医用画像表示装置
【課題】他の医用画像表示装置で取得された医用画像を他の医用画像表示装置と同じ画像で表示することができる医用画像表示装置を提供する。
【解決手段】第一変換関数に従って変換処理を行なう第一LUT変換処理部62−1と、他の医用画像表示装置において表示される第二医用画像の輝度情報のデータへの変換に用いられる第二変換関数に従って変換処理を行なう第二LUT変換処理部62−2と、を有し、前記表示画像作成部63は、前記第一LUT変換処理部62−1で得られた輝度情報のデータDB1のうち第一医用画像のデータから変換されたデータを選択し、前記第二LUT変換処理部62−2で得られた輝度情報のデータDB1のうち前記第二医用画像のデータから変換されたデータを選択して、前記表示部に表示される画像として、前記第一医用画像及び前記第二医用画像を含む画像を作成する
ことを特徴とする。
【解決手段】第一変換関数に従って変換処理を行なう第一LUT変換処理部62−1と、他の医用画像表示装置において表示される第二医用画像の輝度情報のデータへの変換に用いられる第二変換関数に従って変換処理を行なう第二LUT変換処理部62−2と、を有し、前記表示画像作成部63は、前記第一LUT変換処理部62−1で得られた輝度情報のデータDB1のうち第一医用画像のデータから変換されたデータを選択し、前記第二LUT変換処理部62−2で得られた輝度情報のデータDB1のうち前記第二医用画像のデータから変換されたデータを選択して、前記表示部に表示される画像として、前記第一医用画像及び前記第二医用画像を含む画像を作成する
ことを特徴とする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、他の医用画像表示装置で取得された医用画像を表示可能な医用画像表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
X線CT(Computed Tomography)装置、MRI(Magnetic Resonance Imaging)装置、超音波診断装置などの医用画像表示装置では、被検体からの信号に基づいて作成されたデータを、表示部において所定の変換関数に従って変換して表示画像の輝度情報のデータに変換された医用画像が表示される。
【0003】
X線CT装置やMRI装置においては、DICOM(Digital Imaging and Communications in Medicine)規格で定められたDICOMカーブに従った変換関数によって輝度情報のデータに変換された医用画像が表示される。一方、超音波診断装置において特にリアルタイムの超音波画像を表示する場合、DICOM形式の画像を表示しないので、X線CT装置やMRI装置とは異なる変換関数によって輝度情報のデータに変換された医用画像が表示される。
【0004】
ここで、超音波診断装置において、他の医用画像表示装置の医用画像を表示する場合がある。例えば、特許文献1には、被検体における同一断面について、リアルタイムの超音波画像と、X線CT画像やMRI画像などの参照医用画像とを表示する超音波診断装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】国際公開第WO2004−098414号パンフレット
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述のように超音波診断装置において、X線CT装置で撮影されたX線CT画像やMRI装置で撮影されたMRI画像を表示する場合、X線CT画像のデータやMRI画像のデータを超音波診断装置の変換関数を用いて輝度情報に変換して表示する。従って、超音波診断装置に表示されたX線CT画像やMRI画像が、変換関数の相違に起因して、X線CT装置やMRI装置で表示される画像とは異なって見える。また、超音波診断装置の間でも変換関数が異なっている場合があり、この場合においても、ある超音波診断装置で撮影された画像を他の超音波診断装置で表示すると、異なって見える。
【0007】
このように、変換関数が異なる医用画像表示装置同士の間において、一方の医用画像表示装置の表示部に、他方の医用画像表示装置で撮影された医用画像を表示する場合に、変換関数の相違に起因して、他方の医用画像表示装置において表示される画像とは異なる画像になっていた。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述の課題を解決するためになされた発明は、被検体からの信号に基づく第一医用画像を表示する表示部を備えた医用画像表示装置であって、前記第一医用画像のデータと、他の医用画像表示装置で取得された第二医用画像のデータとを含む入力データを前記表示部で表示される画像の輝度情報のデータに所定の変換関数に従って変換する変換処理部と、この変換処理部で得られた輝度情報のデータに基づいて、前記表示部に表示される画像を作成する表示画像作成部と、を備え、前記変換処理部は、第一変換関数に従って変換処理を行なう第一変換処理部と、前記他の医用画像表示装置において表示される前記第二医用画像の輝度情報のデータへの変換に用いられる第二変換関数に従って変換処理を行なう第二変換処理部と、を有し、前記表示画像作成部は、前記第一変換処理部で得られた輝度情報のデータのうち前記第一医用画像のデータから変換されたデータを選択し、前記第二変換処理部で得られた輝度情報のデータのうち前記第二医用画像のデータから変換されたデータを選択して、前記表示部に表示される画像として、前記第一医用画像及び前記第二医用画像を含む画像を作成することを特徴とする医用画像表示装置である。
【発明の効果】
【0009】
上記観点の発明によれば、前記第一変換関数に従って変換された輝度情報のデータに基づく第一医用画像と、前記第二変換関数に従って変換された輝度情報のデータに基づく第二医用画像とを含む医用画像が作成され表示される。前記第二変換関数は、他の医用画像表示装置で用いられる変換関数なので、前記第二医用画像として、前記他の医用画像表示装置で表示される画像と同じ画像を表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】超音波診断装置の実施の形態の一例を示すブロック図である。
【図2】第一実施形態の超音波診断装置における表示部の構成を示すブロック図である。
【図3】超音波画像及び医用画像が表示された表示部の表示画面を示す図である。
【図4】輝度情報のデータに基づく表示画像のデータの作成を説明する図である。
【図5】第二実施形態の超音波診断装置における表示部の構成を示すブロック図である。
【図6】第二実施形態において、輝度情報のデータに基づく表示画像のデータの作成を説明する図である。
【図7】第二実施形態における表示部の表示画面を示す図である。
【図8】第三実施形態における表示部の表示画面を示す図である。
【図9】複数の医用画像表示装置からの医用画像データが記憶される第三実施形態の超音波診断装置を示すブロック図である。
【図10】第三実施形態の超音波診断装置における表示部の構成を示すブロック図である。
【図11】第三実施形態において、輝度情報のデータに基づく表示画像のデータの作成を説明する図である。
【図12】表示部の表示画面の他例を示す図である。
【図13】表示部の表示画面の他例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施形態について説明する。
(第一実施形態)
先ず、第一実施形態について図1〜図4に基づいて説明する。以下、本発明に係る医用画像表示装置の一例として超音波診断装置の例を説明する。
【0012】
図1に示す超音波診断装置1は、超音波プローブ2、送受信部3、エコーデータ処理部4、表示制御部5、表示部6、操作部7、制御部8及びHDD(Hard Disk Drive)9を備える。
【0013】
前記送受信部3、前記エコーデータ処理部4、前記表示制御部5、前記操作部7、前記制御部8、前記HDD9は、装置本体部10を構成する筐体に設けられている。この装置本体部10には、図示しないケーブルを介して前記超音波プローブ2が接続されている。また、前記装置本体部10上には、前記表示部6が設けられている。
【0014】
ちなみに、前記送受信部3、前記エコーデータ処理部4及び前記表示制御部5は、ソフトウェア(software)によって実現されてもよい。
【0015】
前記超音波プローブ2は、複数の超音波振動子(図示省略)から被検体に対して超音波のスキャンを行なう。また、前記超音波プローブ2は、超音波のエコー信号を受信する。
