説明

印刷制御装置、および印刷装置

【課題】 本発明は階層が複数存在する印刷用データを用いて印刷を行うプリントシステムに関するものである。印刷実行時に複数の階層に印刷設定が存在することにより、階層間において印刷設定の禁則により設定同士の矛盾が発生する。
【解決手段】 階層間の印刷設定の禁則に関わる処理を行うことで適切な印刷物を出力する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は情報処理装置および情報処理方法に関する。詳しくは、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置とプリンタなどの印刷装置を有して構成されるシステムにおいて、特に前記印刷装置から印刷された内容に従って印刷実行時の動作を変更する印刷システムに関する。
【背景技術】
【0002】
図7はOPC(Open Packge Convention)をベースにしたパッケージモデルの1例でもあるXPS(Xml Paper Specification)を示した図である。OPCはファイルフォーマットのベースを規定したものであり、「Parts」と「RelationShip」と呼ばれるコンセプトにより論理構造を規定している。Partsとはデータストリームを意味しておりXMLないしはバイナリにより定義されたパーツである。RelationShipはPartsとPartsとの結びつきを示し、XMLにより記述されている。標準ZIPアーカイブがファイルの物理構造となっている。
【0003】
XPSとはXMLにより記述されたドキュメントフォーマットである。Windows (登録商標)VistaではXPS ドキュメント形式が導入されており、プリンタ用のドキュメント形式、Windows(登録商標) スプール ファイル形式、およびページ記述言語 (PDL) として使用されており、印刷時にXPS Print Pathが採用されている。
【0004】
701はXPSパッケージ本体を意味する。Common Package Parts702はOPCによって定義されているOPCをベースとしたフォーマット共通のパーツである。XPS Parts703は本図が示すXPS特有のパーツである。704はRelationShipである。705はCorePropertyであり後述するようにパッケージの属性を保持している。Thumbnail706はパッケージ全体のサムネイルを表すパーツである。Signature707は署名のためのパーツである。
【0005】
FixedDocumentSequence708はXPSドキュメントの最上位の階層であり下位のFixedDocumentの順番を記述する。FixedDocument709はドキュメントを表し下位のFixedPageの順番を記述する。FixedPage710,FixedPage711はページを表現するパーツである。PrintTicket712は印刷時の印刷設定を保持する。Image/Font713〜Image/Font714は各ページなどから参照されるリソースである。
【0006】
本発明においては特に、XPSのように各階層(FixedDocumentSequence、FixedDocument、FixedPage)にPrintTicketのような印刷設定を保持できるような印刷データを用いて印刷を実行する印刷システムに関するものであり、特にプリンタドライバにて実行する印刷システムおよび印刷処理制御方法に関するものである。
【0007】
従来、印刷を行う際には印刷実行者はプリンタドライバのユーザーインターフェースを用いて印刷の処理方法である印刷設定を行っていた。この印刷の処理方法を設定するとは印刷データに対して指定した加工を施すことである。加工の種類は複数種類存在しお互いの機能は干渉することもあり、それらを考慮して設定可能な選択しユーザーインターフェースに表示している(例えば特許文献1等)。また設定の組合せをチェックし矛盾が起きた場合には矛盾を解消するように組合せを変更する処理を行うものもあった(例えば特許文献2等)。
【0008】
そして、印刷実行時に例えばプリンタドライバなどの印刷処理装置はアプリケーション及びWindows(登録商標)などのOperating System(以下OS)により作成された印刷用データを受信もしくは取得し、前記印刷用データを基にプリンタにて理解可能な印刷データ形式(PDLやイメージなど)に変換しプリンタに転送することで出力を行っている。
【特許文献1】特開平11−85422号公報
【特許文献2】特開2002−215353号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、従来の技術では、設定の矛盾を解消するのは同一の階層内のみにとどまっていた。そして、階層間での矛盾が発生した場合には、印刷処理装置が一意に設定を決定し動作することが多い。そのため、印刷を実行するユーザーは実際の出力体裁を容易に推測することができず、意図しない印刷体裁となることがあった。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するため、本発明の印刷制御装置は、
