説明

医学的ユニット及びディスプレー・モニターを有する医学的システム

ディスプレー・モニター及び医学的ユニットを含む医学的システム。医学的ユニットは、患者の生理的パラメータ測定するように適合されている。医学的ユニットはディスプレー・モニターと無線により接続するように適合されており、ディスプレー・モニターは生理的パラメータを表示するように適合されている。医学的システムの1つの実施において、医学的ユニットは、医学的ユニットがディスプレー・モニターの近傍に運ばれたときに、ディスプレー・モニターと自動的に無線により接続するように適合される。医学的システムの1つの説明において、生理的パラメータは患者の脈拍数である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は一般的に医学的技術に関し、より具体的には患者の生理的パラメータを測定するために適合される、医学的ユニット及びディスプレー・モニターを有する医学的システムに関する。
【背景技術】
【0002】
周知の医学的システムは、患者の生理的パラメータを測定する医学的ユニットを有するものを含む。かかる医学的システムの1つの周知例は、測温モジュール及び内蔵式のLCD(液晶表示)ディスプレー・モニターを有する医学的ユニットである薬局のデジタル体温計であり、この測温モジュールは導電体によりディスプレー・モニターに接続され、ディスプレー・モニターは測温モジュールにより計算された体温の読み取りを表示する。
【0003】
かかる医学的システムの別の周知例は、患者の脈拍数及びSpO(末梢の酸素飽和度)レベルを測定するパルス酸素濃度計、及び患者の収縮期血圧レベル及び拡張期血圧レベルを測定する血圧モジュールを含む臨床モニター装置を有する事前に設定された意識下鎮静システムである。この臨床モニター装置は患者とともに準備室から手術室まで移動する。次いで、この臨床モニター装置はケーブルにより、配線されたディスプレー・モニターを有する手術室の装置と接続され、臨床モニター装置により測定された脈拍数、SpO呼吸数、収縮期血圧レベル、及び拡張期血圧レベル(及び他の事前に設定された患者の生理的パラメータ)がディスプレー・モニターに表示される。手術室の装置は患者に鎮静薬を静脈内投与により一定の流速で送達し、ディスプレー・モニターは送達される鎮静薬の流速を表示する。
【0004】
科学者たち及び技術者たちは、患者の生理的パラメータを測定するように適合された医学的ユニット及びディスプレー・モニターを有する改善された医学的システムを未だに探求し続けている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の実施形態の第1の発現は、ディスプレー・モニター及び第1の医学的ユニットを含む医学的システムのためのものである。この第1の医学的ユニットは患者の第1の生理的パラメータを測定するように適合されている。第1の医学的ユニットはディスプレー・モニターと無線により接続するように適合されており、このディスプレー・モニターは第1の生理的パラメータを表示するように適合されている。
【0006】
本発明の実施形態の第2の発現は、ディスプレー・モニター、第1の医学的ユニット、及び第2の医学的ユニットを含む医学的システムのためのものである。この第1の医学的ユニットは患者の第1の生理的パラメータを測定するように適合されており、かつ第1の医学的ユニットとディスプレー・モニターとの無線接続とは別に、ディスプレー・モニターと無線により接続するように適合されており、このディスプレー・モニターは第1の生理的パラメータを表示するように適合されている。第2の医学的ユニットは第1の生理的パラメータとは異なる患者の第2の生理的パラメータを測定するように適合されており、かつディスプレー・モニターと無線により接続するように適合されており、このディスプレー・モニターは第2の生理的パラメータを表示するように適合されている。
【0007】
本発明の実施形態の第3の発現は、ディスプレー・モニター及び第1の医学的ユニットを含む医学的システムのためのものである。この第1の医学的ユニット患者の第1の生理的パラメータを測定し、かつ第1の薬剤を患者に送達するように適合されている。第1の医学的ユニットはディスプレー・モニターと無線により接続するように適合されており、このディスプレー・モニターは第1の生理的パラメータ及び第1の薬剤の流速を表示するように適合されている。
【0008】
