】J Bone Miner Res, 11, 1444−1452, 1996
【非特許文献3】Clin Chem, 44, 221−225 1998
【非特許文献4】Clinica Chimica Acta 329, 109−115, 2003
【非特許文献5】Clinica Chimica Acta 376, 205−212, 2007
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
したがって本発明は、酵素活性測定法を用いて酒石酸抵抗性酸性ホスファターゼ(TRAP)を測定する方法において、TRAP活性を短時間で検出可能な測定法および測定キットを提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明者らは、上記問題点を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、酵素活性測定法を用いてTRAPを測定する方法において、従来アルカリホスファターゼの化学発光用基質として知られていたものの、酸性条件下で基質として用いられた例は報告されていない化学発光性1,2−ジオキセタン系化合物を基質として用い、患者由来の試料と化学発光性1,2−ジオキセタン系化合物とを酸性条件下で反応させてから、酵素反応終了後に反応溶液をアルカリ条件とし、当該反応溶液における化学発光強度を測定する方法により、TRAP活性を著しく短い時間で検出できることを見出した。
【0012】
すなわち、本発明は以下のようなものである。
【0013】
(1)生体由来の試料中の酒石酸抵抗性酸性ホスファターゼと、化学発光性1,2−ジオキセタン系化合物とを酸性条件下で反応させ、酵素反応終了後、反応溶液をアルカリ条件にして当該反応溶液における化学発光強度を測定することを特徴とする、生体由来試料中の酒石酸抵抗性酸性ホスファターゼの活性測定法。
(2)化学発光性1,2−ジオキセタン系化合物が、アルカリ条件下において下記[化1]で表される蛍光物質を生じるものである、(1)に記載の測定法。
【0014】
【化2】

(Xは水素または塩素を表す)
【0015】
(3)化学発光性1,2−ジオキセタン系化合物が、Disodium 3-(4-methoxyspiro {1,2-dioxetane-3,2'-(5'-chloro)tricyclo[3.3.1.1(3.7)]decan}-4-yl)phenyl phosphate(CSPD、Tropix社)、Disodium 4-chloro-3-(methoxyspiro {1,2-dioxetane-3,2'-(5'-chloro)tricyclo[3.3.1.1(3,7)]decan}-4-yl)phenyl phosphate(CDP−Star、Tropix社)またはDisodium 3-(4-methoxyspiro{1,2-dioxetane-3,2'-tricyclo[3.3.1.1(3,7)]decan}-4-yl)phenyl phosphate(AMPPD、Tropix社)のいずれかより選択される、(1)に記載の測定法。
(4)酒石酸抵抗性酸性ホスファターゼの基質として化学発光性1,2−ジオキセタン系化合物を構成試薬として含有し、当該基質と生体試料中の酒石酸抵抗性酸性ホスファターゼを酸性条件下で反応させ、酵素反応終了後、反応溶液をアルカリ条件にして当該反応溶液における化学発光強度を測定することにより、生体試料中の酒石酸抵抗性酸性ホスファターゼの酵素活性を測定することを特徴とする、生体由来試料中の酒石酸抵抗性酸性ホスファターゼの活性測定キット。
(5)化学発光性1,2−ジオキセタン系化合物が、アルカリ条件下において下記[化1]で表される蛍光物質を生じるものである、(4)に記載の活性測定キット。
【0016】
【化3】

(Xは水素または塩素を表す)
【0017】
