説明

医薬の用量を分配するためのエンクロージャを有するパッケージ

本開示の種々の実施形態は、1回分の医薬単位用量を分配するためのパッケージを提供する。このパッケージは、エンクロージャ、単位用量をこのエンクロージャから回収するための、このエンクロージャのアクセス開口部、および医薬ホルダから取り出された単位用量が、このアクセス開口部を通しての後の回収のために、このエンクロージャ内に落ちて捕捉されるように、この単位用量を保持するための少なくとも1つの医薬ホルダを備え得る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(発明の分野)
本発明は、一般に、医薬単位用量を保持および分配するためのパッケージに関し、そしてより特定すると、1回分の医薬単位用量を分配するためのパッケージに関する。
【背景技術】
【0002】
(発明の背景)
一般に、医薬単位(例えば、錠剤、カプセル剤、カプレット、フィルム、ゲルなど)は、包装ライン操作中に容器を満たすことを容易にする目的で、開口部を通して一度に複数の医薬単位の流れを受け入れて可能にするために充分に大きい開口部を有する、パッケージ(例えば、プラスチック瓶)に収容される。プラスチック瓶は、本質的に安価であり、そして包装ラインで処理することが簡単であり、プラスチック瓶を、経口薬物製品のための一般的に使用されるパッケージにしている。
【0003】
しかし、このようなパッケージは、消費者の細かい運動能力が制限されている場合に特に、消費者が所望の数の医薬単位を分配するように限定することを困難にし得る。細かい運動能力が制限されている消費者としては、高齢者または神経学的障害(例えば、パーキンソン病)を患う患者などの患者が挙げられる。その結果、このような患者は、瓶などのパッケージから多すぎる医薬単位を望ましくなく分配し得る。多すぎる医薬単位の望ましくない分配からのこぼれが生じ得、これによって1つ以上の医薬単位が床に落ち、紛失するか、回収可能になるか、または汚染されることもまた懸念される。このことは、おそらく非常に高価である医薬単位の損失を生じ得る。
【0004】
1回分の単位用量を分配するパッケージ(例えば、ブリスターパック)が利用可能であるが、これらの包装材は依然として、問題を提示する。薬学的単位用量を含むブリスターパックまたはカードは、単位用量を保有する一次パッケージとしてのブリスターパックと一緒に販売される。パーキンソン病などの神経学的障害を患う患者による分配中に、単位用量が床に落ちるか、または他の様式で紛失されるか、回収可能になるか、もしくは汚染されるという問題が、依然として存在する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従って、こぼす危険性を最小にしながら、医薬単位用量の一度の分配を制限する、単位用量を含むパッケージを提供することが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(発明の要旨)
本発明の種々の実施形態は、1回分の医薬単位用量を分配するためのパッケージを提供する。このパッケージは、エンクロージャを規定する壁構造体;このエンクロージャから単位用量を回収するための、このエンクロージャのアクセス開口部;およびこの単位用量を保持するための少なくとも1つの医薬ホルダであって、この医薬ホルダから取り出された単位用量が、このアクセス開口部を通しての後の回収のために、このエンクロージャ内に落ちて捕捉されるように、この壁構造体に設置されている、少なくとも1つの医薬ホルダを有し得る。
【0007】
各医薬ホルダは、単位用量を保持するためのブリスターを備え得る。この単位用量を各ブリスター内に保持するための破断可能な裏打ちが、このブリスターの内側表面に提供され得、そしてこの壁構造体に設置された複数のブリスターが存在し得る。この医薬ホルダは、この壁構造体と一体的に形成され得るか、または取り外し可能であって新たな設定用量の医薬を有する交換用医薬ホルダと交換され得る。この医薬ホルダは、単位用量を保持するためのブリスターを備え得、このブリスターは、この壁構造体の変形可能な部分により形成され、そしてさらに、単位用量をブリスター内に保持するための、各ブリスターと関連して壁構造体の内側表面に提供された破断可能な裏打ちを備え得る。この壁構造体は、取り外し可能な閉鎖キャップ、またはこのパッケージに取り付けられたキャップを備え得る。このキャップは、高齢者が使用しやすいキャップ、または小児が取り扱えないキャップであり得る。この壁構造体は、少なくとも1つの入口開口部を備え得、そして少なくとも1つの医薬ホルダは、この少なくとも1つの入口開口部に関連して、この壁構造体に永続的に固定される。この少なくとも1つの医薬ホルダは、単位用量を保持するためのブリスター、およびこの単位用量をこのブリスター内に保持するための、このブリスターの内側表面に提供された破断可能な裏打ちを備え得、このブリスターおよび破断可能な裏打ちは、この単位用量をこのブリスターから1つの入口開口部を通してエンクロージャ内へと通すために、この壁構造体に永続的に固定される。挿入物は、複数のブリスターを有し得、破断可能な裏打ちが、この挿入物の内側表面に提供され、この挿入物は、単位用量をこのブリスターから1つの入口開口部を通してエンクロージャ内へと通すために、壁構造体に永続的に固定される。このブリスターは、1つの入口開口部を通って延び得る。
【0008】
この壁構造体は、少なくとも1つの入口開口部を備え得、そして少なくとも1つの医薬ホルダは、この壁構造体に取り外し可能に固定される。この壁構造体は、各医薬ホルダが1つの入口開口部を覆う関係で配置されるように、少なくとも1つの医薬ホルダを案内して設置するための、少なくとも1つのガイドをさらに備え得る。この医薬ホルダは、複数のブリスターを有する挿入物を備え得、破断可能な裏打ちが、この挿入物の内側表面に提供され、この挿入物は、単位用量を各ブリスターから1つの入口開口部を通してエンクロージャ内へと通すために、この少なくとも1つのガイドによって、この壁構造体に取り外し可能に設置される。この挿入物は、カード挿入物を備え得、そしてこの少なくとも1つのガイドは、このカード挿入物をスライドにより受容してこのカード挿入物を壁エンクロージャに設置するために、平行な、間隔を空けたL字型の壁を、壁構造体の外側表面に備える。使用または投薬情報に関するラベルおよび/または指示書が、このパッケージ内に緩く入れられ得るか、または壁構造体に含まれ得る。
