説明

医療用バッグ装着具

【課題】本発明は、遠心用カップに収納する作業性の向上、および、シール保護を目的とするとともに、汎用の遠心用カップによって、医療用バッグの座屈および変形を回避することができる医療用バッグ装着具を提供することを課題とする。
【解決手段】本発明は、医療用バッグに充填された液体を遠心機によって液体成分ごとに分離する際に、遠心用カップに収容される医療用バッグに装着する医療用バッグ装着具であって、医療用バッグの両面側を支持可能な一対のシート10a、10aと、一対のシート10a、10aの一端側に設けられて、一対のシート10a、10aを開閉自在に接続する接続部20とを含んでなり、医療用バッグの下部側を接続部20側に向けて、一対のシート10a、10aの間に医療用バッグを載置して使用されることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、医療用バッグ内の液体を遠心機により遠心分離する際、遠心用カップに収容される医療用バッグに装着する装着具に関する。
【背景技術】
【0002】
医療用バッグには、代表的なバッグとして、採血や輸血を行う際に使用される血液バッグがある。ここで、輸血においては、現在、患者から採血した血液をそのまま輸血する全血輸血ではなく、患者が必要とする血液中の成分のみを輸血する成分輸血が主に行われている。
そして、この患者から採血した血液を成分ごとに分ける作業は、患者から採血した血液が充填された血液バッグを、遠心用カップに挿入し、遠心機により遠心分離させることにより行われている。
【0003】
ここで、従来技術によれば、遠心用カップに以下のような考案が開示されている。
特許文献1によれば、遠心分離の際、遠心用カップ内に収容された医療用バッグの上部側(チューブが接続される側)の倒れまたは座屈を防止するために、遠心用カップの蓋に貫通孔を形成したものが開示されている。
特許文献2によれば、遠心分離する際の遠心力により、医療用バッグが変形することを防止するため、遠心用カップ内に2枚の硬質板を設けたものが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実開平07−31153号公報
【特許文献2】特開平10−33661号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、血液が充填される血液バッグ等の医療用バッグは、ポリ塩化ビニル等の柔軟性を有する樹脂材料からなる。そして、遠心用カップは、医療用バッグを収容した場合、隙間が生じないような大きさ(容量)に形成されており、遠心用カップの内面形状に合わせるように医療用バッグを変形させながら押し込まなければならないため、医療用バッグに力が加えられる。
よって、従来においては医療用バッグを遠心用カップに収納する際、医療用バッグには力が加わって折れ曲がるため、収納作業が容易ではないという問題があった。
【0006】
また、医療用バッグを遠心用カップに収納する際、医療用バッグの表面に張られたラベルが、遠心用カップの内面と当接し、ラベルの全部または一部が剥がれる、または、削り取られるという問題があった。
【0007】
そこで、本発明は、前記問題に鑑みて、遠心用カップに収納する作業性の向上、および、ラベル保護を目的とするとともに、上記するような特殊形状の遠心用カップを用いなくとも、汎用の遠心用カップにおいても、医療用バッグの座屈および変形を回避することができる医療用バッグ装着具を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記課題を解決するために、本発明に係る医療用バッグ装着具は、医療用バッグに充填された液体を遠心機によって液体成分ごとに分離する際に、遠心用カップに収容される前記医療用バッグに装着する医療用バッグ装着具であって、前記医療用バッグの両面側を支持可能な一対のシートと、前記一対のシートの一端側に設けられて、前記一対のシートを開閉自在に接続する接続部と、を備え、前記医療用バッグの下部側を前記接続部側に向けて、前記一対のシートの間に前記医療用バッグを載置して使用されることを特徴とする。
【0009】
前記する医療用バッグ装着具によれば、医療用バッグのチューブが設けられた方をシートの他端側に向けて一対のシートの間に配置することにより、医療用バッグのチューブが一対のシートの他端側から出た状態で、医療用バッグを挟み持つことができる。
