説明

医用診断装置、及び医用診断装置の動作確認方法

【課題】ソフトウェアのアップデート後における医用機器の動作不全を未然に防止することが可能な医用診断装置を提供する。
【解決手段】装置ID取得部31が装置情報記憶部21から装置識別情報を取得し、オプション構成情報取得部32が装置識別情報に対応するオプション構成情報をオプション構成情報データベース41から取得する。設定情報確認部33は、オプション構成情報が示すオプション機能を確認し、そのオプション機能を実行するために必要な項目が医用診断装置1にて設定されているか否かの確認を行う。また、試験プラン実行部36は、取得したオプション構成情報が示すオプション機能の動作確認を行い、正常にその機能が実行されたか否かを判断する。設定情報確認部33による確認結果、及び試験プラン実行部36による動作確認の結果は、表示部23に表示される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、医用診断装置に組み込まれているソフトウェアをアップデートした後における動作確認を行う技術に関する。
【背景技術】
【0002】
医用診断装置に組み込まれているソフトウェアをアップデートした後、医用診断装置にインストールしたソフトウェアが正常に動作するか否かを検討したり、他のソフトウェアの動作に影響がないかを検討したりするため、ソフトウェアのアップデート後に医用診断装置の動作確認が行われる。
【0003】
アップデート後の動作確認の実施方法としては、以下の2つの方法が行われる。
(1)サービスマンが病院などの現地に出向き、医用診断装置にソフトウェアをインストールし、その後、医用診断装置の動作確認を実施する。
(2)医用診断装置とサービスセンタとがネットワークを介して接続されている場合、サービスマンがサービスセンタからネットワークを介して医用診断装置にソフトウェアをインストールし、その後、ネットワークを介して医用診断装置の動作確認を実施する。
【0004】
また、ソフトウェアのアップデートに伴って新たな機能が医用診断装置に追加されることになるが、新たに追加された機能が正常に実行されるように設定を行う必要がある。
【0005】
ところが、ソフトウェアのアップデートに伴って医用診断装置に追加される機能はオプションとして販売されているため、病院や医用診断装置ごとで異なったオプションの構成となることが多い。例えば、病院Aに設置されている医用診断装置には機能Aが追加されているが、病院Aと異なる病院Bに設置されている医用診断装置には機能Aと異なる機能Bが追加されることがある。
【0006】
以上のように病院や医用診断装置ごとにオプションの構成が異なるため、サービスマンは病院や医用診断装置ごとに異なるオプション機能(新たに追加された機能)の設定を行い、また、各病院や各医用診断装置のオプション機能に応じて異なる動作確認を行う必要がある。なお、サービスマンは、サービスマニュアル(ソフトウェアアップデート手順書)に従って医用診断装置の動作確認を実施している。
【0007】
【特許文献1】特開2004−265304号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
従来においては、サービスマンはソフトウェアアップデート手順書に従ってオプションごとの設定を行っているが、設定を忘れたり設定に間違いが発生したりする危険性は否定できない。
【0009】
また、サービスマンはソフトウェアアップデート手順書に従い、オプション機能(新たに追加された機能)の各種項目が正しく設定されているか否か、ソフトウェアのアップデートの後も医用診断装置が正常に動作するか否か、について確認を行っているが、手順書の内容の見落としなど、人間に起因するミスによって確認漏れが発生する危険性も否定できない。
【0010】
一般的に病院や医用診断装置ごとで異なったオプション構成となっているため、オプション機能に応じた各種項目の設定内容の確認、及びオプション機能に応じた動作確認の実施は、非常に煩雑な作業になる。そのため、オプション機能の設定ミスや動作確認の検証ミスなどが発生する場合もあり、ソフトウェアのアップデートに起因する医用診断装置の動作不全の改善が望まれている。
【0011】
この発明は上記の問題点を解決するものであり、ソフトウェアのアップデート後における医用機器の動作不全を未然に防止することが可能な医用診断装置、及び医用診断装置の動作確認方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
請求項1に記載の発明は、外部に設置され、個々の医用診断装置に搭載されている機能を示すオプション構成情報と前記個々の医用診断装置を特定するための装置識別情報とを対応付けて記憶するオプション構成情報データベースから、自装置の装置識別情報に対応するオプション構成情報を取得するオプション構成情報取得手段と、前記オプション構成情報が示す機能を試験動作させるための試験プランを記憶する試験プランデータベースと、前記オプション構成情報取得手段が取得したオプション構成情報に対応する試験プランを前記試験プランデータベースから取得する試験プラン取得手段と、前記試験プラン取得手段が取得した試験プランに示されている動作を実行してその動作の確認を行う試験プラン実行手段と、前記試験プラン実行手段による動作の確認結果を表示する表示手段と、を有することを特徴とする医用診断装置である。
【0013】
請求項8に記載の発明は、外部に設置され、個々の医用診断装置に搭載されている機能を示すオプション構成情報と前記個々の医用診断装置を特定するための装置識別情報とを対応付けて記憶するオプション構成情報データベースから、自装置の装置識別情報に対応するオプション構成情報を取得するオプション構成情報取得手段と、前記オプション構成情報取得手段が取得したオプション構成情報が示す機能を実行するために設定すべき項目が設定されているか否かを判断する設定情報確認手段と、前記設定情報確認手段による判断の結果を表示する表示手段と、を有することを特徴とする医用診断装置である。
【0014】
請求項12に記載の発明は、医用診断装置を特定するための装置識別情報を記憶した装置情報記憶手段から前記装置識別情報を取得する装置識別情報取得ステップと、個々の医用診断装置に搭載されている機能を示すオプション構成情報と前記個々の医用診断装置の装置識別情報とを対応付けて記憶するオプション構成情報データベースから、前記装置識別情報取得ステップにて取得した装置識別情報に対応するオプション構成情報を取得するオプション構成情報取得ステップと、前記オプション構成情報が示す機能を試験動作させるための試験プランを記憶する試験プランデータベースから、前記オプション構成情報取得ステップにて取得したオプション構成情報に対応する試験プランを取得する試験プラン取得ステップと、前記試験プラン取得ステップにて取得した試験プランに示されている動作を前記医用診断装置に実行させ、その動作の確認を行う試験プラン実行ステップと、前記試験プラン実行ステップにおける動作の確認結果を表示手段に表示する表示ステップと、を含むことを特徴とする医用診断装置の動作確認方法である。
【0015】
請求項19に記載の発明は、医用診断装置を特定するための装置識別情報を記憶した装置情報記憶手段から前記装置識別情報を取得する装置識別情報取得ステップと、個々の医用診断装置に搭載されている機能を示すオプション構成情報と前記個々の医用診断装置の装置識別情報とを対応付けて記憶するオプション構成情報データベースから、前記装置識別情報取得ステップにて取得した装置識別情報に対応するオプション構成情報を取得するオプション構成情報取得ステップと、前記オプション構成情報取得ステップにて取得したオプション構成情報が示す機能による動作を実行するために設定すべき項目が設定されているか否かを確認する設定情報確認ステップと、前記設定情報確認ステップにおける確認の結果を表示手段に表示する表示ステップと、を含むことを特徴とする医用診断装置の動作確認方法である。
【0016】