本発明の実施形態の第4の発現は、ディスプレー・モニター、第1の医学的ユニット、及び第2の医学的ユニットを含む医学的システムのためのものである。この第1の医学的ユニットは患者の第1の生理的パラメータを測定するように適合されており、かつディスプレー・モニターと無線により接続するように適合されており、このディスプレー・モニターは第1の生理的パラメータを表示するように適合されている。この第2の医学的ユニットは第2の薬剤を患者に送達するように適合されており、かつ第1の医学的ユニットとディスプレー・モニターとの無線接続とは別に、ディスプレー・モニターと無線により接続するように適合されており、このディスプレー・モニターは第2の薬剤の流速を表示するように適合されている。
【0009】
本発明の実施形態の1つ以上の発現から、いくつかの利益及び有利性が得られる。1つの実施例では、無線接続は医学的処置の間のケーブル数を減少させる。同一又は異なる実施例では、それぞれの医学的ユニットは、ディスプレー・モニターの近傍に運ばれたときに、ディスプレー・モニターと自動的に無線により接続するように適合されており、これにより患者に医学的処置を施すために手術室が占用される時間が削減される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の医学的システムの実施形態の構成図であって、2つの医学的ユニットが動作可能に患者に接続され、点線の矢印が2つの医学的ユニットとディスプレー・モニターとの無線接続を表す図。
【図2】図1の医学的システムのディスプレー・モニターの構成図であって、ディスプレー・モニターが医学的情報を表示している図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明の実施形態の発現を詳細に説明する前に、添付された図面及び記載に示される構築、部品の配列、指示、工程の詳細によりそれぞれがその応用又は使用において制限されるものではないことに注意されたい。説明に役立つ本発明の実施形態は、他の実施形態、変法、及び修正法において実行されるか、又はそれらに組み込まれることができ、並びにさまざまな方式で実践されるか、又は遂行されることができる。更に、他に指示がない限り、本明細書において用いられる専門用語は、読者の便宜のために、本発明の実施形態の説明に役立つ表現を記載する目的で選ばれており、発明を制限する目的では用いられていない。
【0012】
任意の1つ以上の以下に記載される医学的システム、実施などの発現は、任意の1つ以上の以下に記載される他の医学的システム、実施などの発現と組み合わせ得ることを更に理解されたい。
【0013】
本発明の1つの実施形態が図1に示される。図1の実施形態の第1の発現は、ディスプレー・モニター12及び第1の医学的ユニット14を含む医学的システム10のためのものである。第1の医学的ユニット14は、患者16第1の生理的パラメータを測定するように適合されている。第1の医学的ユニット14はディスプレー・モニター12と無線により接続するように適合されており、ディスプレー・モニター12は第1の生理的パラメータを表示するように適合されている。
【0014】
患者の生理的パラメータの例としては、制限することなく、ECG(心電図)データ、血圧データ、脈拍数データ、SpO(末梢の酸素飽和度)データなどが挙げられる。機器を備えた医学的環境における使用に適した無線接続(即ち、導電体なしでの接続)モジュールの例としては、制限することなく、Bluetooth(登録商標)技術、IR(赤外線)、超音波、長距離RFID(radio frequency identification:無線自動識別)などが挙げられる。
【0015】
図1〜2の実施形態の第1の発現の1つの実施において、第1の医学的ユニット14は、第1の医学的ユニット14がディスプレー・モニター12の近傍に運ばれたときに、ディスプレー・モニター12と自動的に無線により接続するように適合されている。1つの実施例では、Bluetooth(登録商標)技術が自動的無線接続に用いられる。異なる実施においては、図示されていないが、第1の医学的ユニットのユーザー・インターフェース及び/又はディスプレー・モニターのユーザー・インターフェースはユーザーが無線接続を行うことを可能にする。
【0016】
図1〜2の実施形態の第1の発現の1つの利用可能性において、第1の医学的ユニット14は、第1の生理的パラメータとは異なる患者16の付加的な生理的パラメータ測定するように適合されており、ディスプレー・モニター12は、その付加的な生理的パラメータを表示するように適合されている。1つの説明において、第1の生理的パラメータは患者16の脈拍数であり、付加的な生理的パラメータは患者16のSpOレベルである。
