説明

印刷プログラム及び印刷制御装置、ならびに画像形成装置

【課題】複数の集約ページを集合した集合ページの画像を印刷装置に印刷させる場合に、集約ページの向きを変えたり縮小率を上げることなく集約ページの配置位置を調整することができる。
【解決手段】集合ページに並べる集約ページの縦の枚数と横の枚数とを選択する選択画面を表示部40に表示させる縮小率選択画面表示機能110と、前記縮小率選択画面表示機能110により選択された縮小率で集約ページを生成するイメージ生成処理機能120と、前記集約ページを配置して集合ページを生成する集合ページ生成機能130とを備えることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷プログラム及び印刷制御装置、ならびに画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、プリンタ、複写機、ファクシミリ装置、スキャナ装置、MFP等のプリンタ部とスキャナ部を備える複合機、又はその他の画像形成装置においては、1ページの物理ページに複数ページの論理ページを割り当てるNアップ印刷が行われている。Nアップ印刷を行う場合、通常、物理ページを均等にN分割して、Nページ分の論理ページを縮小し、必要に応じて回転処理して、N分の1ページの物理ページ領域に割り付けていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2000−335039号公報(段落0004〜0009)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、通常、物理ページの用紙の方向が縦置き(ポートレート)ならN分割された物理ページ領域も縦置きになり、物理ページの用紙の方向が横置き(ランドスケープ)ならN分割された物理ページ領域も横置きになる。論理ページの用紙の方向がポートレート又はランドスケープで統一されていれば、従来の画像形成装置で問題なくNアップ印刷を行うことができる。
【0005】
しかしながら、論理ページの用紙の方向にポートレートとランドスケープとが混在する場合、論理ページのいずれかの方向のページを90°回転処理してN分割された物理ページ領域の方向に合わせて割り付けるか、又はN分割されたポートレートの物理ページ領域にランドスケープの論理ページを、若しくはN分割されたランドスケープの物理ページ領域にポートレートの論理ページを回転せずにさらに縮小率を上げて割り付ける必要がある。論理ページを90°回転させたものは1つの物理ページ(集合ページ)上にポートレートとランドスケープの画像があることになり、一方、論理ページ(集約ページ)の縮小率をさらに上げたものは物理ページをN分割して論理ページを割り当てている上にさらに画像が縮小されるので、どちらも可読性が低下するという問題がある。
【0006】
本発明は前記問題に鑑みてなされたものであり、複数の集約ページを集合した集合ページの画像を印刷装置に印刷させる場合に、縦置き及び横置きの集約ページが混在する印刷文書であっても可読性を低下させずに複数の集約ページを集合した集合ページの画像を印刷させることができる印刷プログラム及び印刷制御装置、ならびに画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記目的を達成するために、本発明に係る印刷プログラムは、複数の集約ページを集合した集合ページの画像を印刷装置に印刷させる印刷機能をコンピュータに実現させる印刷プログラムであって、前記印刷機能は、前記集合ページに並べる集約ページの縦の枚数と横の枚数とを選択する選択画面を表示部に表示させる縮小率選択画面表示機能と、前記縮小率選択画面表示機能により選択された枚数に基づいた縮小率で、複数の元画像を縮小し、前記複数の集約ページを生成するイメージ生成処理機能と、前記複数の集約ページを配置して集合ページを生成する集合ページ生成機能と、前記集合ページの画像情報を前記印刷装置に出力する印刷出力機能とを備え、前記集合ページ生成機能は、前記複数の集約ページの中に、方向が異なるページが含まれている場合に、各集約ページの方向を揃えて、連続する複数の集約ページの領域内に配置することを特徴とする。
【0008】
前記目的を達成するために、本発明に係る印刷制御装置は、複数の集約ページを集合した集合ページの画像を印刷装置に印刷させる印刷制御装置であって、複数の画像データを作成するアプリケーション手段と、前記画像データのグラフィック描画関数を出力デバイスに応じた形式に変換する描画関数変換手段と、集合ページに並べる集約ページの縦の枚数と横の枚数とを選択する選択画面を表示部に表示させる縮小率選択画面表示手段と、前記縮小率選択画面表示機能により選択された枚数に基づいた縮小率で、前記各々の画像データを縮小し、前記複数の画像データから複数の集約ページを生成するイメージ生成処理手段と、前記集約ページを配置データ算出手段で算出した集合ページ上のページ配置領域に配置する際に、当該集約ページの方向が当該集合ページ上のページ配置領域の方向と異なったときには、当該集約ページの縮小率を2倍し、当該配置データ算出手段で算出した隣り合う2領域分のページ配置領域に当該集約ページを配置し、集合ページを生成する集合ページ生成手段と、前記集合ページを通信部を介して前記印刷装置に出力する印刷出力手段と、を備えることを特徴とする。
【0009】