請求項23に記載の発明は、試験プラン配信センタが、医用診断装置に設置された、前記医用診断装置を特定するための装置識別情報を記憶した装置情報記憶手段から前記装置識別情報を取得する装置識別情報取得ステップと、前記試験プラン配信センタが、前記試験プラン配信センタに設置された、個々の医用診断装置に搭載されている機能を示すオプション構成情報と前記個々の医用診断装置の装置識別情報とを対応付けて記憶するオプション構成情報データベースから、前記装置識別情報取得ステップにて取得した装置識別情報に対応するオプション構成情報を取得するオプション構成情報取得ステップと、前記試験プラン配信センタが、前記試験プラン配信センタに設置された、前記オプション構成情報が示す機能を試験動作させるための試験プランを記憶する試験プランデータベースから、前記オプション構成情報取得ステップにて取得したオプション構成情報に対応する試験プランを取得する試験プラン取得ステップと、前記試験プラン配信センタが、前記試験プラン取得ステップにて取得した試験プランを前記医用診断装置に配信する配信ステップと、前記医用診断装置が、前記配信ステップにて配信された試験プランに示されている動作を実行し、その動作の確認を行う試験プラン実行ステップと、前記試験プラン実行ステップにおける動作の確認結果を表示手段に表示する表示ステップと、を含むことを特徴とする医用診断装置の動作確認方法である。
【発明の効果】
【0017】
この発明によると、個々の医用診断装置に搭載されている機能を示すオプション構成情報に基づいて、医用診断装置に搭載されている機能の設定項目が正しく設定されているか否かの判断を行うことにより、個々の医用診断装置に搭載されているオプション機能ごとに設定項目の確認を行うことができる。そのことにより、オプション機能の設定ミスを防止し、医用診断装置の動作不全を未然に防止することが可能となる。
【0018】
また、この発明によると、医用診断装置に搭載されている機能に応じた動作確認を実施することで動作確認のミスを防止し、医用診断装置の動作不全を未然に防止することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
[第1の実施の形態]
(構成)
この発明の第1の実施形態に係る医用診断装置の構成について図1を参照して説明する。図1は、この発明の第1の実施形態に係る医用診断装置の構成を示すブロック図である。
【0020】
医用診断装置1とサービスセンタ4とはネットワークを介して接続されている。図中、サービスセンタ4には1つの医用診断装置1のみが接続されているが、複数の医用診断装置が接続されていても良い。医用診断装置1は、X線CT装置、MRI装置、又は超音波診断装置などが該当する。
【0021】
サービスセンタ4にはオプション構成情報データベース41が備えられている。オプション構成情報データベース41には、各医用診断装置1に追加されているオプション機能を示す情報(以下、「オプション構成情報」と称する場合がある)が記憶されている。つまり、各病院や各医用診断装置1において、どのようなオプション機能が購入されて医用診断装置1に組み込まれているかを示す情報がオプション構成情報データベースに記憶されている。このオプション構成情報は、医用診断装置1を特定するための装置識別情報に対応付けられてオプション構成情報データベース41に記憶されている。これにより、装置識別情報を検索キーとして各医用診断装置1に追加されているオプション機能を検索することができる。
【0022】
医用診断部2は、被検体を撮影することで医用画像データを収集する。動作確認部3は、医用診断装置1に追加されているオプション機能を実行するための設定項目の確認や、医用診断装置1の動作確認を行う。
【0023】
装置情報記憶部21には、医用診断装置1を特定するための装置識別情報が記憶されている。装置識別情報として、例えば、医用診断装置1のシリアルID、マックアドレス、装置名、モダリティ名、又は組み込まれているソフトェアのバージョンなどを用いることができる。これらの識別情報は、サービスセンタ4が認証できる固有の情報である。
【0024】
装置ID取得部31は、装置情報記憶部21に記憶されている装置識別情報を取得してオプション構成情報取得部32に送る。
【0025】
オプション構成情報取得部32は、装置ID取得部31によって取得された装置識別情報を検索キーとして、サービスセンタ4にて管理されているオプション構成情報データベース41を検索し、その装置識別情報に対応付けられているオプション構成情報をネットワーク経由で取得する。そして、オプション構成情報取得部32はオプション構成情報を設定情報確認部33と試験プラン決定部35に送る。
【0026】
装置設定情報記憶部22には、オプション機能ごとに設定が必要な項目の設定(環境設定)がされているか否かを示す情報、及び、設定がされている場合は設定された値や文字列が記憶されている。オプション機能の設定(環境設定)が行われることにより、医用診断装置1においてそのオプション機能を正常に動作させることができる。
【0027】
ここでオプション機能について説明する。医用診断装置1には、例えばDICOM規格に準拠した機能が追加される。例えば、「DICOM KitオプションA」には、DICOM規格に準拠した「Storage Commitment機能」、「MWM機能」、及び「MPPS機能」というオプション機能が含まれているものとする。また、「DICOM KitオプションA」と異なる「DICOM KitオプションB」には、「DICOM KitオプションA」に含まれている「Storage Commitment機能」などのオプション機能が含まれていないものとする。「DICOM KitオプションA」がインストールされている医用診断装置では、上記の各機能を動作させるための各種設定がされる必要がある。そして、各オプション機能の設定がなされると、オプション機能を実行するために必要な項目が設定されたことを示す情報、及び、設定された値や文字列が装置設定情報記憶部22に記憶される。
【0028】
機能の1例として「Storage Commitment機能」について説明する。この機能は画像データなどの保管状況を知らせる機能であり、この機能を正常に動作させるためには、医用診断装置1において通信の相手側とのネットワークの設定を行う必要がある。例えば、通信の相手側の名称を示す「Storage先のAE Title」、利用するポート番号、IPアドレス、及びGate Wayなどの項目を医用診断装置1において設定する必要がある。これらの項目が正常に設定されることで、「Storage Commitment機能」が医用診断装置1上で正常に動作することになる。なお、各機能の設定はサービスマンやユーザなどによって行われる。医用診断装置1に設定されている操作部(図示しない)を用いて各項目に値や文字列が入力されることで、各項目の設定が行われる。そして、「Storage先のAE Title」などの項目が設定されると、「Storage Commitment機能」を実行するために必要な項目が設定されたことを示す情報、及び、各項目に設定された値や文字列が装置設定情報記憶部22に記憶される。
【0029】
設定情報確認部33は、オプション構成情報取得部32からオプション構成情報を受けると、そのオプション構成情報を参照して医用診断装置1に設定されるべき項目を確認する。例えば、オプション構成情報に「Storage Commitment機能」が含まれている場合、設定情報確認部33は、この機能を実行するために医用診断装置1にて設定すべき項目(例えば、「Storage先のAE Title」や利用するポート番号など)を確認する。
【0030】
そして、設定情報確認部33はオプション構成情報を基にして、装置設定情報記憶部22に必要な項目が設定されていることを示す情報が記憶されているか否かを判断する。装置設定情報記憶部22に必要な項目が設定されていることを示す情報が記憶されていない場合、設定情報確認部33は必要な項目が設定されていないと判断する。一方、装置設定情報記憶部22に必要な項目が設定されていることを示す情報が記憶されている場合、設定情報確認部33は必要な項目が設定されていると判断する。
【0031】
さらに、オプション機能を実行するために必要な項目が設定されていると判断した場合、設定情報確認部33は、設定された値又は文字列が適切な値又は文字列か否かの判断を行う。換言すると、設定情報確認部33は、オプション機能ごとの設定項目に適切な値や文字列が入力されて装置設定情報記憶部22に記憶されているか否かを判断する。
【0032】