複数ページを合成するページ合成機能を解析する手段と、
前記ページ合成機能により出力ページにどの論理ドキュメント及び論理入力ページを基に構成されているかを判断する手段と、
前記論理ドキュメント、入力ページ間で矛盾する印刷設定が存在するかを解析する手段と、
前記論理ページ及び異なる印刷設定からドキュメント、ページ間で共通の印刷設定を選択させるユーザーインターフェースを表示するユーザーインターフェース表示手段と、
選択された印刷設定を印刷結果に反映する印刷設定反映手段とを備える。
【発明の効果】
【0011】
本発明を適用することで、複数の階層に印刷設定を保有することが可能な印刷データを用いて印刷を実行するシステムにおいて、印刷設定が階層間にて矛盾を生じているような印刷データを印刷する際に、ユーザーが容易に印刷結果を推測することが可能となり、希望する印刷出力を得ることが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明を適用するのに好適である実施例について説明を行う。
【実施例1】
【0013】
<システムの構成>
印刷システムの構成
図1は、本発明の実施形態に係る印刷システムの構成を示すブロック図である。なお、本発明の機能が実行されるのであれば、単体の機器であっても、複数の機器からなるシステムであっても、LAN,WAN等のネットワークを介して接続され、処理が行われるシステムであっても本発明を適用できる。
【0014】
同図において、コンピュータ3000は、ROM3のプログラム用ROMあるいは外部メモリ11に記憶された文書処理プログラム等に基づいて、以降で後述される本発明の各実施形態に係わる処理を含む、図形、イメージ、文字、表(表計算等を含む)等が混在した文書処理およびそれに基づく印刷処理の実行を制御するCPU1を備えている。このCPU1がシステムバス4に接続される各デバイスの制御を総括する。また、ROM3のプログラム用ROMあるいは外部メモリ11には、CPU1の制御プログラムであるオペレーティングシステムプログラム(以下OS)等が記憶されている。また、ROM3のフォント用ROMあるいは外部メモリ11には上記文書処理の際に使用するフォントデータ等が記憶されている。さらに、ROM3のデータ用ROMあるいは外部メモリ11には上記文書処理等を行う際に使用する各種データが記憶されている。RAM2は、CPU1の主メモリ、ワークエリア等として機能する。
【0015】
キーボードコントローラ(KBC)5は、キーボード9や不図示のポインティングデバイスからのキー入力を制御する。CRTコントローラ(CRTC)6は、地紋画像の表示を含む、CRTディスプレイ(CRT)10による表示を制御する。7はディスクコントローラ(DKC)を示し、ブートプログラム、各種のアプリケーション、フォントデータ、ユーザファイル、編集ファイル、プリンタ制御コマンド生成プログラム(以下印刷制御装置)等を記憶するハードディスク(HD)、フレキシブルディスク(FD)等の外部メモリ11とのアクセスを制御する。プリンタコントローラ(PRTC)8は、双方向性インターフェース(インターフェース)21を介してプリンタ1500に接続されて、プリンタ1500との通信制御処理を実行する。
【0016】
なお、CPU1は、CRT10上の不図示のマウスカーソル等で指示されたコマンドに基づいて、予め登録された種々のウィンドウを開き、種々のデータ処理を実行する。ユーザは印刷を実行する際、印刷の設定に関するウィンドウを開き、プリンタの設定や、印刷モードの選択を含む印刷制御装置に対する印刷処理方法の設定を行うことができる。
【0017】
プリンタ1500は、そのCPU12によって制御される。プリンタCPU12は、ROM13に記憶された制御プログラム等、あるいは外部メモリ14に記憶された制御プログラム等に基づいてシステムバス15に接続される印刷部(プリンタエンジン)17に印刷出力情報としての画像信号を出力する。
【0018】
また、このROM13のプログラムROMには、CPU12の制御プログラム等が記憶される。また、ROM13のフォント用ROMには上記印刷出力情報を生成する際に使用するフォントデータ等が記憶される。また、ROM13のデータ用ROMには、ハードディスク等の外部メモリ14がないプリンタの場合には、コンピュータ上で利用される情報等が記憶されている。
【0019】