【0016】
前記超音波プローブ2には、例えばホール素子で構成される前記磁気センサ11が設けられている。この磁気センサ11により、例えば磁気発生コイルで構成される磁気発生部12から発生する磁気が検出されるようになっている。前記磁気センサ11における検出信号は、前記表示制御部5へ入力されるようになっている。前記磁気センサ11における検出信号は、図示しないケーブルを介して前記表示制御部5へ入力されてもよいし、無線で前記表示制御部5へ入力されてもよい。
【0017】
前記送受信部3は、前記超音波プローブ2から所定の走査条件で超音波を送信するための電気信号を、前記制御部8からの制御信号に基づいて前記超音波プローブ2に供給する。また、前記送受信部3は、前記超音波プローブ2で受信したエコー信号について、A/D変換、整相加算処理等の信号処理を行なう。
【0018】
前記エコーデータ処理部4は、前記送受信部3から出力されたエコー信号のデータに対し、超音波画像を作成するための処理を行なう。例えば、前記エコーデータ処理部4は、対数圧縮処理、包絡線検波処理等のBモード処理を行ってBモードデータを作成する。
【0019】
前記表示制御部5は、前記エコーデータ処理部4から入力されたデータを記憶するメモリ(memory、図示省略)を有し、このメモリに記憶されたデータをスキャンコンバータ(Scan Converter)によって走査変換して超音波画像データUDを作成し前記メモリに記憶する。また、前記メモリには、前記超音波診断装置1以外の他の医用画像表示装置100で取得された医用画像データMDが記憶される。この医用画像データMDとしては、ボリュームデータが記憶される。
【0020】
前記医用画像表示装置100は、例えばX線CT装置やMRI装置などの他のモダリティ(modality)の装置であってもよいし、前記超音波診断装置1以外の他の超音波診断装置であってもよい。
【0021】
また、前記表示制御部5は、前記磁気センサ11からの磁気検出信号に基づいて、前記磁気発生部12を原点とする三次元空間の座標系における前記超音波プローブ2の位置及び傾きの情報(以下、「プローブ位置情報」と云う)を算出してもよい。この場合、前記表示制御部5は、前記プローブ位置情報に基づいてエコー信号の前記三次元空間の座標系における位置情報を算出する。
【0022】
前記表示部6は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)やCRT(Cathode Ray Tube)などで構成される。この表示部6は、図2に示すように、分配部61とLUT(Look Up Table)変換処理部62と表示画像作成部63とを有している。前記表示部6は本発明における表示部の実施の形態の一例である。
【0023】
前記LUT変換処理部62は、第一LUT変換処理部62−1と第二LUT変換処理部62−2とを有しており、前記分配部61は、前記表示制御部5から出力されたデータD1を前記第一LUT変換処理部62−1及び前記第二LUT変換処理部62−2に分配する。前記データD1は、前記超音波画像データUDと前記医用画像データMDとを含むデータである。前記分配部61は本発明における分配部の実施の形態の一例である。また、前記データD1は、本発明における入力データ、前記超音波画像データUDは、本発明における第一医用画像のデータ、前記医用画像データMDは、本発明における第二医用画像のデータである。
【0024】
前記第一LUT変換処理部62−1及び前記第二LUT変換処理部62−2は、前記分配部61から入力されたデータを前記表示部6の表示画面6aに表示される画像の輝度情報のデータに変換する。前記第一LUT変換処理部62−1及び前記第二LUT変換処理部62−2は、所定のLUTに従って輝度情報のデータへの変換処理を行なう。前記第一LUT変換処理部62−1及び前記第二LUT変換処理部62−2は、異なるLUT1及びLUT2に従って変換処理を行なう。詳細は後述する。前記LUT変換処理部62は本発明における変換処理部の実施の形態の一例であり、前記第一LUT変換処理部62−1は本発明における第一変換処理部の実施の形態の一例、前記第二LUT変換処理部62−2は本発明における第二変換処理部の実施の形態の一例である。また、前記LUTは本発明における変換関数であり、前記LUT1は本発明における第一変換関数、前記LUT2は本発明における第二変換関数である。
【0025】
前記表示画像作成部63は、前記第一LUT変換処理部62−1及び前記第二LUT変換処理部62−2の出力データの中から所定のデータを選択して組み合わせ、前記表示画面6aに表示される画像を作成する。詳細は後述する。前記表示画像作成部63は本発明における表示画像作成部の実施の形態の一例である。
【0026】
前記操作部7は、操作者が指示や情報を入力するためのキーボード及びポインティングデバイス(図示省略)などを含んで構成されている。前記操作部7は、本発明における入力部の実施の形態の一例である。
【0027】
前記制御部8は、特に図示しないがCPU(Central Processing Unit)を有して構成される。この制御部8は、前記HDD9に記憶された制御プログラムを読み出し、前記超音波診断装置1の各部における機能を実行させる。
【0028】
さて、本例の超音波診断装置1の作用について説明する。前記表示制御部5は、図3に示すように、前記超音波画像データUDに基づくリアルタイムの超音波画像UGと、前記医用画像データMDに基づく医用画像MGとが並んだ画像Gを前記表示部6の表示画面6aに表示させる。前記表示制御部5は、被検体における同一断面の前記超音波画像UG及び前記医用画像MGを表示させる。前記超音波画像UGは本発明における第一医用画像であり、前記医用画像MGは本発明における第二医用画像である。
【0029】
ちなみに、前記画像Gにおいて、前記超音波画像UG及び前記医用画像MG以外の部分を示す符号XGは、文字情報(図示省略)が表示される文字表示スペースである。
【0030】
同一断面の前記超音波画像UG及び前記医用画像MGを表示させるにあたっては、先ず前記超音波画像UGの座標系と前記医用画像MGの座標系との位置合わせ処理を行なう。具体的には、操作者が前記表示部6に表示された前記超音波画像UGと前記医用画像MGとを見比べながら、いずれか一方又は両方の画像の断面を移動させ、同一断面の超音波画像UGと医用画像MGとを表示させる。操作者は、同一断面についての超音波画像UG及び医用画像MGが表示されると、前記操作部7のトラックボール等を用いて、前記超音波画像UGの任意の点を指定する。また、操作者は前記超音波画像UGにおいて指定された点と同一位置と思われる点を前記参照医用画像MGにおいても指定する。操作者は、異なる複数断面についてこのような点の指定を行なう。
【0031】
ここで、前記医用画像データMDは位置情報を有している。従って、上述のように前記超音波画像UGと前記医用画像MGとで同一位置と思われる点を指定すると、これら超音波画像UGの座標系と医用画像MGの座標系との対応位置が特定される。そして、前記超音波画像UGの座標系と医用画像MGの座標系との対応点が複数点特定されることで、前記超音波画像UGの座標系と前記医用画像MGの座標系との座標変換が可能になる。以上により位置合わせ処理が完了する。
【0032】
位置合わせ処理が完了すると、前記表示制御部5は、リアルタイムの超音波画像UGとともに、この超音波画像UGと被検体において同一断面の医用画像MGを前記表示部6に表示させる。前記表示制御部5は、前記磁気センサ11の磁気検出信号に基づいて前記超音波画像UGと同一断面の医用画像MGを表示させる。具体的には、前記表示制御部5は、前記磁気センサ11の磁気検出信号に基づいて算出したエコー信号の位置情報を、前記医用画像MGの座標系の位置情報に座標変換して、ボリュームデータである前記医用画像データMDにおいて前記エコー信号の位置と対応する領域を特定する。前記表示制御部5は、特定された領域の断面の医用画像データMDを前記表示部6へ出力する。また、前記表示制御部5は、リアルタイムの超音波画像データUDを前記表示部6へ出力する。従って、前記表示部6には被検体における同一断面の超音波画像データUD及び医用画像データMDを含むデータD1が入力され、前記超音波画像UG及び前記医用画像MGを含む画像Gが前記表示画面6aに表示される。
【0033】