例えば、オプション構成情報に、オプション機能ごとの適切な設定値や設定文字列を含ませておく。設定情報確認部33は、オプション構成情報に含まれる適切な設定値や設定文字列と、設定情報記憶部22に記憶されている設定値や設定文字列とを比較し、設定情報記憶部22に記憶されている設定値や設定文字列が適切な値や文字列か否かを判断する。
【0033】
例えば、オプション構成情報に「Storage Commitment機能」が含まれている場合、設定情報確認部33は、そのオプション機能を実行するために必要な項目(例えば、「Storage先のAE Title」やポート番号など)が設定されたことを示す情報が装置設定情報記憶部22に記憶されているか否かを判断する。設定情報記憶部22に、そのオプション機能を実行するために必要な項目が設定されたことを示す情報が記憶されている場合、設定情報確認部33は、必要な項目が設定されていると判断し、設定されたことを示す情報が記憶されていない場合は、必要な項目が設定されていないと判断する。さらに、必要な項目が設定されていると判断した場合は、設定情報確認部33は、「Storage先のAE Title」や利用するポート番号などに設定された値や文字列が適切な値又は文字列か否かの判断を行う。例えば、オプション構成情報に含まれる適切な設定値や設定文字列と、設定情報記憶部22に記憶されている設定値や設定文字列とを比較し、設定された値や文字列が適切な値又は文字列か否かの判断を行う。
【0034】
以上のように、オプション機能を実行するために必要な項目が設定されているか否かの判断や、適切な設定値や文字列が設定されているか否かの判断を、オプション構成情報に基づいて個々の医用診断装置1に追加されているオプション機能ごとに自動的に行うことで、操作者(サービスマン)による設定項目の確認作業の負担を軽減することができる。そのことにより、オプション機能ごとに必要な項目の設定ミスを防止することができ、医用診断装置1の動作不全を未然に防止することができる。
【0035】
設定情報確認部33は判断結果を表示部23に送る。医用診断装置1においてオプション機能を実行するために必要な項目が設定されていないと判断した場合、設定情報確認部33は、オプション機能を実行するために必要な項目が設定されていないことを示す情報を表示部23に送る。また、医用診断装置1において設定されている値や文字列に誤りがあると判断した場合、設定情報確認部33は、誤りが確認された項目を示す情報を表示部23に送る。一方、オプション機能を実行するために必要な項目に適切な設定がなされていると判断した場合、設定情報確認部33は、設定項目に問題がないことを示す情報を表示部23に送る。
【0036】
表示部23は設定情報確認部33から送られる情報を表示する。表示部23は、例えば、(1)医用診断装置1に組み込まれているオプション機能の名称、(2)設定情報確認部33によって確認された設定項目、(3)その確認の結果、(4)操作者(サービスマン)が次に行うべき操作内容、(5)設定項目に誤りがある場合は誤りがある項目、(6)設定に誤りがある項目の修正方法、(7)設定に誤りがある場合に生じる障害などを表示する。これらの情報は設定情報確認部33から送られて表示部23に表示される。また、これらの情報を動作確認情報のログ(履歴)として記録しても良い。
【0037】
この表示例について図3を参照して説明する。図3は表示部に表示される画面の1例を示す図である。ここでは、医用診断装置1に「Storage Commitment機能」が追加されている状態で、設定情報確認部33がその「Storage Commitment機能」の設定項目を確認した場合について説明する。設定情報確認部33によって確認された結果(判断結果)は設定情報確認結果の欄に表示される。
【0038】
「Storage Commitment機能」を実行させるためには、医用診断装置1においてネットワークの設定を行う必要があり、上述したように、「Storage先のAE Title」、利用するポート番号、IPアドレス、及びGate Way等の項目を設定する必要がある。
【0039】
適切な値や文字列が設定されている項目については、設定に問題がないことを示す「レ」マークが表示部23に表示される。例えば、「Host Name」、「AE Title」及び「Gateway」の項目については、設定情報確認部33によって適切な値や文字列が設定されていると判断されているため、「レ」マークが表示部23に表示されている。
【0040】
一方、設定されている値や文字列に誤りがある項目については、設定に問題があることを示す「Fail」マークが表示部23に表示される。例えば、「IP Address」の項目については、設定情報確認部33によって設定されている値や文字列に誤りがあると判断されているため、「Fail」マークが表示部23に表示されている。
【0041】
さらに、表示部23に設定情報の確認結果としての総合結果を表示しても良い。図3に示す例においては、「IP Address」の設定に誤りがあるため、総合結果として「Fail」と表示部23に表示される。
【0042】
また、表示部23に、操作者(サービスマン)が次に行うべき操作内容を表示しても良い。図3に示す例では、「IP Address」の設定に誤りがあるため、次に行うべき操作内容として「IP Addressを再設定してください。」と表示部23に表示される。操作者(サービスマン)は、この表示を参照することで、次に行うべき操作を容易に認識することができる。さらに、操作者(サービスマン)が行うべき操作の手順(修正手順)を表示部23に表示しても良い。
【0043】
さらに、表示部23に、詳細情報として、設定情報を確認した日時(発生時刻)や、設定に誤りがある場合の障害などを表示しても良い。障害として例えば、「IP Address未設定により、RISサーバから検査画像を取得できません。」などと表示する。
【0044】
試験プランデータベース34には、オプション機能ごとに実施すべき動作を示す試験プランが記憶されている。この試験プランには、実施すべき動作とその手順(ワークフロー)が記述されている。試験プラン決定部35は、オプション構成情報取得部32から送られるオプション構成情報を検索キーとして試験プランデータベース34を参照し、動作確認の試験として実施すべき試験プランを取得し、その試験プランを試験プラン実行部36に送る。
【0045】
ここで、オプション機能ごとに確認すべき動作について図2を参照して説明する。図2は、オプション機能ごとに確認すべき動作の1例を示す図である。図2に示す例では、各オプション機能を追加することで医用診断装置1が扱うことが可能な画像データの規格を示している。図2の表において、「×」が付されている規格はそのオプション機能ではサポートされていないことを示し、「○」が付されている規格はそのオプション機能によってサポートされていることを示している。
【0046】
まず、ネットワークによる画像データの転送に関する機能について、図2(a)を参照して説明する。例えば医用診断装置1にオプション機能が追加されていない場合、DICOM規格の静止画、JPEGなどの静止画、DICOM規格の動画、及びAVI規格の動画についてはサポートされておらず、医用診断装置1はこれらの静止画及び動作をネットワーク経由で画像サーバなどの他の装置に転送することができない。
【0047】
一方、「DICOM KitオプションA」については、DICOM規格の静止画がサポートされているため、この「DICOM KitオプションA」が追加されている医用診断装置1は、DICOM規格の静止画をネットワーク経由で他の装置に転送することができる。一方、JPEGなどの静止画、DICOM規格の動画、及びAVI規格の動画についてはサポートされていないため、医用診断装置1はJPEGの静止画などをネットワーク経由で他の装置に転送することができない。このオプション機能(「DICOM KitオプションA」)が追加されている医用診断装置1においてはDICOM規格の静止画をネットワーク経由で転送することができるため、動作確認として、DICOM規格の静止画をサポートしているか否かを確認するための試験を実施することになる。
【0048】