【0009】
別の実施形態は、二枚貝パッケージを有する壁構造体を有するパッケージを提供し、この二枚貝パッケージは、中心セクション、ならびにこの中心セクションの両側に蝶番式に固定された第一の蝶番式横セクションおよび第二の蝶番式横セクションを有する。この第一の横セクションは、内部に少なくとも1つの医薬ホルダを備える。入口開口部を有する容器が、この第二の横セクションに設置され、その結果、この二枚貝パッケージが閉じている場合、医薬ホルダの各々は、1つの入口開口部を覆う関係で配置される。この容器は、アクセス開口部を備える。この壁構造体は、ブランクにより形成され得る。
【0010】
この医薬ホルダは、人の指により押され得る変形可能な前壁、およびこの医薬ホルダ内に単位用量を保持するための変形可能な後壁を有し得、この変形可能な後壁は、内向きに曲がったセクションを備え、この内向きに曲がったセクションは、この単位用量をこの医薬ホルダ内にロックし、そしてこの内向きに曲がったセクションは、単位用量をこの変形可能な後壁を通して放出する目的で、この変形可能な前壁の変形の際に外向きに曲がる。
【0011】
本発明のさらなる実施形態は、本発明の種々のパッケージを神経学的疾患を患う患者に提供することにより、神経学的患者が1回分の医薬単位用量を落とす危険性を減少させる方法を提供する。
【0012】
種々の実施形態は、少なくとも1つの医薬ホルダおよび1回分の医薬単位用量を分配するためのパッケージを有する、薬学的製品を提供する。このパッケージは、エンクロージャを規定する壁構造体;このエンクロージャから単位用量を回収するための、このエンクロージャのアクセス開口部;およびこの単位用量を保持するための少なくとも1つの医薬ホルダであって、この医薬ホルダから取り出された単位用量が、このアクセス開口部を通しての後の回収のために、このエンクロージャ内に落ちて捕捉されるように、この壁構造体に設置される、少なくとも1つの医薬ホルダを有し得る。
【0013】
1回分の医薬単位用量は、1つの医薬であっても複数の医薬であってもよく、そして任意の適切な薬学的剤形(例えば、錠剤、カプセル剤、カプレットおよび/またはゲルカプセル(gelcaps)であるが、これらに限定されない)であり得る。1回分の医薬単位用量は、1つ以上の医薬(例えば、1つ、2つ、3つの医薬)を有し得る。例えば、1回分の医薬単位用量は、1個の錠剤、2個の錠剤または3個の錠剤などであり得る。1回分の医薬単位用量は、少なくとも1つの錠剤、カプセル剤、カプレットまたはゲルカプセル、あるいはこれらの組み合わせを有し得る。この医薬は、同じ剤形であっても異なる剤形であってもよい。
【0014】
この医薬は、望ましくは、活性薬学的因子(例えば、患者の手を震せんさせ得るかまたは手の性能を他の様式で妨げ得る疾患を患うヒトを処置する際に有用な因子であり、例えば、神経学的疾患(例えば、パーキンソン病、てんかん、関節炎、ツレット病(turret’s disease)など)を処置する際に有用な活性物質であるが、これらに限定されない)を含有する。
【0015】
他の実施形態は、薬学的キットを提供し、この薬学的キットは、1回分の医療単位用量を分配するためのパッケージ、および複数の薬学的剤形を収容する複数の医薬ホルダを備える。このキットは、この医薬内の剤形がなくなった場合にこれらの医薬ホルダがこのパッケージの内外で交換され得るように、一緒に販売され得る。
【0016】
さらなる実施形態は、1回分の医薬単位用量を分配するためのパッケージを形成するためのブランクを提供し、このブランクは、少なくとも閉じた底部を有するエンクロージャを形成するために一緒に接続された複数の壁パネル、および単位用量を保持するための少なくとも1つのブリスターを有し、このブリスターは、これらの壁パネルが一緒に接続されてこのエンクロージャを形成する場合に、1つのブリスターから取り出された単位用量が後の回収のためにこのエンクロージャ内に落ちて捕捉されるように、このエンクロージャの壁パネルのうちの少なくとも1つに組み込まれる。
【0017】
このブランクは、単位用量を各ブリスターに保持するために、各ブリスターに対して壁パネルの内側表面に提供された破断可能な裏打ちをさらに有し得る。壁パネルのうちの少なくとも1つに組み込まれた複数のブリスターが存在し得る。これらの壁パネルと少なくとも1つのブリスターとは、同じ材料(例えば、プラスチック材料)から作製され得る。複数の壁パネルは、折り線に沿って一列に一緒に接続された、前壁パネル、後壁パネルおよび2つの横壁パネルを備え得る。複数の壁パネルは、折り線に沿って1つの壁パネルの下端に接続された底フラップ、および1つの壁パネルの上端に接続された頂フラップを備え得る。複数の壁パネルは、少なくとも1つの壁パネルの下端に接続された少なくとも1つの底横フラップ、および少なくとも1つの壁パネルの上端に接続された少なくとも1つの頂横フラップを備え得る。
【0018】
本発明の種々の実施形態は、1回分の医薬単位用量を分配するためのパッケージを提供する。このパッケージは、エンクロージャ、このエンクロージャから単位用量を回収するためのこのエンクロージャのアクセス開口部、およびこの単位用量を保持するための少なくとも1つの医薬ホルダを備え得、その結果、この医薬ホルダから取り出された単位用量は、このアクセス開口部を通しての後の回収のために、このエンクロージャ内に落ちて捕捉される。
【0019】
この医薬ホルダは、このパッケージと一体的に形成されたブリスターであり得る。あるいは、この医薬ホルダは、取り外し可能な挿入物であり得る。
【0020】
本発明の複数の実施形態は、ブリスターパックなどの挿入物がパッケージの壁内に一体化されている、パッケージを提供する。あるいは、この挿入物は、このパッケージに取り外し可能に挿入可能であり得る。医薬の単位用量は、このパッケージのエンクロージャの内部に落下可能であり、これによって、これらの医薬の損失を防止する。種々の実施形態は、1回分の単位用量の、安全な、正確な、そして/または低費用の送達を提供する。適切な送達機構としては、ネック仕上げ部分のねじ式の蓋、ネック仕上げ部分の小児が取り扱えない蓋または高齢者が取り扱いやすい蓋、分配穴、切妻頂部、スライド式ドア、引き裂き式ストリップ、ロック式フラップなどが挙げられる。