これにより、医療用バッグは、両面側から一対のシートに支持されているため、遠心用カップに収納する際に、医療用バッグが折れ曲がる等の変形することを回避することができ、遠心用カップへの収納作業が容易となる。
また、医療用バッグの表面に貼り付けられたラベルは、一対のシートにより保護されているため、ラベルが剥がれる、または、削り取られることを防止できる。
また、遠心用カップに収納後においては、遠心機による遠心分離の際に、一対のシートが医療用バッグの両面を支持するため、排出口や流路封止部材が設けられた医療用バッグの上部側の倒れこみ、および、医療用バッグの座屈等の変形を防止することができる
【0010】
また、請求項2に係る医療用バッグ装着具は、前記一対のシートの他端側の内面に前記一対のシートよりも大きい肉厚を有する保持部材が設けられていることを特徴とする。
【0011】
請求項2に記載の構成によれば、一対のシートの他端側に設けられた保持部材により、医療用バッグの上部側を支持することができる。よって、医療用バッグの上部側をより確実に支持することができる。
【0012】
また、請求項3に係る医療用バッグ装着具は、前記一対のシートは、前記一対のシートの他端側に前記シートの幅を狭めて形成された溝部を有することを特徴とする。
【0013】
これによって、一端側は接続部、他端側は医療用バッグのチューブによって、一対のシートが開かないように保持することができ、一対のシートは医療用バッグの両面側をより確実に支持することができる。
【0014】
また、請求項4に係る医療用バッグ装着具は、前記一対のシートの一端側がテーパ状となっていることを特徴とする。
【0015】
請求項4に記載の構成によれば、医療用バッグを遠心用カップに挿入しやすくなる。
【0016】
また、請求項5に係る医療用バッグ装着具は、前記一対のシートと前記接続部とが、一枚の樹脂シートからなることを特徴とする。
【0017】
請求項5に記載の構成によれば、一対のシートと接続部は一枚の樹脂シートからなるため、製造が容易である。
【発明の効果】
【0018】
以上、本発明によれば、遠心用カップに収納する作業性の向上、および、ラベル保護を目的とするとともに、上記するような特殊形状の遠心用カップを用いなくとも、汎用の遠心用カップにおいても、医療用バッグの座屈および変形を回避することができる医療用バッグ装着具を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の実施形態における医療用バッグ装着具を示す図である。
【図2】実施形態における医療用バッグ装着具を装着する血液バッグシステムの構成を示す図である。
【図3】実施形態における医療用バッグ装着具の一対のシートの一方に、医療用バッグを載置した場合を示す図である。
【図4】実施形態における医療用バッグ装着具に、医療用バッグから延びるチューブを巻き付けた状態を示す図である。
【図5】実施形態における医療用バッグ装着具を装着した医療用バッグを、遠心用カップに収容した状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
(医療用バッグ装着具1)
つぎに、本発明の実施形態における医療用バッグ装着具について、図面を参照して説明する。医療用バッグ装着具1は、遠心用カップ50(図5参照)に収納する医療用バッグに装着するための装着具であり、図1に示すように、一枚の樹脂シート2と、その樹脂シート2に取り付けられた保持部材30a、30aとの二つの部材から構成されている。また、図1に示す一枚の樹脂シート2は、一対のシート部10a、10aと接続部20とから構成されている。
なお、本実施形態では、医療用バッグとして、血液バッグシステム100(図2参照)を用いて説明するが、これに限定されるものでなく、輸液バッグ、栄養剤バッグなど、遠心用カップ50に収容可能なバッグであれば特に限定されるものではない。
【0021】
(シート部10a、10a)
シート部10a、10aは、後述する血液バッグシステム(医療用バッグ)100を構成する血液保存バッグ105、106及び薬液充填バッグ107(図2参照)を重ね合わせた状態(図3参照)で、両面側から支持するための部材であって、その血液保存バッグ105、106及び薬液充填バッグ107(図2参照)を両側から支持可能な大きさを有している。
