説明

印刷出力装置および印刷システム

【課題】パーソナルコンピュータのユーザに煩わしい手間を課すことなく、電子メールを受信して電子メールおよび添付画像ファイルを印刷可能なファクシミリ装置をパーソナルコンピュータ用のプリンタとして使用できるようにすることができるファクシミリ装置を提供する。
【解決手段】パーソナルコンピュータ10のアプリケーション12の印刷出力に含まれる電子メールおよび画像ファイル以外のファイルを画像ファイルに変換する画像ファイル変換部22と、画像ファイル変換部22からの画像ファイルを添付した電子メールを作成してファクシミリ装置30aをあて先として送信する画像転送部23とを有している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子メールを受信して電子メールおよび添付画像ファイルを印刷可能なファクシミリ装置にネットワークを介して接続されたパーソナルコンピュータに適用され、パーソナルコンピュータがファクシミリ装置をプリンタとして使用できるようにする印刷出力装置に関する。
【背景技術】
【0002】
本出願人等は、LAN(Local Area Network)を経由したインターネットを介してパーソナルコンピュータ等から電子メールを受信し、受信した電子メールおよびこれに添付された画像ファイルを印刷可能なファクシミリ装置を既に提案している。尚、このファクシミリ装置は、主に家庭や小売店などで使用されることを想定したものであって、比較的簡素、小型、低価格であり、所謂ビジネス用の大型、複雑、高価な複合機、ネットワークプリンタ機能付きファクシリミリ装置、あるいはファクシミリ機能付きネットワークプリンタ等の装置とは異なる。
【0003】
この種のファクシリミリ装置を使用して、パーソナルコンピュータのメーラ以外の例えばワードプロセッサ等のアプリケーションで作成された画像ファイル以外の文書ファイル等の印刷を行う場合は、パーソナルコンピュータの画像変換用プリンタドライバ等によって文書データ等が一旦TIFF(Tagged Image File Format)ファイル等の画像ファイルに変換され、次に、メーラによって電子メールが作成され、この作成においては電子メールには先ほどの画像ファイルが添付され、画像ファイルが添付された電子メールがファクシミリ装置を宛先に指定された上で送信される。一方、ファクシミリ装置において、画像ファイルが添付された電子メールが受信され、電子メールと画像ファイル、または、画像ファイルのみが印刷される。
【0004】
尚、パーソナルコンピュータとファクシミリ装置が同一家屋内に設置されて同一ユーザによって使用されている場合と、個別の家屋に設置されて個別のユーザによって使用されている場合とがある。いずれにしても、パーソナルコンピュータのユーザは、ファクシミリ装置をプリンタとして使用して電子メールファイルや画像ファイル以外のファイルを印刷する場合、上述のように幾段階ものステップを踏まねばならず、その手間は煩雑なものであった。
【0005】
このような印刷出力に関する技術は、例えば、特許文献1、2に開示されている。特許文献1には、印刷出力やファクシミリ送信などの機能をパーソナルコンピュータによって実行させるためのコンピュータプログラムが開示されている。また、特許文献2には、ファクシミリ装置のプリンタ機能を利用することにより、パーソナルコンピュータ等に専用のプリンタを不要とする技術が開示されている。
【0006】
【特許文献1】特開2008−131131号公報
【特許文献2】特開平06−291804号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1および2のどちらも、特定のアプリケーションや装置の出力ファイルをファクシミリ通信用の画像データに変換してファクシミリ装置に対して出力する手段を有しているものの、そのファクシミリ装置としては、電子メールを受信して電子メールおよび添付画像ファイルを印刷可能なファクシミリ装置を想定していない。
【0008】