前記目的を達成するために、本発明に係る画像形成装置は、複数の集約ページを集合した集合ページの画像を形成する画像形成装置であって、集合ページに並べる集約ページの縦の枚数と横の枚数とを入力する入力手段と、前記入力手段により選択された枚数に基づいた縮小率で、元画像を縮小し、元画像から集約ページを生成するイメージ生成処理手段と、前記集約ページを配置データ算出手段で算出した集合ページ上のページ配置領域に配置する際に、当該集約ページの方向が当該集合ページ上のページ配置領域の方向と異なったときには、当該集約ページの縮小率を2倍し、当該配置データ算出手段で算出した隣り合う2領域分のページ配置領域に当該集約ページを配置し、集合ページを生成する集合ページ生成手段と、前記集合ページ生成手段が生成した集合ページの画像を媒体に形成する画像形成手段と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、複数の集約ページを集合した集合ページの画像を印刷装置に印刷させる場合に、集約ページの向きを変えたり縮小率を上げることなく集約ページの配置位置が調整される。このため、縦置き及び横置きの集約ページが混在する印刷文書であっても可読性を低下させずに複数の集約ページを集合した集合ページの画像を印刷することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の第1実施形態に係る印刷システムの構成図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係る印刷制御装置の動作を表すフローチャートである。
【図3】本発明の第1実施形態に係る印刷制御装置の縮小率選択画面表示機能が表示する選択画面400の説明図である。
【図4】従来の縮小率算出手段の説明図である。
【図5】本発明の第1実施形態に係る印刷制御装置のイメージ生成処理機能の縮小率算出手段の説明図である。
【図6】本発明の第1実施形態に係る印刷制御装置の配置データ算出機能の集合ページ上での各集約ページの配置位置を算出する処理の説明図である。
【図7】本発明の第2実施形態に係る印刷システムの構成図である。
【図8】本発明の第2実施形態に係る印刷制御装置の動作を表すフローチャートである。
【図9】集約ページの向きと集合ページにおけるページ配置領域の向きとの関係を示す図である。
【図10】本発明の第2実施形態に係る印刷制御装置のページ配置領域変更機能のページ配置領域変更手段の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
(第1実施形態に係る印刷システム)
図1は、本発明の第1実施形態に係る印刷システム1の構成図である。この印刷システム1は印刷制御装置2と印刷装置3とがネットワーク4を介して接続されている。印刷制御装置2は、相互にバス60で接続された、制御部10、記憶部20及び通信部50を有し、入力部30及び表示部40が接続されている。印刷制御装置2は、一般的なパーソナルコンピュータであってよい。
入力部30は、例えばキーボード、マウス等である。表示部40は、例えばLCD等のディスプレイである。通信部50は、例えばネットワークカードである。画像形成装置としての印刷装置3は、例えばプリンタである。
以下、印刷システム1を構成する印刷制御装置2の各部について簡略的に説明する。詳細は後記する印刷制御装置2の動作で説明する。
【0013】
記憶部20には、アプリケーションプログラム24、オペレーティングシステム22、プリンタドライバ23、及び画像データ21が格納されている。
アプリケーションプログラム24は、例えば一般的な文書作成ソフト、描画作成ソフト等である。オペレーティングシステム22は、コンピュータシステムを管理し、基本的なユーザ操作環境を提供するソフトウェアである。プリンタドライバ23は、プリンタを制御するためのソフトウェアである。また、記憶部20には、印刷機能用記憶部200が確保されている。印刷機能用記憶部200は、後記する印刷機能100を実現する際に使用する記憶部20での作業領域である。
【0014】
画像データ21は、印刷装置3で印刷される画像の元となるデータであり、ページ毎に記憶されている。画像データ21は、本実施形態では、記憶部20に記憶されているが、図示しないCD−ROM、MO等の移動記憶媒体に記憶しておき必要に応じて印刷制御装置2に記憶させるようにしてもよいし、又は、図示しない他のパーソナルコンピュータ、ファイルサーバ等に記憶しておき、必要に応じて印刷制御装置2にネットワーク4を介してこれらから取得させるようにしてもよい。
【0015】
制御部10は、アプリケーション機能11、描画関数変換機能12及び印刷機能100を有し、印刷機能100は、縮小率選択画面表示機能110、イメージ生成処理機能120、集合ページ生成機能130、配置データ算出機能131及び印刷出力機能140を含む。
アプリケーション機能11は、記憶部20に格納されているアプリケーションプログラム24が、OS22上で起動することによって実現される。同様に、描画関数変換機能12は図示せぬGDI(Graphic Device Interface)が、印刷機能100はプリンタドライバ23がOS22上で起動することによって実現される。
【0016】
アプリケーション機能11は、画像データ21としてのグラフィック描画関数を作成し、画像データ21を描画関数変換機能12に渡す。
描画関数変換機能12は、画像データ21としてのグラフィック描画関数を印刷装置3等の出力デバイスに応じた形式に変換し、印刷機能100に画像データ21を渡す。
【0017】
印刷機能100は、縮小率選択画面表示機能110、イメージ生成処理機能120、集合ページ生成機能130及び印刷出力機能140を使用し、画像データ21から印刷装置3が印刷するための図示しない印刷データを生成し、印刷装置3に印刷データを送信する。
【0018】
縮小率選択画面表示機能110は、集合ページに並べる集約ページの横の枚数及び縦の枚数、ならびに印刷データの方向を選択する選択画面400(図3参照)を表示部40に表示し、ユーザに入力部30を介して集約ページの枚数を選択させる。
【0019】
イメージ生成処理機能120は、縮小率選択画面表示機能110で選択された集約ページの枚数に基づき、各画像データ21の縮小率を演算する。
また、イメージ生成処理機能120は、集約ページ描画バッファ(第一の記憶部)221、集約ページ保存バッファ(第二の記憶部)222及び集約ページ保存バッファポインタテーブル223を使用して、演算した縮小率に基づき1枚の画像データ21から縮小した1枚の集約ページを生成する処理を各画像データ21について行う。