「DICOM KitオプションA」については、DICOM規格の静止画をサポートしているか否かを確認するための動作とその手順(ワークフロー)が試験プランとして試験プランデータベース34に記憶されている。試験プラン決定部35は、オプション構成情報(「DICOM KitオプションA」を示す情報)を検索キーとして、試験プランデータベース34から「DICOM KitオプションA」用の試験プランを取得し、その試験プランを試験プラン実行部36に送る。
【0049】
また、「DICOM KitオプションB」については、DICOM規格の静止画と動画がサポートされているため、この「DICOM KitオプションB」が追加されている医用診断装置1は、DICOM規格の静止画及び動画をネットワーク経由で他の装置に転送することができる。一方、JPEGなどの静止画とAVI規格の動画についてはサポートされていないため、医用診断装置1はJPEGの静止画などをネットワーク経由で他の装置に転送することができない。このオプション機能(「DICOM KitオプションB」)が追加されている医用診断装置1においてはDICOM規格の静止画及び動画をネットワーク経由で転送することができるため、動作確認として、DICOM規格の静止画及び動画をサポートしているか否かを確認するための試験を実施することになる。
【0050】
「DICOM KitオプションB」については、DICOM規格の静止画と動画をサポートしているか否かを確認するための動作とその手順(ワークフロー)が試験プランとして試験プランデータベース34に記憶されている。試験プラン決定部35は、オプション構成情報(「DICOM KitオプションB」を示す情報)を検索キーとして、試験プランデータベース34から「DICOM KitオプションB」用の試験プランを取得し、その試験プランを試験プラン実行部36に送る。
【0051】
その他、画像データの転送先ごとにサポートされている機能が異なる場合があるため、転送先ごとに動作確認を行う必要がある。例えば、CD−Rに画像データを転送する機能について、図2(b)を参照して説明する。医用診断装置1にオプション機能が追加されていない場合、医用診断装置1は、その状態であってもJPEGなどの静止画、及びAVI規格の動画をCD−Rに転送することができる。
【0052】
一方、「DICOM KitオプションA」については、DICOM規格の静止画、JPEGなどの静止画、及びAVI規格の動画がサポートされているため、この「DICOM KitオプションA」が追加されている医用診断装置1は、DICOM規格の静止画、JPEGなどの静止画、及びAVI規格の動画をCD−Rに転送することができる。従って、このオプション機能(「DICOM KitオプションA」)が追加されている医用診断装置1においては、動作確認として、DICOM規格の静止画、JPEGなどの静止画、及びAVI規格の動画をサポートしているか否かを確認するための試験を実施することになる。
【0053】
また、「DICOM KitオプションB」については、DICOM規格の静止画と動画、JPEGなどの静止画、及びAVI規格の動画がサポートされているため、この「DICOM KitオプションB」が追加されている医用診断装置1は、DICOM規格の静止画と動画、JPEGなどの静止画、及びAVI規格の動画をCD−Rに転送することができる。従って、このオプション機能(「DICOM KitオプションB」)が追加されている医用診断装置1においては、動作確認として、DICOM規格の静止画と動画、JPEGなどの静止画、及びAVI規格の動画をサポートしているか否かを確認するための試験を実施することになる。
【0054】
図2では、ネットワークを介しての画像データの転送と、CD−Rへの画像データの転送について説明したが、他の種類の記録装置への画像データの転送についても、オプション機能ごとにサポートしている画像データの規格が異なり、オプション機能ごとに確認すべき動作も異なってくる。また、この実施形態では画像データの転送を例にして説明したが、画像データの転送以外のオプション機能についても、オプション機能ごとに試験プランが用意され、オプション構成情報を検索キーとして試験プランデータベース34から取得することができる。
【0055】
試験プラン実行部36は、試験プラン決定部35によって取得された試験プランを読み込んで、医用診断装置1の各部を制御して試験プランに含まれる動作を手順(ワークフロー)に従って医用診断装置1に実行させる。
【0056】
以上のように、個々の医用診断装置1に追加されているオプション機能を示すオプション構成情報に基づいて試験プランを取得し、その試験プランを実行することで個々の医用診断装置1に追加されているオプション機能に応じた動作確認を行うことが可能となる。これにより、操作者(サービスマン)による動作確認の作業の負担を軽減することができ、動作確認の検証ミスを減少させることが可能となる。
【0057】
また、試験プラン実行部36は、試験プランに含まれるある動作が実行されると、正常にその動作が実行されたか否かを判断し、その判断結果を表示部23に送る。正常に動作したか否かの判断は、例えば予め設定されたデータと比較することにより行う。
【0058】
試験が正常に実行されない場合は、動作プラン実行部36は表示部23に、(1)不当と判断された動作を示す情報、(2)不当と判断された理由を示す情報、(3)不当な動作に陥った原因を示す情報、(4)操作者が次に行うべき操作内容などを送る。また、これらの情報を動作確認情報のログ(履歴)として記録しても良い。
【0059】
表示部23は試験プラン実行部36から判断結果などを示す情報を受けると、それらの情報を表示する。ここで、表示部23に表示される判断結果などの1例について図3を参照して説明する。ここでは、画像データの転送に関する機能について動作確認を行った場合について説明する。試験プラン実行部36によって確認された結果(判断結果)は動作確認結果の欄に表示される。
【0060】
ある動作が正常に実行された場合は、その動作が正常に実行されたことを示す「レ」マークが表示部23に表示される。一方、ある動作が正常に実行されない場合は、その動作が正常に実行されなかったことを示す「Fail」マークが表示部23に表示される。
【0061】
例えば、画像データを画像サーバに転送する機能については、静止画データ、DICOM動画データ及びAVI動画データの転送に失敗しているため、動作が正常に実行されなかったことを示す「Fail」マークが表示部23に表示される。一方、画像データをCD−Rに転送する機能については、静止画データ、DICOM動画データ、及びAVI動画データの転送に成功しているため、動作が正常に実行されたことを示す「レ」マークが表示部23に表示されている。
【0062】
さらに、表示部23に、動作確認の結果として総合結果を表示しても良い。図3に示す例においては、画像サーバへの画像データの転送に失敗しているため、総合結果として「Fail」と表示部23に表示される。
【0063】
また、表示部23に、操作者(サービスマン)が次に行うべき操作内容を表示しても良い。図3に示す例では、画像サーバへの画像データの転送に失敗しているため、次に行うべき操作内容として「IP Addressを再設定してください。」と表示部23に表示される。操作者(サービスマン)は、この表示を参照することで、次に行うべき操作を容易に認識することができる。さらに、操作者(サービスマン)が行うべき操作の手順(修正手順)を表示部23に表示しても良い。
【0064】
さらに、表示部23に、詳細情報として、動作確認を行った日時や、ある動作が正常に実行されないことによる障害について表示しても良い。障害として例えば、「IP Address未設定により、RISサーバから検査画像を取得できません。」などと表示部23に表示する。
【0065】
なお、医用診断装置1はCPUなどの演算装置を備えており、動作確認用プログラムを読み込むことにより、装置ID取得部31、オプション構成情報取得部32、設定情報確認部33、試験プラン決定部35、及び試験プラン実行部36の機能を実行する。この動作確認用プログラムは、ソフトウェアアップデート用のインストールメディアに含まれていて、ソフトウェアのアップデートと同時に医用診断装置1にインストールされても良く、ソフトウェアアップデート用のインストールメディア以外のメディアに記録されていて、ソフトウェアのアップデートと別に医用診断装置1にインストールされても良い。
【0066】
