説明

医用診断支援システム及び医療診断支援方法

【課題】研修医や専門外の医師が救急担当の場合でも、迅速にかつ正確に診断・治療ができるようにした医療診断支援システムを提供する。
【解決手段】各医師の属性情報を登録したデータベースと、救急患者を受付けた際に担当医師による患者の診断情報を処理する第1の情報端末装置と、第1の情報端末装置からの診断情報を含む医用情報をもとに補助診断を行い、補助診断結果を生成する補助診断部と、データベースに登録された属性情報をもとに担当医師の警告レベルを設定し、責任者用の第2の情報端末装置に警告レベルに基づく表示フォーマットで担当医師による診断結果と補助支援部による補助診断結果を含む表示情報を送信する送信部と、責任者と担当医師との間で情報の伝達を行うための通信手段とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、研修医や専門外の医師が救急担当の場合でも、迅速かつ正確に診断・治療ができるようにした医用診断支援システム、医用診断支援方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、医師の診断を支援するために、コンピュータを用いて医用画像を解析し、自動的に異常所見を抽出するコンピュータ支援診断装置(CAD:computer-Aided diagnosis)や、身体所見や検査所見等を入力することで、関連性のある疾患名を検索して表示する病名検索システム等がある。
【0003】
一方、救急医療の現場においては、研修医等の不慣れな医師は診断する際に不安を感じる場合がある。そこで院長や指導医等は、不慣れな医師の行動に目を配り、適切なアドバイスを与えればよいが、離れた場所にいることもあり、始終目を配ることは困難である。また研修医や専門外の医師が救急担当になった場合には、情報の見落としや診断の遅れを招くことがあり、適切な診断が行われないといった問題を生じる。そこで情報の見落としを低減するために、CADや病名検索システムの研究開発が進んでいる。
【0004】
特許文献1には、疾患名と疾患の判別に必要な判別項目を格納した知識データベースと、患者データをもとに知識データベースから1つ以上の疾患を抽出する疾患抽出部と、抽出された疾患を否定するか否かを判断する疾患否定部と、否定判定された疾患と否定されなかった疾患を分類する疾患分類部とを備えた診断支援システムの一例が記載されている。
【0005】
しかしながら、特許文献1の例では、患者の疾患を迅速に判断することができるが、不慣れな医師は自身が下した診断結果とシステムが下した診断支援結果に差が生じた場合に、また判断に迷うことになり、診断の遅れや誤診を招くことがあった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2004−29927号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従来、救急医療の現場においては、研修医等の不慣れな医師や専門外の医師が救急担当になった場合に、情報の見落としや診断の遅れを招くことがある。また、特許文献1のように疾患を判別する診断支援システムもあるが、不慣れな医師は自身が下した診断結果とシステムが下した診断支援結果に差が生じた場合に、また判断に迷うことになり、診断の遅れや誤診を招くことがあった。
【0008】
本発明は上記事情に鑑みて成されたもので、研修医や専門外の医師が救急担当の場合でも、迅速かつ正確に診断・治療ができるようにした医用診断支援システム及び医用診断支援方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1記載の本発明の医用診断支援システムは、各医師の属性情報を登録したデータベースと、救急患者を受付けた際に、担当医師による前記患者の診断情報を処理する第1の情報端末と、前記第1の情報端末からの前記診断情報を含む医用情報をもとに補助診断を行い、補助診断結果を生成する補助診断部と、前記データベースに登録された属性情報をもとに前記担当医師の警告レベルを設定し、責任者用の第2の情報端末に前記警告レベルに基づく表示フォーマットで前記担当医師による診断結果と前記補助支援部による補助診断結果を含む表示情報を送信する送信部と、前記責任者と前記担当医師との間で情報の伝達を行うための通信手段と、を具備したことを特徴とする。
【0010】
