説明

半導体デバイス及び水晶発振体を共有するシステム並びに方法

システムは、第1の半導体デバイス、第2の半導体デバイス、及び外部水晶発振器を含む。第1の半導体デバイスは、電源電圧出力及び外部ピン入力を含む。第1の半導体デバイスは、電源電圧出力を提供する直流−直流(DC-DC)変換回路を含む。第2の半導体デバイスは、第1の半導体デバイスの電源電圧出力に接続された電源電圧入力とクロック信号出力とを含む。外部水晶発振器は、第2の半導体デバイスを介して第1の発振クロック発生回路に接続されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に半導体デバイスに関し、より詳しく水晶発振体を共有するシステム及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
先端技術で知られるように、最も商業的に入手可能な消費者向け電子機器は、より機能的でより廉価で低消費電力のものが提供されている。電子機器、例えば、AM/FMラジオ、パーソナル・マルチメディア娯楽システム、CD/DVD/MP3プレイヤー、携帯電話等は、より低価格かつ小型化している。一般に、これらの電子機器は、所望の出力を得るべくデータを処理する半導体部品、例えば、プロセッサ、メモリチップ、入出力回路等を含む。これらのほとんどの携帯電子機器はバッテリで駆動され、しばしばそれらがデータを処理しているか否かに関わらず電力を消費する。
【0003】
これら携帯電子機器の多くは、個人消費者向けにカスタマイズされた商品として提供されている。例えば、いくらかの消費者は、AM/FMラジオを内蔵していないデジタルMP3プレイヤーを購入するのに対して、他の消費者は統合されたAM/FMラジオを有するMP3プレイヤーの方を好む。MP3プレイヤーの製造メーカとして、オプション機能、例えば、統合されたAM/FMラジオから独立し、オプションの部品点数を低減した共通基本商品を開発することが望ましい。
【0004】
従って、半導体デバイス内の部品及び/又はモジュールに信号を供給する半導体デバイス及びシステム並びに方法の改善に対するニーズがある。
【発明の開示】
【0005】
本開示は、半導体デバイス内の部品及び/又はモジュールに信号、例えばクロック及び電圧信号を供給するための手段及び技術を提供する。半導体デバイス間でクロック信号及び供給電圧信号を共有するためのシステム及び方法において、第1の半導体デバイスは電力供給があることを検出し、外部クロックのイネーブル入力を第1のデバイスとは別の外部にある第2の半導体デバイスに提供する。第1のデバイスは、電圧信号を生成するために直流−直流(DC-DC)変換回路に提供される内部クロック信号を含む。DC-DC変換回路の閾値を越える少なくとも1つの電圧信号は、第2のデバイスに提供される。第2の半導体デバイスは、少なくとも1つの電圧信号を受信した後に、内部クロック信号を第1の半導体デバイスに提供する。第1のデバイスは、外部クロック信号を受信した後に、内部クロック信号から外部クロック信号に切り換える。
【0006】
開示された方法及びシステムは、半導体デバイス間のクロック及び供給電圧信号を共有するための向上した技術を提供する。その共有技術は、例えば、水晶発振器、DC-DC変換器、及びバッテリという部品を共有することにより、部品点数、更にコストを低減する。また、共有技術は、半導体デバイス内に内蔵され得るオプション部品とは有利に独立している。
【0007】
ここで説明される種々のシステム、モジュール、回路、デバイス、又は部品の機能は、ハードウェア(個別部品、集積回路、及びチップ搭載システム等を含む)、ファームウェア(特定利用の集積回路、プログラム可能チップ等を含む)、及び/又はソフトウェア、或いはそれらの組み合わせとして、利用要件に応じて実施されてもよい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
図1は、例示的な実施形態に従う、クロック及び電圧信号を共有するための2つの半導体デバイスを有するシステム100の概略ブロック図を示す。図示された実施形態において、システム100は、第1の半導体デバイス110、第2の半導体デバイス120、及び第2の半導体デバイス120に直接的に接続された外部水晶発振器130を含む。システム100は、少なくとも1つの事前に定義された機能を実行可能である。第2の半導体デバイス120は、第1の半導体デバイス110の外部にある別のものである。第1又は第2のデバイスという指定は、例示のためのであり、相互に交換可能である。
【0009】