また、試験プランデータベース34に格納されている試験プランは、動作確認用プログラムと同様にソフトウェアアップデート用のインストールメディアに含まれていても良く、動作確認用プログラムが含まれている他のメディアに含まれていても良い。そして、試験プランは、動作確認用プログラムとともに医用診断装置1にインストールされる。
【0067】
(動作)
次に、この発明の第1の実施形態に係る医用診断装置による一連の動作(医用診断装置の動作確認方法)について図4を参照して説明する。図4は、この発明の第1の実施形態に係る医用診断装置の一連の動作を示すフローチャートである。
【0068】
(ステップS01)
まず、ステップS01では、医用診断装置1に新たなオプション機能を追加し、医用診断装置1に組み込まれているソフトウェアをアップデートする。例えば、サービスマンが、ソフトウェアアップデート用のインストールメディアを使って新たなオプション機能を医用診断装置1に追加する。このとき、ソフトウェアのアップデートと同時に動作確認用プログラムと試験プランを医用診断装置1にインストールしても良く、ソフトウェアのアップデートと別にインストールしても良い。
【0069】
ステップS01でのソフトウェアのアップデートが終了し、サービスマンが図示しない操作部を用いて動作確認の指示を医用診断装置1に与えると、動作確認部3は医用診断装置1の動作確認のための処理を実行する。
【0070】
(ステップS02)
動作確認の指示がなされると、装置ID取得部31が、装置情報記憶部21に記憶されているシリアルIDなどの装置識別情報を取得してオプション構成情報取得部32に送る。
【0071】
(ステップS03)
ステップS03では、オプション構成情報取得部32がネットワークを介してサービスセンタ4にアクセスし、装置ID取得部31によって取得された装置識別情報を検索キーとして、サービスセンタ4にて管理されているオプション構成情報データベース41を検索し、その装置識別情報に対応付けられているオプション構成情報を取得する。そして、オプション構成情報取得部32は取得したオプション構成情報を設定情報確認部33と試験プラン決定部35に送る。
【0072】
(ステップS04)
ステップS04では、設定情報確認部33が、オプション構成情報取得部32によって取得されたオプション構成情報を参照して医用診断装置1に設定されるべき項目を確認する。例えば、オプション構成情報に「Storage Commitment機能」というオプション機能が含まれている場合は、設定情報確認部33は、その機能を実行するために医用診断装置1にて設定すべき項目を確認する。このオプション機能の場合、例えば、通信相手側の名称を示す「Storage先のAE Title」、利用するポート番号、及びGate Wayなどの項目を医用診断装置1にて設定する必要があり、これらの項目が正常に設定されることで、「Storage Commitment機能」が医用診断装置1上で正常に動作することになる。この例では、設定情報確認部33は「Storage Commitment機能」を実行するために設定すべき項目を確認する。
【0073】
(ステップS05)
ステップS05では、設定情報確認部33が、医用診断装置1にてオプション構成に対応した項目の設定がなされているか否かの判断を行う。つまり、設定情報確認部33は、オプション構成情報所得部32によって取得されたオプション構成情報を基にして、装置設定情報記憶部22に必要な項目が設定されていることを示す情報が記憶されているか否かを判断する。
【0074】
例えば、オプション構成情報に「Storage Commitment機能」が含まれている場合は、設定情報確認部33は、そのオプション機能を実行するための項目(例えば、「Storage先のAE Title」やポート番号など)が設定されたことを示す情報が装置設定情報記憶部22に記憶されているか否かを判断する。「Storage先のAE Title」やポート番号などが設定されたことを示す情報が装置設定情報記憶部22に記憶されている場合、設定情報確認部33は、必要な項目が設定されていると判断し、設定されたことを示す情報が記憶されていない場合は、必要な項目が設定されていないと判断する。
【0075】
さらに、必要な項目が設定されていると判断した場合、設定情報確認部33は、設定された値又は文字列が適切な値又は文字列か否かの判断を行う。例えば、オプション構成情報に、オプション機能ごとの適切な設定値や設定文字列を含ませておき、設定情報確認部33は、オプション構成情報に含まれている適切な設定値や設定文字列と、設定情報記憶部22に記憶されている設定値や設定文字列とを比較し、設定情報記憶部22に記憶されている設定値や設定文字列が適切な値や文字列か否かを判断する。
【0076】
例えば、オプション構成情報に「Storage Commitment機能」が含まれている場合、設定情報確認部33は、そのオプション機能を実行するための項目である、「Storage先のAE Title」やポート番号等に設定された値や文字列が適切な値又は文字列か否かの判断を行う。そして、設定情報確認部33は判断結果を表示部23に送る。
【0077】
(ステップS06)
ステップS06では、表示部23に設定情報確認部33から送られる情報を表示する。例えば「Storage Commitment機能」の設定項目を確認した場合、図3に示すように、ネットワーク設定の確認結果として、IPアドレス、Host Name、AE Title、及びGateWayなどの項目の確認結果が表示部23に表示される。「Host Name」、「AE Title」及び「Gateway」の項目については、設定情報確認部33によって適切な値や文字列が設定されていると判断されているため、適切な設定を示す「レ」マークが表示部23に表示される。一方、「IP Address」の項目については、設定情報確認部33によって設定されている値や文字列に誤りがあると判断されているため、「Fail」マークが表示部23に表示される。
【0078】
さらに、表示部23に、設定情報の確認結果としての総合結果を表示しても良い。この例では、「IP Address」の設定に誤りがあるため、総合結果として「Fail」と表示部23に表示される。
【0079】
また、表示部23に、操作者(サービスマン)が次に行うべき操作内容や修正手順を表示しても良い。操作内容として、例えば「IP Addressの再設定をしてください。」と表示する。操作者(サービスマン)は、この表示を参照することで、次に行うべき操作を容易に認識することが可能となる。
【0080】
さらに、表示部23に、詳細情報として、設定情報を確認した日時(発生時刻)や、設定に誤りがある場合の障害などを表示しても良い。
【0081】
(ステップS07、S08)
そして、サービスマンが表示部23に表示されている設定項目の確認結果を参照し(ステップS07)、設定されるべき項目に問題があるか否かを判断する。例えば、必要な項目が設定されていないことを示す情報が表示されている場合や、設定値などに誤りが確認された項目が表示されている場合は、設定内容に問題があると判断する。
【0082】
(ステップS09)
設定されるべき項目が設定されていない場合や設定値などに誤りがある場合は(ステップS08、No)、サービスマンは、未だ設定されていない項目に値や文字列を入力したり、誤って入力した設定値や文字列などを修正したりする。問題の設定が修正されると、ステップS02からステップS08の処理を行うことで、設定漏れの有無や、設定値や文字列の誤りの有無を確認する。
【0083】
以上のように、必要な項目が設定されているか否かの判断や、適切な設定値や文字列が設定されているか否かの判断を、個々の医用診断装置1に追加されているオプション機能ごとに自動的に行うことで、操作者(サービスマン)による確認作業の負担を軽減することが可能となる。そのことにより、オプション機能ごとに必要な項目の設定ミスを防止することができ、医用診断装置1の動作不全を未然に防止することが可能となる。その結果、医用診断装置1におけるソフトウェアのアップデート作業を円滑に行うことが可能となる。つまり、病院ごとや医用診断装置ごとに異なるオプション機能が追加されている場合であっても、従来技術のように操作者が自ら煩雑な作業(設定項目の確認)を行う必要がないため、設定項目の確認ミスを防止することができる。