【0021】
パッケージと挿入物またはブリスターとは、同じ材料から作製され得、これによって、適合性の規則との合致を保証し得る。望ましくは、パッケージは、製造が比較的安価であり、そして使用が容易である。
【0022】
本発明の1つの局面に従って、1回分の医薬単位用量を分配するためのパッケージは、エンクロージャを形成する複数の壁パネル、このエンクロージャから単位用量を回収するためのこのエンクロージャのアクセス開口部、および単位用量を保持するための少なくとも1つの挿入物またはブリスターを備え、この挿入物またはブリスターは、1つのブリスターから取り出された単位用量がこのエンクロージャ内に落ちて捕捉されるように、このパッケージエンクロージャの壁パネルのうちの少なくとも1つに組み込まれ、これによって、この単位用量は、このアクセス開口部を通しての回収の準備ができる。
【0023】
単位用量を各ブリスター内に保持するために、各ブリスターに対して壁パネルの内側表面に提供された、破断可能な裏打ちもまた存在し得る。このエンクロージャの壁パネルのうちの少なくとも1つに組み込まれた複数のブリスターが存在し得、そしてこのパッケージは、直方体の構成であり得る。さらに、これらの壁パネルと少なくとも1つの挿入物またはブリスターとは、同じ材料から作製され得る。
【0024】
種々の実施形態において、複数の壁パネルは、直方体の構成で一緒に接続された、前壁パネル、後壁パネルおよび2つの横壁パネルを備え、この直方体の構成は、その下開口部および上端(アクセス開口部を形成する)、この下開口部を閉鎖するための底フラップ、ならびにこのアクセス開口部を取り外し可能に閉鎖する頂フラップを規定する。
【0025】
本発明の上記特徴および他の特徴は、添付の図面と一緒に読まれるべきである以下の詳細な説明から、容易に明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】図1は、本発明による投薬量および流出制御を有する、単位用量を分配するためのパッケージの斜視図である。
【図2】図2は、図1のパッケージを形成するためのブランクの上平面図である。
【図3】図3は、図2の線3−3に沿って見た図2のブランクの断面図である。
【図4】図4は、図2のパッケージの側面立面図である。
【図5】図5は、図1の線5−5に沿って見た図1のパッケージの断面図である。
【図6】図6は、ブリスターを備えるカード挿入物の斜視図である。
【図7】図7は、図6のカード挿入物と一緒に使用するための、別の実施形態によるパッケージを示す、図5と類似の断面図である。
【図8】図8は、本発明の別の実施形態によるパッケージの斜視図である。
【図9】図9は、本発明の別の実施形態によるパッケージの斜視図である。
【図10】図10は、本発明の別の実施形態による瓶の斜視図である。
【図11】図11は、本発明の別の実施形態による瓶の斜視図である。
【図12】図12は、本発明の別の実施形態による瓶の正面立面図である。
【図13】図13は、図12の瓶の上平面図である。
【図14】図14は、本発明の別の実施形態による、組み立てられた二枚貝パッケージの斜視図である。
【図15】図15は、開いた構成にある、図14の二枚貝パッケージの側面立面図である。
【図16】図16は、組み立てられた状態にある、図14の二枚貝パッケージの側面立面図である。
【図17】図17は、非活性化状態にある改変ブリスター配置の断面図である。
【図18】図18は、活性化状態にある改変ブリスター配置の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
(詳細な説明)
図面を詳細に参照し、最初に図1〜図3を参照すると、投薬量および流出制御を有する単位用量を分配するためのレセプタクル10が、ブランク11から形成される。このブランクは、順番に、第一の横壁パネル12、前壁パネル14、第二の横壁パネル16、後壁パネル18、および固定タブパネル20を備え、これらの長い辺でそれぞれ一緒に接続されている。
【0028】
このレセプタクルは、任意の適切な形状(例えば、箱型、円筒形、三角形、円形など)であり得る。出口は、医薬の取り出しを容易にするために、円錐形であり得る。この前壁部パネルは、任意の適切な形状(矩形、正方形、三角形、台形などが挙げられる)であり得る。これらの壁パネルはまた、丸みを帯びた縁部を有し得る。
【0029】
折り線22、24、26および28などが、隣接する接続されたパネルの間、すなわち、第一の横壁パネル12と前壁パネル14との間、前壁パネル14と第二の横壁パネル16との間、第二の横壁パネル16と後壁パネル18との間、および後壁パネル18と固定タブパネル20との間に提供されて、各パネルがその隣接するパネルに対して垂直に曲げられるように、ブランク11が折り線22、24、26および28に沿って折り畳まれることを可能にする。
【0030】
このレセプタクルは、任意の適切な材料(板紙、厚紙、プラスチック、金属などが挙げられる)から作製され得る。このレセプタクルは、再使用可能であり得る。このような場合、医薬を収容する挿入物が取り出され得、そして別の挿入物と交換され得る。このレセプタクルの壁のうちの1つは、この挿入物の取り外しおよび挿入を可能にするために、移動可能であり得る。底壁、横壁または開口頂部が、適切な掛け金または蝶番機構で取り外し可能に接続され得る。
【0031】
あるいは、折り線よりむしろ、より薄い直径の線またはV字型の切り抜きが、折り線の代わりに提供され得、そして特許請求の範囲における折り線への言及は、全てのこのようなバリエーションを包含することが想定される。この様式で、固定タブパネル20は、図5に最もよく示されるように、接着剤によって第一の横壁パネル12に固定されて、エンクロージャを形成する。
【0032】