特定の実施形態において、第1の半導体デバイス110は、MP3形式でデジタル音声信号を録音/再生可能なMP3プレイヤーチップである。また、同様の公知の音声/映像圧縮形式、例えばJPEG及びMPEGを処理するための他のデバイスも考慮されている。第2の半導体デバイス120は、ラジオ周波数信号、例えばFMラジオ信号を受信可能な周波数変調(FM)デバイスである。一実施形態において、システム100は、チップ搭載システム(SoC)として実施されてもよい。特定の実施形態において、第1の半導体デバイス110及び第2の半導体デバイス120は、単一のパッケージ内に内蔵されてもよい。
【0010】
別の実施形態において、システム100は、第2の半導体デバイス120を採用して構成されてもよいし、採用せずに構成されてもよい。即ち、システム100は、MP3プレイヤーの動作に加えて、FMラジオの受信機能をオプションとして構成されてもよい。
【0011】
図示された実施形態において、第1の半導体デバイス110は、電力/電源電圧140、例えばバッテリに接続されている。電源140は、電源入力144を介して第1の半導体デバイス110に電流を供給する。その入力144に接続されたピースイッチ(pswitch)142は、パワーアップ処理の開始を示すハイ信号を検出するために使用される。第1の半導体デバイス110に含まれる直流−直流(DC-DC)変換回路180は、電源140から電力を受け、受信した供給電圧をデバイス内の他の内部部品に適した他の電圧レベルに変換する。
【0012】
また、第1のデバイス110は、他のデバイス、例えば第2のデバイス120に電力/電圧信号を提供するための少なくとも1つの電圧信号を含む。図示された実施形態において、第1のデバイス110は、第1の電源電圧出力(VDD)176及び第2の電源電圧出力(VDDIO)178をそれぞれ介して第2のデバイス120に電力/電圧信号145を提供するための第1の電源電圧出力(VDD)146及び第2の電源電圧出力(VDDIO)148を含む。VDD146及びVDDIO148のために選択された特定の電圧値は、利用要件に基づき変更してもよい。一実施形態において、VDD146に対する閾値は、名目上1.5ボルトに設定され、VDDIO148に対してその電圧は名目上3ボルトに設定される。DC-DC変換器180は、供給電圧出力の少なくとも1つが閾値以上であるとき、通常モード又はパワーOKモードで動作するものであると説明される。
【0013】
図示された実施形態において、第1の半導体デバイス110は、図示するように浮いた外部ピン入力160を含む。外部ピン入力160は、第2の半導体デバイス120が存在しない場合、クロック信号を受信するために外部水晶発振器に接続されてもよい。第1のデバイス110の外部ピン入力181は、外部で生成されたクロック信号186を受信するために、第2の半導体デバイス120の外部クロック信号出力184に接続される。
【0014】
図示された実施形態において、第2のデバイス120は、第2の電源電圧入力176,178における電力の検出に応答するクロック信号186を提供する。一実施形態において、外部水晶発振器130は、ピン入力181を介して第1のデバイス110に送信される外部クロック信号186を生成するための第2のデバイス120によって使用される。クロック信号186を生成する初期段階において、第2のデバイス120は、有効な供給電圧信号が検出されるまで外部クロック信号出力をロー状態に保持するロジックを含む。
【0015】
図示された実施形態において、第2のデバイス120は、外部水晶発振器入力132において外部水晶発振器130から生成されたクロック信号134を受信するための第1の発振器クロック発生回路122を含む。一実施形態において、生成されたクロック信号134、即ちそこから由来する信号は外部クロック信号186である。供給電圧の検出に応答して、第1の発振器クロック発生回路122は、第1の半導体デバイス110の外部ピン入力180に外部クロック信号186を提供する。
【0016】
特定の実施形態において、システム100は、第2の半導体デバイス120を備えることなく、第1の半導体デバイス110を備えて構成されてもよい。例えば、FMラジオのオプションが選択されない場合、システム100は、第1の半導体デバイス110を含む。この実施形態において、外部水晶発振器130の出力134は、外部クロック信号186を直接的に第1のデバイス110に提供する。外部クロック信号186は、外部ピン入力160,181を介して第1のデバイス110に送信される。
【0017】
第1のデバイス110によって受信された外部クロック信号186は、第1のデバイス110内の他の部品及び/又はモジュール、例えば、位相ロックループ(PLL)モジュール182及び/又はDC-DC変換器180に内部的に回送される。