前記表示部6における前記画像Gの表示について詳しく説明する。前記表示画像制御部5から入力された前記データD1は、前記分配部61から前記第一LUT変換処理部62−1及び前記第二LUT変換処理部62−2へ出力される。前記第一LUT変換処理部62−1は、前記LUT1に従って前記データD1を輝度情報のデータDB1に変換する。また、前記第二LUT変換処理部62−2は、前記LUT2に従って前記データD1を輝度情報のデータDB2に変換する。
【0034】
ここで、前記LUT1,LUT2について説明する。先ず、前記LUT2は、前記医用画像データMDが取得された医用画像表示装置100において、前記医用画像データMDを輝度情報のデータに変換するために用いられるLUTである。すなわち、前記医用画像表示装置100では、前記医用画像データMDを前記LUT2によって輝度情報のデータに変換して得られた医用画像MGが表示される。
【0035】
一方、前記LUT1は前記超音波診断装置1において設定されていたLUTであり、前記超音波診断装置1における超音波画像の表示に適したLUTである。前記LUT1は、前記LUT2とは異なるLUTである。
【0036】
ちなみに、前記LUT1,LUT2は、予めデフォルトで設定されていてもよいし、操作者が前記操作部7において設定できるようになっていてもよい。また、前記LUT2は、前記医用画像表示装置100から取得されたものであってもよい。
【0037】
前記各LUT変換処理部62−1,62−2から出力された前記輝度情報のデータDB1,DB2は、図4に示すように前記超音波画像データUDから変換されたデータDBU1,DBU2、前記医用画像データMDから変換されたデータDBM1,DBM2を有している。また、前記輝度情報のデータDB1,DB2は、前記超音波画像データUD及び前記医用画像データMD以外の部分のデータから変換されたデータDBX1,DBX2を有している。
【0038】
ちなみに、図4において前記データDBU1,DBU2は模式的に図示されている。また、前記データDBX1,DBX2は文字情報を含んでおり、このデータDBX1,DBX2に基づく画像が、前記文字表示スペースXGの画像である。
【0039】
前記輝度情報のデータDB1,DB2は、前記第一LUT変換処理部62−1及び前記第二LUT変換処理部62−2のメモリ(図示省略)に書き込まれる。このメモリにおいて、前記データDBU1,DBU2,DBM1,DBM2,DBX1,DBX2が書き込まれるアドレスは予め固定されているものとする。
【0040】
前記表示画像作成部63は、前記第一LUT変換処理部62−1及び前記第二LUT変換処理部62−2のメモリに書き込まれた輝度情報のデータDB1,DB2のうち、予め設定されたアドレスに書き込まれたデータを読み出す。本例では、前記第一LUT変換処理部62−1のメモリから読み出すデータのアドレスとして、前記データDBU1,DBX1が書き込まれるアドレスが設定されている。また、前記第二LUT変換処理部62−2のメモリから読み出すデータのアドレスとして、前記データDBM2が書き込まれるアドレスが設定されている。従って、前記表示画像作成部63によって読み出されるデータとして、前記第一LUT変換処理部62−1からは前記データDBU1,DBX1が選択され、前記第二LUT変換処理部62−2からは前記データDBM2が選択される。
【0041】
前記表示画像作成部63は、前記データDBU1,DBX1,DBM2からなるデータD2を作成し、このデータD2に基づく画像Gを前記表示画面6aに表示させる。従って、図3に示すように、前記データDBU1に基づく超音波画像UGと前記データDBM2に基づく医用画像MGとを含む画像Gが前記表示画面6aに表示される。
【0042】
本例の超音波診断装置1によれば、前記医用画像MGは、前記医用画像表示装置100で用いられる前記LUT2に従って輝度情報に変換されたデータに基づく画像なので、前記医用画像表示装置100で表示される画像と同じ画像を表示することができる。
【0043】
第一実施形態の変形例について説明する。前記表示画像作成部63は、前記第一LUT変換処理部62−1から前記データDBU1,DBX1のほか、前記DBM1を読み出してもよい。この場合、前記表示画像作成部63は、前記データDBM1を前記第二LUT変換処理部62−2から読み出した前記データDBM2に書き換えることにより、前記データDBU1,DBX1,DBM2からなるデータD2を作成する。
【0044】
(第二実施形態)
次に、第二実施形態について説明する。ただし、第一実施形態と同一事項については説明を省略する。
【0045】
本例では、図5に示すように前記第一LUT変換処理部62−1が複数設けられている(第一LUT変換処理部62−1a,62−1b)。前記第一LUT変換処理部62−1aは、LUT1aに従って変換処理を行なう。また、前記第一変換処理部62−1bは、LUT1bに従って変換処理を行なう。前記LUT1aは、前記超音波診断装置1における超音波画像の表示に適したLUTである。また、前記LUT1bは前記LUT1aとは異なっており、前記文字表示スペースXGにおける文字情報を表示させるのに適したLUTになっている。
【0046】
本例では、前記データD1は前記分配部61から前記第一LUT変換処理部62−1a,62−1b、前記第二LUT変換処理部62−2へ出力される。前記第一LUT変換処理部62−1aは、前記LUT1aに従って前記データD1を輝度情報のデータDB1aに変換する。前記第一LUT変換処理部62−1bは、前記LUT1bに従って前記データD1を輝度情報のデータDB1bに変換する。前記第二LUT変換処理部62−2は、前記LUT2に従って前記データD1を輝度情報のデータDB2に変換する。
【0047】
前記輝度情報のデータDB1a,DB1b,DB2は、図6に示すように前記超音波画像データUDから変換されたデータDBU1a,DBU1b,DBU2、前記医用画像データMDから変換されたデータDBM1a,DBM1b,DBM2を有している。また、前記輝度情報のデータDB1a,DB1b,DB2は、前記超音波画像データUD及び前記医用画像データMD以外の部分のデータから変換されたデータDBX1a,DBX1b,DBX2を有している。このデータDBX1a,DBX1b,DBX2は、文字情報を含んでいる。
【0048】
前記輝度情報のデータDB1a,DB1b,DB2は、前記第一LUT変換処理部62−1a,62−2b、前記第二LUT変換処理部62−2のメモリ(図示省略)に書き込まれる。本例でも、このメモリにおいて、前記データDBU1a,DBU1b,DBU2,DBM1a,DBM1b,DBM2,DBX1a,DBX1b,DBX2が書き込まれるアドレスは予め固定されている。
【0049】
前記表示画像作成部63は、前記第一LUT変換処理部62−1aのメモリに書き込まれた前記データDBU1aを読み出し、前記第二LUT変換処理部62−1bのメモリに書き込まれた前記データDBX1bを読み出し、前記第二LUT変換処理部62−2のメモリに書き込まれた前記データDBM2を読み出す。前記表示画像作成部63は、前記データDBU1a,DBX1b,DBM2からなるデータD2を作成し、このデータD2に基づく画像Gを前記表示画面6aに表示させる。従って、図7に示すように、前記データDBU1aに基づく超音波画像UGと前記データDBM2に基づく医用画像MGとを含む画像Gが前記表示画面6aに表示される。これにより、第一実施形態と同様に、前記LUT2に従って変換されたデータDBM2に基づく医用画像MGが表示されるので、前記医用画像表示装置100で表示される画像と同じ画像を表示することができる。
【0050】
また、本例では、前記データDBX1bは、文字情報を表示させるのに適した前記LUT1bに従って輝度情報に変換されたデータなので、前記文字表示スペースXGにおける文字情報が見やすくなる。
【0051】
(第三実施形態)
次に、第三実施形態について説明する。ただし、第一、第二実施形態と同一事項については説明を省略する。
【0052】
本例では、異なるLUTを有する複数の前記医用画像表示装置100で取得された複数の医用画像MGA,MGBが、図8に示すように前記表示部6の表示画面6aに表示される。
【0053】