底フラップ30が、折り線32に沿って後壁パネル18の短い辺の一方に接続され、そしてその反対側で、折り線36に沿って接続されたタブ34を備える。さらに、底横フラップ38および40が、第一の横壁パネル12および第二の横壁パネル16の短い辺のうちの1つに、それぞれ折り線42および44に沿って、ブランク11の底フラップ30と同じ側に接続される。
【0033】
ブランク11が折り線22、24、26および28に沿って、各パネルがその隣接するパネルに対して垂直に折り曲げられるように折り畳まれ、そして固定タブパネル20が接着剤により第一の横壁パネル12に固定されてエンクロージャを形成すると、底横フラップ38および40は、折り線42および44に沿って内向きに曲げられ、そして底フラップ30は、折り線32に沿って、底横フラップ38および40と重なる位置まで折り畳まれ、そしてこれにより、このエンクロージャの下開口部を閉鎖する。タブ34は、折り線36に沿って、底フラップ30に対して垂直になるように折り畳まれ、これによって、前壁パネル14の内側表面に沿い、これによって、底フラップ30をこの位置に保持する。
【0034】
頂フラップ46は、前壁パネル14の短い辺の1つに、折り線48に沿って、ブランク11の底フラップ30とは反対側で接続され、そして折り線52に沿ってその反対側に接続されたタブ50を備える。さらに、頂横フラップ54および56が、第一の横壁パネル12および第二の横壁パネル16の対向する短い辺に、それぞれ折り線58および60に沿って、ブランク11の頂フラップ46と同じ側に接続される。
【0035】
ブランク11が折り線22、24、26および28に沿って、各パネルがその隣接するパネルに対して垂直に折り曲げられるように折り畳まれ、そして固定タブ20が接着剤により第一の横壁パネル12に固定されてエンクロージャを形成すると、頂横フラップ54および56は、折り線58および60に沿って内向きに曲げられ、そして頂フラップ46は、折り線48に沿って、頂横フラップ54および56と重なる位置まで折り畳まれ、そしてこれにより、このエンクロージャの上開口部を閉鎖する。タブ50は、折り線52に沿って、頂フラップ46に対して垂直になるように折り畳まれ、これによって、後壁パネル18の内側表面に沿い、これによって、頂フラップ46をこの位置に保持する。この配置で、パッケージ10は、直方体の構成を形成する。あるいは、このパッケージは、任意の適切な形状(三角形、円形、矩形、円錐形などが挙げられる)であり得る。
【0036】
本発明の他の局面に従って、ブランク11は、複数の挿入物、ブリスターまたは区画62を、前壁パネル14に備えて形成され、各々が、この前壁パネルから前方に延び、各々が、1回分の単位用量(例えば、錠剤、カプセル剤、カプレットなど)を保持するためのものであり、そして各々が、前壁パネル14の開口部64(図3および図5を参照のこと)と整列する。ブリスター62は、前壁パネル14の面から前方に突出する。裏打ち66は、箔、プラスチック、軟質ポリマー材料などから作製され得、この裏打ちは、穿孔され得、そして前壁パネル14の後方または内側表面を覆う関係で固定されて、単位用量を個々のブリスター62内に保持する。ブリスター62の形成は、前壁パネル14に限定されず、パッケージ10の他の壁パネル、または複数の壁パネルに提供され得ることが、理解される。
【0037】
ブランク11(ブリスター挿入物62を備える)は、1枚の材料から作製され得、この材料は、透明であるか、完全に着色されているか、または部分的に着色された、熱形成プラスチック材料であり得る。
【0038】
使用において、人は単に、ブリスター62のうちの1つを圧迫して、裏打ち66を通して単位用量を押し、これによって、単位用量がパッケージ10のエンクロージャ内に落ちる。次いで、この単位用量は、頂フラップ46ならびに頂横フラップ54および56を単に開くことによって、パッケージ10から取り出され得る。代替的に、またはさらに、単位用量がそのそれぞれのブリスター62から取り出された後に、パッケージ10からの単位用量の分配は、1つ以上の壁パネルまたはフラップと接続された、小児が取り扱えない蓋、フラップ、漏斗または穴によって達成され得、その結果、患者は、こぼす機会が低下した状態で、1回分の用量を受け取る。
【0039】
1回分の単位用量が箱型パッケージ10内に分配され得ることが理解される。すなわち、単位用量が落ち、紛失され、そして汚染される危険性が最小にされる。有利なことに、この瓶は、1回分の単位用量を瓶または従来のブリスターパックから取り出そうと試みる、神経学的障害を患う人を補助する。
【0040】
さらに、ブリスターパックを保持するための外側パッケージまたは箱は、必要とされないかもしれない。なぜなら、ブリスター62がパッケージ10内に直接取り付けられるからである。これによって、製造の費用および時間が減少する。この製造手段は、より少ない加工工程、より少ない誤差および改善された品質管理という利点を提供する。ブリスター62とパッケージ10とは、同じ材料から作製されるので、これらの製造はより費用が低く、より安全であり、そしてこのことが適合性規則との合致を保証するので、さらなる利点が与えられる。ブリスター62を備えるパッケージ10が連続的な1ロールのプラスチックから製造され得るので、より低い費用が達成され得ることが理解される。さらに、この材料は、患者が分配しようとしている用量を観察することができるように、透明にされ得る。
【0041】
一旦、1回分の用量がチャンバ内に分配されたら、この用量へのアクセス、あるいは患者の手または口へのさらなる分配が、さらに制御され得ることが理解される。
【0042】
従って、本発明は、包装適合性の問題をなんら追加することなく、手へ、そして口への分配方法の既存のブリスターパックを、レセプタクルへ、そして手へ、そして口へ(またはレセプタクルから口へと直接)のブリスターパックと置き換える。
【0043】
特許請求の範囲における単位用量への言及は、全ての型の単位用量(カプセル剤、錠剤、コロイド、カプレット、散剤、液体などが挙げられるが、これらに限定されない)を包含することが意図されることが理解される。
【0044】