【0020】
集約ページ描画バッファ(第一の記憶部)221は、イメージ生成処理機能120が画像データ21から集約ページを生成するためだけに使用される。集約ページ描画バッファ(第一の記憶部)221に記憶された集約ページは、集約ページ保存バッファ222に移された後に、集約ページ描画バッファ221から削除される。
集約ページ保存バッファ(第二の記憶部)222は、イメージ生成処理機能120で生成された複数の集約ページが記憶される。なお、各集約ページの記憶部20におけるアドレスは集約ページ保存バッファポインタテーブル223に記憶される。すなわち、集約ページ保存バッファポインタテーブル223は、集約ページ保存バッファ(第二の記憶部)302のインデックスである。
【0021】
集合ページ生成機能130は、配置データ算出機能131、集合ページバッファ(第三の記憶部)231及び配置情報テーブル232を使用して、イメージ生成処理機能120で生成された複数枚の集約ページを組み合わせて1枚の集合ページを生成する処理を生成された集約ページについて行う。
【0022】
配置データ算出機能131は、集合ページ上での各集約ページの配置位置を算出する。算出した配置位置は配置情報テーブル232に格納される。
配置情報テーブル232は、集合ページ上での配置位置と当該位置に配置された集約ページのページ番号とを記憶する(図6参照)。
集合ページバッファ(第三の記憶部)231は、配置データ算出機能131で生成された集合ページを記憶する。
【0023】
印刷出力機能140は、集合ページ生成機能130で生成した複数の集合ページを印刷データとして通信部50を介して印刷装置3に出力する。
【0024】
(第1実施形態に係る印刷制御装置2の動作)
図2のフローチャートを参照して、第1実施形態に係る印刷制御装置2の動作について説明する。ここでは、アプリケーション機能11が画像データ21を生成する場合について説明する。
【0025】
(ステップS1)
印刷制御装置2は、ユーザによる印刷指示により処理を開始する。最初に、縮小率選択画面表示機能110は図3に示す選択画面400を表示部40に表示させる。
ユーザは、集約/拡大連写チェックボックス401にチェックを行い、集約/拡大連写タブ402の中からアップ数を選択する。図3は4アップ印刷(すなわち、4ページを1ページに集約する印刷処理)を選択した状態である。次に、ユーザは印刷イメージ411〜414の中から集合ページ上での印刷する順番を選択する。図3は左上→右上→左下→右下を選択した状態である。その次に、ユーザは縮小率自動選択チェックボックス403にチェックを行う。これにより、印刷イメージ421であったのが、印刷イメージ422に変更される。
【0026】
そして、ユーザが「OK」ボタン415を押下して最終的な印刷指示を行うことにより、アプリケーション機能11は画像データ21としてのグラフィック描画関数をページ毎に区分して描画関数変換機能12に渡す。ここで、画像データ21は、アプリケーション機能11で作成され、記憶部20に格納されている。次に、描画関数変換機能12は、画像データ21としてのグラフィック描画関数を印刷装置3等の出力デバイスに応じた形式に変換し、印刷機能100に画像データ21を渡す。
【0027】
さらに、印刷機能100は、図3の選択画面400で選択されたアップ数に基づいて、集合ページに並べる集約ページの横の枚数Xと縦の枚数Yとを認識し、Xの値及びYの値に基づいて集約ページ保存バッファ222、集約ページ保存バッファポインタテーブル223、集合ページバッファ231及び配置情報テーブル232の記憶領域を確保し、各テーブルのポインタとバッファカウンタを0にする。
【0028】
(ステップS2)
イメージ生成処理機能120は、集合ページ上に集約ページが横に並ぶ枚数Xと、縦に並ぶ枚数Yとから集約ページの縮小率を演算する。ここで、X=2,Y=2で集合ページの向きがポートレートの場合を例にして、図4を参照して従来の縮小率算出手段を、また、図5を参照して本実施形態の縮小率算出手段を、それぞれ説明する。
【0029】
以下、図4を参照して従来の縮小率算出手段を説明する。図4の矢印は集約ページ及び集合ページ上での集約ページの方向を示し、図4(a)のように矢印が長辺と並行のページはポートレートを表し、図4(b)のように矢印が短辺と並行のページはランドスケープを表す。
図4(a)に示すように、1枚の集合ページに配置されるすべての集約ページの向きがポートレートであれば、集約ページの縮小率を1/4にすることで、集合ページ上ですべての集約ページの向きを揃えて配置することができる。
図4(b)に示すように、1枚の集合ページに配置されるすべての集約ページの向きがランドスケープであれば、集約ページの縮小率を1/4にして90°回転することで、集合ページ上ですべての集約ページの向きを揃えて配置することができる。ただし、前後の集合ページが図4(a)の場合に、集合ページ単位で集約ページの向きが異なるという問題がある。
図4(c)に示すように、1枚の集合ページに配置される集約ページの向きがポートレートとランドスケープとが混在する場合、集約ページのすべての集約ページの縮小率を1/4にして、集合ページ上で集約ページの向きを揃えずに配置するか、又は、集約ページがランドスケープのものの縮小率を1/8に上げて集合ページ上で集約ページの向きを揃えて配置していた。この場合、1枚の集合ページ上に向きが揃わない集約ページがあるか、又は、画像が縮小率1/4よりさらに縮小されるかのどちらかになるので、どちらも可読性が低下するという問題がある。
【0030】
以下、図5を参照して本実施形態の縮小率算出手段を説明する。図5の矢印は図4と同様に集約ページの方向示す。