【0017】
図1〜2の実施形態の第1の発現の1つの構造においては、第1の医学的ユニット14は導体22によりパルス酸素濃度計モジュール20に接続された無線接続モジュール18を含み、パルス酸素濃度計モジュール20はケーブル26によりパルス酸素濃度計センサー24に接続されている。パルス酸素濃度計センサー24は患者16上に配置可能であり、無線接続モジュール18はディスプレー・モニター12内の対応する無線接続モジュール28と無線により接続されるように適合されており、かつディスプレー・モニター12は、ディスプレー・モニター12のスクリーン30に第1の生理的パラメータを表示するように適合されている。1つの変法では、第1の医学的ユニット14の無線接続モジュール18は、ディスプレー・モニター12の無線接続モジュール28によってパルス酸素濃度計モジュールからの信号であると認識される識別部分を含み、並びにディスプレー・モニター12の無線接続モジュール28によってそれらであると認識可能な、脈拍数データ部分及びSpOレベルデータ部分を含む無線信号又はそのセグメントを送信する。
【0018】
図1〜2の実施形態の第2の発現は、ディスプレー・モニター12、第1の医学的ユニット14、及び第2の医学的ユニット32を含む医学的システム10のためのものである。第1の医学的ユニット14は、患者16の第1の生理的パラメータを測定するように適合されており、かつディスプレー・モニター12と無線により接続するように適合されており、ディスプレー・モニター12は第1の生理的パラメータを表示するように適合されている。第2の医学的ユニット32は、第1の生理的パラメータとは異なる患者16の第2の生理的パラメータを測定するように適合されており、かつ第1の医学的ユニット14とディスプレー・モニター12との無線接続とは別に、ディスプレー・モニター12と無線により接続するように適合されており、ディスプレー・モニター12は第2の生理的パラメータを表示するように適合されている。
【0019】
図1〜2の実施形態の第2の発現の1つの利用可能性において、第1の生理的パラメータは患者16の脈拍数であり、第2の生理的パラメータは患者16収縮期血圧レベルである。1つの実施において、第1の医学的ユニット14は、第1の医学的ユニット14がディスプレー・モニター12の近傍に運ばれたときに、ディスプレー・モニター12と自動的に無線により接続するように適合されている。同一又は異なる実施において、第2の医学的ユニット32は、第2の医学的ユニット32がディスプレー・モニター12の近傍に運ばれたときに、ディスプレー・モニター12と自動的に無線により接続するように適合されている。
【0020】
図1〜2の実施形態の第2の発現の1つの構造において、第2の医学的ユニット32は、導体38により血圧モジュール36に接続された無線接続モジュール34を含み、血圧モジュール36は管42により血圧測定バンド40に接続される。血圧測定バンド40は患者16上に配置可能であり、無線接続モジュール34はディスプレー・モニター12内の対応する無線接続モジュール28と無線により接続するように適合されており、かつディスプレー・モニター12はディスプレー・モニター12上のスクリーン30に第2の生理的パラメータを表示するように適合されている。1つの変法では、第2の医学的ユニット32の無線接続モジュール34は、ディスプレー・モニター12の無線接続モジュール28によって血圧モジュール36からの信号であると認識される識別部分を含み、並びにディスプレー・モニター12の無線接続モジュール28によってそれらであると認識可能な、収縮期血圧レベルデータ部分及び拡張期血圧レベルデータ部分を含む無線信号又はそのセグメントを送信する。
【0021】
図1〜2の実施形態の第3の発現は、ディスプレー・モニター12及び第1の医学的ユニット14を含む医学的システム10のためのものである。第1の医学的ユニット14は、患者16の第1の生理的パラメータ測定するように適合されており、かつ患者16に第1の薬剤44を送達するように適合されている。第1の医学的ユニット14はディスプレー・モニター12と無線により接続するように適合されており、ディスプレー・モニター12は、第1の生理的パラメータ及び第1の薬剤44の流速を表示するように適合されている。
【0022】