本発明の他の実施形態は、パッケージまたはブリスターまたは壁のいずれかへのラベル付けを提供する。このようなラベルは、内部に含まれる薬物の型を確認するのに役立つ。適切なラベルは、内部に含まれる特定の医薬の望ましい投薬計画に従う、週、曜日または1日のうちの表示(例えば、夜間/PMまたは午前中/AM)を含む。他の実施形態は、別々の剤形または組み合わせられた剤形のいずれかで、少なくとも2つの活性薬学的因子を含有するパッケージを包含する。このパッケージは、このような活性薬学的因子の適切な使用および投薬の指示を有する、別々の剤形のラベルを含み得る。
【0045】
種々の改変が本発明に対してなされ得ることが、理解される。
【0046】
例えば、図6および図7に見られるように、ブリスター62がパッケージの一部として形成されるよりもむしろ、これらのブリスターは、このパッケージと組み立てられる挿入物として形成され得る。具体的には、最初に図7を参照すると、箱型パッケージ10aが示されており、この図において、箱型パッケージ10に対応する要素は、同じ番号であるが文字「a」が付随して識別されており、共通の要素の詳細な説明は提供されない。基本的には、箱型パッケージ10aは、ブリスター62がこのパッケージに形成されてないこと以外は、箱型パッケージ10と同一である。その代わりに、開口部68aが、箱型パッケージ10のブリスター62の位置に提供される。挿入物カード70aが提供され、この挿入物カードには、ブリスターまたは区画62aが形成されており、各々のブリスターまたは区画がこの挿入物カードの前方に延び、各々が1回分の単位用量(例えば、錠剤、カプセル剤、カプレットなど)を保持するためのものであり、そして各々が、単位用量の取り出しのために、挿入物カード70aの開口部64aと整列している。ブリスター62aは、挿入物カード70aの面から前方に突出する。裏打ち66aは、穿孔され得る箔、プラスチック、軟質ポリマー材料などから作製され得、そして挿入物カード70aの後表面を覆う関係で固定されて、単位用量を個々のブリスター62a内に保持する。挿入物カード70a(ブリスター62aを備える)は、1枚の材料から作製され得、この材料は、透明であるか、完全に着色されているか、または部分的に着色された、熱形成プラスチック材料であり得る。
【0047】
この配置で、挿入物カード70aは、前壁パネル14aの後表面に固定され得、その結果、ブリスター62aは、前壁パネル14の開口部68aを通って突出する。固定は、任意の適切な手段(接着剤、超音波溶接などが挙げられる)によりなされ得る。挿入物カード70aは、パッケージ10が完全に組み立てられたとき、またはその間の任意の工程中に、平坦にされたブランク11の前壁パネル14aと組み立てられ得る。挿入物カード70aは、前壁パネル14との組み立てに限定されず、パッケージ10aの他の壁パネルまたは複数の壁パネルに提供されてもよいこともまた、理解される。
【0048】
本発明は、直方体の形状のパッケージ10に関して議論されたが、本発明は、これにより限定されない。例えば、図8に示されるように、パッケージ10bは、円筒形の主本体セクション72bを有し得、ここにブリスター62bが形成され、そして円錐形の穴セクション74bが主本体セクション72bの上端に固定される。蓋フラップ76bが、任意の適切な手段(例えば、一体蝶番80b)によって、円錐形の穴セクション74bの上開口端部78bに固定される。蓋フラップ76bは、例えば、留め金(図示せず)、摩擦ばめなどによって、開口端部78bを閉鎖するために固定され得る。この目的で、蓋フラップ76bの上表面は、把持ハンドル(図示せず)を有し得る。さらに、ブリスター62bが、図1〜図5のブリスター62と類似の様式で主本体セクション72bの円筒形の壁に形成され得るか、または図6および図7のブリスター62aと類似の様式で挿入物カードに形成され得る。
【0049】
異なる形状の別の例が、図9に示されている、図9において、パッケージ10cは、底閉鎖フラップ84cにより閉鎖され得る開口下端部、および蓋フラップ88cにより閉鎖され得る開口上端部86cを有する、円錐形の壁82cによって、円錐形状に形成される。底閉鎖フラップ84cおよび蓋フラップ88cは、任意の適切な手段(例えば、一体蝶番)によって、円錐形の壁82cに固定され得る。蓋フラップ88cおよび底閉鎖フラップ84cは、例えば、留め金(図示せず)、摩擦ばめなどによって、上開口端部および下開口端部を閉鎖するように固定され得る。この目的で、蓋フラップ88cの上表面および底閉鎖フラップ84cの下表面の各々は、把持ハンドル(図示せず)を有し得る。
【0050】
円錐形の壁82cは、図7の配置と同様に複数の開口部68cを有し、そして図6のカード挿入物70aと類似であり裏打ちシート(図示せず)を有する複数のブリスター62cを有するカード挿入物70cが、ブリスター62cが開口部68cを通って突出するように、円錐形の壁82cと組み立てられ得る。固定は、任意の適切な手段(接着剤、超音波溶接などが挙げられる)によりなされ得る。挿入物カード70cは、パッケージ10cが完全に組み立てられたとき、またはその間の任意の工程中に、平坦にされたブランクの円錐形の壁82cと組み立てられ得る。
【0051】
上記実施形態は、ブランクから形成されたパッケージを議論したことが理解される。しかし、パッケージ10は、従来のプラスチック瓶であり得、この瓶にブリスターが、図1〜図5において議論されたものと同じ様式で形成されるか、または図6および図7において議論されたものと同じ様式で、この瓶の開口部を通る挿入物として形成される。
【0052】
ここで図10を参照すると、本発明の別の改変によるパッケージとしての瓶10dは、上端において減少した直径のネック92dを有する円筒形の主本体90dを備え、閉鎖キャップ94dが、従来の様式でネック92dに螺合により受容されている。複数の開口部68dが主本体90dに形成されている。個々のブリスター62d(各々が、単位用量を有し、そして裏打ち(図示せず)により閉鎖されている)が、主本体90dの外側表面に、開口部68dと整列して覆う関係で永続的に固定される。人がブリスター62dを押すと、単位用量がこの裏打ちを突破し、そしてそれぞれの開口部68dを通って瓶10dに入る。
【0053】