それ故、本発明の課題は、パーソナルコンピュータのユーザに煩わしい手間を課すことなく、電子メールを受信して電子メールおよび添付画像ファイルを印刷可能なファクシミリ装置をパーソナルコンピュータ用のプリンタとして使用できるようにする印刷出力装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明によれば、電子メールを受信して電子メールとその添付画像ファイルを印刷可能なファクシミリ装置にネットワークを介して接続されたパーソナルコンピュータに適用され、該パーソナルコンピュータが該ファクシミリ装置をプリンタとして使用できるようにする印刷出力装置において、パーソナルコンピュータのアプリケーションの印刷出力に含まれる電子メールおよび画像ファイル以外のファイルを画像ファイルに変換する画像ファイル変換部と、画像ファイルを添付した電子メールを作成して前記ファクシミリ装置を前記ネットワーク上のあて先として送信する画像転送部とを有することを特徴とする印刷出力装置が得られる。
【0010】
印刷出力に含まれるファイル種を電子メールおよび画像ファイルと、それ以外とに判別し、電子メールおよび画像ファイルを前記画像転送部に出力する一方、それ以外のファイルを前記画像ファイル変換部に出力するファイル種判別部をさらに有していてもよい。
【0011】
前記ファイル種判別部は、印刷出力に含まれるファイル種を電子メールと、画像ファイルと、それ以外とに判別するものであり、前記画像転送部は、前記ファイル種判別部から電子メールが入力されないときは、作成する電子メール中に前記ファクシミリ装置に対して添付画像ファイルのみを印刷するように指示する情報を埋め込むものであってもよい。
【0012】
前記画像転送部は、前記アプリケーションの印刷出力があったときに前記ネットワークに接続されているファクシミリ装置を電子メールのあて先として検索する装置検索部を備えていてもよい。
【0013】
また、本発明によれば、前記印刷出力装置が適用された前記パーソナルコンピュータと、前記ネットワークと、前記ファクシミリ装置とを有する印刷システムが得られる。
【0014】
さらに、本発明によれば、電子メールを受信して電子メールとその添付画像ファイルを印刷可能なファクシミリ装置にネットワークを介して接続されたパーソナルコンピュータに適用され、該パーソナルコンピュータが該ファクシミリ装置をプリンタとして使用できるようにする印刷出力方法において、パーソナルコンピュータのアプリケーションの印刷出力に含まれる電子メールおよび画像ファイル以外のファイルを画像ファイルに変換する画像ファイル変換工程と、画像ファイルを添付した電子メールを作成して前記ファクシミリ装置を前記ネットワーク上のあて先として送信する画像転送工程とを有することを特徴とする印刷出力方法が得られる。
【0015】
さらにまた、本発明によれば、演算手段、記憶手段、およびネットワークインターフェースを有するパーソナルコンピュータの該演算手段に動作を指示するプログラムであって、電子メールを受信して電子メールとその添付画像ファイルを印刷可能なファクシミリ装置に前記ネットワークインターフェースおよびネットワークを介して接続されたパーソナルコンピュータに適用され、該パーソナルコンピュータが該ファクシミリ装置をプリンタとして使用できるようにする印刷出力プログラムにおいて、パーソナルコンピュータのアプリケーションの印刷出力に含まれる電子メールおよび画像ファイル以外のファイルを画像ファイルに変換する画像ファイル変換工程と、画像ファイルを添付した電子メールを作成して前記ファクシミリ装置を前記ネットワーク上のあて先として、前記ネットワークインターフェースを介して送信する画像転送工程とを前記演算手段に実行させることを特徴とする印刷出力プログラムが得られる。
【発明の効果】
【0016】
本発明による印刷出力装置は、パーソナルコンピュータのユーザに煩わしい手間を課すことなく、電子メールを受信して電子メールおよび添付画像ファイルを印刷可能なファクシミリ装置をパーソナルコンピュータ用のプリンタとして使用できるようにすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
本発明による印刷出力装置は、電子メールを受信して電子メールとその添付画像ファイルを印刷可能なファクシミリ装置にネットワークを介して接続されたパーソナルコンピュータに適用され、パーソナルコンピュータがファクシミリ装置をプリンタとして使用できるようにする印刷出力装置である。
【0018】
特に、本印刷出力装置は、パーソナルコンピュータのアプリケーションの印刷出力に含まれる電子メールおよび画像ファイル以外のファイルを画像ファイルに変換する画像ファイル変換部と、変換された画像ファイルおよび/または印刷出力に含まれる画像ファイルを添付した電子メールを作成してファクシミリ装置をネットワーク上のあて先として送信する画像転送部とを有している。