【0018】
図2は、図1の第1の半導体デバイス110の例示的な実施形態を更に詳細に示す概略ブロック図である。図示された実施形態において、第1の半導体デバイス110は、電源140からの電力を受けることが可能な電力スイッチ検出回路210を含む。電力スイッチ検出回路210は、何らかの技術、例えば入力ピンにおけるピースイッチのアサーションを検出することによって及び/又は入力電流における変化を検出することによって電力の存在を検出する。電力スイッチ検出回路210は、ピースイッチピン電圧を入力として受信するバッファとして実施されてもよい。それに応じて、電力スイッチ検出回路210は、DC-DC変換器180において電源投入シーケンスを開始するため、かつ内部非結晶発振器230及びデジタルカウンタ回路255を動作可能とする内部クロックを開始するために、開始電力出力信号212を提供する。DC-DC変換器180に対する電源投入シーケンスは、第1の電源電圧出力(VDD)146及び第2の電源電圧出力(VDDIO)148が事前に定義された閾値の電圧レベル以上であることを提供する一連の工程を含む。一旦、電源投入シーケンスが完了すると、電力スイッチ検出回路210は、DC-DC変換器180の供給電圧の少なくとも1つが閾値を越えるとき、DC-DC変換器180から電源OK入力214を受信する。
【0019】
内部非結晶発振器230、例えば抵抗−コンデンサ(RC)発振器は、水晶発振器よりも安価であり、DC-DC変換器180が開始電力出力信号212を受信した後に、内部クロック信号250を生成すべく動作可能である。開始段階において、クロック選択回路240及びデジタルカウンタ回路255は、電源投入シーケンス中での使用のためにDC-DC変換器180に内部クロック信号250を通過させる。内部非結晶発振器230は、その動作を制御するための、制御入力235、電流基準236、及び電圧基準238を受信する。
【0020】
特定の実施形態において、制御イネーブル回路237は第2のデバイス120の存在を検出する第1の入力216を受信し、電源OK入力214の反転信号である第2の入力を受信する。特定の実施形態において、第1の入力信号216は、インターフェース146又は148において第2のデバイス120への電流又は電圧の検出に応答して提供される。制御イネーブル回路237は、第1の入力216の受信及び第2の入力218の受信に応答して制御入力235を生成する。即ち、内部非結晶発振器230の動作は、第2のデバイス120が存在するとき、かつ電源OK入力214がアサーションでないとき、動作可能となる。或いは、制御イネーブル回路237を省略して、内部非結晶発振器は、電源OK入力214の反転信号218に応答して活性化されてもよい。外部クロック信号186及び電源OK入力214を受信した後、内部非水晶発振器230の動作は不能となる。内部非結晶発振器230の特定の実施形態の追加の詳細について、図4を参照して説明する。
【0021】
クロック選択回路240は、その入力において、内部クロック信号250及び外部クロック信号186を受信する。一実施形態において、外部クロック信号出力181から送信された外部クロック信号186の波形は、後の処理に好適となるように波形整形回路242によって改善される。
【0022】
一実施形態において、クロック選択回路240は、制御入力235に応答する入力を選択するように動作する同期マルチプレクサとして実施されてもよい。即ち、クロック選択回路240は、内部クロック信号250又は外部クロック信号186の何れかを選択されたクロック信号260としてDC-DC変換器180に選択的に提供するように動作する。従って、選択されたクロック信号260は電源投入シーケンス中における内部クロック信号250であり、選択されたクロック信号260は、電源OK入力214によって示される電源投入シーケンスの完了直後における外部クロック信号186である。
【0023】
図示された実施形態において、デジタルカウンタ回路255は、選択されたクロック信号260を入力として受信し、それをDC-DC変換器180に実質的に通過させる。また、デジタルカウンタ回路255は、イネーブルスイッチ出力252をその動作を制御するためにDC-DC変換器180に提供する。
【0024】
図3は、例示的な実施形態に従う、図2で説明した内部非結晶共振器230を更に詳細に示す概略回路図である。図示された実施形態において、内部非結晶共振器230は、電流基準236及び電圧基準238を定義するために低電圧バンドギャップを使用する。内部クロック250の半周期THは、コンデンサ310、抵抗320、電圧基準238、電流基準236及び比較器の遅延時間TDの関数であり、以下の式300で表される。
【0025】