【0084】
(ステップS10)
オプション機能を実行するために設定すべき項目が設定されており、オプション機能を実行するために適切な設定値や文字列などが設定されている場合(ステップS08、Yes)、試験プラン決定部35は、オプション構成情報取得部32によって取得されたオプション構成情報を検索キーとして試験プランデータベース34を参照し、動作確認の試験として実施すべき試験プランを取得して試験プラン実行部36に送る。
【0085】
試験プランの1例について図2(a)を参照して説明する。例えば、オプション構成情報に「DICOM KitオプションA」が含まれている場合は、試験プラン決定部35は、オプション構成情報(「DICOM KitオプションA」を示す情報)を検索キーとして、試験プランデータベース34から「DICOM KitオプションA」用の試験プランを取得して試験プラン実行部36に送る。「DICOM KitオプションA」については、DICOM規格の静止画をサポートしているため、試験プランには、DICOM規格の静止画をサポートしているか否かを確認するための動作とその手順(ワークフロー)が含まれている。
【0086】
また、オプション構成情報に「DICOM KitオプションB」が含まれている場合は、試験プラン決定部35は、オプション構成情報(「DICOM KitオプションB」を示す情報)を検索キーとして、試験プランデータベース34から「DICOM KitオプションB」用の試験プランを取得して試験プラン実行部36に送る。「DICOM KitオプションB」については、DICOM規格の静止画と動画をサポートしているため、試験プランには、DICOM規格の静止画と動画をサポートしているか否かを確認するための動作とその手順(ワークフロー)が含まれている。
【0087】
(ステップS11)
ステップS11では、試験プラン実行部36が、試験プラン決定部35によって取得された試験プランを読み込んで、医用診断装置1の各部を制御して試験プランに含まれる動作を手順(ワークフロー)に従って医用診断装置1に実行させる。そして、試験プラン実行部36は、動作が正常に実行されたか否かを判断し、その判断結果を表示部23に送る。例えば、予め設定されたデータと、動作を実行したことで得られた出力値とを比較することで、動作が正常に実行されたか否かを判断する。
【0088】
例えば、「DICOM KitオプションA」というオプション機能の動作確認を行う場合、実際にDICOM規格の静止画をネットワーク経由で他の装置に転送する。そして、試験プラン実行部36は、DICOM規格の静止画が正常に転送されたか否かを判断する。
【0089】
(ステップS12)
表示部23は、試験プラン実行部36から判断結果を示す情報を受けると、その判断結果を表示する。例えば、画像データの転送に関する機能について動作確認を行った場合、図3に示すように、転送が正常に行われたか否かを示すマークが表示部23に表示される。
【0090】
画像データを画像サーバに転送する機能については、静止画データ、DICOM動画データ及びAVI動画データの転送に失敗しているため、動作が正常に実行されなかったことを示す「Fail」マークが表示部23に表示される。一方、画像データをCD−Rに転送する機能については、静止画データ、DICOM動画データ及びAVI動画データの転送に成功しているため、動作が正常に実行されたことを示す「レ」マークが表示部23に表示される。
【0091】
さらに、表示部23に、動作確認の結果として総合結果を表示しても良い。図3に示す例においては、画像サーバへの画像データの転送に失敗しているため、総合結果として「Fail」と表示部23に表示される。
【0092】
また、表示部23に、操作者(サービスマン)が次に行うべき操作内容や修正手順を表示しても良い。図3に示す例では、画像サーバへの画像データの転送に失敗しているため、次に行うべき操作内容として「IP Addressを再設定してください。」と表示部23に表示される。操作者(サービスマン)は、この表示を参照することで、次に行うべき操作を容易に認識することができる。
【0093】
さらに、表示部23に、詳細情報として、動作確認を行った日時や、ある動作が正常に実行されないことによる障害について表示しても良い。
【0094】
(ステップS13、S14)
そして、試験プラン実行部36によって、試験プランに含まれる動作が正常に実行されたと判断された場合は(ステップS13、Yes)、医用診断装置1の動作確認を終了する。一方、試験プラン実行部36によって、試験プランに含まれる動作が正常に実行されなかったと判断された場合は(ステップS13、No)、サービスマンは設定項目に入力されている値や文字列を修正する(ステップS14)。そして、問題の設定が修正されると、ステップS02以降の処理を実行することで、設定漏れの有無や、設定値や文字列の誤りの有無を確認し、さらに、オプション機能ごとの試験プランを実行することで医用診断装置1の動作確認を行う。
【0095】
以上のように、各オプション機能に対応した試験プランを用意しておき、オプション構成情報に基づいて試験プランを取得し、その試験プランを実行することで個々の医用診断装置1に追加されているオプション機能に応じた動作確認を実行することが可能となる。これにより、操作者(サービスマン)による動作確認の作業の負担を軽減することができ、動作確認の検証ミスを防止し、医用診断装置1の動作不全を未然に防止することが可能となる。その結果、医用診断装置1におけるソフトウェアのアップデート作業を円滑に行うことが可能となる。つまり、病院ごとや医用診断装置ごとに異なるオプション機能が追加されている場合であっても、従来技術のように操作者が自ら煩雑な作業(動作確認)を行う必要がないため、動作確認の検証ミスを防止することができる。
【0096】
[第2の実施の形態]
(構成)
この発明の第2の実施形態に係る医用診断装置の動作確認支援システムの構成について、図5を参照して説明する。図5は、この発明の第2の実施形態に係る医用診断装置の動作確認支援システムの構成を示すブロック図である。
【0097】
第2の実施形態に係る医用診断装置の動作確認支援システムは、医用診断装置1Aとサービスセンタ4Aとで構成されている。医用診断装置1Aとサービスセンタ4Aとはネットワークを介して接続されている。図中、サービスセンタ4Aには1つの医用診断装置1Aのみが接続されているが、複数の医用診断装置が接続されていても良い。なお、サービスセンタ4Aがこの発明の「試験プラン配信センタ」に相当する。
【0098】
上述した第1の実施形態では医用診断装置1内に動作確認部3が設置されているが、この第2の実施形態ではサービスセンタ4A内に動作確認部3Aが設置され、ネットワークを介して医用診断装置1Aの設定項目の確認、及び、動作確認用の試験プランの配信を行う。
【0099】
第2の実施形態に係る医用診断装置1Aは、第1の実施形態に係る医用診断装置1と同様に、装置情報記憶部21、装置設定情報記憶部22、及び表示部23を備えている。さらに医用診断装置1Aは、試験プラン実行部24を備えている。この試験プラン実行部24は、第1の実施形態に係る試験プラン実行部36と同じ機能を有する。
【0100】
また、動作確認部3Aは、第1の実施形態における動作確認部3と同様に、装置ID取得部31、オプション構成取得部32、設定情報確認部33、試験プランデータベース34、及び試験プラン決定部35を備えている。さらに動作確認部3Aは、試験プラン配信部37を備えている。また、サービスセンタ4Aには、第1の実施形態と同様に、オプション構成情報データベース41が備えられている。
【0101】
装置ID取得部31は、ネットワークを介して医用診断装置1A内の装置情報記憶部21にアクセスして装置識別情報を取得し、オプション構成情報取得部32に送る。
【0102】
オプション構成情報取得部32は、装置識別情報を検索キーとしてサービスセンタ4A内に設定されているオプション構成情報データベース41を検索し、オプション構成情報を取得する。
【0103】
設定情報確認部33は、オプション構成情報を参照して医用診断装置1に設定すべき項目を確認し、ネットワークを介して医用診断装置1A内の装置設定情報記憶部22にアクセスして必要な項目が設定されているか否かを判断する。さらに、必要な項目が設定されている場合は、設定情報確認部33は、ネットワークを介して装置設定情報記憶部22にアクセスして、設定された値又は文字列が適切な値又は文字列か否かの判断を行う。そして、設定情報確認部33は、判断結果をネットワーク経由で医用診断装置1Aの表示部23に送る。