【0019】
このような構成により、本印刷出力装置は、パーソナルコンピュータのユーザに煩わしい手間を課すことなく、電子メールを受信して電子メールおよび添付画像ファイルを印刷可能なファクシミリ装置をパーソナルコンピュータ用のプリンタとして使用できるようにすることができる。
【実施例】
【0020】
以下、図面を参照して、本発明の実施例を説明する。
【0021】
[実施例1]
本発明の実施例1による印刷出力装置20は、図1を参照すると、ネットワーク40を介してファクシミリ装置30(30a、30b、30c・・・)に接続されたパーソナルコンピュータ10に適用される。尚、ファクシミリ装置30は、電子メールを受信して電子メールとその添付画像ファイルを印刷可能なものである。また、ネットワーク40は、LANもしくはLANを経由したインターネットであり、データ送受プロトコルとしてHTTP(HyperText Transfer Protocol)が採用されている。そして、本発明による印刷システムは、図1の印刷出力装置20が適用されたパーソナルコンピュータ10と、ネットワーク40を介して接続されたファクシミリ装置30との組み合わせによって構成されている。
【0022】
印刷出力装置20は、パーソナルコンピュータ10のアプリケーション12からの印刷命令に応じて動作するものであって、ワードプロセッサ等のアプリケーション12の印刷出力に含まれる電子メールおよび画像ファイル以外の文書ファイル等のファイルを画像ファイルに変換する画像ファイル変換部22と、画像ファイル変換部22からの画像ファイルや印刷出力に含まれる画像ファイルを添付した電子メールを作成してファクシミリ装置30をあて先として送信する画像転送部23とを有している。
【0023】
印刷出力装置20はさらに、アプリケーション12からの印刷出力に含まれるファイル種を電子メール(電子メールをプリントアウトする場合)および画像ファイルと、それ以外とに判別し、画像ファイルに変換不要な電子メールおよび画像ファイルを画像転送部23に出力する一方、それ以外の画像ファイルに変換必要な文書ファイル等のファイルを画像ファイル変換部22に出力するファイル種判別部21をさらに有している。ファイル種判別部21は、例えば、印刷出力に含まれるファイルの拡張子に基づいてファイル種を判別する。
【0024】
尚、図示はしないが、ファイル種判別部21を、印刷出力に含まれるファイル種を電子メールと、画像ファイルと、それ以外との三種に判別するものとすると共に、画像転送部23を、ファイル種判別部21から電子メールが入力されないとき(即ち、印刷出力が電子メールの印刷以外であるとき)は、画像転送部23によって作成する電子メール中に、ファクシミリ装置30に対して添付画像ファイルのみを印刷するように指示する情報を埋め込んでもよい。一方、ファクシミリ装置30には、受信する電子メール中にそのような情報が埋め込まれている場合には、電子メール文面は印刷せずに添付画像ファイルのみを印刷するように、予め設定しておく。このように構成することにより、電子メール以外のファイルのみを印刷したい場合に所謂空メールをも印刷するといった無駄を省くことができる。尚、情報の埋め込みとしては、例えば、ファクシミリ装置に対して送信する電子メールを画像転送部23が作成するときに、メールの件名に「print」等の所定のキーワードを記載するなどが考えられる。
【0025】
図2を参照すると、画像転送部23は、画像ファイル変換部22(図1)が出力する画像ファイルおよび/またはファイル種判別部21(図1)が出力する電子メールおよび画像ファイルを図示しない一時保存手段に保存するファイル管理部231と、印刷出力装置20(パーソナルコンピュータ10)のユーザが予め指定したプリンタとして用いようとする一台または複数台のファクシミリ装置30の(ユーザの)電子メールアドレスをネットワーク制御部232から送信する電子メールのあて先として図示しないメモリに予め記憶させる出力先設定部233と、ファイル管理部231からの画像ファイルを添付すると共に、あて先として出力先設定部233から通知されたファクシミリ装置30の電子メールアドレスを入力して電子メールを作成する電子メール作成部234と、電子メール作成部234が作成した電子メールまたはファイル管理部231からの電子メールをパーソナルコンピュータ10にネットワーク40を介して接続されたファクシミリ装置30に電子メールを送信するネットワーク制御部232とを備えている。尚、電子メールのあて先としては、ファクシミリ装置を特定できればよく、電子メールアドレスに限らず、例えばIPアドレス等であってもよい。