図5(a)に示すように、1枚の集合ページに配置されるすべての集約ページの向きがポートレートであれば、集約ページの縮小率を1/4にすることで、集合ページ上ですべての集約ページの向きを揃えて配置することができる。この場合は、従来の縮小率算出手段と結果的には変更はない。
図5(b)に示すように、1枚の集合ページに配置されるすべての集約ページの向きがランドスケープであれば、集約ページの縮小率を1/2にして90°回転すれば、集合ページ上ですべての集約ページの向きを揃えて配置することができる。さらに、従来では前後の集合ページが図5(a)の場合に、集合ページ単位で集約ページの向きが異なっていたが、本実施形態の縮小率算出手段では集合ページ単位でも集約ページの向きが揃えられる。
図5(c)に示すように、1枚の集合ページに配置される集約ページの向きがポートレートとランドスケープとが混在する場合、集約ページの向きがポートレートのものには集約ページの縮小率を1/4にして、集約ページの向きがランドスケープのものには集約ページの縮小率を1/2にすることで、集合ページ上ですべての集約ページの向きを揃えて配置することができる。この場合、1枚の集合ページ上に向きが揃わない画像はなく、一方、画像が縮小率1/4よりさらに縮小されることもないので可読性が低下するという問題がない。
【0031】
以上のようにステップS2では、集約ページと集合ページの向きが同じ場合には、集約ページの縮小率は集合ページ上に集約ページが横に並ぶ枚数Xの値と縦に並ぶ枚数Yの値とを乗算する。集約ページと集合ページの向きが異なる場合には、集約ページの縮小率はX及びYの乗算により算出した縮小率の2倍とする。
しかしながら、本実施形態に係る縮小率算出はこれに限定されるものではない。本実施形態では、集合ページがポートレートの場合を説明したが、もちろん集合ページがランドスケープの場合でも適用可能である。
また、本実施形態では説明の便宜上、画像データ21の原稿サイズと印刷データの原稿サイズとが同じものと想定して説明したので、前記のような縮小率の算出となっているが、画像データ21の原稿サイズと印刷データの原稿サイズが異なるときにも縮小率を適宜調整して適用可能である。
また、本実施形態では、印刷装置3で使用する用紙として国際規格サイズであるA判及び国内規格サイズであるB判を想定しており、用紙の縦横比率が白銀比となっていることから前記のような縮小率の算出となっているが、規格にない用紙をユーザが選択した場合は、縮小率を適宜調整して適用可能である。
また、本実施形態では、可読性という点から集約ページと集合ページの向きが異なる場合には、集約ページの縮小率はX及びYの乗算により算出した縮小率の2倍としたが、図5(d)に示すように縮小率を変更せずに単に90°回転させてもよい。
【0032】
(ステップS3)
イメージ生成処理機能110は、選択した縮小率に基づいて画像データ21から集約ページを集約ページ描画バッファ(第一の記憶部)221(図1参照)で生成する。
次に、イメージ生成処理機能110は、生成した集約ページを集約ページ保存バッファ(第二の記憶部)222に格納し、集約ページの記憶部20におけるアドレスを集約ページ保存バッファポインタテーブル223に記憶する。集約ページ描画バッファ(第一の記憶部)221の集約ページは、当該集約ページが集約ページ保存バッファ222に移された後に削除される。
【0033】
(ステップS4〜ステップS10)
集合ページ生成機能130は、配置データ算出機能131を呼び出し、集合ページ上での各集約ページの配置位置を算出する処理をステップS4〜ステップS10を通して行う。以下、図2及び図6を参照してステップS4〜S10までの処理を説明する。
【0034】
図6(a)に示す集合ページは4アップのポートレートであり、図6(b)に示す集合ページは4アップのランドスケープである。
また、図6(a)に示す配置情報テーブル232のa0番に記憶されるデータは、集合ページのX=0,Y=0のページ配置領域に対応している。配置情報テーブル232のa1番に記憶されるデータは、集合ページのX=1,Y=0のページ配置領域に対応している。配置情報テーブル232のa2番はX=0,Y=1に、a3番はX=1,Y=1に対応している。図6(b)も図6(a)と同様である。なお、図6(b)の配置情報テーブル232のb4〜b7は2ページ目の集合ページのページ配置領域を表している。
【0035】
また、図6(a)のページ番号p0の集約ページは縮小率1/4のポートレートであり、ページ番号p1の集約ページは縮小率1/2のランドスケープである。図6(b)のページ番号p0、p1、p3、p4の集約ページは縮小率1/4のランドスケープであり、ページ番号p2の集約ページは縮小率1/4のポートレートである。各集約ページは集約ページとページ番号を同じにする図6に図示しない画像データ21からステップS2及びステップS3の処理により生成されたものである。なお、ページ番号は集合ページに配置する順番を表している。
【0036】
(ステップS4)
ステップS4では、配置データ算出機能131は、集約ページを配置するためには2つのページ配置領域が必要か否かを判定する。
具体的には、縮小率選択画面表示機能110で、集合ページと集約ページの向きによって縮小率を選択しており、集合ページと向きが異なる集約ページについては縮小率を1/2にしているので、集合ページ上の1つのページ配置領域には集約ページが収まりきらない。そのため、2つのページ配置領域に1枚の集約ページを配置する必要がある。
集約ページが1つのページ配置領域に配置可能な場合にはステップS5に進み(ステップS4“No”)、2つのページ配置領域に配置する場合にはステップS7に進む(ステップS4“Yes”)。
【0037】
(ステップS5)
配置データ算出機能131は、配置情報テーブル232に集約ページのページ番号を記憶する。
図6(a)では、配置情報テーブル232のページ配置領域a0に集約ページのページ番号p0を記憶する。
図6(b)では、配置情報テーブル232のページ配置領域b0に集約ページのページ番号p0を記憶する。
【0038】
(ステップS6)