【0104】
試験プラン決定部35は、試験プランデータベース34からオプション構成情報に対応した試験プランを取得して試験プラン配信部37に送る。
【0105】
試験プラン配信部37は、試験プラン決定部35によって取得された試験プランを、ネットワーク経由で医用診断装置1A内の試験プラン実行部24に送信する。
【0106】
試験プラン実行部24は、サービスセンタ4Aの試験プラン配信部37から送信された試験プランを受信し、医用診断装置1Aの各部を制御して試験プランに含まれる動作を手順(ワークフロー)に従って医用診断装置1に実行させる。また、試験プラン実行部24は、第1の実施形態に係る試験プラン実行部36と同様に、試験プランに含まれる動作が正常に実行されたか否かを判断し、その判断結果を表示部23に送る。
【0107】
以上のように、必要な項目が設定されているか否かの判断や、適切な設定値や文字列が設定されているか否かの判断をネットワーク経由で行っても、個々の医用診断装置1のオプション機能ごとに必要な項目の設定ミスを防止することができ、医用診断装置1Aの動作不全を未然に防止することが可能となる。これにより、ネットワークを介した遠隔操作によって医用診断装置1Aにおける設定内容を確認して、オプション機能の設定ミスを防止することが可能となる。
【0108】
また、各オプション機能に対応した試験プランを用意しておき、サービスセンタ4Aがオプション構成情報に基づいて試験プランを医用診断装置1Aに配信することで、個々の医用診断装置1Aに追加されているオプション機能に応じた動作確認を実行することが可能となる。これにより、操作者(サービスマン)による動作確認の作業の負担を軽減することができ、医用診断装置1Aの動作確認のミスを防止し、医用診断装置1Aの動作不全を未然に防止することが可能となる。
【0109】
以上により、医用診断装置1Aにおけるソフトウェアのアップデート作業を円滑に行うことが可能となる。つまり、病院ごとや医用診断装置ごとに異なるオプション機能が追加されている場合であっても、従来技術のように操作者が自ら煩雑な作業(設定項目の確認や動作確認)を行う必要がないため、設定項目の確認ミス、及び動作確認の検証ミスを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0110】
【図1】この発明の第1の実施形態に係る医用診断装置の構成を示すブロック図である。
【図2】オプション機能ごとに確認すべき動作の1例を示す図である。
【図3】表示部に表示される画面の1例を示す図である。
【図4】この発明の第1の実施形態に係る医用診断装置の一連の動作を示すフローチャートである。
【図5】この発明の第2の実施形態に係る医用診断装置の動作確認支援システムの構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0111】
1、1A 医用診断装置
2 医用診断部
3、3A 動作確認部
4、4A サービスセンタ
21 装置情報記憶部
22 装置設定情報記憶部
23 表示部
24、36 試験プラン実行部
31 装置ID取得部
32 オプション構成情報取得部
33 設定情報確認部
34 試験プランデータベース
35 試験プラン決定部
37 試験プラン配信部
41 オプション構成情報データベース

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部に設置され、個々の医用診断装置に搭載されている機能を示すオプション構成情報と前記個々の医用診断装置を特定するための装置識別情報とを対応付けて記憶するオプション構成情報データベースから、自装置の装置識別情報に対応するオプション構成情報を取得するオプション構成情報取得手段と、
前記オプション構成情報が示す機能を試験動作させるための試験プランを記憶する試験プランデータベースと、
前記オプション構成情報取得手段が取得したオプション構成情報に対応する試験プランを前記試験プランデータベースから取得する試験プラン取得手段と、
前記試験プラン取得手段が取得した試験プランに示されている動作を実行してその動作の確認を行う試験プラン実行手段と、
前記試験プラン実行手段による動作の確認結果を表示する表示手段と、
を有することを特徴とする医用診断装置。
【請求項2】
前記試験プラン実行手段は、前記試験プランに示されている動作を実行した結果と、予め設定されている所定の情報とを比較することで、前記動作が正常に実行されたか否かを判断し、
前記表示手段は前記試験プラン実行手段による判断結果を表示することを特徴とする請求項1に記載の医用診断装置。
【請求項3】
前記表示手段は、正常に実行されなかった動作を示す情報、前記試験プラン実行手段の判断の理由、正常に実行されなかった理由、又は操作者が実施すべき操作内容のうち、少なくとも1つ以上の情報を表示することを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載の医用診断装置。
【請求項4】
前記オプション構成情報取得手段が取得したオプション構成情報が示す機能を実行するために設定すべき項目が設定されているか否かを判断する設定情報確認手段を更に有し、
前記表示手段は前記設定情報確認手段による判断の結果を表示することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の医用診断装置。
【請求項5】
前記搭載されている機能による動作を実行するために設定すべき項目が設定されたことを示す情報を記憶する装置設定情報記憶手段を更に有し、
前記設定情報確認手段は、前記オプション構成情報取得手段が取得したオプション構成情報が示す機能による動作を実行するために設定すべき項目が設定されているか否かを、前記装置設定情報記憶手段に記憶されている情報を基に判断し、
前記表示手段は前記設定情報確認手段による判断の結果を表示することを特徴とする請求項4に記載の医用診断装置。
【請求項6】
前記設定すべき項目が設定されている場合、前記設定情報確認手段は、前記設定されている項目の値又は文字列が所定の値又は所定の文字列に該当するか否かを判断することを特徴とする請求項4又は請求項5のいずれかに記載の医用診断装置。
【請求項7】
前記表示手段は、前記設定情報確認手段による判断の結果の他、前記オプション構成情報取得手段が取得したオプション構成情報が示す機能、前記設定情報確認手段が確認した項目、操作者が実施すべき操作内容、設定の修正方法、又は設定すべき項目が設定されていない場合に発生し得る障害のうち、少なくとも1つ以上の情報を表示することを特徴とする請求項4から請求項6のいずれかに記載の医用診断装置。
【請求項8】
外部に設置され、個々の医用診断装置に搭載されている機能を示すオプション構成情報と前記個々の医用診断装置を特定するための装置識別情報とを対応付けて記憶するオプション構成情報データベースから、自装置の装置識別情報に対応するオプション構成情報を取得するオプション構成情報取得手段と、
前記オプション構成情報取得手段が取得したオプション構成情報が示す機能を実行するために設定すべき項目が設定されているか否かを判断する設定情報確認手段と、
前記設定情報確認手段による判断の結果を表示する表示手段と、
を有することを特徴とする医用診断装置。
【請求項9】
前記搭載されている機能による動作を実行するために設定すべき項目が設定されたことを示す情報を記憶する装置設定情報記憶手段を更に有し、
前記設定情報確認手段は、前記オプション構成情報取得手段が取得したオプション構成情報が示す機能による動作を実行するために設定すべき項目が設定されているか否かを、前記装置設定情報記憶手段に記憶されている情報を基に判断し、
前記表示手段は前記設定情報確認手段による判断の結果を表示することを特徴とする請求項8に記載の医用診断装置。
【請求項10】
前記設定すべき項目が設定されている場合、前記設定情報確認手段は、前記設定されている項目の値又は文字列が所定の値又は所定の文字列に該当するか否かを判断することを特徴とする請求項8又は請求項9のいずれかに記載の医用診断装置。