【0026】
尚、実際の電子メールの送受として、ファクシミリ装置30が対応するPOPサーバにアップロードされ、ファクシミリ装置30がPOPサーバからダウンロードする工程であってもよい。ただし、この場合には、レスポンスよく印刷を行うために、POPサーバにメールが届いた時点でファクシミリ装置30に通知がなされ、その通知がなされたファクシミリ装置30は即ダウンロードするか、ファクシミリ装置30が短時間でメールチェックを繰り返すように設定しておくことが好ましい。
【0027】
以上説明した本印刷出力装置20は、その各部がパーソナルコンピュータ10のハードウエア構成とは個別または一部を共通としたハードウエアによって構築されるか、あるいは、パーソナルコンピュータ10のCPU、ハードディスクドライブや半導体記憶デバイス等のストレージ手段、RAM等の一時記憶手段、LANアダプタ等のネットワークインターフェース等のハードウエア資源を利用してCPUに装置各部の動作を実行させるための、ストレージ手段に記憶されたコンピュータプログラム(印刷出力プログラム)とハードウエア資源との組み合わせによって構築されてもよい。
【0028】
一方、図3を参照すると、ファクシミリ装置30は、電子メールの受信手段および電子メールおよび添付画像ファイルの印刷手段として、ファクシミリ装置30全体の動作を司る主制御部31と、ネットワーク40を介して送られてくる電子メールを監視し、検出した電子メールをファイル管理部32に出力するネットワーク制御部33と、ネットワーク制御部33から入力された電子メールを図示しないメモリに保存させると共に電子メール受信の旨を主制御部31に通知するファイル管理部32と、ファイル管理部32によってメモリに保存された電子メールおよび添付画像ファイルをファクシミリ印刷可能な印刷出力データに変換する画像処理部34と、画像処理部34からの印刷出力データを図示しないプリンタ部によってファクシミリ用紙に印刷させる印刷制御部35とを有している。尚、図示は省略しているが、ファクシミリ装置30は、一般的なファクシミリ装置としての構成要素をも有している。
【0029】
次に、図1〜図3を参照して、印刷出力装置20を含む本実施例の印刷システムの動作を説明する。
【0030】
尚、ファクシミリ装置30bがプリンタとして画像転送部23の出力先設定部233により予め設定されているものとする。
【0031】
いま、パーソナルコンピュータ10のユーザは、アプリケーション12としてのワードプロセッサで文書を作成完了し、ユーザーインターフェースを介して文書ファイルの印刷を指示すると、アプリケーション12から印刷出力がなされる。
【0032】
印刷出力装置20のファイル種判別部21は、アプリケーション12からの印刷出力に含まれるファイル種を、電子メールおよび画像ファイルと、それ以外とに判別する。今回は文書ファイルであるため、画像ファイル変換部22に出力する。
【0033】
画像ファイル変換部22は、ファイル種判別部21からの文書ファイルを画像ファイルに変換し、画像転送部23に出力する。
【0034】
画像転送部23のファイル管理部231は、画像ファイル変換部22からの画像ファイルを図示しない一時保存に保存する。
【0035】
電子メール作成部234は、出力先設定部233から通知を受けたファクシミリ装置30bの(ユーザの)電子メールアドレスをあて先とすると共に、一時保存されている画像ファイルを添付して電子メールを作成し、ネットワーク制御部232に出力する。
【0036】
ネットワーク制御部232は、電子メール作成部234が作成した電子メールを、パーソナルコンピュータ10に備えられた図示しないネットワークアダプタおよびネットワーク40を介してファクシミリ装置30bに電子メールを送信する。
【0037】
電子メールを受信したファクシミリ装置30bのネットワーク制御部33は、ファイル管理部32に電子メールを出力する。
【0038】
ファイル管理部32は、ネットワーク制御部33から入力された電子メールを、図示しないメモリに一時保存させると共に、電子メール受信の旨を主制御部31に通知する。
【0039】
画像処理部34は、ファイル管理部32によってメモリに一時保存された電子メールおよび添付画像ファイルを、ファクシミリ印刷可能な印刷出力データに変換する。