配置データ算出機能131は、1枚の集合ページの生成が完了した場合又はすべての集約ページ分の配置が完了した場合には(ステップS6“Yes”)、ステップS11に進み、1枚の集合ページにまだ集約ページの配置が可能な場合には(ステップS6“No”)、ステップS2に戻る。
図6(a)では、配置データ算出機能131は、集合ページのa1〜a3にまだ配置が可能なのでステップS2に戻る。図6(a)での2枚目の画像データp1は集合ページと方向が異なるので、ステップS2で縮小率1/2が選択され、ステップS3で集約ページp1が生成され、ステップS4の判定で2つのページ配置領域に配置するので、ステップS7に進む。
図6(b)では、配置データ算出機能131は、集合ページのb1〜b3にまだ配置が可能なのでステップS2に戻る。図6(b)での2枚目の画像データp1は集合ページと方向が同じなので、ステップS2で縮小率1/4が選択され、ステップS3で集約ページp1が生成され、ステップS4の判定で1つのページ配置領域に配置するので、ステップS5に進み、配置情報テーブル232のページ配置領域b1に集約ページのページ番号p1を記憶する。
次に、集合ページのb2及びb3にまだ配置が可能なのでステップS2に戻る。図6(b)での3枚目の画像データp2は集合ページと方向が異なるので、ステップS2で縮小率1/2が選択され、ステップS3で集約ページp2が生成され、ステップS4の判定で2つのページ配置領域に配置するので、ステップS7に進む。
【0039】
(ステップS7)
ステップS7では、2つのページ配置領域に1ページの集約ページを配置する場合、配置位置によっては集合ページに集約ページが収まらない場合があるので、配置データ算出機能131は、集合ページに集約ページが収まるか否かの判定を行い、収まる場合はステップS9へ進み(ステップS7“Yes”)、収まらない場合はS8へ進む(ステップS7“No”)。
図6(a)では、集約ページp1をページ配置領域a1に配置すると集約ページが収まらないので、ステップS8に進む。
図6(b)では、集約ページp2をページ配置領域b2に配置すると集約ページが収まらないので、ステップS8に進む。
【0040】
(ステップS8)
集約ページをページ配置領域に配置できない場合、集約ページを別のページ配置領域に配置する必要がある。配置データ算出機能131は、ステップS8において、集約ページを配置可能なページ配置領域を探す。具体的には、配置情報テーブル232のテーブル書き込み位置を次のページ配置領域に進める。
図6(a)では、配置データ算出機能131は、集約ページp1はページ配置領域a1へ配置することができないため、配置位置を1つずらし、ページ配置領域a2へ配置する。ページ配置領域a2の右側にはページ配置領域a3が存在するので、集約ページp1はページ配置領域a2とa3の2つのページ配置領域に配置することが可能である。よって、集約ページp1の配置情報テーブル232への書き込み位置はa2に決定される。
図6(b)では、配置データ算出機能131は、集約ページp2はページ配置領域b2へ配置することができないため、配置位置を1つずらし、ページ配置領域b3への配置を試みる。しかし、ページ配置領域b3の下にもページ配置領域がないので、次の集合ページのページ配置領域b4へ配置位置をずらす。ここで、1枚の集合ページの配置が終了するので、一度ステップS8を抜けて、後記するステップS9、ステップS10、ステップS11、ステップS12の処理を行った後に、ステップS13の判定でS2に進む(以下、1ページ目の集合ページ処理という。)。そしてステップS2、S3及びS4の処理を経て、ステップS7の判定が行われる。ステップS7では、ページ配置領域b4の下側にはページ配置領域b6が存在するため、配置データ算出機能131は、集約ページp2はページ配置領域b4とb6の2つのページ配置領域に配置することが可能である。よって、ステップS9に進む(以下、2ページ目の集合ページの処理という)。
【0041】
(ステップS9)
配置データ算出機能131は、配置情報テーブル232に集約ページのページ番号を記憶する。ステップS9の処理はステップS5の処理と同じである。
図6(a)では、配置データ算出機能131は、配置情報テーブル232のページ配置領域a2に集約ページのページ番号p1を記憶する。ここで、配置情報テーブル232のページ配置領域a3についてはステップS10で処理を行う。
図6(b)では、配置データ算出機能131は、配置情報テーブル232のページ配置領域b4に集約ページのページ番号p2を記憶する。ここで、配置情報テーブル232のページ配置領域b4についてはステップS10で処理を行う。
【0042】
(ステップS10)
配置データ算出機能131は、ステップS9で記憶した配置情報テーブル232の書き込み位置より前にありかつ別の集約ページを配置しないページ配置領域、及び2つのページ配置領域に1枚の集約ページを配置した場合における書き込み位置以外のページ配置領域に、配置済みを示すページ番号N/Aを記録する。
例えば、図6(a)では、配置データ算出機能131は、配置情報テーブル232の書き込み位置より前のページ配置領域a1にN/Aを記録する。また、配置データ算出機能131は、2つのページ配置領域に1枚の集約ページを配置した場合における書き込み位置以外のページ配置領域a3にN/Aを記録する。
そして、1枚の集合ページの生成が完了しているのでステップS11に進む(ステップS6“Yes”)。
【0043】
図6(b)では、1ページ目の集合ページの処理のときには配置情報テーブル232の書き込み位置より前のページ配置領域b2及びb3にN/Aを記録する。そして、1枚の集合ページの生成が完了しているのでステップS11に進む(ステップS6“Yes”)。