(6)化学発光性1,2−ジオキセタン系化合物が、Disodium 3-(4-methoxyspiro {1,2-dioxetane-3,2'-(5'-chloro)tricyclo[3.3.1.1(3,7)]decan}-4-yl)phenyl phosphate(CSPD、Tropix社)、Disodium 4-chloro-3-(methoxyspiro {1,2-dioxetane-3,2'-(5'-chloro)tricyclo[3.3.1.1(3,7)]decan}-4-yl)phenyl phosphate(CDP−Star、Tropix社)またはDisodium 3-(4-methoxyspiro{1,2-dioxetane-3,2'-tricyclo[3.3.1.1(3,7)]decan}-4-yl)phenyl phosphate(AMPPD、Tropix社)より選択される、(4)に記載の活性測定キット。
【発明の効果】
【0018】
本発明者らは、従来アルカリホスファターゼの化学発光用基質として知られていたものの、酸性ホスファターゼの基質として用いられたことがなかった化学発光性1,2−ジオキセタン系化合物が、酸性ホスファターゼの基質としても使用することができ、pH条件を変動させるという簡便な方法で、酵素反応と発光強度測定を明確に区別しながら、連続的或いは非連続的に行うことが可能で、しかも、全体の測定時間も10分以下の短時間で終了させることができることを初めて見出した。
【0019】
すなわち、本願発明の方法またはキットを用いれば、酵素反応と発光強度測定を別途の工程として行うことができるという特質を利用することもできる。たとえば多数の試料について同時に発光強度を測定するとき、事前に酵素反応だけを終了させてから、発光強度測定の直前にアルカリ条件に変更し、それぞれ発光させてから強度を測ることが可能である。これらの方法を用いることによって、経時的な発光強度の減衰の影響等を考えずとも、多数の試料中の酵素活性を同時に測定することができるなど、本発明の方法またはキットは、産業利用上で非常に有用なものである。
【0020】
また、本願発明の測定法は、TRAP5aまたは5bのいずれか一方のみに対しても十分な直線性を示すものであるため、たとえば、免疫学的な手法を組み合わせることによって、TRAP5aまたは5bのいずれか一方をマーカーとする疾患の診断等に応用することも可能である。このように、本願発明は実用上きわめて優れた酒石酸抵抗性酸性ホスファターゼの測定系を提示するものである。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】図1は、ヒトリコンビナント酒石酸抵抗性酸性ホスファターゼ溶液を用いて酸性条件下で基質(CSPD、Tropix社)添加後の時間での化学発光強度を示したものである。図中●は、酵素反応時間を5分とした場合、○は反応時間を10分とした場合の結果を示す。
【図2】図2は、CSPDを基質として用いたときのTRAP5aまたはTRAP5bの酵素活性と化学発光強度の関係を示したものである。図中●は、TRAP5aを用いて反応させた場合、○はTRAP5bを用いて反応させた場合の結果を示す。
【発明を実施するための形態】
【0022】
本発明方法で使用する試料は、酒石酸抵抗性酸性ホスファターゼを含有するものであれば特に制限されない。具体的には、尿、血清等を例示することができ、特に血清サンプルが使用に好適である。
【0023】
本願における試料中の酒石酸抵抗性酸性ホスファターゼ活性の測定法は、酸性条件下、試料中に化学発光性1,2−ジオキセタン系化合物を添加して酵素反応させた後、反応溶液をアルカリ条件に変化させることによって化学発光を生じさせることを特徴とする。
【0024】
試料に添加する化学発光性1,2−ジオキセタン系化合物としては、ホスファターゼの基質となり、かつアルカリ条件下において化合物が開裂して、下記[化1]で表されるような蛍光物質を生じるものであれば、特に制限されない。
【0025】
【化4】

(Xは水素または塩素を表す)
【0026】
具体的には、Disodium 3-(4-methoxyspiro {1,2-dioxetane-3,2'-(5'-chloro) tricyclo [3.3.1.1(3,7)]decan}-4-yl)phenyl phosphate(CSPD、Tropix社)、Disodium 4-chloro-3-(methoxyspiro{1,2-dioxetane-3,2'-(5'-chloro)tricyclo[3.3.1.1(3,7)]decan}-4-yl)phenyl phosphate(CDP−Star、Tropix社)、Disodium 3-(4-methoxyspiro{1,2-dioxetane-3,2'-tricyclo[3.3.1.1(3,7)]decan}-4-yl)phenyl phosphate(AMPPD、Tropix社)などを挙げることができる。