図10の実施形態は、単位用量(例えば、カプセル剤または錠剤)に関して議論されたが、この実施形態および他の実施形態は、各ブリスター62dが二次成分(例えば、着色剤、糖など)を保持し得るように使用され得、この二次成分は、ブリスター62dが破壊されると、一次製品ですでに満たされているかまたはブリスター62dの破壊の直前もしくは直後に消費者により満たされている、主本体90dに入る。次いで、瓶10dは、振盪または撹拌されて、これらの成分を混合し得る。この様式で、消費者は、瓶10dの内容物を自分の好みに合わせて変化させ得る。例えば、1つのブリスターは赤色の着色剤を含み得、第二のブリスターは青色の着色剤を含み得、第三のブリスターは糖を含み得る、などである。この様式で、瓶10d内の一次製品の内容物は、強度、色、甘味などを調節され得る。
【0054】
開口部は必ずしも、瓶の主本体に形成される必要がないことが理解される。例えば、図11の瓶10e(主本体90e、減少した直径のネック(図示せず)および閉鎖キャップ94eを有する)に示されるように、ブリスター62eは、閉鎖キャップ94eの上表面に、閉鎖キャップ94eの開口部(図示せず)と整列して形成され得る。
【0055】
あるいは、図12および図13に示されるように、瓶10fは、主本体90f、減少した直径のネック92f、およびネック92fに螺合された閉鎖キャップ94fを有する。複数の開口部68fが、主本体90fに提供される。さらに、L字型のガイド96fが、互いに平行な、間隔を空けて面する関係で、開口部68fの両側に沿って延びる。主本体90fの外側表面に固定された底棚98fが、L字型ガイド96fの下端部を接続し、そして2つの直立タブ100fを有する。カード挿入物70aと実質的に同一であるカード挿入物70fは、複数のブリスター62fを有し、そしてその下縁部に2つの凹部102fを有する。この実施形態では、カード挿入物70fをL字型ガイド96f内に、凹部102fがタブ100fを受容するまでスライドさせることのみが必要である。タブ100fおよび凹部102fの理由は、ブリスター62fと開口部68fとの正確な整列を確実にすることである。しかし、タブ100fおよび凹部102fは、ガイド96f内のカード挿入物70fの許容差が小さい場合、排除され得ることが理解される。この実施形態の利点は、単一の瓶が複数の異なる医薬に対して使用され得ることである。なぜなら、異なる医薬を含む異なるカード挿入物70fを滑り込ませることのみが必要であるからである。
【0056】
ここで図14〜図16を参照すると、本発明の別の実施形態によるパッケージ10gが示されている。パッケージ10gは、成形された二枚貝型の構成に形成され、3つのセクション(すなわち、中心三角形セクション104g、ならびに三角形のセクション104gの両側に一体蝶番80gなどにより固定された2つの横セクション106gおよび108g)を有する。
【0057】
一方の横セクション106gは、V字型の形成で接続された2つの横壁パネル110gおよび112gから形成され、それらの横縁部は、三角形の端部パネル114gにより閉鎖される。横壁パネル110gは、複数の開口部68gを備え、そして複数のブリスター62gが、横壁パネル110gの片側に、開口部68gと整列して形成される。あるいは、図1〜図5の第一の実施形態においてと同様に、ブリスター62gは、横壁パネル110gと一体的に形成され得る。箔、プラスチック、軟質ポリマー材料などの裏打ち66g(これは、穿孔され得る)が、横壁パネル110gの対向する表面を覆う関係で固定されて、単位用量を個々のブリスター62内に保持する。裏打ち66gは、製造中にロール67gから供給され得、次いで切断され得る。
【0058】
他方の横セクション108gは、V字型の形成で接続された2つの横壁パネル116gおよび118gから形成され、それらの横縁部は、三角形の端部パネル120gにより閉鎖される。横壁パネル116gは、瓶124gを受容するための湾曲した壁セクション122gを備える。この瓶は、主本体90g、ねじ山93gを有する減少した直径のネック92g、およびネック92gに螺合により受容された閉鎖キャップ94gを有する。湾曲した壁セクション122gは、販売情報または異なる図を有し得る。示されないが、湾曲した壁セクション122gの上端は、ネック92gを受容するための開口部(図示せず)を有し、その結果、ネック92gおよび閉鎖キャップ94gが、湾曲した壁セクション122gの外側に延びる。この実施形態において、瓶124gの主本体90gの片側126gが平坦であり、その結果、パッケージ10gの組み立てられた状態で、形成された開口部68gがブリスター62gと適切に整列し得ることが好ましい。瓶124gは、組み立てられた状態において、図15に示される位置から90°回転させられてブリスター62gと面する関係になること、および瓶124gは単に、開口部68gを見せるために、この回転した位置で示されていることが、理解される。
【0059】
従って、この実施形態において、ブリスター62gおよび裏打ち66gが横壁パネル110gに形成された後に、瓶124gは、湾曲した壁セクション122gに挿入される。次いで、横壁パネル110gおよび116gが(例えば、スナップばめの様式で解放可能にか、または例えば、接着剤、超音波溶接などにより永続的にかのいずれかで)固定される当接関係になるまで、横壁セクション106gおよび108gが、一体蝶番80gの周りで旋回させられる。
【0060】
使用において、人がブリスター62gを圧迫し、その際に、内部の単位用量が裏打ち66gを突破し、そしてそれぞれの開口部68gを通って瓶124g内に落ちる。次いで、キャップ94gが取り外され、そしてこの単位用量が容易に回収され得る。
【0061】
ブリスター62〜62gは裏打ち66〜66gにより閉鎖されるように示されたが、各ブリスターは、他の任意の適切な様式で形成され得ることがさらに理解される。例えば、図17および図18に示されるように、ブリスター62hは、変形可能な箔ではない、変形可能な裏打ち66hにより裏打ちされることが示されており、この裏打ちは、ブリスター62hから離れる方向に延びて、ブリスター62hと裏打ち66hとの間の空洞63hのサイズを増加させる。しかし、裏打ち66hは、内向きに曲がったセクション128hを有し、このセクションは、空洞63h内に延び、そして空洞63h内に単位用量130hを(好ましくは圧力を用いて)保持するロックとして働く。内向きに曲がったセクション128hの最も内側の壁132hは、開口部134hを有する。