また、2ページ目の集合ページの処理のときには2つのページ配置領域に1枚の集約ページを配置した場合における書き込み位置以外のページ配置領域b6にN/Aを記録する。ここで、1枚の集合ページの生成が終了していないので処理はステップS2に戻り、配置情報テーブル232のページ配置領域b5にp3を、ページ配置領域b7にp4を配置し、2ページ目の集合ページの処理を終了させてステップS11に進む(ステップS6“Yes”)。
【0044】
以上のようにステップS10では、記憶した配置情報テーブル232の書き込み位置より前にありかつ別の集約ページを配置しないページ配置領域に、配置済みを示すページ番号N/Aを記録して、その領域を使用しないようにした。
しかしながら、本実施形態に係る処理はこれに限定されるものではない。書き込み位置より前にあるページ配置領域に別の集約ページを配置するようにしてもよい。具体的には、図6(a)のページ配置領域a1に別の集約ページを配置するようにしてもよい。これにより印刷装置3の用紙を節約することができる。また、同一集合ページ内に限らず、複数ページにまたがって別の集約ページを配置するようにしてもよい。具体的には、図6(b)の2ページ目のb4及びb6に配置した後に、1ページ目に戻ってb2及びb3に集約ページを配置するようにしてもよい。
【0045】
(ステップS11)
集合ページ生成機能130は、配置情報テーブル232と集約ページ保存バッファポインタテーブル223とを用いて、集約ページ保存バッファ(第二の記憶部)222から集合ページを形成する各集約ページを取り出し、集合ページバッファ231に配置イメージデータとしての集合ページを生成する。
【0046】
(ステップS12)
印刷出力機能140は、通信部50を介して集合ページを印刷データとして印刷装置3へ送信する。
【0047】
(ステップS13)
集合ページ生成機能130は、すべての集約ページの処理が完了していれば処理を終了させ(ステップS13“Yes”)、完了していなければステップS2へ処理を戻す(ステップS13“No”)。
【0048】
(第1実施形態に係る印刷制御装置2の効果)
第1実施形態に係る印刷制御装置2は、Nアップ印刷時に、集約ページの向きを変えたり、縮小率を上げることなく、集約ページの配置位置を調整できるので、ポートレートとランドスケープのページが混在する印刷文書であっても可読性を低下させずにNアップ印刷をすることができる。
【0049】
(第2実施形態に係る印刷システム)
図7は、本発明の第2実施形態に係る印刷システム1001の構成図である。第1実施形態に係る印刷システム1との主な違いは、印刷制御装置2の印刷機能100にページ配置領域変更機能150を追加している点と、印刷機能用記憶部200にページ配置領域変更テーブル251を追加した点である。第1実施形態と同様の機能の部位については同じ符号を付して説明を省略する。
【0050】
第1実施形態では、集合ページと集約ページの向きが異なる場合に1ページの集約ページを集合ページの2つのページ配置領域に配置するので、集合ページと向きが異なる集約ページの集合ページ上での割合が、向きが一致する集約ページの集合ページ上での割合より多くなればなるほど、1ページの集合ページに配置できる集約ページの数が少なくなるという問題があった。
第2実施形態では、ページ配置領域変更機能150が、集合ページと向きが異なる集約ページの集合ページ上での割合が多いときに、集合ページ上のページ配置領域を変更することで集約ページの集合ページ上のページ配置領域への割り付けを変更することを特徴とする。
【0051】
(第2実施形態に係る印刷制御装置2の動作)
図8は、第2実施形態に係る印刷制御装置2の動作を表すフローチャートである。第1実施形態に係る印刷制御装置2の動作を表すフローチャートである図2と第2実施形態に係る印刷制御装置2の動作を表すフローチャートである図8との違いは、図8のステップS1とステップS2との間に、ページ配置領域変更機能150によるステップS101が追加されている点と、ステップS101の追加に伴いステップS13で“No”と判定されたときにステップS101に戻る点である。
【0052】
ここでまず、ページ配置領域変更機能150が備える機能を、図9を参照して説明する。図9は集約ページの向きと集合ページにおけるページ配置領域の向きとの関係を示す図であり、図7に示すページ配置領域変更テーブル251の基礎となる。
図9(a)は、ポートレートで4アップの集合ページである。通常、集合ページがポートレートである場合、図9(a)に示すようにページ配置領域もポートレートとなる。
ここで、図9(a)のポートレートで4アップの集合ページに3枚のランドスケープの集約ページを配置することを想定する。
第1実施形態に係る印刷制御装置2は、1枚目の集約ページを図9(a)に示すページ配置領域p0及びp1に配置し、2枚目の集約ページを配置領域p2及びp3に配置し、3枚目の集約ページを2枚目のページ配置領域p0及びp1に配置する。そのため、第1実施形態に係る印刷制御装置2では、3枚の集約ページに対して2枚の集合ページが必要になる。なお、集約ページの縮小率は1/2である。
ここで仮に、集合ページ上のページ配置領域を図9(a)に示すポートレートで4アップから図9(b)に示すランドスケープで3アップに変更してから集約ページを集合ページに配置するとした場合、1枚目の集約ページを図9(b)に示すページ配置領域p0に配置し、2枚目の集約ページをページ配置領域p1に配置し、3枚目の集約ページをページ配置領域p2に配置することができる。すなわち、3枚の集約ページを1枚の集合ページに収めることができる。なお、集約ページの縮小率は2/9である。このようにすれば、縮小率を大きく変えることなく、効率的に集約ページを集合ページに配置することができる。
【0053】
同様に、図9(c)に示すようにあらかじめ指定された縮小率が1/9の場合(ポートレートで9アップの集合ページ)で、ページ配置領域p0〜p8に配置する集約ページの多くがランドスケープである場合は、図9(d)に示すようにページ配置領域を縮小率1/8のランドスケープに選択するようにすればよい。