また、請求項6記載の本発明の医用診断支援方法は、救急患者を受付けた際に、担当医師による前記患者の診断情報を第1の情報端末によって処理し、前記診断情報を含む医用情報をもとに補助診断部で補助診断を行い、データベースに登録された属性情報をもとに前記担当医師の警告レベルを設定し、送信部から責任者用の第2の情報端末に前記警告レベルに基づく表示フォーマットで前記担当医師による診断結果と前記補助支援部による補助診断結果を含む表示情報を送信し、通信手段を介して前記責任者と前記担当医師との間で情報の伝達を行うことを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、研修医や専門外の医師が救急担当の場合でも、救急担当責任者のアドバイスや指示を受けることができ、情報の見落としを低減し正確かつ迅速な診断及び治療ができる医用診断支援システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の一実施形態に係る医用診断支援システムの構成を示す構成図。
【図2】同実施形態の要部の構成を示すブロック図。
【図3】データベースに登録された属性情報の一例を示す説明図。
【図4】責任者用の情報端末装置に表示される表示情報の一例を示す説明図。
【図5】責任者用の情報端末装置に表示される表示情報の他の例を示す説明図。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、この発明の一実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【実施例1】
【0014】
図1は、本発明の一実施形態に係る医用診断支援システムの構成を示す構成図である。図1において、10は医用画像診断装置であり、X線CT装置11、超音波診断装置12等を含む。医用画像診断装置10はネットワーク100に接続されている。
【0015】
ネットワーク100には、診断支援部20、複数の情報端末装置30,40,50、及び画像データを保管する画像サーバ60が接続されており、医用画像診断装置10、診断支援部20、情報端末装置30,40,50、画像サーバ60はネットワーク100を介して通信可能になっている。
【0016】
情報端末装置30,40,50は、表示部31,41,51とキーボード、マウス等の入力部32,42,52とを有し、ユーザ(医師)によって操作可能である。本実施形態においては、情報端末装置30は救急外来担当医が操作し、情報端末装置40は救急外来責任者が操作するものとして説明する。また情報端末装置50は、責任者資格のある専門医が操作するものとして説明する。
【0017】
診断支援部20は、データベース21、補助診断部22、送信部23を含む。データベース21には、医療機関に所属する医師全員の属性情報が格納されている。補助診断部22は、コンピュータ診断装置であり、医用情報を分析して自動的に異常所見や疾患名を抽出して補助診断結果を送信部23に送信する。
【0018】
送信部23は、データベース21に登録された属性情報をもとに警告レベルを設定し、警告レベルに基づく表示フォーマットで救急外来担当医による診断結果と補助診断部22による補助診断結果を含む表示情報を情報端末装置40(又は情報端末装置50)に送信する。
【0019】
図2は、本発明の医用診断支援システムの要部の構成を示すブロック図である。図2は、診断支援部20の中心にして、周辺装置との情報のやりとりを示した図である。診断支援部20のデータベース21には、医療機関に所属する医師全員の属性情報が格納されている。格納される属性情報としては、役職者・専門医等による責任者資格の有無、所属診療科、認定医資格、医師経験年数、経験症例数等がある。
【0020】
補助診断部22は、医用情報を解析して自動的に異常所見を抽出するCAD(Computer-Aided diagnosis)や、ガイドラインに従って必要な検査を促し検査結果により鑑別診断の支援を行う装置や、身体所見や検査所見等を入力することで疾患名の候補を表示する病名検索システムや、その他の診断装置で構成される。
【0021】
また、医師全員が同じ補助診断部22を利用してもよいが、例えば頭部用診断支援システム、胸部用診断支援システム、腹部用診断システム、内科用診断システム、眼科用診断支援システム、産婦人科用診断システムのように、部位や診療科別の診断支援システムを用いてもよい。以下の説明では、補助診断部22にCADを備えた例を説明する。
【0022】