図1〜2の実施形態の第3の発現の1つの実施において、第1の医学的ユニット14とディスプレー・モニター12との無線接続は双方向接続であり、ディスプレー・モニター12は第1の薬剤44の流速を変更するためのユーザー・インターフェース46を含む。1つの説明において、第1の薬剤44は鎮静薬(意識下鎮静薬に用いられるプロポフォールなど)である。同一又は異なる説明において、第1の生理的パラメータは患者16の脈拍数である。1つの実施において、第1の医学的ユニット14は、第1の医学的ユニット14がディスプレー・モニター12の近傍に運ばれたときに、ディスプレー・モニター12と自動的に無線により接続するように適合されている。
【0023】
図1〜2の実施形態の第3の発現の1つの構造において、第1の医学的ユニット14は、第1の医学的ユニット14の無線接続モジュール18に配線50により接続される第1のIV(静脈内投与)ポンプ組み立て品48を含み、この組み立て品はディスプレー・モニター12のユーザー・インターフェース46により制御可能であり、かつ第1の薬剤44を第1のIV管52を経由して患者16に送り込む。1つの変法では、第1の医学的ユニット14の無線接続モジュール18はディスプレー・モニター12の無線接続モジュール28によって第1のIVポンプ組み立て品48からの信号であると認識される識別部分を含み、並びにディスプレー・モニター12の無線接続モジュール28によってそれであると認識可能な、流速データ部分を含む無線信号又はそのセグメントを送信する。異なる構造において、図示されていないが、加圧気体を用いる吸入薬剤送達が経口及び/又は経鼻カニューレを経由して用いられる。他の構造は熟達した技術者に委ねられる。
【0024】
図1〜2の実施形態の第4の発現は、ディスプレー・モニター12、第1の医学的ユニット14、及び第2の医学的ユニット32を含む医学的システム10のためのものである。第1の医学的ユニット14は、患者16の第1の生理的パラメータを測定するように適合されており、かつディスプレー・モニター12と無線により接続するように適合されており、ディスプレー・モニター12は第1の生理的パラメータを表示するように適合されている。第2の医学的ユニット32は患者16に第2の薬剤54を送達するように適合されており、かつ第1の医学的ユニット14とディスプレー・モニター12との無線接続とは別に、ディスプレー・モニター12と無線により接続するように適合されており、ディスプレー・モニター12は第2の薬剤54の流速を表示するように適合されている。
【0025】
図1〜2の実施形態の第4の発現の1つの実施において、第2の医学的ユニット32とディスプレー・モニター12との無線接続は双方向接続であり、ディスプレー・モニター12は第2の薬剤54の流速を変更するためのユーザー・インターフェース46を含む。1つの説明において、第2の薬剤54は鎮静薬である。同一又は異なる説明において、第1の生理的パラメータは患者16の脈拍数である。1つの実施において、第1の医学的ユニット14は、第1の医学的ユニット14がディスプレー・モニター12の近傍に運ばれたときに、ディスプレー・モニター12と自動的に無線により接続するように適合されている。同一又は異なる実施において、第2の医学的ユニット32は、第2の医学的ユニット32がディスプレー・モニター12の近傍に運ばれたときに、ディスプレー・モニター12と自動的に無線により接続するように適合されている。
【0026】
図1〜2の実施形態の第4の発現の1つの構造において、第2の医学的ユニット32は、第2の医学的ユニット32の無線接続モジュール34に配線50により接続される第2のIV(静脈内投与)ポンプ組み立て品56を含み、この組み立て品はディスプレー・モニター12のユーザー・インターフェース46により制御可能であり、かつ第2のIVチューブ58を経由して第2の薬剤54を患者16に送り込む。1つの変法では、第2の医学的ユニット32の無線接続モジュール34はディスプレー・モニター12の無線接続モジュール28によって第2のIVポンプ組み立て品56からの信号であると認識される識別部分を含み、並びにディスプレー・モニター12の無線接続モジュール28によってそれであると認識可能な、流速データ部分を含む無線信号又はそのセグメントを送信する。
【0027】
図2は図1の実施形態の医学的システム10のためのスクリーン表示の1つの説明を示す。この説明においては、医学的システム10のディスプレー・モニター12のスクリーン30は:1分当たり75拍の脈拍数の例として「脈拍=75」;80%の末梢の酸素飽和度レベルの例として「SPO2=80」;18.7kPa(140mmHg)の収縮期血圧レベルの例として「SYS BP=140」;0.03cc/分の第1の薬剤44の流速の例として「流速1=0.03」;及び0.05cc/分の第2の薬剤54の流速の例として「流速2=0.05」を表示している。