具体的に説明すると、前記表示制御部5のメモリには、図9に示す複数の医用画像表示装置100A,100Bからの医用画像データMDA,MDBが記憶されている。また、前記表示部6には、図10に示すように前記第二LUT変換処理部62−2が複数設けられている(第二LUT変換処理部62−2a,62−2b)。前記第二LUT変換処理部62−2aは、LUT2aに従って変換処理を行なう。また、前記第二変換処理部62−2bは、LUT2bに従って変換処理を行なう。前記LUT2aは、前記医用画像表示装置100Aで用いられるLUTであり、前記LUT2bは、前記医用画像表示装置100Bで用いられるLUTである。前記LUT2a及び前記LUT2bは互いに異なっている。
【0054】
本例では、前記データD1は前記分配部61から前記第一LUT変換処理部62−1、前記第二LUT変換処理部62−2a,62−2bへ出力される。前記第一LUT変換処理部62−1は、前記LUT1に従って前記データD1を輝度情報のデータDB1に変換する。前記第二LUT変換処理部62−2aは、前記LUT2aに従って前記データD1を輝度情報のデータDB2aに変換する。前記第二LUT変換処理部62−2bは、前記LUT2bに従って前記データD1を輝度情報のデータDB2bに変換する。
【0055】
前記輝度情報のデータDB1,DB2a,DB2bは、図11に示すように前記超音波画像データUDから変換されたデータDBU1,DBU2a,DBU2b、前記医用画像データMDAから変換されたデータDBMA1,DBMA2a,DBMA2b、前記医用画像データMDBから変換されたデータDBMB1,DBMB2a,DBMB2bを有している。また、前記輝度情報のデータDB1,DB2a,DB2bは、前記超音波画像データUD及び前記医用画像データMDA,MDB以外の部分のデータから変換されたデータDBX1,DBX2a,DBX2bを有している。このデータDBX1,DBX2a,DBX2bは、文字情報を含んでいる。
【0056】
前記輝度情報のデータDB1,DB2a,DB2bは、前記第一LUT変換処理部62−1、前記第二LUT変換処理部62−2a,62−2bのメモリ(図示省略)に書き込まれる。本例でも、このメモリにおいて、前記データDBU1,DBU2a,DBU2b,DBMA1,DBMB1,DBMA2a,DBMB2a,DBMA2b,DBMB2b,DBX1,DBX2a,DBX2bが書き込まれるアドレスは予め固定されている。
【0057】
前記表示画像作成部63は、前記第一LUT変換処理部62−1のメモリに書き込まれた前記データDBU1,DBX1を読み出し、前記第二LUT変換処理部62−2aのメモリに書き込まれた前記データDBMA2aを読み出し、前記第二LUT変換処理部62−2bのメモリに書き込まれた前記データDBMB2bを読み出す。前記表示画像作成部63は、前記データDBU1,DBX1,DBMA2a,DBMB2bからなるデータD2を作成し、このデータD2に基づく画像Gを前記表示画面6aに表示させる。従って、図8に示すように、前記データDBU1に基づく超音波画像UGと、前記データDBMA2aに基づく医用画像MGAと、前記データDBMB2bに基づく医用画像MGBとを含む画像Gが前記表示画像6aに表示される。これにより、前記医用画像表示装置100Aの前記LUT2aに従って変換されたデータDBMA2aと、前記医用画像表示装置100Bの前記LUT2bに従って変換されたデータDBMB2bとに基づく医用画像MGA,MGBが表示されるので、前記医用画像表示装置100A,100Bで表示される画像と同じ画像を表示することができる。
【0058】
第三実施形態の変形例について説明する。前記表示画像作成部63は、前記第一LUT変換処理部62−1から前記データDBU1,DBX1のほか、前記データDBMA1,DBMB1を読み出してもよい。この場合、前記表示画像作成部63は、前記データDBMA1を前記第二LUT変換処理部62−2aから読み出した前記データDBMA2aに書き換え、前記データDBMB1を前記第二LUT変換処理部62−2bから読み出した前記データDBMB2bに書き換えることにより、前記データDBU1,DBX1,DBMA2a,DBMB2bからなるデータD2を作成する。
【0059】
以上、本発明を前記実施形態によって説明したが、本発明はその主旨を変更しない範囲で種々変更実施可能なことはもちろんである。例えば、上記実施形態では、前記分配部61、前記第一LUT変換処理部62−1,62−1a,62−2b、前記第二LUT変換処理部62−2,62−2a,62−2b、前記表示画像作成部63は、前記表示部6ではなく、前記装置本体部10における前記表示制御部5の後段側に設けられていてもよい。
【0060】
さらに、前記表示部6の表示画面6aに表示される画像Gは、上記各実施形態で説明したものに限られるものではない。例えば、図12に示すように、前記医用画像MGとしてサムネイル画像SMGを表示してもよい。この場合においても、サムネイル画像が取得された医用画像表示装置100において表示される画像の輝度情報に変換するLUTを用いて、前記超音波診断装置1の表示画面6aに表示されるサムネイル画像SMGの輝度情報への変換を行なう。ちなみに、サムネイル画像としては、複数の医用画像表示装置100で取得された画像が表示されてもよい。
【0061】
また、図13に示すように、前記医用画像MGにおいて、文字等が表示されるスペースXG′がある場合、このスペースXG′の部分の画像については、前記医用画像MGの輝度情報に変換するLUTとは異なるLUTを用いて輝度情報に変換したデータに基づく画像を表示してもよい。
【0062】
また、本発明は超音波診断装置に限られるものではなく、X線CT装置やMRI装置などの医用画像表示装置に適用することができる。
【符号の説明】
【0063】
1 超音波診断装置
6 表示部
7 操作部(入力部)
10 装置本体部
61 分配部
62 LUT変換処理部
62−1,62−1a,62−1b 第一LUT変換処理部
62−2,62−2a,62−2b 第二LUT変換処理部
63 表示画像作成部
100,100A,100B 医用画像表示装置(他の医用画像表示装置)
【技術分野】
【0001】
本発明は、他の医用画像表示装置で取得された医用画像を表示可能な医用画像表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
X線CT(Computed Tomography)装置、MRI(Magnetic Resonance Imaging)装置、超音波診断装置などの医用画像表示装置では、被検体からの信号に基づいて作成されたデータを、表示部において所定の変換関数に従って変換して表示画像の輝度情報のデータに変換された医用画像が表示される。
【0003】
X線CT装置やMRI装置においては、DICOM(Digital Imaging and Communications in Medicine)規格で定められたDICOMカーブに従った変換関数によって輝度情報のデータに変換された医用画像が表示される。一方、超音波診断装置において特にリアルタイムの超音波画像を表示する場合、DICOM形式の画像を表示しないので、X線CT装置やMRI装置とは異なる変換関数によって輝度情報のデータに変換された医用画像が表示される。
【0004】
ここで、超音波診断装置において、他の医用画像表示装置の医用画像を表示する場合がある。例えば、特許文献1には、被検体における同一断面について、リアルタイムの超音波画像と、X線CT画像やMRI画像などの参照医用画像とを表示する超音波診断装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】国際公開第WO2004−098414号パンフレット
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述のように超音波診断装置において、X線CT装置で撮影されたX線CT画像やMRI装置で撮影されたMRI画像を表示する場合、X線CT画像のデータやMRI画像のデータを超音波診断装置の変換関数を用いて輝度情報に変換して表示する。従って、超音波診断装置に表示されたX線CT画像やMRI画像が、変換関数の相違に起因して、X線CT装置やMRI装置で表示される画像とは異なって見える。また、超音波診断装置の間でも変換関数が異なっている場合があり、この場合においても、ある超音波診断装置で撮影された画像を他の超音波診断装置で表示すると、異なって見える。
【0007】