補助診断部22には、情報端末装置30からの救急外来担当医による患者の診断情報24と、X線CT装置や超音波診断装置等の医用画像診断装置10によって得た診断画像情報25とを含む医用情報が供給される。補助診断部22はCADを用いて診断画像情報25の解析を行い、自動的に異常所見を抽出して補助診断結果26としてこの情報を診断情報24と合わせて送信部23に送る。尚、救急外来担当医による診断情報24には、患者の身体所見や検査結果の情報等が含まれる。
【0023】
送信部23には、補助診断部22からの補助診断結果のほかに、診断情報24と診断画像情報25、及び情報端末装置30からの救急外来担当医による診断結果33の情報が供給される。また送信部23には、データベース21からの属性情報が供給され、送信部23は、救急外来担当医毎に警告レベルを設定し、情報端末装置40(又は情報端末装置50)に対して警告レベルに従った表示フォーマットで、救急外来担当医による診断結果と補助診断部22による補助診断結果を含む表示情報27を送信する。
【0024】
情報端末装置40(又は情報端末装置40を操作する救急外来責任者)と、情報端末装置30(又は救急外来担当医)は、電話、テレビ会議システム、インターネット、イントラネット等の通信手段によって情報の伝達を行うことができ、救急外来担当医が下した診断結果について救急外来責任者は、通信回線70を介して診断の適否やアドバイス、指示を与えることができる。尚、通信回線70は、通信手段の一部を構成する。
【0025】
また情報端末装置50(又は情報端末装置50を操作する専門医)と情報端末装置30(又は救急外来担当医)も通信手段(通信回線70)を介して情報の伝達を行うことができ、救急外来担当医が下した診断結果について専門医は診断の適否やアドバイス、指示を与えることができる。専門医は、救急外来責任者と同様に責任者資格を有する医師である。
【0026】
また補助診断部22からの補助診断結果26は、情報端末装置30にも送信され、救急外来担当医は、必要に応じて自身の下した診断結果を変更することもできる。
【0027】
以下、図2の医用診断支援システムの動作を具体的に説明する。例えば、医療機関の或る日の当直者は、救急外来担当医A(整形外科研修医)と、救急外来責任者E(副院長/腹部内科専門医)の2名だったと仮定し、患者が強い腹痛を訴えて搬送されて来たとする。また腹部内科の救急外来責任者Eは他の患者の対応中であったため、やむなく整形外科の救急外来担当医Aが患者を担当することになったと仮定する。
【0028】
救急外来担当医Aは、直ちに急性腹症の疑いで患者の診察・検査を開始する。検査内容は、例えば触診、血液検査、腹部超音波検査及び腹部CT検査だったとする。そして診断情報24は、腹痛は強度であったが、発熱、嘔吐、腹部圧痛、腹部筋性防禦は軽度、白血球数は10,000/μlであり、医用画像診断装置10による超音波やX線CTによる診断画像情報25においても重篤な腹部疾患が認められなかったとする。
【0029】
また、これらの診断情報24及び診断画像情報25により、救急外来担当医Aの患者に対する診断結果33は、「急性胃腸炎の疑い」で、「経過観察」であったとする。この診断結果33の情報と、診断情報24及び診断画像情報25は、ともに院内情報システム(HIS)等を介して送信部23へ送られ、送信部23内の記録部231に記録される。
【0030】
一方、救急外来担当医Aによる診断情報24と医用画像診断装置10からの診断画像情報25を含む医用画像は、HIS等を介して、補助診断部22に送信される。補助診断部22は、診断情報24及び診断画像情報25の解析を行い、診断情報24の中の「腹部筋性防禦」、「白血球数10,000/μl」という情報と、診断画像情報25からCADにより自動的に抽出されたフリーエアの存在の疑いより、「急性腹膜炎の疑い」という補助診断結果26を送信部23に送信したとする。
【0031】
補助診断結果26は情報端末装置30にも送られ、救急外来担当医Aによって確認され、救急外来担当医Aは自身の診断結果と比較して、診断結果33を変更することもあり得る。本実施形態では、救急外来担当医Aは診断結果33の情報の変更は行わず、「急性胃腸炎の疑い」、「経過観察」のままを選択したとする。
【0032】
送信部23には、診断情報24、診断画像情報25、診断結果33及び補助診断結果26の情報のほかに、データベース21から救急外来担当医Aの属性情報が供給される。属性情報は、救急外来担当医Aが情報端末装置30にID番号等を入力することデータベース21から呼び出される。
【0033】