【0062】
最初、内向きに曲がったセクション128hは、圧力を用いて単位用量130hを空洞63h内に保持する。しかし、人の指136hがブリスター62hを押し付けると、単位用量130hが、内向きに曲がったセクション128を、裏打ち66hの残りの部分と一緒に強制的に外向きに曲げ、そして継続的な圧力は、単位用量130hを開口部134hを通して押し出す。
【0063】
本発明の種々の実施形態が、添付の図面を参照しながら説明されたが、本発明はこれらの正確な実施形態に限定されないこと、ならびに種々の変更および改変が、添付の特許請求の範囲により規定されるような本発明の範囲または趣旨から逸脱することなく当業者によりなされ得ることが、理解される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
エンクロージャを規定する壁構造体;
該エンクロージャから単位用量を回収するための、該エンクロージャのアクセス開口部;および
該単位用量を保持するための少なくとも1つの医薬ホルダであって、該少なくとも1つの医薬ホルダは、該医薬ホルダから取り出された単位用量が、該アクセス開口部を通しての後の回収のために、該エンクロージャ内に落ちて捕捉されるように、該壁構造体に設置されている、少なくとも1つの医薬ホルダ、
を備える、1回分の医薬単位用量を分配するためのパッケージ。
【請求項2】
各医薬ホルダが前記単位用量を保持するためのブリスターを備える、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項3】
前記単位用量を各ブリスター内に保持するための、該ブリスターの内側表面に提供された破断可能な裏打ちをさらに備える、請求項2に記載のパッケージ。
【請求項4】
前記壁構造体に設置された複数のブリスターが存在する、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項5】
前記少なくとも1つの医薬ホルダが前記壁構造体と一体的に形成されている、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項6】
各医薬ホルダが前記単位用量を保持するためのブリスターを備え、該ブリスターが、前記壁構造体の変形可能な部分により形成されており、そして各ブリスターに関連して、該壁構造体の内側表面に提供された破断可能な裏打ちをさらに備え、該破断可能な裏打ちは、該単位用量を該ブリスター内に保持するためのものである、請求項5に記載のパッケージ。
【請求項7】
前記壁構造体が取り外し可能な閉鎖キャップを備える、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項8】
前記壁構造体が少なくとも1つの入口開口部を備え、そして前記少なくとも1つの医薬ホルダが、該少なくとも1つの入口開口部に関連して該壁構造体に永続的に固定されている、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項9】
前記少なくとも1つの医薬ホルダが、前記剤形を保持するためのブリスター、および該単位用量を該ブリスター内に保持するための、該ブリスターの内側表面に提供された破断可能な裏打ちを備え、該ブリスターおよび該破断可能な裏打ちが、該単位用量を該ブリスターから前記1つの入口開口部を通して前記エンクロージャ内へと通すために、前記壁構造体に永続的に固定されている、請求項8に記載のパッケージ。
【請求項10】
複数のブリスターを備える挿入物をさらに備え、前記破断可能な裏打ちが該挿入物の内側表面に提供されており、該挿入物が、前記単位用量を該ブリスターから前記1つの入口開口部を通して前記エンクロージャ内へと通すために、前記壁構造体に永続的に固定されている、請求項9に記載のパッケージ。
【請求項11】
各ブリスターが前記1つの入口開口部を通って延びている、請求項9に記載のパッケージ。
【請求項12】
前記壁構造体が少なくとも1つの入口開口部を備え、そして前記少なくとも1つの医薬ホルダが該壁構造体に取り外し可能に固定されている、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項13】
前記壁構造体が少なくとも1つのガイドを備え、該ガイドは、各医薬ホルダが前記1つの入口開口部を覆う関係で配置されるように、該少なくとも1つの医薬ホルダを案内して設置するためのものである、請求項12に記載のパッケージ。
【請求項14】
前記少なくとも1つの医薬ホルダが、複数のブリスターを備える挿入物を備え、前記破断可能な裏打ちが、該挿入物の内側表面に提供され、該挿入物が、各単位用量を各ブリスターから1つの入口開口部を通して前記エンクロージャ内へと通すために、前記少なくとも1つのガイドによって前記壁構造体に取り外し可能に設置されている、請求項13に記載のパッケージ。
【請求項15】
前記挿入物がカード挿入物を備え、そして前記少なくとも1つのガイドが、前記壁構造体の外側表面上に、平行な間隔を空けたL字型の壁を備え、該ガイドは、該カード挿入物をスライドにより受容して該カード挿入物を前記壁エンクロージャに設置するためのものである、請求項14に記載のパッケージ。
【請求項16】
前記壁構造体と前記少なくとも1つの医薬ホルダとが同じ材料から作製されている、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項17】
前記少なくとも1つの壁構造体が、
少なくとも1つのラベル、および
前記単位用量の使用/投薬情報に関する指示書、
のうちの少なくとも1つを備える、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項18】
前記壁構造体が、
二枚貝パッケージであって、中心セクション、ならびに該中心セクションの両側に蝶番式に固定された第一の蝶番式横セクションおよび第二の蝶番式横セクションを備え、該第一の横セクションが、内部に少なくとも1つの医薬ホルダを備える、二枚貝パッケージ、ならびに