CPU12は入力部18を介してコンピュータとの通信処理が可能となっている。これにより、プリンタ内の情報等をコンピュータ3000に通知できる。RAM19は、CPU12の主メモリや、ワークエリア等として機能するRAMである。また、図示しない増設ポートに接続されるオプションRAMによりメモリ容量を拡張することができるように構成されている。なお、RAM19は、出力情報展開領域、環境データ格納領域、NVRAM等に用いられる。
【0020】
前述したハードディスク(HD)、ICカード等の外部メモリ14は、メモリコントローラ(MC)20によりアクセスを制御される。外部メモリ14は、オプションとして接続され、フォントデータ、エミュレーションプログラム、フォームデータ等を記憶する。また、入力部18は前述した操作パネルで操作のためのスイッチおよびLED表示器等である。
【0021】
また、プリンタ1500は図示しないNVRAMを有し、操作パネル1501からのプリンタモード設定情報を記憶するようにしてもよい。
【0022】
印刷部17は本実施形態では電子写真方式のエンジンとしている。なお、本発明における印刷の方式はこのような電子写真方式に限られないことはもちろんである。
【0023】
図2は、図1に示したコンピュータ3000における印刷処理のための一構成を示す図である。アプリケーション201、グラフィックエンジン202、プリンタドライバ203、およびシステムスプーラ204は、外部メモリ11に保存されたファイルとして存在する。そして、これらは、OSやそのモジュールを利用するモジュールによってRAM2にロードされて実行されるプログラムモジュールである。
【0024】
また、アプリケーション201およびプリンタドライバ203は、外部メモリ11のFDや不図示のCD−ROM、あるいは不図示のネットワークを経由して外部メモリ11のHDに追加することが可能となっている。外部メモリ11に保存されているアプリケーション201はRAM2にロードされて実行されるが、このアプリケーション201からプリンタ1500に対して印刷を行う際には、同様にRAM2にロードされ実行可能となっているグラフィックエンジン202を利用して出力(描画)を行う。
【0025】
グラフィックエンジン202は、プリンタなどの印刷装置ごとに用意されたプリンタドライバ203を外部メモリ11からRAM2にロードし、アプリケーション201の出力をプリンタドライバ203に設定する。また、グラフィックエンジン202はアプリケーション201から印刷設定もしくは印刷用データを受け取り、プリンタドライバ203へ出力する。プリンタドライバ203のUIコンポーネント205は、グラフィックエンジン202から印刷設定を受取り、印刷設定を表示、変更などを行いグラフィックエンジンを通してアプリケーションに返却する。プリンタドライバ203のグラフィックコンポーネント206はグラフィックエンジン202から印刷用データを受取り、プリンタが認識可能な制御コマンド、例えばPDL(Page Description Language)に変換する。変換されたプリンタ制御コマンドは、OSによってRAM2にロードされたシステムスプーラ204を経てインターフェース21経由でプリンタ1500へ印刷データとして出力される仕組みとなっている。
【0026】
<印刷処理>
本発明の実施例の印刷処理フローについて図3〜図6を用いて説明する。
【0027】
図3は本発明の印刷実行時のシステムのデータフローを伴う構成図である。図4は本発明のプリンタドライバにおける印刷実行時のフローチャートである。図5は印刷実行時に表示するユーザーインターフェースの一例を示す図である。図6は本発明にて、適用対象となる印刷用データの一例を示す図である。
【0028】
図3を用いて本発明の印刷実行時におけるシステムの構成及びデータフローを説明する。
【0029】
201は印刷の実行を行うためのアプリケーションであり、グラフィックエンジン(OS)を介して描画内容及び印刷設定が記載された印刷用データ301を作成する。グラフィックコンポーネント206は印刷用データ301を取得し、グラフィックコンポーネントスプーラー302は取得した印刷用データ301を印刷用データ301−2としてスプールする。スプール先としてはハードディスク(HD)、フレキシブルディスク(FD)等の外部メモリでも良いし、RAMでもよい。レイアウト実行部303は印刷実行時に印刷用データ301を加工しレイアウトを施す。レンダリング部304は印刷用データ301をプリンタが認識可能な制御コマンド、例えばPDL(Page Description Language)に変換する。そして、システムスプーラ204を経て印刷データ305がプリンタ1500にて出力される。印刷用データ禁則処理モジュール306は、レイアウトなどの印刷データへの加工処理を行った際に生じる印刷データの階層間での禁則処理を行うためのモジュールである。設定変更制御部307は印刷用データ301−2に対してユーザーの指定に応じて編集を行うための制御を行う。合成レイアウト判定部308は印刷用データ301−2にページやドキュメントを合成するようなレイアウト機能が存在するかを判定する。