【0040】
印刷制御部35は、画像処理部34からの印刷出力データを、図示しないプリンタ部によってファクシミリ用紙に印刷させる。
【0041】
以上のようにして、アプリケーション12としてのワードプロセッサで作成され、印刷指示された文書ファイルが、ファクシミリ装置30bによって印刷された。
【0042】
[実施例2]
本発明の実施例2による印刷出力装置は、その画像転送部が装置検索部を有している点が実施例1と異なり、それ以外の構成は実施例1と同一または同様である。このため、実施例1と同一部または同様部については、図示ならびに説明を省略する。
【0043】
図4に示されるように、本発明の実施例2による印刷出力装置における画像転送部23’は、アプリケーション12の印刷出力(図1)があったときに、ネットワーク40上に接続されているファクシミリ装置30(30a、30b、30c・・・)を電子メールのあて先として検索し、出力先設定部233に通知する装置検索部235を備えている。通知を受けた出力先設定部233は、ネットワーク40上に接続されている一台または複数台のファクシミリ装置30の(ユーザの)電子メールアドレスをネットワーク制御部232から送信すべき電子メールのあて先として図示しないメモリに予め記憶させる。装置検索部235によるファクシミリ装置の検索には、例えば、UDP(User Datagram Protocol)が採用される。
【0044】
本発明の実施例2による印刷出力装置によれば、プリンタとして使用しようとするファクシミリ装置をユーザが予め設定する必要がなく、印刷出力装置が自動的に印刷先を検出し、印刷することが可能となる。
【産業上の利用可能性】
【0045】
以上説明した実施例に限定されることなく、本発明は、当該特許請求の範囲に記載された技術範囲内であれば、種々の変形が可能であることは云うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】本発明の実施例1による印刷出力装置を含む印刷システムを示すブロック図である。
【図2】図1に示された印刷出力装置における画像転送部を示すブロック図である。
【図3】図1に示された印刷システムにおけるファクシミリ装置を示すブロック図である。
【図4】本発明の実施例2による印刷出力装置における画像転送部を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0047】
10 パーソナルコンピュータ
12 アプリケーション
20 印刷出力装置
30 ファクシミリ装置
31 主制御部
32 ファイル管理部
33 ネットワーク制御部
34 画像処理部
35 印刷制御部
40 ネットワーク
21 ファイル種判別部
22 画像ファイル変換部
23、23’ 画像転送部
231 ファイル管理部
232 ネットワーク制御部
233 出力先設定部
234 電子メール作成部
235 装置検索部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子メールを受信して電子メールとその添付画像ファイルを印刷可能なファクシミリ装置にネットワークを介して接続されたパーソナルコンピュータに適用され、該パーソナルコンピュータが該ファクシミリ装置をプリンタとして使用できるようにする印刷出力装置において、
パーソナルコンピュータのアプリケーションの印刷出力に含まれる電子メールおよび画像ファイル以外のファイルを画像ファイルに変換する画像ファイル変換部と、
画像ファイルを添付した電子メールを作成して前記ファクシミリ装置を前記ネットワーク上のあて先として送信する画像転送部とを有することを特徴とする印刷出力装置。
【請求項2】
印刷出力に含まれるファイル種を電子メールおよび画像ファイルと、それ以外とに判別し、電子メールおよび画像ファイルを前記画像転送部に出力する一方、それ以外のファイルを前記画像ファイル変換部に出力するファイル種判別部をさらに有している請求項1に記載の印刷出力装置。
【請求項3】
前記ファイル種判別部は、印刷出力に含まれるファイル種を電子メールと、画像ファイルと、それ以外とに判別するものであり、
前記画像転送部は、前記ファイル種判別部から電子メールが入力されないときは、作成する電子メール中に前記ファクシミリ装置に対して添付画像ファイルのみを印刷するように指示する情報を埋め込む請求項2に記載の印刷出力装置。
【請求項4】