入口開口部を備えて該第二の横セクションに設置されている容器であって、その結果、該二枚貝パッケージが閉じる場合に、各医薬ホルダが1つの入口開口部を覆う関係で配置され、該容器がアクセス開口部を備える、容器、
を備える、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項19】
前記壁構造体がブランクから形成されている、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項20】
少なくとも1つの医薬ホルダが、人の指により押され得る変形可能な前壁、および該医薬ホルダ内に前記単位用量を保持するための変形可能な後壁を備え、該変形可能な後壁が、内向きに曲がったセクションを備え、該内向きに曲がったセクションは、該単位用量を該医薬ホルダ内にロックし、そして該単位用量を該変形可能な後壁を通して放出するために、該変形可能な前壁の変形の際に外向きに曲がる、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項21】
神経学的患者が1回分の医薬単位用量を落とす危険性を低下させる方法であって、請求項1に記載のパッケージを、神経学的疾患を患う患者に提供する工程を包含する、方法。
【請求項22】
少なくとも1つの医薬ホルダおよび1回分の医薬単位用量を分配するためのパッケージを備える薬学的製品であって、該パッケージが、
エンクロージャを規定する壁構造体;
該エンクロージャから単位用量を回収するための、該エンクロージャのアクセス開口部;および
該単位用量を保持するための少なくとも1つの医薬ホルダであって、該少なくとも1つの医薬ホルダが、該医薬ホルダから取り出された単位用量が該アクセス開口部を通しての後の回収のために、該エンクロージャ内に落ちて捕捉されるように、該壁構造体に設置されている、少なくとも1つの医薬ホルダ、
を備える、薬学的製品。
【請求項23】
前記少なくとも1つの医薬ホルダが少なくとも1つの薬学的剤形を収容する、請求項22に記載の薬学的製品。
【請求項24】
前記薬学的剤形が、錠剤、カプセル剤、カプレット、ゲルカプセルからなる群より選択される、請求項23に記載の薬学的製品。
【請求項25】
前記薬学的剤形が神経学的疾患を処置するためのものである、請求項23に記載の薬学的製品。
【請求項26】
請求項1に記載のパッケージ、および複数の薬学的剤形を収容する複数の医薬ホルダを備える、薬学的キット。
【請求項27】
少なくとも閉じた底部を有するエンクロージャを形成するために一緒に接続された複数の壁パネル、および
該エンクロージャの該壁パネルのうちの少なくとも1つに組み込まれた、単位用量を保持するための少なくとも1つのブリスターであって、その結果、該壁パネルが一緒に接続されて該エンクロージャを形成する場合に、該ブリスターのうちの1つから取り出された単位用量が、後の回収のために、該エンクロージャ内に落ちて捕捉される、少なくとも1つのブリスター、
を備える、1回分の医薬単位用量を分配するためのパッケージを形成するためのブランク。
【請求項28】
単位用量を各ブリスター内に保持するための、各ブリスターに対して前記壁パネルの内側表面に提供された破断可能な裏打ちをさらに備える、請求項27に記載のブランク。
【請求項29】
前記壁パネルのうちの少なくとも1つに組み込まれた複数のブリスターが存在する、請求項27に記載のブランク。
【請求項30】
前記壁パネルと前記少なくとも1つのブリスターとが同じ材料から作製されている、請求項27に記載のブランク。
【請求項31】
前記壁パネルと前記少なくとも1つのブリスターとがプラスチック材料から作製されている、請求項27に記載のブランク。
【請求項32】
前記複数の壁パネルが、折り線に沿って一列に一緒に接続された、前壁パネル、後壁パネル、および2つの横壁パネルを備える、請求項27に記載のブランク。
【請求項33】
前記複数の壁パネルが、折り線に沿って前記壁パネルのうちの1つの下端に接続された底フラップ、および該壁パネルのうちの1つの上端に接続された頂フラップをさらに備える、請求項32に記載のブランク。
【請求項34】
前記複数の壁パネルが、前記壁パネルのうちの少なくとも1つの下端に接続された少なくとも1つの底横フラップ、および該壁パネルのうちの少なくとも1つの上端に接続された少なくとも1つの頂横フラップをさらに備える、請求項33に記載のブランク。
【請求項35】
前記1回分の医薬単位用量が1つの医薬を含む、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項36】
前記1回分の医薬単位用量が1つより多くの医薬を含む、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項37】
前記1回分の医薬単位用量が2つの医薬を含む、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項38】
前記1回分の医薬単位用量が3つの医薬を含む、請求項1に記載のパッケージ。
【請求項39】
前記1回分の医薬単位用量が少なくとも1つの錠剤、カプセル剤、カプレットまたはゲルカプセルを含む、請求項1に記載のパッケージ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公表番号】特表2011−522748(P2011−522748A)
【公表日】平成23年8月4日(2011.8.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−512650(P2011−512650)
【出願日】平成21年6月4日(2009.6.4)
【国際出願番号】PCT/US2009/046274
【国際公開番号】WO2009/149267
【国際公開日】平成21年12月10日(2009.12.10)
【出願人】(596129215)シェーリング コーポレイション (785)
【氏名又は名称原語表記】Schering Corporation
【Fターム(参考)】