データベース21に登録された属性情報は、例えば、役職者・専門医等による責任者資格の有無、所属診療科、認定医資格、医師経験年数、経験症例数等の情報を含む。また医師経験年数等に基づいて「通知レベル」が予め設定されている。
【0034】
図3は、データベース21に登録された属性情報の一例を示す図である。図3の属性情報は、医師名、責任者資格の有無、医師経験年数、診療科、認定資格、通知レベル、表示の欄で構成され。「通知レベル」は、例えば医師経験年数によって異なり、研修医や経験年数の少ない医師(A,B)は、「警告レベル5:要連絡」であり、医師Cは「警告レベル5:要問合せ」となっている。経験年数の多い医師(D,E,F)は「警告・問合わせ不要」となっている。
【0035】
こうして、診断結果33と補助診断結果26が不一致の場合、「通知レベル」で示す警告レベルが所定のレベルを越える場合は、救急外来責任者E(情報端末装置40)に警告レベルに基づく表示フォーマットで表示情報27が送信される。例えば、救急外来責任者E(情報端末装置40)に送信する際、図3の表示欄で規定された色で警告表示される。色で表示する方法以外に、点滅表示で警告するようにしてもよい。
【0036】
図4は、情報端末装置40での表示情報27に基づく表示画面の一例を示す。図4で示すように、表示情報27としては、患者名、補助診断結果、医師診断結果と処置、担当医がそれぞれ表示され、図3の「警告レベル」と「表示」に従う表示フォーマットで表示情報27を表示する。担当医が医師A、Bの場合は、例えば赤色で警告表示され、医師Cの場合は黄色で警告表示される。「警告レベル」の低い医師については、補助診断結果26や担当医の診断結果33は表示されず、警告の色表示も行わない。
【0037】
また、情報端末装置40の表示画面は、図5のように表示してもよい。図5では、表示情報27として、患者名、補助診断結果、医師診断結果と処置、担当医のほかに、患者の意識レベルや、救急外来担当医による身体所見が表示されている。また図3の「警告レベル」と「表示」に基づいて、担当医が医師A、Bの場合は、例えば赤色で警告表示され、医師Cの場合は黄色で警告表示される。図5のように、患者の意識レベルや身体所見等、担当医による診断情報も同時に表示することで、救急外来責任者Eは、診断の妥当性または非妥当性を判断しやすくなる。
【0038】
こうして救急外来責任者Eは、情報端末装置40の表示画面(図4又は図5)を見ることで、救急外来担当医Aの診断結果が正しいか、誤りがないか等を確認し、通信手段(通信回線70)を介して救急外来担当医Aに適切なアドバイスや指示を与えることができる。また表示色に応じて警告レベル(担当医Aの熟練度)を判断することができ、もし救急外来担当医Aが誤った処置をはじめようとしている場合には処置の中止を促し、医療ミスの低減を図ることができる。
【0039】
尚、以上の実施形態では、責任者Eと担当者Aが1人ずつである場合を説明したが、図4、図5のように、一人の責任者Eが複数の担当者A,B,C…を見る場合も考えられる。また責任者が専門医を含めて複数存在する場合、送信部23は、診断情報24及び診断画像情報25等に基づいて最適な責任者E或いは専門医(情報端末装置40又は50)を選択して表示情報27を送信するようにしても良い。つまり補助診断部22の補助診断結果26から、患者の疾患の状態を把握して責任者(専門医)を選択し、選択した責任者用の情報端末装置に表示情報27を送信する。
【0040】
また、診断情報24や診断画像情報25をもとに、送信部23で通知レベル(警告レベル)を変更し警告方法を変えてもよい。つまり、診断情報24や診断画像情報25により、どの診療科が適切かを判断し、専門分野と異なる医師が救急外来担当の場合は、経験年数が多くても通知レベルを高くする。
【0041】
以上説明したように、本発明の実施形態によれば、研修医や専門外の医師が救急担当の場合でも、責任者や専門医のアドバイスや指示が受けられるようになり、情報の見落としや診断ミスが低減され、正確な診断及び治療ができる。
【0042】
尚、本発明の実施形態は、以上の説明した例に限定されることなく、特許請求の範囲を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。
【符号の説明】
【0043】
10…医用画像診断装置
20…診断支援部
21…データベース
22…補助診断部
23…送信部
30…情報端末装置(救急外来担当者用)
40…情報端末装置(救急外来責任者用)