このように、変換関数が異なる医用画像表示装置同士の間において、一方の医用画像表示装置の表示部に、他方の医用画像表示装置で撮影された医用画像を表示する場合に、変換関数の相違に起因して、他方の医用画像表示装置において表示される画像とは異なる画像になっていた。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述の課題を解決するためになされた発明は、被検体からの信号に基づく第一医用画像を表示する表示部を備えた医用画像表示装置であって、前記第一医用画像のデータと、他の医用画像表示装置で取得された第二医用画像のデータとを含む入力データを前記表示部で表示される画像の輝度情報のデータに所定の変換関数に従って変換する変換処理部と、この変換処理部で得られた輝度情報のデータに基づいて、前記表示部に表示される画像を作成する表示画像作成部と、を備え、前記変換処理部は、第一変換関数に従って変換処理を行なう第一変換処理部と、前記他の医用画像表示装置において表示される前記第二医用画像の輝度情報のデータへの変換に用いられる第二変換関数に従って変換処理を行なう第二変換処理部と、を有し、前記表示画像作成部は、前記第一変換処理部で得られた輝度情報のデータのうち前記第一医用画像のデータから変換されたデータを選択し、前記第二変換処理部で得られた輝度情報のデータのうち前記第二医用画像のデータから変換されたデータを選択して、前記表示部に表示される画像として、前記第一医用画像及び前記第二医用画像を含む画像を作成することを特徴とする医用画像表示装置である。
【発明の効果】
【0009】
上記観点の発明によれば、前記第一変換関数に従って変換された輝度情報のデータに基づく第一医用画像と、前記第二変換関数に従って変換された輝度情報のデータに基づく第二医用画像とを含む医用画像が作成され表示される。前記第二変換関数は、他の医用画像表示装置で用いられる変換関数なので、前記第二医用画像として、前記他の医用画像表示装置で表示される画像と同じ画像を表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】超音波診断装置の実施の形態の一例を示すブロック図である。
【図2】第一実施形態の超音波診断装置における表示部の構成を示すブロック図である。
【図3】超音波画像及び医用画像が表示された表示部の表示画面を示す図である。
【図4】輝度情報のデータに基づく表示画像のデータの作成を説明する図である。
【図5】第二実施形態の超音波診断装置における表示部の構成を示すブロック図である。
【図6】第二実施形態において、輝度情報のデータに基づく表示画像のデータの作成を説明する図である。
【図7】第二実施形態における表示部の表示画面を示す図である。
【図8】第三実施形態における表示部の表示画面を示す図である。
【図9】複数の医用画像表示装置からの医用画像データが記憶される第三実施形態の超音波診断装置を示すブロック図である。
【図10】第三実施形態の超音波診断装置における表示部の構成を示すブロック図である。
【図11】第三実施形態において、輝度情報のデータに基づく表示画像のデータの作成を説明する図である。
【図12】表示部の表示画面の他例を示す図である。
【図13】表示部の表示画面の他例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施形態について説明する。
(第一実施形態)
先ず、第一実施形態について図1〜図4に基づいて説明する。以下、本発明に係る医用画像表示装置の一例として超音波診断装置の例を説明する。
【0012】
図1に示す超音波診断装置1は、超音波プローブ2、送受信部3、エコーデータ処理部4、表示制御部5、表示部6、操作部7、制御部8及びHDD(Hard Disk Drive)9を備える。
【0013】
前記送受信部3、前記エコーデータ処理部4、前記表示制御部5、前記操作部7、前記制御部8、前記HDD9は、装置本体部10を構成する筐体に設けられている。この装置本体部10には、図示しないケーブルを介して前記超音波プローブ2が接続されている。また、前記装置本体部10上には、前記表示部6が設けられている。
【0014】
ちなみに、前記送受信部3、前記エコーデータ処理部4及び前記表示制御部5は、ソフトウェア(software)によって実現されてもよい。
【0015】
前記超音波プローブ2は、複数の超音波振動子(図示省略)から被検体に対して超音波のスキャンを行なう。また、前記超音波プローブ2は、超音波のエコー信号を受信する。
【0016】
前記超音波プローブ2には、例えばホール素子で構成される前記磁気センサ11が設けられている。この磁気センサ11により、例えば磁気発生コイルで構成される磁気発生部12から発生する磁気が検出されるようになっている。前記磁気センサ11における検出信号は、前記表示制御部5へ入力されるようになっている。前記磁気センサ11における検出信号は、図示しないケーブルを介して前記表示制御部5へ入力されてもよいし、無線で前記表示制御部5へ入力されてもよい。
【0017】
前記送受信部3は、前記超音波プローブ2から所定の走査条件で超音波を送信するための電気信号を、前記制御部8からの制御信号に基づいて前記超音波プローブ2に供給する。また、前記送受信部3は、前記超音波プローブ2で受信したエコー信号について、A/D変換、整相加算処理等の信号処理を行なう。
【0018】
前記エコーデータ処理部4は、前記送受信部3から出力されたエコー信号のデータに対し、超音波画像を作成するための処理を行なう。例えば、前記エコーデータ処理部4は、対数圧縮処理、包絡線検波処理等のBモード処理を行ってBモードデータを作成する。
【0019】
前記表示制御部5は、前記エコーデータ処理部4から入力されたデータを記憶するメモリ(memory、図示省略)を有し、このメモリに記憶されたデータをスキャンコンバータ(Scan Converter)によって走査変換して超音波画像データUDを作成し前記メモリに記憶する。また、前記メモリには、前記超音波診断装置1以外の他の医用画像表示装置100で取得された医用画像データMDが記憶される。この医用画像データMDとしては、ボリュームデータが記憶される。
【0020】
前記医用画像表示装置100は、例えばX線CT装置やMRI装置などの他のモダリティ(modality)の装置であってもよいし、前記超音波診断装置1以外の他の超音波診断装置であってもよい。
【0021】
また、前記表示制御部5は、前記磁気センサ11からの磁気検出信号に基づいて、前記磁気発生部12を原点とする三次元空間の座標系における前記超音波プローブ2の位置及び傾きの情報(以下、「プローブ位置情報」と云う)を算出してもよい。この場合、前記表示制御部5は、前記プローブ位置情報に基づいてエコー信号の前記三次元空間の座標系における位置情報を算出する。
【0022】
前記表示部6は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)やCRT(Cathode Ray Tube)などで構成される。この表示部6は、図2に示すように、分配部61とLUT(Look Up Table)変換処理部62と表示画像作成部63とを有している。前記表示部6は本発明における表示部の実施の形態の一例である。
【0023】
前記LUT変換処理部62は、第一LUT変換処理部62−1と第二LUT変換処理部62−2とを有しており、前記分配部61は、前記表示制御部5から出力されたデータD1を前記第一LUT変換処理部62−1及び前記第二LUT変換処理部62−2に分配する。前記データD1は、前記超音波画像データUDと前記医用画像データMDとを含むデータである。前記分配部61は本発明における分配部の実施の形態の一例である。また、前記データD1は、本発明における入力データ、前記超音波画像データUDは、本発明における第一医用画像のデータ、前記医用画像データMDは、本発明における第二医用画像のデータである。
【0024】
前記第一LUT変換処理部62−1及び前記第二LUT変換処理部62−2は、前記分配部61から入力されたデータを前記表示部6の表示画面6aに表示される画像の輝度情報のデータに変換する。前記第一LUT変換処理部62−1及び前記第二LUT変換処理部62−2は、所定のLUTに従って輝度情報のデータへの変換処理を行なう。前記第一LUT変換処理部62−1及び前記第二LUT変換処理部62−2は、異なるLUT1及びLUT2に従って変換処理を行なう。詳細は後述する。前記LUT変換処理部62は本発明における変換処理部の実施の形態の一例であり、前記第一LUT変換処理部62−1は本発明における第一変換処理部の実施の形態の一例、前記第二LUT変換処理部62−2は本発明における第二変換処理部の実施の形態の一例である。また、前記LUTは本発明における変換関数であり、前記LUT1は本発明における第一変換関数、前記LUT2は本発明における第二変換関数である。