図9(e)に示すようにあらかじめ指定された縮小率が1/16の場合(ポートレートで16アップの集合ページ)で、ページ配置領域p0〜p15に配置する集約ページの多くがランドスケープである場合は、図9(f)に示すようにページ配置領域を縮小率1/18のランドスケープに選択するようにすればよい。
【0054】
ページ配置領域変更機能150は、以上のような、図9(a)と(b)、(c)と(d)及び(e)と(f)の対応関係をページ配置領域変更テーブル251として備えている。そして、集約ページの向きの割合にともなって、配置領域を図9(a)、(c)若しくは(e)に示すポートレートにするか、又は配置領域を図9(b)、(d)若しくは(f)に示すランドスケープにするか決定する。
しかしながら、本実施形態に係るページ配置領域変更機能150が備えるページ配置領域変更テーブル251は、図9に示すものに限定されるものではない。例えば、図9に示す対応関係とは別のテーブルであってもよく、また、ユーザが対応関係を指定できるようにしてもよい。
【0055】
以下、図10を参照して図8のステップS101の処理を説明する。
図2における第1実施形態に係る処理と同様に、ユーザによる印刷指示の際に、縮小率選択画面表示機能110は図3に示す選択画面400を表示部40に表示し、集合ページに並べる集約ページの横の枚数及び縦の枚数、ならびに印刷データの方向をユーザに選択させる。この際に、ユーザに「ページ配置領域自動変更チェックボックス404」をさらにチェックさせることで、ステップS101におけるページ配置領域変更機能150の処理が行われる。
ここで、ページ配置領域変更機能150は図9の(a)と(b)、(c)と(d)、(e)と(f)の対応関係を示すページ配置領域変更テーブル251をあらかじめ備えている。
【0056】
(ステップS1011)
ページ配置領域変更機能150は、ページ配置領域がポートレートの場合1ページの集合ページに配置可能な集約ページ数を算出する。ユーザが印刷データの方向としてポートレートを選択していれば、ユーザが選択したページ配置領域を使って集約ページ数を算出する。一方、ユーザがランドスケープを選択していた場合は、配置選択テーブル251にしたがったページ配置領域を使って集約ページ数を算出する。
【0057】
(ステップS1012)
ページ配置領域変更機能150は、ページ配置領域がランドスケープの場合に1ページの集合ページに配置可能な集約ページ数を算出する。ユーザが印刷データの方向としてランドスケープを選択していれば、ユーザが選択したページ配置領域を使って集約ページ数を算出する。一方、ユーザがポートレートを選択していた場合は、配置選択テーブル251にしたがったページ配置領域を使って集約ページ数を算出する。
【0058】
(ステップS1013)
ページ配置領域変更機能150は、S1011で算出したページ配置領域がポートレートの場合に配置可能な集約ページ数と、S1012で算出したページ配置領域がランドスケープの場合に配置可能な集約ページ数とを比べて、1ページの集合ページに配置可能な集約ページ数が多いページ配置領域を選択する。
これによりページ配置領域変更機能150によるS101の処理は終了し、ステップS2に進む。
【0059】
以降の処理は第1実施形態と同じであるが、ステップS101におけるページ配置領域の選択処理は集合ページ単位で行われるので、ステップS6及びステップS13でNoと判定されたときの進む位置が異なる。
【0060】
(第2実施形態に係る印刷制御装置2の効果)
第2実施形態に係る印刷制御装置2は、ページ配置領域がポートレートの場合に配置可能な集約ページ数と、ページ配置領域がランドスケープの場合に配置可能な集約ページ数とを比べて、配置可能な集約ページ数が多いページ配置領域を選択することにより、縮小率を変更するページを少なくし、効率的にページを配置できるため、印刷用紙の無駄を少なくするという効果が得られる。
【0061】
(第1実施形態及び第2実施形態に係る印刷システムの変形例)
第1実施形態及び第2実施形態では、印刷制御装置2に印刷機能100及び印刷機能用記憶部200を備える構成としたが、図1又は図7に示す画像形成装置3に印刷機能100及び印刷機能用記憶部200を備えるようにしてもよい。
【0062】
ここで、印刷機能100のうちの縮小率選択画面表示機能110は、必ずしも画像形成装置3に備えなくてもよい。すなわち、他の入力手段で集合ページに並べる集約ページの縦の枚数と横の枚数の値を取得するようにしてもよい。
入力手段は、例えば、画像形成するための元データとともにネットワーク4を介して画像形成装置3が受信してもよいし、画像形成装置3にアップ数を選択するためのボタンを設置してユーザに選択させてもよい。
【0063】
また、画像形成装置3は、集合ページの画像を媒体に形成する画像形成手段を備える。画像形成手段及び媒体は、画像形成装置3の種類により異なる。例えば、プリンタであればLED、レーザー等を用いた画像形成手段となり、媒体としては紙が用いられる。
【符号の説明】
【0064】
1,1001 印刷システム
2 印刷制御装置
3 印刷装置(画像形成装置)
10 制御部
20 記憶部
40 表示部
50 通信部
21 画像データ
11 アプリケーション機能(アプリケーション手段)
12 描画関数変換機能(描画関数変換手段)
100 印刷機能
110 縮小率選択画面表示機能(縮小率選択画面表示手段)
120 イメージ生成処理機能(イメージ生成処理手段)
130 集合ページ生成機能(集合ページ生成手段)
131 配置データ算出機能(配置データ算出手段)
140 印刷出力機能(印刷出力手段)
150 ページ配置領域変更機能(ページ配置領域変更手段)
200 印刷機能用記憶部
221 集約ページ描画バッファ(第一の記憶部)
222 集約ページ保存バッファ(第二の記憶部)
223 集約ページ保存バッファポインタテーブル
231 集合ページバッファ(第三の記憶部)
232 配置情報テーブル
251 ページ配置領域変更テーブル