ドキュメント間設定丸め判定部309は、合成の元となる対象ドキュメントの階層に付与された印刷設定同士が、禁則によって丸めを発生させているかを判定する。ページ間設定丸め判定部310は、合成の元となる対象ページの階層に付与された印刷設定同士が、禁則によって丸めを発生させているかを判定する。ダイアログ表示部はドキュメント間設定丸め判定部309、ページ間設定丸め判定部310によって検出された丸めを発生させているドキュメントやページ及び印刷設定を表示するためのダイアログを表示する。印刷用データ変更部312は、ユーザーの指定に従い、印刷設定を変更し、再設定する。印刷設定履歴保持部313はユーザーが選択した設定を保持する。
【0030】
図4、図5、図6を用いて印刷時の階層間の禁則解消処理のフローについて説明する。ステップS401にてグラフィックコンポーネントスプーラー302は取得した印刷用データ301を印刷用データ301−2としてスプール処理を行う。ステップS402にて、印刷用データ禁則処理モジュール306は印刷用データ301−2を取得し、印刷用データ301−2に含まれる印刷設定の解析を行う。続いてステップS403にて、合成レイアウト判定部308は、ステップ402にて解析を行った印刷設定に、ページを合成するような機能が存在するかどうかを判定する。ページを合成するような機能が存在しない場合はステップS407に進み、ステップS407にて印刷処理を実行する。ページを合成するような機能が存在した場合にはステップS404に進む。ステップS404にてドキュメント間設定丸め判定部309はページを合成する機能の対象となる各ドキュメントで禁則により矛盾を含むドキュメントの印刷設定が存在するかを判定する。さらにページ間設定丸め判定部310は合成する機能の対象となる各ページで禁則により矛盾を含むページの印刷設定が存在するかを判定する。合成する機能の対象となるページ、もしくはドキュメントの印刷設定で禁則により矛盾を含むものが存在しなかった場合にはステップS407に進む。合成する機能の対象となるページ、もしくはドキュメントの印刷設定で禁則により矛盾を含むものが存在した場合にはステップS405に進む。
【0031】
ステップS405にて合成する機能の対象となる各ドキュメントの印刷設定で禁則により矛盾を含むものが存在した場合には、ダイアログ表示部311は501のようなドキュメント間での禁則内容を表現するためのユーザーインターフェースを表示する。図6の600は本実施例において、合成する機能の対象となる各ドキュメントの印刷設定で禁則により矛盾を含む印刷用データの一例を示した図であり、図6の600をダイアログ501は表示している状態となっている。601は600の印刷用データにおいてジョブの階層を示す。602はジョブの階層に関連付けられている印刷設定であり、本図においては2Upの設定がなされた状態になっている。603,605はジョブ601を構成するドキュメントの階層を示している。604,606は各ドキュメントに関連付けられた印刷設定を示している。本図においてはステイプルを行うという印刷設定が関連付けられている。607は603及び605の各ドキュメントを構成するページを示す。
【0032】
502は合成する機能の対象となる各ドキュメントの印刷設定で禁則により矛盾を含むドキュメント群を表示するリストボックスである。503は502にて指定されたドキュメント郡に対してどのような印刷設定を選択するかを示すためのラジオボタンである。503に表示する設定内容は、後述する印刷履歴保持部313により保持する印刷設定履歴に応じて変更しても良いし、予めプリンタドライバの設定として表示する内容(何を優先するかやいくつまで組合せを表示するかなど)を変更しても良い。504は選択した設定を反映させるためのボタンであり、押下することでステップS406に進む。505は選択した設定をキャンセルするためのボタンであり、押下することでステップS407に進む。
【0033】
ステップS405にて合成する機能の対象となる各ページの印刷設定で禁則により矛盾を含むものが存在した場合には、ダイアログ表示部311は506のようなページ間での禁則内容を表現するためのユーザーインターフェースを表示する。図6の610は本実施例において、合成する機能の対象となる各ページの印刷設定で禁則により矛盾を含む印刷用データの一例を示した図であり、本図6の610をダイアログ506は表示している状態となっている。611は610の印刷用データにおいてジョブの階層を示す。612はジョブの階層に関連付けられている印刷設定であり、本図においては4Upの設定がなされた状態になっている。613はジョブ611を構成するドキュメントの階層を示している。614〜619は613のドキュメントを構成するページを示す。620〜625はそれぞれ、614〜619のページに対して付与されている印刷設定を示す。本図においては用紙サイズ、用紙方向、カラー・モノクロの設定を保持した状態となっている。