【0025】
前記表示画像作成部63は、前記第一LUT変換処理部62−1及び前記第二LUT変換処理部62−2の出力データの中から所定のデータを選択して組み合わせ、前記表示画面6aに表示される画像を作成する。詳細は後述する。前記表示画像作成部63は本発明における表示画像作成部の実施の形態の一例である。
【0026】
前記操作部7は、操作者が指示や情報を入力するためのキーボード及びポインティングデバイス(図示省略)などを含んで構成されている。前記操作部7は、本発明における入力部の実施の形態の一例である。
【0027】
前記制御部8は、特に図示しないがCPU(Central Processing Unit)を有して構成される。この制御部8は、前記HDD9に記憶された制御プログラムを読み出し、前記超音波診断装置1の各部における機能を実行させる。
【0028】
さて、本例の超音波診断装置1の作用について説明する。前記表示制御部5は、図3に示すように、前記超音波画像データUDに基づくリアルタイムの超音波画像UGと、前記医用画像データMDに基づく医用画像MGとが並んだ画像Gを前記表示部6の表示画面6aに表示させる。前記表示制御部5は、被検体における同一断面の前記超音波画像UG及び前記医用画像MGを表示させる。前記超音波画像UGは本発明における第一医用画像であり、前記医用画像MGは本発明における第二医用画像である。
【0029】
ちなみに、前記画像Gにおいて、前記超音波画像UG及び前記医用画像MG以外の部分を示す符号XGは、文字情報(図示省略)が表示される文字表示スペースである。
【0030】
同一断面の前記超音波画像UG及び前記医用画像MGを表示させるにあたっては、先ず前記超音波画像UGの座標系と前記医用画像MGの座標系との位置合わせ処理を行なう。具体的には、操作者が前記表示部6に表示された前記超音波画像UGと前記医用画像MGとを見比べながら、いずれか一方又は両方の画像の断面を移動させ、同一断面の超音波画像UGと医用画像MGとを表示させる。操作者は、同一断面についての超音波画像UG及び医用画像MGが表示されると、前記操作部7のトラックボール等を用いて、前記超音波画像UGの任意の点を指定する。また、操作者は前記超音波画像UGにおいて指定された点と同一位置と思われる点を前記参照医用画像MGにおいても指定する。操作者は、異なる複数断面についてこのような点の指定を行なう。
【0031】
ここで、前記医用画像データMDは位置情報を有している。従って、上述のように前記超音波画像UGと前記医用画像MGとで同一位置と思われる点を指定すると、これら超音波画像UGの座標系と医用画像MGの座標系との対応位置が特定される。そして、前記超音波画像UGの座標系と医用画像MGの座標系との対応点が複数点特定されることで、前記超音波画像UGの座標系と前記医用画像MGの座標系との座標変換が可能になる。以上により位置合わせ処理が完了する。
【0032】
位置合わせ処理が完了すると、前記表示制御部5は、リアルタイムの超音波画像UGとともに、この超音波画像UGと被検体において同一断面の医用画像MGを前記表示部6に表示させる。前記表示制御部5は、前記磁気センサ11の磁気検出信号に基づいて前記超音波画像UGと同一断面の医用画像MGを表示させる。具体的には、前記表示制御部5は、前記磁気センサ11の磁気検出信号に基づいて算出したエコー信号の位置情報を、前記医用画像MGの座標系の位置情報に座標変換して、ボリュームデータである前記医用画像データMDにおいて前記エコー信号の位置と対応する領域を特定する。前記表示制御部5は、特定された領域の断面の医用画像データMDを前記表示部6へ出力する。また、前記表示制御部5は、リアルタイムの超音波画像データUDを前記表示部6へ出力する。従って、前記表示部6には被検体における同一断面の超音波画像データUD及び医用画像データMDを含むデータD1が入力され、前記超音波画像UG及び前記医用画像MGを含む画像Gが前記表示画面6aに表示される。
【0033】
前記表示部6における前記画像Gの表示について詳しく説明する。前記表示画像制御部5から入力された前記データD1は、前記分配部61から前記第一LUT変換処理部62−1及び前記第二LUT変換処理部62−2へ出力される。前記第一LUT変換処理部62−1は、前記LUT1に従って前記データD1を輝度情報のデータDB1に変換する。また、前記第二LUT変換処理部62−2は、前記LUT2に従って前記データD1を輝度情報のデータDB2に変換する。
【0034】
ここで、前記LUT1,LUT2について説明する。先ず、前記LUT2は、前記医用画像データMDが取得された医用画像表示装置100において、前記医用画像データMDを輝度情報のデータに変換するために用いられるLUTである。すなわち、前記医用画像表示装置100では、前記医用画像データMDを前記LUT2によって輝度情報のデータに変換して得られた医用画像MGが表示される。
【0035】
一方、前記LUT1は前記超音波診断装置1において設定されていたLUTであり、前記超音波診断装置1における超音波画像の表示に適したLUTである。前記LUT1は、前記LUT2とは異なるLUTである。
【0036】
ちなみに、前記LUT1,LUT2は、予めデフォルトで設定されていてもよいし、操作者が前記操作部7において設定できるようになっていてもよい。また、前記LUT2は、前記医用画像表示装置100から取得されたものであってもよい。
【0037】
前記各LUT変換処理部62−1,62−2から出力された前記輝度情報のデータDB1,DB2は、図4に示すように前記超音波画像データUDから変換されたデータDBU1,DBU2、前記医用画像データMDから変換されたデータDBM1,DBM2を有している。また、前記輝度情報のデータDB1,DB2は、前記超音波画像データUD及び前記医用画像データMD以外の部分のデータから変換されたデータDBX1,DBX2を有している。
【0038】
ちなみに、図4において前記データDBU1,DBU2は模式的に図示されている。また、前記データDBX1,DBX2は文字情報を含んでおり、このデータDBX1,DBX2に基づく画像が、前記文字表示スペースXGの画像である。
【0039】
前記輝度情報のデータDB1,DB2は、前記第一LUT変換処理部62−1及び前記第二LUT変換処理部62−2のメモリ(図示省略)に書き込まれる。このメモリにおいて、前記データDBU1,DBU2,DBM1,DBM2,DBX1,DBX2が書き込まれるアドレスは予め固定されているものとする。
【0040】
前記表示画像作成部63は、前記第一LUT変換処理部62−1及び前記第二LUT変換処理部62−2のメモリに書き込まれた輝度情報のデータDB1,DB2のうち、予め設定されたアドレスに書き込まれたデータを読み出す。本例では、前記第一LUT変換処理部62−1のメモリから読み出すデータのアドレスとして、前記データDBU1,DBX1が書き込まれるアドレスが設定されている。また、前記第二LUT変換処理部62−2のメモリから読み出すデータのアドレスとして、前記データDBM2が書き込まれるアドレスが設定されている。従って、前記表示画像作成部63によって読み出されるデータとして、前記第一LUT変換処理部62−1からは前記データDBU1,DBX1が選択され、前記第二LUT変換処理部62−2からは前記データDBM2が選択される。
【0041】
前記表示画像作成部63は、前記データDBU1,DBX1,DBM2からなるデータD2を作成し、このデータD2に基づく画像Gを前記表示画面6aに表示させる。従って、図3に示すように、前記データDBU1に基づく超音波画像UGと前記データDBM2に基づく医用画像MGとを含む画像Gが前記表示画面6aに表示される。
【0042】
本例の超音波診断装置1によれば、前記医用画像MGは、前記医用画像表示装置100で用いられる前記LUT2に従って輝度情報に変換されたデータに基づく画像なので、前記医用画像表示装置100で表示される画像と同じ画像を表示することができる。
【0043】
第一実施形態の変形例について説明する。前記表示画像作成部63は、前記第一LUT変換処理部62−1から前記データDBU1,DBX1のほか、前記DBM1を読み出してもよい。この場合、前記表示画像作成部63は、前記データDBM1を前記第二LUT変換処理部62−2から読み出した前記データDBM2に書き換えることにより、前記データDBU1,DBX1,DBM2からなるデータD2を作成する。