【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の集約ページを集合した集合ページの画像を印刷装置に印刷させる印刷機能をコンピュータに実現させる印刷プログラムであって、
前記印刷機能は、
前記集合ページに並べる集約ページの縦の枚数と横の枚数とを選択する選択画面を表示部に表示させる縮小率選択画面表示機能と、
前記縮小率選択画面表示機能により選択された枚数に基づいた縮小率で、複数の元画像を縮小し、前記複数の集約ページを生成するイメージ生成処理機能と、
前記複数の集約ページを配置して集合ページを生成する集合ページ生成機能と、
前記集合ページの画像情報を前記印刷装置に出力する印刷出力機能とを備え、
前記集合ページ生成機能は、
前記複数の集約ページの中に、方向が異なるページが含まれている場合に、各集約ページの方向を揃えて、連続する複数の集約ページの領域内に配置することを特徴とする印刷プログラム。
【請求項2】
前記集合ページ生成機能は、連続する2枚の集約ページの領域に方向が異なった前記集約ページを、前記選択された縮小率の2倍にして配置することを特徴とする請求項1に記載の印刷プログラム。
【請求項3】
前記集合ページ生成機能は、連続する2枚の集約ページの領域の内部に方向が異なった前記集約ページを、前記選択された縮小率で配置することを特徴とする請求項1に記載の印刷プログラム。
【請求項4】
集合ページ生成機能は、前記集合ページと方向が異なる集約ページの割合が多いときに、前記縦の枚数と前記横の枚数とを入れ替えて、前記複数の集約ページを配置することを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の印刷プログラム。
【請求項5】
前記イメージ生成処理機能は、生成した前記集約ページ、及び前記複数の集約ページを前記コンピュータの記憶部に格納することを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の印刷プログラム。
【請求項6】
前記集合ページ生成機能は、
前記所定枚数の集約ページを前記集合ページ上に配置する配置位置を特定する配置データを算出する配置データ算出機能を更に備え、
前記配置データ算出機能は、算出した配置データを配置情報テーブルとして前記記憶部に格納し、この配置情報テーブルに基づいて生成した前記集合ページのデータを前記記憶部に格納することを特徴とする請求項5に記載の印刷プログラム。
【請求項7】
複数の集約ページを集合した集合ページの画像を印刷装置に印刷させる印刷制御装置であって、
複数の画像データを作成するアプリケーション手段と、
前記画像データのグラフィック描画関数を出力デバイスに応じた形式に変換する描画関数変換手段と、
集合ページに並べる集約ページの縦の枚数と横の枚数とを選択する選択画面を表示部に表示させる縮小率選択画面表示手段と、
前記縮小率選択画面表示機能により選択された枚数に基づいた縮小率で、前記各々の画像データを縮小し、前記複数の画像データから複数の集約ページを生成するイメージ生成処理手段と、
前記集約ページを配置データ算出手段で算出した集合ページ上のページ配置領域に配置する際に、当該集約ページの方向が当該集合ページ上のページ配置領域の方向と異なったときには、当該集約ページの縮小率を2倍し、当該配置データ算出手段で算出した隣り合う2領域分のページ配置領域に当該集約ページを配置し、集合ページを生成する集合ページ生成手段と、
前記集合ページを通信部を介して前記印刷装置に出力する印刷出力手段と、
を備えることを特徴とする印刷制御装置。
【請求項8】
前記イメージ生成処理機能で生成した1枚の集約ページを格納する第一の記憶部と、集合ページを満たすに必要な所定枚数の集約ページを格納する第二の記憶部と、
当該第二の記憶部に格納される各集約ページの格納位置を記憶するポインタテーブルと、
前記配置データ算出機能で算出した集約ページの集合ページ上での配置領域を格納する配置情報テーブルと、前記集合ページ生成機能で生成した集合ページを格納する第三の記憶部と、
をさらに備えることを特徴とする請求項7に記載の印刷制御装置。
【請求項9】
前記印刷制御装置は、
前記集合ページと向きが異なる集約ページの割合が多いときに、前記集合ページ上のページ配置領域を変更することで集約ページの集合ページ上のページ配置領域への割り付けを変更するページ配置領域変更手段を、
さらに備えることを特徴とする請求項7又は請求項8に記載の印刷制御装置。
【請求項10】
複数の集約ページを集合した集合ページの画像を形成する画像形成装置であって、
集合ページに並べる集約ページの縦の枚数と横の枚数とを入力する入力手段と、
前記入力手段により選択された枚数に基づいた縮小率で、元画像を縮小し、元画像から集約ページを生成するイメージ生成処理手段と、
前記集約ページを配置データ算出手段で算出した集合ページ上のページ配置領域に配置する際に、当該集約ページの方向が当該集合ページ上のページ配置領域の方向と異なったときには、当該集約ページの縮小率を2倍し、当該配置データ算出手段で算出した隣り合う2領域分のページ配置領域に当該集約ページを配置し、集合ページを生成する集合ページ生成手段と、
前記集合ページ生成手段が生成した集合ページの画像を媒体に形成する画像形成手段と、
を備えることを特徴とする画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2010−284903(P2010−284903A)
【公開日】平成22年12月24日(2010.12.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−140845(P2009−140845)
【出願日】平成21年6月12日(2009.6.12)
【出願人】(591044164)株式会社沖データ (2,444)
【出願人】(594202361)株式会社沖データシステムズ (259)
【Fターム(参考)】