【0028】
ディスプレー・モニター12のユーザー・インターフェース46の例は、制限することなく、タッチスクリーン、音声認識、及びキーパッドを含む。患者16の他の生理的パラメータの例、及びそれらを測定するためのモジュールは、他の種類の薬剤及び他の種類のユーザー・インターフェースとともに、当業者に委ねられる。
【0029】
本発明の実施形態の1つ以上の発現から、いくつかの利益及び有利性が得られる。1つの実施例では、無線接続は医学的処置の間のケーブル数を減少させる。同一又は異なる実施例では、それぞれの医学的ユニットは、ディスプレー・モニターの近傍に運ばれたときに、ディスプレー・モニターと自動的に無線により接続するように適合されており、これにより患者に医学的処置を施すために手術室が占用される時間が削減される。
【0030】
本発明のいくつかの実施形態の発現、及び利用可能性、実施などにより本発明が説明されてきたが、かかる詳細により添付されている特許請求の範囲及び趣旨を制限することは出願人の意図ではない。本発明の範囲を逸脱することなく、当業者が多数の他の変更、変化、及び置換を想起するであろう。上述の記載は例として提供されており、添付された特許請求の範囲及び趣旨を逸脱することなく当業者は他の修正を想起し得ることを理解されたい。
【0031】
〔実施の態様〕
(1) 医学的システムであって、
a)ディスプレー・モニターと、
b)患者の第1の生理的パラメータを測定するように適合されており、かつ前記第1の生理的パラメータを表示するように適合されている前記ディスプレー・モニターと無線により接続するように適合される、第1の医学的ユニットと、を含む、医学的システム。
(2) 前記第1の医学的ユニットが、前記第1の医学的ユニットが前記ディスプレー・モニターの近傍に運ばれたときに、前記ディスプレー・モニターと自動的に無線により接続するように適合されている、実施態様1に記載の医学的システム。
(3) 前記第1の医学的ユニットが、前記第1の生理的パラメータとは異なる前記患者の追加的な生理的パラメータを測定するように適合されており、前記ディスプレー・モニターが前記追加的な生理的パラメータを表示するように適合されている、実施態様1に記載の医学的システム。
(4) 前記第1の生理的パラメータが前記患者の脈拍数であり、前記追加的な生理的パラメータが前記患者のSpOレベルである、実施態様3に記載の医学的システム。
(5) 前記第1の医学的ユニットが、前記第1の医学的ユニットが前記ディスプレー・モニターの近傍に運ばれたときに、前記ディスプレー・モニターと自動的に無線により接続するように適合されている、実施態様4に記載の医学的システム。
(6) 医学的システムであって、
a)ディスプレー・モニターと、
b)患者の第1の生理的パラメータを測定するように適合されており、かつ前記第1の生理的パラメータを表示するように適合されている前記ディスプレー・モニターと無線により接続するように適合されている、第1の医学的ユニットと、
c)前記第1の生理的パラメータとは異なる第2の生理的パラメータを測定するように適合されており、かつ前記第1の医学的ユニットと前記ディスプレー・モニターとの前記無線接続とは別に、前記第2の生理的パラメータを表示するように適合されている前記ディスプレー・モニターと無線により接続するように適合されている、第2の医学的ユニットと、を含む、医学的システム。
(7) 前記第1の生理的パラメータが前記患者の脈拍数であり、前記第2の生理的パラメータが前記患者の収縮期血圧レベルである、実施態様6に記載の医学的システム。
(8) 前記第1の医学的ユニットが、前記第1の医学的ユニットが前記ディスプレー・モニターの近傍に運ばれたときに、前記ディスプレー・モニターと自動的に無線により接続するように適合されている、実施態様7に記載の医学的システム。
(9) 前記第2の医学的ユニットが、前記第2の医学的ユニットが前記ディスプレー・モニターの近傍に運ばれたときに、前記ディスプレー・モニターと自動的に無線により接続するように適合されている、実施態様8に記載の医学的システム。
(10) 医学的システムであって、
a)ディスプレー・モニターと、
b)患者の第1の生理的パラメータを測定し、第1の薬剤を前記患者に送達するように適合されており、かつ前記第1の生理的パラメータ及び前記第1の薬剤の流速を表示するように適合されている前記ディスプレー・モニターと無線により接続するように適合されている、第1の医学的ユニットと、を含む、医学的システム。
【0032】