【請求項11】
前記表示手段は、前記設定情報確認手段による判断の結果の他、前記オプション構成情報取得手段が取得したオプション構成情報が示す機能、前記設定情報確認手段が確認した項目、操作者が実施すべき操作内容、設定の修正方法、又は設定すべき項目が設定されていない場合に発生し得る障害のうち、少なくとも1つ以上の情報を表示することを特徴とする請求項8から請求項10のいずれかに記載の医用診断装置。
【請求項12】
医用診断装置を特定するための装置識別情報を記憶した装置情報記憶手段から前記装置識別情報を取得する装置識別情報取得ステップと、
個々の医用診断装置に搭載されている機能を示すオプション構成情報と前記個々の医用診断装置の装置識別情報とを対応付けて記憶するオプション構成情報データベースから、前記装置識別情報取得ステップにて取得した装置識別情報に対応するオプション構成情報を取得するオプション構成情報取得ステップと、
前記オプション構成情報が示す機能を試験動作させるための試験プランを記憶する試験プランデータベースから、前記オプション構成情報取得ステップにて取得したオプション構成情報に対応する試験プランを取得する試験プラン取得ステップと、
前記試験プラン取得ステップにて取得した試験プランに示されている動作を前記医用診断装置に実行させ、その動作の確認を行う試験プラン実行ステップと、
前記試験プラン実行ステップにおける動作の確認結果を表示手段に表示する表示ステップと、
を含むことを特徴とする医用診断装置の動作確認方法。
【請求項13】
前記試験プラン実行ステップでは、前記試験プランに示されている機能を実行した結果と、予め設定されている所定の情報とを比較することで、前記動作が正常に実行されたか否かを判断し、
前記表示ステップでは、前記試験プラン実行ステップでの判断結果を前記表示手段に表示することを特徴とする請求項12に記載の医用診断装置の動作確認方法。
【請求項14】
前記表示ステップでは、正常に実行されなかった動作を示す情報、前記試験プラン実行ステップでの判断の理由、正常に実行されなかった理由、又は操作者が実施すべき操作内容のうち、少なくとも1つ以上の情報を前記表示手段に表示することを特徴とする請求項12又は請求項13のいずれかに記載の医用診断装置の動作確認方法。
【請求項15】
前記試験プラン取得ステップ及び前記試験プラン実行ステップの前に、前記オプション構成情報取得ステップにて取得したオプション構成情報が示す機能を実行するために設定すべき項目が設定されているか否かを判断する設定情報確認ステップを更に含み、
前記表示ステップでは、前記設定情報確認ステップにおける確認の結果を前記表示手段に表示することを特徴とする請求項12から請求項14のいずれかに記載の医用診断装置の動作確認方法。
【請求項16】
前記設定情報確認ステップでは、前記オプション構成情報が示す機能による動作を実行するために設定すべき項目が設定されているか否かを、前記搭載されている機能による動作を実行するために設定すべき項目が設定されたことを示す情報が装置設定情報記憶手段に記憶されているか否かによって判断し、
前記表示ステップでは、前記設定情報確認ステップにおける判断の結果を前記表示手段に表示することを特徴とする請求項15に記載の医用診断装置の動作確認方法。
【請求項17】
前記設定すべき項目が設定されている場合、前記設定情報確認ステップでは、前記設定されている項目の値又は文字列が所定の値又は所定の文字列に該当するか否かを判断することを特徴とする請求項15又は請求項16のいずれかに記載の医用診断装置の動作確認方法。
【請求項18】
前記表示ステップでは、前記設定情報確認ステップによる判断の結果の他、前記オプション構成情報取得ステップにて取得したオプション構成情報が示す情報、前記設定情報確認ステップにて確認した項目、操作者が実施すべき操作内容、設定の修正方法、又は設定すべき項目が設定されていない場合に発生し得る障害のうち、少なくとも1つ以上の情報を前記表示手段に表示することを特徴とする請求項15から請求項17のいずれかに記載の医用診断装置の動作確認方法。
【請求項19】
医用診断装置を特定するための装置識別情報を記憶した装置情報記憶手段から前記装置識別情報を取得する装置識別情報取得ステップと、
個々の医用診断装置に搭載されている機能を示すオプション構成情報と前記個々の医用診断装置の装置識別情報とを対応付けて記憶するオプション構成情報データベースから、前記装置識別情報取得ステップにて取得した装置識別情報に対応するオプション構成情報を取得するオプション構成情報取得ステップと、
前記オプション構成情報取得ステップにて取得したオプション構成情報が示す機能による動作を実行するために設定すべき項目が設定されているか否かを確認する設定情報確認ステップと、
前記設定情報確認ステップにおける確認の結果を表示手段に表示する表示ステップと、
を含むことを特徴とする医用診断装置の動作確認方法。
【請求項20】
前記設定情報確認ステップでは、前記オプション構成情報が示す機能による動作を実行するために設定すべき項目が設定されているか否かを、前記搭載されている機能による動作を実行するために設定すべき項目が設定されたことを示す情報が装置設定情報記憶手段に記憶されているか否かによって判断し、
前記表示ステップでは、前記設定情報確認ステップにおける判断の結果を前記表示手段に表示することを特徴とする請求項19に記載の医用診断装置の動作確認方法。
【請求項21】
前記設定すべき項目が設定されている場合、前記設定情報確認ステップでは、前記設定されている項目の値又は文字列が所定の値又は所定の文字列に該当するか否かを判断することを特徴とする請求項19又は請求項20のいずれかに記載の医用診断装置の動作確認方法。
【請求項22】
前記表示ステップでは、前記設定情報確認ステップによる判断の結果の他、前記オプション構成情報取得ステップにて取得したオプション構成情報が示す情報、前記設定情報確認ステップにて確認した項目、操作者が実施すべき操作内容、設定の修正方法、又は設定すべき項目が設定されていない場合に発生し得る障害のうち、少なくとも1つ以上の情報を前記表示手段に表示することを特徴とする請求項19から請求項21のいずれかに記載の医用診断装置の動作確認方法。
【請求項23】
試験プラン配信センタが、医用診断装置に設置された、前記医用診断装置を特定するための装置識別情報を記憶した装置情報記憶手段から前記装置識別情報を取得する装置識別情報取得ステップと、
前記試験プラン配信センタが、前記試験プラン配信センタに設置された、個々の医用診断装置に搭載されている機能を示すオプション構成情報と前記個々の医用診断装置の装置識別情報とを対応付けて記憶するオプション構成情報データベースから、前記装置識別情報取得ステップにて取得した装置識別情報に対応するオプション構成情報を取得するオプション構成情報取得ステップと、
前記試験プラン配信センタが、前記試験プラン配信センタに設置された、前記オプション構成情報が示す機能を試験動作させるための試験プランを記憶する試験プランデータベースから、前記オプション構成情報取得ステップにて取得したオプション構成情報に対応する試験プランを取得する試験プラン取得ステップと、
前記試験プラン配信センタが、前記試験プラン取得ステップにて取得した試験プランを前記医用診断装置に配信する配信ステップと、
前記医用診断装置が、前記配信ステップにて配信された試験プランに示されている動作を実行し、その動作の確認を行う試験プラン実行ステップと、
前記試験プラン実行ステップにおける動作の確認結果を表示手段に表示する表示ステップと、
を含むことを特徴とする医用診断装置の動作確認方法。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2007−213119(P2007−213119A)
【公開日】平成19年8月23日(2007.8.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−29442(P2006−29442)
【出願日】平成18年2月7日(2006.2.7)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【出願人】(594164542)東芝メディカルシステムズ株式会社 (4,066)
【Fターム(参考)】