TH=(C*VREF)/(I0/R)+TD ……… 式300
図4は、半導体デバイスに電圧及びクロック信号を供給する方法を示すフローチャートである。工程410において、ピースイッチピンにて、電力イネーブル信号のアサーション、例えばハイ入力が第1の半導体デバイス、例えば図1の半導体デバイスで検出される。別例として、第1の半導体デバイスに接続される電源、例えばバッテリの挿入が検出されてもよい。工程420において、非ゼロの供給信号が、電力イネーブル信号のアサーションに応答して第2の半導体デバイス(例えば、デバイス120)に提供される。工程430において、第1の半導体デバイスは、所定の閾値以上である少なくとも1つのDC-DC供給電圧信号を生成する結果となる電源投入シーケンスを経る。工程440において、閾値以上である少なくとも1つの供給電圧信号が第2の半導体デバイスに提供される。工程450において、第1のデバイスは、少なくとも1つの供給電圧の検出に応答して第2の半導体デバイスから外部クロック信号(例えば、クロック信号186)を受信して使用する。外部クロック信号は、第1の半導体デバイス内の他の部品(例えば、PLL回路182)に提供される。
【0026】
上述の各種工程は、追加され、省略され、結合され、置き換えられ、或いは異なる順序で実施されてもよい。例えば、第2のデバイスが存在しない場合、工程440,450は削減されてもよい。
【0027】
図5は、半導体デバイス間でクロック及び電圧を共有する方法を示すフローチャートである。工程510において、少なくとも1つの供給電圧は第2の半導体デバイスによって受信される。電力信号は、第2の半導体デバイスの外部にある別の第1の半導体デバイスによって提供される。或いは、第1の半導体デバイス及び第2の半導体デバイスは同一のパッケージ内に存在してもよい。工程520において、第2の半導体デバイスは、第2のデバイスに接続された外部水晶発振器によって提供される外部で生成されたクロック信号を受信する。工程530において、外部水晶発振器に由来する外部で生成されたクロック信号は、第2のデバイスが閾値以上である少なくとも1つの供給電圧信号を検出することに応答して、第2のデバイスによって第1のデバイスに提供される。
【0028】
上述の各種工程は、追加され、省略され、結合され、置き換えられ、或いは異なる順序で実施されてもよい。例えば、第2のデバイスに内蔵されている外部水晶発振器によって外部クロック信号が生成される場合、工程520は削減されてもよい。
【0029】
この開示の目的のため、開示されたシステムは、機能を実施可能な任意の手段又は手段の集合を含んでもよい。その機能は、例えば、消費者、ビジネス、科学、制御、又は他の目的に関する任意の形式の情報、諜報、或いはデータを送信、受信、演算、分類、処理、検索、発信、切り換え、格納、表示、明示、検出、記録、複製、取り扱い、又は利用である。例えば、システム100は、1以上の集積回路、プリント回路基板、プロセッサ、又は任意の他のデバイスとして実施されてもよく、サイズ、形状、性能、機能、及び料金は変更されてもよい。
【0030】
例示的な実施形態を示して説明したが、広範な改変、変更、及び置換が前述の開示及びいくらかの例において考慮されており、実施形態の特定の特徴が対応する他の特徴を用いることなく採用されてもよい。例えば、本開示の特定の態様は、1以上の半導体デバイスを含むシステム100を中心に説明されているが、当業者は、開示された工程が個別部品を用いて実施可能であることを認識するであろう。
【0031】
ここで説明した方法及びシステムは、適用可能な実施を提供する。特定の実施形態が具体的例を使用して説明されているが、当業者にとって本発明はこれらの数少ない例に限定されるものではないことは明らかであろう。利点、効果、問題の解決手段、及び、任意の利点、効果、或いは、より明らかになる解決手段を生じる任意の要素は、本発明の決定的に要求され、或いは本質的な特徴又は要素として解釈されるべきではない。
【0032】
上記開示された主題は、限定的ではなく例示的なものと考慮されるべきであり、添付の特許請求の範囲は、本発明の真の精神及び範囲内にある全ての改変、改善、及び他の実施形態を包含するように意図されている。従って、法で許容される最大の範囲にわたって、特許請求の範囲及びそれらの均等物の最大限許容可能な解釈によって本発明の範囲は決定されるべきであり、前述の詳細な説明によって制限又は限定されるべきではない。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】共有クロック及び電圧供給信号のための2つの半導体デバイスを有するシステムの概略ブロック図を示す。