(11) 前記第1の医学的ユニットと前記ディスプレー・モニターとの前記無線接続が双方向接続であり、前記ディスプレー・モニターが前記第1の薬剤の流速を変更するためのユーザー・インターフェースを含む、実施態様10に記載の医学的システム。
(12) 前記送達される薬剤が鎮静薬である、実施態様11に記載の医学的システム。
(13) 前記第1の生理的パラメータが前記患者の脈拍数である、実施態様12に記載の医学的システム。
(14) 前記第1の医学的ユニットが、前記第1の医学的ユニットが前記ディスプレー・モニターの近傍に運ばれたときに、前記ディスプレー・モニターと自動的に無線により接続するように適合されている、実施態様13に記載の医学的システム。
(15) 医学的システムであって、
a)ディスプレー・モニターと、
b)患者の第1の生理的パラメータを測定するように適合されており、かつ前記第1の生理的パラメータを表示するように適合されている前記ディスプレー・モニターと無線により接続するように適合されている、第1の医学的ユニットと、
c)前記患者に第2の薬剤を送達するように適合されており、かつ前記第1の医学的ユニットと前記ディスプレー・モニターとの前記無線接続とは別に、前記第2の薬剤の流速を表示するように適合されている前記ディスプレー・モニターと無線により接続するように適合されている、第2の医学的ユニットと、を含む、医学的システム。
(16) 前記第2の医学的ユニットと前記ディスプレー・モニターとの前記無線接続が双方向接続であり、前記ディスプレー・モニターが前記第2の薬剤の流速を変更するためのユーザー・インターフェースを含む、実施態様15に記載の医学的システム。
(17) 前記送達される薬剤が鎮静薬である、実施態様16に記載の医学的システム。
(18) 前記第1の生理的パラメータが前記患者の脈拍数である、実施態様17に記載の医学的システム。
(19) 前記第1の医学的ユニットが、前記第1の医学的ユニットが前記ディスプレー・モニターの近傍に運ばれたときに、前記ディスプレー・モニターと自動的に無線により接続するように適合されている、実施態様18に記載の医学的システム。
(20) 前記第2の医学的ユニットが、前記第2の医学的ユニットが前記ディスプレー・モニターの近傍に運ばれたときに、前記ディスプレー・モニターと自動的に無線により接続するように適合されている、実施態様19に記載の医学的システム。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
医学的システムであって、
a)ディスプレー・モニターと、
b)患者の第1の生理的パラメータを測定するように適合されており、かつ前記第1の生理的パラメータを表示するように適合されている前記ディスプレー・モニターと無線により接続するように適合される、第1の医学的ユニットと、を含む、医学的システム。
【請求項2】
前記第1の医学的ユニットが、前記第1の医学的ユニットが前記ディスプレー・モニターの近傍に運ばれたときに、前記ディスプレー・モニターと自動的に無線により接続するように適合されている、請求項1に記載の医学的システム。
【請求項3】
前記第1の医学的ユニットが、前記第1の生理的パラメータとは異なる前記患者の追加的な生理的パラメータを測定するように適合されており、前記ディスプレー・モニターが前記追加的な生理的パラメータを表示するように適合されている、請求項1に記載の医学的システム。
【請求項4】
前記第1の生理的パラメータが前記患者の脈拍数であり、前記追加的な生理的パラメータが前記患者のSpOレベルである、請求項3に記載の医学的システム。
【請求項5】
前記第1の医学的ユニットが、前記第1の医学的ユニットが前記ディスプレー・モニターの近傍に運ばれたときに、前記ディスプレー・モニターと自動的に無線により接続するように適合されている、請求項4に記載の医学的システム。
【請求項6】
医学的システムであって、
a)ディスプレー・モニターと、
b)患者の第1の生理的パラメータを測定するように適合されており、かつ前記第1の生理的パラメータを表示するように適合されている前記ディスプレー・モニターと無線により接続するように適合されている、第1の医学的ユニットと、
c)前記第1の生理的パラメータとは異なる第2の生理的パラメータを測定するように適合されており、かつ前記第1の医学的ユニットと前記ディスプレー・モニターとの前記無線接続とは別に、前記第2の生理的パラメータを表示するように適合されている前記ディスプレー・モニターと無線により接続するように適合されている、第2の医学的ユニットと、を含む、医学的システム。
【請求項7】