また、本実施形態のシート部10a、10aは、ポリプロピレン等のオレフィン樹脂により形成されてなるが、血液保存バッグ105、106及び薬液充填バッグ107(図2参照)を両面側から支持可能な硬度を有し、シート部10a、10aの両面若しくは少なくとも外面が血液保存バッグ105、106及び薬液充填バッグ107の外面よりも摺動性を有する材質であればよく、これに限定されない。
また、本実施形態のシート部10a、10aの厚さについても、血液保存バッグ105、106及び薬液充填バッグ107(図2参照)を両側から支持可能な硬度を有する厚さを有すればよく、例えば、0.01mm〜10mm程度の厚さからなる。
【0022】
また、一対のシート部(一対のシート)10a、10aの他端側(上部側)には、血液バッグシステム100のチューブ101c〜101fを巻き付けるための溝部11が形成されている。
なお、溝部11は、その形状は特に限定されないが、シート部10a、10aの幅を狭めて形成され、血液保存バッグ105、106及び薬液充填バッグ107のチューブ101c〜101fを巻き付けた際、巻き付けられたチューブ101c〜101fが、シート部10a、10aの幅方向よりも突出しない程度の大きさであることが望ましい。なお、シート部10a、10aの他端側(上部側)とは、血液保存バッグ105、106及び薬液充填バッグ107を両面側から支持した場合において、血液保存バッグ105、106及び薬液充填バッグ107から延びるチューブ101c〜101fが配置される側を指す。
【0023】
また、シート部10a、10aの一端側(下部側)はテーパ状に形成されている。これによって、遠心用カップへの収納が容易となる。
また、シート部10a、10aの外面、すなわち、血液保存バッグ105、106及び薬液充填バッグ107を支持しない側の面は、エンボス加工によって更に摩擦力が低く形成されている。これによって、遠心用カップに収納する際の抵抗を受けにくくなり、遠心用カップへの収納が容易となる。
【0024】
(接続部20)
接続部20は、シート部10a、10aの一端側(下部側)に位置し、シート部10a、10aの一端側同士で開閉自在に接続する部材である。
なお、本実施形態のシート部10a、10aと接続部20は、一枚の樹脂シート2からなるが、これに限定されるものでなく、別個の部材から構成されてもよい。
【0025】
(保持部材30a)
保持部材30a、30aは、血液バッグの上部側を保持するための部材であって、シート部10a、10aの他端側(上部側)の内面に設けられ、シート部10a、10aの他端側と同形状であり、シート部10a、10aよりも大きい肉厚を有する。
また、保持部材30a、30aは、クッション性が高いほうが望ましく、本実施形態の保持部材30a、30aは、ポリウレタン等の柔軟性樹脂からなるが、排出口108及び流路封止部材(図示しない)を保持できればよく、これに限定されない。
また、保持部材30a、30aは、図1に示すように、一対のシート部10a、10aの他端側に形成された溝部11まで、延出していることがのぞましい。これによれば、チューブ101c〜101fを溝部11に巻きつけたとしても、保持部材30a、30aがシート部10a、10aの変形を防止することができる。
なお、本実施形態の保持部材30a、30aは、それぞれのシート部10a、10aに対して設けており、合計2個であるが、本発明はこれに限定されない。たとえば、シート部10aの一方にだけ、一つの保持部材30aを設けてもよい。これによっても、保持部材30aとシート部10aとで、血液バッグシステム100の上部を挟持することが可能だからである。
【0026】
つぎに、実施形態における医療用バッグ装着具1の使用方法について、図面を参照して説明する。
まず、遠心用カップに収容する血液バッグシステム100について、図2を参照しながら簡単に説明する。
血液バッグシステム100は、先端に採血針102を有する採血チューブ101aを介して、供血者(ドナー)から採血した血液が充填される採血バッグ103と、採血バッグ103からチューブ101bを介して移送された血液(全血)から所定の血液成分(白血球および血小板)を分離する血液処理フィルター110と、チューブ101cを介して血液処理フィルター110を通過することによって所定の血液成分が除去された血液を回収する血液保存バッグ105と、その血液保存バッグ105内で遠心分離された血液成分(血漿)がチューブ101d、101e及び分岐管104を介して移送される血液バッグ106と、血液成分保存液(赤血球保存液)が充填された薬液充填バッグ107と、を備えており、血液成分保存液は、薬液充填バッグ107からチューブ101f、101d及び分岐管104を介して血液保存バッグ105に移送され、血液保存バッグ105内の血液成分(濃厚赤血球)に添加される。