【図2】図1のシステムの特定の実施形態を更に詳細に示す概略ブロック図である。
【図3】図2の局部発振器を更に詳細に示す概略回路図である。
【図4】電圧及びクロック信号を図1の半導体デバイスに供給する方法を示すフローチャートである。
【図5】図1の半導体デバイス間でクロック及び電圧を共有する方法を示すフローチャートである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電源電圧出力及び外部ピン入力を有するとともに、前記電源電圧出力を提供する直流−直流(DC-DC)変換回路を含む第1の半導体デバイスと、
前記第1の半導体デバイスの前記電源電圧出力に接続された電源電圧入力、及びクロック信号出力を有する第2の半導体デバイスと、
前記第2の半導体デバイスの入力を介して第1の発振クロック発生回路に接続された外部水晶発振器とを備えるシステム。
【請求項2】
前記第1の半導体デバイスの前記外部ピン入力は、前記第2の半導体デバイスの前記クロック信号出力に接続されている請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記DC-DC変換回路は、内部クロック発生回路及び外部クロック発生回路の何れか一方からクロック信号を選択的に受信するように接続され、
前記第1の発振クロック発生回路は、前記外部クロック信号を前記第1の半導体デバイスの前記外部ピン入力に提供するために接続されている請求項2に記載のシステム。
【請求項4】
前記内部クロック発生回路は、内部クロック信号を前記DC-DC変換回路に提供する請求項3に記載のシステム。
【請求項5】
前記第1の半導体デバイスは、バッテリに接続されている請求項2に記載のシステム。
【請求項6】
前記第1の半導体デバイスは、第2の電源電圧出力を有する請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
前記第2の半導体デバイスの前記クロック信号出力は、検出される供給電圧が閾値を越えた後に前記第1の半導体デバイスの前記外部ピン入力に提供される請求項1に記載のシステム。
【請求項8】
前記第1の半導体デバイスのクロック選択回路は、前記第2のデバイスから送信される前記外部クロック信号を選択する請求項1に記載のシステム。
【請求項9】
前記クロック選択回路は、前記内部クロック発生回路から受信する第1の入力と前記第2の半導体デバイスの前記外部信号出力に応答する第2の入力とを切り換えるように動作する同期マルチプレクサを含み、
デジタルカウンタが前記DC-DC変換回路と前記クロック選択回路との間に介在されている請求項8に記載のシステム。
【請求項10】
前記第1の半導体デバイスはMP3機器であり、前記第2の半導体デバイスは周波数変調(FM)機器である請求項1に記載のシステム。
【請求項11】
前記第1の半導体デバイスは前記第2の半導体デバイスが存在しなくとも動作可能であり、前記外部水晶発振器の出力は前記外部ピン出力に直接的に接続される請求項1に記載のシステム。
【請求項12】
信号外部水晶発振器デバイスが第1及び第2の半導体デバイス間で共有されている請求項1に記載のシステム。
【請求項13】
電源入力と、
電源電圧出力と、
内部クロック信号出力を有する内部非結晶発振器と、
前記電源入力からの電力の受信に応答して前記電源電圧出力を提供する直流−直流(DC-DC)変換回路と、
外部クロック信号を受信する外部ピン入力と、
前記内部クロック信号及び前記外部クロック信号の何れか一方を選択的にクロック信号入力として前記DC-DC変換回路に提供するクロック選択回路とを備える半導体デバイス。
【請求項14】
外部水晶発振器が前記外部クロック信号を提供するために使用される請求項13に記載のデバイス。
【請求項15】
前記外部水晶発振器は、同外部水晶発振器に直接的に接続された第2の半導体デバイスによって共有される請求項14に記載のデバイス。
【請求項16】
前記外部クロック信号は、閾値以上である電源電圧出力に応答して提供される請求項13に記載のデバイス。
【請求項17】
ピースイッチピンにおけるハイ入力を検出し、前記DC-DC変換回路にて電源投入シーケンスを開始し、かつ前記内部非結晶発振器の動作を開始するために、前記電源入力に接続された電力検出回路を更に備え、前記DC-DC変換回路の前記電源電圧出力が閾値を越えた後に電力OK信号が前記DC-DC変換回路によって提供される請求項13に記載のデバイス。
【請求項18】
前記クロック選択回路は、前記内部クロック信号と前記外部クロック信号とを選択的に切り換える請求項13に記載のデバイス。
【請求項19】
前記半導体デバイスはMP3機器である請求項13に記載のデバイス。
【請求項20】
電源電圧入力と、
