説明

占い情報提供システム

【課題】可能な限りユーザーに対して安く(可能な場合は無料で)占いソフトを提供できるようにした占い情報提供方法を提供する。
【解決手段】占いの対象となる個人の情報を受け付ける個人情報受付手段21と、当該個人情報受付手段21によって受け付けた個人の情報から、その個人に対する占い情報を出力する占い情報出力手段31と、当該占い情報の出力と同時に宣伝広告情報を出力する広告出力手段32とを備えるようにする。また、個人情報受付手段21や、占い情報出力手段31、広告出力手段32を実行させるためのプログラムをダウンロードするためのURL情報も出力する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、占いに関するコンピューターソフトウェア(以下、「占いソフト」という)を用いて占い情報を提供できるようにした占い情報提供システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、占いに関するソフトとしては、インターネット上でダウンロードできる占いソフトや(特許文献1など)、CDなどによって販売される占いソフトなどが存在していた。また、このような占いソフトに関して、生年月日や性別、血液型、手相などを入力することによる占いだけでなく、特許文献2に示されるように、指紋を用いた占い方法や、あるいは、インターネット上で占われた過去の占い情報などを検索でき、所望の方法で表示できるようにしたシステムなど、多種多様の占い方法や占いシステムなどが提案されている。
【特許文献1】特開2006−107116号公報
【特許文献2】特開2005−270292号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、このような占いソフトは、その占いサービスを運営する会社やそのプログラム製作会社によって販売され、それによって得た利益で企業を運営するようにしている。しかしながら、その占いソフトが広く一般に流通しなければ開発にかかったコストを回収することができず、ソフトの値段が高くなってしまう。
【0004】
しかしながら、このようにソフトの値段が高く設定されてしまうと、ユーザーにとって「占いソフトは高い」というイメージが定着してしまい、余計にその商品が買い控えられてしまう可能性がある。これにより、余計にその商品が売れにくくなり、販売価格が再び高く設定されてしまうという悪循環を生じる。
【0005】
そこで、本発明は、このような課題に着目して、可能な限りユーザーに対して安価もしくは無料で占いソフトを提供できるようにした占い情報提供方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
すなわち、本発明は上記課題を解決するために、占いの対象となる個人の情報を受け付ける個人情報受付手段と、当該個人情報受付手段によって受け付けた個人に関する情報から、その個人に対する占い情報を出力する占い情報出力手段と、当該占い情報の出力と同時に宣伝広告情報を出力する広告出力手段とを備えようにしたものである。
【0007】
このようにすれば、占いソフトを販売する会社は、その占い結果と同時に表示される広告会社からの広告料によって占いソフトを比較的安価(もしくは、無料)に提供することができるようになる。しかも、印刷された占い情報は、他の一般的な企業の広告チラシなどと異なって捨てられにくいという特質があるため、広告会社としても、長期間ユーザーの手元に保管されることによって企業の宣伝情報を見て貰う機会を増やし、より宣伝広告の効果を向上させることができるようになる。
【0008】
また、このような発明において、さらに、個人情報受付手段と占い情報出力手段と、広告出力手段を備えたプログラムをダウンロードするためのURL情報を出力するURL出力手段を備えるようにする。
【0009】
このようにすれば、例えば、占いソフトを利用したユーザーが、他人の占いを行うことによってその友人に占い結果の用紙を手渡したような場合、その友人は、その用紙に印刷された占いソフトのURLを手掛かりに、新たな占いソフトをダウンロードすることができ、占いソフトが順次使用されていくことによる宣伝広告の効果を向上させることができるようになる。さらには、サーバーコンピューター上に格納されている広告会社の情報を順次他の企業の広告情報に入れ替えることによって、より多くの企業の宣伝広告情報を載せることができ、多くのスポンサーを集めることによって、より安価に占いソフトを提供することができるようになる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、占い情報の出力と同時に、企業の宣伝広告情報を出力できるようにしたので、広告会社からの広告料によって比較的安価にソフトを提供することができるようになる。しかも、印刷出力された占い結果は、他の一般的な広告チラシなどと異なって捨てられにくいという特質を有するため、広告会社としても、長期間ユーザーの手元に保管されることによって、ユーザーに広告情報を見てもらう機会を増やし、より宣伝広告の効果を向上させることができるようになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明の一実施の形態について図面を参照して説明する。図1は、本実施の形態における占い情報提供システム1の概要を示したものであり、また、図2は、この占い情報提供システム1を構成する機能構成ブロックを示したものである。
【0012】