なお、採血バッグ103、血液保存バッグ105、106及び薬液充填バッグ107は、例えば、100mL〜600mL程度の容量になっている。
また、採血バッグ103と血液保存バッグ105、106と薬液充填バッグ107の上部側には、排出口108が形成されている。また、採血バッグ103と血液保存バッグ105、106と薬液充填バッグ107には、その充填される血液の成分を示すためのラベル109が貼り付けられている。また、チューブ101c〜101fには、図示しない流路封止部材が設置されている。なお、流路封止部材とは、チューブ内の流路を遮断(封止)した状態で設置され、破断により流路を開通させる部材である。
【0027】
つぎに、前記する血液バッグシステム100に対する医療用バッグ装着具1の装着方法を説明する。
最初に、スタンド等に採血バッグ103を吊り下げて、落差により、血液(全血)を採血バッグ103からチューブ101bを介して血液処理フィルター110に移送して、所定の血液成分を除去し、所定の血液成分が除去された血液をチューブ101cを介して血液保存バッグ105に移送(回収)する。つぎに、チューブシーラー等を用いてチューブ101cを所定の箇所で溶着・切断して、採血バッグ103及び血液処理フィルター110を取り除いておく。
そして、血液保存バッグ105、106及び薬液充填バッグ107の面が対向するように重ね合わせた状態にして、図3に示すように、血液バッグシステム100を医療用バッグ装着具1の樹脂シート2のシート部10aに載置する。
この際、血液保存バッグ105、106及び薬液充填バッグ107の上部側に設けられた排出口108とチューブ101c〜101fに形成された図示しない流路封止部材とを、図3に示すように、保持部材30a上に位置するように配置する。
【0028】
つぎに、血液バッグシステム100が載置されていない方のシート部10aが血液バッグシステム100を覆うように、図3に示す矢印A方向へ、接続部20を折り曲げる。これにより、シート部10a、10aは、血液保存バッグ105、106と薬液充填バッグ107の両面側を挟み持つこととなる。
【0029】
そして、図4に示すように、シート部10a、10aの他端側(上部側)から出るチューブ101c〜101fを一対のシート部10a、10aの溝部11に巻き付けて、医療用バッグ装着具1の装着は完了となる。
これによって、採血バッグ103と血液保存バッグ105、106と薬液充填バッグ107の上部側に設けられている排出口108とチューブ内に形成された流路封止部材を保持部材30a、30aが両面側から保持することとなる。また、シート部10a、10aは、一端側(下部側)が接続部20によって、他端側(上部側)は溝部11に巻き付けたチューブ101c〜101fによって、シート部10a、10a同士が開かないように保持されている。
【0030】
以上、実施形態における医療用バッグ装着具1の構成および装着方法を説明したが、実施形態の医療用バッグ装着具1によれば、血液バッグシステム100の血液保存バッグ105、106と薬液充填バッグ107を、図4に示すように一対のシート部10a、10aにより挟み込んでいるため、両面側から支持している。
よって、図5に示すように遠心用カップ50に収納する際に、血液保存バッグ105、106と薬液充填バッグ107が折れ曲がる等の変形することを防止でき、遠心用カップ50への収納作業が容易となる。
また、医療用バッグの表面に貼り付けられたラベル109は、図4に示すように、シート部10a、10aにより被覆されているため、遠心用カップ50への収納する際に、剥がれる、または、削り取られることを防止できる。
【0031】
また、医療用バッグ装着具1を装着させた際、血液バッグシステム100のチューブ101c〜101fは、解放しているシート部10a、10aの他端側を通過可能となっているため、折り曲げることがなく、チューブ内に形成された流路封止部材を破断することがない。
【0032】
そして、遠心機により遠心分離したとしても、図5に示すように、血液バッグシステム100の血液保存バッグ105、106及び薬液充填バッグ107、そして、排出口108、チューブに形成された流路封止部材は、遠心用カップ50内において、両面側からシート部10a、10a若しくは保持部材30a、30aに支持されている。