【0027】
このような基質の使用量は、小規模試験により決定すればよく、具体的には0.1〜0.5mM、好ましくは0.2〜0.3mMの範囲から適宜選定される。
【0028】
試料中の酒石酸抵抗性酸性ホスファターゼ活性の測定は酸性条件下で行う。具体的には、緩衝液としてクエン酸緩衝液や酢酸緩衝液など使用し、pH4〜6、好ましくはpH5〜6の条件下、15〜37℃、好ましくは20〜30℃で1〜10分程度反応させることにより実施することができる。
【0029】
反応終了後、化学発光を生じさせるため、反応溶液をアルカリ性にする。アルカリ条件に変化させるには、たとえば、水酸化ナトリウム水溶液、水酸化カリウム水溶液など任意の強塩基を反応溶液に添加すればよく、添加量としては化学発光が生じる程度、具体的には反応溶液のpHが10以上になるまで強塩基を添加することで、化学発光を誘導することができる。
【0030】
化学発光の測定は、通常用いられている方法を使用することができ、たとえば汎用のルミノメーターでの測定が可能である。
【0031】
また、本願発明の測定法は、TRAP5aまたは5bのいずれか一方だけに対しても優良な直線性を示すものであることから、上記の酵素活性測定を行うにあたって、酒石酸抵抗性酸性ホスファターゼに関する免疫学的手法を組み合わせることで、TRAP5aまたは5bのいずれか一方をマーカーとする疾患の診断等に応用することもできる。
【0032】
たとえば、TRAP5aまたは5bに特異的に結合するモノクローナル抗体、ポリクローナル抗体、またはF(ab’)2、Fab’、Fabなどの活性フラグメントを任意の固相に固相化し、目的試料と反応させることで試料中のTRAP5aまたは5bを捕捉し、当該捕捉したTRAPに対して化学発光性1,2−ジオキセタン系化合物を反応させ、反応条件をアルカリ条件として発光を生じさせてから、化学発光強度を測定すればよい。このような組み合わせ方法を用いれば、TRAP5aまたは5bの活性を、より特異的にかつ短時間に測定することが可能となる。
【0033】
本発明のキットは、生体試料中の酒石酸抵抗性酸性ホスファターゼの酵素活性を測定するためのものであって、酒石酸抵抗性酸性ホスファターゼの基質として化学発光性1,2−ジオキセタン系化合物を構成試薬として含有し、当該基質と試料中の酒石酸抵抗性酸性ホスファターゼを酸性条件下で反応させ、酵素反応終了後、反応溶液をアルカリ条件として当該反応溶液における化学発光強度を測定することにより、生体試料中の酒石酸抵抗性酸性ホスファターゼの酵素活性を求めることが可能である。
【0034】
キットに添付する化学発光性1,2−ジオキセタン系化合物としては、前述のものを例示することができ、その他の試薬としては、酵素反応後の反応溶液をアルカリ条件下にするための強塩基など本発明を実施するための必要な試薬を適宜添付すればよい。
【実施例】
【0035】
以下、実施例を示し、本発明を具体的に説明するが、これにより本発明は何ら限定されるものではない。
【0036】
(実施例1)
試料として、ヒトリコンビナントTRAP溶液を用いた。まず、測定用試料を90μL/ウェルずつ分注し、0.1Mクエン酸緩衝液(pH5.5)で希釈した2.5mM CSPD10μL/ウェルを加え、室温で5分または10分間反応させた。反応後、0.1M水酸化ナトリウム水溶液を100μL加えて反応溶液をpH10程度まで十分アルカリ条件にした後、ルミノメーター(ベルトルード社 LB953)で化学発光強度を測定した。
【0037】
上記測定手順に従い、ヒトリコンビナントTRAP溶液を用いて反応曲線を作成した(図1)。時間依存的に化学発光強度は増加し、酵素活性と化学発光強度は良好な直線性を示した。したがって、本願発明を用いることでTRAPの酵素反応を良好に測定できることが明らかになった。
【0038】
(実施例2)TRAP5aとTRAP5bそれぞれに対する直線性