この実施の形態における占い情報提供システム1は、CDなどの記憶媒体5を読み取り可能なクライアントコンピューター2と、このクライアントコンピューター2に接続されるプリンター2aと、このクライアントコンピューター2に対してインターネットなどの通信網を介して接続されるサーバーコンピューター3とを備えて構成される。なお、ここで、クライアントコンピューター2とは、汎用的に使用されるパーソナルコンピューターだけでなく、携帯電話、PDAなどのような携帯可能な端末装置によって構成することもできるが、本実施の形態では、パーソナルコンピューターを例に挙げて説明する。
【0013】
この実施の形態における占い情報提供システム1は、CDやDVDなどのような携帯可能な記憶媒体5に格納された占いソフトや、サーバーコンピューター3の記憶部に格納された占いソフトを用いて占いに関する情報を提供できるようにしたもので、具体的には、占いの対象となる個人に関する情報を受け付ける個人情報受付手段21と、この受け付けた個人の情報から、その個人に対する占い情報を出力する占い情報出力手段31と、この占い情報の出力と同時に企業の宣伝広告情報を出力する広告出力手段32と、個人情報受付手段21や占い情報出力手段31や広告出力手段32を格納したプログラムをダウンロードできるURLを出力するURL出力手段33を備えるようにしたものである。以下、本実施の形態における占い情報提供システム1の詳細について説明する。
【0014】
まず、クライアントコンピューター2は、CDなどの記憶媒体5を読み取り可能な読取デバイスや、CPU、記憶デバイス、入力デバイス、表示デバイスなどを備えてなり、記憶デバイスやCDなどの記憶媒体5に格納された占いソフトなどのプログラムを用いて以下の機能を実現させるようにしている。
【0015】
まず、個人情報受付手段21は、クライアントコンピューター2に設けられ、占いの対象となる個人の情報の入力を受け付ける。この個人の情報を受け付ける場合、図3に示すように、ディスプレイなどの表示デバイスに、個人の氏名(漢字やカタカナ)、生年月日、血液型、既婚/未婚の別、身長、体重、職業などの情報の入力を受け付ける。もちろん、これらの情報の他にその個人の指紋や、顔画像や音声などを受け付けることによって占いを行うこともできる。これらの入力は、記憶媒体5に格納された占いソフトやサーバーコンピューター3に格納された占いソフトをダウンロードすることによって入力画面を起動させ、その入力画面に従った操作を受け付けることにより行われる。ここで、個人に関する情報を受け付ける場合、一個人情報だけでなく、複数の個人情報を同時に受け付けて相性などを占えるようにしてもよい。また、個人情報としては、人間だけでなく、会社などの組織体や動物などであってもよい。
【0016】
占い情報出力手段31は、この受け付けた個人に関する情報をもとに、CDに格納された占い情報出力プログラムを用いて、その個人に対する占い結果を出力する。この占い情報を出力する場合、例えば、図4に示すように、占い結果欄41に、個人に対する金運、恋愛運、仕事運、出会い運、相性、スポーツ運などの占い結果の情報を出力する。この占い結果の出力は、ディスプレイ上に出力するだけでなく、そのクライアントコンピューター2に接続されたプリンター2aを介して用紙4に印刷して出力される。
【0017】
広告出力手段32は、あらかじめ、CDなどの記憶媒体5に格納された企業の宣伝広告情報や、サーバーコンピューター3の記憶部に格納された企業の宣伝広告情報をその占い情報と同じ画面や同じ用紙4の広告情報欄42に出力する。なお、ここで、企業の宣伝広告情報を出力する場合、広告料を徴収している企業の宣伝広告情報を出力する。
【0018】
URL出力手段33は、占いソフトをダウンロードすることが可能なサーバーコンピューター3のURL情報を出力する。ここで、URL情報を出力する場合において、ディスプレイ上にURLを表示させる場合は、そのURLのクリックを受け付けることによって占いソフトをダウンロードすることが可能なサイトを表示させる。一方、占い結果の用紙4にURL情報を出力する場合は、URLの文字列だけでなく、二次元バーコード43を印刷することによって携帯電話から容易にそのサイトへアクセスできるようにする。そして、これらのサイト内におけるダウンロード可能なボタンのクリックを受け付けることによって占いソフトを自己のクライアントコンピューター2にダウンロードさせる。
【0019】
一方、印刷手段22は、このように占い情報出力手段31や広告出力手段32、URL出力手段33によって出力されてきた各種情報をクライアントコンピューター2のディスプレイ画面上に表示させ、図示しない印刷ボタンの押下とともに図4に示すような用紙4を印刷出力する。
【0020】
次に、このように構成された占い情報提供システム1の処理の流れについて図5を用いて説明する。
【0021】
まず、占いソフトの販売会社は宣伝広告を行うためのスポンサーを集め、そのスポンサーから広告料を徴収するとともに、その広告情報を記憶させた広告ファイルを貰う。そして、その広告ファイルを占いソフトを格納した記憶媒体5の宣伝広告情報格納エリアに格納し、これをユーザーに対して安価に、もしくは無料で提供する。
【0022】
この占いソフトの提供を受けたユーザーは、その占いソフトを自己のクライアントコンピューター2の読み取りデバイスなどを用いてインストールし、その占いソフトを起動できるような状態にする。
【0023】