50…情報端末装置(専門医用)
31,41,42…表示部
32,42,53…操作部
60…画像サーバ
70…通信回線
100…ネットワーク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
各医師の属性情報を登録したデータベースと、
救急患者を受付けた際に、担当医師による前記患者の診断情報を処理する第1の情報端末装置と、
前記第1の情報端末装置からの前記診断情報を含む医用情報をもとに補助診断を行い、補助診断結果を生成する補助診断部と、
前記データベースに登録された属性情報をもとに前記担当医師の警告レベルを設定し、責任者用の第2の情報端末装置に前記警告レベルに基づく表示フォーマットで前記担当医師による診断結果と前記補助支援部による補助診断結果を含む表示情報を送信する送信部と、
前記責任者と前記担当医師との間で情報の伝達を行うための通信手段と、
を具備したことを特徴とする医用診断支援システム。
【請求項2】
前記診断情報は、前記担当医師による前記患者の所見及び検査情報を含み、
前記医用情報は、前記診断情報及び医用画像診断装置によって取得した前記患者の画像情報を含み、
前記補助診断部は、前記医用情報を分析して自動的に前記補助診断結果を生成するコンピュータ診断装置でなり、前記第1情報端末装置及び前記送信部にそれぞれ前記補助診断結果を供給することを特徴とする請求項1記載の医用診断支援システム。
【請求項3】
前記送信部は、前記責任者が複数存在する場合、前記補助診断部による前記補助診断結果をもとに責任者を選択し、選択した責任者用の情報端末装置に前記警告レベルに基づく表示フォーマットで前記表示情報を送信することを特徴とする請求項1記載の医用診断支援システム。
【請求項4】
前記送信部は、前記担当医師による所見の情報を前記表示情報に含めて前記第2の情報端末装置に送信することを特徴とする請求項1記載の医用診断支援システム。
【請求項5】
前記データベースは、少なくとも各医師の経験年数、診療科、責任者資格の情報を前記属性情報として登録したことを特徴とする請求項1記載の医用診断支援システム。
【請求項6】
救急患者を受付けた際に、担当医師による前記患者の診断情報を第1の情報端末装置によって処理し、
前記診断情報を含む医用情報をもとに補助診断部で補助診断を行い、
データベースに登録された属性情報をもとに前記担当医師の警告レベルを設定し、
送信部から責任者用の第2の情報端末装置に前記警告レベルに基づく表示フォーマットで前記担当医師による診断結果と前記補助支援部による補助診断結果を含む表示情報を送信し、
通信手段を介して前記責任者と前記担当医師との間で情報の伝達を行うことを特徴とする医用診断支援方法。
【請求項7】
前記診断情報は、前記担当医師による前記患者の所見及び検査情報を含み、
前記医用情報は、前記診断情報及び医用画像診断装置によって取得した前記患者の画像情報を含み、
前記補助診断部は、前記医用情報を分析して前記補助診断結果を生成し、前記第1情報端末装置及び前記送信部にそれぞれ前記補助診断結果を供給することを特徴とする請求項6記載の医用診断支援方法。
【請求項8】
前記送信部は、前記責任者が複数存在する場合、前記前記補助診断結果をもとに責任者を選択し、選択した責任者用の情報端末装置に前記警告レベルに基づく表示フォーマットで前記表示情報を送信することを特徴とする請求項6記載の医用診断支援方法。
【請求項9】
前記送信部は、前記担当医師による所見の情報を前記表示情報に含めて前記第2の情報端末装置に送信することを特徴とする請求項6記載の医用診断支援方法。
【請求項10】
前記データベースは、少なくとも各医師の経験年数、診療科、責任者資格の情報を前記属性情報として登録したことを特徴とする請求項6記載の医用診断支援方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2010−262466(P2010−262466A)
【公開日】平成22年11月18日(2010.11.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−112562(P2009−112562)
【出願日】平成21年5月7日(2009.5.7)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【出願人】(594164542)東芝メディカルシステムズ株式会社 (4,066)
【Fターム(参考)】