【0044】
(第二実施形態)
次に、第二実施形態について説明する。ただし、第一実施形態と同一事項については説明を省略する。
【0045】
本例では、図5に示すように前記第一LUT変換処理部62−1が複数設けられている(第一LUT変換処理部62−1a,62−1b)。前記第一LUT変換処理部62−1aは、LUT1aに従って変換処理を行なう。また、前記第一変換処理部62−1bは、LUT1bに従って変換処理を行なう。前記LUT1aは、前記超音波診断装置1における超音波画像の表示に適したLUTである。また、前記LUT1bは前記LUT1aとは異なっており、前記文字表示スペースXGにおける文字情報を表示させるのに適したLUTになっている。
【0046】
本例では、前記データD1は前記分配部61から前記第一LUT変換処理部62−1a,62−1b、前記第二LUT変換処理部62−2へ出力される。前記第一LUT変換処理部62−1aは、前記LUT1aに従って前記データD1を輝度情報のデータDB1aに変換する。前記第一LUT変換処理部62−1bは、前記LUT1bに従って前記データD1を輝度情報のデータDB1bに変換する。前記第二LUT変換処理部62−2は、前記LUT2に従って前記データD1を輝度情報のデータDB2に変換する。
【0047】
前記輝度情報のデータDB1a,DB1b,DB2は、図6に示すように前記超音波画像データUDから変換されたデータDBU1a,DBU1b,DBU2、前記医用画像データMDから変換されたデータDBM1a,DBM1b,DBM2を有している。また、前記輝度情報のデータDB1a,DB1b,DB2は、前記超音波画像データUD及び前記医用画像データMD以外の部分のデータから変換されたデータDBX1a,DBX1b,DBX2を有している。このデータDBX1a,DBX1b,DBX2は、文字情報を含んでいる。
【0048】
前記輝度情報のデータDB1a,DB1b,DB2は、前記第一LUT変換処理部62−1a,62−2b、前記第二LUT変換処理部62−2のメモリ(図示省略)に書き込まれる。本例でも、このメモリにおいて、前記データDBU1a,DBU1b,DBU2,DBM1a,DBM1b,DBM2,DBX1a,DBX1b,DBX2が書き込まれるアドレスは予め固定されている。
【0049】
前記表示画像作成部63は、前記第一LUT変換処理部62−1aのメモリに書き込まれた前記データDBU1aを読み出し、前記第二LUT変換処理部62−1bのメモリに書き込まれた前記データDBX1bを読み出し、前記第二LUT変換処理部62−2のメモリに書き込まれた前記データDBM2を読み出す。前記表示画像作成部63は、前記データDBU1a,DBX1b,DBM2からなるデータD2を作成し、このデータD2に基づく画像Gを前記表示画面6aに表示させる。従って、図7に示すように、前記データDBU1aに基づく超音波画像UGと前記データDBM2に基づく医用画像MGとを含む画像Gが前記表示画面6aに表示される。これにより、第一実施形態と同様に、前記LUT2に従って変換されたデータDBM2に基づく医用画像MGが表示されるので、前記医用画像表示装置100で表示される画像と同じ画像を表示することができる。
【0050】
また、本例では、前記データDBX1bは、文字情報を表示させるのに適した前記LUT1bに従って輝度情報に変換されたデータなので、前記文字表示スペースXGにおける文字情報が見やすくなる。
【0051】
(第三実施形態)
次に、第三実施形態について説明する。ただし、第一、第二実施形態と同一事項については説明を省略する。
【0052】
本例では、異なるLUTを有する複数の前記医用画像表示装置100で取得された複数の医用画像MGA,MGBが、図8に示すように前記表示部6の表示画面6aに表示される。
【0053】
具体的に説明すると、前記表示制御部5のメモリには、図9に示す複数の医用画像表示装置100A,100Bからの医用画像データMDA,MDBが記憶されている。また、前記表示部6には、図10に示すように前記第二LUT変換処理部62−2が複数設けられている(第二LUT変換処理部62−2a,62−2b)。前記第二LUT変換処理部62−2aは、LUT2aに従って変換処理を行なう。また、前記第二変換処理部62−2bは、LUT2bに従って変換処理を行なう。前記LUT2aは、前記医用画像表示装置100Aで用いられるLUTであり、前記LUT2bは、前記医用画像表示装置100Bで用いられるLUTである。前記LUT2a及び前記LUT2bは互いに異なっている。
【0054】
本例では、前記データD1は前記分配部61から前記第一LUT変換処理部62−1、前記第二LUT変換処理部62−2a,62−2bへ出力される。前記第一LUT変換処理部62−1は、前記LUT1に従って前記データD1を輝度情報のデータDB1に変換する。前記第二LUT変換処理部62−2aは、前記LUT2aに従って前記データD1を輝度情報のデータDB2aに変換する。前記第二LUT変換処理部62−2bは、前記LUT2bに従って前記データD1を輝度情報のデータDB2bに変換する。
【0055】
前記輝度情報のデータDB1,DB2a,DB2bは、図11に示すように前記超音波画像データUDから変換されたデータDBU1,DBU2a,DBU2b、前記医用画像データMDAから変換されたデータDBMA1,DBMA2a,DBMA2b、前記医用画像データMDBから変換されたデータDBMB1,DBMB2a,DBMB2bを有している。また、前記輝度情報のデータDB1,DB2a,DB2bは、前記超音波画像データUD及び前記医用画像データMDA,MDB以外の部分のデータから変換されたデータDBX1,DBX2a,DBX2bを有している。このデータDBX1,DBX2a,DBX2bは、文字情報を含んでいる。
【0056】
前記輝度情報のデータDB1,DB2a,DB2bは、前記第一LUT変換処理部62−1、前記第二LUT変換処理部62−2a,62−2bのメモリ(図示省略)に書き込まれる。本例でも、このメモリにおいて、前記データDBU1,DBU2a,DBU2b,DBMA1,DBMB1,DBMA2a,DBMB2a,DBMA2b,DBMB2b,DBX1,DBX2a,DBX2bが書き込まれるアドレスは予め固定されている。
【0057】
前記表示画像作成部63は、前記第一LUT変換処理部62−1のメモリに書き込まれた前記データDBU1,DBX1を読み出し、前記第二LUT変換処理部62−2aのメモリに書き込まれた前記データDBMA2aを読み出し、前記第二LUT変換処理部62−2bのメモリに書き込まれた前記データDBMB2bを読み出す。前記表示画像作成部63は、前記データDBU1,DBX1,DBMA2a,DBMB2bからなるデータD2を作成し、このデータD2に基づく画像Gを前記表示画面6aに表示させる。従って、図8に示すように、前記データDBU1に基づく超音波画像UGと、前記データDBMA2aに基づく医用画像MGAと、前記データDBMB2bに基づく医用画像MGBとを含む画像Gが前記表示画像6aに表示される。これにより、前記医用画像表示装置100Aの前記LUT2aに従って変換されたデータDBMA2aと、前記医用画像表示装置100Bの前記LUT2bに従って変換されたデータDBMB2bとに基づく医用画像MGA,MGBが表示されるので、前記医用画像表示装置100A,100Bで表示される画像と同じ画像を表示することができる。
【0058】
第三実施形態の変形例について説明する。前記表示画像作成部63は、前記第一LUT変換処理部62−1から前記データDBU1,DBX1のほか、前記データDBMA1,DBMB1を読み出してもよい。この場合、前記表示画像作成部63は、前記データDBMA1を前記第二LUT変換処理部62−2aから読み出した前記データDBMA2aに書き換え、前記データDBMB1を前記第二LUT変換処理部62−2bから読み出した前記データDBMB2bに書き換えることにより、前記データDBU1,DBX1,DBMA2a,DBMB2bからなるデータD2を作成する。
【0059】
以上、本発明を前記実施形態によって説明したが、本発明はその主旨を変更しない範囲で種々変更実施可能なことはもちろんである。例えば、上記実施形態では、前記分配部61、前記第一LUT変換処理部62−1,62−1a,62−2b、前記第二LUT変換処理部62−2,62−2a,62−2b、前記表示画像作成部63は、前記表示部6ではなく、前記装置本体部10における前記表示制御部5の後段側に設けられていてもよい。