そして、ユーザーがその占いソフトのアイコンなどをクリックすることによって占いソフトを起動すると、占いの対象となる個人の情報を受け付けるための画面をディスプレイ上に表示させ(図3)、入力デバイスなどを用いて、個人の氏名(漢字やカタカナ)、生年月日、血液型、既婚/未婚、身長、体重、職業などの情報の入力を受け付ける(ステップS1)。そして、占いを実行するための実行ボタンが押下されることによって(ステップS2)、占いアルゴリズムなどを用いて、その入力に対応した占い結果をディスプレイ画面上に表示させる(ステップS3)。また、その占い結果の出力と同時に、記憶媒体5の宣伝広告情報格納エリアに格納されていた宣伝広告情報を読み出し、ディスプレイ画面上にその企業の宣伝広告情報を表示させる(ステップS3)。このとき、その広告情報欄42には、その企業が取り扱う商品やサービスなどに関する情報だけでなく、その企業のホームページを表示させるためのURLをクリック可能に表示させ、そのURLが選択されることによってその企業のホームページをブラウザ上に表示させる。
【0024】
一方、ユーザーが、その占い結果を用紙4に印刷して出力する場合、図示しない印刷ボタンの押下を受け付けることによって(ステップS4)、その占い結果と企業の宣伝広告情報を印刷した用紙4を出力する(ステップS5)。また、この際、その占い結果が第三者のものである可能性もあるため、その用紙4にサーバーコンピューター3に格納された占いソフトをダウンロードできるようにするためのURL情報を印刷し、また、携帯電話などのカメラ機能を用いてサーバーコンピューター3にアクセスできるようにするための二次元バーコード43などを印刷する。そして、その用紙4を受け取った第三者が、そのURLや二次元バーコードなどを用いてサーバーコンピューター3にアクセスすることによって、ブラウザを起動して占いソフトをダウンロードさせるためのサイトを表示させ、ユーザーによってそのサイトのダウンロードボタンのクリックを受け付けることによって最新の占いソフトをダウンロードさせる。このとき、その占いソフト内には、新たな企業の宣伝広告情報を含められるようにし、これによって、都度新しい企業の宣伝広告情報をユーザーに提供できるようにする。
【0025】
このように上記実施の形態によれば、占いソフトを販売する企業は、広告会社から広告料を受け取ることによって占いソフトを比較的安価(もしくは、無料)で提供することができるようになる。しかも、印刷された占い情報は、他の一般的な企業の広告チラシなどと異なって捨てられにくいという特質があるため、広告会社としても、長期間ユーザーの手元に保管されることで目に触れる機会を増やし、より宣伝広告の効果を向上させることができるようになる。
【0026】
また、占いソフトを使用したユーザーから配布された用紙4に基づいて、新たな占いソフトをダウンロードすることができるため、占いソフトが広く使用されることによる企業の宣伝広告の効果を高めることができるようになる。さらには、サーバーコンピューター3上に格納されている広告会社の情報を入れ替えることによって、より多くの企業の宣伝広告情報を掲載することができ、多くのスポンサーを集めることによって、より安価な占いソフトを提供することができるようになる。
【0027】
なお、本発明は上記実施の形態に限定されることなく、種々の態様で実施することができる。
【0028】
例えば、上記実施の形態では、宣伝広告情報を占いソフトに組み込んでユーザーに提供できるようにしたが、この宣伝広告情報をサーバーコンピューター3に別に格納しておき、占いが実行される都度、インターネットを介して新たな企業の宣伝広告情報を占い結果と同時に出力するようにしてもよい。そして、このような場合、表示された広告回数に応じて企業から広告料を徴収するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】本発明の一実施の形態における占い情報表示システムの概要を示す図
【図2】同形態におけるシステムの機能ブロックを示す図
【図3】同形態における占い情報の入力画面を示す図
【図4】同形態における占い結果を出力した出力例を示す図
【図5】同形態におけるシステムの処理の流れを示す図
【符号の説明】
【0030】
1・・・占い情報表示システム
2・・・クライアントコンピューター
2a・・・プリンター
3・・・サーバーコンピューター
21・・・個人情報受付手段
22・・・印刷手段
31・・・占い情報出力手段
32・・・広告出力手段
33・・・URL出力手段
4・・・用紙
41・・・占い結果印刷欄
42・・・広告情報印刷欄
43・・・二次元バーコード
5・・・記憶媒体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
占いの対象となる個人の情報を受け付ける個人情報受付手段と、当該個人情報受付手段によって受け付けた個人の情報から、その個人に対する占い情報を出力する占い情報出力手段と、当該占い情報の出力と同時に宣伝広告情報を出力する広告出力手段とを備えたことを特徴とする占い情報提供システム。
【請求項2】
請求項1に記載の占い情報提供システムにおいて、さらに、前記個人情報受付手段と占い情報出力手段と、広告出力手段を備えたプログラムをダウンロードするためのURL情報を出力するURL出力手段を備えた占い情報提供システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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