ヒト血清よりカラム部分精製したTRAP5aまたはTRAP5b溶液を用いて、実施例1と同様に酵素反応を生じさせて発光強度を測定し、その結果をもとに反応曲線を作成した。酵素反応時間は5分とした。結果、TRAP5a、TRAP5bのいずれか一方のみに対しても、酵素活性当たりの化学発光強度は良好な直線性を示していた(図2)。したがって、本願発明の方法およびキットは、TRAP5a、またはTRAP5bのいずれか一方のみを含む試料に対しても有効に使用できるものであることが明らかになった。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
生体由来の試料中の酒石酸抵抗性酸性ホスファターゼと、化学発光性1,2−ジオキセタン系化合物とを酸性条件下で反応させ、酵素反応終了後、反応溶液をアルカリ条件にして当該反応溶液における化学発光強度を測定することを特徴とする、生体由来試料中の酒石酸抵抗性酸性ホスファターゼの活性測定法。
【請求項2】
化学発光性1,2−ジオキセタン系化合物が、アルカリ条件下において下記[化1]で表される蛍光物質を生じるものである、請求項1に記載の測定法。
【化1】

(Xは水素または塩素を表す)
【請求項3】
化学発光性1,2−ジオキセタン系化合物が、Disodium 3-(4-methoxyspiro {1,2-dioxetane-3,2'-(5'-chloro) tricyclo [3.3.1.1(3,7)]decan}-4-yl)phenyl phosphate(CSPD、Tropix社)、Disodium 4-chloro-3-(methoxyspiro {1,2-dioxetane-3,2'-(5'-chloro)tricyclo [3.3.1.1(3,7)]decan}-4-yl)phenyl phosphate(CDP−Star、Tropix社)またはDisodium 3-(4-methoxyspiro{1,2-dioxetane-3,2'-tricyclo[3.3.1.1(3,7)]decan}-4-yl)phenyl phosphate(AMPPD、Tropix社)のいずれかより選択される、請求項1に記載の測定法。
【請求項4】
酒石酸抵抗性酸性ホスファターゼの基質として化学発光性1,2−ジオキセタン系化合物を構成試薬として含有し、当該基質と生体試料中の酒石酸抵抗性酸性ホスファターゼを酸性条件下で反応させ、酵素反応終了後、反応溶液をアルカリ条件にして当該反応溶液における化学発光強度を測定することにより、生体試料中の酒石酸抵抗性酸性ホスファターゼの酵素活性を測定することを特徴とする、生体由来試料中の酒石酸抵抗性酸性ホスファターゼの活性測定キット。
【請求項5】
化学発光性1,2−ジオキセタン系化合物が、アルカリ条件下において下記[化1]で表される蛍光物質を生じるものである、請求項4に記載の活性測定キット。
【化2】

(Xは水素または塩素を表す)
【請求項6】
化学発光性1,2−ジオキセタン系化合物が、Disodium 3-(4-methoxyspiro {1,2-dioxetane-3,2'-(5'-chloro) tricyclo [3.3.1.1(3,7)]decan}-4-yl)phenyl phosphate(CSPD、Tropix社)、Disodium 4-chloro-3-(methoxyspiro {1,2-dioxetane-3,2'-(5'-chloro)tricyclo [3.3.1.1(3,7)]decan}-4-yl)phenyl phosphate(CDP−Star、Tropix社)またはDisodium 3-(4-methoxyspiro{1,2-dioxetane-3,2'-tricyclo[3.3.1.1(3,7)]decan}-4-yl)phenyl phosphate(AMPPD、Tropix社)より選択される、請求項4に記載の活性測定キット。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2011−24470(P2011−24470A)
【公開日】平成23年2月10日(2011.2.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−172721(P2009−172721)
【出願日】平成21年7月24日(2009.7.24)
【出願人】(000006770)ヤマサ醤油株式会社 (56)
【Fターム(参考)】