前記第1の生理的パラメータが前記患者の脈拍数であり、前記第2の生理的パラメータが前記患者の収縮期血圧レベルである、請求項6に記載の医学的システム。
【請求項8】
前記第1の医学的ユニットが、前記第1の医学的ユニットが前記ディスプレー・モニターの近傍に運ばれたときに、前記ディスプレー・モニターと自動的に無線により接続するように適合されている、請求項7に記載の医学的システム。
【請求項9】
前記第2の医学的ユニットが、前記第2の医学的ユニットが前記ディスプレー・モニターの近傍に運ばれたときに、前記ディスプレー・モニターと自動的に無線により接続するように適合されている、請求項8に記載の医学的システム。
【請求項10】
医学的システムであって、
a)ディスプレー・モニターと、
b)患者の第1の生理的パラメータを測定し、第1の薬剤を前記患者に送達するように適合されており、かつ前記第1の生理的パラメータ及び前記第1の薬剤の流速を表示するように適合されている前記ディスプレー・モニターと無線により接続するように適合されている、第1の医学的ユニットと、を含む、医学的システム。
【請求項11】
前記第1の医学的ユニットと前記ディスプレー・モニターとの前記無線接続が双方向接続であり、前記ディスプレー・モニターが前記第1の薬剤の流速を変更するためのユーザー・インターフェースを含む、請求項10に記載の医学的システム。
【請求項12】
前記送達される薬剤が鎮静薬である、請求項11に記載の医学的システム。
【請求項13】
前記第1の生理的パラメータが前記患者の脈拍数である、請求項12に記載の医学的システム。
【請求項14】
前記第1の医学的ユニットが、前記第1の医学的ユニットが前記ディスプレー・モニターの近傍に運ばれたときに、前記ディスプレー・モニターと自動的に無線により接続するように適合されている、請求項13に記載の医学的システム。
【請求項15】
医学的システムであって、
a)ディスプレー・モニターと、
b)患者の第1の生理的パラメータを測定するように適合されており、かつ前記第1の生理的パラメータを表示するように適合されている前記ディスプレー・モニターと無線により接続するように適合されている、第1の医学的ユニットと、
c)前記患者に第2の薬剤を送達するように適合されており、かつ前記第1の医学的ユニットと前記ディスプレー・モニターとの前記無線接続とは別に、前記第2の薬剤の流速を表示するように適合されている前記ディスプレー・モニターと無線により接続するように適合されている、第2の医学的ユニットと、を含む、医学的システム。
【請求項16】
前記第2の医学的ユニットと前記ディスプレー・モニターとの前記無線接続が双方向接続であり、前記ディスプレー・モニターが前記第2の薬剤の流速を変更するためのユーザー・インターフェースを含む、請求項15に記載の医学的システム。
【請求項17】
前記送達される薬剤が鎮静薬である、請求項16に記載の医学的システム。
【請求項18】
前記第1の生理的パラメータが前記患者の脈拍数である、請求項17に記載の医学的システム。
【請求項19】
前記第1の医学的ユニットが、前記第1の医学的ユニットが前記ディスプレー・モニターの近傍に運ばれたときに、前記ディスプレー・モニターと自動的に無線により接続するように適合されている、請求項18に記載の医学的システム。
【請求項20】
前記第2の医学的ユニットが、前記第2の医学的ユニットが前記ディスプレー・モニターの近傍に運ばれたときに、前記ディスプレー・モニターと自動的に無線により接続するように適合されている、請求項19に記載の医学的システム。

【図1】
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【図2】
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【公表番号】特表2011−521683(P2011−521683A)
【公表日】平成23年7月28日(2011.7.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−510638(P2011−510638)
【出願日】平成21年5月19日(2009.5.19)
【国際出願番号】PCT/US2009/044460
【国際公開番号】WO2009/143111
【国際公開日】平成21年11月26日(2009.11.26)
【出願人】(595057890)エシコン・エンド−サージェリィ・インコーポレイテッド (743)
【氏名又は名称原語表記】Ethicon Endo−Surgery,Inc.
【Fターム(参考)】