【0034】
507は合成する機能の対象となる各ページの印刷設定で禁則により矛盾を含むページ群を表示するリストボックスである。508〜510は507にて指定されたページ郡において、禁則により矛盾が存在する設定に対してどのような印刷設定を選択するかを示すためのコントロールであり、ここでは、用紙サイズ、印刷の向き、カラーモードを表示している。511は選択した設定を反映させるためのボタンであり、押下することでステップS406に進む。512は選択した設定をキャンセルするためのボタンであり、押下することでステップS407に進む。
【0035】
ステップS406では、印刷設定変更部ユーザーにより選択された設定を反映させるために印刷用データ301−2に対して編集を行い、印刷用データ301−3を作成し、ステップS407に進む。ステップS406では、合わせて印刷設定履歴保持部313にてユーザーにより選択された設定を保持することも可能である。ステップS407では印刷用データ301−3の印刷処理を進め、レイアウト実行部303で印刷用データ301−3に対してレイアウトや付加描画などの加工処理を設定された印刷設定に従い実行し、さらに、レンダリング部304にて、プリンタが認識可能な制御コマンド、例えばPDL(Page Description Language)に変換し、印刷処理を終了する。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本発明の実施形態に係る印刷システムの構成を示すブロック図。
【図2】実施例のコンピュータ3000における印刷処理のための一構成を示す図。
【図3】実施例の印刷実行時の印刷制限機能に関する処理のデータフロー図。
【図4】実施例の印刷実行時の禁則解消処理のフローチャート。
【図5】実施例の印刷実行時の禁則解消処理時に表示するユーザーインターフェースの一例を示す図。
【図6】実施例のドキュメント間もしくはページ間で禁則により矛盾を含む印刷用データの一例を示す図。
【図7】OPC及びXPSの構造を示すための図。
【符号の説明】
【0037】
1 CPU
1500 プリンタ
3000 コンピュータ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数ページを合成するページ合成機能を解析する手段と、
前記ページ合成機能により出力ページにどの論理ドキュメント及び論理入力ページを基に構成されているかを判断する手段と、
前記論理ドキュメント、入力ページ間で矛盾する印刷設定が存在するかを解析する手段と、
前記論理ページ及び異なる印刷設定からドキュメント、ページ間で共通の印刷設定を選択させるユーザーインターフェースを表示するユーザーインターフェース表示手段と、
選択された印刷設定を印刷結果に反映する印刷設定反映手段とを備える印刷制御装置。
【請求項2】
前記UI表示手段は複数の機能を組み合わせた設定を選択可能な機能組合せ表示手段を有することを特徴とする請求項1に記載の印刷制御装置。
【請求項3】
前記機能組合せ表示手段は、組み合わせた機能が多数の場合は設定に忠実な結果及び印刷設定の欠落が少ないものから指定数のみ表示させる指定数印刷設定選択手段を有することを特徴とする請求項2に記載の印刷制御装置。
【請求項4】
前記機能組合せ表示手段は、初期の選択状態を設定に忠実な結果もしくは印刷設定の欠落が最も少ないものとするデフォルト設定手段を有することを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の印刷制御装置。
【請求項5】
前記印刷制御装置は前記初期の選択状態の忠実な結果もしくは印刷設定の欠落が最も少ないものとをユーザーが設定可能とする手段を有することを特徴とする請求項4に記載の印刷制御装置。
【請求項6】
前記機能組合せ表示手段により選択された設定を保持する手段と、
次回の印刷時に前期保持する手段により保持してある印刷設定よりデフォルトを変更する手段を有することを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の印刷制御装置。
【請求項7】
請求項1〜請求項6のいずれかに記載の印刷制御装置を備えることを特徴とする印刷装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−117907(P2010−117907A)
【公開日】平成22年5月27日(2010.5.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−291011(P2008−291011)
【出願日】平成20年11月13日(2008.11.13)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】