【0060】
さらに、前記表示部6の表示画面6aに表示される画像Gは、上記各実施形態で説明したものに限られるものではない。例えば、図12に示すように、前記医用画像MGとしてサムネイル画像SMGを表示してもよい。この場合においても、サムネイル画像が取得された医用画像表示装置100において表示される画像の輝度情報に変換するLUTを用いて、前記超音波診断装置1の表示画面6aに表示されるサムネイル画像SMGの輝度情報への変換を行なう。ちなみに、サムネイル画像としては、複数の医用画像表示装置100で取得された画像が表示されてもよい。
【0061】
また、図13に示すように、前記医用画像MGにおいて、文字等が表示されるスペースXG′がある場合、このスペースXG′の部分の画像については、前記医用画像MGの輝度情報に変換するLUTとは異なるLUTを用いて輝度情報に変換したデータに基づく画像を表示してもよい。
【0062】
また、本発明は超音波診断装置に限られるものではなく、X線CT装置やMRI装置などの医用画像表示装置に適用することができる。
【符号の説明】
【0063】
1 超音波診断装置
6 表示部
7 操作部(入力部)
10 装置本体部
61 分配部
62 LUT変換処理部
62−1,62−1a,62−1b 第一LUT変換処理部
62−2,62−2a,62−2b 第二LUT変換処理部
63 表示画像作成部
100,100A,100B 医用画像表示装置(他の医用画像表示装置)
【特許請求の範囲】
【請求項1】
被検体からの信号に基づく第一医用画像を表示する表示部を備えた医用画像表示装置であって、
前記第一医用画像のデータと、他の医用画像表示装置で取得された第二医用画像のデータとを含む入力データを前記表示部で表示される画像の輝度情報のデータに所定の変換関数に従って変換する変換処理部と、
該変換処理部で得られた輝度情報のデータに基づいて、前記表示部に表示される画像を作成する表示画像作成部と、を備え、
前記変換処理部は、第一変換関数に従って変換処理を行なう第一変換処理部と、前記他の医用画像表示装置において表示される前記第二医用画像の輝度情報のデータへの変換に用いられる第二変換関数に従って変換処理を行なう第二変換処理部と、を有し、
前記表示画像作成部は、前記第一変換処理部で得られた輝度情報のデータのうち前記第一医用画像のデータから変換されたデータを選択し、前記第二変換処理部で得られた輝度情報のデータのうち前記第二医用画像のデータから変換されたデータを選択して、前記表示部に表示される画像として、前記第一医用画像及び前記第二医用画像を含む画像を作成する
ことを特徴とする医用画像表示装置。
【請求項2】
前記第一変換処理部及び前記第二変換処理部へ前記入力データを分配する分配部を備えることを特徴とする請求項1に記載の医用画像表示装置。
【請求項3】
前記変換処理部及び前記表示画像作成部は、前記表示部に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の医用画像表示装置。
【請求項4】
前記表示部は装置本体部に設けられており、
前記変換処理部及び前記表示画像作成部は、前記装置本体部に設けられている
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の医用画像表示装置。
【請求項5】
前記第二変換処理部を複数有し、各第二変換処理部は異なる第二変換関数に従って変換処理を行なうことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の医用画像表示装置。
【請求項6】
前記第一変換関数及び前記第二変換関数は予めデフォルトで設定されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の医用画像表示装置。
【請求項7】
前記第一変換関数及び前記第二変換関数の少なくともいずれかを操作者が設定するための入力部を備えることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の医用画像表示装置。
【請求項8】
前記第一変換処理部を複数有し、各第一変換処理部は異なる第一変換関数に従って変換処理を行なうことを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の医用画像表示装置。
【請求項1】
被検体からの信号に基づく第一医用画像を表示する表示部を備えた医用画像表示装置であって、
前記第一医用画像のデータと、他の医用画像表示装置で取得された第二医用画像のデータとを含む入力データを前記表示部で表示される画像の輝度情報のデータに所定の変換関数に従って変換する変換処理部と、
該変換処理部で得られた輝度情報のデータに基づいて、前記表示部に表示される画像を作成する表示画像作成部と、を備え、
前記変換処理部は、第一変換関数に従って変換処理を行なう第一変換処理部と、前記他の医用画像表示装置において表示される前記第二医用画像の輝度情報のデータへの変換に用いられる第二変換関数に従って変換処理を行なう第二変換処理部と、を有し、
前記表示画像作成部は、前記第一変換処理部で得られた輝度情報のデータのうち前記第一医用画像のデータから変換されたデータを選択し、前記第二変換処理部で得られた輝度情報のデータのうち前記第二医用画像のデータから変換されたデータを選択して、前記表示部に表示される画像として、前記第一医用画像及び前記第二医用画像を含む画像を作成する
ことを特徴とする医用画像表示装置。
【請求項2】
前記第一変換処理部及び前記第二変換処理部へ前記入力データを分配する分配部を備えることを特徴とする請求項1に記載の医用画像表示装置。
【請求項3】
前記変換処理部及び前記表示画像作成部は、前記表示部に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の医用画像表示装置。
【請求項4】
前記表示部は装置本体部に設けられており、
前記変換処理部及び前記表示画像作成部は、前記装置本体部に設けられている
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の医用画像表示装置。
【請求項5】
前記第二変換処理部を複数有し、各第二変換処理部は異なる第二変換関数に従って変換処理を行なうことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の医用画像表示装置。
【請求項6】
前記第一変換関数及び前記第二変換関数は予めデフォルトで設定されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の医用画像表示装置。
【請求項7】
前記第一変換関数及び前記第二変換関数の少なくともいずれかを操作者が設定するための入力部を備えることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の医用画像表示装置。
【請求項8】
前記第一変換処理部を複数有し、各第一変換処理部は異なる第一変換関数に従って変換処理を行なうことを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の医用画像表示装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2013−9877(P2013−9877A)
【公開日】平成25年1月17日(2013.1.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−145102(P2011−145102)
【出願日】平成23年6月30日(2011.6.30)
【出願人】(300019238)ジーイー・メディカル・システムズ・グローバル・テクノロジー・カンパニー・エルエルシー (1,125)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年1月17日(2013.1.17)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年6月30日(2011.6.30)
【出願人】(300019238)ジーイー・メディカル・システムズ・グローバル・テクノロジー・カンパニー・エルエルシー (1,125)
【Fターム(参考)】
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