外部水晶発振器入力と、
クロック信号出力と、
前記電源電圧入力が閾値以上となった後に、発生したクロック信号を前記クロック信号入力に提供するための発振器信号発生回路とを備える半導体デバイス。
【請求項21】
前記外部水晶発振器入力は外部水晶発振器に接続され、前記発生されたクロック信号は別の半導体デバイスに提供される請求項20に記載のデバイス。
【請求項22】
前記半導体デバイスは周波数変調(FM) 機器である請求項20に記載のデバイス。
【請求項23】
半導体デバイスに電圧を供給する方法であって、前記方法は、
第1の半導体デバイスにおいてパワーアップ信号のアサーションを検出する工程と、
前記第1の半導体デバイスにおいて閾値以上である少なくとも1つの電圧信号の利用可能性を検出する工程と、
前記少なくとも1つの電圧信号を前記第1の半導体デバイスとは別の第2の半導体デバイスに提供する工程と、
前記少なくとも1つの電圧信号を提供した後に、前記第2の半導体デバイスからの外部クロック信号を受信する工程とを備える方法。
【請求項24】
前記第1の半導体デバイス内の位相ロックループ(PLL)回路に前記外部クロック信号を提供する工程を更に備える請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記外部クロック信号を受信する前に、内部クロック信号を直流−直流(DC-DC)変換回路に提供するために内部発振器を始動する工程を更に備える請求項23に記載の方法。
【請求項26】
前記少なくとも1つの電圧信号が前記閾値以上であることを検出した後に、内部クロック信号から外部クロック信号に切り換える工程を更に備える請求項23に記載の方法。
【請求項27】
前記第1の半導体デバイスに接続されるバッテリの挿入を検出する工程を更に備え、前記バッテリの挿入は前記パワーアップ信号のアサーションを生じる請求項23に記載の方法。
【請求項28】
半導体デバイス間における信号及び電圧を共有する方法であって、前記方法は、
第2の半導体デバイスにおいて、前記第2の半導体デバイスとは別の外部にある第1の半導体デバイスによって提供される少なくとも1つの電圧信号を受信する工程と、
外部水晶発振器によって提供される外部クロック信号を受信する工程と、
前記少なくとも1つの電圧信号が閾値以上となった後に、前記外部クロック信号に由来するクロック信号を前記第1の半導体デバイスに提供する工程とを備える方法。
【請求項29】
前記第1の半導体デバイスはMP3機器であり、前記第2の半導体デバイスは周波数変調(FM) 機器である請求項28に記載の方法。
【請求項30】
内部クロック信号を提供するための内部クロック信号発生器を含む半導体デバイスにおいて、少なくとも1つの供給電圧信号を受信する工程と、
第1のモードにおいて外部クロック信号は前記半導体デバイスのクロック入力に接続された水晶発振器から受信され、第2のモードにおいて前記外部クロック信号は前記クロック入力に接続された第2の半導体デバイスから受信され、前記半導体デバイスのクロック入力において外部クロック信号を受信する工程と、
前記外部クロック信号の受信に応答して、前記外部クロック信号及び前記内部クロック信号を選択的に前記第2の半導体デバイスの回路に提供する工程とを備える方法。
【請求項31】
前記半導体デバイスは供給電圧出力を含み、前記第2の半導体デバイスは前記第1の半導体デバイスの前記供給電圧出力における供給電圧に応答する請求項30に記載の方法。
【請求項32】
前記外部クロック信号及び前記内部クロック信号を選択的に供給する工程は、
前記半導体デバイスのクロック選択回路においてパワーOK信号がアサーションではないときに前記内部クロック信号を提供する工程と、
前記外部クロック信号が受信されたとき、かつ前記クロック選択回路においてパワーOK信号がアサーションであるときに、前記内部クロック信号を提供する工程とを備える請求項30に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2009−540669(P2009−540669A)
【公表日】平成21年11月19日(2009.11.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−514252(P2009−514252)
【出願日】平成18年10月18日(2006.10.18)
【国際出願番号】PCT/US2006/040629
【国際公開番号】WO2007/145653
【国際公開日】平成19年12月21日(2007.12.21)
【出願人】(508346653)シグマテル インコーポレイテッド (2)
【氏名又は名称原語表記】SIGMATEL,INC.
【Fターム(参考)】