よって、の血液保存バッグ105、106及び薬液充填バッグ107の座屈等の変形を防止するとともに、排出口108や図示しない流路封止部材の倒れこみを防止することができる。
【0033】
そして、遠心機により遠心分離したとしても、図5に示すように、血液バッグシステム100の血液保存バッグ105、106及び薬液充填バッグ107、そして、排出口108、チューブに形成された流路封止部材は、遠心用カップ50内において、両面側からシート部10a、10aに支持されている。
よって、血液保存バッグ105、106及び薬液充填バッグ107の座屈等の変形を防止するとともに、排出口108や図示しない流路封止部材の倒れこみを防止することができる。
また、シート部10a、10aは、一端側は接続部20、他端側は血液バッグシステム100のチューブ101c〜101fによって、一対のシート部10a、10aが開かないように保持しているため、遠心分離によって強い遠心力を受けたとしても、血液バッグシステム100の両面側をより確実に支持することができる。
【0034】
また、実施形態における医療用バッグ装着具1によれば、図5に示すように、チューブ101c〜101fを溝部11に巻きつけているため、チューブ101d〜101f間に設けられた分岐管104が、遠心分離による遠心力により、血液保存バッグ105、106及び薬液充填バッグ107に沈みこんで、破損させるおそれを回避することができる。
【0035】
また、医療用バッグ装着具1を装着する医療用バッグとして、血液バッグシステム100を用いた場合について説明したが、これに限らず、全血から白血球のみを分離する血液処理フィルターを有する血液バッグシステム、全血を複数の血液成分に分離後に所定の血液成分(濃厚赤血球)のみを血液処理フィルターに通す血液バッグシステム、血液処理フィルターを備えていない血液バッグシステムにも適用することができる。また、血液バッグシステムに限らず、臍帯血、骨髄液、特定の生体由来細胞を含有する液体、遺伝子組み換え細胞を含有する液体が収容された医療用バッグにも適用することができる。
【符号の説明】
【0036】
1 医療用バッグ装着具
2 樹脂シート
10a、10a シート部(シート)
11 溝部
20 接続部
30a、30a 保持部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
医療用バッグに充填された液体を遠心機によって液体成分ごとに分離する際に、遠心用カップに収容される前記医療用バッグに装着する医療用バッグ装着具であって、
前記医療用バッグの両面側を支持可能な一対のシートと、
前記一対のシートの一端側に設けられて、前記一対のシートを開閉自在に接続する接続部と、を備え、
前記医療用バッグの下部側を前記接続部側に向けて、前記一対のシートの間に前記医療用バッグを載置して使用されることを特徴とする医療用バッグ装着具。
【請求項2】
前記一対のシートの他端側の内面に前記一対のシートよりも大きい肉厚を有する保持部材が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の医療用バッグ装着具。
【請求項3】
前記一対のシートは、前記一対のシートの他端側に前記シートの幅を狭めて形成された溝部を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の医療用バッグ装着具。
【請求項4】
前記一対のシートの一端側がテーパ状となっていることを特徴とする請求項1または請求項3のいずれか一つに記載の医療用バッグ装着具。
【請求項5】
前記一対のシートと前記接続部は、一枚の樹脂シートからなることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一つに記載の医療用バッグ装着具。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2011−50579(P2011−50579A)
【公開日】平成23年3月17日(2011.3.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−202593(P2009−202593)
【出願日】平成21年9月2日(2009.9.2)
【出願人】(000109543)テルモ株式会社 (2,232)
【Fターム(参考)】