前記画像転送部は、前記アプリケーションの印刷出力があったときに前記ネットワークに接続されているファクシミリ装置を電子メールのあて先として検索する装置検索部を備えている請求項1乃至3のいずれか1つに記載の印刷出力装置。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれか1つに記載の印刷出力装置が適用された前記パーソナルコンピュータと、前記ネットワークと、前記ファクシミリ装置とを有する印刷システム。
【請求項6】
電子メールを受信して電子メールとその添付画像ファイルを印刷可能なファクシミリ装置にネットワークを介して接続されたパーソナルコンピュータに適用され、該パーソナルコンピュータが該ファクシミリ装置をプリンタとして使用できるようにする印刷出力方法において、
パーソナルコンピュータのアプリケーションの印刷出力に含まれる電子メールおよび画像ファイル以外のファイルを画像ファイルに変換する画像ファイル変換工程と、
画像ファイルを添付した電子メールを作成して前記ファクシミリ装置を前記ネットワーク上のあて先として送信する画像転送工程とを有することを特徴とする印刷出力方法。
【請求項7】
印刷出力に含まれるファイル種を電子メールおよび画像ファイルと、それ以外とに判別し、電子メールおよび画像ファイルの場合には前記画像転送工程に移行する一方、それ以外のファイルの場合には前記画像ファイル変換工程に移行するファイル種判別工程をさらに有している請求項6に記載の印刷出力方法。
【請求項8】
前記ファイル種判別工程においては、印刷出力に含まれるファイル種を電子メールと、画像ファイルと、それ以外とに判別するものであり、
前記画像転送工程は、前記ファイル種判別工程における判別結果に電子メールが無いときは、作成する電子メール中に前記ファクシミリ装置に対して添付画像ファイルのみを印刷するように指示する情報を埋め込む工程を含む請求項7に記載の印刷出力方法。
【請求項9】
前記画像転送工程は、前記アプリケーションの印刷出力があったときに前記ネットワークに接続されているファクシミリ装置を電子メールのあて先として検索する装置検索工程を含む請求項6乃至8のいずれか1つに記載の印刷出力方法。
【請求項10】
演算手段、記憶手段、およびネットワークインターフェースを有するパーソナルコンピュータの該演算手段に動作を指示するプログラムであって、電子メールを受信して電子メールとその添付画像ファイルを印刷可能なファクシミリ装置に前記ネットワークインターフェースおよびネットワークを介して接続されたパーソナルコンピュータに適用され、該パーソナルコンピュータが該ファクシミリ装置をプリンタとして使用できるようにする印刷出力プログラムにおいて、
パーソナルコンピュータのアプリケーションの印刷出力に含まれる電子メールおよび画像ファイル以外のファイルを画像ファイルに変換する画像ファイル変換工程と、
画像ファイルを添付した電子メールを作成して前記ファクシミリ装置を前記ネットワーク上のあて先として、前記ネットワークインターフェースを介して送信する画像転送工程とを前記演算手段に実行させることを特徴とする印刷出力プログラム。
【請求項11】
印刷出力に含まれるファイル種を電子メールおよび画像ファイルと、それ以外とに判別し、電子メールおよび画像ファイルの場合には前記画像転送工程に移行する一方、それ以外のファイルの場合には前記画像ファイル変換工程に移行するファイル種判別工程をさらに前記演算手段に実行させる請求項10に記載の印刷出力プログラム。
【請求項12】
前記ファイル種判別工程においては、印刷出力に含まれるファイル種を電子メールと、画像ファイルと、それ以外とに前記演算手段が判別するものであり、
前記画像転送工程は、前記ファイル種判別工程における判別結果に電子メールが無いときは、作成する電子メール中に前記ファクシミリ装置に対して添付画像ファイルのみを印刷するように指示する情報を埋め込む工程を含む請求項11に記載の印刷出力プログラム。
【請求項13】
前記画像転送工程は、前記アプリケーションの印刷出力があったときに前記ネットワークに接続されているファクシミリ装置を電子メールのあて先として検索する装置検索工程を含む請求項10乃至12のいずれか1つに記載の印刷出力プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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